JP2004024651A - 電気湯沸かし器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】湯沸し容器1と、加熱手段2と、湯沸し容器内の水量を検知する水量検知手段6と、湯沸し容器内の湯を出湯する出湯手段3と、水を収容する給水容器7と、給水容器の水を湯沸し容器に給水する給水手段8とを備え、湯沸し容器内の保温中の湯量が水量検知手段6により給水を開始する水量より少ないと検知された時点から所定時間は給水手段8による給水を禁止するようにしたことにより、給水手段8の給水による湯温度の低下を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、湯沸し容器、給水容器等の複数の容器を備えた電気湯沸かし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、消費湯量が大きな場合でも湯切れを起こしにくいように、湯沸し容器と湯沸し容器に自動給水するための水を収容する給水容器を備えた電気湯沸かし器が提案されている。
【0003】
このような複数の容器を備えた電気湯沸かし器によれば、湯沸し容器内の湯が減った場合に給水容器より水を給水するタイミングを、湯切れを起こさないように少量使用毎に少量給水する例が提案されており、例えば、湯沸し容器内の湯量を検知する水量検知手段により、湯沸し容器内の湯量が所定湯量より少なくなっている場合に、給水を開始するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、所定湯量を下回ると、直ぐに給水してしまうため、使用者が連続して出湯している間に所定湯量より少なくなると、給水が開始されてしまう。このため、温度の低下した湯が出湯されるという不都合が起きる。
【0005】
また、出湯中は給水を中断して湯温低下を防止したとしても、例えば、複数個のカップめんにお湯を注ぐ場合のように、短時間に断続的に出湯するような使用状態の時、前回の出湯と次回の出湯の間に給水されてしまうため、同様に温度の低下した湯が出湯されてしまうという不都合が起きる。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、短時間に断続的に出湯する場合においても給水により湯温が低下しないようにした電気湯沸かし器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の電気湯沸かし器は、湯沸し容器内の保温中の湯量が水量検知手段により給水を開始する水量より少ないと検知された時点から所定時間は給水手段による給水を禁止するようにしたものである。
【0008】
これにより、短時間に断続的に出湯する場合において、前回の出湯により給水を開始する水量より少ないと検知されても直ぐに給水されないため、湯沸し容器内の湯の保温温度が低下せず、したがって以後の出湯が所定時間内であれば前回の出湯時と同等の温度の湯が使用できることとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、湯を沸して保温する湯沸し容器と、前記湯沸し容器を加熱する加熱手段と、前記湯沸し容器内の水量を検知する水量検知手段と、前記湯沸し容器内の湯を出湯する出湯手段と、水を収容する給水容器と、前記給水容器の水を前記湯沸し容器に給水する給水手段とを備え、前記湯沸し容器内の保温中の湯量が前記水量検知手段により給水を開始する水量より少ないと検知された時点から所定時間は前記給水手段による給水を禁止するようにした電気湯沸かし器とすることにより、短時間に断続的に出湯する場合において前回の出湯により給水を開始する水量より少ないと検知されても直ぐに給水されない。このため、湯沸し容器内の湯の保温温度が低下せず、したがって、以後の出湯が所定時間内であれば前回の出湯時と同等の温度の湯が使用でき、出湯温度の低下を防止することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、所定時間を使用者の操作により任意に変更可能とした請求項1に記載の電気湯沸かし器とすることにより、各使用者の都合によって湯の使用状況が異なっていても使用直前に湯沸しが開始されるという不都合が解消される。
【0011】
請求項3に記載の発明は、所定時間内に使用者の指示により出湯手段を動作させるためのロックの解除操作および出湯操作があった場合、前記所定時間を延長するようにした請求項1に記載の電気湯沸かし器とすることにより、短時間の間に断続的に出湯を繰り返す場合において、出湯を行う毎に給水禁止時間が延長されるので、以後断続して出湯を繰り返しても給水される確率が減り、最初の出湯時と同等の温度の湯が繰り返し使用でき、継続して出湯温度の低下を防止することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、湯沸し容器の湯量が加熱手段による加熱を停止する水量より少ないと水量検知手段により検知された場合、所定時間の延長を終了し、給水手段を動作するようにした請求項3に記載の電気湯沸かし器とすることにより、湯沸し容器内の湯がなくなり、水の補給が必要であることが検知されると、前記所定時間の延長中であっても直ちに給水を開始するため、残湯量が無い状態で不要な時間待機することなく、次の湯沸しを直ちに行うことができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、所定時間中に給水開始間近である旨の表示を行う給水予告表示手段を備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器とすることにより、給水開始のタイミングを使用者が視覚的に認識することができるため、突然の自動給水開始に注意を払う必要がなく、また湯温が低下する前に湯を使い切ることや、自動給水に備えて前記給水容器に水を継ぎ足すことなど、事前の準備が容易になり、使い勝手が良くなる。
【0014】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における電気湯沸かし器を示すものである。
【0016】
図において、1は収容した水を沸して保温する湯沸し容器、2は湯沸し容器1を加熱するための925Wの主ヒータと75Wの保温ヒータからなる加熱手段、3は水管4を通して出湯口5から湯沸し容器1の湯を排出するためのポンプである出湯手段、6は湯沸し容器1内の水量を検知する水量検知手段であり、水管4に対向して取り付けた複数の赤外発光素子と受光素子から構成しており、湯沸し容器1と液面レベルが同じになる水管4の液面レベルを検知するよう構成されている。6aは満水位置に設置した満水検知、6cは湯沸し容器1の空焚きを防止するために加熱手段2を停止する位置に設置した給水検知、6bは満水検知6aと給水検知6cの中間位置に設置した中間検知であり、これら検知6a、6b、6cにより3レベルの水量を検知する構成としている。
【0017】
7は湯沸し容器1に給水するための水を収容する給水容器、8は給水管9を通して給水容器7の水を湯沸し容器1に給水するポンプである給水手段、10は湯沸し容器1内の湯温を検知する温度検知手段、11は使用者が操作して出湯を指示するための出湯スイッチ、12は出湯スイッチ11の受け付けを許可するためのロック解除スイッチである。
【0018】
以上のような構成において、その動作を説明する。湯沸し容器1の水量が給水検知6cより少ない時、加熱手段2の加熱は停止している。給水手段8は、湯沸し容器1の水量が満水検知6aより少ない時に自動的に給水を開始し、水量が満水検知6a以上になると給水を停止する。加熱手段2は水量が給水検知6cを超えた時点で加熱開始し、以後、温度検知手段10により沸騰を検知するまでを主ヒータによる加熱、沸騰検知以後は保温ヒータによる保温を行う。
【0019】
ここで、出湯手段3を動作させると、水管4および出湯口5内を湯が通るため水量検知手段6による検知水量は必ず満水検知6aまで水量があると検知してしまう。このため、出湯中は湯沸し容器1の湯量を検知することができなくなる構成となっている。保温中の動作は満水時から出湯を繰り返すと湯沸し容器1内の湯量は減っていくが、湯量が中間検知6b以上あれば給水手段8による給水は行わない。そして、湯量が中間検知6bより少ないと検知することにより、検知した時点から5分経過後、給水手段8による給水動作を開始する。そして、満水検知6a以上を検知すると給水手段8を停止させる。
【0020】
また、水を給水すると湯温が下がり、温度検知手段10が約3℃以上の温度低下を検知すると加熱手段2により加熱を開始する。ここで、保温中に使用者が出湯動作する状況を考えると、まず、湯量が中間検知6b以上で保温されている時に、例えば、カップめんに湯を注いだとする。その際、湯量は減るが、まだ中間検知6b以上湯量があるとする。一つ目のカップめんに湯を注ぎ終わり、2つ目のカップめんの準備をしてから再度湯を注いだとする。このとき、湯量が減って中間検知6bより少なくなったとする。ここで、中間検知6bより少ないことを検知して直ぐに給水を開始してしまうと湯温が低下する。
【0021】
その場合、3つ目のカップめんに湯を注ぐ時点で、すでに給水が開始され湯温が低下してしまっているため、カップめんを調理することができず、湯が沸きあがるまで待たされることになる。このような使用状況を考慮して、本実施例では、給水開始の基準点としている中間検知6bより湯量が少なくなってから所定時間給水を禁止しているため、短時間に断続的に出湯する場合において、前回の出湯により給水を開始する水量と検知されても直ぐに給水されないため、湯沸し容器内の湯の保温温度が低下せず、したがって、以後の出湯が所定時間以内であれば前回の出湯時と同等の温度の湯が使用できることとなる。また、所定時間が経過すると自動的に給水され満水での湯沸かしを行うため、使用者が給水に注意を払わなくても、自動的に満水での保温を行うことができる。
【0022】
次に、給水を禁止する所定時間を使用者が任意に変更できるようにした場合について説明する。所定時間を変更可能とすると、各使用者の1回当たりの出湯量に合わせた環境にすることができる。例えば、コーヒーを入れることにしか湯を使わない使用者の場合は、所定時間を長くする必要がなく、大きめのカップめんを度々調理する使用者の場合は所定時間を長くする必要がある。
【0023】
本実施例では出湯スイッチ11の近傍に専用アップダウンスイッチ(図示せず)を設け、所定時間を1分から10分までを1分刻みに設定でき、10分から30分を5分刻みに設定できる。このように各使用者の都合によって異なる湯の使用状況に合わせて所定時間を変更することで、使用直前に湯沸かしが開始されるという不都合が解消される。
【0024】
(実施例2)
次に、本発明の実施例2における電気湯沸かし器について説明する。
【0025】
本実施例における特徴は、実施例1における給水を禁止する所定時間内に使用者がロック解除スイッチ12または出湯スイッチ11を操作した場合、操作時点から更に所定時間の間、給水禁止時間を延長するところにある。
【0026】
以下その動作を図2のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS1にて保温を開始し、ステップS2にて湯沸し容器1の湯量が中間検知6bより少ないかどうか判断する。中間検知6b以上の場合はステップS1に戻り、保温を継続する。ステップS2で中間検知6bより少ない時はステップS3で給水禁止タイマーをスタートする。ステップS4にて所定時間経過していなければステップS5にてロック解除スイッチ12および出湯スイッチ11が押されたかどうか判断し、押されていない場合はステップS4にて所定時間が経過するのを待つ。ステップS5にてロック解除スイッチ12および出湯スイッチ11が押されたと判断すると、ステップS6で給水禁止タイマーをリセットし、再度ステップS3にて給水禁止タイマーをスタートさせる。ステップS4にて所定時間が経過していれば、ステップS7にて給水禁止タイマーをリセットしステップS8にて給水を開始する。
【0027】
このように本実施例では、給水開始の基準である中間検知6bより湯量が減ってから所定時間給水を禁止しているため、短時間に断続的に出湯する場合において、前回の出湯により給水開始水量と検知されても直ぐに給水されないため、湯沸し容器1内の湯の保温温度が低下せず、したがって、以後の出湯が所定時間以内であれば前回の出湯時と同等の温度の湯が使用でき、加えて、所定時間内にロック解除スイッチ12および出湯スイッチ11を操作することで操作時点から改めて所定時間の間給水を禁止することとなるため、断続的に出湯を何度繰り返しても使用直前に湯沸しが開始されるという不具合が解消される。
【0028】
(実施例3)
次に、本発明の実施例3における電気湯沸かし器について説明する。
【0029】
本実施例における特徴は、図3に示したように、実施例2の動作中にステップS9を追加したことである。ステップS9で湯量が給水検知6c以上であればステップS4に移行し、所定時間の経過を引き続き判断する。ステップS9で給水検知6cより少ないと判断すれば、ステップS4における所定時間の経過を待たずに直ちにステップS7に移行して給水禁止タイマーをリセットしステップS8にて給水を開始する。
【0030】
以上のように、湯沸し容器1の湯量が加熱手段2による加熱を停止するための湯量より少ないと水量検知手段6により検知された場合、所定時間の延長を終了し、給水手段3を動作するようにしたことで、水の補給が必要であることが検知されると、所定時間の延長中であっても直ちに給水を開始するため、残湯量が無い状態で不要な時間待機することなく、次の湯沸しを直ちに行うことができる。
【0031】
(実施例4)
次に、本発明の実施例4における電気湯沸かし器について説明する。
【0032】
本実施例における特徴は、発光LED等からなる給水予告表示手段13(図1、図3)を設けたことにある。実施例3のステップS3の給水禁止タイマースタート処理開始と同時に、出湯スイッチ11の近傍に配置した給水予告表示手段13である発光LEDを点灯させ、ステップS7の給水禁止タイマーリセット処理と同時に発光LEDを消灯するように構成している。
【0033】
これにより、給水を禁止している所定時間中に発光LEDを点灯させることができるために、給水開始のタイミングを使用者が視覚的に認識することができるため、突然の自動給水開始に注意を払う必要がなく、また湯温が低下する前に湯を使い切ることや、自動給水に備えて給水容器7に水を継ぎ足すことなど、事前の準備が容易になり、使い勝手が良くなる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電気湯沸かし器は、給水開始の基準湯量を下回っても所定時間給水を禁止することにより、湯沸し容器内の湯温度の低下を防止し、以後の出湯が所定時間内であれば前回の出湯時と同等の温度の湯が使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜4における電気湯沸かし器の断面図
【図2】本発明の実施例2における電気湯沸かし器のフローチャート
【図3】本発明の実施例3、4における電気湯沸かし器のフローチャート
【符号の説明】
1 湯沸し容器
2 加熱手段
3 出湯手段
6 水量検知手段
7 給水容器
10 温度検知手段
13 給水予告表示手段
Claims (5)
- 湯を沸して保温する湯沸し容器と、前記湯沸し容器を加熱する加熱手段と、前記湯沸し容器内の水量を検知する水量検知手段と、前記湯沸し容器内の湯を出湯する出湯手段と、水を収容する給水容器と、前記給水容器の水を前記湯沸し容器に給水する給水手段とを備え、前記湯沸し容器内の保温中の湯量が前記水量検知手段により給水を開始する水量より少ないと検知された時点から所定時間は前記給水手段による給水を禁止するようにした電気湯沸かし器。
- 所定時間を使用者の操作により任意に変更可能とした請求項1に記載の電気湯沸かし器。
- 所定時間内に使用者の指示により出湯手段を動作させるためのロックの解除操作および出湯操作があった場合、前記所定時間を延長するようにした請求項1に記載の電気湯沸かし器。
- 湯沸し容器の湯量が加熱手段による加熱を停止する水量より少ないと水量検知手段により検知された場合、所定時間の延長を終了し、給水手段を動作するようにした請求項3に記載の電気湯沸かし器。
- 所定時間中に給水開始間近である旨の表示を行う給水予告表示手段を備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
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- 2002-06-27 JP JP2002187218A patent/JP3812502B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN106308485B (zh) * | 2015-06-19 | 2018-05-01 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 水壶 |
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