JP2002078563A - 二の腕支持構造およびこれを利用する椅子 - Google Patents

二の腕支持構造およびこれを利用する椅子

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着座者の二の腕を支持する。 【解決手段】 着座者の二の腕の少なくとも一部を支持
する二の腕支持部3と、該二の腕支持部3を椅子4に取
り付ける支持桿部5とを備える。また、着座者の肘を支
持する肘支持部8を設けても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の着座者の腕
を支持する構造およびこれを利用する椅子に関する。さ
らに詳述すると、本発明は腕を支持する構造の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】アームレストを備えた椅子が広く普及し
ている。アームレストは着座者の肘や前腕を支持する。
これにより、着座者は例えばコンピュータのキーボード
やマウスを操作する時等に、肘や前腕をアームレストに
支持させたまま腕を楽にして作業を行うことができる。
また、着座者が背凭れを傾斜させてリラックスしようと
するときに、両腕をアームレストに置いて楽な姿勢を取
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たアームレストは着座者の前腕または肘のみを支持する
ので、肩から肘までの二の腕(即ち上腕)はどこにも支
持されずに浮いてしまう。このため、特に背凭れを傾斜
させてリラックス姿勢を取ったときに、アームレストで
肘や前腕を支持しても二の腕が浮いてしまうので、肘か
ら肩にかけての筋肉や筋が十分には弛緩できず座り心地
が余り良くなかった。
【0004】そこで、本発明は、着座者の二の腕が浮か
ないようにする二の腕支持構造およびこれを利用する椅
子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の二の腕支持構造は、着座者の二の腕
の少なくとも一部を支持する二の腕支持部と、該二の腕
支持部を椅子に取り付ける支持桿部とを備えるようにし
ている。したがって、着座者の二の腕は二の腕支持部に
より浮かないように支持されるので、着座者は二の腕を
楽にすることができる。特にリラックス姿勢を取ろうと
して背凭れに大きく凭れ掛かったときに、二の腕が下後
方から支持されることにより肘から肩にかけての筋肉や
筋が十分に弛緩して安楽な座り心地を得ることができ
る。
【0006】そして、キーボード入力やマウス操作のよ
うな作業時には、肘を二の腕支持構造の任意の箇所に押
し付けたまま作業することができる。このため、肘をど
こにも当てずに浮かせたまま作業を行うよりも、肘の位
置が固定されるため作業を楽に行うことができるように
なる。そして、肘を任意の位置に押し付けることにより
肘の支持高さを自由に変更できるので、作業時の肩への
負担を減らすことができる。
【0007】しかも、着座者の二の腕を支持するので、
前腕を支持するアームレストを用いずに腕を支持するこ
とができるようになる。ここで、従来のアームレストは
椅子の前部に設けられているので着座者が椅子ごと前に
出て机に近付こうとしてもアームレストの前端が机に当
たってしまい余り前に出られず、例えばパソコン操作を
行うときはモニタに十分近づくことができずに前屈み姿
勢や猫背に成り易かった。しかし、二の腕支持構造の採
用によりアームレストを省略して椅子を机に十分に近付
けることができるようになり、良い着座姿勢を保つこと
ができるようになる。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の二の腕支持構造において、着座者の肘を支持する肘
支持部を有するようにしている。したがって、着座者の
二の腕及び肘が支持されるので、二の腕から肘にかけて
楽にすることができる。また、キーボード入力やマウス
操作のような作業時には肘を肘支持部に置いて前腕を浮
かせて作業を行うことができるので、従来のように前腕
をアームレストに置いて作業するよりも前腕の自由が利
くため作業性を高めることができる。
【0009】また、肘を支持する部分は最小限の長さで
足りるので、椅子を作業用机に十分に接近させることが
できる。このため、肘を肘支持部に置いたままで無理な
くマウスに手が届いて肘を楽にして作業でき、作業性を
高めることができる。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載の二の腕支持構造において、着座者の前腕
を支持する前腕支持部を有するようにしている。したが
って、着座者の二の腕及び前腕が支持されるので、二の
腕から前腕までの腕全体を楽にすることができる。
【0011】一方、請求項4記載の発明は、請求項1か
ら3までのいずれか記載の二の腕支持構造において、支
持桿部は、二の腕支持構造を椅子に対して前後上下方向
に回転可能に支持する回転支持機構と、二の腕支持部が
前腕を支持可能な前腕支持位置と二の腕を支持可能な通
常位置とに二の腕支持構造を固定可能なロック機構とを
有するようにしている。したがって、二の腕支持構造を
通常位置に位置させれば二の腕支持部が二の腕を支持可
能になると共に、二の腕支持構造を前腕支持位置に位置
させれば二の腕支持部が前腕を支持可能になるので、二
の腕および前腕のいずれかを支持するよう二の腕支持構
造を切り替えて使用することができる。
【0012】そして、請求項5記載の椅子は、請求項1
から4のいずれかに記載の二の腕支持構造を備えるよう
にしている。したがって、椅子の着座者が安楽な座り心
地を得ることができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
5に本発明の二の腕支持構造1の実施形態を示す。本実
施形態では二の腕支持構造1を事務用回転椅子4に取り
付けた場合について説明している。
【0014】この二の腕支持構造1は、着座者の二の腕
2の少なくとも一部を支持する二の腕支持部3と、該二
の腕支持部3を椅子4に取り付ける支持桿部5とを備え
るようにしている。このため、図4に示すように着座者
の二の腕2は二の腕支持部3により浮かないように支持
されるので、着座者は二の腕2を楽にすることができ
る。着座者が例えばリラックス姿勢を取ろうとして背凭
れ6に大きく凭れ掛かったとき(図1中、二点鎖線で示
す状態)に、二の腕2が下後方から支持されることによ
り肘7から肩にかけての筋肉等が十分に弛緩して安楽な
座り心地を得ることができる。
【0015】また、この二の腕支持構造1は、着座者の
肘7を支持する肘支持部8を有している。このため、図
4に示すように着座者の二の腕2及び肘7が支持される
ので、二の腕2から肘7にかけて楽にすることができ
る。また、マウス操作のような作業時には肘7を肘支持
部8に置いて前腕9を浮かせて作業を行うことができる
ので、前腕9の自由が利いて作業性を高めることができ
る。
【0016】肘支持部8は、二の腕支持構造1の前下部
に形成されている。この肘支持部8は、肘7を載置でき
る僅かな長さの部分を上方に曲げた形状とされている。
本実施形態では、肘支持部8は二の腕支持部3に対して
約45度の傾斜角度を有している。このため、肘支持部
8を水平にしたときに二の腕支持部3が後方に約45度
傾斜した状態になるので、二の腕2および肘7はいずれ
も無理なく快適に支持される。
【0017】そして、肘支持部8を僅かな長さとしてい
るので、従来のアームレストのように椅子を作業用机に
寄せようとしても前端が机に当たって接近できないよう
なことは無く、図3に示すように椅子を作業用机10に
十分に接近させることができる。なお、図中、符号Fは
椅子4の前方、符号Rは椅子4の後方を示す。このた
め、前屈み姿勢や猫背に成ることを抑制して着座姿勢を
良好に保つことができるようになる。しかも、肘7を肘
支持部8に置いたままでマウスに無理なく手が届いて肘
を楽にして作業でき、作業性を高めることができる。
【0018】また、二の腕支持構造1は、図1に示すよ
うに椅子4の座受部材の右側に支持桿部5により取り付
けられている。図中符号11は座受部材の周囲を覆い隠
す座裏カバーであって、支持桿部5は座裏カバー11を
貫通して座受部材に取り付けられている。
【0019】支持桿部5は図2に示すように伸縮可能な
二重管から成り、上側の外管12の最上部が二の腕支持
構造1に取り付けられると共に、下側の内管13の最下
部が座受部材に取り付けられている。内管13には、伸
縮ロック用の固定孔16が多数形成されている。外管1
2にはロックアーム14が支持軸15を中心に揺動可能
に取り付けられている。ロックアーム14は、内管13
の固定孔16に嵌入可能な係止部17と、外管12の外
部に突出して着座者が押圧操作可能であると共に押圧操
作により係止部17を固定孔16から外す操作部18と
を備えている。また、ロックアーム14は、付勢ばね1
9により係止部17が固定孔16に嵌入する方向に付勢
されている。このため、操作部18を押圧しないとき
は、付勢ばね19によりロックアーム14の係止部17
がいずれかの固定孔16に嵌入される。これにより、外
管12と内管13とが伸縮しないように長手方向に固定
されるので、二の腕支持構造1の高さが固定される。ま
た、着座者が操作部18を押圧したときは、ロックアー
ム14の係止部17が固定孔16から外れるので、外管
12と内管13とが伸縮可能になり二の腕支持構造1の
高さを調整することができる。
【0020】さらに、内管13の最下部は座受部材に対
して前後方向に揺動可能に取り付けられている。このた
め、支持桿部5および二の腕支持構造1の全体が前後方
向に揺動できるようになる。よって、二の腕支持構造1
の上下および前後の位置を自由に調整できるので、着座
者の体格や着座姿勢あるいは背凭れ6の傾斜角度等に合
わせて二の腕支持構造1を最適の位置に調整することが
できる。
【0021】支持桿部5は、二の腕支持構造1を椅子4
に対して前後上下方向に回転可能に支持する回転支持機
構20と、二の腕支持構造1を固定可能なロック機構2
1とを有している。そして、ロック機構21は、二の腕
支持構造1を、二の腕支持部3が前腕9を支持可能な前
腕支持位置Q(図1中、二点鎖線で示す)と、二の腕2
を支持可能な通常位置P(図1中、実線で示す)とに固
定するようにしている。このため、二の腕支持構造1の
位置を変更することにより、二の腕2および前腕9のい
ずれかを支持するよう切り替えることができる。ここ
で、二の腕支持部3の通常位置Pとしては、例えばリク
ライニング時の着座者の二の腕2を下後方から上前方に
向けて斜めに支持する位置が好ましい。この位置で有れ
ばリクライニング時のサポート感を高めることができ
る。
【0022】回転支持機構20は、椅子4の左右を長手
方向とする互いに回転可能な二重管から成り、外管22
が支持桿部5に固定されると共に、内管23が二の腕支
持構造1に固定されている。内管23には、二の腕支持
構造1を通常位置Pおよび前腕支持位置Qで位置決めロ
ックするための固定孔23p、23qが形成されてい
る。
【0023】ロック機構21は支持軸24を中心に揺動
可能なアームとしている。ロック機構21は、外管22
の透孔25を貫通すると共に内管23の固定孔23p、
23qに嵌入可能な係止部26と、着座者が押圧操作可
能であると共に押圧操作により係止部26を固定孔23
p、23qから外す操作部27とを備えている。また、
ロック機構21は、付勢ばね28により係止部26が固
定孔23p、23qに嵌入する方向に付勢されている。
このため、操作部27を押圧しないときは、付勢ばね2
8によりロック機構21の係止部26がいずれかの固定
孔23p、23qに嵌入される。これにより、外管22
と内管23とが回転不能に固定されるので、係止部26
が固定孔23pに嵌入されたときは二の腕支持構造1が
通常位置Pで位置決めロックされると共に、係止部26
が固定孔23qに嵌入されたときは二の腕支持構造1が
前腕支持位置Qで位置決めロックされる。
【0024】このとき、係止部26が内管23の固定孔
23p、23qと外管22の透孔25とに跨るので、係
止部26が内管23の固定孔23p、23qのみに係合
する場合に比べて二の腕支持構造1の位置決めロック力
を強くすることができる。また、着座者が操作部27を
押圧したときは、ロック機構21の係止部26が固定孔
23p、23qから外れるので、外管22と内管23と
が回転可能になり二の腕支持構造1の位置を回転調整す
ることができる。
【0025】一方、二の腕支持構造1は、例えばプラス
チック製の芯材の周囲にクッションを設けて布地やビニ
ルや皮等の上張地を覆って形成するようにしたり、ある
いはプラスチック製の芯材の周囲にエラストマ性の合成
樹脂を直接被覆して形成するようにしても良い。
【0026】上述した二の腕支持構造1により着座者の
二の腕2を支持するときは、着座者の体格や着座姿勢等
に応じて支持桿部5の傾斜角度や長さを調整すると共
に、二の腕支持構造1を通常位置Pに固定する。これに
より、図4に示すように着座者は右手の二の腕2および
肘7を二の腕支持構造1に載置することができる。よっ
て、例えば背凭れ6に凭れ掛かってリラックス姿勢を取
るときに、二の腕2が支持されるので腕を楽にすること
ができる。
【0027】そして、例えば何らかの作業を行うときに
肘支持部8が低いと感じたときは、図5に示すように肘
7を二の腕支持部3に直接載置して作業を行うこともで
きる。このため、支持桿部5の長さを調整することなく
肘7を固定する高さを変更できるので、一時的な作業の
ために肘7を高めに固定することが望まれる場合に対応
でき好適である。
【0028】また、マウス操作等の作業を行うときは、
図4に示すように肘7を肘支持部8に置いたまま、ある
いは図5に示すように肘7を二の腕支持部3の任意の箇
所に押し付けたまま作業することができる。いずれの場
合も右手の前腕9が肘7を中心に旋回するよう自由が利
くので作業性を高めることができる。特に図5に示すよ
うに、肘7を任意の位置に押し付ける場合は、肘7の支
持高さを自由に変更できるので、作業時の肩への負担を
極力減らすことができる。なお、マウス操作以外の作業
時でも、図4及び図5に示すように肘7を置いて行うこ
とができるのは勿論である。
【0029】一方、例えば集中作業を行うために前腕9
を支持する必要があるときは、二の腕支持構造1を回転
させて前腕支持位置Qに固定する。これにより、前腕9
および肘7が支持されるようになり、集中作業に好適な
状態となる。
【0030】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば本実施形態では、ロック機構21の係止
部26が内管23の固定孔23p、23qに嵌入するこ
とにより回転支持機構20を回転止めしているが、回転
止めの機構としてはこれには限られず回転と固定とを切
替可能な既知または新規の各種機構を利用することがで
きる。例えば、回転支持機構20をねじ止めや内管23
と外管22との摩擦抵抗により任意の角度で固定するよ
うにしても良い。この場合、二の腕支持構造1を通常位
置Pと前腕支持位置Qとを含む任意の角度に固定するこ
とができるので、着座者の体格や着座姿勢あるいは二の
腕支持構造1の使用目的に応じて二の腕支持部3を最適
の角度に調整することができる。
【0031】また、本実施形態では二の腕支持構造1は
二の腕支持部3および肘支持部8を備えて二の腕2と肘
7とを支持するようにしているが、これには限られず図
6および図7に示すように二の腕支持部3および肘支持
部8の前側に前腕支持部29を設けて二の腕2および肘
7に加えて前腕9を支持するようにしても良い。この場
合、着座者の二の腕2から前腕9までが支持されるよう
になり、腕全体を楽にすることができる。なお、二の腕
支持部3および前腕支持部29の長さは、図6に示すよ
うに十分に長くして肩や手首の近くまで支持できるよう
にしても良く、あるいは図7に示すように短くして二の
腕2および前腕9の肘7の近傍部分のみを支持できるよ
うにしても良い。
【0032】さらに、上述した実施形態では二の腕支持
構造1が肘支持部8あるいは前腕支持部29を有してい
るが、これらは無くても良い。例えば図8および図9に
示すように、直線状の二の腕支持部3が単独で形成され
て二の腕2のみを支持するものとしても良い。この場合
も例えば背凭れ6に凭れ掛かってリラックス姿勢を取る
ときに二の腕2が支持されるので腕を楽にすることがで
きると共に、肘7を図5に示すように二の腕支持部3に
直接載置して支持させることもできる。
【0033】ここで、二の腕支持部3の長さとしては、
図8に示すように二の腕2の長さと同等に設定して二の
腕2の全体を支持するようにしたり、あるいは図9に示
すように二の腕2の長さより短く設定して二の腕2の一
部、例えば肩の近くや肘7の近くのみ等を支持するよう
にしても良い。いずれの場合も二の腕2が支持されるの
で腕を楽にすることができる。
【0034】また、図8に示すように二の腕支持部3を
二の腕2と同等の長さに設定した場合は、二の腕支持部
3を水平位置に固定することにより肘支持部あるいは前
腕支持部として機能させることができる。ここで、本実
施形態では二の腕支持部3の回転中心を偏心させてい
る。このため、二の腕支持部3を水平にしたときに前側
Fに大きく突出する場合(図中実線で示す前腕支持位置
Q)と、小さく突出する場合(図中二点鎖線で示す肘支
持位置Q’)とがある。そして、二の腕支持部3を前腕
支持位置Qに固定した場合は、肘7および前腕9を支持
することができる。また、二の腕支持部3を肘支持位置
Q’に固定した場合は、肘7のみを支持して前腕9を自
由に使えると共に、二の腕支持部3と机との干渉を防止
して椅子を机に十分に接近させることができる。
【0035】また、上述した各実施形態では、二の腕支
持部3が支持桿部5に対して回転可能に設けられている
が、これには限られず図10および図11に示すように
支持桿部5に回転不能に設けられていても良い。この場
合、二の腕支持部3を支持桿部5に回転および固定可能
に取り付けるための回転支持機構20やロック機構21
を不要にできるので、部品点数を減らすことができる。
【0036】さらに、上述した各実施形態では支持桿部
5は座受部材に傾斜角度を調整可能にして取り付けられ
ているが、これには限られず支持桿部5を座受部材に傾
斜しないように固定しても良い。また、上述した各実施
形態では支持桿部5は伸縮可能なものとされているが、
これには限られず支持桿部5を伸縮できないものとした
り、あるいは支持桿部5の途中に蝶番のような機構を設
けて曲折可能なものにしても良い。さらに、上述した各
実施形態では支持桿部5は座受部材に取り付けられてい
るが、これには限られず座や脚などの椅子4の他の構造
物に取り付けるようにしても良い。
【0037】さらに、上述した各実施形態では、二の腕
支持構造1は椅子4の右側にのみ設けられているが、こ
れには限られず椅子4の左側のみに設けたり、あるいは
椅子4の両側に設けるようにしても良い。特に椅子4の
両側に設けた場合は、着座者がリラックス姿勢を取った
ときに両腕を楽にすることができると共に、両手を使用
してキーボード入力作業をするときに作業性を高めるこ
とができる。
【0038】また、上述した各実施形態では、二の腕支
持構造1を事務用回転椅子4に取り付けているが、これ
には限られず例えば回転しない椅子やパイプ椅子やソフ
ァー、または座椅子や自動車等の乗物用椅子、理容・美
容用椅子、あるいは手押しの車椅子や電動車椅子を含む
椅子全般に取り付けることができるのは勿論、歩行器に
取り付けるようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の二の腕支持構造によれば、着座者の二の腕は二
の腕支持構造により浮かないように支持されるので、着
座者は二の腕を楽にすることができる。特に背凭れに大
きく凭れ掛かってリラックス姿勢を取るときに、二の腕
から肩にかけての筋肉や筋が十分に弛緩して安楽で快適
な座り心地を得ることができる。
【0040】また、肘を二の腕支持構造の任意の箇所に
押し付けたままマウス操作等の作業をすることができる
ので、肘の位置が固定されることから作業性を高めるこ
とができる。さらに、肘を任意の位置に押し付けること
により肘の支持高さを自由に変更できるので、作業時の
肩への負担を減らすことができる。
【0041】しかも、着座者の二の腕を支持するので、
前腕を支持するアームレストを用いずに腕を支持するこ
とができるようになる。よって、椅子を机に十分に近付
けることができるようになり、前屈みや猫背になること
を防止して良い着座姿勢を保つことができるようにな
る。
【0042】また、請求項2記載の二の腕支持構造によ
れば、着座者の二の腕及び肘が支持されるので、二の腕
から肘にかけて楽にすることができる。特にキーボード
入力やマウス操作のような作業時には肘を肘支持部に置
いて前腕を浮かせて作業を行うことができるので、従来
のように前腕をアームレストに置いて作業するよりも前
腕の自由が利くため作業性を高めることができる。
【0043】しかも、肘を支持する部分は最小限の長さ
で足りるので、椅子を作業用机に十分に接近させること
ができる。このため、肘を肘支持部に置いたままで無理
なくマウスに手が届いて肘を楽にして作業でき、作業性
を高めることができる。
【0044】さらに、請求項3記載の二の腕支持構造に
よれば、着座者の二の腕及び前腕が支持されるので、二
の腕から前腕までの腕全体を楽にすることができる。
【0045】一方、請求項4記載の二の腕支持構造によ
れば、二の腕支持構造を通常位置に位置させれば二の腕
支持部が二の腕を支持できると共に、二の腕支持構造を
前腕支持位置に位置させれば二の腕支持部が前腕を支持
できるので、二の腕および前腕のいずれかを支持するよ
う二の腕支持構造を切り替えて使用することができる。
【0046】そして、請求項5記載の椅子によれば、椅
子の着座者が安楽な座り心地を得ることができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二の腕支持構造を椅子に取り付けた実
施形態を示す側面図である。
【図2】支持桿部を示す中央縦断面側面図である。
【図3】二の腕支持構造を示す側面図である。
【図4】肘支持部に肘を載置した状態を示す側面図であ
る。
【図5】二の腕支持部に肘を載置した状態を示す側面図
である。
【図6】前腕支持部を有する二の腕支持構造を示す側面
図である。
【図7】前腕支持部を有する二の腕支持構造の他の実施
形態を示す側面図である。
【図8】肘支持部および前腕支持部を有しない二の腕支
持構造を示す側面図である。
【図9】肘支持部および前腕支持部を有しない二の腕支
持構造の他の実施形態を示す側面図である。
【図10】回転不能に固定された二の腕支持構造を示す
側面図である。
【図11】回転不能に固定された二の腕支持構造の他の
実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 二の腕支持構造 2 二の腕 3 二の腕支持部 4 椅子 5 支持桿部 7 肘 8 肘支持部 9 前腕 20 回転支持機構 21 ロック機構 29 前腕支持部 Q 前腕支持位置 P 通常位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座者の二の腕の少なくとも一部を支持
    する二の腕支持部と、該二の腕支持部を椅子に取り付け
    る支持桿部とを備えることを特徴とする二の腕支持構
    造。
  2. 【請求項2】 前記着座者の肘を支持する肘支持部を有
    することを特徴とする請求項1記載の二の腕支持構造。
  3. 【請求項3】 前記着座者の前腕を支持する前腕支持部
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の二の
    腕支持構造。
  4. 【請求項4】 前記支持桿部は、前記二の腕支持構造を
    前記椅子に対して前後上下方向に回転可能に支持する回
    転支持機構と、前記二の腕支持部が前腕を支持可能な前
    腕支持位置と前記二の腕を支持可能な通常位置とに前記
    二の腕支持構造を固定可能なロック機構とを有すること
    を特徴とする請求項1から3までのいずれか記載の二の
    腕支持構造。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の二の
    腕支持構造を備えることを特徴とする椅子。
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