JP2019045035A - 空気調和システム - Google Patents

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Abstract

【課題】室内環境情報を収集してユーザーが必要とする適切な室内環境を整えられる空気調和システムを提供する。【解決手段】複数の空気調和機2と管理装置4とがネットワーク3を介して接続された空気調和システムであって、管理装置は、複数の空気調和機から周囲環境が類似する空気調和機を抽出して環境類似群を作成する環境類似群作成部4aと、環境類似群毎にこの環境類似群に含まれる空気調和機の運転情報を取得して各空気調和機の運転状況を監視する監視部4bとを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを介して情報収集が可能な空気調和システムに関する。
例えば室内にいる人の熱中症を防止するために、空気調和機の室内機に人体検知センサを設け、この人体検知センサで室内機が設置された室内に人の存在が検知された場合で、さらにその室内が所定以上の室温となっていることが検出された場合、空気調和機が停止状態であっても、強制的に室温が所定温度以下となるように運転を行う空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、中央装置と、複数の空調機器とをネットワークを介して接続し、運転している空調機器の設定温度を取得して統計処理により設定温度分布を算出し、個々の空調機器に対応する温度設定補正情報をもとに算出した設定温度分布における各空調機器の最適設定温度を決定し、ネットワークを通じて各空調機器に設定する空気調和システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−237481号公報 特開2012−167884号公報
特許文献1に記載されている先行技術では、個別の空気調和機で温度、相対湿度、人検知等の室内環境情報を定期的に監視し続けなければならず、消費電力が嵩み、省電力化の要求に応えられないという課題がある。
また、特許文献2に記載されている先行技術では、運転中の空気調和機に対する最適な設定温度を決定することを目的としている。したがって、熱中症の防止などについては考慮されていない。
そこで、本発明は上記先行技術の課題に着目してなされたものであり、室内環境情報を収集してユーザーが必要とする適切な室内環境を整えることができる空気調和システムを提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和システムの一態様は、複数の空気調和機と管理装置とがネットワークを介して接続された空気調和システムであって、管理装置は、複数の空気調和機から周囲環境が類似する空気調和機を抽出して環境類似群を作成する環境類似群作成部と、環境類似群毎にこの環境類似群に含まれる空気調和機の運転情報を取得して各空気調和機の運転状況を監視する監視部とを備えている。
本発明の一態様によれば、環境類似群に含まれる空気調和機の室内環境情報を収集してユーザーが必要とする適切な室内環境を整えることが可能となる。
本発明に係る空気調和システムの構成例を示すブロック図である。 空気調和機の配置関係を示す模式図であって、(a)は集合住宅を示す図、(b)は戸建て住宅を示す図である。 環境類似群情報記憶部に形成した個別空気調和機記憶テーブルを示す図である。 空気調和機の空気調和制御部で実行する連携制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 管理サーバの環境類似群作成部で実行する情報受信処理手順の一例を示すフローチャートである。 管理サーバの運転判断部で実行する運転判断処理手順の一例を示すフローチャートである。 停止中空気調和機の運転開始判断を行う順位を表す運転開始判断順位テーブルを示す図である。 熱中症の警戒レベルの一例を示す説明図である。 本発明に係る空気調和システムの第2の実施形態における管理サーバの運転判断部で実行する運転判断処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る空気調和システムの第3の実施形態における管理サーバの運転判断部で実行する運転判断処理手順の一例を示すフローチャートである。
次に、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。したがって、具体的な構成部品については以下の説明を参酌して判断すべきものである。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
以下に、本発明の一実施形態に係る空気調和システムについて説明する。
図1に示すように、空気調和システム1は、複数の空気調和機2と、これら各空気調和機2がインターネット等のネットワーク3を介して接続された例えばクラウドサーバで構成される管理装置としての管理サーバ4を備えている。
各空気調和機2は、図2(a)に示す複数の住戸を有する集合住宅MDHや図2(b)に示す戸建て住戸SFH等に設置されるものであり、図1に示すように、室内機10と、室外機20とを備えている。室内機10は室内に配置され、室外機20は外気にさらされるように屋外に配置される。
室内機10内には、図示しないが室内熱交換機と送風ファンとが組み込まれている。この送風ファンによって吸い込まれた室内空気は、室内熱交換器を通過することにより、冷媒と熱交換され、冷気流又は暖気流が生成される。生成された冷気流又は暖気流は、吹出口から室内に吹き出される。室内熱交換機には、室外機20に設けられた図示しない冷凍回路から冷媒が供給される。
この室内機10は、室内の人の存在を検知する人検知センサ11と、室内の温度を検出する温度センサ12と、室内の湿度を検出する湿度センサ13と、ネットワーク3を介して通信を行う外部通信部14と、室外機20との間で通信を行う内部通信部15と、これらを制御する室内機制御部16とを備えている。
室内機制御部16は、人検知センサ11、温度センサ12及び湿度センサ13を駆動して人検知情報、温度情報及び湿度情報を含む室内環境情報を収集するセンサ制御部16aと、外部通信部14及び内部通信部15を通じて通信を行う通信制御部16bと、これらを制御する空気調和制御部16cとを備えている。
空気調和制御部16cは、マイクロコンピュータ等の演算処理装置を含んでいる。この空気調和制御部16cは、室内温度を目標温度に制御する空気調和制御処理を実行するとともに、管理サーバ4との間で通信を行う連携制御処理を実行する。
連携制御処理は、図4に示すように、先ず、ステップS1で、空気調和機2の設置時に空気調和機に固有の識別情報とエリア情報とが入力される。ここで、識別情報としては、個々の空気調和機を識別できれば良く、例えば機器名や製造番号に基づくもので個々の空気調和機で重複しないものであればよい。また、エリア情報には、戸建て住宅である場合には住所が入力され、集合住宅である場合には、住所と設置住戸の階数及びフロア上の位置とが入力される。ここで、エリア情報には、建物情報として木造、鉄筋、築年数などを含めることができる。また、空気調和機2の室内機10を設置した部屋の窓が面する方角すなわち、南向き、北向き、東向き、西向きを含めることができる。
次いで、ステップS2では、例えば空気調和機2の設置後に、室内機などに設置された試運転ボタンを押下することにより開始される試運転時に、に入力された固有の識別情報とエリア情報とを外部通信部14及びネットワーク3を介して管理サーバ4に送信する。
次いで、ステップS3では、リモートコントロール装置(リモコン)からの指示で空気調和機2が運転停止状態から冷房運転を開始したか否かを判定し、運転を開始した場合(S3−Y)にはステップS4へ移行し、運転停止中である場合(S3−N)にはステップS9に移行する。
ステップS4では、運転開始時に人検知センサ11、温度センサ12及び湿度センサ13を収集し、収集した人検知情報、温度情報及び湿度情報を室内環境情報として空気調和機2に固有の識別情報とともに管理サーバ4に送信してからステップS5に移行する。この運転開始時の室内環境情報には人検知情報を省略して、温度情報及び湿度情報のみを含めるようにしてもよい。
このステップS5では、空気調和機2の運転を停止したか否かを判定し、運転を停止した場合(S5−Y)には、ステップS6に移行して、運転停止情報を識別情報とともに管理サーバ4に送信してから前記ステップS3に戻る。
一方、空気調和機2の運転を継続している場合(S5−N)には、ステップS7に移行し、管理サーバ4から室内環境情報送信要求を受信したか否かを判定する。この判定結果が、室内環境情報送信要求を受信していないとき(S7−N)には前記ステップS5に戻り、室内環境情報送信要求を受信したとき(S7−Y)には、ステップS8に移行する。
このステップS8では、各センサ11〜13から室内環境情報を収集し、収集した室内環境情報を識別情報とともに管理サーバ4へ送信してから前記ステップS5に戻る。
一方、ステップS3の判定結果が運転停止を継続しているとき(S3−N)には、ステップS9に移行して、室内環境情報送信要求を受信したか否かを判定する。この判定結果が、室内環境情報送信要求を受信していないとき(S9−N)にはステップS3に戻り、室内環境情報送信要求を受信したとき(S9−Y)には、ステップS10に移行する。
このステップS10では、センサ制御部16aのみを作動させて、人検知センサ11、温度センサ12及び湿度センサ13から人検知情報、温度情報及び湿度情報を室内環境情報として収集し、収集した室内環境情報を識別情報とともに管理サーバ4へ送信してからステップS11に移行する。
このステップS11では、管理サーバ4から警報指令を受信したか否かを判定し、警報指令を受信していないとき(S11−N)には前記ステップS3に戻り、警報指令を受信したときにはステップS12に移行する。このステップS12では、室内にいる人に対して空気調和機2の運転開始を促す音声又は表示文字による警報を警報報知部16dから報知してからステップS13へ移行する。
このステップS13では、空気調和機2が運転開始したか否かを判定し、運転開始した場合(S13−Y)には前記ステップS4へ移行し、運転開始していない場合(S13−N)にはステップS14へ移行する。
このステップS14では、管理サーバ4から強制運転指令を受信したか否かを判定し、強制運転指令を受信していないとき(S14−N)には前記ステップS13へ戻り、強制運転指令を受信したとき(S14−Y)にはステップS15へ移行して、強制運転指令に含まれる目標温度で空気調和機2を運転開始させてから前記ステップS3へ戻る。この実施形態では、警報指令と強制運転指令とが管理サーバ4からの運転開始指令を構成しており、通常のリモコン操作による運転停止状態からの運転開始指令とは異なる。
したがって、集合住宅MDHの住戸や戸建て住戸SFHに空気調和機2を設置したときに、試運転時に設置された空気調和機2と管理サーバ4とをネットワーク3を介して接続し、エリア情報及び識別情報を管理サーバ4へ送信することにより、管理サーバ4では新たな空気調和機2の設置を認識することができる。これによって、設置された空気調和機2と管理サーバ4との間で室内環境情報、運転開始情報及び運転停止情報の運転状態情報、警報情報、強制運転指令等のデータ授受を行うことができる。
しかも、空気調和機2が停止中であるときには、空気調和機2を運転状態とすることなく、センサ制御部16aのみを作動させて、室内環境情報を収集することが可能となり、空気調和機2を一旦運転状態としてから室内環境情報の収集を行う場合に比較して省電力化を図ることができる。
一方、管理サーバ4は、図1に示すように、環境類似群作成部4a及び監視部4bを備えている。環境類似群作成部4aは、空気調和機2から上述した試験運転時に送信されるエリア情報に基づいて、設置された室内外の環境が類似する空気調和機2を纏めて環境類似群を作成する。
例えば、戸建て住戸SFHに空気調和機2を設置した場合には、住所が近く、比較的室内外環境が類似する例えば同一町内を一つの環境類似群とする。また、住戸数の多い低層階または高層階の集合住宅の場合には、室内外環境が類似する1つのフロア単位又は複数のフロア単位で環境類似群を形成する。
なお、空気調和機2の試運転時に送信されるエリア情報に住所、及び戸建て住戸、集合住宅の他に空気調和機2を設置する部屋の向きや日当たり状況を含める場合には、例えば南向きと北向きとで異なる環境類似群としたり、東西南北で異なる環境類似群としたり、日当たりの良い部屋と日当たりの悪い部屋とで異なる環境類似群としたりすることができる。
このため、管理サーバ4の環境類似群作成部4aは、環境類似群毎に管理を行うための環境類似群情報記憶部4dを有する。この環境類似群情報記憶部4dには、環境類似群毎に、図3に示す空気調和機2の識別情報、運転開始情報及び運転停止情報を含む運転状態情報、運転開始時室内環境情報及び読込時室内環境情報を個別に記憶する個別空気調和機情報記憶テーブルが格納されている。ここで、室内環境情報は、人検知センサ11で検出した人検知情報、温度センサ12で検出した温度情報及び湿度センサ13で検出した湿度情報を含んでいる。
環境類似群作成部4aは、新たに設置された空気調和機2又は移設された空気調和機2について属する環境類似群を決定し、決定した環境類似群に空気調和機2の識別情報を登録する。この環境類似群作成部4aは、図5に示す情報受信処理を実行する。
この情報受信処理は、先ず、ステップS21で、空気調和機2から送信されたエリア情報及び識別情報を受信したか否かを判定し、エリア情報及び識別情報を受信したとき(SY21−Y)には、ステップS22に移行して、環境類似群作成部4aによって作成された室内外の環境が類似する環境類似群の何れに属するかを決定してからステップS23へ移行する。
このステップS23では、決定した環境類似群に識別情報を登録してからステップS24へ移行する。一方、ステップS21の判定結果が、空気調和機2からエリア情報を受信していないとき(S21−N)には直接ステップS24へ移行する。
このステップS24では、空気調和機2から運転開始情報を受信したか否かを判定し、運転開始情報を受信したとき(S24−Y)には、ステップS25へ移行して運転開始情報及び室内環境情報を図3に示す個別空気調和機情報記憶テーブルの該当する識別情報記憶領域に上書きして格納してから前記ステップS21に戻り、運転開始情報を受信していないとき(S24−N)にはステップS26に移行する。
このステップS26では、空気調和機2から運転停止情報を受信したか否かを判定し、運転停止情報を受信したとき(S26−Y)にはステップS27に移行して、運転停止情報を図3に示す個別空気調和機情報記憶テーブルの該当する識別情報記憶領域に上書き格納してから前記ステップS21に戻り、運転停止情報を受信していないとき(S26−N)にはそのままステップS21に戻る。
したがって、環境類似群作成部4aによって、室内外の環境が類似している環境類似群毎に、空気調和機2の運転状態を把握することができる。
監視部4bは、環境類似群毎に属する空気調和機2の運転状態を監視するものであり、停止中の空気調和機2を運転開始するべきか否かの判断を行う運転判断部4cを備えている。この運転判断部4cは、環境類似群作成部4aで作成された環境類似群毎に停止中の空気調和機2について運転する必要性があるか否かを判断する。この運転判断部4cでは、図6に示す運転判断処理を実行する。
この運転判断処理では、先ず、ステップS31で、環境類似群情報記憶部4dを参照して該当する環境類似群内で停止中の空気調和機2が存在するか否かを判定し、停止中空気調和機2が存在しない場合(S31N)には、停止中空気調和機2が現れるまで待機し、停止中空気調和機2が現れた場合(S31−Y)にはステップS32に移行する。
このステップS32では、環境類似群情報記憶部4dを参照して該当する環境類似群内における停止中の空気調和機2の識別情報を抽出し、抽出した識別情報を運転開始するべきか否かの判断を行う順番に順位付けする。そして、順位付けした識別情報を、環境類似群情報記憶部に格納した図7に示す運転開始判断順位テーブルに記憶する。この運転開始判断順位テーブルは、判断を行う順位と識別情報とが対応付けられている。
その判断順位を表す変数Nを“0”に設定してからステップS33に移行する。
このステップS33では、現在の変数Nに“1”を加えて新たな変数Nとし、次いでステップS34に移行して、N番目の停止中空気調和機2が停止中空気調和機テーブルに存在するか否かを判定し、N番目の停止中空気調和機2が存在しない場合(S34−N)には、停止中空気調和機2の運転判断処理が終了したものと判断してステップS31へ戻り、N番目の停止中空気調和機2が存在する場合(S34−Y)にはステップS35に移行する。
このステップS35では、N番目の停止中空気調和機2に対して室内環境情報送信要求を送信し、次いでステップS36に移行して、室内環境情報を受信したか否かを判定し、室内環境情報を受信していないとき(S36−N)には受信するまで待機し、室内環境情報を受信した(S36−Y)ときにはステップS37に移行する。
このステップS37では、N番目の停止中空気調和機2の人検知センサ11から出力される人検知情報が人を検知しているか否かを判定し、人を検知していないとき(S37−N)にはそのまま前記ステップS33に戻り、人を検知しているとき(S37−Y)には、ステップS38に移行する。
このステップS38では、温度センサ12で検出した温度情報及び湿度センサ13で検出した湿度情報をもとに予め所定の記憶部に記憶した、例えば図8に示す熱中症判定テーブルを参照して熱中症の恐れが少ない適正範囲を超えている否かを判定する。
ここで、熱中症判定テーブルは、図8に示すように、横軸が相対湿度(%)を表し、縦軸が温度を表し、温度と湿度の条件に応じて適正範囲、警戒範囲、厳重警戒範囲及び危険範囲が設定されている。適正範囲は、熱中症のおそれが少ない領域で、温度が例えば33℃から21℃の範囲で右下がりに傾斜する特性線L1のから下側の範囲に設定されている。警戒範囲は、熱中症の警戒が必要な領域で、特性線L1の上側すなわち温度及び湿度が高い特性線L2までの右下がりに傾斜する帯状に設定されている。厳重警戒範囲は、熱中症の厳重な警戒が必要な範囲で特性線L2とさらに温度及び湿度が高い特性線L3までの右下がりに傾斜する帯状に設定されている。危険領域は、熱中症を発症する危険性が高い領域で、特性線L3の上側すなわち温度及び湿度が高い領域に設定されている。
そして、ステップS38の判定結果が、適正範囲内であるときには(S38−N)そのままステップS33に戻り、適正範囲を超えて警戒範囲、厳重警戒範囲及び危険範囲となっているとき(S38−Y)にはステップS39に移行する。
このステップS39では、該当する停止中空気調和機2に対して警戒範囲、厳重警戒範囲及び危険範囲に応じた警報指令を送信し、次いでステップS40で該当する停止中空気調和機2から運転開始情報を受信したか否かを判定する。ここで、停止中空気調和機2から運転開始情報を受信したとき(S39−Y)にはステップS33に戻り、運転開始情報を受信していないとき(S39−N)にはステップS41に移行して、警報指令を送信してから所定時間が経過したか否かを判定する。ここで、所定時間は、警戒範囲、厳重警戒範囲及び危険範囲に応じて変更するようにしてもよい。この場合、警戒範囲、厳重警戒範囲及び危険範囲の順に所定時間を短く設定する。
この判定結果が、所定時間が経過していないとき(S41−N)にはステップS40に戻り、所定時間が経過したとき(S41−Y)には、熱中症の危険があるものと判断してステップS42に移行し、該当する停止中空気調和機2に対して強制運転指令を送信してからステップS33に戻る。
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
新たに空気調和機2を設置するか空気調和機2を移転したときに、室内機10の室内機制御部16にエリア情報を登録する。このエリア情報は、戸建て住戸である場合には、住所を登録し、集合住宅であるときには住所、住戸の階数及びフロア上の位置を登録する。このエリア情報に室内機10を設置する部屋の窓が面している方向も入力することが好ましい。
そして、室内機10及び室外機20の設置が完了し、室内機の外部通信部14とネットワーク3との接続が完了して試運転を開始すると、室内機制御部16に登録されたエリア情報及び識別情報がネットワーク3を介して管理サーバ4に送信される。
管理サーバ4では、エリア情報及び識別情報を受信すると、環境類似群作成部4aで、図5の情報受信処理を実行し、エリア情報に基づいて環境類似群情報記憶部4dに記憶されている環境類似群の何れに属するかを判定して室内外の環境が類似する環境類似群を決定する。そして、決定された環境類似群の個別空気調和機情報記憶領域に、識別情報を格納する。
このようにして、環境類似群作成部4aで、設置環境が類似している空気調和機2を纏めて環境類似群として管理することにより、同一の環境類似群に属する空気調和機2に対して運転中の空気調和機2の室内環境情報をもとに停止中の空気調和機2を運転するべきか否かの判断を正確に行うことが可能となる。
すなわち、環境類似群に属する空気調和機2が運転開始状態となると、運転開始状態となった空気調和機2から運転開始情報、識別情報及び運転開始時の室内の温度情報及び湿度情報を含む室内環境情報が管理サーバ4へ送信される。
管理サーバ4では、運転開始情報、室内環境情報及び識別情報を受信すると、環境類似群作成部4aによって、環境類似群情報記憶部4dの識別情報が属する環境類似群の該当する個別空気調和機情報記憶領域に、運転開始情報及び室内環境情報を格納する。
したがって、環境類似群の個別空気調和機情報記憶領域には、属する空気調和機2の識別情報,運転開始情報や運転停止情報を含む運転状態情報、室内環境情報が格納される。
一方、管理サーバ4の運転判断部4cでは、環境類似群毎に、運転判断処理を実行する。この運転判断処理では、図6に示すように、環境類似群内で運転中の空気調和機2が存在するか否かを判定し(ステップS31)、停止中空気調和機2が存在しない場合(S31−N)には、停止中空気調和機2が現れるまで待機する。
停止中空気調和機2が現れると、環境類似群情報記憶部4dの同一環境類似群に記憶されている停止中空気調和機2を抽出し、停止中空気調和機テーブルに第1番目から判断順位順に格納する(ステップS32)。この停止中空気調和機テーブルへの格納が終了すると、テーブルの判断順位を表す変数Nを“0”にセットする。
そして、変数Nを“1”だけ加えて新たな変数Nとし(ステップS33)、停止中空気調和機テーブルの変数Nに対応する第N番目の停止中空気調和機2が存在するか否かを判定する(ステップS34)。この場合、停止中空気調和機2を抽出したときに、停止中空気調和機2が存在しない場合には、変数Nが“0”から“1”になったときに、停止中空気調和機テーブルに第1番目の停止中空気調和機2が存在しないことにより、運転判断処理が終了されてステップS31へ戻ることになる。
停止中空気調和機2が1台でも存在する場合には、停止中空気調和機テーブルに格納されるので、ステップS33で算出された第1番目の停止中空気調和機2が存在することになり、ステップS35以降の運転判断処理が継続して行われる。
そして、第N番目の停止中空気調和機2に対してネットワーク3を介して室内環境情報送信要求を送信する。
この室内環境情報送信要求を受信した停止中空気調和機2は、例えば空気調和機2が備えるセンサ制御部16aのみを動作させて人検知センサ11、温度センサ12及び湿度センサ13から人検知情報、温度情報及び湿度情報を含む室内環境情報を収集し、収集した室内環境情報を識別情報とともに管理サーバ4へ送信する。
管理サーバ4では室内環境情報を受信すると(ステップS36)、人検出情報が人の存在を表しているか否かを判定し(ステップS37)、人が存在しない場合(S37−N)には、該当する停止中の空気調和機2を運転開始する必要がないものと判断してステップS33に戻って次の第2番目の停止中空気調和機2について運転開始判断を行う。
一方、人が存在する場合(S37−Y)には、熱中症の可能性を判断する必要があり、室内環境情報に含まれる温度情報及び湿度情報に基づいて図8の熱中症判定テーブルを参照して、室内環境の状態を判定する(ステップS38)。
この判定結果が、例えば温度30℃であっても湿度が40%以下であるときには、熱中症の可能性が少ない適正範囲内であるものと判断して該当する停止中空気調和機2を運転開始させることなくステップS33へ戻る。
しかしながら、同じ温度30℃であっても、湿度が45%〜60%の範囲内であるときには警戒範囲となり、さらに湿度が高い65%〜80%の範囲内では厳重警戒範囲となり、さらに湿度が高い85%以上では危険範囲となる。
したがって、警戒範囲、厳重警戒範囲及び危険範囲と判断された場合には、運転判断部4cは、該当する停止中空気調和機2に対してネットワーク3を介して警戒範囲、厳重警戒範囲及び危険範囲に応じた警報指令を送信する。
このため、警報指令を受信した停止中空気調和機2では警報報知部16dに対して警報を報知する指令を出力する。この警報報知部16dは、熱中症を発症する可能性がある旨を警戒範囲、厳重警戒範囲及び危険範囲に応じて空気調和機2の運転開始を示唆する警報を音声又は液晶等の表示で報知する。
この警報の報知によって、ユーザーがリモートコントロール装置を操作して停止中空気調和機2を運転開始状態とすると、運転開始情報及び識別情報が管理サーバ4へ送信される。
このため、管理サーバ4では、運転開始情報を受信することにより、ステップS40からステップS33に戻り、停止中空気調和機テーブルに格納されている次の停止中空気調和機2に対して運転判断処理を行う。
しかしながら、停止中空気調和機2から警報を報知しても停止中空気調和機2が運転状態とならない場合には、所定時間が経過した時点で、該当する停止中空気調和機2に対してネットワーク3を介して強制運転指令を送信する。このとき、強制運転指令ともに運転中の空気調和機2の室内環境情報における一番低い温度及び湿度、又は平均化した温度及び湿度を目標温度及び目標湿度として送信する。
このため、強制運転指令を受信した停止中空気調和機2が目標温度及び目標湿度を目標として強制的に運転開始される。したがって、室内の人が熱中症を発症することを未然に防止することができる。
その後、管理サーバ4は環境類似群毎に抽出された停止中空気調和機2に対する運転判断処理が全て終了すると、再度停止中空気調和機2の抽出を開始し、人が存在し、温度及び湿度が適正範囲を超える状態となったときに、警報の報知又は強制運転を実行する。
このように、上記第1の実施形態によると、設置環境すなわち室内外環境が類似する空気調和機2を同一の環境類似群として纏めて管理するようにしたので、環境類似群に含まれる運転中の空気調和機2の室内環境情報を収集して個別の空気調和機2についてユーザーが必要とする適切な室内環境を整えることが可能となる。
すなわち、環境類似群内で運転中の空気調和機2が存在する状態となったときに、環境類似群に属する停止中の空気調和機2が存在する場合には、停止中の空気調和機2が例えば熱中症を発症し易い室内環境などの特異な状況下にある可能性があると判断することができる。このとき、停止中の空気調和機2で人を検出できないときには、居住者が外出しているために停止していると判断することができ、人を検出している場合には、その人が特異な状況にあることを認識していないものと判断することができる。
したがって、環境類似群に属する運転中の空気調和機2から収集した室内環境情報から同じ環境類似群に属する停止中の空気調和機2を運転開始状態とするか否かの判断を行う運転判断処理を正確に行うことができる。
このため、環境類似群に属する空気調和機2が運転状態となるまでは停止中の空気調和機2について運転開始するべきか否かの判断を行う必要がない。したがって、管理サーバ4で管理する全ての空気調和機2に対して室内環境情報を定期的に監視する必要がなく、個別の空気調和機2での消費電力の増加を抑制することができる。しかも、個別の空気調和機2で、例えば常時熱中症の発症に関する温度情報及び湿度情報の収集を行って自己管理する必要もない。
また、設置環境が類似する環境類似群で停止中の空気調和機2について運転開始するか否かを判断するようにしたので、停止中の空気調和機2を強制運転する場合に、運転中空気調和機2の室内環境情報を目標値として採用することができ、強制運転させる場合の温度及び湿度管理をその時点の環境に合わせた最適な条件に設定することができる。このため、ユーザーに対し、熱中症を発症しない室内環境を提供することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図9を伴って説明する。
この第2の実施形態では、管理サーバの運転判断部で実行する運転判断処理を実行するタイミングを環境類似群の稼働率に基づいて決定するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、管理サーバの運転判断部4cで環境類似群毎に実行する運転判断処理が図9に示すように変更されている。
この運転判断処理では、先ず、ステップS51で、環境類似群の運転中の空気調和機2が存在するか否かを判定し、運転中の空気調和機2が存在しない場合(S51−N)には、運転中の空気調和機2が存在するまで待機し、運転中の空気調和機2が存在した場合(S51−Y)には、ステップS52に移行する。
このステップS52では、下記の演算を行って環境類似群の空気調和機稼働率Ro(%)を算出する。
Ro=運転中空気調和機の数/環境類似群の空気調和機の数×100
次いで、ステップS53に移行して、算出した空気調和機稼働率Roが予め設定された設定値Ros(例えばRos=50%)以上であるか否かを判定し、空気調和機稼働率Roが設定値Ros未満であるとき(S53−N)には、ステップS51に戻り、空気調和機稼働率Roが設定値Ros以上であるとき(S53−Y)にはステップS54に移行する。
このステップS54では、停止中空気調和機2の識別番号を抽出し、次いでステップS55に移行して、停止中空気調和機2が存在するか否かを判定し、停止中空気調和機2が存在しない場合(S55−N)にはステップS51に戻り、停止中空気調和機2が存在する場合(S55−Y)にはステップS56に移行する。
このステップS56では、停止中空気調和機2に対して室内環境情報送信要求を送信し、次いでステップS57に移行して、室内環境情報を受信したか否かを判定し、室内環境情報を受信していないとき(S57−N)には受信するまで待機し、室内環境情報を受信したとき(S57−Y)には、ステップS58に移行する。
このステップS58では、受信した室内環境情報をもとに人が存在し且つ温度及び湿度が適正範囲を越えた停止中空気調和機2を抽出し、次いでステップS59に移行して、運転判断優先順位を決定する運転判断優先順位決定処理を実行する。
この運転判断優先順位決定処理は、温度情報及び湿度情報をもとに前述した図8の熱中症判定テーブルを参照して運転判断優先順位を決定することができる。例えば、停止中空気調和機2の室内環境が、警戒範囲、厳重警戒範囲及び危険範囲の何れに該当するかを求め、危険範囲、厳重警戒範囲及び警戒範囲の順に優先順位を決定する。ここで、複数の停止中空気調和機2が同一領域に複数存在する場合には、温度が高い程優先順位を上げ、温度が等しい場合には湿度が高い程優先順位を上げる。
そして、優先順位順に第1番から前述した図7と同様の運転開始判断順位テーブルに登録し、且つ優先順位を表す変数Mを“0”に設定する。
次いで、ステップS60に移行して、現在の変数Mに“1”を加えて新たな変数Mとし、次いでステップS61に移行して運転開始判断順位テーブルに優先順位M番目の停止中空気調和機2が存在するか否かを判定する。この判定結果が、優先順位M番目の停止中空気調和機2が存在しない場合(S61−N)運転判断対象が存在しないものと判断してステップS51に戻り、優先順位M番目の停止中空気調和機2が存在する場合(S61−Y)にはステップS62に移行する。
このステップS62では、優先順位M番目の停止中空気調和機2へ警報指令を送信し、次いでステップS63に移行して、該当する停止中空気調和機2から運転開始情報を受信したか否かを判定する。この判定結果が、停止中空気調和機2から運転開始情報を受信したとき(S63−Y)にはステップS60に戻る。
ステップS63では、停止中空気調和機2から運転情報を受信しないとき(S63−N)にはステップS64へ移行して警報指令を送信してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないとき(S64−N)にはステップS62に戻り、所定時間が経過したとき(S64−Y)にはステップS65へ移行する。
このステップS65では、該当する停止中空気調和機2に対して強制運転指令を送信してからステップS60に戻る。
この第2の実施形態によると、設置環境が類似する環境類似群に属する空気調和機2のうち運転中の空気調和機2が存在する場合でも空気調和機稼働率Roが設定値Ros未満であるときには停止中空気調和機2の運転を開始するべきか否かの運転判断は行わない。
しかしながら、運転中空気調和機2の数が増加して空気調和機稼働率Roが設定値以上となったときに、停止中空気調和機2を運転開始するべきか否かの運転判断を実行する。このため、前述した第1の実施形態に比較して熱中症発症の可能性がより高くなってから停止中空気調和機2の運転判断を行うことができ、停止中空気調和機2の室内環境情報の送信要求をより少なくすることができ、より消費電力を抑制することができる。
また、第2の実施形態では、運転判断を行う停止中空気調和機2が複数存在する場合に、優先順位決定処理(ステップS59)で停止中空気調和機2のうち熱中症を発生し易い室内環境にある停止中空気調和機2の優先順位を高く設定している。このため、優先順位の高い停止中空気調和機2から順に運転判断を行うことが可能となり、熱中症の発症を抑制することができる。
しかも、運転判断を行う停止中空気調和機2から室内環境情報を事前に収集して、人が存在し、温度及び湿度が適正範囲を超えている停止中空気調和機2を抽出することにより、実際に運転判断が必要な停止中空気調和機2について運転判断を行うことができ、停止中空気調和機2の運転判断が遅れることを確実に防止することができる。
なお、停止中空気調和機2の運転判断を行うタイミングとなる空気調和機稼働率Roの設定値Rosは環境類群毎に異なる設定値とすることができ、さらには日中の時間帯と夜間の時間帯とで設定値を変化させたり、平日と休日とで設定値を変化させたりすることができる。なお、空気調和機稼働率Roの閾値は予め設定される場合に限られない。例えば、環境類似群に含まれる空気調和機2の設置エリア情報や運転情報などから管理装置が推定した値を用いてもよい。本明細書では、上記設定値や推定値などを含む概念として所定値を定義する。
次に、本発明の第3の実施形態について図10を伴って説明する。
この第3の実施形態では、各空気調和機2から収集した室内環境情報を比較することにより、室内環境情報の異常を検出して室内環境を正常な室内環境に維持するようにしたものである。
この第3の実施形態では、運転判断部4cで、環境類似群毎に図10の運転判断処理を実行する。この運転判断処理は、先ず、ステップS71で、停止中の空気調和機2の識別情報を抽出し、次いでステップS72に移行して、抽出した停止中の空気調和機2に対してネットワーク3を介して室内環境情報送信要求を送信してからステップS73に移行する。
このステップS73では、室内環境情報及び識別情報を受信する毎に、識別番号に対応するステップS71で抽出した停止中の空気調和機2の識別番号を消去することにより、全ての停止中の空気調和機2から室内環境情報を受信したか否かを判定し、全ての室内環境情報を受信していないとき(S73−N)には全ての室内環境情報を受信するまで待機し、全ての室内環境情報を受信したとき(S73−Y)にはステップS74に移行する。
このステップS74では、人が存在する停止中空気調和機2を抽出し、抽出した停止中空気調和機2を図7と同様の運転開始判断順位テーブルに所定の判断順位で登録し、その判断順位を表す変数iを“0”に設定する。
次いで、ステップS75に移行して、環境類似群情報記憶部4dに記憶されている運転中空気調和機2の稼運転始時の温度及び湿度を読み出し、次いでステップS76に移行して読み出した運転開始時の温度及び湿度の平均値を算出してからステップS77に移行する。
このステップS77では、変数iに“1”を加えて新たな変数iとし、次いでステップS78に移行して、運転開始判断順位テーブルの第i番目の停止中空気調和機2が存在するか否かを判定し、第i番目の停止中空気調和機2が存在しない場合(S78−N)には運転状態判断処理を終了し、第i番目の停止中空気調和機2が存在する場合(S78−Y)にはステップS79に移行する。
このステップS79では、運転中空気調和機2の室内機10における運転開始時の室内環境情報すなわち温度センサ21で検出した温度の平均値及び湿度センサ22で検出した湿度の平均値と第i番目の停止中空気調和機2の室内機10における室内環境情報すなわち温度センサ21で検出した温度及び湿度センサ22で検出した湿度を比較してからステップS80に移行する。
このステップS80では、第i番目の停止中空気調和機2の室内環境情報が異常であるか否かを判定する。この室内環境情報の異常判定は、停止中空気調和機2の温度及び湿度が運転中空気調和機2の運転開始時の温度平均値及び湿度平均値に対して乖離しているか否かを判定する。
この判定結果が、停止中空気調和機2の温度及び湿度の運転中空気調和機2の運転開始時における温度平均値及び湿度平均値に対する乖離度が小さい場合(S80−N)には、停止中空気調和機2の室内環境情報が正常であると判断してステップS77に戻り、乖離度が大きいとき(S80−Y)には、停止中空気調和機2の室内環境情報が異常であると判断してステップS81に移行する。
このステップS81では、該当する停止中空気調和機2に対してネットワーク3を介して警報指令を出力し、次いでステップS82に移行して、該当する停止中空気調和機2から運転開始情報を受信したか否かを判定し、運転開始情報を受信したとき(S82−Y)にはステップS77に戻り、運転開始情報を受信していないとき(S82−N)にはステップS83に移行する。
このステップS83では、警報指令を送信してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないとき(S83−N)にはステップS82に戻り、所定時間が経過したとき(S83−Y)にはステップS84に移行して、該当する停止中空気調和機2に対して強制運転指令を送信してからステップS77に戻る。
この第3の実施形態によると、環境類似群の停止中空気調和機2の室内環境情報である温度及び湿度を収集し、収集した温度及び湿度が運転中空気調和機2の室内機10における運転開始時の室内環境情報すなわち温度センサ21で検出した温度の平均値及び湿度センサ22で検出した湿度の平均値と比較することにより、停止中空気調和機2の室内環境情報が正常であるか否かを判断することができる。
そして、停止中空気調和機2の温度及び湿度が運転中空気調和機2の温度平均値及び湿度平均値に対して大きく乖離している場合に、停止中空気調和機2の室内環境情報が異常であると判断し、該当する停止中空気調和機2に対して警告指令又は強制運転指令を送信して、運転開始させる。このため、室内環境情報の異常によって空気調和機2の停止状態が維持されることを防止することができる。
なお、上記第3の実施形態では、停止中の空気調和機2について運転開始判断を行う場合について説明したが、運転中の空気調和機2についても室内環境情報である温度及び湿度を温度平均値及び湿度平均値と比較することにより、室内環境情報の異常を検出することができる。室内環境情報の異常を検出したときに、警報指令及び強制修正指令を修正開始指令として送信し、温度目標値及び湿度目標値を運転中空気調和機2の温度平均値及び湿度平均値として室内環境を適正に維持することができる。
また、上記第1〜第3の実施形態では、停止中の空気調和機2を運転させる際に、警報指令を送信した後に強制運転指令を送信する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、警報指令の送信を省略して直接強制運転指令を送信するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3の実施形態では、熱中症の発症を抑制するために冷房動作の運転を判断する場合に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、運転中空気調和機2の運転情報及び停止情報や室内環境情報等を含む運転情報を利用して停止中空気調和機2を運転するか否かの運転判断を行う場合に本発明を適用することができる。この場合、空気調和機2の運転開始判断としては冷房動作に限らず暖房動作にも適用することができる。また、運転中の空気調和機2を運転し続けるべきか否かの運転判断を行う場合や、不適切な運転状態(設定温度など)で運転している空気調和機2をより適切な運転状態に変更するべきか否かの判断を行う場合にも本発明を適用することができる。
また、上記第1〜第3の実施形態では、空気調和機2の設置時にエリア情報を室内機制御部16に設定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、空気調和機2が所謂GPS機能を備えている場合には、空気調和機2が推定した現在位置を空気調和機2の設置位置であるとして、エリア情報を生成してもよい。また、携帯電話機などの通信端末やノートパソコンなどのネットワークに接続可能な携帯機器を使用してエリア情報を管理サーバ4に送信するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3の実施携帯では、環境類似群作成部が各空気調和機2の設置エリア情報を基に環境類似群を作成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、商業用ビルなどに備え付けられたビル用マルチエアコンの各室内機を環境類似群としてもよい。
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これらの説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。したがって、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例又は実施形態も網羅すると解すべきである。
1…空気調和システム、2…空気調和機、3…ネットワーク、4…管理サーバ、4a…環境類似群作成部、4b…監視部、4c…運転判断部、4d…環境類似群情報記憶部、10…室内機、11…人検知センサ、12…温度センサ、13…湿度センサ、14…外部通信部、15…内部通信部、16…室内機制御部、16a…センサ制御部、16b…通信制御部、16c…空気調和制御部、20…室外機

Claims (8)

  1. 複数の空気調和機と管理装置とがネットワークを介して接続された空気調和システムであって、
    前記管理装置は、
    前記複数の空気調和機のうち周囲環境が類似する空気調和機を纏めて環境類似群を作成する環境類似群作成部と、
    前記環境類似群毎に当該環境類似群に含まれる空気調和機の運転情報を取得して各空気調和機の運転状況を監視する監視部と
    を備えたことを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記環境類似群作成部は、各空気調和機の設置エリア情報を基に環境類似群を作成することを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記監視部は、前記環境類似群に含まれる空気調和機のうち、運転中の空気調和機から室内環境情報を取得し、取得した室内環境情報に基づいて前記環境類似群に含まれる停止中の空気調和機を運転するか否かを判断する運転判断部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和システム。
  4. 前記運転判断部は、前記環境類似群に運転中の空気調和機が存在する場合に、停止中の空気調和機の人検知部から人検知情報を取得し、前記人検知部が人を検知し、且つ当該停止中の空気調和機の室内環境情報が設定値を超えているときに当該停止中の空気調和機に対して運転を促す運転開始指令を送信することを特徴とする請求項3に記載の空気調和システム。
  5. 前記運転判断部は、前記環境類似群に含まれる空気調和機の稼働率が設定値以上である場合に、前記停止中の空気調和機に対して運転を促す稼働開始指令を送信することを特徴とする請求項3に記載の空気調和システム。
  6. 各空気調和機は、運転開始指令を受信したときに、警告の報知及び強制運転の少なくとも一方を実施することを特徴とする請求項4又は5に記載の空気調和システム。
  7. 前記運転開始指令は、前記運転中の空気調和機の室内環境情報を含み、前記空気調和機は、前記強制運転する際に、前記運転の空気調和機の室内環境情報を目標値に設定することを特徴とする請求項6に記載の空気調和システム。
  8. 前記運転判断部は、前記環境類似群に含まれる各空気調和機の室内環境情報を取得し、運転中の空気調和機と停止中の空気調和機との室内環境情報の比較結果に基づいて前記停止中の空気調和機の運転要否を判断することを特徴とする請求項3に記載の空気調和システム。
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