JP2004024339A - 身体引き伸ばし用の椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】腕等への負担を減じ使い勝手を高める。
【解決手段】腰掛け可能な椅子本体2と、この椅子本体2に設けられかつ着座者Uが把持可能な両手のグリップ部3と、このグリップ部3を該椅子本体から遠近に往復移動させる駆動部とを有することを特徴とする身体引き伸ばし用の椅子1である。
【選択図】 図4
【解決手段】腰掛け可能な椅子本体2と、この椅子本体2に設けられかつ着座者Uが把持可能な両手のグリップ部3と、このグリップ部3を該椅子本体から遠近に往復移動させる駆動部とを有することを特徴とする身体引き伸ばし用の椅子1である。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体の筋肉を引き伸ばすことにより、肩凝り、腰痛などを緩和するのに役立つ身体引き伸ばし用の椅子に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、身体の筋肉などを引き伸ばすことにより、緊張を緩和し肩凝り、腰痛などを和らげるいわゆるぶら下がり健康機などが知られている。このものは、金属製かつ鉄棒状の枠組みからなり、使用者が高所に位置する水平な棒にぶら下がり、自らの体重を利用して身体の筋肉を引き伸ばすものである。
【0003】
しかしながら、このような健康機では、自らの体重を支える腕力を必要とし、高齢者や女性、病人等にとっては負荷が大きいために使用できない場合がある。また健常者と言えども腕だけでなく腹筋や背筋に大きな負荷が作用しやすく、その結果、継続して使用することが難しい。またこの種の装置では、不使用時には収納場所を必要とし使い勝手の向上も望まれていた。
【0004】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、着座可能な椅子本体に、着座者が把持可能な両手のグリップ部と、このグリップ部を該椅子本体から遠近に往復移動させる駆動部とを設けることを基本として、着座したままの状態で着座者の腕ないし上体を引き伸ばすことができ、負荷を減じて使い勝手を高めることにより、多くの使用者が利用可能な身体引き伸ばし用の椅子を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、腰掛け可能な椅子本体と、この椅子本体に設けられかつ着座者が把持可能な両手のグリップ部と、このグリップ部を該椅子本体から遠近に往復移動させる駆動部とを有することを特徴とする身体引き伸ばし用の椅子である。
【0006】
また請求項2記載の発明は、前記グリップ部は、着座者が両手を緩く挙げた状態で把持しうる位置に設けられてなる請求項1記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0007】
また請求項3記載の発明は、前記グリップ部は、前記椅子本体の着座部から最も遠ざかる最遠方位置が変化するととともに、この最遠方位置を調節する調節手段が設けられてなる請求項1又は2記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0008】
また請求項4記載の発明は、前記グリップ部は、前記椅子本体の着座部に最も近づく最近接位置が変化するととともに、この最近接位置を調節する調節手段が設けられてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0009】
また請求項5記載の発明は、前記調節手段は、前記グリップ部の往復移動のストロークを調整しうることを特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0010】
また請求項6記載の発明は、前記調節手段は、一方のグリップ部に設けた近接移動用のスイッチを含み、かつその作動により前記駆動部は前記グリップ部を前記着座部に近づけることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子。
【0011】
また請求項7記載の発明は、前記調節手段は、他方のクリップ部に設けた遠方移動用のスイッチを含み、かつその作動により前記駆動部は前記グリップ部を前記着座部から遠ざけることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0012】
また請求項8記載の発明は、前記椅子本体は、腰掛け座部と、この腰掛け座部に対して角度調節自在に折れ曲がる背もたれ部とを含むとともに、前記グリップ部と前記駆動具は、前記背もたれ部に設けられてなる請求項1乃至7のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0013】
また請求項9記載の発明は、前記椅子本体は、着座者の血行を促進するマッサージ具が設けられてなる請求項1乃至8のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の身体引き伸ばし用の椅子の全体斜視図、図2はその表面を覆うカバーを取り除いて内部構造を略示する背面側から見た斜視図、図3は図1の縦断面図、図4はその使用状態の一例を示す斜視図である。
【0015】
図において、本実施形態の身体引き伸ばし用の椅子(以下、単に「椅子」ということがある。)1は、腰掛け可能な椅子本体2と、この椅子本体2に設けられかつ着座者Uが把持可能な両手のグリップ部3と、このグリップ部3を該椅子本体2から遠近に往復移動させる駆動部4とを含んで構成される。
【0016】
前記椅子本体2は、本実施形態では着座者Uの臀部が載置される腰掛け座部2aと、着座者Uの背中を支える背もたれ部2bと、前記腰掛け座部2aに固定されかつ荷重を支える脚部2cと、着座者Uの肘を載置可能な肘掛け部2dとを具えたものが例示される。
【0017】
腰掛け座部2aは、図2、図3に略示するごとく本例では金属製の枠組2a1に、例えばスポンジやウレタンチップなどのクッション材2a2を載置して構成されている。前記枠組2a1は、本例ではパイプ材などを矩形状に折り曲げて構成される。また枠組2a1には、補強板2dやクッション材2a2を受けるためのメッシュ状の下張り(図示省略)などを適宜設けることができる。
【0018】
前記背もたれ部2bは、例えば金属製の枠組2b1に、クッション材2b2を固着して構成されている。枠組2b1は、本例ではパイプ材を下開放の略コ字状に折り曲げて構成される。またこの枠組2b1には、水平方向にのびる補強枠材2e、2f、2gが適宜架設される。また背もたれ部2bにも、クッション材2b2を支持するための下張り(図示省略)などを適宜設けることができる。
【0019】
また図3に示すように、前記クッション材2b2の内部には、本例ではマッサージ具20が設けられたものを示す。該マッサージ具20は、レール部21に沿って着座者Uの脊椎に沿って上下に移動する移動体22と、この移動体に枢支され前後に揺動しうる揺動アーム23と、この揺動アーム23の上下端部かつその両側部に枢支された按摩効果を与えるマッサージローラ24、25とを含んで構成されている。レール部21の途中には凸部26、26が設けられ、マッサージローラ20が該凸部26に乗り上げる際に着座者U側へと突出し、着座者Uに按摩効果を与え血行を促進させる。なおマッサージ具20としては、このようなローラタイプに代えて又はローラタイプとともに振動子を有するバイブレータタイプとすることもできる。さらには構造の簡略化のため、該マッサージ具20を省略しても良い。
【0020】
また図2に示すように、背もたれ部2bの枠組2b1の下端部2b1eは、前記腰掛け座部2aの枠組2a1から立ち上げた立片8に傾動自在に枢結されるとともに、この枠組2a1と枠組2b1とは、いわゆるガス圧式によって無段階にリクライニング可能に枢結されたものを例示する。無段階リクライニング機構は、一端30aが枠組2a1に枢支されかつ他端30bが枠組2b1に枢支されたガスシリンダ30と、このガスシリンダ内部のシリンダ室の絞り部を開閉しうる操作レバー31とを含む。
【0021】
本例では前記操作レバー31を押し上げることにより、ガスシリンダ30を伸縮可能とし背もたれ部2bを傾動可能としてその位置を調節するとともに、操作レバー31を開放することにより、ガスシリンダ30をロックし該調節された位置で背もたれ部2bを固定することができる。本例では腰掛け座部2aの枠組2a1に対して背もたれ部2bの枠組2b1を例えば100ないし165゜程度の角度範囲で折り曲げ自在かつその状態で保持することができる。これにより、本実施形態の椅子本体2は、腰掛け座部2aと、背もたれ部2bとが角度調節自在に折れ曲がりでき種々の腰掛け状態が可能となる。なおこのような無段階式のリクライニング機構に代えて、例えばラチェット式のリクライニングギアなどを用いて多段階に調節することもでき、さらにはリクライニング機構を省略しても良い。
【0022】
また背もたれ部2bの背面かつ上部側には、本例では角筒状で上下にのびるガイド部7が固着されている。ガイド部7は、例えばその下端部が連結板9を介して前記補強材2eに固着されるとともに、上端部側を枠組2b1に例えば溶着されて該枠組2b1と一体化される。
【0023】
前記グリップ部3は、図2、図4に示すように、着座者Uの両手それぞれが把持する一方のグリップ部3aと、他方のグリップ部3bとが含まれる。本例では図2に示すように、一方のグリップ部3aと他方のグリップ部3bとは、前記ガイド部7に挿入されることにより、該ガイド部7に沿って上下にスライド可能かつ背もたれ部2bよりも上部に突出したスライド枠6の上端部両側に固着されたものを示す。またグリップ部3は、例えばゴム、スポンジなどで外周面を形成する他、外周面に微細な凹凸などを設けて手指との摩擦を高めることが滑り止め防止の観点から望ましい。
【0024】
本例のグリップ部3は、図4の如く、着座者Uが両手を緩く挙げた状態で把持しうる位置に設けられている。この状態は、着座して両手を自然に上に挙げた状態の全般を指し、肘が真っ直ぐであるか否かは問わない。つまり、着座者Uが体に無理な力を掛けずに両手を自然に上に挙げた状態で把持しうる位置にグリップ3が設けられていることが好ましいものである。また本例ではグリップ部3の軸線が小さな湾曲を除きほぼ水平かつ椅子本体の巾方向に沿って位置するものを例示している。この場合、着座者Uは、手を挙げた際に手首などをねじることなくより自然な状態でグリップ部3を把持することが可能となる点で好ましい。ただし、このような態様に限定するものではない。
【0025】
前記駆動部4は、本実施形態では、背もたれ部2bの枠組2b1の背面に固着された電動アクチュエータEからなるものを示す。該電動アクチュエータEは、電動機4aと、この電動機4aと一体に固定されたウォーム減速部を内蔵したギアケース4bと、該ギアケース4bから突出してのびかつ減速されたトルクを直線運動に変換するボールねじ部を内挿したシリンダ部4cと、このシリンダ部4cに対して伸縮しうるロッド4dとを含んで構成される。そしてこのロッド4dの上端部は、前記スライド枠6の下端に連結されている。また本実施形態では、前記ロッド4dの伸長長さを検知しうるロッドセンサ(図示せず)が設けられており、その検知信号は後述する制御部5aに入力されている。
【0026】
図5には、前記駆動部4のロッド4dとスライド枠6との連結部を分解して示し、図6にはその連結時のI−I断面を示している。ロッド4dには、その先端部に長手方向と直交する向きで貫通した取付孔4diが形成されている。他方、前記スライド枠6は、その下端部に一方の側面から他方の側面に貫通してのびる取付孔12が形成されている。本例の取付孔12は、高さを違えた複数個、具体的には第1ないし第3の取付孔12a、12b、12cを含むものが例示されている。さらに前記ガイド筒7には、その両側面に、上下にのびる長孔状のガイド溝7Gが形成されている。
【0027】
前記ロッド4dの先端部は、ガイド筒7の内部でスライド枠6に挿入され、かつ両部材の取付孔4di、取付孔12の軸芯を揃えるとともに、ボルト15、ダブルナット16、17を用いて連結される。またボルト15は、図6に示すようにガイド筒7の一方の側面のガイド溝7Gから挿入されてスライド枠6、ロッド4dをともに貫通し、他方の側面のガイド溝7Gから突出するねじ軸部にロッド4dが上下に移動しうるよう遊びを有してダブルナット16,17を締め付けする。なおこのように、グリップ部3、スライド枠6及び駆動部4はいずれも背もたれ部2bの背面に取り付けられているため、該背もたれ部2bを折り曲げでき、かつそのような種々のリクライニング状態としても何ら支承無く使用できる。そして、椅子本体2は、カバーCによって略全体が覆われることによって、スライド枠6や、駆動部4などが外部から目隠しされる。またカバーCは、グリップ部3の移動に伴い容易に変形しうるよう、ゴム等からなる伸縮部Caが設けられている。
【0028】
また本実施形態の椅子1は、前記駆動部4を制御する調整手段5が設けられているものが例示される。該調整手段5は、図2に示すように、本実施形態では、制御部5aと、着座者Uによって操作されるリモートコントロール部(以下、「リモコン部」という)5bとを含んで構成されたものを示す。
【0029】
前記リモコン部5bは、前記制御部5aと信号線により接続された有線式であって、椅子本体2に着座して操作可能に設けられている。またリモコン部5bは、例えば図7に示すように、マッサージ具20のオン、オフを操作するスイッチS1、グリップ部3を往復動させて身体引き伸ばし運動をオン、オフを操作するスイッチS2、グリップ部3が椅子本体2の着座部に最も近づく最近接位置を本例では高、中、低(例えば図8に示す予め設定された位置P1〜P3にそれぞれ対応)の3段階の位置から選択するスイッチS3、S4、S5、グリップ部3が椅子本体2の着座部から最も離間する最遠方位置を本例では高、中、低(例えば図8に示す予め設定された位置P4〜P6にそれぞれ対応)の3段階の位置から選択するスイッチS6、S7、S8などが設けられた操作部12を有している。各スイッチS1〜S8の信号は制御部5bへと入力される。
【0030】
本例の制御部5aは、制御回路を有し、箱状のユニットとして収められ、腰掛け座部2aの枠組2a1に取付片11を介して固定されたものを示す。なおこの制御部5aには、交流電源を所定の直流に変換して電動機4aに供給するトランス(図示省略)がともに収納されている。
【0031】
また制御部5には、前記ロッドセンサからのストローク信号が常時入力されている。例えば前記リモコン部5bで最近接位置が「低」かつ最遠方位置が「高」が選択されると、制御部5aはこれらの設定値をメモリに記憶し、図8に示すロッド4dのストローク始端を予め設定されている最も低い位置SS1に設定するとともに、ストローク終端を予め設定されている最も高い位置SE3に設定する。従って、この場合、ロッド4dは、位置SS1と位置SE3との間で往復移動することになる。一方、前記状態から最近接位置が「高」に設定し直されると、制御部5aはこの設定値をメモリし、図8に示すロッド4dのストローク始端を予め設定されている最も高い位置SS3に設定する。従って、この場合では、ロッド4dは、位置SS3と位置SE3との間で往復移動することになり、位置SS3よりも縮むことが禁止される。
【0032】
以上のように構成された椅子1の使用方法の一例について図9に示すフローチャートに基づき説明する。初期状態として、最近接位置、最遠方位置がスイッチS3〜S8で予め設定されておりかつグリップ部3は、リモコン部5bのスイッチS3〜S5で設定された最近接位置にあるものとする。先ず、椅子本体2に着座した着座者Uがリモコン部5bを操作し、引き伸ばし運動のスイッチS2をオンにすると、制御部5aでは、タイマー遅延処理を行う(ステップST1)。即ち、スイッチS2が操作されてから一定時間(例えば数十秒)をカウントする。この時間を利用して着座者Uは、例えばリモコン部5bを膝上などに置き、手を挙げてグリップ部3を把持する動作をとることができる。
【0033】
次に、制御部5aは、リモコン部5bのスイッチS6〜S8のいずれかで設定された最遠方位置にグリップ部3を移動させて停止させる(ステップST2)。これは、現在のロッド4dの位置と、前記設定された最遠方位置との偏差に基づき、所定の向きで電動機4aを回転させてロッド4dを伸長させることにより、スライド枠6を介してグリップ部3を押し上げることにより行われる。しかる後、制御部5bはタイマー遅延処理を行いその状態を保持する(ステップST3)。グリップ3の移動は、ウォーム減速機によって非常にゆっくりと行われる。例えば8〜15mm/秒程度が好適である。図10には、グリップ3が椅子本体2の着座部から最も離間した最遠方位置を示す。この状態では、着座者Uの肘が完全にのびかつ腕を介して上体に引き伸ばし力が作用する状態に設定するのが望ましい。このような引き伸ばし力は、肩、背中、腰といった各部の筋肉をタイマー遅延処理で定められた一定時間をかけて引っ張り、緊張を緩和し血行を促進するなど肩凝り、腰痛などの改善に効果が期待できる。そして、同時にマッサージ具20を駆動した場合には、筋肉の引き伸ばしを行いつつマッサージ効果を与えることができ、これらの相乗作用によって、さらに血行を促進し健康増進を図る。
【0034】
次に、制御部5aは、タイマー遅延処理として一定時間をカウントし終えると、再び前記設定された最近接位置にグリップ部3を移動させ(ステップST4)、さらにタイマー遅延処理を行う(ステップST5)。これで引き伸ばし運動の1サイクルを終える。そして、制御部5aでは、予め設定されたnサイクル(nは2以上が好ましい)が既に終えたか否かを判断し、Noの場合にはステップSTに戻りサイクルを繰り返す。Yesの場合には処理を終える。このように、グリップ部3の移動を自動化する作動モードを、本明細書ではオートモードと呼ぶ。なお、nサイクルの判断に代えて、タイマーをカウントし、一定時間が経過するまでグリップ部3を往復動させるものでも良い。
【0035】
本実施形態の椅子1では、調整手段5によって、図8に示すように、グリップ部3の最遠方位置、最近接位置をそれぞれ複数の高さから選択でき、本例では9通りの設定が可能である。従って、着座者Uの身長ないし座高といった体型に応じてグリップ部3の高さを自在に調節でき、汎用性を高めるのに役立つ。これらの最遠方位置、最近接位置の調整は、前述の如く、電動アクチュエータEのロッド4dのストローク長さ、ストローク終端、ストローク始端の1以上を変えることにより行うことができる。
【0036】
また本実施形態の椅子本体2は、背もたれ部2bを大きく倒して水平に近づけたリクライニング状態をとりうるため、このような状態で前記引き伸ばし運動を行うこともできる。この場合、着座者Uの上体の荷重がより多く背もたれ部に作用するため、着座者Uの背中と背もたれ部との摩擦力が大きくなり、グリップ部3の最遠方位置を小さくしても十分な引き伸ばし作用が発揮できる。さらに本実施形態の椅子本体2は、脚部2cを有するものを例示したが、椅子本体2はこのような形状に限定されるものではなく、例えば脚部2cを無くした座椅子状で構成することも勿論可能である。
【0037】
またグリップ部3の移動に際して、ロッド4dとスライド枠6とを連結した前記ボルト16のねじ軸部は、ガイド筒7のガイド溝7Gによって案内される。これにより、スライド枠6の偏心やガタツキ、さらにはガイド筒7とのこじれ等を防止でき、円滑に動作させることが可能となる。また本例のように、例えばスライド枠6側に高さ方向に位置を違えて複数個の取付孔12を設けているため、ロッド4dと該スライド枠6との連結位置を異ならせることができる。これによっても最近接位置を調節できる。従って、グリップ部3の最遠方位置だけをリモコン部5bで設定しうるようにしても良い。
【0038】
図11には、本発明の他の実施形態を示す。
この実施形態では、調節手段5は、一方のグリップ部3aに設けた近接移動用のスイッチSdと、他方のクリップ部3bに設けた遠方移動用のスイッチSuと、これらのスイッチにより駆動部5の制御を行う制御部5a(図示省略)とを含むものが示されている。前記各スイッチSd、Suは、いずれも着座者Uがグリップ部3を把持した状態において手指(本例では各手の親指)により操作可能な位置に設けられている。従って、この実施形態では、着座者Uがグリップ部3を把持したまま該グリップ部3の高さを着座者の好みに応じてコントロールするもので、前記オートモードとは異なるいわゆるセルフモードとなり、より操作性を高めることができる点で好ましい。なお各スイッチSu又はSdを押している間、グリップ部3は移動し、スイッチSu、Sdから手を離すと停止できる。また緊急用として、スイッチSu、Sdを同時押しすることにより、グリップ部3を停止できる。
【0039】
図12には、さらに本発明の他の実施形態として、リモコン部5bを例示している。なおこの例では、身体引き伸ばし運動を操作するリモコン部として構成されたものを示す。これは、既存のマッサージ椅子を改造してグリップ部などをいわゆる後付するのに便利となる。該リモコン部5bは、身体引き伸ばし運動をオンオフするメインスイッチ40を有する。該メインスイッチ40は、特に限定はされないが、本例では動作を停止させる「切」、前記セルフモードを実行する「セルフモード」、前記オートモードを実行する「オートモード」の3種の位置から一つをスライドにより切り替え可能なスライド式のスイッチが用いられたものを例示している。
【0040】
前記メインスイッチ40により「セルフモード」が選択されると、着座者Uが独自に操作する前記近接移動スイッチSu、遠方移動用スイッチSdの操作によってグリップ部3が移動する。これは前記の場合と同じである。またメインスイッチ40により、「オートモード」が選択されると、着座者Uによって最遠方位置の高さ調節が可能になる。最遠方位置の高さ調節は、タッチスイッチ41により行われ、その結果は発光ダイオードからなる表示部42に表示される。タッチスイッチ41は1度押す毎にオートモードの最遠方位置を位置1〜位置4の間で切り替わり4段階に調節可能なものが示される。そして、その最遠方位置の高さ位置の数字に対応する表示部42aないし42dのいずれかが発光しうる。
【0041】
本実施形態では、最近接位置を予め定めた位置とし、前記ロッド4dのストローク長さを違えることにより最遠方位置の高さが調節されるものを例示する。具体的には、前記ストローク長さを250mm、200mm、150mm及び100mmの4段階に予め設定している。ただし、これに限定されるものではない。そして、オートモードかつ最遠方位置の高さが例えば位置1に設定されると、制御部5aは、電動アクチュエータEのロッド4dを予め定めたストローク始端から250mmのストロークでゆっくりと往復移動を開始し、所定の時間、例えば5分間程度往復移動を繰り返した後、終了させる。
【0042】
以上本発明の実施形態について説明したが、本実施形態はあくまで一例であって、着座者Uの身体を引き延ばすことができれば、制御部による制御手順や具体的な形状、グリップ部3のデザインなどは本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更しうるのは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
上述したように、本発明の身体引き伸ばし用の椅子では、椅子本体に腰掛けたまま身体を駆動部によって引き伸ばすことができる。従って、使用者の腕などへの負担を減じ、女性や高齢者などでも無理なく使用が可能になる。また移動具の不使用時には、椅子として利用できるため収納場所に困らず使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の身体引き伸ばし用の椅子の一実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】その内部構造を略示する背面から見た斜視図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】身体引き伸ばし用の椅子の使用状態を示す斜視図である。
【図5】グリップ部とスライド枠との連結部を分解して示す斜視図である。
【図6】そのI−I断面図である。
【図7】リモコン部の一例を示す正面図である。
【図8】グリップ部の最近接位置、最遠方位置を説明する椅子の側面略図である。
【図9】本実施形態の作動例を説明するフローチャートである。
【図10】本実施形態の使用例を示す全体斜視図である。
【図11】調整手段の他の実施形態を示すグリップ部近傍の部分正面図である。
【図12】調整手段の他の実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 身体引き伸ばし用の椅子
2 椅子本体
2a 腰掛け座部
2b 背もたれ部
3 移動部
4 駆動部
4a 電動機
4d ロッド
5 調整手段
5a 制御部
5b リモコン部
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体の筋肉を引き伸ばすことにより、肩凝り、腰痛などを緩和するのに役立つ身体引き伸ばし用の椅子に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、身体の筋肉などを引き伸ばすことにより、緊張を緩和し肩凝り、腰痛などを和らげるいわゆるぶら下がり健康機などが知られている。このものは、金属製かつ鉄棒状の枠組みからなり、使用者が高所に位置する水平な棒にぶら下がり、自らの体重を利用して身体の筋肉を引き伸ばすものである。
【0003】
しかしながら、このような健康機では、自らの体重を支える腕力を必要とし、高齢者や女性、病人等にとっては負荷が大きいために使用できない場合がある。また健常者と言えども腕だけでなく腹筋や背筋に大きな負荷が作用しやすく、その結果、継続して使用することが難しい。またこの種の装置では、不使用時には収納場所を必要とし使い勝手の向上も望まれていた。
【0004】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、着座可能な椅子本体に、着座者が把持可能な両手のグリップ部と、このグリップ部を該椅子本体から遠近に往復移動させる駆動部とを設けることを基本として、着座したままの状態で着座者の腕ないし上体を引き伸ばすことができ、負荷を減じて使い勝手を高めることにより、多くの使用者が利用可能な身体引き伸ばし用の椅子を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、腰掛け可能な椅子本体と、この椅子本体に設けられかつ着座者が把持可能な両手のグリップ部と、このグリップ部を該椅子本体から遠近に往復移動させる駆動部とを有することを特徴とする身体引き伸ばし用の椅子である。
【0006】
また請求項2記載の発明は、前記グリップ部は、着座者が両手を緩く挙げた状態で把持しうる位置に設けられてなる請求項1記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0007】
また請求項3記載の発明は、前記グリップ部は、前記椅子本体の着座部から最も遠ざかる最遠方位置が変化するととともに、この最遠方位置を調節する調節手段が設けられてなる請求項1又は2記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0008】
また請求項4記載の発明は、前記グリップ部は、前記椅子本体の着座部に最も近づく最近接位置が変化するととともに、この最近接位置を調節する調節手段が設けられてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0009】
また請求項5記載の発明は、前記調節手段は、前記グリップ部の往復移動のストロークを調整しうることを特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0010】
また請求項6記載の発明は、前記調節手段は、一方のグリップ部に設けた近接移動用のスイッチを含み、かつその作動により前記駆動部は前記グリップ部を前記着座部に近づけることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子。
【0011】
また請求項7記載の発明は、前記調節手段は、他方のクリップ部に設けた遠方移動用のスイッチを含み、かつその作動により前記駆動部は前記グリップ部を前記着座部から遠ざけることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0012】
また請求項8記載の発明は、前記椅子本体は、腰掛け座部と、この腰掛け座部に対して角度調節自在に折れ曲がる背もたれ部とを含むとともに、前記グリップ部と前記駆動具は、前記背もたれ部に設けられてなる請求項1乃至7のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0013】
また請求項9記載の発明は、前記椅子本体は、着座者の血行を促進するマッサージ具が設けられてなる請求項1乃至8のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の身体引き伸ばし用の椅子の全体斜視図、図2はその表面を覆うカバーを取り除いて内部構造を略示する背面側から見た斜視図、図3は図1の縦断面図、図4はその使用状態の一例を示す斜視図である。
【0015】
図において、本実施形態の身体引き伸ばし用の椅子(以下、単に「椅子」ということがある。)1は、腰掛け可能な椅子本体2と、この椅子本体2に設けられかつ着座者Uが把持可能な両手のグリップ部3と、このグリップ部3を該椅子本体2から遠近に往復移動させる駆動部4とを含んで構成される。
【0016】
前記椅子本体2は、本実施形態では着座者Uの臀部が載置される腰掛け座部2aと、着座者Uの背中を支える背もたれ部2bと、前記腰掛け座部2aに固定されかつ荷重を支える脚部2cと、着座者Uの肘を載置可能な肘掛け部2dとを具えたものが例示される。
【0017】
腰掛け座部2aは、図2、図3に略示するごとく本例では金属製の枠組2a1に、例えばスポンジやウレタンチップなどのクッション材2a2を載置して構成されている。前記枠組2a1は、本例ではパイプ材などを矩形状に折り曲げて構成される。また枠組2a1には、補強板2dやクッション材2a2を受けるためのメッシュ状の下張り(図示省略)などを適宜設けることができる。
【0018】
前記背もたれ部2bは、例えば金属製の枠組2b1に、クッション材2b2を固着して構成されている。枠組2b1は、本例ではパイプ材を下開放の略コ字状に折り曲げて構成される。またこの枠組2b1には、水平方向にのびる補強枠材2e、2f、2gが適宜架設される。また背もたれ部2bにも、クッション材2b2を支持するための下張り(図示省略)などを適宜設けることができる。
【0019】
また図3に示すように、前記クッション材2b2の内部には、本例ではマッサージ具20が設けられたものを示す。該マッサージ具20は、レール部21に沿って着座者Uの脊椎に沿って上下に移動する移動体22と、この移動体に枢支され前後に揺動しうる揺動アーム23と、この揺動アーム23の上下端部かつその両側部に枢支された按摩効果を与えるマッサージローラ24、25とを含んで構成されている。レール部21の途中には凸部26、26が設けられ、マッサージローラ20が該凸部26に乗り上げる際に着座者U側へと突出し、着座者Uに按摩効果を与え血行を促進させる。なおマッサージ具20としては、このようなローラタイプに代えて又はローラタイプとともに振動子を有するバイブレータタイプとすることもできる。さらには構造の簡略化のため、該マッサージ具20を省略しても良い。
【0020】
また図2に示すように、背もたれ部2bの枠組2b1の下端部2b1eは、前記腰掛け座部2aの枠組2a1から立ち上げた立片8に傾動自在に枢結されるとともに、この枠組2a1と枠組2b1とは、いわゆるガス圧式によって無段階にリクライニング可能に枢結されたものを例示する。無段階リクライニング機構は、一端30aが枠組2a1に枢支されかつ他端30bが枠組2b1に枢支されたガスシリンダ30と、このガスシリンダ内部のシリンダ室の絞り部を開閉しうる操作レバー31とを含む。
【0021】
本例では前記操作レバー31を押し上げることにより、ガスシリンダ30を伸縮可能とし背もたれ部2bを傾動可能としてその位置を調節するとともに、操作レバー31を開放することにより、ガスシリンダ30をロックし該調節された位置で背もたれ部2bを固定することができる。本例では腰掛け座部2aの枠組2a1に対して背もたれ部2bの枠組2b1を例えば100ないし165゜程度の角度範囲で折り曲げ自在かつその状態で保持することができる。これにより、本実施形態の椅子本体2は、腰掛け座部2aと、背もたれ部2bとが角度調節自在に折れ曲がりでき種々の腰掛け状態が可能となる。なおこのような無段階式のリクライニング機構に代えて、例えばラチェット式のリクライニングギアなどを用いて多段階に調節することもでき、さらにはリクライニング機構を省略しても良い。
【0022】
また背もたれ部2bの背面かつ上部側には、本例では角筒状で上下にのびるガイド部7が固着されている。ガイド部7は、例えばその下端部が連結板9を介して前記補強材2eに固着されるとともに、上端部側を枠組2b1に例えば溶着されて該枠組2b1と一体化される。
【0023】
前記グリップ部3は、図2、図4に示すように、着座者Uの両手それぞれが把持する一方のグリップ部3aと、他方のグリップ部3bとが含まれる。本例では図2に示すように、一方のグリップ部3aと他方のグリップ部3bとは、前記ガイド部7に挿入されることにより、該ガイド部7に沿って上下にスライド可能かつ背もたれ部2bよりも上部に突出したスライド枠6の上端部両側に固着されたものを示す。またグリップ部3は、例えばゴム、スポンジなどで外周面を形成する他、外周面に微細な凹凸などを設けて手指との摩擦を高めることが滑り止め防止の観点から望ましい。
【0024】
本例のグリップ部3は、図4の如く、着座者Uが両手を緩く挙げた状態で把持しうる位置に設けられている。この状態は、着座して両手を自然に上に挙げた状態の全般を指し、肘が真っ直ぐであるか否かは問わない。つまり、着座者Uが体に無理な力を掛けずに両手を自然に上に挙げた状態で把持しうる位置にグリップ3が設けられていることが好ましいものである。また本例ではグリップ部3の軸線が小さな湾曲を除きほぼ水平かつ椅子本体の巾方向に沿って位置するものを例示している。この場合、着座者Uは、手を挙げた際に手首などをねじることなくより自然な状態でグリップ部3を把持することが可能となる点で好ましい。ただし、このような態様に限定するものではない。
【0025】
前記駆動部4は、本実施形態では、背もたれ部2bの枠組2b1の背面に固着された電動アクチュエータEからなるものを示す。該電動アクチュエータEは、電動機4aと、この電動機4aと一体に固定されたウォーム減速部を内蔵したギアケース4bと、該ギアケース4bから突出してのびかつ減速されたトルクを直線運動に変換するボールねじ部を内挿したシリンダ部4cと、このシリンダ部4cに対して伸縮しうるロッド4dとを含んで構成される。そしてこのロッド4dの上端部は、前記スライド枠6の下端に連結されている。また本実施形態では、前記ロッド4dの伸長長さを検知しうるロッドセンサ(図示せず)が設けられており、その検知信号は後述する制御部5aに入力されている。
【0026】
図5には、前記駆動部4のロッド4dとスライド枠6との連結部を分解して示し、図6にはその連結時のI−I断面を示している。ロッド4dには、その先端部に長手方向と直交する向きで貫通した取付孔4diが形成されている。他方、前記スライド枠6は、その下端部に一方の側面から他方の側面に貫通してのびる取付孔12が形成されている。本例の取付孔12は、高さを違えた複数個、具体的には第1ないし第3の取付孔12a、12b、12cを含むものが例示されている。さらに前記ガイド筒7には、その両側面に、上下にのびる長孔状のガイド溝7Gが形成されている。
【0027】
前記ロッド4dの先端部は、ガイド筒7の内部でスライド枠6に挿入され、かつ両部材の取付孔4di、取付孔12の軸芯を揃えるとともに、ボルト15、ダブルナット16、17を用いて連結される。またボルト15は、図6に示すようにガイド筒7の一方の側面のガイド溝7Gから挿入されてスライド枠6、ロッド4dをともに貫通し、他方の側面のガイド溝7Gから突出するねじ軸部にロッド4dが上下に移動しうるよう遊びを有してダブルナット16,17を締め付けする。なおこのように、グリップ部3、スライド枠6及び駆動部4はいずれも背もたれ部2bの背面に取り付けられているため、該背もたれ部2bを折り曲げでき、かつそのような種々のリクライニング状態としても何ら支承無く使用できる。そして、椅子本体2は、カバーCによって略全体が覆われることによって、スライド枠6や、駆動部4などが外部から目隠しされる。またカバーCは、グリップ部3の移動に伴い容易に変形しうるよう、ゴム等からなる伸縮部Caが設けられている。
【0028】
また本実施形態の椅子1は、前記駆動部4を制御する調整手段5が設けられているものが例示される。該調整手段5は、図2に示すように、本実施形態では、制御部5aと、着座者Uによって操作されるリモートコントロール部(以下、「リモコン部」という)5bとを含んで構成されたものを示す。
【0029】
前記リモコン部5bは、前記制御部5aと信号線により接続された有線式であって、椅子本体2に着座して操作可能に設けられている。またリモコン部5bは、例えば図7に示すように、マッサージ具20のオン、オフを操作するスイッチS1、グリップ部3を往復動させて身体引き伸ばし運動をオン、オフを操作するスイッチS2、グリップ部3が椅子本体2の着座部に最も近づく最近接位置を本例では高、中、低(例えば図8に示す予め設定された位置P1〜P3にそれぞれ対応)の3段階の位置から選択するスイッチS3、S4、S5、グリップ部3が椅子本体2の着座部から最も離間する最遠方位置を本例では高、中、低(例えば図8に示す予め設定された位置P4〜P6にそれぞれ対応)の3段階の位置から選択するスイッチS6、S7、S8などが設けられた操作部12を有している。各スイッチS1〜S8の信号は制御部5bへと入力される。
【0030】
本例の制御部5aは、制御回路を有し、箱状のユニットとして収められ、腰掛け座部2aの枠組2a1に取付片11を介して固定されたものを示す。なおこの制御部5aには、交流電源を所定の直流に変換して電動機4aに供給するトランス(図示省略)がともに収納されている。
【0031】
また制御部5には、前記ロッドセンサからのストローク信号が常時入力されている。例えば前記リモコン部5bで最近接位置が「低」かつ最遠方位置が「高」が選択されると、制御部5aはこれらの設定値をメモリに記憶し、図8に示すロッド4dのストローク始端を予め設定されている最も低い位置SS1に設定するとともに、ストローク終端を予め設定されている最も高い位置SE3に設定する。従って、この場合、ロッド4dは、位置SS1と位置SE3との間で往復移動することになる。一方、前記状態から最近接位置が「高」に設定し直されると、制御部5aはこの設定値をメモリし、図8に示すロッド4dのストローク始端を予め設定されている最も高い位置SS3に設定する。従って、この場合では、ロッド4dは、位置SS3と位置SE3との間で往復移動することになり、位置SS3よりも縮むことが禁止される。
【0032】
以上のように構成された椅子1の使用方法の一例について図9に示すフローチャートに基づき説明する。初期状態として、最近接位置、最遠方位置がスイッチS3〜S8で予め設定されておりかつグリップ部3は、リモコン部5bのスイッチS3〜S5で設定された最近接位置にあるものとする。先ず、椅子本体2に着座した着座者Uがリモコン部5bを操作し、引き伸ばし運動のスイッチS2をオンにすると、制御部5aでは、タイマー遅延処理を行う(ステップST1)。即ち、スイッチS2が操作されてから一定時間(例えば数十秒)をカウントする。この時間を利用して着座者Uは、例えばリモコン部5bを膝上などに置き、手を挙げてグリップ部3を把持する動作をとることができる。
【0033】
次に、制御部5aは、リモコン部5bのスイッチS6〜S8のいずれかで設定された最遠方位置にグリップ部3を移動させて停止させる(ステップST2)。これは、現在のロッド4dの位置と、前記設定された最遠方位置との偏差に基づき、所定の向きで電動機4aを回転させてロッド4dを伸長させることにより、スライド枠6を介してグリップ部3を押し上げることにより行われる。しかる後、制御部5bはタイマー遅延処理を行いその状態を保持する(ステップST3)。グリップ3の移動は、ウォーム減速機によって非常にゆっくりと行われる。例えば8〜15mm/秒程度が好適である。図10には、グリップ3が椅子本体2の着座部から最も離間した最遠方位置を示す。この状態では、着座者Uの肘が完全にのびかつ腕を介して上体に引き伸ばし力が作用する状態に設定するのが望ましい。このような引き伸ばし力は、肩、背中、腰といった各部の筋肉をタイマー遅延処理で定められた一定時間をかけて引っ張り、緊張を緩和し血行を促進するなど肩凝り、腰痛などの改善に効果が期待できる。そして、同時にマッサージ具20を駆動した場合には、筋肉の引き伸ばしを行いつつマッサージ効果を与えることができ、これらの相乗作用によって、さらに血行を促進し健康増進を図る。
【0034】
次に、制御部5aは、タイマー遅延処理として一定時間をカウントし終えると、再び前記設定された最近接位置にグリップ部3を移動させ(ステップST4)、さらにタイマー遅延処理を行う(ステップST5)。これで引き伸ばし運動の1サイクルを終える。そして、制御部5aでは、予め設定されたnサイクル(nは2以上が好ましい)が既に終えたか否かを判断し、Noの場合にはステップSTに戻りサイクルを繰り返す。Yesの場合には処理を終える。このように、グリップ部3の移動を自動化する作動モードを、本明細書ではオートモードと呼ぶ。なお、nサイクルの判断に代えて、タイマーをカウントし、一定時間が経過するまでグリップ部3を往復動させるものでも良い。
【0035】
本実施形態の椅子1では、調整手段5によって、図8に示すように、グリップ部3の最遠方位置、最近接位置をそれぞれ複数の高さから選択でき、本例では9通りの設定が可能である。従って、着座者Uの身長ないし座高といった体型に応じてグリップ部3の高さを自在に調節でき、汎用性を高めるのに役立つ。これらの最遠方位置、最近接位置の調整は、前述の如く、電動アクチュエータEのロッド4dのストローク長さ、ストローク終端、ストローク始端の1以上を変えることにより行うことができる。
【0036】
また本実施形態の椅子本体2は、背もたれ部2bを大きく倒して水平に近づけたリクライニング状態をとりうるため、このような状態で前記引き伸ばし運動を行うこともできる。この場合、着座者Uの上体の荷重がより多く背もたれ部に作用するため、着座者Uの背中と背もたれ部との摩擦力が大きくなり、グリップ部3の最遠方位置を小さくしても十分な引き伸ばし作用が発揮できる。さらに本実施形態の椅子本体2は、脚部2cを有するものを例示したが、椅子本体2はこのような形状に限定されるものではなく、例えば脚部2cを無くした座椅子状で構成することも勿論可能である。
【0037】
またグリップ部3の移動に際して、ロッド4dとスライド枠6とを連結した前記ボルト16のねじ軸部は、ガイド筒7のガイド溝7Gによって案内される。これにより、スライド枠6の偏心やガタツキ、さらにはガイド筒7とのこじれ等を防止でき、円滑に動作させることが可能となる。また本例のように、例えばスライド枠6側に高さ方向に位置を違えて複数個の取付孔12を設けているため、ロッド4dと該スライド枠6との連結位置を異ならせることができる。これによっても最近接位置を調節できる。従って、グリップ部3の最遠方位置だけをリモコン部5bで設定しうるようにしても良い。
【0038】
図11には、本発明の他の実施形態を示す。
この実施形態では、調節手段5は、一方のグリップ部3aに設けた近接移動用のスイッチSdと、他方のクリップ部3bに設けた遠方移動用のスイッチSuと、これらのスイッチにより駆動部5の制御を行う制御部5a(図示省略)とを含むものが示されている。前記各スイッチSd、Suは、いずれも着座者Uがグリップ部3を把持した状態において手指(本例では各手の親指)により操作可能な位置に設けられている。従って、この実施形態では、着座者Uがグリップ部3を把持したまま該グリップ部3の高さを着座者の好みに応じてコントロールするもので、前記オートモードとは異なるいわゆるセルフモードとなり、より操作性を高めることができる点で好ましい。なお各スイッチSu又はSdを押している間、グリップ部3は移動し、スイッチSu、Sdから手を離すと停止できる。また緊急用として、スイッチSu、Sdを同時押しすることにより、グリップ部3を停止できる。
【0039】
図12には、さらに本発明の他の実施形態として、リモコン部5bを例示している。なおこの例では、身体引き伸ばし運動を操作するリモコン部として構成されたものを示す。これは、既存のマッサージ椅子を改造してグリップ部などをいわゆる後付するのに便利となる。該リモコン部5bは、身体引き伸ばし運動をオンオフするメインスイッチ40を有する。該メインスイッチ40は、特に限定はされないが、本例では動作を停止させる「切」、前記セルフモードを実行する「セルフモード」、前記オートモードを実行する「オートモード」の3種の位置から一つをスライドにより切り替え可能なスライド式のスイッチが用いられたものを例示している。
【0040】
前記メインスイッチ40により「セルフモード」が選択されると、着座者Uが独自に操作する前記近接移動スイッチSu、遠方移動用スイッチSdの操作によってグリップ部3が移動する。これは前記の場合と同じである。またメインスイッチ40により、「オートモード」が選択されると、着座者Uによって最遠方位置の高さ調節が可能になる。最遠方位置の高さ調節は、タッチスイッチ41により行われ、その結果は発光ダイオードからなる表示部42に表示される。タッチスイッチ41は1度押す毎にオートモードの最遠方位置を位置1〜位置4の間で切り替わり4段階に調節可能なものが示される。そして、その最遠方位置の高さ位置の数字に対応する表示部42aないし42dのいずれかが発光しうる。
【0041】
本実施形態では、最近接位置を予め定めた位置とし、前記ロッド4dのストローク長さを違えることにより最遠方位置の高さが調節されるものを例示する。具体的には、前記ストローク長さを250mm、200mm、150mm及び100mmの4段階に予め設定している。ただし、これに限定されるものではない。そして、オートモードかつ最遠方位置の高さが例えば位置1に設定されると、制御部5aは、電動アクチュエータEのロッド4dを予め定めたストローク始端から250mmのストロークでゆっくりと往復移動を開始し、所定の時間、例えば5分間程度往復移動を繰り返した後、終了させる。
【0042】
以上本発明の実施形態について説明したが、本実施形態はあくまで一例であって、着座者Uの身体を引き延ばすことができれば、制御部による制御手順や具体的な形状、グリップ部3のデザインなどは本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更しうるのは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
上述したように、本発明の身体引き伸ばし用の椅子では、椅子本体に腰掛けたまま身体を駆動部によって引き伸ばすことができる。従って、使用者の腕などへの負担を減じ、女性や高齢者などでも無理なく使用が可能になる。また移動具の不使用時には、椅子として利用できるため収納場所に困らず使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の身体引き伸ばし用の椅子の一実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】その内部構造を略示する背面から見た斜視図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】身体引き伸ばし用の椅子の使用状態を示す斜視図である。
【図5】グリップ部とスライド枠との連結部を分解して示す斜視図である。
【図6】そのI−I断面図である。
【図7】リモコン部の一例を示す正面図である。
【図8】グリップ部の最近接位置、最遠方位置を説明する椅子の側面略図である。
【図9】本実施形態の作動例を説明するフローチャートである。
【図10】本実施形態の使用例を示す全体斜視図である。
【図11】調整手段の他の実施形態を示すグリップ部近傍の部分正面図である。
【図12】調整手段の他の実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 身体引き伸ばし用の椅子
2 椅子本体
2a 腰掛け座部
2b 背もたれ部
3 移動部
4 駆動部
4a 電動機
4d ロッド
5 調整手段
5a 制御部
5b リモコン部
Claims (9)
- 腰掛け可能な椅子本体と、この椅子本体に設けられかつ着座者が把持可能な両手のグリップ部と、このグリップ部を該椅子本体から遠近に往復移動させる駆動部とを有することを特徴とする身体引き伸ばし用の椅子。
- 前記グリップ部は、着座者が両手を緩く挙げた状態で把持しうる位置に設けられてなる請求項1記載の身体引き伸ばし用の椅子。
- 前記グリップ部は、前記椅子本体の着座部から最も遠ざかる最遠方位置が変化するととともに、この最遠方位置を調節する調節手段が設けられてなる請求項1又は2記載の身体引き伸ばし用の椅子。
- 前記グリップ部は、前記椅子本体の着座部に最も近づく最近接位置が変化するととともに、この最近接位置を調節する調節手段が設けられてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子。
- 前記調節手段は、前記グリップ部の往復移動のストロークを調整しうることを特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子。
- 前記調節手段は、一方のグリップ部に設けた近接移動用のスイッチを含み、かつその作動により前記駆動部は前記グリップ部を前記着座部に近づけることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子。
- 前記調節手段は、他方のクリップ部に設けた遠方移動用のスイッチを含み、かつその作動により前記駆動部は前記グリップ部を前記着座部から遠ざけることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子。
- 前記椅子本体は、腰掛け座部と、この腰掛け座部に対して角度調節自在に折れ曲がる背もたれ部とを含むとともに、
前記グリップ部と前記駆動具とは、前記背もたれ部に設けられてなる請求項1乃至7のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子。 - 前記椅子本体は、着座者の血行を促進するマッサージ具が設けられてなる請求項1乃至8のいずれかに記載の身体引き伸ばし用の椅子。
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