JP2004030795A - 半導体記憶装置およびその検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクROMにおいて、メモリセル不良要因となるビット線の不良に対して救済を可能にし、歩留りを向上する。
【解決手段】ソース配線SLp、SLqをビット線BLp、BLqと並行に配置し、冗長制御信号CNG、その論理否定信号をゲート入力とするトランジスタQSBp、QSSp、QSBq、QSSq、QTBp、QTSp、QTBq、QTSqを設け、ビット線BLp、BLqが短絡状態の場合、例えばカラム選択信号COLmがHレベルとなり、ビット線BLpが選択されるときに冗長制御信号CNGがHレベルとなるように制御されることにより、短絡状態のビット線BLp、BLqが接地電位にされ、メモリセルのデータはソース配線SLpを介してセンスアンプ11から読み出される。このようにデータ出力経路を切り替えてビット線の短絡による読み出し不良を救済でき、歩留りの向上が図れる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、読み出し専用メモリであるマスクROM等の半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
メモリセルトランジスタとビット線との接続状態の2値状態の違い、すなわちコンタクトの有無でプログラムを施すことにより、記憶素子を実現するマスクROMは、マイクロプロセッサの命令セット格納、あるいはプログラムデータの格納など、半導体集積回路においてデータを記憶する手段としてメモリの集積度が高く、また大量生産を行うにあたり特別な工程を必要としないため、システムLSIなどの半導体集積回路を実現する時に、記憶素子を実装する手段として広く用いられている。
【0003】
ところで、マスクROMの容量が大きくなってくると、製造工程などでのパーティクル混入などによるメモリセルあるいは配線部の不良が起こる確率が高くなり、不良と判定されるチップが増加する可能性が高くなる。そのため、DRAMやSRAMなどのランダムアクセスメモリにおいては、冗長なメモリセル領域部分を予め用意しておき、通常アドレスが不良と判定された場合に通常アドレスでアクセスされるメモリセルに替えて使用することで、メモリの歩留りをあげることが行われている。
【0004】
しかし、製造工程においてデータが固定されるマスクROMにおいては、RAMで用いられている上記手法を用いることができない。すなわち、不良になるメモリセルのデータが「0」であるか、「1」であるかが判定できないということによって冗長メモリセルのプログラムが不可能であることが冗長メモリセルの導入の妨げとなる。
【0005】
マスクROMでは、広く用いられている冗長の手法として、(1)予めパリティデータを記憶させたメモリ領域を用意して、データ出力時に誤り訂正を行う方法、(2)PROMなど書き換え可能なメモリを備えて、このPROMなど書き換え可能なメモリへのデータ書き込みを行うことで冗長救済を行う方法、(3)ヒューズ等で冗長救済アドレス・データの対を記憶させることで冗長救済を行う方法が挙げられる。
【0006】
ここで(1)の誤り訂正による方法では、パリティデータの分だけ余分にメモリセルを用意しなければならないこと、さらに誤り訂正回路が複雑であり、アクセスタイム等の高速化に制限を受けることの欠点がある。(2)のPROMを搭載する方法では、冗長メモリセルであるPROMを作製するために特殊なプロセスを用いる必要があり、システムLSIとして製造コストの向上、さらに通常CMOSプロセスとのトランジスタ特性の違いからチップ全体の性能に制限を受けるという欠点がある。(3)のヒューズによる記憶手段では、ヒューズの面積が必要となってくることから、メモリの集積化を妨げることが欠点である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の(1)〜(3)のいずれの方法においても、救済できるデータはメモリあたり数ビット〜数十ビット程度の少数メモリセル不良であり、ビット線の不良(切断や短絡)を要因とする、広範囲のデータ不良に対しては効果がなく、救済が行えない。
【0008】
本発明の目的は、メモリセル不良要因の一つとしてあげられるビット線の不良に対して救済を可能にし、歩留りを向上することのできる半導体記憶装置およびその検査方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の半導体記憶装置は、各ビット線に対応しかつ各ビット線と並行に配設され、各ビット線と対応する全てのメモリセルトランジスタのソースに接続された複数のソース配線と、全てのビット線がグループ分けされたものとし、カラムアドレスが不良のビット線を含まないビット線グループ内のビット線に対応するアドレスのときに第1のレベルとなり、不良のビット線を含むビット線グループ内のビット線に対応するアドレスのときに第2のレベルとなる冗長制御信号を、カラムアドレスに対応するビット線を含むビット線グループに対し生成する冗長制御信号生成回路と、冗長制御信号が第1のレベルのときに冗長制御信号に対応するビット線グループ内のビット線をセンスアンプに接続するとともにセンスアンプに接続されるビット線に対応するソース配線を接地電位に接続し、冗長制御信号が第2のレベルのときに冗長制御信号に対応するビット線グループ内のビット線を接地電位に接続するとともに接地電位に接続されるビット線に対応するソース配線をセンスアンプに接続するように、冗長制御信号に応じて接続を切り替える接続切替え手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】
この請求項1の構成によれば、メモリセルのデータを読み出す際、不良のビット線を含まない正常なビット線のみからなるビット線グループ内のビット線に対応するメモリセルのデータを読み出すときは、冗長制御信号が第1のレベルとなり、ビット線を介してセンスアンプから出力される。また、ビット線同士が短絡している不良のビット線を含むビット線グループ内のビット線に対応するメモリセルのデータを読み出すときは、冗長制御信号が第2のレベルとなり、ソース配線を介してセンスアンプから出力される。このように、冗長制御信号によりメモリセルトランジスタからのデータ出力経路を切り替えることにより、ビット線の短絡不良によるデータ読み出し不良を救済でき、歩留りの向上を図ることができる。
【0011】
本発明の請求項2記載の半導体記憶装置は、請求項1記載の半導体記憶装置において、それぞれ各ビット線のセンスアンプ側の端部と接地電位との間に接続され、冗長制御信号が第1のレベルのときにオフし第2のレベルのときにオンする複数のスイッチトランジスタを設けたことを特徴とする。
【0012】
この請求項2の構成によれば、請求項1の効果に加え、ビット線の不良が切断不良の場合にも、データ読み出し不良を救済でき、より歩留りの向上を図ることができる。
【0013】
本発明の請求項3記載の半導体記憶装置は、請求項1または2記載の半導体記憶装置において、冗長制御信号生成回路は、不良のビット線を含むビット線グループを記憶する冗長アドレス記憶手段と、カラムアドレスに応じたカラム選択信号により選択されるビット線が冗長アドレス記憶手段に記憶された不良のビット線を含むビット線グループに含まれないときに第1のレベル、含まれるときに第2のレベルの冗長制御信号を出力する判定回路とを設けたことを特徴とする。
【0014】
この請求項3のように、冗長制御信号生成回路を構成することができる。
【0015】
本発明の請求項4記載の半導体記憶装置は、請求項3記載の半導体記憶装置において、冗長制御信号生成回路は、外部からテスト信号を入力するテスト信号入力端子を設け、テスト信号入力端子にテスト信号が入力されたときに生成する冗長制御信号を第2のレベルに固定することを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項5記載の半導体記憶装置の検査方法は、冗長アドレス記憶手段に不良のビット線を含むビット線グループを記憶していない状態の請求項4記載の半導体記憶装置に対しビット線の不良が存在するか否かの判定を行い、ビット線の不良が存在すると判定された半導体記憶装置に対し、テスト信号入力端子にテスト信号を入力して、判定された不良のビット線に対応するメモリセルトランジスタの記憶データの読み出し動作を行わせ、この読み出し動作が正常に行われたときにのみ、冗長アドレス記憶手段に判定された不良のビット線を含むビット線グループを記憶させる。
【0017】
上記の請求項4の構成により、請求項5の検査方法の実施が可能となり、請求項5の検査方法を実施することで、ビット線の不良が存在する半導体記憶装置に対し、テスト信号によりメモリセルトランジスタからのデータ出力経路を切り替えて読み出し動作が正常に行われるか否かの検査を予め行うことにより、救済可能な(良品となる)半導体記憶装置の絞り込みを行うことができ、救済可能な半導体記憶装置に対してのみ冗長アドレス記憶手段に不良のビット線を含むビット線グループを記憶させることで、検査時間の短縮が可能となり、検査コストの削減を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に関し、図面を参照しながら説明を行う。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の半導体記憶装置であるマスクROMのメモリセル部分の回路における概略を示したものである。ここでは、簡単のため、2本のビット線BLp、BLqと、4本のワード線WLj、WLk、WLm、WLnと、8個のメモリセルトランジスタQjp、Qjq、Qkp、Qkq、Qmp、Qmq、Qnp、Qnqのみ示している。aは、メモリセルトランジスタのドレインとビット線との間のコンタクトを介してドレインとビット線が接続されている状態、bは、メモリセルトランジスタのドレインとビット線とを接続するコンタクトが無くドレインとビット線とが接続されていない状態を示す。
【0020】
それぞれのメモリセルトランジスタは、コンタクトの有無によってドレインを対応するビット線BLp、BLqに接続するか非接続とすることでデータが記憶され、ゲートを対応するワード線WLj、WLk、WLm、WLnに接続してある。
【0021】
そして、ビット線BLp、BLqに並行してそれぞれソース電源ラインSLp、SLqが配置されている。そして、ビット線BLp、BLqとソース電源ラインSLp、SLqには、メモリセル領域の両端にスイッチトランジスタQSBp、QSSp、QSBq、QSSq、QTBp、QTSp、QTBq、QTSqを挿入している。
【0022】
ここで、冗長制御信号CNG、その論理否定信号/CNG(論理否定回路12,13の出力信号)のレベルによりスイッチトランジスタQSBp、QSSp、QSBq、QSSq、QTBp、QTSp、QTBq、QTSqはそれぞれオン、オフ状態が切り替わる(それぞれゲート入力信号がHレベルのときオンで、Lレベルのときオフとなる)。冗長制御信号CNGは、それが入力される対象となるメモリセルアレイ中の複数のビット線、すなわちここではセンスアンプ11を共用するビット線群(ビット線グループ)のうちの、いずれかが不良のビット線である場合にはHレベルに制御され、不良のビット線がない場合にはLレベルに制御されるように設計されている。この冗長制御信号CNGの生成回路の具体例については後述する。
【0023】
不良のビット線がない場合は、冗長制御信号CNGがLレベルの状態であり、ソース電源ラインSLp、SLqは接地電位に固定され、メモリセルからのデータはビット線BLp、BLqから読み出され、カラム選択スイッチQCp、QCqを介しセンスアンプ11に出力される。
【0024】
一方、不良のビット線が存在し冗長制御信号CNGがHレベルの状態の場合は、ビット線BLp、BLqは接地電位に固定され、メモリセルからのデータはソース電源ラインSLp、SLqからカラム選択スイッチQCp、QCqを通じてセンスアンプ11に読み出される。
【0025】
図2はビット線不良の状態を示したものであり、ビット線BLp、BLqが短絡状態である。この場合、冗長制御信号CNGがHレベルに制御されることにより、ビット線BLp、BLqはそれぞれ接地電位に固定され、不良が発生した箇所に影響を及ぼすことなくメモリセルのデータはセンスアンプ11から読み出されることが可能となる。
【0026】
なお、マスクROMでは、通常、読み出し動作の直前に、いずれかのビット線BLを選択し、選択したビット線の電位を接地電位から電源電位まであらかじめ昇圧させておく(プリチャージ動作)。この状態で、選択されるワード線WLに電源電位を与えることによって、メモリセルのデータが読み出されてセンスアンプ11から出力されることになる。
【0027】
図3にセンスアンプ11の内部構成の一例を示す。プリチャージ回路はセンスアンプ11に組み込まれており、トランジスタQpr3がビット線を電源電位に昇圧させる働きをする。この回路のタイミングチャートを図4に示す。クロック信号CLKの反転信号/CLKおよびプリチャージ制御信号/PEND(/CLKをバッファ数段分遅延して生成した信号)およびカラム選択信号COLpの論理合成により、クロック信号CLKがHレベル期間中に、ノードXはLレベルとなり、トランジスタQpr3がオンとなるため、ビット線BL(このビット線は図1のカラム選択信号COLm,COLnのいずれかがHレベルとなり選択される1本のビット線)の電位が上昇を始め、クロック信号CLKがHレベル期間の間に電源電位に近づく。クロック信号CLKがLレベル期間で、ワード線WL(このワード線は選択されたロウアドレスに一致する1本のワード線)がHレベルとなり、ビット線は選択されたメモリセルの状態に従い、LデータもしくはHデータのいずれかにより電圧が上下する。この電圧の変化をNAND4(ここではカラム選択信号COLpが選択されている場合を仮定しているので、NAND4はインバータとして機能する)で増幅することで、ノードYの電位が決まると同時に、トランジスタQpr5のオン/オフを制御し、ノードYの電位を速く確定させるようフィードバックをかけている。一方、カラムアドレスが非選択状態では、インバータINV6およびトランジスタQpr7の働きでビット線の電位をLレベルに固定するよう動作し、同時にノードYのレベルをHレベルに固定する。その際、インバータINV9によってセンスアンプ11からの出力としてはLレベルに固定されるよう設計されている。
【0028】
ビット線BLp、BLqが短絡状態の場合、冗長制御信号CNGがHレベルに制御され、データ出力経路がソース電源ラインSLp、SLqになり、通常ではビット線となるBLp、BLqが接地電位に固定されるため、プリチャージ動作ではセンスアンプ11内のトランジスタQpr3の働きにより、カラム選択信号COLm,COLnのいずれかで選択された経路のSLpもしくはSLqが電源電位に昇圧されることになる。
【0029】
以上のように第1の実施の形態によれば、冗長制御信号CNGによりメモリセルトランジスタからのデータ出力経路を切り替えることにより、ビット線の短絡不良によるデータ読み出し不良を救済でき、半導体記憶装置の歩留りの向上を図ることができる。
【0030】
なお、本実施の形態の半導体記憶装置の全体の構成については後でも詳しくのべるが、図8に示されるように、1ビットの出力に対しセンスアンプ11を複数個配置し、制御信号によってこれらのセンスアンプのうちのひとつを活性化させ、残りのセンスアンプを停止させる構成としている。これは、ROMの容量構成、特にワード長の大きな構成と小さな構成とでセンスアンプのサイズを変えないで設計を行うことができ、設計コストを抑えられる構成である。図8の複数のセンスアンプ11のうちの1つを選択するための信号が、図3のカラム選択信号COLpであり、COLm,COLnは1つのセンスアンプ11につながるビット線の一本を選択するための信号である。したがって、COLm,COLnのいずれか1つ及びCOLpが選択されたときに、目的のメモリセルにアクセスが行われることになる。なお、1ビットの出力に対し1つのセンスアンプを用いる構成の場合には、選択信号COLpは常に活性状態となるように論理的に固定しておく。
【0031】
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態の半導体記憶装置であるマスクROMのメモリセル部分の回路における概略を示したものである。ここでは図1と同様に、簡単のため、ビット線は2本、ワード線は4本、メモリセルトランジスタは8個のみ示している。また、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0032】
図5では、図1に対し、スイッチトランジスタQRBp、QRBqが追加されており、これらスイッチトランジスタQRBp、QRBqのドレインはそれぞれビット線BLp、BLqに、ソースは接地電位GNDに接続されており、それぞれのゲートは冗長制御信号CNGに接続されている。他の構成は図1と同じである。
【0033】
図6はビット線BLpとBLqが短絡状態になった場合を示し、この図6の状態では、第1の実施の形態と同様にビット線BLp、BLqが接地電位に固定されるため、メモリセルからのデータはソース線SLp、SLqを介して出力できる。
【0034】
図7はビット線BLpが切断された場合を示し、この図7の状態では、ビット線の切断箇所で電荷の移動は行えなくなるものの、追加したスイッチトランジスタQRBp、QRBqからビット線BLp、BLqへの電荷供給を行うことができ、切断された場合でもメモリセルのデータは正しく出力できる。
【0035】
以上のように第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態のようにビット線が短絡不良を起こした場合だけでなく、切断不良の場合にも、データ読み出し不良を救済でき、半導体記憶装置の歩留りの向上をより図ることができる。
【0036】
前述した、第1の実施の形態ならびに第2の実施の形態のいずれにおいても、冗長制御信号CNGの生成回路が必要である。図8に第1,第2の実施の形態における全体の構成を示す。図8において、71はカラムデコーダであり、カラム選択スイッチ(QCp、QCq等)へカラム選択信号(COLm,COLn等)を供給する。72はロウデコーダであり、ワード線(WLj〜WLn)へロウ選択信号を供給する。73はそれぞれ1つのセンスアンプ11に対応するメモリセルアレイである。また、DOa〜DOnはそれぞれセンスアンプ11の出力である。図1や図5では、1つのメモリセルアレイ73とそれに対応する部分の構成を示したものであり、冗長制御信号CNGは、図8における冗長制御信号CNGa〜CNGnのうちの1つである。図8では、冗長制御信号CNGa〜CNGnについてはセンスアンプ11やメモリセルアレイ73との対応関係を示しているだけであり、それぞれの接続関係については図1や図5に示すとおりである。
【0037】
図9に冗長制御信号生成回路の概略を示す。図9において、61は、冗長アドレスを記憶する手段であり、ここでは不良のビット線が存在するメモリセルアレイ73中の全てのビット線に対応するアドレスを記憶する冗長アドレス記憶手段である。62はカラムアドレスデコーダ、63はテスト信号入力端子である。
【0038】
冗長アドレス記憶手段61及びアドレスデコーダ62の出力を、排他的論理和の否定回路NXa〜NXnそれぞれで比較し、その出力が冗長制御信号となるが、ここではさらにその出力と、外部テスト入力信号TEST(通常時はLレベルとする)とを入力する論理和回路ORa〜ORnを設けた構成を採用する。ここで、検査時に、外部テスト入力信号TESTとしてHレベルの信号を入力すれば、冗長制御信号CNGa〜CNGnそれぞれはすべてHレベルの出力を得るため、図1ならびに図5の回路ではビット線とソース線が入れ替えられた状態でメモリセルの読み出し動作が行われることになる。
【0039】
冗長アドレス記憶手段61は、例えば複数のヒューズを内蔵し、製造後にヒューズを切断することで冗長アドレスを記憶させることのできる手段である。ここで、冗長アドレスの指定を行うにあたりヒューズの切断という工程が必要とされるため、ヒューズを切断する必要があるかどうかを予め検査することで、該工程を必要とするチップの数を絞り込むことができ、検査コストの削減を実現できる。
【0040】
冗長アドレス記憶手段61に冗長アドレスが記憶されていない状態の半導体記憶装置に対する検査フローを示したものが図11である。まず、通常のメモリセル検査を行い、不良のもののうちビット線の不良でないものは不良品(NG)とし、ビット線の不良と判定された半導体記憶装置に対しては、テストモード(外部テスト入力信号TESTとしてHレベルの信号を入力)によって、ビット線/ソース電源ラインの切り替えを行い、該当アドレスでのメモリ読み出し動作の検査を行う(冗長経路の検査)。このときのテストモードで良品(Pass)と判定されたもののみに対し、実際に冗長アドレスを記憶させる、すなわちヒューズ切断工程の実施を行うことで検査時間の短縮が可能となる。
【0041】
図9に示す冗長制御信号発生回路の構成について説明する。本例の場合、それぞれの冗長制御信号CNGa〜CNGnは、同じセンスアンプ11を共用する複数(例えば8本)のビット線を有したメモリセルアレイ73単位で供給される。
【0042】
冗長アドレス記憶手段61は、メモリセルアレイ73に対応してメモリセルアレイ73と同じ個数のヒューズを有し、各ヒューズの切断・非切断に対応する出力がFa,Fb,・・・,Fnである。すなわち、出力Fa,Fb,・・・,Fnは各メモリセルアレイ73に対応して設けられる。不良のビット線が存在するメモリセルアレイ73に対応するヒューズを切断しておくことで、その切断されたヒューズに対応する出力(Fa,Fb,・・・,Fn)がHレベルとなり、切断していないヒューズに対応する出力(Fa,Fb,・・・,Fn)はLレベルとなる。
【0043】
この冗長アドレス記憶手段61の内部構成を図10に示す。この図10では、1つの出力Fi(Fa,Fb,・・・,Fn)についての構成を示している。INV81は、奇数段直列に接続された論理否定素子であり、これと電源VCCとの論理積を論理積回路AND82でとることで、電源立ち上げ時に、一定の幅を持ったパルスを生成する。このパルスはノードSETUPに導かれ、ヒューズFUSE83の導通状態によって出力Fiの論理出力が決まる。ヒューズFUSE83が切断されている場合、ノードSETUPがHレベルの期間、トランジスタQn84がオンとなりノードNFiをLレベルに落とす。そのため出力ノードFiの電位はHレベルとなるが、このHレベルを確定させるためにトランジスタQn86の働きによってノードNFiをLレベルに引っ張る。一方、ヒューズFUSE83が未切断の場合、ノードSETUPがHレベルの期間、トランジスタQn84によってノードNFiをLレベルにしようとするが、ノードSETUPがLレベルに戻り、トランジスタQn84がオフとなった後トランジスタQp85がオンとなり、ノードNFiをHレベルに上げる。したがって、出力ノードFiの電位はLレベルへと確定する。
【0044】
アドレスデコーダ62は、カラムアドレスを入力し、そのアドレスで選択されるビット線を有するメモリセルアレイ73に対応する選択信号COLp−a,COLp−b,・・・,COLp−nを出力する。図3中のカラム選択信号COLpは、COLp−a,COLp−b,・・・,COLp−nのいずれか1つに相当する。また、図8のカラムデコーダ71の一部分の回路がアドレスデコーダ62となる。
【0045】
排他的論理和の否定回路NXa〜NXnのそれぞれには、冗長アドレス記憶手段61とアドレスデコーダ62から同じメモリセルアレイ73に対する信号が入力され、それら2つの入力が一致したときに、その出力CNGa’〜CNGn’がHレベルとなり、不一致のときはLレベルとなる。
【0046】
以上のように構成された冗長制御信号生成回路では、通常動作時(外部テスト入力信号TESTがLレベル)の場合で、冗長アドレス記憶手段61において不良のビット線を有するメモリセルアレイ73に対応するヒューズが切断されており、それに対応する出力Fi(i=a,b,・・・,n、以下同様)はHレベルである。この場合に、不良のビット線を有するメモリセルアレイ73中のビット線に対応するカラムアドレスがアドレスデコーダ62に入力されると、そのメモリセルアレイ73に対応する選択信号SiがHレベルとなり、排他的論理和の否定回路NXiの出力CNGi’および論理和回路ORiの出力すなわち冗長制御信号CNGiがHレベルとなり、不良のビット線を有するメモリセルアレイ73では、ビット線とソース線が入れ替えられた状態でメモリセルの読み出し動作が行われることになる。
【0047】
また、不良のビット線が存在しないメモリセルアレイ73に対応するカラムアドレスがアドレスデコーダ62に入力されると、そのメモリセルアレイ73に対応する選択信号SiがHレベルとなり、それに対応する冗長アドレス記憶手段61の出力FiはLレベルで、排他的論理和の否定回路NXiの出力CNGi’および論理和回路ORaの出力すなわち冗長制御信号CNGiがLレベルとなり、不良のビット線が存在しないメモリセルアレイ73では、ビット線とソース線が入れ替えられることなく通常の状態でメモリセルの読み出し動作が行われることになる。
【0048】
なお、上記の実施の形態では、各冗長制御信号CNGiに対応するビット線グループを、同じセンスアンプ11を共用する複数のビット線(すなわち図8のメモリセルアレイ73ごと)単位でグループ分けした構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば2つ以上のセンスアンプ11に対応するビット線(すなわち2つ以上のメモリセルアレイ73)単位でビット線をグループ分けしてもよい。あるいはセンスアンプ11との対応に係わらず、複数のビット線ごとにグループ分けしてもよい。あるいは、半導体記憶装置内の全てのビット線を1つのグループとしてもよい(この場合、冗長制御信号も1つとなる)。あるいは、1本のビット線単位でグループ分けしてもよい(この場合、冗長制御信号はビット線の本数と同数になる。)
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ビット線の不良カテゴリーに分類されるマスクROMの不良を救済することができ、従来の冗長救済技術では救済できない多ビット不良が発生したチップを良品として出荷することが可能となり、マスクROMの歩留り向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体記憶装置のメモリセル部分の回路概略図
【図2】本発明の第1の実施の形態においてビット線の短絡不良のある回路概略図
【図3】本発明の実施の形態におけるセンスアンプの内部構成の一例を示す図
【図4】図3の回路のタイミングチャート
【図5】本発明の第2の実施の形態の半導体記憶装置のメモリセル部分の回路概略図
【図6】本発明の第2の実施の形態においてビット線の短絡不良のある回路概略図
【図7】本発明の第2の実施の形態においてビット線の断線不良のある回路概略図
【図8】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態における冗長制御信号生成回路の概略図
【図10】図9中の冗長アドレス記憶手段の内部構成の一部を示す図
【図11】本発明の実施の形態における検査フローを示す図
【符号の説明】
11 センスアンプ
12,13 論理否定回路
BLp,BLq ビット線
SLp,SLq ソース電源ライン
WLj,WLk,WLm,WLn ワード線
Qjp,Qjq,Qkp,Qkq,Qmp,Qmq,Qnp,Qnq メモリセルトランジスタ
QSBp,QSSp,QSBq,QSSq,QTBp,QTSp,QTBq,QTSq スイッチトランジスタ
QCp,QCq カラム選択スイッチ
QRBp,QRBq スイッチトランジスタ
COLm,COLn カラム選択信号
CNG 冗長制御信号

Claims (5)

  1. それぞれカラムアドレスに応じたカラム選択信号により選択される複数のビット線と、それぞれ前記ビット線と交差して配置されロウ選択信号を入力する複数のワード線と、前記複数のビット線と前記複数のワード線との各交差点に配置されそれぞれゲートを前記ワード線に接続しドレインを前記ビット線と接続または非接続することで異なるデータを記憶した複数のメモリセルトランジスタと、前記カラム選択信号およびロウ選択信号により選択される前記メモリセルトランジスタの記憶データを読み出すセンスアンプとを備えた半導体記憶装置であって、
    各ビット線に対応しかつ各ビット線と並行に配設され、各ビット線と対応する全てのメモリセルトランジスタのソースに接続された複数のソース配線と、
    全ての前記ビット線がグループ分けされたものとし、カラムアドレスが不良のビット線を含まないビット線グループ内のビット線に対応するアドレスのときに第1のレベルとなり、不良のビット線を含むビット線グループ内のビット線に対応するアドレスのときに第2のレベルとなる冗長制御信号を、前記カラムアドレスに対応するビット線を含むビット線グループに対し生成する冗長制御信号生成回路と、
    前記冗長制御信号が第1のレベルのときに前記冗長制御信号に対応するビット線グループ内の前記ビット線を前記センスアンプに接続するとともに前記センスアンプに接続されるビット線に対応する前記ソース配線を接地電位に接続し、前記冗長制御信号が第2のレベルのときに前記冗長制御信号に対応するビット線グループ内の前記ビット線を接地電位に接続するとともに前記接地電位に接続されるビット線に対応する前記ソース配線を前記センスアンプに接続するように、前記冗長制御信号に応じて接続を切り替える接続切替え手段とを設けたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. それぞれ各ビット線のセンスアンプ側の端部と接地電位との間に接続され、冗長制御信号が第1のレベルのときにオフし第2のレベルのときにオンする複数のスイッチトランジスタを設けたことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 冗長制御信号生成回路は、不良のビット線を含むビット線グループを記憶する冗長アドレス記憶手段と、カラムアドレスに応じたカラム選択信号により選択されるビット線が前記冗長アドレス記憶手段に記憶された不良のビット線を含むビット線グループに含まれないときに第1のレベル、含まれるときに第2のレベルの冗長制御信号を出力する判定回路とを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の半導体記憶装置。
  4. 冗長制御信号生成回路は、外部からテスト信号を入力するテスト信号入力端子を設け、前記テスト信号入力端子に前記テスト信号が入力されたときに生成する冗長制御信号を第2のレベルに固定することを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 冗長アドレス記憶手段に不良のビット線を含むビット線グループを記憶していない状態の請求項4記載の半導体記憶装置に対しビット線の不良が存在するか否かの判定を行い、前記ビット線の不良が存在すると判定された前記半導体記憶装置に対し、テスト信号入力端子にテスト信号を入力して、前記判定された不良のビット線に対応するメモリセルトランジスタの記憶データの読み出し動作を行わせ、この読み出し動作が正常に行われたときにのみ、前記冗長アドレス記憶手段に前記判定された不良のビット線を含むビット線グループを記憶させる半導体記憶装置の検査方法。
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