JP2004023004A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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河田 敏也
Hiroshi Asaka
浅香 浩
Toshiya Fukuhisa
福久 敏哉
Hideto Adachi
足立 秀人
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Abstract

【課題】高いキンクレベルを備える半導体レーザ装置を提供する。
【解決手段】半導体基板101上に形成された第1クラッド層103と、第1クラッド層103上に形成された活性層104と、活性層104上に形成されたリッジ構造を有する第2クラッド層105と、第2クラッド層105上とリッジ構造の両側面に形成された電流を狭窄する電流ブロック層107と、第2クラッド層105と電流ブロック層107の上に形成された、活性層104よりバンドギャップの広い第3クラッド層110を備える。ここで、半導体基板101の面方位が(100)面に対して傾斜しており、リッジ構造の傾斜角が小さい方の側面に形成された電流ブロック層107上に、活性層104よりバンドギャップの狭い光吸収層108が形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データの読み出しと書き換えの可能なDVD−RAMやDVD−R等の大容量光ディスク装置のピックアップ光源として、波長650nm帯のAlGaInP系赤色レーザが一般に用いられる。光ディスクのデータの書き換えには、媒体の温度を上昇させるため、十分な光出力を確保する必要があることから、近年、AlGaInP系赤色レーザの高出力化が強く要望されている。
【0003】
高出力化を実現したAlGaInP系赤色レーザの一例が、応用物理学会2000年春予稿集No.29a−N−6に開示されている。図6に、このAlGaInP系赤色レーザの概略構造を示す。201は、面方位が(100)面から[011]方向に傾斜したn型GaAs基板である。そして、その上にn型AlGaInPクラッド層202、活性層203、リッジ構造を有するp型AlGaInPクラッド層204がこの順で形成されている。クラッド層204上とリッジ構造の両側面には、n型AlInP電流ブロック層205が形成されている。さらに、クラッド層204と電流ブロック層205の上にp型GaAsコンタクト層206が形成されている。
【0004】
この半導体レーザ装置では、電流ブロック層205に、活性層203よりバンドギャップの広いAlInP層を用いることにより、導波損失が低減され、高出力化が実現されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この半導体レーザ装置においては、化学溶液を用いてクラッド層204をエッチングして基板201の[0−11]方向にリッジ状のストライプを形成するが、この場合、リッジ構造の側面には、化学的に安定な(111)面が現れる。よって、基板201の面方位が(100)面と一致すれば、リッジ構造の側面は、図6で示した中心線A−A‘に対して対称に現れ、リッジ構造は左右対称な形状となる。しかし、この半導体レーザ装置においては、基板201の面方位が(100)面から[011]方向に傾斜しているため、リッジ構造の側面は、中心線A−A‘に対して非対称に現れ、その結果、リッジ構造が左右非対称な形状となる。よって、この半導体レーザ装置においては、活性層203に注入されたキャリアの分布が左右非対称となり、単一横モードでの光出力の最大値(以下、キンクレベルという。)が低くなって、光ディスク装置において、データの書き換えに必要な十分な光出力を得ることが困難となっていた。
【0006】
面方位が(100)面に一致した基板を用いれば、活性層に注入されたキャリアの分布は左右対称となってキンクレベルを高めることができるが、こうした基板にAlGaInP系化合物をエピタキシャル成長により形成すると、結晶の秩序化が生じてバンドギャップが変動し、レーザの発振波長の制御が困難となっていた。
【0007】
本発明は、このような従来技術における問題を解決し、高いキンクレベルを備え、データの書き換えの可能な大容量光ディスク装置のピックアップ光源として好適に用いられる半導体レーザ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本実施の形態の半導体レーザ装置においては、半導体基板上に形成された第1クラッド層と、第1クラッド層上に形成された活性層と、活性層上に形成されたリッジ構造を有する第2クラッド層と、第2クラッド層上とリッジ構造の両側面に形成された電流を狭窄する電流ブロック層と、第2クラッド層と電流ブロック層の上に形成された、活性層よりバンドギャップの広い第3クラッド層を備える。ここで、半導体基板の面方位が(100)面に対して[011]又は[0−11]方向に傾斜しており、リッジ構造の傾斜角が小さい方の側面に形成された電流ブロック層上に、活性層よりバンドギャップの狭い光吸収層が形成されている。
【0009】
この構成により、高いキンクレベルを備えた半導体レーザ装置が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1に、本実施の形態における半導体レーザ装置の断面図を示す。101は、GaAs基板であり、その面方位が(100)面に対して[011]方向に傾斜している。そして、その上に、n型GaAsバッファ層102、n型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第1クラッド層103(n=1×1018cm−3、膜厚1.8μm)、(Al0.5Ga0.50.5In0.5P層(膜厚5nm)とGaInP層(膜厚5nm、圧縮歪0.5%)の歪量子井戸構造からなる活性層104、リッジ構造を有するp型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第2クラッド層105(p=1×1018cm−3、リッジ構造内の膜厚0.6μm、リッジ構造外の膜厚0.2μm)がこの順で形成されている。第2クラッド層105上とリッジ構造の両側面には、n型Al0.5In0.5P電流ブロック層107(n=1×1018cm−3、膜厚0.2μm)が形成されている。また、リッジ構造の側面と基板101のなす角(以下、傾斜角という。)が小さい方の側面に形成された電流ブロック層107上には、n型GaAs光吸収層108(n=1×1018cm−3、膜厚0.05μm)が形成されている。さらに、第2クラッド層105、電流ブロック層107、及び光吸収層108の上に、活性層104よりバンドギャップの広いp型Al0.8Ga0.2As第3クラッド層110(p=1×1018cm−3、膜厚0.7μm)とp型GaAsコンタクト層111(p=1×1019cm−3、膜厚3.0μm)がこの順で形成されている。
【0012】
以下、図2を参照しながら、本実施の形態における半導体レーザ装置の製造方法について説明する。
【0013】
先ず、面方位が(100)面に対して[011]方向に傾斜したn型GaAs基板101を用意し、図2(a)に示す工程において、MOCVD法により、基板101上に、n型GaAsバッファ層102、n型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第1クラッド層103、活性層104、p型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第2クラッド層105をこの順で形成する。
【0014】
次に、図2(b)に示す工程において、フォトリソグラフィにより、ストライプ状のSiOマスク106を用い、硫酸系のエッチャント液によってリッジ構造を形成する。ここで、リッジ構造の最下部の横幅Wは3.0μmとなる。
【0015】
次いで、図2(c)に示す工程において、MOCVD法により、n型Al0.5In0.5P電流ブロック層107とn型GaAs光吸収層108を選択成長して形成する。次に、フッ酸を用いて、SiOマスク106を除去する。
【0016】
そして、図2(d)に示す工程において、フォトリソグラフィにより、リッジ構造の傾斜角が小さい方の側面に形成された第2クラッド層105と電流ブロック層107の上と、露出した光吸収層108の上にレジスト109を形成する。また、アンモニア系のエッチャントによって、リッジ構造の傾斜角が大きい方の側面に形成された電流ブロック層107上の光吸収層108を除去する。そして、レジスト109を除去する。
【0017】
その後、図2(e)に示す工程において、MOCVD法により、第2クラッド層105、電流ブロック層107、及び光吸収層108上に、p型Al0.8Ga .2As第3クラッド層110とp型GaAsコンタクト層111をこの順で形成し、半導体レーザ装置が完成する。
【0018】
本実施の形態の半導体レーザ装置では、面方位が(100)面に対して[011]方向に傾斜したn型GaAs基板上に各層を形成して半導体レーザ装置が構成され、リッジ構造が左右非対称となっているため、図3に示すように、リッジ構造の傾斜角が小さい方の領域Aと傾斜角が大きい方の領域Bとで電流の流れる経路長に差が生じる。領域Bにおける経路長は、領域Aにおける経路長より短いため、領域Bにおいてレーザ光発振のための利得が大きくなり、活性層104内に注入されたキャリアの密度が増大し、活性層104で発生したレーザ光は、領域Bに偏った状態で発振する。ここで、電流を増加させてレーザの光出力を高めると、キャリアがレーザ光に変換され、領域Bにおいて、キャリア密度が減少して利得が小さくなり、いわゆるホールバーニングが起こる。そして、さらにレーザの光出力を高めると、領域Aにおける利得が領域Bにおける利得を超えるようになり、図4に示すように、レーザ光出力が飽和又は低減してキンクが発生する。
【0019】
本実施の形態における半導体レーザ装置においては、領域Aにおいて、活性層104よりバンドギャップの狭い光吸収層108が形成されているため、活性層104内で発生したレーザ光は光吸収層108に吸収される。したがって、領域Aにおける利得が小さくなり、レーザが発振を開始した後、領域Aにおける利得と領域Bにおける利得の差が拡がり、領域Aにおける利得が領域Bにおける利得を超えるときの電流値が大きくなって、キンクレベルが増大するようになる。
【0020】
図5に、電流ブロック層107の膜厚とキンクレベルの関係を示す。このように、電流ブロック層の膜厚が0.1μm以上0.3μm以下の範囲で、キンクレベルが増大する。これは、膜厚が0.3μmを越えると、光吸収層108におけるレーザ発振光の損失の影響が小さくなり、領域Aにおける利得と領域Bにおける利得の差が従来技術と同等になり、レーザ光出力が飽和又は低減するためと推定され、一方、0.1μm未満では、光吸収層108によるレーザ発振光の損失が過大となり、レーザが発振し始めるときのキャリア密度が増大し、領域Aにおける利得と領域Bにおける利得の差が縮まり、領域Aにおける利得が領域Bにおける利得を超えるときの電流値が小さくなるためと推定される。
【0021】
従来の半導体レーザ装置では、キンクレベルが約70mWであったが、本実施の形態における半導体レーザ装置においては、約100mWまで向上し、レーザ光の高出力が要求される大容量光ディスク装置のピックアップ光源として、安定して用いうるようになる。
【0022】
なお、本実施の形態では、基板は、(100)面に対して[011]方向に傾斜しているものを用いたが、(100)面に対して[0−11]方向に傾斜しているものを用いることもできる。
【0023】
また、実施の形態では電流ブロック層107の材料として、AlInPを用いたが、その他、AlGaInPやAlGaAsを用いることもできる。また、光吸収層108の材料として、GaAsを用いたが、活性層104よりもバンドギャップの狭い材料であれば、その他の材料、具体的には、GaInPやAlGaAs等を用いることもできる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、高いキンクレベルを備え、データの書き換えが可能な大容量光ディスク装置のピックアップ光源として好適に用いられる半導体レーザ装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における半導体レーザ装置の断面図
【図2】本発明における半導体レーザ装置の製造方法を示す工程図
【図3】リッジ構造における領域Aと領域Bを示す概念図
【図4】電流とレーザ光出力の関係を示すグラフ
【図5】電流ブロック層の膜厚とキンクレベルの関係を示すグラフ
【図6】従来の半導体レーザ装置の断面図
【符号の説明】
101、201 n型GaAs基板
102 n型GaAsバッファ層
103 n型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第1クラッド層
104、203 活性層
105 p型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第2クラッド層
106 SiOマスク
107 n型Al0.5In0.5P電流ブロック層
108 n型GaAs光吸収層
109 レジスト
110 p型Al0.8Ga0.2As第3クラッド層
111、206 p型GaAsコンタクト層
202 n型AlGaInPクラッド層
204 p型AlGaInPクラッド層
205 n型AlInP電流ブロック層

Claims (2)

  1. 半導体基板上に形成された第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成されたリッジ構造を有する第2クラッド層と、前記第2クラッド層上と前記リッジ構造の両側面に形成された電流を狭窄する電流ブロック層と、前記第2クラッド層と電流ブロック層の上に形成された、前記活性層よりバンドギャップの広い第3クラッド層を備えた半導体レーザ装置において、
    前記半導体基板の面方位が(100)面に対して[011]又は[0−11]方向に傾斜しており、
    前記リッジ構造の傾斜角が小さい方の側面に形成された電流ブロック層上に、前記活性層よりバンドギャップの狭い光吸収層が形成されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記電流ブロック層の膜厚が0.1μm以上0.3μm以下である請求項1に記載の半導体レーザ装置。
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