JP2004018144A - 乗客コンベアの踏板清掃装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、踏板を低コストで十分に清掃することができる乗客コンベアの踏板清掃装置を得ることを目的とするものである。
【解決手段】踏板4から落下するゴミを受けるトレイを有する清掃装置本体9を、下部反転部6Aの下方に位置するオイルパン7上に配置した。清掃装置本体9上には、踏板4に接触するブラシ10を取り付けた。清掃装置本体9は、固定装置11によりオイルパン7に固定した。清掃装置本体9は、固定装置11を外すことにより清掃位置からトラスエンド側へ引き出し可能になっている。
【選択図】 図1
【解決手段】踏板4から落下するゴミを受けるトレイを有する清掃装置本体9を、下部反転部6Aの下方に位置するオイルパン7上に配置した。清掃装置本体9上には、踏板4に接触するブラシ10を取り付けた。清掃装置本体9は、固定装置11によりオイルパン7に固定した。清掃装置本体9は、固定装置11を外すことにより清掃位置からトラスエンド側へ引き出し可能になっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばエスカレータ又は動く歩道の踏板を清掃する乗客コンベアの踏板清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の乗客コンベアの踏板清掃装置として、例えば特開平4−317991号公報には、踏段経路の帰路側で踏板にエアを吹き付けてゴミを吹き飛ばし、飛散したゴミを受け皿内に吸引するものが示されている。また、特開平7−252081号公報には、オイルパン上に清掃用マットを敷き詰めた踏板清掃装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の踏板清掃装置のうち、エアを吹き付けるタイプのものは、非常に大掛かりな装置が必要となり、コストが高くなってしまう。また、電源が必要であり、電力消費によるランニングコストもかかってしまう。さらに、オイルパン上に落下したゴミを集めるタイプのものでは、踏板に付着して自然落下しないゴミが踏板にそのまま残ってしまい、十分な清掃を行うことができなかった。さらにまた、踏板取付用のビスの緩みを検知するセンサを使用している場合、踏板に残っているゴミをビスの緩みと誤判定する恐れがあった。
【0004】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、踏板を低コストで十分に清掃することができる乗客コンベアの踏板清掃装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る乗客コンベアの踏板清掃装置は、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受け部を有し、踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に配置される清掃装置本体、清掃装置本体上に設けられ、踏板に接触するブラシ、及び清掃装置本体のトラスエンド側端部に設けられ、踏段反転部の下方の清掃位置に位置するように清掃装置本体をオイルパンに固定する固定装置を備え、清掃装置本体は、固定装置を外すことにより清掃位置からトラスエンド側へ引き出し可能になっているものである。
【0006】
また、踏板清掃装置は、オイルパン上に設けられ、清掃装置本体が清掃位置にあるときに清掃装置本体に係合することにより清掃装置本体のオイルパンからの浮き上がりを防止する浮き上がり防止押さえをさらに備えている。
さらに、清掃装置本体は、清掃装置本体を清掃位置から引き出す際にオイルパン上を転動されるコロを有している。
さらにまた、清掃装置本体は、支持枠と、この支持枠上に置かれたゴミ受け部とを有し、ゴミ受け部は、支持枠を清掃位置に固定したままでトラスエンド側へ引き出し可能になっている。
また、ゴミ受け部の周縁部の少なくとも一部には、ゴミ受け部上のゴミが周囲に散り広がるのを防止する飛散防止壁部が設けられている。
さらに、踏板清掃装置は、乗客コンベアの一方の踏段反転部の下方に、清掃装置本体、ブラシ及び固定装置が設けられており、他方の踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に敷かれ、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受けシート、及び他方の踏段反転部に対向するようにゴミ受けシートの上方に配置され、踏板から飛散したゴミを遮蔽してゴミ受けシート上に落とすゴミ飛散防止カバーをさらに備えている。
【0007】
この発明に係る乗客コンベアの踏板清掃装置は、踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に敷かれ、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受けシート、及び踏段反転部に対向するようにゴミ受けシートの上方に配置され、踏板から飛散したゴミを遮蔽してゴミ受けシート上に落とすゴミ飛散防止カバーを備えたものである。
また、踏板清掃装置は、ゴミ飛散防止カバーの近傍で踏板に接触するブラシをさらに備えている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエスカレータの要部を示す側面図である。図において、トラス1には、無端状に連結された複数の踏段2が支持されている。踏段2は、フレーム3と、踏面を形成する踏板4とを有している。また、踏段2は、踏段チェーン5により互いに連結されている。
【0009】
踏段2は、循環経路に沿って循環移動される。踏段2の循環経路は、往路、帰路、一方の踏段反転部である下部反転部6A、及び他方の踏段反転部である上部反転部を含んでいる。
【0010】
下部反転部6Aの下方には、踏段チェーン5から滴下する潤滑油を受けるオイルパン7が設置されている。オイルパン7上には、踏板4の表面を清掃する踏板清掃装置8が配置されている。
【0011】
踏板清掃装置8は、清掃装置本体9、清掃装置本体9上に設けられ、踏板4に接触するブラシ10、清掃装置本体9のトラスエンド側端部に設けられ、下部反転部6Aの下方の清掃位置(図1に示す位置)に位置するように清掃装置本体9をオイルパン7に固定する複数の固定装置11、及びオイルパン7上に設けられ、清掃装置本体9が清掃位置にあるときに清掃装置本体9に係合することにより清掃装置本体9のオイルパン7からの浮き上がりを防止する一対の浮き上がり防止押さえ12を有している。
【0012】
清掃装置本体9は、固定装置11を外すことにより清掃位置からトラスエンド側(図1の左側)へ引き出し可能になっている。
【0013】
図2は図1の踏板清掃装置8を示す側面図、図3は図1のIII−III線に沿う断面図、図1の踏板清掃装置8を示す平面図である。清掃装置本体9は、踏板4から落下するゴミを受けるゴミ受け部としての平板状のトレイ13、トレイ13の反トラスエンド側端部の下面に設けられている複数のコロ14、及びトレイ13上にブラシ10を固定するブラシ取付具15を有している。
【0014】
コロ14は、清掃装置本体9を清掃位置から引き出す際にオイルパン7上を転動される。トレイ13の周縁部の少なくとも一部には、トレイ13上のゴミが周囲に散り広がるのを防止する飛散防止壁部13aが設けられている。浮き上がり防止押さえ12は、トレイ13の反トラスエンド側端部の上面に対向するようにオイルパン7に溶接等により固定されている。飛散防止壁部13aは、清掃装置本体9を移動させる際に浮き上がり防止押さえ12に干渉しないように形成されている。
【0015】
ブラシ取付具15は、トレイ13上に溶接等により固定され踏段2の幅方向と平行に延びる第1のアングル16、第1のアングル16との間にブラシ10を挟持する複数の第2のアングル17、第1及び第2のアングル16,17間に設けられている締め付けボルト18、及び第2のアングル17に設けられ、第1及び第2のアングル16,17間からのブラシ10の抜けを防止するブラシ押さえ19を有している。
【0016】
オイルパン7上には、平板状の複数のスペーサ20が溶接等により固定されている。固定装置11は、スペーサ20に取り付けられている。即ち、トレイ13のトラスエンド側端部は、スペーサ20上に載せられている。これにより、トレイ13の下面とオイルパン7の上面との間には、隙間が設けられている。
【0017】
図5は図1の固定装置11を示す正面図、図6は図5の固定装置11を示す平面図である。固定装置11は、スペーサ20とトレイ13との間に結合されたL字形のブラケット21、ブラケット21をスペーサ20に固定する複数の第1のボルト22、ブラケット21をトレイ13に締結する複数の第2のボルト23、及び第2のボルト23に螺着される複数のナット24を有している。
【0018】
スペーサ20には、第1のボルト22が螺着される複数のねじ穴(タップ穴)20aが設けられている。スペーサ20へのブラケット21の固定位置は、第1のボルト22を螺着するねじ穴20aを選択することにより、トラス1の長手方向(図4の左右方向)に調整可能になっている。
【0019】
また、ブラケット21には、第1のボルト22が通される複数の第1の長穴21aが設けられている。スペーサ20へのブラケット21の固定位置は、第1のボルト22に対する第1の長穴21aの位置を調整することによっても、トラス1の長手方向に調整可能になっている。
【0020】
さらに、ブラケット21には、第2のボルト24が通される複数の第2の長穴21bが設けられている。ブラケット21へのトレイ13の固定位置は、第2の長穴21bに対する第2のボルト23の位置を調整することによって、踏段2の幅方向に調整可能になっている。
【0021】
このような踏板清掃装置8では、踏段2が循環移動される際、ブラシ10が踏板4に接触することにより、踏板4に付着した綿埃等のゴミが掃き取られる。踏板4から掃き取られたゴミは、重力により落下し、トレイ13により受けられる。従って、踏板4を低コストで十分に清掃することができる。
【0022】
また、トレイ13上に溜まったゴミを除去する場合、第1のボルト22が取り外され、トレイ13がトラスエンド側、即ち機械室側へ引き出される。これにより、下部反転部6Aの下方の空間に作業員の手や体を潜り込ませることなく、機械室内の比較的広い空間でゴミの除去作業を容易に行うことができる。
【0023】
同様に、初期据付時のブラシ10の高さ調整作業、踏段チェーン5が伸びた場合のブラシ10の高さの再調整作業、及びブラシ10の交換作業等についても、トレイ13を引き出して容易に行うことができる。さらに、固定装置11は、オイルパン7に固定されるため、設置が容易である。
【0024】
踏板4清掃用のブラシ10としては、踏板4の表面を傷つけないように比較的柔らく毛足の長いものを用いるのが好ましい。しかし、そのようなブラシ10を用いると、へたりが早く、清掃効果も低下してしまう。これに対し、実施の形態1の装置によれば、ブラシ10を容易に交換できるため、十分な清掃効果を容易に維持することができる。
【0025】
さらにまた、固定装置11は、トレイ13のトラスエンド側端部にのみ設けられているため、固定装置11を取り外す作業も機械室側から容易に行うことができる。また、トラス1の長手方向及び踏段2の幅方向へのトレイ13の設置位置を固定装置11により容易に調整することができる。
【0026】
また、オイルパン7上に浮き上がり防止押さえ12が固定されているので、清掃装置本体9のオイルパン7からの浮き上がりを簡単な構造により防止することができる。
【0027】
さらに、トレイ13の下面に回転自在のコロ14を設けたので、トレイ13の引き出し作業をより容易に行うことができる。
さらにまた、トレイ13の周縁部に飛散防止壁部13aを設けたので、トレイ13上のゴミが周囲に散り広がるのを防止することができる。
【0028】
実施の形態2.
次に、図7はこの発明の実施の形態2による乗客コンベアの踏板清掃装置を示す側面図、図8は図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。図において、清掃装置本体31は、固定装置11によりトレイ7上に固定される支持枠32、支持枠32の下面に設けられている複数のコロ14、及び支持枠32上に置かれたトレイ状のゴミ受け部33を有している。
【0029】
ゴミ受け部33は、支持枠32を清掃位置に固定したままでトラスエンド側へ引き出し可能になっている。ゴミ受け部33の周縁部(四辺)には、飛散防止壁部33aが設けられている。ゴミ受け部33のトラスエンド側端部には、取っ手34が固定されている。また、ゴミ受け部33の下面には、回転自在の複数のコロ35が設けられている。支持枠36上には、コロ35が落とし込まれる複数の窪み23aが設けられている。
【0030】
支持枠32上には、一対のブラシ支持部材36が固定されている。ブラシ10は、一対のボルト37によりブラシ支持部材36上に固定されている。ブラシ10と支持枠32との間には、開口部38が設けられており、この開口部38にゴミ受け部33が挿通されている。従って、ブラシ10の前後両側に落下したゴミをゴミ受け部33で受けることができる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0031】
このような踏板清掃装置によれば、固定装置11を取り外すことなく、ゴミ受け部33のみをトラスエンド側に簡単に引き出すことができる。従って、ゴミ受け部33内のゴミの除去作業をさらに容易にすることができる。
【0032】
実施の形態3.
次に、図9はこの発明の実施の形態3による乗客コンベアの踏板清掃装置の一部を示す側面図、図10は図9のX−X線に沿う断面図である。他方の踏段反転部である上部反転部6Bの下方には、オイルパン41が設置されている。オイルパン41上には、踏板4から落下するゴミを受けるゴミ受けシート42が敷かれている。ゴミ受けシート42は、特に固定せず、単に敷かれているだけである。ゴミ受けシート42としては、柔らか過ぎると敷き詰めるのが難しくなるため、ある程度の硬度を有するもの、例えば硬質樹脂製シートが用いられる。
【0033】
トラス1には、乗降口の床板43を支持する床板支持アングル44が固定されている。床板支持アングル44には、踏板4から飛散したゴミを遮蔽してゴミ受けシート42上に落とすゴミ飛散防止カバー45が複数のねじ46により固定されている。ゴミ飛散防止カバー45は、上部反転部6Bに対向するようにゴミ受けシート42の上方に垂直に配置されている。言い換えると、ゴミ受けシート42は、反転中心に位置する上部スプロケット(図示せず)の下方からゴミ飛散防止カバー45の下方まで敷かれている。
【0034】
図9には、上部反転部6B付近の構成を示したが、下部反転部6A付近の構成は、実施の形態1、2と同様である。即ち、下部反転部6Aの下方には、清掃装置本体9,31、ブラシ10及び固定装置11等が設けられている。
【0035】
このような踏板清掃装置では、例えば踏段2を上昇運転する場合であっても、下部反転部6Aの周囲よりもスペースが狭い上部反転部6Bの周囲には、簡易なゴミ受けシート42及びゴミ飛散防止カバー45のみが配置される。これにより、上部反転部6Bで踏板4から自然に落下するゴミは、ゴミ飛散防止カバー45に当たって、又は直接、ゴミ受けシート42上に集まる。
【0036】
また、上部反転部6Bで自然落下せず、弱い静電気や油汚れ等により踏板4に付着したままのゴミ(又はクリートに挟まったままのゴミ)は、下部反転部6Aで実施の形態1、2と同様にブラシ10により掃き落とされる。
【0037】
従って、上部反転部6B側の構造を簡単にしつつ、踏板4を低コストで効率良く清掃することができる。また、ゴミ受けシート42上に堆積したゴミは、ゴミ受けシート42を上部反転部6Bの下方から引き出すことで容易に除去することができる。ゴミ受けシート42を引き出す程度の作業であれば、作業空間に制約のある上部反転部6B付近であっても十分に実施可能である。
【0038】
実施の形態4.
次に、図11はこの発明の実施の形態4による乗客コンベアの踏板清掃装置の一部を示す側面図、図12は図11のXII−XII線に沿う断面図である。図において、トラス1には、ブラシ取付部46が設けられている。ブラシ取付部46には、ゴミ飛散防止カバー45の近傍で踏板4に接触するブラシ47が取り付けられている。他の構成は、実施の形態3と同様である。
【0039】
このような乗客コンベアの踏板清掃装置では、特に踏段2の上昇運転時にブラシ47により踏板4に付着したゴミが掃き落とされる。踏段4から掃き出されたゴミは、ゴミ飛散防止カバー45に当たって、又は直接、ゴミ受けシート42上に集まる。また、踏段2の下降運転時にもブラシ47が邪魔になることはない。従って、踏板4を低コストで効率良く清掃することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の乗客コンベアの踏板清掃装置は、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受け部を有する清掃装置本体を、踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に配置し、踏板に接触するブラシを清掃装置本体上に設け、ブラシにより踏板から掃き落とされたゴミをゴミ受け部で受けるようにしたので、踏板を低コストで十分に清掃することができる。また、固定装置を外すことにより清掃装置本体が清掃位置からトラスエンド側へ引き出し可能になっているので、踏段反転部の下方の空間に作業員の手や体を潜り込ませることなく、ゴミ受け部上のゴミの除去作業、ブラシの高さ調整作業、ブラシの交換作業等を容易に行うことができる。さらに、固定装置は、オイルパンに固定されるため、設置が容易である。
【0041】
また、清掃装置本体が清掃位置にあるときに清掃装置本体に係合する浮き上がり防止押さえをオイルパン上に設けたので、簡単な構造で、清掃装置本体のオイルパンからの浮き上がりを防止することができる。
さらに、清掃装置本体にコロを設けたので、清掃装置本体を容易に移動させることができる。
さらにまた、支持枠とこの支持枠上に置かれたゴミ受け部とを有する清掃装置本体を用い、支持枠を清掃位置に固定したままでゴミ受け部がトラスエンド側へ引き出せるようにしたので、ゴミ受け部上のゴミの除去作業をさらに容易に行うことができる。
また、ゴミ受け部の周縁部の少なくとも一部に飛散防止壁部を設けたので、簡単な構造で、ゴミ受け部上のゴミが周囲に散り広がるのを防止することができる。
さらに、乗客コンベアの一方の踏段反転部の下方に、清掃装置本体、ブラシ及び固定装置を設け、他方の踏段反転部の下方にはゴミ受けシートを敷き、ゴミ受けシートの上方には、他方の踏段反転部に対向するようにゴミ飛散防止カバーを配置したので、他方の踏段反転部側の構造を簡単にしつつ、踏板を低コストで効率良く清掃することができる。
【0042】
また、この発明の乗客コンベアの踏板清掃装置は、踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に敷かれ、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受けシート、及び踏段反転部に対向するようにゴミ受けシートの上方に配置され、踏板から飛散したゴミを遮蔽してゴミ受けシート上に落とすゴミ飛散防止カバーを備えたので、低コストかつ簡単な構造で踏板を清掃することができる。
また、ゴミ飛散防止カバーの近傍で踏板に接触するブラシをさらに備えたので、踏板に付着したゴミをより確実に落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるエスカレータの要部を示す側面図である。
【図2】図1の踏板清掃装置を示す側面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図1の踏板清掃装置を示す平面図である。
【図5】図1の固定装置を示す正面図である。
【図6】図5の固定装置を示す平面図である。
【図7】この発明の実施の形態2による乗客コンベアの踏板清掃装置を示す側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】この発明の実施の形態3による乗客コンベアの踏板清掃装置の一部を示す側面図である。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図である。
【図11】この発明の実施の形態4による乗客コンベアの踏板清掃装置の一部を示す側面図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 トラス、4 踏板、8 踏板清掃装置、9,31 清掃装置本体、10,47 ブラシ、11 固定装置、12 浮き上がり防止押さえ、13 トレイ(ゴミ受け部)、13a 飛散防止壁部、14 コロ、32 支持枠、33 ゴミ受け部、42 ゴミ受けシート、45 ゴミ飛散防止カバー。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばエスカレータ又は動く歩道の踏板を清掃する乗客コンベアの踏板清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の乗客コンベアの踏板清掃装置として、例えば特開平4−317991号公報には、踏段経路の帰路側で踏板にエアを吹き付けてゴミを吹き飛ばし、飛散したゴミを受け皿内に吸引するものが示されている。また、特開平7−252081号公報には、オイルパン上に清掃用マットを敷き詰めた踏板清掃装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の踏板清掃装置のうち、エアを吹き付けるタイプのものは、非常に大掛かりな装置が必要となり、コストが高くなってしまう。また、電源が必要であり、電力消費によるランニングコストもかかってしまう。さらに、オイルパン上に落下したゴミを集めるタイプのものでは、踏板に付着して自然落下しないゴミが踏板にそのまま残ってしまい、十分な清掃を行うことができなかった。さらにまた、踏板取付用のビスの緩みを検知するセンサを使用している場合、踏板に残っているゴミをビスの緩みと誤判定する恐れがあった。
【0004】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、踏板を低コストで十分に清掃することができる乗客コンベアの踏板清掃装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る乗客コンベアの踏板清掃装置は、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受け部を有し、踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に配置される清掃装置本体、清掃装置本体上に設けられ、踏板に接触するブラシ、及び清掃装置本体のトラスエンド側端部に設けられ、踏段反転部の下方の清掃位置に位置するように清掃装置本体をオイルパンに固定する固定装置を備え、清掃装置本体は、固定装置を外すことにより清掃位置からトラスエンド側へ引き出し可能になっているものである。
【0006】
また、踏板清掃装置は、オイルパン上に設けられ、清掃装置本体が清掃位置にあるときに清掃装置本体に係合することにより清掃装置本体のオイルパンからの浮き上がりを防止する浮き上がり防止押さえをさらに備えている。
さらに、清掃装置本体は、清掃装置本体を清掃位置から引き出す際にオイルパン上を転動されるコロを有している。
さらにまた、清掃装置本体は、支持枠と、この支持枠上に置かれたゴミ受け部とを有し、ゴミ受け部は、支持枠を清掃位置に固定したままでトラスエンド側へ引き出し可能になっている。
また、ゴミ受け部の周縁部の少なくとも一部には、ゴミ受け部上のゴミが周囲に散り広がるのを防止する飛散防止壁部が設けられている。
さらに、踏板清掃装置は、乗客コンベアの一方の踏段反転部の下方に、清掃装置本体、ブラシ及び固定装置が設けられており、他方の踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に敷かれ、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受けシート、及び他方の踏段反転部に対向するようにゴミ受けシートの上方に配置され、踏板から飛散したゴミを遮蔽してゴミ受けシート上に落とすゴミ飛散防止カバーをさらに備えている。
【0007】
この発明に係る乗客コンベアの踏板清掃装置は、踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に敷かれ、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受けシート、及び踏段反転部に対向するようにゴミ受けシートの上方に配置され、踏板から飛散したゴミを遮蔽してゴミ受けシート上に落とすゴミ飛散防止カバーを備えたものである。
また、踏板清掃装置は、ゴミ飛散防止カバーの近傍で踏板に接触するブラシをさらに備えている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエスカレータの要部を示す側面図である。図において、トラス1には、無端状に連結された複数の踏段2が支持されている。踏段2は、フレーム3と、踏面を形成する踏板4とを有している。また、踏段2は、踏段チェーン5により互いに連結されている。
【0009】
踏段2は、循環経路に沿って循環移動される。踏段2の循環経路は、往路、帰路、一方の踏段反転部である下部反転部6A、及び他方の踏段反転部である上部反転部を含んでいる。
【0010】
下部反転部6Aの下方には、踏段チェーン5から滴下する潤滑油を受けるオイルパン7が設置されている。オイルパン7上には、踏板4の表面を清掃する踏板清掃装置8が配置されている。
【0011】
踏板清掃装置8は、清掃装置本体9、清掃装置本体9上に設けられ、踏板4に接触するブラシ10、清掃装置本体9のトラスエンド側端部に設けられ、下部反転部6Aの下方の清掃位置(図1に示す位置)に位置するように清掃装置本体9をオイルパン7に固定する複数の固定装置11、及びオイルパン7上に設けられ、清掃装置本体9が清掃位置にあるときに清掃装置本体9に係合することにより清掃装置本体9のオイルパン7からの浮き上がりを防止する一対の浮き上がり防止押さえ12を有している。
【0012】
清掃装置本体9は、固定装置11を外すことにより清掃位置からトラスエンド側(図1の左側)へ引き出し可能になっている。
【0013】
図2は図1の踏板清掃装置8を示す側面図、図3は図1のIII−III線に沿う断面図、図1の踏板清掃装置8を示す平面図である。清掃装置本体9は、踏板4から落下するゴミを受けるゴミ受け部としての平板状のトレイ13、トレイ13の反トラスエンド側端部の下面に設けられている複数のコロ14、及びトレイ13上にブラシ10を固定するブラシ取付具15を有している。
【0014】
コロ14は、清掃装置本体9を清掃位置から引き出す際にオイルパン7上を転動される。トレイ13の周縁部の少なくとも一部には、トレイ13上のゴミが周囲に散り広がるのを防止する飛散防止壁部13aが設けられている。浮き上がり防止押さえ12は、トレイ13の反トラスエンド側端部の上面に対向するようにオイルパン7に溶接等により固定されている。飛散防止壁部13aは、清掃装置本体9を移動させる際に浮き上がり防止押さえ12に干渉しないように形成されている。
【0015】
ブラシ取付具15は、トレイ13上に溶接等により固定され踏段2の幅方向と平行に延びる第1のアングル16、第1のアングル16との間にブラシ10を挟持する複数の第2のアングル17、第1及び第2のアングル16,17間に設けられている締め付けボルト18、及び第2のアングル17に設けられ、第1及び第2のアングル16,17間からのブラシ10の抜けを防止するブラシ押さえ19を有している。
【0016】
オイルパン7上には、平板状の複数のスペーサ20が溶接等により固定されている。固定装置11は、スペーサ20に取り付けられている。即ち、トレイ13のトラスエンド側端部は、スペーサ20上に載せられている。これにより、トレイ13の下面とオイルパン7の上面との間には、隙間が設けられている。
【0017】
図5は図1の固定装置11を示す正面図、図6は図5の固定装置11を示す平面図である。固定装置11は、スペーサ20とトレイ13との間に結合されたL字形のブラケット21、ブラケット21をスペーサ20に固定する複数の第1のボルト22、ブラケット21をトレイ13に締結する複数の第2のボルト23、及び第2のボルト23に螺着される複数のナット24を有している。
【0018】
スペーサ20には、第1のボルト22が螺着される複数のねじ穴(タップ穴)20aが設けられている。スペーサ20へのブラケット21の固定位置は、第1のボルト22を螺着するねじ穴20aを選択することにより、トラス1の長手方向(図4の左右方向)に調整可能になっている。
【0019】
また、ブラケット21には、第1のボルト22が通される複数の第1の長穴21aが設けられている。スペーサ20へのブラケット21の固定位置は、第1のボルト22に対する第1の長穴21aの位置を調整することによっても、トラス1の長手方向に調整可能になっている。
【0020】
さらに、ブラケット21には、第2のボルト24が通される複数の第2の長穴21bが設けられている。ブラケット21へのトレイ13の固定位置は、第2の長穴21bに対する第2のボルト23の位置を調整することによって、踏段2の幅方向に調整可能になっている。
【0021】
このような踏板清掃装置8では、踏段2が循環移動される際、ブラシ10が踏板4に接触することにより、踏板4に付着した綿埃等のゴミが掃き取られる。踏板4から掃き取られたゴミは、重力により落下し、トレイ13により受けられる。従って、踏板4を低コストで十分に清掃することができる。
【0022】
また、トレイ13上に溜まったゴミを除去する場合、第1のボルト22が取り外され、トレイ13がトラスエンド側、即ち機械室側へ引き出される。これにより、下部反転部6Aの下方の空間に作業員の手や体を潜り込ませることなく、機械室内の比較的広い空間でゴミの除去作業を容易に行うことができる。
【0023】
同様に、初期据付時のブラシ10の高さ調整作業、踏段チェーン5が伸びた場合のブラシ10の高さの再調整作業、及びブラシ10の交換作業等についても、トレイ13を引き出して容易に行うことができる。さらに、固定装置11は、オイルパン7に固定されるため、設置が容易である。
【0024】
踏板4清掃用のブラシ10としては、踏板4の表面を傷つけないように比較的柔らく毛足の長いものを用いるのが好ましい。しかし、そのようなブラシ10を用いると、へたりが早く、清掃効果も低下してしまう。これに対し、実施の形態1の装置によれば、ブラシ10を容易に交換できるため、十分な清掃効果を容易に維持することができる。
【0025】
さらにまた、固定装置11は、トレイ13のトラスエンド側端部にのみ設けられているため、固定装置11を取り外す作業も機械室側から容易に行うことができる。また、トラス1の長手方向及び踏段2の幅方向へのトレイ13の設置位置を固定装置11により容易に調整することができる。
【0026】
また、オイルパン7上に浮き上がり防止押さえ12が固定されているので、清掃装置本体9のオイルパン7からの浮き上がりを簡単な構造により防止することができる。
【0027】
さらに、トレイ13の下面に回転自在のコロ14を設けたので、トレイ13の引き出し作業をより容易に行うことができる。
さらにまた、トレイ13の周縁部に飛散防止壁部13aを設けたので、トレイ13上のゴミが周囲に散り広がるのを防止することができる。
【0028】
実施の形態2.
次に、図7はこの発明の実施の形態2による乗客コンベアの踏板清掃装置を示す側面図、図8は図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。図において、清掃装置本体31は、固定装置11によりトレイ7上に固定される支持枠32、支持枠32の下面に設けられている複数のコロ14、及び支持枠32上に置かれたトレイ状のゴミ受け部33を有している。
【0029】
ゴミ受け部33は、支持枠32を清掃位置に固定したままでトラスエンド側へ引き出し可能になっている。ゴミ受け部33の周縁部(四辺)には、飛散防止壁部33aが設けられている。ゴミ受け部33のトラスエンド側端部には、取っ手34が固定されている。また、ゴミ受け部33の下面には、回転自在の複数のコロ35が設けられている。支持枠36上には、コロ35が落とし込まれる複数の窪み23aが設けられている。
【0030】
支持枠32上には、一対のブラシ支持部材36が固定されている。ブラシ10は、一対のボルト37によりブラシ支持部材36上に固定されている。ブラシ10と支持枠32との間には、開口部38が設けられており、この開口部38にゴミ受け部33が挿通されている。従って、ブラシ10の前後両側に落下したゴミをゴミ受け部33で受けることができる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0031】
このような踏板清掃装置によれば、固定装置11を取り外すことなく、ゴミ受け部33のみをトラスエンド側に簡単に引き出すことができる。従って、ゴミ受け部33内のゴミの除去作業をさらに容易にすることができる。
【0032】
実施の形態3.
次に、図9はこの発明の実施の形態3による乗客コンベアの踏板清掃装置の一部を示す側面図、図10は図9のX−X線に沿う断面図である。他方の踏段反転部である上部反転部6Bの下方には、オイルパン41が設置されている。オイルパン41上には、踏板4から落下するゴミを受けるゴミ受けシート42が敷かれている。ゴミ受けシート42は、特に固定せず、単に敷かれているだけである。ゴミ受けシート42としては、柔らか過ぎると敷き詰めるのが難しくなるため、ある程度の硬度を有するもの、例えば硬質樹脂製シートが用いられる。
【0033】
トラス1には、乗降口の床板43を支持する床板支持アングル44が固定されている。床板支持アングル44には、踏板4から飛散したゴミを遮蔽してゴミ受けシート42上に落とすゴミ飛散防止カバー45が複数のねじ46により固定されている。ゴミ飛散防止カバー45は、上部反転部6Bに対向するようにゴミ受けシート42の上方に垂直に配置されている。言い換えると、ゴミ受けシート42は、反転中心に位置する上部スプロケット(図示せず)の下方からゴミ飛散防止カバー45の下方まで敷かれている。
【0034】
図9には、上部反転部6B付近の構成を示したが、下部反転部6A付近の構成は、実施の形態1、2と同様である。即ち、下部反転部6Aの下方には、清掃装置本体9,31、ブラシ10及び固定装置11等が設けられている。
【0035】
このような踏板清掃装置では、例えば踏段2を上昇運転する場合であっても、下部反転部6Aの周囲よりもスペースが狭い上部反転部6Bの周囲には、簡易なゴミ受けシート42及びゴミ飛散防止カバー45のみが配置される。これにより、上部反転部6Bで踏板4から自然に落下するゴミは、ゴミ飛散防止カバー45に当たって、又は直接、ゴミ受けシート42上に集まる。
【0036】
また、上部反転部6Bで自然落下せず、弱い静電気や油汚れ等により踏板4に付着したままのゴミ(又はクリートに挟まったままのゴミ)は、下部反転部6Aで実施の形態1、2と同様にブラシ10により掃き落とされる。
【0037】
従って、上部反転部6B側の構造を簡単にしつつ、踏板4を低コストで効率良く清掃することができる。また、ゴミ受けシート42上に堆積したゴミは、ゴミ受けシート42を上部反転部6Bの下方から引き出すことで容易に除去することができる。ゴミ受けシート42を引き出す程度の作業であれば、作業空間に制約のある上部反転部6B付近であっても十分に実施可能である。
【0038】
実施の形態4.
次に、図11はこの発明の実施の形態4による乗客コンベアの踏板清掃装置の一部を示す側面図、図12は図11のXII−XII線に沿う断面図である。図において、トラス1には、ブラシ取付部46が設けられている。ブラシ取付部46には、ゴミ飛散防止カバー45の近傍で踏板4に接触するブラシ47が取り付けられている。他の構成は、実施の形態3と同様である。
【0039】
このような乗客コンベアの踏板清掃装置では、特に踏段2の上昇運転時にブラシ47により踏板4に付着したゴミが掃き落とされる。踏段4から掃き出されたゴミは、ゴミ飛散防止カバー45に当たって、又は直接、ゴミ受けシート42上に集まる。また、踏段2の下降運転時にもブラシ47が邪魔になることはない。従って、踏板4を低コストで効率良く清掃することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の乗客コンベアの踏板清掃装置は、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受け部を有する清掃装置本体を、踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に配置し、踏板に接触するブラシを清掃装置本体上に設け、ブラシにより踏板から掃き落とされたゴミをゴミ受け部で受けるようにしたので、踏板を低コストで十分に清掃することができる。また、固定装置を外すことにより清掃装置本体が清掃位置からトラスエンド側へ引き出し可能になっているので、踏段反転部の下方の空間に作業員の手や体を潜り込ませることなく、ゴミ受け部上のゴミの除去作業、ブラシの高さ調整作業、ブラシの交換作業等を容易に行うことができる。さらに、固定装置は、オイルパンに固定されるため、設置が容易である。
【0041】
また、清掃装置本体が清掃位置にあるときに清掃装置本体に係合する浮き上がり防止押さえをオイルパン上に設けたので、簡単な構造で、清掃装置本体のオイルパンからの浮き上がりを防止することができる。
さらに、清掃装置本体にコロを設けたので、清掃装置本体を容易に移動させることができる。
さらにまた、支持枠とこの支持枠上に置かれたゴミ受け部とを有する清掃装置本体を用い、支持枠を清掃位置に固定したままでゴミ受け部がトラスエンド側へ引き出せるようにしたので、ゴミ受け部上のゴミの除去作業をさらに容易に行うことができる。
また、ゴミ受け部の周縁部の少なくとも一部に飛散防止壁部を設けたので、簡単な構造で、ゴミ受け部上のゴミが周囲に散り広がるのを防止することができる。
さらに、乗客コンベアの一方の踏段反転部の下方に、清掃装置本体、ブラシ及び固定装置を設け、他方の踏段反転部の下方にはゴミ受けシートを敷き、ゴミ受けシートの上方には、他方の踏段反転部に対向するようにゴミ飛散防止カバーを配置したので、他方の踏段反転部側の構造を簡単にしつつ、踏板を低コストで効率良く清掃することができる。
【0042】
また、この発明の乗客コンベアの踏板清掃装置は、踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に敷かれ、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受けシート、及び踏段反転部に対向するようにゴミ受けシートの上方に配置され、踏板から飛散したゴミを遮蔽してゴミ受けシート上に落とすゴミ飛散防止カバーを備えたので、低コストかつ簡単な構造で踏板を清掃することができる。
また、ゴミ飛散防止カバーの近傍で踏板に接触するブラシをさらに備えたので、踏板に付着したゴミをより確実に落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるエスカレータの要部を示す側面図である。
【図2】図1の踏板清掃装置を示す側面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図1の踏板清掃装置を示す平面図である。
【図5】図1の固定装置を示す正面図である。
【図6】図5の固定装置を示す平面図である。
【図7】この発明の実施の形態2による乗客コンベアの踏板清掃装置を示す側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】この発明の実施の形態3による乗客コンベアの踏板清掃装置の一部を示す側面図である。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図である。
【図11】この発明の実施の形態4による乗客コンベアの踏板清掃装置の一部を示す側面図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 トラス、4 踏板、8 踏板清掃装置、9,31 清掃装置本体、10,47 ブラシ、11 固定装置、12 浮き上がり防止押さえ、13 トレイ(ゴミ受け部)、13a 飛散防止壁部、14 コロ、32 支持枠、33 ゴミ受け部、42 ゴミ受けシート、45 ゴミ飛散防止カバー。
Claims (8)
- 踏板から落下するゴミを受けるゴミ受け部を有し、踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に配置される清掃装置本体、
上記清掃装置本体上に設けられ、上記踏板に接触するブラシ、及び
上記清掃装置本体のトラスエンド側端部に設けられ、上記踏段反転部の下方の清掃位置に位置するように上記清掃装置本体を上記オイルパンに固定する固定装置
を備え、上記清掃装置本体は、上記固定装置を外すことにより上記清掃位置から上記トラスエンド側へ引き出し可能になっていることを特徴とする乗客コンベアの踏板清掃装置。 - 上記オイルパン上に設けられ、上記清掃装置本体が上記清掃位置にあるときに上記清掃装置本体に係合することにより上記清掃装置本体の上記オイルパンからの浮き上がりを防止する浮き上がり防止押さえをさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの踏板清掃装置。
- 上記清掃装置本体は、上記清掃装置本体を上記清掃位置から引き出す際に上記オイルパン上を転動されるコロを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベアの踏板清掃装置。
- 上記清掃装置本体は、支持枠と、この支持枠上に置かれた上記ゴミ受け部とを有し、上記ゴミ受け部は、上記支持枠を上記清掃位置に固定したままでトラスエンド側へ引き出し可能になっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の乗客コンベアの踏板清掃装置。
- 上記ゴミ受け部の周縁部の少なくとも一部には、上記ゴミ受け部上の上記ゴミが周囲に散り広がるのを防止する飛散防止壁部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の乗客コンベアの踏板清掃装置。
- 上記乗客コンベアの一方の踏段反転部の下方に、上記清掃装置本体、上記ブラシ及び上記固定装置が設けられており、
他方の踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に敷かれ、上記踏板から落下するゴミを受けるゴミ受けシート、及び
上記他方の踏段反転部に対向するように上記ゴミ受けシートの上方に配置され、上記踏板から飛散したゴミを遮蔽して上記ゴミ受けシート上に落とすゴミ飛散防止カバー
をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の乗客コンベアの踏板清掃装置。 - 踏段反転部の下方に位置するオイルパン上に敷かれ、踏板から落下するゴミを受けるゴミ受けシート、及び
上記踏段反転部に対向するように上記ゴミ受けシートの上方に配置され、上記踏板から飛散したゴミを遮蔽して上記ゴミ受けシート上に落とすゴミ飛散防止カバー
を備えていることを特徴とする乗客コンベアの踏板清掃装置。 - 上記ゴミ飛散防止カバーの近傍で上記踏板に接触するブラシをさらに備えていることを特徴とする請求項7記載の乗客コンベアの踏板清掃装置。
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JP2002172663A JP2004018144A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 乗客コンベアの踏板清掃装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004018144A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009051636A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Hitachi Building Systems Co Ltd | 乗客コンベアの部品寿命予測装置 |
JP2009298583A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Mitsubishi Electric Corp | 乗客コンベアの踏段清掃装置 |
CN105129592A (zh) * | 2015-10-09 | 2015-12-09 | 康力电梯股份有限公司 | 一种扶梯上部梯级除尘装置 |
-
2002
- 2002-06-13 JP JP2002172663A patent/JP2004018144A/ja not_active Withdrawn
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