JP2000037431A - リハビリ装置 - Google Patents

リハビリ装置

Info

Publication number
JP2000037431A
JP2000037431A JP10207391A JP20739198A JP2000037431A JP 2000037431 A JP2000037431 A JP 2000037431A JP 10207391 A JP10207391 A JP 10207391A JP 20739198 A JP20739198 A JP 20739198A JP 2000037431 A JP2000037431 A JP 2000037431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
lower limb
swing
rehabilitation device
supporting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10207391A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Horiba
康弘 堀場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10207391A priority Critical patent/JP2000037431A/ja
Publication of JP2000037431A publication Critical patent/JP2000037431A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Rehabilitation Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寝たり座ったりしたままであまり痛まずに簡
便に利用でき、障害部位やその症状に適した調整が可能
なリハビリ装置を提供することである。 【解決手段】 背もたれ部材12と下肢支持部材とが、
ほぼ水平な回転軸を中心にしてそれぞれ独自に首振り揺
動可能のように設けられたリハビリ装置10とすること
である。また、背もたれ部材12と下肢支持部材16と
が同期して首振り揺動可能とされることであり、下肢支
持部材が左右に2分割して設けられることであり、2分
割して設けられた下肢支持部材16、17が同期して首
振り揺動可能とされることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリハビリに役立つ装
置に関し、さらに詳しくは、椅子又はベッド等として、
座ったままあるいは寝たままで簡便に利用することがで
き、運動不足の解消、身体不自由者の補助等にも役立つ
装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】怪我したり手術したり
して、身体を動かせない状態が長く続くと、筋肉が衰え
たり柔軟性が失われて運動機能が低下してしまう。この
ため、できるだけ早くからリハビリを行い、運動機能の
低下を最低限に抑えると共に正常な機能に早期回復する
努力が必要とされる。しかしながら、例えば足のリハビ
リでは、歩行器や松葉杖等の補助具の助けを借りて、体
重の負担を軽減しながら歩行訓練するのであるが、訓練
時にはなお相当の痛さが伴うため訓練を怠ることになり
やすく、完全に元の機能に戻らず後遺症として残る場合
が多い。体重があまり掛からず、痛みの少ないリハビリ
方法又は装置の開発が待たれている。
【0003】また従来、リハビリするには、リハビリ補
助用の設備を備えた特定の病院に通ったり入院したりし
なければならず、障害程度の重い人や遠方の人にとって
は大変な負担であり、その結果として、十分にリハビリ
できない結果になるという問題があった。
【0004】また、従来のリハビリ補助具には、障害の
部位や程度に応じた細かい調節が困難なものが多く、個
人毎のきめの細かい対応が非常に難しかった。このた
め、人力によるマッサージに頼らなければならなかった
が、リハビリのためのマッサージができる人は少なく、
また、マッサージを依頼すれば高額の費用が必要となる
ので、結局、適切なリハビリが実行されないという問題
があった。特に、家庭にあってベッドから立ち上がれな
くなった障害者にとっては、深刻な問題となっている。
【0005】そこで本発明者は、障害部に体重がかから
なくて痛みの少ない椅子タイプ又はベッドタイプであ
り、家庭内でも自力で簡便に使用でき、障害の部位や程
度に応じて細かく調節ができるリハビリ装置について鋭
意研究を重ねた結果本発明に至ったのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリハビリ装
置の要旨とするところは、頭部を支える頭部支持部材、
背中部を支える背もたれ部材、上腕部を支える上腕支持
部材、前腕部を支える前腕支持部材、手首から先の部分
を支える手首先支持部材、下肢を支える下肢支持部材、
大腿部を支える大腿部支持部材、膝から下の部分を支え
る膝下部支持部材、足首から先の部分を支える足首先支
持部材の中、少なくとも1つの部材を備えたリハビリ装
置であって、頭部支持部材、又は/及び背もたれ部材、
又は/及び上腕支持部材、又は/及び前腕支持部材、又
は/及び手首先支持部材、又は/及び下肢支持部材、又
は/及び大腿部支持部材、又は/及び膝下部支持部材、
又は/及び足首先支持部材が、ほぼ水平な回転軸を中心
にして、モーター駆動により首振り揺動されることにあ
る。
【0007】さらに、かかるリハビリ装置において、背
もたれ部材及び下肢支持部材が備えられ、背もたれ部材
と下肢支持部材とが、それぞれ独自に首振り揺動可能と
されたことにある。
【0008】さらに、かかるリハビリ装置において、背
もたれ部材が下肢支持部材の首振り揺動と同期して首振
り揺動可能とされたことにある。
【0009】さらに、かかるリハビリ装置において、下
肢支持部材が、左右2本の足に対応して左右2個に分割
されており、それぞれが独自に首振り揺動可能とされた
ことにある。
【0010】さらに、かかるリハビリ装置において、2
個に分割された下肢支持部材が、互いに同期して首振り
揺動可能とされたことにある。
【0011】さらに、かかるリハビリ装置において、膝
下部支持部材が、大腿部支持部材又は/及び足首先支持
部材の首振り揺動と同期して首振り揺動可能とされたこ
とにある。
【0012】さらに、かかるリハビリ装置において、前
腕支持部材が、上腕支持部材又は/及び手首先支持部材
の首振り揺動と同期して首振り揺動可能とされたことに
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るリハビリ装置
の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
【0014】図1、図2、図3に示される椅子タイプの
リハビリ装置10は、背もたれ部材12、座面部14、
2個の下肢支持部材16と17、肘掛け18と19、脚
部20とから構成されている。すなわち、背もたれ部材
12と座面部14と下肢支持部材16とが連続的に配設
されているので、本装置の利用者は、背もたれ部材12
に背中をあずけ、座面部14に腰部を落とし、下肢支持
部材16、17に足を乗せて座ることができる。また、
座面部14の両側に肘掛け18、19が設けられている
ので、両肘をついてゆったりと座ることができる。下肢
支持部材16と17は、左右2本の足に対応して左右に
並んで設けられている。本例においては、大腿部支持部
材、膝下部支持部材、足首下支持部材等が分離して設け
られてはいず、下肢支持部材16として、一体的に1個
の部材に纏めて構成されている。また、肘掛け18、1
9は本発明でいう前腕支持部材に該当し、肘掛け18に
は速度調整パネル40が、肘掛け19には操作パネル4
2が設けられている。脚部20の前後端は背もたれ部材
12及び下肢支持部材16の下方まで張出され、これら
部材が過度に下降したり落下したりしないように下から
受ける構造とされている。
【0015】背もたれ部材12と下肢支持部材16、1
7は、それぞれ独立に首振り揺動可能である。すなわち
図4、図5に説明されるように、背もたれ部材12は、
背もたれ部材12の下端付近に設けられたほぼ水平な揺
動軸22を中心にして、モーター24によって往復回転
され首振り揺動する。同様に、下肢支持部材16、17
も、下肢支持部材16、17の上端付近に設けられたほ
ぼ水平な揺動軸32、34を中心にして、モーター2
8、29によって往復回転され、首振り揺動するように
されている。モーター24とモーター28、29とがそ
れぞれ別個に備えられているので、背もたれ部材12と
下肢支持部材16、17とはそれぞれ独立に首振り揺動
できる。
【0016】モーター24、28、29には、正回転と
逆回転の切替え及び変速が可能なモーターが用いられ
る。それぞれのモーターの回転速度は、肘掛け18に設
けられた速度調整パネル40によってそれぞれ独立に制
御される。また、首振り揺動は、揺動軸の回転角度をリ
ミットスイッチで検出し回転方向を逆転させることによ
って行う。揺動軸回りの2ヵ所に設けたリミットスイッ
チ間の距離を調整することにより、首振り揺動の角度の
調整が可能となる。例えば、揺動軸に近接して脚部20
に2個のリミットスイッチを配設し、揺動軸に設けられ
たマーキングを検出することによって反転命令を発す
る。リミットスイッチとしては、接触式のリミットスイ
ッチや、電気的又は磁気的検出を行う接触式のリミット
スイッチ等が用いられる。また、マーキングとしては突
起等が設けられたりされるが、本発明はこれらの例に限
定されるものではない。
【0017】本リハビリ装置10の利用者は、右足及び
左足を、それぞれ下肢支持部材16、17に乗せて座
る。下肢支持部材16又は下肢支持部材17を首振り揺
動させると、その先端部が上下動し、腰を支点として右
足又は左足が強制的に動かされることになる。下肢支持
部材16、17はそれぞれ独立に首振り揺動可能なの
で、リハビリが必要な右足又は左足だけを動かせる。あ
るいは、両方の足を別々に、それぞれの症状に合わせて
動かすこともできる。
【0018】特に好ましくは、下肢支持部材16の首振
り揺動と下肢支持部材17の首振り揺動とが同期されて
使用される。すなわち、両下肢支持部材の首振り揺動の
方向と周期を合わせれば、図6(a)に示されるよう
に、下肢支持部材16と下肢支持部材17とが同時に上
下揺動することになり、これらの上に乗せられた両足が
強制的に上下させられ、腰部が屈伸させられる。また、
その周期を比較的長くすれば、気持ちが安らいで安楽椅
子的な効果が得られる。あるいは、同図(b)に示され
るように、首振り揺動の周期を合わせ方向を逆にすれ
ば、両足が交互に動いて通常の歩行時に似た動作となる
ので高いリハビリ効果が得られる。
【0019】あるいはまた、下肢支持部材16、17と
背もたれ部材12とを同期させて使用することもでき
る。例えば図7は、上下に首振り揺動する各部材の、あ
る瞬間の揺動方向を矢印で示したものであるが、同図
(a)は、下肢支持部材16と17と背もたれ部材12
とを回転方向を合わすようにして周期を合わせた状態を
示している。ロッキングチェアに似た動きとなるので、
リハビリ効果と併せて気持ちをリラックスさせる効果も
得られる。また同図(b)は、下肢支持部材16と17
とが同一方向で、背もたれ部材12が逆方向に動くよう
にして周期を合わせた状態を示し、腰部を屈伸し背面部
を伸長する動きとなる。また同図(c)は、下肢支持部
材16と17とが逆方向で、背もたれ部材12と周期を
合わせた状態を示していて、歩行訓練に適している。個
別に首振り揺動が可能な背もたれ部材12と下肢支持部
材とを備えたリハビリ装置10は、外出してリハビリす
るのが難しい下肢障害者に特に適している。また、リク
ライニングの椅子又はベッドとしても用いられるので、
リハビリの目的だけでなく、テレビを見たり読書したり
するのにも使用できるので大変有用である。
【0020】本発明でいう首振り揺動とは、時計の振り
子のように、ほぼ水平な回転軸を中心にして一定周期で
繰り返し往復回転する動作をいう。したがって、各部材
は垂直面内を主に上下に揺動されることになり、各身体
部分をつなぐ関節の動きに沿って首振り揺動される。例
えば、膝関節につながる膝下部を支える膝下支持部材、
肘関節につながる前腕部を支える前腕支持部材等では一
方向での上下揺動しかできないのに対し、肩関節につな
がる上腕部を支える上腕支持部材、股関節につながる大
腿部を支える大腿部支持部材等では、一方向に限定され
ずに上下揺動できる。肩関節や股関節は水平方向にも回
転できるからである。
【0021】その揺動角度や周期は、それぞれの関節が
日常活動で経験する範囲を参考にし、障害の程度に応じ
て調節される。例えば、背もたれ部材12の首振り揺動
は、1秒〜10秒位の周期、30°〜120°位の揺動
角度範囲で利用されるのが好ましい。また、下肢支持部
材16、17の首振り揺動は、0.5秒〜5秒位の周
期、20°〜90°位の揺動角度範囲で利用されるのが
好ましい。
【0022】本発明でいう同期とは、首振り揺動の周期
が同じであるか整数倍であるかを意味する。首振り揺動
の位相のずれや揺動角度の差異は問わない。同期させる
手段は機械的でも電気的でもよい。機械的には、例え
ば、同期させる部材どうしを1個のモーターで駆動させ
ればよい。クラッチ、ギアチェンジ等々の操作により、
各部材の停止、変速、逆転等々をコントロールできる。
【0023】電気的手段の一例として、下肢支持部材1
6と下肢支持部材17とを平行に同期揺動させる場合を
説明する。すなわち、下肢支持部材16の揺動軸と下肢
支持部材17の揺動軸近辺には、それぞれの揺動下限位
置、揺動上限位置を定めるための2個のリミットスイッ
チが設けられていて、下肢支持部材16の揺動下限が検
出され、かつ、下肢支持部材17の揺動下限が検出され
て、初めて両方のモーターが逆転開始するようにされ
る。したがって、速度調整パネル40の操作による、モ
ーター28とモーター29との速度合わせが多少ずれて
いても、一往復毎に位相が合わされることになり、同期
された平行揺動が維持・続行できることになる。同様に
して、下肢支持部材16と下肢支持部材17とが交互に
同期揺動される場合には、下肢支持部材16の揺動下限
が検出され、かつ、下肢支持部材17の揺動上限が検出
されて、初めて両方のモーターが逆転開始するようにさ
れるので、モーター28とモーター29との速度合わせ
が多少ずれていても、同期された交互揺動が続行可能と
なる。背もたれ部材12の揺動の上限又は下限の検出結
果をさらに含めた制御システムとすれば、背もたれ部材
12と2個の下肢支持部材16、17とを任意に組み合
わせた種々の同期モードを設定できる。図1〜図3に示
されるリハビリ装置10の例では、肘かけ19に備えら
れた操作パネル42によって、同期モードを選択できる
ようにされている。
【0024】上述したように、本例のリハビリ装置10
においては、背もたれ部材12、下肢支持部材16の首
振り揺動範囲はリミットスイッチの位置の調整によって
調節される。したがって、過度に反り返ったり屈曲して
怪我しないように、揺動範囲の下限と上限が予め設定さ
れ、安全には十分の配慮がなされている。しかしなが
ら、さらに安全性を高めるため、脚部20を背もたれ部
材12又は下肢支持部材16の下まで張出し、これら部
材が過度に反り返ったり落下したりしないように下から
受ける構造としてもよい。
【0025】図8、図9は、本発明に係わり、各部材が
設けられる位置について説明するものである。すなわ
ち、頭部からつま先までの身体の各部分に対応して、順
次、頭部を支える頭部支持部材44、背中部を支える背
もたれ部材12、大腿部を支える大腿部支持部材46、
膝から下の部分を支える膝下部支持部材48、足首から
先の部分を支える足首先支持部材50等を設けることが
できる。大腿部支持部材46、膝下部支持部材48、足
首先支持部材50をを一体的に形成して下肢支持部材5
8としてもよい。また、肩から手先までの各部分に対応
して、順次、上腕部を支える上腕支持部材52、前腕部
を支える前腕支持部材54、手首から先の部分を支える
手首先支持部材56等を設けることができる。
【0026】本発明にかかわるリハビリ装置10は、上
記された支持部材の中の1つを少なくとも含んで構成さ
れ、該支持部材はほぼ水平の回転軸を中心にしてモータ
ー駆動により首振り揺動される。各支持部材毎にモータ
ーと速度コントロラーが設けられれば、各支持部材が個
別に速度調節可能となるので、利用者の症状に応じて、
きめ細かい運転条件を選択できるようになる。また、モ
ーターと速度コントロラーを共有して2個以上の支持部
材が連結されれば、設備が簡素化されるので、製作コス
トが低減されると共に操作性が向上する。
【0027】リハビリ装置10の利用者は、リハビリす
る身体の部位を対応する支持部材に乗せて首振り揺動さ
せる。本発明のリハビリ装置10によれば、主に上下に
揺動する方式なので、乗せた身体の部位が支持部材から
外れることはなく、支持部材に固定するための特別の手
段を必要としない。また、自力では動かせない障害部分
だけを強制的に動かせるので効率的にリハビリできる。
【0028】大腿部支持部材46、膝下部支持部材4
8、足首先支持部材50を組み合わせ、同期させて使用
すれば、歩行訓練の代用となるリハビリが可能となる。
すなわち、図10に説明されるように、揺動軸58を中
心として大腿部支持部材46をθ1、揺動軸60を中心
として膝下部支持部材48をθ2、揺動軸62を中心と
して足首先支持部材50をθ3、同期して回転させるこ
とにより、歩行時と同様の動きを真似することができ
る。その結果、通常の歩行訓練のように体重が掛かって
痛んだりしないで、歩行に必要な筋力や柔軟性を向上で
きるようになる。
【0029】同様に、上腕支持部材52、前腕支持部材
54、手首先支持部材56を組み合わせ、同期させて使
用すれば、腕部から手先までのリハビリを効率よく行え
る。例えば図11に説明されるように、揺動軸64を中
心として上腕支持部材52をθ4、揺動軸66を中心と
して前腕支持部材54をθ5、揺動軸68を中心として
手首先支持部材56をθ6、同期して回転させることに
より、物を持ち上げる時と同様に手全体を動かすことが
できる。
【0030】本発明のリハビリ装置10には、按摩機
能、マッサージ機能、オットマン機能等々を付加して、
より多目的に使用することもできる。
【0031】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲内で、頭部支持部材、背もたれ部材、上腕支持部材、
前腕支持部材、手首先支持部材、下肢支持部材、大腿部
支持部材、膝下部支持部材、足首先支持部材等の材質や
構造や形状、首振り揺動の機構、首振り揺動の同期方法
等につき、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、
変形を加えた態様で実施し得るものである。
【0032】本発明の実施例を以下に詳しく説明する。
【0033】実施例1 図1〜図5に示されるのと同様のリハビリ装置10を製
作した。背もたれ部材12の長さは約1000mm、座
面部の長さは約300mm、下肢支持部材16、17の
長さは約800mm幅は約270mmであり、全体の幅
は約600mmであった。脚部20の底部長さを約80
0mmとし、その前後の縁を約200mm立ち上げ、背
もたれ部材12又は下肢支持部材16が過度に下降した
りしたときの受け部を形成して安全性を高めた。それぞ
れの部材は、20丸又は25角のステンレス鋼パイプで
枠組みし、ナイロンターポリン生地で覆っている。
【0034】背もたれ部材12を駆動するモーター2
4、下肢支持部材16、17を駆動するモーター28、
29には、三菱電気株式会社製ギヤードモートル(スピ
ードコントロール型、40W及び25W)を用いた。各
モーターの速度は、速度調整パネル40に内蔵された可
変抵抗器を、速度調整パネル40上のつまみを回して調
整することによって調節される。
【0035】各部材の首振り揺動の反転は、それぞれの
揺動軸に近接して脚部20に配設された2個の接触式リ
ミットスイッチにより、マーキングとして各揺動軸に設
けられた突起を検出することにより行われる。背もたれ
部材12と下肢支持部材16、17の揺動幅は、いずれ
も、下限が水平面下約20°、上限がほぼ垂直とされて
いる。速度調整つまみによって調節できる首振り揺動速
度の範囲は、約10回/分〜約60回/分であった。
【0036】また、背もたれ部材12と2つの下肢支持
部材16、17の首振り揺動は、リミットスイッチから
の検出信号に基づき揺動の位相を合わせる方式で、同期
可能とされている。速度調整パネル40の操作によって
大体の速度合わせを行い、操作パネル42により同期モ
ードを選択することにより、好みの同期状態を選択実行
できる。同期モードとしては、各部材単独揺動、下肢支
持部材16と17との平行揺動又は交互揺動、下肢支持
部材16、17と背もたれ部材12の同一方向揺動、下
肢支持部材16、17と背もたれ部材12の逆方向揺動
が設定されている。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るリハビリ装置によれば、頭
部支持部材、背もたれ部材、上腕支持部材、前腕支持部
材、手首先支持部材、下肢支持部材、大腿部支持部材、
膝下部支持部材、足首先支持部材などが、ほぼ水平な回
転軸を中心にして、モーター駆動により首振り揺動され
るので、利用者の障害部位に適した支持部材を選択し、
その障害程度に適した揺動速度で首振り揺動できる。ま
た、ほぼ水平な回転軸を中心にした上下方向揺動なの
で、障害部位が支持部材から外れたりせず、特別の固定
具等を必要としない。
【0038】また、背もたれ部材と下肢支持部材とが備
えられ、背もたれ部材と下肢支持部材とが、それぞれ独
自に首振り揺動可能とされれば、外出してリハビリする
のが難しい下肢障害者が利用しやすくなり、また、リク
ライニングの椅子又はベッドとしても用いられるので、
リハビリの目的だけでなく、テレビを見たり読書したり
するのにも使用できるので大変有用である。
【0039】また、下肢支持部材が、背もたれ部材の首
振り揺動と同期して首振り揺動され、両部材の回転方向
を合わせて使用すれば、ロッキングチェアに似た動きと
なるのでリハビリ効果と併せて気持ちをリラックスさせ
る効果も得られる。また、両部材の回転方向を逆にして
使用すれば、腰部を屈伸し背面部を伸長する動きとなっ
て、リハビリ効果が向上する。
【0040】また、下肢支持部材が、左右2本の足に対
応して左右2個に分割され、それぞれが独自に首振り揺
動可能とされれば、リハビリが必要な右足又は左足だけ
を動かすことができる。あるいは、両方の足を別々に、
それぞれの症状に合わせて動かすこともできるので、大
変便利である。
【0041】また、2個に分割された下肢支持部材が、
互いに同期して首振り揺動可能とされれば、両足が同時
に上下することにより腰部を強制的に屈伸させることが
できる。また、その周期を比較的長くすれば、気持ちが
安らぎ、安楽椅子的な効果が得られる。あるいは、両足
を交互に上下させて、通常の歩行時に似た動きとするこ
とができるので、臀部周辺の筋肉が共に動いて高いリハ
ビリ効果が得られる。
【0042】また、膝下部支持部材が、大腿部支持部材
又は/及び足首先支持部材の首振り揺動と同期して首振
り揺動可能とされれば、寝たり座ったりしたままで歩行
時と同様に足を動かせるので、通常の歩行訓練のように
体重が掛かって痛んだりしないで、歩行に必要な筋力が
強化され柔軟性が向上する。
【0043】また、前腕支持部材が、上腕支持部材又は
/及び手首先支持部材の首振り揺動と同期して首振り揺
動可能とされれば、物を持ち上げたり運んだりする等の
種々の手作業と同様に手全体を動かせるので、腕部から
手先までのリハビリを効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリハビリ装置の一例を示す斜視図
である。
【図2】本発明に係り、図1に示されるリハビリ装置の
側面図である。
【図3】本発明に係り、図1に示されるリハビリ装置の
上面図である。
【図4】本発明に係り、図1に示されるリハビリ装置の
首振り揺動機構を説明する側方模式図である。
【図5】本発明に係り、図1に示されるリハビリ装置の
首振り揺動機構を説明する上面模式図である。
【図6】本発明に係り、2個に分割された下肢支持部材
の揺動の同期状態を模式的に説明する要所の斜視図であ
り、同図(a)は平行揺動、同図(b)は交互揺動状態
を示す。
【図7】本発明に係り、2個の下肢支持部材の揺動と背
もたれ部材の揺動との同期状態を模式的に説明する要所
の斜視図であり、同図(a)は3部材が方向を揃えた揺
動、同図(b)は2個の下肢支持部材と背もたれ部材と
が逆方向に動く揺動、同図(c)は2個の下肢支持部材
が互いに逆方向に動く揺動状態を示す。
【図8】本発明に係り、リハビリ装置の各部材が設けら
れる位置を説明する側方模式図である。
【図9】本発明に係り、リハビリ装置の各部材が設けら
れる位置を説明する上面模式図である。
【図10】本発明に係り、下肢をリハビリする方法の一
例を説明する側方模式図である。
【図11】本発明に係り、上肢をリハビリする方法の一
例を説明する側方模式図である。
【符号の説明】
10:リハビリ装置 12:背もたれ部材 14:座面部 16、17:下肢支持部材 18、19:肘かけ 20:脚部 22、32、34、58、60、62、64、66、6
8:揺動軸 24、28、29:モーター 40:速度調整パネル 42:操作パネル 44:頭部支持部材 46:大腿部支持部材 48:膝下部支持部材 50:足首先支持部材 52:上腕支持部材 54:前腕支持部材 56:手首先支持部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部を支える頭部支持部材、背中部を支
    える背もたれ部材、上腕部を支える上腕支持部材、前腕
    部を支える前腕支持部材、手首から先の部分を支える手
    首先支持部材、下肢を支える下肢支持部材、大腿部を支
    える大腿部支持部材、膝から下の部分を支える膝下部支
    持部材、足首から先の部分を支える足首先支持部材の
    中、少なくとも1つの部材を備えたリハビリ装置であっ
    て、該頭部支持部材、又は/及び該背もたれ部材、又は
    /及び該上腕支持部材、又は/及び該前腕支持部材、又
    は/及び該手首先支持部材、又は/及び該下肢支持部
    材、又は/及び該大腿部支持部材、又は/及び該膝下部
    支持部材、又は/及び該足首先支持部材が、ほぼ水平な
    回転軸を中心にして、モーター駆動により首振り揺動さ
    れることを特徴とするリハビリ装置。
  2. 【請求項2】 前記背もたれ部材と下肢支持部材とが、
    それぞれ独自に首振り揺動可能とされたことを特徴とす
    る前記請求項1に記載するリハビリ装置。
  3. 【請求項3】 前記背もたれ部材が、前記下肢支持部材
    の首振り揺動と同期して首振り揺動可能とされたことを
    特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載するリハビ
    リ装置。
  4. 【請求項4】 前記下肢支持部材が、左右2本の足に対
    応して左右2個に分割されており、それぞれが独自に首
    振り揺動可能とされたことを特徴とする前記請求項1乃
    至請求項3に記載するリハビリ装置。
  5. 【請求項5】 前記2個に分割された下肢支持部材が、
    互いに同期して首振り揺動可能とされたことを特徴とす
    る前記請求項4に記載するリハビリ装置。
  6. 【請求項6】 前記膝下部支持部材が、前記大腿部支持
    部材又は/及び前記足首先支持部材の首振り揺動と同期
    して首振り揺動可能とされたことを特徴とする前記請求
    項1乃至請求項5に記載するリハビリ装置。
  7. 【請求項7】 前記前腕支持部材が、前記上腕支持部材
    又は/及び前記手首先支持部材の首振り揺動と同期して
    首振り揺動可能とされたことを特徴とする前記請求項1
    乃至請求項6に記載するリハビリ装置。
JP10207391A 1998-07-23 1998-07-23 リハビリ装置 Withdrawn JP2000037431A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10207391A JP2000037431A (ja) 1998-07-23 1998-07-23 リハビリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10207391A JP2000037431A (ja) 1998-07-23 1998-07-23 リハビリ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000037431A true JP2000037431A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16538973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10207391A Withdrawn JP2000037431A (ja) 1998-07-23 1998-07-23 リハビリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000037431A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002078563A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Takano Co Ltd 二の腕支持構造およびこれを利用する椅子
WO2014086082A1 (zh) * 2012-12-05 2014-06-12 Cui Zhongmin 一种兼作躺椅和床使用的沙发
WO2018110612A1 (ja) * 2016-12-13 2018-06-21 株式会社イノフィス 着座式の腿上げサポート装置
CN112656643A (zh) * 2020-12-17 2021-04-16 吉林大学 一种可调节的骨科康复治疗用拉伸装置
CN112773118A (zh) * 2019-11-11 2021-05-11 广东工业大学 一种残疾人阅读座椅
TWI764713B (zh) * 2021-05-10 2022-05-11 洪世杰 復健輔助裝置
CN117137772A (zh) * 2023-10-27 2023-12-01 山东宝德龙健身器材有限公司 一种安全防护功能的摆腿健身器

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002078563A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Takano Co Ltd 二の腕支持構造およびこれを利用する椅子
WO2014086082A1 (zh) * 2012-12-05 2014-06-12 Cui Zhongmin 一种兼作躺椅和床使用的沙发
WO2018110612A1 (ja) * 2016-12-13 2018-06-21 株式会社イノフィス 着座式の腿上げサポート装置
JP2018094072A (ja) * 2016-12-13 2018-06-21 株式会社イノフィス 着座式の腿上げサポート装置
CN112773118A (zh) * 2019-11-11 2021-05-11 广东工业大学 一种残疾人阅读座椅
CN112656643A (zh) * 2020-12-17 2021-04-16 吉林大学 一种可调节的骨科康复治疗用拉伸装置
CN112656643B (zh) * 2020-12-17 2023-09-05 吉林大学 一种可调节的骨科康复治疗用拉伸装置
TWI764713B (zh) * 2021-05-10 2022-05-11 洪世杰 復健輔助裝置
CN117137772A (zh) * 2023-10-27 2023-12-01 山东宝德龙健身器材有限公司 一种安全防护功能的摆腿健身器
CN117137772B (zh) * 2023-10-27 2024-01-16 山东宝德龙健身器材有限公司 一种安全防护功能的摆腿健身器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5658788B2 (ja) 椅子型マッサージ機
KR20150119783A (ko) 곡형 레일을 갖춘 마사지 의자
JPH11151129A (ja) 自動座面傾動椅子
JP7072701B2 (ja) マッサージ機
KR100625850B1 (ko) 전신 안마기
KR102097066B1 (ko) 기립 훈련장치
JP6080332B1 (ja) 運動器具
CN111297580A (zh) 一种居家使用具有按摩功能的沙发轮椅
JP2004344316A (ja) マッサージ機
JP2000037431A (ja) リハビリ装置
JP4709527B2 (ja) 牽引装置
JP2003250895A (ja) 椅子型マッサージ機
KR101487183B1 (ko) 허리 운동의자 및 이를 구비한 재활 운동기구
WO2010043955A2 (en) Gymnastic chair for musculoskeletal system stimulation
JP3850501B2 (ja) 椅子式マッサージ機
JPH10328262A (ja) 椅子式マッサージ機
JP2004041416A (ja) 椅子型マッサージ機
CN109771240A (zh) 一种按摩椅
JP2001161767A (ja) マッサージ機及びマッサージ機用操作装置
KR200377430Y1 (ko) 건강 증진용 의자
JP2000175774A (ja) 椅子/ベッド装置
JP2005074086A (ja) 牽引装置
JP2511451B2 (ja) マツサ−ジ機
JP5268560B2 (ja) 椅子式マッサージ機
JP2010099447A (ja) リラックス装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004