JP2004030346A - 在宅健康維持方法、在宅健康維持システム、在宅健康維持システムとして機能させるコンピュータにおいて実行可能なコンピュータプログラム及び健康状態判断手段 - Google Patents
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Abstract
【課題】距離的な条件の制約を受けずに、自己の健康状態により適した専門知識を有する専門家の判定が受けられることができるシステムを提供する。
【解決手段】使用者(患者)端末2と専門家(医師)端末3と、サーバー1とを通信ネットワーク6を介して双方向通信可能に接続し、使用者は、自己の健康状態に関する情報を、専門家は、自己の専門分野に関する情報をサーバー1にそれぞれ蓄積する。使用者端末2から自己の健康状態に関する判定(診断)を依頼すると、サーバー1は、使用者の健康状態に適した専門分野の専門家を抽出し、使用者端末2と専門家端末3とを双方向通信可能に接続する。双方向通信により、実際に診察を受けている場合と同様の状態で、診察を受けることが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】使用者(患者)端末2と専門家(医師)端末3と、サーバー1とを通信ネットワーク6を介して双方向通信可能に接続し、使用者は、自己の健康状態に関する情報を、専門家は、自己の専門分野に関する情報をサーバー1にそれぞれ蓄積する。使用者端末2から自己の健康状態に関する判定(診断)を依頼すると、サーバー1は、使用者の健康状態に適した専門分野の専門家を抽出し、使用者端末2と専門家端末3とを双方向通信可能に接続する。双方向通信により、実際に診察を受けている場合と同様の状態で、診察を受けることが可能となる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、在宅健康維持方法とそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、人が健康を維持管理するためには、規則正しい生活、栄養のバランスの取れた食事、適度な運動、仕事に対するやりがいなど、いくつかの要素を、不十分な知識に基づいて個人的に実践し、健康維持に努めている。また、病気にかかった場合には、病院へ出向き、医師の診察を受け、治療や処方箋の発行を受けている。しかし、病院へ通う場合には、診察の予約を入れて、長時間待たされ、実際の診察は数分という場合が多く、患者は十分な医療サービスを受けることができない。また、長時間待たされることで、身体的な負担も増大する。
【0003】
そこで、近年では、電子メールで医師に病状を伝えことのできるホームページや、インターネットで診察の予約ができるサービスが提供されている。また、特開2000−116732号では、医療機器が設置された端末から、この医療機器で測定されたデータを、通信回線を介してサーバーに伝達し、テレビ電話等により、患者の問診、病院間のテレビ会議、相互のコミュニケーションを行うものが提案されている。また、特開平11−120261号では、患者側端末の表示画面に、各医師の名前が表示され、受信する医師を選択すると、その医師が使用する端末がオンライン接続され.る技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、患者と医者とのやりとりが片方から他方への一方向通信であり、最終的には、患者は病院に足を運び、医師の診察を得なければならない。また、患者は、医者についての情報を十分に得る手段がなく、居所の近くの病院など、地理的な条件で選ぶことが殆どであり、患者の症状に応じて最も適切な専門知識を有する医者の診断を受けるということは難しかった。
【0005】
また、医者の作成するカルテは、従来では、カルテを最初に作成した医者が保管しており、患者が他の医者の診察を受ける場合には、従前の医者の許可を得て、新たに診察を受ける医師に、カルテを渡す必要がある。しかし、このようなことは、患者の医者に対する気兼ねから、あまり行われず、医者を変える場合には、従前の治療内容が正確にわからず、治療の継続性が損なわれ、十分な治療ができないという問題があった。
【0006】
また、医者の側では、自らの専門知識を生かして治療できる患者を積極的に探すことは困難で、患者の側から医者を探して診察を受けに来ることが一般的である。しかし、このような場合、必ずしも医者の専門知識に合致した患者が診察を受けに来るとは限らず、専門知識を十分に生かす機会が得られない場合がある。
【0007】
この発明は、距離的な条件の制約を受けずに、自己の健康状態により適した専門知識を有する専門家の判定が受けられること、そして、専門家が積極的に特定の健康状態の使用者を探すことができるシステム等を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的は、以下の発明により達成される。
(1) 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持方法であって、
前記サーバーは、専門家毎の健康状態を判定する能力に関する情報を記録した専門家情報データベースと、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースとを備え、
使用者の健康状態情報を、使用者毎に取得する健康状態情報取得ステップと、取得した健康状態情報を使用者毎に健康状態データベースに記録する健康状態記録ステップと、
使用者からの、専門家による判定要求を取得する判定要求取得ステップと、
使用者からの要求内容と、その使用者の健康状態情報とに基づいて、専門家データベースから、使用者の要求に合致した専門家を抽出する専門家抽出ステップと、
判定要求した使用者の健康状態と判定要求内容を専門家側入出力端末に表示し、判定を促す判定要求表示ステップと、
抽出された専門家が健康状態について判定した判定情報を専門家から取得する判定情報取得ステップと、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定情報提示ステップとからなる在宅健康維持方法。
【0009】
(2) 抽出された専門家が複数である場合には、その複数の専門家を使用者に提示する提示ステップと、提示された複数の専門家の中から使用者が選択した専門家を取得する選択ステップとを有する上記(1)に記載の在宅健康維持方法。
【0010】
(3) 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持方法であって、
前記サーバーは、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースを備え、
特定の健康状態の使用者を抽出する抽出条件を専門家から取得する抽出条件取得ステップと、
取得した抽出条件に基づいて、健康状態データベースから、抽出条件に合致した使用者を抽出する使用者抽出ステップと、
抽出された使用者の健康状態を専門家側入出力端末に提示する抽出情報提示ステップと、
提示された使用者について、専門家が健康状態の判定をするかの決定を取得する被選択取得ステップと、
抽出された使用者の使用者側入出力端末に対して、特定の専門家から抽出されたことを通知する抽出通知ステップと、
通知された使用者から使用者側入出力端末を介して、専門家による判定を承諾するか否かの意思表示を取得する許可取得ステップと
判定を承諾した使用者に対して、専門家がおこなった健康状態について判定した判定情報を専門家側入出力端末から取得する判定取得ステップと、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定提示ステップとを備えた在宅健康維持方法。
【0011】
(4) 指名通知ステップは、指名した専門家の専門家情報を含んだ通知を行う上記(3)に記載の在宅健康維持方法。
【0012】
(5) 抽出情報提示ステップでは、使用者を特定する情報については表示されない上記(3)又は(4)に記載の在宅健康維持方法。
【0013】
(6) 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末とを双方通信可能に接続する双方向通信接続ステップを有する上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0014】
(7) 健康状態データベースには、使用者の健康状態の経時変化をも蓄積されている上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0015】
(8) 使用者側入出力端末は、使用者の身体から健康状態に関する情報を直接取得する測定手段を備えている上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0016】
(9) 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末は、操作者を写す撮像手段と、相手側の撮像手段で撮像した画像を表示する画像出力手段を有する上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0017】
(10) 判定情報を健康状態情報として蓄積する判定情報記録ステップを有する上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0018】
(11) 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持システムであって、
前記サーバーは、専門家毎の健康状態を判定する能力に関する情報を記録した専門家情報データベースと、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースとを備え、
使用者の健康状態情報を、使用者毎に取得する健康状態情報取得手段と、
取得した健康状態情報を使用者毎に健康状態データベースに記録する健康状態記録手段と、
使用者からの、専門家による判定要求を取得する判定要求取得手段と、
使用者からの要求内容と、その使用者の健康状態情報とに基づいて、専門家データベースから、使用者の要求に合致した専門家を抽出する専門家抽出手段と、判定要求した使用者の健康状態と判定要求内容を専門家側入出力端末に表示し、判定を促す判定要求表示手段と、
抽出された専門家が健康状態について判定した判定情報を専門家から取得する判定情報取得手段と、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定情報提示手段とからなる在宅健康維持システム。
【0019】
(12) 抽出された専門家が複数である場合には、その複数の専門家を使用者に提示する提示手段と、提示された複数の専門家の中から使用者が選択した専門家を取得する選択手段とを有する上記(11)に記載の在宅健康維持システム。
【0020】
(13) 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持システムであって、
前記サーバーは、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースを備え、
特定の健康状態の使用者を抽出する抽出条件を専門家から取得する抽出条件取得手段と、
取得した抽出条件に基づいて、健康状態データベースから、抽出条件に合致した使用者を抽出する使用者抽出手段と、
抽出された使用者の健康状態を専門家側入出力端末に提示する抽出情報提示手段と、
提示された使用者について、専門家が健康状態の判定をするかの決定を取得する被選択取得手段と、
抽出された使用者の使用者側入出力端末に対して、特定の専門家から抽出されたことを通知する抽出通知手段と、
通知された使用者から使用者側入出力端末を介して、専門家による判定を承諾するか否かの意思表示を取得する許可取得手段と
判定を承諾した使用者に対して、専門家がおこなった健康状態について判定した判定情報を専門家側入出力端末から取得する判定取得手段と、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定提示手段とを備えた在宅健康維持システム。
【0021】
(14) 指名通知手段は、指名した専門家の専門家情報を含んだ通知を行う上記(13)に記載の在宅健康維持システム。
【0022】
(15) 抽出情報提示手段では、使用者の氏名は匿名で表示される上記(13)又は(14)に記載の在宅健康維持システム。
【0023】
(16) 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末とを双方通信可能に接続する双方向通信接続手段を有する上記(11)〜(15)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0024】
(17) 健康状態データベースには、使用者の健康状態の経時変化をも蓄積されている上記(11)〜(16)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0025】
(18) 使用者側入出力端末は、使用者の身体から健康状態に関する情報を直接取得する測定手段を備えている上記(11)〜(17)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0026】
(19) 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末は、操作者を写す撮像手段と、相手側の撮像手段で撮像した画像を表示する画像出力手段を有する上記(11)〜(18)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0027】
(20) 判定情報を健康状態情報として蓄積する判定情報記録手段を有する上記(11)〜(19)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0028】
(21) 上記(11)〜(20)のいずれか1に記載の在宅健康維持システムとして機能させるコンピュータにおいて実行可能なコンピュータプログラム。
【0029】
(22) 使用者側入出力端末と、専門家側入出力端末とが通信ネットワークを介して接続可能な健康状態判断手段であって、
使用者側入出力端末を介して、その使用者の健康情報が蓄積される使用者健康情報記録手段と、健康状態を判定するための専門知識を有する専門家に関する情報が蓄積される専門家情報記録手段とを備え、
使用者健康情報記録手段に記録された各使用者の健康情報は、各使用者の許諾を条件に専門家側入出力端末から接続可能に構成され、専門家情報記録手段に記録された各専門家に関する情報は、使用者側入出力端末から接続可能に構成され、
使用者健康情報記録手段に蓄積されている健康情報に基いて、使用者の健康状態が推定する健康状態推定手段と、
推定された健康状態に応じて、その健康状態に関する専門知識を有する専門家を検索する専門家検索手段を備えた健康状態判断手段。
【0030】
【実施の形態】
以下本発明の好適実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のシステム構成を示す概念図である。本発明の在宅健康維持システムは、健康情報記録手段としてのサーバー1と、使用者側入出力端末としての使用者端末2と、専門家側入出力端末としての専門家端末3と、薬局側端末4と、課金サーバー5と、管理端末10とを備えており、それぞれ通信ネットワーク6を介して接続可能に構成されている。
【0031】
使用者端末2は、例えば、パーソナルコンピュータであり、このパーソナルコンピュータは、双方向通信を可能とするための入力手段と、出力手段とを備えており、さらに、使用者の健康状態を検出するための健康状態検出手段を有している。また、パーソナルコンピュータには、インターネットに接続するためのソフトウエアー(ブラウザ)や、電子メールを送受信するためのソフトウエアー等が備えられている。
【0032】
入力手段は、例えば、使用者の音声を検出するマイク21等で構成される聴覚情報検出装置や、使用者の顔等の姿や仕草等を検出する撮像装置22、特に連続画像を検出できる撮影装置の視覚情報検出装置などで構成されている。聴覚情報には、例えば、使用者の声、咳の音などが含まれる。視覚情報には、使用者の顔色、舌の色、唇の色、白目の色等の色彩情報や、髪の毛状態、目の形、鼻の形、爪の形等の形態情報、或いは、使用者の仕草、表情の変化などのような動態情報等が含まれる。
【0033】
これらの入力手段は、即時性を有し、使用者が発する現在の聴覚情報、視覚情報を検出して、これらの情報を即時、相手方の端末に供給する。
また、出力手段は、スピーカ又はヘッドホーン23等を備えた聴覚情報出力装置と、CTR24や液晶画面等の画像出力を行う視覚情報出力装置とを備えており、相手方の端末から供給された、上記聴覚情報や視覚情報を出力する。そして、使用者端末2は、上記入出力手段と通信ネットワークに接続するための接続装置を備えている。健康状態検出手段25は、例えば、血圧計、体温計、体重計、脈派検出装置などを備えている。血圧計によって検出された血圧値や脈拍数、体温計によって検出された体温値、体重計によって検出された体重値や体脂肪率、脈派検出装置によって検出された脈派形は、パーソナルコンピュータに入力され、接続装置を介して送信される。
【0034】
専門家端末3は、例えば、パーソナルコンピュータであり、このパーソナルコンピュータは、双方向通信を可能とするための入力手段と、出力手段とを備えており、パーソナルコンピュータの構成や、これらの入出力手段については、使用者端末2同様であるので、説明を省略する。
【0035】
薬局側端末4は、例えばパーソナルコンピュータであり、インターネットに接続するためのソフトウエアー(ブラウザ)や、電子メールを送受信するためのソフトウエアー等を備えている。この端末を介して、専門家である医者からの処方箋データの受け取りや、薬料金(課金情報)の入力が行われる。
【0036】
サーバー1は、使用者から入力された使用者情報、専門家に関する専門家情報、専門家から入力された使用者情報等のデータが保管されるメモリと、特定の条件に基づいて、使用者又は専門家を検索する処理部等を備えている。また、課金情報を保管する課金サーバー5が設けられている。サーバー1と、課金サーバー5を管理する管理端末10が設けられている。この管理端末10は、専門家端末3と同様の構成である。
【0037】
管理端末10と課金サーバー5は、通信ネットワーク6を介して上記サーバー1や使用者端末2、専門家端末3とつながっている。課金サーバー5には、使用者及び専門家に課される料金が記録される。この料金の例としては、例えば、本発明の在宅健康維持システムを利用するために支払われる、入会金、及び使用者と専門家に課される年会費(月会費)等がある。その他、専門家の判定に対して使用者が支払う判定料(例えば、医師に対しては診察料、心理カウンセラーに対してはカウンセリング料、栄養士に対しては指導料などか挙げられる。)や、健康状態を維持するために継続的に又は一時的に提供されるサービス(例えば、専門家が医師である場合には、最初に処方を受けた内容を実施している際の医師から提供されるアドバイスや病後の健康状態に関する質問に対する応答、専門家が心理カウンセラーである場合には、最初のカウンセリング後の心理状態に関する使用者からの報告や、その報告に対するコメント、専門家が栄養士である場合には、最初の指導内容に関する質問などに関する応答などがある。)に対して支払われる付随的サービス料金等がある。判定料や付随的サービス料金は、一括した総合サービス料金として課金サーバー5に蓄積される構成とすることもできる。この他、薬局に支払われる薬代金などがある。使用者における、医師等の診療を受けたときの診察費用や薬の費用、付随的サービス料金等が、課金サーバー5で蓄積され、一括して使用者に請求される構成とすることもできる。
【0038】
上記、既述のように、使用者端末2、専門家端末3、サーバー1、管理端末10、薬局側端末4、課金サーバー5は、通信ネットワーク6を介して、双方向通信可能に接続される。この通信ネットワークは、一般公衆回線、ISDN(Integrated Service Digital Network)、WAN(Wide Area Network)、ATM(Asynchronous Transfer Mode)網、FTTH(Fiber ToThe Home)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、VDSL(VeryHigh−Bit−Rate DSL)、衛星通信回線網、移動通信網、CATV網、VOIP(Voice over IP)、光通信網等で構成することができる。管理端末10は、サーバー1と課金サーバー5に直接接続された構成をとってもよい。
【0039】
次に、サーバー1に記録されるデータについて説明する。図2は、サーバー1の構成を示す概念図である。サーバー1の記憶装置101には、使用者情報を記録する使用者情報ファイル11と、専門家情報を記録する専門家情報ファイル12とを備えている。
使用者情報ファイル11には、個人情報ファイル111、健康情報ファイル112が設けられ、健康情報ファイル112には、健康状態に関する情報など、個人の身体に関する情報が含まれる。
【0040】
図3に示されているように、個人情報ファイル111には、氏名、住所、生年月日、家族構成等が記録される。健康情報ファイル112には、個人の健康状態を示す情報が記録され、固定情報ファイル112aと可変情報ファイル112bが備えられている。図4に示されているように、固定情報ファイル112aは、その個人の身長、性別、血液型、遺伝子情報などのように、値の変わらない固定情報が記録されている。図5に示されているように、可変情報ファイル112bには、健康状態によって変化する数値(可変情報)が記録される。可変情報の例としては、体重、体脂肪率、血圧、脈拍数の他、各種血液検査によって検出される数値や、尿検査で検出される数値などが含まれる。血液検査によって検出される数値には、例えば、脂質検査として、総コレステロール、中性脂肪などがあり、肝臓の状態を示す検出項目としては、総蛋白、AL−P、GOT、GPT、γ−GPTなどがあり、腎臓の状態を表す検出項目としてはクレアチニンなどがあり、その他、尿酸、血糖、白血球数、赤血球数、血色素量等が挙げられる。尿検査で検出される数値の項目としては、尿蛋白、潜血、尿糖などが挙げられる。このような数値情報の他、心電図、脈派図のような線図や、レントゲン写真等の写真なども画像情報として可変情報に含まれる。これら可変情報は、時系列を追って蓄積される。従って、例えば、数値情報の場合には、時間経過による数値変化を表示することが可能で、例えは゛、グラフ等の視覚データ(画像データ)として出力することができる。これらの他、可変情報は、服用中または、過去に服用した薬の種類と量、服用期間等を含んでもよい。
【0041】
可変情報には、判定情報も含まれる。判定情報とは、使用者の健康状態を表す数値情報や、画像情報等に基づいて、その使用者の健康状態について専門家が判定した内容に関する情報である。この判定情報には、例えば、医療に関する専門家である医師が判定した医療判定情報、カウンセリングに関する専門家である心理カウンセラが判定した心理判定情報、栄養に関する専門家である栄養士が判定した栄養判定情報等が含まれる。医療判定情報には、例えば、双方通信によって医師が判定した症状情報(例えば、白目が黄色い、舌が荒れている、目がうつろである等:本人では認識できにくい症状等)、病名などの診断情報、治療方法などの治療情報、薬の処方箋、治療具などの処方情報などか含まれる。心理判定情報には、例えば、心理カウンセラが判定した症状(落ち着きが無い、目の動きが散漫である等、本人では自覚できにくい症状等)、例えば、注意欠陥多動性障害などのような心理診断情報、対処方法に関する対処情報等が含まれる。栄養判定情報には、例えば、栄養士が判定した食生活の状態、指導した食品の種類、調理方法などが含まれる。
【0042】
一方、専門家情報ファイル12は、専門家個人情報ファイル121と、専門家履歴情報ファイル122と、専門家評価情報ファイル123と、専門家スケジュールファイル124とを備えている。図6に示されている専門家個人情報ファイル121には、専門家個人の固定情報が記録される。固定情報としては、例えば、氏名、生年月日、住所、勤務(又は経営)している病院名、医師、心理カウンセラ、栄養士等の専門家の類別、医師であれば、内科、外科等の専門分野などが挙げられる。
【0043】
図7に示されているように、専門家履歴情報ファイル122には、医師としての経歴が記録されている。この経歴には、専門分野毎の経歴として記録される。経歴としては、例えば、勤務した病院名、内科、外科等の専門分野、勤務期間、手術の回数、手術の内容(例えば、手術部位、手術の難度等)等が挙げられ、これらの経歴は、順次、記録され蓄積される。また、各専門分野毎の経験値も記録される。この経験値は、例えば5段階評価とし、手術経験の回数などにより、適宜修正が加えられる。
【0044】
図8に示されているように、専門家評価情報ファイル123には、使用者側からの評価情報が記録される。評価の内容は、例えば、複数の項目に別けられ、項目毎に、例えば4段階評価(A:優/B:良/C:可/D:不可)で、その専門家に相談した使用者が評価する。評価項目は、例えば、症状の説明の解りやすさ、症状が改善した度合などが挙げられる。専門家が、複数の専門分野を有する場合には、専門分野毎に、評価の入力が可能である。専門家に関する情報としては、この他、論文、医療情報雑誌(ヘルスケア雑誌)、手術の回数および手術の内容(例えば、手術部位、手術の難度等)、インターネット等の通信ネットワークを介して複数の使用者が情報を交換する場(チャット)において、交換された特定の専門家に関する評価(評判)、テレビ・新聞に記載された専門家に関する評価等が挙げられる。これらの情報は、管理端末10を介して、健康管理主体100に属する者(例えば、医師等)が入力する。或いは、チャットなどで交換された情報については、良い評価と、悪い評価とを交換する場をそれぞれ設定し、それぞれの場で登場する専門家の氏名の登場頻度を計量し、その頻度に応じて、評価を決定する構成を加えることもできる。
【0045】
図9に示されているように、専門家スケジュールファイル124には、専門家の対応可能時間が記録されている。双方向通信により使用者側と対話することができる時間帯(空時間)が、記録されている。また、直接、会って診察するこのとできる日時(診療日)や時間帯(診療時間)についても、同様に記録されている。
さらにサーバー1は、上記各ファイルに記録されたデータを処理するための処理部102を有し、該処理部102において、各ファイルへのデータの入出力と、各ファイルに記録されているデータの検索、及び蓄積された専門家評価情報に基づいて決定される最終的な評価判定、専門家のスケジュールの管理、診察の予約処理等が行われる。サーバー1、課金サーバー5、管理端末10は、健康管理主体100(健康管理会社)により維持・管理される。この健康管理主体は、管理端末10を介して、サーバー1に記録されている各種情報を入出力することができる。つまり、管理端末10は、使用者側入出力端末として、又は専門家端末として使用することができ、その他、サーバー1のメンテナンス等に用いられる。健康管理主体100には、医師、心理カウンセラ、栄養士等が属していてもよく(例えば、健康管理会社に医師、心理カウンセラ、栄養士等が雇われている場合がある。)、管理端末10と使用者端末2とを双方向通信により接続する構成とし、健康管理主体100に属する医師等が診断する構成を取ることもできる。
【0046】
以下本発明の在宅健康維持システムの作用について、図10に示されているフローチャートに基づいて説明する。
使用者から個人情報を取得する(ステップS101)。健康維持を欲する使用者が、インターネット上の健康管理主体の運営管理するホームページにアクセスすると、使用者端末2の出力画面に、入力項目が配置された入力画面を表示し、個人情報と、健康に関する固定情報、可変情報等の入力を促す。例えば、最初の入力画面には、氏名、年齢、性別等の固定情報を入力する画面が表示され、これらの固定情報が入力されると、会員登録の申請があったものと判断し、この申し込み者(使用者)専用のファイルが作られ、ID番号等が決定される。次に、可変情報の入力を促す画面が表示され、血圧等の可変情報を入力する画面が表示される。入力された可変情報は、個人ID番号に応じた健康情報として、ファイルに記録される。健康情報の取得は、入力画面における数値の入力により取得する場合の他、健康状態検出手段により検出された値を直接取得する手法に基づいてもよい。
【0047】
所定の情報の入力が終了すると、使用者端末2の出力画面には、会員ID番号と、暗証番号を表示する。この会員ID番号と、暗証番号は別途電子メール、郵送等により、会員に通知してもよい。
登録が完了した使用者は、以後、サーバー1にアクセスするときには、ID番号と暗証番号を入力することにより、同一人と認証される。記録されている登録者とアクセスしてきた者との同一性の認定は、暗証番号の他、電子認証、音声認証、画像認証などにより行う構成とすることもできる。この実施形態では、個人の医療情報等を管理するため、蓄積している情報に対するセキュリティの信頼性を高くすることのが好ましく、使用者を認証する手段としては、音声認証等のように個人の身体的な特徴に基づく認証であるとよい。
【0048】
登録が完了した使用者からは、使用者端末2を介して、適宜健康情報を取得する。例えば、定期的に、電子メールを使用者端末2に送信し、健康情報を入力することを促すような通知を行うことにより、健康情報を継続して取得する手段を用いることもできる。
【0049】
専門家から専門家情報を取得する(ステップS103)。使用者から個人情報を取得する場合と同様の方法により、専門家から専門家情報を取得する。専門家にも、ID番号と、暗証番号が通知される。専門家に関する評価情報についても、健康管理主体が、管理端末10を介して入力することもできる。この場合の評価情報は、例えば、学術論文、難度の高い手術の成功などに基づく評価などであり、段階に別けた評価に限らず、例えば、論文や著書の数、難手術を成功させた回数など、絶対的な数値であってもよい。
【0050】
以上のように、サーバー1に使用者の情報と、専門家の情報が記録された状態において、使用者端末2から健康状態についての判定依頼があるか判断する(ステップS105)。判定依頼する場合には、同時に、ステップS101で説明したような健康状態に関する健康情報の取得もすることができる。例えば、病気にかかった場合、病院に直接行く前に、使用者端末2によりサーバー1にアクセスする。使用者端末2には、健康状態を入力する画面が表示され、また、健康状態に対する判定(診断)を希望するか否かを意思表示するための選択項目(Yes又はNoを選択する)が表示される。ここで、判定を希望する項目を選択した場合には、判定依頼があったものと判断する。
【0051】
判定依頼時に入力された健康情報を取得する(ステップS107)。この依頼時健康情報を重視して、この健康状態について判定(診断)をするのに適合する専門分野を有する専門家を検索する(ステップS109)。検索における検索条件式は、使用者の入力した依頼時健康情報の他、専門家側のスケジュール情報、専門分野情報、地域に関する情報(使用者と地理的に近いか否か?)を考慮して作成される。つまり、使用者の依頼時の健康状態を判定するために適した専門分野の専門家であって、スケジュール情報に基づいて、現在、双方向通信によって通信が可能な者であること、使用者の所在地を基準にして、距離的に近くに位置している者が抽出される。また、使用者が専門家を自ら指定した場合には、使用者の意思が尊重される。
【0052】
以上のような検索が行われた後、検索結果を使用者端末2に出力する(ステップS111)。使用者端末2には、検索された複数の専門家のリストが表示される。リストには、専門分野、所在地、評価内容等の専門家情報が同時に表示され、又は所望の専門家の専門家情報を閲覧できるボタンが表示される。検索される専門家には、健康管理主体に属する専門家も含まれる。
【0053】
使用者端末2から、専門家リストから特定の専門家の指定があったか判断する(ステップS113)。例えば、専門家の指定は、表示画面に表示された専門家リストの各専門家の表示欄に設けられた選択領域を、ポインティングデバイスで指定することにより行われる。同時に、使用者は、診察のために都合のよい時間帯を、表示画面の希望時間帯入力位置に入力し、希望時間帯を通知する。
【0054】
指定があった場合には、指定された専門家に判定の指名があったことを通知する(ステップS115)。通知手段は、例えば、指定された専門家へ電子メールを送信する、或いは、携帯電話又はポケットベル等で呼び出す事等により構成される。
使用者と専門家の相互のスケジュールが合致している場合には、その時点で、使用者端末2と専門家端末3とを、通信ネットワーク6を介して双方向通信可能に接続する(ステップS117)。
【0055】
使用者端末2と専門家端末3とが双方向通信を可能とすることにより、以下のような利点がある。使用者は、家にいながらにして医師やその他の専門家の診察を受けることができる。また、病院などで長時間待たされることもなく、診察を依頼した時点で、即時医師からの診察が受けられるという即時性も得られる。また、健康状態検出手段によって、医師は、健康状態に関して必要な情報も、その場で得ることができ、直接診察をした場合と略同等の、より信憑性の高い診察(健康状態に対する判定)をすることができる。
【0056】
双方向通信により使用者に面談した専門家の所見を、専門家端末3から取得する(ステップS119)。この情報は、例えば医師がカルテに記載する内容と同じである。具体的には、専門家端末3の入力画面には、カルテと同様の書式が表示され、このカルテに専門家が所見を入力するようにすることができる。このように、特定の使用者に関する健康情報が逐次蓄積されることとなる。同時に、使用者端末2からは、診察を受けた使用者側からの、医師に対する評価が取得される(ステップS120)。さらに、面談した専門家は、使用者の健康状態について、より適正な専門知識を有する専門家を紹介することもできる。紹介の対象となる専門家は、医師に限らず、心理カウンセラや栄養士等も含まれる。患者の訴えの内容によっては、心理カウンセラや栄養士などによる指導が必要と判定する場合もあるからである。
【0057】
サーバー1は、専門家が紹介した他の専門家に関する情報を、専門家端末3より取得し、その紹介された専門家に、紹介されたことを通知し、その専門家が紹介に応じる場合には、その専門家の専門家端末3と使用者端末2とを、双方向通信可能に接続する。
このように紹介された専門家も双方向通信を基づいて、健康状態を判定し、この専門家の所見も、専門家端末3からサーバー1に取り込まれる。複数の専門家からの所見を得ることによって、健康状態についてのより精度の高い判定が可能となる。
【0058】
双方向通信の結果、直接面談して診察する必要があると判断した場合には、専門家は、専門家端末3から直接診察が必要である旨、入力するので、サーバー1は、直接診察という医師の意向が入力されたかを判断し(ステップS121)、入力されている場合には、登録されている医師の中から、使用者の居所に近い病院の医師のスケジュールを検索し、近隣で診察を受けられる時間帯を抽出する(ステップS123)。抽出された医師と時間帯は、複数あり、その中から使用者が選択できるように、使用者端末2の画面に表示される(ステップS125)。表示されたリストの中から使用者の選択した医師と時間帯を取得する(ステップS127)。
【0059】
ステップS127で取得した情報に基づき、選択された医師に通知し、患者の予約があったことを通知する(ステップS129)。この際、予約した患者(使用者)の健康状態に関してサーバー1に蓄積された情報も、通知された医師が欲すれば専門家端末3を介して閲覧することができる。このように、端末を介して予約ができるシステムとすることにより、患者が病院で長時間待たされるといったことがなく、患者の身体的な負担も軽減される。また、医師においては、診察する患者(使用者)の健康状態に関する情報を予め把握することができるので、より精密でかつ迅速な診察が可能となる。特に、この健康情報は、時系列を追って蓄積されているので、診察時点での健康状態のみでなく、過去からの健康状態の変化を含めた総合的な判断が可能となる。また、この健康情報には、他の専門家の所見も含まれているので、より客観的で精度の高い診察ができる。
【0060】
診察の結果、専門家から処方される処方箋は、専門家端末3から取得し(ステップS131)、薬局側端末4に、取得した処方箋情報を供給する(ステップS133)。処方箋を受け取った薬局側からは、薬の用意ができる時刻を、端末4を介して取得し(ステップS134)、取得した時刻を使用者へ通知する(ステップS135)。用意された薬は、宅配便等により直接使用者に送付する構成であってもよい。
【0061】
医師の診療費用と、薬の費用は、適宜課金サーバー5に蓄積される。課金サーバー5に蓄積された費用に関しては、一定の期間毎に、請求書が使用者に送付される。例えば、一定期間内(例えば、一ヶ月)に、この在宅健康維持管理システムを介して、医師の診察を2回以上受け、その後その診察内容に付随する指導等を受けた場合には、その内容と回数に応じた料金が課金サーバー5に蓄積される。
【0062】
使用者に関して発生する費用は、既に説明したように、判定料としての診察費用と、その診察に付随して行われる付随的サービス料等が挙げられる。判定料や付随的サービス料金は、一括した総合サービス料金として、又は別個に課金サーバー5に蓄積され、それぞれ料金が使用者に請求される。また、専門家に関しても、自己が提供した判定等に関する報酬が、課金サーバー5に蓄積され、一定期間毎に、一括して支払われる。
【0063】
以上の説明は、医師が専門家として検索される場合を挙げているが、専門家として心理カウンセラや栄養士等であってもよい。心理カウンセラの場合には、双方向通信によって相談者(使用者)と交信し、出力画面に表示された相談者の仕草や全体の雰囲気から相談者の心理状態(健康状態)について、診断(判定)する。相談者(使用者)は、最初に使用者端末2に健康情報を入力する際、画面に表示された心理分析テストなどを行い、性格分析などの心理学的なデータを予めサーバー1に蓄積しておくこともできる。この場合には、対応した心理カウンセラは、心理分析結果などを参考にして、診断することができるので、精密かつ迅速な判定が可能となる。また、双方向通信を介して行われた、相談者と心理カウンセラとのやり取りは、画像データ、録音データとして記録しておくことができるので、後に記録データを繰り返し分析して、より詳しい診断をすることができる。
【0064】
専門家が栄養士である場合には、双方向通信によって、実際に食している食事の内容を把握することができる。相談者(使用者)は、自ら採っている食事の内容を栄養士に伝える場合には、相談者の主観が入り、塩分の量、食事の量など、情報の正確性が担保できない場合がある。しかし、双方向通信によって実際に食している食事内容を把握することができ、摂取している栄養について正確な情報を得ることができる。また、サーバー1に蓄積された情報が、過去の情報を含む時系列を追って順に蓄積された蓄積情報なので、相談者の栄養摂取の傾向、栄養の偏り等をより正確に把握でき、相談者の健康状態に一層合致した栄養摂取プログラムを個別に作成することができ、また、その効果も確認することが容易である。
【0065】
以上のような構成の他、サーバー1は、ステップS107の後、使用者の健康情報ファイル112に蓄積された健康情報に基き、独自に使用者の健康状態を推定するステップ(健康状態推定ステップ)を有し、その推定された健康状態を使用者端末2の表示画面に表示する構成とすることもできる。また、この際、同時に、専門家検索ステップとしてステップS109を実行し、検索された専門家リストも表示することもできる。サーバー1は、健康状態を推定するために必要な推定基準情報ファイルを有し、そのファイルには、病気、心理状態、栄養状態等の指標となる症状が予め記録されており、この情報に基いて使用者の健康状態を推定する。例えば、特定の病気の症状のリストに、使用者の健康状態を当てはめ、該当する場合には、その特定の病気である疑いがある旨表示する。また、病名に限らず、血糖値が高い場合には、食事制限や、運動を促す表示をすることもできる。
【0066】
また、可変情報を時系列で分析し、可変情報の過去から現在までの経緯と比較して、大きな変化が生じている場合には、その旨を表示して注意を促す構成としてもよい。可変情報の過去から現在までの経緯から将来の数値の変化を予測する構成としてもよい。
専門家を検索する場合には、専門家の専門分野に基き検索する場合の他、使用者の居所に近い場所に位置する専門家を検索する(距離的な条件に基いて)構成とすることもできる。
【0067】
以上説明した作用は、使用者側から本発明の在宅健康維持システムを使用する場合の作用であるが、この他専門家がこの在宅健康維持システムを使用する場合について説明する。以下は、専門家として医師が、この在宅健康維持システムを使用する場合を例に挙げて、図11に示されているフローチャートに基づき説明する。
【0068】
健康管理主体100は、通信ネットワーク6上に、各使用者側の了解を得て、その使用者の現在健康状態を検索し得るデータベースを有する。このデータベースには、専門家である医師がアクセスし、専門家の指定した検索条件に合致した条件の使用者(患者)が抽出できる。このデータベースは、既に説明した、使用者情報ファイル11である。
例えば、専門分野が循環器系である医師が、心臓に関する特定の症例の患者を探している場合には、その症例の患者が検索されるように、検索式を作成し、使用者端末4に入力する。この検索式は、具体的に心臓病の病名を挙げる場合のほか、症状の組み合わせなどで構成される。
【0069】
サーバー1は、専門家端末3から、患者(使用者)を検索するための検索式の入力があったか判断し(ステップS201)。入力があった場合には、検索式に該当する使用者を検索する(ステップS203)。検索された患者のリストを、専門家端末3の出力画面に出力する(ステップS205)。専門家に提示された患者リストには、患者の氏名や住所など、個人を特定する情報は表示されず、専門家が入力した検索式に合致した症状があること、年齢、性別等が表示される。このように、使用者が健康状態情報を開示する際、氏名を伏せた匿名とすることにより、使用者のプライバシーを守ることができる。
【0070】
リストの中から専門家が選択した患者を、専門家端末3を介して取得する(ステップS207)と、その旨を、選択された患者に通知する(ステップS209)。通知を受けた患者は、使用者端末2を介して、サーバー1にアクセスすると、表示画面にその患者を選択した医師の情報が開示される(ステップS211)。表示内容には、医師の経歴、専門分野、評価情報等が含まれる。その患者を選択した医師が複数名いる場合には、各医師の情報が表示画面に表示される。
【0071】
表示された医師リストから患者が選択した医師を、使用者端末2を介して取得する(ステップS213)。この時、同時に患者のスケジュール情報も取得する。患者が選択した医師に、選択された旨通知する(ステップS215)。通知を受けた医師からは、専門家端末3を介して、スケジュール情報を取得し(ステップS217)。患者と医師のスケジュール情報に基づいて、双方向通信による診察が可能な時間帯を決定する(ステップS219)。決定した時間帯において、使用者端末2と専門家端末3とを双方向通信可能に接続する(ステップS221)。
【0072】
双方向通信による医師の所見は、専門家端末3を介してサーバー1に蓄積され(ステップS223)、また、患者による医師に対する評価は、使用者端末2を介して、評価情報としてサーバー1に蓄積される(ステップS225)。
以上のように、医師の有する専門知識を十分に生かせる患者を積極的に探し出すことができる。また、患者側では、自分の症状に対して特に有益な技能や専門知識を有する医師を容易に探し出すことが可能となる。
【0073】
【発明の効果】
以上のような本発明によれば、専門家の所在場所に出向くことなく、使用者の健康状態に合致した専門知識を有する専門家の判定を受けることができる。また、使用者の健康状態に関する情報は、サーバーが管理するので、常に任意の専門家に健康状態の判定を要請することが可能となり、より客観的な判定を受けることができる。
【0074】
双方向通信可能とすることによって、通信ネットワークを介して使用者と専門家が直接会話することができるので、即時性のある健康情報の取得が可能となり、より正確な判定が可能となる。
健康状態の経時変化を蓄積することによって、専門家は健康状態の変化を考慮した判定が可能で、一層正確な判定が可能となる。
【0075】
さらに、健康状態に関する情報を直接取得する測定手段を設け、この測定手段を介して、外見からでは判断できない健康状態を、より詳しく取得できる。
撮像手段と画像出力手段を設けることで、使用者の外見を判断することができ、直接面接して判定する場合と同等の判定が可能となる。
【0076】
使用者の健康状態に合致した専門知識を有する専門家を複数知ることかできるので、複数の専門家からの判定を得ることができ、より客観的な判定を得ることができる。
専門家による判定内容を、さらに健康状態情報として蓄積することにより、次の判定の精度を上げることが可能となる。
【0077】
使用者が健康状態情報を開示することで、専門家側からの使用者の抽出を可能とし、専門家から使用者を積極的に探し出すことが可能となった。これにより、使用者は、自分の健康状態に対して積極的に判定しようとする専門家を見つけ出すことができる。さらに、その専門家の情報を同時に提示することによって、それらの専門家を比較対照する資料が得られるので、自分の意図に合致した判定を得る機会を一層増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成を示す概念図である。
【図2】サーバー1の構成を示す概念図である。
【図3】個人情報ファイルの構成図である。
【図4】固定情報ファイルの構成図である。
【図5】可変情報ファイルの構成図である。
【図6】専門家個人情報ファイルの構成図である。
【図7】専門家履歴情報ファイルの構成図である。
【図8】専門家評価情報ファイルの構成図である。
【図9】専門家スケジュールファイルの構成図である。
【図10】フローチャートである。
【図11】フローチャートである。
【符号の説明】
1 サーバー
2 使用者端末
3 専門家端末
4 薬局側端末
5 課金サーバー
6 通信ネットワーク
【発明の属する技術分野】
この発明は、在宅健康維持方法とそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、人が健康を維持管理するためには、規則正しい生活、栄養のバランスの取れた食事、適度な運動、仕事に対するやりがいなど、いくつかの要素を、不十分な知識に基づいて個人的に実践し、健康維持に努めている。また、病気にかかった場合には、病院へ出向き、医師の診察を受け、治療や処方箋の発行を受けている。しかし、病院へ通う場合には、診察の予約を入れて、長時間待たされ、実際の診察は数分という場合が多く、患者は十分な医療サービスを受けることができない。また、長時間待たされることで、身体的な負担も増大する。
【0003】
そこで、近年では、電子メールで医師に病状を伝えことのできるホームページや、インターネットで診察の予約ができるサービスが提供されている。また、特開2000−116732号では、医療機器が設置された端末から、この医療機器で測定されたデータを、通信回線を介してサーバーに伝達し、テレビ電話等により、患者の問診、病院間のテレビ会議、相互のコミュニケーションを行うものが提案されている。また、特開平11−120261号では、患者側端末の表示画面に、各医師の名前が表示され、受信する医師を選択すると、その医師が使用する端末がオンライン接続され.る技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、患者と医者とのやりとりが片方から他方への一方向通信であり、最終的には、患者は病院に足を運び、医師の診察を得なければならない。また、患者は、医者についての情報を十分に得る手段がなく、居所の近くの病院など、地理的な条件で選ぶことが殆どであり、患者の症状に応じて最も適切な専門知識を有する医者の診断を受けるということは難しかった。
【0005】
また、医者の作成するカルテは、従来では、カルテを最初に作成した医者が保管しており、患者が他の医者の診察を受ける場合には、従前の医者の許可を得て、新たに診察を受ける医師に、カルテを渡す必要がある。しかし、このようなことは、患者の医者に対する気兼ねから、あまり行われず、医者を変える場合には、従前の治療内容が正確にわからず、治療の継続性が損なわれ、十分な治療ができないという問題があった。
【0006】
また、医者の側では、自らの専門知識を生かして治療できる患者を積極的に探すことは困難で、患者の側から医者を探して診察を受けに来ることが一般的である。しかし、このような場合、必ずしも医者の専門知識に合致した患者が診察を受けに来るとは限らず、専門知識を十分に生かす機会が得られない場合がある。
【0007】
この発明は、距離的な条件の制約を受けずに、自己の健康状態により適した専門知識を有する専門家の判定が受けられること、そして、専門家が積極的に特定の健康状態の使用者を探すことができるシステム等を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的は、以下の発明により達成される。
(1) 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持方法であって、
前記サーバーは、専門家毎の健康状態を判定する能力に関する情報を記録した専門家情報データベースと、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースとを備え、
使用者の健康状態情報を、使用者毎に取得する健康状態情報取得ステップと、取得した健康状態情報を使用者毎に健康状態データベースに記録する健康状態記録ステップと、
使用者からの、専門家による判定要求を取得する判定要求取得ステップと、
使用者からの要求内容と、その使用者の健康状態情報とに基づいて、専門家データベースから、使用者の要求に合致した専門家を抽出する専門家抽出ステップと、
判定要求した使用者の健康状態と判定要求内容を専門家側入出力端末に表示し、判定を促す判定要求表示ステップと、
抽出された専門家が健康状態について判定した判定情報を専門家から取得する判定情報取得ステップと、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定情報提示ステップとからなる在宅健康維持方法。
【0009】
(2) 抽出された専門家が複数である場合には、その複数の専門家を使用者に提示する提示ステップと、提示された複数の専門家の中から使用者が選択した専門家を取得する選択ステップとを有する上記(1)に記載の在宅健康維持方法。
【0010】
(3) 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持方法であって、
前記サーバーは、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースを備え、
特定の健康状態の使用者を抽出する抽出条件を専門家から取得する抽出条件取得ステップと、
取得した抽出条件に基づいて、健康状態データベースから、抽出条件に合致した使用者を抽出する使用者抽出ステップと、
抽出された使用者の健康状態を専門家側入出力端末に提示する抽出情報提示ステップと、
提示された使用者について、専門家が健康状態の判定をするかの決定を取得する被選択取得ステップと、
抽出された使用者の使用者側入出力端末に対して、特定の専門家から抽出されたことを通知する抽出通知ステップと、
通知された使用者から使用者側入出力端末を介して、専門家による判定を承諾するか否かの意思表示を取得する許可取得ステップと
判定を承諾した使用者に対して、専門家がおこなった健康状態について判定した判定情報を専門家側入出力端末から取得する判定取得ステップと、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定提示ステップとを備えた在宅健康維持方法。
【0011】
(4) 指名通知ステップは、指名した専門家の専門家情報を含んだ通知を行う上記(3)に記載の在宅健康維持方法。
【0012】
(5) 抽出情報提示ステップでは、使用者を特定する情報については表示されない上記(3)又は(4)に記載の在宅健康維持方法。
【0013】
(6) 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末とを双方通信可能に接続する双方向通信接続ステップを有する上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0014】
(7) 健康状態データベースには、使用者の健康状態の経時変化をも蓄積されている上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0015】
(8) 使用者側入出力端末は、使用者の身体から健康状態に関する情報を直接取得する測定手段を備えている上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0016】
(9) 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末は、操作者を写す撮像手段と、相手側の撮像手段で撮像した画像を表示する画像出力手段を有する上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0017】
(10) 判定情報を健康状態情報として蓄積する判定情報記録ステップを有する上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
【0018】
(11) 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持システムであって、
前記サーバーは、専門家毎の健康状態を判定する能力に関する情報を記録した専門家情報データベースと、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースとを備え、
使用者の健康状態情報を、使用者毎に取得する健康状態情報取得手段と、
取得した健康状態情報を使用者毎に健康状態データベースに記録する健康状態記録手段と、
使用者からの、専門家による判定要求を取得する判定要求取得手段と、
使用者からの要求内容と、その使用者の健康状態情報とに基づいて、専門家データベースから、使用者の要求に合致した専門家を抽出する専門家抽出手段と、判定要求した使用者の健康状態と判定要求内容を専門家側入出力端末に表示し、判定を促す判定要求表示手段と、
抽出された専門家が健康状態について判定した判定情報を専門家から取得する判定情報取得手段と、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定情報提示手段とからなる在宅健康維持システム。
【0019】
(12) 抽出された専門家が複数である場合には、その複数の専門家を使用者に提示する提示手段と、提示された複数の専門家の中から使用者が選択した専門家を取得する選択手段とを有する上記(11)に記載の在宅健康維持システム。
【0020】
(13) 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持システムであって、
前記サーバーは、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースを備え、
特定の健康状態の使用者を抽出する抽出条件を専門家から取得する抽出条件取得手段と、
取得した抽出条件に基づいて、健康状態データベースから、抽出条件に合致した使用者を抽出する使用者抽出手段と、
抽出された使用者の健康状態を専門家側入出力端末に提示する抽出情報提示手段と、
提示された使用者について、専門家が健康状態の判定をするかの決定を取得する被選択取得手段と、
抽出された使用者の使用者側入出力端末に対して、特定の専門家から抽出されたことを通知する抽出通知手段と、
通知された使用者から使用者側入出力端末を介して、専門家による判定を承諾するか否かの意思表示を取得する許可取得手段と
判定を承諾した使用者に対して、専門家がおこなった健康状態について判定した判定情報を専門家側入出力端末から取得する判定取得手段と、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定提示手段とを備えた在宅健康維持システム。
【0021】
(14) 指名通知手段は、指名した専門家の専門家情報を含んだ通知を行う上記(13)に記載の在宅健康維持システム。
【0022】
(15) 抽出情報提示手段では、使用者の氏名は匿名で表示される上記(13)又は(14)に記載の在宅健康維持システム。
【0023】
(16) 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末とを双方通信可能に接続する双方向通信接続手段を有する上記(11)〜(15)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0024】
(17) 健康状態データベースには、使用者の健康状態の経時変化をも蓄積されている上記(11)〜(16)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0025】
(18) 使用者側入出力端末は、使用者の身体から健康状態に関する情報を直接取得する測定手段を備えている上記(11)〜(17)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0026】
(19) 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末は、操作者を写す撮像手段と、相手側の撮像手段で撮像した画像を表示する画像出力手段を有する上記(11)〜(18)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0027】
(20) 判定情報を健康状態情報として蓄積する判定情報記録手段を有する上記(11)〜(19)のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
【0028】
(21) 上記(11)〜(20)のいずれか1に記載の在宅健康維持システムとして機能させるコンピュータにおいて実行可能なコンピュータプログラム。
【0029】
(22) 使用者側入出力端末と、専門家側入出力端末とが通信ネットワークを介して接続可能な健康状態判断手段であって、
使用者側入出力端末を介して、その使用者の健康情報が蓄積される使用者健康情報記録手段と、健康状態を判定するための専門知識を有する専門家に関する情報が蓄積される専門家情報記録手段とを備え、
使用者健康情報記録手段に記録された各使用者の健康情報は、各使用者の許諾を条件に専門家側入出力端末から接続可能に構成され、専門家情報記録手段に記録された各専門家に関する情報は、使用者側入出力端末から接続可能に構成され、
使用者健康情報記録手段に蓄積されている健康情報に基いて、使用者の健康状態が推定する健康状態推定手段と、
推定された健康状態に応じて、その健康状態に関する専門知識を有する専門家を検索する専門家検索手段を備えた健康状態判断手段。
【0030】
【実施の形態】
以下本発明の好適実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のシステム構成を示す概念図である。本発明の在宅健康維持システムは、健康情報記録手段としてのサーバー1と、使用者側入出力端末としての使用者端末2と、専門家側入出力端末としての専門家端末3と、薬局側端末4と、課金サーバー5と、管理端末10とを備えており、それぞれ通信ネットワーク6を介して接続可能に構成されている。
【0031】
使用者端末2は、例えば、パーソナルコンピュータであり、このパーソナルコンピュータは、双方向通信を可能とするための入力手段と、出力手段とを備えており、さらに、使用者の健康状態を検出するための健康状態検出手段を有している。また、パーソナルコンピュータには、インターネットに接続するためのソフトウエアー(ブラウザ)や、電子メールを送受信するためのソフトウエアー等が備えられている。
【0032】
入力手段は、例えば、使用者の音声を検出するマイク21等で構成される聴覚情報検出装置や、使用者の顔等の姿や仕草等を検出する撮像装置22、特に連続画像を検出できる撮影装置の視覚情報検出装置などで構成されている。聴覚情報には、例えば、使用者の声、咳の音などが含まれる。視覚情報には、使用者の顔色、舌の色、唇の色、白目の色等の色彩情報や、髪の毛状態、目の形、鼻の形、爪の形等の形態情報、或いは、使用者の仕草、表情の変化などのような動態情報等が含まれる。
【0033】
これらの入力手段は、即時性を有し、使用者が発する現在の聴覚情報、視覚情報を検出して、これらの情報を即時、相手方の端末に供給する。
また、出力手段は、スピーカ又はヘッドホーン23等を備えた聴覚情報出力装置と、CTR24や液晶画面等の画像出力を行う視覚情報出力装置とを備えており、相手方の端末から供給された、上記聴覚情報や視覚情報を出力する。そして、使用者端末2は、上記入出力手段と通信ネットワークに接続するための接続装置を備えている。健康状態検出手段25は、例えば、血圧計、体温計、体重計、脈派検出装置などを備えている。血圧計によって検出された血圧値や脈拍数、体温計によって検出された体温値、体重計によって検出された体重値や体脂肪率、脈派検出装置によって検出された脈派形は、パーソナルコンピュータに入力され、接続装置を介して送信される。
【0034】
専門家端末3は、例えば、パーソナルコンピュータであり、このパーソナルコンピュータは、双方向通信を可能とするための入力手段と、出力手段とを備えており、パーソナルコンピュータの構成や、これらの入出力手段については、使用者端末2同様であるので、説明を省略する。
【0035】
薬局側端末4は、例えばパーソナルコンピュータであり、インターネットに接続するためのソフトウエアー(ブラウザ)や、電子メールを送受信するためのソフトウエアー等を備えている。この端末を介して、専門家である医者からの処方箋データの受け取りや、薬料金(課金情報)の入力が行われる。
【0036】
サーバー1は、使用者から入力された使用者情報、専門家に関する専門家情報、専門家から入力された使用者情報等のデータが保管されるメモリと、特定の条件に基づいて、使用者又は専門家を検索する処理部等を備えている。また、課金情報を保管する課金サーバー5が設けられている。サーバー1と、課金サーバー5を管理する管理端末10が設けられている。この管理端末10は、専門家端末3と同様の構成である。
【0037】
管理端末10と課金サーバー5は、通信ネットワーク6を介して上記サーバー1や使用者端末2、専門家端末3とつながっている。課金サーバー5には、使用者及び専門家に課される料金が記録される。この料金の例としては、例えば、本発明の在宅健康維持システムを利用するために支払われる、入会金、及び使用者と専門家に課される年会費(月会費)等がある。その他、専門家の判定に対して使用者が支払う判定料(例えば、医師に対しては診察料、心理カウンセラーに対してはカウンセリング料、栄養士に対しては指導料などか挙げられる。)や、健康状態を維持するために継続的に又は一時的に提供されるサービス(例えば、専門家が医師である場合には、最初に処方を受けた内容を実施している際の医師から提供されるアドバイスや病後の健康状態に関する質問に対する応答、専門家が心理カウンセラーである場合には、最初のカウンセリング後の心理状態に関する使用者からの報告や、その報告に対するコメント、専門家が栄養士である場合には、最初の指導内容に関する質問などに関する応答などがある。)に対して支払われる付随的サービス料金等がある。判定料や付随的サービス料金は、一括した総合サービス料金として課金サーバー5に蓄積される構成とすることもできる。この他、薬局に支払われる薬代金などがある。使用者における、医師等の診療を受けたときの診察費用や薬の費用、付随的サービス料金等が、課金サーバー5で蓄積され、一括して使用者に請求される構成とすることもできる。
【0038】
上記、既述のように、使用者端末2、専門家端末3、サーバー1、管理端末10、薬局側端末4、課金サーバー5は、通信ネットワーク6を介して、双方向通信可能に接続される。この通信ネットワークは、一般公衆回線、ISDN(Integrated Service Digital Network)、WAN(Wide Area Network)、ATM(Asynchronous Transfer Mode)網、FTTH(Fiber ToThe Home)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、VDSL(VeryHigh−Bit−Rate DSL)、衛星通信回線網、移動通信網、CATV網、VOIP(Voice over IP)、光通信網等で構成することができる。管理端末10は、サーバー1と課金サーバー5に直接接続された構成をとってもよい。
【0039】
次に、サーバー1に記録されるデータについて説明する。図2は、サーバー1の構成を示す概念図である。サーバー1の記憶装置101には、使用者情報を記録する使用者情報ファイル11と、専門家情報を記録する専門家情報ファイル12とを備えている。
使用者情報ファイル11には、個人情報ファイル111、健康情報ファイル112が設けられ、健康情報ファイル112には、健康状態に関する情報など、個人の身体に関する情報が含まれる。
【0040】
図3に示されているように、個人情報ファイル111には、氏名、住所、生年月日、家族構成等が記録される。健康情報ファイル112には、個人の健康状態を示す情報が記録され、固定情報ファイル112aと可変情報ファイル112bが備えられている。図4に示されているように、固定情報ファイル112aは、その個人の身長、性別、血液型、遺伝子情報などのように、値の変わらない固定情報が記録されている。図5に示されているように、可変情報ファイル112bには、健康状態によって変化する数値(可変情報)が記録される。可変情報の例としては、体重、体脂肪率、血圧、脈拍数の他、各種血液検査によって検出される数値や、尿検査で検出される数値などが含まれる。血液検査によって検出される数値には、例えば、脂質検査として、総コレステロール、中性脂肪などがあり、肝臓の状態を示す検出項目としては、総蛋白、AL−P、GOT、GPT、γ−GPTなどがあり、腎臓の状態を表す検出項目としてはクレアチニンなどがあり、その他、尿酸、血糖、白血球数、赤血球数、血色素量等が挙げられる。尿検査で検出される数値の項目としては、尿蛋白、潜血、尿糖などが挙げられる。このような数値情報の他、心電図、脈派図のような線図や、レントゲン写真等の写真なども画像情報として可変情報に含まれる。これら可変情報は、時系列を追って蓄積される。従って、例えば、数値情報の場合には、時間経過による数値変化を表示することが可能で、例えは゛、グラフ等の視覚データ(画像データ)として出力することができる。これらの他、可変情報は、服用中または、過去に服用した薬の種類と量、服用期間等を含んでもよい。
【0041】
可変情報には、判定情報も含まれる。判定情報とは、使用者の健康状態を表す数値情報や、画像情報等に基づいて、その使用者の健康状態について専門家が判定した内容に関する情報である。この判定情報には、例えば、医療に関する専門家である医師が判定した医療判定情報、カウンセリングに関する専門家である心理カウンセラが判定した心理判定情報、栄養に関する専門家である栄養士が判定した栄養判定情報等が含まれる。医療判定情報には、例えば、双方通信によって医師が判定した症状情報(例えば、白目が黄色い、舌が荒れている、目がうつろである等:本人では認識できにくい症状等)、病名などの診断情報、治療方法などの治療情報、薬の処方箋、治療具などの処方情報などか含まれる。心理判定情報には、例えば、心理カウンセラが判定した症状(落ち着きが無い、目の動きが散漫である等、本人では自覚できにくい症状等)、例えば、注意欠陥多動性障害などのような心理診断情報、対処方法に関する対処情報等が含まれる。栄養判定情報には、例えば、栄養士が判定した食生活の状態、指導した食品の種類、調理方法などが含まれる。
【0042】
一方、専門家情報ファイル12は、専門家個人情報ファイル121と、専門家履歴情報ファイル122と、専門家評価情報ファイル123と、専門家スケジュールファイル124とを備えている。図6に示されている専門家個人情報ファイル121には、専門家個人の固定情報が記録される。固定情報としては、例えば、氏名、生年月日、住所、勤務(又は経営)している病院名、医師、心理カウンセラ、栄養士等の専門家の類別、医師であれば、内科、外科等の専門分野などが挙げられる。
【0043】
図7に示されているように、専門家履歴情報ファイル122には、医師としての経歴が記録されている。この経歴には、専門分野毎の経歴として記録される。経歴としては、例えば、勤務した病院名、内科、外科等の専門分野、勤務期間、手術の回数、手術の内容(例えば、手術部位、手術の難度等)等が挙げられ、これらの経歴は、順次、記録され蓄積される。また、各専門分野毎の経験値も記録される。この経験値は、例えば5段階評価とし、手術経験の回数などにより、適宜修正が加えられる。
【0044】
図8に示されているように、専門家評価情報ファイル123には、使用者側からの評価情報が記録される。評価の内容は、例えば、複数の項目に別けられ、項目毎に、例えば4段階評価(A:優/B:良/C:可/D:不可)で、その専門家に相談した使用者が評価する。評価項目は、例えば、症状の説明の解りやすさ、症状が改善した度合などが挙げられる。専門家が、複数の専門分野を有する場合には、専門分野毎に、評価の入力が可能である。専門家に関する情報としては、この他、論文、医療情報雑誌(ヘルスケア雑誌)、手術の回数および手術の内容(例えば、手術部位、手術の難度等)、インターネット等の通信ネットワークを介して複数の使用者が情報を交換する場(チャット)において、交換された特定の専門家に関する評価(評判)、テレビ・新聞に記載された専門家に関する評価等が挙げられる。これらの情報は、管理端末10を介して、健康管理主体100に属する者(例えば、医師等)が入力する。或いは、チャットなどで交換された情報については、良い評価と、悪い評価とを交換する場をそれぞれ設定し、それぞれの場で登場する専門家の氏名の登場頻度を計量し、その頻度に応じて、評価を決定する構成を加えることもできる。
【0045】
図9に示されているように、専門家スケジュールファイル124には、専門家の対応可能時間が記録されている。双方向通信により使用者側と対話することができる時間帯(空時間)が、記録されている。また、直接、会って診察するこのとできる日時(診療日)や時間帯(診療時間)についても、同様に記録されている。
さらにサーバー1は、上記各ファイルに記録されたデータを処理するための処理部102を有し、該処理部102において、各ファイルへのデータの入出力と、各ファイルに記録されているデータの検索、及び蓄積された専門家評価情報に基づいて決定される最終的な評価判定、専門家のスケジュールの管理、診察の予約処理等が行われる。サーバー1、課金サーバー5、管理端末10は、健康管理主体100(健康管理会社)により維持・管理される。この健康管理主体は、管理端末10を介して、サーバー1に記録されている各種情報を入出力することができる。つまり、管理端末10は、使用者側入出力端末として、又は専門家端末として使用することができ、その他、サーバー1のメンテナンス等に用いられる。健康管理主体100には、医師、心理カウンセラ、栄養士等が属していてもよく(例えば、健康管理会社に医師、心理カウンセラ、栄養士等が雇われている場合がある。)、管理端末10と使用者端末2とを双方向通信により接続する構成とし、健康管理主体100に属する医師等が診断する構成を取ることもできる。
【0046】
以下本発明の在宅健康維持システムの作用について、図10に示されているフローチャートに基づいて説明する。
使用者から個人情報を取得する(ステップS101)。健康維持を欲する使用者が、インターネット上の健康管理主体の運営管理するホームページにアクセスすると、使用者端末2の出力画面に、入力項目が配置された入力画面を表示し、個人情報と、健康に関する固定情報、可変情報等の入力を促す。例えば、最初の入力画面には、氏名、年齢、性別等の固定情報を入力する画面が表示され、これらの固定情報が入力されると、会員登録の申請があったものと判断し、この申し込み者(使用者)専用のファイルが作られ、ID番号等が決定される。次に、可変情報の入力を促す画面が表示され、血圧等の可変情報を入力する画面が表示される。入力された可変情報は、個人ID番号に応じた健康情報として、ファイルに記録される。健康情報の取得は、入力画面における数値の入力により取得する場合の他、健康状態検出手段により検出された値を直接取得する手法に基づいてもよい。
【0047】
所定の情報の入力が終了すると、使用者端末2の出力画面には、会員ID番号と、暗証番号を表示する。この会員ID番号と、暗証番号は別途電子メール、郵送等により、会員に通知してもよい。
登録が完了した使用者は、以後、サーバー1にアクセスするときには、ID番号と暗証番号を入力することにより、同一人と認証される。記録されている登録者とアクセスしてきた者との同一性の認定は、暗証番号の他、電子認証、音声認証、画像認証などにより行う構成とすることもできる。この実施形態では、個人の医療情報等を管理するため、蓄積している情報に対するセキュリティの信頼性を高くすることのが好ましく、使用者を認証する手段としては、音声認証等のように個人の身体的な特徴に基づく認証であるとよい。
【0048】
登録が完了した使用者からは、使用者端末2を介して、適宜健康情報を取得する。例えば、定期的に、電子メールを使用者端末2に送信し、健康情報を入力することを促すような通知を行うことにより、健康情報を継続して取得する手段を用いることもできる。
【0049】
専門家から専門家情報を取得する(ステップS103)。使用者から個人情報を取得する場合と同様の方法により、専門家から専門家情報を取得する。専門家にも、ID番号と、暗証番号が通知される。専門家に関する評価情報についても、健康管理主体が、管理端末10を介して入力することもできる。この場合の評価情報は、例えば、学術論文、難度の高い手術の成功などに基づく評価などであり、段階に別けた評価に限らず、例えば、論文や著書の数、難手術を成功させた回数など、絶対的な数値であってもよい。
【0050】
以上のように、サーバー1に使用者の情報と、専門家の情報が記録された状態において、使用者端末2から健康状態についての判定依頼があるか判断する(ステップS105)。判定依頼する場合には、同時に、ステップS101で説明したような健康状態に関する健康情報の取得もすることができる。例えば、病気にかかった場合、病院に直接行く前に、使用者端末2によりサーバー1にアクセスする。使用者端末2には、健康状態を入力する画面が表示され、また、健康状態に対する判定(診断)を希望するか否かを意思表示するための選択項目(Yes又はNoを選択する)が表示される。ここで、判定を希望する項目を選択した場合には、判定依頼があったものと判断する。
【0051】
判定依頼時に入力された健康情報を取得する(ステップS107)。この依頼時健康情報を重視して、この健康状態について判定(診断)をするのに適合する専門分野を有する専門家を検索する(ステップS109)。検索における検索条件式は、使用者の入力した依頼時健康情報の他、専門家側のスケジュール情報、専門分野情報、地域に関する情報(使用者と地理的に近いか否か?)を考慮して作成される。つまり、使用者の依頼時の健康状態を判定するために適した専門分野の専門家であって、スケジュール情報に基づいて、現在、双方向通信によって通信が可能な者であること、使用者の所在地を基準にして、距離的に近くに位置している者が抽出される。また、使用者が専門家を自ら指定した場合には、使用者の意思が尊重される。
【0052】
以上のような検索が行われた後、検索結果を使用者端末2に出力する(ステップS111)。使用者端末2には、検索された複数の専門家のリストが表示される。リストには、専門分野、所在地、評価内容等の専門家情報が同時に表示され、又は所望の専門家の専門家情報を閲覧できるボタンが表示される。検索される専門家には、健康管理主体に属する専門家も含まれる。
【0053】
使用者端末2から、専門家リストから特定の専門家の指定があったか判断する(ステップS113)。例えば、専門家の指定は、表示画面に表示された専門家リストの各専門家の表示欄に設けられた選択領域を、ポインティングデバイスで指定することにより行われる。同時に、使用者は、診察のために都合のよい時間帯を、表示画面の希望時間帯入力位置に入力し、希望時間帯を通知する。
【0054】
指定があった場合には、指定された専門家に判定の指名があったことを通知する(ステップS115)。通知手段は、例えば、指定された専門家へ電子メールを送信する、或いは、携帯電話又はポケットベル等で呼び出す事等により構成される。
使用者と専門家の相互のスケジュールが合致している場合には、その時点で、使用者端末2と専門家端末3とを、通信ネットワーク6を介して双方向通信可能に接続する(ステップS117)。
【0055】
使用者端末2と専門家端末3とが双方向通信を可能とすることにより、以下のような利点がある。使用者は、家にいながらにして医師やその他の専門家の診察を受けることができる。また、病院などで長時間待たされることもなく、診察を依頼した時点で、即時医師からの診察が受けられるという即時性も得られる。また、健康状態検出手段によって、医師は、健康状態に関して必要な情報も、その場で得ることができ、直接診察をした場合と略同等の、より信憑性の高い診察(健康状態に対する判定)をすることができる。
【0056】
双方向通信により使用者に面談した専門家の所見を、専門家端末3から取得する(ステップS119)。この情報は、例えば医師がカルテに記載する内容と同じである。具体的には、専門家端末3の入力画面には、カルテと同様の書式が表示され、このカルテに専門家が所見を入力するようにすることができる。このように、特定の使用者に関する健康情報が逐次蓄積されることとなる。同時に、使用者端末2からは、診察を受けた使用者側からの、医師に対する評価が取得される(ステップS120)。さらに、面談した専門家は、使用者の健康状態について、より適正な専門知識を有する専門家を紹介することもできる。紹介の対象となる専門家は、医師に限らず、心理カウンセラや栄養士等も含まれる。患者の訴えの内容によっては、心理カウンセラや栄養士などによる指導が必要と判定する場合もあるからである。
【0057】
サーバー1は、専門家が紹介した他の専門家に関する情報を、専門家端末3より取得し、その紹介された専門家に、紹介されたことを通知し、その専門家が紹介に応じる場合には、その専門家の専門家端末3と使用者端末2とを、双方向通信可能に接続する。
このように紹介された専門家も双方向通信を基づいて、健康状態を判定し、この専門家の所見も、専門家端末3からサーバー1に取り込まれる。複数の専門家からの所見を得ることによって、健康状態についてのより精度の高い判定が可能となる。
【0058】
双方向通信の結果、直接面談して診察する必要があると判断した場合には、専門家は、専門家端末3から直接診察が必要である旨、入力するので、サーバー1は、直接診察という医師の意向が入力されたかを判断し(ステップS121)、入力されている場合には、登録されている医師の中から、使用者の居所に近い病院の医師のスケジュールを検索し、近隣で診察を受けられる時間帯を抽出する(ステップS123)。抽出された医師と時間帯は、複数あり、その中から使用者が選択できるように、使用者端末2の画面に表示される(ステップS125)。表示されたリストの中から使用者の選択した医師と時間帯を取得する(ステップS127)。
【0059】
ステップS127で取得した情報に基づき、選択された医師に通知し、患者の予約があったことを通知する(ステップS129)。この際、予約した患者(使用者)の健康状態に関してサーバー1に蓄積された情報も、通知された医師が欲すれば専門家端末3を介して閲覧することができる。このように、端末を介して予約ができるシステムとすることにより、患者が病院で長時間待たされるといったことがなく、患者の身体的な負担も軽減される。また、医師においては、診察する患者(使用者)の健康状態に関する情報を予め把握することができるので、より精密でかつ迅速な診察が可能となる。特に、この健康情報は、時系列を追って蓄積されているので、診察時点での健康状態のみでなく、過去からの健康状態の変化を含めた総合的な判断が可能となる。また、この健康情報には、他の専門家の所見も含まれているので、より客観的で精度の高い診察ができる。
【0060】
診察の結果、専門家から処方される処方箋は、専門家端末3から取得し(ステップS131)、薬局側端末4に、取得した処方箋情報を供給する(ステップS133)。処方箋を受け取った薬局側からは、薬の用意ができる時刻を、端末4を介して取得し(ステップS134)、取得した時刻を使用者へ通知する(ステップS135)。用意された薬は、宅配便等により直接使用者に送付する構成であってもよい。
【0061】
医師の診療費用と、薬の費用は、適宜課金サーバー5に蓄積される。課金サーバー5に蓄積された費用に関しては、一定の期間毎に、請求書が使用者に送付される。例えば、一定期間内(例えば、一ヶ月)に、この在宅健康維持管理システムを介して、医師の診察を2回以上受け、その後その診察内容に付随する指導等を受けた場合には、その内容と回数に応じた料金が課金サーバー5に蓄積される。
【0062】
使用者に関して発生する費用は、既に説明したように、判定料としての診察費用と、その診察に付随して行われる付随的サービス料等が挙げられる。判定料や付随的サービス料金は、一括した総合サービス料金として、又は別個に課金サーバー5に蓄積され、それぞれ料金が使用者に請求される。また、専門家に関しても、自己が提供した判定等に関する報酬が、課金サーバー5に蓄積され、一定期間毎に、一括して支払われる。
【0063】
以上の説明は、医師が専門家として検索される場合を挙げているが、専門家として心理カウンセラや栄養士等であってもよい。心理カウンセラの場合には、双方向通信によって相談者(使用者)と交信し、出力画面に表示された相談者の仕草や全体の雰囲気から相談者の心理状態(健康状態)について、診断(判定)する。相談者(使用者)は、最初に使用者端末2に健康情報を入力する際、画面に表示された心理分析テストなどを行い、性格分析などの心理学的なデータを予めサーバー1に蓄積しておくこともできる。この場合には、対応した心理カウンセラは、心理分析結果などを参考にして、診断することができるので、精密かつ迅速な判定が可能となる。また、双方向通信を介して行われた、相談者と心理カウンセラとのやり取りは、画像データ、録音データとして記録しておくことができるので、後に記録データを繰り返し分析して、より詳しい診断をすることができる。
【0064】
専門家が栄養士である場合には、双方向通信によって、実際に食している食事の内容を把握することができる。相談者(使用者)は、自ら採っている食事の内容を栄養士に伝える場合には、相談者の主観が入り、塩分の量、食事の量など、情報の正確性が担保できない場合がある。しかし、双方向通信によって実際に食している食事内容を把握することができ、摂取している栄養について正確な情報を得ることができる。また、サーバー1に蓄積された情報が、過去の情報を含む時系列を追って順に蓄積された蓄積情報なので、相談者の栄養摂取の傾向、栄養の偏り等をより正確に把握でき、相談者の健康状態に一層合致した栄養摂取プログラムを個別に作成することができ、また、その効果も確認することが容易である。
【0065】
以上のような構成の他、サーバー1は、ステップS107の後、使用者の健康情報ファイル112に蓄積された健康情報に基き、独自に使用者の健康状態を推定するステップ(健康状態推定ステップ)を有し、その推定された健康状態を使用者端末2の表示画面に表示する構成とすることもできる。また、この際、同時に、専門家検索ステップとしてステップS109を実行し、検索された専門家リストも表示することもできる。サーバー1は、健康状態を推定するために必要な推定基準情報ファイルを有し、そのファイルには、病気、心理状態、栄養状態等の指標となる症状が予め記録されており、この情報に基いて使用者の健康状態を推定する。例えば、特定の病気の症状のリストに、使用者の健康状態を当てはめ、該当する場合には、その特定の病気である疑いがある旨表示する。また、病名に限らず、血糖値が高い場合には、食事制限や、運動を促す表示をすることもできる。
【0066】
また、可変情報を時系列で分析し、可変情報の過去から現在までの経緯と比較して、大きな変化が生じている場合には、その旨を表示して注意を促す構成としてもよい。可変情報の過去から現在までの経緯から将来の数値の変化を予測する構成としてもよい。
専門家を検索する場合には、専門家の専門分野に基き検索する場合の他、使用者の居所に近い場所に位置する専門家を検索する(距離的な条件に基いて)構成とすることもできる。
【0067】
以上説明した作用は、使用者側から本発明の在宅健康維持システムを使用する場合の作用であるが、この他専門家がこの在宅健康維持システムを使用する場合について説明する。以下は、専門家として医師が、この在宅健康維持システムを使用する場合を例に挙げて、図11に示されているフローチャートに基づき説明する。
【0068】
健康管理主体100は、通信ネットワーク6上に、各使用者側の了解を得て、その使用者の現在健康状態を検索し得るデータベースを有する。このデータベースには、専門家である医師がアクセスし、専門家の指定した検索条件に合致した条件の使用者(患者)が抽出できる。このデータベースは、既に説明した、使用者情報ファイル11である。
例えば、専門分野が循環器系である医師が、心臓に関する特定の症例の患者を探している場合には、その症例の患者が検索されるように、検索式を作成し、使用者端末4に入力する。この検索式は、具体的に心臓病の病名を挙げる場合のほか、症状の組み合わせなどで構成される。
【0069】
サーバー1は、専門家端末3から、患者(使用者)を検索するための検索式の入力があったか判断し(ステップS201)。入力があった場合には、検索式に該当する使用者を検索する(ステップS203)。検索された患者のリストを、専門家端末3の出力画面に出力する(ステップS205)。専門家に提示された患者リストには、患者の氏名や住所など、個人を特定する情報は表示されず、専門家が入力した検索式に合致した症状があること、年齢、性別等が表示される。このように、使用者が健康状態情報を開示する際、氏名を伏せた匿名とすることにより、使用者のプライバシーを守ることができる。
【0070】
リストの中から専門家が選択した患者を、専門家端末3を介して取得する(ステップS207)と、その旨を、選択された患者に通知する(ステップS209)。通知を受けた患者は、使用者端末2を介して、サーバー1にアクセスすると、表示画面にその患者を選択した医師の情報が開示される(ステップS211)。表示内容には、医師の経歴、専門分野、評価情報等が含まれる。その患者を選択した医師が複数名いる場合には、各医師の情報が表示画面に表示される。
【0071】
表示された医師リストから患者が選択した医師を、使用者端末2を介して取得する(ステップS213)。この時、同時に患者のスケジュール情報も取得する。患者が選択した医師に、選択された旨通知する(ステップS215)。通知を受けた医師からは、専門家端末3を介して、スケジュール情報を取得し(ステップS217)。患者と医師のスケジュール情報に基づいて、双方向通信による診察が可能な時間帯を決定する(ステップS219)。決定した時間帯において、使用者端末2と専門家端末3とを双方向通信可能に接続する(ステップS221)。
【0072】
双方向通信による医師の所見は、専門家端末3を介してサーバー1に蓄積され(ステップS223)、また、患者による医師に対する評価は、使用者端末2を介して、評価情報としてサーバー1に蓄積される(ステップS225)。
以上のように、医師の有する専門知識を十分に生かせる患者を積極的に探し出すことができる。また、患者側では、自分の症状に対して特に有益な技能や専門知識を有する医師を容易に探し出すことが可能となる。
【0073】
【発明の効果】
以上のような本発明によれば、専門家の所在場所に出向くことなく、使用者の健康状態に合致した専門知識を有する専門家の判定を受けることができる。また、使用者の健康状態に関する情報は、サーバーが管理するので、常に任意の専門家に健康状態の判定を要請することが可能となり、より客観的な判定を受けることができる。
【0074】
双方向通信可能とすることによって、通信ネットワークを介して使用者と専門家が直接会話することができるので、即時性のある健康情報の取得が可能となり、より正確な判定が可能となる。
健康状態の経時変化を蓄積することによって、専門家は健康状態の変化を考慮した判定が可能で、一層正確な判定が可能となる。
【0075】
さらに、健康状態に関する情報を直接取得する測定手段を設け、この測定手段を介して、外見からでは判断できない健康状態を、より詳しく取得できる。
撮像手段と画像出力手段を設けることで、使用者の外見を判断することができ、直接面接して判定する場合と同等の判定が可能となる。
【0076】
使用者の健康状態に合致した専門知識を有する専門家を複数知ることかできるので、複数の専門家からの判定を得ることができ、より客観的な判定を得ることができる。
専門家による判定内容を、さらに健康状態情報として蓄積することにより、次の判定の精度を上げることが可能となる。
【0077】
使用者が健康状態情報を開示することで、専門家側からの使用者の抽出を可能とし、専門家から使用者を積極的に探し出すことが可能となった。これにより、使用者は、自分の健康状態に対して積極的に判定しようとする専門家を見つけ出すことができる。さらに、その専門家の情報を同時に提示することによって、それらの専門家を比較対照する資料が得られるので、自分の意図に合致した判定を得る機会を一層増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成を示す概念図である。
【図2】サーバー1の構成を示す概念図である。
【図3】個人情報ファイルの構成図である。
【図4】固定情報ファイルの構成図である。
【図5】可変情報ファイルの構成図である。
【図6】専門家個人情報ファイルの構成図である。
【図7】専門家履歴情報ファイルの構成図である。
【図8】専門家評価情報ファイルの構成図である。
【図9】専門家スケジュールファイルの構成図である。
【図10】フローチャートである。
【図11】フローチャートである。
【符号の説明】
1 サーバー
2 使用者端末
3 専門家端末
4 薬局側端末
5 課金サーバー
6 通信ネットワーク
Claims (22)
- 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持方法であって、
前記サーバーは、専門家毎の健康状態を判定する能力に関する情報を記録した専門家情報データベースと、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースとを備え、
使用者の健康状態情報を、使用者毎に取得する健康状態情報取得ステップと、取得した健康状態情報を使用者毎に健康状態データベースに記録する健康状態記録ステップと、
使用者からの、専門家による判定要求を取得する判定要求取得ステップと、
使用者からの要求内容と、その使用者の健康状態情報とに基づいて、専門家データベースから、使用者の要求に合致した専門家を抽出する専門家抽出ステップと、
判定要求した使用者の健康状態と判定要求内容を専門家側入出力端末に表示し、判定を促す判定要求表示ステップと、
抽出された専門家が健康状態について判定した判定情報を専門家から取得する判定情報取得ステップと、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定情報提示ステップとからなる在宅健康維持方法。 - 抽出された専門家が複数である場合には、その複数の専門家を使用者に提示する提示ステップと、提示された複数の専門家の中から使用者が選択した専門家を取得する選択ステップとを有する請求項1に記載の在宅健康維持方法。
- 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持方法であって、
前記サーバーは、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースを備え、
特定の健康状態の使用者を抽出する抽出条件を専門家から取得する抽出条件取得ステップと、
取得した抽出条件に基づいて、健康状態データベースから、抽出条件に合致した使用者を抽出する使用者抽出ステップと、
抽出された使用者の健康状態を専門家側入出力端末に提示する抽出情報提示ステップと、
提示された使用者について、専門家が健康状態の判定をするかの決定を取得する被選択取得ステップと、
抽出された使用者の使用者側入出力端末に対して、特定の専門家から抽出されたことを通知する抽出通知ステップと、
通知された使用者から使用者側入出力端末を介して、専門家による判定を承諾するか否かの意思表示を取得する許可取得ステップと
判定を承諾した使用者に対して、専門家がおこなった健康状態について判定した判定情報を専門家側入出力端末から取得する判定取得ステップと、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定提示ステップとを備えた在宅健康維持方法。 - 指名通知ステップは、指名した専門家の専門家情報を含んだ通知を行う請求項3に記載の在宅健康維持方法。
- 抽出情報提示ステップでは、使用者を特定する情報については表示されない請求項3又は4に記載の在宅健康維持方法。
- 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末とを双方通信可能に接続する双方向通信接続ステップを有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
- 健康状態データベースには、使用者の健康状態の経時変化をも蓄積されている請求項1〜6のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
- 使用者側入出力端末は、使用者の身体から健康状態に関する情報を直接取得する測定手段を備えている請求項1〜7のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
- 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末は、操作者を写す撮像手段と、相手側の撮像手段で撮像した画像を表示する画像出力手段を有する請求項1〜8のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
- 判定情報を健康状態情報として蓄積する判定情報記録ステップを有する請求項1〜9のいずれか1つに記載の在宅健康維持方法。
- 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持システムであって、
前記サーバーは、専門家毎の健康状態を判定する能力に関する情報を記録した専門家情報データベースと、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースとを備え、
使用者の健康状態情報を、使用者毎に取得する健康状態情報取得手段と、
取得した健康状態情報を使用者毎に健康状態データベースに記録する健康状態記録手段と、
使用者からの、専門家による判定要求を取得する判定要求取得手段と、
使用者からの要求内容と、その使用者の健康状態情報とに基づいて、専門家データベースから、使用者の要求に合致した専門家を抽出する専門家抽出手段と、判定要求した使用者の健康状態と判定要求内容を専門家側入出力端末に表示し、判定を促す判定要求表示手段と、
抽出された専門家が健康状態について判定した判定情報を専門家から取得する判定情報取得手段と、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定情報提示手段とからなる在宅健康維持システム。 - 抽出された専門家が複数である場合には、その複数の専門家を使用者に提示する提示手段と、提示された複数の専門家の中から使用者が選択した専門家を取得する選択手段とを有する請求項11に記載の在宅健康維持システム。
- 通信ネットワークを介して接続されたサーバーと、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な使用者側入出力端末と、
通信ネットワークを介してサーバーに接続可能な専門家側入出力端末とを用いて使用者の健康状態を維持する健康維持システムであって、
前記サーバーは、使用者毎の健康状態を記録した健康状態データベースを備え、
特定の健康状態の使用者を抽出する抽出条件を専門家から取得する抽出条件取得手段と、
取得した抽出条件に基づいて、健康状態データベースから、抽出条件に合致した使用者を抽出する使用者抽出手段と、
抽出された使用者の健康状態を専門家側入出力端末に提示する抽出情報提示手段と、
提示された使用者について、専門家が健康状態の判定をするかの決定を取得する被選択取得手段と、
抽出された使用者の使用者側入出力端末に対して、特定の専門家から抽出されたことを通知する抽出通知手段と、
通知された使用者から使用者側入出力端末を介して、専門家による判定を承諾するか否かの意思表示を取得する許可取得手段と
判定を承諾した使用者に対して、専門家がおこなった健康状態について判定した判定情報を専門家側入出力端末から取得する判定取得手段と、
取得した判定情報を使用者側入出力端末に提示する判定提示手段とを備えた在宅健康維持システム。 - 指名通知手段は、指名した専門家の専門家情報を含んだ通知を行う請求項13に記載の在宅健康維持システム。
- 抽出情報提示手段では、使用者の氏名は匿名で表示される請求項13又は14に記載の在宅健康維持システム。
- 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末とを双方通信可能に接続する双方向通信接続手段を有する請求項11〜15のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
- 健康状態データベースには、使用者の健康状態の経時変化をも蓄積されている請求項11〜16のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
- 使用者側入出力端末は、使用者の身体から健康状態に関する情報を直接取得する測定手段を備えている請求項11〜17のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
- 使用者側入出力端末と専門家側入出力端末は、操作者を写す撮像手段と、相手側の撮像手段で撮像した画像を表示する画像出力手段を有する請求項11〜18のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
- 判定情報を健康状態情報として蓄積する判定情報記録手段を有する請求項11〜19のいずれか1つに記載の在宅健康維持システム。
- 請求項11〜20のいずれか1に記載の在宅健康維持システムとして機能させるコンピュータにおいて実行可能なコンピュータプログラム。
- 使用者側入出力端末と、専門家側入出力端末とが通信ネットワークを介して接続可能な健康状態判断手段であって、
使用者側入出力端末を介して、その使用者の健康情報が蓄積される使用者健康情報記録手段と、健康状態を判定するための専門知識を有する専門家に関する情報が蓄積される専門家情報記録手段とを備え、
使用者健康情報記録手段に記録された各使用者の健康情報は、各使用者の許諾を条件に専門家側入出力端末から接続可能に構成され、専門家情報記録手段に記録された各専門家に関する情報は、使用者側入出力端末から接続可能に構成され、
使用者健康情報記録手段に蓄積されている健康情報に基いて、使用者の健康状態が推定する健康状態推定手段と、
推定された健康状態に応じて、その健康状態に関する専門知識を有する専門家を検索する専門家検索手段を備えた健康状態判断手段。
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