JP2004020993A - 偏光変換素子及び投射型液晶表示装置 - Google Patents

偏光変換素子及び投射型液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コントラストが高い状態でも、黒表示における表示品位の向上した投射型液晶表示装置を実現し得る偏光変換素子を提供し、それを投射型液晶表示装置に適用する。
【解決手段】直線偏光板21の片面に反射防止層25が形成され、この状態で50℃以上の温度にて加熱処理が施されている投射型液晶表示装置用偏光変換素子が提供される。この偏光変換素子は通常、反射防止層25が設けられた面とは反対側の面で、ガラスなどの透明基板30に積層して用いられる。加熱処理は、直線偏光板21を透明基板30に積層した状態で施してもよい。直線偏光板21と透明基板30の間には、位相差板23を介在させてもよい。このような偏光変換素子が光路中に配置された投射型液晶表示装置も提供される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投射型液晶表示装置に用いる偏光変換素子に関するものであり、さらには、それを用いた投射型液晶表示装置にも関係している。
【0002】
【従来の技術】
投射型液晶表示装置は、液晶プロジェクターとも呼ばれ、パーソナルコンピュータやテレビなどの画面を拡大してスクリーンに写し出すことができる装置として、広く使用されている。
【0003】
投射型液晶表示装置の構成の一例を図1に基づいて概略説明すると、かかる投射型液晶表示装置は通常、光源系、反射・分光系及び拡大投射系を有している。光源系は、白色光源11、集光レンズ13及びUV・IRカットフィルター14を有しており、白色光源11からの白色光Lを集光レンズ13で集光し、さらにUV・IRカットフィルター14で紫外線及び赤外線をカットして、第一のダイクロイックミラー1へ送るようになっている。白色光源11には通常、メタルハライドランプや高圧水銀ランプなどが用いられる。
【0004】
反射・分光系は、4種類のダイクロイックミラー1,2,3,4、二つの全反射ミラー5,6、それぞれ赤色光R、緑色光G及び青色光Bに対応する液晶セル7R、7G及び7B、入射側偏光変換素子8R、8G及び8B、出射側偏光変換素子9R、9G及び9B、並びに集光レンズ10R、10G及び10Bを有している。
【0005】
そして、第一のダイクロイックミラー1は、緑色光G及び青色光Bのみを透過するものであり、ここを透過した緑色光G及び青色光Bは、第二のダイクロイックミラー2へと送られる。第一のダイクロイックミラー1で反射された赤色光Rは、第一の全反射ミラー5へと送られ、ここで反射された後、赤用の集光レンズ10R、入射側偏光変換素子8R、液晶セル7R及び出射側偏光変換素子9Rを通って、第三のダイクロイックミラー3へと送られる。一方、第二のダイクロイックミラー2は、青色光Bのみを透過するものであり、第一のダイクロイックミラー1を透過した緑色光Gと青色光Bのうち、第二のダイクロイックミラー2を透過した青色光Bは、青用の集光レンズ10B、入射側偏光変換素子8B、液晶セル7B及び出射側偏光変換素子9Bを通って、第二の全反射ミラー6へと送られる。また、第二のダイクロイックミラー2で反射された緑色光Gは、緑用の集光レンズ10G、入射側偏光変換素子8G、液晶セル7G及び出射側偏光変換素子9Gを通って、第三のダイクロイックミラー3へと送られる。第三のダイクロイックミラー3は、赤色光Rのみを透過するものであり、第一の全反射ミラー5から赤用の集光レンズ10R、入射側偏光変換素子8R、液晶セル7R及び出射側偏光変換素子9Rを通った赤色光Rは、第三のダイクロイックミラー3をそのまま透過し、また第二のダイクロイックミラー2から緑用の集光レンズ10G、入射側偏光変換素子8G、液晶セル7G及び出射側偏光変換素子9Gを通った緑色光Gは、第三のダイクロイックミラー3で反射され、それぞれ第四のダイクロイックミラー4へと送られる。第四のダイクロイックミラー4は、赤色光R及び緑色光Gのみを透過するものであり、第三のダイクロイックミラー3からの赤色光R及び緑色光Gはここをそのまま透過し、第二の全反射ミラー6からの青色光Bはここで反射されて、それぞれ投射レンズ16へと送られる。
【0006】
なお、ここでは、最初に青色光Bを分光し、次に赤色光Rと緑色光Gを分光する形式を示したが、ダイクロイックミラーの組合せにより、分光の順番は任意に変更できる。
【0007】
拡大投射系は、投射レンズ16を有しており、ここでそれぞれの光に対応する画像が拡大されて、スクリーン17へ拡大像を投影することになる。なお、各色に対応する液晶セル7R,7G,7Bの入射側偏光変換素子8R,8G,8B及び出射側偏光変換素子9R,9G,9Bは、液晶セル7R,7G,7Bに貼合して用いられることもあるが、通常は、液晶セル7R,7G,7Bと間隔を置いて配置されており、この間隔は、冷却用の通風路となる。また、入射側偏光変換素子8R,8G,8Bは、集光レンズ10R,10G,10Bとも間隔が保たれている。このように、偏光変換素子8R,8G,8B,9R,9G,9Bを液晶セル7R,7G,7B及び集光レンズ10R,10G,10Bから離間して配置する場合は、直線偏光板をガラスなどの補強材に貼合した形で用いられる。この場合、直線偏光板の露出面には、反射防止層を設けることが多い。
【0008】
このような投射型液晶表示装置においては、各液晶セル7R,7G,7Bは、それぞれ2枚の偏光変換素子、すなわち入射側偏光変換素子8R,8G,8B及び出射側偏光変換素子9R,9G,9Bの間に配置されている。これらの偏光変換素子8,9は、画像をスクリーンに拡大して投射するのに必要な光量の光が透過するため、発熱が大きい。また、赤色光R、緑色光G及び/又は青色光Bが偏光光である場合、液晶セル7R,7G,7Bに入射するときに偏光面を回転させる必要が生じることが多い。さらに、液晶セル7R,7G,7Bから出射された偏光光は、再び偏光面を回転させる場合もある。
【0009】
偏光面を回転させるためには、位相差板を用いればよく、位相差板は通常、入射側偏光変換素子8R,8G,8Bの光源11側や、出射側偏光変換素子9R,9G,9Bの投射レンズ16側に配置される。位相差板としては、入手の容易さや価格などの点から、通常は樹脂製のものが用いられる。この位相差板は、入射側偏光変換素子8R,8G,8B又は出射側偏光変換素子9R,9G,9Bにおいて、直線偏光板に貼り合わされた形で用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような投射型液晶表示装置は、コントラストを高くすると、スクリーンに投影される映像の黒表示が部分的に光抜けの状態になる、いわゆる色ムラが発生しやすいという問題を有していた。
【0011】
そこで本発明者は、コントラストが高い状態でも、黒表示における表示品位の向上した投射型液晶表示装置を実現し得る偏光変換素子を開発すべく、研究を行ってきた。その結果、特定温度にて加熱処理した直線偏光板を偏光変換素子とすることにより、スクリーンに投影される映像のコントラストを上げた状態でも、表示品位に優れた投射型液晶表示装置を与え得る偏光変換素子となることを見出し、本発明に至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、片面に反射防止層が形成された直線偏光板からなり、この状態で50℃以上の温度にて加熱処理が施されている投射型液晶表示装置用偏光変換素子を提供するものである。また本発明によれば、この偏光変換素子が光路中に配置されている投射型液晶表示装置も提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的構成例を示す図2を適宜参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。図2は、本発明に係る偏光変換素子につき、いくつかの層構成の例を示す断面模式図であって、(A)は、直線偏光板の片面に反射防止層が形成された状態を、(B)は、反射防止層が片面に設けられた直線偏光板の別の面を透明基板に貼合して積層した状態を、また(C)は、反射防止層が片面に設けられた直線偏光板の別の面を、位相差板を介して透明基板に積層した状態を、それぞれ示している。
【0014】
本発明では、図2(A)〜(C)に示すように、直線偏光板21の片面に反射防止層23を設けて、偏光変換素子とされる。そして、直線偏光板21の片面に反射防止層23を形成した状態で、50℃以上の温度にて加熱処理されたものである。このような加熱処理を施すことにより、投射型液晶表示装置に組み込んで使用した場合に、黒表示における部分的な光抜けがなくなり、表示品位の良好なものとなる。この際の加熱温度は50℃以上が必要であるが、好ましくは60℃以上であり、また好ましくは90℃以下である。50℃を下回る温度で加熱処理しても充分な効果が発現せず、また、加熱温度が90℃を超えると、偏光変換素子の光学特性が変化する場合があるので、好ましくない。加熱時間は、通常30分以上100時間以内であり、好ましくは1時間以上、より好ましくは12時間以上、さらに好ましくは24時間以上である。なお、加熱時間が100時間を越えると、生産性が低下するので、好ましくない。
【0015】
直線偏光板21は、吸収軸方向に平行な振動面を有する直線偏光光は吸収して実質的に透過させず、吸収軸方向に直交する振動面を有する直線偏光光は透過する性質を有するものであればよい。直線偏光板としては、偏光フィルムの片面又は両面に保護フィルムが積層されたものが用いられる。
【0016】
偏光フィルムとしては、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性染料又はヨウ素が吸着配向されたものが用いられ、投射型液晶表示装置には、二色性染料が吸着配向された、いわゆる染料系偏光フィルムが好ましく用いられる。偏光フィルムの厚みは、通常1〜50μm 程度である。
【0017】
保護フィルムとしては、例えば、ジアセチルセルロースやトリアセチルセルロースのようなセルロース系樹脂からなるフィルム、ノルボルネン系樹脂フィルムに代表される非晶性オレフィン系樹脂フィルムのようなオレフィン系樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルムなどが用いられる。保護フィルムの厚みは、通常10〜200μm 程度であり、好ましくは20μm 以上、より好ましくは30μm 以上であり、また好ましくは120μm 以下、より好ましくは60μm 以下である。保護フィルムは、その面内位相差の小さいものが好ましく、例えば、好ましい面内位相差は50nm以下、より好ましくは30nm以下である。
【0018】
保護フィルムとしては特に、ガラス転移温度が130℃以上、さらには140℃以上、とりわけ150℃以上であり、光弾性係数が50×10−13cm/dyne以下、とりわけ10×10−13cm/dyne以下である樹脂フィルムからなるものが、好ましく用いられる。なお、光弾性とは、等方性、すなわち複屈折が0である物質に外力を加えて内部に応力を起こさせると、光学的異方性を呈し、複屈折を示すようになる現象をいう。物質に作用する応力(単位面積あたりに作用する力)をσとし、複屈折をΔnとした場合に、応力σと複屈折Δnは理論的には比例関係にあって、
Δn=Cσ
と表すことができ、このCが光弾性係数である。換言すれば、物質に作用する応力σを横軸にとり、その応力が作用したときの複屈折Δnを縦軸にとると、理論的には両者の関係は直線となり、この直線の勾配が光弾性係数である。
【0019】
このような高いガラス転移温度及び小さい光弾性係数を有する樹脂として、具体的には、変性ポリカーボネート樹脂フィルム、ノルボルネンのような環状オレフィンをモノマーとする環状ポリオレフィン系樹脂フィルムなどが挙げられる。変性ポリカーボネート樹脂フィルムとしては、例えば、帝人(株)製の“ピュアエース WR”(商品名;ガラス転移温度約223℃、光弾性係数約45×10−13cm/dyne )などがある。また、環状ポリオレフィン系樹脂フィルムとしては、例えば、ジェイエスアール(株)製の“アートン”(商品名;ガラス転移温度約170℃、光弾性係数約4×10−13cm/dyne)、積水化学工業(株)製の“エスシーナ”や“SCA40 ”(いずれも商品名;ガラス転移温度約140℃、光弾性係数約6×10−13cm/dyne)などがある。
【0020】
偏光フィルムと保護フィルムとは、例えば、ポリビニルアルコール系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤などの接着剤層を介して積層され、直線偏光板となる。このような直線偏光板それ自体は、従来からの投射型液晶表示装置に用いられているものでもよい。
【0021】
直線偏光板21の片面には、反射防止層23が形成される。例えば、偏光フィルムの上に保護フィルムが積層されている場合は、その保護フィルムの最外面に反射防止層23を設けることができる。また、反射防止層を有する透明フィルムを積層して、最外層を反射防止層としてもよい。ここで反射防止層23は、空気層との界面における反射光を低減する層であり、その反射光に起因する迷光の発生を防止する。反射防止層23を有する面の反射率は、2%以下であるのが好ましく、さらには1%以下であるのがより好ましい。
【0022】
反射防止層23としては、通常使用されているもの、例えば、金属、金属酸化物及び金属フッ化物から選ばれる単層又は多層のものが挙げられる。金属としては、例えば、銀などが挙げられ、金属酸化物としては、例えば、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化イットリウム、酸化ジルコニウムなどが挙げられ、金属フッ化物としては、例えば、弗化マグネシウムなどが挙げられる。この反射防止層23は、単層であってもよいし、2層、3層、4層又はそれ以上の層からなる多層であってもよい。反射防止層23の厚みや、それが多層である場合の各層の厚みは、その層数、各層に用いる物質の屈折率などにより、適宜選択される。
【0023】
反射防止層23を有する面における接触角度は、80度以上であるのが好ましく、さらには100度以上の接触角度を有するのがより好ましい。ここでいう接触角度は、液体として水を用いた場合の値である。偏光変換素子の空気に触れる面での接触角度が80度未満であると、ゴミ等の微粒子が付着しやすいので、そのような表面を有する偏光変換素子を用いた投射型液晶表示装置は、長期間にわたって使用した場合に、コントラストが低下しやすくなる傾向にある。接触角度の上限は180度である。
【0024】
偏光フィルムの片面に保護フィルムが積層され、その保護フィルムの表面に反射防止層が形成され、その反射防止層を有する面が、ここで規定する接触角度を満足する場合、かかる反射防止層を有する直線偏光板は、そのまま本発明の偏光変換素子に用いることができる。ただし、通常の反射防止層の多くは、ここで規定する接触角度を有していないので、この場合には、反射防止層の上面にフッ素化合物からなる層を設けるとよい。
【0025】
このために用いるフッ素化合物は、接触角度を80度以上にし得るものであれば特に限定されず、表面の汚染を防止するために通常用いられるもの、例えば、含フッ素シラン化合物などを挙げることができる。このようなフッ素化合物は、表面に指紋などの汚れが付着するのを防止するために、通常用いられるものである。かかる含フッ素シラン化合物として、具体的には例えば、下記一般式(I)で示されるものが挙げられる。
【0026】
Figure 2004020993
【0027】
式中、R は炭素数1〜16の直鎖状又は分岐状パーフルオロアルキル基を、Xはヨウ素原子又は水素原子を、Yは水素原子又は低級アルキル基を、Zはフッ素原子又はトリフルオロメチル基を、R は加水分解可能な基を、R は水素原子又は不活性な一価の有機基を、a、b、c及びdはそれぞれ独立に0〜200の整数を、eは0又は1を、mは0〜2の整数を、nは0〜2の整数を、pは1以上の整数をそれぞれ表す。
【0028】
より具体的には、例えば、下式(II)で示され、分子量が約4,500 の含フッ素シラン化合物が挙げられる(これらの含フッ素シラン化合物については、例えば、特開平 1−294709 号公報参照)。
【0029】
Figure 2004020993
【0030】
本発明の偏光変換素子は、通常、直線偏光板21の反射防止層23が設けられた面とは反対側の面で、透明基板31に積層して用いられる。この状態が図2の(B)に示されている。そして、偏光変換素子の加熱処理は、反射防止層23が片面に設けられた直線偏光板21を透明基板31に積層する直前に行うか、あるいは上記直線偏光板21を透明基板31に積層した状態で行うのが好ましい。加熱処理時の取扱い性の面からは、直線偏光板21を透明基板31に積層した状態で加熱処理を行うのが有利である。
【0031】
透明基板31は、例えば、光学的に等方性のガラス平板であってもよいし、ガラス平板の一方の面又は両面にダイクロイックコート層を有し、特定波長範囲の光のみを透過し、他の波長範囲の光は透過しないトリミングフィルターなどであってもよい。透明基板31の材質は、例えば、ソーダガラス、珪酸ガラス、ホウ珪酸ガラス、クラウンガラス、チタンケイ酸ガラス、石英ガラスのほか、熱伝導率の高いサファイアガラスや水晶ガラスのような無機ガラスであってもよいし、アクリル系樹脂やポリカーボネート系樹脂のような有機の透明樹脂であってもよい。透明基板31の厚みは、通常0.3〜2mm 程度である。また、透明基板31の面積は、目的とする投射型液晶表示装置のサイズによって適宜選択される。
【0032】
投射型液晶表示装置を通過する光による発熱の影響を避けるために、透明基板31はガラスで構成するのが好ましく、なかでも、熱伝導率の高いサファイアガラスは、好適なものの一つである。サファイアガラスは、アルミナ(Al)の単結晶体であって、例えば、EFG法(Edge−defined Film−fed Growth 法 )で板状に形成されたものなどが用いられる。また、透明基板31が光学的異方性を有する場合は、その結晶軸と透過する偏光光の偏光軸を平行又は直交させる必要があり、例えばサファイアガラスの場合は、サファイアガラスのC軸と、透過する偏光光の偏光軸とが、平行又は直交するように配置される。
【0033】
直線偏光板21の面積は、通常、透明基板31の面積と同じか、又はそれよりもやや小さい。面積がやや小さ目のほうが透明基板31に貼着しやすいこともあり、透明基板31の縁から0.5〜5mm 程度内側に貼れるようにするのが好ましい。
【0034】
直線偏光板21は、感圧接着剤を介してガラス板などの透明基板31に積層されるが、さらに位相差板25が積層されていてもよい。この状態が図2の(C)に示されている。すなわちこの図では、透明基板31の片面に位相差板25が積層され、さらにその上に直線偏光板21が、その反射防止層23を外側にして積層され、偏光変換素子となっている。
【0035】
位相差板25は、通常の投射型液晶表示装置に用いられるのと同様のものでよく、高分子フィルムからなるものを用いることができる。位相差板を構成する高分子としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、トリアセチルセルロースやジアセチルセルロースのようなセルロース樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリレート樹脂、ノルボルネンのような環状オレフィンをモノマーとする環状ポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂などからなるものが挙げられる。これらの高分子フィルムを、例えば、一軸方向に延伸することによって、位相差板とすることができる。
【0036】
位相差板25を構成する高分子フィルムは、1枚であってもよいし、2枚以上が積層されたものであってもよい。2枚以上の高分子フィルムが積層された位相差板の例としては、例えば、レターデーションが等しい高分子フィルムを互いの遅相軸が交わるようにある角度で積層することにより、広い波長範囲にわたってほぼ等しいレターデーションが得られるようにした、いわゆる広帯域位相差フィルムが挙げられる。
【0037】
位相差板25の厚みは、通常20〜1,000μm程度であり、好ましくは20〜150μm 程度である。なお、位相差板が最外層となる場合には、その位相差板の最外面に前述したような反射防止層を設けることができる。
【0038】
位相差板25は、通常、それを積層した偏光変換素子が配置される光路の光に対して、1/2波長のレターデーションを示すものであるのが有利である。具体的には、赤色の光路に用いる偏光変換素子の位相差板については、レターデーションが290〜320nm、とりわけ300〜310nmであり、赤色の光に対して1/2波長板として機能するものが好ましい。緑色の光路に用いる偏光変換素子の位相差板については、レターデーションが260〜290nm、とりわけ270〜280nmであり、緑色の光に対して1/2波長板として機能するものが好ましい。また、青色の光路に用いる偏光変換素子の位相差板については、レターデーションが210〜240nm、とりわけ220〜230nmであり、青色の光に対して1/2波長板として機能するものが好ましい。さらには、位相補償板として、富士写真フィルム(株)製の“ワイドビュー”フィルムや、日本石油化学(株)製の“日石LCフィルム”のような、基材樹脂フィルムに液晶性物質が塗布配向されているフィルムを積層することもできる。
【0039】
直線偏光板21と位相差板25とは、感圧接着剤を介して積層される。感圧接着剤とは、押さえるだけで他物質の表面に接着し、またこれを被着面から引き剥がして除去できる粘弾性体であって、粘着剤とも呼ばれるものである。感圧接着剤には、アクリレート系感圧接着剤、ウレタン系感圧接着剤、ゴム系感圧接着剤などがあるが、これらのなかから、透明で光学的に等方性のものを選択して用いればよい。なかでも、アクリレート系の感圧接着剤が好ましく用いられる。
【0040】
位相差板25を積層する場合は、片面に反射防止層23が形成された直線偏光板21の、反射防止層23とは反対側の面に、感圧接着剤を介して位相差板25を積層すればよい。偏光フィルムの片面に保護フィルムが積層され、その保護フィルムの表面に反射防止層23を有する直線偏光板21を用いて、保護フィルムと反対側の偏光フィルム表面に、感圧接着剤を介して位相差板を積層することもできる。直線偏光板21と位相差板25は、通常、面積がほぼ同じであり、それぞれの面積は、透明基板31の面積とほぼ同じか、又はそれよりもやや小さくするのが好ましい。
【0041】
直線偏光板21と位相差板25は、入射する偏光光と出射すべき偏光光との関係で両者の光軸がなす角度を適宜選択すればよく、例えば、直線偏光板21の吸収軸と位相差板25の遅相軸とがほぼ45度の角度で交わる形態や、直線偏光板21の吸収軸と位相差板25の遅相軸とがほぼ67.5度 で交わる形態などが挙げられる。
【0042】
位相差板25を積層して、図2(C)に示すような層構成の偏光変換素子とする場合、本発明による加熱処理は、反射防止層23が形成された直線偏光板21であって、位相差板25と貼合される前の状態、その直線偏光板21を位相差板25と貼合した状態、その直線偏光板21を位相差板25と貼合し、さらに透明基板31に貼合した状態のいずれで行ってもよい。ただ、加熱処理時の取扱い性の面からは、位相差板25を介して直線偏光板21を透明基板31に貼合した状態で加熱処理を行うのが有利である。
【0043】
本発明の偏光変換素子においては、透明基板31のフィルムが積層されていない最外面(露出面)33にも、反射防止層を設けることが好ましい。またこの面に、例えば、上で説明したような含フッ素シラン化合物の層を設けて、接触角度を80度以上とすることもできる。
【0044】
本発明の偏光変換素子は、投射型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)に好適に用いることができる。例えば、投射型液晶表示装置において、白色光源からの白色光の光路中や、白色光を分光した後の赤色光、緑色光、青色光である各原色光の光路中に挿入して用いることができる。
【0045】
具体的には、図1に示したような投射型液晶表示装置であれば、各三原色に対応する液晶セル7R,7G,7Bの入射側偏光変換素子8R,8G,8B及び出射側偏光変換素子9R,9G,9Bの少なくとも一つとして、本発明の偏光変換素子を用いることができる。この場合の液晶表示装置は、白色光源11と、この白色光源11からの白色光Lを赤色光R、緑色光G及び青色光Bの三原色に分光するためのダイクロイックミラー1,2,3と、液晶セル7R,7G,7Bと、その液晶セル7R,7G,7Bの少なくとも一つの入射側又は出射側に配置された本発明の偏光変換素子とを有するものとなる。図2の(B)及び(C)に示すような、透明基板31に直線偏光板21が積層された偏光変換素子を用いる場合は、通常、透明基板31が液晶セル7R,7G,7Bから遠い側となるように、換言すれば、直線偏光板21が液晶セル7R,7G,7B側となるように配置されることが多い。
【0046】
投射型液晶表示装置において分光される三原色の光のなかでも、緑色光は光量が多く、また視感度が高いため、かかる緑色光Gに対応する液晶セル7Gの入射側偏光変換素子8Gや出射側偏光変換素子9Gに対して、本発明の偏光変換素子は好適に用いられるが、もちろん、他の入射側偏光変換素子8R,8Bや出射側偏光変換素子9R,9Bに対しても、本発明の偏光変換素子を適用することは有効である。入射側偏光変換素子8R,8G,8Bのすべてに対して、及び/又は出射側偏光変換素子9R,9G,9Bのすべてに対して、本発明の偏光変換素子を適用することは、一層有効である。
【0047】
一方、単板形式でカラーフィルターからの分光光を直接拡大する形式の投射型液晶表示装置もあるが、この場合には、三原色の光が交じり合って通過する光路中に本発明の偏光変換素子が配置されることになる。
【0048】
【実施例】
以下、具体的な例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
【0049】
実施例1
京セラ(株)から販売されている対角0.9インチ(約23mm )で、片面に反射防止処理が施されたサファイアガラス板の、反射防止処理されていない面に、住友化学工業(株)から販売されているポリカーボネート系の位相差板“スミカライト SEF460225”(レターデーション値は約225nm)と、同じく住友化学工業(株)から販売されているポリビニルアルコールフィルム/二色性染料系直線偏光板であって、片面に反射防止層が設けられている“スミカラン SWW832A”とを、感圧接着剤を介してこの順番で、かつ偏光板の反射防止層が最外面となるように貼合し、偏光変換素子とした。位相差板の遅相軸と偏光板の吸収軸は、45度の角度で交わるように配置した。この偏光変換素子を、65℃で48時間加熱処理した。この偏光変換素子を、投射型液晶表示装置の緑チャンネルの液晶セル出射側に、直線偏光板が液晶セル側となるようにセットして使用すると、黒表示において光抜けによる面内色ムラが小さいものとなった。
【0050】
比較例1
65℃での加熱処理を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして偏光変換素子を作製した。この偏光変換素子を、実施例1と同様に投射型液晶表示装置の緑チャンネルにセットして使用すると、黒表示において光抜けに起因する面内色ムラが見られた。
【0051】
【発明の効果】
本発明により、直線偏光板の片面に反射防止層を形成した状態で、50℃以上の温度で加熱処理した偏光変換素子は、投射型液晶表示装置に適用した場合に、黒表示における光抜けが生じにくく、面内色ムラの小さいものとなる。また、長期間にわたって使用した場合でも、投射画像の表示品位を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】投射型液晶表示装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る偏光変換素子について、いくつかの層構成の例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1,2,3,4……ダイクロイックミラー、
5,6……全反射ミラー、
7R,7G,7B……液晶セル、
8R,8G,8B……入射側偏光変換素子、
9R,9G,9B……出射側偏光変換素子、
10R,10G,10B……集光レンズ、
L……白色光(光源光)、
R……赤色光、
G……緑色光、
B……青色光、
11……白色光源、
13……集光レンズ、
14……UV・IRカットフィルター、
16……投射レンズ、
17……スクリーン、
21……直線偏光板、
23……直線偏光板上の反射防止層、
25……位相差板、
31……透明基板、
33……透明基板の露出面。

Claims (8)

  1. 片面に反射防止層が形成された直線偏光板からなり、この状態で50℃以上の温度にて加熱処理が施されていることを特徴とする、投射型液晶表示装置用偏光変換素子。
  2. 直線偏光板は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性染料が吸着配向された偏光フィルムの少なくとも片面に保護フィルムを積層したものである請求項1記載の偏光変換素子。
  3. 直線偏光板の反射防止層を有する面における接触角度が80度以上である請求項1又は2記載の偏光変換素子。
  4. 直線偏光板の反射防止層が形成された面とは反対側の面に透明基板が積層されている請求項1〜3のいずれかに記載の偏光変換素子。
  5. 透明基板がガラスである請求項4記載の偏光変換素子。
  6. 透明基板がサファイアガラスである請求項5記載の偏光変換素子。
  7. 直線偏光板と透明基板との間に位相差板が積層されている請求項4〜6のいずれかに記載の偏光変換素子。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の偏光変換素子が光路中に配置されていることを特徴とする投射型液晶表示装置。
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