JP2001256793A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2001256793A
JP2001256793A JP2000065522A JP2000065522A JP2001256793A JP 2001256793 A JP2001256793 A JP 2001256793A JP 2000065522 A JP2000065522 A JP 2000065522A JP 2000065522 A JP2000065522 A JP 2000065522A JP 2001256793 A JP2001256793 A JP 2001256793A
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memory cell
address signal
memory
circuit
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Satoru Takase
覚 高瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良アドレス記憶回路やアドレス一致検出回
路を用いることなく、面積増大の抑制とアクセスタイム
短縮を可能としたリダンダンシ方式を採用した半導体集
積回路装置を提供する。 【解決手段】 アドレスにより選択される範囲の容量を
越える容量のメモリセル列が配置されたメモリセルアレ
イを有するメモリ部1と、アドレスを変換してメモリ部
1のメモリセル選択を行うアドレス変換回路2とを備
え、アドレス変換回路2は、不良メモリセルの分布に応
じて、不良メモリセル列を含んで不良メモリセル列より
多いメモリセル列を他の正常なメモリセル列で置換する
ようにアドレスとメモリセル列の対応関係が固定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メモリを含む半
導体集積回路装置に係り、特に不良メモリセル救済を行
う冗長回路(リダンダンシ)方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、大容量DRAM等の半導体記
憶装置では、一定範囲内のメモリセル不良を救済して歩
留まり向上を図るリダンダンシ方式が採用されている。
通常のリダンダンシ方式では、正規のメモリセルアレイ
の他に冗長セルアレイが用意され、正規のメモリセルア
レイ内に不良があった場合にその不良箇所を冗長セルア
レイで置き換える。この置き換え制御のために、不良ア
ドレスを記憶するフューズ回路を用意し、ウェハテスト
の結果に応じてフューズ回路をプログラミングして、外
部アドレスと不良アドレスの一致検出を行うようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のリダンダンシ方
式は、欠陥の数が少ない場合は用意すべきフューズ数も
少なく、面積効率の点でも有効であるが、半導体記憶装
置の更なる大容量化に対応するには問題がある。第1
に、フューズ回路によるチップ面積増大が大きい。従来
方式では、一つの冗長セルに対して、一つのフューズセ
ットが必要であり、一つのフューズセットに、少なくと
も置き換えるべきメモリセルの行列数を特定できるだけ
のアドレス本数に対応したフューズ数を備えることが必
要である。従って、メモリの大容量化と微細化により欠
陥数が増加すると、必要なフューズセット数が大幅に増
加し、フューズ本数が大幅に増加する。例えば、256
MビットDRAMではリダンダンシに必要なフューズ数
が数千本に達することも珍しくない。しかもフューズ素
子は、メモリ素子より面積が大きいため、フューズ素子
による面積ペナルティが非常に大きいものとなる。
【0004】第2に、フューズ回路でアドレス一致検出
を行うためにアクセスタイムの増大が問題になる。従来
方式では、フューズセットに一組のアドレスを記憶し、
外部からのアドレスが欠陥メモリセルを含む列或いは行
に対応するかどうかを判定するために、メモリの大容量
化と微細化によりフューズセットが数が多くなった場
合、アドレス線の負荷が大きくなり、アドレス線の遅延
が大きくなる。しかも、各フューズセット間でアドレス
一致検出に要する時間にばらつきが生じる。これらの理
由で、全フューズセットがアドレス一致検出の判定を行
うまでの時間が長くなり、アクセスタイムへのペナルテ
ィが大きくなる。
【0005】この発明は、不良アドレス記憶回路やアド
レス一致検出回路を用いることなく、面積増大の抑制と
アクセスタイム短縮を可能としたリダンダンシ方式を採
用した半導体集積回路装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体集
積回路装置は、アドレスにより選択される範囲の容量を
越える容量のメモリセルが配列された、複数のメモリセ
ル列により構成されるメモリセルアレイを有するメモリ
部と、前記アドレスを変換して前記メモリ部のメモリセ
ル選択を行うアドレス変換回路とを備え、前記アドレス
変換回路は、不良メモリセルの分布に応じて、不良メモ
リセル列を含んで不良メモリセル列より多いメモリセル
列を他の正常なメモリセル列で置換するようにアドレス
とメモリセル列の対応関係が固定されることを特徴とし
ている。
【0007】この発明によると、欠陥のないメモリセル
列をも場合によっては置き換えるという変換ロジックの
アドレス変換回路を備えることにより、従来のようなア
ドレス記憶回路やアドレス一致検出回路を用いることな
くメモリセルの不良救済が可能になり、従って集積回路
チップ面積の低減が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。図1及び図2は、この発明の
実施の形態による半導体集積回路装置であり、図1はメ
モリ部に不良がない場合、図2はメモリ部に不良メモリ
セルがあった場合のアドレスとメモリセル列の対応関係
を概念的に示している。なおこの明細書において、“メ
モリセル列”とは、メモリセルアレイを行,列方向の少
なくとも一方に複数個に分割して得られるメモリセルユ
ニットであり、且つ不良救済のための置換単位となる範
囲をいう。
【0009】メモリ部1は、外部アドレスA0〜An−
1により選択される範囲の容量より大きい容量のメモリ
セル数を持つセルアレイを有するものとし、図では一例
として、16個のメモリセル列(又は行)M0〜M15
を有する場合を示している。ここでは、メモリ部1は、
ワード線やビット線選択を行うデコード回路を含む。ア
ドレス変換回路2は、外部アドレスA0〜An−1をデ
コードして、例えば12個のメモリセル列のうちの一つ
選択するものとする。
【0010】メモリ部1は、従来のリダンダンシ方式と
異なり、正規のメモリセル列と冗長メモリセル列との区
別はない。そして、ウェハテストの結果不良がない場合
には、図1に示すように、アドレス変換回路2は、外部
アドレスに応じて12個のメモリセル列M0〜M11の
一つを選択するように変換ロジック(即ち、外部アドレ
スとメモリセル列の対応関係)が固定される。一方、例
えば図2に斜線で示したようにメモリセル列M7,M1
0が不良であった場合には、アドレス変換回路2はこれ
らの不良メモリセル列M7,M10を避けてメモリセル
列選択を行うように、変換ロジックが設定されて固定さ
れる。
【0011】このときの変換ロジックは、単に不良メモ
リセル列M7,M10を避けるだけではなく、一般的に
は不良メモリセル列M7,M10を含んでそれより多い
メモリセル列を、他の正常なメモリセル列で置き換える
ように組まれている。即ちこの実施の形態のアドレス変
換回路2では、不良セルがあった場合、正常なメモリセ
ル列をも他の正常なメモリセル列で置き換えることがあ
るという変換ロジックが用いられている。これにより、
変換ロジックが簡単になり、アドレス変換回路の面積を
小さくすることができる。
【0012】この実施の形態においては、従来のリダン
ダンシ方式におけるような、外部アドレスと不良アドレ
スの一致検出を行うための不良アドレス記憶回路として
のフューズ回路は用いない。アドレス一致検出を行うフ
ューズ回路を用いることなく、図1及び図2に概念的に
示したアドレス変換ロジックの切り替えを可能とする具
体的な方式を、以下に説明する。
【0013】図3は、図1のアドレス変換回路2の一つ
の具体例である。n本の一次アドレス信号線21は、ア
ドレスバッファの出力線(通常は相補信号線)であり、
これが並列に複数個(図の場合5個)の転送ゲート回路
TG1〜TG5に入る。各転送ゲート回路TG1〜TG
5の出力線22−1〜22−5もそれぞれn本である。
転送ゲート回路TG1〜TG5のオンオフは、それぞれ
メモリ回路MC1〜MC5により制御されるようになっ
ている。
【0014】メモリ回路MC1〜MC5は、ウェハ状態
で、或いはチップ実装後に電気的にプログラム可能な1
ビットメモリであり、例えばEEPROMセルやフリッ
プフロップ、或いはフューズが用いられる。ウェハテス
トの段階では、これらのメモリ回路MC1〜MC5のう
ち予め定められている一つが“1”データ、残りは
“0”データを保持するように初期設定されているもの
とする。図3では、メモリ回路MC1が“1”データの
場合を示している。このとき、メモリ回路MC1の出力
は転送ゲート回路TG1をオンにするイネーブル信号E
Nであり、残りのメモリ回路MC2〜MC5の出力はそ
れぞれ転送ゲート回路TG2〜TG5をオフにするディ
セーブル信号DISとなる。
【0015】転送ゲート回路TG1〜TG5の各n本の
出力線22−1〜22−5はそれぞれ、それらより多い
m本の二次アドレス信号線23の中の予め定められたn
本に接続される。転送ゲート回路TG1〜TG5の各n
本の出力線22−1〜22−5と、m本のアドレス信号
線23の接続状態は全て異なる。そして、アドレス信号
線23は、それらの全ての組み合わせ論理をとるワイヤ
ド・オア配線24を介してアドレスデコーダ25に接続
される。アドレスデコーダ25はこの例の場合、m本の
アドレス信号線23の組み合わせにより、2m/2個の出
力線26の一つを活性にするもので、これにより図1に
示すメモリセル列Mの一つを選択することになる。
【0016】即ち、アドレス信号線23からアドレスデ
コーダ25までは、n本のアドレス信号線21で選択で
きるメモリセル列数2n/2より多いメモリセル列を選択
できるように、予め配線されていることになる。しか
し、アドレス信号線23に接続される転送ゲート回路T
G1〜TG5の出力線22−1〜22−5はそれぞれn
本であり、且つ前述のように転送ゲート回路TG1〜T
G5は一つだけが活性であるから、実際に選択されるメ
モリセル列の範囲は、2n/2個に制限されていることに
なる。
【0017】図4は、図3の構成をより具体的に、入力
されるアドレスがA0〜A2の3ビット(n=6)であ
り、アドレス信号線23を4ビットB0〜B3分のm=
8とした簡単な例について示している。この例では、外
部アドレスにより選択できるメモリセル列は8個である
が、内部アドレス信号線23とアドレスデコーダ25に
より、16個のメモリセル列が選択できるように、予め
配線されている。即ちアドレスデコーダ25のデコード
ゲートはG0〜G15の16個であり、ワイヤド・オア
配線24により、16本の出力線26を選択可能であ
る。転送ゲート回路TG1〜TG5の出力線22−1〜
22−5は、全て異なる組み合わせでアドレス信号線2
3に接続される。例えば、転送ゲート回路TG1では、
(A0,A1,A2)→(B0,B1,B2)なるアド
レスの一次変換を行っている。次の転送ゲート回路TG
2では、A0対応の出力線22−2をB3に接続する他
は、転送ゲート回路TG1と同じ、即ち(A0,/A
0)を(B3,/A0)とする一次変換を行っている。
【0018】前述のように、ウェハテストの段階で転送
ゲート回路TG1のみが活性であるとすると、これによ
り選択される範囲でメモリセル列のテストが行われる。
そしてテストの結果不良があった場合には、転送ゲート
回路TG1をオフにし、代わりに不良メモリセル列にマ
ッピングされていない別の一つの転送ゲート回路をオン
にする。そのためのメモリ回路MC1〜MC5のプログ
ラミングは、ウェハ段階で或いはチップ実装後に、電源
投入時の初期化条件の変更、或いはEEPROMやフリ
ップフロップの書き換えにより容易に可能である。
【0019】以上のようにこの実施の形態の場合、アド
レス変換回路では、外部アドレスを複数の転送ゲート回
路によりそれぞれ内部アドレスに1:1に対応させて一
次変換している。そして、各転送ゲート回路の出力線
は、全てのメモリセルを選択できるだけの本数をもって
配設された内部アドレス信号線に対して、それぞれ異な
る組み合わせで予め接続しておく。これにより欠陥分布
に応じて、複数の転送ゲート回路の一つ(或いは適当な
複数個)を活性化することにより、不良アドレス置換が
できることになる。
【0020】この実施の形態によると、不良アドレス置
換のために従来のような不良アドレス一致検出を行うフ
ューズ回路を必要としない。従って、特に大規模半導体
記憶装置のチップ面積削減の効果は大きい。アドレス変
換回路を設けることによる面積増大はあるが、これによ
ってフューズ回路を省くことによる面積削減の効果は殆
ど減殺されない。更に、アドレス変換回路にはメモリセ
ル選択に必要な数以上の余分な変換ユニットと配線が用
意されるが、フューズ回路を用いた従来方式のようにア
ドレス配線を引き回す必要はなく、アドレス配線は短く
なる。従って配線遅延が少なく、高速アクセスが可能で
ある。
【0021】上の実施の形態では、アドレス変換回路2
を記憶回路MCにより活性化される転送ゲート回路によ
り構成した。これに対して、アドレス変換回路2を、ウ
ェハ段階でプログラム可能なプログラマブル論理アレイ
FPLA(Field Programmable L
ogic Array)により構成することもできる。
FPLAは初期状態ではあるアドレス変換を行うように
設定され、ウェハ段階でのプログラムにより他のいくつ
かのアドレス変換ロジックが選択できるようにしてお
く。これにより、より自由度の高いアドレス変換による
不良アドレス置換が可能である。
【0022】図5Aおよび図5Bは、更に別の実施の形
態のアドレス変換回路2の構成例を、単純な一例で示し
ている。アドレス変換回路2は、変換ロジック部51と
アドレスデコーダ52により構成される。図5Aは、ア
ドレス変換前であり、図5Bはアドレス変換後である。
デフォルトの状態では、図5Aに示すように、外部アド
レスA0−A2は変換されることなく、そのまま内部ア
ドレスとなり、デコード部DEC1に入る。変換ロジッ
ク部51には、A0を反転してbA0を得るためのイン
バータが設けられている。bA0の内部アドレス線は、
デコード部DEC1の活性化信号線となり、またbA
0,A1,A2の内部アドレス線は、デフォルトの状態
では、デコード部DEC2には接続されているが、外部
アドレス線とは接続されていない。
【0023】従って、デフォルトの状態では、図6
(a)に示すように、アドレスA0−A2がデコード部
DEC1でデコードされてメモリ部1の番地(1)−
(8)が選択される。ウェハテストの結果、図6に×印
で示した欠陥が見つかった場合には、変換ロジック部5
1を図5Bのようにプログラムする。これは、A0=
“0”の場合に、bA0=“1”がデコード部DEC1
に入り、デコード部DEC1を非活性にし、bA0,A
1,A2の3ビットがデコード部DEC2に入ることを
意味している。A0=“1”の場合は、デコード部DE
C1は活性であり、デフォルトの状態と同じとなる。
【0024】従って、アドレス変換後は、図6(b)に
示すように、A0=“0”のときは、bA0,A1,A
2の3ビットにより番地(1),(3),(5),
(7)が選択され、A0=“1”のときは、A0,A
1,A2の3ビットにより、番地(2),(4),
(6),(8)が選択される。但し、変換前の不良の番
地(3),(5)を含むアドレス変換後の番地(1),
(3),(5),(7)は、メモリ部1上では、アドレ
ス変換前とは異なるセルアレイ列に置き換えられてい
る。
【0025】上の説明では、簡単化のため、アドレスA
0=“0”に欠陥がある場合のみに着目して、その欠陥
アドレスを置換する例を示したが、想定される欠陥分布
に対応してアドレス変換回路のロジックを変更可能に構
成することにより、欠陥分布に応じたアドレス変換が可
能である。
【0026】図7は、更に別の実施の形態によるアドレ
ス変換回路2の構成例を示している。ここでは、メモリ
部1はセルアレイ本体のみであり、アドレス変換回路2
はメモリセルアレイのワード線選択を行うロウデコーダ
を含んで構成されている。図7では、説明を分かりやす
くするために、3ビットのロウアドレスRA0〜RA2
により、メモリセルアレイの12本のワード線WL0〜
WL11の中から8本のワード線選択を行う場合を示し
ている。アドレス変換回路2のロウアドレスデコーダ7
0は、4つのデコーダブロックB0〜B3により構成さ
れ、ロウアドレス信号線71が所定の論理で入力端子に
接続される。デコーダブロックB0は、図8に示すロジ
ック、即ち(RA0,RA1,RA2)=(0,*,
*)(但し、*は任意)により、4本のワード線WL
0,WL2,WL4,WL6の中から1本を選択する。
デコーダブロックB1は、(RA0,RA1,RA2)
=(1,*,*)により、4本のワード線WL1,WL
3,WL5,WL7の中から1本を選択する。
【0027】以上の二つのデコーダブロックB0,B1
は、ウェハテスト時に活性化されるものであり、且つメ
モリセルアレイに不良がない場合にも固定的に活性化さ
れるものである。もう一つのデコーダブロックB2は、
図8に示すように、デコーダブロックB0と同じロジッ
クにより、異なる4本のワード線WL8,WL9,WL
10,WL11の中の1本を選択するように構成されて
いる。更に残りのデコーダブロックB3は、デコーダブ
ロックB2と同じロジックによって、4本のワード線W
L8,WL9,WL10,WL11の中の1本を選択す
るように構成されている。
【0028】これら二つのデコーダブロックB2,B3
は、テスト時には非活性に保たれ、またテストの結果不
良がない場合にも非活性に固定される。テストの結果、
不良があった場合に、その不良アドレス分布に応じて、
デコーダブロックB0,B1のいずれかが非活性にさ
れ、代わりにデコーダブロックB2又はB3が活性状態
に固定される。
【0029】この様に、デコーダブロックB0〜B3の
活性、非活性をテスト時とその後の通常動作時とで切り
替え制御を行うために、二つの活性化回路72,73が
設けられている。第1の活性化回路72は、前述のよう
にテスト時に、テスト信号TESTによって、活性化信
号EN1=“H”を出力して、デコーダブロックB0,
B1を活性にするためのものである。第2の活性化回路
73は、テスト後にデコーダブロックB0〜B3の活
性、非活性を固定的に設定するためのフューズ回路であ
る。この活性化回路73は、プログラムしない限りは活
性化信号EN20〜EN23=“L”であり、テスト結
果に応じてフューズF0〜F3をプログラミングするこ
とによって、初めて選択的に“H”となる活性化信号E
N20〜EN23を出力する。
【0030】図9は、これらの活性化回路72,73が
出力する活性化信号EN1,EN20〜EN23の具体
例を示している。前述のように、テスト時は、EN1=
“H”,EN20〜EN23=“L”であり、これによ
りデコーダロックB0,B1が活性になり、ロウアドレ
スに応じてワード線WL0〜WL7の一つが選択され
る。テストの結果、不良がない場合には、活性化回路7
3のフューズF0,F1をカットする。これにより、通
常動作時には、活性化回路73の出力は、EN20=E
N21=“H”,EN22=EN23=“L”となり、
テスト時と同様にデコーダブロックB0,B1が活性と
なる。
【0031】テストの結果、例えば図8に示すように、
ワード線WL0,WL2に欠陥があったとする。このと
き、これらのワード線WL0,WL2を選択するデコー
ダブロックB0を非活性状態に固定し、代わりにデコー
ダブロックB0と同様のロジックによりワード線WL8
〜WL11を選択するデコーダブロックB2を活性状態
に固定する。即ち、活性化回路73において、フューズ
F0,F2をカットする。これにより、通常動作時に
は、活性化回路73の出力は、EN20=EN22=
“H”,EN21=EN23=“L”となり、デコーダ
ブロックB1及びB2が活性となる。
【0032】このとき、ワード線置換は、図8の変換ロ
ジックから明らかなように、ワード線WL0,WL2,
WL4,WL6が、ワード線WL8,WL9,WL1
0,WL11によりそれぞれ置換されることになる。即
ち、いまの例の場合、不良が含まれる(RA0,RA
1,RA2)=(0,*,*)なる変換ロジックを行う
変換ブロックB0を、同様の変換ロジックを実行するデ
コーダブロックB2に置換するために、不良ワード線W
L0,WL2のほか、正常なワード線WL4,WL6に
ついても他の正常なワード線により置き換えられること
になる。
【0033】上の例は、偶数番のワード線が不良であっ
た場合であるが、WL1,WL3等の奇数番のワード線
が不良の場合には、デコーダブロックB0とB3を活性
状態に固定するように、活性化回路73をプログラミン
グすればよい。これにより、不良を含むワード線WL
1,WL3,WL5,WL7を、ワード線WL8,WL
9,WL10,WL11によりそれぞれ置換することが
できる。図7及び図8は、分かりやすくするためにごく
簡単な例を挙げたものであり、この範囲では、奇数番の
ワード線と偶数番のワード線が同時に不良の場合には、
救済できない例となっている。しかし実際には、種々の
不良の分布を想定して、より多くの種類の不良救済を行
うべく、デコーダブロックを構成することが可能であ
る。
【0034】この実施の形態によっても、従来のリダン
ダンシと異なり、不良アドレス記憶回路や外部アドレス
と不良アドレスの一致検出を行うための比較回路は必要
がない。従って、メモリを大容量化した場合にも従来の
ようなフューズ素子数を必要とせず、チップ面積の縮小
が可能である。また、アドレス一致検出に要する遅延時
間やそのばらつきによるアクセスタイムの増大がなく、
高速アクセスが可能になる。
【0035】図10は、転送ゲート回路を用いた他の実
施の形態によるアドレス変換回路2の構成を示してい
る。外部アドレス信号A<0>〜A<3>が入る一次ア
ドレス信号線21と、外部アドレス信号よりビット数の
多い内部アドレス信号B<0>〜B<4>を発生するこ
とが可能な二次アドレス信号線23の間でアドレス一次
変換を行うために、転送ゲート群TG001,TG00
2,…が設けられている。具体的に、転送ゲート群TG
001,TG002,TG011,TG012,TG0
21,TG022,TG031及びTG032の部分
は、アドレス信号A<0>〜A<3>をアドレス信号B
<0>に変換する部分である。転送ゲート群TG10
1,TG102,TG111,TG112,TG12
1,TG122,TG131及びTG132の部分は、
アドレス信号A<0>〜A<3>をアドレス信号B<1
>に変換する部分である。以下、図では省略したが、同
様にアドレス信号A<0>〜A<3>をアドレス信号B
<2>,B<3>,B<4>に変換する転送ゲート群が
用意される。
【0036】転送ゲート群の制御信号G00,bG0
0,…は、図12に示すような、フューズFuseを用
いた不揮発性メモリ回路120により発生される。この
メモリ回路120は、電源端子と接地端子間にPMOS
トランジスタQPとNMOSトランジスタQN及びフュ
ーズFuseが直列接続され、トランジスタQP,QN
の接続ノードにラッチ回路121が設けられている。
【0037】制御信号Aを“L”としてPMOSトラン
ジスタQPをオンにし、ラッチ回路121のノードを
“H”に充電する。そして、制御信号Aを“H”、制御
信号Bを“H”にしてPMOSトランジスタQPをオ
フ、NMOSトランジスタQNをオンにすると、フュー
ズFuseの切断の有無に応じて、ラッチ回路121の
ノードが放電、非放電が決まる。これにより、フューズ
データがラッチ回路121に保持されることになる。こ
のメモリ回路120の出力OUTが転送ゲート群の制御
信号G00,G01,…として用いられる。
【0038】従って、不良分布に応じて、図10の転送
ゲート群のオンオフのプログラミング、具体的には図1
2のメモリ回路120のフューズブローを行うことによ
り、アドレス変換のロジックが決定される。なお、転送
ゲート群の制御信号は、G00,bG00という相補信
号であるから、メモリ回路120の数は、転送ゲート群
の数の半分で済む。
【0039】図11は、図10の実施の形態と同等のア
ドレス変換機能をマルチプレクサ群MUXにより実現し
た実施の形態である。このマルチプレクサ群MUXの制
御信号G00,G01,…としても、図12のメモリ回
路120を同様に用い得る。この実施の形態によって
も、同様に不良を救済するアドレス一次変換ロジックが
得られる。
【0040】この発明において、アドレス変換回路2を
クロック同期型とすることが可能である。これは例え
ば、図12に示す不揮発性メモリ回路120の出力に、
図14(a)に示すように、クロックCLK,bCLK
により制御される転送ゲート122を設けることによ
り、実現することができる。図14(a)の転送ゲート
122を制御するクロックCLK,bCLKとして、ア
ドレス取り込み信号を用いることもできる。更に、図1
4(b)に示すような転送ゲート122とラッチ回路1
21を用いて、その入力INとしてアドレス信号やコン
トロール信号を入れることにより、アドレス割付がクロ
ックに応じてダイナミックに変化するリダンダンシーシ
ステムが実現できる。
【0041】この発明において、アドレス変換回路2は
好ましくは半導体集積回路チップ内部に設けられる。そ
の具体的な態様を示せば、図15〜図17のようにな
る。図15では、半導体チップ100には外部アドレス
の入力部にプリデコーダ101が設けられ、このプリデ
コーダ101でプリデコードされたアドレスに対して、
先の実施の形態で説明したようなアドレス変換回路2が
設けられている。アドレス変換回路2は、メモリ部1の
内部に配置されている。
【0042】図16においては、半導体チップ100内
にメモリ部1と、そのメモリ部1をアクセスするアドレ
ス信号を発生するロジック回路102を有し、アドレス
変換回路2がメモリ部1の内部に配置されている。図1
7においては、同様に半導体チップ100内にメモリ部
1と、そのメモリ部1をアクセスするアドレス信号を発
生するロジック回路102を有するが、アドレス変換回
路2は、ロジック回路102とメモリ部1の間に、メモ
リ部1の外に配置されている。
【0043】この発明において、アドレス変換回路を、
アクセスすべきメモリ部を含む半導体チップの外に配置
することもできる。図18は、その様な例である。それ
ぞれメモリ部を含む複数の半導体集積回路チップ201
がボード200上に搭載され、これらの集積回路チップ
201のメモリ部をアクセスするためのアドレス変換回
路2が集積回路チップ201の外に設けられている。変
換されたアドレスはアドレスバス202を介して各半導
体チップ201に供給される。
【0044】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、不
良アドレス記憶回路やアドレス一致検出回路を用いるこ
となく、面積増大の抑制とアクセスタイム短縮を可能と
したリダンダンシ方式を採用した半導体集積回路装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による半導体記憶装置の
構成を示す図である。
【図2】同実施の形態のアドレス変換のロジックを示す
図である。
【図3】同実施の形態のアドレス変換回路の具体的な構
成を示す図である。
【図4】同アドレス変換回路の更に具体的な構成を示す
図である。
【図5A】他の実施の形態による半導体記憶装置の構成
を示す図である。
【図5B】同実施の形態による半導体記憶装置の構成を
示す図である。
【図6】同実施の形態のアドレス変換のロジックを示す
図である。
【図7】他の実施の形態による半導体記憶装置の構成を
示す図である。
【図8】同実施の形態のアドレス変換のロジックを示す
図である。
【図9】同実施の形態のフューズ回路出力を示す図であ
る。
【図10】他の実施の形態によるアドレス変換回路を示
す図である。
【図11】他の実施の形態によるアドレス変換回路を示
す図である。
【図12】図10及び図11の実施の形態で用いられる
不揮発性メモリ回路を示す図である。
【図13】同メモリ回路の動作を示す図である。
【図14】他の実施の形態による不揮発性メモリ回路を
示す図である。
【図15】他の実施の形態による半導体集積回路の構成
を示す図である。
【図16】他の実施の形態による半導体集積回路の構成
を示す図である。
【図17】他の実施の形態による半導体集積回路の構成
を示す図である。
【図18】他の実施の形態による半導体集積回路の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1…メモリ部、2…アドレス変換回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレスにより選択される範囲の容量を
    越える容量のメモリセルが配列された、複数のメモリセ
    ル列により構成されるメモリセルアレイを有するメモリ
    部と、 前記アドレスを変換して前記メモリ部のメモリセル選択
    を行うアドレス変換回路とを備え、 前記アドレス変換回路は、不良メモリセルの分布に応じ
    て、不良メモリセル列を含んで不良メモリセル列より多
    いメモリセル列を他の正常なメモリセル列で置換するよ
    うにアドレスとメモリセル列の対応関係が固定されるこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記アドレス変換回路は、 外部アドレス信号が供給される一次アドレス信号線と、
    前記メモリ部のメモリセル選択に必要な、前記外部アド
    レス信号よりビット数の大きい内部アドレス信号を発生
    することを可能とした二次アドレス信号線との間でアド
    レス一次変換を行うものであることを特徴とする請求項
    1記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記アドレス変換回路は、 外部アドレス信号が供給される一次アドレス信号線と、
    前記メモリ部のメモリセル選択に必要な、前記外部アド
    レス信号よりビット数の大きい内部アドレス信号を発生
    することを可能とした二次アドレス信号線との間でアド
    レス一次変換を行う転送ゲート群と、 不良メモリセルの分布に応じて前記転送ゲート群のオン
    オフを設定することにより前記アドレス一次変換のロジ
    ックを決定するための不揮発性記憶回路とを有すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記アドレス変換回路は、 外部アドレス信号が供給される一次アドレス信号線と、 前記メモリ部のメモリセル選択に必要な、前記外部アド
    レス信号よりビット数の大きい内部アドレス信号を発生
    することを可能とした二次アドレス信号線と、 前記一次アドレス信号線と二次アドレス信号線との間で
    アドレス一次変換を行うマルチプレクサ群と、 不良メモリセル分布に応じて前記マルチプレクサ群のオ
    ンオフを設定することにより前記アドレス一次変換の態
    様を決定するための不揮発性記憶回路とを有することを
    特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記アドレス変換回路は、 外部アドレス信号が供給される一次アドレス信号線と、 前記メモリ部のメモリセル選択に必要な、前記外部アド
    レス信号よりビット数の大きい内部アドレス信号を発生
    することを可能とした二次アドレス信号線と、 前記一次アドレス信号線と二次アドレス信号線との間で
    の間でアドレス一次変換を行うプログラマブル論理アレ
    イとを有することを特徴とする請求項1記載の半導体集
    積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記アドレス変換回路は、クロックによ
    り同期制御されることを特徴とする請求項1記載の半導
    体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記アドレス変換回路は、前記メモリ部
    を含む半導体チップ内部に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 前記アドレス変換回路は、前記メモリ部
    を含む半導体チップの外部に配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
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