JP2008229087A - 電気湯沸かし器 - Google Patents

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Takayumi Fukuda
高弓 福田
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Abstract

【課題】湯量検知手段が故障して、空焚きが発生しても、余熱による加熱容器に隣接する電子部品への悪影響を軽減するようにした電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
【解決手段】湯温検知手段10により加熱容器1の空焚きと判断すると、給水容器7から給水手段8により加熱容器1へ給水を行うようにしたものである。これによって、空焼きが発生しても、余熱による加熱容器1の温度上昇を抑えて、加熱容器1に隣接する電子部品への熱による悪影響を軽減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、湯沸かし用の加熱容器と、加熱容器に自動給水するための水を収容する給水容器とを備えた電気湯沸かし器に関するものである。
従来、湯沸かし用の加熱容器と、加熱容器に自動給水するための水を収容する給水容器とを備えて、消費湯量が大きな場合でも湯切れを起こしにくいようにした電気湯沸かし器はすでに提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この電気湯沸かし器によれば、湯沸かし容器内の湯が減った場合に給水容器より水を給水するタイミングを、湯切れを起こさないように少量使用毎に少量給水するものである。例えば、加熱容器内の湯量を検知する湯量検知手段により、加熱容器内の湯量が所定湯量より少なくなっている場合には、給水容器から自動給水するようにしている。
特開2004−65361号公報
しかしながら、前記従来の構成では、湯量検知手段が故障して湯量が十分にあると誤検知した場合、加熱容器は給水されずに加熱が継続されることになる。この場合は温度検知手段により空焚きと判断し加熱停止はするものの、余熱により加熱容器に隣接する電子部品へ悪影響を与える可能性があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、湯量検知手段が故障して、空焚きが発生しても、余熱による加熱容器に隣接する電子部品への悪影響を軽減するようにした電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気湯沸かし器は、湯温検知手段により加熱容器の空焚きと判断すると給水手段により加熱容器へ給水を行うようにしたものである。
これによって、空焼きが発生しても、余熱による加熱容器の温度上昇を抑えて、加熱容器に隣接する電子部品への熱による悪影響を軽減することができる。
本発明の電気湯沸かし器は、湯量検知手段が故障して、空焚きが発生しても、余熱による加熱容器に隣接する電子部品への悪影響を軽減することができる。
第1の発明は、湯を沸かして保温する加熱容器と、前記加熱容器を加熱する加熱手段と、前記加熱容器内の湯量を検知する湯量検知手段と、前記加熱容器内の湯温を検知する湯温検知手段と、前記加熱容器内の湯を排出する出湯手段と、水を収容する給水容器と、前記給水容器内の水を前記加熱容器に給水する給水手段を備え、前記湯温検知手段により加熱容器の空焚きと判断すると前記給水手段により加熱容器へ給水を行う電気湯沸かし器とすることにより、空焼きが発生しても、余熱による加熱容器の温度上昇を抑えて、加熱容器に隣接する電子部品への熱による悪影響を軽減することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、給水手段は、空焚きと判断後、湯温検知手段が予め設定した所定温度を検知するまで給水を行うようにしたことにより、特に部品を追加することもなく、適量の給水量で第1の発明の効果を得ることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、給水手段は、空焚きと判断後、予め設定した所定時間の間、給水を行うようにしたことにより、特に部品を追加することもなく、適量の給水量で第1の発明の効果を得ることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、空焚き検知し、給水手段により給水が行われたことを報知する報知手段を設けたことにより、使用者に機器の故障を知らせることができ、使い勝手の良いものとなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における電気湯沸かし器を示している。
図1に示すように、本実施の形態における電気湯沸かし器は、湯を沸かして保温する加熱容器1と、加熱容器1を加熱する加熱手段2と、加熱容器1内の湯量を検知する湯量検知手段6と、加熱容器1内の湯温を検知する湯温検知手段10と、加熱容器1内の湯を排出する出湯手段3と、水を収容する給水容器7と、給水容器7内の水を加熱容器1に給水する給水手段8を備えている。そして、湯温検知手段10により加熱容器1の空焚きと判断すると給水手段8により加熱容器1へ給水を行うようにしている。
前記加熱手段2は、加熱容器1を加熱するための1000Wの主ヒータと、保温を行うための75Wの保温ヒータで構成されている。
出湯手段3は、ポンプよりなり、加熱容器1内の湯を、水管4を介して出湯口5から排出を行うようにしている。
湯量検知手段6は、水管4に対向して取り付けた赤外発光素子と受光素子から構成され、加熱容器1と液面レベルが同じになる水管4の液面レベルを検知するようになっている。つまり、満水位置に設置した満水検知6a、加熱容器1の空焚きを防止するために加熱手段を停止する位置に設置した給水検知6c、中間位置に設置した中間検知6bの3レベルの湯量を検知する構成としている。
給水容器7は、加熱容器1に給水するための水を収容しており、ポンプよりなる給水手段8により、給水管9を介して加熱容器1に給水を行う。
湯温検知手段10は、加熱容器1内の湯温(加熱容器1の外側に接して取り付けられ、実際は加熱容器1の温度を測定)を検知するものである。
なお、本実施の形態における電気湯沸かし器は、使用者が操作して出湯を指示するための出湯スイッチ11、出湯スイッチ11の受け付けを許可するロック解除スイッチ12、および報知手段13も備えているものである。また、加熱容器1と給水容器7の開口部は開閉自在な蓋14により覆われているものである。
以上のような構成において、次に、その動作を説明する。
加熱容器1の湯量が給水検知6c以下になると、加熱手段2による加熱は停止する。給水手段8は、加熱容器1の湯量が給水検知6c以下になると自動的に給水を開始し、湯量が満水検知6a以上になると給水を停止する。加熱手段2は湯量が給水検知6cを超えた時点で加熱開始し、以後湯温検知手段10により沸騰を検知するまでを主ヒータによる加熱、沸騰検知以後は保温ヒータによる保温を行う。使用者がロック解除スイッチ12を操作してロック解除後に出湯スイッチ11を押すと出湯手段3が駆動し、加熱容器1内の湯が水管4を経由して出湯口5から出湯される。
ここで、湯量検知手段6が故障し、給水検知6c以下になっても湯が有ると誤検知すると、加熱手段2は加熱を継続し、いずれ加熱容器1内の湯は無くなり空焚き状態となり100℃以上となる(通常、加熱容器1内に湯が有る場合は約100℃以下)。湯温検知手段10は加熱容器1内の温度が所定の温度(例えば、120℃)に達すると空焚きであると判断し、加熱手段2による加熱を停止する。なお、空焚きの判断方法として所定の温度以上を検知した方法を記載したが、湯温検知手段10より温度上昇勾配を監視し、勾配が所定の傾きよりも大きくなると空焚きと判断する方法もある。
次に、図2に基づき、湯温とヒータ電力について説明する。
t0時点で湯沸かし動作が開始され、加熱手段2(ヒータ)により1000Wの主ヒータで加熱容器1が加熱される。t1時点で湯温検知手段10は沸騰と判断し、1000Wの主ヒータを停止して75Wの保温ヒータをオン、オフ(図2では平均電力35W)して設定された湯温(図2では90℃)にて温度調整を行う。
いまt2時点で使用者がロック解除スイッチ12を操作してロック解除後、出湯スイッチ11を押して加熱容器1内の湯を全て出湯したが、湯量検知手段10が何らかの理由で故障して湯量検知ができない場合(給水検知6cの位置で湯有りと誤検知)、給水容器7から給水がなされず、35Wのヒータ電力で加熱が継続され空焚き状態となる。但し、35W程度のヒータ電力にて90℃で温度調整されるため、加熱容器1の温度が異常に上がることはない。しかし、t3時点で、使用者が再沸騰スイッチ(図示せず)を押して再度沸騰動作させると、図に示すように1000Wの主ヒータが入り、t3以降に示すように湯温(加熱容器1の温度)は急激に上昇する。湯温検知手段10はt4時点で湯温が130℃と検知すると空焚きと判断し、加熱手段2による加熱を停止する。それと同時に給水手段8により給水容器7の水を加熱容器1に給水する。加熱容器1内に水が給水されると、湯温(加熱容器1の温度)は図2の点線部分のように約140℃をピークにその後下降する(給水されない時はピーク値が約200℃まで上昇)。また、湯温(加熱容器1の温度)が120℃に低下すると給水手段8による給水を停止する。
このように、本実施の形態によれば、湯温検知手段10により空焚きと判断すると給水手段8を駆動させて給水容器7から加熱容器1に給水することにより、余熱による加熱容器1の温度上昇を低減でき、加熱容器1に隣接するマイコンなどの電子部品への熱による悪影響を軽減でき、安全性に対してより信頼性の高い機器を提供できる。
また、湯温検知手段10が空焚きと判断後、予め設定した所定温度を検知するまでの間、給水を行うことにより、特に部品を追加することもなく、適量の給水量で余熱による加熱容器1の温度上昇を低減でき、加熱容器1に隣接するマイコンなどの電子部品への熱による被害を軽減できる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における電気湯沸かし器について説明する。基本の構成は実施の形態1における電気湯沸かし器と同一であるのでその説明を省略する。
本実施の形態における電気湯沸かし器は、空焚きと判断後、給水手段8は、実施の形態1における湯温に代えて、予め設定した所定時間の間、給水を行うようにしたものである。つまり、空焚きと判断後、給水を開始してから所定時間経過後に給水を停止するものである。また、空焚きと判断し、給水手段8が駆動して給水が行われると、このことを報知手段13が報知するものである。他は実施の形態1と同要である。
このように、本実施の形態によれば、湯温検知手段10により空焚きと判断すると給水手段8を駆動させて給水容器7から加熱容器1に給水することにより、余熱による加熱容器1の温度上昇を低減でき、加熱容器1に隣接するマイコンなどの電子部品への被害を軽減できるとともに、空焚きと判断後、所定時間の間、給水を行うことにより、特に、部品を追加することもなく、適量の給水量で余熱による加熱容器1の温度上昇を低減でき、加熱容器1に隣接するマイコンなどの電子部品への熱による被害を軽減できる。
また、空焚きと判断し給水手段8が駆動して給水が行われた旨を報知手段13で報知することにより、使用者に機器の故障を知らせることができ、使い勝手の良いものとなる。
以上のように、本発明にかかる電気湯沸かし器は、湯量検知手段が故障して、空焚きが発生しても、余熱による加熱容器に隣接する電子部品への悪影響を軽減することができるので、電気湯沸かし器全般に適用できる。
本発明の実施の形態1、2における電気湯沸かし器の断面図 同電気湯沸かし器における湯温とヒータ電力の関連を示す特性図
符号の説明
1 加熱容器
2 加熱手段
3 出湯手段
6 湯量検知手段
7 給水容器
8 給水手段
10 湯温検知手段
13 報知手段

Claims (4)

  1. 湯を沸かして保温する加熱容器と、前記加熱容器を加熱する加熱手段と、前記加熱容器内の湯量を検知する湯量検知手段と、前記加熱容器内の湯温を検知する湯温検知手段と、前記加熱容器内の湯を排出する出湯手段と、水を収容する給水容器と、前記給水容器内の水を前記加熱容器に給水する給水手段を備え、前記湯温検知手段により加熱容器の空焚きと判断すると前記給水手段により加熱容器へ給水を行う電気湯沸かし器。
  2. 給水手段は、空焚きと判断後、湯温検知手段が予め設定した所定温度を検知するまで給水を行うようにした請求項1に記載の電気湯沸かし器。
  3. 給水手段は、空焚きと判断後、予め設定した所定時間の間、給水を行うようにした請求項1に記載の電気湯沸かし器。
  4. 空焚き検知し、給水手段により給水が行われたことを報知する報知手段を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
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