JP2004017946A - 土木・建設機械用キャブのフロアマット - Google Patents

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JP2004017946A
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Yasushi Wada
和田 靖
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

【課題】土木・建設機械用キャブのフロアマットは敷設したまま散水清掃する関係上、従来、ゴムや塩化ビニール等の柔軟材の周縁部をある程度の高さに直立状態に保持させるのに周縁部を肉厚の突縁部に成型していた。そのために成形用の金型が大型化し、フロアマットのコスト高の要因になっていた。そこで、上記問題点を解決するとともに、キャブ内における運転席の配置等多少の寸法差に適応できるフロアマットを提供することを目的とする。
【解決手段】ゴム又は軟質合成樹脂を一体成形してなるフロアマット1を、キャブフロア3と略同一形状の基板1aのキャブドア側以外の周縁から該基板と略同一厚みか或いは肉薄の弾性を有する側縁部1b、1c、1dを突設し皿状に形成し、側縁部を運転席の壁面や、キャブ内壁面に密着させることにより解決できた。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧ショベル等の土木・建設機械用キャブのフロアマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は公知の油圧ショベルのキャブCの斜視図である。キャブCはキャブボックス2、キャブフロア3、キャブドア4から構成されており、キャブボックス2内の略中央部に運転席5が設置されている。
【0003】
油圧ショベル等土木・建設機械のオペレータは靴底に泥土を付着したままキャブ室内へ乗車するのでキャブ室内特にキャブフロアが泥土で汚されるため従来から運転席周辺のキャブフロア3上面にフロアマット10が敷設されている。
【0004】
また、泥土で汚されたフロアマットをキャブフロアに敷設したままの状態で散水によって清掃可能にしたフロアマットは特開2000−17690号公報、特開2001−322472号公報に開示されている。
【0005】
図4は特開2001−322472号公報に開示されたフロアマット10の説明図、図5および図6は上記フロアマット10を敷設した状態および散水時の
説明図である。
【0006】
上記公知のフロアマット10はフロアマットをキャブフロア3へ敷設したときに、キャブドア4側を除いた3周に突縁を設け、運転席5の基台6の床カバー7と係合する側の突縁10aとキャブドアーと反対側のパネルP側壁と当接する側の突縁10bは、直立可能となるように肉厚に形成されており、キャブ前方側に位置する突縁10cは薄肉で断面がへ字状に形成された構造とされている。なお、図中8はリアカバー、9はスタンドカバー、11はサスペンションである。
【0007】
フロアマット10の清掃は図6に示すように運転席下方の床カバー7へ散水して運転席周辺を清掃するとともに床カバー7からの流下水はフロアマット10を清掃し、或いはフロアマット上へ直接散水し、汚水はキャブドアー側の突縁部を欠如した箇所からキャブ外へ排出されてフロアマットが水洗清掃されている。
【0008】
しかしながら、従来のフロアマットはゴムや塩化ビニール等の柔軟材の成形品であるため、フロアマット周縁部に設けた突縁10a、10bをある程度の高さに直立状態に保持させるのには突縁部を肉厚に成型していた。
周縁部に肉厚で高さのある突縁部を有するフロアマットの成形には金型が大型化し、金型コストが高価となり従ってフロアマットのコスト高の要因になっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
フロアマット成形用の金型コストを低減し、安価なフロアマットを提供するとともに、キャブ内における運転席の配置等多少の寸法差に適応できるフロアマットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ゴム又は軟質合成樹脂を一体成形してなるフロアマットを、キャブフロアと略同一形状の基板のキャブドア側以外の周縁から該基板と略同一厚みか或いは肉薄の弾性を有する側縁部を突設し皿状に形成したことを特徴とする。
さらに、各側縁部の隣接箇所に切り込みを設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明にかかるフロアマットの実施形態について図1ないし図2を参照して説明する。なお、図中同一部品には同一符号を付し説明の重複を省略する。
図1は本発明の実施形態の説明図であって、(a)図は斜視図、(b)図は(a)図におけるA−A断面図である。
【0012】
本発明のフロアマット1の特徴は図1に示すように、キャブフロア3が長方形の場合は長方形の基板1a裏面のキャブフロア3との接触面に所定間隔で多数の突条1eが突設され、該基板1aの3周から基板と略同一厚みか若干肉薄の側縁部1b、1c、1dがそれぞれ突設され、キャブドア側に位置する1側面が開口され3周に鍔部を有する皿状にゴム又は軟質合成樹脂材で一体成形されている。
【0013】
図2は、上記のフロアマット1をキャブフロアに敷設した状態を表しており、(a)図はフロマットの前後方向断面図を、(b)図はキャブドアと反対側のキャブパネルPにフロアマットの側縁部1cが当接している状態の断面図である。フロアマットの側縁部を有しない側をキャブドア側に位置させ、運転席5側の側縁部1bを床カバー7の裏面に挿入し基台6の前面に当接させ(場合によっては、床カバーの表面に当接させてもよい)、キャブの前方側に位置する側縁部1dをキャブフロア前方段上に載置させ、キャブドアと反対側に位置する側縁部1cはキャブパネルPの内壁面ないしは図示していないが該内壁面側に設置されているクーラーボックス壁面に当接させている。
【0014】
上記フロアマットの側縁部1a、1b、1cは弾力性を有しているので当接面に密着されるとともに、これら各側縁部の隣接箇所に切り込み1f、1fを設けることにより当接面への密着性が向上される。また、キャブ内の広さ或いは運転席の配置等によりフロアマットの大きさと多少の寸法差があってもフロアマットを敷設することができる。
【0015】
上記の例はキャブフロアの形状が長方形の場合について説明したが、キャブフロアが円形又は半円形の場合は、キャブフロアの形状にあわせてフロアマットの基板1aは円形又は半円形状のものが採用される。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、フロアマットの成形に際し、成形用金型の厚みを従来の物に比べて薄くできるので金型コストを安価にでき、フロアマット自体のコストを低減できる。
さらに、従来はキャブ内の広さ或いは運転席の配置等によりフロアマットの大きさと寸法差があると敷設不能となるため精密さを要求されていたが、本発明のフロアマットは側縁部1a、1b、1cの弾力性を利用して側縁部が運転席の壁面やキャブ内壁面に密着されるので、多少の寸法差があってもフロアマットを容易に敷設することができるという効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフロアマットの説明図。(a)図は斜視図、(b)図は(a)図におけるA−A断面図。
【図2】本発明にかかるフロアマットの敷設状態を示す説明図。(a)図はフロアマットの前後方向の縦断面図を、(b)図はフロアマットの左右方向の縦断面を表している。
【図3】キャブの説明図。
【図4】公知のフロアマットの説明図。(a)図は斜視図、(b)図は(a)図におけるB−B断面図。
【図5】公知のフロアマットの敷設状態を示す説明図。(a)図はフロアマットの前後方向の縦断面を、(b)図はフロアマットの左右方向の縦断面を表している。
【図6】公知のフロアマットの水洗作業の説明図。
【符号の説明】
1     フロアマット      6     基台
1a    フロアマット基板    7     床カバー
1b    フロアマット側縁部   8     リアカバー
1c    フロアマット側縁部   9     スタンドカバー
1d    フロアマット側縁部  10     フロマット
1e    突条         10a    突縁
1f    切り込み       10b    突縁
2     キャブボックス    10c    突縁
3     キャブフロア     11     サスペンション
4     キャブドアー      C     キャブ
5     運転席         P     キャブパネル

Claims (2)

  1. ゴム又は軟質合成樹脂を一体成形してなるフロアマットであって、該フロアマットをキャブフロアと略同一形状を有する基板のキャブドア側以外の周縁から該基板と略同一厚みか或いは肉薄の弾性を有する側縁部を突設し皿状に形成したことを特徴とする土木・建設機械用キャブのフロアマット。
  2. 各側縁部の隣接箇所に切り込みを設けたことを特徴とする請求項1記載の土木・建設機械用キャブのフロアマット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2886235A1 (fr) * 2005-05-24 2006-12-01 Fabrication D Accessoires De C Tapis de sol accessoire pour vehicule automobile
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