JP2004019258A - 開閉装置の巻取軸支持装置 - Google Patents

開閉装置の巻取軸支持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】巻取軸の軸方向途中部にこの巻取軸を上向きに支持する支持部材を設けても、皺の影響をなくして巻取軸に対する開閉体の一層円滑な巻き取り、繰り出しを達成できる開閉装置の巻取軸支持装置を提供すること。
【解決手段】巻取軸1の軸方向途中部に、中心軸と巻取軸1の軸方向に離間して設けられたローラ本体とが一体となった回転自在なローラ体23及び27を巻取軸1の周方向に離間して設け、それぞれのローラ本体24A,24B及び28A,28Bに、開閉体であるシャッターカーテン7に発生する皺を通過させるための窪み部26A,26B及び30A,30Bをそれぞれのローラ本体における巻取軸1の軸方向の全長に亘って設けることにより、ローラ本体で巻取軸1を上向きに支持しながら、シャッターカーテン7の皺を通過させる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻取軸に対して巻き取られ、繰り出される開閉体を有する開閉装置の巻取軸支持装置に係り、例えば、防災用シャッター装置を含む大スパン用のシャッター装置、オーニング装置、ロールブラインド装置等に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
防火、防煙のための防災用シャッター装置として、軸方向両端部をブラケットで回転自在に支持させた巻取軸を建物の天井裏に水平にし、この巻取軸に対して開閉体となっている耐火シート製のシャッターカーテンを巻き取り、繰り出すようにした装置が知られている。開閉装置であるこの防災用シャッター装置によると、シャッターカーテンが耐火シートで形成されているため、巻取軸の長さ(シャッターカーテンの幅)を大スパン化でき、建物の防災区画形成用として適しているという特徴を有する。
【0003】
しかし、大スパン化のために巻取軸の長さを長くすると、巻取軸にその自重による撓みが生じ、この撓みが大きくなると、シャッターカーテンの巻き取り、繰り出しが円滑に行えなくなるおそれがある。そこで、この撓みを抑制するものとして、巻取軸の軸方向途中部にこの巻取軸を上向きに支持する支持部材を設けた防災用シャッター装置(特開2000−303762)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、巻取軸によって巻き取られているシャッターカーテンのうち、支持部材によって支持されている箇所には巻取軸及びシャッターカーテンの重量に基づく支持荷重が生じるため、シャッターカーテンの支持箇所付近で皺が発生する現象が生じる。このような皺が発生すると、巻取軸に対するシャッターカーテンの円滑な巻き取り、繰り出しに支障が生じるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、巻取軸の軸方向途中部にこの巻取軸を上向きに支持する支持部材を設けても、皺の影響をなくして巻取軸に対する開閉体の一層円滑な巻き取り、繰り出しを達成できるようになる開閉装置の巻取軸支持装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る開閉装置の巻取軸支持装置は、軸方向の両端部が支持された巻取軸と、この巻取軸に対して巻き取られ、繰り出されて開閉移動する開閉体と、この開閉体が巻かれた前記巻取軸の軸方向途中部を上向きに支持する支持部材とを含んで構成される開閉装置の巻取軸支持装置において、前記支持部材に、前記開閉体に生ずる皺が前記支持部材と前記巻取軸との間を通過するための皺通過部を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
本発明では、巻取軸の軸方向途中部にこの巻取軸を上向きに支持する支持部材を設けても、この支持部材に、開閉体に生ずる皺がこの支持部材と巻取軸との間を通過するための皺通過部が設けられているため、開閉体に皺が生じても、この皺は支持部材と巻取軸との間を通過することになり、この後、皺は巻取軸の回転によって開閉体の緊張した一部に吸収されることになる。これにより、皺の影響をなくして巻取軸に対する開閉体の一層円滑な巻き取り、繰り出しを達成できる。
【0008】
ここで、巻取軸を上向きに支持する支持部材は、巻取軸と共に回転する回転部材となっているものでもよく、巻取軸と共に回転等しない不動部材となっているものでもよい。
【0009】
支持部材が回転部材になっている場合には、巻取軸に対する開閉体の巻き取り、繰り出しが行われるとき、回転部材に設けられた皺通過部も回転部材と共に回転するため、皺は回転部材と巻取軸との間をより確実に通過することができ、開閉体の巻き取り、繰り出しを円滑に行うことができるため、支持部材が回転部材となっていることがより好ましい。
【0010】
このように支持部材が巻取軸と共に回転する回転部材となっている場合において、開閉体に生ずる皺を支持部材と巻取軸との間を通過させるための皺通過部の一例は、この皺通過部を回転部材内側へ深さを有する窪み部とすることである。皺通過部が回転部材内側へ深さを有する窪み部になっていることにより、開閉体に発生した皺がこの窪み部に侵入し、回転部材と共に窪み部及び皺が移動して皺が回転部材と巻取軸との間をより確実に通過することができるので、開閉体の円滑な巻き取り、繰り出しを達成できる。
【0011】
なお、窪み部の形状は、回転部材を巻取軸の軸方向に対して直角に切断したときの形状が、例えば、欠円状になっているものでもよく、切欠状になっているものでもよく、凹状等になっているものでもよく、任意である。また、窪み部は回転部材の回転方向に1個だけ設けてもよく、複数個設けてもよい。
【0012】
支持部材を巻取軸と共に回転する回転部材とする場合の一例として、支持部材を回転自在なローラとすることができる。支持部材を回転自在なローラとすることにより、開閉体が巻かれた巻取軸を上向きに支持する支持部材の構造の簡単化を図ることができる。
【0013】
この回転自在なローラに設けられる窪み部は、ローラにおける巻取軸の軸方向の全長に亘って設けられていてもよく、ローラにおける巻取軸の軸方向の全長のうちの一部に設けられていてもよい。窪み部がローラにおける巻取軸の軸方向の全長に亘って設けられていると、皺がローラにおける巻取軸の軸方向のどの箇所で発生しても、皺がローラと巻取軸との間を通過することできるため、窪み部をローラにおける巻取軸の軸方向の全長に亘って設けることがより好ましい。
【0014】
ここで、支持部材がローラである場合、ローラは巻取軸の真下だけに1個設けてもよく、巻取軸の周方向に複数個設けてもよい。後者を採用した場合には、巻取軸を複数のローラで巻取軸の直径水平方向に安定させて上向きに支持できるため、ローラを巻取軸の周方向に複数個設けることがより好ましい。
【0015】
また、ローラを巻取軸の周方向に複数個設けた場合において、それぞれのローラにおける窪み部の形成箇所は、ローラ回転方向に常に同じ角度位置となる箇所でもよいが、これらのローラには、窪み部の形成箇所が同時に巻取軸の側に向かないローラ回転方向にずれた箇所となっているローラがあることが好ましい。後者によると、巻取軸の周方向に複数個設けたそれぞれのローラが回転する際、これらのローラにおける巻取軸を支持するのに不適切となっている全部の窪み部が同時に巻取軸の側に向くことをなくすことができ、これにより、巻取軸の周方向をこれらのローラでより確実に支持できるようになる。
【0016】
さらに、支持部材がローラである場合、ローラを巻取軸の周方向に複数個設けるとともに、巻取軸の軸方向にも複数個設けてもよい。ローラを巻取軸の軸方向にも複数個設けることにより、巻取軸を複数のローラで巻取軸の軸方向にも安定させて上向きに支持できるため、ローラを巻取軸の軸方向にも複数個設けることがより好ましい。
【0017】
また、ローラを巻取軸の軸方向にも複数個設けた場合、巻取軸の軸方向に設けたそれぞれのローラにおける窪み部の形成箇所は、ローラ回転方向に常に同じ角度位置となる箇所でもよいが、これらのローラには、窪み部の形成箇所が同時に巻取軸の側に向かないローラ回転方向にずれた箇所となっているローラがあることがより好ましい。後者によると、巻取軸の軸方向に複数個設けたそれぞれのローラが回転する際、これらのローラにおける巻取軸を支持するのに不適切となっている全部の窪み部が同時に巻取軸の側に向くことをなくすことができ、これにより、巻取軸の軸方向をこれらのローラでより確実に支持できるようになる。
【0018】
以上において、支持部材が、中心軸とこの中心軸の外周に回転自在に設けられているローラ本体とが別部材となっているローラ体から形成されている場合には、ローラはこのローラ本体でもよく、あるいは、中心軸とローラ本体とが別部材になっておらず、これらが一体となっているローラ体から形成されている場合には、ローラはこのローラ本体でもよい。
【0019】
また、本発明に係る開閉装置の巻取軸支持装置において、支持部材が回転部材となっている場合には、この回転部材は、巻取軸の周方向に離間して少なくとも2個設けられた回転中心部材の外周に掛け回されている無端ベルトでもよい。支持部材がこのような無端ベルトである場合には、ベルト内外方向へ凹凸となったそれぞれ複数の凹部と凸部がベルト回転方向に交互に形成され、無端ベルトにおける巻取軸の軸方向の全幅に亘って設けられるそれぞれの凹部が前記窪み部とされる。
【0020】
これによると、開閉体に発生した皺は、無端ベルトの内方向に窪んで形成された凹部に侵入し、無端ベルトの回転と共に凹部及び皺が移動することにより、皺は無端ベルトと巻取軸との間を通過するので、開閉体の円滑な巻き取り、繰り出しを達成できる。
【0021】
また、支持部材を継ぎ目のない無端ベルトとすることにより、巻取軸に与える衝撃を減少させ、巻取軸を安定させて上向きに支持することができる。
【0022】
なお、無端ベルトのベルト幅が小さい場合には、巻取軸をこの巻取軸の軸方向にもより安定させて上向きに支持するために、無端ベルトを巻取軸の軸方向に複数個設けるようにしてもよい。
【0023】
ここで、無端ベルトは、ゴム製でも、合成樹脂製でも、金属製等でもよい。開閉装置が防災用シャッター装置の場合には、無端ベルトは耐火性のある材料から形成されることが好ましい。
【0024】
以上の本発明に係る開閉装置の巻取軸支持装置は、開閉体のうちの少なくとも支持部材によって支持される部分がシートで形成されている場合に、特に有効となる。
【0025】
すなわち、皺は支持部材によって支持されている箇所付近で発生するとともに、この皺はシートが開閉体の材料となっている場合に特に発生しやすいため、本発明は、開閉体全体がシートで形成されている場合や、開閉体のうちの支持部材によって支持される部分だけがシートで形成されている場合に特に有効に適用でき、要するに、開閉体のうちの少なくとも支持部材で支持される箇所がシートで形成されている開閉体に本発明は特に有効に適用できる。
【0026】
なお、本発明に係る開閉装置の開閉体は、スラットで形成されたものでもよく、パネルで形成されたものでもよく、シートで形成されたものでもよく、互いにリンクを介して連結されているパイプで形成されたものでもよく、ネットで形成されたものでもよく、これらのうち少なくとも2つを組み合わせて形成されたものでもよい。
【0027】
ここで、本発明に係る装置を防災用シャッター装置に適用した場合には、その開閉体であるシャッターカーテンは、耐火シートで形成されたものでもよく、スラット等のようにシート以外の金属材料等の材料で形成されたものでもよく、また、これらを組み合わせて形成されたものでもよい。また、少なくとも一部に耐火シートが使用されているシャッターカーテンについては、その耐火シートの部分に中桟等の補強部材を設けてもよく、さらに、例えば、脱出口とこの脱出口を覆うめくり自在な覆いシートをその耐火シートの部分に設けることにより、火災発生時等の非常時にシャッターカーテンを通過できるようにしてもよい。
【0028】
また、巻取軸に対して巻き取られ、繰り出されて開閉移動する開閉体の最大繰り出し長さは、天井から床まで達する長さでもよく、また、防煙垂れ幕のように天井に沿って移動する煙の進行を止めるのに必要なだけの短い長さでもよい。
【0029】
さらに、本発明に係る開閉装置は、巻取軸からの開閉体の繰り出しが開閉体の自重で行われるタイプのものでもよく、手動ハンドル等の手動駆動手段で巻取軸を回転させることにより開閉体が繰り出されるタイプのものでもよく、モータとブレーキの組み合わせからなる開閉機等の自動駆動手段で巻取軸を回転させることにより開閉体が繰り出されるタイプのものでもよい。
【0030】
また、本発明に係る開閉装置は、巻取軸への開閉体の巻き取りがリターンスプリングに蓄圧された蓄圧力を補助力とする手動操作で行われるタイプのものでもよく、モータとブレーキの組み合わせからなる開閉機等の自動駆動手段で巻取軸を回転させることにより開閉体が巻き取られるタイプのものでもよい。
【0031】
また、巻取軸に対して巻き取られ、繰り出されて、開閉移動する開閉体の移動方向は上下方向でもよく、水平方向でもよく、上下方向に対して角度をなす斜めの方向でもよい。
【0032】
以上の本発明に係る開閉装置の巻取軸支持装置は、建物の内部に防災区画を形成するために設置される防災用シャッター装置や、建物の出入口等の開口部を開閉するために設置される開口部用シャッター装置のうち、巻取軸の軸方向途中部を支持部材で上向きに支持しなければならない大スパン用のシャッター装置に適用できる。
【0033】
さらに、本発明に係る開閉装置の巻取軸支持装置は、日よけや雨よけのためにカーテンを開閉するオーニング装置や、建物の窓等の開口部に設置されるロールブラインド装置等にも適用できる。
【0034】
また、以上において、開閉装置に設ける巻取軸支持装置の個数は、巻取軸の軸長に応じ、1個でもよく、複数個でもよい。ここで、支持装置の配置位置は任意であるが、1個の支持装置が受け持つ巻取軸の長さを等しくすることが好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る開閉装置は、建物に設置される防災用シャッター装置であり、初めにこの防災用シャッター装置の全体構造を、この装置の全体正面図である図1によって説明する。
【0036】
防災用シャッター装置の巻取軸1は、天井部材2で室内空間3から仕切られている天井裏空間4に水平方向を軸方向として配置され、巻取軸1の軸方向両端部は保持部材である左右一対のブラケット5で回転自在に保持されている。これらのブラケット5は、天井裏空間4に存在する建物躯体6に、ボルト等の止着具(図3の止着具32を参照)で結合されている。巻取軸1には開閉体であるシャッターカーテン7の上端部が結合されており、このシャッターカーテン7は、カーテン本体7Aと、このカーテン本体の下端に設けられている座板7Bとを有する。カーテン本体7Aの全部又は大部分は、ガラスクロス又はシリカクロスによる防火性と防煙性を有するシート又はこのシートに耐火塗料等を塗布及び/又は含侵させて形成され、このようにシート式となっているシャッターカーテン7は、平常時には巻取軸1に巻き取られている。
【0037】
巻取軸1からのシャッターカーテン7の繰り出し、巻き取りは巻取軸1の正逆回転によってなされ、シャッターカーテン7の幅方向両側の縁部は、室内空間3の左右両側に形成された柱、壁等の建物躯体8に取り付けられているガイドレール9に抜け止め部材7Cで抜け止めされてスライド自在に挿入されているため、巻取軸1の正逆回転によって天井部材2に配設されているまぐさ10を通過して行われるシャッターカーテン7の上下方向への移動である閉鎖動、開放動は、シャッターカーテン7の幅方向両側に配置されていて、鉛直方向を長さ方向としているこれらのガイドレール9で案内されながら行われる。
【0038】
左右一対のブラケット5のうち一方のブラケット5には、モータとブレーキの組み合わせからなる開閉機11が取り付けられ、この開閉機11は巻取軸1とチェーン、スプロケット等からなる伝動手段12を介して連結されている。火災発生によって図示しない手動レバーが操作されることにより、又は図示しないセンサが煙あるいは熱等を検出してこの検出信号が開閉機11の制御装置に送られることにより、開閉機11のブレーキが解除され、これによりシャッターカーテン7は座板7Bの重量を含む自重で巻取軸1を回転させながら下降する閉鎖動を行い、座板7Bが相手部材である床13に接触してシャッターカーテン7が全閉となることにより、シャッターカーテン7で室内空間3に防火区画が形成される。
【0039】
また、図示しないスイッチを操作すると、開閉機11のモータが駆動され、これにより、巻取軸1の回転でシャッターカーテン7が巻取軸1に巻き取られ。シャッターカーテン7は開放動を行う。
【0040】
図1に示すとおり、巻取軸1の軸長が長いため、巻取軸1の軸方向中央部には、巻取軸1に生じる撓みを抑制するための本実施形態に係る巻取軸支持装置20が設けられている。本実施形態に係る巻取軸支持装置20の具体的構造は、図2と図3に示されている。
【0041】
図2は、巻取軸1の軸方向中央部に設けられている本実施形態に係る巻取軸支持装置20の拡大正面図であり、図3は、図2のS3−S3線断面図である。巻取軸支持装置20は、天井裏空間4の壁等の建物躯体6に、図3に示すボルト等の止着具31で取り付けられているブラケット21と、このブラケット21に取り付けられているローラホルダー22と、本実施形態における支持部材であって、このローラホルダー22に回転自在に保持されている2本の水平なローラ体23,27とで構成されている。
【0042】
ブラケット21は、ボルト等の止着具31で建物躯体6に取り付けられてこの建物躯体6に沿いながら上下に延びる板状の基部21Aと、巻取軸1の上側で基部21Aの上端から建物躯体6側とは反対側へ水平に延びる板状の上側水平延出部21Bと、上側水平延出部21Bにおける建物躯体6とは反対側の先端において巻取軸1の軸方向の両端2箇所から下方へ延びる左右一対の下方延出部21Cと、巻取軸1の下側でこれらの下方延出部21Cのそれぞれの下端から建物躯体6側へ水平にガイドレール9の手前まで延びる左右一対の下側水平延出部21Dとからなる。
【0043】
ローラホルダー22は、左右一対の下側水平延出部21D上に、一方の下側水平延出部21Dから他方の下側水平延出部21Dへ巻取軸1の軸方向に水平に架け渡されている板状のベース部22Aと、ベース部22Aの四隅から上方に立ち上がった4個の支柱部22Bとからなる。
【0044】
図4には、本実施形態の巻取軸支持装置20に設けられている2個のローラ体23,27の斜視図が示されている。ローラ体23は、ローラ本体24A,24Bと、これらのローラ本体24A,24Bと一体の中心軸25A,25B,25Cとからなり、2個のローラ本体24A,24Bは巻取軸1の軸方向に離れており、これらのローラ本体24A,24Bは中心軸25Bで結合され、また、ローラ本体24A,24Bの互いに反対側の端面同士からは中心軸25A,25Cが突出している。ローラ体23と同様に、ローラ体27は、ローラ本体28A,28Bと、これらのローラ本体28A,28Bと一体の中心軸29A,29B,29Cとからなり、2個のローラ本体28A,28Bは巻取軸1の軸方向に離れており、これらのローラ本体28A,28Bは中心軸29Bで結合され、また、ローラ本体28A,28Bの互いに反対側の端面同士からは中心軸29A,29Cが突出している。
【0045】
そして、ローラ体23の中心軸25A,25C及びローラ体27の中心軸29A,29Cが、それぞれ、図2及び図3に示すローラホルダー22の支柱部22Bに回転自在に保持されている。
【0046】
また、図3で示すように、ローラ体23,27は、巻取軸1の周方向に離間して設けられており、巻取軸1における軸心Oを通る鉛直線と、ローラ体23における軸心O1とローラ体27における軸心O2とを結んだ水平線との交点をXとした場合において、交点Xと中心点O1との距離L1と、交点Xと中心点O2との距離L2は等しい又は略等しい。
【0047】
そして、図3及び図4で示すように、ローラ体23のローラ本体24A,24B及びローラ体27のローラ本体28A,28Bのそれぞれの一部26,30は、ローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bを巻取軸1の軸方向の全長に亘って軸方向と平行に一部切り欠いたものとなっている。また、一部26,30が切り欠かれたローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bを巻取軸1の軸方向に対して直角に切断したときのローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bの形状は、円の一部を切り欠いた欠円状の形状になっている。
【0048】
言い換えれば、ローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bの一部26,30は、それぞれのローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28B内側へ深さを有するように窪んだ部分となっており、その窪んだ窪み部26,30は、これらのローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bにおける巻取軸1の軸方向の全長に亘って設けられている。そして、これらのローラ本体の一部を切り欠くことによって形成された窪み部26,30は、シャッターカーテン7に生ずる皺が巻取軸支持装置20のローラ体23,27と巻取軸1との間を通過するための許容空間、すなわち、皺通過部となっている。
【0049】
図4では、ローラ本体24A,24B,28A,28Bに、シャッターカーテン7に生ずる皺が巻取軸支持装置20のローラ体23,27と巻取軸1との間を通過するための窪み部26A,26B,30A,30Bがそれぞれ設けられていることが示されている。そして、これらのローラ本体に設けられているそれぞれの窪み部は、これらのローラ本体における巻取軸1の軸方向の全長に亘って設けられている。
【0050】
以上の説明からわかるように、巻取軸1の周方向に離間して設けられているローラ体23のローラ本体24Aと、ローラ体27のローラ本体28Aとは、巻取軸1の周方向に離れた2個で1組をなすものとなっており、これと同様に、ローラ体23のローラ本体24Bと、ローラ体27のローラ本体28Bとは、巻取軸1の周方向に離れた2個で1組をなすものとなっている。
【0051】
図3及び図4に示すように、2組のローラ本体24A,28A及びローラ本体24B,28Bに設けられている窪み部26A,30A及び窪み部26B,30Bは、それぞれの組のローラ本体における窪み部同士が同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されている。
【0052】
一方、巻取軸1の軸方向に離間して設けられているローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bもそれぞれ2個で1組をなし、これら2組のローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bに設けられている窪み部26A,26B及び窪み部30A,30Bも、それぞれの組のローラ本体における窪み部同士が同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されている。
【0053】
要するに、図4からわかるように、4個のローラ本体にそれぞれ設けられている窪み部は、巻取軸1の周方向及び軸方向で互いに隣り合う2個のローラ本体に設けられている窪み部同士が同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されている。なお、本実施形態においては、巻取軸1の周方向及び軸方向に隣り合うそれぞれ2個のローラ本体にそれぞれ設けられている窪み部は、互いにローラ回転方向に180度ずれた角度位置の箇所に形成されている。
【0054】
図5〜図7は、巻取軸1及び本実施形態に係る巻取軸支持装置20をローラ本体24A,28Aの箇所で巻取軸1の軸方向に対して直角に切断したときの断面図であって、巻取軸1によってシャッターカーテン7が巻き取られる際、シャッターカーテン本体7Aに発生した皺35Aが、ローラ本体24A,28Aに設けられている窪み部26A,30Aを通過していく状態をその順序に従って示した図である。
【0055】
図5で示すように、巻取軸1によって巻き取られているシャッターカーテン7のうち、ローラ本体24A,28Aによって支持されている箇所33,34には、巻取軸1及びシャッターカーテン7の重量に基づく支持荷重が生じており、この支持荷重のため、これらの支持箇所33,34のうちの巻き取り方向後側の支持箇所33における巻き取り方向後方において、皺35Aが発生し、この皺35Aが次第に蓄積していく。
【0056】
巻取軸1がシャッターカーテン7を巻き取ることにより、ローラ本体24A,28Aも同時に回転するため、図6に示すように、ローラ本体24Aの窪み部26Aは、巻取軸1と対面する角度位置に近づいてから、巻取軸1の側に向く。このように窪み部26Aが巻取軸1の側に向くと、ローラ本体24Aと巻取軸1との間には、窪み部26Aによる隙間が形成されるため、蓄積された皺35Aがこの窪み部26Aに侵入してこの隙間を通過することにより、皺35Aはローラ本体24Aと28Aとの間へ移動して巻取軸1の真下まで達し、これにより、支持箇所33と34のうちの支持箇所33を通過することになる。
【0057】
ローラ本体24A,28Aがさらに回転を続けることにより、ローラ本体24Aの窪み部26Aが巻取軸1の側を向いた角度位置を通過すると、ローラ本体28Aの窪み部30Aは、巻取軸1と対面する角度位置に近づいてから、図7に示すように、巻取軸1の側に向くようになる。このときには、ローラ本体28Aと巻取軸1との間に窪み部30Aによる隙間が形成されるため、上述のように支持箇所33を通過してきた皺35Aは、さらにこの隙間を通過することにより、支持箇所34における巻き取り方向前方まで移動していく。
【0058】
支持箇所34における巻き取り方向前方まで移動した皺35Aは、この後、巻取軸1の回転によってシャッターカーテン7の緊張した一部に吸収される。
【0059】
なお、図7に示すように、ローラ本体28Aの窪み部30Aが巻取軸1の側に向いているとき、巻き取り方向後側の支持箇所33における巻き取り方向後方には、皺35Bが新たに発生している。しかし、新たに発生した皺35Bも、以上のようにローラ本体24A,28Aが巻取軸1と共に回転することにより、ローラ本体24A,28Aのそれぞれの窪み部26A,30Aを順次通過していく。
【0060】
ローラ本体24A,28Aが巻取軸1と共に回転することにより、発生した皺がローラ本体24A,28Aのそれぞれの窪み部26A,30Aを順次通過していくあいだは、巻取軸1の周方向に離間して設けられているローラ本体24A,28Aの窪み部26A,30A同士は、同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されているため、ローラ本体24Aの窪み部26Aが巻取軸1の側に向いているときには、ローラ本体28Aの窪み部30Aが、窪み部26Aと同時に巻取軸1の側に向くことはなく、このため、巻取軸1は窪み部30Aが形成されているローラ本体28Aにより支持され、また、ローラ本体28Aの窪み部30Aが巻取軸1の側に向いているときには、ローラ本体24Aの窪み部26Aが、窪み部30Aと同時に巻取軸1の側に向くことはなく、巻取軸1は窪み部26Aが形成されているローラ本体24Aにより支持箇所で支持される。要するに、巻取軸1は、巻取軸1の周方向において、常に2個のローラ本体24A,28Aのうち少なくとも1個で支持される。
【0061】
また、図5〜図7には示されてはいないが、ローラ体23,27には、前述したように、ローラ本体24A,28Aから巻取軸1の軸方向に離間してローラ本体24B,28Bが設けられている。これらのローラ本体24B,28Bによる巻取軸1の2つの支持箇所のうち、巻き取り方向後側の支持箇所の巻き取り方向後方にも皺が発生するが、この皺は、上述した皺35Aがローラ本体24A,28Aの窪み部26A,30Aに侵入してこれらのローラ本体による支持箇所を順次通過していくのと同様に、ローラ本体24B,28Bにそれぞれ設けられている窪み部26B,30Bに侵入してこれらのローラ本体による支持箇所を通過していく。
【0062】
そして、前述したように、巻取軸1の軸方向に離間して設けられているローラ本体24A,24Bの窪み部26A,26Bは、同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されているとともに、巻取軸1の軸方向に離間して設けられているローラ本体28A,28Bの窪み部30A,30Bも、同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されている。したがって、図4に示すように、ローラ本体24Aの窪み部26Aが巻取軸1の側に向いているとき、ローラ本体24Bの窪み部26Bが、窪み部26Aと同時に巻取軸1の側に向くことはなく、このため、巻取軸1は窪み部26Bが形成されているローラ本体24Bにより支持されることになり、また、ローラ本体24Bの窪み部26Bが巻取軸1の側に向いているとき、ローラ本体24Aの窪み部26Aが、窪み部26Bと同時に巻取軸1の側に向くことはなく、巻取軸1は窪み部26Aが形成されているローラ本体24Aにより支持箇所で支持されることになる。また、ローラ本体28Aの窪み部30Aが巻取軸1の側に向いているとき、ローラ本体28Bの窪み部30Bが、窪み部30Aと同時に巻取軸1の側に向くことはなく、このため、巻取軸1は窪み部30Bが形成されているローラ本体28Bにより支持されることになり、また、ローラ本体28Bの窪み部30Bが巻取軸1の側に向いているとき、ローラ本体28Aの窪み部30Aが、窪み部30Bと同時に巻取軸1の側に向くことはなく、巻取軸1は窪み部30Aが形成されているローラ本体28Aにより支持箇所で支持されることになる。
【0063】
以上のように、巻取軸1がシャッターカーテン7を巻き取っているときは、シャッターカーテン本体7Aには皺が発生し続けるが、発生した皺は、ローラ本体に設けられている窪み部を通過し、シャッターカーテン7の緊張した一部に吸収されるとともに、巻取軸1は常に合計4個のローラ本体24A,24B,28A,28Bのうちの少なくとも対角線方向の2個で支持される。すなわち、巻取軸1は、ローラ体23においては2個のローラ本体24A,24Bのうち少なくとも1個で支持され、かつ、ローラ体27においては2個のローラ本体28A,28Bのうち少なくとも1個でも支持される。
【0064】
具体的に説明すると、ローラ本体24Aの窪み部26Aが巻取軸1の側に向いているとき、巻取軸1は、ローラ本体28Aと、このローラ本体28Aの対角線方向に位置するローラ本体24Bとによって支持され、ローラ本体28Aの窪み部30Aが巻取軸1の側に向いているとき、巻取軸1は、ローラ本体24Aと、ローラ本体24Aの対角線方向に位置するローラ本体28Bとによって支持される。すなわち、巻取軸1は、互いに対角線方向に位置するローラ本体24Aとローラ本体28Bとの組み合わせと、ローラ本体24Bとローラ本体28Aとの組み合わせとにより支持される。
【0065】
図5〜図7は、巻取軸1によってシャッターカーテン7が巻き取られる場合において、シャッターカーテン本体7Aに発生した皺35Aが、ローラ本体24A、28Aに設けられているそれぞれの窪み部26A,30Aを通過していく状態をその順序に従って示したが、巻取軸1からシャッターカーテン7が繰り出される場合においても、以上と同様のことが言える。すなわち、巻取軸1によってシャッターカーテン7が繰り出されるときには、繰り出し方向後側の支持箇所34における繰り出し方向後方において発生した皺が、ローラ本体24A,28Aにそれぞれ設けられている窪み部26A,30Aを順次通過していく。そして、発生した皺が繰り出し向前側の支持箇所33における繰り出し方向前方まで移動することにより、発生した皺はシャッターカーテン7の緊張した一部に吸収される。
【0066】
また、上述したローラ本体24A,28Aと同様に、ローラ本体24A,28Aから巻取軸1の軸方向に離間して設けられているローラ本体24B,28Bによる巻取軸1の2つの支持箇所のうち、繰り出し方向後側の支持箇所の繰り出し方向後方にも皺が発生するが、この皺もローラ本体24B,28Bの窪み部26B,30Bに侵入してこれらのローラ本体による支持箇所を順次通過していく。そして、発生した皺が繰り出し向前側の支持箇所33における繰り出し方向前方まで移動することにより、発生した皺はシャッターカーテン7の緊張した一部に吸収される。
【0067】
そして、前述したように、巻取軸1からシャッターカーテン7が繰り出される場合においても、巻取軸1は常に合計4個のローラ本体24A,24B,28A,28Bのうちの少なくとも対角線方向の2個で支持される。
【0068】
以上説明した本実施形態によると、巻取軸1の軸方向途中部を上向きに支持するための巻取軸支持装置20における支持部材となっているローラ体23、27のローラ本体24A,24B,28A,28Bには、シャッターカーテン7の支持箇所33,34の付近で発生したシャッターカーテン本体7Aの皺がローラ本体24A,24B,28A,28Bと巻取軸1との間を通過するための皺通過部となっている窪み部26A,26B,30A,30Bが設けられているため、発生した皺はシャッターカーテン7の支持箇所33,34を通過することができる。そして、この支持箇所33,34を通過した皺はシャッターカーテン本体7Aの緊張した一部に吸収されるため、巻取軸1によるシャッターカーテン7の一層円滑な巻き取り、繰り出しを実現できるようになる。
【0069】
また、本実施形態によると、巻取軸支持装置20における支持部材は、巻取軸1と共に回転する回転部材となっているローラ体23,27のローラ本体24A,24B,28A,28Bとなっているので、巻取軸1によるシャッターカーテン7の巻き取り、繰り出しが行われるとき、ローラ本体24A,24B,28A,28Bにそれぞれ設けられている窪み部26A,26B,30A,30Bもローラ体23,27と共に回転するため、皺はローラ本体24A,24B,28A,28Bと巻取軸1との間をより確実に通過することができ、巻取軸1によるシャッターカーテン7の巻き取り、繰り出しを円滑に行うことができるようになる。また、皺通過部はローラ本体24A,24B,28A,28B内側へ深さを有する窪み部26A,26B,30A,30Bとなっているので、皺がこの窪み部26A,26B,30A,30Bに侵入し、ローラ本体24A,24B,28A,28Bと共に窪み部26A,26B,30A,30B及び皺が移動して、皺がローラ本体24A,24B,28A,28Bと巻取軸1との間をより確実に通過することができる。
【0070】
さらに、本実施形態によると、巻取軸支持装置20における支持部材は、巻取軸1と共に回転する回転部材であって、構造及び形状が簡単なローラ本体24A,24B,28A,28Bとなっているので、シャッターカーテン7が巻かれた巻取軸1を上向きに支持する支持部材の構造及び形状の簡単化を図ることができる。
【0071】
また、ローラ本体24A,24B,28A,28Bにそれぞれ設けられている窪み部26A,26B,30A,30Bは、ローラ本体24A,24B,28A,28Bにおける巻取軸1の軸方向の全長に亘って設けられているため、皺がローラ本体24A,24B,28A,28Bにおける巻取軸1の軸方向のどの箇所で発生しても、皺がローラ本体24A,24B,28A,28Bと巻取軸1との間を通過することができる。
【0072】
そして、本実施形態によると、2組のローラ本体24A,28A及びローラ本体24B,28Bは、それぞれ巻取軸1の周方向に離間して設けられているので、巻取軸1をこれら2組のローラ本体24A,28A及びローラ本体24B,28Bで巻取軸1の直径水平方向に安定させて上向きに支持することができる。
【0073】
また、先に図3で説明したように、ローラ体23,27は、巻取軸1の周方向に離間して設けられており、巻取軸1における軸心Oを通る鉛直線と、ローラ体23における軸心O1とローラ体27における軸心O2とを結んだ水平線との交点をXとした場合において、交点Xと中心点O1との距離L1と、交点Xと中心点O2との距離L2は等しく又は略等しく設けられているので、巻取軸1の直径水平方向において巻取軸1を一層安定させて上向きに支持することができる。
【0074】
さらに、これら2組のローラ本体24A,28A及びローラ本体24B,28Bにおける窪み部26A,30A及び窪み部26B,30Bは、それぞれの組のローラ本体における窪み部26A,30A同士及び窪み部26B,30B同士が同時に巻取軸1の側に向かないローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されている。したがって、巻取軸1の周方向に2個ずつ設けられている2組のローラ本体24A,28A及びローラ本体24B,28Bが回転する際、ローラ本体24A,28A及びローラ本体24B,28Bにおける巻取軸1を支持するのに不適切となっている窪み部26A,30A同士及び窪み部26B,30B同士が同時に巻取軸1の側に向くことはないため、巻取軸1の周方向をこれら2組のローラ本体24A,28A及びローラ本体24B,28Bでより確実に支持することができる。
【0075】
また、本実施形態によると、ローラ体23にはローラ体23における巻取軸1の軸方向に2個のローラ本体24A,24Bが離間して設けられ、ローラ体27にもローラ体27における巻取軸1の軸方向に2個のローラ本体28A,28Bが離間して設けられているので、巻取軸1をこれら2組のローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bで巻取軸1の軸方向にも安定させて上向きに支持することができる。そして、これら2組のローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bにおける窪み部26A,26B及び窪み部30A,30Bは、それぞれの組のローラ本体における窪み部26A,26B同士及び窪み部30A,30B同士が同時に巻取軸1の側に向かないローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されている。したがって、巻取軸1の軸方向に2個ずつ設けられている2組のローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bが回転する際、ローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bにおける巻取軸1を支持するのに不適切となっている窪み部26A,26B及び窪み部30A,30Bが同時に巻取軸1の側に向くことはないため、巻取軸1の軸方向をこれら2組のローラ本体24A,24B及びローラ本体28A,28Bでより確実に支持することができる。
【0076】
したがって、以上の本実施形態によると、4個のローラ本体24A,24B,28A,28Bにそれぞれ設けられている窪み部26A,26B,30A,30Bは、巻取軸1の周方向及び軸方向で隣り合う2個のローラ本体に設けられている窪み部同士が同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されているので、巻取軸1は、巻取軸1の周方向に離間して設けられている2個のローラ本体のうち少なくとも1個により支持され、また、巻取軸1の軸方向に離間して設けられている2個のローラ本体のうち少なくとも1個により支持され、さらに、4個のローラ本体全体で見た場合には、常に合計4個のローラ本体24A,24B,28A,28Bのうちの少なくとも対角線方向の2個で支持されるので、巻取軸1を常時上向きに安定させて支持することができる。
【0077】
図8には、第二実施形態(以下、図1〜図7で説明した実施形態を第一実施形態と言う)に係る巻取軸支持装置20に設けられている2個のローラ体123,127の斜視図が示されており、図9には、図8に示された2個のローラ体123,127が半回転したときの斜視図が示されている。この実施形態における支持部材も前述した第一実施形態の支持部材と同様にローラ体123,127のローラ本体から構成されている。しかしながら、この第二実施形態におけるローラ体123は、3個のローラ本体124A,124B,124Cと、これらのローラ本体のうちの隣接する2個同士を結合する2個の中心軸125B,125Cと、両端の2個のローラ本体124A,124Cの互いに反対側の端面同士から突出している2個の中心軸125A,125Dからなる。ローラ体123と同様に,ローラ体127は、3個のローラ本体128A,128B,128Cと、これらのローラ本体のうちの隣接する2個同士を結合する2個の中心軸129B,129Cと、両端の2個のローラ本体128A,128Cの互いに反対側の端面同士から突出している2個の中心軸129A,129Dからなる。
【0078】
巻取軸1の周方向に離れた2個で1組をなす3組のローラ本体124A,128A及びローラ本体124B,128B及びローラ本体124C,128Cにそれぞれ設けられている皺通過部としての窪み部126A,130A及び126B,130B及び126C,130Cは、それぞれの組のローラ本体124A,128A及びローラ本体124B,128B及びローラ本体124C,128Cにおける窪み部同士が同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されている。
【0079】
また、ローラ体123の巻取軸1の軸方向に離間して設けられている3個のローラ本体124A,124B,124Cに設けられている皺通過部としての窪み部126A,126B,126Cは、巻取軸1の軸方向に隣り合う2個のローラ本体124Aと124B,124Bと124Cにおける窪み部同士が同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されている。しかし、両端2個のローラ本体124Aと124Cにおける窪み部同士は、同時に巻取軸1の側に向くように、ローラ回転方向に同じ角度位置となる箇所に形成されている。また、ローラ体123と同様に、ローラ体127の巻取軸1の軸方向に離間して設けられている3個のローラ本体128A,128B,128Cに設けられている皺通過部としての窪み部130A,130B,130Cも、巻取軸1の軸方向に隣り合う2個のローラ本体128Aと128B,128Bと128Cにおける窪み部同士が同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されているが、両端2個のローラ本体128Aと128Cにおける窪み部同士は、同時に巻取軸1の側に向くように、ローラ回転方向に同じ角度位置となる箇所に形成されている。
【0080】
以上説明したことからわかるように、6個のローラ本体124A,124B,124C,128A,128B,128Dにそれぞれ設けられている窪み部126A,126B,126C,130A,130B,130Cは、巻取軸1の周方向及び軸方向で隣り合う2個のローラ本体に設けられている窪み部同士が同時に巻取軸1の側に向かないように、ローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成されている。
【0081】
また、巻取軸1によってシャッターカーテン7が巻き取られる場合において、シャッターカーテン本体7Aに発生した皺が巻取軸1の周方向に離れた2個で1組をなすこれら3組のローラ本体124A,128A及びローラ本体124B,128B及びローラ本体124C,128Cにそれぞれ設けられている窪み部126A,130A及び126B,130B及び126C,130Cを通過していく状態は、第一実施形態の場合と同様である。皺が通過するとき、ローラ体123の巻取軸1の軸方向に離間して設けられている3個のローラ本体124A,124B,124Cと、ローラ体127の巻取軸1の軸方向に離間して設けられている3個のローラ本体128A,128B,128Cが、巻取軸1を支持する態様についても、第一実施形態の場合と同様である。
【0082】
以上説明した第二実施形態によると、前述した第一実施形態と同様の効果を発揮する。特に第二実施形態においては、一方のローラ体123のうち中央のローラ本体124Bが巻取軸1を支持しているとき、他方のローラ体127では、両端2個のローラ本体128A,128Cが巻取軸1を支持することになる。また、一方のローラ体123のうち両端2個のローラ本体124A,124Cが巻取軸1を支持しているとき、他方のローラ体127では、中央のローラ本体128Bが巻取軸1を支持することになる。このように、第二実施形態によると、少なくとも一方のローラ体における両端2個のローラ本体と、他方のローラ体における中央のローラ本体との合計3個の平面V字状に配置されたローラ体により、巻取軸1を安定させて支持することができる。
【0083】
図10には、第三実施形態に係る巻取軸支持装置20に設けられている支持部材である継ぎ目のない無端ベルト200と、この無端ベルト200と共に回転する回転中心部材202,204の斜視図が示されている。この第三実施形態に係る巻取軸支持装置20の構造の詳細は図10には示されていないが、第一実施形態の場合のローラ体23,27と同様に、図示されていないホルダー部材の四隅に設けられた4本の支柱に、回転中心部材202,204の本体202A,204Aの両端面から突出している中心軸202B,202C、204B,204Cを回転自在に支持させたものとなっている。
【0084】
また、第一実施形態におけるローラ体23,27と同様に、回転中心部材202,204は、巻取軸1が回転中心部材202の軸心と回転中心部材204の軸心との間隔の中央に配置されるように、巻取軸1の周方向に離間して設けられている。
【0085】
回転中心部材202,204の本体202A,204Aを巻取軸1の軸方向に対して直角に切断したときの本体202A,204Aの形状は、複数の凹部203A,205Aと凸部203B,205Bが円周方向に交互に形成されたものとなっている。そして、これら複数の凹部203A,205Aと凸部203B,205Bは、巻取軸1の軸方向である本体202A,204Aの幅方向の全幅に亘って連続して設けられている。
【0086】
回転中心部材202,204の外周に掛け回されている継ぎ目の無い無端ベルト200の形状は、ベルト200の内外方向へ凹凸となったそれぞれ複数の凹部201Aと凸部201Bがベルト回転方向に交互に形成されたものとなっている。また、これら複数の凹部201Aと凸部201Bは、巻取軸1の軸方向である無端ベルト200の幅方向の全幅に亘って連続して設けられている。そして、無端ベルト200の内側へ深さを有する窪んだ窪み部であるこれら複数の凹部201Aは、シャッターカーテン本体7に生ずる皺が巻取軸支持装置20の無端ベルト200と巻取軸1との間を通過するための許容空間、すなわち、皺通過部となっている。
【0087】
無端ベルト200の複数の凹部201Aと凸部201Bが、回転中心部材202,204の本体202A,204Aの複数の凹部203A,205Aと凸部203B,205Bに係合し、これらの凹凸部201Aと205A,201Bと205Bが順次係合することにより、無端ベルト200と回転中心部材202,204が一体となって回転する。
【0088】
なお、図10に示すように、無端ベルト200の上段部200Aによってシャッターカーテン7が巻き取られている巻取軸1が支持されるため、この上段部200Aは、巻取軸1の形状に倣って下向きに撓んだ湾曲状態になっている。
【0089】
図11〜図14は、巻取軸1及び第三実施形態に係る巻取軸支持装置20を無端ベルト200の箇所で巻取軸1の軸方向に対して直角に切断したときの断面図であって、巻取軸1によってシャッターカーテン7が巻き取られる際、シャッターカーテン本体7Aに発生した皺206Aが、無端ベルト200に設けられている窪み部である複数の凹部201Aや凸部201Bと共に、ベルト回転方向に移動していく状態をその順序に従って示した図である。
【0090】
図11に示すように、巻取軸1に巻き取られているシャッターカーテン7を支持している無端ベルト200の複数の凸部201Bには、巻取軸1及びシャッターカーテン7の重量に基づく支持荷重が生じており、この支持荷重のため、これら複数の凸部201Bのうちの巻き取り方向で最も後側の凸部201Bにおける巻き取り方向後方において、皺206Aが発生し、この皺206Aが次第に蓄積していく。
【0091】
巻取軸1がシャッターカーテン7を巻き取ることにより、巻取軸1に巻き取られているシャッターカーテン7が回転するとともに、シャッターカーテン本体7Aとの摩擦接触により無端ベルト200が回転するので、回転中心部材202,204も同時に回転する。図12に示すように、無端ベルト200の上段部200Aにおける複数の凹部201Aのうち、シャッターカーテン7の巻き取り方向の最も後側の凸部201Bのさらに後側の凹部201Aは、巻取軸1と対面するベルト回転方向位置に近づいてから、巻取軸1の側に向く。このように凹部201Aが巻取軸1の側に向くと、無端ベルト200と巻取軸1との間には、凹部201Aによる隙間が形成されるため、蓄積された皺206Aの一部がこの凹部201Aに侵入する。このように凹部201Aに侵入した皺206Aの一部は、無端ベルト200の回転により、凹部201Aと共にシャッターカーテン7の巻き取り方向前方へ移動していく。
【0092】
図13に示すように、無端ベルト200がさらに回転を続けることにより、皺206Aの他の部分は、上記凹部201Aのベルト回転方向の後方に位置する次の凹部201Aに侵入する。このように、無端ベルト200が回転を続けることにより、無端ベルト200の上段部200Aにおけるそれぞれの凹部201Aには皺206Aのそれぞれの部分が侵入し、これらの皺206Aの部分は、これらの凹部201Aや凸部201Bのベルト回転方向への移動と共に巻取軸1の巻き取り方向へ順次移動していく。そして、図面には示されていないが、無端ベルト200の上段部200Aにおける複数の凸部201Bのうち、ベルト回転方向の最も前方の凸部201Bの位置と対応する位置まで皺206Aのそれぞれの部分が移動すると、これらの部分は、巻取軸1の回転によってシャッターカーテン7の緊張した一部に吸収される。
【0093】
なお、このときには、巻き取り方向で最も後側の凸201Bにおける巻き取り方向後方において、図14で示されている皺206Bが新たに発生している。
【0094】
しかし、この新たに発生した皺206Bも、以上のように無端ベルト200が巻取軸1と共に回転するので、無端ベルト200の上段部200Aにおける複数の凹部201Aや凸部201Bと共にベルト回転方向に順次移動し、その後、前述した皺206Aと同様に、巻取軸1の回転によってシャッターカーテン7の緊張した一部に吸収される。
【0095】
以上説明した第三実施形態によると、巻取軸1を上向きに支持するための巻取軸支持装置20における支持部材は、巻取軸1の周方向に離間して2個設けられた回転中心部材の外周に掛け回されている無端ベルト200であり、この無端ベルト200にはベルト内外方向へ凹凸となったそれぞれ複数の凹部201Aと凸部201Bがベルト回転方向に交互に形成され、無端ベルト200における巻取軸1の軸方向の全幅に亘って設けられるそれぞれの凹部201Aが窪み部となっているので、シャッターカーテン本体7Aに発生した皺は、無端ベルト200の内方向に窪んでいる複数の凹部201Aに侵入し、無端ベルト200の回転と共に複数の凹部201A及び皺206A,206Bが移動するので、皺206A,206Bは無端ベルト200と巻取軸1との間を通過し、シャッターカーテン7の円滑な巻き取り、繰り出しを達成できる。また、支持部材は継ぎ目のない無端ベルト200となっているので、巻取軸1に与える衝撃を減少させ、巻取軸1を安定させて上向きに支持することができる。
【0096】
また、第一実施形態及び第二実施形態においては、巻取軸1を支持するための支持部材を、巻取軸1の周方向に2個、軸方向に2個又は3個設けた複数のローラ本体としたので、巻取軸1を安定させて上向きに支持するためには、巻取軸1の周方向及び軸方向で隣り合う2個のローラ本体に設けられている窪み部同士が同時に巻取軸1の側に向かないようにローラ回転方向にずれた角度位置となる箇所に形成する必要があったが、第三実施形態においては、無端ベルト200の上段部200Aにおける複数の凸部201Bが巻取軸1を支持するため、それぞれの凹部201Aを巻取軸1の軸方向である無端ベルト200の幅方向へ連続して形成されたものとすることができ、このため、無端ベルト200の全体形状を単純化できる。
【0097】
図15は、以上説明した第一実施形態から第三実施形態とはシャッターカーテンの構造が異なる第四実施形態に係る防災用シャッター装置の全体正面図であり、図17は、図15のS17−S17線断面図である。図15に示すように、第四実施形態においては、シャッターカーテン本体7Aの中央下部に脱出口300が設けられている。そして、この脱出口300を閉鎖するために、シャッターカーテン本体7Aの表裏には、上下寸法及び左右寸法が脱出口300のよりも大きな耐火性シートで形成された2枚の閉鎖用カーテン301が設けられ、これらの閉鎖用カーテン301が脱出口300の上辺部の縫着部302で縫着されている。また、巻取軸1の左右の両端部付近には、第一実施形態に係る巻取軸支持装置20が設けられている。
【0098】
2枚の閉鎖用カーテン301は、通常時には脱出口300を閉鎖しているが、縫着部302が設けられた上辺部以外の端辺部においてめくり自在となっているため、脱出口300を通常時は開放自在に閉鎖している。このため、火災が発生したシャッターカーテン7の全閉時において、表面側の閉鎖用カーテン301をめくることにより脱出口300を開放して裏面側の閉鎖用カーテン301を押すことにより、人はシャッターカーテン7を通過して火災発生現場又はこれに近い場所から脱出できるようになっている。
【0099】
以上のようにシャッターカーテン7が構成されていると、脱出口300の端辺部は、シャッターカーテン本体7Aと2枚の閉鎖用カーテン301が重複する部分であるため、巻取軸1によってシャッターカーテン7が巻き取られると、シャッターカーテン本体7Aと2枚の閉鎖用カーテン301が重複する部分では巻取軸1の巻き径が大きくなってしまう。したがって、脱出口300の上方に第一実施形態に係る巻取軸支持装置20を設けた場合には、巻取軸1によるシャッターカーテン7の円滑な巻き取りが達成できないおそれが生ずる。
【0100】
しかし、この第四実施形態によると、第一実施形態に係る巻取軸支持装置20が脱出口300の上方を避けた巻取軸1の位置に設けられているので、シャッターカーテン7の円滑な巻き取りが達成できることになる。
【0101】
図16は、上記の第四実施形態と同様に、第一実施形態から第三実施形態とはシャッターカーテンの構造が異なる第五実施形態に係る防災用シャッター装置の全体正面図であり、図18は、図16のS18−S18線断面図である。図16に示すように、第四実施形態と同様に、シャッターカーテン本体7Aの中央下部に脱出口300が設けられている。また、図18に示すように、シャッターカーテン本体7Aにおける脱出口300の両側部311の厚さが、シャッターカーテン本体7Aと2枚の閉鎖用カーテン301が重複する部分の厚さと等しく又は略等しくなるように、両側部311におけるシャッターカーテン本体7Aの両方の面に補助用カーテン310が固定されている。
【0102】
以上の第五実施形態によると、脱出口300の上方に第一実施形態に係る巻取軸支持装置20が設けられていても、両側部311におけるシャッターカーテン本体7Aの両方の面に補助用カーテン310が設けられているので、巻取軸1の巻き径が均等になり、シャッターカーテン7の円滑な巻き取りが達成できることになる。
【0103】
【発明の効果】
本発明によると、巻取軸の軸方向途中部にこの巻取軸を上向きに支持する支持部材を設けても、皺の影響をなくして巻取軸に対する開閉体の一層円滑な巻き取り、繰り出しを達成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る巻取軸支持装置を備えた開閉装置である防災用シャッター装置の全体を示す正面図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る巻取軸支持装置の拡大正面図である。
【図3】図2のS3−S3線断面図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る巻取軸支持装置に設けられている支持部材である2個のローラ体の斜視図である。
【図5】シャッターカーテン本体に発生した皺がローラ本体に設けられている窪み部を通過していく一連の作用を示す図のうちの最初の図である。
【図6】シャッターカーテン本体に発生した皺がローラ本体に設けられている窪み部を通過していく一連の作用を示す図のうちの次の図である。
【図7】シャッターカーテン本体に発生した皺がローラ本体に設けられている窪み部を通過していく一連の作用を示す図のうちのさらに次の図である。
【図8】本発明の第二実施形態に係る巻取軸支持装置に設けられている2個のローラ体の斜視図である。
【図9】図8における2個のローラ体が半回転したときの斜視図である。
【図10】本発明の第三実施形態に係る巻取軸支持装置に設けられている無端ベルトの斜視図である。
【図11】シャッターカーテン本体に発生した皺が無端ベルトに設けられている窪み部を通過していく一連の作用を示す図のうちの最初の図である。
【図12】シャッターカーテン本体に発生した皺が無端ベルトに設けられている窪み部を通過していく一連の作用を示す図のうちの次の図である。
【図13】シャッターカーテン本体に発生した皺が無端ベルトに設けられている窪み部を通過していく一連の作用を示す図のうちのさらに次の図である。
【図14】シャッターカーテン本体に発生した皺が無端ベルトに設けられている窪み部を通過していく一連の作用を示す図のうちの最後の図である。
【図15】これまでの実施形態とは構造が異なるシャッターカーテンを備えた防災用シャッター装置の全体を示す正面図である。
【図16】さらに構造が異なるシャッターカーテンを備えた防災用シャッター装置の全体を示す正面図である。
【図17】図15と図16のS17−S17線断面図である。
【図18】図16のS18−S18線断面図である。
【符号の説明】
1 巻取軸
7 シャッターカーテン
7A シャッターカーテン本体
20 巻取軸支持装置
23,27,123,127 ローラ体
24A,24B,28A,28B,124A,124B,124C,128A,128B,128C ローラであるローラ本体
25A,25B,25C,29A,29B,29C,125A,125B,125C,125D,129A,129B,129C,129D 中心軸
26,26A,26B,30,30A,30B,126,126A,126B,126C,130,130A,130B,130C 窪み部
200 無端ベルト
201A 無端ベルト200の凹部
202,204 回転中心部材
202A,204A 本体
202B,202C,204B,204C 中心軸

Claims (7)

  1. 軸方向の両端部が支持された巻取軸と、この巻取軸に対して巻き取られ、繰り出されて開閉移動する開閉体と、この開閉体が巻かれた前記巻取軸の軸方向途中部を上向きに支持する支持部材とを含んで構成される開閉装置の巻取軸支持装置において、前記支持部材に、前記開閉体に生ずる皺が前記支持部材と前記巻取軸との間を通過するための皺通過部を設けたことを特徴とする開閉装置の巻取軸支持装置。
  2. 請求項1に記載の開閉装置の巻取軸支持装置において、前記支持部材は前記開閉体が巻かれた前記巻取軸と共に回転する回転部材になっているとともに、前記皺通過部はこの回転部材内側へ深さを有する窪み部となっており、この窪み部に侵入した前記皺が前記回転部材の回転により前記支持箇所を通過することを特徴とする開閉装置の巻取軸支持装置。
  3. 請求項2に記載の開閉装置の巻取軸支持装置において、前記支持部材はローラであり、前記窪み部は、このローラにおける前記巻取軸の軸方向の全長に亘って設けられていることを特徴とする開閉装置の巻取軸支持装置。
  4. 請求項3に記載の開閉装置の巻取軸支持装置において、前記ローラは前記巻取軸の周方向に複数個あり、これらのローラには、前記窪み部の形成箇所が、これらの窪み部が同時に前記巻取軸の側に向かないローラ回転方向にずれた箇所となっているローラがあることを特徴とする開閉装置の巻取軸支持装置。
  5. 請求項4に記載の開閉装置の巻取軸支持装置において、前記ローラは前記巻取軸の軸方向にも複数個あり、これらのローラには、前記窪み部の形成箇所がローラ回転方向にずれているローラがあることを特徴とする開閉装置の巻取軸支持装置。
  6. 請求項2に記載の開閉装置の巻取軸支持装置において、前記支持部材は、前記巻取軸の周方向に離間して少なくとも2個設けられた回転中心部材の外周に掛け回されている無端ベルトであり、この無端ベルトにはベルト内外方向へ凹凸となったそれぞれ複数の凹部と凸部がベルト回転方向に交互に形成され、前記無端ベルトにおける前記巻取軸の軸方向の全幅に亘って設けられているそれぞれの前記凹部が前記窪み部となっていることを特徴とする開閉装置の巻取軸支持装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の開閉装置の巻取軸支持装置において、前記開閉体のうちの少なくとも前記支持部材によって支持される部分はシートで形成されていることを特徴とする開閉装置の巻取軸支持装置。
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