JP2010111466A - 乗客コンベアの手すりベルト清掃装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無限循環移動する手すりベルト14を備える乗客コンベアにおいて、手すりベルト14の移動に応じて回転する摩擦ローラ30と、手すりベルト14の裏面に接触し、摩擦ローラ30の回転による駆動力で回転することにより手すりベルトの裏面を擦ってその裏面の汚れを落とす清掃ローラ34とを具備する。清掃ローラ34は、周面に多数のブラシ毛34aを有するブラシ型ローラであって、手すりベルト14の移動方向とは逆方向に回転することにより、手すりベルト14の裏面を擦ってその汚れを落とす。
【選択図】 図2
Description
手すりベルトは、ゴムなどの弾性材で無端状に形成され、ステップの両側の欄干の縁部に走行可能に装着され、それぞれ駆動装置により欄干に沿って無限循環移動するように駆動される。手すりベルトの駆動装置は、駆動ローラを備え、この駆動ローラが手すりベルトの裏面に圧接され、その摩擦力で手すりベルトに駆動ローラの回転動力が伝えられ、手すりベルトがその長手方向に走行する。
ところで、手すりベルトは時間の経過とともに徐々に汚れてくる。このため、特開2007−314298公報に見られるように、手すりベルトの表面に清掃具を接触させ、その清掃具で自動的に手すりベルトの表面を清掃するような手段が採られる。
このため、従来では、エスカレータの定期点検時などに、エスカレータの運転を止め、手すりベルトを欄干から外し、裏面側を表に向けて手作業で手すりベルトの裏面の汚れを落とすようにしている。
しかしながら、このような手段では、作業に多大な労力と時間を要し、能率性が悪く、コストもかかってしまう。
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、手すりベルトの裏面を自動的に能率よく清掃して、人手に依ることなく手すりベルトの駆動能力を常に適正に保つことができる乗客コンベアの手すりベルト清掃装置を提供することにある。
デッキ12の例えば下階側端部の内側には、手すりベルト14を清掃するための清掃装置20が設けられている。図2には清掃装置20の全体の斜視図を、図3には清掃装置20の主要部の断面図を、図4には清掃装置20の正面図をそれぞれ示してある。
枢軸22の基部には、図2及び図4に示すように短冊状のベース26がフレーム材1aと対向して取り付けられ、このベース26の枢軸22の反対側の端部に、その枢軸22と並列して支持軸27が取り付けられている。枢軸22は手すりベルト14の表面側に配置され、支持軸27は手すりベルト14の裏面側に配置され、枢軸22と支持軸27とが手すりベルト14を隔てて互いに反対側に位置するように配置されている。
枢軸22には、基部に駆動プーリ29が、先端部に摩擦ローラ30がそれぞれ回転自在に装着され、これら駆動プーリ29と摩擦ローラ30は、枢軸22に回転自在に嵌合されたスリーブ31を介して一体的に連結され、枢軸22を中心にして一体的に回転する。
支持軸27には、基部に従動プーリ33が、先端部に清掃ローラ34がそれぞれ回転自在に装着され、これら従動プーリ33と清掃ローラ34は、支持軸27に回転自在に嵌合されたスリーブ35を介して一体的に連結され、支持軸27を中心にして一体的に回転する。
駆動プーリ29と従動プーリ33との間には、無端状の駆動ベルト37が掛け渡され、この駆動ベルト37を介して駆動プーリ29の回転動力が従動プーリ33に伝達され、従動プーリ33と一体的に清掃ローラ34が回転する。駆動ベルト37としては、例えば駆動プーリ29及び従動プーリ33と接触する内周面に凹凸状の歯を有する歯付きベルトとなっている。
ベース26には、図2に示すように、清掃ローラ34の両側に位置して一対のごみ受皿43,44が設けられている。これらごみ受皿43,44は手すりベルト14の内側に挿入され、清掃ローラ34と手すりベルト14との接触部に近接するようにフレーム材1aに支持されている。
次に、作用について説明する。
手すりベルト14の清掃でごみ受皿43,44に汚れ屑が溜まったときには、エスカレータの運転を停止し、ごみ受皿43,44内から汚れ屑を除去して廃棄する。
清掃ローラ34の周面のブラシ毛34aが摩耗するなどして清掃ローラ34と手すりベルト14の裏面との接触圧が低下したような場合には、ボルト40を緩め、ベース26を枢軸22を中心に下方に回動し、清掃ローラ34の周面を手すりベルト14の裏面に押し付けてその接触圧を調整する。そして適正な接触圧に調整した後に、前記ボルト40を締付け、ベース26をフレーム材1aに固定する。これにより清掃ローラ34の周面と手すりベルト14の裏面との接触圧を適正な圧力に保つことができる。
なお、この発明は、建屋の上下階に渡って斜めに設置されるエスカレータに適用する場合に限らず、各ステップが同一の平面上で移動してそのステップに乗った乗客を一方向に搬送する動く歩道などの乗客コンベアにおいても同様に適用することが可能であることは言うまでもない。
1a…フレーム材
2…モータ
3…駆動輪
7…従動輪
8…搬送用チェーン
12…デッキ
13…欄干
14…手すりベルト
15…駆動ローラ
20…清掃装置
22…枢軸
26…ベース
27…支持軸
29…駆動プーリ
30…摩擦ローラ
31…スリーブ
33…従動プーリ
34…清掃ローラ
34a…ブラシ毛
35…スリーブ
37…駆動ベルト
39…長孔
40…ボルト
43.44…ごみ受皿
Claims (4)
- 無限循環移動する手すりベルトを備える乗客コンベアにおいて、
前記手すりベルトの移動に応じて回転する摩擦ローラと、
前記手すりベルトの裏面に接触し、前記摩擦ローラの回転による駆動力で回転することにより前記手すりベルトの裏面を擦ってその裏面の汚れを落とす清掃ローラと、
を具備することを特徴とする乗客コンベアの手すりベルト清掃装置。 - 前記清掃ローラは、前記手すりベルトの移動方向とは逆方向に回転することを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの手すりベルト清掃装置。
- 前記清掃ローラは、周面に多数のブラシ毛を有するブラシ型ローラであることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗客コンベアの手すりベルト清掃装置。
- 前記清掃ローラは、前記手すりベルトに対する接触圧の調整が可能であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の乗客コンベアの手すりベルト清掃装置。
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