JP2004024316A - 遊技機用ソレノイド - Google Patents

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Yoshio Kamata
鎌田 義雄
Masashi Inoue
井上 雅士
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Abstract

【課題】プランジャにおける全伸び出し位置から全引き込み位置までの全ストロークにおいて、移動を妨げる要素を排除し、吸引力を有効に利用する。
【解決手段】貫通孔30の内周面と、プランジャ26の外形と、をそれぞれ同一の径寸法の変化量となるテーパ形状として、プランジャ26の全引き込み位置で互いの径寸法が一致するようにしたため、コイル部28への通電でプランジャ26が引き込まれるとき、全引き込み位置の若干手前で吸引力の弱い位置での移動抵抗力がほとんどなく、円滑に全引き込み位置まで移動し、強い吸引力で保持することができる。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】
本発明は、遊技機の可動部材の駆動源として適用される遊技機用ソレノイドに関する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
遊技機、特にパチンコ機の遊技盤上には、可動部材が備わっている。この可動部材の駆動源としては、ソレノイドが多用される。例えば、特別図柄始動入賞口には、電動チューリップが設けられており、普通図柄の抽選結果によって開閉する。
【0004】
このような電動チューリップでは、ソレノイドのプランジャの往復移動を回転移動に変換し、当該回転によってスイングするアームを介してチューリップを開閉する構造となっている。
【0005】
なお、パチンコ機においては、1種のアタッカ(大入賞口)や、2種の羽根部材等も、駆動源としてソレノイドが適用された同様の構造となっている。
【0006】
上記パチンコ機において、可動部材の駆動源として適用されるソレノイドは、一般的な使い方とは若干異なり、プランジャの芯ずれが起きると、通電による引き込み時にプランジャの引き込み方向側端部の外周面と、固定鉄芯部の内周面に形成されたテーパ状の凹陥部の開口周端とが噛み合って、完全なストロークの手前で止まってしまう。一般的な使用形態の場合、この程度のストローク差は誤差の範囲として許容されるが、パチンコ機の場合、電動チューリップではパチンコ球が入りずらく、アタッカでは、パチンコ機の遊技盤面を保護するガラス板との間の間隔が大きくなって球噛みが発生する。
【0007】
図7に4種類のプランジャの引き込み側先端部の形状における、ストローク−吸引力特性を示す。
【0008】
全引き込み状態(ストローク=0)での吸引力は、いずれのプランジャ形状においても十分な強さを持っており、特に円柱状のプランジャ▲1▼が最も強いことがわかる。
【0009】
このストロークが0の状態から、若干手前の伸び出し位置では、いずれのプランジャにおいても急激に吸引力が落ちる。このため、この若干の伸び出し位置で噛み込みが発生した場合、完全に引き込むための力が不足してしまう。特にプランジャ▲1▼が急激に吸引力が落ち込んでおり、他のプランジャ▲2▼〜▲4▼はプランジャ▲1▼よりも吸引力の低下が緩和しているが、吸引力の低下が起きていることには変わりがない。
【0010】
本発明は上記事実を考慮し、プランジャにおける全伸び出し位置から全引き込み位置までの全ストロークにおいて、移動を妨げる要素を排除し、吸引力を有効に利用することができる遊技機用ソレノイド得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、遊技機の可動部材の駆動源として適用されるソレノイドであって、筒体の外周に通電するための電線を巻回して形成されたコイル部と、前記コイル部の内周側に形成された貫通孔の一端開口部に固定配置され、前記コイル部への通電によって磁力を持つ固定鉄芯部と、前記コイル部の貫通孔の他端開口部から挿入され、前記コイル部への通電、非通電によって、前記固定鉄芯部へ磁着、磁着解除することで、前記貫通孔の軸線方向へ移動可能なプランジャ部とを有し、前記貫通孔内に収容されるプランジャの外形をテーパ形状とし、かつ前記貫通孔の内周面をプランジャのテーパ形状に対応して、テーパ形状としたことを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、プランジャが収容されるコイル部の貫通孔の内周面をテーパ形状とし、かつプランジャの外形をテーパ形状としたため、プランジャが引き込まれるとき(例えば、コイル部への通電による固定鉄芯部の磁力発生時)、プランジャの移動を妨げる角部等が存在せず、プランジャとコイル部の貫通孔又は固定鉄芯部との噛み込みがなくなり、円滑なストロークを実現することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、遊技機の可動部材の駆動源として適用されるソレノイドであって、筒体の外周に通電するための電線を巻回して形成されたコイル部と、前記コイル部の内周側に形成された貫通孔の一端開口部に固定配置され、前記コイル部への通電によって磁力を持つ固定鉄芯部と、前記コイル部の貫通孔の他端開口部から挿入され、前記コイル部への通電、非通電によって、前記固定鉄芯部へ磁着、磁着解除することで、前記貫通孔の軸線方向へ移動可能なプランジャ部とを有し、前記プランジャの引き込み側先端部に、前記固定鉄芯部に形成されたテーパ状凹陥部に緊密に収容するようにテーパ形状部を形成し、前記貫通孔の内周面に形成された前記プランジャの全引き込み時に、前記プランジャのテーパ形状部が前記凹陥部に誘い込まれるように、凹陥部の面一となる案内突起部を形成したことを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、従来のコイル部の形状(貫通孔の一定の内径)、従来のプランジャの形状(一定の外径)、従来のコイル鉄芯部の形状のままで、プランジャが噛み込みを起こすような角部の実質的な存在をなくすべく、貫通孔の内周面からコイル鉄芯部の凹陥部に誘い込むための、案内突起部を形成する。これにより、プランジャの引き込み方向先端が貫通孔の内周面に案内されている状態からコイル鉄芯部の凹陥部に案内されるまでの案内面を面一とすることができ、プランジャの移動が円滑となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
「パチンコ機の概略構成」
図1には、第1の実施の形態に係るパチンコ機110が示されている。このパチンコ機110は、矩形の枠体113でその外形が構成されており、店側のベース面115に支持されている。また、枠体113には、装飾版113A、スピーカ162、キーシリンダ113B等が配設されている。
【0016】
枠体113の内側正面には、透明ガラス板110Aがガラス枠110Bに嵌め込まれた状態で配設されている。この透明ガラス板110Aで仕切られた内側領域には、遊技盤111が配設されている。また、この遊技盤111における円弧状のレール112で囲まれた領域が遊技領域であるゲージ部114とされている。
【0017】
図2に示される如く、ゲージ部114には、全面に渡って複数の釘116が打ち込まれ、レール112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘116に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内路に案内されながら、落下していくようになっている。また、この釘116の他、ゲージ部114に向かって左右対称の位置には、4個の風車118A乃至Dが取り付けられており、パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようになっている。
【0018】
さらに、ゲージ部114には複数の位置に入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に払い出されるようになっている。
【0019】
このようなゲージ部114は、ほぼ左右対称系とされており、この中央部には電動役物ユニット122が配置され、その表示部124が露出されている。この表示部124の下方には電動役物ユニット122を始動するための特別図柄始動入賞口126が設けられている。
【0020】
特別図柄始動入賞口126のさらに下方には、大入賞口128が配置され、この大入賞口128を開閉する開閉部材129は、前記電動役物ユニット122での所謂当りの表示状態で所定時間の開放が所定回数繰り返され、大量のパチンコ球を入賞させることができる構成となっている。
【0021】
また、前記電動役物ユニット122の上部には、横1列に4個の保留ランプ200が配列されている。この保留ランプ200は、特別図柄始動入賞口126に入賞したパチンコ球が最大4球分保留されていることを点灯状態で報知するものであり、電動役物ユニット122による抽選結果の案内が終了した時点で、保留された分が消化されて消灯するようになっている。
【0022】
また、ゲージ部114には、普通図柄始動入賞口130が設けられており、普通図柄始動入賞口130にパチンコ球が入賞すると、普通図柄表示部の表示が変動し、所定当り数字になると、前記特別図柄始動入賞口126に設けられた可動部としての電動チューリップ134が所定時間開放するようになっている。この電動チューリップ134の開放により、特別図柄始動入賞口126への入賞の確率が物理的に高まることになる。
【0023】
図1に示される如く、上記ゲージ部114の下部、すなわち、透明ガラス板110Aの下部は、パネル部140とされ、その上部パネル140Aには上皿141が設けられ、下部パネル140Bには、発射装置の操作部としてのハンドル136と、上皿141から落下するパチンコ球を受ける下皿138とが設けられている。なお、下部パネル140Bには、灰皿143も設けられている。
【0024】
ハンドル136は、前記パネル140の内部から突出された回転軸に取付けられており、この回転軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者がこのハンドル136を把持して回転することで、発射装置が稼動すると共に、前記回転角度に基づいて発射強度が設定されるようになっている。なお、この回転には、復帰付勢力が付与されており、遊技者が手を離すと自動的に元の回転位置に戻る構造となっている。
【0025】
「電動チューリップの駆動機構」
前記遊技盤111上の特別図柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ134を開閉するための駆動機構10について説明する。
【0026】
図3に示される如く、電動チューリップ134は、一対の花びら形状のフラップ12が互いに対向するように配置されており、それぞれのフラップ12は、独立した駆動機構10によって所定角度の範囲で回転するようになっている。このため、ここでは、一方のフラップ12の駆動機構10について説明する。
【0027】
フラップ12は、拡幅された下部に回転軸14が挿入されている。回転軸14は図示しない電動チューリップを被覆する合成樹脂製の装飾部材に固定されている。これにより、フラップ12はこの回転軸14を中心に回転するようになっている。
【0028】
回転軸14の近傍には、円孔16が形成されている。この円孔16には、連結軸17の一端が挿嵌されている。この連結軸17の他端部は、アーム18に形成された略コ字型の切欠部20に挿通されている。
【0029】
アーム18は、前記フラップ12の回転中心となる回転軸14の軸線方向における遊技盤111の裏面側へ延長されている。このアーム18の延長方向、すなわち遊技盤111の裏面側では、略L字形に屈曲され、屈曲部18Aが形成されている。この屈曲部18Aが形成された角部には、回転軸22が挿入されている。これにより、アーム18は回転軸22を中心に回転可能となる.
また、屈曲部18Aには縦方向の長孔18Bが形成されている。この長孔18Bには、アーム18を前記回転軸22を中心に回転させる駆動源であるソレノイド24のプランジャ26に取り付けられ,互いに同軸とされた一対のピン27の一方が挿入されている。ピン27は、プランジャ26の軸線に対して直角に取り付けられている。ピン27の他方は、他方のフラップのアーム(図示省略)に形成された長孔に挿入されている。
【0030】
ソレノイド24は通電によってプランジャ26を引き込み、非通電状態で図示しない付勢手段の付勢力で伸び出すようになっている。プランジャ26の伸び出し状態では、アーム18を図3の矢印A1方向へ回転させ、この結果、切欠部20を介してフラップ12の円孔16に挿嵌された連結軸17を上方へ移動させるため、フラップ12を閉じる方向(図3の矢印A2方向)に回転させている。この状態が電動チューリップ134の閉止状態である。
【0031】
ここで、ソレノイド24を通電すると、プランジャ26が引き込み、アーム18を図3の矢印B1方向へ回転させる。この結果、切欠部20を介してフラップ12の円孔16に挿嵌された連結軸17が下方へ移動し、フラップ12を図3の矢印B2方向へ回転させることができる。この状態が電動チューリップ134の開放状態である。
【0032】
図4はソレノイド24の内部構造を示している。ソレノイド24は、電線が巻回されたコイル部28が配設されている。コイル部28はその中心に貫通孔30が設けられている。この貫通孔30に前記プランジャ26が挿入されている。
【0033】
また、貫通孔30の一端開口部には固定鉄芯部32が固定されている。この固定鉄芯部32は、前記コイル部28の電線が通電されたときに、磁力を持ち、プランジャ26を吸着する機能を有している。固定鉄芯部32には、凹陥部32Aが形成され、プランジャ26の引き込み方向先端に形成された面取り部26Aを緊密に収容することが可能となっており(図4の想像線参照)、この緊密な収容状態がプランジャ26の全引き込み位置となる。
【0034】
ここで、第1の実施の形態では、コイル部28に形成された貫通孔30が固定鉄芯部32が固定された側からプランジャ26が突出する側にかけて徐々に拡径されたテーパ形状(d1>d2)となっている。
【0035】
一方、この貫通孔30に挿入されたプランジャ26においても、前記貫通孔30の内径の変化率と同一の変化率で、外径が変化したテーパ形状(D1>D2)となっている。このプランジャ26と貫通孔30とのテーパ形状の径寸法が一致するのは、プランジャ26が全引き込み状態のとき、すなわち、プランジャ26の引き込み方向先端面取り部26Aが固定鉄芯部32の凹陥部32Aに緊密に収容したときとなっている。
【0036】
プランジャ26の全伸び出し状態から、コイル部28の電線が通電されると、プランジャ26は、固定鉄芯部32の磁力によって引き込む方向に移動する。この移動の際、プランジャ26と貫通孔30のテーパ形状の径寸法が不一致となっており、互いの間に隙間が生じており、吸引力が有効に作用して、プランジャ26は円滑に引き込まれ、互いの径寸法が合致した状態で保持される。
【0037】
このようにプランジャ26及び貫通孔30をテーパ形状とすることで、プランジャ26のストローク(移動)途中の吸引力の妨げとなる噛み込みが防止される。
【0038】
以下に第1の実施の形態の作用を説明する。
【0039】
「通常の遊技の流れ」
まず、パチンコ球が発射されると、レール112に案内されてゲージ部114の釘116や風車118A乃至D等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、入賞口120に入賞すると、予め定められた数のパチンコ球が払い出される(賞球)。また、普通図柄始動入賞口130に入賞するとこれを普通図柄入賞センサ170で検出する。
【0040】
この検出により、普通図柄の抽選が開始される。すなわち、乱数カウンタを用いて、所定の確率で0〜9までの数字を抽選する。抽選の結果、外れの場合には、特に遊技状態に変化はない。
【0041】
一方、抽選の結果、当り(例えば、当り数字の7が抽選される)の場合には、特別図柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ134を開放状態とするべく、ソレノイド24(図3参照)へ通電する。これにより、特別図柄始動入賞口にパチンコ球が入り易い、高確率状態とすることができる。
【0042】
前記特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入賞すると、乱数カウンタを用いて所定の確率下で大当り抽選が開始される。この大当り抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれにおいて、予め準備された図柄変動パターンを選択(乱数カウンタで選択してもよい)し、表示部124に表示する。この図柄変動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。
【0043】
当り時の図柄変動制御が終了すると、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大当たり処理が実行される。この大当たり処理中は、大入賞口128がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
【0044】
「電動チューリップ134の開閉動作」
普通図柄抽選の結果、当たりとなると、ソレノイド24が通電される。このソレノイド24への通電により、全伸び出し状態で、フラップ12を閉止していたプランジャ26が引き込まれる。このプランジャ26の引き込みにより、ピン27を介してアーム18を図3のB1方向に回転させる。
【0045】
アーム18が図3のB1方向へ回転すると、フラップ12の円孔16に挿嵌された連結軸17を下方へ引き下げ、フラップ12を図3のB2方向へ回転させる。この動作は、単一のソレノイド24への通電により、一対のフラップ12が互いに離間する方向へ回動し、所謂チューリップの開放状態となる。
【0046】
ここで、第1の実施の形態に適用されたソレノイド24では、コイル部28に形成した貫通孔30をプランジャ26の伸び出し方向に向けて徐々に拡径するテーパ形状とし、プランジャ26の外径をこの貫通孔30をテーパ形状とした内径の変化量と同一のテーパ形状とした。
【0047】
このため、プランジャ26が伸び出し状態では、図4の実線で示されるように、プランジャ26の外周と、貫通孔30の内周との間に隙間が生じており、この状態でコイル部28への通電がなされ、プランジャ26が引き込まれると、徐々に前記隙間が狭くなっていき、プランジャ26の引き込み方向先端面取り部26Aが固定鉄芯部32の凹陥部32Aに収容されるときには、互いのテーパ形状部分が案内面となって、貫通孔30の軸線と、プランジャ26の軸線とが一致し、確実に全引き込み位置まで円滑に移動する(図4の想像線参照)。
【0048】
これにより、図7に示すように全引き込み状態よりも若干突出したときの弱い吸引力であっても、確実に強い吸引力の全引き込み位置まで移動し、プランジャ26が途中で貫通孔30の内周や、固定鉄芯部32の一部(凹陥部32Aの開口角部)と噛み合って、停止するようなことがない。
【0049】
プランジャ26が全伸び出し位置及び全引出し位置との間で確実に移動することにより、特に電動チューリップ134の開放時にパチンコ球が入りずらいといった不具合を解消することができる。
【0050】
以上説明したように第1の実施の形態では、貫通孔30の内周面と、プランジャ26の外形と、をそれぞれ同一の径寸法の変化量となるテーパ形状として、プランジャ26の全引き込み位置で互いの径寸法が一致するようにしたため、コイル部28への通電でプランジャ26が引き込まれるとき、全引き込み位置の若干手前で吸引力の弱い位置での移動抵抗力がほとんどなく、円滑に全引き込み位置まで移動し、強い吸引力で保持することができる。
【0051】
(第2の実施の形態)
以下に本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0052】
なお、この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同一構成部部については、同一の符号を付して構成の説明を省略する。
【0053】
この第2の実施の形態の特徴は、貫通孔30やプランジャ26をテーパ形状とすることによる加工作業の煩雑性を解消するものである。
【0054】
図5及び図6に示される如く、固定鉄芯部32に形成された凹陥部32Aの開口端面(凹陥部32Aの開口角部)に対応するように、貫通孔30の内周面からリング状の突起部34を形成している。リング状の突起部34は断面が凹陥部32Aの内周面(斜面)と面一となる斜面を有する略三角形状であり、この結果、突起部34と凹陥部32Aとの組み合わせによって貫通孔30におけるプランジャ26の引き込み方向先端部が貫通孔30の内周面から連続的にすり鉢状の傾斜面が形成されることになる。
【0055】
このような突起部34を形成することにより、コイル部28の通電によってプランジャ26が引き込まれた場合、引き込み方向先端部のプランジャ26は、突起部34とこの突起部34の斜面に連続する凹陥部32Aの傾斜面に案内されて、貫通孔30の軸線と一致する。これにより、プランジャ26は確実に全引き込み位置よりも若干手前の弱い吸引力でも確実に全引き込み位置まで移動することができる。
【0056】
「他の可動部材への適用例」
第1の実施の形態では、貫通孔30の内周面、ならびにプランジャ26の外周をそれぞれテーパ形状としたソレノイド24を、第2の実施の形態では、貫通孔30の内周面にリング状の突起部34を形成し、固定鉄芯部32の凹陥部32Aの斜面を貫通孔30の内周まで連続させたソレノイド24を電動チューリップ134を動作させる駆動源として適用したが、このソレノイド24は、大入賞口128を動作するための駆動源や、2種のパチンコ機(所謂羽根もの)に適用される羽根部材を動作するための駆動源としても適用可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、プランジャにおける全伸び出し位置から全引き込み位置までの全ストロークにおいて、移動を妨げる要素を排除し、吸引力を有効に利用することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】第1の実施の形態に係るゲージ盤の正面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る電動チューリップの駆動機構を示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態に係る電動チューリップに適用されたソレノイドの内部構造図である。
【図5】第2の実施の形態に係るソレノイドの内部構造図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】プランジャの引き込み方向先端部の形状の違いによる吸引力特性図である。
【符号の説明】
10  駆動機構
12  フラップ
14  回転軸
16  円孔
17  連結軸
18  アーム
18A  屈曲部
18B  長孔
20  切欠部
22  回転軸
24  ソレノイド
26  プランジャ
26A  面取り部
27  ピン
28  コイル部
30  貫通孔
32  固定鉄芯部
32A  凹陥部
134  電動チューリップ

Claims (2)

  1. 遊技機の可動部材の駆動源として適用されるソレノイドであって、
    筒体の外周に通電するための電線を巻回して形成されたコイル部と、
    前記コイル部の内周側に形成された貫通孔の一端開口部に固定配置され、前記コイル部への通電によって磁力を持つ固定鉄芯部と、
    前記コイル部の貫通孔の他端開口部から挿入され、前記コイル部への通電、非通電によって、前記固定鉄芯部へ磁着、磁着解除することで、前記貫通孔の軸線方向へ移動可能なプランジャ部とを有し、
    前記貫通孔内に収容されるプランジャの外形をテーパ形状とし、かつ前記貫通孔の内周面をプランジャのテーパ形状に対応して、テーパ形状としたことを特徴とする遊技機用ソレノイド。
  2. 遊技機の可動部材の駆動源として適用されるソレノイドであって、
    筒体の外周に通電するための電線を巻回して形成されたコイル部と、
    前記コイル部の内周側に形成された貫通孔の一端開口部に固定配置され、前記コイル部への通電によって磁力を持つ固定鉄芯部と、
    前記コイル部の貫通孔の他端開口部から挿入され、前記コイル部への通電、非通電によって、前記固定鉄芯部へ磁着、磁着解除することで、前記貫通孔の軸線方向へ移動可能なプランジャ部とを有し、
    前記プランジャの引き込み側先端部に、前記固定鉄芯部に形成されたテーパ状凹陥部に緊密に収容するようにテーパ形状部を形成し、前記貫通孔の内周面に形成された前記プランジャの全引き込み時に、前記プランジャのテーパ形状部が前記凹陥部に誘い込まれるように、凹陥部の面一となる案内突起部を形成したことを特徴とする遊技機用ソレノイド。
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JP2016049279A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社ニューギン 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016049279A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社ニューギン 遊技機

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