JP2004028387A - 空気調和装置の遠隔管理制御システム及び管理サーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】空気調和装置に対する遠隔監視や遠隔制御などの管理を向上させる空気調和装置の遠隔管理制御システム及び管理サーバを提供する。
【解決手段】複数の空気調和装置1と管理サーバ2とを備える。空気調和装置1は、その設置位置に関する情報である設置位置情報を含む情報を送信可能である。管理サーバ2は、複数の空気調和装置1を集中管理する。管理サーバ2は、設置位置情報を元にして複数の空気調和装置1を管理する。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の空気調和装置1と管理サーバ2とを備える。空気調和装置1は、その設置位置に関する情報である設置位置情報を含む情報を送信可能である。管理サーバ2は、複数の空気調和装置1を集中管理する。管理サーバ2は、設置位置情報を元にして複数の空気調和装置1を管理する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、(家庭用)空気調和装置の遠隔管理制御システムとそのシステムに用いられる管理サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットなどの通信網の発達に伴い、最近では家庭内において設置され使用される家電機器に通信機能を持たせることが行われてきている。
このような状況において、各家庭に設置されている複数の空気調和装置とメーカーなどが運営する管理センターの管理サーバとを通信網により接続することで、空気調和装置の運転状態を監視したり、必要な情報を管理サーバから各空気調和装置に送信したりするサービスが一部地域において実施されている。
【0003】
また、家庭用の空気調和装置が換気機能を有することにより、室内の空気調和を行いながら換気を行うことが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば屋外の環境(温度や湿度など)を検知することが可能な空気調和装置を用いると、外気の状況を把握できるため、換気を行いながら外部環境の検知結果に基づいて室内の空気調和をより適切に行うことができる。しかし、屋外の環境を検知できない空気調和装置では、適切な空気調和が行えないおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、空気調和装置に対する遠隔監視や遠隔制御などの管理を向上させる空気調和装置の遠隔管理制御システムを提供することにある。本発明の別課題は、空気調和装置に対する遠隔監視や遠隔制御などの管理を向上させる管理サーバを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、複数の空気調和装置と管理サーバとを備える。空気調和装置は、その設置位置に関する情報である設置位置情報を含む情報を送信可能である。管理サーバは、複数の空気調和装置を集中管理する。管理サーバは、設置位置情報を元にして複数の空気調和装置を管理する。
【0007】
空気調和装置は、空気調和を行う機器であって、管理サーバにより管理される。管理には、空気調和装置から送信される情報や運転状態の監視、空気調和装置の制御、もしくは空気調和装置から得られる情報に基づくサービス、などを含む。
ここでは、空気調和装置が設置位置情報を含む情報を送信可能である。設置位置情報は、例えば住所などで表される詳細な位置や、郵便番号や電話番号の市外局番などで表される大まかな位置などを含む。これにより、管理サーバが空気調和装置の設置位置に応じた管理を行うことが可能となる。例えば、ある特定の空気調和装置の近傍に他の空気調和装置が設置されている事を知ることが可能となる。また例えば、空気調和装置の設置されている地域が特に暑い場合には、管理サーバが空気調和装置の運転を通常よりも強めに行うような管理を行える。
【0008】
請求項2に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、空気調和装置が室内の環境を検知する室内検知部をさらに有する。また、情報には室内検知部の検知結果が含まれる。
ここでは、管理サーバが空気調和装置が設置されている室内の環境を知ることが可能となる。
【0009】
請求項3に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1または2に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、空気調和装置が室外の環境を検知する室外検知部をさらに有する。また、情報には室外検知部の検知結果が含まれる。
ここでは、管理サーバが空気調和装置が設置されている室外の環境を知ることが可能となる。これにより、例えば室外検知部を有さない特定の空気調和装置の室外環境を、特定の空気調和装置の近傍に設けられている空気調和装置の室外検知部の検知結果を利用することが可能となる。
【0010】
請求項4に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、管理サーバが空気調和装置の分布データベースを設置位置情報に基づいて作成し、分布データベースに基づいて空気調和装置を管理する。
分布データベースは、設置位置情報に基づいて空気調和装置から得られる情報から作成される。
【0011】
ここでは、分布データベースに基づいて管理サーバが空気調和装置を管理できる。
請求項5に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項4に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、管理サーバが特定の空気調和装置である第1空気調和装置の近傍の空気調和装置に関する分布データベースに基づいて、第1空気調和装置を管理する。
【0012】
ここでは、第1空気調和装置の近傍の空気調和装置から送信された情報に基づいて、第1空気調和装置を管理することが可能となる。例えば、第1空気調和装置の周辺に位置する他の空気調和装置からの情報を第1空気調和装置に利用して管理することが可能となる。また、例えば分布データベースのうち、第1空気調和装置の周辺に位置する他の空気調和装置の制御に関する情報を利用して、管理サーバが第1空気調和装置の制御を行うことも可能である。
【0013】
請求項6に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項4または5に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、空気調和装置に内蔵あるいは接続され、換気を行う換気部をさらに備える。また、複数の空気調和装置のうち少なくとも1つは、室外清浄度を検知する室外清浄度検知部をさらに有している。室外清浄度検知部を有している空気調和装置が送信する情報には、室外清浄度が含まれている。管理サーバは、室外清浄度に基づいて換気部を管理する。
【0014】
室外の汚染物質としては、NOx、花粉、煤煙など、またクロルピリホスなどの防虫物質が挙げられる。
ここでは、空気調和装置により換気を行えるとともに室外における清浄度を検知することが可能となっている。これにより、室内の空気を清浄化するために換気を行うことができる。さらに、室外の清浄度が低い場合に換気を抑制するように空気調和装置を管理することにより、室内の清浄度の悪化を避けることができる。また、ある空気調和装置の室外清浄度検知部が故障して室外の清浄度を検知できない場合、あるいは空気調和機に室外清浄度検知部が設けられていない場合には、分布データベースを用いて、特定の空気調和装置の近傍の空気調和装置で検知された室外清浄度を検知して、この検知結果を利用して特定の空気調和装置を管理することが可能となっている。よって、室外の清浄度が検知できない場合にも、室内の空気の悪化を避けることができる。
【0015】
請求項7に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項4から6のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、管理サーバは、特定の空気調和装置である第2空気調和装置の目標環境設定を、分布データベースを用いて第2空気調和装置の近傍の空気調和装置の目標環境設定と比較する。
【0016】
ここでは、第2空気調和装置の目標環境設定と、その近傍に位置する他の空気調和装置の目標環境設定とを比較することが可能である。これにより、第2空気調和装置が他の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なる運転を行っていることを管理サーバが認識できる。例えば第2空気調和装置に故障が生じたために運転能力が低下し、近傍の空気調和装置に比べて強めの運転を継続して行うことにより通常の運転を維持していると認識することが可能となる。また、例えば独居老人の住宅に設けられている第2空気調和装置の目標環境設定が近傍の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なっている場合には、独居老人の安否確認を行うべきであると認識できる。
【0017】
請求項8に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1から7のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、管理サーバが各地域における電力消費量に関する情報を有しており、空気調和装置の設置位置情報から認識される地域における電力消費量が規定電力消費量を超えると、その地域の空気調和装置の運転能力を制限する。
【0018】
特定地域における電力消費量が大きいと、電力供給側の供給能力以上の電力需要が生じるおそれがある。電力需要を抑えるために、特定地域における電力消費機器の能力を抑えるようにするDSM(Demand Side Management、需要側管理)が行われることがある。
ここでは、規定電力消費量を超えた場合に、電力消費量が大きい地域に設置されている空気調和装置を管理して、運転制限により電力需要を抑える。例えば、空気調和装置の運転能力を抑えるように利用者に指示したり、管理サーバが空気調和装置を直接制御して能力を抑えるようにしたりする。これにより、電力供給側の供給能力以上の電力消費が生じるおそれを回避することができる。逆に、電力消費量が大きくない地域に設置されている空気調和装置の運転能力が制限されないため、その空気調和装置は設定された目標環境を実現することが可能となる。
【0019】
なお、管理の内容としては、電力消費量の大きい地域における空気調和装置の目標温度を例えば1℃弱めに設定したり、目標温度を全て同じ温度に設定したりする。
請求項9に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項8に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、空気調和装置は、管理サーバにより電力消費量を制限する制御が行われた際にその旨を報知する報知部をさらに有する。
【0020】
ここでは、管理サーバが電力需要を抑えるように空気調和装置を管理すると、報知部によりその旨が報知される。これにより、空気調和装置が電力消費量の大きい地域に位置すること、及び電力需要を抑えるように制御されたことを利用者が知ることができる。
なお、報知部による報知手段としては、音による報知、表示による報知などが挙げられる。また、例えば、空気調和装置の位置と規定電力消費量を超えている地域とを地図上に表示して、利用者が利用する空気調和装置が電力消費量の大きい地域に位置することを明確に示すようにしても良い。
【0021】
請求項10に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1から9のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、複数の空気調和装置がGPSをさらに有しており、設置位置情報をGPSにより取得する。ここでは、空気調和装置が有しているGPS(Global Positioning System、汎地球測位システム)により、設置位置情報を取得する。これにより、空気調和装置の利用者などが設置位置情報を入力しない場合にも、空気調和装置が設置位置情報を得ることができる。また、詳細な位置の情報を設置位置情報として取得することが可能となる。
【0022】
請求項11に記載の管理サーバは、設置位置に関する情報である設置位置情報を含む情報を送信可能な複数の空気調和装置を集中管理する管理サーバであって、通信部と管理部とを備える。通信部は空気調和装置と通信を行う。管理部は空気調和装置の管理を行う。さらに、管理部は、通信部が複数の空気調和装置から受信した設置位置情報を元にして複数の空気調和装置を管理する。
【0023】
管理サーバは、空気調和装置の管理を行う。管理には、空気調和装置から送られる情報や運転状態の監視、空気調和装置の制御、空気調和装置から得られる情報に基づくサービスなどを含む。
ここでは、管理部が空気調和装置から送られてくる設置位置情報を含む情報に基づいて管理を行うことが可能となる。例えば、ある特定の空気調和装置の近傍に他の空気調和装置が設置されている事を知ることが可能となる。また例えば、空気調和装置の設置されている地域が特に暑い場合には、管理部が空気調和装置の運転を通常よりも強めに行うような管理を行える。
【0024】
請求項12に記載の管理サーバは、請求項11に記載の管理サーバであって、設置位置情報に基づいて作成される空気調和装置の分布データベースを記憶する記憶部をさらに備える。管理部は、特定の空気調和装置である第1空気調和装置の近傍の空気調和装置に関する分布データベースに基づいて、第1空気調和装置を管理する。
【0025】
ここでは、管理部が第1空気調和装置の近傍の空気調和装置から送信された情報に基づいて、第1空気調和装置を管理することが可能となる。例えば、第1空気調和装置の周辺に位置する他の空気調和装置からの情報を利用して第1空気調和装置の管理を行うことが可能となる。また、例えば分布データベースのうち、他の空気調和装置の制御に関する情報を利用して、管理部が第1空気調和装置の制御を行うことも可能である。
【0026】
請求項13に記載の管理サーバは、請求項12に記載の管理サーバであって、通信部が複数の空気調和装置から周辺環境の検知結果を受信可能である。分布データベースには検知結果が含まれる。
ここでは、管理部が空気調和装置の周辺環境に基づいて空気調和装置の管理を行うことが可能となる。周辺環境には、室内及び室外の温度及び湿度、室外の清浄度などである。よって、例えば換気可能である特定の空気調和装置の室外の清浄度を通信部が受信可能な場合には、管理部が特定の空気調和装置の室外の清浄度が低い際に換気を抑制する管理を行える。よって、管理部により適切な管理を行うことが可能となる。また、ある特定の空気調和装置からの室外の清浄度の受信が行われない場合に、特定の空気調和装置の近傍の空気調和装置から室外の清浄度を受信して作成された分布データベースを用いて、特定の空気調和装置を管理することが可能となっている。よって、特定の空気調和装置が環境を検知できない場合や環境の検知部が故障している場合などにおいても、管理部により適切な管理を行うことが可能となる。
【0027】
請求項14に記載の管理サーバは、請求項13のいずれかに記載の管理サーバであって、情報に空気調和装置の目標環境設定が含まれている。管理部は、特定の空気調和装置である第2空気調和装置の目標環境設定を、第2空気調和装置の近傍の空気調和装置に関する分布データベースと比較する。
ここでは、第2空気調和装置の目標環境設定と、その近傍に位置する他の空気調和装置の目標環境設定とを比較する。これにより、第2空気調和装置が他の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なる運転を行っている場合にその旨を管理部が認識できる。例えば第2空気調和装置の利用者に不具合が生じているおそれがある旨を報知したり、早期の補修などの対策を講じたりすることが可能となる。
【0028】
請求項15に記載の管理サーバは、請求項11から14のいずれかに記載の管理サーバであって、記憶部は、各地域における電力消費量を記憶する。管理部は、空気調和装置の設置位置情報から認識される地域における電力消費量が規定電力消費量を超えると、その地域の空気調和装置の運転能力を制限する。
ここでは、規定電力消費量を超えた場合に、管理部が電力消費量が大きい地域に設置されている空気調和装置を管理して、電力需要を抑えることを行う。例えば、空気調和装置の運転能力を抑えるように利用者に指示したり、管理サーバが空気調和装置を直接制御して能力を抑えるようにしたりする。これにより、電力供給側の供給能力以上の電力消費が生じるおそれを回避することができる。
【0029】
なお、管理の内容としては、電力消費量の大きい地域における空気調和装置の目標温度を例えば摂氏1度弱めに設定したり、目標温度を全て同じ温度に設定したりする。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明に係る空気調和装置1及び管理サーバ2からなる空気調和装置の遠隔管理制御システムを図1に示す。この遠隔管理制御システムは、インターネット3を介して、複数の空気調和装置1から得られる情報を受けて、管理サーバ2が空気調和装置1へ制御信号を送信するものである。
【0031】
まず、空気調和装置1及び管理サーバ2のそれぞれの構成を示す。
<空気調和装置の構成>
空気調和装置1は、住宅101に設置され、室内の空気調和を行う家庭用の装置であり、さらに室外から空気を流入させる換気機能を備えている。
空気調和装置1は、室内機11、室外機12とに分かれており、さらに室内の目的環境などを入力するためのリモコン13を有している。
【0032】
室内機11及び室外機12は、主に空気調和部21、加湿換気部22、制御部23、通信部24、送受信部25、室内温湿度センサ26、室外温湿度センサ27、清浄度センサ28、及びGPS29を有している。
空気調和部21は、熱交換を行うことにより室内空気の空気調和を行う。空気調和部21は、室内機11の内部に室内熱交換器、送風ファンなどを有し、室外機12の内部に室外熱交換器、圧縮機、室外ファンなどを有する。また、室内機11と室外機12とを冷媒回路により接続する。これらの機器により、空気調和部21は、室内の空気を取り込み、室内熱交換器により空気調和(冷暖房及び除湿)を行い、空気調和した空気を室内へ吹き出す。
【0033】
加湿換気部22は、室外の空気を室内に送り込み、さらに室外空気の水分を室内に送り込む事により室内の加湿を行う。加湿換気部22は、室外の空気を図示しない吸気配管を介して室内機11へと送り、室内に室外の空気を送り込む。また、加湿換気部22は、内部に加熱部と吸湿部とを有している。吸湿部はゼオライト製あるいはそれに類似する吸湿物質から成り、加熱により吸湿した水分を排出する。加湿換気部22は、室外の空気を吸湿部に通風して吸湿部に吸湿し、その後に加熱部により加熱された吸湿部に室内に送り込む室外の空気を通風することにより、室内へ送り込む空気を加湿する。
【0034】
制御部23は、空気調和装置1、主に空気調和部21及び加湿換気部22の制御を行う。制御部23は、室内温湿度センサ26、室外温湿度センサ27が検知した室内及び室外の環境(温度/湿度)の結果を受け、さらに清浄度センサ28が検知した室外の清浄度(窒素酸化物濃度、花粉濃度)の結果を受ける。また、制御部23は、GPS29が取得した室外機12の位置情報を受ける。加えて、制御部23は、通信部24及び送受信部25と接続され、管理サーバ2及びリモコン13との通信を行う。管理サーバ2へ送信される情報としては、各温湿度センサ26、27、清浄度センサ28の検知結果、リモコン13に入力された目標環境設定、及び空気調和装置1の設置位置情報である。制御部23は、管理サーバ2からの制御信号を受信して、制御信号に基づいて空気調和部21及び加湿換気部22の制御を行う。
【0035】
通信部24は、インターネット3と接続され、管理サーバ2との通信を行う。
送受信部25は、リモコン13との通信を赤外線により行う。
GPS29は、室外機12に設けられているGPS(Global Positioning System、汎地球測位システム)用の受信器及び位置情報取得装置である。
【0036】
リモコン13は、目標環境設定などの入力を行え、さらに空気調和装置1の運転状況などを表示可能である。リモコン13は、操作部31及び表示部32を有している。操作部31は、目標環境設定などの入力を受け付ける。表示部32は、空気調和装置1の運転状況などの表示を行う。表示部32は、例えば、現在の空気調和装置1の運転状況、各温湿度センサ26、27で検知された室内及び室外の温度及び湿度、及び清浄度センサ28で検知された室外の清浄度について制御部23から表示情報を受けて表示を行う。また、GPS29などで得られた位置情報に基づいて、表示部32は、空気調和装置1の設置位置近傍の地図を表示可能である。また、表示部32は、周辺地図などを表示可能であり、さらに電力消費量の大きい地域を周辺地図に表示可能となっている(図4参照)。なお、前記した情報の一部だけを同時に表示可能であっても良い。
【0037】
<管理サーバの構成>
管理サーバ2は、空気調和装置1のメーカーなどが運営する管理センター102に設けられており、複数の空気調和装置1を管理する。管理サーバ2は、各空気調和装置1から送られてくる室内外の温湿度、室外の清浄度、目標環境設定の入力結果などを受けると共に、空気調和装置1が設置されている各地域における電力消費量のデータなどに基づいて、複数の空気調和装置1の制御を行う。
【0038】
管理サーバ2は、管理部41、通信部42、及び記憶部43を有している。
管理部41は、複数の空気調和装置1を管理する。
通信部42は、インターネット3と接続され、複数の空気調和装置1との通信を行う。
記憶部43は、各空気調和装置1から送られてくる各情報を各空気調和装置1の位置情報に基づいて管理する分布データベース51と、空気調和装置1が設置されている各地域の電力消費量を記憶する電力消費量データベース52とを記憶する。分布データベース51の内容を図3に示す。また、電力消費量データベース52における地域は、例えば市町村単位であるが、数km四方の微少な地域単位であってもよい。なお、各地域における電力消費量に関する情報は、電力会社のサーバから専用線を介して送信され、頻繁に更新される。
【0039】
<動作>
空気調和装置の遠隔管理制御システムの動作について説明する。
〔通常動作〕
複数の空気調和装置1の制御部23は、まずGPS29により得られた空気調和装置1の設置位置情報を管理サーバ2に送信する。さらに、複数の空気調和装置1の制御部23は、それぞれ各温湿度センサ26、27及び清浄度センサ28で検知される環境情報を通信部24、インターネット3を介して管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、受信した設置位置情報に基づいて、空気調和装置1の環境情報を分布データベース51に記録する。
【0040】
空気調和装置1のリモコン13に、空気調和装置1が設置されている室内の目標環境設定が入力されると、制御部23が目標環境設定を管理サーバ2へ送信する。管理サーバ2の管理部41は、目標環境設定を受けて、空気調和装置1に制御信号を通信部42から送信する。この制御信号は、空気調和装置1が設けられている室内の環境が目標環境設定に近づくように制御部23が制御を行うような信号である。この制御信号を受けた空気調和装置1の制御部23は、空気調和部21及び加湿換気部22を制御する。
【0041】
ここで、清浄度センサ28により外気の清浄度が低い場合、すなわち空気調和装置1が設けられている位置における外気が汚れていることが分布データベース51から分かった場合、管理部41は、加湿換気部22による換気を抑制する制御信号を通信部42から送信する。清浄度センサ28は、窒素酸化物濃度及び花粉濃度を検知するため、管理部41は、窒素酸化物濃度または花粉濃度が高い場合に、空気調和装置1の換気を抑制する制御信号を通信部42から送信する。
【0042】
〔環境情報の補完〕
空気調和装置1は、室外温湿度センサ27及び清浄度センサ28で検知される室外の環境情報を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、この環境情報を分布データベース51に記録する。しかし、室外温湿度センサ27または清浄度センサ28が故障した場合には、空気調和装置1の室外における環境が不明となったり、センサ27、28の検知結果がその近傍に位置する空気調和装置のセンサ27、28と異なったりすることが生じる。この場合に、管理部41は、分布データベース51により、故障している室外温湿度センサ27または清浄度センサ28を有する特定の空気調和装置1の近傍に位置する空気調和装置1の環境情報に基づいて特定の空気調和装置1の室外環境を補完し、特定の空気調和装置1の制御を行うための制御信号を通信部42から送信する。これに加え、管理部41は、特定の空気調和装置1のリモコン13の表示部32において、センサ27、28に異常がある旨を表示するように信号を通信部42から送信しても良い。
【0043】
〔全自動運転〕
管理サーバ2は、分布データベース51により特定の空気調和装置1の近傍に位置する空気調和装置1の各種情報が分かる。この分布データベース51の情報により、特定の空気調和装置1の近傍に位置する空気調和装置1に対する目標環境設定を特定の空気調和装置1に適用して、目標環境設定を行わずに空気調和を行うことが可能となる。
【0044】
まず、特定の空気調和装置1のリモコン13に、全自動運転を行う旨の入力を受けると、制御部23が管理サーバ2へその旨を送信する。これを受けた管理サーバ2の管理部41は、分布データベース51から特定の空気調和装置1の近傍に位置する複数の空気調和装置1の目標環境設定を取得する。管理部41は、この複数の空気調和装置1に対する目標環境設定の平均値を特定の空気調和装置1の目標環境設定とし、特定の空気調和装置1が設置されている室内の環境が目標環境設定に近づくような制御信号を通信部42から送信する。
【0045】
〔目標環境設定の比較による不具合検知〕
管理部41は、分布データベース51に基づいて、特定の空気調和装置1に対する目標環境設定が、近傍に位置する空気調和装置1の目標環境設定と比較することができる。
ここで、特定の空気調和装置1に対する目標環境設定が、その近傍に位置する空気調和装置1の目標環境設定と大きく異なる状態が長期間に渡って続いており、さらに室内温湿度センサ26の検知結果から室内の温湿度が目標環境設定に近づいていないと管理部41が認識すると、特定の空気調和装置1の空気調和部21に不具合が生じている可能性があるとみなす。この場合には、管理部41が特定の空気調和装置1に、不具合が生じている可能性がある、との信号を通信部42から送信する。この信号を受けた特定の空気調和装置1の制御部23は、リモコン13の表示部32に不具合通知表示を行う。
【0046】
〔電力消費量による制御〕
管理部41は、電力消費量データベース52により各地域の電力消費量を認識できる。ここで、特定地域における電力消費量が増加すると、その特定地域における電力供給能力以上の電力消費が生じるおそれがある。このような場合に、管理部41がDSM(需要側管理)を行って電力消費量の増加を抑制する。
【0047】
すなわち、管理部41は、電力消費量データベース52により、規定の電力消費量を超えている特定地域を認識し、分布データベース51により特定地域に含まれる空気調和装置1の運転能力を抑えるように制御を行う。なお、運転能力の抑制方法としては、特定地域に含まれる全ての空気調和装置1の温度設定を1℃から3℃弱めに設定する、または温度設定を全て同じにする、などがある。
【0048】
運転能力を抑制された空気調和装置1は、リモコン13の表示部32に表示される地図に特定地域及び空気調和装置1の位置を表示する。これにより、空気調和装置1の設置位置が特定地域に含まれていることを知らせる。なお、表示部32は、図4に示すように、運転能力を抑制されていない場合に特定地域(ハッチングで示す)の位置を表示可能であっても良い。
【0049】
<特徴>
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、分布データベース51に基づいて管理サーバ2が複数の空気調和装置1の管理を行える。具体的には、複数の空気調和装置1から各温湿度センサ26、27、清浄度センサ28及びリモコン13の操作部31で入力を受け付けた目標環境設定などと各空気調和装置1の設置位置情報を元にして管理サーバ2の管理部41が分布データベース51を作成して記憶部43に記憶させ、この分布データベース51に基づいて管理部41が複数の空気調和装置1へ制御信号を送信し、各空気調和装置1が制御信号に従って空気調和部21及び加湿換気部22の制御を行う。
【0050】
このようなシステムでは、まず空気調和装置1の設置位置情報を用いて、空気調和装置1の出力制御などを行うことができる。例えば、空気調和装置の設置されている地域が特に暑い場合には、管理サーバが空気調和装置の運転を通常よりも強めに行うような制御を行える。
また、管理部41は、各空気調和装置1を設置位置情報に基づいた分布データベース51により管理するため、空気調和装置1同士の位置関係が明らかになる。このことを利用すると、特定の空気調和装置1の近傍にある空気調和装置1から管理サーバ2へ送られた情報を用いて、特定の空気調和装置1の制御を行うことも可能となる。すなわち、管理部41が特定の空気調和装置1を全自動運転させるように制御することが可能となる。また、管理サーバ2の管理部41は、特定の空気調和装置1が得られない環境情報を、分布データベース51によりその近傍の空気調和装置1の環境情報で補完することができる。管理部41は、補完後の環境情報に基づいて特定の空気調和装置1の制御を行うことで、全く情報がない場合に比べてより好ましい制御を行うことが可能となる。また、管理部41は、分布データベース51により、特定の空気調和装置1とその他の空気調和装置1とから得られる情報を比較することが可能である。これにより、管理部41が空気調和装置1の不具合を検知することが可能となっている。
【0051】
管理サーバ2は、記憶部43に電力消費量データベース52を記憶している。電力消費量が大きい地域にある空気調和装置1に対して、管理部41は、目標環境設定よりも電力消費を抑えた運転を行わせる。これにより、電力消費量が大きい地域における電力消費量を電力供給側の供給能力までに抑えることが可能となる。逆に、電力消費量が大きくない地域に設置されている空気調和装置1の運転能力が制限されないため、その空気調和装置1は設定された目標環境を実現することが可能となる。
【0052】
<他の実施例>
(a)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、管理サーバ2の管理部41において、空気調和装置1の室外環境の補完が可能である。このため、空気調和装置1の室外温湿度センサ27及び清浄度センサ28が故障した場合にも、管理部41が空気調和装置1に対して適切な制御を行うことができる。ここで、室外温湿度センサや清浄度センサを有していない空気調和装置に対して同様に室外環境を補完することにより、適切な制御を行うことができる。
【0053】
(b)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置1が加湿換気部22を有しており、これにより換気を行うことが可能となっている。しかし、空気調和装置1に換気機能が設けられておらず、さらに別体として換気扇が室内に設けられており、この換気扇により換気を行うことが可能となっている場合に、空気調和装置1を介して換気扇の制御が可能であったり、リモコン13の表示部32に換気扇のON/OFFの指示表示を行って利用者に換気扇の制御を行わせることにより、換気を行うようになっていても良い。
【0054】
(c)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、リモコン13に入力される目標環境設定に基づいて、管理サーバ2が複数の空気調和装置1を制御する。しかし、管理サーバ2が空気調和装置1を制御するのではなく、指示信号を送信して、リモコン13の表示部32に表示するようにしてもよい。または、管理サーバ2が空気調和装置1を制御するが、運転を現状から変更する制御信号を空気調和装置1が受けた場合に、リモコン13にその旨を表示し、操作部31に許可が入力されないと運転変更を認めないようになっていても良い。
【0055】
(d)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、特定の空気調和装置1に不具合が生じているとみなした場合にリモコン13の表示部に不具合通知表示を行う。これに加えて、空気調和装置1の保守契約を結んでいる場合には、管理サーバ2で得られた特定の空気調和装置1の不具合の情報に基づいて、修理業者が特定の空気調和装置1の設置位置に出向いて修理を行うようにしても良い。
【0056】
(e)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置1の情報が分布データベース51に記録される。ここで、特定の空気調和装置1の利用者が独居老人であり、安否確認契約を結んでいる場合には、特定の空気調和装置1の目標環境設定が、その近傍に位置する空気調和装置1に対する目標環境設定と大きく異なっている場合に、管理サーバ2は利用者(独居老人)に何らかの不具合があるために操作ができていないとみなす。これに基づいて、利用者(独居老人)に電話などで安否確認を行うようになっていてもよい。
【0057】
(f)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、リモコン13が室内機11の送受信部25と赤外線で通信する。しかし、リモコン13の通信手段はこれに限らず、有線にて通信したり、電波により通信しても良い。さらに、空気調和装置1への目標環境設定の入力は、リモコン13に限られず、例えば管理サーバ2が提供するWebページにインターネット3を介してWebブラウザによりアクセスすることにより設定入力を行ったり、電子メールを管理サーバ2へ送信することにより設定入力をおこなってもよい。なお、Webページは、パソコンや携帯電話によりアクセス可能であって良い。
【0058】
(g)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置1がGPS29により設置位置情報を取得する。しかし、リモコン13の操作部31などを介して設置位置の入力が可能であったり、郵便などで連絡して分布データベース51に設置位置情報を手入力されるようになっていても良い。
【0059】
(h)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、リモコン13の表示部32に電力消費量の大きい地域を示す地図を図4に示すように表示可能である。これに加えて、分布データベース51に基づいて、室外の温度、湿度や窒素酸化物濃度、花粉濃度などをマッピングした地図を表示可能であっても良い。
【0060】
(i)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置1と管理サーバ2とがインターネット3により接続されている。しかし、接続手段はこれに限られず、電話線による接続を行ったり、専用線による接続を行ったりしてもよい。
【0061】
【発明の効果】
請求項1に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、管理サーバが空気調和装置の設置位置に応じた管理を行うことが可能となる。
請求項2に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、管理サーバが空気調和装置が設置されている室内の環境を知ることが可能となる。
【0062】
請求項3に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、管理サーバが空気調和装置が設置されている室外の環境を知ることが可能となる。
請求項4に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、分布データベースに基づいて管理サーバが空気調和装置を管理できる。
請求項5に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、第1空気調和装置の近傍の空気調和装置から送信された情報に基づいて、第1空気調和装置を管理することが可能となる。
【0063】
請求項6に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、室内の空気を清浄化するために換気を行うことができる。さらに、室外の清浄度により換気を管理するため、室内の清浄度の悪化を避けることができる。
請求項7に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、第2空気調和装置が他の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なる運転を行っていることを管理サーバが認識できる。
【0064】
請求項8に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、電力供給側の供給能力以上の電力消費が生じるおそれを回避することができる。
請求項9に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、利用者が利用している空気調和装置が電力消費量の大きい地域に位置すること、及び電力需要を抑えるように制御されたことを知ることができる。
【0065】
請求項10に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置の利用者などが設置位置情報を入力しない場合にも、空気調和装置が設置位置情報を得ることができる。
請求項11に記載の管理サーバでは、管理部が空気調和装置から送られてくる設置位置情報を含む情報に基づいて管理を行うことが可能となる。
【0066】
請求項12に記載の管理サーバでは、管理部が第1空気調和装置の近傍の空気調和装置から送信された情報に基づいて、第1空気調和装置を管理することが可能となる。
請求項13に記載の管理サーバでは、管理部が空気調和装置の周辺環境に基づいて空気調和装置の管理を行うことが可能となる。
【0067】
請求項14に記載の管理サーバでは、第2空気調和装置が他の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なる運転を行っている場合にその旨を管理部が認識できる。
請求項15に記載の管理サーバでは、電力供給側の供給能力以上の電力消費が生じるおそれを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置の遠隔管理制御システムの概略図。
【図2】空気調和装置のブロック図。
【図3】分布データベースの例。
【図4】表示部に表示される地図の例。
【符号の説明】
1 空気調和装置
2 管理サーバ
3 インターネット
13 リモコン
26 室内温湿度センサ
27 室外温湿度センサ
28 清浄度センサ
29 GPS
31 操作部
32 表示部
41 管理部
42 通信部
43 記憶部
51 分布データベース
52 電力消費量データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、(家庭用)空気調和装置の遠隔管理制御システムとそのシステムに用いられる管理サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットなどの通信網の発達に伴い、最近では家庭内において設置され使用される家電機器に通信機能を持たせることが行われてきている。
このような状況において、各家庭に設置されている複数の空気調和装置とメーカーなどが運営する管理センターの管理サーバとを通信網により接続することで、空気調和装置の運転状態を監視したり、必要な情報を管理サーバから各空気調和装置に送信したりするサービスが一部地域において実施されている。
【0003】
また、家庭用の空気調和装置が換気機能を有することにより、室内の空気調和を行いながら換気を行うことが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば屋外の環境(温度や湿度など)を検知することが可能な空気調和装置を用いると、外気の状況を把握できるため、換気を行いながら外部環境の検知結果に基づいて室内の空気調和をより適切に行うことができる。しかし、屋外の環境を検知できない空気調和装置では、適切な空気調和が行えないおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、空気調和装置に対する遠隔監視や遠隔制御などの管理を向上させる空気調和装置の遠隔管理制御システムを提供することにある。本発明の別課題は、空気調和装置に対する遠隔監視や遠隔制御などの管理を向上させる管理サーバを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、複数の空気調和装置と管理サーバとを備える。空気調和装置は、その設置位置に関する情報である設置位置情報を含む情報を送信可能である。管理サーバは、複数の空気調和装置を集中管理する。管理サーバは、設置位置情報を元にして複数の空気調和装置を管理する。
【0007】
空気調和装置は、空気調和を行う機器であって、管理サーバにより管理される。管理には、空気調和装置から送信される情報や運転状態の監視、空気調和装置の制御、もしくは空気調和装置から得られる情報に基づくサービス、などを含む。
ここでは、空気調和装置が設置位置情報を含む情報を送信可能である。設置位置情報は、例えば住所などで表される詳細な位置や、郵便番号や電話番号の市外局番などで表される大まかな位置などを含む。これにより、管理サーバが空気調和装置の設置位置に応じた管理を行うことが可能となる。例えば、ある特定の空気調和装置の近傍に他の空気調和装置が設置されている事を知ることが可能となる。また例えば、空気調和装置の設置されている地域が特に暑い場合には、管理サーバが空気調和装置の運転を通常よりも強めに行うような管理を行える。
【0008】
請求項2に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、空気調和装置が室内の環境を検知する室内検知部をさらに有する。また、情報には室内検知部の検知結果が含まれる。
ここでは、管理サーバが空気調和装置が設置されている室内の環境を知ることが可能となる。
【0009】
請求項3に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1または2に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、空気調和装置が室外の環境を検知する室外検知部をさらに有する。また、情報には室外検知部の検知結果が含まれる。
ここでは、管理サーバが空気調和装置が設置されている室外の環境を知ることが可能となる。これにより、例えば室外検知部を有さない特定の空気調和装置の室外環境を、特定の空気調和装置の近傍に設けられている空気調和装置の室外検知部の検知結果を利用することが可能となる。
【0010】
請求項4に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、管理サーバが空気調和装置の分布データベースを設置位置情報に基づいて作成し、分布データベースに基づいて空気調和装置を管理する。
分布データベースは、設置位置情報に基づいて空気調和装置から得られる情報から作成される。
【0011】
ここでは、分布データベースに基づいて管理サーバが空気調和装置を管理できる。
請求項5に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項4に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、管理サーバが特定の空気調和装置である第1空気調和装置の近傍の空気調和装置に関する分布データベースに基づいて、第1空気調和装置を管理する。
【0012】
ここでは、第1空気調和装置の近傍の空気調和装置から送信された情報に基づいて、第1空気調和装置を管理することが可能となる。例えば、第1空気調和装置の周辺に位置する他の空気調和装置からの情報を第1空気調和装置に利用して管理することが可能となる。また、例えば分布データベースのうち、第1空気調和装置の周辺に位置する他の空気調和装置の制御に関する情報を利用して、管理サーバが第1空気調和装置の制御を行うことも可能である。
【0013】
請求項6に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項4または5に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、空気調和装置に内蔵あるいは接続され、換気を行う換気部をさらに備える。また、複数の空気調和装置のうち少なくとも1つは、室外清浄度を検知する室外清浄度検知部をさらに有している。室外清浄度検知部を有している空気調和装置が送信する情報には、室外清浄度が含まれている。管理サーバは、室外清浄度に基づいて換気部を管理する。
【0014】
室外の汚染物質としては、NOx、花粉、煤煙など、またクロルピリホスなどの防虫物質が挙げられる。
ここでは、空気調和装置により換気を行えるとともに室外における清浄度を検知することが可能となっている。これにより、室内の空気を清浄化するために換気を行うことができる。さらに、室外の清浄度が低い場合に換気を抑制するように空気調和装置を管理することにより、室内の清浄度の悪化を避けることができる。また、ある空気調和装置の室外清浄度検知部が故障して室外の清浄度を検知できない場合、あるいは空気調和機に室外清浄度検知部が設けられていない場合には、分布データベースを用いて、特定の空気調和装置の近傍の空気調和装置で検知された室外清浄度を検知して、この検知結果を利用して特定の空気調和装置を管理することが可能となっている。よって、室外の清浄度が検知できない場合にも、室内の空気の悪化を避けることができる。
【0015】
請求項7に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項4から6のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、管理サーバは、特定の空気調和装置である第2空気調和装置の目標環境設定を、分布データベースを用いて第2空気調和装置の近傍の空気調和装置の目標環境設定と比較する。
【0016】
ここでは、第2空気調和装置の目標環境設定と、その近傍に位置する他の空気調和装置の目標環境設定とを比較することが可能である。これにより、第2空気調和装置が他の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なる運転を行っていることを管理サーバが認識できる。例えば第2空気調和装置に故障が生じたために運転能力が低下し、近傍の空気調和装置に比べて強めの運転を継続して行うことにより通常の運転を維持していると認識することが可能となる。また、例えば独居老人の住宅に設けられている第2空気調和装置の目標環境設定が近傍の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なっている場合には、独居老人の安否確認を行うべきであると認識できる。
【0017】
請求項8に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1から7のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、管理サーバが各地域における電力消費量に関する情報を有しており、空気調和装置の設置位置情報から認識される地域における電力消費量が規定電力消費量を超えると、その地域の空気調和装置の運転能力を制限する。
【0018】
特定地域における電力消費量が大きいと、電力供給側の供給能力以上の電力需要が生じるおそれがある。電力需要を抑えるために、特定地域における電力消費機器の能力を抑えるようにするDSM(Demand Side Management、需要側管理)が行われることがある。
ここでは、規定電力消費量を超えた場合に、電力消費量が大きい地域に設置されている空気調和装置を管理して、運転制限により電力需要を抑える。例えば、空気調和装置の運転能力を抑えるように利用者に指示したり、管理サーバが空気調和装置を直接制御して能力を抑えるようにしたりする。これにより、電力供給側の供給能力以上の電力消費が生じるおそれを回避することができる。逆に、電力消費量が大きくない地域に設置されている空気調和装置の運転能力が制限されないため、その空気調和装置は設定された目標環境を実現することが可能となる。
【0019】
なお、管理の内容としては、電力消費量の大きい地域における空気調和装置の目標温度を例えば1℃弱めに設定したり、目標温度を全て同じ温度に設定したりする。
請求項9に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項8に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、空気調和装置は、管理サーバにより電力消費量を制限する制御が行われた際にその旨を報知する報知部をさらに有する。
【0020】
ここでは、管理サーバが電力需要を抑えるように空気調和装置を管理すると、報知部によりその旨が報知される。これにより、空気調和装置が電力消費量の大きい地域に位置すること、及び電力需要を抑えるように制御されたことを利用者が知ることができる。
なお、報知部による報知手段としては、音による報知、表示による報知などが挙げられる。また、例えば、空気調和装置の位置と規定電力消費量を超えている地域とを地図上に表示して、利用者が利用する空気調和装置が電力消費量の大きい地域に位置することを明確に示すようにしても良い。
【0021】
請求項10に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムは、請求項1から9のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムであって、複数の空気調和装置がGPSをさらに有しており、設置位置情報をGPSにより取得する。ここでは、空気調和装置が有しているGPS(Global Positioning System、汎地球測位システム)により、設置位置情報を取得する。これにより、空気調和装置の利用者などが設置位置情報を入力しない場合にも、空気調和装置が設置位置情報を得ることができる。また、詳細な位置の情報を設置位置情報として取得することが可能となる。
【0022】
請求項11に記載の管理サーバは、設置位置に関する情報である設置位置情報を含む情報を送信可能な複数の空気調和装置を集中管理する管理サーバであって、通信部と管理部とを備える。通信部は空気調和装置と通信を行う。管理部は空気調和装置の管理を行う。さらに、管理部は、通信部が複数の空気調和装置から受信した設置位置情報を元にして複数の空気調和装置を管理する。
【0023】
管理サーバは、空気調和装置の管理を行う。管理には、空気調和装置から送られる情報や運転状態の監視、空気調和装置の制御、空気調和装置から得られる情報に基づくサービスなどを含む。
ここでは、管理部が空気調和装置から送られてくる設置位置情報を含む情報に基づいて管理を行うことが可能となる。例えば、ある特定の空気調和装置の近傍に他の空気調和装置が設置されている事を知ることが可能となる。また例えば、空気調和装置の設置されている地域が特に暑い場合には、管理部が空気調和装置の運転を通常よりも強めに行うような管理を行える。
【0024】
請求項12に記載の管理サーバは、請求項11に記載の管理サーバであって、設置位置情報に基づいて作成される空気調和装置の分布データベースを記憶する記憶部をさらに備える。管理部は、特定の空気調和装置である第1空気調和装置の近傍の空気調和装置に関する分布データベースに基づいて、第1空気調和装置を管理する。
【0025】
ここでは、管理部が第1空気調和装置の近傍の空気調和装置から送信された情報に基づいて、第1空気調和装置を管理することが可能となる。例えば、第1空気調和装置の周辺に位置する他の空気調和装置からの情報を利用して第1空気調和装置の管理を行うことが可能となる。また、例えば分布データベースのうち、他の空気調和装置の制御に関する情報を利用して、管理部が第1空気調和装置の制御を行うことも可能である。
【0026】
請求項13に記載の管理サーバは、請求項12に記載の管理サーバであって、通信部が複数の空気調和装置から周辺環境の検知結果を受信可能である。分布データベースには検知結果が含まれる。
ここでは、管理部が空気調和装置の周辺環境に基づいて空気調和装置の管理を行うことが可能となる。周辺環境には、室内及び室外の温度及び湿度、室外の清浄度などである。よって、例えば換気可能である特定の空気調和装置の室外の清浄度を通信部が受信可能な場合には、管理部が特定の空気調和装置の室外の清浄度が低い際に換気を抑制する管理を行える。よって、管理部により適切な管理を行うことが可能となる。また、ある特定の空気調和装置からの室外の清浄度の受信が行われない場合に、特定の空気調和装置の近傍の空気調和装置から室外の清浄度を受信して作成された分布データベースを用いて、特定の空気調和装置を管理することが可能となっている。よって、特定の空気調和装置が環境を検知できない場合や環境の検知部が故障している場合などにおいても、管理部により適切な管理を行うことが可能となる。
【0027】
請求項14に記載の管理サーバは、請求項13のいずれかに記載の管理サーバであって、情報に空気調和装置の目標環境設定が含まれている。管理部は、特定の空気調和装置である第2空気調和装置の目標環境設定を、第2空気調和装置の近傍の空気調和装置に関する分布データベースと比較する。
ここでは、第2空気調和装置の目標環境設定と、その近傍に位置する他の空気調和装置の目標環境設定とを比較する。これにより、第2空気調和装置が他の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なる運転を行っている場合にその旨を管理部が認識できる。例えば第2空気調和装置の利用者に不具合が生じているおそれがある旨を報知したり、早期の補修などの対策を講じたりすることが可能となる。
【0028】
請求項15に記載の管理サーバは、請求項11から14のいずれかに記載の管理サーバであって、記憶部は、各地域における電力消費量を記憶する。管理部は、空気調和装置の設置位置情報から認識される地域における電力消費量が規定電力消費量を超えると、その地域の空気調和装置の運転能力を制限する。
ここでは、規定電力消費量を超えた場合に、管理部が電力消費量が大きい地域に設置されている空気調和装置を管理して、電力需要を抑えることを行う。例えば、空気調和装置の運転能力を抑えるように利用者に指示したり、管理サーバが空気調和装置を直接制御して能力を抑えるようにしたりする。これにより、電力供給側の供給能力以上の電力消費が生じるおそれを回避することができる。
【0029】
なお、管理の内容としては、電力消費量の大きい地域における空気調和装置の目標温度を例えば摂氏1度弱めに設定したり、目標温度を全て同じ温度に設定したりする。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明に係る空気調和装置1及び管理サーバ2からなる空気調和装置の遠隔管理制御システムを図1に示す。この遠隔管理制御システムは、インターネット3を介して、複数の空気調和装置1から得られる情報を受けて、管理サーバ2が空気調和装置1へ制御信号を送信するものである。
【0031】
まず、空気調和装置1及び管理サーバ2のそれぞれの構成を示す。
<空気調和装置の構成>
空気調和装置1は、住宅101に設置され、室内の空気調和を行う家庭用の装置であり、さらに室外から空気を流入させる換気機能を備えている。
空気調和装置1は、室内機11、室外機12とに分かれており、さらに室内の目的環境などを入力するためのリモコン13を有している。
【0032】
室内機11及び室外機12は、主に空気調和部21、加湿換気部22、制御部23、通信部24、送受信部25、室内温湿度センサ26、室外温湿度センサ27、清浄度センサ28、及びGPS29を有している。
空気調和部21は、熱交換を行うことにより室内空気の空気調和を行う。空気調和部21は、室内機11の内部に室内熱交換器、送風ファンなどを有し、室外機12の内部に室外熱交換器、圧縮機、室外ファンなどを有する。また、室内機11と室外機12とを冷媒回路により接続する。これらの機器により、空気調和部21は、室内の空気を取り込み、室内熱交換器により空気調和(冷暖房及び除湿)を行い、空気調和した空気を室内へ吹き出す。
【0033】
加湿換気部22は、室外の空気を室内に送り込み、さらに室外空気の水分を室内に送り込む事により室内の加湿を行う。加湿換気部22は、室外の空気を図示しない吸気配管を介して室内機11へと送り、室内に室外の空気を送り込む。また、加湿換気部22は、内部に加熱部と吸湿部とを有している。吸湿部はゼオライト製あるいはそれに類似する吸湿物質から成り、加熱により吸湿した水分を排出する。加湿換気部22は、室外の空気を吸湿部に通風して吸湿部に吸湿し、その後に加熱部により加熱された吸湿部に室内に送り込む室外の空気を通風することにより、室内へ送り込む空気を加湿する。
【0034】
制御部23は、空気調和装置1、主に空気調和部21及び加湿換気部22の制御を行う。制御部23は、室内温湿度センサ26、室外温湿度センサ27が検知した室内及び室外の環境(温度/湿度)の結果を受け、さらに清浄度センサ28が検知した室外の清浄度(窒素酸化物濃度、花粉濃度)の結果を受ける。また、制御部23は、GPS29が取得した室外機12の位置情報を受ける。加えて、制御部23は、通信部24及び送受信部25と接続され、管理サーバ2及びリモコン13との通信を行う。管理サーバ2へ送信される情報としては、各温湿度センサ26、27、清浄度センサ28の検知結果、リモコン13に入力された目標環境設定、及び空気調和装置1の設置位置情報である。制御部23は、管理サーバ2からの制御信号を受信して、制御信号に基づいて空気調和部21及び加湿換気部22の制御を行う。
【0035】
通信部24は、インターネット3と接続され、管理サーバ2との通信を行う。
送受信部25は、リモコン13との通信を赤外線により行う。
GPS29は、室外機12に設けられているGPS(Global Positioning System、汎地球測位システム)用の受信器及び位置情報取得装置である。
【0036】
リモコン13は、目標環境設定などの入力を行え、さらに空気調和装置1の運転状況などを表示可能である。リモコン13は、操作部31及び表示部32を有している。操作部31は、目標環境設定などの入力を受け付ける。表示部32は、空気調和装置1の運転状況などの表示を行う。表示部32は、例えば、現在の空気調和装置1の運転状況、各温湿度センサ26、27で検知された室内及び室外の温度及び湿度、及び清浄度センサ28で検知された室外の清浄度について制御部23から表示情報を受けて表示を行う。また、GPS29などで得られた位置情報に基づいて、表示部32は、空気調和装置1の設置位置近傍の地図を表示可能である。また、表示部32は、周辺地図などを表示可能であり、さらに電力消費量の大きい地域を周辺地図に表示可能となっている(図4参照)。なお、前記した情報の一部だけを同時に表示可能であっても良い。
【0037】
<管理サーバの構成>
管理サーバ2は、空気調和装置1のメーカーなどが運営する管理センター102に設けられており、複数の空気調和装置1を管理する。管理サーバ2は、各空気調和装置1から送られてくる室内外の温湿度、室外の清浄度、目標環境設定の入力結果などを受けると共に、空気調和装置1が設置されている各地域における電力消費量のデータなどに基づいて、複数の空気調和装置1の制御を行う。
【0038】
管理サーバ2は、管理部41、通信部42、及び記憶部43を有している。
管理部41は、複数の空気調和装置1を管理する。
通信部42は、インターネット3と接続され、複数の空気調和装置1との通信を行う。
記憶部43は、各空気調和装置1から送られてくる各情報を各空気調和装置1の位置情報に基づいて管理する分布データベース51と、空気調和装置1が設置されている各地域の電力消費量を記憶する電力消費量データベース52とを記憶する。分布データベース51の内容を図3に示す。また、電力消費量データベース52における地域は、例えば市町村単位であるが、数km四方の微少な地域単位であってもよい。なお、各地域における電力消費量に関する情報は、電力会社のサーバから専用線を介して送信され、頻繁に更新される。
【0039】
<動作>
空気調和装置の遠隔管理制御システムの動作について説明する。
〔通常動作〕
複数の空気調和装置1の制御部23は、まずGPS29により得られた空気調和装置1の設置位置情報を管理サーバ2に送信する。さらに、複数の空気調和装置1の制御部23は、それぞれ各温湿度センサ26、27及び清浄度センサ28で検知される環境情報を通信部24、インターネット3を介して管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、受信した設置位置情報に基づいて、空気調和装置1の環境情報を分布データベース51に記録する。
【0040】
空気調和装置1のリモコン13に、空気調和装置1が設置されている室内の目標環境設定が入力されると、制御部23が目標環境設定を管理サーバ2へ送信する。管理サーバ2の管理部41は、目標環境設定を受けて、空気調和装置1に制御信号を通信部42から送信する。この制御信号は、空気調和装置1が設けられている室内の環境が目標環境設定に近づくように制御部23が制御を行うような信号である。この制御信号を受けた空気調和装置1の制御部23は、空気調和部21及び加湿換気部22を制御する。
【0041】
ここで、清浄度センサ28により外気の清浄度が低い場合、すなわち空気調和装置1が設けられている位置における外気が汚れていることが分布データベース51から分かった場合、管理部41は、加湿換気部22による換気を抑制する制御信号を通信部42から送信する。清浄度センサ28は、窒素酸化物濃度及び花粉濃度を検知するため、管理部41は、窒素酸化物濃度または花粉濃度が高い場合に、空気調和装置1の換気を抑制する制御信号を通信部42から送信する。
【0042】
〔環境情報の補完〕
空気調和装置1は、室外温湿度センサ27及び清浄度センサ28で検知される室外の環境情報を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、この環境情報を分布データベース51に記録する。しかし、室外温湿度センサ27または清浄度センサ28が故障した場合には、空気調和装置1の室外における環境が不明となったり、センサ27、28の検知結果がその近傍に位置する空気調和装置のセンサ27、28と異なったりすることが生じる。この場合に、管理部41は、分布データベース51により、故障している室外温湿度センサ27または清浄度センサ28を有する特定の空気調和装置1の近傍に位置する空気調和装置1の環境情報に基づいて特定の空気調和装置1の室外環境を補完し、特定の空気調和装置1の制御を行うための制御信号を通信部42から送信する。これに加え、管理部41は、特定の空気調和装置1のリモコン13の表示部32において、センサ27、28に異常がある旨を表示するように信号を通信部42から送信しても良い。
【0043】
〔全自動運転〕
管理サーバ2は、分布データベース51により特定の空気調和装置1の近傍に位置する空気調和装置1の各種情報が分かる。この分布データベース51の情報により、特定の空気調和装置1の近傍に位置する空気調和装置1に対する目標環境設定を特定の空気調和装置1に適用して、目標環境設定を行わずに空気調和を行うことが可能となる。
【0044】
まず、特定の空気調和装置1のリモコン13に、全自動運転を行う旨の入力を受けると、制御部23が管理サーバ2へその旨を送信する。これを受けた管理サーバ2の管理部41は、分布データベース51から特定の空気調和装置1の近傍に位置する複数の空気調和装置1の目標環境設定を取得する。管理部41は、この複数の空気調和装置1に対する目標環境設定の平均値を特定の空気調和装置1の目標環境設定とし、特定の空気調和装置1が設置されている室内の環境が目標環境設定に近づくような制御信号を通信部42から送信する。
【0045】
〔目標環境設定の比較による不具合検知〕
管理部41は、分布データベース51に基づいて、特定の空気調和装置1に対する目標環境設定が、近傍に位置する空気調和装置1の目標環境設定と比較することができる。
ここで、特定の空気調和装置1に対する目標環境設定が、その近傍に位置する空気調和装置1の目標環境設定と大きく異なる状態が長期間に渡って続いており、さらに室内温湿度センサ26の検知結果から室内の温湿度が目標環境設定に近づいていないと管理部41が認識すると、特定の空気調和装置1の空気調和部21に不具合が生じている可能性があるとみなす。この場合には、管理部41が特定の空気調和装置1に、不具合が生じている可能性がある、との信号を通信部42から送信する。この信号を受けた特定の空気調和装置1の制御部23は、リモコン13の表示部32に不具合通知表示を行う。
【0046】
〔電力消費量による制御〕
管理部41は、電力消費量データベース52により各地域の電力消費量を認識できる。ここで、特定地域における電力消費量が増加すると、その特定地域における電力供給能力以上の電力消費が生じるおそれがある。このような場合に、管理部41がDSM(需要側管理)を行って電力消費量の増加を抑制する。
【0047】
すなわち、管理部41は、電力消費量データベース52により、規定の電力消費量を超えている特定地域を認識し、分布データベース51により特定地域に含まれる空気調和装置1の運転能力を抑えるように制御を行う。なお、運転能力の抑制方法としては、特定地域に含まれる全ての空気調和装置1の温度設定を1℃から3℃弱めに設定する、または温度設定を全て同じにする、などがある。
【0048】
運転能力を抑制された空気調和装置1は、リモコン13の表示部32に表示される地図に特定地域及び空気調和装置1の位置を表示する。これにより、空気調和装置1の設置位置が特定地域に含まれていることを知らせる。なお、表示部32は、図4に示すように、運転能力を抑制されていない場合に特定地域(ハッチングで示す)の位置を表示可能であっても良い。
【0049】
<特徴>
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、分布データベース51に基づいて管理サーバ2が複数の空気調和装置1の管理を行える。具体的には、複数の空気調和装置1から各温湿度センサ26、27、清浄度センサ28及びリモコン13の操作部31で入力を受け付けた目標環境設定などと各空気調和装置1の設置位置情報を元にして管理サーバ2の管理部41が分布データベース51を作成して記憶部43に記憶させ、この分布データベース51に基づいて管理部41が複数の空気調和装置1へ制御信号を送信し、各空気調和装置1が制御信号に従って空気調和部21及び加湿換気部22の制御を行う。
【0050】
このようなシステムでは、まず空気調和装置1の設置位置情報を用いて、空気調和装置1の出力制御などを行うことができる。例えば、空気調和装置の設置されている地域が特に暑い場合には、管理サーバが空気調和装置の運転を通常よりも強めに行うような制御を行える。
また、管理部41は、各空気調和装置1を設置位置情報に基づいた分布データベース51により管理するため、空気調和装置1同士の位置関係が明らかになる。このことを利用すると、特定の空気調和装置1の近傍にある空気調和装置1から管理サーバ2へ送られた情報を用いて、特定の空気調和装置1の制御を行うことも可能となる。すなわち、管理部41が特定の空気調和装置1を全自動運転させるように制御することが可能となる。また、管理サーバ2の管理部41は、特定の空気調和装置1が得られない環境情報を、分布データベース51によりその近傍の空気調和装置1の環境情報で補完することができる。管理部41は、補完後の環境情報に基づいて特定の空気調和装置1の制御を行うことで、全く情報がない場合に比べてより好ましい制御を行うことが可能となる。また、管理部41は、分布データベース51により、特定の空気調和装置1とその他の空気調和装置1とから得られる情報を比較することが可能である。これにより、管理部41が空気調和装置1の不具合を検知することが可能となっている。
【0051】
管理サーバ2は、記憶部43に電力消費量データベース52を記憶している。電力消費量が大きい地域にある空気調和装置1に対して、管理部41は、目標環境設定よりも電力消費を抑えた運転を行わせる。これにより、電力消費量が大きい地域における電力消費量を電力供給側の供給能力までに抑えることが可能となる。逆に、電力消費量が大きくない地域に設置されている空気調和装置1の運転能力が制限されないため、その空気調和装置1は設定された目標環境を実現することが可能となる。
【0052】
<他の実施例>
(a)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、管理サーバ2の管理部41において、空気調和装置1の室外環境の補完が可能である。このため、空気調和装置1の室外温湿度センサ27及び清浄度センサ28が故障した場合にも、管理部41が空気調和装置1に対して適切な制御を行うことができる。ここで、室外温湿度センサや清浄度センサを有していない空気調和装置に対して同様に室外環境を補完することにより、適切な制御を行うことができる。
【0053】
(b)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置1が加湿換気部22を有しており、これにより換気を行うことが可能となっている。しかし、空気調和装置1に換気機能が設けられておらず、さらに別体として換気扇が室内に設けられており、この換気扇により換気を行うことが可能となっている場合に、空気調和装置1を介して換気扇の制御が可能であったり、リモコン13の表示部32に換気扇のON/OFFの指示表示を行って利用者に換気扇の制御を行わせることにより、換気を行うようになっていても良い。
【0054】
(c)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、リモコン13に入力される目標環境設定に基づいて、管理サーバ2が複数の空気調和装置1を制御する。しかし、管理サーバ2が空気調和装置1を制御するのではなく、指示信号を送信して、リモコン13の表示部32に表示するようにしてもよい。または、管理サーバ2が空気調和装置1を制御するが、運転を現状から変更する制御信号を空気調和装置1が受けた場合に、リモコン13にその旨を表示し、操作部31に許可が入力されないと運転変更を認めないようになっていても良い。
【0055】
(d)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、特定の空気調和装置1に不具合が生じているとみなした場合にリモコン13の表示部に不具合通知表示を行う。これに加えて、空気調和装置1の保守契約を結んでいる場合には、管理サーバ2で得られた特定の空気調和装置1の不具合の情報に基づいて、修理業者が特定の空気調和装置1の設置位置に出向いて修理を行うようにしても良い。
【0056】
(e)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置1の情報が分布データベース51に記録される。ここで、特定の空気調和装置1の利用者が独居老人であり、安否確認契約を結んでいる場合には、特定の空気調和装置1の目標環境設定が、その近傍に位置する空気調和装置1に対する目標環境設定と大きく異なっている場合に、管理サーバ2は利用者(独居老人)に何らかの不具合があるために操作ができていないとみなす。これに基づいて、利用者(独居老人)に電話などで安否確認を行うようになっていてもよい。
【0057】
(f)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、リモコン13が室内機11の送受信部25と赤外線で通信する。しかし、リモコン13の通信手段はこれに限らず、有線にて通信したり、電波により通信しても良い。さらに、空気調和装置1への目標環境設定の入力は、リモコン13に限られず、例えば管理サーバ2が提供するWebページにインターネット3を介してWebブラウザによりアクセスすることにより設定入力を行ったり、電子メールを管理サーバ2へ送信することにより設定入力をおこなってもよい。なお、Webページは、パソコンや携帯電話によりアクセス可能であって良い。
【0058】
(g)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置1がGPS29により設置位置情報を取得する。しかし、リモコン13の操作部31などを介して設置位置の入力が可能であったり、郵便などで連絡して分布データベース51に設置位置情報を手入力されるようになっていても良い。
【0059】
(h)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、リモコン13の表示部32に電力消費量の大きい地域を示す地図を図4に示すように表示可能である。これに加えて、分布データベース51に基づいて、室外の温度、湿度や窒素酸化物濃度、花粉濃度などをマッピングした地図を表示可能であっても良い。
【0060】
(i)
本実施形態に係る空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置1と管理サーバ2とがインターネット3により接続されている。しかし、接続手段はこれに限られず、電話線による接続を行ったり、専用線による接続を行ったりしてもよい。
【0061】
【発明の効果】
請求項1に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、管理サーバが空気調和装置の設置位置に応じた管理を行うことが可能となる。
請求項2に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、管理サーバが空気調和装置が設置されている室内の環境を知ることが可能となる。
【0062】
請求項3に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、管理サーバが空気調和装置が設置されている室外の環境を知ることが可能となる。
請求項4に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、分布データベースに基づいて管理サーバが空気調和装置を管理できる。
請求項5に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、第1空気調和装置の近傍の空気調和装置から送信された情報に基づいて、第1空気調和装置を管理することが可能となる。
【0063】
請求項6に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、室内の空気を清浄化するために換気を行うことができる。さらに、室外の清浄度により換気を管理するため、室内の清浄度の悪化を避けることができる。
請求項7に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、第2空気調和装置が他の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なる運転を行っていることを管理サーバが認識できる。
【0064】
請求項8に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、電力供給側の供給能力以上の電力消費が生じるおそれを回避することができる。
請求項9に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、利用者が利用している空気調和装置が電力消費量の大きい地域に位置すること、及び電力需要を抑えるように制御されたことを知ることができる。
【0065】
請求項10に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システムでは、空気調和装置の利用者などが設置位置情報を入力しない場合にも、空気調和装置が設置位置情報を得ることができる。
請求項11に記載の管理サーバでは、管理部が空気調和装置から送られてくる設置位置情報を含む情報に基づいて管理を行うことが可能となる。
【0066】
請求項12に記載の管理サーバでは、管理部が第1空気調和装置の近傍の空気調和装置から送信された情報に基づいて、第1空気調和装置を管理することが可能となる。
請求項13に記載の管理サーバでは、管理部が空気調和装置の周辺環境に基づいて空気調和装置の管理を行うことが可能となる。
【0067】
請求項14に記載の管理サーバでは、第2空気調和装置が他の空気調和装置の目標環境設定と大きく異なる運転を行っている場合にその旨を管理部が認識できる。
請求項15に記載の管理サーバでは、電力供給側の供給能力以上の電力消費が生じるおそれを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置の遠隔管理制御システムの概略図。
【図2】空気調和装置のブロック図。
【図3】分布データベースの例。
【図4】表示部に表示される地図の例。
【符号の説明】
1 空気調和装置
2 管理サーバ
3 インターネット
13 リモコン
26 室内温湿度センサ
27 室外温湿度センサ
28 清浄度センサ
29 GPS
31 操作部
32 表示部
41 管理部
42 通信部
43 記憶部
51 分布データベース
52 電力消費量データベース
Claims (15)
- 設置位置に関する情報である設置位置情報を含む情報を送信可能な複数の空気調和装置(1)と、
前記複数の空気調和装置(1)を集中管理する管理サーバ(2)と、
を備え、
前記管理サーバ(2)は、前記設置位置情報を元にして前記複数の空気調和装置(1)を管理する、
空気調和装置の遠隔管理制御システム。 - 前記空気調和装置(1)は、室内の環境を検知する室内検知部(26)をさらに有し、
前記情報には、前記室内検知部(26)の検知結果が含まれる、
請求項1に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システム。 - 前記空気調和装置(1)は、室外の環境を検知する室外検知部(27)をさらに有し、
前記情報には、前記室外検知部(27)の検知結果が含まれる、
請求項1または2に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システム。 - 前記管理サーバ(2)は、前記空気調和装置(1)の分布データベース(43)を前記設置位置情報に基づいて作成し、前記分布データベース(43)に基づいて前記空気調和装置を管理する、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システム。 - 前記管理サーバ(2)は、特定の前記空気調和装置(1)である第1空気調和装置(1)の近傍の前記空気調和装置(1)に関する前記分布データベース(43)に基づいて、前記第1空気調和装置(1)を管理する、請求項4に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システム。
- 前記空気調和装置(1)に内蔵あるいは接続され、換気を行う換気部(22)をさらに備え、
前記複数の空気調和装置(1)のうち少なくとも1つは、室外清浄度(28)を検知する室外清浄度検知部(28)をさらに有しており、
前記室外清浄度検知部(28)を有している前記空気調和装置(1)が送信する前記情報には、前記室外清浄度が含まれており、
前記管理サーバ(2)は、前記室外清浄度に基づいて前記換気部(22)を管理する、
請求項4または5に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システム。 - 前記情報には、前記空気調和装置(1)の目標環境設定が含まれており、
前記管理サーバ(2)は、特定の前記空気調和装置(1)である第2空気調和装置(1)の前記目標環境設定を、前記分布データベース(43)を用いて前記第2空気調和装置(1)の近傍の前記空気調和装置(1)の前記目標環境設定と比較する、請求項4から6のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システム。 - 前記管理サーバ(2)は、各地域における電力消費量に関する情報を有しており、前記空気調和装置(1)の前記設置位置情報から認識される地域における電力消費量が規定電力消費量を超えると、その地域の前記空気調和装置(1)の運転能力を制限する、請求項1から7のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システム。
- 前記空気調和装置(1)は、前記管理サーバ(2)により電力消費量を制限する制御が行われた際にその旨を報知する報知部(32)をさらに有する、
請求項8に記載の空気調和装置の遠隔管理制御システム。 - 前記複数の空気調和装置(1)は、GPS(29)をさらに有しており、前記設置位置情報をGPS(29)により取得する、請求項1から9のいずれかに記載の空気調和装置の遠隔管理制御システム。
- 設置位置に関する情報である設置位置情報を含む情報を送信可能な複数の空気調和装置(1)を集中管理する管理サーバ(2)であって、
前記空気調和装置(1)と通信する通信部(42)と、
前記空気調和装置(1)の管理を行う管理部(41)と、
を備え、
前記管理部(41)は、前記通信部(42)が前記複数の空気調和装置(1)から受信した前記設置位置情報を元にして前記複数の空気調和装置(1)を管理する、
管理サーバ(2)。 - 前記設置位置情報に基づいて作成される前記空気調和装置(1)の分布データベース(51)を記憶する記憶部(43)をさらに備え、
前記管理部(41)は、特定の前記空気調和装置(1)である第1空気調和装置(1)の近傍の前記空気調和装置(1)に関する前記分布データベース(51)に基づいて、前記第1空気調和装置(1)を管理する、請求項11に記載の管理サーバ(2)。 - 前記通信部(42)は、前記複数の空気調和装置(1)から周辺環境の検知結果を受信可能であり、
前記分布データベース(51)には前記検知結果が含まれる、
請求項12に記載の管理サーバ(2)。 - 前記情報には、前記空気調和装置(1)の目標環境設定が含まれており、
前記管理部(41)は、特定の前記空気調和装置(1)である第2空気調和装置(1)の前記目標環境設定を、前記第2空気調和装置(1)の近傍の前記空気調和装置(1)に関する前記分布データベース(51)と比較する、
請求項13のいずれかに記載の管理サーバ(2)。 - 前記記憶部(43)は、各地域における電力消費量を記憶し、
前記管理部(41)は、前記空気調和装置(1)の前記設置位置情報から認識される地域における電力消費量が規定電力消費量を超えると、その地域の前記空気調和装置の運転能力を制限する、
請求項11から14のいずれかに記載の管理サーバ(2)。
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