JP2004027577A - アスファルト溶解装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、溶解アスファルトに固形アスファルトを追加しても、タンク中の溶解アスファルトは、随時使用することができるようにした防水工事用のアスファルト溶解装置に関する。
【解決手段】吐出口を有するアスファルト溶解タンクをヒーターやバーナー等の加熱手段で加熱してなる防水工事用のアスファルト溶解装置において、加熱手段が、タンク全体を加熱する主加熱手段としての第1ヒーターと、前記タンクの吐出口の近傍を加熱する補助加熱手段とを設けてなることを特徴とする。タンク内には、内部を2分する区画壁を設けて、下部を連通可能としておくことが好ましい。
【選択図】 図2
【解決手段】吐出口を有するアスファルト溶解タンクをヒーターやバーナー等の加熱手段で加熱してなる防水工事用のアスファルト溶解装置において、加熱手段が、タンク全体を加熱する主加熱手段としての第1ヒーターと、前記タンクの吐出口の近傍を加熱する補助加熱手段とを設けてなることを特徴とする。タンク内には、内部を2分する区画壁を設けて、下部を連通可能としておくことが好ましい。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、防水工事用のアスファルト溶解装置に関する。
【0002】
【従来技術】
建築物や土木建造物の屋上・地下等の防水工事には、主に熱アスファルト防水工事が行なわれている。
そして、建築現場でアスファルトを溶解するため、従来は、アスファルト溶解用のタンクと、直火で加熱するオイルバーナーとの組合せが主流とされていた。しかし、作業時間が長いと、燃料タンクとオイルバーナーを接続しているホースを作業中に誤って引っかけて転倒したり、あるいは高層の屋上で使用する際に強風で転倒したり、更には、燃料をタンクに補給する際にこぼす等によって、流出した燃料にバーナーの炎が引火する危険があった。
また、アスファルトを溶解させた後に、タンク内に原料としての固形アスファルトを追加する場合に、タンク内の溶解アスファルトの温度が下降してしまい、固形アスファルトが溶解して全体の溶解アスファルトが高温となるまで使用することができない、という問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
この発明は、上記問題点を解消するために創案されたものであって、その主たる課題は、溶解アスファルトに固形アスファルトを追加補充しても、タンク中の溶解アスファルトは、随時使用することができるようにした防水工事用のアスファルト溶解装置を提供することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1の発明では、
吐出口を有するアスファルト溶解タンクを加熱手段で加熱してなる防水工事用のアスファルト溶解装置において、
加熱手段が、タンク全体を加熱する主加熱手段と、前記タンクの吐出口の近傍を加熱する補助加熱手段とを設けてなる、という技術的手段を講じている。
また、請求項2の発明では、
前記タンクが、中途位置で吐出口近傍とそれ以外とを仕切る区画壁を有し、
該区画壁は、下部が区画室相互と連通して固形アスファルトを通さず溶解アスファルトのみを通す通路部が形成されており、
該通路部から吐出口が設けられた側の区画室に流入した溶解アスファルトを補助加熱手段で更に加熱して吐出口から排出しうるようになっている、という技術的手段を講じている。
請求項3の発明では、
前記タンク内に、先端に筒状のインジケータを備えたフロートを入れ、タンクに上記インジケータの昇降をガイドするガイド部を設けて溶解アスファルトの液位を測定しうる、という技術的手段を講じている。
【0005】
【発明の好適な実施の形態】
以下に、この発明の防水工事用のアスファルト溶解装置の好適実施例について図面を参照しながら説明する。
このアスファルト溶解装置1は、略箱型の断熱構造からなるタンク部2と、該タンク部2の底壁部または周壁部、あるいは底壁部と周壁部に設けた加熱手段の一例としてのヒーター3とからなっている。
【0006】
そして、タンク部2は、上部に固形アスファルトを投入する開口部を設け、開閉蓋9で開閉可能としている。
本実施例では、隔壁5で仕切られた第2室2Bの上部が固形アスファルトを投入する開口部として用いられる。
前記開閉蓋9はその上部を密閉状に覆っており、タンク部2の密閉性を高めている。
また、上記タンク部2の前方周壁には、溶解アスファルトを外部へ排出する吐出口4が設けられている。
なお、符号Vは、吐出口4を開閉するための吐出バルブである。
【0007】
次ぎに、ヒーター3は、間接加熱用の電熱ヒーターであり、図示例の場合、主加熱手段となる第1ヒーター3Aがタンク部2の底部に設けられている。
また、補助加熱手段となる第2ヒーター3Bが前記吐出口4近傍に設けられている。
図示例の場合、第2ヒーター3Bはバー状となって、吐出口4の下方で第1ヒーター3Aと向かい合うように配置されている。
そして、これらの第1、第2ヒーター3A、3Bは、温度制御部Cでコントロールされて温度管理される。
【0008】
本実施例の場合、タンク部2内には、吐出口4寄りで内部を第1室2Aと第2室2Bとの二つに仕切る区画壁5が形成されている。
この区画壁5は、下部が数cm程度開放されて中途位置から上部まで延びており、仕切られた第1室2Aと第2室2Bとが下部の連通部6で繋がるようになっている。この連通部6は通路部として機能する。
また、区画壁5は、保温機能を有するプレートであることが望ましいが、その他のプレートや網やネットを用いてもよい。
【0009】
従って、第2室2Bに固形アスファルトが投入された場合に、固形アスファルトは区画壁5に拘束されて第2室2Bに止まるが、溶解アスファルトは、前記連通部6を介して第2室2Bから第1室2A内に自由に流れることができるようになっている。
上記実施例では、区画壁5の下端が底壁面に繋がらずに形成された隙間を連通部6としたが、例えば区画壁5の下端は底壁面に固定し、区画壁5の一部に固形アスファルトが通り抜けることができない大きさの小孔(図示せず)を1または複数設けて連通部に代わる通路部としてもよい。
この小孔の位置は特に問わないが、吐出口近傍または、その下方に配置することが好ましい。
この場合は、第2室2B内の溶解アスファルトが小孔を介して第1室2A内に流れ込み、第2ヒーター3Bで更に加熱することができるようになっている。
【0010】
そこで、第2室2Bから第1室2A内に流入する溶解アスファルトは、第2ヒーター3Bによって加熱されるので、前記固形アスファルトの投入によって溶解アスファルトの温度が下降しても、第1ヒータ3Aだけでなく、第2ヒーター3Bで更に加熱するので、最適温度にして吐出口4から排出して使用に供することができるようになっている。
【0011】
上記実施例では区画壁5でタンク2内を左右に分けた場合を例示したが、図4に示すように区画壁5’で吐出口4近傍を小さい室に区分する構成であってもよい。
これによっても、固形アスファルトが上記吐出口4近傍に近づかないように拘束し、また、この室内の溶解アスファルトの温度を第2ヒーター3Bで高温に加熱することができる。
【0012】
上記実施例では、第2ヒーター3Bを区画壁5、5’とは別体に設けたが、一体に設けてもよい。
更に、上記実施例では、区画壁5を設けた実施例を示したが、吐出口4を低位置とするなどして、固形アスファルトが排出されないようにし、吐出口4の近傍に第2ヒーター3Bを配置するだけの構成であってもよい。
【0013】
これにより、吐出口4の近傍では溶解アスファルトが第1ヒーター3Aだけでなく、第1ヒーター3Aと第2ヒーター3Bとに挟まれて加熱されるので、固形アスファルトの投入によって残存する溶解アスファルトの温度が下がっても、すぐに高温に加熱することができ、投入された固形アスファルトが溶解する前であっても、残存する溶解アスファルトを排出して使用に供することができる。
【0014】
この第1ヒーター3Aおよび第2ヒーター3Bの配置は、上記実施例に限定されず、要するに吐出口近傍の溶解アスファルトを加熱することができる位置に配置される構成であればよい。
また、上記実施例では、加熱手段としてヒーターを用いた間接加熱の例を示したが、このヒーターと共に、あるいはその一部に代えてマイクロウエーブを用いて加熱してもよい。
また、この発明で、加熱手段は、バーナーを用いた直接加熱であってもよい。主加熱手段および補助加熱手段の双方またはいずれか一方にバーナーを用いることができる。
その他、この発明では、加熱手段の方式は特に限定されず、公知構成を用いることができる。
【0015】
次に、このアスファルト溶解装置1には、タンク2上部に筒状のガイド部8を有している。
一方、タンク2内には、先端に筒状のインジケータ7Aを備え、溶解アスファルトに対して浮力を有する中空のフロート7Bを備えた液面検出部材7が浮かべてある。
本実施例の場合、この液面検出部材7は、インジケータ7Aとフロート7Bとは連通して上端が開放した防爆構造となっており、図2に示すように、第1室2A内で第2ヒーター3Bと衝合しない位置で、昇降しうるように設けられている。
また、図4の実施例の場合には、区画壁5’に液面検出部材7の通過用の孔を設けるか、あるいは、区画壁5’を吐出口4の近傍を覆う箱型として、液面検出部材7をその外側に配置する構成であってもよい。
【0016】
そして、インジケータ7Aの先端は、常に前記ガイド部8に挿入される長さに設定されており、溶解アスファルトの液面の位置に対応して同一直線状を昇降するようになっている。
そして、検査しない際にはインジケータ7Aを下げてフロート7Bを溶解アスファルト中に押し込んでガイド部8の開口を図示しないキャップで閉じておく。
【0017】
検出する際は、キャップを外すとフロート7Bが溶解アスファルトの液面まで浮上し、インジケータ7Aを上昇させる。
従って、ガイド部8から突出するインジケータ7Aの突出長さから、溶解アスファルトの液位をタンクを開けることなく容易に知ることができる。
これにより、固形アスファルトの補給時期を知ることができる。
その他要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
【0018】
【発明の効果】
このように、この発明のアスファルト溶解装置では、固形アスファルトの投入により、残存する溶解アスファルトの温度の低下を、主加熱手段だけでなく補助加熱手段の加熱で補うことができ、固形アスファルトを補給した後で、固形アスファルト全部が溶解しなくても、吐出口近傍の残存する溶解アスファルトが加熱されて使用に供することができ、作業効率を高めることができる。
また、加熱手段は直接加熱、間接加熱を問わないが、ヒーター等の間接加熱を用いれば安全性を高めることができる。
また、区画壁を設けることにより、固形アスファルトが補助加熱手段に接近することを防止し、吐出口近傍の溶解アスファルトだけを確実に加熱することができる。
更に、溶解アスファルト中にフロートを浮かべて液位を測定することができるようにすれば、タンクを開がずに、タンク内の溶解アスファルトの残量を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アスファルト溶解装置の実施例を示す外観図である。
【図2】アスファルト溶解装置の構造を示す断面図である。
【図3】第1室を示すアスファルト溶解装置の断面図である。
【図4】区画壁の異なる実施例を示すアスファルト溶解装置の断面図である。
【符号の説明】
1 アスファルト溶解装置
2 タンク部
2A 第1室
2B 第2室
3 加熱手段の一例としてのヒーター
3A 主加熱手段の一例としての第1ヒーター
3B 補助加熱手段の一例としての第2ヒーター
4 吐出口
5 区画壁
6 連通部
7 液面検出部材
8 ガイド部
C 温度制御部
V 吐出バルブ
【産業上の利用分野】
この発明は、防水工事用のアスファルト溶解装置に関する。
【0002】
【従来技術】
建築物や土木建造物の屋上・地下等の防水工事には、主に熱アスファルト防水工事が行なわれている。
そして、建築現場でアスファルトを溶解するため、従来は、アスファルト溶解用のタンクと、直火で加熱するオイルバーナーとの組合せが主流とされていた。しかし、作業時間が長いと、燃料タンクとオイルバーナーを接続しているホースを作業中に誤って引っかけて転倒したり、あるいは高層の屋上で使用する際に強風で転倒したり、更には、燃料をタンクに補給する際にこぼす等によって、流出した燃料にバーナーの炎が引火する危険があった。
また、アスファルトを溶解させた後に、タンク内に原料としての固形アスファルトを追加する場合に、タンク内の溶解アスファルトの温度が下降してしまい、固形アスファルトが溶解して全体の溶解アスファルトが高温となるまで使用することができない、という問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
この発明は、上記問題点を解消するために創案されたものであって、その主たる課題は、溶解アスファルトに固形アスファルトを追加補充しても、タンク中の溶解アスファルトは、随時使用することができるようにした防水工事用のアスファルト溶解装置を提供することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1の発明では、
吐出口を有するアスファルト溶解タンクを加熱手段で加熱してなる防水工事用のアスファルト溶解装置において、
加熱手段が、タンク全体を加熱する主加熱手段と、前記タンクの吐出口の近傍を加熱する補助加熱手段とを設けてなる、という技術的手段を講じている。
また、請求項2の発明では、
前記タンクが、中途位置で吐出口近傍とそれ以外とを仕切る区画壁を有し、
該区画壁は、下部が区画室相互と連通して固形アスファルトを通さず溶解アスファルトのみを通す通路部が形成されており、
該通路部から吐出口が設けられた側の区画室に流入した溶解アスファルトを補助加熱手段で更に加熱して吐出口から排出しうるようになっている、という技術的手段を講じている。
請求項3の発明では、
前記タンク内に、先端に筒状のインジケータを備えたフロートを入れ、タンクに上記インジケータの昇降をガイドするガイド部を設けて溶解アスファルトの液位を測定しうる、という技術的手段を講じている。
【0005】
【発明の好適な実施の形態】
以下に、この発明の防水工事用のアスファルト溶解装置の好適実施例について図面を参照しながら説明する。
このアスファルト溶解装置1は、略箱型の断熱構造からなるタンク部2と、該タンク部2の底壁部または周壁部、あるいは底壁部と周壁部に設けた加熱手段の一例としてのヒーター3とからなっている。
【0006】
そして、タンク部2は、上部に固形アスファルトを投入する開口部を設け、開閉蓋9で開閉可能としている。
本実施例では、隔壁5で仕切られた第2室2Bの上部が固形アスファルトを投入する開口部として用いられる。
前記開閉蓋9はその上部を密閉状に覆っており、タンク部2の密閉性を高めている。
また、上記タンク部2の前方周壁には、溶解アスファルトを外部へ排出する吐出口4が設けられている。
なお、符号Vは、吐出口4を開閉するための吐出バルブである。
【0007】
次ぎに、ヒーター3は、間接加熱用の電熱ヒーターであり、図示例の場合、主加熱手段となる第1ヒーター3Aがタンク部2の底部に設けられている。
また、補助加熱手段となる第2ヒーター3Bが前記吐出口4近傍に設けられている。
図示例の場合、第2ヒーター3Bはバー状となって、吐出口4の下方で第1ヒーター3Aと向かい合うように配置されている。
そして、これらの第1、第2ヒーター3A、3Bは、温度制御部Cでコントロールされて温度管理される。
【0008】
本実施例の場合、タンク部2内には、吐出口4寄りで内部を第1室2Aと第2室2Bとの二つに仕切る区画壁5が形成されている。
この区画壁5は、下部が数cm程度開放されて中途位置から上部まで延びており、仕切られた第1室2Aと第2室2Bとが下部の連通部6で繋がるようになっている。この連通部6は通路部として機能する。
また、区画壁5は、保温機能を有するプレートであることが望ましいが、その他のプレートや網やネットを用いてもよい。
【0009】
従って、第2室2Bに固形アスファルトが投入された場合に、固形アスファルトは区画壁5に拘束されて第2室2Bに止まるが、溶解アスファルトは、前記連通部6を介して第2室2Bから第1室2A内に自由に流れることができるようになっている。
上記実施例では、区画壁5の下端が底壁面に繋がらずに形成された隙間を連通部6としたが、例えば区画壁5の下端は底壁面に固定し、区画壁5の一部に固形アスファルトが通り抜けることができない大きさの小孔(図示せず)を1または複数設けて連通部に代わる通路部としてもよい。
この小孔の位置は特に問わないが、吐出口近傍または、その下方に配置することが好ましい。
この場合は、第2室2B内の溶解アスファルトが小孔を介して第1室2A内に流れ込み、第2ヒーター3Bで更に加熱することができるようになっている。
【0010】
そこで、第2室2Bから第1室2A内に流入する溶解アスファルトは、第2ヒーター3Bによって加熱されるので、前記固形アスファルトの投入によって溶解アスファルトの温度が下降しても、第1ヒータ3Aだけでなく、第2ヒーター3Bで更に加熱するので、最適温度にして吐出口4から排出して使用に供することができるようになっている。
【0011】
上記実施例では区画壁5でタンク2内を左右に分けた場合を例示したが、図4に示すように区画壁5’で吐出口4近傍を小さい室に区分する構成であってもよい。
これによっても、固形アスファルトが上記吐出口4近傍に近づかないように拘束し、また、この室内の溶解アスファルトの温度を第2ヒーター3Bで高温に加熱することができる。
【0012】
上記実施例では、第2ヒーター3Bを区画壁5、5’とは別体に設けたが、一体に設けてもよい。
更に、上記実施例では、区画壁5を設けた実施例を示したが、吐出口4を低位置とするなどして、固形アスファルトが排出されないようにし、吐出口4の近傍に第2ヒーター3Bを配置するだけの構成であってもよい。
【0013】
これにより、吐出口4の近傍では溶解アスファルトが第1ヒーター3Aだけでなく、第1ヒーター3Aと第2ヒーター3Bとに挟まれて加熱されるので、固形アスファルトの投入によって残存する溶解アスファルトの温度が下がっても、すぐに高温に加熱することができ、投入された固形アスファルトが溶解する前であっても、残存する溶解アスファルトを排出して使用に供することができる。
【0014】
この第1ヒーター3Aおよび第2ヒーター3Bの配置は、上記実施例に限定されず、要するに吐出口近傍の溶解アスファルトを加熱することができる位置に配置される構成であればよい。
また、上記実施例では、加熱手段としてヒーターを用いた間接加熱の例を示したが、このヒーターと共に、あるいはその一部に代えてマイクロウエーブを用いて加熱してもよい。
また、この発明で、加熱手段は、バーナーを用いた直接加熱であってもよい。主加熱手段および補助加熱手段の双方またはいずれか一方にバーナーを用いることができる。
その他、この発明では、加熱手段の方式は特に限定されず、公知構成を用いることができる。
【0015】
次に、このアスファルト溶解装置1には、タンク2上部に筒状のガイド部8を有している。
一方、タンク2内には、先端に筒状のインジケータ7Aを備え、溶解アスファルトに対して浮力を有する中空のフロート7Bを備えた液面検出部材7が浮かべてある。
本実施例の場合、この液面検出部材7は、インジケータ7Aとフロート7Bとは連通して上端が開放した防爆構造となっており、図2に示すように、第1室2A内で第2ヒーター3Bと衝合しない位置で、昇降しうるように設けられている。
また、図4の実施例の場合には、区画壁5’に液面検出部材7の通過用の孔を設けるか、あるいは、区画壁5’を吐出口4の近傍を覆う箱型として、液面検出部材7をその外側に配置する構成であってもよい。
【0016】
そして、インジケータ7Aの先端は、常に前記ガイド部8に挿入される長さに設定されており、溶解アスファルトの液面の位置に対応して同一直線状を昇降するようになっている。
そして、検査しない際にはインジケータ7Aを下げてフロート7Bを溶解アスファルト中に押し込んでガイド部8の開口を図示しないキャップで閉じておく。
【0017】
検出する際は、キャップを外すとフロート7Bが溶解アスファルトの液面まで浮上し、インジケータ7Aを上昇させる。
従って、ガイド部8から突出するインジケータ7Aの突出長さから、溶解アスファルトの液位をタンクを開けることなく容易に知ることができる。
これにより、固形アスファルトの補給時期を知ることができる。
その他要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
【0018】
【発明の効果】
このように、この発明のアスファルト溶解装置では、固形アスファルトの投入により、残存する溶解アスファルトの温度の低下を、主加熱手段だけでなく補助加熱手段の加熱で補うことができ、固形アスファルトを補給した後で、固形アスファルト全部が溶解しなくても、吐出口近傍の残存する溶解アスファルトが加熱されて使用に供することができ、作業効率を高めることができる。
また、加熱手段は直接加熱、間接加熱を問わないが、ヒーター等の間接加熱を用いれば安全性を高めることができる。
また、区画壁を設けることにより、固形アスファルトが補助加熱手段に接近することを防止し、吐出口近傍の溶解アスファルトだけを確実に加熱することができる。
更に、溶解アスファルト中にフロートを浮かべて液位を測定することができるようにすれば、タンクを開がずに、タンク内の溶解アスファルトの残量を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アスファルト溶解装置の実施例を示す外観図である。
【図2】アスファルト溶解装置の構造を示す断面図である。
【図3】第1室を示すアスファルト溶解装置の断面図である。
【図4】区画壁の異なる実施例を示すアスファルト溶解装置の断面図である。
【符号の説明】
1 アスファルト溶解装置
2 タンク部
2A 第1室
2B 第2室
3 加熱手段の一例としてのヒーター
3A 主加熱手段の一例としての第1ヒーター
3B 補助加熱手段の一例としての第2ヒーター
4 吐出口
5 区画壁
6 連通部
7 液面検出部材
8 ガイド部
C 温度制御部
V 吐出バルブ
Claims (3)
- 吐出口を有するアスファルト溶解タンクを加熱手段で加熱してなる防水工事用のアスファルト溶解装置において、
加熱手段が、タンク全体を加熱する主加熱手段と、前記タンクの吐出口の近傍を加熱する補助加熱手段とを設けてなることを特徴とするアスファルト溶解装置。 - 前記タンクが、中途位置で吐出口近傍とそれ以外とを仕切る区画壁を有し、
該区画壁は、下部が区画室相互と連通して固形アスファルトを通さず溶解アスファルトのみを通す通路部が形成されており、
該通路部から吐出口が設けられた側の区画室に流入した溶解アスファルトを補助加熱手段で更に加熱して吐出口から排出しうるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のアスファルト溶解装置。 - タンク内に、先端に筒状のインジケータを備えたフロートを入れ、タンクに上記インジケータの昇降をガイドするガイド部を設けて溶解アスファルトの液位を測定しうることを特徴とする請求項1または2に記載のアスファルト溶解装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183731A JP2004027577A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | アスファルト溶解装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002183731A JP2004027577A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | アスファルト溶解装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004027577A true JP2004027577A (ja) | 2004-01-29 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002183731A Pending JP2004027577A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | アスファルト溶解装置 |
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---|---|
JP (1) | JP2004027577A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100843766B1 (ko) | 2008-02-05 | 2008-07-04 | (주)옥련건설 | 도로 보수용 아스콘 보온배출장치 |
JP2008232461A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Sanki Eng Co Ltd | サクションヒータおよびヒータ付きタンク |
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CN102732281A (zh) * | 2012-07-16 | 2012-10-17 | 冀州信诚化工设备科技有限公司 | 湖沥青融化搅拌系统 |
CN103362049A (zh) * | 2013-06-20 | 2013-10-23 | 湖南三一路面机械有限公司 | 一种沥青罐加热方法及沥青罐和沥青搅拌设备 |
JP2016223182A (ja) * | 2015-06-01 | 2016-12-28 | 勲 田崎 | 移動式アスファルト材溶解釜 |
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2002
- 2002-06-24 JP JP2002183731A patent/JP2004027577A/ja active Pending
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