JP4029813B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents

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Description

本発明は、内部が加熱領域と保温領域に区分された加熱容器を備え、加熱領域に液体を供することができる電気湯沸かし器に関する。
従来、この種の電気湯沸かし器は、加熱容器の液体を外部へ吐出するときは吐出手段により加熱領域にある液体を吐出していた(例えば、特許文献1参照)。
図5は特許文献1に記載された従来の電気湯沸かし器の断面図である。図5において、加熱容器101は液体を収容し加熱するための容器であり、加熱容器101の上部には開閉可能な蓋102が配されている。また、加熱容器101の内部には加熱容器101を加熱領域103と保温領域104に2分割するセパレータ105が配されている。セパレータ105には弁106が取り付けられており、弁106を介して加熱容器101内に収容された液体は加熱領域103と保温領域104を行き来することができる。弁106は加熱領域103より圧力を受けることで開く構成となっている。
また、加熱容器101の下部に加熱領域103の液体を加熱するための加熱手段107と、加熱領域103の温度を検知するための温度検知手段108と、保温領域104の温度を検知するための保温温度検知手段109と、加熱領域103の液体を加熱容器101外部へ吐出するための吐出手段110が配されている。
このような従来の電気湯沸かし器では、加熱容器101内の液体を加熱するのに加熱手段107を駆動させる。まず、温度検知手段108の検知結果より、セパレータ105に区切られた加熱領域103の液体を沸騰まじかまで加熱する。加熱領域103の液体が沸騰まじかになると加熱領域103の内圧が上がり、弁106が押し上げられ加熱領域103と保温領域104の液体が交じり合うことで、加熱領域103の液体の温度は下がり、保温領域104の液体の温度は上がる。なお、加熱領域103の液体の補充は加熱容器の底面とセパレータ105との隙間より行われる。
保温温度検知手段109の検知結果より、保温領域104の温度が所望の温度に達するまで加熱手段107を駆動することで、加熱容器101内のすべての液体は所望の温度まで加熱される。
また、吐出手段110により加熱領域103内の液体を吐出させることができるので、加熱容器101の液体すべてを所望の温度まで加熱せずとも所望の温度の液体を吐出させることができる。これにより、加熱容器101内の液体が全て所望の温度になる前に高温の液体を提供することができるというものであった。
特開2001−108301号公報
しかしながら、このような従来の技術では所望の温度に液体を保温しているときに加熱容器101に低温の液体を加えられた場合、加熱容器101内の液体の温度は下がるため再び加熱手段107を駆動させ、加熱容器101内の液体の温度を所望の温度まで加熱させる必要がある。このとき、比較的おいしいく、かつ安全なお湯を提供するためにはカルキ成分を除去したり、一般雑菌を殺したりするために加熱容器101内の液体を全て沸騰させるほうが好ましい。このとき所望の温度が85℃であった場合には一度沸騰させた液体を所望の温度になるまで待つ必要があり、所望の温度のお湯を提供するのに時間がかかるという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、所望の温度のお湯を短時間で提供できる電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気湯沸かし器は、加熱容器を加熱領域と保温領域とに区分し、しかも加熱領域に直接液体を供給できる構成とした。この構成により、加熱容器の満量より少ない量の液体を沸騰させることで、比較的早く安全なお湯を提供することができる。また、所望の温度に保温してから加熱領域に外部より液体を供給し、その液体を沸騰させることで、保温領域の液体を所望の温度に保ったまま加熱容器内の液体を増やすことができる。
本発明の電気湯沸かし器は、所望の温度のお湯を短時間で提供できるとともに、保温領域の液体を所望の温度に保ったまま加熱容器内の液体を増やすことができる。
第1の発明は、内部が加熱領域と保温領域に区分され、区分された各領域間を液体が移動できる構成とした加熱容器と、前記加熱領域へ直接液体を供給する供給手段と、前記加熱領域の液体を加熱する加熱手段と、前記保温領域の液体を吐出する吐出手段と、前記加熱容器へ第1所定量の液体を供給して、これを加熱し、加熱終了後に第1所定温度で保温させる初回湯沸かし制御手段と、前記加熱領域に収容できる量以下の所定量の液体を直接加熱領域に補給して、これを加熱し、加熱終了後に前記加熱容器を前記第1所定温度で保温する追加湯沸かし制御手段を有し、電源投入時には前記初回湯沸かし制御手段を駆動し、その動作が終了すると前記保温領域の液体を所望の温度に保ったまま前記加熱容器内の液体量が前記第1所定量より多い第2所定量になるまで前記追加湯沸かし制御手段を繰り返し動作させる構成することで、まず満量より少ない液体を沸騰させ保温することにより満量沸騰させるよりも所望の温度の液体を早く提供できるようになり、さらに、少量の液体を加熱領域に供給し、沸かすことで、所望の温度の液体を増やすことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の電気湯沸かし器に、加熱容器内の液体量が第3所定量以下に低下したときは、初回湯沸かし制御手段を駆動し、その動作が終了後、第2所定量になるまで追加湯沸かし制御手段を繰り返し駆動するよう構成とすることで、加熱容器内の液体が一度に大量に使用された場合に、初回湯沸かし制御を行うことで所望温度の液体を比較的早く供給でき、さらに、少量の液体を加熱領域に供給し、沸かすことで、所望の温度の液体を増やすことができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明に、保温領域において温度低下を検知すると初回湯沸かし制御手段を駆動し、その動作が終了後、第2所定量になるまで追加湯沸かし制御手段を繰り返し駆動するよう構成とすることで、加熱容器へ供給手段を介さず液体をいれられた時には加熱容器全体の液体を沸騰させることで、沸騰前の液体を保温することを防ぐことができ、比較的安全な液体を提供することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3の発明のいずれか1つの発明の電気湯沸かし器に、加熱容器内の保温領域の液体を吐出する吐出手段を備え、初回湯沸かし制御手段が加熱を終了するまで、容器内の液体を吐出できないように構成することで、比較的早く加熱後の安全な液体を提供することができ、その後少しずつ液体を沸かして所望の温度の液体を増やしている最中にも液体を提供することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4の発明のいずれか1つの発明の電気湯沸かし器に、沸騰及び保温の表示を行う表示手段を備え、初回湯沸かし制御手段が加熱を終了するまでは沸騰表示を行い、加熱終了後は保温表示を行うことで、所望の温度の液体を増やしている最中も保温表示となり、使用者に所望の温度の液体を増やしている最中も保温状態であることを知らせることができる。
第6の発明は、特に、第1〜5の発明のいずれか1つの発明の電気湯沸かし器に、初回湯沸かし制御手段が加熱終了したことを報知する沸騰報知手段を備えることで、沸騰したことを少し離れた場所にいる使用者にも知らせることができる。
第7の発明は、特に、第1〜4の発明のいずれか1つの発明の電気湯沸かし器に、第1所定量を設定可能とする供給量設定手段を備えることで、使用者が第1所定量を設定可能となり、所望の湯量が少ないときはより早く所望の温度の液体を提供することが可能となる。
第8の発明は、特に、第1〜7の発明のいずれか1つの発明の電気湯沸かし器に、加熱容器に供給する液体を貯蔵する貯蔵容器を備える構成とすることで、出湯温度に影響を及ぼすことなく容易に液体を貯蔵することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における電気湯沸かし器の構成図である。
本実施の形態では電気湯沸かし器として液体を加熱し出湯する電気湯沸かし器本体1と、電気湯沸かし器本体1に供給する液体を貯蔵する貯蔵本体2とを有するいわゆる2槽式の電気湯沸かし器を用いた場合について説明する。
電気湯沸かし器本体1には液体を収納し加熱するための加熱容器3を設けている。そして、加熱容器3の上部には開閉可能な蓋4を、また、加熱容器3の内部には加熱容器3を加熱領域5と保温領域6とに2分割するセパレータ7を設けている。さらにセパレータ7には弁8を備え、この弁を介して加熱領域5で加熱された液体が保温領域6に出て行く。なお、加熱容器3の底面とセパレータ7との間には隙間があり、この隙間より両領域の液体が行き来できる構成としている。
さらに、加熱容器3の下方に液体を加熱する加熱手段9と液体の温度を測定する温度検知手段10と保温温度検知手段11を配置している。加熱手段9は、加熱容器3内の液体を沸騰させる大きな出力をもつもの、例えば750Wの主ヒーターと、加熱容器3内の液体を保温する比較的小さな出力をもつもの、例えば75Wの補助ヒーターとで構成している。
また、本実施の形態では液体の吐出は保温領域6の液体を吐出することを特徴としている。この点は従来の加熱領域から吐出しているのと異なる。吐出手段12は保温領域6の液体を吐出ポンプ13及び液位管14及び吐出口15を介し液体を電気湯沸かし器本体1の外部へ吐出する。なお、本実施の形態では吐出手段12は電動モータを用いて行っている。
液位管14は加熱容器3内の液位を示すものであり、液位管14の側面には液位検知手段16を設けている。そして、液位検知手段16には液位管14の垂直方向上方の側面に満水センサ16a、中間側面に中間センサ16b、下方側面に給水センサ16cを備え、各センサの検知情報から加熱容器3内の液位を“空”、“少”、“中”、“満”の4段階で検知することができる。本実施の形態では各センサ16a〜16cはフォトトランジスタと発光ダイオードの対により構成している。なお、本実施の形態における液位検知手段16は光センサで構成したものを用いているが、重量センサなどを用いて構成しても同様の効果を得ることができる。
本実施の形態における加熱容器3の容量は2リットルとし、液位検知手段16により検知できる“少”は0〜1リットル、“中”は1〜2リットル、“満”は2リットルとする。また、本実施の形態におけるセパレータ7により区分される加熱領域5の容量を0.4リットルとし、後述する貯蔵容器17の容量を2リットルとしている。
また、貯蔵本体2内に上面開口の液体を収容する貯蔵容器17があり、この貯蔵容器17の下方に貯蔵容器17内に液体があるかないかを判断する液体検知手段18と、液体を貯蔵容器17の内部から加熱容器3へ供給するための供給手段19を備えている。なお、貯蔵容器17は着脱自在の構成とすると、液体の補給にあたって貯蔵容器を例えば水道の蛇口まで持っていき補給できるので利便性が良くなる。
本実施の形態における液体検知手段18は磁石を内蔵したフロートと磁気によってON/OFFするスイッチによって構成している。なお、液体検知手段18には質量センサや光センサを用いたものでもよい。供給手段19には吐出手段12と同様に電動モータを用いている。
ここで、供給手段19は貯蔵容器17の下部に取り付けた供給ポンプ20と、供給ポンプ20に連結した供給管a21と、供給管a21と連結可能な加熱容器3の側面に備えた供給管b22とを介して液体を貯蔵容器17内から加熱容器3へ給水することができる。ここで供給管b22は加熱容器3の下方に連結しており、加熱領域5へ直接液体を供給できる構成としている。
さらに、電気湯沸かし器本体1上方には使用者が各種操作を行うための操作部23と、沸騰を報知するブザーなどからなる沸騰報知手段24を備えている。
図2は操作部23の構成図である。操作部23には、加熱容器3内の液体の温度や、現在の設定状態を表示することのできる表示素子25と、吐出手段12を駆動させ、液体を電気湯沸かし器本体1の外へ吐出するためのスイッチである出湯スイッチ26と、出湯スイッチ26による吐出動作を許可するための出湯ロック解除スイッチ27と、供給手段19を駆動させ貯蔵容器17内の液体を加熱容器3内へ供給するための供給スイッチ28と、加熱容器3内で保温されている液体を再度沸騰させるための再沸騰スイッチ29と、保温温度の設定を選択する保温温度設定選択スイッチ30と、液体を保温している状態であることを知らせるLEDよりなる保温表示31と、液体を加熱中であることを知らせるLEDよりなる沸騰表示32を設けている。
加熱容器3内から液体を吐出させるには出湯ロック解除スイッチ27をONし、ロック解除状態になっている時に出湯スイッチ26を押すことで可能となる。ロック解除状態で出湯スイッチ26押している間、制御手段33は吐出手段12を駆動させ液体を加熱容器3の外部へ吐出することができる。ロック解除状態は約10秒間出湯スイッチ26がONされなければ禁止状態となり、再び出湯ロック解除スイッチ27がONしないと出湯スイッチ26を有効としないように構成している。
以下、本実施の形態における制御手段33の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。図3は電源投入後に加熱容器3内の液体を第1所定温度で保温するためのフローチャートである。なお、制御手段33としてはマイコンを用いている。
まず、初回湯沸かし制御手段33Aについて説明する。最初に商用電源が投入されるとS1より始まり、S2にて液位検知手段16により、加熱容器3内の液体の液位を検知する。ここで、加熱容器3内の液位が第1所定量より少なければS3へ進み液体を供給するために供給手段19により液体が供給できるかを調べる処理に移る、多ければS5に進み液体を加熱する処理に進む。なお、本実施の形態では第1所定量を1リットルとする。
S3では液体検知手段18の検知結果により貯蔵容器3内の液体の有無を検知し、液体があればS4に進み液体を供給する処理に移る。液体がなければS15に進み加熱容器3内の液位が空であるかを検知する処理に進む。S15では液位検知手段16の検知結果により加熱容器3内の液位が“空”であるかを検知し、“空”であればS16に進み、加熱容器3と貯蔵容器17に液体がないことを使用者に報知し、S2に戻り液体が入れられるまでこの処理を繰り返す。また、S15において加熱容器3内の液位が“空”でなければS6に進み加熱容器3内の液体を加熱する処理に進む。
本実施の形態では液体がないことを報知するために保温表示31と沸騰表示32とを交互に点滅、例えば1秒おきの交互点滅をさせる。なお、加熱容器内の液位が“空”であることが分かればこの報知方法に限られるものではない。
S4、S5のループでは加熱容器3の加熱領域5内へ貯蔵容器17内の液体がなくなるか、または加熱容器3内の液位が1リットルになるまで供給手段を駆動し液体を供給する。このとき、加熱領域5に入りきらない液体は弁8を介して保温領域6に供給される。
S6、S7のループでは加熱容器3内の液体を沸騰、または第2所定温度まで加熱する。本実施の形態では第2所定温度を100℃とし、必ず沸騰させるようにする。なお、液体の一般雑菌の殺菌などの安全性、カルキ成分の除去などによりおいしさを満足できれば第2所定温度を100℃に限らずに90℃や80℃といった温度にしても良い。
S7での沸騰検知は加熱容器3の下方に取り付けられ、セパレータ7で区分された保温領域6の温度を検知するための保温温度検知手段11の検知結果に基づいて行う。沸騰を検知すると沸騰報知手段24により沸騰を報知してからS8に進み第1所定温度で保温する処理に進む。なお、本実施の形態では保温温度検知手段11は加熱容器3の下面に取り付けているが保温領域6内の液体の温度を検知することが出来れば加熱容器3の側面に取り付けてもかまわない。
また、沸騰報知はブザーを、例えば1秒ON、0.5秒OFFするのを3回繰り返す。なお、沸騰報知は少し離れたところにいる使用者が沸騰したことを確認できればブザーを鳴らすパターンを1秒ON、0.5秒OFF3回に限らなくても良い。
S8では保温温度検知手段11の検知結果に基づいて加熱手段9を駆動し、第1所定温度で加熱容器3の保温領域6内の液体を保温する。本実施の形態では第1所定温度を85℃とする。第1所定温度は保温温度設定選択スイッチ30により設定した温度である。保温領域6内の液体が85℃になるとS9に進み、加熱容器3内の液体が少なくなっていないかを検知する。また、本実施の形態では保温温度設定選択スイッチ30により設定できる温度を98℃と85℃としている。なお、制御手段33であるマイコンのプログラム容量や制御回路の複雑性が許される限り設定できる保温温度を増やすことは可能である。
ここまでのS2〜S8とS15、S16までのループが初回湯沸かし制御手段33Aとなる。
次に、追加湯沸かし制御手段33Bについて説明する。まずS9では保温温度検知手段11による検知結果により保温領域6内の液体の温度が保温温度より所定温度低下したことを検知するとS2にもどり初回湯沸かし制御から動作を行う。本実施の形態では所定温度低下を5℃としているがこれに限定されるものではない。ここで所定温度低下は加熱容器3内に直接液体を入れられたことが分かればこれに限られるものではない。S9で5℃低下を検知しなければS10に進む。S9により、直接加熱容器3内へ液体を入れられたときにはもう一度加熱しなおすことができ、より安全な所望の温度の液体を提供することができる。
S10では、加熱容器3内の液体が第3所定量以下になっているかどうかを検知する。本実施の形態における第3所定量は“空”(0リットル)とする。保温中の液体が使用者に使用され“空”になった場合はもう一度S2にもどり初回湯沸かし制御から動作を行う。S10において加熱容器3内が“空”でなければS11に進み、加熱容器内の液体を増やすことができるかの判断を行う。S10により、所望の温度の液体を大量に使用された場合にもう一度初回湯沸かし制御から動作を行うことで、第1所定量の所望温度の液体を比較的早く提供することができる。
S11では、まず液体検知手段18により貯蔵容器17内の液体の有無を検知し、更に液位検知手段16により加熱容器3内の液位を検知する。次に、貯蔵容器17内に液体があり、且つ加熱容器3内の液位が第2所定量より少なければS12に進み、貯蔵容器17より加熱容器3の加熱領域5へ液体を供給する処理へ進む。貯蔵容器17内に液体がない、又は加熱容器3内の液位が第2所定量であればS8にもどり、貯蔵容器17に液体を入れられるか、加熱容器3内に液体を入れられるまで保温動作を継続する。本実施の形態では第2所定量を加熱容器3の満量である2リットルとする。なお、第2所定量は第1所定量よりも多く且つ加熱容器3の満量以下であれば2リットルに限られるものではない。
S12では所定量の液体を加熱容器3内の加熱領域5へ供給手段19により補給する。補給するとS13、S14のループに進み加熱手段9を駆動し、加熱領域5内の補給された液体を加熱する。本実施の形態では補給量を0.2リットルとする。なお、補給量はセパレータ7により区分された加熱領域5の容量より少なく、加熱領域5に供給した際、保温領域6内の液体の温度が設定された保温温度より大きく下がらなければ0.2リットルに限られるものではない。
S13、S14では加熱領域5に補給された液体を加熱手段9により加熱し、温度検知手段10の検知結果より沸騰又は第2所定温度100℃まで加熱する。加熱領域5の液体を100℃まで加熱するとS8に戻り一連の動作を繰り返す。
S8〜S14までのループが追加湯沸かし制御手段33Bとなる。
本実施の形態では図3のフローチャートのように制御手段33を制御することで満量より少ない液体をまず高温にすることで、高温の液体を早く提供することができ、さらに保温領域6の液体の温度を下げずに所望の温度の液体を満量まで増やすことができ、所望の温度の液体をいつでも提供することができる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2について説明する。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
本実施の形態は実施の形態1で説明した電気湯沸かし器の制御手段33に、吐出手段12の駆動の可否を制御することを加えたことを特徴としている。本実施の形態の制御手段33について図3を用いて説明する。実施の形態1と同様の部分については説明を省略する。
図3のフローチャートのS6、S7において加熱容器3内の液体を加熱し、沸騰を検知する、又は第2所定温度になるまでは出湯ロック解除スイッチ27を押されてもロック解除状態にしないように制御し、S7において沸騰を検知又は第2所定温度になったことを検知し、S8へ進んだ後に出湯ロック解除スイッチ27が押されるとロック解除状態になるよう制御する。
このように、制御手段33を制御することで沸騰又は高温になる前の液体を提供することをさけ、沸騰又は高温になった比較的安全な液体を提供することができ、さらに第1所定量、すなわち1リットルの液体をまず加熱してから保温することで比較的早く所望の温度の液体を提供することができる。また、所望の温度の液体を増やしている最中も吐出可能とするため一度に大量の液体を使用しなければいつでも所望の温度の液体を提供することができる。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3について説明する。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
本実施の形態は実施の形態1、2で説明した電気湯沸かし器の制御手段33に、保温表示31、沸騰表示の動作を制御することを加えたものである。以降本実施の形態の制御手段33について図3を用いて説明する。実施の形態1、2と同様の部分については説明を省略する。
図3のフローチャートのS6、S7のループで加熱容器3内の液体を沸騰又は第2所定温度まで加熱している間は沸騰表示32を点灯し、保温表示31を消灯する。また、S7で沸騰又は第2所定温度を検知し、S8に進んだ後は沸騰表示32を消灯し、保温表示31を点灯するように制御する。
このように、制御手段33を制御することで初回湯沸かし制御手段により、沸騰又は高温になる前の液体を加熱している最中は加熱している旨を使用者に伝えることができ、所望の温度で保温中又は追加湯沸かし制御手段により、所望の温度の液体を増やしているときも所望の温度の液体を保温している旨を使用者に伝えることができる。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4について説明する。図4(a)は実施の形態4における電気湯沸かし器の構成図であり、図4(b)は同電気湯沸かし器の操作部の表示素子の変化を示す図である。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので異なる点を中心に説明する。
また、実施の形態1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
本実施の形態は実施の形態1〜3で説明した電気湯沸かし器に初回湯沸かし制御時の第1所定量である供給量を設定する供給量設定手段を加えたものである。以降本実施の形態の供給量設定手段について図4を用いて説明する。
図4(a)において、実施の形態1〜3の操作部23との相違点は供給量選択スイッチ34が増えたことと、表示素子35に供給量選択モード時に設定される供給量を表示することができるように変更したことである。
供給量選択手段は制御手段33であるマイコン内部のプログラムを用いて行う。供給量選択スイッチ34が押されるまでは図4(a)に示すように表示素子35は現在の設定温度や現在の液体の温度を表示する。供給量選択スイッチ34が一度押されると供給量選択モードに移り、図4(b)の35aに示すように現在設定されている供給量を表示する。
図4(b)において、35a〜35gはそれぞれ供給量選択スイッチ34が押される度に変化する表示素子35の表示を表している。黒矢印は供給量選択スイッチ34が1回押されたことを表している。
本実施の形態では供給量選択手段により選択できる供給量の最小単位を0.2リットルとし、デフォルトの供給量を1リットルとする。はじめに、供給量選択スイッチ34が一度押され供給量選択モードに移ると図4(b)の35aに示すような表示になる。次に、もう一度供給量選択スイッチ34が押されると35bに示す表示に変わる。ここで、表示素子35a〜35gにおける左上の数字が供給量を示し、右下の数字は加熱容器3の満量を示している。供給量選択スイッチ34が押される度に35bから35cへ、さらに35cから35dへと表示を変え、且つ供給量の設定を左上の数字に変化させる。35fで供給量は満量と等しくなり、次に供給量選択スイッチ34が押されると35gに示すように最小単位の表示に変わる。
供給量選択モードに移行してから、供給量選択スイッチ34が一定時間おされないと、そのとき表示している供給量を記憶し供給量選択モードを抜け、表示素子35の表示を図4(a)に示すように戻す。本実施の形態では前記一定時間を3秒とする。
次に供給量選択手段により設定された供給量を供給するための制御について説明する。実施の形態1で説明した液位検知手段16では液位を4段階にしか検知できない。そこで、本実施の形態では液位検知手段16では検知できない間の液位を検知するために制御手段33に計時手段を加える。計時手段は液位検知手段16により検知した液位が変化したとき、すなわち“空”〜“少”、“少”〜“中”といった変化したタイミングから計時をはじめるものとする。また、供給手段19による単位時間あたりの単位供給量をあらかじめ制御手段33に記憶させておく。本実施の形態における単位時間は1秒とし、単位供給量は0.1リットルとする。制御手段33は供給手段19を駆動し、液位検知手段16の検知結果が変化してからの時間を計時手段により計時し、現在の加熱容器3内の液位を単位供給量と計時している時間から逆算し、設定された供給量になったとき供給手段19の駆動を停止するように制御することで供給量設定手段により設定された供給量を加熱容器3へ供給することができる。
ここで、液位検知手段16が検知している液位が“中”(1リットル〜2リットル)であり、供給量設定手段により設定された供給量が1.4リットルであるときに、初回湯沸かし制御に移行したとき、例えば1.2リットル保温中に電源をOFFされ、しばらくしてからONされたときなどは液位検知手段16の検知結果が変わるまですなわち2リットルまで供給することとする。
なお、本実施の形態では液位検知手段16を4段階しか検知できないものとして説明したが、重量センサなどを用いて液位検知手段16を構成することでより細かい液位の検知ができるため計時手段を使わずとも液位検知手段16の検知結果だけから供給量を制御することができる。
このように制御手段33を制御することで使用者の所望する温度と量の液体を比較的早く提供することができる。
なお、本実施の形態1〜4では貯蔵本体2を備えた2槽式の電気湯沸かし器としたが、これに限定されるものではなく、例えば貯蔵本体をなくし、供給管b22の先に供給手段19を介し水道管を連結する構成としてもよい。その際、供給手段19は電磁弁などで構成し、液体検知手段18の変わりに圧力センサなどを使用し、供給可能かどうかを検知できる構成とすることで同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明に係る電気湯沸かし器は比較的早く安全なお湯を提供することができるので、液体を追加しながら使用する電気湯沸かし器の用途としては有用である。
本発明の実施の形態1〜4における電気湯沸かし器の構成図 本発明の実施の形態1〜3における電気湯沸かし器の操作部の構成図 本発明の実施の形態1〜4における電気湯沸かし器の制御手段のフローチャート (a)本発明の実施の形態4における電気湯沸かし器の操作部の構成図(b)同電気湯沸かし器における操作部の表示素子の変化を示す図 従来の電気湯沸かしの構成図
符号の説明
3 加熱容器
5 加熱領域
6 保温領域
9 加熱手段
12 吐出手段
19 供給手段
24 沸騰報知手段
33 制御手段
33A 初回湯沸かし制御手段
33B 追加湯沸かし制御手段

Claims (8)

  1. 内部が加熱領域と保温領域に区分され、区分された各領域間を液体が移動できる構成とした加熱容器と、前記加熱領域へ直接液体を供給する供給手段と、前記加熱領域の液体を加熱する加熱手段と、前記保温領域の液体を吐出する吐出手段と、前記加熱容器へ第1所定量の液体を供給して、これを加熱し、加熱終了後に第1所定温度で保温させる初回湯沸かし制御手段と、前記加熱領域に収容できる量以下の所定量の液体を直接加熱領域に補給して、これを加熱し、加熱終了後に前記加熱容器を前記第1所定温度で保温する追加湯沸かし制御手段を有し、電源投入時には前記初回湯沸かし制御手段を駆動し、その動作が終了すると前記保温領域の液体を所望の温度に保ったまま前記加熱容器内の液体量が前記第1所定量より多い第2所定量になるまで前記追加湯沸かし制御手段を繰り返し動作させる構成とした電気湯沸かし器。
  2. 加熱容器内の液体量が第2所定量より少ない第3所定量以下に低下したときは、初回湯沸かし制御手段を駆動し、その動作が終了後、第2所定量になるまで追加湯沸かし制御手段を繰り返し駆動する構成とした請求項1に記載の電気湯沸かし器。
  3. 保温領域における液体の温度低下を検知すると初回湯沸かし制御手段を駆動し、その動作が終了後、加熱容器内の液体量が第2所定量になるまで追加湯沸かし制御手段を繰り返し駆動する構成とした請求項1または2に記載の電気湯沸かし器。
  4. 保温領域内の液体を吐出する吐出手段を備え、前記吐出手段は初回湯沸かし制御手段が加熱を終了するまで、前記液体を吐出できない構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
  5. 沸騰及び保温の表示を行う表示手段を備え、前記表示手段は初回湯沸かし制御手段が加熱を終了するまでは沸騰表示を行い、加熱終了後は保温表示を行う構成とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
  6. 初回湯沸かし制御手段が加熱終了したことを報知する沸騰報知手段を備えた請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
  7. 第1所定量を設定可能とする供給量設定手段を備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
  8. 加熱領域に供給する液体を貯蔵する貯蔵容器を備えた請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
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