JP2004025287A - プレス機械 - Google Patents

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小山田 裕彦
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Abstract

【課題】非常停止指令に応えた回転停止までの時間と通常運転時の減速後停止指令に応えた回転停止までの時間とを同一とすることができるサーボモータ方式のプレス機械を提供する。
【解決手段】モータ駆動電源回路を交流電源設備に接続された整流回路とこの整流回路に接続されたドライバー部とから形成し、整流回路とドライバー部との間にプレス運転中に電気エネルギー量を蓄積可能なコンデンサを設け、モータ駆動制御部の一部をも構成するドライバー部の各制御素子を、通常運転の場合は通常点弧信号で通常駆動できるようにかつ非常停止指令信号が発せられた場合には非常停止用点弧信号で非常駆動して回転減速後にモータ停止できるように点弧信号を選択的に切換可能に形成し、非常停止指令信号が発せられた場合でもコンデンサに蓄積された電気エネルギーを利用してモータを強制して回転減速駆動する。
【選択図】    図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動機構を介したモータの回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械に関する。
【0002】
【背景の技術】
図11において、駆動機構がクランク機構(クランク軸12)でかつベルト8で誘導モータ30Pに連結されたフライホイール5,クラッチ&ブレーキ装置(クラッチ板6,ブレーキ板7)を具備する従来のプレス機械(メカプレス)10Pでは、大きなスライド加圧力(荷重値)を得ることができるが、スライドモーション[時間―スライド位置(乃至クランク角―スライド位置)]がサイン波形状カーブになるので、他の駆動機構(例えば、ナックル機構,リンク機構等)の場合と同様なスライドモーションを採りえない。
【0003】
そこで、本出願人はクランク機構の利点(大荷重値発生,構造簡単,堅牢,低コスト等)を活用しつつ、クランク軸をモータで回転駆動するいわゆるサーボモータ駆動方式のプレス機械を提案(例えば、特願2001−388835号)している。
【0004】
かかる提案プレス機械によれば、各種スライドモーションを切替使用可能であるから、プレス加工態様に対する適応性を拡大できるとともに、上記従来例の場合に比較してフライホイール5,クラッチ&ブレーキ装置(6,7)の一掃化ができるから、設備経済上や小型軽量化等の点でも優位である。クラッチ&ブレーキ装置(6,7)の頻繁動作による短命化問題も生じることが無くなる。
【0005】
ところで、メカプレス10Pでは、運転ボタンのプレス運転指令操作(作業者の意思)によりプレス運転指令が発せられるとクラッチ&ブレーキ装置(6,7)用のエアー電磁弁が励磁され、クラッチON&ブレーキOFF状態となりフライホイール5の回転動力をクランク軸12に伝達できる。つまり、プレス加工を含むプレス運転ができる。
【0006】
プレス停止指令操作の場合には、電磁弁がOFFとなりエアー圧が掛からなくなるので、クラッチ&ブレーキ装置(6,7)が内蔵するバネの付勢力によりクラッチOFF&ブレーキON状態に切換えられる。すなわち、フライホイール5の回転を維持(温存)しつつ、クランク軸12ひいてはコンロッド16を介して連結されたスライド17の昇降(移動)動作を停止することができる。つまり、安全性を担保できる。
【0007】
なお、非常停止指令(例えば、非常停止ボタンの操作、インターロックによる非常停止要求)があった場合も、電磁弁がOFFとしてエアー圧が掛からないようにしかつバネの付勢力によりクラッチ&ブレーキ装置(6,7)をクラッチOFF&ブレーキON状態に切換えられる。停電の場合も、非常停止指令の場合と同様である。
【0008】
ところで、サーボモータ方式のプレス機械では、モータ駆動電源回路を、例えば図12に示すように交流電源設備130に接続された整流回路95とこの整流回路95に接続されたドライバー部72Dとから形成するとともに、ドライバー部72Dとモータ30との間にマグネチックスイッチ135Rを設けた構成(この図では、整流回路95側にもマグネチックスイッチ135Fを設けてある。)とされている。Cは平滑コンデンサである。
【0009】
すなわち、電源投入後に運転ボタンをプレス運転指令操作(作業者の意思)することによりモータ駆動制御部(95,72D)を活かしてドライバー部72Dを構成するトランジスタQ1〜Q6を点弧信号(+u,−u、+v,−v、+w,−w)による点弧制御でモータ30を回転駆動しつつスライド17を指定されたスライドモーションに応じた位置・速度で昇降(通常駆動)して、プレス加工を含むプレス運転(通常運転)を行う。モータ30は、増速,一定速度および減速の組合せにより回転駆動(通常駆動)される。
【0010】
運転ボタンを用いたプレス停止指令つまり通常停止指令操作(作業者の意思)がなされた場合には、クラッチ&ブレーキ装置(6,7)を有しないのから、モータ駆動制御部によりモータ30を減速制御(通常駆動)しつつ停止させている。いわゆるスムース(ショックレス)にスタンバイ状態に移行させることができる。
【0011】
しかし、停電の場合には、当然にモータ駆動制御部(95,72D)の電源も消失してしまうので、点弧信号(+u,−u、+v,−v、+w,−w)が生成出力されずモータ30を回転駆動(通常駆動)することはできなくなる。つまり、モータ30はフリー状態の下に慣性で回転続行(発電機として作用)するから、スライド17を急停止させることができない。
【0012】
また、作業者の非常停止ボタン操作による急停止指令や、異常検出にインターロックされた非常停止指令が発生された場合には、電源(つまり、スイッチ135R、135F)を強制的に遮断(OFF)するものと形成されているので、停電時の場合と同様にスライド17を急停止させることができない。いずれの場合も危険である。
【0013】
ここに、マグネチックスイッチ135Rとモータ30間に常時OFF(開成)で停止指令時にON(閉成)されるスイッチ141とダイナミックブレーキ(抵抗方式)140とを設け、発電機として作用中のモータ30からの逆起電力を抵抗(140)で電力消費させることにより、ブレーキを掛けて減速・停止させている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スライド17の停止という目的は達成できても、先提案のサーボモータ駆動方式のプレス機械には、安全距離(運転ボタン位置とスライド昇降位置との距離)の問題が残る。
【0015】
すなわち、メカプレス10Pの場合は、通常停止指令および非常停止指令のいずれの場合でも、電磁弁をOFFとしてエアー圧を掛からなくしかつバネの付勢力によりクラッチ&ブレーキ装置(6,7)をクラッチOFF&ブレーキON状態に切換えるので、当該切換時点からスライド停止時点までの時間(減速停止時間)は一定(例えば、0.3sec)である。
【0016】
しかし、サーボモータ駆動方式のプレス機械でかつダイナミックブレーキ140を採用したときは、通常停止指令の場合の減速停止時間(減速開始時点からスライド停止時点までの時間)が例えば0.10(乃至0.15)secであるのに対して、非常停止指令の場合の減速停止時間(電源断時点からスライドがほぼ停止する時点までの時間)は例えば0.7sec以上になる。ダイナミックブレーキ140の場合は当初は急激な垂下(減速率)特性を有するがモータ30の回転速度が低下するとその減速率が非常に低下するからである。したがって、2つの異なる減速停止時間が存在することになる。
【0017】
すなわち、2種類(長短)の安全距離dが存在することになり、安全距離d[=定数(1.6)×減速停止時間(sec)]が数倍違ってしまうことが生じる。しかるに、安全担保の観点からは、大き方の安全距離dを選択せざるを得ない。つまり、安全距離dの選択は、単なる数値(d)の選択という抽象的概念や都度に変更可能なものでなく、プレス機械構築上の重要事項(製品とスイッチとの相対位置を拘束する。)である。
【0018】
すなわち、安全距離dが大きいほど、作業者(スイッチ位置)と製品(プレス加工位置)とが遠くなるので、使い難くなる。つまり、取扱いが難しく生産性を低下させる。かくして、サーボモータ駆動方式のプレス機械のさらなる普及拡大を図るには、モータ30Pの停止までの時間で決まる安全距離dの短縮化による取扱い容易化が極めて重要な技術的課題であると理解される。
【0019】
本発明の第1の目的は、非常停止指令に応えた回転停止までの時間短縮ができるサーボモータ方式のプレス機械を提供することにある。また、第2の目的は、非常停止指令に応えた回転停止までの時間と通常運転時の減速後停止指令に応えた回転停止までの時間とを同一とすることができるサーボモータ方式のプレス機械を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、駆動機構を介したモータの回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械において、前記モータ用のモータ駆動電源回路を交流電源設備に接続された整流回路とこの整流回路に接続されたドライバー部とから形成するとともに整流回路とドライバー部との間の電源電路にプレス運転中に電気エネルギー量を蓄積可能なコンデンサを設け、モータ駆動制御部の一部をも構成する該ドライバー部の各制御素子を、通常運転の場合は通常点弧信号で通常駆動できるようにかつ非常停止指令信号が発せられた場合には非常停止用点弧信号で非常駆動して回転減速後にモータ停止できるように点弧信号を選択的に切換可能に形成し、非常停止指令信号が発せられた場合でもコンデンサに蓄積された電気エネルギーを利用してモータを強制して回転減速駆動することで回転停止までの時間を短縮化可能に形成されたプレス機械である。
【0021】
この請求項1の発明に係るプレス機械では、交流電源設備を活かして整流回路から駆動電源を生成出力させ通常運転に入る。この通常運転の場合は、ドライバー部の各制御素子を通常点弧信号で通常駆動しつつ、指定されたスライドモーションに応じてモータを回転駆動(例えば、加速,減速,定速の組合せ。)することでスライド昇降が行われる。このプレス運転期間中に、コンデンサには、電気エネルギーが蓄積される。通常停止指令の場合は、通常点弧信号で各制御素子を通常駆動しつつ回転減速してモータを停止させる。
【0022】
非常停止指令信号が発せられた場合には、点弧信号が通常点弧信号から非常停止用点弧信号に切換えられる。この非常停止用点弧信号は予めモータを強制的に回転減速しつつ停止させることができるようにセットされており、各制御素子を非常駆動させ、モータを回転減速した後に停止させる。ドライバー部(各制御素子)の駆動電源は、コンデンサから供給された電気エネルギーである。交流電源が停電した場合でも、非常駆動による減速トルクでモータを減速・停止させることができるわけである。
【0023】
よって、2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題点を一掃化しつつ非常停止指令信号に応えた回転停止までの減速停止時間を大幅に短縮することができるとともに、通常停止指令信号による通常の減速停止時間とほぼ同様な短時間でモータ停止させることができる。
【0024】
また、請求項2の発明は、前記モータ駆動制御部を、モーション指令部から出力された通常位置指令信号と検出された位置フィードバック信号とを比較して得た位置偏差信号に対応する速度指令信号を生成出力する位置制御部と,出力された速度指令信号と検出された速度フィードバック信号とを比較して得た速度偏差信号に対応する通常トルク指令信号を生成出力する速度制御部と,モータ駆動用電流の流れるパターンを順次に切換えるための各相ごとの相信号を生成出力する相信号生成部と,出力された通常トルク指令信号と相信号との乗算により各相用の目標電流信号を生成しかつ生成された目標電流信号と検出されたモータ電流信号とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号を生成出力する電流制御部と,変調回路と前記ドライバー部とを含み入力された電流偏差信号に対応する前記通常点弧信号を生成するとともに各相用通常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力するPWM制御部とを有し、三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流によりモータを回転駆動可能に形成し、非常停止用点弧信号を発生する非常停止用点弧信号発生部と,該変調回路から生成出力される前記通常点弧信号および非常停止用点弧信号発生部から発生される非常停止用点弧信号とを選択的に切換可能な点弧信号切換回路とを設け、この点弧信号切換回路が、非常停止指令信号が発生された場合に変調回路から生成出力される前記通常点弧信号に代えて非常停止用点弧信号発生部から発生された非常停止用点弧信号を前記ドライバー部に選択切換入力可能に形成されたプレス機械である。
【0025】
この請求項2の発明に係るプレス機械では、通常運転時は、モータ駆動制御部を構成するモーション指令部から通常位置指令信号が出力され、位置制御部が通常位置指令信号と検出位置フィードバック信号とを比較して得た位置偏差信号に対応する速度指令信号を生成出力する。次いで、速度制御部が速度指令信号と検出速度フィードバック信号とを比較して得た速度偏差信号に対応する通常トルク指令信号を生成出力する。電流制御部は、通常トルク指令信号と相信号との乗算により目標電流信号を生成しかつ生成目標電流信号と検出モータ電流信号とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号を生成出力する。変調回路とドライバー部とを含むPWM制御部は、電流偏差信号に対応する通常点弧信号を生成するとともに各相用通常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力する。モータは、三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流により回転駆動される。
【0026】
ここで、通常停止指令が発せられた場合には、モーション指令部から減速後停止用の通常位置指令信号が出力され、当該通常点弧信号に対応する三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流によりモータはトルク減速して回転停止される。
【0027】
一方、非常停止指令信号が発生された場合、点弧信号切換回路は、変調回路から生成出力される通常点弧信号に代えて非常停止用点弧信号発生部から発生された非常停止用点弧信号をドライバー部に選択切換入力する。
【0028】
この非常停止用点弧信号が、モータを強制的にトルク減速しつつ停止することができるようにセットされているので、各制御素子を非常駆動させモータを回転減速した後に停止させことができる。ドライバー部(各制御素子)の駆動電源は、コンデンサから供給された電気エネルギーである。交流電源が停電した場合でも、非常駆動による減速トルクでモータを減速・停止させることができるわけである。
【0029】
すなわち、請求項1の発明の場合と同様に2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題点を一掃しつつ非常停止指令信号に応えた回転停止までの減速停止時間を大幅に短縮することができ、通常停止指令信号による通常の減速停止時間とほぼ同様な短時間でモータ停止させることができる。
【0030】
また、請求項3の発明は、前記モータ駆動制御部を、モーション指令部から出力された通常位置指令信号と検出された位置フィードバック信号とを比較して得た位置偏差信号に対応する速度指令信号を生成出力する位置制御部と,出力された速度指令信号と検出された速度フィードバック信号とを比較して得た速度偏差信号に対応する通常トルク指令信号を生成出力する速度制御部と,モータ駆動用電流の流れるパターンを順次に切換えるための各相ごとの相信号を生成出力する相信号生成部と,出力された通常トルク指令信号と相信号との乗算により各相用の目標電流信号を生成しかつ生成された目標電流信号と検出されたモータ電流信号とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号を生成出力する電流制御部と,変調回路と前記ドライバー部とを含み入力された電流偏差信号に対応する前記通常点弧信号を生成するとともに各相用通常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力するPWM制御部とを有し、三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流によりモータを回転駆動可能に形成し、非常停止用トルク指令信号を発生する非常停止用トルク指令信号発生部と,該速度制御部から出力される前記通常点弧信号の元を成す通常トルク指令信号および非常停止用点弧信号発生部から発生される非常停止用点弧信号の元を成す非常停止用トルク指令信号とを選択的に切換可能なトルク指令信号切換回路とを設け、このトルク指令信号切換回路が、非常停止指令信号が発生された場合に該速度制御部から生成出力される通常トルク指令信号に代えて非常停止用トルク指令信号発生部から発生された非常停止用トルク指令信号を該電流制御部に選択切換入力可能に形成されたプレス機械である。
【0031】
この請求項3の発明に係るプレス機械では、通常運転時および通常停止指令が発せられた場合、モータ駆動制御部等は請求項2の発明の場合と同様に作用する。
【0032】
ここで、非常停止指令信号が発生された場合には、トルク指令信号切換回路が、速度制御部から生成出力される通常トルク指令信号(通常点弧信号の元を成す。)に代えて非常停止用トルク指令信号発生部から発生された非常停止用トルク指令信号(非常停止用点弧信号の元を成す。)を、電流制御部に選択切換入力する。
【0033】
この非常停止用トルク指令信号を例えばモータトルクを“ゼロ”とする信号に選択しておけば、電流制御部およびPWM制御部は協働してモータを可及的速やかに減速・停止させるための電流偏差信号に対応する非常点弧信号を生成するとともに各相用非常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力する。したがって、各制御素子を非常駆動させモータを急速に回転減速して停止させることができる。ドライバー部(各制御素子)の駆動電源は、コンデンサから供給される電気エネルギーである。交流電源が停電した場合でも、非常駆動による減速トルクでモータを減速・停止させることができるわけである。
【0034】
よって、請求項1の発明の場合と同様に2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題点を一掃しつつ非常停止指令信号に応えた回転停止までの減速停止時間を大幅に短縮することができ、通常停止指令信号による通常の減速停止時間とほぼ同様な短時間でモータ停止させることができる。しかも、非常停止用トルク指令信号発生部とトルク指令信号切換回路とを設ければよいから具現化が容易である。
【0035】
また、請求項4の発明は、前記モータ駆動制御部を、モーション指令部から出力された通常位置指令信号と検出された位置フィードバック信号とを比較して得た位置偏差信号に対応する速度指令信号を生成出力する位置制御部と,出力された速度指令信号と検出された速度フィードバック信号とを比較して得た速度偏差信号に対応する通常トルク指令信号を生成出力する速度制御部と,モータ駆動用電流の流れるパターンを順次に切換えるための各相ごとの相信号を生成出力する相信号生成部と,出力された通常トルク指令信号と相信号との乗算により各相用の目標電流信号を生成しかつ生成された目標電流信号と検出されたモータ電流信号とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号を生成出力する電流制御部と,変調回路と前記ドライバー部とを含み入力された電流偏差信号に対応する前記通常点弧信号を生成するとともに各相用通常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力するPWM制御部とを有し、三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流によりモータを回転駆動可能に形成し、非常停止用位置指令信号を発生する非常停止用位置指令信号発生部と,該モーション指令部から出力される前記通常点弧信号の元を成す通常位置指令信号および非常停止用位置指令信号発生部から発生される非常停止用点弧信号の元を成す非常停止用位置指令信号とを選択的に切換可能な位置指令信号切換回路とを設け、この位置指令信号切換回路が、非常停止指令信号が発生された場合に該モーション指令部から生成出力される通常位置指令信号に代えて非常停止用位置指令信号発生部から発生された非常停止用位置指令信号を該位置制御部に選択切換入力可能に形成されたプレス機械である。
【0036】
この請求項4の発明に係るプレス機械では、通常運転時および通常停止指令が発せられた場合、モータ駆動制御部等は請求項2の発明の場合と同様に作用する。
【0037】
ここで、非常停止指令信号が発生された場合には、位置指令信号切換回路が、モーション指令部から出力される通常位置指令信号(通常点弧信号の元を成す。)に代えて非常停止用位置指令信号発生部から発生された非常停止用位置指令信号(非常停止用点弧信号の元を成す。)を、位置制御部に選択切換入力する。
【0038】
この非常停止用位置指令信号を例えば通常位置指令信号の中の減速後停止用の信号と同じ信号(あるいは、通常位置指令信号の中の減速後停止用の信号を兼用する。)に選択しておけば、モータ駆動制御部は、通常停止の場合と同じ減速率で減速後停止させるための電流偏差信号に対応する非常点弧信号を生成するとともに各相用非常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力する。したがって、各制御素子を非常駆動させモータを急速に回転減速して停止させることができる。ドライバー部(各制御素子)の駆動電源は、コンデンサから供給される電気エネルギーである。交流電源が停電した場合でも、非常駆動による減速トルクでモータを減速・停止させることができるわけである。
【0039】
よって、請求項1の発明の場合と同様に2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題点を一掃しつつ非常停止指令信号に応えた回転停止までの減速停止時間を大幅に短縮することができ、非常停止指令に応えた回転停止までの時間と通常運転時の減速後停止指令に応えた回転停止までの時間とを同一とすることができる。しかも、非常停止用位置指令信号発生部をモーション指令部の一部を利用可能(または、兼用可能)にかつ位置指令信号切換回路を例えばソフトウエア処理(CPU処理)可能に構築することができるから具現化が一段と容易である。
【0040】
さらに、請求項5の発明は、前記通常位置指令信号の中の一態様である減速時用通常位置指令信号と前記非常停止用位置指令信号とが、機械的に許容される最大減速度で前記スライドを減速移動させつつ停止可能な同じ信号態様に選択されているプレス機械である。
【0041】
この請求項5の発明に係るプレス機械では、非常停止用位置指令信号が、減速時用通常位置指令信号(通常位置指令信号の中の一態様)と同じ信号態様つまり機械的に許容される最大減速度(マイナスの加速度)とされ、通常の場合と同じにスライド(モータ)を減速移動させつつ停止する。したがって、減速停止時間を最短化できる。
【0042】
さらに、請求項6の発明は、非常停止ボタンが操作された場合,機械的乃至電気的な異常発生が検出された場合および停電発生が検出された場合のいずれかで前記非常停止指令信号が生成出力されるプレス機械である。
【0043】
この請求項6の発明に係るプレス機械では、通常運転中に、非常停止ボタンが操作された場合に非常停止指令信号が生成出力された場合(電源を遮断する)の他、機械的乃至電気的な異常発生(例えば、オーバーラン)が検出された場合(電源を遮断する)にも、さらに電源遮断の必要性がない場合でも停電発生が検出された場合(例えば、交流電源断)にも、非常停止指令信号は生成出力されかつコンデンサから供給された電気エネルギーを利用して減速・停止することができるから、減速停止時間を統一的に短縮化することができる。
【0044】
さらにまた、請求項7の発明は、前記モータの回転速度が設定速度以下に減速された以降にモータ軸に機械的に関与して当該モータ軸を回転停止可能かつ停止維持可能に形成されまたは回転停止後以降にモータ軸に機械的に関与して当該モータ軸を直ちに停止維持可能に形成されたパーキングブレーキを設けたプレス機械である。
【0045】
この請求項7の発明に係るプレス機械では、通常停止および非常停止のいずれの場合でも、モータの回転速度が設定速度以下に減速された以降(または、回転停止後以降)に、モータ軸に機械的に関与する方式のパーキングブレーキを働かせ、モータ軸を回転停止させかつその後に停止維持(または、直ちに停止維持)させる。
【0046】
すなわち、実質的に回転停止と言ってもよい低速になったら(または、回転停止してから)、ブレーキを掛けてモータ軸を完全に停止維持させるので、請求項1から請求項6までの各発明の場合と同様な作用効果を超える時間短縮ができかつ通常停止指令および非常停止指令の場合の各減速停止時間(安全距離)を完全に同一とすることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0048】
(第1の実施の形態)
本プレス機械10は、図1〜図8に示す如く、モータ駆動電源回路(95,72C)を交流電源設備130に接続された整流回路95とこの整流回路に接続されたドライバー部72Cとから形成され、両者(95,72C)間の電源電路(P−N)にコンデンサ75を設け、モータ駆動制御部(60,70)の一部をも構成するドライバー部72Cの各制御素子(トランジスタQ1〜Q6)を通常運転の場合は通常点弧信号TT(TTT)で通常駆動できるようにかつ非常停止指令信号SESが発せられた場合には非常停止用点弧信号ETT(TTT相当)で非常駆動して回転減速後にモータ停止できるように点弧信号を選択的に切換可能に形成し、非常停止指令信号SESが発せられた場合でもコンデンサ75に蓄積された電気エネルギーを利用してモータ30を強制してトルク減速駆動(非常駆動)することで回転停止までの減速停止時間(結果として、安全距離d)を短縮化可能に形成されている。
【0049】
すなわち、この第1の実施の形態では、モータ駆動制御部(60,70)を、図3に示す位置制御部62(61)と,速度制御部64(63)と,相信号生成部40と,電流制御部71と,PWM制御部72とを含み、生成された各相用通常点弧信号TT[図5(A)を参照]に応じた三相駆動電圧Spwmu,Spwmv, Spwmwを出力させかつ三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流Iu,Iv,Iwによりモータ30を回転駆動可能に形成するとともに、非常停止用点弧信号ETTを発生する非常停止用点弧信号発生部45と,通常点弧信号TTおよび非常停止用点弧信号ETTとを選択的に切換可能な点弧信号切換回路47とを設け、非常停止指令信号SESが発生された場合に変調回路72Aから生成出力される通常点弧信号TT(TTT)に代えて非常停止用点弧信号発生部45から発生された非常停止用点弧信号ETT(TTT相当)をドライバー部72Cに選択切換入力可能に形成してある。
【0050】
図1において、プレス機械10の駆動機構は、クランク軸12等を含むクランク機構11から構成されている。このクランク軸12は、軸受14,14に回転自在に支持されかつモータ(メインモータ)30にはギヤ(メインギヤ13,ピニオン30G…減速比γの減速機構)を介して間接的に連結されている。かかるギヤ(減速機構30G,13)を介せば、一段と高いスライド荷重値を得ることができる。なお、クランク軸12にモータ30を直結しても実施することができる。
【0051】
図1に示すモータ30は、スライド17の昇降動作用の駆動源として使用(供用)されるもので、サーボモータ駆動方式とするためにAC(交流)サーボモータから形成され、回転フリー状態では発電作用を発揮する。モータ軸30Sは、メカ式のブレーキ装置19で回転停止状態を保持(ロック)可能である。30Fは冷却ファンである。
【0052】
駆動機構(11)の一部を構成するコンロッド16は、上端部がクランク軸12の偏心部に被嵌装着され、下端部はスライド17内の球面軸受部材(図示省略)に回転可能に嵌装されている。なお、クランク機構を具備する従来プレス機械10Pの場合のように、コンロッド16とスライド17との間に、油圧放出型の過負荷防止装置を設けられてはいない。なぜならば、この実施の形態では、モータ30の駆動電流(Iu,Iv,Iw)を利用して算出したスライド荷重値を監視して荷重値過大に至る以前にプレス停止可能に形成してあるからである。過負荷防止装置の一掃化は、プレス機械10自体の機械軽量化,小型化およびコスト低減に大きく貢献できる。
【0053】
スライド17は、図1に示す如く、プレスフレーム1に上下方向に摺動自在に装着されている。必要によって、ウエイトバランス装置に係合させてもよい。駆動源であるモータ30によりクランク軸12を回転駆動すれば、コンロッド16を介してスライド17を昇降駆動することができる。金型はスライド17側の上型とボルスタ2側の下型とからなる。
【0054】
ACサーボモータ(30)の図3に示す各相U,V,Wのモータ駆動電流Iu,Iv,Iwに対応する各相電流信号Ui,Vi,Wiは、電流検出部73によって検出される。また、モータ30には、図1〜図3に示すエンコーダ35が連結されている。
【0055】
このロータリーエンコーダ35は、原理的には多数の光学的スリットと光学式検出器とを有し、図3のモータ30(クランク軸12)の回転角度θmを出力するが、この第1の実施の形態では、クランク角度θm(パルス信号)をスライド17の上下方向位置相当信号PT(パルス信号)に変換して出力する信号変換器(図示省略)を含むものとされている。
【0056】
図1,図2に示すように、プレス機械10のクランク軸12には、モータ30とクランク軸12との間に減速機構(30G,13)が介装されていることから、これに対応させるために検出軸12Sを介してスライド位置(スライド移動速度)検出用のエンコーダ37を設けてある。このエンコーダ37の基本的構成・機能は、モータ回転駆動制御用のエンコーダ35の場合と同様である。
【0057】
図2,図3において、プレス機械10のプレス運転制御システムは、モーション指令部を含むプレス運転制御部(80)とモータ駆動制御部(位置速度制御部60とモータ駆動部70)とから形成されている。なお、位置速度制御部60とモータ駆動部70とを一体形成することもできる。
【0058】
図2において、コンピュータ80は、CPU(時計機能を含む)81,ROM82,RAM83,メモリ(強誘電体メモリ)83M,操作部(PNL)84,表示部(IND)85および複数のインターフェイス(I/F)86,88,91,95,96,97を含み、プレス機械10[および、プレス材料搬送装置(図示省略)]についての設定選択指令部等を構成するとともに、この実施形態では各種の監視機能も備える。
【0059】
コンピュータ80のインターフェイス(I/F)86はモーション指令部(80)の一部を形成しかつ図2,図3に示す通常位置指令信号PTsの出力用で、インターフェイス(I/F)88は自機のスライド速度(位置)相当信号(θk)の検出用である。また、インターフェイス(I/F)91はブレーキ装置19の制御信号用である。
【0060】
また、インターフェイス(I/F)95は運転ボタン110の操作による運転指令信号の入力用で、インターフェイス(I/F)96は非常(急)停止ボタン120の操作による非常(急)停止指令信号の入力用で、インターフェイス(I/F)97はCPU81処理により生成された非常(急)停止指令信号SESの出力用である。なお、運転ボタン110は2つ設けかつ2つ同時に押下された場合に運転指令信号を出力するように形成してもよい。
【0061】
ここに、非常停止指令信号SESは、図2の非常(急)停止ボタン120が非常停止操作された場合の他、機械的乃至電気的な異常発生が検出された場合(CPU管理による。)および図5(B)の停電検出器138で停電発生が検出された場合のいずれでも生成されかつインターフェイス97から出力される。
【0062】
以下では、各種の固定情報,制御プログラム,演算(算出)式等は、ROM82に固定的に格納されまたはメモリ83Mに書換え可能に記憶保持されているものとして説明するが、これらは書換え可能な記憶保持型の他メモリやハードディスク装置(HDD)等に格納させておくように形成してもよい。
【0063】
コンピュータ80には、自機(10)の状況判断便宜のために表示部85に各種情報(例えば、クランク角度θk,スライド位置PT,スライド移動速度,加速度,荷重値等)の全てまたは操作部84を用いて選択された一部を、表示出力可能に形成されている。この表示部85への表示出力態様は、デジタル数値やグラフィック曲線等として行える。かくして、プレス運転中の成形状況を迅速かつ正確に把握できるので、高品質製品を能率よく、しかも安全に生産することに大きく貢献できる。
【0064】
モーション指令プログラムを格納させたROM82およびCPU81から形成されたモーション指令部(80)は、位置パルスの払出し方式構造で、選択されたモーションパターン(時間t−スライド位置PTカーブ)に則り位置指令パルス(通常位置指令信号)PTsを出力する。
【0065】
例えば、速度設定器(84)を用いて設定されたモータ回転速度が450rpmで、エンコーダ35から1回転(360度)当りに出力されるパルス数が100万パルスで、払出しサイクルタイムが5mSである場合は、1サイクル(5mS)毎に出力されるパルス数は、37500パルス[=(1000000×450)/(60)×0.005]となる。
【0066】
なお、速度設定器(84),モーション指令部(80…81,82)等は、コンピュータ80に接続可能なセッター,ロジック回路,シーケンサ等から構成してもよい。
【0067】
図3において、位置速度制御部60は、位置比較器61,位置制御部62,速度比較器63,速度制御部64を含み、電流制御部71に通常電流指令信号Siを出力可能に形成されている。なお、速度検出器36は、図示上の便宜性から位置速度制御部60に含めた形で表現した。
【0068】
まず、位置比較器61は、モーション指令部(80)[位置指令信号出力用インターフェイス86]から入力されたスライド位置信号つまり通常位置指令信号(目標値信号)PTsとエンコーダ35(減速比γを勘案すれば、37を利用しても実施することができる。)で検出された実際のスライド位置フィードバック信号FPT[θm=(1/γ)・θk]とを比較して、位置偏差信号△PTを生成出力する。なお、この位置比較器61は、次の位置制御部62と一体的に構成することができる。
【0069】
位置制御部62は、位置比較器61からの位置偏差信号△PTに対応する速度指令信号Spを生成出力する。詳しくは、入力された位置偏差信号△PTを累積し、それに位置ループゲインを乗じ、速度信号Spを生成出力する。速度比較器63は、この速度信号Spと速度検出器36からの速度信号(速度フィードバック信号)FSとを比較して、速度偏差信号△Sを生成出力する。
【0070】
すなわち、位置制御部62は、モーション指令部(80)から出力された位置指令信号PTsと検出された位置フィードバック信号(FPT)とを比較して得た位置偏差信号△PTに対応する速度指令信号Spを生成出力する。
【0071】
速度比較器63は、位置制御部62から出力された速度指令信号Spと検出された速度フィードバック信号FSとの比較によりトルク指令信号Siを生成出力する。この速度比較器63は次の速度制御部64と一体的に構成してもよい。
【0072】
速度制御部64は、この速度比較器63で得た速度偏差信号△Sに速度ループゲインを乗じ、電流指令信号Siを生成して電流制御部71に出力する。この電流指令信号Siは、実質的にはトルク指令信号である。
【0073】
図3において、モータ駆動部(モータ駆動回路)70は、相信号生成部40と電流制御部71とPWM制御部72とから構成されている。
【0074】
電流制御部71は、速度制御部64から出力されたトルク指令信号Siと相信号生成部40から出力された各相信号Up,Vp,Wpとの乗算により各相用の目標電流信号を生成しかつ生成された目標電流信号と検出されたモータ電流信号とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号を生成出力する。
【0075】
詳しくは、図4に示す各相(U,V,W)用の電流制御部71U,71V,71Wからなる。例えばU相電流制御部71Uは、電流指令信号(トルク指令信号相当)SiとU相信号Upとを乗算してU相目標電流信号Usiを生成し、引続きU相目標電流信号Usiと実際のU相電流信号Uiとを比較してPWM指令としての電流偏差信号(U相電流偏差信号)Siuを生成出力する。他のV,W相電流制御部71V,71Wでも、V,W相電流偏差信号Siv,Siwが生成出力される。
【0076】
この電流制御部71に入力される相信号Up,Vp,Wpは、相信号生成部40で生成される。つまり、相信号生成部40は、図4に示すモータ駆動用電流Iu,Iv,Iwの流れるパターンを図7に示す順番通りに順次に切換えるための各相ごとの相信号Up,Vp,Wpをエンコーダ35の検出信号に基づき生成出力する。図3のモータ相電流検出器73は、各相電流(値)信号Ui,Vi,Wiを検出して電流制御部71にフィードバックする。
【0077】
PWM制御部72は、図5(A),(B)に示す如く、変調回路72Aとアイソレーション回路72Bとドライバー部72Cとを含み、入力された各相用の電流偏差信号Siu,Siv,Siwに対応する通常点弧信号TT[PWM制御信号(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)]を生成するとともにPWM制御信号(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)に応じて三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを出力する。
【0078】
アイソレーション回路72Bは、電気的絶縁のために設けられているので、トランジスタ(Q1〜Q6)を点弧するためのトランジスタ点弧信号TTT[(+u,+v,+w)、(−u,−v,−w)]は、通常点弧信号TT[(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)]に対応しかつ信号種類上実質的には通常点弧信号TT[(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)]と同じである。
【0079】
すなわち、PWM制御部72は、図6(A),(B)に示す如く三角波のキャリア信号と電流偏差信号Siuとを比較してパルス幅変調して通常点弧信号TTであるPWM制御信号(例えば、+U,−U)を生成する図5(A)の変調回路72Aと、このPWM制御信号(+U,−U)に対応するトランジスタ点弧信号TTTであるPWM信号(+u,−u)を生成出力する図5(A)のアイソレーション回路72Bと、各相ごとのPWM信号(+u,+v,+w)、(−u,−v,−w)[通常点弧信号TT]に応じた三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを出力する図5(B)に示すドライバー72Cとからなる。
【0080】
つまり、図3の電流制御部71から出力される各相用の電流偏差信号Siu,Siv,SiwからPWM変調された図5(A)のPWM制御信号(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)[PWM信号(+u,+v,+w)、(−u,−v,−w)]に応じた三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを生成出力し、その結果ドライバー部72Cからモータ30にモータ駆動用電流Iu,Iv,Iwを流すことができる。
【0081】
因に、図5(A)にPWM信号(+u,+v,+w)、(−u,−v,−w)は、モータ30を正回転させるために、図7の(1)→(2)→(3)→(4)→(5)→(6)に示す順(逆回転の場合は、逆順)の点弧パターンで当該各相にモータ駆動用電流Iu,Iv,Iwを流すことができるものとして生成される。
【0082】
但し、図7の(10)は電圧と電流の流れとの関係から、同(11)はモータ端子電位が+極性か−極性かの2値であり中間電位がないことから、いずれも原理的にありえない。なお、点弧パターンは、他の方式(例えば、モータ30に組み込んだ磁石を検出監視しつつ相信号を生成する。)で生成するようにしてもよい。
【0083】
また、モータトルクの強弱は、流れる電流の大きさで決まりPWM制御による。流れる電流方向は、図7に対応させた図8の(1)〜(6)である。なお、図8の(20)は、モータ30のどの相コイルにも電流が流れない場合で、トルクがゼロである。つまり、モータ30は回転フリーで外力が加わると回転してしまう。
【0084】
ドライバー部72Cは、図5(B)に示す如く、一方側と他方側とに直列配設された各相用各1対のトランジスタ(Q1,Q3,Q5、Q2,Q4,Q6)およびダイオードとを含むインバータ回路から形成され、各PWM信号(+u,+v,+w)、(−u,−v,−w)でスイッチング(ON/OFF)制御されて三相駆動電圧Spwmu,Spwmv,Spwmwを出力し、モータ30の各相コイルに各相モータ駆動電流Iu,Iv,Iwをそれぞれに流すことができ、モータ30を回転駆動することができる。
【0085】
このドライバー部72Cは、駆動電源的には図5(B)に示す各相用整流ダイオードを含む整流回路(コンバータ)95に接続され、この整流回路95は元電源[3相(R,S,T)交流電源]を供給する交流電源設備130に接続されている。
【0086】
ここにおいて、コンデンサ75は、整流回路95とドライバー部72Cとの間の電源電路(P−N)に設けられ、プレス運転中に電気エネルギー量を蓄積することができる。この実施の形態では、電解コンデンサから形成され、容量的にはドライバー部72C(モータ30)の駆動電源を0.3sec以上保持可能に選択されている。このコンデンサ75は電気二重層型としてもよい。また、平滑コンデンサの働きもするものとしてある。
【0087】
非常停止用点弧信号発生部45は、図5(A)に示すように、この実施の形態では、モーション指令部(80)から減速時用通常位置指令信号(通常位置指令信号の中の一態様)が位置速度制御部60(61)に入力された場合にPWM制御部72(72A)から出力される通常点弧信号TT[(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)]と同じ信号態様の非常停止用点弧信号ETT[(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)]を発生する。なお、非常停止用点弧信号発生部45はコンピュータ80(例えば、81,82,83M)から形成してもよい。
【0088】
さらに、この実施の形態では、非常停止用点弧信号ETTは機械的に許容される最大減速度(マイナスの加速度)に対応するものとされ、通常運転の場合(通常点弧信号TT)と同じ速度(最大減速度)でスライド17(モータ30)を減速移動させつつ停止させることができる。
【0089】
点弧信号切換回路47は、変調回路72Aから生成出力される通常点弧信号TTおよび非常停止用点弧信号発生部45から発生される非常停止用点弧信号ETTとを選択的に切換可能である。具体的には、非常停止指令信号SESが発生されかつコンピュータ80から入力された場合に、変調回路72Aから生成出力される通常点弧信号TTに代えて非常停止用点弧信号発生部45から発生された非常停止用点弧信号ETT[(+U,+V,+W)、(−U,−V,−W)]をアイソレーション回路72Bを介することでトランジスタ点弧信号TTT[(+u,+v,+w)、(−u,−v,−w)]としてドライバー部72Cに選択切換入力可能に形成されている。
【0090】
パーキングブレーキ制御手段(CPU81,ROM82)は、モータ30の回転速度が設定速度以下に減速された以降(または、回転停止後以降)に、モータ軸30S(30)を回転停止させかつその後に停止維持(または、直ちに停止維持)可能にブレーキ装置(パーキングブレーキ)19をブレーキ動作させる。
【0091】
このブレーキ装置19は、通常停止指令と非常停止指令との各減速停止時間を完全同一としながら短縮可能とするものであり、モータ30の回転速度が設定速度以下に減速された以降(または、回転停止後以降)に、モータ軸30Sに機械的に関与してモータ軸30Sを回転停止させかつその後に停止維持(または、回転停止で直ちに停止維持)可能に形成されたパーキングブレーキを形成する。
【0092】
そして、ブレーキ装置19の必要ブレーキトルク(制動力)は、モータ30の完全フリー状態時の停止状態を維持できればよい。サーボロック時の大きなトルクに対するメカブレーキ(6,7)を設けていた従来例の場合と比較して、低コストで具現化できかつ小型である。
【0093】
かかる構成の第1の実施の形態では、図2に示す運転ボタン110を押下した(あるいは、運転指令切換する型の運転スイッチでは起動指令に切換えた)場合に、通常運転に入る。
【0094】
図2のプレス運転制御部(80)の一部を構成するモーション指令部(80…81,82,83M)からモータ駆動制御部(60,70)を構成する位置速度制御部60の位置比較器61に通常運転用の位置指令信号PTsが出力される。
【0095】
図3の位置速度制御部60(64)では、位置制御部62が通常位置指令信号PTsと検出された位置フィードバック信号FPTとを比較して得た位置偏差信号△PTに対応する速度指令信号Spを生成出力する。次いで、速度制御部64が速度指令信号Spと検出された速度フィードバック信号FSとを比較して得た速度偏差信号△Sに対応する通常運転用の通常トルク(電流)指令信号Siを生成出力する。
【0096】
モータ駆動部70では、電流制御部71およびPWM制御部72が働く。この際、図5(A)の点弧信号切換回路47は変調回路72Aからの通常点弧信号TTを選択している。すなわち、電流制御部71は、通常トルク指令信号Siと相信号生成部40から出力された相信号Up等との乗算により目標電流信号を生成しかつ生成した目標電流信号と検出モータ電流信号Ui等とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号Siu,Siv,Siwを生成出力する。
【0097】
PWM制御部72は、変調回路72Aとアイソレーション回路72Bとドライバー部72Cとを含み、電流偏差信号に対応する通常点弧信号TTを生成するとともに各相用通常点弧信号に応じた三相駆動電圧Spwmu, Spwmv, Spwmwを出力する。
【0098】
つまり、モータ30は、通常点弧信号TTに対応するトランジスタ点弧信号TTTにより通常回転駆動される。なお、相信号生成部40はエンコーダ35の検出信号に基づき相信号Up,Vp,Wpを生成出力する。
【0099】
かくして、モータ30が回転すると、図1に示すクランク軸12が回転し、スライド17が昇降運動される。モータ30は、スライドモーションに応じた加速,定速,減速の組合せとして回転駆動(通常駆動)される。この際、ブレーキ装置19は非ブレーキ状態(OFF状態)である。
【0100】
図1のスライド17の動き(クランク軸12の回転)は、エンコーダ37の検出信号から定量的に知ることができる。加工領域では例えば30spm乃至10spmの低速で絞り加工して高精度製品を生産でき、非加工領域では例えば60spmの高速としたスライドモーションを選択し、生産性も担保することができる。
【0101】
図2に示す運転ボタン110から手を離した(あるいは、運転指令切換する型の運転スイッチでは停止指令に切換えた)場合は、通常停止指令が発せられる。すると、モーション指令部(80)から減速指令(および、これに引続く停止指令を含む)に相当する通常位置指令信号PTsが出力され、モータ30は減速・停止されかつサーボロックになる。この場合の減速停止時間は機械的に許容されたスライド加減速度に対応する最短的時間である。この際のモータトルクは速度制御部64から出力される通常トルク指令信号Siに対応する値である。
【0102】
ここに、非常停止指令信号SESが発生された場合、図5(A)の点弧信号切換回路47は、変調回路72Aから生成出力される通常点弧信号TTに代えて非常停止用点弧信号発生部45から発生された非常停止用点弧信号ETTをドライバー部72Cに選択切換入力する。
【0103】
この非常停止用点弧信号ETT[(+u,+v,+w)、(−u,−v,−w)]が、モータ30を強制的に回転減速しつつ停止することができるようにセットされているので、各制御素子(Q1〜Q6)を非常駆動させモータ30を回転減速して停止させる。ドライバー部(各制御素子)72Cの駆動電源は、コンデンサ75から供給される電気エネルギーである。交流電源(130)が停電した場合でも、非常駆動によるサーボモータ(30)自身の減速トルクで積極的かつ早期に減速・停止させることができるわけである。
【0104】
エンコーダ35の出力からモータ30の回転速度が設定速度(例えば、1rpm)以下に低下した以降(または、停止以降)に、パーキングブレーキ制御手段(81,82)が、ブレーキ装置(パーキングブレーキ)19をブレーキ動作させる。
【0105】
しかして、この第1の実施の形態によれば、非常停止指令信号SESに応えた回転停止までの減速停止時間を、抵抗方式のダイナミックブレーキ140を設けた場合に比較して大幅に短縮することができるとともに、通常停止指令信号SESによる通常の減速停止時間とほぼ同様な短時間でモータ停止させることができる。2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題点を一掃化できる。
【0106】
また、非常停止指令の場合[サーボモータ(30)自体の減速トルクにより減速停止させることができる。]の減速停止時間(例えば、100〜150ms)と通常停止指令の場合の減速停止時間(例えば、90〜140ms)とを同一化できる。したがって、短い方の安全距離dを採用できるから、製品と運転ボタンとの相対位置を一段と短距離化できる。よって、取扱い容易で生産性も大幅に向上できる。
【0107】
また、非常停止指令(SES)が発せられた場合には、プレス運転中にコンデンサ75に蓄積しておいた電気エネルギーを利用して強制的に減速停止するので、スイッチ135FをOFF(開成)させての電源遮断や停電発生のときでも、安全かつ確実なモータ停止ができる。また、減速停止時間が変動する抵抗利用の従来熱変換方式の場合に比較して、安定した減速停止時間でモータを停止することができるから安全距離dを正確に規定できる。
【0108】
また、安全距離dが短くなると、光線式安全装置(図示省略)の設定距離をも比例的に短くできるから、作業迅速性および作業安全性を一段と向上できる。
【0109】
さらに、非常停止用点弧信号発生部45と点弧信号切換回路47とを設ければよいから、具現化が容易でかつコンデンサ容量との関係で適宜な減速カーブを選択することができる。事後的に、これらを付設することも簡単である。
【0110】
さらに、非常停止用位置指令信号EPTsが、減速時用通常位置指令信号(通常位置指令信号の中の一態様)PTsと同じ信号態様つまり機械的に許容される最大減速度(マイナスの加速度)とされ、通常停止指令の場合と同じにスライド17(モータ30)を減速移動させつつ停止することができるから、減速停止時間を最短化できる。
【0111】
さらに、通常運転中に、非常停止ボタン120が操作された場合(スイッチ135FをOFFして電源を遮断する。),機械的乃至電気的な異常発生(例えば、オーバーラン)が検出された場合(スイッチ135FをOFFして電源を遮断する。)および停電検出器138で停電発生が検出された場合に、非常停止指令信号SESが生成出力されるので減速停止時間を統一的に短縮化することができる。
【0112】
さらにまた、通常停止指令および非常停止指令のいずれの場合でも、モータ30の回転速度が設定速度以下に減速された以降(または、回転停止後以降)にパーキングブレーキ(19)を働かせてモータ軸30Sを回転停止させかつその後に停止維持(または、直ちに停止維持)させるので、通常停止指令および非常停止指令の場合の各減速停止時間(安全距離d)を完全同一とすることができる。
【0113】
さらにまた、ブレーキ装置19は、モータ停止後(乃至極低速時)に停止保持することができればよいので、従来のクラッチ&ブレーキ装置(6、7)がスライド移動中(モータ回転中)にブレーキ動作させかつモータ30Pの大きなホールディングトルクに耐えるものであるために大型・高価であったのに比較して、非常に小型で安価である。
【0114】
(第2の実施の形態)
この第2の実施形態は、図9に示す如く、基本的構成・機能が一部[図5(Aの45,47]を除き第1の実施の形態の場合(図1〜図8)と同様とされているが、点弧信号の元をなすトルク指令信号を切換えて減速停止時間を短縮可能に形成されている。
【0115】
すなわち、図9に示す非常停止用トルク指令信号発生部(80…81,82,83M)とトルク指令信号切換回路50とを設け、非常停止指令信号SESが発生された場合に速度制御部64から生成出力される通常トルク指令信号Siに代えて非常停止用トルク指令信号発生部(80)から発生された非常停止用トルク指令信号ESiを電流制御部71に選択切換入力可能に形成してある。
【0116】
ここに、非常停止用トルク指令信号発生部(80)は、図2のコンピュータ80(81,82等)から形成され、メモリ83M(ROM82でもよい。)に設定記憶されている非常停止用トルク指令信号ESi(この実施の形態では、値が“ゼロ”)を電流制御部71に出力する。
【0117】
トルク指令信号切換回路50は、図9に示す如く、リレー51と補助接点52,53を含み、運転指令信号(通常運転指令信号および通常停止指令信号)で接点52をONさせかつ接点53をOFFさせ、非常停止指令信号SESが出力された場合に接点52をOFFさせかつ接点53をONさせる構造である。なお、説明簡素化のためにリレー方式としたが、静止型構造から形成してもよい。
【0118】
かくして、速度制御部64から出力される通常点弧信号TT[図5(A)を参照]の元を成す通常トルク指令信号Siおよび非常停止用点弧信号発生部(80)から発生される非常停止用点弧信号ETT[図5(A)を参照]の元を成す非常停止用トルク指令信号ESiとを選択的に切換可能である。
【0119】
具体的には、コンピュータ80から非常停止指令信号SESが発生された場合に、速度制御部64から生成出力される通常トルク指令信号TTに代えて非常停止用トルク指令信号発生部(80)から発生された非常停止用トルク指令信号ETTを電流制御部71に選択切換入力可能である。
【0120】
かかる構成の第2の実施の形態においては、通常運転時および通常停止指令が発せられた場合、モータ駆動制御部(60,70)等は、第1の実施の形態の場合と同様に作用する。
【0121】
非常停止指令信号SESが発生された場合には、トルク指令信号切換回路50が働き(スイッチ52をOFFとし、スイッチ53をONとする。)、速度制御部64から生成出力される通常トルク指令信号(通常点弧信号の元を成す。)Siに代えて非常停止用トルク指令信号発生部(80)から発生された非常停止用トルク指令信号(非常停止用点弧信号の元を成す。)ESiが電流制御部71に選択切換入力される。
【0122】
この非常停止用トルク指令信号ESiは、この実施の形態ではモータトルクを“ゼロ”とすることができる信号に選択されているので、電流制御部71およびPWM制御部72は協働してモータ30を可及的速やかに減速・停止させるための電流偏差信号に対応する非常点弧信号ETTを生成するとともに、各相用非常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力する。
【0123】
したがって、各制御素子(Q1〜Q6)を非常駆動させモータ30を急速に回転減速して停止させることができる。ドライバー部(各制御素子)72Cの駆動電源は、コンデンサ75から供給される電気エネルギーである。交流電源(130)が停電した場合でも、非常駆動による減速トルクでモータを減速・停止させることができる。
【0124】
しかして、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様に2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題を一掃しつつ、非常停止指令信号SESに応えた回転停止までの減速停止時間を抵抗方式のダイナミックブレーキ140を設けた場合に比較して大幅に短縮することができるとともに、通常停止指令信号による通常の減速停止時間とほぼ同様な短時間でモータ停止させることができる。しかも、非常停止用トルク指令信号発生部(80)とトルク指令信号切換回路50とを設ければよいから具現化が容易でかつコンデンサ容量との関係で適宜な減速カーブを選択することができる。事後的に、これらを付設することも簡単である。さらに、第1の実施の形態の場合と比較して制御性を一段と安定させることができる。
【0125】
(第3の実施の形態)
この第3の実施形態は、図10に示す如く、基本的構成・機能が一部[図5(Aの45,47]を除き第1の実施の形態の場合(図1〜図8)と同様とされているが、点弧信号の元をなす位置指令信号を切換えて減速停止時間を短縮可能に形成されている。
【0126】
すなわち、図10に示す非常停止用位置指令信号発生部(80)と位置指令信号切換回路(81,82,86)とを設け、非常停止指令信号SESが発生された場合にモーション指令部(80)から生成出力される通常位置指令信号PTsに代えて非常停止用位置指令信号発生部(80)から発生された非常停止用位置指令信号EPTsを位置制御部62(61)に選択切換入力可能に形成されている。
【0127】
非常停止用位置指令信号発生部(80)は、図2のコンピュータ80(81,82等)から形成され、メモリ83M(ROM82でもよい。)に設定記憶されている非常停止用位置指令信号EPTs(この実施の形態では、通常位置指令信号PTsの中の減速指令時の信号と同じ。)を位置速度制御部60(61)に出力する。
【0128】
通常位置指令信号PTsの中の一態様である減速時用通常位置指令信号(PTs)と非常停止用位置指令信号EPTsとが、機械的に許容される最大減速度(マイナスの加速度)でスライド17(モータ30)を減速移動させつつ停止可能な同じ信号態様に選択されている。
【0129】
また、位置指令信号切換回路は、切換制御プログラムを格納させたROM82とCPU81とインターフェイス86とから形成され、モーション指令部(80)から出力される通常点弧信号TTの元を成す通常位置指令信号PTsおよび非常停止用位置指令信号発生部(80)から発生された非常停止用点弧信号ETTの元を成す非常停止用位置指令信号EPTsとを選択的に切換可能である。
【0130】
かかる構成の第3の実施の形態の場合には、通常運転時および通常停止指令が発せられた場合は、モータ駆動制御部(60,70)等は、第1の実施の形態の場合と同様に作用する。
【0131】
ここで、非常停止指令信号SESが発生された場合には、位置指令信号切換回路(81,82,86)が、モーション指令部(80)から出力される通常位置指令信号(通常点弧信号TTの元を成す。)PTsに代えて非常停止用位置指令信号発生部(80)から発生される非常停止用位置指令信号(非常停止用点弧信号ETTの元を成す。)EPTsを、図10の位置制御部62(61)に選択切換入力する。
【0132】
この非常停止用位置指令信号EPTsは、この実施の形態では、通常位置指令信号PTsの中の減速後停止用の信号と同じ信号(あるいは、通常位置指令信号の中の減速後停止用の信号を兼用)に選択してあるから、モータ駆動制御部(60,70)は、通常停止指令の場合と同じ減速率で減速して停止させるための電流偏差信号に対応する非常点弧信号ETTを生成するとともに各相用非常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力する。
【0133】
したがって、各制御素子(Q1〜Q6)を非常駆動させモータ30を急速に回転減速して停止させることができる。ドライバー部(各制御素子)72Cの駆動電源は、コンデンサ75から供給される電気エネルギーである。交流電源(130)が停電した場合でも、非常駆動による減速トルクでモータ30を減速・停止させることができる。
【0134】
しかして、この第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様に2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題を一掃しつつ、非常停止指令信号SESに応えた回転停止までの減速停止時間(安全距離d)を抵抗方式のダイナミックブレーキ140を設けた場合に比較して大幅に短縮することができるとともに、通常停止指令信号SESによる通常の減速停止時間と同じ短時間でモータ停止させることができる。つまり、非常停止指令に応えた回転停止までの時間と通常運転時の減速後停止指令に応えた回転停止までの時間とを同一とすることができる。しかも、非常停止用位置指令信号発生部(80)はモーション指令部(80)の一部を利用可能(または、兼用可能)にかつ位置指令信号切換回路はソフトウエア処理(CPU処理)により構築可能であるから具現化が一段と容易でかつコンデンサ容量との関係で通常の場合と同じ減速カーブを選択することができる。事後的に、これらを付設することも簡単である。さらに、第1,第2の実施の形態の場合と比較して制御性をより一段と安定させることができる。
【0135】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ドライバー部(各制御素子)を通常運転の場合は通常点弧信号で通常駆動しかつ非常停止指令信号が発せられた場合には非常停止用点弧信号で非常駆動して回転減速しつつモータ停止可能に形成し、非常停止指令信号が発せられた場合でも整流回路とドライバー部との間に設けられたコンデンサに蓄積されている電気エネルギーを利用してモータを強制して回転減速駆動することで回転停止可能に形成されたプレス機械であるから、2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題を一掃しつつ減速停止時間を大幅に短縮することができ、安全距離を小さくできる。
【0136】
また、請求項2の発明によれば、モータ駆動制御部を位置制御部と速度制御部と相信号生成部と電流制御部とPWM制御部とを有し三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流によりモータを回転駆動可能に形成され、非常停止用点弧信号発生部と点弧信号切換回路とを設け、非常停止指令信号が発生された場合に通常点弧信号に代えて非常停止用点弧信号をドライバー部に選択切換入力可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様に2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題を一掃しつつ、非常停止指令信号に応えた回転停止までの減速停止時間を抵抗方式のダイナミックブレーキを設けた場合に比較して大幅に短縮することができるとともに、通常停止指令信号による通常の減速停止時間とほぼ同様な短時間でモータ停止させることができる。しかも、非常停止用点弧信号発生部と点弧信号切換回路とを設ければよいから具現化が容易でかつコンデンサ容量との関係で適宜な減速カーブを選択することができる。
【0137】
また、請求項3の発明によれば、モータ駆動制御部を請求項2の発明の場合と同様な構成とし、かつ非常停止用トルク指令信号発生部とトルク指令信号切換回路とを設け、非常停止指令信号が発生された場合に通常トルク指令信号に代えて非常停止用トルク指令信号を電流制御部に選択切換入力可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様に2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題を一掃しつつ、非常停止指令信号に応えた回転停止までの減速停止時間を抵抗方式のダイナミックブレーキを設けた場合に比較して大幅に短縮することができるとともに、通常停止指令信号による通常の減速停止時間とほぼ同様な短時間でモータ停止させることができる。しかも、非常停止用トルク指令信号発生部とトルク指令信号切換回路とを設ければよいから具現化が容易でかつコンデンサ容量との関係で適宜な減速カーブを選択することができる。さらに、請求項2の発明の場合と比較して制御性を一段と安定させることができる。
【0138】
また、請求項4の発明によれば、モータ駆動制御部を請求項2の発明の場合と同様な構成とし、かつ非常停止用位置指令信号発生部と位置指令信号切換回路とを設け、非常停止指令信号が発生された場合に通常位置指令信号に代えて非常停止用位置指令信号を位置制御部に選択切換入力可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様に2種類(長短)の安全距離dが存在するという問題を一掃しつつ非常停止指令信号に応えた回転停止までの減速停止時間(安全距離)を抵抗方式のダイナミックブレーキを設けた場合に比較して大幅に短縮することができるとともに、通常停止指令信号による通常の減速停止時間と同じ短時間でモータ停止させることができる。つまり、非常停止指令に応えた回転停止までの時間と通常運転時の減速後停止指令に応えた回転停止までの時間とを同一とすることができる。しかも、非常停止用位置指令信号発生部はモーション指令部の一部を利用可能(または、兼用可能)にかつ位置指令信号切換回路は例えばソフトウエア処理(CPU処理)により構築可能であるから具現化が一段と容易でかつコンデンサ容量との関係で通常の場合と同じ減速カーブを選択することができる。さらに、請求項2,3の発明の場合と比較して制御性をより一段と安定させることができる。
【0139】
さらに、請求項5の発明によれば、通常位置指令信号の中の一態様である減速時用通常位置指令信号と非常停止用位置指令信号とが機械的に許容される最大減速度でスライドを減速移動させつつ停止可能な同じ信号態様に選択されているので、請求項4の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに減速停止時間を最短化できる。
【0140】
さらに、請求項6の発明によれば、非常停止指令信号が、非常停止ボタンが操作された場合,機械的乃至電気的な異常発生が検出された場合および停電発生が検出された場合のいずれかで生成出力されるので、請求項1から請求項5まで各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに減速停止時間を統一的に短縮化することができる。
【0141】
さらにまた、請求項7の発明によれば、パーキングブレーキを設け、モータ軸を回転停止させかつその後に停止維持(または、回転停止後に直ちに)停止維持可能に形成されているので、請求項1から請求項6までの各発明の場合と同様な効果を超える短時間でかつ通常停止指令および非常停止指令の各減速停止時間(安全距離)を完全に同一とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(第1の実施の形態)に係るプレス機械を説明するための側面図である。
【図2】同じく、プレス運転制御部(コンピュータ)、位置速度制御部およびモータ駆動部を説明するためのブロック図である。
【図3】同じく、位置速度制御部およびモータ駆動部の詳細を説明するための回路図である。
【図4】同じく、相信号生成部および電流制御部を説明するための図である。
【図5】同じく、PWM制御部(変調回路,アイソレーション回路,ドライバー部),非常停止指令信号発生部および点弧信号切換回路を説明するための図である。
【図6】同じく、変調動作を説明するための図である。
【図7】同じく、モータ電流パターンを説明するための図である。
【図8】同じく、ドライバー部のトランジスタ点弧パターンを説明するための図である。
【図9】本発明(第2の実施の形態)に係る非常停止用トルク指令信号発生部等と位置速度制御部およびモータ駆動部とを説明するためのブロック図である。
【図10】本発明(第3の実施の形態)に係る非常停止用位置指令信号発生部等と位置速度制御部およびモータ駆動部とを説明するためのブロック図である。
【図11】従来プレス機械(メカプレス)を説明するための側面図である。
【図12】同じく、ダイナミックブレーキによる非常停止方法を説明するための図である。
【符号の説明】
10 プレス機械
12 クランク軸
17 スライド
19 ブレーキ装置(パーキングブレーキ)
30 モータ(ACサーボモータ)
40 相信号生成部
45 非常停止用トルク信号発生部
47 点弧信号切換回路
50 非常停止トルク入力切換回路
60 位置速度制御部(モータ駆動制御部)
62 位置制御部
64 速度制御部
70 モータ駆動部(モータ駆動制御部)
71 電流制御部
72 PWM制御部
72A 変調回路
72B アイソレーション回路
72C ドライバー部(インバータ回路…モータ駆動電源回路)
Q1〜Q6 トランジスタ(制御素子)
75 コンデンサ
80 パソコン(プレス運転制御部…モーション指令部,非常停止用トルク指令信号発生部,非常停止用位置指令信号発生部)
81 CPU(モーション指令部,非常停止用トルク信号発生部,非常停止用位置指令信号発生部,位置指令信号切換回路)
82 ROM(モーション指令部,非常停止用トルク指令信号発生部,非常停止用位置指令信号発生部,位置指令信号切換回路)
83M メモリ(モーション指令部,非常停止用トルク指令信号発生部,非常停止用位置指令信号発生部)
86 インターフェイス(位置指令信号切換回路)
95 整流回路(モータ駆動電源回路)
P,N 電源電路
110 運転ボタン
120 非常停止ボタン
130 交流電源設備
138 停電検出器
140 ダイナミックブレーキ
PTs 通常位置指令信号
EPTs 非常停止用位置指令信号
Si 通常トルク指令信号(通常電流指令信号)
ESi 非常停止用トルク指令信号(非常停止用電流指令信号)
TT PWM制御信号(+U,+V,+W、−U,−V,−W…通常点弧信号)
TTT PWM信号(+u,+v,+w、−u,−v,−w…通常トランジスタ点弧信号)
ETT 非常停止用点弧信号(+U,+V,+W、−U,−V,−Wの相当信号)
Spwmu,Spwmv,Spwmw 三相駆動電圧
Iu,Iv,Iw モータ駆動用電流
SES 非常停止指令信号

Claims (7)

  1. 駆動機構を介したモータの回転によりスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械において、
    前記モータ用のモータ駆動電源回路を交流電源設備に接続された整流回路とこの整流回路に接続されたドライバー部とから形成するとともに整流回路とドライバー部との間の電源電路にプレス運転中に電気エネルギー量を蓄積可能なコンデンサを設け、
    モータ駆動制御部の一部をも構成する該ドライバー部の各制御素子を、通常運転の場合は通常点弧信号で通常駆動できるようにかつ非常停止指令信号が発せられた場合には非常停止用点弧信号で非常駆動して回転減速後にモータ停止できるように点弧信号を選択的に切換可能に形成し、
    非常停止指令信号が発せられた場合でもコンデンサに蓄積された電気エネルギーを利用してモータを強制して回転減速駆動することで回転停止までの時間を短縮化可能に形成された、プレス機械。
  2. 前記モータ駆動制御部を、モーション指令部から出力された通常位置指令信号と検出された位置フィードバック信号とを比較して得た位置偏差信号に対応する速度指令信号を生成出力する位置制御部と,出力された速度指令信号と検出された速度フィードバック信号とを比較して得た速度偏差信号に対応する通常トルク指令信号を生成出力する速度制御部と,モータ駆動用電流の流れるパターンを順次に切換えるための各相ごとの相信号を生成出力する相信号生成部と,出力された通常トルク指令信号と相信号との乗算により各相用の目標電流信号を生成しかつ生成された目標電流信号と検出されたモータ電流信号とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号を生成出力する電流制御部と,変調回路と前記ドライバー部とを含み入力された電流偏差信号に対応する前記通常点弧信号を生成するとともに各相用通常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力するPWM制御部とを有し、三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流によりモータを回転駆動可能に形成し、
    非常停止用点弧信号を発生する非常停止用点弧信号発生部と,該変調回路から生成出力された前記通常点弧信号および非常停止用点弧信号発生部から発生された非常停止用点弧信号とを選択的に切換可能な点弧信号切換回路とを設け、
    この点弧信号切換回路が、非常停止指令信号が発生された場合に変調回路から生成出力される前記通常点弧信号に代えて非常停止用点弧信号発生部から発生された非常停止用点弧信号を前記ドライバー部に選択切換入力可能に形成されている、請求項1記載のプレス機械。
  3. 前記モータ駆動制御部を、モーション指令部から出力された通常位置指令信号と検出された位置フィードバック信号とを比較して得た位置偏差信号に対応する速度指令信号を生成出力する位置制御部と,出力された速度指令信号と検出された速度フィードバック信号とを比較して得た速度偏差信号に対応する通常トルク指令信号を生成出力する速度制御部と,モータ駆動用電流の流れるパターンを順次に切換えるための各相ごとの相信号を生成出力する相信号生成部と,出力された通常トルク指令信号と相信号との乗算により各相用の目標電流信号を生成しかつ生成された目標電流信号と検出されたモータ電流信号とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号を生成出力する電流制御部と,変調回路と前記ドライバー部とを含み入力された電流偏差信号に対応する前記通常点弧信号を生成するとともに各相用通常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力するPWM制御部とを有し、三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流によりモータを回転駆動可能に形成し、
    非常停止用トルク指令信号を発生する非常停止用トルク指令信号発生部と,該速度制御部から出力される前記通常点弧信号の元を成す通常トルク指令信号および非常停止用点弧信号発生部から発生される非常停止用点弧信号の元を成す非常停止用トルク指令信号とを選択的に切換可能なトルク指令信号切換回路とを設け、
    このトルク指令信号切換回路が、非常停止指令信号が発生された場合に該速度制御部から生成出力される通常トルク指令信号に代えて非常停止用トルク指令信号発生部から発生された非常停止用トルク指令信号を該電流制御部に選択切換入力可能に形成されている、請求項1記載のプレス機械。
  4. 前記モータ駆動制御部を、モーション指令部から出力された通常位置指令信号と検出された位置フィードバック信号とを比較して得た位置偏差信号に対応する速度指令信号を生成出力する位置制御部と,出力された速度指令信号と検出された速度フィードバック信号とを比較して得た速度偏差信号に対応する通常トルク指令信号を生成出力する速度制御部と,モータ駆動用電流の流れるパターンを順次に切換えるための各相ごとの相信号を生成出力する相信号生成部と,出力された通常トルク指令信号と相信号との乗算により各相用の目標電流信号を生成しかつ生成された目標電流信号と検出されたモータ電流信号とをそれぞれに比較して各相用の電流偏差信号を生成出力する電流制御部と,変調回路と前記ドライバー部とを含み入力された電流偏差信号に対応する前記通常点弧信号を生成するとともに各相用通常点弧信号に応じた三相駆動電圧を出力するPWM制御部とを有し、三相駆動電圧に応じたモータ駆動用電流によりモータを回転駆動可能に形成し、
    非常停止用位置指令信号を発生する非常停止用位置指令信号発生部と,該モーション指令部から出力される前記通常点弧信号の元を成す通常位置指令信号および非常停止用位置指令信号発生部から発生される非常停止用点弧信号の元を成す非常停止用位置指令信号とを選択的に切換可能な位置指令信号切換回路とを設け、
    この位置指令信号切換回路が、非常停止指令信号が発生された場合に該モーション指令部から生成出力される通常位置指令信号に代えて非常停止用位置指令信号発生部から発生された非常停止用位置指令信号を該位置制御部に選択切換入力可能に形成されている、請求項1記載のプレス機械。
  5. 前記通常位置指令信号の中の一態様である減速時用通常位置指令信号と前記非常停止用位置指令信号とが、機械的に許容される最大減速度で前記スライドを減速移動させつつ停止可能な同じ信号態様に選択されている、請求項4記載のプレス機械。
  6. 非常停止ボタンが操作された場合,機械的乃至電気的な異常発生が検出された場合および停電発生が検出された場合のいずれかで前記非常停止指令信号が生成出力される、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載されたプレス機械。
  7. 前記モータの回転速度が設定速度以下に減速された以降にモータ軸に機械的に関与して当該モータ軸を回転停止可能かつ停止維持可能に形成されまたは回転停止後以降にモータ軸に機械的に関与して当該モータ軸を直ちに停止維持可能に形成されたパーキングブレーキが設けられている、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載されたプレス機械。
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