JP2004016439A - 遊技機、遊技機用プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の趣向や遊技の熟練度に応じた演出の信頼度や出現率の態様を変更でき、前記信頼度や出現率の態様を変更することにより、異なる遊技性を複数持つ飽きにくい遊技機、遊技機用プログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】特定遊技状態となる場合とならない場合とに応じて表示させる複数種類の変動態様と、判定手段による予め定められた判定結果とさせる発生頻度に基づいて定めた信頼度とを対応させた変動態様決定テーブルを記録手段に記録し、判定手段による判定に応じて出現させる変動態様に対応させた信頼度を異なるようにした所定の変動態様が、少なくとも1つある変動態様決定テーブルを所定数設けて記録手段に記録し、記録された変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選択させる切り替え手段を設け、所定のタイミングで切り替え処理を行わせることを特徴とする。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶、LED、CRT、または機械的に回転駆動されるリール等の可変表示手段における表示態様をコンピュータ等の制御装置を用いて制御する遊技機、遊技機用プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の弾球遊技機やスロットマシン等の遊技機は、遊技媒体を供給することによって所定条件を成立させ、遊技の結果として当りの場合に遊技媒体が払い出され得るように構成されている。また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機やスロットマシン等の遊技機は、前記所定条件の成立により可変表示手段における表示態様をコンピュータ等の制御装置を用いて制御し、表示態様の結果に基づき遊技者にとって有利/不利な遊技状態を特定するように構成されている。
【0003】
例えば、弾球遊技機(第1種特別電動役物等)は、可変表示手段として通常デジタルと呼ばれる液晶の画像表示装置を遊技機前面に設けている。この画像表示装置の中には、複数の図柄(絵や数字を含む)を可変表示する主表示領域があり、この主表示領域ではコンピュータ等の制御装置を用いて図柄を高速で回転しているように変動表示し、所定時間の経過後に各図柄毎に数秒程度の時間差を以て順に回転を仮停止させる表示をする。かかる主表示領域では、複数の図柄のうち第1の図柄が仮停止した後、次に仮停止する図柄(第2仮停止図柄)が第1仮停止図柄と同じに揃うといわゆるリーチ状態となり、残りの図柄が仮停止して全部の図柄が揃うと、確定停止状態となり全てが同種の図柄で揃うと遊技者に有利な遊技状況としての大当りが発生する。すなわち、この主表示領域において停止した図柄態様が、予め定めた特定の停止図柄態様、例えば「7」、「7」、「7」の組み合わせであった場合には、パチンコ遊技機では、パチンコ玉等の遊技玉が多数獲得できる大当り状態が発生する。なお、主表示領域では、3つの図柄の変動表示中に大当りを予告する演出を表示させることがある。この予告演出は複数の種類があり、この種類は大当りの発生率に対応している。すなわち、大当り発生に対する信頼度の高い予告演出や反対に信頼度の低い予告演出が用意されている。従って、遊技者はこの予告演出が表示された時に次に確定する停止図柄が大当り図柄の組合せなのか外れ図柄の組合せなのかを予測することも可能である。
【0004】
また、その揃った停止図柄が予め決められた特定図柄の組合せである場合は、次回の大当り確率や小当り確率が大幅に上昇する確率変動を発生するようにした遊技機もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、可変表示装置に所定の変動態様を表示する時には、予告演出等が含まれた変動パターンが複数記録された選択テーブルが設けられており、選択テーブル用の乱数値範囲から抽出された乱数値に基づき該当する変動パターンが選択テーブルから選択されこの変動パターンに従って所定の変動態様が表示されるようになっている。そして、従来の遊技機では、この選択テーブル内には大当りに対する信頼度の高低差が異なる変動パターンがそれぞれ所定の割合で選択可能なように複数配置されている。
【0006】
すると、遊技者はある程度長い時間遊技すると、演出の出現率と信頼度の態様は常に同じなので出現パターンを記憶してしまい、所定の予告演出が含まれた変動パターンが表示されても興味が薄れ遊技に飽きてしまうという問題があった。
【0007】
また、遊技に熟練した遊技者は、一般に予告演出の種類が単純で当り/外れが直ぐ明瞭となる構成のものを好む傾向にあり、一方、初心者は、予告演出のバリエーションが豊富で当り/外れの判定結果が分かるまでの課程を楽しむ傾向にある。しかしながら、従来の遊技機では演出の出現率と信頼度の態様は同じなので、熟練した遊技者向けに設定を合わせると、初心者の台離れが起きてしまい、その逆に初心者向けに合わせると、熟練した遊技者の台離れが起きてしまう。
【0008】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであって、遊技者の趣向や遊技の熟練度に応じた演出の信頼度や出現率の態様を変更でき、前記信頼度や出現率の態様を変更することにより、異なる遊技性を複数持つ飽きにくい遊技機、遊技機用プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の遊技機、遊技機用プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前述の技術的課題を解決するために以下のように構成されている。
すなわち、本発明の遊技機は、所定条件の成立に基づいて判定手段により判定を行い、その判定に応じて出現させる変動態様を可変表示装置にて表示し、予め定められた判定結果である場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態ヘと移行させる遊技機において、前記特定遊技状態となる場合とならない場合とに応じて表示させる複数種類の変動態様と、前記判定手段による予め定められた判定結果とさせる発生頻度に基づいて定めた信頼度とを対応させた変動態様決定テーブルを記録手段に記録し、前記判定手段による判定に応じて出現させる変動態様に対応させた前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が、少なくとも1つある変動態様決定テーブルを所定数設けて記録手段に記録し、前記記録された変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選択させる切り替え手段を設け、所定のタイミングで切り替え処理を行わせることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の遊技機は、前記判定手段による判定に応じて出現させる、前記変動態様決定テーブルからなる複数種類の変動態様群は同一であるが、対応させている前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が少なくとも1つある変動態様決定テーブルを有することを特徴とする。
【0011】
更に、本発明の遊技機において、前記記録手段にて記録された複数の変動態様決定テーブルは、特別の演出構成からなる所定数設けられた特別変動態様の出現頻度を互いに異なるようにし、前記特別変動態様の出現頻度を多くした場合に前記信頼度を低くし、前記特別変動態様の出現頻度を少なくした場合に前記信頼度を高くすることを特徴とする。
【0012】
更に、本発明の遊技機において、前記記録手段にて記録された複数の変動態様決定テーブルには、極めて出現頻度を低くした変動態様を少なくとも1つ以上含む変動態様決定テーブルを有することを特徴とする。
【0013】
更にまた、本発明の遊技機において、前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理に基づいて、所定の変動態様の実行時に行われる、表示図柄、表示図柄の背景、変動態様の実行表示速度、遊技機に設けられた電飾の演出態様の少なくとも何れか1つを変更する変更手段を有することを特徴とする。
【0014】
更にまた、本発明の遊技機は、前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理に基づいて、複数の変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選ぶ選択処理を、所定の抽選手段の抽選結果にて決定することを特徴とする。
【0015】
更にまた、本発明の遊技機は、前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理に基づいて、切り替えられた変動態様決定テーブル毎に対応させた告知を行う告知手段を有することを特徴とする。
【0016】
更にまた、本発明の遊技機用のプログラムは、所定条件の成立に基づいて判定手段により判定を行い、その判定に応じて出現させる変動態様を可変表示装置にて表示し、予め定められた判定結果である場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態ヘと移行させる遊技機用のプログラムにおいて、前記特定遊技状態となる場合とならない場合とに応じて表示させる複数種類の変動態様と、前記判定手段による予め定められた判定結果とさせる発生頻度に基づいて定めた信頼度とを対応させた変動態様決定テーブルを記録した第1記録手段、前記判定手段による判定に応じて出現させる変動態様に対応させた前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が、少なくとも1つある変動態様決定テーブルを所定数設けて記録した第2記録手段、前記記録された変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選択させる切り替え処理を所定のタイミングで切り替え手段、として前記遊技機に対し機能させるための遊技機用プログラムである。
【0017】
この構成によれば、遊技機用プログラムが、業務用または家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等に読み込まれることにより、業務用または家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等を遊技機として機能させることができる。
【0018】
更にまた、本発明の遊技機用の記録媒体は、所定条件の成立に基づいて判定手順により判定を行い、その判定に応じて出現させる変動態様を可変表示装置にて表示し、予め定められた判定結果である場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態ヘと移行させる遊技機の制御手順を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記特定遊技状態となる場合とならない場合とに応じて表示させる複数種類の変動態様と、前記判定手段による予め定められた判定結果とさせる発生頻度に基づいて定めた信頼度とを対応させた変動態様決定テーブルを記録した第1記録手順と、前記判定手順による判定に応じて出現させる変動態様に対応させた前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が、少なくとも1つある変動態様決定テーブルを所定数設けて記録した第2記録手順と、前記記録された変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選択させる切り替え処理を所定のタイミングで行わせる切り替え手順と、を記録し、遊技機として機能させるための制御手順として記録したことを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、本発明の各請求項に係わる遊技機における全ての構成要件を当該プログラム及び当該プログラムを記録した記録媒体の構成要件として、各々の発明とすることができる。また、当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、ROM(Read Only Memory)、MO(Magnet Optical)、CD(Compact Disk)、磁気記憶媒体等が例示できる。
以上の各構成は、可能な限り互いに組み合わせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付した図面に基づいて更に詳細に説明する。
本実施の形態では、弾球遊技機に設置されている遊技球発射装置により発射される弾球(以下特に断らない限り「パチンコ玉」という。)を使う弾球遊技機(以下「パチンコ遊技機」という。)を例示する。
【0021】
本実施の形態に示すパチンコ遊技機Iは、風適法(風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律)の内規上「第1〜3種」に区分される。
【0022】
先ずパチンコ遊技機Iの全体像を図1及び図2を用いて説明する。
図1は、パチンコ遊技機Iをその正面側から見た斜視図であり、図2はその正面図である。
【0023】
パチンコ遊技機Iにおける遊技盤1には、遊技球発射装置であるハンドル28の操作によって発射されたパチンコ玉を遊技盤1内に誘導する誘導レール2がほぼ円状に植立されている。そして、誘導レール2で画成されたほぼ円形な領域が遊技領域3となる。
【0024】
遊技領域3のほぼ中央部には、液晶表示により数字,記号,模様などの複数の識別情報(以下、「図柄」という。)を可変表示する図柄表示装置30が設置されている。なお、図柄表示装置30により表示される図柄は、液晶表示によるものに限らず、回転ドラムの表面に図柄が描かれたもの,回転球体の表面に図柄が描かれたもの,ドットマトリクスランプ表示器,CRT,EL表示器等、図柄を変動表示できるものであればよい。
【0025】
図柄表示装置30は、遊技盤1の略中央部に設けられ、当該図柄表示装置は周知である3桁の図柄による変動表示態様と確定停止表示態様を表す判定結果表示部32とを有する。この判定結果表示部32a〜32cに表示される3桁の図柄は、次のように表示される。すなわち、始動入賞口4の付近に設けられた始動入賞球検知センサ5が入賞玉を検知する(所定条件の1つが達成される)と、検出された信号がパチンコ遊技機I内部に設けられた入力インターフェース58(図3参照)を介して主制御装置60に送られる。すると、主制御装置60において、特別な遊技状態とするか否かを判定する判定プログラムが実行され乱数抽選が行われ、抽出された値に基づき各変動する図柄と変動図柄の背景の変動表示態様、及び変動仮停止図柄の表示態様が決定されて、最終的に判定結果表示部32a〜32cに当り、外れを示す確定停止図柄を表示する。
【0026】
なお、当該確定停止図柄の組み合わせが所定の確定停止表示態様となると、遊技者が有利にゲームを進めることのできる特定遊技状態(大当り)または特別遊技状態(大当り確率上昇変動付き大当り)等が始まるようになる。
【0027】
特定遊技状態は、判定結果表示部32a〜32cの変動表示が全て停止した後に定められた期間内現出される大当り状態をいい、また、特別遊技状態は、前記特定遊技状態終了後に定められた期間内現出される大当り確率上昇変動状態をいう。特定遊技状態あるいは特別遊技状態にならなければ外れである。よって3桁の図柄32a〜32cは、大当りの有無を決定する図柄であるのでこれを特別図柄という。
【0028】
3桁の図柄32a〜32cの少なくとも1つが変動中の態様を図柄の変動表示態様といい、特別図柄の特定の挙動(変動中の挙動:図柄の変動仮停止表示演出やリーチ演出など)や特別図柄の背景の変動表示態様(キャラクタや背景等の変化を用いた予告演出など)も含まれる。これに対し、図柄32a〜32cが全て停止したときの表示態様を確定停止図柄態様という。図柄が変動表示態様から確定停止態様に移行することで、大当りなのか外れなのか、また大当りした場合にはどの図柄の揃いで大当りしたのか、または前記大当り確率上昇変動付き大当りか否かが遊技者に知らされる。よって、図柄の変動表示態様が確定停止図柄態様と関係しているということができる。
【0029】
また、図柄表示装置30の表示画面には、特別図柄の背景の変動表示態様を表示するための特定領域50が設けられている。
【0030】
図柄表示装置30の上方には、保留玉表示35a〜35dとが設けられている。
【0031】
また、図柄表示装置30の下方には、前述の始動入賞口4が設けられている。始動入賞口4は、ここにパチンコ玉が入ると特別図柄変動の起因となるので、始動入賞口4にパチンコ玉が入った場合を始動入賞したというと共に、始動入賞口4は始動口ともいう。なお、入賞したパチンコ玉を以下特に断らない限り「入賞玉」という。入賞の有無は、始動入賞口4にパチンコ玉が入ると、パチンコ玉は入賞玉検出器である入賞検知センサ5によって検出することで判断される。
【0032】
図柄変動中に始動入賞口4に入賞したパチンコ玉の数は、図柄変動の開始条件となる保留玉として所定の最大数(例えば4個)まではパチンコ遊技機Iの保留玉記憶メモリ(RAM60c)に記憶され図柄変動終了時に1つ毎に記憶が消去される。なお保留玉記憶メモリへの記憶個数のことを特別図柄作動記憶個数ということにする。
【0033】
保留玉数は、遊技盤面上に設けられた保留ランプである保留玉表示LED35a〜35dの点灯数によって遊技者にわかるようになっている。そして点灯している保留玉表示LED35a〜35dの数から、遊技者は、残りどれだけ図柄変動(ドラムの回転)するかを知ることができる。よって点灯している保留玉表示LED35a〜35dの数は、前記図柄変動の開始条件となる入賞についてその所定の有効回数(例えば4回)を示す始動記憶情報といえる。
【0034】
また、始動入賞口4の近傍には、変動入賞装置に該当する大入賞装置69が設けられている。大入賞装置69は、通称アタッカーと呼ばれる形式のもので、通常状態では大入賞口8を閉鎖する開閉部材7を有してパチンコ玉が入賞されないようになっており、前記特定遊技状態時の場合のみ一定期間、図示しない遊技盤裏面に設けられたソレノイドにより開閉部材7を手前側に倒れさせて開放し、大入賞口8に容易にパチンコ玉が入賞できるようになっている。なお、一定期間とは、例えば、所定時間(例えば29〜30秒くらい)経過するまで、あるいは所定数(例えば9〜10玉)の入賞玉が発生するまでの期間をいう。
【0035】
大入賞口8に入賞した際のパチンコ玉を検出するよう大入賞球検知センサ72を配置して大入賞パチンコ玉を検出する。また、当該内部には所定の確率にて通過するよう設けられた継続入賞領域(図示せず)が設けられ、この継続入賞領域を通過するパチンコ玉を検出するために配置された継続球検知センサ73により継続入賞パチンコ玉を検出し、取得した大入賞検出信号と継続入賞検出信号を入力インターフェース58を通じて主制御装置60へ送るようにしている。よって、これら大入賞球検知センサ72と継続球検知センサ73で検出された信号により大入賞装置69の継続制御を主制御装置60のROM60bに組み込まれたプログラムにより実行させるようになっている。
【0036】
図柄表示装置30の上方には、飾りLED55’が設けられている。なお、飾りLED55’は所定入賞発生時等に発光色又は輝度を変化させるか、あるいは点滅具合を変化させることでその旨を報知する。
【0037】
そして、図柄表示装置30は、例えば、特別図柄を変動表示すると共に、大当りを示す図柄、リーチ状態を含む予告演出(予兆告知や前兆告知を含む)、特定遊技状態(大当り状態)や特別遊技状態(大当り確率上昇変動付き遊技状態)を教示するように制御されている。なお、図柄表示部32に表示される図柄が予め決められた特定図柄の組合せ(例えば、「3」、「3」、「3」や「7」、「7」、「7」)で大当りした場合、この大当りの遊技状態が終了した後にも引き続いて大当りが発生しやすい状態(大当り確率上昇変動付き遊技状態)に移行する。
【0038】
また、図柄制御装置61は主制御装置60と接続しており、主制御装置60が出力する所定信号(以下、コマンドと称す)に基づき図柄表示装置30を制御する。すなわち、主制御装置60(ROM60b)において大当り判定プログラムで大当りの有無が判定され、次に、図柄制御装置61(ROM61b)による図柄判定プログラムで引き当てた乱数により停止させる特別図柄が判定され、これら判定結果を示すコマンドに応じて図柄制御装置61は、図柄表示装置30の図柄表示部32に表示される図柄の変動を開始し、変動開始後一定時間が経過すると、例えば左・中・右の順(停止順は任意でも良い)で特別図柄32a,32b,32cの変動を仮停止させて特別図柄の組合せを図柄判定プログラムの判定に基づき確定停止させる。そこでこの実施の形態では、左側の特別図柄32aを第1停止図柄、中の特別図柄32bを第2停止図柄、右側の特別図柄32cを第3停止図柄という。
【0039】
また、主制御装置60(ROM60b)において変動パターン判定プログラムで引き当てた乱数によりリーチ状態等の予告演出の有無を含む変動パターンが判定され、これら変動パターンを示すコマンドを図柄制御装置61が受信すると、図柄表示装置30は、この変動パターンに基づきリーチ演出等を含む予告演出を表示させるようになる。また、大当り判定プログラムで大当りと判定されていれば、特定遊技状態(大当り遊技状態ともいう)となり、図柄表示装置30は所定の告知演出の後、表示画面に3つの同種の図柄が揃った大当りを表示する。
【0040】
すなわち、パチンコ玉が始動入賞口4に入賞して入賞検出センサ5がONすると、主制御装置60のROM60bに組み込まれた大当り判定プログラム、図柄判定プログラムおよび変動パターン判定プログラムによりそれぞれ乱数が引き当てられる。従って、大当り判定プログラムで引き当てた乱数が予め定められていた大当り乱数と同じであれば大当りと判定され、大当り用の図柄判定プログラムで引き当てた乱数により特別図柄の組合せ内容が判定される。また、変動パターンは、大当りの場合と外れの場合とでは異なる選択テーブルより判定する。
【0041】
[変動態様決定テーブルの当り及び外れの振分けと、信頼度の説明]
一実施例として図14(a)に示すように、大当りの出現率(1/315)、外れの出現率(314/315)とし、大当り及び外れの振分け総数(分母)を各々200とした場合、主制御装置60側(ROM60b)に記録されている変動パターン選択テーブルにおける所定変動態様の信頼度の振分け数値は図14(b)に示すように設定される。すなわち、変動バターン選択テーブル(b)は、複数設定された所定変動態様の中のリーチ態様の有る又は無しと、大当り移行となる出現率を対応させた設定とする。
【0042】
従って、主制御装置60側(ROM60b)に記録されている変動パターン選択テーブルは、大当り出現率(リ−チ有り:0.32%、リーチ無し:0%)、外れ出現率(リーチ有り: 9.97%、リーチ無し:89.71%)、トータル出現率(リーチ有り:10.29%、リーチ無し:89.71%)、信頼度(リーチ有り: 3.1%、リーチ無し:0%)となるように算出され設定されるようになる。
【0043】
―方、図柄制御装置61側(ROM61b)は、所定変動態様の中の各々異なるリーチ態様A〜Dと大当り移行となる信頼度との対応において少なくとも1つを異ならせた複数の変動態様決定テーブル(図14(c)〜(e)参照)が設定されており、主制御装置60側の変動パターン判定プログラムにより引き当てられた乱数に応じて例えばリーチ態様付き変動パターンが選択され、図柄制御装置61側で変動態様決定テーブル(c)が選択されている揚合の当該リーチ態様Bの信頼度は 0.8%となり、変動態様決定テーブル(d)の選択時には信頼度0%(リーチ態様Bは選択されない設定になっているため出現することはない)、変動態様決定テーブル(e)の選択時には信頼度 1.6%となるため、可変表示装置にてリーチ態様Bが出現しても選択されている変動態様決定テーブルに応じて、信頼度及び出現頻度をも異ならせることができるから、遊技者に与える印象(イメージ)又は遊技性を変更することができるようになる。
尚、この複数の変動態様決定テーブルの何れかを選択する手順は図13に基づき後述する。
【0044】
また、図柄表示装置30の上下方部の左右側方には風車が設けられている(なお、風車の内部に発光ランプを設けてもよいこととする)。更に、大入賞装置69の左右両脇、パチンコ遊技機Iの上方中央部と左右側端部には、補助飾りランプが設けられている。
【0045】
補助飾りランプ等の電飾品55(図3参照)は、半透明の合成樹脂材料にて形成された樹脂製レンズと、この樹脂製レンズ内に設けられた蛍光灯やLED等にて構成され、遊技の進行状態に応じて点灯又は点滅される。すなわち、光の演出装置としての機能を備える。なお、電飾品55はランプ制御装置62に接続されており、例えば、遊技の進行状態が大当り状態等に移行したことを受けて点灯消灯を繰り返すように制御されている。なお、ランプ制御装置62は主制御装置60と接続しており、主制御装置60が出力するコマンドに基づき電飾品55を制御する。
【0046】
また、図柄表示装置30上部に設けられたスピーカー42,42を含む音声発生装置56(図3参照)は、遊技の進行状態に応じて音声を出力する。すなわち、音の演出装置としての機能を備える。なお、音声発生装置56は、音声制御装置63に接続されており、例えば、遊技の進行状態が大当り状態等に移行したことを受けて音声を出力するように制御されている。なお、音声制御装置63は主制御装置60と接続しており、主制御装置60が出力するコマンドに基づき音声発生装置56を制御する。
【0047】
そして、このパチンコ遊技機Iは、プリペイドカードシステムに対応しており、隣接してプリペイドカードユニット(CRユニット)IIが備えられている。
【0048】
プリペイドカードユニットIIは、その内部にカードリーダ29を備えており、遊技者は遊技の実行前に購入しておいたプリペイドカード35をこのカードリーダ29の読取口33に挿入し、パチンコ遊技の実行準備に入る。そして、遊技を行う際には、貸出ボタン36を押すことによりパチンコ玉を貸りる。貸りた玉は上皿13a内に流れ込むようになっている。パチンコ玉の貸出が不要になった場合には、返却ボタン38を押すことによりプリペードカード35を取り出すことになる。
【0049】
貸出ボタン36や返却ボタン38の右側には、パチンコ玉の発射装置である操作用ハンドル28が設置されている。
【0050】
次に、パチンコ遊技機Iを制御する各種制御装置について図3に基づき説明する。
主制御装置60は、パチンコ遊技機Iを統括して制御するメインの制御装置であり、CPU60aと、CPU60aの処理事項を一時記憶するRAM60cと、主制御装置60で行う各種プログラムを記憶するROM60bとを備えている。ROM60bに記憶されたプログラムには大当り判定プログラム、図柄判定プログラム、変動パターン判定プログラム及びテーブル判定プログラム等が挙げられる。この主制御装置60は、各副制御装置(図柄制御装置61、ランプ制御装置62、音声制御装置63、払出制御装置64及び発射制御装置65等のそれぞれを副制御装置とする)と連結している。そして、主制御装置60は、大当り判定プログラムで引き当てた大当りの有無や、図柄判定プログラムで引き当てた図柄や、変動パターン判定プログラムで引き当てた予告演出を含む変動パターンや、テーブル判定プログラムで判断した変動態様決定テーブルを報知するコマンドのデータを各副制御装置側へ送信する。
なお、本発明にかかる弾球遊技機ではハード的な乱数生成手段に限られず、ROM60bに記録されたプログラム処理によるソフト的な乱数生成手段を用いても良い。
【0051】
図柄制御装置61は、主制御装置60の処理に基づき画像(図柄の変動表示)処理を行う副制御装置となり、この図柄制御装置61には、CPU61aと、CPU61aの処理事項を一時記憶するRAM61cと、図柄制御装置61で行う各種制御プログラムを記憶するROM61bが設けられている。ROM61bに記憶されたプログラムには、メインプログラムや主制御装置60による割込処理プログラムや図柄制御装置61のVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ:画像表示用プロセッサ)による割込処理プログラム等が挙げられる。また、図柄制御装置61は、パレット数・色数・スプライト数等のグラフィック情報を管理、制御するVDP制御装置51や図柄表示装置(特別図柄液晶画面)30と接続し、普通図柄LED34,34’と接続している。
【0052】
ランプ制御装置62は、盤面ランプ55や保留玉表示LED34a〜34d,35a〜35d等の電飾品と接続し、主制御装置60の処理に基づき照明による演出及び表示処理を行う副制御装置となる。このランプ制御装置62には、CPU62aと、CPU62aの処理事項を一時記憶するRAM62cと、照明による演出プログラム等を記録するROM62b等が設けられている。
【0053】
音声制御装置63は、主制御装置60の処理に基づき音声による演出処理を行う副制御装置となり、この音声制御装置63には、CPU63aと、CPU63aの処理事項を一時記憶するRAM63cと、音声による演出プログラム等を記録するROM63b等が設けられ、音声発生装置56と接続されている。
【0054】
払出制御装置64は、主制御装置60の処理に基づき遊技球の払出処理を行う副制御装置となり、この払出制御装置64には、CPU64aと、CPU64aの処理事項を一時記憶するRAM64cと、払出処理プログラム等を記録するROM64b等が設けられている。
【0055】
発射制御装置65は、遊技者のハンドル操作により発射装置68を制御して遊技球を遊技盤1内に発射処理を行う副制御装置となる。この発射制御装置65には、CPUと、CPUの処理事項を一時記憶するRAMと、制御プログラム等を記録するROM等を設けることもできる。
【0056】
[主制御プログラムの説明]
次に、主制御装置側が行う処理を、「電源投入時処理(図4参照)」、「特別図柄管理処理(図5参照)」の各フローチャートに基づき更に詳しく説明する。電源投入時処理は、図4に示すように、電源投入後最初に実行される処理で、主制御装置60のCPU60aの動作設定等の初期設定を行った後、繰り返し実行するループ処理を構成する。
【0057】
すなわち、電源が投入されると、CPU60aはRAMアクセス許可等、CPU60aの動作に関する初期設定処理を行う(ステップ100)。この初期設定処理にて、CPU60aは電源断チェック処理を行い、この電源断チェック処理では、電源断発生後の電源投入か否か、(電源復帰からの起動か、又は通常状態からの起動か)の振り分けを行う。この振り分けの条件は3項目あり、(1)RAMクリアスイッチの状態、(2)電源断発生時にセットするフラグの値、(3)電源断発生時の全RAM領域の内容と電源投入時の全RAM領域の内容、である。
【0058】
そして、所定データの実行や副制御装置への起動時コマンドの送信、又はエラー状態の場合に電源断前の状態に復帰させてエラー解除、等をした後、メインルーチン移行への許可をする処理を行う。
【0059】
次に、ステップ101からステップ113までのメインルーチンとなるシステムタイマ割込処理が行われる。このシステムタイマ割込処理は、定期的(例えば、3ms)に実行する処理で、タイマの更新や特別図柄大当り判定用乱数の更新等も行う。よって、主制御装置60に内蔵されたクロックからのリセット信号毎に、同じく主制御装置60に内蔵されたCPU60a・ROM60b・RAM60cの処理にて繰り返し行われるマシンサイクルである。
【0060】
次に、CPU60aは初期設定処理(ステップ100)の後、遊技目的(大当り判定・演出選択・表示図柄選択・可変当り選択・・・など複数)に応じて対応させた乱数範囲を適宜に設定し、該乱数範囲内における乱数更新を電子的な手段により定期的に行い更新させ続ける処理を行う(ステップ101)。
【0061】
次に、CPU60aは入力情報に係るポート読み込みを行う。このポート読込において、CPU60aは始動入賞球検知センサ(第1種始動口スイッチ)5,5・・等、スイッチ入力関連の読込及びエッジ検出を行い、次に、CPU60aは入力管理として遊技機盤面に設けられた全ての所定入賞口、又は入賞領域により入賞と検知された情報の管理処理、及び、他の処理工程を行う上で使用できる形に整える制御処理を行う(ステップ102)。
【0062】
次に、CPU60aは補給球切れエラーや皿満タンエラー等の異常監視処理を行い(ステップ103)、CPU60aは、普通図柄制御処理を行う(ステップ104)。この普通図柄制御処理において、CPU60aは普通図柄34,34’と定めた図柄による変動開始から停止までの動作管理及び普通図柄電動役物制御処理(ステップ108)へのコマンド送信準備を行う。この場合、遊技盤1上に設けられた通過チャッカー9a,9bの近傍の通過入賞球検知センサ75の検知を起因として、普通図柄変動開始時に、当該変動に基づく当り判定、変動時間の決定を行い、当りの場合は、普通図柄電動役物15a(電動チューリップ等の可動入賞装置)の可動に係る処理等を行う送信準備をする。
【0063】
次に、CPU60aは特別図柄制御処理を行う(ステップ105)。この特別図柄制御において、CPU60aは、可変図柄表示装置30に表示される特別図柄と定めた図柄による変動開始から停止までの管理及び可変図柄表示制御処理(ステップ107)又は大入賞領域制御処理(ステップ109)へのコマンド送信準備を行う。この場合、入力管理処理(ステップ102)による所定入賞検知に基づく変動開始時に、当該変動による当り判定、この当りの判定結果に対応して実行させる変動時間などの演出の内容決定のために抽出する乱数を判定処理して決定する。また、CPU60aは、大当りの場合に大当りラウンド数、大入賞口開閉チェック等の管理を行う。
【0064】
次に、CPU60aは出力管理処理を行う(ステップ106)。この出力管理処理は、各副制御装置側(可変図柄表示、遊技利益払出、ランプ、音声などに係る制御装置)へ送信させるコマンドのデータを出力編集して送信制御する管理処理や、外部(ホールや試験機関など)の集中管理コンピュータへ所定の情報を送信するための管理処理などを行う処理である。
【0065】
次に、CPU60aは可変図柄表示制御処理を行う(ステップ107)。この可変図柄表示制御処理は、普通図柄制御処理(ステップ104)又は、特別図柄制御処理(ステップ105)により得られた情報に基づき、LCD(Liquid Crystal Display)やLED(Light Emitting Diode)などによる図柄表示装置30や普通図柄表示装置34による演出態様の制御を行う処理である。
【0066】
次に、CPU60aは普通図柄電動役物制御処理を行う(ステップ108)。この普通図柄電動役物制御処理は、普通図柄制御処理(ステップ104)等で得られる情報に基づき、普通図柄電動役物15aによる変動態様の制御を行う処理である。
【0067】
次に、CPU60aは大入賞領域制御処理を行う(ステップ109)。この大入賞領域制御処理は、特別図柄制御処理(ステップ105)等で得られる情報に基づき、1度に多くの利益が得られる大入賞領域近傍に備えられた変動装置の可動部動作(例えば、大入賞口を開閉する可動板7)の開始から終了までの変動態様の制御を行う処理である。
【0068】
次に、CPU60aは払出制御処理を行う(ステップ110)。この払出制御処理は、入力管理処理(ステップ102)又は、特別図柄制御処理(ステップ105)等により得られた情報により生じる遊技状態に応じた遊技利益(所定数の遊技媒体等)の払出を行うための払出制御を行う処理である。
【0069】
次に、CPU60aはランプ・LED制御処理を行う(ステップ111)。このランプ・LED制御処理は、遊技状態の進行状況に応じた光の演出を行うための遊技領域3に備えられたランプ・LED等の制御を行う処理である。
【0070】
次に、CPU60aは音声出力制御処理を行う(ステップ112)。この音声出力制御処理は、遊技状態の進行状況に応じた音の演出を行うためのスピーカー等の音声発生装置56に対する音声制御を行う処理である。
【0071】
次に、CPU60aは電源が切られているか否かを判断し(ステップ113)、電源が切られていれば(ステップ113:YES)、処理を終了する。一方、電源が切られていなければ(ステップ113:NO)、ステップ101からのメインルーチン処理を繰り返す。
【0072】
[特別図柄管理処理]
次に、特別図柄管理処理を図5に基づき説明する。なお、主制御装置60は入力管理処理(ステップ102)で既に処理された入賞状況関係を後述する所定条件と照らし合わせて実行する。
【0073】
すなわち、主制御装置60のCPU60aは、特別図柄制御処理(図4のステップ105)がスタートすると、特別図柄管理処理を介して特別図柄関連タイマの更新(ステップ201)、特別図柄ゲーム制御処理(ステップ202)等を行う。なお、特別図柄関連タイマの更新とは、特別図柄の変動時間、特別図柄確定時間、大当り時間、特別電動役物開放時間などの始まりから終わりまでの時間を更新することをいう。また、特別図柄ゲーム制御処理とは、ステップ201で述べた特別図柄関連タイマの監視処理のことをいう。
【0074】
次に、CPU60aは、特別図柄ゲーム制御処理がスタートすると、特別図柄作動記憶個数チェック処理(ステップ211)、特別図柄変動時間監視(ステップ212)、特別図柄確定時間監視(ステップ213)、大当り開始表示時間監視(ステップ214)、特別図柄電動役物開放監視(ステップ215)、特別図柄電動役物閉鎖後監視(ステップ216)、大当り終了表示時間監視(ステップ217)、特別図柄作動終了監視(ステップ218)、等を行い、図4のステップ105に戻る。
【0075】
[特別図柄作動記憶個数チェック処理]
次に、特別図柄作動記憶個数チェック処理(ステップ211)を説明する。
特別図柄作動記憶個数チェック処理がスタートすると、図6に示すように、CPU60aは作動記憶個数(入賞数)が「0」か否かを判定する(ステップ301)。判定の結果、作動記憶個数が「0」であれば(ステップ301:YES)、CPU60aは客待ちデモ表示を図柄表示装置30に表示させるための処理を行い(ステップ302)、図5のステップ211の次処理に移行する。
【0076】
一方、作動記憶個数が「0」でなければ(ステップ301:NO)、CPU60aは特別図柄変動開始時RAM設定処理を行い(ステップ311)、乱数を抽出して特別図柄大当り判定処理を行うと共に(ステップ312)、特別図柄変動時間短縮判定処理を行う(ステップ313)。
【0077】
次に、CPU60aは前記特別図柄大当り決定に基づき特別図柄変動パターンを選択し(ステップ314)、特別図柄の停止図柄を決定する(ステップ315)。
【0078】
次に、CPU60aは入賞記憶数と対応させた特別図柄記憶領域をシフトし(ステップ316)、特別図柄変動時間を設定する(ステップ317)。
【0079】
次に、CPU60aは特別図柄作動記憶個数を「−1」し(ステップ318)、入賞検知情報があれば特別図柄作動記憶個数に応じてカウンタを加算し(ステップ319)、図6のステップ211の次処理に移行する。
【0080】
[入力管理処理]
次に、入力管理処理を図7に基づき説明する。なお、主制御装置60は始動入賞口4を含む入賞口にパチンコ玉が入賞したことを示すスイッチ信号(センサ信号)に基づいて各スイッチの入力チェックを行う。
【0081】
すなわち、主制御装置60のCPU60aは、入力管理処理(図4のステップ102)がスタートすると、特別図柄関連スイッチの入力チェック(ステップ401)、普通図柄関連スイッチの入力チェック(ステップ402)、賞球関連スイッチの入力チェック(ステップ403)、等を行う。
【0082】
次に、CPU60aは特別図柄関連スイッチの入力チェック(ステップ401)において、始動口スイッチチェック処理(ステップ411)、カウントスイッチ通過処理(ステップ412)、特定領域スイッチ通過処理(ステップ413)、等を行う。
【0083】
そして、CPU60aは始動口スイッチチェック処理(ステップ411)を起動させると、始動入賞球検知センサ5が「ON(入賞あり)」か否かを判定する(ステップ421)。CPU60aは判定の結果、始動入賞球検知センサ5が「ON」であれば(ステップ421;YES)、ステップ422の処理に進み、「ON」でなければ(ステップ421;NO)、ステップ411の次処理に戻る。
【0084】
CPU60aは、ステップ422の処理において、特別図柄作動記憶個数(記憶ステータス値)を「1」加算する。
【0085】
[コマンド送信管理処理]
次に、出力管理処理(ステップ106)内で行われるコマンド送信管理処理を図8に基づき説明する。
このコマンド送信管理処理は、特別図柄制御コマンド送信処理(ステップ501)、普通図柄関連コマンド送信処理(ステップ502)、ランプ/音声関連コマンド送信処理(ステップ503)の手順で行われる。
【0086】
そして、CPU60aは、特別図柄制御コマンド送信処理(ステップ501)がスタートすると、特別図柄作動記憶個数コマンド送信処理(ステップ511)を行って後、特別図柄制御コマンド送信処理(ステップ512)を行う。
【0087】
[特別図柄変動パターン選択処理]
次に、特別図柄変動パターン選択処理(図6のステップ314)を図9に基づき説明する。
CPU60aは、特別図柄制御コマンド送信処理にて図柄制御装置61が特別図柄変動パターンを受信すると、変動パターン選択用乱数値を取得し(ステップ601)、この乱数値に基づき複数あるうち既に定められている所定の変動態様決定テーブルの変動パターン番号を取得する(ステップ602)。
【0088】
CPU60aは、取得した乱数値が変動態様決定テーブルの変動パターン選択用乱数範囲値内かチェックし(ステップ603)、範囲値内か否かを判定する(ステップ604)。判定の結果、範囲値内でなければ(ステップ604:NO)、次の変動パターンのブロックにポイントを移し(ステップ605)、ステップ603からの処理を繰り返す。一方、範囲値内であれば(ステップ604:YES)、変動パターン番号をRAMに格納し(ステップ606)、図6のステップ314の次処理に移行する。
【0089】
[図柄制御装置の処理]
次に、副制御装置である図柄制御装置61が図柄可変表示装置30にて変動態様の表示を実行する場合を具体的に説明する。なお、変動態様の表示の実行は、ROM61cに格納された変動パターンのデータと変動パターン実行プログラムに基づき行われる。
まず、図柄制御装置61が行うメイン処理プログラムを図10に基づき説明する。なお、メイン処理プログラムは、電源投入時の初期設定処理(ステップ701)を含み、ステップ702〜706の処理を主制御装置60の処理に基づいて行う。
【0090】
すなわち、図柄制御装置61のCPU61aは電源投入後、初期設定処理を行う。すなわち、CPU61a自体の初期設定処理(ステップ701)を行い、RAM61bのクリア処理(残存データの消去)やVDP装置51の初期設定を行う。
【0091】
ついで、CPU61aは、主制御装置60より受信した信号に対し、受信信号チェック処理(ステップ702)を行う。なお、主制御装置60より信号を受信すると、CPU61aは、主制御装置割込処理を行う。この主制御装置割込処理は後述する。次にCPU61aは、図柄表示部30へ図柄を表示するためのVDPデータを生成する処理(ステップ703)を行う。なお、VDPデータを送信する際にCPU61aはVブランク割込処理を行う。このVブランク割込処理も後述する。次に、CPU61aは乱数更新処理(ステップ704)を行う。乱数更新処理は、映像用予告演出決定用乱数など目的に応じて定めた演出データ設定用カウンタ値を更新する。次に、CPU61aは描画終了フラグチェック処理を行う(ステップ705)。そして、CPU61aは、描画が終了しているか否かを判断し(ステップ706)、描画終了でなければ(ステップ706;NO)、ステップ704の処理に戻る。一方、ステップ706の判断で描画終了であれば(ステップ706;YES)、ステップ702の処理に戻る。
【0092】
なお、主制御装置60から送信されるコマンド(所定出力信号)をトリガーとして図柄制御装置61のCPU61aが処理を開始する主制御装置割込処理について図11に基づき説明する。主制御装置60から送信されるコマンドは、図柄確定信号や大当りの有無を示す信号や変動パターンの判定結果やエラー信号を示す8ビットのコマンドを例示できる。
【0093】
すなわち、CPU61aは、主制御装置60からコマンドが送信されてくると、主制御装置60から送信されるコマンド(変動態様実行用データ)をRAM61bに格納する(ステップ801)。すると、CPU61aは、メイン処理プログラムにおいて主制御装置割込処理が入ったステップに戻り、次に主制御装置60からコマンドが送信されてくるまで待機する。
【0094】
次に、液晶画面(図柄表示部30)に画像を表示する際、VDPは描画面を1秒間に60回程切り替えて表示させるが、Vブランク割込処理(図12参照)は、描画面と新規描画面との切り替えタイミングで、VDPへデータを転送させる処理である。
【0095】
すなわち、切り替えるタイミングを監視して、CPU61aは、VDPデータをVDPに送信する(ステップ901)。そして、CPU61aは、Vブランク割込処理が入ったステップに戻り、VDPデータ生成処理706によるVブランク割込処理命令に応じて送信処理を繰り返す。
【0096】
次に、図10のステップ702の受信信号チェック処理を図13に示すサブプログラムのフローチャートで説明する。
すなわち、CPU61aは、主制御装置60から例えば、コマンドが送信され、受信信号チェック処理が開始されると、RAM61bから受信データを読み込み(ステップ711)、受信データを解析する(ステップ712)。
【0097】
次に、CPU61aは、解析したデータがリーチ態様を含む変動パターンからなるコマンドか否かを判定し(ステップ713)、リーチ態様を含む変動パターンからなるコマンドでなければ(ステップ713:NO)、CPU61aは、解析結果を基にリーチ態様を含まない変動態様となるアニメーションデータを設定する(ステップ714)。
【0098】
ステップ713の判断において、リーチ態様を含む変動態様からなる変動パターンであれば(ステップ713:YES)、CPU61aは、当りか否かの判定を行い(ステップ715)、当りであれば(ステップ715:YES)当り時のデータテーブルブロックを選択し(ステップ716)、当りでなければ(ステップ715:NO)外れ時のデータテーブルブロックを選択する(ステップ717)。
【0099】
次に、CPU61aは、所定の遊技状態又は所定の入賞などを契機とした乱数抽選又は所定条件達成により決められた値と前記選択されたデータテーブルブロックに応じて所定切り替え条件達成により定められている変動態様決定テーブルと照合する(ステップ718)。すなわち、所定の遊技状態又は所定の入賞又は所定の抽選結果等の切り替え条件が満たされた場合に第1変動態様決定テーブル(図14(c))、第2変動態様決定テーブル(図14(d))、第3変動態様決定テーブル(図14(e))の何れかを選択する。
【0100】
次に、CPU61aは、所定の信頼度と対応させたリーチ態様を含む変動態様決定用乱数値を取得し(ステップ719)、選択された変動態様決定テーブルから取得した乱数値に基づき所定のリーチ態様を含む変動態様となるアニメーションデータを決定し(ステップ720)、決定したアニメーションデータを設定する(ステップ721)。そして設定が終了すれば、CPU61aは、メイン処理プログラムのステップ702に戻り、ステップ702以降の処理を行う。
【0101】
すなわち、本発明の遊技機は、所定条件の成立に基づいて判定を行い、その判定に応じて出現させる変動態様を可変表示装置にて表示し、予め定められた判定結果である場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態ヘと移行させる遊技機において、前記特定遊技状態となる場合とならない場合とに応じて表示させる複数種類の変動態様と、前記判定手段による予め定められた判定結果とさせる発生頻度に基づいて定めた信頼度とを対応させた変動態様決定テーブルを記録手段に記録し、前記判定手段による判定に応じて出現させる変動態様に対応させた前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が、少なくとも1つある変動態様決定テーブルを所定数設けて記録手段に記録し、前記記録された変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選択させる切り替え手段を設け、所定のタイミングで切り替え処理を行わせる。
【0102】
この構成によれば、1つの遊技機でありながら、予告演出(リーチ態様等)の信頼度が異なる遊技性を複数持つ遊技者の嗜好に対応できる飽きにくい遊技機を提供できる。なお、切り替え手段を作動させる契機、すなわち、所定のタイミング(切り替え条件の成立)とは、遊技機に設けられた外部入力手段による入力、電源投入時又は所定の遊技操作における入賞に基づく乱数抽選などの判定の成立、又は遊技履歴に基づく特定の遊技状態になった時など、何れでもよい。また、切り替え処理の実行時期は、実行中の変動態様終了時、所定の遊技状態(たとえば、大当り等)の終了時を例に挙げることができるが、これに限られるものではない。
【0103】
また、遊技の進行に係る制御信号を出力する主制御装置に基づいて出力された制御信号により遊技機の少なくとも一部を制御する副制御装置を備えた遊技機である場合、前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理は、前記主制御装置内、又は前記副制御装置内、又は前記主制御装置内および前記副制御装置内にて処理されるようにしてもよい。
【0104】
更に、前記判定手段による判定に応じて出現させる変動態様の選択頻度を異なるようにするためには、例えば、前記判定結果に基づいて所定の乱数範囲から乱数を抽出し取得した乱数の値に応じて所定の変動態様を選択し出現させる場合には、多くの前記乱数の値と特定の変動態様とを対応させた時は、その特定の変動態様の出現頻度が高くなり、1つを含む少ない前記乱数の値と特定の変動態様とを対応させた時は、その特定の変動態様の出現頻度が低くなるようになる。そして、前記変動態様に対応させた前記信頼度を異なるように対応させるには、大当り、又は、外れの場合に多く出現させるか否かを変動態様決定テーブル毎に変えることにより達成できる。
【0105】
また、本発明の遊技機は、前記判定手段による判定に応じて出現させる、前記変動態様決定テーブルからなる複数種類の変動態様群は同一であるが、対応させている前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が少なくとも1つある変動態様決定テーブルを有する構成のものも例示できる。
【0106】
この構成によれば、同じ変動態様なのに有効性の意味(信頼度)が異なるために、遊技者は考えさせられるようになる。故に、飽きずらい、遊技機を提供できる。更に、効率的なバリエーション増加によるデータの削減化が図れる。
【0107】
更に、本発明の遊技機は、前記記録手段にて記録された複数の変動態様決定テーブルは、特別の演出構成からなる所定数設けられた特別変動態様の出現頻度を互いに異なるようにし、前記特別変動態様の出現頻度を多くした場合にえ前記信頼度を低くし、前記特別変動態様の出現頻度を少なくした場合に前記信頼度を高くする構成のものも例示できる。
【0108】
なお、特別の演出構成からなる所定数の特別変動態様とは、例えば、特定遊技状態へと移行することを示唆するリーチ態様を含む予告態様などである。
【0109】
更に、本発明の遊技機は、前記記録手段にて記録された複数の変動態様決定テーブルには、極めて出現頻度を低くした変動態様を少なくとも1つ以上含む変動態様決定テーブルを有する構成のものも例示できる。
【0110】
なお、極めて出現頻度を低くしたとは、全く所定の変動態様が選択されず出現されなくなることも含む。よって、多くの種類の変動態様が選択される変動態様決定テーブルと、そうでない限られた種類の変動態様が選択される変動態様決定テーブルを設けることができるため、遊技者の多様な嗜好に対応できるようになる。
【0111】
更にまた、本発明の遊技機は、前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理に基づいて、所定の変動態様の実行時に行われる、表示図柄、表示図柄の背景、変動態様の実行表示速度、遊技機に設けられた電飾の演出態様の少なくとも何れか1つを変更する変更手段を有する構成のものも例示できる。
【0112】
この構成によれば、同じ変動態様の表示を異なるイメージとなるようにでき、新規性を持たすことができる。
【0113】
更にまた、本発明の遊技機は、前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理に基づいて、複数の変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選ぶ選択処理を、所定の抽選手段の抽選結果にて決定する構成のものも例示できる。
【0114】
この構成によれば、所定の抽選手段の抽選結果にて決定することで、ランダム性が生じる。
【0115】
更にまた、本発明の遊技機は、前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理に基づいて、切り替えられた変動態様決定テーブル毎に対応させた告知を行う告知手段を有する構成のものも例示できる。
【0116】
この構成によれば、切り替えられた変動態様決定テーブル毎に対応させた告知を行うことで、どのタイプの変動態様決定テーブルにて所定の変動態様が出現したのかが確実に理解できる。
【0117】
また、本発明の遊技機用プログラムは、遊技機を制御するためのプログラムと、業務用または家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等に読み込まれることにより、業務用または家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等を遊技機として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
【0118】
更に、遊技機のみならず遊技機で機能するプログラム自体も本発明に含まれるが、当該プログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、ROM(Read Only Memory)、MO(Magnet Optical)、CD(Compact Disk)、磁気記憶媒体等)との構成要件として、各々の発明とすることができる。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遊技機によれば、可変表示装置にて表示させる大当り移行の信頼度と対応させた所定の変動態様の出現により遊技性、又はイメージが定まってしまう遊技機において、遊技者の好みに応じて高い信頼度の変動態様の出現頻度を高めたり低めたり、或いは低い信頼度の変動態様の出現頻度を高めたり低めたりすることを所定条件の達成(外部入力手段による入カ、電源投入時又は所定の遊技における入賞に基づく乱数抽選などの判定の成立、遊技履歴など)によりできるようになる。故に、高い信頼度の変動態様の出現頻度を高めた場合には遊技者に対し高い興奮感を持続させることができるようになり、低い信頼度の変動態様の出現頻度を高めた場合には高い信頼度の変動態様の出現時に興奮感を一気に高めることができるようになり、多彩な遊技性又はイメージを提供できる興趣の持続性の高い遊技機とすることができる。
【0120】
また、同一の変動態様の出現でも複数の中から選択される変動態様決定テーブルによって信頼度又は出現頻度又は、信頼度及び出現頻度を異なるようにできるため、効率良く可変表示装置に出現させる新規性を持たせた変動態様のバリエーションを増加できると共にデータの削減化を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機をパチンコ遊技機に適用し正面側から見た斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本発明の遊技機の制御部のブロック図である。
【図4】電源投入時の処理のフローチャートである。
【図5】特別図柄管理処理のフローチャートである。
【図6】特別図柄作動記憶個数チェック処理のフローチャートである。
【図7】入力管理処理のフローチャートである。
【図8】コマンド送信管理処理のフローチャートである。
【図9】特別図柄変動パターン選択処理のフローチャートである。
【図10】図柄制御装置のメイン処理のフローチャートである。
【図11】主制御装置割込処理のフローチャートである。
【図12】Vブランク割込処理のフローチャートである。
【図13】受信信号チェック処理のフローチャートである。
【図14】変動パターンテーブルの説明図である。
【符号の説明】
I パチンコ遊技機(遊技機)
II プリペイドカードユニット
1 遊技盤
2 誘導レール
3 遊技領域
4 始動入賞口
5 入賞検出センサ
7 開閉部材
8 入賞領域
9a 通過チャッカー
9b 通過チャッカー
10 ソレノイド
11 特定玉検出器
12 入賞玉検出器
13a 上皿
15a 入賞口
26 アウト口
27 飾りランプ
28 ハンドル
29 カードリーダ
30 図柄可変表示装置(報知手段)
31 取付基板
32 判定結果表示部
32a 図柄
32b 図柄
32c 図柄
33 読取口
35 プリペイドカード
35a 飾りLED
35b 飾りLED
36 貸出ボタン
38 返却ボタン
42 スピーカ(報知手段)
44 保留玉表示LED(報知手段,保留ランプ)
50 主表示領域

Claims (9)

  1. 所定条件の成立に基づいて判定手段により判定を行い、その判定に応じて出現させる変動態様を可変表示装置にて表示し、予め定められた判定結果である場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態ヘと移行させる遊技機において、
    前記特定遊技状態となる場合とならない場合とに応じて表示させる複数種類の変動態様と、前記判定手段による予め定められた判定結果とさせる発生頻度に基づいて定めた信頼度とを対応させた変動態様決定テーブルを記録手段に記録し、
    前記判定手段による判定に応じて出現させる変動態様に対応させた前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が、少なくとも1つある変動態様決定テーブルを所定数設けて記録手段に記録し、
    前記記録された変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選択させる切り替え手段を設け、所定のタイミングで切り替え処理を行わせることを特徴とする遊技機。
  2. 前記判定手段による判定に応じて出現させる、前記変動態様決定テーブルからなる複数種類の変動態様群は同一であるが、対応させている前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が少なくとも1つある変動態様決定テーブルを有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記記録手段にて記録された複数の変動態様決定テーブルは、特別の演出構成からなる所定数設けられた特別変動態様の出現頻度を互いに異なるようにし、前記特別変動態様の出現頻度を多くした場合に前記信頼度を低くし、前記特別変動態様の出現頻度を少なくした場合に前記信頼度を高くすることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記記録手段にて記録された複数の変動態様決定テーブルには、極めて出現頻度を低くした変動態様を少なくとも1つ以上含む変動態様決定テーブルを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理に基づいて、所定の変動態様の実行時に行われる、表示図柄、表示図柄の背景、変動態様の実行表示速度、遊技機に設けられた電飾の演出態様の少なくとも何れか1つを変更する変更手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理に基づいて、複数の変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選ぶ選択処理を、所定の抽選手段の抽選結果にて決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記切り替え手段による前記変動態様決定テーブルの切り替え処理に基づいて、切り替えられた変動態様決定テーブル毎に対応させた告知を行う告知手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 所定条件の成立に基づいて判定手段により判定を行い、その判定に応じて出現させる変動態様を可変表示装置にて表示し、予め定められた判定結果である場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態ヘと移行させる遊技機用のプログラムにおいて、
    前記特定遊技状態となる場合とならない場合とに応じて表示させる複数種類の変動態様と、前記判定手段による予め定められた判定結果とさせる発生頻度に基づいて定めた信頼度とを対応させた変動態様決定テーブルを記録した第1記録手段、
    前記判定手段による判定に応じて出現させる変動態様に対応させた前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が、少なくとも1つある変動態様決定テーブルを所定数設けて記録した第2記録手段、
    前記記録された変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選択させる切り替え処理を所定のタイミングで切り替え手段、
    として前記遊技機に対し機能させるための遊技機用プログラム。
  9. 所定条件の成立に基づいて判定手順により判定を行い、その判定に応じて出現させる変動態様を可変表示装置にて表示し、予め定められた判定結果である場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態ヘと移行させる遊技機の制御手順を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記特定遊技状態となる場合とならない場合とに応じて表示させる複数種類の変動態様と、前記判定手段による予め定められた判定結果とさせる発生頻度に基づいて定めた信頼度とを対応させた変動態様決定テーブルを記録した第1記録手順と、
    前記判定手順による判定に応じて出現させる変動態様に対応させた前記信頼度を異なるようにした所定の変動態様が、少なくとも1つある変動態様決定テーブルを所定数設けて記録した第2記録手順と、
    前記記録された変動態様決定テーブルの中から何れか1つを選択させる切り替え処理を所定のタイミングで行わせる切り替え手順と、
    を記録し、遊技機として機能させるための制御手順として記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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