JP2004010260A - 手動式ポータブル・フォークリフト - Google Patents
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Abstract
【課題】公知のフォークリフトは、殆どがエンジン駆動式であるから、高価であり、その操作も熟練の操作者が実施する必要があるので極めて厄介であり、その結果作業がコスト高になるのが避けられなかった。
【解決手段】長方形本体フレームの下部前方に設けられるL字形フォーク爪の先端をやや外側に開き且つ一方を他方のそれより下方に傾斜させて該長方形本体フレームの前方に突設させ、ワイヤ・ロープ・ウインチの回転によりフォーク爪ハンガー上下動バーに懸架した該フォーク爪上の所要貨物の積込み、積みおろしを一人で手動により容易に実施し、所要に応じ前脚を折畳み、フォーク爪等を取り外して所望車両に積載可能な手動式ポータブル・フォークリフト。
【選択図】 図1
【解決手段】長方形本体フレームの下部前方に設けられるL字形フォーク爪の先端をやや外側に開き且つ一方を他方のそれより下方に傾斜させて該長方形本体フレームの前方に突設させ、ワイヤ・ロープ・ウインチの回転によりフォーク爪ハンガー上下動バーに懸架した該フォーク爪上の所要貨物の積込み、積みおろしを一人で手動により容易に実施し、所要に応じ前脚を折畳み、フォーク爪等を取り外して所望車両に積載可能な手動式ポータブル・フォークリフト。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、手動式ポータブル・フォークリフトに関し、更に詳しくは所望車輌により貨物輸送する際相当の重量を有する貨物の積込み、積みおろしを一人で手動により容易に実施し、所要に応じ前脚を折畳み、フォーク爪等を取外して所望車輌に積載可能な手動式折畳み可能な手動式ポータブル・フォークリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に相当重い荷物の所望車輌への積込みはフォークリフトで実施し、荷下ろし先での積み下ろし作業もフォークリフトで実施しなければならないことが多い。
従って、フォークリフトが無い場合は、人手を借りるか、フォークリフトを別途用意してもらい、場合によっては、フォークリフトの順番待ちの必要がある。例えば、コンプレッサー等の重量物の所望車輌への積込み、積下ろし作業は、フォークリフトが無い場合の不便さは計り知れないものであり、作業効率が極めて低かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
公知のフォークリフトは、殆どがエンジン駆動式であるから、高価であり、その操作も熟練の操作者が実施する必要があるので極めて厄介であり、その結果作業がコスト高になるのが避けられなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、公知のエンジン駆動式フォークリフトの欠陥に基づき、所要に応じ部品を折り畳んで所望車輌に積載可能な手動式折畳み可能な手動式ポータブル・フォークリフトを提供するもので、その要旨は、上端を天井板で、下端を同じ長さの底板で固定され、互いに相対する様に垂直平行に設けられたコ字形側板で連結して形成された長方形本体フレームと、中心にダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラを有し、該天井板上の中間部に設けられたΠ字形ガイドと、該天井板の両側で該Π字形ガイドに隣接して設けられたワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラと、該天井板の表側中間部で該Π字形ガイドに隣接して設けられたワイヤ・ロープ用アイボルトと、該コ字形側板の裏側の上下中間部よりやや下方に水平に設けられた中間枠と、該中間枠上の中間部に設けられたワイヤ・ロープ・ウインチと、前面上端に蝶番を有し、該底板で該側板近く前方に平行に突設されたL字形板と、後端上面に該蝶番に嵌合される蝶番と、水平板の先端下部に前輪キャスターとを有し、該L字形板に取外し且つ固定自在に設けられた前脚と、ストッパーを有し、該側板下端に設けられた後輪キャスターと、所要間隔で水平に配置されたフレームの両端を垂直フレームで連結し、該垂直フレームの両端に設けられたローラを該コ字形側板内に嵌合して上下動自在に設けられたフォーク爪ハンガー上下動バーと、該水平フレーム上で該ワイヤ・ロープ用アイボルトの対応個所に設けられたローラと、一端を該ワイヤ・ロープ用ウインチに連結し、該ワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラと該ダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラとに懸架し、他端を該ハンガー上下動バーの該ローラに懸架し、該ワイヤ・ロープ用アイボルトに連結したワイヤ・ロープと、水平板の先端下部に前輪キャスターを、垂直板にフックとを有し、該ハンガー上下動バーの該垂直板に取外し自在に懸架される2本のL字形フォーク爪とから成り、双方の該L字形フォーク爪の先端をやや外側に開き且つ一方を他方のそれより下方に傾斜させて該本体フレームの前方に突設させ、該ワイヤ・ロープ用ウインチの回転により該フォーク爪ハンガー上下動バーと一体の該フォーク爪を上下動する手動式ポータブル・フォークリフトである。
【0005】
【実施例】
この発明に係る請求項1記載の手動式ポータブル・フォークリフトの実施例を図面について説明する。図1〜8示す通り、所要長さ、幅及び厚みとを有する長方形本体フレーム10は、所要長さ、幅及び厚みとを有し、上端を所要長さの天井板10aで、下端を同じ長さの底板10cで固定し、互いに相対する様に垂直平行に設けられたコ字形側板10b、10bで連結して形成する。
【0006】
中心にダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラ32を有するΠ字形ガイド30を該天井板10a上の中間部に設け、該天井板10aの両側で該Π字形ガイド30に隣接してワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラ32a、32bを夫々設け、該天井板10aの表側中間部で該Π字形ガイド30に隣接してワイヤ・ロープ用アイボルト34を設ける。
【0007】
図3〜7に於いて、該長方形本体フレーム10の裏側で上下中間部よりやや下方に中間枠10dを水平一体に設け、該中間枠10dの中間部にワイヤ・ロープ・ウインチ20を設ける。
【0008】
垂直片12aの前面上端に夫々蝶番12cを有するL字形板12、12を該底板10cで該コ字形側板10b、10b近く前方に平行に突設する。
【0009】
該L字形板12、12上に夫々設けられる2本の前脚14、14は、その先端下部に前輪キャスター14b、14bを有し、該蝶番12cに嵌合枢支される蝶番14c、14cを該前脚14、14の後部に設け、該L字形板12、12の先端に穿設された螺合孔12b’、12b’と該前脚14,14の対応箇所の螺合孔14b’、14b’内に螺合ボルト16、16を螺合して一体に固定し、所望に応じ、該前脚14、14を該L字形板12、12から取外し自在とする。
【0010】
該長方形本体フレーム10の該底板10c後面の該コ字形側板10b、10bで両端近くにストッパー(図示せず)を有する後輪キャスター18、18を設ける。
【0011】
該コ字形側板10b、10bに上下動自在に設けられるフォーク爪ハンガー上下動バー24は、所要間隔で水平に配置されたフレーム24a、24aの両端を垂直フレーム24b、24bで連結し、該垂直フレーム24b、24bの両端に設けられたローラ22、22を該コ字形側板10b、10bのコ字形溝10b’、10b’内に夫々上下動自在に嵌合する。
【0012】
一端を該ワイヤ・ロープ・ウインチ20に連結したワイヤ・ロープ36を一方の該ワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラ32b、該ダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラ32、他方の該ワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラ32a、更に該ローラ28に懸架し、その他端を該ワイヤ・ロープ用アイボルト34に連結する。
【0013】
図示の通り、該垂直片26a、26aの後面に夫々フック26b、26bと、先端近くにキャスター26c、26cとを有するL字形板フォーク爪26、26の該フック26b、26bを該フォーク爪ハンガー上下動バー24の該水平フレーム24a、24aに取外し自在に懸架し、該L字形板フォーク爪26、26の先端をやや外側に開き且つ一方を他方のそれより下方に傾斜させて該本体フレーム10の前方に突設する。
【0014】
この発明の手動式ポータブル・フォークリフトの組立手順は、所要車輌等から取出した該本体フレーム10の該L字形板12、12に左右の該前脚14、14を螺合ボルト16、16を介して固定する。
【0015】
該L字形板フォーク爪26、26に該前輪キャスター26c,26cを取付けるには、前輪キャスター軸26d、26dを該L字形板フォーク爪26、26の嵌合孔26’、26’内に嵌合し、該前輪キャスター軸26d、26dの貫通孔 26d’、26d’内に割りピン26d’’、26d’’を嵌合して取付ける。
【0016】
【発明の作用】
前述の通り、該長方形本体フレーム10の該フォーク爪ハンガー上下動バー24の上部に取外し自在に懸架し、該L字形板フォーク爪26、26の先端をやや外側に開き且つ一方を他方のそれより下方に傾斜させて該本体フレーム10の前方に突設されるので、該ワイヤ・ウインチ20の回転により該フォーク爪ハンガー上下動バー24と一体の該フォーク爪26、26とを上下動する。
【0017】
図8に於いて、手動式ポータブル・フォークリフトの該フォーク爪26、26上に積荷Bを載せ、積荷固定用ロープ38で固定する。
【0018】
【発明の効果】
(1)前述の構成を有する手動式ポータブル・フォークリフトは、該フォーク爪ハンガー上下動バー24から該フォーク爪26、26が容易に取外せるほかに、該固定ジグ16、16を外せば該前脚14,14も取外して分解可能となり、該ポータブル・フォークリフト全体をライト・バン、軽トラック又はトラック等の所要の車輌、特に乗用車等にも分解して載せられるので極めて便利であり、しかも組立も容易である。
【0019】
(2)公知の手動式ポータブル・フォークリフトに比較し、この手動式ポータブル・フォークリフトは自重が軽く、従ってこの手動式ポータブル・フォークリフトを車輌に同時に積載すれば、一人で所要荷物の積込み、積みおろしが容易且つ安全に実施可能となり、作業能率が格段に改善され、同時にコストダウンが図れる。
【0020】
(3)前述の通り、該後輪キャスター18にストッパーを設けたので安全であり、 該天井板10aに該ダブル・ワイヤ吊上げローラ32を設けたので、該ワイヤ・ウインチ20の回転により所要積荷の積込み、積みおろし作業が容易となる。
【0021】
(4)台車が不要となり、積荷置場までカート代わりに使用出来ると同時に積載量が多くなり、その場で商品・貨物を積込み、積みおろし可能となる。
【0022】
(5)地上7cmの高さがあれば、その空間に該前脚14、14と該フォーク爪26、26とを同時に所要積荷の下に導き、荷揚げが可能となる。そしてベタ置きの場合は、梃子で片方ずつ持上げて載せられる。これは公知の手動式ポータブル・フォークリフトでは全く得られない効果である。
【0023】
(6)更に、使用スペースが狭いので、回転半径が小さくてすむから、通路等の狭いスペースでも作業か可能となる。
【0024】
(7)該L字形フォーク爪26の先端に該キャスター26cを設けたので積荷の積込み、積みおろしが円滑となり、路面の凹凸に対する負荷を軽減し、作業者の肉体的疲労も軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、この発明に係る手動式ポータブル・フォークリフトの実施例の斜視図である。
【図2】は、図1の手動式ポータブル・フォークリフトを正面から見た略図である。
【図3】は、図2の左側面略図である。
【図4】は、図3の手動式ポータブル・フォークリフトからフォーク爪を取外している状態を模式的に示す左側面略図である。
【図5】は、図4の実施例で本体フレームのL字形板から前脚を取外するために螺合ボルトを取外している状態を模式的に示す左側面略図である。
【図6】は、図5の実施例で本体フレームのL字形板から前脚を取外している状態を模式的に示す左側面略図である。
【図7】は、図6の実施例で本体フレームのL字形板から前脚を取外した状態を模式的に示す左側面略図である。
【図8】は、図3の手動式ポータブル・フォークリフトに於いて、積荷固定用ロープでフォーク爪上の積荷を固定した状態を模式的に示す左側面図である。
【符号の説明】
10 長方形本体フレーム;
10a 天井板;
10b コ字形側板;
10b’ コ字形溝;
10c 底板;
10d 中間枠;
12 L字形板;
12a 垂直片;
12b’ 螺合孔;
12c 蝶番;
14 前脚;
14b 前輪キャスター;
14b’ 螺合孔;
14c 蝶番;
16 螺合ボルト;
18 後輪キャスター;
20 ワイヤ・ロープ・ウインチ;
22 ローラ;
24 フォーク爪ハンガー上下動バー;
24a 水平フレーム;
24b 垂直フレーム;
26 L字形フォーク爪;
26a 垂直片;
26b フック;
26c キャスター;
26d 前輪キャスター軸;
26d’ 貫通孔;
26d’’ 割りピン;
28 ローラ;
30 Π字形ガイド;
32 ダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラ;
32a、32b ワイヤ・センター出し補助ローラ;
34 ワイヤ・ロープ用アイボルト;
36 ワイヤ;
38 ロープ;
B 積荷。
【発明の属する技術分野】
この発明は、手動式ポータブル・フォークリフトに関し、更に詳しくは所望車輌により貨物輸送する際相当の重量を有する貨物の積込み、積みおろしを一人で手動により容易に実施し、所要に応じ前脚を折畳み、フォーク爪等を取外して所望車輌に積載可能な手動式折畳み可能な手動式ポータブル・フォークリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に相当重い荷物の所望車輌への積込みはフォークリフトで実施し、荷下ろし先での積み下ろし作業もフォークリフトで実施しなければならないことが多い。
従って、フォークリフトが無い場合は、人手を借りるか、フォークリフトを別途用意してもらい、場合によっては、フォークリフトの順番待ちの必要がある。例えば、コンプレッサー等の重量物の所望車輌への積込み、積下ろし作業は、フォークリフトが無い場合の不便さは計り知れないものであり、作業効率が極めて低かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
公知のフォークリフトは、殆どがエンジン駆動式であるから、高価であり、その操作も熟練の操作者が実施する必要があるので極めて厄介であり、その結果作業がコスト高になるのが避けられなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、公知のエンジン駆動式フォークリフトの欠陥に基づき、所要に応じ部品を折り畳んで所望車輌に積載可能な手動式折畳み可能な手動式ポータブル・フォークリフトを提供するもので、その要旨は、上端を天井板で、下端を同じ長さの底板で固定され、互いに相対する様に垂直平行に設けられたコ字形側板で連結して形成された長方形本体フレームと、中心にダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラを有し、該天井板上の中間部に設けられたΠ字形ガイドと、該天井板の両側で該Π字形ガイドに隣接して設けられたワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラと、該天井板の表側中間部で該Π字形ガイドに隣接して設けられたワイヤ・ロープ用アイボルトと、該コ字形側板の裏側の上下中間部よりやや下方に水平に設けられた中間枠と、該中間枠上の中間部に設けられたワイヤ・ロープ・ウインチと、前面上端に蝶番を有し、該底板で該側板近く前方に平行に突設されたL字形板と、後端上面に該蝶番に嵌合される蝶番と、水平板の先端下部に前輪キャスターとを有し、該L字形板に取外し且つ固定自在に設けられた前脚と、ストッパーを有し、該側板下端に設けられた後輪キャスターと、所要間隔で水平に配置されたフレームの両端を垂直フレームで連結し、該垂直フレームの両端に設けられたローラを該コ字形側板内に嵌合して上下動自在に設けられたフォーク爪ハンガー上下動バーと、該水平フレーム上で該ワイヤ・ロープ用アイボルトの対応個所に設けられたローラと、一端を該ワイヤ・ロープ用ウインチに連結し、該ワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラと該ダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラとに懸架し、他端を該ハンガー上下動バーの該ローラに懸架し、該ワイヤ・ロープ用アイボルトに連結したワイヤ・ロープと、水平板の先端下部に前輪キャスターを、垂直板にフックとを有し、該ハンガー上下動バーの該垂直板に取外し自在に懸架される2本のL字形フォーク爪とから成り、双方の該L字形フォーク爪の先端をやや外側に開き且つ一方を他方のそれより下方に傾斜させて該本体フレームの前方に突設させ、該ワイヤ・ロープ用ウインチの回転により該フォーク爪ハンガー上下動バーと一体の該フォーク爪を上下動する手動式ポータブル・フォークリフトである。
【0005】
【実施例】
この発明に係る請求項1記載の手動式ポータブル・フォークリフトの実施例を図面について説明する。図1〜8示す通り、所要長さ、幅及び厚みとを有する長方形本体フレーム10は、所要長さ、幅及び厚みとを有し、上端を所要長さの天井板10aで、下端を同じ長さの底板10cで固定し、互いに相対する様に垂直平行に設けられたコ字形側板10b、10bで連結して形成する。
【0006】
中心にダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラ32を有するΠ字形ガイド30を該天井板10a上の中間部に設け、該天井板10aの両側で該Π字形ガイド30に隣接してワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラ32a、32bを夫々設け、該天井板10aの表側中間部で該Π字形ガイド30に隣接してワイヤ・ロープ用アイボルト34を設ける。
【0007】
図3〜7に於いて、該長方形本体フレーム10の裏側で上下中間部よりやや下方に中間枠10dを水平一体に設け、該中間枠10dの中間部にワイヤ・ロープ・ウインチ20を設ける。
【0008】
垂直片12aの前面上端に夫々蝶番12cを有するL字形板12、12を該底板10cで該コ字形側板10b、10b近く前方に平行に突設する。
【0009】
該L字形板12、12上に夫々設けられる2本の前脚14、14は、その先端下部に前輪キャスター14b、14bを有し、該蝶番12cに嵌合枢支される蝶番14c、14cを該前脚14、14の後部に設け、該L字形板12、12の先端に穿設された螺合孔12b’、12b’と該前脚14,14の対応箇所の螺合孔14b’、14b’内に螺合ボルト16、16を螺合して一体に固定し、所望に応じ、該前脚14、14を該L字形板12、12から取外し自在とする。
【0010】
該長方形本体フレーム10の該底板10c後面の該コ字形側板10b、10bで両端近くにストッパー(図示せず)を有する後輪キャスター18、18を設ける。
【0011】
該コ字形側板10b、10bに上下動自在に設けられるフォーク爪ハンガー上下動バー24は、所要間隔で水平に配置されたフレーム24a、24aの両端を垂直フレーム24b、24bで連結し、該垂直フレーム24b、24bの両端に設けられたローラ22、22を該コ字形側板10b、10bのコ字形溝10b’、10b’内に夫々上下動自在に嵌合する。
【0012】
一端を該ワイヤ・ロープ・ウインチ20に連結したワイヤ・ロープ36を一方の該ワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラ32b、該ダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラ32、他方の該ワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラ32a、更に該ローラ28に懸架し、その他端を該ワイヤ・ロープ用アイボルト34に連結する。
【0013】
図示の通り、該垂直片26a、26aの後面に夫々フック26b、26bと、先端近くにキャスター26c、26cとを有するL字形板フォーク爪26、26の該フック26b、26bを該フォーク爪ハンガー上下動バー24の該水平フレーム24a、24aに取外し自在に懸架し、該L字形板フォーク爪26、26の先端をやや外側に開き且つ一方を他方のそれより下方に傾斜させて該本体フレーム10の前方に突設する。
【0014】
この発明の手動式ポータブル・フォークリフトの組立手順は、所要車輌等から取出した該本体フレーム10の該L字形板12、12に左右の該前脚14、14を螺合ボルト16、16を介して固定する。
【0015】
該L字形板フォーク爪26、26に該前輪キャスター26c,26cを取付けるには、前輪キャスター軸26d、26dを該L字形板フォーク爪26、26の嵌合孔26’、26’内に嵌合し、該前輪キャスター軸26d、26dの貫通孔 26d’、26d’内に割りピン26d’’、26d’’を嵌合して取付ける。
【0016】
【発明の作用】
前述の通り、該長方形本体フレーム10の該フォーク爪ハンガー上下動バー24の上部に取外し自在に懸架し、該L字形板フォーク爪26、26の先端をやや外側に開き且つ一方を他方のそれより下方に傾斜させて該本体フレーム10の前方に突設されるので、該ワイヤ・ウインチ20の回転により該フォーク爪ハンガー上下動バー24と一体の該フォーク爪26、26とを上下動する。
【0017】
図8に於いて、手動式ポータブル・フォークリフトの該フォーク爪26、26上に積荷Bを載せ、積荷固定用ロープ38で固定する。
【0018】
【発明の効果】
(1)前述の構成を有する手動式ポータブル・フォークリフトは、該フォーク爪ハンガー上下動バー24から該フォーク爪26、26が容易に取外せるほかに、該固定ジグ16、16を外せば該前脚14,14も取外して分解可能となり、該ポータブル・フォークリフト全体をライト・バン、軽トラック又はトラック等の所要の車輌、特に乗用車等にも分解して載せられるので極めて便利であり、しかも組立も容易である。
【0019】
(2)公知の手動式ポータブル・フォークリフトに比較し、この手動式ポータブル・フォークリフトは自重が軽く、従ってこの手動式ポータブル・フォークリフトを車輌に同時に積載すれば、一人で所要荷物の積込み、積みおろしが容易且つ安全に実施可能となり、作業能率が格段に改善され、同時にコストダウンが図れる。
【0020】
(3)前述の通り、該後輪キャスター18にストッパーを設けたので安全であり、 該天井板10aに該ダブル・ワイヤ吊上げローラ32を設けたので、該ワイヤ・ウインチ20の回転により所要積荷の積込み、積みおろし作業が容易となる。
【0021】
(4)台車が不要となり、積荷置場までカート代わりに使用出来ると同時に積載量が多くなり、その場で商品・貨物を積込み、積みおろし可能となる。
【0022】
(5)地上7cmの高さがあれば、その空間に該前脚14、14と該フォーク爪26、26とを同時に所要積荷の下に導き、荷揚げが可能となる。そしてベタ置きの場合は、梃子で片方ずつ持上げて載せられる。これは公知の手動式ポータブル・フォークリフトでは全く得られない効果である。
【0023】
(6)更に、使用スペースが狭いので、回転半径が小さくてすむから、通路等の狭いスペースでも作業か可能となる。
【0024】
(7)該L字形フォーク爪26の先端に該キャスター26cを設けたので積荷の積込み、積みおろしが円滑となり、路面の凹凸に対する負荷を軽減し、作業者の肉体的疲労も軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、この発明に係る手動式ポータブル・フォークリフトの実施例の斜視図である。
【図2】は、図1の手動式ポータブル・フォークリフトを正面から見た略図である。
【図3】は、図2の左側面略図である。
【図4】は、図3の手動式ポータブル・フォークリフトからフォーク爪を取外している状態を模式的に示す左側面略図である。
【図5】は、図4の実施例で本体フレームのL字形板から前脚を取外するために螺合ボルトを取外している状態を模式的に示す左側面略図である。
【図6】は、図5の実施例で本体フレームのL字形板から前脚を取外している状態を模式的に示す左側面略図である。
【図7】は、図6の実施例で本体フレームのL字形板から前脚を取外した状態を模式的に示す左側面略図である。
【図8】は、図3の手動式ポータブル・フォークリフトに於いて、積荷固定用ロープでフォーク爪上の積荷を固定した状態を模式的に示す左側面図である。
【符号の説明】
10 長方形本体フレーム;
10a 天井板;
10b コ字形側板;
10b’ コ字形溝;
10c 底板;
10d 中間枠;
12 L字形板;
12a 垂直片;
12b’ 螺合孔;
12c 蝶番;
14 前脚;
14b 前輪キャスター;
14b’ 螺合孔;
14c 蝶番;
16 螺合ボルト;
18 後輪キャスター;
20 ワイヤ・ロープ・ウインチ;
22 ローラ;
24 フォーク爪ハンガー上下動バー;
24a 水平フレーム;
24b 垂直フレーム;
26 L字形フォーク爪;
26a 垂直片;
26b フック;
26c キャスター;
26d 前輪キャスター軸;
26d’ 貫通孔;
26d’’ 割りピン;
28 ローラ;
30 Π字形ガイド;
32 ダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラ;
32a、32b ワイヤ・センター出し補助ローラ;
34 ワイヤ・ロープ用アイボルト;
36 ワイヤ;
38 ロープ;
B 積荷。
Claims (1)
- 所要長さ、幅及び厚みとを有し、上端を所要長さの天井板で、下端を同じ長さの底板で固定され、互いに相対する様に垂直平行に設けられたコ字形側板で連結して形成された長方形本体フレームと、中心にダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラを有し、該天井板上の中間部に設けられたΠ字形ガイドと、該天井板の両側で該Π字形ガイドに隣接して設けられたワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラと、該天井板の表側中間部で該Π字形ガイドに隣接して設けられたワイヤ・ロープ用アイボルトと、該コ字形側板の裏側の上下中間部よりやや下方に水平に設けられた中間枠と、該中間枠上の中間部に設けられたワイヤ・ロープ・ウインチと、前面上端に蝶番を有し、該底板で該側板近く前方に平行に突設されたL字形板と、後端上面に該蝶番に嵌合される蝶番と、水平板の先端下部に前輪キャスターとを有し、該L字形板に取外し且つ固定自在に設けられた前脚と、ストッパーを有し、該側板下端に設けられた後輪キャスターと、所要間隔で水平に配置されたフレームの両端を垂直フレームで連結し、該垂直フレームの両端に設けられたローラを該コ字形側板内に嵌合して上下動自在に設けられたフォーク爪ハンガー上下動バーと、該水平フレーム上で該ワイヤ・ロープ用アイボルトの対応個所に設けられたローラと、一端を該ワイヤ・ロープ用ウインチに連結し、該ワイヤ・ロープ・センター出し補助ローラと該ダブル・ワイヤ・ロープ吊上げローラとに懸架し、他端を該ハンガー上下動バーの該ローラに懸架し、該ワイヤ・ロープ用アイボルトに連結したワイヤ・ロープと、水平板の先端下部に前輪キャスターを、垂直板にフックとを有し、該ハンガー上下動バーの該垂直板に取外し自在に懸架される2本のL字形フォーク爪とから成り;
双方の該L字形フォーク爪の先端をやや外側に開き且つ一方を他方のそれより下方に傾斜させて該本体フレームの前方に突設させ、該ワイヤ・ロープ用ウインチの回転により該フォーク爪ハンガー上下動バーと一体の該フォーク爪を上下動する手動式ポータブル・フォークリフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002166182A JP2004010260A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 手動式ポータブル・フォークリフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002166182A JP2004010260A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 手動式ポータブル・フォークリフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004010260A true JP2004010260A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30433837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002166182A Pending JP2004010260A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 手動式ポータブル・フォークリフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004010260A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100994615B1 (ko) * | 2010-07-15 | 2010-11-15 | 군산대학교산학협력단 | 적재가 용이한 접이식 수동리프트 |
KR100994595B1 (ko) * | 2010-07-15 | 2010-11-15 | 이두현 | 수동 리프트 |
KR101060497B1 (ko) | 2010-09-08 | 2011-08-30 | 이두현 | 수동 리프트 |
-
2002
- 2002-06-06 JP JP2002166182A patent/JP2004010260A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100994615B1 (ko) * | 2010-07-15 | 2010-11-15 | 군산대학교산학협력단 | 적재가 용이한 접이식 수동리프트 |
KR100994595B1 (ko) * | 2010-07-15 | 2010-11-15 | 이두현 | 수동 리프트 |
KR101060497B1 (ko) | 2010-09-08 | 2011-08-30 | 이두현 | 수동 리프트 |
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