JP2007226006A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】映像を画面出力する映像再生手段と、
音声を出力する音声再生手段と、
演算手段と、
ユーザーが操作信号を入力する入力手段と、
異常状態である旨を外部に報知する1ないし複数の報知手段を備え、
前記演算手段は、異常信号を検出すると、前記報知手段に異常報知指示を出し、
前記報知手段は、前記異常報知指示に従って異常状態である旨を報知することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
しかしながら、防音処理等を施した専用ルーム内で大音量の音声視聴を行っている場合等には、専用ルーム外で異常事態(火災、不法侵入等)が発生してもこれに気付かないことが想定される。また、かかる異常事態に備えてセンサ設備等を家庭内に備えていても、専用ルーム内で視聴等を行っている際には、これらセンサ設備等からの異常事態報知に気付かず、迅速な対応ができない場合も想定される。
本発明は、上記のような場合に、プロジェクタ利用者へ専用ルーム外の異常事態を知らせることができるプロジェクタを得ることを目的とする。
そのため、プロジェクタによる視聴中に異常状態を検知したことを視聴者に通知することができ、利用者に迅速な対応を促すことができる。
そのため、異常の程度に応じた適切な報知手段をとることができ、異常レベルが高い場合には迅速な対応を促し、異常レベルが低い場合には注意程度に留めること等により、視聴者の使い勝手を不要に損うことがない。
そのため、LANパケットによる異常信号を受信することができ、接続対象機器の選択肢が広い。また、容易に受信手段を構成でき、コスト等の面で有利である。また、外部セキュリティセンサ設備からの異常検知通知をプロジェクタ利用者に通知することができ、危険状態に対する迅速な対応を促すことができる。
そのため、プロジェクタ利用者は視聴中の画面で異常状態を把握することができる。
そのため、プロジェクタ利用者が画面から目を離しているとき(睡眠中等の場合)でも、異常状態を利用者に通知することができる。
そのため、異常レベルと報知方法との関係をプロジェクタ内で保持でき、異常信号の内容を問わず、異常レベルに応じた適切な報知方法をとることができる。
そのため、プロジェクタ利用者は任意の異常報知方法を設定することができ、利用者の使い勝手を向上させることができる。
そのため、利用者が異常状態に対応した旨の入力がない場合、徐々に報知方法を変化させ、利用者に確実な対応を促すことができる。
そのため、プロジェクタ利用者は任意の異常報知方法を設定することができ、利用者の使い勝手を向上させることができる。
そのため、過去の異常履歴閲覧により、利用者に安全意識の向上を促すことができる。
そのため、利用者は異常状態の発生場所と詳細な異常情報を即座に把握でき、迅速な対応をすることができる。
そのため、異常状態に対する利用者の対応がない場合に、外部の受信者へ異常状態を通知することができる。
そのため、異常レベルと通知パケット送信先との関係をプロジェクタ内に保持でき、異常信号の内容を問わず適切な送信先に通知パケットを送信することができる。
そのため、プロジェクタの利用者は外部の受信者を任意に設定することができる。
そのため、例えばセンサの誤作動のような場合には、利用者の操作により報知を終了させることができるので、利用者の使い勝手を損うことを防止できる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るプロジェクタの機能ブロック図である。
図1のプロジェクタは、入力手段101、ネットワークインターフェース部102、映像信号処理部103、ユーザーインターフェース部104、検出回路105、音声信号処理部106(音声再生手段)、画像表示部107(映像再生手段)、演算部108(演算手段)、オーディオアンプ部109、データ記憶部110、スピーカー111、ランプ112、ランプドライバ部113、電源回路部114、LCDパネル115、投射レンズ115a、ACプラグ116、映像信号入力部117、音声信号入力部118を備える。
なお、図1は、本実施の形態1に係るプロジェクタを説明するために必要な回路構成のみを図示しており、他の回路構成は省略してある。
ネットワークインターフェース部102は、本実施の形態1に係るプロジェクタにおいては、LANインターフェースであるものとする。
映像信号処理部103は、演算部108の指示を受け、あるいは映像信号入力部117より映像信号を受け取り、映像信号に所定の映像処理を施すことにより、表示に適した映像信号を生成する。
ユーザーインターフェース部104は、入力手段101からの操作信号を処理し、演算部108へ伝える。
検出回路105は、ネットワークインターフェース部102が受信した異常信号を検出して演算部108へ伝える。
音声信号処理部106は、演算部108の指示を受け、あるいは音声信号入力部118より音声信号を受け取り、音声信号の処理を行う。
画像表示部107は、映像信号処理部103の処理結果あるいは演算部108の指示を基に、LCDパネル115及び投射レンズ115aを用いて画面出力を行う。
オーディオアンプ部109は、音声信号処理部106の処理結果あるいは演算部108の指示を基に、スピーカー111を使用して音声出力を行う。
データ記憶部110は、異常レベルに対応した報知方法を記憶している。
ランプ112は、光源である。
ランプドライバ部113は、演算部108の指示を基に、ランプ112の制御を行う。
電源回路部114は、電力調整等の処理を行う。
ACプラグ116は、本実施の形態1に係るプロジェクタに電力を供給する。
本実施の形態1に係るプロジェクタは、音声信号処理部106(音声再生手段)又は画像表示部107(映像再生手段)を、利用者への異常報知手段として用いるものである。
プロジェクタ201は、本実施の形態1に係るプロジェクタであり、ルータ202を介して家庭内LANに接続されている。
ルータ202及びルータ210は、家庭内LANの通信パケットのルーティング処理を行う。
ホームターミナル203は、ルータ202を介して家庭内LANに接続され、さらにはセンサ設備等が接続されており、該センサ設備等からの異常信号を受け付け、家庭内LANを介してプロジェクタ201に異常信号を送信するものである。
電話204、玄関インターホン205は、ルータ202を介して家庭内LANに接続されている。
窓防犯センサー206、ガス漏れセンサー207及び火災センサ208は、ホームターミナル203に接続されている。
(1)ホームターミナル203に接続された窓防犯センサー206が異常検知をすると、窓防犯センサー206は、ホームターミナル203に異常信号を送信する。
(2)ホームターミナル203は、窓防犯センサー206が送信した異常信号を受信する。
(3)ホームターミナル203は、プロジェクタ201に異常信号を送信する。異常信号は、ルータ202及びルータ210を経由して、プロジェクタ201に届けられる。
窓防犯センサー206等のセンサ設備が送信する異常信号は、一般には該センサ独自の信号形式である一方、プロジェクタ201はネットワークインターフェース部102を備え、ネットワーク信号を受信するため、送受信する信号形式が異なる場合がある。このような場合、ホームターミナル203がセンサ設備からの信号を一旦受け付け、プロジェクタ201が受け付けることのできる信号形式に変換して送信する。
(1)ホームターミナル203に接続された窓防犯センサー206が異常検知をする。
(1a)窓防犯センサー206は、独自の信号型式でホームターミナル203に異常信号を送信する。異常信号には、異常の度合いを示す異常レベル信号が含まれている。
(2)ホームターミナル203は、窓防犯センサー206が送信した異常信号を受信する。
(2a)ホームターミナル203は、ステップ(2)で受信した異常信号を解析する。
(2b)ホームターミナル203は、ステップ(3)で解析した異常信号を、プロジェクタ201が受け付けることのできる信号形式に変換する。本実施の形態1に係るプロジェクタの場合においては、LANパケットの形式に変換する。
(3)ホームターミナル203は、ステップ(2b)でLANパケットの形式に変換した異常信号を、プロジェクタ201宛に送信する。
(4)プロジェクタ201は、受信したLANパケット形式の異常信号に基づき、所定の異常処理を行う。なお、詳細は図4で説明する。
(S401)ネットワークインターフェース部102が、ホームターミナル203が送信したLANパケット形式の異常信号を受信する。異常信号には、異常の度合いを示す異常レベル信号が含まれている。
検出回路105は、ネットワークインターフェース部102が受信した信号のうち異常信号に該当する信号を検出し、演算部108に伝達する。
(S402)演算部108は、画像表示部107に指示を出し、プロジェクタの映像再生を一旦停止させる。なお、本ステップは省略するように構成してもよい。
(S403)演算部108は、画像表示部107に指示を出し、異常状態である旨を画面出力させる。このとき、異常レベルに対応した報知方法は、データ記憶部110に固定的に記憶されており、演算部108はこれを読み出して画像表示部107に指示を出す。
(S404)演算部108は、所定時間経過後、利用者が入力手段101により異常状態回避の対処がなされた旨の入力があったか否かを判断する。入力があった場合は対処がなされたものとみなし、入力がない場合は未だ対処がなされていないものとみなす。
(S405)演算部108が、異常状態回避の対処がなされた旨の入力がなかったとステップS404にて判断した場合は、演算部108は音声信号処理部106に指示を出し、警告音を出力させる。その後、再度S404の処理を行う。
(S406)演算部108が、異常状態回避の対処がなされた旨の入力があったとステップS404にて判断した場合は、演算部108は画像表示部107に指示を出し、異常状態である旨の画面出力を停止し、映像再生を再開する。警告音を出力していた場合は、音声信号処理部106に指示を出し、警告音出力を停止させる。
なお、演算部108がステップS402で画面出力を停止させなかった場合は、演算部108は異常状態である旨の画面出力の停止のみを行う。
プロジェクタ201が受信する異常信号には、異常の度合いを示す異常レベル信号が含まれているため、異常レベルに応じた画面出力方法を取ることが可能である。
異常レベルが低い場合は、利用者が映像音声の視聴を妨げられることを好まないこともあるため、例えば図5に示すように、異常状態である旨を画面端部に小さく報知するようにすることが考えられる。この場合は、利用者が映像の視聴を妨げられないように、図4のステップS402の処理をスキップするように構成してもよい。
異常レベルが中位である場合は、利用者の映像音声視聴を多少妨げてでも異常状態を報知したほうがよいこともあるため、例えば図6に示すように、異常状態である旨を画面中央に大きく報知することが考えられる。この場合は、利用者の映像の視聴は画面中央の報知により既に妨げられているため、図4のステップS402の処理はスキップしてもよいし、スキップせずに映像再生を一旦停止してもよい。
異常レベルが高位である場合は、利用者に迅速な対応を促すべきであるため、例えば図6に示すように映像の再生を完全に停止し、異常状態である旨を画面中央に大きく報知することが考えられる。この場合は、図4のステップS402の処理は必ず実行される。
また、警告音出力により、画面から目を離している利用者(睡眠等の場合)にも異常状態を知らせることができる。
実施の形態1に係るプロジェクタにおいては、異常レベル信号が示す異常レベルに応じて、画面出力により異常状態である旨を報知することとした。
本発明の実施の形態2に係るプロジェクタにおいては、同一の異常レベル状態が所定時間継続した場合には、より高位の異常レベル状態に推移し、異常状態である旨の報知方法もそれに応じて変化するようにしたものである。
データ記憶部110は、報知方法テーブル119及び異常履歴テーブル120を格納している。演算部108は、報知方法テーブル119及び異常履歴テーブル120からデータを読み込み、あるいはこれらのテーブルにデータを格納する。
その他の構成は、図8に記載のプロジェクタと同様であるため、説明を省略する。
(S901)ネットワークインターフェース部102が、ホームターミナル203が送信したLANパケット形式の異常信号を受信する。異常信号には、異常の度合いを示す異常レベル信号が含まれている。
検出回路105は、ネットワークインターフェース部102が受信した信号のうち異常信号に該当する信号を検出し、演算部108に伝達する。
(S902)演算部108は、画像表示部107に指示を出し、プロジェクタの映像再生を一旦停止させる。なお、本ステップは省略するように構成してもよい。
(S903)演算部108は、データ記憶部110より報知方法テーブル119を読み込む。報知方法テーブル119の構成については、後述の図10で説明する。
(S904)演算部108は、報知方法テーブル119より読み込んだ所定の時間、以下のステップを繰り返す。
(S905)演算部108は、利用者が入力手段101により異常状態回避の対処がなされた旨の入力があったか否かを判断する。入力があった場合は対処がなされたものとみなし、入力がない場合は未だ対処がなされていないものとみなす。
(S906)演算部108が、異常状態回避の対処がなされた旨の入力がなかったとステップS905にて判断した場合は、演算部108は映像表示部107に指示を出し、報知方法テーブル119より読み込んだ所定の方法で、異常状態である旨を報知すべき旨の指示を出す。指示を出す対象は、異常状態である旨を報知する方法により異なる。
なお、本ステップの処理を繰り返し行う際には、異常状態である旨の報知を繰り返して行う必要はなく、前回繰り返し時の報知方法を継続して実施すればよい。
(S907)演算部108は、ステップS905〜ステップS906の処理を所定の時間繰り返した後、現在の異常レベルが最上位であるか否かを判断する。
(S908)演算部108が、現在の異常レベルは最上位でないとステップS907にて判断した場合には、演算部108は次の上位異常レベル状態に推移するものとし、当該上位異常レベルの下でステップS903以降の処理を再度行う。
(S909)演算部108が、現在の異常レベルは最上位であるとステップS907にて判断した場合には、演算部108は現在の最上位異常レベル状態を継続するものとし、最上位異常レベルの下でステップS903以降の処理を再度行う。
なお、ステップS909においては、最上位異常レベルが所定時間継続した場合は、最上位異常レベル状態を継続せずに、タイムオーバーであるとしてプロジェクタの異常処理を終了するようにしてもよい。
(S910)演算部108が、異常状態回避の対処がなされた旨の入力があったとステップS905にて判断した場合は、演算部108は画像表示部107に指示を出し、異常状態である旨の画面出力を停止し、映像再生を再開する。警告音を出力していた場合は、音声信号処理部106に指示を出し、警告音出力を停止させる。
なお、演算部108がステップS902で画面出力を停止させなかった場合は、演算部108は異常状態である旨の画面出力の停止のみを行う。
「異常レベル」は、異常信号に含まれる異常レベル信号に対応するものである。図10のデータ例では、「緊急」「警告」「注意」「勧告」の4種類の異常レベルを格納しており、上の行に格納されたデータほど異常レベルが高いものであると想定している。
「報知方法」は、当該異常レベルに対応する、異常状態の報知方法を示すものである。図10のデータ例では、「画面表示と音声」「画面を停止若しくは消去して表示」「画面端部に小さく表示」「非報知」の4種類の報知方法を格納している。
「推移間隔」は、次の上位異常レベル状態に推移するまでの間隔(秒)を示すものである。図10のデータ例では、異常レベル「注意」の状態が30秒間継続すると次の異常レベル「警告」へ、異常レベル「警告」の状態が60秒間継続すると、次の異常レベル「緊急へ」推移することを示している。
なお、異常レベル「緊急」の「推移間隔」は90秒となっているが、異常レベル「緊急」は最上位であるため、異常レベル「緊急」の状態が90秒継続しても現在の最上位異常レベル状態を継続するように構成することもできるし、あるいはタイムオーバーであるとして異常処理を終了するように構成することもできる(図9のステップS909参照)。
また、「推移間隔」の値が空である場合は、「推移間隔」は無限大であり、次の異常レベル状態に推移することはないものと判断する。
報知方法テーブル119のデータ値は、固定としてもよいし、図11のような設定画面で利用者に設定させてもよい。
図11の設定画面においては、利用者は入力手段101を操作し、4つの異常レベル毎に、報知方法を選択肢の中から選ぶことができ、また異常レベル毎の推移間隔も設定することができる。
演算部108は、入力手段101の入力に基づき、報知方法テーブル119に設定値を格納する。
「日時」は、異常信号を受信した日時を示すものである。
「緊急レベル」は、異常信号に含まれる異常レベル信号の内容を示すものである。
「終了理由」は、プロジェクタの異常処理が終了した理由を示すものである。利用者が入力手段101により異常状態回避の対処がなされた旨の入力をした場合には「ユーザー処置」が、図9のステップS909にてタイムオーバーであるとした場合には「タイムオーバー」がセットされる。
なお、異常履歴テーブル120は、過去の全ての異常信号受信履歴を格納する必要はなく、所定件数分だけ格納し、所定件数を越えた履歴データは削除するように構成してもよい。
利用者は、過去の異常履歴を閲覧したい場合は、入力手段101を操作する。演算部108は入力手段101の入力に基づき、異常履歴テーブル120のデータ値を読み込み、画像表示部107に指示を出して、異常履歴テーブル120のデータを画面出力させる。
異常信号処理をソフトウェアで実現する場合は、例えば図14に示すように異常信号の内容を構造体で定義しておくことができる。
「異常レベルコード」は、異常レベル信号に対応するものであり、例えば図14に示すように整数型で定義することができる。
「送信元情報の文字列サイズ」は、次の「送信元情報」値の文字列サイズをバイト数で示すものである。
「送信元情報」は、例えば「ガス漏れセンサー」「火災センサー」といったような送信元の名称を示す文字列であってもよいし、あるいは送信元機器の家庭内LANにおけるIPアドレスを示す文字列であってもよい。
「メッセージの文字列サイズ」は、次の「メッセージ」値の文字列サイズをバイト数で示すものである。
「メッセージ」は、送信元からの異常状態に関するメッセージ等を示す文字列である。
図16の「送信元」に示すように、「送信元情報」の文字列を画面上に出力すれば、どこで異常状態が発生しているのか利用者が即座に判別でき、利用者にとって便宜である。
さらに図17に示すように、「メッセージ」の文字列を画面上に出力すれば、異常状態の内容等を利用者が即座に判別でき、利用者にとってさらに便宜である。
また、異常レベルと報知方法の関係は利用者が任意に設定できるので、例えば家庭内にセンサ設備が少ない利用者、あるいは異常状態が発生し難い環境にある利用者の場合等には、不要に視聴を妨げられないような設定を利用者自らが行うことができる。
実施の形態2に係るプロジェクタにおいては、同一の異常レベル状態が所定時間継続した場合には、より高位の異常レベル状態に推移し、異常状態である旨の報知方法もそれに応じて変化するようにした。
本発明の実施の形態3に係るプロジェクタは、異常レベル状態が所定時間継続した場合には、所定の宛先へ通知パケットを送信できるようにしたものである。
パケット送信部121は、ネットワークインターフェース部102を介して、LANパケットを送信するものである。
データ記憶部110は、通知先テーブル122を格納している。
その他の構成は、図8に記載のプロジェクタと同様であるため、説明を省略する。
(S1901)ネットワークインターフェース部102が、ホームターミナル203が送信したLANパケット形式の異常信号を受信する。異常信号には、異常の度合いを示す異常レベル信号が含まれている。
検出回路105は、ネットワークインターフェース部102が受信した信号のうち異常信号に該当する信号を検出し、演算部108に伝達する。
(S1902)演算部108は、画像表示部107に指示を出し、プロジェクタの映像再生を一旦停止させる。なお、本ステップは省略するように構成してもよい。
(S1903)演算部108は、データ記憶部110より報知方法テーブル119を読み込む。
(S1904)演算部108は、報知方法テーブル119より読み込んだ所定の時間、以下のステップを繰り返す。
(S1905)演算部108は、利用者が入力手段101により異常状態回避の対処がなされた旨の入力があったか否かを判断する。入力があった場合は対処がなされたものとみなし、入力がない場合は未だ対処がなされていないものとみなす。
(S1906)演算部108が、異常状態回避の対処がなされた旨の入力がなかったとステップS1905にて判断した場合は、演算部108は映像表示部107に指示を出し、報知方法テーブル119より読み込んだ所定の方法で、異常状態である旨を報知すべき旨の指示を出す。指示を出す対象は、異常状態である旨を報知する方法により異なる。
なお、本ステップの処理を繰り返し行う際には、異常状態である旨の報知を繰り返して行う必要はなく、前回繰り返し時の報知方法を継続して実施すればよい。
(S1907)演算部108は、ステップS1905〜ステップS1906の処理を所定の時間繰り返した後、現在の異常レベルが最上位であるか否かを判断する。
(S1908)演算部108が、現在の異常レベルは最上位でないとステップS1907にて判断した場合には、演算部108は次の上位異常レベル状態に推移するものとし、当該上位異常レベルの下でステップS903以降の処理を再度行う。
(S1909)演算部108が、現在の異常レベルは最上位であるとステップS1907にて判断した場合には、演算部108はパケット送信部121に指示を出し、所定の宛先に通知パケットを送信させる。
また、ステップS1909で送信する通知パケットは、任意のLANパケットとすることができるが、家庭内LANにメールサーバーを設置している場合は、当該メールサーバーにSMTPプロトコルのパケットを送信することにより、外部の宛先へE−Mailとして通知パケットを送信することも可能である。
以下、通知パケットとしてSMTPプロトコルのパケット(E−Mail)を送信するものとして説明を行う。
ホームターミナル203は、送信メールサーバーの機能を備えているものと仮定する。
インターネット接続装置209は、家庭内LANをインターネットと接続するためのものである。
コンピュータ212と携帯電話213は、インターネット211を介してE−Mailを受信できる外部端末である。
その他の構成は図2と同様であるため、説明を省略する。
(1)プロジェクタ201は、図19のステップS1909において、所定の宛先へE−Mailを送信する。
(2)ホームターミナル203は、プロジェクタ201が送信したE−Mailパケットを受け付け、インターネット接続装置209へ転送する。
(3)インターネット接続装置209は、E−Mailの宛先へ向けて、転送されてE−Mailパケットをインターネット211に送り出す。
(4)E−Mailの宛先では、コンピュータ212や携帯電話213を使用して、E−Mailを受信する。これにより、外部者が異常状態を認識できるので、プロジェクタ201の利用者が睡眠中である等の事情により異常状態に気付かない場合にも、外部者による対応が可能である。
「異常レベル」は、異常信号に含まれる異常レベル信号に対応するものである。
「通知先アドレス」は、通知パケットの宛先を示すものであり、E−Mailの場合はメールアドレスが格納される。E−Mailを使用せず、例えば図15に示すようなLANパケットを通知パケットとして送信する場合は、本値は宛先のIPアドレス等とすることができる。
通知先テーブル122のデータ値は、固定としてもよいし、図22のような設定画面で利用者に設定させてもよい。
図22の設定画面においては、利用者は入力手段101を操作し、異常レベル毎に通知先アドレスを設定することができる。
演算部108は、入力手段101の入力に基づき、通知先テーブル122に設定値を格納する。
また、同一の異常レベルに対し複数の通知先アドレスが設定されている場合は、それぞれの通知先アドレスに対し通知パケットを送信するようにしてもよい。
「送信者」欄は、任意の値をセットすればよいが、プロジェクタ201から送信されたことが一目でわかるような値とすれば、E−Mail受信者にとって便宜である。
「日時」欄は、プロジェクタ201がE−Mailを送信した日時がセットされる。
「宛先」欄は、本E−Mailの受信者のメールアドレスであり、通知先テーブル122に格納されているものである。
「件名」欄は、任意の値をセットすればよいが、プロジェクタ201から送信されたことが一目でわかるような値とすれば、E−Mail受信者にとって便宜である。
メール本文は、利用者が入力したものではなく、プロジェクタ201が自動生成するものであるため、例えば異常信号に含まれる「送信元情報」「メッセージ」(図14参照)を含めるようにすればよい。
プロジェクタ201がSMTPプロトコルを用いてE−Mailを送信する際には、特別なE−Mailクライアントは不要であり、例えばTCPプロトコルの25番ポートで送信メールサーバー(本実施の形態3においてはホームターミナル203)に接続し、以下の手順でパケットを送信すればよい。
なお、実際の送信パケットのSMTPコマンド部分は全て半角英数字記号が使用されるが、以下では記載の都合上、全角英数字記号を使用する。また、<CRLF>はキャリッジリターン(CR)とラインフィード(LF)を示している。
(1)プロジェクタ201は、ホームターミナル203に対し、以下の文字列パケットを送信する。
プロジェクタ201は、ネットワークインターフェース部102により、任意のLANパケットを受信できるように構成することができるので、インターネットを介して家庭内LANにLANパケットを送信することができれば、これをプロジェクタ201に転送することにより、インターネットより送信したメッセージを、プロジェクタ201の利用者に知らせることができる。
(1)外部のコンピュータ212や携帯電話213の利用者は、インターネット接続装置209を介して家庭内LANに接続し、プロジェクタ201の利用者に宛てた連絡事項を送信する。
(2)インターネット接続装置209は、連絡事項をホームターミナル203に転送する。
(3)ホームターミナル203は、インターネット接続装置209より転送された連絡事項を、プロジェクタ201に送信する。このときの送信パケットの形式は、異常信号と同一の形式となるようにする。
もっとも、任意の送信者が家庭内LANに接続することはセキュリティ上好ましくないので、別途認証手段は必要である。プロジェクタ201は、パケット送信者が認証済みであることを前提に報知を行えばよい。
Claims (15)
- 映像を画面出力する映像再生手段と、
音声を出力する音声再生手段と、
演算手段と、
ユーザーが操作信号を入力する入力手段と、
異常状態である旨を報知する1ないし複数の報知手段を備え、
前記演算手段は、異常信号を検出すると、前記報知手段に異常報知指示を出し、
前記報知手段は、前記異常報知指示に従って異常状態である旨を報知することを特徴とするプロジェクタ。 - 前記異常信号には、異常の度合いを示す異常レベル信号が含まれており、
前記演算手段は、前記異常レベル信号に対応した異常報知指示を前記報知手段に出すことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記異常信号を受信するLANインターフェースを備え、
前記異常信号は、LANを介してセキュリティセンサから送信されたセキュリティ信号であり、
前記演算手段は、該セキュリティ信号を検出すると、前記報知手段に異常報知指示を出すことを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれかに記載のプロジェクタ。 - 前記報知手段として前記映像再生手段を用い、
前記演算手段は、
前記異常信号を検出すると、該異常信号に対応した指示を前記映像再生手段に出し、前記映像再生手段は該指示に従って異常状態である旨を画面出力することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプロジェクタ。 - 前記報知手段として前記音声再生手段を用い、
前記演算手段は、
前記異常信号を検出すると、該異常信号に対応した指示を前記音声再生手段に出し、前記音声再生手段は該指示に従って異常状態である旨を音声出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のプロジェクタ。 - 前記異常の度合いを示す異常レベルと、該異常レベルに対応した前記報知手段の報知方法との対応関係を格納する記憶手段を備え、
前記演算手段は、前記対応関係に基づき異常報知指示を前記報知手段に出すことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のプロジェクタ。 - 前記演算手段は、
前記入力手段の入力に基づき、前記対応関係を前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ。 - 前記演算手段は、
同一の異常レベル状態が所定時間継続すると、前記対応関係を参照し、次の上位異常レベルに対応した異常報知指示を前記報知手段に出すことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のプロジェクタ。 - 前記記憶手段は、前記異常レベル間の推移時間を前記異常レベル毎に格納しており、
前記所定時間は該推移時間とすることを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ。 - 前記記憶手段は、異常履歴情報を格納しており、
前記演算手段は、前記入力手段の入力に基づき前記映像再生手段に指示を出し、前記映像再生手段は該指示に基づき前記異常履歴情報を画面出力することを特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれかに記載のプロジェクタ。 - 前記異常信号には、該異常信号の送信元情報と、異常状態に関する情報が含まれており、
前記演算手段は、前記送信元情報と前記異常状態に関する情報に対応した異常報知指示を前記報知手段に出すことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のプロジェクタ。 - LANパケットを送信するためのパケット送信手段を備え、
前記報知手段として前記送信手段を用い、
前記演算手段は、前記異常信号を検出した後、前記入力手段より前記異常状態が回避された旨の入力が一定時間ない場合には、前記パケット送信手段に指示を出し、
前記パケット送信手段は、該指示に従い所定の通知パケットをLANに送信することを特徴とする請求項6ないし請求項11のいずれかに記載のプロジェクタ。 - 前記記憶手段は、前記異常レベルと前記通知パケットの送信先アドレスの関係を示す情報を格納しており、
前記演算手段は、前記パケット送信手段に前記通知パケット送信指示を出す際には、
前記異常レベルと前記通知パケットの送信先アドレスの関係を示す情報を参照し、
該情報に基づき前記パケット送信手段に前記通知パケット送信指示を出すことを特徴とする請求項12に記載のプロジェクタ。 - 前記演算手段は、
前記入力手段の入力に基づき、前記異常レベルと前記通知パケットの送信先アドレスの関係を示す情報を前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項13に記載のプロジェクタ。 - 前記報知手段は、前記入力手段より前記異常状態が回復された旨の入力があると報知を終了することを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のプロジェクタ。
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