JP2003172819A - 偏光変換素子及び投射型液晶表示装置 - Google Patents

偏光変換素子及び投射型液晶表示装置

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JP2003172819A
JP2003172819A JP2001371133A JP2001371133A JP2003172819A JP 2003172819 A JP2003172819 A JP 2003172819A JP 2001371133 A JP2001371133 A JP 2001371133A JP 2001371133 A JP2001371133 A JP 2001371133A JP 2003172819 A JP2003172819 A JP 2003172819A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示品位の低下が少ない投射型液晶表示装置
を与え得る偏光変換素子を提供し、さらにそれを用いた
投射型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも2枚の直線偏光板62,63
を、それぞれの吸収軸が略一致するように積層してなる
偏光変換素子60が提供される。これらの直線偏光板6
2,63は通常、透明基板61に積層され、この際、透
明基板61の片方の面に複数の直線偏光板62,63を
積層してもよいし、透明基板61の両面にそれぞれ少な
くとも1枚の直線偏光板62,63を積層してもよい。
直線偏光板62,63の空気と触れる最外面64,65
には、反射防止層を設けるのが有利であり、さらにこの
最外面64,65は、水に対する接触角度が80度以上
となっているのが有利である。また、この偏光変換素子
60を光路中に配置した投射型液晶表示装置も提供され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型液晶表示装
置に好適に用いられる偏光変換素子に関するものであ
る。また本発明は、この偏光変換素子を用いた投射型液
晶表示装置にも関係している。
【0002】
【従来の技術】投射型液晶表示装置は、液晶プロジェク
タとも呼ばれ、パーソナルコンピュータやテレビなどの
画面を拡大してスクリーンに写し出すことができる装置
として広く使用されている。そして、かかる投射型液晶
表示装置には、透明基板に位相差板や直線偏光板が積層
されている偏光変換素子などの光学素子が多く用いられ
ている。
【0003】投射型液晶表示装置には、透過型の液晶セ
ルを用いた透過型液晶プロジェクタと、反射型の液晶セ
ルを用いた反射型液晶プロジェクタがあり、前者の構成
の一例を図1に、後者の構成の一例を図2にそれぞれ示
す。そこでまず、これらの構成の概略について説明す
る。
【0004】図1を参照して、透過型液晶プロジェクタ
は通常、光源系10、反射・分光系20及び拡大投射系
50を有している。光源系10は、白色光源11、集光
レンズ13及びUV・IRカットフィルター12を有し
ており、この例では、白色光源11からの白色光Lを集
光レンズ13で集光し、さらにUV・IRカットフィル
ター12で紫外線及び赤外線をカットして、反射・分光
系20へ送るようになっている。白色光源11には通
常、メタルハライドランプや高圧水銀ランプなどの高輝
度ランプが用いられる。
【0005】反射・分光系20は、4種のダイクロイッ
クミラー21,22,23,24、二つの全反射ミラー
25,26、それぞれ赤色光R、緑色光G及び青色光B
に対応する液晶セル27R、27G及び27B、入射側
偏光変換素子28R、28G及び28B、出射側偏光変
換素子29R、29G及び29B、並びに集光レンズ3
0R、30G及び30Bを有している。
【0006】そして、第一のダイクロイックミラー21
は、光源系10からの白色光Lを受けて、緑色光G及び
青色光Bのみを透過するものであり、ここを透過した緑
色光G及び青色光Bは、第二のダイクロイックミラー2
2へと送られる。第一のダイクロイックミラー21で反
射した赤色光Rは、第一の全反射ミラー25へと送ら
れ、ここで反射した後、赤用の集光レンズ30R、入射
側偏光変換素子28R、液晶セル27R及び出射側偏光
変換素子29Rを通って、第三のダイクロイックミラー
23へと送られる。
【0007】第二のダイクロイックミラー22は、緑色
光Gのみを透過するものであり、第一のダイクロイック
ミラー21を透過した緑色光Gと青色光Bのうち、第二
のダイクロイックミラー22を透過した緑色光Gは、緑
用の集光レンズ30G、入射側偏光変換素子28G、液
晶セル27G及び出射側偏光変換素子29Gを通過し
て、第二の全反射ミラー26へと送られる。また、第二
のダイクロイックミラー22で反射した青色光Bは、青
用の集光レンズ30B、入射側偏光変換素子28B、液
晶セル27B及び出射側偏光変換素子29Bを通って、
第三のダイクロイックミラー23へと送られる。
【0008】第三のダイクロイックミラー23は、赤色
光Rのみを透過するものであり、第一の全反射ミラー2
5から反射してきた赤色光Rは、第三のダイクロイック
ミラー23をそのまま透過し、また第二のダイクロイッ
クミラー22から反射してきた青色光Bは、第三のダイ
クロイックミラー23で反射し、それぞれ第四のダイク
ロイックミラー24へと送られる。第四のダイクロイッ
クミラー24は、赤色光R及び青色光Bのみを透過する
ものであり、第三のダイクロイックミラー23からの赤
色光R及び青色光Bはここをそのまま透過し、第二の全
反射ミラー26からの緑色光Gはここで反射して、それ
ぞれ拡大投射系50へと送られる。
【0009】拡大投射系50は、投射レンズ51を有し
ており、ここでそれぞれの光に対応する画像が拡大され
て、スクリーン52へ拡大像を投影することになる。な
お、各色に対応する液晶セル27R,27G,27Bの
入射側偏光変換素子28R,28G,28B、及び出射
側偏光変換素子29R,29G,29Bは、液晶セル2
7R,27G,27Bに貼合して用いられることもある
が、通常は、液晶セル27R,27G,27Bと間隔を
置いて配置されており、この間隔は、冷却用の通風路と
なる。また、入射側偏光変換素子28R,28G,28
Bは、集光レンズ30R,30G,30Bとも間隔が保
たれている。このように、偏光変換素子28R,28
G,28B,29R,29G,29Bを液晶セル27
R,27G,27B及び集光レンズ30R,30G,3
0Bから離間して配置する場合は、直線偏光板をガラス
などの補強材に貼合した形で用いられる。
【0010】このような投射型液晶表示装置において
は、各液晶セル27R,27G,27Bは、それぞれ2
枚の偏光変換素子、すなわち入射側偏光変換素子28
R,28G,28B及び出射側偏光変換素子29R,2
9G,29Bの間に配置されている。これらの偏光変換
素子28,29は、画像をスクリーンに拡大して投射す
るのに必要な光量の光が透過するため、発熱が大きい。
【0011】次に図2を参照して、反射型液晶プロジェ
クタは通常、光源系10、画像形成系40及び拡大投射
系50を有している。光源系10は、白色光源11、U
V・IRカットフィルター12、及び集光レンズ13を
有しており、この例では、白色光源11からの白色光L
をUV・IRカットフィルター12に通して紫外線及び
赤外線をカットし、さらに集光レンズ13で集光して、
画像形成系20へ送るようになっている。なお、光源系
10では、偏光ビームスプリッタ14(PBSと略称さ
れることもある)によりP偏光又はS偏光に変換される
のが一般的である。白色光源11には通常、メタルハラ
イドランプや高圧水銀ランプなどの高輝度ランプが用い
られる。
【0012】画像形成系40は、白色光Lをダイクロイ
ックミラーやダイクロイックプリズムで、赤色光R、緑
色光G及び青色光Bに分光し、それぞれの色に対応する
液晶セルでそれぞれの色の像を形成し、次いで色合成を
行った後、拡大投射系50へ送るものである。図2に
は、ダイクロイックミラー21,22を用いた例を示し
ている。
【0013】すなわち、第一のダイクロイックミラー2
1は、赤色光R及び青色光Bだけを透過するものであ
り、ここを透過した赤色光R及び青色光Bは、第二のダ
イクロイックミラー22へと送られる。第一のダイクロ
イックミラー21で反射した緑色光Gは、全反射ミラー
25へと送られ、ここで反射した後、緑用の偏光ビーム
スプリッタ44Gへと送られる。一方、第二のダイクロ
イックミラー22は、青色光Bだけを透過するものであ
り、第一のダイクロイックミラー21を通過してここへ
到達した赤色光R及び青色光Bのうち、赤色光Rは第二
のダイクロイックミラー22で反射して、赤用の偏光ビ
ームスプリッタ44Rへと送られ、青色光Bは第二のダ
イクロイックミラー22を透過して、青用の偏光ビーム
スプリッタ44Bへと送られる。
【0014】こうして分光され、それぞれの偏光ビーム
スプリッタ44R,44G,44Bへと到達する偏光
は、P偏光又はS偏光となっているので、各偏光ビーム
スプリッタ44R,44G,44Bが、入射するP偏光
又はS偏光を液晶セル47R,47G,47B側へ反射
するようにしておけば、各スプリッタ面で、その背面側
へ反射し、各色に対応する偏光変換素子48R,48
G,48Bを経て、反射型液晶セル47R,47G,4
7Bへと到達し、ここで各色の画像が形成される。そし
て、反射型液晶セル47R,47G,47Bの背面側に
設けられた反射面で反射した偏光は、再び液晶セル47
R,47G,47B、偏光変換素子48R,48G,4
8B及び偏光ビームスプリッタ44R,44G,44B
を通って、色合成プリズム49へと送られ、ここで色合
成されて、拡大投射系50へと送られる。なお、光源系
10に偏光ビームスプリッタ14を設けなかった場合
は、画像形成系40に設けられた各色に対応する偏光ビ
ームスプリッタ44R,44G,44Bで、必要なP偏
光又はS偏光が反射されて液晶セル47R,47G,4
7B側へ送られ、残りは透過又は光源側への反射によっ
て消費されることになる。
【0015】画像形成系40には、特定波長の直線偏光
を回転させる素子が使われることもある。そのような素
子として、カラーリンク社製の“カラーセレクト”など
がある。また、偏光変換素子48R,48G,48B
は、直線偏光の偏光面を回転させたり、直線偏光をほぼ
円偏光にしたりするために用いられる。図2には、偏光
ビームスプリッタ44R,44G,44Bと液晶セル4
7R,47G,47Bとの間に偏光変換素子48R,4
8G,48Bが配置される例を示したが、場合によって
は、この位置ではなく、偏光ビームスプリッタ44R,
44G,44Bの前面側、すなわち、ダイクロイックミ
ラー22と偏光ビームスプリッタ44Rの間、ダイクロ
イックミラー22と偏光ビームスプリッタ44Bの間、
及び全反射ミラー25と偏光ビームスプリッタ44Gの
間に、偏光変換素子が配置されることもある。
【0016】拡大投射系50は、投射レンズ51を有し
ており、ここでそれぞれの光に対応する画像が拡大され
て、スクリーン52へ拡大像を投影することになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】こうした投射型液晶表
示装置(液晶プロジェクタ)においては、小さい面積の
液晶セルにより形成された画像を拡大して投射するため
に、前述したメタルハライドランプや高圧水銀ランプの
如き高輝度の光源が用いられている。そのため、偏光板
に入射する光量も非常に強く、また、直線偏光板に吸収
されて熱に変換される光もかなり多いため、使用中の直
線偏光板は従来の液晶表示装置と比較して多くの熱を発
し、高温となる。このように非常に強い光と熱のため、
偏光板の偏光度低下や透過率低下等、偏光板の劣化が起
こる。
【0018】かかる直線偏光板の劣化を防ぐため、通
常、空冷ファンなどによって冷却される場合が多い。し
かし、空冷ファンの振動音の制約で充分な空冷ができて
いないことがある。また最近の投射型液晶表示装置に
は、より小さく、より明るくすることが求められてお
り、偏光変換素子に入射する単位面積あたりの光量がま
すます高くなっている。そのため、偏光板の劣化も加速
され、表示される画像の表示品位が低下するという問題
が顕著になってきた。
【0019】そこで本発明者は、表示品位の低下が少な
い投射型液晶表示装置を与え得る偏光変換素子を開発す
べく鋭意研究を行った結果、2枚以上の直線偏光板をそ
れぞれの吸収軸が略一致した状態で積層することで、表
示品位の低下が少ない投射型液晶表示装置を与えること
を見出し、本発明に至った。
【0020】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、少な
くとも2枚の直線偏光板を、それぞれの吸収軸が略一致
するように積層してなる偏光変換素子を提供するもので
ある。また本発明によれば、この偏光変換素子が光路中
に配置されている投射型液晶表示装置も提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明では、少なくとも2枚の直
線偏光板を積層して、偏光変換素子とする。これら少な
くとも2枚の直線偏光板は通常、透明基板に積層される
が、この際、透明基板の片方の面に少なくとも2枚の直
線偏光板を積層することもできるし、透明基板の両面に
各々少なくとも1枚の直線偏光板を積層することもでき
る。前者の形態を図3(a)に、後者の形態を図3
(b)にそれぞれ示す。
【0022】図3(a)の例では、透明基板61の片方
の面に、第一の直線偏光板62及び第二の直線偏光板6
3が積層されて、偏光変換素子60が構成されている。
また図3(b)の例では、透明基板61の一方の面に第
一の直線偏光板62が、もう一方の面に第二の直線偏光
板63がそれぞれ積層されて、偏光変換素子60が構成
されている。いずれの場合も、複数の直線偏光板62,
63は、それぞれの吸収軸が略一致するように積層する
必要がある。
【0023】複数の直線偏光板を積層するにあたって、
それぞれの直線偏光板の吸収軸のなす角度が事実上0°
となるよう積層するのが最も好ましいが、この角度が±
2度以内となるようにすれば、概ね所期の目的を達成す
ることができ、好ましくはこの角度は±1度以内であ
る。複数の直線偏光板の吸収軸が±2度を超えてずれる
と、充分な偏光度が得られなくなる傾向にある。
【0024】透明基板61は、例えば、光学的に等方性
のガラス平板であってもよいし、ガラス平板の一方の面
又は両面にダイクロイックコート層を有し、特定波長範
囲の光のみを透過し、他の波長範囲の光は透過しないト
リミングフィルターなどであってもよい。透明基板61
の材質は、例えば、珪酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、サ
ファイアガラスのような無機ガラスであってもよいし、
アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂のような有機
の透明樹脂であってもよい。透明基板61の厚みは、通
常0.3〜2mm 程度である。また、透明基板61の面積
は、目的とする投射型液晶表示装置のサイズによって適
宜選択される。
【0025】かかる透明基板61に、少なくとも2枚の
直線偏光板を、その吸収軸が略一致するように積層す
る。直線偏光板としては、一般に、偏光子フィルムの片
面又は両面に保護フィルムが積層されたものが用いられ
る。この偏光子フィルムとしては、例えば、ポリビニル
アルコール系樹脂フィルムに二色性染料又はヨウ素が吸
着配向されたものが挙げられ、なかでも投射型液晶表示
装置には、二色性染料を吸着配向させたいわゆる染料系
偏光子が好ましく用いられる。偏光子フィルムの厚み
は、通常10〜50μm 程度である。偏光子フィルムの
片面又は両面に積層される保護フィルムとしては、例え
ば、ジアセチルセルロースやトリアセチルセルロースの
ようなセルロース系樹脂からなるフィルムが用いられ、
その厚みは、通常20〜200μm 程度である。偏光子
フィルムと保護フィルムは、例えば、ポリビニルアルコ
ール系接着剤層を介して積層される。
【0026】直線偏光板62,63の面積は通常、透明
基板61の面積とほぼ同じか、又はそれよりもやや小さ
くするのが好ましい。このような直線偏光板62,63
は、従来からの投射型液晶表示装置に用いられているも
のでもよい。
【0027】また、これらの直線偏光板は、その吸収軸
に平行な直線偏光を入射させたときに、波長430〜7
00nmの透過率が0.05%以上50%以下であるのが
好ましい。特に、青色光が通る部分に用いる偏光変換素
子の直線偏光板については、その吸収軸と平行に入射す
る波長440nmの光の透過率が0.05%以上50%以
下であるのが好ましく、またこの透過率は、0.05%
以上30%以下、とりわけ0.1%以上20%以下であ
るのが一層好ましい。青用に用いる偏光変換素子におい
て、直線偏光板の波長440nmにおける透過率が0.0
5%よりも低いと、複数枚積層したときの吸収軸に垂直
な方向(透過軸方向)のトータルの透過率が低くなるの
で、好ましくない。また、その透過率が50%を超える
場合は、充分な偏光性能が得られない。
【0028】緑色光が通る部分に用いる偏光変換素子の
直線偏光板については、その吸収軸と平行に入射する波
長550nmの光の透過率が0.05%以上50%以下で
あるのが好ましく、またこの透過率は、0.05%以上
30%以下、とりわけ0.1%以上20%以下であるの
が一層好ましい。緑用に用いる偏光変換素子において、
直線偏光板の波長550nmにおける透過率が0.05%
よりも低いと、複数枚積層したときの吸収軸に垂直な方
向(透過軸方向)のトータルの透過率が低くなるので、
好ましくない。また、その透過率が50%を超える場合
は、充分な偏光性能が得られない。
【0029】赤色光が通る部分に用いる偏光変換素子の
直線偏光板については、その吸収軸と平行に入射する波
長610nmの光の透過率が0.05%以上50%以下で
あるのが好ましく、またこの透過率は、0.05%以上
30%以下、とりわけ0.1%以上20%以下であるの
が一層好ましい。赤用に用いる偏光変換素子において、
直線偏光板の波長610nmにおける透過率が0.05%
よりも低いと、複数枚積層したときの吸収軸に垂直な方
向(透過軸方向)のトータルの透過率が低くなるので、
好ましくない。また、その透過率が50%を超える場合
は、充分な偏光性能が得られない。
【0030】本発明の偏光変換素子は、必要に応じて位
相差板が積層されていてもよい。この場合の例を図4に
示す。図4(a)の例では、透明基板61の片方の面
に、位相差板67が積層され、さらにその外面に、第一
の直線偏光板62及び第二の直線偏光板63がこの順で
積層されて、偏光変換素子60が構成されている。また
図4(b)の例では、透明基板61の一方の面に第一の
直線偏光板62が積層され、もう一方の面に第二の直線
偏光板63及び位相差板67がこの順で積層されて、偏
光変換素子60が構成されている。なお、位相差板67
を配置する場合、必ずしもこの図に示した位置に限定さ
れるものでなく、例えば、透明基板61の片方の面に複
数の直線偏光板を積層し、その外面に位相差板を積層し
て、位相差板が最外面にくるように配置してもよい。
【0031】位相差板67としては、無機結晶であるサ
ファイアや水晶などを用いることもできるが、通常は、
樹脂からなるものが好ましく用いられ、例えば、高分子
フィルムが一軸方向に延伸された位相差フィルムが挙げ
られる。具体的には、ポリビニルアルコール系樹脂フィ
ルム、ポリカーボネート系樹脂フィルム、変性ポリカー
ボネート樹脂フィルム(例えば、帝人社製の“ピュアエ
ースWR”など)、ジアセチルセルロースフィルムやト
リアセチルセルロースフィルムのようなセルロース系樹
脂フィルム(例えば、富士写真フィルム社製の“フジタ
ック”など)、ノルボルネンのような環状オレフィンを
モノマーとする環状ポリオレフィン系樹脂フィルム(例
えば、ジェイエスアール社製の“アートン”、積水化学
工業社製の“エスシーナ”など)、ポリサルホン系樹脂
フィルム、ポリエーテルサルホン系樹脂フィルム、ポリ
エステル系樹脂フィルム、ポリイミド系樹脂フィルム、
ポリアミド系樹脂フィルム、ポリアリレート系樹脂フィ
ルムなどが挙げられる。また、富士写真フィルム社製の
“ワイドビュー”フィルムや、日本石油化学社製の“日
石LCフィルム”のような、基材樹脂フィルムに液晶性
物質が塗布配向されている位相差フィルムを、位相差板
67として用いてもよい。位相差板67の厚みは、通常
20〜1,000μm程度である。
【0032】位相差板67としては通常、それを積層し
た偏光変換素子が配置される光路の光に対して1/2波
長のレターデーションを示すものが用いられる。例え
ば、赤色の光路に用いる偏光変換素子に対しては、レタ
ーデーションが290〜320nm、とりわけ300〜3
10nmであり、赤色の光に対して1/2波長板として機
能するものが好ましい。緑色の光路に用いる偏光変換素
子に対しては、レターデーションが260〜290nm、
とりわけ270〜280nmであり、緑色の光に対して1
/2波長板として機能するものが好ましい。また青色の
光路に対しては、レターデーションが210〜240n
m、とりわけ220〜230nmであり、青色の光に対し
て1/2波長板として機能するものが好ましい。
【0033】樹脂の延伸フィルムは、そのままの形態で
位相差板67として用いてもよく、また、その片面又は
両面に、ジアセチルセルロースやトリアセチルセルロー
スのようなセルロース系樹脂からなる保護フィルムを積
層した状態で位相差板67として用いてもよい。位相差
板67の面積は通常、透明基板61の面積とほぼ同じ
か、又はそれよりもやや小さくするのが好ましい。
【0034】本発明の偏光変換素子60においては、直
線偏光板62,63は、その最外面64,65に反射防
止層を有していてもよい。例えば、図3(a)や図4
(a)に示すような、透明基板61の片方の面に複数の
直線偏光板62,63が積層されている場合は、そのう
ち最も外側となる直線偏光板、すなわち第二の直線偏光
板63の最外面65に、反射防止層を設けることができ
る。また、図3(b)に示すような、透明基板61の両
面にそれぞれ直線偏光板62,63が積層されている場
合は、第一の直線偏光板62の最外面64又は第二の直
線偏光板63の最外面65のいずれか一方に、反射防止
層を設けることができるし、両方の最外面64,65に
反射防止層を設けることもできる。なお、位相差板が最
外層となる場合、例えば図4(b)に示すような層構成
の場合には、その位相差板67の最外面68に反射防止
層を設けることができる。
【0035】ここで反射防止層は、空気層との界面にお
ける反射光を低減する層であり、その反射光に起因する
迷光の発生を防止する。反射防止層を有する面の反射率
は、2%以下であるのが好ましく、さらには1%以下で
あるのがより好ましい。
【0036】反射防止層としては、通常使用されている
もの、例えば、金属、金属酸化物及び金属フッ化物から
選ばれる単層又は多層のものが挙げられる。金属として
は、例えば、銀などが挙げられ、金属酸化物としては、
例えば、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、
酸化タンタル、酸化イットリウム、酸化ジルコニウムな
どが挙げられ、金属フッ化物としては、例えば、弗化マ
グネシウムなどが挙げられる。この反射防止層は、単層
であってもよいし、2層、3層、4層又はそれ以上の層
からなる多層であってもよい。反射防止層の厚みや、そ
れが多層である場合の各層の厚みは、その層数、各層に
用いる物質の屈折率などにより、適宜選択される。反射
防止層を有する直線偏光板も市販されているので、市販
品をそのまま使用することもできる。
【0037】本発明の偏光変換素子は、直線偏光板6
2,63の最外面64,65、例えば反射防止層を有す
る場合はその面における接触角度が80度以上であるの
が好ましく、さらには100度以上の接触角度を有する
のがより好ましい。ここでいう接触角度は、液体として
水を用いた場合の値である。直線偏光板の空気に触れる
面での接触角度が80度未満であると、ゴミ等の微粒子
が付着しやすいので、そのような表面を有する偏光変換
素子を用いた投射型液晶表示装置は、長期間にわたって
使用した場合に、コントラストが低下しやすい傾向にあ
る。接触角度の上限は180度である。
【0038】反射防止層を有する面64,65がここで
規定する接触角度を満足する場合、かかる反射防止層を
有する直線偏光板は、そのまま本発明の偏光変換素子に
用いることができる。ただし、通常の反射防止層の多く
は、ここで規定する接触角度を有していないので、この
場合には、反射防止層の上面にフッ素化合物からなる層
を設けるとよい。
【0039】このために用いるフッ素化合物は、接触角
度を80度以上にし得るものであれば特に限定されず、
表面の汚染を防止するために通常用いられるもの、例え
ば、含フッ素シラン化合物などを挙げることができる。
このようなフッ素化合物は、表面に指紋などの汚れが付
着するのを防止するために、通常用いられるものであ
る。かかる含フッ素シラン化合物として、具体的には例
えば、下記一般式(I)で示されるものが挙げられる。
【0040】
【0041】式中、R0 は炭素数1〜16の直鎖状又は
分岐状パーフルオロアルキル基を、Xはヨウ素原子又は
水素原子を、Yは水素原子又は低級アルキル基を、Zは
フッ素原子又はトリフルオロメチル基を、R1 は加水分
解可能な基を、R2 は水素原子又は不活性な一価の有機
基を、a、b、c及びdはそれぞれ独立に0〜200の
整数を、eは0又は1を、mは0〜2の整数を、nは0
〜2の整数を、pは1以上の整数をそれぞれ表す。
【0042】より具体的には、例えば、下式(II)で示
され、分子量が約4,500の含フッ素シラン化合物が
挙げられる(これらの含フッ素シラン化合物について
は、例えば、特開平 1-294709 号公報参照)。
【0043】
【0044】本発明の偏光変換素子において、透明基板
61の一方の面に直線偏光板62,63で覆われていな
い部分がある場合には、その部分にも反射防止層が設け
られていてもよい。また、図3(a)や図4(a)のよ
うに、透明基板61の一方の面が空気に露出される場合
には、この露出面にも反射防止層を設けることができ
る。いずれの場合も、反射防止層を設けた表面は、その
接触角度が80度以上、さらには100度以上となるよ
うにするのが好ましい。
【0045】位相差板が最外面となる場合も、当該位相
差板の最外面には、反射防止層を形成し、かつその面の
接触角度が80度以上、さらには100度以上となるよ
うにするのが好ましい。位相差板の外面に設けられる反
射防止層にも、直線偏光板の最外面に形成する反射防止
層として説明したのと同様のものを用いることができ
る。また、反射防止層を有する市販の位相差板を用いる
こともでき、その際、反射防止層を有する面がここで規
定する接触角度を満足する場合には、かかる反射防止層
を有する位相差板は、そのまま本発明の偏光変換素子に
用いることができる。ただし、通常の反射防止層の多く
は、ここで規定する接触角度を有していないので、この
場合には、反射防止層の上面にフッ素化合物からなる層
を設けることよい。フッ素化合物からなる層を設ける場
合の具体的な例は、直線偏光板についての説明がそのま
ま適用できる。
【0046】本発明の偏光変換素子は、投射型液晶表示
装置(液晶プロジェクタ)に好適に用いることができ
る。例えば、投射型液晶表示装置において、白色光源か
らの白色光の光路中や、白色光を分光した後の赤色光、
緑色光、青色光である各原色光の光路中に挿入して用い
ることができる。
【0047】具体的には、図1に示したような透過型液
晶プロジェクタであれば、各三原色に対応する液晶セル
27R,27G,27Bの入射側偏光変換素子28R,
28G,28B、及び出射側偏光変換素子29R,29
G,29Bの少なくとも一つとして用いることができ
る。ここで、偏光変換素子が図3(a)や図4(a)に
示すように、透明基板61が一方の最外面を形成してい
る場合には、通常、この透明基板61が液晶セル27
R,27G,27Bから遠い側となるように配置され
る。この場合の投射型液晶表示装置は、白色光源11
と、その光源11からの白色光Lを赤色光R、緑色光G
及び青色光Bの三原色の光に分光するためのダイクロイ
ックコート層を有する光学部品(通常ダイクロイックミ
ラーと呼ばれる)21,22,23,24と、液晶セル
27R,27G,27Bと、光路中に配置された本発明
の偏光変換素子とを有するものとなる。
【0048】また、図2に示したような反射型液晶プロ
ジェクタであれば、各三原色に対応する液晶セル47
R,47G,47Bの前面に配置される偏光変換素子4
8R,48G,48Bの少なくとも一つとして用いるこ
とができる。場合によっては、偏光ビームスプリッタ4
4R,44G,44Bの前面側、すなわち、ダイクロイ
ックミラー22と偏光ビームスプリッタ44Rの間、ダ
イクロイックミラー22と偏光ビームスプリッタ44B
の間、及び全反射ミラー23と偏光ビームスプリッタ4
4Gの間に、偏光変換素子が配置されることもある。こ
れらの投射型液晶表示装置は、白色光源11と、その光
源11からの白色光Lを赤色光R、緑色光G及び青色光
Bの三原色の光に分光するためのダイクロイックコート
層を有する光学部品(通常ダイクロイックミラーと呼ば
れる)21,22と、それぞれの色のP偏光又はS偏光
のみを液晶セル47R,47G,47B側へ反射させる
ための偏光ビームスプリッタ44R,44G,44B
と、液晶セル47R,47G,47Bと、光路中に配置
された本発明の偏光変換素子とを有するものとなる。
【0049】さらに、単板形式でカラーフィルターから
の分光光を直接拡大する形式の投射型液晶表示装置もあ
るが、この場合には、白色光の光路中に本発明の偏光変
換素子が配置されることになる。この場合の投射型液晶
表示装置は、カラーフィルターを有する液晶セルと、そ
の光路中に配置された本発明の偏光変換素子とを有する
ものとなる。
【0050】
【発明の効果】本発明の偏光変換素子は、少なくとも2
枚の直線偏光板が積層されたものであり、これを用いた
投射型液晶表示装置は、長期間にわたり使用した場合で
あっても直線偏光板の劣化が少なく、良好な表示画面を
保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】透過型液晶セルを用いた投射型液晶表示装置
(透過型液晶プロジェクタ)の構成例を示す図である。
【図2】反射型液晶セルを用いた投射型液晶表示装置
(反射型液晶プロジェクタ)の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る偏光変換素子の構成例を示す断面
模式図である。
【図4】本発明に係る偏光変換素子の別の構成例を示す
断面模式図である。
【符号の説明】
10……光源系、 11……白色光源、 12……UV・IRカットフィルター、 13……集光レンズ、 14……光源用の偏光ビームスプリッタ、 20……反射・分光系、 21,22,23,24……ダイクロイックミラー、 25,26……全反射ミラー、 27R,27G,27B……透過型液晶セル、 28R,28G,28B……入射側偏光変換素子、 29R,29G,29B……出射側偏光変換素子、 30R,30G,30B……集光レンズ、 40……画像形成系、 44R,44G,44B……偏光ビームスプリッタ、 47R,47G,47B……反射型液晶セル、 48R,48G,48B……偏光変換素子、 49……色合成プリズム、 50……拡大投射系、 51……投射レンズ、 52……スクリーン、 L……白色光(光源光)、 R……赤色光、 G……緑色光、 B……青色光、 60……偏光変換素子、 61……透明基板、 62,63……直線偏光板、 64,65……直線偏光板の最外面、 67……位相差板、 68……位相差板の最外面。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2枚の直線偏光板を、それぞれ
    の吸収軸が略一致するように積層してなることを特徴と
    する偏光変換素子。
  2. 【請求項2】少なくとも2枚の直線偏光板が透明基板に
    積層されている請求項1記載の偏光変換素子。
  3. 【請求項3】透明基板の片方の面に少なくとも2枚の直
    線偏光板が積層されている請求項2記載の偏光変換素
    子。
  4. 【請求項4】透明基板の両面にそれぞれ少なくとも1枚
    の直線偏光板が積層されている請求項2記載の偏光変換
    素子。
  5. 【請求項5】直線偏光板は、その吸収軸と平行に入射す
    る波長440nmの光の透過率が0.05〜30%の範囲
    にある請求項1〜4のいずれかに記載の偏光変換素子。
  6. 【請求項6】直線偏光板は、その吸収軸と平行に入射す
    る波長550nmの光の透過率が0.05〜30%の範囲
    にある請求項1〜4のいずれかに記載の偏光変換素子。
  7. 【請求項7】直線偏光板は、その吸収軸と平行に入射す
    る波長610nmの光の透過率が0.05〜30%の範囲
    にある請求項1〜4のいずれかに記載の偏光変換素子。
  8. 【請求項8】直線偏光板は、空気と触れる最外面に反射
    防止層を有する請求項1〜7のいずれかに記載の偏光変
    換素子。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の偏光変換
    素子が光路中に配置されていることを特徴とする投射型
    液晶表示装置。
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