JP2004012695A - プロジェクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報の内容によって、表示情報の表示装置への伝達を選択することにより、会議参加者に対して必要な情報は緊急かつ十分に伝え、不要な情報は最小限に抑える。
【解決手段】液晶プロジェクタ等の高精細投影装置にパソコンをつなぎ、パソコンからの情報を選択、優先順位、割り込み等の表示選択手段を有する。
【選択図】図1
【解決手段】液晶プロジェクタ等の高精細投影装置にパソコンをつなぎ、パソコンからの情報を選択、優先順位、割り込み等の表示選択手段を有する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプロジェクタ装置に関し、特に、プレゼンテーションに用いられる液晶プロジェクタ等における表示画像の制御アルゴリズムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ(以後単にPCと呼ぶ)の上で動くアプリケーションソフトとしてプレゼンテーションソフトウェアが急速に普及しつつある。このようなアプリケーションにより、誰にでもプロフェッショナルライクで高度なプレゼンテーション資料を作成できるようになってきている。また、このようなアプリケーションによりサポートされるスライドショー機能は、液晶プロジェクタ等による高度なプレゼンテーションを可能にしている。
【0003】
一方、このような形式のプレゼンテーション文化の普及に伴い、液晶プロジェクタ等の高画質投影装置の普及も著しい。
【0004】
以上のようなPCとプロジェクタ装置の組み合わせは、OHPやスライドに頼ってきた従来のプレゼンテーションの現場と全く異なり、新しい概念のプレゼンテーションも可能にしてきている。
【0005】
PCをネットワークに接続することにより、ネットワークを経由してのプレゼンテーション資料の検索や取り込みは、資料の取り扱いに関する手数を大幅に低減することを可能にしている。一方、プレゼンテーションの現場にインターネット情報やイントラネット情報など、内外の情報を取り込むことも可能になっている。
【0006】
また、PCのマルチタスク機能を使うことにより、複数のファイルやアプリケーションを同時に立ち上げて、これらを選択的にあるいは同時に表示することもできるため、円滑でスピーディーなプレゼンテーションも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多くの情報を得ることあるいは表示することが可能になった反面、必要でない情報も簡単に見ることができるために多くの不具合を生ずる結果となっている。
【0008】
たとえば、インターネットと繋がったPCでプレゼンテーションソフトウェアを使って作ったプレゼンテーション資料を液晶プロジェクタ等の高画質投影装置でスクリーンに表示し、プレゼンテーションを行っているときに、誤ってインターネットのアプリケーションソフトウェアをクリック(選択)し、プレゼンテーション資料とはまったく違った表示をすることにより緊張したプレゼンテーションを台無しにすることがある。映像の内容によっては機密情報や不都合な情報を表示してしまう場合すらある。
【0009】
また、会議中にPCで多くのアプリケーションを立ち上げ、いろいろな情報をPC画面に表示し、その情報をそのまま液晶プロジェクタ等の高画質投影装置でスクリーンに表示した場合、会議の一部の参加者にとって、まったく必要でない情報が表示されていたり、緊急情報であるのに大きくあるいはすぐに表示されていなかったり、表示された情報が参加者にとって十分配慮されていないことがある。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、会議の参加者に対して必要な情報は緊急かつ十分に伝え、不要な情報は最小限に抑え、会議の参加者が不満をもつこと無く、会議を進められるようにしたプロジェクタ装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、複数の表示情報が入力される表示情報入力手段と、前記複数の表示情報に表示優先順位を与える優先順位手段と、前記表示情報入力手段に与えられる複数の表示情報を前記優先順位手段からの情報に基づき選択し投影表示させる表示手段とを備える構成としている。
【0012】
なお、前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、災害を報知すると共に退避を促す緊急情報であり、前記優先順位手段が前記緊急情報に上位の優先順位を付与することが好ましい。
【0013】
また、前記退避を促す情報が、退避経路を示す地図を含むようにしてもよい。
【0014】
ここで、前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、特定の個人またはグループを対象とした割り込み情報であり、前記優先順位手段が前記割り込み情報に上位の優先順位を付与する構成であることが望ましい。
【0015】
さらに、前記割り込み情報の表示が他の情報に比較して、色合い、大きさ、および表示動作のうち少なくとも1つが異なるようにしてもよい。
【0016】
この他、複数の表示情報が入力される表示情報入力手段と、前記複数の表示情報に表示優先順位を与える優先順位手段と、表示優先度に応じた複数の表示領域を形成する表示制御手段と、前記表示情報入力手段に与えられる複数の表示情報に、前記優先順位手段からの優先順位情報に対応して、前記複数の表示領域に割り振り、最終表示情報を形成する表示制御手段と、前記表示制御手段からの最終表示情報を、投影表示させる表示手段とを備えた構成としてもよい。
【0017】
なお、前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、災害を報知すると共に退避を促す緊急情報であり、前記優先順位手段が前記緊急情報に上位の優先順位を付与することが好ましい。
【0018】
また、前記退避を促す情報が、退避経路を示す地図を伴うようにしてもよい。
【0019】
ここで、前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、特定の個人またはグループを対象とした割り込み情報であり、前記優先順位手段が前記割り込み情報に上位の優先順位を付与することが望ましい。
【0020】
なお、前記割り込み情報の表示が、他の情報に比較して、色合い、大きさ、表示動作のうち少なくとも1つが異なるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図2は本発明の一実施例のシステム構成図を示しており、図1はこの発明の一実施例のハードウェア構成図を示している。図3は本発明の一実施例のフローチャートである。図4〜図7は本発明の一実施例であるプロジェクタあるいはPCモニタの表示内容を示している。
【0023】
まず、図2に示すように業界で標準的に採用されているネットワーク1にPCサーバであるPCサーバ2B、PCサーバ2Cが接続され、またこの発明の一実施例にかかるプロジェクタ装置3が接続されている。プロジェクタ装置3はPCであるPC2Aと液晶プロジェクタ等の高画質投影装置であるプロジェクタ表示装置42で構成されている。PC2Aはサーバとしての機能も持っている。PC2Aとプロジェクタ表示装置42を一体にし、全ての機能を一つの装置に持たせることは可能であり、PC2Aの本発明に関する機能のみをプロジェクタ装置42に一体的に設けることも可能である。5は投影スクリーンである。
【0024】
図1は、本発明のプロジェクタの一実施例を示すハードウェアの構成図である。図1において、このプロジェクタ装置3は、装置全体を制御するCPU31と、装置の起動時に使用されるIPL(Initial Program Loader)などの初期プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)32と、画像データやプレゼンテーションファイル等の表示情報を蓄積するサーバ(図示せず)に接続するためのネットワークインターフェース44と、サーバ(図示せず)からネットワークインターフェース44を介してダウンロードした画像データやプレゼンテーションファイル等の表示情報を記憶するRAM(Random Access Memory)33と、処理された上記表示情報を一時的に蓄えるVRAM34(Video RAM)およびVRAM35(Video RAM)と、キー入力装置36からの信号を受取るI/Oポート37と、キー入力装置36から入力された文字や記号等およびRAM33の画像データ等の表示情報を全て表示するPC2Aの表示部であるCRTやLCD等からなるPCモニタ41と、選択かつ処理された表示情報を表示するプロジェクタ表示装置42と、VRAM34からの表示情報をプロジェクタ表示装置42に転送するプロジェクタインターフェース43と、RAM33から選択された表示情報を処理し、VRAM34およびプロジェクタインターフェース43を介してプロジェクタ表示装置42をコントロールするグラフィックコントローラ38と、RAM33からの表示情報を処理し、VRAM35およびPCモニタ41を制御するグラフィックコントローラ39と、グラフィックコントローラ38およびグラフィックコントローラ39を制御するための制御プログラムや制御データを有するEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)40と、CPU31、ROM32、RAM33、グラフィックコントローラ38、グラフィックコントローラ39、I/Oポート37、EEPROM40、VRAM34、VRAM35およびネットワークインターフェース44に接続され、表示情報や制御信号を転送するBUS45とを備えている。
【0025】
CPU31はRAM33に蓄えられた表示情報に表示優先順位を与える優先順位手段と優先順位手段からの情報に基づき選択制御する機能を持っている。また、CPU31はプロジェクタインターフェース43を介して、表示優先度に応じた複数の表示領域を形成する表示制御手段を持ち、複数の表示情報を優先順位手段からの優先順位情報に対応して複数の表示領域に割り振り、最終表示情報を形成する表示制御手段をあわせ持っている。本実施例では2つの表示領域(第1の表示領域と第2の表示領域)で説明する。第1の領域は第2の領域に比べ、表示領域が大きくなっている。第1の表示領域と第2の表示領域の差について、領域の大きさの違いだけではなく、モノクロとカラーあるいは点滅変化する/しない等の差別化をすることも可能である。特に表示領域の数、大きさ、表示内容および位置は本実施例に限定される物ではなく、会議の内容、参加者等に応じて最適なものを選ぶことができる。
【0026】
図2は、プロジェクタ装置3とサーバを接続した本発明のネットワーク・プロジェクタ・システムの一実施例を示す。図2に示したネットワーク1は、通信回線によって構成されている。また、ネットワーク1にはプロジェクタ装置3およびPCサーバ2B、PCサーバ2Cが接続されている。
【0027】
図2に示したネットワーク1の方式としては、所定の通信プロトコルなどに準拠すれば、原則として自由にコンピュータの接続ができるオープン型ネットワーク方式と、ネットワークをホスト・コンピュータなどで管理し、接続されるコンピュータなどの端末装置に一定のセキュリティなどの制限を設けて、管理外のコンピュータ・ノードをネットワークに接続させないようにするクローズ型ネットワーク方式がある。
【0028】
上述のオープン型ネットワーク方式の代表的なものとして、インターネットがある。このインターネットにおいては、通信プロトコルにTCP(Transfer Control Protocol)/IP(Internet Protocol)が採用されており、原則としてこの通信プロトコルを遵守したコンピュータであればネットワークに接続することができる。特に、近年において、インターネットのような自由なネットワーク環境を背景に、WWW(WorldWide Web)などのマルチメディア環境が整備されている。このWeb上においては、静止画(テキストやビットマップ・イメージ等)はWebページ上に一体となって盛り込むことができる。また、アプリケーションによって、静止画と同様に、サウンドや動画を同一のWebページ上で同期させて機能させることができる。
【0029】
したがって、ネットワーク1がインターネットの場合には、プロジェクタ装置3の通信用アプリケーション(図示せず)をTCP/IPに適合させ、また、ブラウザ(図示せず)にWWWの機能を持たせることによって、プロジェクタ装置3をネットワーク1(インターネット)に接続して、データの送受信をすることができる。
【0030】
また、ネットワーク1を特定の企業や団体などでのみ使用することを目的としたクローズ型ネットワークにすることもできる。このクローズ型ネットワークとしては、ネットワーク上で使用する通信プロトコルおよびアプリケーションの開発やメンテナンスなどのコスト面から、インターネットで活用されている通信プロトコル(TCP/IP)やマルチメディア関連のアプリケーションをそのまま利用して構築するイントラネットとすることもできる。
【0031】
このようにネットワーク1をイントラネットにした場合、プロジェクタ装置3を上述のインターネットと同様に構成すればよい。また、データの管理は、ネットワーク1上で通信される情報(データ)の種類に応じて、1つのサーバで管理する一元管理方式にしたり、複数のサーバで管理する分散方式にしたりすることができ、さらに、1つのネットワーク1上に両方の方式を採用することもできる。
【0032】
次に、図1および図2に示したプロジェクタで画像を表示する方法を具体的に示す。図3は、図1および図2で示したプロジェクタとソフトウェアによる処理を示すフローチャートである。図3において、まず、プロジェクタ装置3(PC2Aおよびプロジェクタ表示装置42)に電源が投入されると、ROM32からイニシャル・プログラムが呼び出され、CPU31によって、IPL(Initial Program Loader)が実行される。このIPLによって、通信用アプリケーション(図示せず)が機能し、PC2A、PCサーバ2B、PCサーバ2Cのうち所定のサーバからOS(図示せず)、ブラウザ(図示せず)などの実行モジュールがネットワークインターフェース44を介してダウンロードされ、RAM33に記憶される。実行モジュールのダウンロード後、OSが起動し、OSによってブラウザが起動される。
【0033】
ブラウザは、グラフィックコントローラ39の制御の下、EEPROM40からIP(Internet Protocol)アドレスを読み出し、そのIPアドレスでサーバから画像データやプレゼンテーションファイル等の表示情報をRAM33に読み込む。RAM33に読み込まれた全ての表示情報はグラフィックコントローラ39により処理され、VRAM35に一時的に蓄積され、PCモニタ41に表示される。また、RAM33に記憶された表示情報はCPU31の表示優先順位手段により優先順位が与えられ、この情報に基づいて選択され、優先順位順にグラフィックコントローラ38で処理される。次に表示情報はCPU31の表示優先度に応じた複数の表示領域を形成する表示制御手段と複数の表示情報を優先順位手段からの優先順位情報に対応して複数の表示領域に割り振り、最終表示情報を形成する表示制御手段により、第1の表示領域あるいは第2の表示領域に割り振られ、VRAM34およびプロジェクタインターフェース43を介して、プロジェクタ表示装置42で表示される。
【0034】
ここで、プロジェクタ装置3にEEPROM40を備えずに、IPアドレスをキー入力装置36から入力することもできる。入力されたIPアドレスによって、複数のPC2A、PCサーバ2B、PCサーバ2Cから所定のサーバを選択することができる。また、EEPROM40に複数のIPアドレスを記憶しておき、キー入力装置36(例えば、ファンクションキー)から入力された入力信号に応じて、IPアドレスをEEPROM40から読み出すようにすることもできる。入力等によって指定したIPアドレスは、PCモニタ41に表示して確認することができ、IPアドレスの入力ミスを防ぐことができる。
【0035】
CPU31の判断処理について述べる前に以下のような様々なケースを考えてみる。
【0036】
例えば、プレゼンテーション中に、プレゼンテーションとは直接関係のない情報を表示したいケースがある。例えば、災害情報や退避情報などは、プレゼンテーション以上に表示緊急度の高いものである。
【0037】
会議中に、プレゼンテーション画面以外に、天気予報、時刻などが表示されれば会議参加者にとっては、非常に有用である。また、ある言語でプレゼンテーションをやっているときの通訳表示も便利である。このような場合、時刻や天気予報や通訳などの表示は表示領域の片隅に表示することにより、不必要な人に対してはあまり注意を引くこと無く、必要な人は十分に活用することができる。
【0038】
また、プレゼンテーション画面に、会議参加者に対する緊急呼び出しや緊急連絡が表示されれば非常に有効である。たとえば、M社のNさんがP社の会議に参加している。M社で緊急事態が発生し、至急Nさんに連絡を取らねばならない事態になった。このような場合P社に電話し、会議の担当者に連絡し、会議の担当者は1度会議を中断し、Nさんを呼び出し、NさんにM社に電話するように連絡せねばならない。この場合はNさんだけなので部分的に表示することが望まれる。
広告の表示も、場合によっては、考えられる。例えば、大きな会議場には緞帳等の幕があり、これにはメーカー等の寄贈が記されていることが少なくない。このことはメーカーとしての広告活動であり、会議場としても会議場を安く施工できる効果がある。これと同様に、プレゼンテーション表示画面上に広告を出すスペースを設けることにより、同様の効果を得ることができるだけでなく、より柔軟なスポンサー対策が可能である。この場合は部分的あるいはプレゼンテーションが終わった後に表示することがより良い。
【0039】
以上のように、プレゼンテーションと直接関係の無い情報の場合、参加者全員に見せる情報、参加者全員には見せない方が良い情報、あるいは見せるべきでない情報、参加者全員の注意を緊急的に引く情報、参加者のある特定者の注意を緊急的に引く情報、参加者全員の注意を時々引く情報、特定の参加者の注意を時々引く情報等、そしてそれらは時々、他に迷惑かけること無く注意を引かねばならない情報がある。
【0040】
また、情報が同時にいくつかある場合には優先順位が必要となるものがある。たとえば、火事等の災害の発生を知らせる場合は全てに関係なく最優先である。緊急の連絡は受けたときであり、時刻表示や広告は常時出しても良いし、プレゼンテーションの切れ目ということも可能である。
【0041】
次に本発明の一実施例をあげて、CPU31の判断処理について述べる。
【0042】
ここでは下記の5つの入力された情報があり、Dの情報以外の4つの情報は同時に入力され、Dの情報は4つの情報が入力されてから1時間たった後に入力されたものとする。また、誰に情報を表示するのか?優先順位はどれか?についてはケースバイケースで事前にフォーマットを決めておくものとする。ここでは下記のように決めている。
〔誰に〕
1. 参加者全員:第1の表示領域
2. 特定者:第2の表示領域
3. 必要な人:第2の表示領域
〔優先順位〕
1. 緊急:普通に対して10分間優先される。
2. 普通:緊急が無ければ表示される。
新しい表示情報が入力されると古い情報を削除し、新しい情報に置き換えるものとする。
〔入力された情報〕
A.プレゼンテーション(誰に:参加者全員、優先順位:普通)
B. M社のAさんへの連絡(誰に:特定者、優先度:緊急)
C. 天気予報(誰に:必要な人、優先度:普通)
D. 火事の連絡(誰に:参加者全員、優先度:緊急)
E. 上記フォーマットを持っていない情報
上記一実施例において、図3のフローチャートに沿って説明する。まず、RAM33にDの情報以外の4種の情報が同時に入力された状態から説明する。この状態を図4にPCモニタ表示として示す。
【0043】
4種のうち、Aの情報は参加者全員なので「第2の表示領域に表示しない」はYESで次の判断手段へ、BCEの情報は特定者あるいは必要者なので「第2の表示領域に表示しない」はNOで次の判断手段へ進む。Aの情報は普通であるが他に緊急が無いために「すぐ表示する」はYESとなり、第1の表示領域に表示される。BCEについて、Eの情報はフォーマットがついてないので「表示する」はNOと判断され、選択されない(表示されない)。BCのうちBは緊急となっているので「すぐに表示しない」はNOとなり、第2の表示領域に表示される。Cは普通なので「すぐ表示しない」はYESとなり、「表示する」へ戻る。この状態の表示を図5に示す。
【0044】
10分間の後、緊急の優先順位が切れるので、Cの情報は「表示しない」がNOとなり、第2の表示領域に表示される。このときBの情報は削除される。そして、次の新しい情報がくるまでこの表示は維持される。この状態を図6に示す。次に1時間後にDの情報が入力されるとDの情報は参加者全員なので「第2の表示領域に表示しない」はYESで次の判断手段へ進む。優先順位は緊急なので「すぐ表示しない」はYESとなり、Aの情報が表示されているが、Aの情報が削除され、この表示に優先してすぐ表示される。この状態の表示内容を図7に示す。火事の連絡と退避経路の指示が表示されている。
【0045】
以上のような構成により、様々な情報を、情報の緊急度、要求する人に応じて、適切に表示画面に反映させることが可能となり、不用意な情報の表示を回避するとともに情報の内容によって表示する形態あるいは領域を変えることにより、プレゼンテーションの表示画面を有効に活用することを可能にしている。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本願各発明によれば、本発明のプロジェクタ装置は、少なくとも2つ以上の表示領域を設け、選択手段および禁止手段を設けることにより、会議の参加者に対して必要な情報は緊急かつ十分に伝え、不要な情報は最小限に抑え、会議の参加者が不満をもつこと無く、会議を進められるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のハードウェア構成図を示している。
【図2】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を示している。
【図3】図3は本発明の一実施例のフローチャート図を示している。
【図4】図4は本発明の一実施例のPCモニタ42の表示内容を示している。
【図5】図5は本発明の一実施例のプロジェクタ表示装置42の表示(表示情報が入力された直後)
【図6】図6は本発明の一実施例のプロジェクタ表示装置42の表示(表示情報が入力されて10分以上経過した時点)
【図7】図7は本発明の災害等の緊急避難を示す実施例を示している。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2A、2B、2C PCサーバ
3 プロジェクタ装置
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34、35 VRAM
36 キー入力装置
37 I/Oポート
38、39 グラフィックコントロール
40 EEPROM
41 PCモニタ
42 プロジェクタ表示装置
43 プロジェクタインターフェース
44 ネットワークインターフェース
45 BUS
5 投影スクリーン
【発明の属する技術分野】
本発明はプロジェクタ装置に関し、特に、プレゼンテーションに用いられる液晶プロジェクタ等における表示画像の制御アルゴリズムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ(以後単にPCと呼ぶ)の上で動くアプリケーションソフトとしてプレゼンテーションソフトウェアが急速に普及しつつある。このようなアプリケーションにより、誰にでもプロフェッショナルライクで高度なプレゼンテーション資料を作成できるようになってきている。また、このようなアプリケーションによりサポートされるスライドショー機能は、液晶プロジェクタ等による高度なプレゼンテーションを可能にしている。
【0003】
一方、このような形式のプレゼンテーション文化の普及に伴い、液晶プロジェクタ等の高画質投影装置の普及も著しい。
【0004】
以上のようなPCとプロジェクタ装置の組み合わせは、OHPやスライドに頼ってきた従来のプレゼンテーションの現場と全く異なり、新しい概念のプレゼンテーションも可能にしてきている。
【0005】
PCをネットワークに接続することにより、ネットワークを経由してのプレゼンテーション資料の検索や取り込みは、資料の取り扱いに関する手数を大幅に低減することを可能にしている。一方、プレゼンテーションの現場にインターネット情報やイントラネット情報など、内外の情報を取り込むことも可能になっている。
【0006】
また、PCのマルチタスク機能を使うことにより、複数のファイルやアプリケーションを同時に立ち上げて、これらを選択的にあるいは同時に表示することもできるため、円滑でスピーディーなプレゼンテーションも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多くの情報を得ることあるいは表示することが可能になった反面、必要でない情報も簡単に見ることができるために多くの不具合を生ずる結果となっている。
【0008】
たとえば、インターネットと繋がったPCでプレゼンテーションソフトウェアを使って作ったプレゼンテーション資料を液晶プロジェクタ等の高画質投影装置でスクリーンに表示し、プレゼンテーションを行っているときに、誤ってインターネットのアプリケーションソフトウェアをクリック(選択)し、プレゼンテーション資料とはまったく違った表示をすることにより緊張したプレゼンテーションを台無しにすることがある。映像の内容によっては機密情報や不都合な情報を表示してしまう場合すらある。
【0009】
また、会議中にPCで多くのアプリケーションを立ち上げ、いろいろな情報をPC画面に表示し、その情報をそのまま液晶プロジェクタ等の高画質投影装置でスクリーンに表示した場合、会議の一部の参加者にとって、まったく必要でない情報が表示されていたり、緊急情報であるのに大きくあるいはすぐに表示されていなかったり、表示された情報が参加者にとって十分配慮されていないことがある。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、会議の参加者に対して必要な情報は緊急かつ十分に伝え、不要な情報は最小限に抑え、会議の参加者が不満をもつこと無く、会議を進められるようにしたプロジェクタ装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、複数の表示情報が入力される表示情報入力手段と、前記複数の表示情報に表示優先順位を与える優先順位手段と、前記表示情報入力手段に与えられる複数の表示情報を前記優先順位手段からの情報に基づき選択し投影表示させる表示手段とを備える構成としている。
【0012】
なお、前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、災害を報知すると共に退避を促す緊急情報であり、前記優先順位手段が前記緊急情報に上位の優先順位を付与することが好ましい。
【0013】
また、前記退避を促す情報が、退避経路を示す地図を含むようにしてもよい。
【0014】
ここで、前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、特定の個人またはグループを対象とした割り込み情報であり、前記優先順位手段が前記割り込み情報に上位の優先順位を付与する構成であることが望ましい。
【0015】
さらに、前記割り込み情報の表示が他の情報に比較して、色合い、大きさ、および表示動作のうち少なくとも1つが異なるようにしてもよい。
【0016】
この他、複数の表示情報が入力される表示情報入力手段と、前記複数の表示情報に表示優先順位を与える優先順位手段と、表示優先度に応じた複数の表示領域を形成する表示制御手段と、前記表示情報入力手段に与えられる複数の表示情報に、前記優先順位手段からの優先順位情報に対応して、前記複数の表示領域に割り振り、最終表示情報を形成する表示制御手段と、前記表示制御手段からの最終表示情報を、投影表示させる表示手段とを備えた構成としてもよい。
【0017】
なお、前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、災害を報知すると共に退避を促す緊急情報であり、前記優先順位手段が前記緊急情報に上位の優先順位を付与することが好ましい。
【0018】
また、前記退避を促す情報が、退避経路を示す地図を伴うようにしてもよい。
【0019】
ここで、前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、特定の個人またはグループを対象とした割り込み情報であり、前記優先順位手段が前記割り込み情報に上位の優先順位を付与することが望ましい。
【0020】
なお、前記割り込み情報の表示が、他の情報に比較して、色合い、大きさ、表示動作のうち少なくとも1つが異なるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図2は本発明の一実施例のシステム構成図を示しており、図1はこの発明の一実施例のハードウェア構成図を示している。図3は本発明の一実施例のフローチャートである。図4〜図7は本発明の一実施例であるプロジェクタあるいはPCモニタの表示内容を示している。
【0023】
まず、図2に示すように業界で標準的に採用されているネットワーク1にPCサーバであるPCサーバ2B、PCサーバ2Cが接続され、またこの発明の一実施例にかかるプロジェクタ装置3が接続されている。プロジェクタ装置3はPCであるPC2Aと液晶プロジェクタ等の高画質投影装置であるプロジェクタ表示装置42で構成されている。PC2Aはサーバとしての機能も持っている。PC2Aとプロジェクタ表示装置42を一体にし、全ての機能を一つの装置に持たせることは可能であり、PC2Aの本発明に関する機能のみをプロジェクタ装置42に一体的に設けることも可能である。5は投影スクリーンである。
【0024】
図1は、本発明のプロジェクタの一実施例を示すハードウェアの構成図である。図1において、このプロジェクタ装置3は、装置全体を制御するCPU31と、装置の起動時に使用されるIPL(Initial Program Loader)などの初期プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)32と、画像データやプレゼンテーションファイル等の表示情報を蓄積するサーバ(図示せず)に接続するためのネットワークインターフェース44と、サーバ(図示せず)からネットワークインターフェース44を介してダウンロードした画像データやプレゼンテーションファイル等の表示情報を記憶するRAM(Random Access Memory)33と、処理された上記表示情報を一時的に蓄えるVRAM34(Video RAM)およびVRAM35(Video RAM)と、キー入力装置36からの信号を受取るI/Oポート37と、キー入力装置36から入力された文字や記号等およびRAM33の画像データ等の表示情報を全て表示するPC2Aの表示部であるCRTやLCD等からなるPCモニタ41と、選択かつ処理された表示情報を表示するプロジェクタ表示装置42と、VRAM34からの表示情報をプロジェクタ表示装置42に転送するプロジェクタインターフェース43と、RAM33から選択された表示情報を処理し、VRAM34およびプロジェクタインターフェース43を介してプロジェクタ表示装置42をコントロールするグラフィックコントローラ38と、RAM33からの表示情報を処理し、VRAM35およびPCモニタ41を制御するグラフィックコントローラ39と、グラフィックコントローラ38およびグラフィックコントローラ39を制御するための制御プログラムや制御データを有するEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)40と、CPU31、ROM32、RAM33、グラフィックコントローラ38、グラフィックコントローラ39、I/Oポート37、EEPROM40、VRAM34、VRAM35およびネットワークインターフェース44に接続され、表示情報や制御信号を転送するBUS45とを備えている。
【0025】
CPU31はRAM33に蓄えられた表示情報に表示優先順位を与える優先順位手段と優先順位手段からの情報に基づき選択制御する機能を持っている。また、CPU31はプロジェクタインターフェース43を介して、表示優先度に応じた複数の表示領域を形成する表示制御手段を持ち、複数の表示情報を優先順位手段からの優先順位情報に対応して複数の表示領域に割り振り、最終表示情報を形成する表示制御手段をあわせ持っている。本実施例では2つの表示領域(第1の表示領域と第2の表示領域)で説明する。第1の領域は第2の領域に比べ、表示領域が大きくなっている。第1の表示領域と第2の表示領域の差について、領域の大きさの違いだけではなく、モノクロとカラーあるいは点滅変化する/しない等の差別化をすることも可能である。特に表示領域の数、大きさ、表示内容および位置は本実施例に限定される物ではなく、会議の内容、参加者等に応じて最適なものを選ぶことができる。
【0026】
図2は、プロジェクタ装置3とサーバを接続した本発明のネットワーク・プロジェクタ・システムの一実施例を示す。図2に示したネットワーク1は、通信回線によって構成されている。また、ネットワーク1にはプロジェクタ装置3およびPCサーバ2B、PCサーバ2Cが接続されている。
【0027】
図2に示したネットワーク1の方式としては、所定の通信プロトコルなどに準拠すれば、原則として自由にコンピュータの接続ができるオープン型ネットワーク方式と、ネットワークをホスト・コンピュータなどで管理し、接続されるコンピュータなどの端末装置に一定のセキュリティなどの制限を設けて、管理外のコンピュータ・ノードをネットワークに接続させないようにするクローズ型ネットワーク方式がある。
【0028】
上述のオープン型ネットワーク方式の代表的なものとして、インターネットがある。このインターネットにおいては、通信プロトコルにTCP(Transfer Control Protocol)/IP(Internet Protocol)が採用されており、原則としてこの通信プロトコルを遵守したコンピュータであればネットワークに接続することができる。特に、近年において、インターネットのような自由なネットワーク環境を背景に、WWW(WorldWide Web)などのマルチメディア環境が整備されている。このWeb上においては、静止画(テキストやビットマップ・イメージ等)はWebページ上に一体となって盛り込むことができる。また、アプリケーションによって、静止画と同様に、サウンドや動画を同一のWebページ上で同期させて機能させることができる。
【0029】
したがって、ネットワーク1がインターネットの場合には、プロジェクタ装置3の通信用アプリケーション(図示せず)をTCP/IPに適合させ、また、ブラウザ(図示せず)にWWWの機能を持たせることによって、プロジェクタ装置3をネットワーク1(インターネット)に接続して、データの送受信をすることができる。
【0030】
また、ネットワーク1を特定の企業や団体などでのみ使用することを目的としたクローズ型ネットワークにすることもできる。このクローズ型ネットワークとしては、ネットワーク上で使用する通信プロトコルおよびアプリケーションの開発やメンテナンスなどのコスト面から、インターネットで活用されている通信プロトコル(TCP/IP)やマルチメディア関連のアプリケーションをそのまま利用して構築するイントラネットとすることもできる。
【0031】
このようにネットワーク1をイントラネットにした場合、プロジェクタ装置3を上述のインターネットと同様に構成すればよい。また、データの管理は、ネットワーク1上で通信される情報(データ)の種類に応じて、1つのサーバで管理する一元管理方式にしたり、複数のサーバで管理する分散方式にしたりすることができ、さらに、1つのネットワーク1上に両方の方式を採用することもできる。
【0032】
次に、図1および図2に示したプロジェクタで画像を表示する方法を具体的に示す。図3は、図1および図2で示したプロジェクタとソフトウェアによる処理を示すフローチャートである。図3において、まず、プロジェクタ装置3(PC2Aおよびプロジェクタ表示装置42)に電源が投入されると、ROM32からイニシャル・プログラムが呼び出され、CPU31によって、IPL(Initial Program Loader)が実行される。このIPLによって、通信用アプリケーション(図示せず)が機能し、PC2A、PCサーバ2B、PCサーバ2Cのうち所定のサーバからOS(図示せず)、ブラウザ(図示せず)などの実行モジュールがネットワークインターフェース44を介してダウンロードされ、RAM33に記憶される。実行モジュールのダウンロード後、OSが起動し、OSによってブラウザが起動される。
【0033】
ブラウザは、グラフィックコントローラ39の制御の下、EEPROM40からIP(Internet Protocol)アドレスを読み出し、そのIPアドレスでサーバから画像データやプレゼンテーションファイル等の表示情報をRAM33に読み込む。RAM33に読み込まれた全ての表示情報はグラフィックコントローラ39により処理され、VRAM35に一時的に蓄積され、PCモニタ41に表示される。また、RAM33に記憶された表示情報はCPU31の表示優先順位手段により優先順位が与えられ、この情報に基づいて選択され、優先順位順にグラフィックコントローラ38で処理される。次に表示情報はCPU31の表示優先度に応じた複数の表示領域を形成する表示制御手段と複数の表示情報を優先順位手段からの優先順位情報に対応して複数の表示領域に割り振り、最終表示情報を形成する表示制御手段により、第1の表示領域あるいは第2の表示領域に割り振られ、VRAM34およびプロジェクタインターフェース43を介して、プロジェクタ表示装置42で表示される。
【0034】
ここで、プロジェクタ装置3にEEPROM40を備えずに、IPアドレスをキー入力装置36から入力することもできる。入力されたIPアドレスによって、複数のPC2A、PCサーバ2B、PCサーバ2Cから所定のサーバを選択することができる。また、EEPROM40に複数のIPアドレスを記憶しておき、キー入力装置36(例えば、ファンクションキー)から入力された入力信号に応じて、IPアドレスをEEPROM40から読み出すようにすることもできる。入力等によって指定したIPアドレスは、PCモニタ41に表示して確認することができ、IPアドレスの入力ミスを防ぐことができる。
【0035】
CPU31の判断処理について述べる前に以下のような様々なケースを考えてみる。
【0036】
例えば、プレゼンテーション中に、プレゼンテーションとは直接関係のない情報を表示したいケースがある。例えば、災害情報や退避情報などは、プレゼンテーション以上に表示緊急度の高いものである。
【0037】
会議中に、プレゼンテーション画面以外に、天気予報、時刻などが表示されれば会議参加者にとっては、非常に有用である。また、ある言語でプレゼンテーションをやっているときの通訳表示も便利である。このような場合、時刻や天気予報や通訳などの表示は表示領域の片隅に表示することにより、不必要な人に対してはあまり注意を引くこと無く、必要な人は十分に活用することができる。
【0038】
また、プレゼンテーション画面に、会議参加者に対する緊急呼び出しや緊急連絡が表示されれば非常に有効である。たとえば、M社のNさんがP社の会議に参加している。M社で緊急事態が発生し、至急Nさんに連絡を取らねばならない事態になった。このような場合P社に電話し、会議の担当者に連絡し、会議の担当者は1度会議を中断し、Nさんを呼び出し、NさんにM社に電話するように連絡せねばならない。この場合はNさんだけなので部分的に表示することが望まれる。
広告の表示も、場合によっては、考えられる。例えば、大きな会議場には緞帳等の幕があり、これにはメーカー等の寄贈が記されていることが少なくない。このことはメーカーとしての広告活動であり、会議場としても会議場を安く施工できる効果がある。これと同様に、プレゼンテーション表示画面上に広告を出すスペースを設けることにより、同様の効果を得ることができるだけでなく、より柔軟なスポンサー対策が可能である。この場合は部分的あるいはプレゼンテーションが終わった後に表示することがより良い。
【0039】
以上のように、プレゼンテーションと直接関係の無い情報の場合、参加者全員に見せる情報、参加者全員には見せない方が良い情報、あるいは見せるべきでない情報、参加者全員の注意を緊急的に引く情報、参加者のある特定者の注意を緊急的に引く情報、参加者全員の注意を時々引く情報、特定の参加者の注意を時々引く情報等、そしてそれらは時々、他に迷惑かけること無く注意を引かねばならない情報がある。
【0040】
また、情報が同時にいくつかある場合には優先順位が必要となるものがある。たとえば、火事等の災害の発生を知らせる場合は全てに関係なく最優先である。緊急の連絡は受けたときであり、時刻表示や広告は常時出しても良いし、プレゼンテーションの切れ目ということも可能である。
【0041】
次に本発明の一実施例をあげて、CPU31の判断処理について述べる。
【0042】
ここでは下記の5つの入力された情報があり、Dの情報以外の4つの情報は同時に入力され、Dの情報は4つの情報が入力されてから1時間たった後に入力されたものとする。また、誰に情報を表示するのか?優先順位はどれか?についてはケースバイケースで事前にフォーマットを決めておくものとする。ここでは下記のように決めている。
〔誰に〕
1. 参加者全員:第1の表示領域
2. 特定者:第2の表示領域
3. 必要な人:第2の表示領域
〔優先順位〕
1. 緊急:普通に対して10分間優先される。
2. 普通:緊急が無ければ表示される。
新しい表示情報が入力されると古い情報を削除し、新しい情報に置き換えるものとする。
〔入力された情報〕
A.プレゼンテーション(誰に:参加者全員、優先順位:普通)
B. M社のAさんへの連絡(誰に:特定者、優先度:緊急)
C. 天気予報(誰に:必要な人、優先度:普通)
D. 火事の連絡(誰に:参加者全員、優先度:緊急)
E. 上記フォーマットを持っていない情報
上記一実施例において、図3のフローチャートに沿って説明する。まず、RAM33にDの情報以外の4種の情報が同時に入力された状態から説明する。この状態を図4にPCモニタ表示として示す。
【0043】
4種のうち、Aの情報は参加者全員なので「第2の表示領域に表示しない」はYESで次の判断手段へ、BCEの情報は特定者あるいは必要者なので「第2の表示領域に表示しない」はNOで次の判断手段へ進む。Aの情報は普通であるが他に緊急が無いために「すぐ表示する」はYESとなり、第1の表示領域に表示される。BCEについて、Eの情報はフォーマットがついてないので「表示する」はNOと判断され、選択されない(表示されない)。BCのうちBは緊急となっているので「すぐに表示しない」はNOとなり、第2の表示領域に表示される。Cは普通なので「すぐ表示しない」はYESとなり、「表示する」へ戻る。この状態の表示を図5に示す。
【0044】
10分間の後、緊急の優先順位が切れるので、Cの情報は「表示しない」がNOとなり、第2の表示領域に表示される。このときBの情報は削除される。そして、次の新しい情報がくるまでこの表示は維持される。この状態を図6に示す。次に1時間後にDの情報が入力されるとDの情報は参加者全員なので「第2の表示領域に表示しない」はYESで次の判断手段へ進む。優先順位は緊急なので「すぐ表示しない」はYESとなり、Aの情報が表示されているが、Aの情報が削除され、この表示に優先してすぐ表示される。この状態の表示内容を図7に示す。火事の連絡と退避経路の指示が表示されている。
【0045】
以上のような構成により、様々な情報を、情報の緊急度、要求する人に応じて、適切に表示画面に反映させることが可能となり、不用意な情報の表示を回避するとともに情報の内容によって表示する形態あるいは領域を変えることにより、プレゼンテーションの表示画面を有効に活用することを可能にしている。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本願各発明によれば、本発明のプロジェクタ装置は、少なくとも2つ以上の表示領域を設け、選択手段および禁止手段を設けることにより、会議の参加者に対して必要な情報は緊急かつ十分に伝え、不要な情報は最小限に抑え、会議の参加者が不満をもつこと無く、会議を進められるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のハードウェア構成図を示している。
【図2】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を示している。
【図3】図3は本発明の一実施例のフローチャート図を示している。
【図4】図4は本発明の一実施例のPCモニタ42の表示内容を示している。
【図5】図5は本発明の一実施例のプロジェクタ表示装置42の表示(表示情報が入力された直後)
【図6】図6は本発明の一実施例のプロジェクタ表示装置42の表示(表示情報が入力されて10分以上経過した時点)
【図7】図7は本発明の災害等の緊急避難を示す実施例を示している。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2A、2B、2C PCサーバ
3 プロジェクタ装置
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34、35 VRAM
36 キー入力装置
37 I/Oポート
38、39 グラフィックコントロール
40 EEPROM
41 PCモニタ
42 プロジェクタ表示装置
43 プロジェクタインターフェース
44 ネットワークインターフェース
45 BUS
5 投影スクリーン
Claims (10)
- 複数の表示情報が入力される表示情報入力手段と、
前記複数の表示情報に表示優先順位を与える優先順位手段と、
前記表示情報入力手段に与えられる複数の表示情報を前記優先順位手段からの情報に基づき選択し投影表示させる表示手段とを備えることを特徴とするプロジェクタ装置。 - 前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、災害を報知すると共に退避を促す緊急情報であり、前記優先順位手段が前記緊急情報に上位の優先順位を付与することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ装置。
- 前記退避を促す情報が、退避経路を示す地図を含むことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ装置。
- 前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、特定の個人またはグループを対象とした割り込み情報であり、前記優先順位手段が前記割り込み情報に上位の優先順位を付与することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ装置。
- 前記割り込み情報の表示が他の情報に比較して、色合い、大きさ、および表示動作のうち少なくとも1つが異なることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ装置。
- 複数の表示情報が入力される表示情報入力手段と、前記複数の表示情報に表示優先順位を与える優先順位手段と、表示優先度に応じた複数の表示領域を形成する表示制御手段と、前記表示情報入力手段に与えられる複数の表示情報に、前記優先順位手段からの優先順位情報に対応して、前記複数の表示領域に割り振り、最終表示情報を形成する表示制御手段と、前記表示制御手段からの最終表示情報を、投影表示させる表示手段とを備えることを特徴とするプロジェクタ装置。
- 前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、災害を報知すると共に退避を促す緊急情報であり、前記優先順位手段が前記緊急情報に上位の優先順位を付与することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ装置。
- 前記退避を促す情報が、退避経路を示す地図を伴うことを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ装置。
- 前記複数の表示情報のうち少なくとも1つが、特定の個人またはグループを対象とした割り込み情報であり、前記優先順位手段が前記割り込み情報に上位の優先順位を付与することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ装置。
- 前記割り込み情報の表示が、他の情報に比較して、色合い、大きさ、表示動作のうち少なくとも1つが異なることを特徴とする請求項9に記載のプロジェクタ装置。
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