JP2004016311A - 遊技機 - Google Patents

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Shohachi Ugawa
鵜川 詔八
Masato Kosuge
小菅 真人
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

【課題】リーチ表示態様を切換える制御と、発光体の発光動作制御、可動演出手段の演出動作制御、および、音発生手段から音を発生させる制御とを同期させて行なう場合において、多様なタイミングでの同期を可能にするとともに、そのような制御の同期に関する制御データ量の増大を防ぐことである。
【解決手段】リーチ表示態様を切換える制御を行なうリーチ表示制御処理、リーチ表示態様の切換タイミングにおいてランプを駆動する制御を行なうリーチ時ランプ制御処理、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて可動部材を駆動する制御を行なうリーチ時可動部材制御処理、および、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて音を発生させる制御を行なうリーチ時音制御処理とが、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングを示すタイミングデータ(リーチ切換タイマデータ)を共通に用いて(SA52,SA53,SA59)制御を行なう。
【選択図】    図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機に関する。詳しくは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた表示態様になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた表示態様(たとえば、大当り図柄の組合せ)になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御可能となるように構成されたものがあった。
【0003】
このような遊技機においては、遊技を演出するために、リーチ表示態様を表示する場合に、可変表示の過程において、リーチ表示態様を切換える表示制御を行なうものがあった。そして、このようなリーチ表示態様を表示する場合には、ランプ等の発光体をリーチ表示態様に同期して発光動作させる演出、可動部材等の可動演出手段をリーチ表示態様に同期して動作させる演出、および、スピーカ等の音発生手段から効果音等の音を発生させる演出等の各種演出を行なう場合もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の場合には、1つの種類のリーチ表示態様に対してランプの発光動作態様、可動演出手段の動作態様、および、音発生手段からの音の発生態様が固定的に定められていたため、リーチ表示態様を不定なタイミングで切換えると、ランプ発光動作態様、可変演出手段の動作態様、および、音の発生態様をリーチ表示態様に同期させる演出が困難になるという問題がある。
【0005】
また、リーチ表示態様と、ランプ発光動作態様、可変演出手段の動作態様、および、音の発生態様とを同期させる制御を行なう場合には、リーチ表示態様を制御する手段と、ランプ発光動作を制御する手段、可変演出手段の動作を制御する手段、および、音の発生態様を制御する手段のそれぞれとで、別々にリーチ表示態様の切換タイミングを管理するタイミングデータ(時間データ)を設けて制御に使用する必要があるため、そのような同期制御が制御データ量の増大を招くという問題があった。
【0006】
この発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、リーチ表示態様を切換える制御と、発光体の発光動作制御、可動演出手段の演出動作制御、および、音発生手段から音を発生させる制御とを同期させて行なう場合において、多様なタイミングでの同期を可能にするとともに、そのような制御の同期に関する制御データ量の増大を防ぐことである。
【0007】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 表示状態が変化可能な可変表示装置(可変表示装置8、特別可変表示部9)を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた表示態様(大当り図柄の組合せ)になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御可能となる遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
発光動作することが可能な発光体(装飾ランプ25、役物飾りランプ40等)と、
遊技者に動作が視認可能な箇所に設けられ、遊技の演出に用いられる可動演出手段(センター可動部材10、サイド可動部材18)と、
音を発生させる音発生手段(スピーカ27)と、
リーチ表示態様の切換タイミングを予め定められた複数の切換タイミングのうちから選択的に決定する切換タイミング決定手段(S21,S22)と、
該切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングを示すタイミングデータが記憶されるデータ記憶手段(演出制御用マイクロコンピュータ900のRAM、S23)と、
前記リーチ表示態様の切換態様(リーチ切換態様)を予め定められた複数の切換態様のうちから選択的に決定する切換態様決定手段(S34)と、
前記リーチ表示態様を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて、前記切換態様決定手段により決定された切換態様でリーチ表示態様を切換える制御を行なうリーチ表示制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ900、リーチ表示制御処理、S2)と、
前記発光体を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記発光体を発光動作(駆動)させる制御を行なう発光体制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ900、リーチ時ランプ制御処理、SA12)と、
前記可動演出手段を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作(駆動)させる制御を行なう可動演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ900、リーチ時可動部材制御処理、SB12)と、
前記音発生手段を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記音発生手段から音を発生させる制御を行なう音制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ900、リーチ時音御処理、SC12)とを含み、
前記リーチ表示制御手段、前記発光体制御手段、前記可動演出制御手段、および、前記音制御手段は、前記切換タイミング決定手段の決定により特定される前記データ記憶手段に記憶されたタイミングデータを共通に用いて制御を行なう(S32,S33,S36、SA52,SA53,SA58、SB52,SB53,SB58、SC52,SC53,SC58参照)。
【0008】
このような構成によれば、リーチ表示態様を切換える制御を行なうリーチ表示制御手段と、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて発光体を発光動作させる制御を行なう発光体制御手段、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて可動演出手段を演出動作させる制御を行なう可動演出制御手段、および、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて音発生手段から音を発生させる制御を行なう音制御手段とが、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングを示すタイミングデータを共通に用いて各制御を行なうため、リーチ表示態様を切換える制御と、発光体の発光動作制御、可動演出手段の演出動作制御、および、音を発生させる制御とを同期させて行なう場合において、タイミングデータの共通化により、多様なタイミングでの各制御の同期が可能になるとともに、そのような各制御の同期に関する制御データ量の増大を防ぐことができる。
【0009】
(2) 表示状態が変化可能な可変表示装置(可変表示装置8、特別可変表示部9)を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた表示態様(大当り図柄の組合せ)になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御可能となる遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
発光動作することが可能な発光体(装飾ランプ25、役物飾りランプ40等)と、
リーチ表示態様の切換タイミングを予め定められた複数の切換タイミングのうちから選択的に決定する切換タイミング決定手段(S21,S22)と、
該切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングを示すタイミングデータが記憶されるデータ記憶手段(演出制御用マイクロコンピュータ900のRAM、S23)と、
前記リーチ表示態様を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて、予め定められた切換態様でリーチ表示態様を切換える制御を行なうリーチ表示制御手段(第2実施形態に対応する演出制御用マイクロコンピュータ900、リーチ表示制御処理、S2)と、
前記発光体を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて、前記発光体を発光動作(駆動)させる制御を行なう発光体制御手段(第2実施形態に対応する演出制御用マイクロコンピュータ900、リーチ時ランプ制御処理,SA12)とを含み、
前記可動演出手段を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作(駆動)させる制御を行なう可動演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ900、リーチ時可動部材制御処理、SB12)と、
前記音発生手段を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記音発生手段から音を発生させる制御を行なう音制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ900、リーチ時音御処理、SC12)とを含み、
前記リーチ表示制御手段、前記発光体制御手段、前記可動演出制御手段、および、前記音制御手段は、前記切換タイミング決定手段の決定により特定される前記データ記憶手段に記憶されたタイミングデータを共通に用いて制御を行なう(第2実施形態に対応するS32,S33,S36、SA52,SA53,SA58、SB52,SB53,SB58、SC52,SC53,SC58参照)。
【0010】
このような構成によれば、リーチ表示態様を切換える制御を行なうリーチ表示制御手段と、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて発光体を発光動作させる制御を行なう発光体制御手段、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて可動演出手段を演出動作させる制御を行なう可動演出制御手段、および、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて音発生手段から音を発生させる制御を行なう音制御手段とが、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングを示すタイミングデータを共通に用いて各制御を行なうため、リーチ表示態様を切換える制御と、発光体の発光動作制御、可動演出手段の演出動作制御、および、音を発生させる制御とを同期させて行なう場合において、タイミングデータの共通化により、多様なタイミングでの各制御の同期が可能になるとともに、そのような各制御の同期に関する制御データ量の増大を防ぐことができる。
【0011】
(3) 前記発光体制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記発光体を発光動作させる制御を行なうときの前記発光体の発光動作態様(ランプ駆動態様)を、予め定められた複数の発光動作態様のうちから選択的に決定する発光動作態様決定手段(SA54)を含む。
【0012】
このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで発光動作させる制御が行なわれる発光体の発光動作態様が選択的に決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に同じ発光動作態様で発光体が発光動作するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0013】
(4) 前記発光体制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記発光体を発光動作させる制御を行なうときにおいて予め定められた複数の発光体のうちいずれの発光体を制御するか(駆動対象ランプ)を決定する制御対象決定手段(SA55)を含む。
【0014】
このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで発光動作させる制御が行なわれる発光体について、複数の発光体のうちいずれの発光体を制御するかが決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に同じ発光体が発光動作するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0015】
(5) 前記可動演出制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作させる制御を行なうときの前記可動演出手段の演出動作態様(可動部材駆動態様であり、たとえば、センター可動部材10の開閉周期を示すパターン、サイド可動部材18の揺動周期を示すパターン)を、予め定められた複数の演出動作態様のうちから選択的に決定する可動演出動作態様決定手段(SB54)を含む。
【0016】
このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで演出動作させる制御が行なわれる可動演出手段の演出動作態様が選択的に決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に同じ演出動作態様で可動演出手段が演出動作するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0017】
(6) 前記可動演出制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作させる制御を行なうときにおいて予め定められた複数の可動演出手段のうちいずれの可動演出手段を制御するか(駆動対象可動部材)を決定する制御対象決定手段(SB55)を含む。
【0018】
このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで演出動作させる制御が行なわれる可動演出手段について、複数の可動演出手段のうちいずれの可動演出手段を制御するかが決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に同じ可動演出手段が演出動作するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0019】
(7) 前記音制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記音発生手段から音を発生させる制御を行なうときの前記音発生手段からの音の発生態様(音発生パターン)を、予め定められた複数の演出動作態様のうちから選択的に決定する音発生態様決定手段(SC54)を含む。
【0020】
このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで発生させる制御が行なわれる音の発生態様が選択的に決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に同じ発生態様で音が発生するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0021】
(8) 前記遊技機の遊技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53)と、
該遊技制御手段とは別に設けられ、当該遊技制御手段からのコマンドに基づいて前記可変表示装置における可変表示を制御する表示制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ900)とをさらに含み、
該表示制御手段は、前記リーチ表示制御手段、前記発光体制御手段、前記可動演出制御手段、および、前記音制御手段の少なくともいずれか1つを含む(図3)。
【0022】
このような構成によれば、表示制御手段が前記リーチ表示制御手段、前記発光体制御手段、前記可動演出制御手段、および、前記音制御手段の少なくともいずれか1つを含むので、遊技制御手段側の制御負担の増加を軽減することができる。
【0023】
(9) 前記可変表示装置は、識別情報(特別図柄)と背景画像(背景画像)とを表示可能であり、
前記リーチ表示制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいてリーチ表示態様を切換える制御を行なうときに、前記識別情報および前記背景画像の少なくともいずれか一方の表示態様を切換える(特別図柄の可変表示方向の切換え、特別図柄の大きさの切換え、特別図柄の可変表示速度の切換え、背景画像の色の切換え、背景画像自体の切換え、および、これらの切換え態様を組合せた切換え等のリーチ切換態様のうちのいずれかのうちからリーチ切換態様を選択決定する)。
【0024】
このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングでリーチ表示態様を切換える制御を行なうときに、識別情報および背景画像の少なくともいずれか一方の表示態様が切換えられるので、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた表示態様になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であればすべて対象となる。
【0026】
第1実施形態
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体構成について説明する。図1はパチンコ遊技機を正面から見た正面図、図2はパチンコ遊技機1の遊技盤面を正面から見た正面図である。
【0027】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、縦長な方形状に枠組形成される外枠2aと、該外枠2aの内側に開閉可能に軸支されかつパチンコ遊技機1の主要構成部が集約して設けられる前面枠2bと、該前面枠2bの前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる額縁状のガラス扉枠2とから構成されている。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿6が設けられている。前面枠2bにおいて、打球供給皿6の下部には、打球供給皿6から溢れた貯留球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5とが設けられている。また、ガラス扉枠2の後方に位置する前面枠2bには、前面側に遊技領域7が形成された遊技盤100が着脱可能に設けられている。前面枠2bおよびガラス扉枠2は、パチンコ遊技機1の正面から見て左側の端部において軸支され、軸支位置を開閉軸として開閉される。ガラス扉枠2には、遊技盤100の遊技領域7をほぼ透視し得る透視窓が開設され該透視窓の裏面からガラス板が装着されている。
【0028】
遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカー27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果ランプ28a,28b,28cが設けられている。そして、この例では、遊技効果ランプ28bの近傍に景品球払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、遊技効果ランプ28aの近傍に補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられている。
【0029】
さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸を可能にするカードユニット50も示されている。カードユニットに挿入されたカード内に残額情報が記憶されている場合には、その残額の引落としに応じて、遊技者に対する遊技球の貸出しが行なわれる。
【0030】
カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可能表示ランプ151、カード内に記憶された残額情報に端数(100円未満の数)が残存する場合にその端数を打球供給皿6の近傍に設けられている度数表示LEDに生じさせるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記憶媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、および、カード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット50を開放するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0031】
図2を参照して、遊技領域7は、遊技盤100に設けられている。遊技者が図示しない操作ハンドルを操作すれば、打球待機樋(図示せず)に貯留されている遊技用のパチンコ玉が打球発射装置(図示せず)により1発づつ弾発発射され、区画レール101に沿って誘導されて遊技領域7内に打込まれる。
【0032】
以下、遊技領域7の構成をその遊技動作に従って詳細に説明する。
遊技領域7の中央付近には、液晶表示器よりなる特別可変表示部9とLED表示器よりなる普通可変表示部3とを含む可変表示装置8が設けられている。なお、特別可変表示部9は、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED(Light Emitting Diode)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。また、特別図柄表示部9は、画像表示式の表示装置に限らず、外周に複数種類の図柄が描かれた回転ドラムを回転駆動する回転ドラム式、表面に複数種類の図柄が描かれたベルトを回転移動させるものや複数種類の図柄が描かれた円盤を回転させるもの(ロタミント)等のその他の機械式(電気的駆動源により駆動される機械式のもの)の可変表示装置であってもよい。
【0033】
特別可変表示部9は、数字、数字以外の文字、図形、模様、キャラクタ等の複数種類の識別情報(特別識別情報)としての特別図柄を可変表示(更新表示,変動表示ともいう)可能であり、普通可変表示部3は、図形等の複数種類の識別情報(普通識別情報)としての普通図柄を可変表示可能である。ここで、キャラクタとは、可変表示装置に表示される人間,動物,あるいは物等を表わす映像をいう。なお、特別可変表示部9および普通可変表示部3により可変表示される識別情報は、数字、文字、図形、模様、キャラクタ等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、キャラクタのみ、または、これらを適宜組合せ等たものであってもよい。
【0034】
特別可変表示部9では、左図柄,中図柄,右図柄の3つの特別図柄を並んで表示可能な表示領域を有し、これらの図柄をスクロール等の方式で可変表示可能である。また、特別可変表示部9では、特別図柄の背景を表す背景画像が表示される。
【0035】
また、普通可変表示部3は、当り図柄である○印を点灯表示可能な当り表示器31aと、はずれ図柄である×印を点灯表示可能なはずれ表示器32aとを含む。当り表示器31aおよびはずれ表示器32aは、LED(発光ダイオード)により点灯表示されるように構成されており、所定距離を隔てて左右に並んで設けられている。このような普通可変表示部3では、当り表示器31aおよびはずれ表示器32aを交互に点灯するよう点滅させる(交互点灯であるため、各表示器では、所定周期で点滅していることとなる)ことにより普通図柄としての○印と×印とを所定時間間隔で可変表示(可変表示,変動表示ともいう)する。
【0036】
本実施の形態においては、LEDよりなる当り表示器31aおよびはずれ表示器32aを普通可変表示部3に用いた場合を説明したが、これに限らず、7セグメント表示器など、数字等のそのほかの図柄を可変表示可能なものを普通可変表示部3に使用してもよい。つまり、普通図柄としては、何らかの形で特別図柄と区別して認識できるようなものであればよい。
【0037】
また、可変表示装置8には、それぞれ4個のLEDからなる始動記憶表示器13とゲート通過記憶表示器41とが設けられている。この始動記憶表示器13のLEDの点灯している数により、特別図柄の可変表示を始動させるための始動入賞口14への入賞数が上限を4として記憶されていること(始動入賞記憶という)が表示される。また、ゲート通過記憶表示器41のLEDの点灯している数により、普通図柄の可変表示を始動させるための通過ゲート11への遊技球の通過数が上限を4として記憶されていること(普通始動入賞記憶という)が表示される。
【0038】
なお、始動入賞口14を通過した遊技球の通路には、入賞した遊技球である入賞球(入賞玉)を検出する始動口スイッチ17が設けられており、始動口スイッチ17により遊技球が検出された場合には、始動記憶表示器13を点灯させるための制御が行なわれるととも、特別図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。また、通過ゲート11を通過した遊技球の通路には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ12が設けられており、ゲートスイッチ12が遊技球を検出した場合には、ゲート通過記憶表示器41を点灯させるための制御が行なわれるとともに、普通図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。
【0039】
可変表示装置8の下方位置には、ソレノイド16によって開閉動作される始動入賞球装置15(電動チューリップ役物)を兼用する始動入賞口14と、ソレノイド21により駆動される開閉板29の開閉動作により開閉される大入賞口20を有する可変入賞球装置30とが上から順に配列されている。始動入賞口14に入った球は、始動口スイッチ17によって検出された後、遊技盤の背面に導かれる。また、大入賞口20に入った球は、Vカウントスイッチ23もしくはカウントスイッチ22に検出された後、遊技盤の背面に導かれる。また、大入賞口20から可変入賞球装置30内に入った球のうち、Vカウントスイッチ23により検出された球は、その後、カウントスイッチ22に向けて誘導され、カウントスイッチ22により検出される。したがって、大入賞口20から内部に入った球は、結果的にすべてカウントスイッチ22により検出される。
【0040】
遊技盤100には複数の入賞口19,24が通常入賞口として設けられている。遊技球の入賞口19,24への入賞は、入賞口スイッチ19a,24aによってそれぞれ検出される。複数の入賞口19,24それぞれに対応して入賞口スイッチ19a,24aが設けられているため、各入賞口19,24毎に入賞した球の検出が迅速に行なわれる。
【0041】
遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ25が複数設けられている。また、遊技領域7の下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26が設けられている。
【0042】
打球発射装置から発射され遊技領域7に入った打球(打玉)は、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、その検出信号に基づいて普通可変表示部3が所定期間可変表示した(前述したように交互に点灯するよう点滅させた)後、表示結果が導出表示される(点滅を停止してどちらか一方を点灯させる)制御が行なわれる。普通可変表示部3の可変表示結果が、普通図柄における当り図柄として予め定められた表示態様、すなわち、当り表示器31aの点灯表示(○印の点灯表示)である場合には、始動入賞球装置15が所定時間閉状態から開放状態に制御され、始動入賞口14に打球が入賞しやすい状態となる。その後、始動入賞球装置15は、閉状態となる。
【0043】
打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、特別可変表示部9において、特別図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。一方、図柄の可変表示が開始できる状態でなければ、始動入賞記憶が1増やされる。そして、特別可変表示部9での可変表示が開始される毎に始動入賞記憶が1ずつ減り、始動記憶表示器13の点灯するLEDが1ずつ減らされる。
【0044】
特別可変表示部9での特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止し、表示結果が導出表示される。停止時の図柄の組合せが大当り図柄の組合せ(たとえば、777等のぞろ目の特定の図柄の組合せ)となると、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り遊技状態が発生し、通常遊技状態からその大当り遊技状態に移行する制御が行なわれる。大当り遊技状態においては、開閉板29の動作により、通常状態において閉状態とされている大入賞口20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(たとえば10個)の打球が入賞するまで開放される制御が行なわれる。そして、大入賞口20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ23で検出されると、継続権が発生し大入賞口20を開放させる制御が再度行なわれる。このような継続権の発生は、所定回数(たとえば15ラウンド)許容される。このような継続権の発生を繰り返す制御は、繰返し継続制御と呼ばれる。
【0045】
図示を省略するが、可変入賞球装置30の内部(大入賞口20内)においては、シーソー式の玉振分部材としての大入賞口内誘導板が設けられている。この大入賞口内誘導板は、Vカウントスイッチ23の方向へ向けて傾斜した状態と、Vカウントスイッチ23とは逆の方向へ向けて傾斜した状態とのいずれかの状態に切換え可能となるようにソレノイド33により駆動制御される。その場合、大入賞口20が1回開放されたとき(1ラウンド中)には、Vカウントスイッチ23が玉を1個検出するまでは、振分部材がVカウントスイッチ23の方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉がVカウントスイッチ23により検出されやすい状態にされ、Vカウントスイッチ23が玉を1個検出した後は、振分部材がVカウントスイッチ23とは逆方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉がVカウントスイッチ23により検出されにくい状態にされる。
【0046】
また、可変表示装置8の可変表示中(この場合は、特別可変表示部9の可変表示中)においては、リーチ状態(リーチ表示)が発生する場合がある。ここで、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0047】
また、リーチ状態とは、可変表示装置が可変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【0048】
また、リーチ状態とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0049】
可変表示の停止時における特別可変表示部9での特別図柄の組合せが大当り発生の確率変動を伴う大当り図柄の組合せ(「確率変動図柄の組合せ」ともいう)である場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわちこのような場合には、予め定められた確率変動終了条件が成立するまで、特別遊技状態としての確率変動状態(以下、「確変」という。)という遊技者にとってさらに有利な状態となる。
【0050】
また、確率変動状態では、普通可変表示部3における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、始動入賞球装置15の開放時間と開放回数が増加する。さらに、確率変動状態では、特別可変表示部9および普通可変表示部3における更新開始から更新停止までの時間が短縮される時短制御(変動時間短縮制御)が行なわれる。
【0051】
また、可変入賞球装置8における特別可変表示部9の上部には、怪獣の形状を模した可動演出手段(可動演出装置)としての2つセンター可動部材10,10が設けられている。これらセンター可動部材10,10は、それらの近傍に配置されたソレノイド71,71のうちの対応するものにより駆動され、遊技において所定の演出動作をするために動作制御される。各センター可動部材10が動作される場合は、たとえば、怪獣の口を閉じた状態から、怪獣の口を開いた状態となる。さらに、各センター可動部材10は、口を開いた状態から口を閉じた状態にも制御される。この各センター可動部材10には、所定箇所(怪獣の口の中)に装飾用の発光体として、役物飾りランプ40が複数設けられている。怪獣の口を開いた状態となると、役物飾りランプ40の光が遊技者にとってよく見えるようになるので、センター可動部材10の動作をより強調して示すことができる。
【0052】
また、遊技領域7の左右端部には、人の形状を模した可動演出手段(可動演出装置)としてのサイド可動部材18,18が1つずつ設けられている。このサイド可動部材18,18は、それらの近傍に配置されたソレノイド72,72のうちの対応するものにより駆動され、遊技において所定の演出動作をするために、動作制御される。サイド可動部材18が動作される場合は、たとえば、体の下端部が直下に向いた停止状態から、体が左右に揺れる揺動状態となる。
【0053】
このように、以上に示したような可動部材は、その動作が遊技者により視認可能な箇所に設けられている。なお、可動部材としては、非動作時には所定位置に隠れており、動作すると遊技者により視認可能な位置に現れるように構成されたものであってもよい。また、前述した2種類の可動部材は、怪獣、人の形状を模したものを一例として示したが、可動部材が模すものは、怪獣、人以外のものであってもよい。また、前述したような特別可変表示部9の可変表示の表示演出に用いられる可動部材は、その可変表示において所定のキャラクタが表示される場合にはそのようなキャラクタを模したものにすれば演出により、特別可変表示部9の表示演出と可動部材の動作演出とで統一性を表すことができる。
【0054】
次に、パチンコ遊技機1の裏面においては、上部に遊技球を貯留する遊技球タンクが設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が遊技球タンクに供給される。遊技球タンク内の遊技球は、誘導樋を通って、後述する球払出装置97に至る。入賞の発生により玉払出条件が成立した場合には、球払出装置97から景品玉としての賞球がパチンコ遊技機1の前面側に設けられた上皿または下皿に払出される。
【0055】
入賞口スイッチ19a,24a、始動口スイッチ17およびカウントスイッチ22によりそれぞれ入賞球が検出されると、スイッチに応じて予め定められた数の賞球(景品玉)の払出しが行なわれる。たとえば、始動口スイッチ17により入賞球が検出されると6個の賞球が払出される。また、カウントスイッチ22により入賞球が検出されると15個の賞球が払出される。また、入賞口スイッチ19a,24aにより入賞球が検出されると10個の賞球が払出される。
【0056】
次に、この実施の形態に示されたパチンコ遊技機における大当りとするかはずれとするかの決定(「大当り判定」ともいう)、リーチ状態とするか否かの決定(「リーチ判定」ともいう)、および、特別図柄の可変表示における変動パターンの決定について、決定のための処理手順を簡単に説明する。
【0057】
大当りとするかはずれとするかの決定は、大当り決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、大当りを発生させるか否かをランダムに決定するためのものであり、たとえば、0からカウントアップして所定の上限値までカウントアップした後再度0からカウントアップし直す数値データ更新手段である。このカウント動作は、所定周期(2msec毎)で1ずつ加算されることとなる。始動口スイッチ17により始動入賞が検出されると、それに応じてこのランダムカウンタのカウント値が抽出され、その抽出値が、予め定められた大当り判定値と一致するか否かの判断がなされる。抽出されたランダムカウンタの値と大当り判定値とが一致した場合は、大当りを発生させることが決定され、大当り状態の制御が行なわれる。確率変動状態以外の通常の確率状態においては、大当り判定値がたとえば1つの数値に設定される。確率変動状態においては、大当り判定値が複数の数値に設定されることにより、確率変動状態の場合には大当りの発生確率が確率が向上するのである。
【0058】
次に、リーチ状態とするか否かの決定(「リーチ判定」ともいう)は、リーチ決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、大当り判定においてはずれとする決定がされた場合にリーチ状態を発生させるか否かをランダムに決定するためのものであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する数値データ更新手段であり、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで抽出されたカウンタの値が予め定められたリーチ決定値と一致する場合に、リーチ状態とすることが決定される。一方、大当り判定において大当りとする決定がされた場合には、リーチ決定用のランダムカウンタを用いた決定は行なわれず、すべての場合にリーチ状態となる。
【0059】
また、特別図柄の可変表示においてリーチ状態となる決定がされた場合(「大当り」とする決定が行なわれた場合と、「はずれ」とする決定が行なわれた場合との両方を含む)には、リーチ状態の変動パターンが複数種類の変動パターンのうちから選択的に決定(ランダムに決定)される。このような変動パターンの決定は、変動パターン決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、リーチ状態の変動パターンをランダムに決定するためのものであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する数値データ更新手段であり、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで抽出されたカウンタの値が、複数種類予め定められた変動パターン決定値のうちの一致するものに対応する変動パターンとすることが決定される。
【0060】
また、特別図柄の可変表示における停止図柄の決定は、左,中,右の各図柄に対応する3つの停止図柄決定用のランダムカウンタのそれぞれのカウント値を用いて行なわれる。この各ランダムカウンタは、対応する特別図柄の停止図柄をランダムに決定するためのものであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する数値データ更新手段である。複数種類の停止図柄のそれぞれには図柄決定用の数値データが対応付けられており、はずれとする決定がされた場合には、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで各ランダムカウンタから抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が左,中,右の各停止図柄として決定される。一方、大当りとする決定がされた場合には、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで左図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が左,中,右の各停止図柄として決定される。
【0061】
このパチンコ遊技機においては、遊技制御用マイクロコンピュータにより、このような各種ランダムカウンタを用いて制御内容が決定され、その決定に従って、遊技制御が実行される。
【0062】
なお、センター可動部材10およびサイド可動部材18については、基本的に特別可変表示部9等の表示器の画面を動作により遮らず、打玉の流路を変化させない位置に設けられている。しかし、センター可動部材10およびサイド可動部材18の設置位置は、これに限るものではない。
【0063】
図3は、パチンコ遊技機における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。なお、図3には、制御基板として、遊技制御基板31、払出制御基板37、および、演出制御基板90が示されている。
【0064】
遊技制御基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ23、カウントスイッチ22、入賞口スイッチ19a,24a、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、球切れ検出スイッチ167、および、賞球カウントスイッチ301Aからの信号を遊技制御用マイクロコンピュータ53に与えるスイッチ回路58と、該入賞球装置15を開閉するソレノイド16および大入賞口20の開閉板29を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59とが設けられている。
【0065】
また、遊技制御基板31は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別可変表示部9の可変表示開始(始動)に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、および、確率変動が生じたことを示す確変情報をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含んでいる。
【0066】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、遊技制御用のプログラム等を記憶する記憶手段の一例であるROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM55、制御用プログラムに従って制御動作を行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む遊技制御用のマイクロコンピュータである。この実施の形態ではROM54,RAM55はCPU56に搭載されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。なお、CPU56とROM54,RAM55とは1チップ化されていなくてもよい。つまり、ROM54、RAM55およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、接続された各種スイッチ(検出器)からの信号を受け、接続された制御対象の機器を駆動する制御を行なう。
【0067】
さらに、遊技制御基板31には、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちいずれかのI/Oポート部を選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67が設けられている。なお、球払出装置97から遊技制御基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図3においてはそれらは省略されている。
【0068】
また、この実施の形態では、演出制御基板90には、表示制御、ランプ制御、可動部材制御、および、音制御の各制御手段として機能し、これらの制御により遊技の演出制御を行なうことが可能な演出制御用マイクロコンピュータ900が搭載されている。この演出制御用マイクロコンピュータ900の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ53と同様である。
【0069】
遊技制御基板31から演出制御基板90には、演出制御基板90により制御が行なわれる機器の制御のための指令情報である演出制御コマンド等の情報が伝送される。演出制御用マイクロコンピュータ900は、このような演出制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【0070】
そのため、演出制御コマンドには、特別可変表示部9および普通可変表示部3のそれぞれの制御内容についての表示制御コマンド、ランプおよびLED等の発光体(以下、ランプと総称する)の制御内容についてのランプ制御コマンド、可動部材の制御内容についての可動部材制御コマンド、ならびに、音の制御内容についての音制御コマンドが含まれている。
【0071】
具体的に、表示制御コマンドとしては、たとえば可変表示の開始、可変表示の変動パターン、可変表示の停止図柄、可変表示の停止、大当り時の表示等の可変表示に関する各種指令が示される。演出制御用マイクロコンピュータ900では、この表示制御コマンドに応じて、特別図柄を可変表示する特別可変表示部9および普通図柄を可変表示する普通可変表示部3の表示制御を行なう。
【0072】
また、演出制御用マイクロコンピュータ900では、ランプ制御コマンドに応じて、遊技効果LED28a〜28c、賞球ランプ51、球切れランプ52、始動記憶表示器13、ゲート通過記憶表示器41、役物飾りランプ40、および装飾ランプ25のような発光体の駆動制御(発光動作制御)を行ない、可動部材制御コマンドに応じて、2つのソレノイド71のそれぞれおよび2つのソレノイド72のそれぞれへ与える駆動電流を制御することにより2つのセンター可動部材10のそれぞれの駆動制御および2つのサイド可動部材18のそれぞれの駆動制御を行なう。なお、センター可動部材10およびサイド可動部材18を以下、可動部材と総称する場合もある。
【0073】
さらに、演出制御用マイクロコンピュータ900では、遊技制御基板31から伝送される効果音等の音声制御に関する指令情報としての音制御コマンドに応じて、スピーカ27へ与える音制御信号、具体的には音の発生態様(発生パターン)、発生対象音(音の種類)、および、音の発生の有無等の各種制御事項を決定してスピーカ27から出力される(発生される)音の発生制御を行なう。
【0074】
また、遊技制御基板31から払出制御基板37には、払出制御基板37により駆動制御される球払出装置97による賞球の払出制御に関する指令情報としての払出制御コマンド等の情報が伝送される。この払出制御コマンドは、入賞球の発生に応じた賞球の払出数等を指令するコマンドである。払出制御基板37では、払出制御用マイクロコンピュータ370(払出制御手段)が搭載されており、この払出制御用マイクロコンピュータ370が、払出制御コマンドに応じて賞球の払出制御を行なう。この払出制御用マイクロコンピュータ370の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ53と同様である。また、払出制御用マイクロコンピュータ370では、カードユニット50と相互に情報通信することにより、カードユニット50からの指令に応じた貸球の払出制御も行なわれる。
【0075】
この実施の形態では、遊技制御基板31および払出制御基板37に設けられたRAMが、バックアップ電源でバックアップされている。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間はRAMの内容が保存される。そして、各制御基板におけるCPUは、電源電圧の低下を検出すると、所定の処理を行なった後に電源復旧待ちの状態になる。また、電源投入時に、各制御基板におけるCPUは、RAMにデータが保存されている場合には、保存データに基づいて電源断前の状態を復元する。
【0076】
遊技制御基板31(遊技制御用マイクロコンピュータ53)から各制御基板へ送信される情報には、制御の指令内容を示す制御コマンドと、該コマンドの取込みタイミングを示すINT信号とが含まれる。ここで、コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御モードの種類を指令する1バイトのMODEデータと、MODEデータで指令された制御モードにおける具体的な制御内容を指令する1バイトのEXTデータとにより構成される。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、このような2バイトのデータを、指令先の各制御基板へ順次送信することにより、制御内容を指令する。
【0077】
なお、図3においては、可変表示制御機能、ランプ制御機能、可動部材制御機能、および、音制御機能のすべてを1つのマイクロコンピュータ900に含ませ、そのマイクロコンピュータ900が前述したような表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、可動部材制御コマンド、および、音制御コマンドを受信し、そのコマンドに応じて各種制御を行なうようにした例を示したが、これに限らず、可変表示制御機能、ランプ制御機能、可動部材制御機能、および、音制御機能を複数個のそれぞれのマイクロコンピュータに分割したり、適宜組合せて複数個のマイクロコンピュータで構成してもよい。
【0078】
次に、演出制御用マイクロコンピュータ900での制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明する。図4は、演出制御用マイクロコンピュータ900の制御に用いられる乱数を生成するための各種ランダムカウンタを表形式で示す図である。
【0079】
ランダムカウンタR1は、リーチ表示態様の切換タイミング(以下、「リーチ切換タイミング」という)を決定するために用いられる数値データ更新手段である。このリーチ切換タイミング決定用のランダムカウンタR1は、0からカウントアップしてその上限である39までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0080】
このパチンコ遊技機1においては、特別可変表示部9での特別図柄の可変表示においてリーチ表示態様での演出表示を行なう場合、予め定められた複数の切換タイミングのうちから選択決定されたタイミングでリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合がある。ランダムカウンタR1は、このようなリーチ表示態様を切換えるタイミングを選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数のリーチ切換タイミングのそれぞれにはランダムカウンタR1が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR1から抽出された数値が対応するリーチ切換タイミングが選択決定される。これにより、リーチ切換タイミングは、ランダムに決定される。
【0081】
ランダムカウンタR2は、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際の表示の切換態様を決定するために用いられる数値データ更新手段である。このリーチ切換態様決定用のランダムカウンタR2は、0からカウントアップしてその上限である59までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0082】
前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合、ランダムカウンタR2は、このようなリーチ表示態様の切換えに際して、特別図柄の可変表示方向の切換え、特別図柄の大きさの切換え、特別図柄の可変表示速度の切換え、背景画像の色の切換え、背景画像自体の切換え、および、これらの切換え態様を組合せた切換え等の複数のリーチ切換態様のうちからリーチ切換態様を選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数のリーチ切換態様のそれぞれにはランダムカウンタR2が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR2から抽出された数値が対応するリーチ切換態様が選択決定される。このような複数のリーチ切換態様とランダムカウンタR2の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。これにより、リーチ表示態様の切換え時におけるリーチ切換態様は、ランダムに決定される。
【0083】
なお、リーチ切換態様は、特別図柄および背景画像の少なくともいずれか一方の表示態様を切換えるものであればよい。
【0084】
ランダムカウンタR3は、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際に実行され得るランプの駆動の態様を決定するために用いられる数値データ更新手段である。このランプ駆動態様決定用のランダムカウンタR3は、0からカウントアップしてその上限である49までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0085】
このパチンコ遊技機1においては、前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合、発光体による演出として、装飾ランプ25および役物飾りランプ40等の所定のランプを駆動する制御が行なわれる場合がある。ランダムカウンタR3は、このような場合のランプ駆動に際して、発光パターン(たとえば、継続的発光を示すパターン、点滅等の間欠的発光を示すパターンのような各種発光パターン)等のランプ駆動態様を予め定められた複数のランプ駆動態様のうちから選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数のランプ駆動態様のそれぞれにはランダムカウンタR3が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR3から抽出された数値が対応するランプ駆動態様が選択決定される。このような複数のランプ駆動態様とランダムカウンタR3の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。これにより、リーチ表示態様の切換え時におけるランプ駆動態様は、ランダムに決定される。
【0086】
ランダムカウンタR4は、前述したリーチ表示態様の切換えが行なわれる際に実行されるランプの駆動制御において駆動対象となるランプを決定するために用いられる数値データ更新手段である。この駆動対象ランプ決定用のランダムカウンタR3は、0からカウントアップしてその上限である29までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0087】
前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合のランプの駆動制御においては、駆動対象となるランプの種類が選択決定される。この例では、駆動対象となるランプの種類は、装飾ランプ25のみ、役物飾りランプ40のみ、または、装飾ランプ25および役物飾りランプ40の両方の3種類に分けられ、これらのうちから選択される。ランダムカウンタR4は、このような場合の駆動対象ランプの種類を予め定められた複数種類のランプのうちから選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数の駆動対象ランプの種類のそれぞれにはランダムカウンタR4が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR4から抽出された数値が対応する駆動対象ランプの種類が選択決定される。このような複数の駆動対象ランプの種類とランダムカウンタR4の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。これにより、リーチ表示態様の切換え時における駆動対象ランプは、ランダムに決定される。
【0088】
ランダムカウンタR5は、前述したリーチ表示態様の切換えが行なわれる際に実行されるランプの駆動制御において駆動対象となる種類のランプの駆動数を決定するために用いられる数値データ更新手段である。たとえば、装飾ランプ25または役物飾りランプ40のいずれか一方が駆動対象ランプとして選択される場合は、各ランプの数を超えない範囲で駆動数が決定される。また、装飾ランプ25および役物飾りランプ40の両方駆動対象ランプとして選択される場合は、両ランプの合計数を超えない範囲で駆動数が決定される。装飾ランプ25のランプ駆動数決定用のランダムカウンタR5は、0からカウントアップしてその上限である19までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0089】
前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合のランプの駆動制御においては、駆動対象となる種類のランプの駆動数が選択決定される。ランダムカウンタR5は、このような場合のランプの駆動数を予め定められた複数種類のランプ駆動数のうちから選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数のランプ駆動数のそれぞれにはランダムカウンタR5が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR5から抽出された数値が対応するランプ駆動数が選択決定される。このような複数のランプ駆動数とランダムカウンタR5の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。この場合、駆動対象として選択されるランプの種類により駆動可能数が異なるので、このようなデータテーブルは、駆動対象として選択されるランプの種類ごとに設られ、駆動対象として選択されるランプの種類に応じて選択的に使用される。これにより、リーチ表示態様の切換え時におけるランプ駆動数は、ランダムに決定される。
【0090】
ランダムカウンタR6は、前述したリーチ表示態様の切換えが行なわれる際にランプの駆動制御の実行の有無(駆動制御を実行するか否か)を決定するために用いられる数値データ更新手段である。このランプ駆動有無決定用のランダムカウンタR6は、0からカウントアップしてその上限である9までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0091】
前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合のランプの駆動制御は、実行される場合と実行されない場合とが選択決定される。ランダムカウンタR6は、このような場合のランプ駆動有無を選択決定するために用いられる。具体的に、ランプ駆動制御の有無の別にランダムカウンタR6が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR6から抽出された数値に対応してランプ駆動制御の有無が選択決定される。このようなランプ駆動制御の有無とランダムカウンタR6の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。これにより、リーチ表示態様の切換え時におけるランプの駆動制御を行なうか否かは、ランダムに決定される。
【0092】
ランダムカウンタR7は、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際に実行され得る可動部材の演出動作についての駆動の態様を決定するために用いられる数値データ更新手段である。この可動部材駆動態様決定用のランダムカウンタR7は、0からカウントアップしてその上限である48までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0093】
このパチンコ遊技機1においては、前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合、可動部材による演出動作として、センター可動部材10およびサイド可動部材18のいずれか一方または両方を駆動する制御が行なわれる場合がある。ランダムカウンタR7は、このような場合の可動部材の演出動作のための駆動に際して、駆動パターン(たとえば、センター可動部材10の開閉周期を示すパターン、サイド可動部材18の揺動周期を示すパターンのような各種駆動パターン)等の可動部材駆動態様を予め定められた複数の可動部材駆動態様のうちから選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数の可動部材駆動態様のそれぞれにはランダムカウンタR7が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR7から抽出された数値が対応する可動部材駆動態様が選択決定される。このような複数の可動部材駆動態様とランダムカウンタR7の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。これにより、リーチ表示態様の切換え時における可動部材駆動態様は、ランダムに決定される。
【0094】
ランダムカウンタR8は、前述したリーチ表示態様の切換えが行なわれる際に実行される可動部材の駆動制御において駆動対象となる可動部材を決定するために用いられる数値データ更新手段である。この駆動対象可動部材決定用のランダムカウンタR8は、0からカウントアップしてその上限である28までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0095】
前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合の可動部材の駆動制御においては、駆動対象となる可動部材の種類が選択決定される。この例では、駆動対象となる可動部材の種類は、センター可動部材10のみ、サイド可動部材18のみ、または、センター可動部材10およびサイド可動部材18の両方の3種類に分けられ、これらのうちから選択される。ランダムカウンタR8は、このような場合の駆動対象可動部材の種類を予め定められた複数種類の可動部材の種類のうちから選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数の駆動対象可動部材の種類のそれぞれにはランダムカウンタR8が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR8から抽出された数値が対応する駆動対象可動部材の種類が選択決定される。このような複数の駆動対象可動部材の種類とランダムカウンタR8の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。これにより、リーチ表示態様の切換え時における駆動対象可動部材は、ランダムに決定される。
【0096】
ランダムカウンタR9は、前述したリーチ表示態様の切換えが行なわれる際に実行される可動部材の駆動制御において駆動対象となる種類の可動部材の駆動数を決定するために用いられる数値データ更新手段である。たとえば、センター可動部材10またはサイド可動部材18のいずれか一方が駆動対象可動部材として選択される場合は、各可動部材の数を超えない範囲で駆動数が決定される。また、センター可動部材10およびサイド可動部材18の両方が駆動対象可動部材として選択される場合は、両可動部材の合計数を超えない範囲で駆動数が決定される。可動部材駆動数決定用のランダムカウンタR9は、0からカウントアップしてその上限である18までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0097】
前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合の可動部材の駆動制御においては、駆動対象となる種類の可動部材の駆動数が選択決定される。ランダムカウンタR9は、このような場合の可動部材の駆動数を予め定められた複数種類の可動部材駆動数のうちから選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数の可動部材駆動数のそれぞれにはランダムカウンタR9が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR9から抽出された数値が対応する可動部材駆動数が選択決定される。このような複数の可動部材駆動数とランダムカウンタR5の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。この場合、駆動対象として選択される可動部材の種類により駆動可能数が異なるので、このようなデータテーブルは、駆動対象として選択される可動部材の種類ごとに設られ、駆動対象として選択される可動部材の種類に応じて選択的に使用される。これにより、リーチ表示態様の切換え時における可動部材駆動数は、ランダムに決定される。
【0098】
ランダムカウンタR10は、前述したリーチ表示態様の切換えが行なわれる際に可動部材の駆動制御の実行の有無(駆動制御を実行するか否か)を決定するために用いられる数値データ更新手段である。この可動部材駆動有無決定用のランダムカウンタR10は、0からカウントアップしてその上限である8までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0099】
前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合の可動部材の駆動制御は、実行される場合と実行されない場合とが選択決定される。ランダムカウンタR10は、このような場合の可動部材の駆動制御の有無を選択決定するために用いられる。具体的に、可動部材駆動制御の有無の別にランダムカウンタR10が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR10から抽出された数値に対応して可動部材駆動制御の有無が選択決定される。このような可動部材駆動制御の有無とランダムカウンタR10の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。これにより、リーチ表示態様の切換え時における可動部材の駆動制御を行なうか否かは、ランダムに決定される。
【0100】
ランダムカウンタR11は、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際に実行され得る音の発生態様を決定するために用いられる数値データ更新手段である。この音発生態様決定用のランダムカウンタR3は、0からカウントアップしてその上限である47までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0101】
このパチンコ遊技機1においては、前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合、音による演出として、リーチ表示態様が切換わることに同期して所定の音発生パターン(たとえば、音の発生を進行させる速さ等で示される発生パターン)で音を発生させる制御が行なわれる場合がある。ランダムカウンタR11は、このような場合の音の発生に際して、音発生パターン等の音発生態様を予め定められた複数の音発生態様のうちから選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数の音発生態様のそれぞれにはランダムカウンタR11が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR11から抽出された数値が対応する音発生態様が選択決定される。このような複数の音発生態様とランダムカウンタR11の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。これにより、リーチ表示態様の切換え時における音発生態様は、ランダムに決定される。
【0102】
ランダムカウンタR12は、前述したリーチ表示態様の切換えが行なわれる際に実行される音の制御において発生対象となる音(音の種類)を決定するために用いられる数値データ更新手段である。この発生対象音決定用のランダムカウンタR12は、0からカウントアップしてその上限である27までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0103】
前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合の音の制御においては、発生対象となる音の種類が選択決定される。この例では、発生対象となる音の種類は、たとえば、A音、B音、C音…等のように音が複数種類(たとえば音色が異なる等)に分けられ、これらのうちから選択される。ランダムカウンタR12は、このような場合の発生対象となる音の種類を予め定められた複数種類の音のうちから選択決定するために用いられる。具体的に、予め定められた複数の発生対象音の種類のそれぞれにはランダムカウンタR12が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR12から抽出された数値が対応する発生対象音の種類が選択決定される。このような複数の発生対象音の種類とランダムカウンタR12の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。これにより、リーチ表示態様の切換え時における発生対象音は、ランダムに決定される。
【0104】
ランダムカウンタR13は、前述したリーチ表示態様の切換えが行なわれる際に音の発生制御の実行の有無(音の発生制御を実行するか否か)を決定するために用いられる数値データ更新手段である。この音発生有無決定用のランダムカウンタR13は、0からカウントアップしてその上限である7までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
【0105】
前述したようなリーチ表示態様を切換える表示制御が行なわれる場合の音の発生制御は、実行される場合と実行されない場合とが選択決定される。ランダムカウンタR13は、このような場合の音の発生制御の有無を選択決定するために用いられる。具体的に、音発生制御の有無の別にランダムカウンタR13が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられており、所定のタイミングでランダムカウンタR13から抽出された数値に対応して音発生制御の有無が選択決定される。このような音発生制御の有無とランダムカウンタR13の抽出値との関係は、RAMにデータテーブルとして記憶されている。リーチ表示態様の切換え時における音発生制御を行なうか否かは、ランダムに決定される。
【0106】
次に、リーチ切換タイミング決定用のランダムカウンタR1の抽出値と決定されるリーチ表示態様の切換タイミングとの関係を説明する。ここで、リーチ表示態様の切換タイミングは、リーチ表示の開始から切換タイミングまでの時間で管理され、そのような時間がリーチ切換時間と呼ばれる。
【0107】
図5は、リーチ切換タイミング決定用のランダムカウンタR1の抽出値とリーチ切換時間との対応関係を表形式で示す図である。
【0108】
図5を参照して、リーチ切換時間は、T1〜T4というように異なる長さの時間が複数定められており、ランダムカウンタR1の抽出値と選択されるリーチ切換時間との関係が図のように対応付けられている。たとえば、ランダムカウンタR1の抽出値が0〜9のうちの範囲にある場合には、リーチ切換時間がT1の時間に選択決定される。このような関係を示すデータは、データテーブルとしてROM54に記憶されており、RAM55に読出されて使用される。
【0109】
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ53のCPU56により実行される制御を説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ53では、遊技の進行を制御するための処理である遊技制御のメイン処理およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実行されることにより、各種の遊技制御が行なわれる。
【0110】
次に、演出制御用マイクロコンピュータ900のCPUにより実行される制御を説明する。演出制御用マイクロコンピュータ900では、所定の演出制御用のメイン処理の実行にしたがって、表示制御用のメイン処理と、ランプ制御用のメイン処理と、可動部材制御用のメイン処理と、音制御用のメイン処理とがそれぞれ実行される。
【0111】
表示制御用のメイン処理は、演出制御用マイクロコンピュータ900の表示制御機能を実現するためのメイン処理であり、この処理の実行にしたがって各種表示制御用の複数のサブルーチンが実行され、前述したような可変表示制御が行なわれる。また、ランプ制御用のメイン処理は、演出制御用マイクロコンピュータ900のランプ制御機能を実現するためのメイン処理であり、この処理の実行にしたがって各種ランプ制御用の複数のサブルーチンが実行され、前述したようなランプ制御が行なわれる。また、可動部材制御用のメイン処理は、演出制御用マイクロコンピュータ900の可動部材制御機能を実現するためのメイン処理であり、この処理の実行にしたがって各種可動部材制御用の複数のサブルーチンが実行され、前述したような可動部材の制御が行なわれる。また、音制御用のメイン処理は、演出制御用マイクロコンピュータ900の音制御機能を実現するためのメイン処理であり、この処理の実行にしたがって各種音制御用の複数のサブルーチンが実行され、前述したような音の制御が行なわれる。このように、演出制御用マイクロコンピュータ900では、制御機能として、表示制御手段、ランプ制御手段、可動部材制御手段、および、音制御手段を有している。
【0112】
次に、前述したような特別図柄のリーチ表示時における表示制御を行なうために実行されるリーチ表示制御処理について説明する。図6は、リーチ表示制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0113】
図6を参照して、まず、ステップ(以下、単に「S」という)1により、リーチ表示制御パターン設定処理が実行される。このリーチ表示制御パターン設定処理は、リーチ表示態様での表示制御を行なうための各種データを設定する処理であり、前述した表示制御用のメイン処理にしたがって実行されるサブルーチンの一つである。次に、S2により、S1において設定されたリーチ表示態様での表示制御用のデータに基づいて、リーチ表示態様時における表示制御を実行する処理が行なわれる。
【0114】
次に、前述したような特別図柄のリーチ表示時におけるランプの制御を行なうために実行されるリーチ時ランプ制御処理について説明する。図7は、リーチ時ランプ制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0115】
図7を参照して、まず、SA11により、リーチ時ランプ制御パターン設定処理が実行される。このリーチ時ランプ制御パターン設定処理は、リーチ表示態様でランプの駆動制御を行なうための各種データを設定する処理であり、前述したランプ制御用のメイン処理にしたがって実行されるサブルーチンの一つである。次に、SA12により、SA11において設定されたランプ駆動制御用のデータに基づいて、リーチ表示時におけるランプの駆動を実行する処理が行なわれる。
【0116】
次に、前述したような特別図柄のリーチ表示時における可動部材(センター可動部材10,10、サイド可動部材18,18)の制御を行なうために実行されるリーチ時可動部材制御処理について説明する。図8は、リーチ時可動部材制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0117】
図8を参照して、まず、SB11により、リーチ時可動部材制御パターン設定処理が実行される。このリーチ時可動部材制御パターン設定処理は、リーチ表示態様で可動部材の駆動制御を行なうための各種データを設定する処理であり、前述した可動部材制御用のメイン処理にしたがって実行されるサブルーチンの一つである。次に、S12Bにより、SB11において設定された可動部材駆動制御用のデータに基づいて、リーチ表示時における可動部材の駆動を実行する処理が行なわれる。
【0118】
次に、前述したような特別図柄のリーチ表示時における音の制御を行なうために実行されるリーチ時音制御処理について説明する。図9は、リーチ時音制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0119】
図9を参照して、まず、SC11により、リーチ時音制御パターン設定処理が実行される。このリーチ時音制御パターン設定処理は、リーチ表示態様で音の制御を行なうための各種データを設定する処理であり、前述した音制御用のメイン処理にしたがって実行されるサブルーチンの一つである。次に、S12Cにより、SC11において設定された音制御用のデータに基づいて、リーチ表示時における音の発生を実行する処理が行なわれる。
【0120】
次に、図6に示されたリーチ表示制御パターン設定処理にサブルーチンの一つとして含まれるリーチ切換タイミング決定処理の処理内容を説明する。図10は、リーチ切換タイミング決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0121】
図10を参照して、まず、S21により、前述したリーチ切換タイミング決定用のランダムカウンタR1からカウンタ値を抽出する処理がなされる。そして、S22に進み、図5に示されるデータテーブルを用い、切換タイミング(切換時間)と抽出値との関係に基づいて、S21により抽出された抽出値に対応するリーチ切換タイミングを選択することにより、リーチ切換タイミングを選択的に決定する処理がなされる。これにより、リーチ切換タイミングがランダムに決定される。
【0122】
そして、S23に進み、S22で決定されたリーチ切換タイミングを制御に用いるために、決定されたリーチ切換タイミングを示すタイミングデータをリーチ切換タイマのタイマ値としてRAMに記憶し、決定されたリーチ切換タイミングが制御に用いられるように設定する。
【0123】
次に、図6に示されたリーチ表示制御パターン設定処理にサブルーチンの一つとして含まれるリーチ切換設定処理の処理内容を説明する。図11は、リーチ切換設定処理の処理内容を示すフローチャートである。このリーチ切換設定処理は、リーチ表示態様の切換えに関連する表示制御を実行するための各種設定を行なうための処理である。
【0124】
図11を参照して、まず、S31により、リーチ表示の開始時であるか否かが判断される。S31によりリーチ表示の開始時ではないと判断された場合は、後述するS36に進む。一方、S31によりリーチ表示の開始時であると判断された場合は、S32に進み、前述したリーチ切換タイミング決定処理において決定され記憶されたリーチ切換タイマのデータを読出す処理がなされる。そして、S33に進み、S32で読出したリーチ切換タイマのデータをそのタイマ計時のためにセットする処理がなされる。これにより、リーチ切換タイマの計時が開始される。
【0125】
次に、S34に進み、リーチ切換態様を選択的に決定する処理がなされる。具体的に、S34では、前述したリーチ切換態様決定用のランダムカウンタR2からカウンタ値を抽出し、前述した複数のリーチ切換態様と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応するリーチ切換態様を選択することにより、リーチ切換態様が選択的に決定される。これにより、リーチ切換態様がランダムに決定される。
【0126】
そして、S35に進み、S34で決定されたリーチ切換態様を制御に用いるために、決定されたリーチ切換態様を示すデータをRAMに記憶し、決定されたリーチ切換態様が制御に用いられるように設定する。S35の後、S36に進む。
【0127】
S36では、S32でセットされて計時が開始されたリーチ切換タイマの計時が終了したか否かが判断される。S36によりリーチ切換タイマの計時が終了していないと判断された場合は、このリーチ切換設定処理のサブルーチンが終了する。
【0128】
一方、S36によりリーチ切換タイマの計時が終了したと判断された場合は、S37に進み、リーチ切換表示の許可設定をする処理がなされる。ここで、このリーチ切換設定処理においては、S35によりリーチ切換態様のデータが設定されるのであるが、単にS35でデータが設定されただけでは、リーチ切換表示に用いることが許可されず、リーチ切換表示がS2の処理により実行されない。この場合、リーチ切換タイマの計時が終了してリーチ切換タイミングに至った段階で、S37によりリーチ切換表示の許可がされたことを条件として、リーチ切換表示がS2の処理により実行される。S37の後、このリーチ切換設定処理が終了する。
【0129】
前述したS2によるリーチの表示処理では、このリーチ切換設定処理においてリーチ切換表示の許可設定がされたことに応じて、リーチ切換設定処理において設定されたリーチ切換態様でリーチ切換表示を実行する。
【0130】
次に、図7に示されたリーチ時ランプ制御パターン設定処理にサブルーチンの一つとして含まれるリーチ切換時ランプ駆動有無決定処理の処理内容を説明する。図12は、リーチ切換時ランプ駆動有無決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0131】
図12を参照して、まず、SA41により、前述したランプ駆動有無決定用のランダムカウンタR6からカウンタ値を抽出する処理がなされる。そして、SA42に進み、前述したランプ駆動有無と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応するランプ駆動有無を選択することにより、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際にランプの駆動制御の実行の有無が決定される。これにより、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際にランプの駆動制御を実行するか否かがランダムに決定される。
【0132】
そして、SA43に進み、SA42で決定されたランプの駆動制御の実行の有無を示すデータをRAMに記憶し、決定されたランプの駆動制御の実行の有無の決定が制御に用いられるように設定する。
【0133】
次に、図7に示されたリーチ時ランプ制御パターン設定処理にサブルーチンの一つとして含まれるリーチ切換時ランプ制御設定処理の処理内容を説明する。図13は、リーチ切換時ランプ制御設定処理の処理内容を示すフローチャートである。このリーチ切換時ランプ制御設定処理は、リーチ表示態様の切換時におけるランプの駆動制御を実行するための各種設定を行なうための処理である。
【0134】
図13を参照して、まず、SA50により、前述したリーチ切換時ランプ駆動有無決定処理で設定されたランプの駆動制御の実行の有無のデータに基づいて、リーチ切換時ランプ駆動があるか否かが判断される。SA50によりリーチ切換時ランプ駆動がないと判断された場合は、このリーチ切換時ランプ制御設定処理が終了する。一方、SA50によりリーチ切換時ランプ駆動があると判断された場合は、SA51に進み、リーチ表示の開始時であるか否かが判断される。
【0135】
SA51によりリーチ表示の開始時ではないと判断された場合は、後述するSA58に進む。一方、SA51によりリーチ表示の開始時であると判断された場合は、SA52に進み、前述したリーチ切換タイミング決定処理において決定されたリーチ切換タイマのデータを読出す処理がなされる。そして、SA53に進み、SA52で読出したリーチ切換タイマのデータを計時のためにセットする処理がなされる。これにより、リーチ切換タイマの計時が開始される。
【0136】
次に、SA54に進み、リーチ切換時のランプ駆動態様を選択的に決定する処理がなされる。具体的に、SA54では、前述したランプ駆動態様決定用のランダムカウンタR3からカウンタ値を抽出し、前述した複数のランプ駆動態様と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応するランプ駆動態様を選択することにより、リーチ切換時のランプ駆動態様が選択的に決定される。これにより、リーチ切換時のランプ駆動態様がランダムに決定される。
【0137】
次に、SA55に進み、リーチ切換時の駆動対象ランプを選択的に決定する処理がなされる。具体的に、SA55では、前述したリーチ切換時の駆動対象ランプ決定用のランダムカウンタR4からカウンタ値を抽出し、前述した複数種類の駆動対象ランプと抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応する駆動対象ランプを選択することにより、リーチ切換時の駆動対象ランプが選択的に決定される。これにより、リーチ切換時の駆動対象ランプがランダムに決定される。
【0138】
次に、SA56に進み、リーチ切換時の駆動対象となるランプの駆動数を選択的に決定する処理がなされる。具体的に、SA56では、前述したリーチ切換時のランプ駆動数決定用のランダムカウンタR5からカウンタ値を抽出し、前述した複数種類のランプの駆動数と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応する駆動数を選択することにより、リーチ切換時の駆動対象となるランプの駆動数が選択的に決定される。これにより、リーチ切換時の駆動対象となるランプの駆動数がランダムに決定される。
【0139】
そして、SA57に進み、SA54〜SA56で決定された、リーチ切換時のランプ駆動態様、リーチ切換時の駆動対象ランプ、および、リーチ切換時の駆動対象となるランプの駆動数を制御に用いるために、決定されたランプ駆動態様、駆動対象ランプ、および、ランプの駆動数リーチ切換態様を示すデータをRAMに記憶し、決定された各事項が制御に用いられるように設定する。SA57の後、SA58に進む。
【0140】
SA58では、SA52でセットされて計時が開始されたリーチ切換タイマの計時が終了したか否かが判断される。SA58によりリーチ切換タイマの計時が終了していないと判断された場合は、このリーチ切換時ランプ制御設定処理が終了する。
【0141】
一方、SA58によりリーチ切換タイマの計時が終了したと判断された場合は、SA59に進み、リーチ切換時のランプ駆動の許可設定をする処理がなされる。ここで、このリーチ切換時ランプ制御設定処理においては、SA54〜SA56によりリーチ切換時におけるランプの制御事項が設定されるのであるが、単にSA54〜SA56でデータが設定されただけでは、そのデータがリーチ切換時のランプ駆動に用いることが許可されず、リーチ切換時のランプ駆動がSA12の処理により実行されない。この場合、リーチ切換タイマの計時が終了してリーチ切換タイミングに至った段階で、SA59によりリーチ切換時のランプ駆動の許可がされたことを条件として、リーチ切換時のランプ駆動がS2の処理により実行される。SA59の後、このリーチ切換時ランプ制御設定処理が終了する。
【0142】
前述したSA12によるランプの駆動処理では、このリーチ切換時ランプ制御設定処理においてリーチ切換時のランプ駆動の許可設定がされたことに応じて、リーチ切換時ランプ制御設定処理において設定されたランプ駆動態様、駆動対象ランプ、および、ランプ駆動数でリーチ切換時のランプ駆動を実行する。これにより、リーチ表示態様が切換えられるときに、その切換えに同期して、ランプの発光動作による演出が実行される。
【0143】
このように、リーチ切換タイミング決定処理において選択決定されたリーチ切換タイミングを示すタイミングデータを、リーチ表示制御処理とリーチ時ランプ制御処理とで共通に用いて、リーチ表示態様の切換制御とリーチ時ランプ制御処理とを行なうことにより、リーチ表示態様を切換える表示制御とその切換え時における発光体の発光動作制御とが同期して実行される。
【0144】
次に、図8に示されたリーチ時可動部材制御パターン設定処理にサブルーチンの一つとして含まれるリーチ切換時可動部材駆動有無決定処理の処理内容を説明する。図14は、リーチ切換時可動部材駆動有無決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0145】
図14を参照して、まず、SB41により、前述した可動部材駆動有無決定用のランダムカウンタR10からカウンタ値を抽出する処理がなされる。そして、SB42に進み、前述した可動部材駆動有無と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応する可動部材駆動有無を選択することにより、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際に可動部材の駆動制御の実行の有無が決定される。これにより、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際に可動部材の駆動制御を実行するか否かがランダムに決定される。
【0146】
そして、SB43に進み、S42で決定された可動部材の駆動制御の実行の有無を示すデータをRAMに記憶し、決定された可動部材の駆動制御の実行の有無の決定が制御に用いられるように設定する。
【0147】
次に、図8に示されたリーチ時可動部材制御パターン設定処理にサブルーチンの一つとして含まれるリーチ切換時可動部材制御設定処理の処理内容を説明する。図15は、リーチ切換時可動部材制御設定処理の処理内容を示すフローチャートである。このリーチ切換時可動部材制御設定処理は、リーチ表示態様の切換時における可動部材の駆動制御を実行するための各種設定を行なうための処理である。
【0148】
図15を参照して、まず、SB50により、前述したリーチ切換時可動部材駆動有無決定処理で設定された可動部材の駆動制御の実行の有無のデータに基づいて、リーチ切換時可動部材駆動があるか否かが判断される。SB50によりリーチ切換時可動部材駆動がないと判断された場合は、このリーチ切換時可動部材制御設定処理が終了する。一方、SB50によりリーチ切換時可動部材駆動があると判断された場合は、SB51に進み、リーチ表示の開始時であるか否かが判断される。
【0149】
SB51によりリーチ表示の開始時ではないと判断された場合は、後述するSB58に進む。一方、SB51によりリーチ表示の開始時であると判断された場合は、SB52に進み、前述したリーチ切換タイミング決定処理において決定されたリーチ切換タイマのデータを読出す処理がなされる。そして、SB53に進み、SB52で読出したリーチ切換タイマのデータを計時のためにセットする処理がなされる。これにより、リーチ切換タイマの計時が開始される。
【0150】
次に、SB54に進み、リーチ切換時の可動部材駆動態様を選択的に決定する処理がなされる。具体的に、SB54では、前述した可動部材駆動態様決定用のランダムカウンタR7からカウンタ値を抽出し、前述した複数の可動部材駆動態様と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応する可動部材駆動態様を選択することにより、リーチ切換時の可動部材駆動態様が選択的に決定される。これにより、リーチ切換時の可動部材駆動態様がランダムに決定される。
【0151】
次に、SB55に進み、リーチ切換時の駆動対象可動部材を選択的に決定する処理がなされる。具体的に、SB55では、前述したリーチ切換時の駆動対象可動部材決定用のランダムカウンタR8からカウンタ値を抽出し、前述した複数種類の駆動対象可動部材と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応する駆動対象可動部材を選択することにより、リーチ切換時の駆動対象可動部材が選択的に決定される。これにより、リーチ切換時の駆動対象可動部材がランダムに決定される。
【0152】
次に、SB56に進み、リーチ切換時の駆動対象となる可動部材の駆動数を選択的に決定する処理がなされる。具体的に、SB56では、前述したリーチ切換時の可動部材駆動数決定用のランダムカウンタR9からカウンタ値を抽出し、前述した複数種類の可動部材の駆動数と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応する駆動数を選択することにより、リーチ切換時の駆動対象となる可動部材の駆動数が選択的に決定される。これにより、リーチ切換時の駆動対象となる可動部材の駆動数がランダムに決定される。
【0153】
そして、SB57に進み、SB54〜SB56で決定された、リーチ切換時の可動部材駆動態様、リーチ切換時の駆動対象可動部材、および、リーチ切換時の駆動対象となる可動部材の駆動数を制御に用いるために、決定された可動部材駆動態様、駆動対象可動部材、および、可動部材の駆動数リーチ切換態様を示すデータをRAMに記憶し、決定された各事項が制御に用いられるように設定する。SB57の後、SB58に進む。
【0154】
SB58では、S52でセットされて計時が開始されたリーチ切換タイマの計時が終了したか否かが判断される。SB58によりリーチ切換タイマの計時が終了していないと判断された場合は、このリーチ切換時可動部材制御設定処理が終了する。
【0155】
一方、SB58によりリーチ切換タイマの計時が終了したと判断された場合は、SB59に進み、リーチ切換時の可動部材駆動の許可設定をする処理がなされる。ここで、このリーチ切換時可動部材制御設定処理においては、SB54〜SB56によりリーチ切換時における可動部材の制御事項が設定されるのであるが、単にSB54〜SB56でデータが設定されただけでは、そのデータがリーチ切換時の可動部材駆動に用いることが許可されず、リーチ切換時の可動部材駆動がS12Bの処理により実行されない。この場合、リーチ切換タイマの計時が終了してリーチ切換タイミングに至った段階で、SB59によりリーチ切換時の可動部材駆動の許可がされたことを条件として、リーチ切換時の可動部材駆動がS2の処理により実行される。SB59の後、このリーチ切換時可動部材制御設定処理が終了する。
【0156】
前述したS12Bによる可動部材の駆動処理では、このリーチ切換時可動部材制御設定処理においてリーチ切換時の可動部材駆動の許可設定がされたことに応じて、リーチ切換時可動部材制御設定処理において設定された可動部材駆動態様、駆動対象可動部材、および、可動部材駆動数でリーチ切換時の可動部材駆動を実行する。これにより、リーチ表示態様が切換えられるときに、その切換えに同期して、センター可動部材10およびサイド可動部材18を含む可動部材の動作による演出が実行される。
【0157】
このように、リーチ切換タイミング決定処理において選択決定されたリーチ切換タイミングを示すタイミングデータを、リーチ表示制御処理とリーチ時可動部材制御処理とで共通に用いて、リーチ表示態様の切換制御とリーチ時可動部材制御処理とを行なうことにより、リーチ表示態様を切換える表示制御とその切換え時における可動部材の動作制御とが同期して実行される。
【0158】
次に、図9に示されたリーチ時音制御パターン設定処理にサブルーチンの一つとして含まれるリーチ切換時音発生有無決定処理の処理内容を説明する。図16は、リーチ切換時音発生有無決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0159】
図16を参照して、まず、SC41により、前述した音発生有無決定用のランダムカウンタR13からカウンタ値を抽出する処理がなされる。そして、SC42に進み、前述した音発生有無と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応する音発生有無を選択することにより、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際に音発生制御の実行の有無が決定される。これにより、リーチ表示態様の切換えが行なわれる際に音発生制御を実行するか否かがランダムに決定される。
【0160】
そして、SC43に進み、SC42で決定された音発生制御の実行の有無を示すデータをRAMに記憶し、決定された音発生制御実行の有無の決定が制御に用いられるように設定する。
【0161】
次に、図9に示されたリーチ時音制御パターン設定処理にサブルーチンの一つとして含まれるリーチ切換時音制御設定処理の処理内容を説明する。図17は、リーチ切換時音制御設定処理の処理内容を示すフローチャートである。このリーチ切換時音制御設定処理は、リーチ表示態様の切換時における音の制御を実行するための各種設定を行なうための処理である。
【0162】
図17を参照して、まず、SC50により、前述したリーチ切換時音発生有無決定処理で設定された音発生制御の実行のデータに基づいて、リーチ切換時の音の発生があるか否かが判断される。SC50によりリーチ切換時の音の発生がないと判断された場合は、このリーチ切換時音制御設定処理が終了する。一方、SC50によりリーチ切換時の音の発生があると判断された場合は、SC51に進み、リーチ表示の開始時であるか否かが判断される。
【0163】
SC51によりリーチ表示の開始時ではないと判断された場合は、後述するSC58に進む。一方、SC51によりリーチ表示の開始時であると判断された場合は、SC52に進み、前述したリーチ切換タイミング決定処理において決定されたリーチ切換タイマのデータを読出す処理がなされる。そして、SC53に進み、SC52で読出したリーチ切換タイマのデータを計時のためにセットする処理がなされる。これにより、リーチ切換タイマの計時が開始される。
【0164】
次に、SC54に進み、リーチ切換時の音発生態様を選択的に決定する処理がなされる。具体的に、SC54では、前述した音発生態様決定用のランダムカウンタR11からカウンタ値を抽出し、前述した複数の音発生態様と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応する音発生態様を選択することにより、リーチ切換時の音発生態様が選択的に決定される。これにより、リーチ切換時の音発生態様がランダムに決定される。
【0165】
次に、SC55に進み、リーチ切換時の発生対象音を選択的に決定する処理がなされる。具体的に、SC55では、前述したリーチ切換時の発生対象音決定用のランダムカウンタR12からカウンタ値を抽出し、前述した複数種類の発生対象音と抽出値との関係を示すデータテーブルを用い、抽出値に対応する発生対象音を選択することにより、リーチ切換時の発生対象音が選択的に決定される。これにより、リーチ切換時の発生対象音がランダムに決定される。
【0166】
そして、SC57に進み、SC54,SC55で決定された、リーチ切換時の音発生態様、および、リーチ切換時の発生対象音を制御に用いるために、決定された音発生態様および発生対象音を示すデータをRAMに記憶し、決定された各事項が制御に用いられるように設定する。SC57の後、SC58に進む。
【0167】
SC58では、SC52でセットされて計時が開始されたリーチ切換タイマの計時が終了したか否かが判断される。SC58によりリーチ切換タイマの計時が終了していないと判断された場合は、このリーチ切換時音制御設定処理が終了する。
【0168】
一方、SC58によりリーチ切換タイマの計時が終了したと判断された場合は、SC59に進み、リーチ切換時の音発生の許可設定をする処理がなされる。ここで、このリーチ切換時音制御設定処理においては、SC54,SC55によりリーチ切換時における音の制御事項が設定されるのであるが、単にSC54,SC55でデータが設定されただけでは、そのデータがリーチ切換時の音発生に用いることが許可されず、リーチ切換時の音発生がSC12の処理により実行されない。この場合、リーチ切換タイマの計時が終了してリーチ切換タイミングに至った段階で、SC59によりリーチ切換時の音発生の許可がされたことを条件として、リーチ切換時の音発生がS2の処理により実行される。SC59の後、このリーチ切換時音制御設定処理終了する。
【0169】
前述したSC12による音の発生処理では、このリーチ切換時音制御設定処理においてリーチ切換時の音発生の許可設定がされたことに応じて、リーチ切換時音制御設定処理において設定された音発生態様および発生対象でリーチ切換時の音発生を実行する。これにより、リーチ表示態様が切換えられるときに、その切換えに同期して、音の発生による演出が実行される。
【0170】
このように、リーチ切換タイミング決定処理において選択決定されたリーチ切換タイミングを示すタイミングデータを、リーチ表示制御処理とリーチ時音制御処理とで共通に用いて、リーチ表示態様の切換制御とリーチ時音制御処理とを行なうことにより、リーチ表示態様を切換える表示制御とその切換え時における音の発生制御とが同期して実行される。
【0171】
以上に示したように、演出制御用マイクロコンピュータ900においては、リーチ切換タイミング決定処理において選択決定されたリーチ切換タイミングを示すタイミングデータを、リーチ表示制御処理、リーチ時ランプ制御処理、リーチ時可動部材制御処理、および、リーチ時音制御処理で共通に用いて、リーチ表示態様の切換制御、リーチ時ランプ制御、リーチ時可動部材制御、および、リーチ時音制御処理を行なうことにより、リーチ表示態様を切換える表示制御と、その切換え時におけるランプの駆動制御、可動部材の駆動制御、および、音の発生制御が同期して実行される。
【0172】
なお、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ900がリーチ表示制御処理によるリーチ表示制御機能(リーチ表示制御手段)、リーチ時ランプ制御処理によるリーチ時ランプ制御機能(発光体制御手段)、リーチ時可動部材制御処理によるリーチ時可動部材制御機能(可動演出制御手段)、および、リーチ時音制御処理によるリーチ時音制御機能(音制御手段)の機能を含む場合を説明したが、これに限らず、リーチ表示制御機能、リーチ時ランプ制御機能、リーチ時可動部材制御機能およびリーチ時音制御機能については、演出制御用マイクロコンピュータ900がその少なくとも1つを含むようにすればよい。
【0173】
次に、この第1実施形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
図10のS21〜S23、図11のS32,S33、図13のSA52,SA53、図15のSB52,SB53、図17のSC52,SC53に示されるように、リーチ表示態様を切換える制御を行なうリーチ表示制御、リーチ時ランプ制御処理によるリーチ時ランプ制御機能(発光体制御手段)、リーチ時可動部材制御処理によるリーチ時可動部材制御機能(可動演出制御手段)およびリーチ時音制御処理によるリーチ時音制御機能(音制御手段)が、選択決定されたリーチ切換タイミングを示すタイミングデータを共通に用いて制御を行なうため、リーチ表示態様を切換える制御と、ランプの駆動制御、可動部材の駆動制御、および、音の発生制御とを同期させて行なう場合において、タイミングデータの共通化により、多様なタイミングでの制御の同期が可能になるとともに、そのような制御の同期に関する制御データ量の増大を防ぐことができる。
【0174】
また、リーチ表示態様の切換時に同期して行なわれる発光体(ランプ)の発光動作制御、可動演出手段(可動部材)の演出動作制御、および、音を発生させる制御とを同期させて行なう場合において、制御の態様が、前述したようなリーチ表示態様の切換え時に同期してその切換えを報知する制御態様である場合には、リーチ表示態様の切換えタイミングがランダム(不定)なものになる場合であっても、その制御態様による報知により切換えタイミングを遊技者が分かりやすいものにすることができる。また、リーチ表示態様の切換え時に同期して行なわれる発光体(ランプ)の発光動作制御、可動演出手段(可動部材)の演出動作制御、および、音を発生させる制御が、演出態様(制御態様)を切換えるものである場合には、リーチ表示態様の切換えタイミングがランダム(不定)なものになる場合であっても、リーチ表示制御手段、発光体制御手段、前記可動演出制御手段、および、前記音制御手段で切換タイミングデータを共通に用いて制御が行なわれることにより、リーチ表示態様の切換え、発光体の発光動作態様の切換え、可動演出手段の動作態様の切換え、および、音発生手段からの発生される音の切換えタイミングにずれがなくなり、リーチ表示態様の切換えと演出態様の切換えとの間で切換タイミングにずれがなくなるようにすることができる。
【0175】
図12のSA54に示されるように、リーチ切換タイミングで駆動する制御が行なわれるランプの駆動態様が選択的に決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に同じ駆動態様でランプが駆動するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0176】
図12のSA55に示されるように、リーチ切換タイミングで駆動する制御が行なわれるランプについて、複数種類のランプのうちから駆動対象ランプが決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に同じ種類のランプが駆動するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0177】
図15のSB54に示されるように、リーチ切換タイミングで駆動する制御が行なわれる可動部材の駆動態様が選択的に決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に同じ駆動態様で可動部材が駆動するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0178】
図15のSB55に示されるように、リーチ切換タイミングで駆動する制御が行なわれる可動部材について、複数種類の可動部材のうちから駆動対象可動部材が決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に同じ種類の可動部材が駆動するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0179】
図17のSC54に示されるように、リーチ切換タイミングで発生される制御が行なわれる音の発生態様が選択的に決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に同じ発生態様で音が発生するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0180】
また、図3、図6、図7、図8、図9に示されるように、演出制御用マイクロコンピュータ900が、リーチ表示制御機能、リーチ時におけるランプ制御機能、リーチ時における可動部材制御機能、および、リーチ時における音の各制御機能の少なくともいずれか一つを含むので、遊技制御用マイクロコンピュータ53側の制御負担の増加を軽減することができる。
【0181】
また、前述したように、リーチ切換タイミングにおいてリーチ表示態様を切換える制御を行なうときに、特別図柄および背景画像の少なくともいずれか一方の表示態様が切換えられるので、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0182】
図12のSA41〜SA43、図13のSA50に示されるように、リーチ表示態様の切換えが行なわれる場合に、リーチ切換タイミングでランプを駆動させる制御を行なうか否かが決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常にランプを駆動させる制御が行なわれるとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0183】
図13のSA56に示されるように、リーチ切換タイミングで駆動する制御が行なわれるランプについて、複数のランプのうちからランプ駆動数が決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に同じ数のランプが駆動するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0184】
図14のSB41〜SB43、図15のSB50に示されるように、リーチ表示態様の切換えが行なわれる場合に、リーチ切換タイミングで可動部材を駆動させる制御を行なうか否かが決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に可動部材を駆動させる制御が行なわれるとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0185】
図14のSB56に示されるように、リーチ切換タイミングで駆動する制御が行なわれる可動部材について、複数の可動部材のうちから可動部材駆動数が決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に同じ数の可動部材が駆動するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0186】
図16のSC41〜SC43、図17のSC50に示されるように、リーチ表示態様の切換えが行なわれる場合に、リーチ切換タイミングで音を発生させる制御を行なうか否かが決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に音を発生させる制御が行なわれるとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0187】
図17のSC55に示されるように、リーチ切換タイミングで発生される制御が行なわれる音について、複数種類の音のうちから発生対象音が決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて常に同じ種類の音が発生するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0188】
また、リーチ表示態様の切換えが行なわれる場合に、リーチ切換タイミングでランプの制御、可動部材の制御、および、音の制御を行なうか否かが制御の種別ごとに決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて、ランプの制御、可動部材の制御、および、音の制御のうちの実行される制御の種別が変化可能であるため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0189】
また、リーチ切換タイミングで制御が行なわれるランプの駆動態様、可動部材の駆動態様、および、音の発生態様が制御の種別ごとに選択的に決定されるので、リーチ切換タイミングにおいて実行されるランプの駆動態様、可動部材の駆動態様、および、音の発生態様が制御の種別ごとに変化可能であるため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0190】
また、リーチ切換タイミングで実行されるランプの制御、可動部材の制御、音の制御について、制御の種別ごとに制御対象の種類(ランプの種類、可動部材の種類、音の種類)が決定されるので、リーチ切換タイミングで制御が行なわれるランプの制御、可動部材の制御、音の制御について制御対象が制御の種別ごとに変化可能であるため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0191】
また、リーチ切換タイミングで駆動する制御が行なわれるランプの制御および可動部材の制御について、制御の種別ごとに制御対象の駆動数(ランプの駆動数、可動部材の駆動数)が決定されるので、リーチ切換タイミングで駆動される制御対象の数が制御の種別ごとに変化可能であるため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0192】
また、リーチ表示態様の切換タイミングの選択決定、リーチ表示態様の切換態様の選択的決定、リーチ表示態様を切換える制御、発光体の発光動作制御、可動部材の演出動作制御、および、リーチ表示態様を切換える際の音の発生制御等の本来的にメイン制御手段である遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53)の側で行なわれる制御を、サブ制御手段である表示制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ900)の側で実行するようにしたので、遊技制御手段において、制御用のプログラム量および制御回路の構成を簡素化することができる。これにより、大当りの決定や確率変動等の決定を行ない、不正行為の対象となる遊技制御手段が実行するプログラムに不正行為がなされても、そのような不正行為が発見しやすくなるようにできるとともに、そのような不正行為を発見する際の検査作業を容易化することができる。さらに、遊技制御手段の制御回路に不正行為がなされても、そのような不正行為が発見しやすくなるようにできるとともに、そのような不正行為を発見する際の検査作業を容易化することができる。
【0193】
第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形態については、前述した第1実施形態と異なる点を説明する。
【0194】
第2実施形態の場合、リーチ切換態様が選択されずに、予め定められたリーチ切換態様がリーチ表示態様の切換の制御に用いられる。具体的には、リーチ切換態様が、特別図柄の可変表示方向の切換え、特別図柄の大きさの切換え、特別図柄の可変表示速度の切換え、背景画像の色の切換え、背景画像自体の切換え、および、これらの切換態様を組合せた切換え等のリーチ切換態様のうちのいずれか1つに予め定められており、その予め定められた切換態様のみでリーチ表示態様が切換られる。
【0195】
この第2実施形態の構成は、前述した第1実施形態の構成と比べて次の点が異なる。第1実施形態で示したリーチ切換態様決定用のランダムカウンタが用いられず、また、第1実施形態で示したリーチ切換設定処理において、リーチ切換態様を選択決定するS34の処理が実行されない。
【0196】
第2実施形態については、前述した第1実施形態と共通する技術思想による構成について、前述した第1実施形態の場合と同様の技術的効果を得ることができる他、次のような特徴的な効果を得ることができる。予め定められたリーチ切換態様がリーチ表示態様の切換の制御に用いられるため、リーチ切換態様を選択するための処理を省略することができるので、演出制御用マイクロコンピュータ900の制御負担を軽減することができる。
【0197】
第3実施形態
次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形態については、前述した第1実施形態または第2実施形態と異なる点を説明する。
【0198】
第3実施形態の場合、1回のリーチ表示態様の表示において、リーチ切換えタイミングが複数設定される。その場合、前述したリーチ切換タイミング決定処理(図10)においては、1回のリーチ表示態様の表示につき、複数回のリーチ切換タイミングを選択決定し、リーチ切換タイマ値を設定する。
【0199】
そして、前述したリーチ切換設定処理(図11)においては、複数回のリーチ表示態様の切換えについて個別にリーチ切換態様を選択決定し、複数の切換タイミングを管理する。そして、S36の処理においては、複数回のリーチ表示態様の切換えにつき、切換タイミングに達したものから順にリーチ切換表示を許可する。このようにすれば、1回のリーチ表示態様の表示において、複数のタイミングでリーチ表示態様の切換えが実行される。
【0200】
そして、前述したリーチ切換時ランプ制御設定処理(図13)、リーチ切換時可動部材制御設定処理(図15)、および、リーチ切換時音制御設定処理(図17)においては、それぞれ、複数回のリーチ表示態様の切換えについて個別(リーチ表示態様の切換えごと)にランプの駆動態様、可動部材の駆動態様、および、音の発生態様と、駆動対象ランプ、駆動対象可動部材、および発生対象音と、ランプの駆動数および可動部材の駆動数とをそれぞれ選択決定し、複数の切換タイミングを管理する。そして、SA58,SB58,SC58の各処理においては、複数回のリーチ表示態様の切換えにつき、切換タイミングに達したタイミング順にリーチ切換時のランプの駆動、可動部材の駆動、音の発生を許可する。このようにすれば、1回のリーチ表示態様の表示において、複数のタイミングでリーチ表示態様の切換えに同期してランプの駆動、可動部材の駆動、音の発生が実行される。
【0201】
なお、このように1回のリーチ表示態様の表示において複数のタイミングでリーチ表示態様の切換えを実行する場合には、リーチ切換時のランプ駆動有無決定処理、可動部材駆動有無決定処理、および、音発生有無決定処理の各処理において、複数回のリーチ表示態様の切換えごとにリーチ切換時のランプ駆動、可動部材駆動、音発生の有無を決定するようにしてもよい。その場合には、そのようなリーチ表示態様切換えごとのリーチ切換時におけるランプ駆動、可動部材駆動、音発生の有無決定にしたがって、ランプ駆動、可動部材駆動、音発生の実行可否を管理する。
【0202】
第3実施形態については、前述した第1実施形態または第2実施形態と共通する技術思想による構成について、前述した第1実施形態または第2実施形態の場合と同様の技術的効果を得ることができる。
【0203】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態においては、リーチ切換えタイミングでランプを発光制御するリーチ切換時の演出例を示した。しかし、これに限らず、ランプの代わりに、LED等のその他の発光体を用いてリーチ切換えタイミングでの発光制御を行なうようにしてもよい。
【0204】
前述した実施の形態において示したリーチ表示態様の切換え時に同期して行なわれるランプの駆動態様は、ランプが非駆動状態(非発光動作状態)から駆動状態(発光動作状態)に変化するものと、ランプが第1の駆動状態(第1の発光動作状態)から第2の駆動状態(第2の発光動作状態)に変化するものとのどちらであってもよい。たとえば、リーチ表示態様の切換え時に同期してランプが第1の駆動状態(第1の発光動作状態)から第2の駆動状態(第2の発光動作状態)に変化するものの一例としては、リーチ表示態様の切換え時に同期してランプの発光パターンが変化するものが挙げられる。そのランプの発光パターンの変化例としては、次のような例がある。▲1▼複数個のランプが順次点灯と消灯とを繰り返している場合に、リーチ表示態様の切換え時に同期して、点灯していく順序を順方向から逆方向へ切換える。▲2▼ランプが点滅を繰り返している場合に、リーチ表示態様の切換え時に同期して、点滅速度を増加または減少させる。
【0205】
(2) 前述した実施の形態においては、リーチ切換えタイミングでセンター可動部材10、サイド可動部材18よりなる可動部材を駆動制御するリーチ切換時の演出例を示した。しかし、これに限らず、その可動部材の代わりに、その他の演出動作態様の可動部材を用いてリーチ切換えタイミングでの演出動作制御を行なうようにしてもよい。
【0206】
前述した実施の形態において示したリーチ表示態様の切換え時に同期して行なわれる可動部材の駆動態様は、可動部材が非駆動状態から駆動状態に変化するものと、可動部材が第1の駆動状態(第1の演出動作状態)から第2の駆動状態(第2の演出動作状態)に変化するものとのどちらであってもよい。たとえば、リーチ表示態様の切換え時に同期して可動部材が第1の駆動状態(第1の演出動作状態)から第2の駆動状態(第2の演出動作状態)に変化するものの一例としては、リーチ表示態様の切換え時に同期して可動部材の演出動作パターンが変化するものが挙げられる。その可動部材の演出動作パターンの変化例としては、次のような例がある。可動部材が揺動動作を繰り返している場合に、リーチ表示態様の切換え時に同期して、揺動動作が回動動作へ切換える。
【0207】
(3) 前述した実施の形態においては、リーチ表示態様の切換え時に同期して行なわれる音の発生態様は、音が非発生状態から発生状態に変化するもの(リーチ表示態様の切換え時に同期してその切換えを示す切換音としての音を発生させるもの)と、音が第1の発生状態(第1の音発生パターンでの音発生状態)から第2の発生状態(第2の音発生パターンでの音発生状態)に変化するもの(リーチ表示態様の切換え時に同期してその切換えを示すために音を変動(変化)させる変動音としての音を発生させるもの)とのどちらであってもよい。たとえば、リーチ表示態様の切換え時に同期して音が第1の発生状態(第1の音発生パターンでの音発生状態)から第2の発生状態(第2の音発生パターンでの音発生状態)に変化するものの一例としては、リーチ状態が発生した段階で第1の音発生パターンでの音が発生し、その後、リーチ表示態様の切換え時に同期して第2の音発生パターンでの音が発生することにより音発生パターンが変化する(音発生パターンが切り換わる)ものが挙げられる。
【0208】
リーチ表示態様の切換え時に同期して行なわれる音の発生態様が、前述したようなリーチ表示態様の切換え時に同期してその切換えを示す切換音としての音を発生させるものである場合には、リーチ表示態様の切換えタイミングがランダム(不定)なものになる場合であっても、その発生される音により切換えタイミングを遊技者が分かりやすいものにすることができる。
【0209】
また、リーチ表示態様の切換え時に同期して行なわれる音の発生態様が、前述したようなリーチ表示態様の切換え時に同期してその切換えを示すために音を変動(変化)させる変動音としての音を発生させるものである場合には、リーチ表示態様の切換えタイミングがランダム(不定)なものになる場合であっても、リーチ表示制御手段と音制御手段とで切換タイミングデータを共通に用いて制御が行なわれることにより、リーチ表示態様の切換えと、変動音としての音の発生とのタイミングにずれがなくなるようにすることができる。
【0210】
(4) 前述した実施の形態においては、1つのマイクロコンピュータ、演出制御用マイクロコンピュータ900が可変表示制御、ランプ制御、可動部材制御、および音制御を実行し、そのマイクロコンピュータが遊技制御用マイクロコンピュータ53から各制御用のコマンドを受けて各制御を行なうようにしている例を示したが、これに限らず、これらのマイクロコンピュータが有する機能を複数個のマイクロコンピュータに分割して持たせるようにしてもよい。つまり、可変表示制御、ランプ制御、可動部材制御、および音制御を複数個のマイクロコンピュータが実行するようにし、その複数個のマイクロコンピュータが遊技制御用マイクロコンピュータ53からそれぞれ各制御用のコマンドを受けて各制御を行なうようにしてもよい。また、可変表示制御およびランプ制御と、音制御または可動部材制御のうちのいずれか1つとを1つのマイクロコンピュータが実行するようにし、そのマイクロコンピュータが遊技制御用マイクロコンピュータ53から各制御用のコマンドを受けて各制御を行なうようにしてもよい。
【0211】
(5) 前述した実施の形態においては、リーチ切換タイミングにおいてリーチ表示態様を切換える制御を行なうときに、特別図柄および背景画像の少なくともいずれか一方の表示態様が切換えられる例を示したが、これに限らず、特別図柄および背景画像の代わりに、特別可変表示部9に表示されるキャラクタについて、大きさの切換え、動作速度の切換え、色の切換え、キャラクタ種類の切換え等の表示態様の切換えにより、リーチ表示態様を切換えるようにしてもよい。
【0212】
(6) 前述した実施の形態においては、たとえば、図11および図13、図15、図17に示されるように、リーチ切換設定処理およびリーチ切換時のランプ制御設定処理、可動部材制御設定処理、および音制御設定処理のそれぞれでリーチ切換タイマを計時する構成例を示した。しかし、これに限らず、リーチ切換タイマについては、リーチ切換設定処理、リーチ切換時ランプ制御設定処理、リーチ切換時可動部材設定処理、および、リーチ切換時音制御設定処理のいずれか1つの処理のみで計時動作をさせ、計時動作をしない処理においては、計時をしている処理での計時に関するデータを読込むことにより切換タイミングを把握し、リーチ切換タイマが終了したか否かを判断するようにしてもよい。たとえば、そのような構成を採用する場合には、計時をしている処理でタイマの計時が終了した時に所定のフラグを立て、他の処理ではそのフラグが立っているか否かを監視し、フラグが立っていることを認識した時にリーチ切換タイマが終了したと判断するようにしてもよく、また、タイマの計時をしている処理における計時データを他の処理が直接的に読込んで計時状態を監視するようにし、その計時データに基づいてリーチ切換タイマが終了したと判断するようにしてもよい。
【0213】
(7) 前述した実施の形態は、次のような概念の技術思想で表現することもできる。前記発光体制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記発光体を発光動作させる制御を行なうか否かを決定する発光動作決定手段(SA41,SA42)を含む。このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで発光体を発光動作させる制御を行なうか否かが決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に発光体を発光動作させる制御が行なわれるとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0214】
(8) 前述した実施の形態は、次のような概念の技術思想で表現することもできる。前記発光体制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記発光体を発光動作させる制御を行なうときにおいて予め定められた複数の発光体のうち制御する発光体数(ランプ駆動数)を決定する制御数決定手段(SA56)を含む。このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで発光動作させる制御が行なわれる発光体について、複数の発光体のうち制御する発光体数が決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に同じ数の発光体が発光動作するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0215】
(9) 前述した実施の形態は、次のような概念の技術思想で表現することもできる。前記可動演出制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作させる制御を行なうか否かを決定する可動演出動作決定手段(SB41,SB42)を含む。このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで可動演出手段を演出動作させる制御を行なうか否かが決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に可動演出手段を演出動作させる制御が行なわれるとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0216】
(10) 前述した実施の形態は、次のような概念の技術思想で表現することもできる。前記可動演出制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作させる制御を行なうときにおいて予め定められた複数の可動演出手段のうち制御する可動演出手段数(可動部材駆動数)を決定する制御数決定手段(SB56)を含む。このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで演出動作させる制御が行なわれる可動演出手段について、複数の可動演出手段のうち制御する可動演出手段数が決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に同じ数の可動演出手段が演出動作するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0217】
(11) 前述した実施の形態は、次のような概念の技術思想で表現することもできる。前記音制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記音発生手段から音を発生させる制御を行なうか否かを決定する音発生決定手段(SC41,SC42)を含む。このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで音を発生させる制御を行なうか否かが決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に音を発生させる制御が行なわれるとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0218】
(12) 前記音制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記音発生手段から音を発生させる制御を行なうときにおいて予め定められた複数の音のうちいずれの音を発生させるか(発生対象音)を決定する発生対象決定手段(SC55)を含む。このような構成によれば、選択決定されたリーチ表示態様の切換タイミングで発生させる制御が行なわれる音について、複数の音のうちいずれの音を発生させるかが決定されるので、リーチ表示態様の切換タイミングにおいて常に同じ音が発生するとは限らないため、リーチ表示態様の切換えに関する制御を多彩化することができる。
【0219】
(13) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の遊技盤面を正面から見た正面図である。
【図3】パチンコ遊技機における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】演出制御用マイクロコンピュータの制御に用いられる乱数を生成するための各種ランダムカウンタを表形式で示す図である。
【図5】リーチ切換タイミング決定用のランダムカウンタR1の抽出値とリーチ切換時間との対応関係を表形式で示す図である。
【図6】リーチ表示制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図7】リーチ時ランプ制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図8】リーチ時可動部材制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図9】リーチ時音制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】リーチ切換タイミング決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】リーチ切換設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図12】リーチ切換時ランプ駆動有無決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図13】リーチ切換時ランプ制御設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図14】リーチ切換時可動部材駆動有無決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図15】リーチ切換時可動部材制御設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図16】リーチ切換時音発生有無決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図17】リーチ切換時音制御設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
9 特別可変表示部、8 可変表示装置、1 パチンコ遊技機、10 センター可動部材、18 サイド可動部材、27 スピーカ、25 装飾ランプ、40役物飾りランプ、53 遊技制御用マイクロコンピュータ、900 演出制御用マイクロコンピュータ。

Claims (9)

  1. 表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた表示態様になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であって、
    発光動作することが可能な発光体と、
    遊技者に動作が視認可能な箇所に設けられ、遊技の演出に用いられる可動演出手段と、
    音を発生させる音発生手段と、
    リーチ表示態様の切換タイミングを予め定められた複数の切換タイミングのうちから選択的に決定する切換タイミング決定手段と、
    該切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングを示すタイミングデータが記憶されるデータ記憶手段と、
    前記リーチ表示態様の切換態様を予め定められた複数の切換態様のうちから選択的に決定する切換態様決定手段と、
    前記リーチ表示態様を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて、前記切換態様決定手段により決定された切換態様でリーチ表示態様を切換える制御を行なうリーチ表示制御手段と、
    前記発光体を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記発光体を発光動作させる制御を行なう発光体制御手段と、
    前記可動演出手段を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作させる制御を行なう可動演出制御手段と、
    前記音発生手段を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記音発生手段から音を発生させる制御を行なう音制御手段とを含み、
    前記リーチ表示制御手段、前記発光体制御手段、前記可動演出制御手段、および、前記音制御手段は、前記切換タイミング決定手段の決定により特定される前記データ記憶手段に記憶されたタイミングデータを共通に用いて制御を行なうことを特徴とする、遊技機。
  2. 表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた表示態様になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であって、
    発光動作することが可能な発光体と、
    遊技者に動作が視認可能な箇所に設けられ、遊技の演出に用いられる可動演出手段と、
    音を発生させる音発生手段と、
    リーチ表示態様の切換タイミングを予め定められた複数の切換タイミングのうちから選択的に決定する切換タイミング決定手段と、
    該切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングを示すタイミングデータが記憶されるデータ記憶手段と、
    前記リーチ表示態様を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて、予め定められた切換態様でリーチ表示態様を切換える制御を行なうリーチ表示制御手段と、
    前記発光体を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記発光体を発光動作させる制御を行なう発光体制御手段と、
    前記可動演出手段を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作させる制御を行なう可動演出制御手段と、
    前記音発生手段を制御する手段であって、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記音発生手段から音を発生させる制御を行なう音制御手段とを含み、
    前記リーチ表示制御手段、前記発光体制御手段、前記可動演出制御手段、および、前記音制御手段は、前記切換タイミング決定手段の決定により特定される前記データ記憶手段に記憶されたタイミングデータを共通に用いて制御を行なうことを特徴とする、遊技機。
  3. 前記発光体制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記発光体を発光動作させる制御を行なうときの前記発光体の発光動作態様を、予め定められた複数の発光動作態様のうちから選択的に決定する発光動作態様決定手段を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記発光体制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記発光体を発光動作させる制御を行なうときにおいて予め定められた複数の発光体のうちいずれの発光体を制御するかを決定する制御対象決定手段を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記可動演出制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作させる制御を行なうときの前記可動演出手段の演出動作態様を、予め定められた複数の演出動作態様のうちから選択的に決定する可動演出動作態様決定手段を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記可動演出制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記可動演出手段を演出動作させる制御を行なうときにおいて予め定められた複数の可動演出手段のうちいずれの可動演出手段を制御するかを決定する制御対象決定手段を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記音制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいて前記音発生手段から音を発生させる制御を行なうときの前記音発生手段からの音の発生態様を、予め定められた複数の音の発生態様のうちから選択的に決定する音発生態様決定手段を含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 前記遊技機の遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
    該遊技制御手段とは別に設けられ、当該遊技制御手段からのコマンドに基づいて前記可変表示装置における可変表示を制御する表示制御手段とをさらに含み、該表示制御手段は、前記リーチ表示制御手段、前記発光体制御手段、前記可動演出制御手段、および、前記音制御手段の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の遊技機。
  9. 前記可変表示装置は、識別情報と背景画像とを表示可能であり、
    前記リーチ表示制御手段は、前記切換タイミング決定手段により決定された切換タイミングにおいてリーチ表示態様を切換える制御を行なうときに、前記識別情報および前記背景画像の少なくともいずれか一方の表示態様を切換えることを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の遊技機。
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