JP4223031B2 - 可変入賞装置 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機の可変入賞装置の技術分野に属する。
パチンコ機等の弾球遊技機にはいわゆる電動式チューリップ、すなわち一対の開閉部材を起立させた閉鎖状態と開閉部材を左右に倒した開放状態とに可変の可変入賞装置が使用されることが多い。
例えば第1種パチンコ機では、大当たりを行うか否かの抽選のための始動口に使用している。また、一般電動役物型パチンコ機(普通電動役物型パチンコ機)では、ほとんどの可変入賞装置をチューリップ式にしていることが多い。
この電動式チューリップに関しては、弾球遊技機に挿入したピアノ線を用いて開閉部材を無理矢理開放させておいて遊技球を発射して、これに入球させるといった不正行為が行われることがある。
また、稀なことではあるが、遊技球がぶつかった衝撃で開閉部材が少し開放し、その瞬間に別の遊技球が入球してしまうことがある。
そう頻繁に起こる現象ではないし、第1種パチンコ機の場合には、払出される賞球数も少なく、その入った遊技球により大当たりが発生する可能性も低いため、ほとんど問題にはならない。しかし、一般電役型パチンコ機のように、変動入球口に遊技球が入球することで別の変動入球口がほとんどの確率で開放される連動式の構成であると、その稀に入った遊技球をきっかけにして多くの賞球が排出されることになるから大きな問題になる。
なお、アタッカー式の可変入賞装置でもピアノ線による同様の不正行為が行われることがあるが、こちらは構造的にチューリップ式よりも開放させにくい。また、アタッカー式は大当たり時に開放される大入賞口に使用されるのがほとんどで、連動式ではないため、不正な開放によって多くの賞球を得るためには長い間開放させておく必要があり、発見されやすい面がある。
一方、一般電動役物型パチンコ機の場合、連動する可変入賞装置の中で一番初めに開放する可変入賞装置を不正に少しの間開放させるだけで多くの賞球が得られてしまう。
当然、不正を行う者は、不正に開放させる時間が少ない方が発見され難いので、一般電動役物型パチンコ機での不正を望む。
なお、チューリップ式よりもアタッカー式の方が、ピアノ線による不正をし難いので、一般電動役物型パチンコ機の全ての可変入賞装置をアタッカー式にすればよいのだが、アタッカー式であると設置面積が大くなるので、そういうわけにはいかない。
こうした事情から、ピアノ線による不正な開放を防ぐための工夫もなされており、例えば特開2001−314579号公報(特許文献1)に開示された技術がある。
特許文献1の可変入賞装置は、開閉部材を開閉させるためのクランク部材と駆動源となるソレノイドのプランジャとの間にソレノイドクランクを介在させて、ソレノイドが励磁しソレノイドクランクが所定の長さ後退するまではクランク部材に駆動力が伝わらない構造にし、また、ソレノイドが消磁されているときはクランク部材の上側に位置してその上向回動を阻止し、ソレノイドが励磁されてソレノイドクランクが所定の長さ後退するまでの間に前記阻止を解除する抑え片を設けて、ピアノ線による不正な開放に対する耐性を高めている。
特開2001−314579号公報
しかしながら、特許文献1の可変入賞装置は、ソレノイドクランク及び抑え片を必須にしているので、構造が複雑化し、部品点数が多く、結果的に可変入賞装置が大型化するという欠点がある。
請求項1記載の可変入賞装置は、
遊技盤面に固定される台板に交差する回動の軸心を中心にして、入賞口を狭める起立位置と入賞口を広げる倒伏位置とに回動変位する一対の開閉部材であり、それぞれが前記回動の軸心を外れた位置に設けられた駆動突起を備える開閉部材と、
プランジャ式のソレノイドと、
前記プランジャに後端部を連結され、前記ソレノイドによって駆動されて先端部を昇降変位し、前記ソレノイドが励磁されると前記駆動突起を介して前記開閉部材に作用して該開閉部材を前記倒伏位置にさせるクランクと
を備える可変入賞装置において、
前記開閉部材が前記起立位置から前記倒伏位置へと変位し始める際の前記駆動突起の軌道は、双方の前記駆動突起同士の距離を縮小する方向であり、
前記クランクには、
前記下降変位するときに前記駆動突起を押し下げ、前記開閉部材が前記起立位置に達すると前記駆動突起が側方に外れる底面部と、
前記開閉部材が前記起立位置に達して前記底面部から外れた前記駆動突起に接触して、前記距離を縮小する方向への前記駆動突起の移動を阻む側面部と
を設けた
ことを特徴とする。
この可変入賞装置に備えられた一対の開閉部材は、遊技盤面に固定される台板に交差する回動の軸心を中心にして、入賞口を狭める起立位置と入賞口を広げる倒伏位置とに回動変位する。入賞口を狭めたときには、開閉部材間に遊技球の直径を上回る間隔があって入賞可能でもよいし、入賞不可能でもよい。また開閉部材は、それぞれ回動の軸心を外れた位置に設けられた駆動突起を備えている。
回動の軸心となる軸部材は台板に立設されてもよいし、開閉部材に設けられてもよいし、台板とこれに対面配置された部材との間に掛け渡されてもよい。この軸部材は、固定されていてもよいし、回転してもよい。回動の軸心は台板すなわち遊技盤面に交差するのであるが、可変入賞装置を遊技盤に取り付けた状態で遊技盤面に垂直となるように設計されるのが普通である。
ソレノイドは、プランジャの軸を台板すなわち遊技盤面に直交させる姿勢(前後方向横置き)で配されてもよいし、この軸が台板すなわち遊技盤面に平行になる姿勢で配されてもよい。なお、本発明には前後方向横置きが適している。
クランクは、プランジャに後端部を連結される。クランクとプランジャとの間に連結用の部品を介在させてもよいが、いわゆる直結の方が部品点数を少なくできる。
クランクは、ソレノイドによって駆動されて先端部を昇降変位し、ソレノイドが励磁されると駆動突起を介して開閉部材に作用して開閉部材を倒伏位置にさせる。
ソレノイドの励磁、消磁とクランクの先端部の昇降方向との関係は限定されないが、ソレノイドを励磁したときにクランクの先端部が上昇変位する構成が望ましい。
開閉部材が回動の軸を中心にして起立位置と倒伏位置とに回動変位するので、回動の軸心を外れて各開閉部材に設けられた駆動突起の軌道は、回動の軸を中心にした円弧になるが、本発明では、開閉部材が起立位置から倒伏位置へと変位し始める際の駆動突起の軌道は、双方の駆動突起同士の距離を縮小する方向になる。具体的には、開閉部材が起立位置にあるときには、駆動突起は回動の軸よりも下方に位置する。
一方、クランクには、底面部と側面部とが設けられている。
底面部は、先端部が下降変位するときには駆動突起を押し下げて、開閉部材を起立位置へと変位させるが、開閉部材が起立位置に達すると駆動突起が底面部から側方に外れる。
側面部は、開閉部材が起立位置に達して底面部から外れた駆動突起に接触して、つまり一対の駆動突起間に割り込んだ状態になって、距離を縮小する方向への駆動突起の移動すなわち開閉部材が起立位置から倒伏位置へと変位するのを阻む。
クランクの側面部が駆動突起間に割り込んで開閉部材が起立位置から倒伏位置へと変位するのを阻むから、開閉部材に例えば遊技球の衝突やピアノ線等による外力が及ぼされても、開閉部材は起立位置から倒伏位置への変位を開始しない。
このように、簡単な構成でありながら、不正やアクシデントによって、本来、開放してはならない時に可変入賞装置が開放してしまうという事態を確実に防止できる。
なお、クランクは、先端部が下降変位するときには底面部で駆動突起を押し下げ、その後は側面部を駆動突起間に割り込ませるだけで、駆動突起(開閉部材)を拘束してはいない。従って、クランクの先端部が上昇変位して側面部が駆動突起間から外れれば、開閉部材は起立位置から倒伏位置へと変位可能になる。
また、開閉部材が起立位置から倒伏位置へと変位する際の駆動突起の移動は底面部の上昇に追随したものになるから、開閉部材の重心位置を倒伏位置側に偏らせておけば、底面部の上昇に追随して開閉部材が起立位置から倒伏位置へと変位する。
但し、開閉部材の重心位置をこのように偏らせるには、開閉部材の形状をデフォルメしたり、おもりを取り付けたりすることが必要になる。つまり、デザインや構造面での制約が増える。
このような制約は、請求項2記載の構成、すなわち、請求項1記載の可変入賞装置において、前記クランクには、前記底面部と対面状に配されて、前記クランクが上昇変位するときに前記駆動突起を押し上げる押上部が設けられている構成を採用すれば解消される。
また、請求項2の構成にすれば、例えば回動の軸部材と軸受穴との間にゴミなどが入って開閉部材がスムーズに回動しないときにでも、開放部材を開放させるときには確実に開閉部材を開放させることができる。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例1]
図1及び図2に示すように、可変入賞装置1は、台板部材2、一対の開閉部材4、前飾り6、クランク8、ソレノイド10等にて構成されている。
図3に示すように、台板部材2は、遊技盤面に固定される台板21を備えている。台板21には遊技盤取付用のビス穴22a、円弧状のスライド軸穴23、軸受け穴26、前飾り6用のビス穴22b、前飾り6用の嵌着穴27等が設けられている。また、前面には柱体28が立設され、背面には位置決め用の突起29が立設されている。
台板21の背面には球樋25が立設され、球樋25の上端部にはセンサ筒24が連接されている。そして、球樋25及びセンサ筒24の前端は連通状に開口している。また、センサ筒24の上面にはストッパ36が連接されている。
センサ筒24の後端部からはセンサフック30が延出されており、図1、図2に示すとおり、センサ筒24に挿通させた球検出センサ31の後端をセンサフック30にて係止することで球検出センサ31が取り付けられる。
球樋25及びセンサ筒24の上方には、クランク支持部32が設けられている。クランク支持部32は、図3(a)に示されるとおりコの字状をしており、左右側部にはクランク8用の軸受穴33が設けられている。また、上部にはソレノイド取付金具34(図1、図2参照)のための位置決め突起35が設けられている。
図4に示すように、開閉部材4はイチョウの葉のような略扇形状で、隅部分に軸穴41が設けられている。また、背面側では、隅部分から支持片43が延出され、その支持片43には軸穴41と平行に駆動軸44(駆動突起に該当)が立設されている。
図1、図2に示すように可変入賞装置1を組み立てた状態では、駆動軸44は台板21のスライド軸穴23を貫通して、台板21の背後に突出している。
図1、図2に示すように、開閉部材4の向かい合う端45の間が入賞口となるが、開閉部材4が図1に示す起立位置になっているときは端45同士の間隔は遊技球の直径よりも小さくて入賞不可能である。一方、開閉部材4が図2に示す倒伏位置になっているときは端45同士の間隔は遊技球の直径を大幅に上回り(本実施例では約49mm)、入賞が容易である。
図5に示すように、前飾り6は装飾板61を備えており、使用時には装飾板61が遊技者に対面する。
装飾板61の背面下部には、装飾板61の外周に沿ってスペーサ62が設けられており、スペーサ62の最下部には、球樋中継部63が膨出状に形成されている。スペーサ62の後端面には位置決め用の突起64が立設されている。
また、スペーサ62の上方にては、一対の回動支持軸65が平行状に装飾板61の背面に立設されている。これら回動支持軸65の軸心が開閉部材4の回動の軸心となる。
前飾り6は、図1、図2に示すように、回動支持軸65を開閉部材4の軸穴41に貫通させ、スペーサ62の後端面を台板21の前面に接触させて、台板21に取り付けられている。この状態では、回動支持軸65の先端は軸受け穴26に嵌合し、突起64は嵌着穴27に嵌合しており、また図示しないビスが台板21の背面側からビス穴22bを貫通してスペーサ62の後端部に螺着している。
図6に示すように、クランク8は対面状に配された一対の腕部81を備えており、各腕部81からは相手方に向かって連結ピン82が延出されている。また、角部には連結ピン82と平行状にクランク軸83が立設されている。
クランク8の前板部84からは、押下突起85と一対の押上爪86(押上部に該当)が突出している。クランク軸83を中心にした場合、押下突起85の突出方向は、連結ピン82とクランク軸83の中心同士を結ぶ直線に対してほぼ垂直であるが、鋭角や鈍角であってもよい。
押下突起85は略直方体状であり、押上爪86に面した底面部87と底面部87の左右の側面部88とを備えている。
押上爪86は楔状であり、押下突起85の底面部87との間隔は先端側で広がっている。押上爪86は左右に分かれているが、一連にしてもよい。
クランク8は、図1、図2に示すように、軸受穴33にクランク軸83を挿通させてクランク支持部32に取り付けられる。また、図7〜9等に示すように、連結ピン82をソレノイド10のプランジャ11に取り付けられたフランジ12a、12b間に挿入することで、プランジャ11に連結されている。
ソレノイド10は、通電されていないときはフランジ12bと本体の間に配されているリターンスプリング13の作用によってプランジャ11を突き出し(前進)、通電されるとプランジャ11を引き込む(後退)構成である。
次に、図7〜9を参照して可変入賞装置1の開閉動作を説明する。
ソレノイド10に通電されていないときは、図7〜9の(a)に示すとおり、プランジャ11が突き出されていて(前進)、クランク8は先端部を下降変位させた状態にあり、押下突起85が開閉部材4の駆動軸44間に割り込んでいて、駆動軸44は側面部88に接触している。
開閉部材4は起立位置になっているが、重心が軸穴41(回動支持軸65)よりも外側(倒伏位置側)にあるので、回動支持軸65を中心とする回転モーメントにより駆動軸44が側面部88を押圧している。
ソレノイド10に通電されてプランジャ11が引き込まれると(後退)、クランク8の先端部が上昇変位する。
クランク8の先端部がわずかに上昇変位したところで押下突起85が駆動軸44間から上向きに退去する。すると、上記の回転モーメントによる開閉部材4の変位が可能になるので、開閉部材4は起立位置から倒伏位置側に変位し駆動軸44が底面部87の下側に入り込む。
クランク8の先端部が更に上昇変位する過程では、図7〜9の(b)に示すように、押上爪86が駆動軸44を押し上げて、開閉部材4を倒伏位置側へ変位させる。
このように開閉部材4が変位する際には、駆動軸44は回動支持軸65を中心とする円弧に沿って移動するが、その軌道は台板21のスライド軸穴23によって規定される。駆動軸44がスライド軸穴23の上端に達すれば、開閉部材4は図2に示される倒伏位置になり、この変位は停止する。そして、ソレノイド10に通電されている間は倒伏位置が維持される。
スライド軸穴23の上端は、プランジャ11が後退限度まで後退したときの駆動軸44の位置に合せてあるので、仮にスライド軸穴23がもっと上方に延びていて余裕があったとしてもクランク8の先端は上方に変位しないから、駆動軸44は底面部87に当接して、それよりも上方に移動せずにその位置で停止する。従って、開放部材4はこれ以上は開かない。なお、スライド軸穴23には上記のような余裕を持たせておく方が好適である。
開閉部材4が倒伏位置にあるときにソレノイド10の通電が絶たれると、プランジャ11が前進してクランク8の先端部が下降変位する。
すると、押下突起85が底面部87で駆動軸44を押し下げて開閉部材4を倒伏位置から起立位置へと変位させる。
今度は、駆動軸44がスライド軸穴23の上端から下端へと移動するが、左右の駆動軸44が共にスライド軸穴23の下端に達したときの駆動軸44同士の間隔は押下突起85の側面部88間の距離をわずかに上回る。従って、駆動軸44がスライド軸穴23の下端に達すると、駆動軸44は底面部87から側方に、つまり側面部88側に外れる。
駆動軸44がスライド軸穴23の下端に達すると開閉部材4は図1に示される起立位置になり、押下突起85がストッパ36に当接するので変位は停止する。そして、図7〜9の(a)に示すとおり、押下突起85が開閉部材4の駆動軸44間に割り込んでいて、駆動軸44は側面部88に接触する。
スライド軸穴23の下端は、プランジャ11が前進限度まで前進したときの駆動軸44の位置に合せてあるので、仮にスライド軸穴23の下端がもっと延びていて余裕があったとしてもクランク8の先端はさらに下方へは変位しない。従って、駆動軸44が側面部88から外れることはなく、開放部材4はこれ以上は閉じないし開きもしない。なお、スライド軸穴23には、上記のような余裕を持たせておく方が好適である。
従って、上記の回転モーメントによる開閉部材4の変位、すなわち開閉部材4を倒伏位置に変位させるのは不可能になっている。勿論、開閉部材4に外力を及ぼしても倒伏位置に変位させられない。
このように、クランク8の側面部88が駆動軸44間に割り込んで開閉部材4が起立位置から倒伏位置へと変位するのを阻むから、開閉部材4に例えば遊技球の衝突やピアノ線等による外力が及ぼされても、開閉部材4は起立位置から倒伏位置への変位を開始しない。
なお2つの押上爪86の間隔はストッパ36の幅を上回っており、上述したクランク8の昇降変位時に押上爪86がストッパ36に接触することはない。
また、押上爪86の間隔は、開閉部材4が倒伏位置にあるときの駆動軸44同士の間隔、つまり駆動軸44の最小間隔よりも狭くなっている。
以上の通り、本実施例の可変入賞装置1は、簡単な構成でありながら、不正やアクシデントによって、本来、開放してはならない時に開放してしまうという事態を確実に防止できる。
[使用例]
実施例1の可変入賞装置1の具体的な使用例を示す。
図10に示すように、可変入賞装置1を用いたパチンコ機(全体の図示と説明は省略)の遊技盤100にはガイドレール102a、102bなどで囲まれた略円形の遊技領域103が形成されている。
遊技領域103の中央部にはセンターケース104が装着され、センターケース104には演出図柄表示装置105が組み付けられている。
センターケース104の向かって左横には、実施例1の可変入賞装置1が第1可変入賞口110として配されている。
センターケース104の下方には始動領域となるゲート115が配置され、その下方には、実施例1の可変入賞装置1が第2可変入賞口120として配されている。
また、第2可変入賞口120の下方には、アタッカー式の第3可変入賞口130が配置されている。
なお、遊技盤100には、普通入賞口113、アウト穴132、多数の遊技釘、ランプ風車、板金風車などが設置されているが、これらは周知であるので図示するのみで説明を省略する。
このパチンコ機では、遊技球がゲート115を通過すると、第1普通図柄表示器107にて第1普通図柄の変動表示が行われる。そして、当たり第1図柄が確定表示されると第1可変入賞口110が開放する。なお、第1可変入賞口110は、ここに6球が入賞すれば閉鎖され、入賞数が6球未満でも開放時間が5.8秒に達すると閉鎖される。第1可変入賞口110の入賞球は4個まで保留記憶される。
第1可変入賞口110が閉鎖して、第1可変入賞口110の保留記憶があれば、この保留記憶の1つに対して抽選を行い、この保留記憶を消去し、第2普通図柄にて抽選結果を表示する。そして、当たりの第2図柄が確定表示されると第2可変入賞口120を開放する。なお、ここでの抽選はほとんどが当たりになる。
第2可変入賞口120は、ここに6球が入賞すれば閉鎖され、入賞数が6球未満でも開放時間が5.8秒に達すると閉鎖される。第2可変入賞口120の入賞球も4個まで保留記憶される。
第2可変入賞口120が閉鎖して、第2可変入賞口120の保留記憶があれば、この保留記憶の1つに対して抽選を行い、この保留記憶を消去し、第3普通図柄にて抽選結果を表示する。そして、当たりの第3図柄が確定表示されると第3可変入賞口130を開放する。なお、ここでの抽選もほとんどが当たりになる。
第3可変入賞口130は、ここに6球が入賞すれば閉鎖され、入賞数が6球未満でも開放時間が5.8秒に達すると閉鎖される。第3可変入賞口130が閉鎖されても、第2可変入賞口120の保留記憶がなくなるまでは、上記の抽選と第3普通図柄の表示が行われて第3可変入賞口130の開放が繰り返される。
第2可変入賞口120の保留記憶がなくなったときに、第1可変入賞口110の保留記憶があれば再び第2可変入賞口120が開放されて、上記の手順が繰り返される。この手順は、第1可変入賞口110の保留記憶がなくなるまで繰り返される。
このように、第1可変入賞口110が開放すると、第2可変入賞口120及び第3可変入賞口130が連動的に開放する(大当たり状態になる)ので、例えばピアノ線などを用いて不正に第1可変入賞口110(又は第2可変入賞口120)を開放して入賞させれば、大量の賞球を不正に獲得できる。
しかし、実施例1の可変入賞装置1は、上述したとおり、不正な操作では開放しないから、かかる不正行為を確実に防止できる。
[実施例2]
実施例1ではクランク8の先端部に押上爪86を設けて、これによって駆動軸44を押し上げて開閉部材4を倒伏位置側へ変位させる構成を採用しているが、
開閉部材4の重心が軸穴41(回動支持軸65)よりも外側(倒伏位置側)にあるので、回動支持軸65を中心とする回転モーメントにより開閉部材4を倒伏位置側へ変位させる構成、すなわち押上爪86を設けない構成も可能である。
その一例を実施例2として説明する。なお、ほとんどの部分が実施例1と共通であるから、それらは実施例1と同符号を使用して説明を省略する。
図11に示すように、本実施例で採用したクランク8aは、腕部81、連結ピン82、クランク軸83及び押下突起85を備えるが、実施例1の押上爪86に相当する部材は存在しない。
このクランク8aを組み込んだ可変入賞装置1aの構成は図12及び図13に示すとおりである。
この可変入賞装置1aの開閉動作の内、ソレノイド10に通電されていない状態のときは、図14〜16の(a)に示すとおりで、実施例1と同様に、プランジャ11が突き出されていて(前進)、クランク8aは先端部を下降変位させた状態にあり、押下突起85が開閉部材4の駆動軸44間に割り込んでいて、駆動軸44は側面部88に接触している。
開閉部材4は起立位置になっているが、重心が軸穴41(回動支持軸65)よりも外側(倒伏位置側)にあるので、回動支持軸65を中心とする回転モーメントにより駆動軸44が側面部88を押圧している。
ソレノイド10に通電されてプランジャ11が引き込まれると(後退)、クランク8aの先端部が上昇変位する。
クランク8aの先端部がわずかに上昇変位したところで押下突起85が駆動軸44間から上向きに退去する。すると、上述の回転モーメントによる開閉部材4の変位が可能になるので、開閉部材4は起立位置から倒伏位置側に変位し駆動軸44が底面部87の下側に入り込む。
そして、クランク8aの先端部が更に上昇変位する過程では、上述の回転モーメントにより、クランク8aの変位に追随して開閉部材4が倒伏位置側に変位する。
このとき駆動軸44が回動支持軸65を中心とする円弧に沿って移動し、その軌道が台板21のスライド軸穴23によって規定されるのは実施例1と同じである。
駆動軸44がスライド軸穴23の上端に達すれば、開閉部材4は図13に示される倒伏位置になり、この変位は停止する(図14〜16の(b)参照)。そして、ソレノイド10に通電されている間は倒伏位置が維持される。
開閉部材4が倒伏位置にあるときにソレノイド10の通電が絶たれると、プランジャ11が前進してクランク8aの先端部が下降変位するので、実施例1と同様に、押下突起85が底面部87で駆動軸44を押し下げて開閉部材4を倒伏位置から起立位置へと変位させる。
そして、左右の駆動軸44が共にスライド軸穴23の下端に達すると、駆動軸44は底面部87から側方に、つまり側面部88側に外れる。
駆動軸44がスライド軸穴23の下端に達すると開閉部材4は図12に示される起立位置になり、押下突起85がストッパ36に当接するので変位は停止する。そして、図14〜16の(a)に示すとおり、押下突起85が開閉部材4の駆動軸44間に割り込んでいて、駆動軸44は側面部88に接触する。
従って、上記の回転モーメントによる開閉部材4の変位、すなわち開閉部材4を倒伏位置に変位させるのは不可能になっている。勿論、開閉部材4に外力を及ぼしても倒伏位置に変位させられない。
このように、クランク8aの側面部88が駆動軸44間に割り込んで開閉部材4が起立位置から倒伏位置へと変位するのを阻むから、開閉部材4に例えば遊技球の衝突やピアノ線等による外力が及ぼされても、開閉部材4は起立位置から倒伏位置への変位を開始しない。
このように、本実施例の可変入賞装置1aは、簡単な構成でありながら、不正やアクシデントによって、本来、開放してはならない時に開放してしまうという事態を確実に防止できる。
また、この可変入賞装置1aを上記の使用例と同様に用いることができ、使用例で説明したとおりの効果がある。
実施例1の可変入賞装置(閉鎖状態)の三面図。 実施例1の可変入賞装置(開放状態)の三面図。 台板部材の三面図(a〜c)及び斜視図(d)。 開閉部材の三面図(a〜c)及び斜視図(d)。 前飾りの三面図(a〜c)及び斜視図(d)。 クランクの三面図(a〜c)及び斜視図(d)。 実施例1の可変入賞装置の開閉動作を説明する上面斜視図。 実施例1の可変入賞装置の開閉動作を説明する底面斜視図。 実施例1の可変入賞装置の開閉動作を説明する側面図。 使用例1の遊技盤の正面図。 実施例2のクランクの平面図、正面図、下面図及び右側面図。 実施例2の可変入賞装置(閉鎖状態)の三面図。 実施例2の可変入賞装置(開放状態)の三面図。 実施例2の可変入賞装置の開閉動作を説明する上面斜視図。 実施例2の可変入賞装置の開閉動作を説明する底面斜視図。 実施例2の可変入賞装置の開閉動作を説明する側面図。
符号の説明
1、1a・・・可変入賞装置、
2・・・台板部材、
4・・・開閉部材、
8、8a・・・クランク、
10・・・ソレノイド、
11・・・プランジャ、
21・・・台板、
23・・・スライド軸穴、
26・・・軸受け穴、
31・・・球検出センサ、
33・・・軸受穴、
36・・・ストッパ、
65・・・回動支持軸、
81・・・腕部、
82・・・連結ピン、
83・・・クランク軸、
85・・・押下突起、
86・・・押上爪、
87・・・底面部、
88・・・側面部。

Claims (2)

  1. 遊技盤面に固定される台板に交差する回動の軸心を中心にして、入賞口を狭める起立位置と入賞口を広げる倒伏位置とに回動変位する一対の開閉部材であり、それぞれが前記回動の軸心を外れた位置に設けられた駆動突起を備える開閉部材と、
    プランジャ式のソレノイドと、
    前記プランジャに後端部を連結され、前記ソレノイドによって駆動されて先端部を昇降変位し、前記ソレノイドが励磁されると前記駆動突起を介して前記開閉部材に作用して該開閉部材を前記倒伏位置にさせるクランクと
    を備える可変入賞装置において、
    前記開閉部材が前記起立位置から前記倒伏位置へと変位し始める際の前記駆動突起の軌道は、双方の前記駆動突起同士の距離を縮小する方向であり、
    前記クランクには、
    前記下降変位するときに前記駆動突起を押し下げ、前記開閉部材が前記起立位置に達すると前記駆動突起が側方に外れる底面部と、
    前記開閉部材が前記起立位置に達して前記底面部から外れた前記駆動突起に接触して、前記距離を縮小する方向への前記駆動突起の移動を阻む側面部と
    を設けた
    ことを特徴とする可変入賞装置。
  2. 請求項1記載の可変入賞装置において、
    前記クランクには、前記底面部と対面状に配されて、前記クランクが上昇変位するときに前記駆動突起を押し上げる押上部が設けられている
    ことを特徴とする可変入賞装置。
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