JP2004026434A - 容器制御装置及び製造関連設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】充填機等の処理装置に搬送中の缶等の容器を確実に停止させる。
【解決手段】コンベア6による搬送経路の途中に容器の搬送及び停止を制御するための制御部材11を配置する。制御部材11は、側面の一部に螺旋状の溝11rが形成され、他の一部に搬送用ガイド面11pが形成されている。缶10を搬送する時は、ガイド面11pが搬送経路に向けられ、缶10を停止させる時は、螺旋状の溝11rが缶10に係合するように制御部材11が回動される。
【選択図】図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器制御装置及び製造関連設備に係り、特に、容器の搬送及び停止を制御する容器制御装置及び該容器制御装置を含む製造関連設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
缶にビール等の液体を充填する充填装置(フィラー)がある。充填装置の運転時は、該充填装置に対してコンベアにより缶が連続的に供給される。一方、充填作業を停止する時は、コンベアの搬送経路上を搬送されている缶をストッパにより停止させる。
【0003】
図1は、従来の充填装置及び缶停止装置を概略的に示す図である。缶10は、ガイド部材4a及び4bによってガイドされながら、コンベア6により搬送経路に沿って連続的に搬送される。タイミングスクリュー3及びスターホイール2は、充填部1と同期しながら回転している。タイミングスクリュー3には、円筒状の缶10の側面に係合する螺旋状の溝(他の観点で表現すると、歯部或いは凸部)が全周にわたって設けられている。缶10がタイミングスクリュー3の先端部付近に到達すると、缶10は螺旋状の溝に係合してタイミングスクリュー3の回転に合わせてスターホイール2の方向に搬送される。このとき、缶10がスターホイール2の半円状に窪んだ溝内に渡されるように、タイミングスクリュー3とスターホイール2との同期が取られている。
【0004】
タイミングスクリュー3(充填部1)に対する缶10の供給を停止する必要が生じた際は、対向配置された一対のストッパ部材(缶停止装置)5a及び5bにより缶10を挟み込むことにより、缶10の搬送を強制的に停止させることができる。この状態において、典型的には、コンベア6は継続して稼働しており、そのため、ストッパ部材5a及び5bによって挟み込まれて停止している缶10及びそれに続く缶10には、コンベア6との間に摩擦力が働く。
【0005】
なお、ストッパ部材5a及び5bの双方が缶10側に押し出されることにより缶10を挟み込む機構の他、一方のみが缶10側に押し出されることにより缶10を挟み込む機構もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の缶停止装置には種々の問題点がある。以下、これらのうち代表的な問題点を説明する。
【0007】
まず、従来は、缶10の位置を考慮することなくストッパ部材5a及び5bを駆動して、これらで缶10を挟み込むことにより缶10を停止させる。したがって、例えば図2に示すように、ストッパ部材5a及び5bを動作させるタイミングが好ましくなく先頭の缶10aの挟み込みが不十分であると、先頭の缶10aがコンベア6の動きにより下流側、すなわち、タイミングスクリュー3側に抜けることがある。
【0008】
このような先頭の缶10aは、その前の缶10bとの間に距離が形成された状態でタイミングスクリュー3に向かって搬送されることになる。なお、この距離は、ストッパ部材5a及び5bを動作させた時のそれらと缶10aとの位置関係、コンベア6の搬送速度、コンベア6と缶10aとの摩擦力等の種々のパラメータに依存するので、予測のできない値であり、また、毎回異なる値になる。
【0009】
また、ストッパ部材5a及び5bの間から缶10aが抜ける際に、例えば図3に示すように、缶10aが斜めになると、缶10aが揺れた状態でタイミングスクリュー3に供給されることもある。
【0010】
上記のように、ストッパ部材5a及び5bの間から抜けた缶10aは、その前の缶10bとの間の距離が所定の距離(例えば、缶10の直径の整数倍)に維持されないので、タイミングスクリュー3に対して誤ったタイミングで供給されうる。これにより、例えば図4に模式的に示すように、タイミングスクリュー3に形成された螺旋状の歯部が缶10aの胴部に食い込み缶10aが変形もしくは破損する可能性がある。缶10aの破損によって破片が発生しそれが搬送経路に残ると、後続の缶に傷や凹みを与える原因となりうる他、タイミングスクリュー3やその下流側の機構に入り込んで動作不良を起こす原因となりうる。
【0011】
同様に、缶10aが揺れた状態でタイミングスクリュー3に供給される場合においても、缶10aが変形もしくは破損する可能性がある。更に、缶10aの揺れが大きい場合には、缶10aが倒れる可能性もある。缶10aが倒れると、倒れた状態のままタイミングスクリュー3に供給されタイミングスクリュー3の動作不良を起こす可能性もある。
【0012】
また、上記の缶停止装置では、ストッパ部材5a及び5bの押し出しにより缶10がほぼ瞬間的に停止状態にされるので(缶10には、コンベア6により搬送方向に力が継続して加わっている)、この停止時に過大な力が缶10に加わり、場合によっては缶10が変形しうる。
【0013】
更に、別の観点からみると、従来の停止装置では、缶の搬送を再開(或いは開始)する際にタイミングスクリュー3の回転角度を考慮しないので、缶10が誤ったタイミングでタイミングスクリュー3に供給されうる。この場合においても、例えば図5に模式的に示すように、先頭の缶10やそれに続く缶10がタイミングスクリュー3の螺旋状の歯部によって変形もしくは破損させられる可能性がある。
【0014】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、例えば、搬送中の缶等の容器を確実に停止させることにある。そして、本発明は、好ましくは、更に、搬送中の容器を比較的緩やかに停止させること、又は、容器の破損もしくは変形を抑えることを意図している。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの側面は、容器の搬送及び停止を制御する容器制御装置に係り、該容器制御装置は、容器と係合する螺旋状の溝を側面の少なくとも一部に有し、容器の搬送経路に対してほぼ平行な軸を中心として回転可能に配置された制御部材と、前記制御部材を駆動することにより容器の搬送及び停止を制御する駆動部とを備える。このように制御部材の側面の少なくとも一部に容器と係合する螺旋状の溝を形成することにより、容器の搬送を停止させる必要があるときに、例えば、上記のような缶抜けに相当する問題を起こすことなく、容器を確実に停止させることができる。
【0016】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記駆動部は、前記軸を中心として前記制御部材を回転又は回動させることにより容器の搬送及び停止を制御することが好ましい。このように制御部材を回転又は回動させることにより容器の搬送及び停止を制御することにより、例えば、効果的な特徴点として、容器の停止時に関して言えば、容器は螺旋状の溝に沿って移動しながら搬送状態から停止状態に至るので、容器は比較的緩やかに停止される。
【0017】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記駆動部は、前記螺旋状の溝を容器に係合させその状態で前記制御部材を静止させることにより容器を停止させることができる。
【0018】
本発明の好適な応用例によれば、容器は、コンベアによって前記搬送経路に沿って搬送され、前記螺旋状の溝は、前記制御部材の側面の一部にのみ設けられており、前記駆動部は、前記コンベアによる容器の搬送を許すときは、前記制御部材の側面のうち前記螺旋状の溝が設けられていない部分が前記搬送経路の側部に向くように前記制御部材を回動させ、前記コンベアによる容器の搬送を遮断するときは、前記螺旋状の溝が容器に係合するように前記制御部材を回動させその状態で前記制御部材を静止させることにより容器を停止させる。ここで、前記駆動部は、前記制御部材を回動させて螺旋状の溝を容器に係合させる際に、容器間に前記溝間の歯部が挿入されるタイミングで前記制御部材を回動させることが好ましい。これにより、例えば、制御部材の歯部が容器の胴部等に食い込むことによる容器の損傷を効果的に抑えることができる。また、前記駆動部は、前記コンベアによる容器の搬送を遮断する際に、最初は速い回転速度で前記制御部材を回動させ、その後、徐々に回転速度を低下させながら前記制御部材を静止させることが好ましい。これにより、搬送中の缶を緩やかに停止させることができる。
【0019】
本発明の他の好適な実施の形態によれば、前記螺旋状の溝は、前記制御部材の側面にその全周にわたって設けられてもよい。この場合、前記駆動部は、容器を搬送するときは、前記螺旋状の溝を容器に係合させながら前記制御部材を連続的に回転させ、容器を停止させるときは、前記螺旋状の溝が容器に係合した状態で前記制御部材の回転を止めればよい。
【0020】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記制御部材は、次のような形状、すなわち、第1の軸を中心とする円筒面を有する部材の前記円筒面に対してその全周にわたって螺旋状の溝を形成し、その後、前記第1の軸からずれた第2の軸を中心とする円筒面内の部分を切り出して得られる形状と実質的に同一の形状を有することが好ましい。ここで、前記第2の軸を中心とする円筒面は、前記切り出しにより前記制御部材の側面の溝が部分的になくなるように決定された半径とすることができる。
【0021】
本発明の好適な応用例によれば、例えば、前記搬送経路の下流側には容器を対象として所定の処理をする処理装置のタイミングスクリューが配置され、前記制御部材は、前記タイミングスクリューに容器を供給するか否かを制御するために使用される。ここで、前記駆動部は、前記タイミングスクリューに対する容器の供給を停止した後に該供給を再開する際に、前記タイミングスクリューに対して適正に容器が供給されるタイミングで前記制御部材を回転又は回動させることが好ましい。これにより、タイミングスクリューの歯部が容器の胴部等に食い込むことによる容器の損傷を効果的に抑えることができる。
【0022】
本発明の好適な応用例によれば、前記処理装置は、例えば、容器に液体を充填する充填装置を含む。
【0023】
本発明の他の側面は、容器を取り扱う製造関連設備に係り、該製造関連設備は、容器を対象として所定の処理をする処理装置と、前記処理装置に容器を搬送する搬送経路と、前記搬送経路上で容器の搬送及び停止を制御する容器制御装置とを備える。そして、前記容器処理装置は、容器と係合する螺旋状の溝を側面の少なくとも一部に有し、前記搬送経路に対してほぼ平行な軸を中心として回転可能に配置された制御部材と、前記制御部材を駆動することにより容器の搬送及び停止を制御する駆動部とを有する。ここで、製造関連設備とは、例えば、製造工程(例えば、ビールの製造工程)、処理工程、検査工程等の各種の工程において、容器を取り扱うあらゆる設備を含む用語であるものとする。前記処理装置には、例えば、容器に液体を充填する充填装置などが含まれうる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0025】
なお、以下では、本発明の容器制御装置を缶の搬送及び停止を制御する装置に適用した例を説明するが、本発明は、缶以外の容器(例えば、瓶、ペットボトル等)の搬送及び停止を制御する装置にも適用することができる。また、以下では、缶にビール等の液体を充填する充填装置に対して缶を供給するための搬送経路に容器制御装置を配置した例を説明するが、本発明は、充填装置以外の処理装置(例えば、瓶等の容器にラベルを貼るラベリング装置、缶や瓶等の容器を検査する検査装置等)に容器を供給するための搬送経路に配置して用いることもできる。
【0026】
図6及び図7は、本発明の好適な実施の形態の容器制御装置及びその適用例(缶にビール等の液体を充填するための製造関連設備)を示す図である。図6は、充填装置に対して缶を供給している状態を示し、図7は、充填装置に対する缶の供給を容器制御装置により停止させている状態を示している。
【0027】
この実施の形態では、容器制御装置100は、缶10にビール等の液体を充填する充填装置に対して缶を搬送するための搬送経路に配置されている。充填装置は、例えば、充填部1、スターホイール2及びタイミングスクリュー3等で構成されている。
【0028】
缶10は、ガイド部材4a及び4b等によってガイドされながら、コンベア6により搬送経路に沿って連続的に搬送される。タイミングスクリュー3及びスターホイール2は、缶10に液体を充填するための充填部1と同期しながら回転している。モータ16によって回転駆動されるタイミングスクリュー3には、円筒状の缶10の側面(胴部)に係合する螺旋状の溝(他の観点で表現すると、歯部或いは凸部)が全周にわたって設けられている。缶10がタイミングスクリュー3の先端付近に到達すると、缶10が螺旋状の溝に係合してタイミングスクリュー3の回転に合わせてスターホイール2の方向に搬送される。ここで、缶10がスターホイール2の半円筒状に窪んだ溝に渡されるように、タイミングスクリュー3とスターホイール2との同期が取られている。
【0029】
缶10を搬送経路に沿ってタイミングスクリュー3(充填部1)に供給する際は、図6に示すように、容器制御装置100の半スクリュー型の制御部材11は、コンベア6による缶10の搬送を阻害しないように、すなわち、螺旋状の溝が形成されていない面(搬送用ガイド面)11pが搬送経路(或いは缶10の胴部)に向けられた状態になるように駆動部(例えば、ステッピングモータ)13によって回動され、その状態が維持される。この状態では、制御部材11は、缶10の搬送をガイドするガイド部材として機能しうる。
【0030】
タイミングスクリュー3(充填部1)に対する缶10の供給を停止する必要が生じた際は、半スクリュー型の制御部材11は、駆動部13により、その螺旋状の溝が缶10の円筒面に係合するように、典型的には180度回動される。図7は、図6に示す状態から制御部材11を180度回動させた状態を示している。
【0031】
駆動部13による制御部材11の回動動作は、搬送中の缶10と缶10との間に制御部材11の螺旋状の溝と溝との間の歯部或いは凸部が挿入されるように、すなわち、缶の円筒面に対して溝の面が適合するように、制御される。このとき、停止させるべき缶10は、制御部材11に設けられた螺旋状の歯部によって搬送方向への移動が規制されるので、駆動部13が制御器30から缶10の搬送の再開(開始)の指令を受けて制御部材11を搬送可能状態に戻さない限り、制御部材11から抜けて下流側に移動することはない。
【0032】
また、この回動動作に伴って、缶10は、制御部材11の螺旋状の溝(或いは歯部)に沿って移動しながら搬送状態(搬送速度)から停止状態に至るので、比較的に緩やかに停止される。このような効果を更に高めるために、缶10を停止させる際、駆動部13は、回動動作の初期においてはコンベア6による搬送速度と概ね等しい速度で缶10が移動するような回転速度で制御部材11を回動させ、その後、徐々に制御部材11の回転速度を低下させながら回動動作を停止(これにより、缶10も停止する)させることが好ましい。
【0033】
上記のような制御部材の回動動作のタイミング制御は、例えば、1又は複数のセンサ20により缶10が所定位置を通過するタイミングを計測しながら、制御器30(図6にのみ図示)がその計測結果に基づいて駆動部13を制御することによりなされる。この際、制御器30は、制御部材11の回転角度を検出する検出器(例えば、ロータリーエンコーダ)12の出力に基づいて駆動部13をフィードバック制御してもよい。
【0034】
センサ20は、例えばフォトインタラプタによって構成することができる。典型的には、缶10は、上部及び下部の径が絞られているので、図10に示すように隣り合う缶10の間の上部及び下部には隙間10gが生じる。この実施の形態では、隣り合う缶10の間の上部に形成される隙間10gが所定位置を通過するタイミングを検出するようにフォトインタラプタの光路を配置している。この検出結果に対して所定の補正演算を施すことにより、例えば缶10の先端部分や中心部分等の缶10の任意の部分が任意の位置(例えば、制御部材11を基準とする所定の位置、より具体的には、制御部材11の回動角度が所定角度であるときにおける制御部材11の歯部の位置)を通過するタイミングを演算することができる。
【0035】
タイミングスクリュー3(充填部1)に対して缶10を供給し続けている間は、当然に缶10はコンベア6により搬送方向に搬送され続けるので、駆動部13による制御部材11の駆動は、制御系の遅れによる誤差が生じないようになされる。
【0036】
センサ20は、また、缶10の搬送異常を検出するためにも利用されうる。例えば、缶10が正常に搬送されているのであれば得られるであろうセンサ20の出力(例えば、波形変化、或いは、隙間10gの周期的な検出)が得られない場合には、缶10の搬送異常があるものと判断することができる。このような異常が検出された場合、制御器30は、例えば、警報を発する他、装置の全体又は一部を停止状態にすることができる。
【0037】
更に、停止されていた缶10の供給の再開タイミングについては、回転しているタイミングスクリュー3の回転角度、もしくは、タイミングスクリュー3の全周にわたって形成された螺旋状の歯部の位置を考慮すべきである。より具体的には、制御部材11が缶10の搬送を再開させ、その停止されていた先頭の缶10が搬送経路を通ってタイミングスクリュー3に至った時に、タイミングスクリュー3に形成された螺旋状の歯部が缶10に食い込まないように、制御部材11を駆動すべきである。
【0038】
この実施の形態では、タイミングスクリュー3の回転角度を検出する検出器(例えば、ロータリーエンコーダ)15を備えており、検出器15による検出結果に基づいて、タイミングスクリュー3に対して適正なタイミングで缶10が供給されるように、制御器30が駆動部13を制御する。すなわち、制御部材11は、検出器15による検出結果に基づいて、タイミングスクリュー3に対して適正なタイミングで缶10が供給されるように、コンベア6による缶10の搬送を阻害しない角度(すなわち、図6に示す状態)に回動される。このような制御は、タイミングスクリュー3と制御部材11との距離、コンベア6による搬送速度、タイミングスクリュー3の回転速度、制御部材11の回動速度、制御系の遅れ等のパラメータを考慮してなされうる。
【0039】
次に、図8を参照しながら缶の搬送及び停止を制御するための制御部材11の好ましい形状の一例を説明する。図8の(a)、(b)は、それぞれ缶10の搬送を停止させた状態における制御部材11の側面図、平面図である。本発明の好適な実施の形態の制御部材11は、缶10の搬送経路に対して平行に配置される軸11aを中心として回転可能に支持される。制御部材11は、側面の一部(すなわち、全周のうち一部)に、断面において半円状に窪んだ螺旋状の溝11r(及び溝11r間の歯部11t)が形成され、該側面の他の一部には概ね円筒面状或いは直線状の搬送用ガイド面11pが形成されている。
【0040】
ここで、螺旋状の溝10rを制御部材11の全周にわたって形成することもできる。この場合は、缶10の搬送時に缶10の移動を阻害しないように、制御部材11を搬送経路から遠ざけるか、制御部材11をタイミングスクリュー3(或いは缶10の搬送速度)に同期させて連続回転させればよい。
【0041】
更に、螺旋状の溝11rを制御部材11の全周にわたって形成する場合には、タイミングスクリュー3の代わりに制御部材11を設けてもよい。
【0042】
或いは、タイミングスクリュー3が制御部材11の機能を代用するように、スターホイール2に対して缶10を供給する際にはタイミングスクリュー3を連続回転させ、供給を停止する際にはタイミングスクリュー3の回転を停止させてもよい。この場合は、例えば、タイミングスクリュー3、スターホイール2、充填部1の動作タイミングを考慮する必要がある。
【0043】
図9は、制御部材11の好ましい形状の一例を別の観点で示した図である。図9は、制御部材11をその軸方向の無限遠から見た概念図である。この実施の形態の制御部材11は、例えば、中心線C1を中心とする半径rの円柱状部材に深さ(r−r)の溝(好適には、中心線C1を通る平面で切断した断面図において半円状に窪んだ溝)を螺旋状に形成し、その後、その溝が形成された円柱状部材から、中心線C1からずれた中心線C2を中心とする半径r3の円筒面内の部分を切り出して得られる形状(すなわち、溝が形成された円柱状部材から斜線部を削り取って得られる形状)を有する。この場合、図中右側には、概ね円筒面状、或いは直線状の搬送用ガイド面11pが形成され、図中左側には、深さ(r−r)の溝が形成される。ここで、図9に示す例では、中心線C1と中心線C2との距離が(r−r)で、半径rの円と半径rの円が図中左側で接している。
【0044】
本発明の好適な実施の形態では、例えば、中心線C1(制御部材11の中心線C2から偏心した線)を回転中心11aとして駆動部13により回転又は回動駆動する。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、搬送中の容器を確実に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の充填装置及び缶停止装置を概略的に示す図である。
【図2】ストッパ部材からの缶抜けの様子を模式的に示す図である。
【図3】ストッパ部材からの缶抜けの様子を模式的に示す図である。
【図4】ストッパ部材から抜けた缶がタイミングスクリューに供給されたときに起こりうる問題を模式的に示す図である。
【図5】缶の供給の再開時(或いは開始時)におけるタイミングスクリューに対する缶の供給タイミングに関する問題を模式的に示す図である。
【図6】本発明の好適な実施の形態の製造関連設備(缶の供給時)を示す図である。
【図7】本発明の好適な実施の形態の製造関連設備(缶の停止時)を示す図である。
【図8】缶の搬送及び停止を制御するための制御部材の構造を示す図である。
【図9】缶の搬送及び停止を制御するための制御部材の構造を示す図である。
【図10】缶の位置を検出するための原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 充填部
2 スターホイール
3 タイミングスクリュー
4a、4b ガイド部材
5a、5b ストッパ部材
6 コンベア(搬送経路)
10、10a、10b 缶
10g 缶と缶の間の隙間
11 制御部材
11a 軸
11p 搬送用ガイド面
11r 溝
11t 歯部(凸部)
12 検出器(例えば、ロータリーエンコーダ)
13 駆動器(例えば、ステッピングモータ)
15 検出器(例えば、ロータリーエンコーダ)
16 モータ
20 センサ
30 制御器

Claims (14)

  1. 容器の搬送及び停止を制御する容器制御装置であって、
    容器と係合する螺旋状の溝を側面の少なくとも一部に有し、容器の搬送経路に対してほぼ平行な軸を中心として回転可能に配置された制御部材と、
    前記制御部材を駆動することにより容器の搬送及び停止を制御する駆動部と、
    を備えることを特徴とする容器制御装置。
  2. 前記駆動部は、前記軸を中心として前記制御部材を回転又は回動させることにより容器の搬送及び停止を制御することを特徴とする請求項1に記載の容器制御装置。
  3. 前記駆動部は、前記螺旋状の溝を容器に係合させその状態で前記制御部材を静止させることにより容器を停止させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容器制御装置。
  4. 容器は、コンベアによって前記搬送経路に沿って搬送され、
    前記螺旋状の溝は、前記制御部材の側面の一部にのみ設けられており、
    前記駆動部は、前記コンベアによる容器の搬送を許すときは、前記制御部材の側面のうち前記螺旋状の溝が設けられていない部分が前記搬送経路の側部に向くように前記制御部材を回動させ、前記コンベアによる容器の搬送を遮断するときは、前記螺旋状の溝が容器に係合するように前記制御部材を回動させその状態で前記制御部材を静止させることにより容器を停止させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容器制御装置。
  5. 前記駆動部は、前記制御部材を回動させて螺旋状の溝を容器に係合させる際に、容器間に前記溝間の歯部が挿入されるタイミングで前記制御部材を回動させることを特徴とする請求項4に記載の容器制御装置。
  6. 前記駆動部は、前記コンベアによる容器の搬送を遮断する際に、最初は速い回転速度で前記制御部材を回動させ、その後、徐々に回転速度を低下させながら前記制御部材を静止させることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の容器制御装置。
  7. 前記螺旋状の溝は、前記制御部材の側面にその全周にわたって設けられており、
    前記駆動部は、容器を搬送するときは、前記螺旋状の溝を容器に係合させながら前記制御部材を連続的に回転させ、容器を停止させるときは、前記螺旋状の溝が容器に係合した状態で前記制御部材の回転を止めることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容器制御装置。
  8. 前記制御部材は、第1の軸を中心とする円筒面を有する部材の前記円筒面に対してその全周にわたって螺旋状の溝を形成し、その後、前記第1の軸からずれた第2の軸を中心とする円筒面内の部分を切り出して得られる形状と実質的に同一の形状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の容器制御装置。
  9. 前記第2の軸を中心とする円筒面は、前記切り出しにより前記制御部材の側面の溝が部分的になくなるように決定された半径を有することを特徴とする請求項8に記載の容器制御装置。
  10. 前記搬送経路の下流側には容器を対象として所定の処理をする処理装置のタイミングスクリューが配置され、前記制御部材は、前記タイミングスクリューに容器を供給するか否かを制御するために使用されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の容器制御装置。
  11. 前記駆動部は、前記タイミングスクリューに対する容器の供給を停止した後に該供給を再開する際に、前記タイミングスクリューに対して適正に容器が供給されるタイミングで前記制御部材を回転又は回動させることを特徴とする請求項10に記載の容器制御装置。
  12. 前記処理装置は、容器に液体を充填する充填装置を含むことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の容器制御装置。
  13. 容器を取り扱う製造関連設備であって、
    容器を対象として所定の処理をする処理装置と、
    前記処理装置に容器を搬送する搬送経路と、
    前記搬送経路上で容器の搬送及び停止を制御する容器制御装置とを備え、
    前記容器処理装置は、
    容器と係合する螺旋状の溝を側面の少なくとも一部に有し、前記搬送経路に対してほぼ平行な軸を中心として回転可能に配置された制御部材と、
    前記制御部材を駆動することにより容器の搬送及び停止を制御する駆動部と、
    を有することを特徴とする製造関連設備。
  14. 前記処理装置は、容器に液体を充填する充填装置を含むことを特徴とする請求項13に記載の製造関連設備。
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