JP2004030720A - ディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置 - Google Patents
ディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004030720A JP2004030720A JP2002181724A JP2002181724A JP2004030720A JP 2004030720 A JP2004030720 A JP 2004030720A JP 2002181724 A JP2002181724 A JP 2002181724A JP 2002181724 A JP2002181724 A JP 2002181724A JP 2004030720 A JP2004030720 A JP 2004030720A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- optical pickup
- eccentric
- disk drive
- drive device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B7/0948—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following specially adapted for detection and avoidance or compensation of imperfections on the carrier, e.g. dust, scratches, dropouts
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B19/00—Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
- G11B19/20—Driving; Starting; Stopping; Control thereof
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/085—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
- G11B7/08505—Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head
- G11B7/08517—Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head with tracking pull-in only
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B7/095—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following specially adapted for discs, e.g. for compensation of eccentricity or wobble
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B7/0941—Methods and circuits for servo gain or phase compensation during operation
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Rotational Drive Of Disk (AREA)
- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
Abstract
【課題】本発明の課題は、高精度な偏重心ディスクの検知を比較的低コストで実現できるディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法を提供することである。
【解決手段】上記課題は、ディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法において、プッシュプル法により出力されたトラッキングエラー信号に含まれる、対物レンズを含んで構成される光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定することを特徴とするディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法にて解決される。
【選択図】 図1
【解決手段】上記課題は、ディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法において、プッシュプル法により出力されたトラッキングエラー信号に含まれる、対物レンズを含んで構成される光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定することを特徴とするディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法にて解決される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転するディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータなどに用いられる各種データやプログラムなどの記録媒体として、CD−ROMなどのディスク状の記録媒体(以下、ディスクという)が知られている。このようなディスクはディスクドライブ装置に装填された後に所定の速度で回転駆動されたうえで、光学ピックアップによって信号面に記録されているデータなどの読み出しが行なわれる。
【0003】
ところで、光ディスク装置において、精度のよくないディスク、例えば、偏重心のディスク(重心が中央にないディスク) を使用した場合、振動や騒音が生じたり、データ読み出しに時間がかかったりすることがある。このため、従来の光ディスク装置では、ディスクの読み込み動作をする際に、そのディスクが振動や騒音などを生じさせるディスクかどうかを判別し、その判別結果に応じてディスクの回転速度を制御して騒音や振動を抑えるといった振動検出機能が備えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ディスクドライブ装置に使用されるディスクは、重心が中心よりずれた偏重心ディスクと呼ばれるディスクがあり、このようなディスクを高速回転状態にて再生した場合異常振動が発生し、異音を発生するという問題がある。このような問題を解決するために偏重心ディスクであるか否かを検出する必要があるが、従来は、3ビーム法により検出されるトラッキングエラー信号を用いてディスクの振動を検出していた。この3ビーム法は、中央の信号を読み取るビームの前後に2個のサイドスポットを形成し、それらの反射光を各々別の検出器で受光し、その差動出力によりトラッキングエラー信号を得て、光学ピックアップ全体あるいは一部を動かしてトラックに追従するよう制御するものである。この方法の場合、例えば、ディスクのトラックに”うねり”等があった場合、その”うねり”によるゆらぎ成分もトラッキングエラー信号として得られてしまうため、トラッキングサーボは、このゆらぎに対しても追従するよう制御する。この結果、従来の方法では、このような”うねり”のあるディスク(他には偏心ディスク)を、振動及び騒音の原因となる偏重心量の大きなディスクと間違えて判定してしまい、振動検出の際の検出精度を悪化させていた。
【0005】
また、加速度センサ等の特別な素子を用いて偏重心ディスクを検出する方法もあるが、この場合、高価になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、高精度な偏重心ディスクの検知を比較的低コストで実現できるディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、ディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法において、プッシュプル法により出力されたトラッキングエラー信号に含まれる、対物レンズを含んで構成される光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定することを特徴としている。
【0008】
本発明の請求項2は、前記偏重心ディスク検知方法において、トラッキングサーボをオフにし、前記プッシュプル法により得られるトラッキングエラー信号に含まれる、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分と、あらかじめ設定された基準値とを比較し、比較結果に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定することを特徴としている。
【0009】
本発明の請求項3は、前記偏重心ディスク検知方法において、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分がディスクの偏重心に起因して発生する振動に連動して振動する対物レンズのシフト量となることを特徴としている。
【0010】
本発明の請求項4は、前記偏重心ディスク検知方法において、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分を周波数信号化又は信号レベル化することを特徴としている。
【0011】
また、上記偏重心ディスク検知方法が適用されるディスク駆動装置は、例えば、請求項5に記載されるように、ディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置において、トラッキングサーボをオフにし、光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段により、検出された信号成分に基づいて、偏重心ディスクであるか否かを判定する偏重心ディスク判定手段とを有することを特徴としている。
【0012】
本発明の請求項6は、前記ディスク駆動装置において、前記振動検出手段は、プッシュプル法により得られるトラッキングエラー信号に含まれる、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分を検出することを特徴としている。
【0013】
本発明の請求項7は、前記ディスク駆動装置において、前記光ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分は、前記光ピックアップに搭載される対物レンズの振動であることを特徴としている。
【0014】
上記本発明の構成によれば、ディスクの偏重心に起因して発生する振動と連動して変化する光学ピックアップの変移状態の信号成分を検出し、その検出した信号成分に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定するようにしたので、偏重心量の大きなディスクの誤判定を防ぐことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本発明の偏重心ディスクの検知方法を示すフローチャート、図2は本発明の偏重心ディスクの検知方法が適用されるディスク駆動装置のブロック図である。図2において、上記ディスク駆動装置は、ディスクDに光ビームを照射し、該ディスクDの信号面で反射される光ビームを受ける光検出器を有すると共に、対物レンズ等が組み込まれている光学ピックアップ11と、光学ピックアップ11から得られた受光信号に基づいてプッシュプル法によりトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出部12と、トラッキングエラー信号を入力し、上記光学ピックアップ11より照射される光ビームをディスクD上のトラックに追従させるトラッキング動作を行うサーボ処理部13と、トラッキングサーボ動作のゲインを制御するサーボゲイン制御部14と、ディスク駆動装置における各動作を制御する制御部15とから構成される。
【0017】
以上の如く、本発明に係るディスク駆動装置は構成されているが、次に本発明の要旨である偏重心ディスクの検知方法について、図1に示したフローチャートを用いて説明する。本発明の偏重心ディスクの検知動作は、次のように行われる。
制御部15は、ディスク駆動装置へのディスクDの装着、偏重心ディスクの検知処理開始のトリガを検出すると、トラッキングサーボオフの信号を、サーボ処理部13を介して光学ピックアップ11に送出する。トラッキングサーボオフの状態(S1)では、光学ピックアップ11より照射される光ビームがトラックに追従しないので、該光学ピックアップ11の対物レンズでの振動は、ディスクの偏重心により発生する振動に連動して変化する。トラッキングエラー検出部12では、このようにして変動する光学ピックアップ11の対物レンズでの振動量を検出(S2)し、検出結果をサーボ処理部13に送出する。サーボ処理部13は、入力した光学ピックアップ11の対物レンズでの振動量を信号化(S3)し、信号化した振動量を制御部15に出力する。制御部15は、信号化された振動量(ここでは、Aという)と、あらかじめ定められた基準値(=閾値)とを比較(S4)し、信号化された振動量(A)が閾値以上得られなければ(S4でNO)、ディスクDを偏重心ディスクでないと判定(S5)し、サーボゲイン制御部14の制御動作が行われ、トラッキングサーボのゲインが高速再生動作を行うために必要なゲインに復帰設定される。上記ステップ(S4)で、信号化された振動量(A)が閾値以上得られた場合(S4でYES)、ディスクDが偏重心ディスクと判定(S6)される。この場合、高速再生動作を行った場合に異常振動が発生して異音を発するので、ディスク駆動装置を低速再生状態にする。このようにディスクDが偏重心ディスクの場合には、ディスク駆動装置を低速再生状態にするが、かかる状態に切り換えられたとき、トラッキングサーボのゲインは、低速再生動作を行うために必要なゲインに設定されることになる。
なお、サーボ処理部で行われる上記振動量の信号化処理は、例えば、上記振動量を周波数信号に変換したもの、あるいは振幅レベルに変換したものであるが、これ以外にも上記振動量を定量的に変換するものであればいずれでもよい。
【0018】
このように本実施形態によれば、偏重心ディスクの検知処理開始時、トラックに追従するトラッキングサーボをオフの状態にするため、光学ピックアップ11の対物レンズでのトラック追従がフリーの状態になる。これにより、”うねり”のあるディスクのゆらぎに対してトラック追従がなされなくなり、光学ピックアップ11の対物レンズの振動がディスクの偏重心により発生する機構部分の振動に連動して変化する。本発明では、プッシュプル法を用いてこの光学ピックアップ11の対物レンズの振動を検出し、検出値とある閾値との比較判定を行うようにしたので、偏心ディスクや”うねり”のあるディスクを偏重心量の大きなディスクと誤判定することなく正確に偏重心量の大きなディスクを識別することができる。この結果、偏重心ディスクの検知動作の精度を向上させることができる。
【0019】
上記例において、トラッキングエラー検出部12の光学ピックアップ振動量検出機能が振動検出手段に対応し、制御部15の偏重心ディスク判定機能が偏重心ディスク判定手段に対応する。
【0020】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明によれば、トラッキングサーボをオフにした状態にて光学ピックアップの振動量をプッシュプル法により測定するようにしたので、振動及び騒音の悪化の原因となる偏重心量の大きなディスクを精度良く識別することができる。また、本発明は、プッシュプル法により検出されたトラッキングエラー信号を利用して、偏重心ディスクの検知動作を行うようにしたので、加速度センサを利用して偏重心ディスクの検知を行う方法と比較して安価になるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏重心ディスクの検知方法を示すフローチャートである。
【図2】本発明の偏重心ディスクの検知方法が適用されるディスク駆動装置のブロック図である。
【符号の説明】
D ディスク
11 光学ピックアップ
12 トラッキングエラー検出部
13 サーボ処理部
14 サーボゲイン制御部
15 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転するディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータなどに用いられる各種データやプログラムなどの記録媒体として、CD−ROMなどのディスク状の記録媒体(以下、ディスクという)が知られている。このようなディスクはディスクドライブ装置に装填された後に所定の速度で回転駆動されたうえで、光学ピックアップによって信号面に記録されているデータなどの読み出しが行なわれる。
【0003】
ところで、光ディスク装置において、精度のよくないディスク、例えば、偏重心のディスク(重心が中央にないディスク) を使用した場合、振動や騒音が生じたり、データ読み出しに時間がかかったりすることがある。このため、従来の光ディスク装置では、ディスクの読み込み動作をする際に、そのディスクが振動や騒音などを生じさせるディスクかどうかを判別し、その判別結果に応じてディスクの回転速度を制御して騒音や振動を抑えるといった振動検出機能が備えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ディスクドライブ装置に使用されるディスクは、重心が中心よりずれた偏重心ディスクと呼ばれるディスクがあり、このようなディスクを高速回転状態にて再生した場合異常振動が発生し、異音を発生するという問題がある。このような問題を解決するために偏重心ディスクであるか否かを検出する必要があるが、従来は、3ビーム法により検出されるトラッキングエラー信号を用いてディスクの振動を検出していた。この3ビーム法は、中央の信号を読み取るビームの前後に2個のサイドスポットを形成し、それらの反射光を各々別の検出器で受光し、その差動出力によりトラッキングエラー信号を得て、光学ピックアップ全体あるいは一部を動かしてトラックに追従するよう制御するものである。この方法の場合、例えば、ディスクのトラックに”うねり”等があった場合、その”うねり”によるゆらぎ成分もトラッキングエラー信号として得られてしまうため、トラッキングサーボは、このゆらぎに対しても追従するよう制御する。この結果、従来の方法では、このような”うねり”のあるディスク(他には偏心ディスク)を、振動及び騒音の原因となる偏重心量の大きなディスクと間違えて判定してしまい、振動検出の際の検出精度を悪化させていた。
【0005】
また、加速度センサ等の特別な素子を用いて偏重心ディスクを検出する方法もあるが、この場合、高価になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、高精度な偏重心ディスクの検知を比較的低コストで実現できるディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、ディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法において、プッシュプル法により出力されたトラッキングエラー信号に含まれる、対物レンズを含んで構成される光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定することを特徴としている。
【0008】
本発明の請求項2は、前記偏重心ディスク検知方法において、トラッキングサーボをオフにし、前記プッシュプル法により得られるトラッキングエラー信号に含まれる、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分と、あらかじめ設定された基準値とを比較し、比較結果に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定することを特徴としている。
【0009】
本発明の請求項3は、前記偏重心ディスク検知方法において、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分がディスクの偏重心に起因して発生する振動に連動して振動する対物レンズのシフト量となることを特徴としている。
【0010】
本発明の請求項4は、前記偏重心ディスク検知方法において、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分を周波数信号化又は信号レベル化することを特徴としている。
【0011】
また、上記偏重心ディスク検知方法が適用されるディスク駆動装置は、例えば、請求項5に記載されるように、ディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置において、トラッキングサーボをオフにし、光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段により、検出された信号成分に基づいて、偏重心ディスクであるか否かを判定する偏重心ディスク判定手段とを有することを特徴としている。
【0012】
本発明の請求項6は、前記ディスク駆動装置において、前記振動検出手段は、プッシュプル法により得られるトラッキングエラー信号に含まれる、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分を検出することを特徴としている。
【0013】
本発明の請求項7は、前記ディスク駆動装置において、前記光ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分は、前記光ピックアップに搭載される対物レンズの振動であることを特徴としている。
【0014】
上記本発明の構成によれば、ディスクの偏重心に起因して発生する振動と連動して変化する光学ピックアップの変移状態の信号成分を検出し、その検出した信号成分に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定するようにしたので、偏重心量の大きなディスクの誤判定を防ぐことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本発明の偏重心ディスクの検知方法を示すフローチャート、図2は本発明の偏重心ディスクの検知方法が適用されるディスク駆動装置のブロック図である。図2において、上記ディスク駆動装置は、ディスクDに光ビームを照射し、該ディスクDの信号面で反射される光ビームを受ける光検出器を有すると共に、対物レンズ等が組み込まれている光学ピックアップ11と、光学ピックアップ11から得られた受光信号に基づいてプッシュプル法によりトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出部12と、トラッキングエラー信号を入力し、上記光学ピックアップ11より照射される光ビームをディスクD上のトラックに追従させるトラッキング動作を行うサーボ処理部13と、トラッキングサーボ動作のゲインを制御するサーボゲイン制御部14と、ディスク駆動装置における各動作を制御する制御部15とから構成される。
【0017】
以上の如く、本発明に係るディスク駆動装置は構成されているが、次に本発明の要旨である偏重心ディスクの検知方法について、図1に示したフローチャートを用いて説明する。本発明の偏重心ディスクの検知動作は、次のように行われる。
制御部15は、ディスク駆動装置へのディスクDの装着、偏重心ディスクの検知処理開始のトリガを検出すると、トラッキングサーボオフの信号を、サーボ処理部13を介して光学ピックアップ11に送出する。トラッキングサーボオフの状態(S1)では、光学ピックアップ11より照射される光ビームがトラックに追従しないので、該光学ピックアップ11の対物レンズでの振動は、ディスクの偏重心により発生する振動に連動して変化する。トラッキングエラー検出部12では、このようにして変動する光学ピックアップ11の対物レンズでの振動量を検出(S2)し、検出結果をサーボ処理部13に送出する。サーボ処理部13は、入力した光学ピックアップ11の対物レンズでの振動量を信号化(S3)し、信号化した振動量を制御部15に出力する。制御部15は、信号化された振動量(ここでは、Aという)と、あらかじめ定められた基準値(=閾値)とを比較(S4)し、信号化された振動量(A)が閾値以上得られなければ(S4でNO)、ディスクDを偏重心ディスクでないと判定(S5)し、サーボゲイン制御部14の制御動作が行われ、トラッキングサーボのゲインが高速再生動作を行うために必要なゲインに復帰設定される。上記ステップ(S4)で、信号化された振動量(A)が閾値以上得られた場合(S4でYES)、ディスクDが偏重心ディスクと判定(S6)される。この場合、高速再生動作を行った場合に異常振動が発生して異音を発するので、ディスク駆動装置を低速再生状態にする。このようにディスクDが偏重心ディスクの場合には、ディスク駆動装置を低速再生状態にするが、かかる状態に切り換えられたとき、トラッキングサーボのゲインは、低速再生動作を行うために必要なゲインに設定されることになる。
なお、サーボ処理部で行われる上記振動量の信号化処理は、例えば、上記振動量を周波数信号に変換したもの、あるいは振幅レベルに変換したものであるが、これ以外にも上記振動量を定量的に変換するものであればいずれでもよい。
【0018】
このように本実施形態によれば、偏重心ディスクの検知処理開始時、トラックに追従するトラッキングサーボをオフの状態にするため、光学ピックアップ11の対物レンズでのトラック追従がフリーの状態になる。これにより、”うねり”のあるディスクのゆらぎに対してトラック追従がなされなくなり、光学ピックアップ11の対物レンズの振動がディスクの偏重心により発生する機構部分の振動に連動して変化する。本発明では、プッシュプル法を用いてこの光学ピックアップ11の対物レンズの振動を検出し、検出値とある閾値との比較判定を行うようにしたので、偏心ディスクや”うねり”のあるディスクを偏重心量の大きなディスクと誤判定することなく正確に偏重心量の大きなディスクを識別することができる。この結果、偏重心ディスクの検知動作の精度を向上させることができる。
【0019】
上記例において、トラッキングエラー検出部12の光学ピックアップ振動量検出機能が振動検出手段に対応し、制御部15の偏重心ディスク判定機能が偏重心ディスク判定手段に対応する。
【0020】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明によれば、トラッキングサーボをオフにした状態にて光学ピックアップの振動量をプッシュプル法により測定するようにしたので、振動及び騒音の悪化の原因となる偏重心量の大きなディスクを精度良く識別することができる。また、本発明は、プッシュプル法により検出されたトラッキングエラー信号を利用して、偏重心ディスクの検知動作を行うようにしたので、加速度センサを利用して偏重心ディスクの検知を行う方法と比較して安価になるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏重心ディスクの検知方法を示すフローチャートである。
【図2】本発明の偏重心ディスクの検知方法が適用されるディスク駆動装置のブロック図である。
【符号の説明】
D ディスク
11 光学ピックアップ
12 トラッキングエラー検出部
13 サーボ処理部
14 サーボゲイン制御部
15 制御部
Claims (7)
- ディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法において、
プッシュプル法により出力されたトラッキングエラー信号に含まれる、対物レンズを含んで構成される光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定することを特徴とするディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法。 - 請求項1記載の偏重心ディスク検知方法において、
トラッキングサーボをオフにし、前記プッシュプル法により得られるトラッキングエラー信号に含まれる、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分と、あらかじめ設定された基準値とを比較し、比較結果に基づいて偏重心ディスクであるか否かを判定することを特徴とするディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法。 - 請求項2記載の偏重心ディスク検知方法において、
前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分がディスクの偏重心に起因して発生する振動に連動して振動する対物レンズのシフト量となることを特徴とするディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法。 - 請求項2又は3記載の偏重心ディスク検知方法において、
前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分を周波数信号化又は信号レベル化することを特徴とするディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法。 - ディスクに記録されている信号を光学ピックアップにより読み出すように構成されたディスク駆動装置において、
トラッキングサーボをオフにし、光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分を検出する振動検出手段と、
前記振動検出手段により、検出された信号成分に基づいて、偏重心ディスクであるか否かを判定する偏重心ディスク判定手段とを有することを特徴とするディスク駆動装置。 - 請求項5記載のディスク駆動装置において、
前記振動検出手段は、プッシュプル法により得られるトラッキングエラー信号に含まれる、前記光学ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分を検出することを特徴とするディスク駆動装置。 - 請求項1乃至6いずれか1項記載のディスク駆動装置において、
前記光ピックアップの変移状態に応じて得られる信号成分は、前記光ピックアップに搭載される対物レンズの振動であることを特徴とするディスク駆動装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002181724A JP2004030720A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | ディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置 |
US10/462,575 US20040037178A1 (en) | 2002-06-21 | 2003-06-16 | Method of detecting imbalanced disk in disk drive apparatus and disk drive apparatus |
EP03253850A EP1376549A1 (en) | 2002-06-21 | 2003-06-18 | Method of detecting imbalanced disk in disk drive apparatus and disk drive apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002181724A JP2004030720A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | ディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004030720A true JP2004030720A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=29717540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002181724A Pending JP2004030720A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | ディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040037178A1 (ja) |
EP (1) | EP1376549A1 (ja) |
JP (1) | JP2004030720A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008090938A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Hitachi-Lg Data Storage Inc | 光ディスク装置とそのディスク回転速度制御方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI261227B (en) * | 2004-03-02 | 2006-09-01 | Lite On It Corp | Method for detecting unbalanced disc |
US7724622B2 (en) * | 2007-06-19 | 2010-05-25 | Freescale Semiconductor, Inc. | Recording device capable of determining the media type based on detecting the capacitance of pair electrodes |
KR20110089761A (ko) * | 2010-02-01 | 2011-08-09 | 삼성전자주식회사 | 하드디스크 드라이브의 임밸런스 보정 방법 및 그에 의해 제조되는 하드디스크 드라이브 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06243485A (ja) * | 1993-02-19 | 1994-09-02 | Ricoh Co Ltd | 情報記録装置 |
US6009053A (en) * | 1996-05-16 | 1999-12-28 | Tottori Sanyo Electric Co., Ltd. | Optical disk vibration sensing and reproducing device |
JPH1069709A (ja) * | 1996-06-21 | 1998-03-10 | Teac Corp | デ−タ再生方法及び装置 |
JPH1079164A (ja) * | 1996-09-03 | 1998-03-24 | Pioneer Electron Corp | 情報読取装置 |
JP3463975B2 (ja) * | 1997-10-22 | 2003-11-05 | ティアック株式会社 | デ−タ再生方法及び装置 |
JPH11317006A (ja) * | 1998-05-07 | 1999-11-16 | Samsung Electronics Co Ltd | アンバランスディスクのリード方法 |
US6185171B1 (en) * | 1998-06-29 | 2001-02-06 | Lsi Logic Corporation | System for accommodating vibrations resulting from rotating a data storage medium |
US6768705B2 (en) * | 1998-07-17 | 2004-07-27 | Fujitsu Limited | Optical disk drive including a positioner and means for compensating for an eccentricity of an optical disk |
JP3882383B2 (ja) * | 1999-04-01 | 2007-02-14 | 松下電器産業株式会社 | 円盤状記憶媒体の再生方法 |
KR100622194B1 (ko) * | 2000-01-12 | 2006-09-07 | 엘지전자 주식회사 | 광디스크의 편심량 측정장치 및 측정방법 |
-
2002
- 2002-06-21 JP JP2002181724A patent/JP2004030720A/ja active Pending
-
2003
- 2003-06-16 US US10/462,575 patent/US20040037178A1/en not_active Abandoned
- 2003-06-18 EP EP03253850A patent/EP1376549A1/en not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008090938A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Hitachi-Lg Data Storage Inc | 光ディスク装置とそのディスク回転速度制御方法 |
JP4512198B2 (ja) * | 2006-10-02 | 2010-07-28 | 株式会社日立エルジーデータストレージ | 光ディスク装置とそのディスク回転速度制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1376549A1 (en) | 2004-01-02 |
US20040037178A1 (en) | 2004-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6377527B1 (en) | Disk drive device having a function of preventing vibration owing to mass eccentricity of disk | |
JPH11317003A (ja) | ディスク再生装置とその振動検出方法 | |
US20040013066A1 (en) | Unbalance disc detection apparatus and unbalance disc detection method | |
JP2004030720A (ja) | ディスク駆動装置の偏重心ディスク検知方法及びディスク駆動装置 | |
KR20020040618A (ko) | 광디스크 장치, 렌즈의 이동량을 계산하는 방법, 프로그램및 매체 | |
US20090268569A1 (en) | Method of mechanical shock detection and method and apparatus for recording data onto an optical disc | |
JP3670806B2 (ja) | ディスクプレーヤーの偏重心ディスク検知方法 | |
JP2003036550A (ja) | 光ディスク再生装置及び光ディスク用トラッキングサーボ機構 | |
JP2005243141A (ja) | ステッピングモータ駆動装置、脱調検出装置および脱調検出方法 | |
JP4096986B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
US20040100890A1 (en) | Method and apparatus for discriminating a disc type | |
US6934232B2 (en) | Method for detecting an unbalanced disk in an optical disk reading device | |
KR100555487B1 (ko) | 광디스크의 편향성 진동량에 기반한 재생 배속 결정 방법 | |
US20090268573A1 (en) | Optical disc recorder and vibration sensitive control method | |
US20020080699A1 (en) | Method of detecting amount of rotational vibration generated from the rotation of disk | |
JP3885807B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
JP2004022077A (ja) | 光ディスク記録再生装置 | |
JP2005174383A (ja) | 迷光オフセットの除去方法及び光ディスク装置 | |
JP2004118912A (ja) | 光ディスク装置及びその装置の制御方法 | |
JP2000011531A (ja) | ディスクプレーヤーの偏重心ディスク検知方法 | |
JP3978604B2 (ja) | 光ディスク再生装置 | |
JP2005332501A (ja) | 情報再生装置、情報再生方法、情報再生プログラム及び情報記録媒体 | |
JP2007066484A (ja) | 光ディスク装置の制御方法および光ディスク装置 | |
JPH1055606A (ja) | ディスクプレーヤーの偏重心ディスク検知方法 | |
JP2000003552A (ja) | ディスクプレイヤーのディスク有無検出方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050913 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060124 |