JP2004008846A - ペースト材料の発泡塗布工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ペースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめて発泡性材料を製造し、これを吐出発泡させて塗布する工法において、1ラインにて無発泡のぺースト材料と複数の発泡性材料から選ばれる2以上の材料を複数の部位に対し使い分けて塗布しうる工法を提供する。
【解決手段】本発明のぺースト材料の発泡塗布工法は、上記ぺースト材料(a)と低圧ガスの機械的混入分散により得られる1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)、該発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を混合して所望の発泡倍率に調整して得られる1以上の中間発泡性材料(c)、および低圧ガス混入前の上記ぺースト材料(a)から選ばれる2以上の材料を1つのラインにて、複数の部位に対し使い分けて塗布することを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】本発明のぺースト材料の発泡塗布工法は、上記ぺースト材料(a)と低圧ガスの機械的混入分散により得られる1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)、該発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を混合して所望の発泡倍率に調整して得られる1以上の中間発泡性材料(c)、および低圧ガス混入前の上記ぺースト材料(a)から選ばれる2以上の材料を1つのラインにて、複数の部位に対し使い分けて塗布することを特徴とする。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ぺースト材料の発泡塗布工法、更に詳しくは、ぺースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめて発泡性材料を製造し、これを吐出発泡させて塗布する工法において、1ラインにて複数の発泡性材料を調製し、かつこれらを複数の部位に対し使い分けて塗布する工法並びに該工法に用いる発泡塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
上記ぺースト材料には、接着剤、コーティング材、シーリング材、ガスケット材等用の熱硬化型、湿気硬化型、その他反応硬化型、ホットメルト型等の種類に区別なく種々のものが含まれることは勿論、プラスチゾル材料やマスチック材料などが含まれる。
ところで、これらのぺースト材料をたとえば自動車車体の組立ラインにおける各種コーティング材やシーリング材に適用する場合、たとえばぺースト材料に加圧状態のガスを溶解させて発泡性材料とし、これを吐出発泡させて塗布することにより、材料コストの軽減やシール特性の向上、軽量化等を企図する、車体継目に独立気泡フォームシールを形成する方法が知られている(日本特許第2755416号公報参照)。
【0003】
一方、上記発泡性材料とする他の手段として、ぺースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめる方法も知られている(特開平10−272344号,日本特許第3212533号公報参照)。この方法は、取扱いの安全性とガス注入の信頼性が大巾に向上し、精度の高い発泡倍率制御が可能であるなどの点で極めて有用と云える。しかし、上述の自動車車体の組立てラインに適用したとしても、現実問題として、1台の車にたとえば4種、
▲1▼床裏のアンダーコート(高物性アンダーコート)、
▲2▼外板用ボデーシーラー
▲3▼内板用ボデーシーラー、および
▲4▼ホイールハウス用の防音付与アンダーコート(低物性アンダーコート)等
の複数用途に応じた材料が必要で、そのための製造・塗布装置が個別に必要となる。
【0004】
また、マスチック接着剤やスポットシーラー適用においても1つのラインにて物性の異なる材料が使われている場合がある。すなわち、比較的剛性が必要なルーフやフードでは高強度のタイプが用いられ、パネル歪みが発生する部位には低強度タイプの材料が必要となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、上記ぺースト材料の低圧ガス方式の発泡適用において、複数の塗布部位に対しても、いわゆる1乃至少ない種類の材料、1ラインで適用できる工法について鋭意検討を進めたところ、1つの材料の発泡倍率の変化に応じてその材料物性が、たとえば発泡倍率が高くなればなる程、低物性(低強度)に、逆に発泡倍率を下げると高物性(高強度)に設定しうるという知見に鑑み、1を超える発泡倍率の発泡性材料を製造し、次にこの発泡性材料に別途適当量のぺースト材料を混合すれば、所望の発泡倍率に徐々に容易に調整しうることにより、これら任意の発泡性により物性を調整した材料が塗布部位の用途種類に応じて1ラインで使い分けて適用できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、ペースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめて発泡性材料を製造し、これを吐出発泡させて塗布する工法において、上記ぺースト材料(a)と低圧ガスの機械的混入分散により得られる1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)、該発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を混合して所望の発泡倍率に調整して得られる1以上の中間発泡性材料(c)、および低圧ガス混入前の上記ぺースト材料(a)から選ばれる2以上の材料を1つのラインにて、複数の部位に対し使い分けて塗布することを特徴とするぺースト材料の発泡塗布工法を提供するものである。
【0007】
本発明で用いるぺースト材料としては、特に限定されるものでないが、ポリ塩化ビニル(PVC)またはアクリル樹脂粒子を可塑剤に分散してなるプラスチゾル材料、あるいはマスチック材料が例示されるが、その中でプラスチゾル材料、特に廃車焼却時にダイオキシンの発生が懸念されるPVC系とは異なり、いわゆるPVCフリー材料である、アクリル樹脂粒子と充填剤を可塑剤に分散してなるアクリルゾルに、熱硬化性材料および潜在性硬化剤を配合したものが推奨される。
【0008】
上記アクリル樹脂粒子としては、たとえばアクリル酸アルキルエステル(アルキルとしてメチル、エチル、ブチル、2−エチルヘキシルなど)もしくはメタクリル酸アルキルエステル(アルキルとしてメチル、エチル、ブチル、ラウリル、ステアリルなど)の単独重合体もしくは共重合体または他のアクリル系モノマー(メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸など)との共重合体であって、通常、一次粒子のおよび/または一次粒子が凝集した二次粒子の粒径が0.1〜100μmのものが好ましい。
【0009】
なお、アクリル樹脂粒子として、構成モノマーの比率がコア部からシェル部にかけて多段階乃至連続的に変化したグラジェント型構造を有するアクリル樹脂粒子を使用してもよい。かかるグラジェント型アクリル樹脂粒子は、その構成モノマーとして、たとえばエチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレートの少なくとも1種[Aモノマーと称す]と、メチルメタクリレート、ベンジルメタクリレートの少なくとも1種およびメタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸の少なくとも1種の混合物[混合Bモノマーと称す]を使用するもので、重合に際して、上記Aモノマーと混合Bモノマーとを、その配合割合(比率)を多段階乃至連続的に変化させながら重合を行うことによって製造することができる(この場合、Aモノマーの構成比率がコア部からシェル部にかけて徐々に減少し、混合モノマーの構成比率がコア部からシェル部にかけて徐々に増加する)。通常、平均分子量1000〜2000000、一次粒子のおよび/または一次粒子が凝集した二次粒子の粒径0.1〜100μmのものが使用されてよく、市販品として、三菱レイヨン(株)製の「ダイヤナール」が知られている。
【0010】
上記充填剤としては、たとえばクレー、炭酸カルシウム(重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム、表面処理炭酸カルシウム等)、炭酸マグネシウム、酸化チタン、焼石コウ、硫酸バリウム、亜鉛華、ケイ酸、マイカ粉、タルク、ベントナイト、シリカ、ガラス粉、ベンガラ、カーボンブラック、グラファイト粉、アルミナ、シラスバルーン、セラミックバルーン、ガラスバルーン、プラスチックバルーン、金属粉などが挙げられる。
【0011】
上記可塑剤としては、たとえばジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジヘプチルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレートなどのフタル酸エステル;ジオクチルアジペート、ジデシルアジペート、ジオクチルセバケートなどの脂肪族二塩基酸エステル;ポリオキシエチレングリコールジベンゾエート、ポリオキシプロピレングリコールジベンゾエートなどのポリグリコール安息香酸エステル;トリブチルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどのリン酸エステル;アルキル置換ジフェニル、アルキル置換ターフェニル、部分水添アルキルターフェニル、芳香族系プロセスオイル、パインオイルなどの炭化水素類が挙げられる。
【0012】
上記熱硬化性材料としては、たとえば下記の群(i)〜(iv)から選ばれてよい。
(i)ポリオール[たとえばポリオキシアルキレンポリオール(PPG)、ポリエーテルポリオール変性体、ポリテトラメチレンエーテルグリコールを含むポリエーテルポリオール;縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエステルポリオール、ポリカーボネートジオールを含むポリエステルポリオール;その他ポリブダジエン系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール等]と過剰のポリイソシアネート化合物[たとえばトリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、2,4,4−または2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネート(HDI)、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、クルードMDI、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネート、ジアニジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネート、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン等]を反応させて、末端NCO含有ウレタンプレポリマーを得、これに適当なブロック剤(たとえばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノールなどのアルコール;フェノール、クレゾール、キシレノール、p−ニトロフェノール、アルキルフェノールなどのフェノール類;マロン酸メチル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセチルアセトンなどの活性メチレン化合物;アセトアミド、アクリルアミド、アセトアニリドなどの酸アミド類;コハク酸イミド、マレイン酸イミドなどの酸イミド;2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類;2−ピロリドン、ε−カプロラクタムなどのラクタム類;アセトキシム、メチルエチルケトキシム、シクロヘキサノンオキシム、アセトアルドキシムなどのケトンまたはアルデヒドのオキシム類;その他エチレンイミン、重亜硫酸塩等)を反応させて遊離NCOをブロック化して得られるブロック化ウレタンプレポリマー;
【0013】
(ii)上記ポリイソシアネート化合物の遊離NCOを上記ブロック剤でブロック化して得られるブロック化ポリイソシアネート化合物;
【0014】
(iii)ポリヒドロキシ化合物[たとえばポリアルキレングリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンプロピレングリコールなど);ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコール、ペンタンジオール、ヘキサントリオール、グリセロールなどの脂肪族多価ヒドロキシ化合物]とエピハロヒドリンを反応させて得られるアルキレンオキシド変性グリシジルエーテル型エポキシ樹脂;および/または
【0015】
(iv)ポリエーテルポリオール(たとえばポリオキシアルキレンポリオール、ポリエーテルポリオール変性体、ポリテトラメチレンエーテルグリコール)と過剰のポリイソシアネート化合物を反応させて末端NCO含有ウレタンプレポリマーを得、これに1分子中に少なくとも1個の水酸基を有するエポキシ樹脂(たとえばビスフェノールAのジグリシジルエーテル、脂肪族多価アルコールのジグリシジルエーテル)を反応させることにより得られるポリエーテルウレタン変性エポキシ樹脂。
【0016】
上記潜在性硬化剤としては、上記熱硬化性材料の種類に応じて適宜公知のものが使用されてよく、たとえば下記群(A)〜(C)から選択される。
(A)60℃以上の温度で活性化してイソシアネート基またはグリシジル基と反応しうるもの、たとえばアジピン酸ジヒドラジド、セバチン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、1,3−ビス(ヒドラジノカルボエチル)−5−イソプロピルヒダントイン、エイコサン二酸ジヒドラジド、ハイドロキノンジグリコール酸ジヒドラジド、レゾルシノールジグリコール酸ジヒドラジド、4,4’−エチリデンビスフェノールジグリコール酸ジヒドラジドなどのジヒドラジド化合物;ジシアンジアミド;4,4’−ジアミノジフェニルスルホン;イミダゾール、2−n−ヘプタンデシルイミダゾールなどのイミダゾール化合物;メラミン;ベンゾグアナミン;N,N’−ジアルキル尿素化合物;N,N’−ジアルキルチオ尿素化合物;ジアミノジフェニルメタン、ジアミノビフェニル、ジアミノフェニール、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、ドデカンジアミン、デカンジアミン、オクタンジアミン、テトラデカンジアミン、ヘキサデカンジアミン、ヒドラジド系ポリアミンなどの融点60℃以上の常温固形のポリアミン;
【0017】
(B)ポリアミン系変性化合物として、脂肪族ポリアミン(a)(たとえばジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジプロピルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノエチルアミン、ジエチルアミノエチルアミン、ジプロピルアミノエチルアミン、ジブチルアミノエチルアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、ジアミノプロパンなど)とNH2もしくはNH基を少なくとも1個有する環状構造のアミンもしくは芳香族ポリアミン(b)(たとえばメタキシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン、メンタンジアミン、ジアミノシクロヘキサン、フェニレンジアミン、トルイレンジアミン、キシリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ピペラジン、N−アミノエチルピペラジン、ベンジルアミン、シクロヘキシルアミンなどのポリアミンおよびモノアミン類)とジイソシアネート化合物(c)(たとえばイソホロンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、2,4−トルイレンジイソシアネート、2,6−トルイレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなど)の反応生成物や、上述の脂肪族ポリアミン(a)とアミン(b)とエポキシド化合物(d)(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ヘキサヒドロビスフェノールA、カテコール、レゾルシン、トリヒドロキシビフェニル、ベンゾフェノン、ハイドロキノン、テトラメチルビスフェノールAなどの多価フェノールとエピクロルヒドリンを反応して得られるグリシジルエーテル;グリセリン、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコールなどの脂肪族多価アルコールとエピクロルヒドリンを反応して得られるポリグリシジルエーテル;p−オキシ安息香酸、オキシナフトエ酸などのヒドロキシカルボン酸とエピクロルヒドリンを反応して得られるグリシジルエーテルエステル;フタル酸、イソフタル酸、テトラハイドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、トリメリット酸、重合脂肪酸などのポリカルボン酸から誘導されるポリグリシジルエステル;アミノフェノール、アミノアルキルフェノールから誘導されるグリシジルアミノグリシジルエーテル;アミノ安息香酸から誘導されるグリシジルアミノグリシジルエステル;アニリン、トルイジン、トリブロムアニリン、キシリレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンから誘導されるグリシジルアミン;エポキシ化ポリオレフィン、グリシジルヒダントイン、グリシジルアルキルヒダントイン、トリグリシジルシアヌレート、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、アルキルフェニルグリシジルエーテル、安息香酸グリシジルエステル、スチレンオキサイドなどのモノエポキシド等)の反応生成物;
【0018】
(C)その他のポリアミン系変性化合物として、上述の脂肪族ポリアミン、環状構造のアミンもしくは芳香族ポリアミンの群から選ばれる1種または2種以上とエポキシ化合物(たとえば、エポキシ基を分子中に1個乃至2個以上有する、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリエステル型エポキシ樹脂、ポリエーテル型エポキシ樹脂など)の付加反応物に、フェノール化合物(たとえばフェノール樹脂、レゾールノボラック樹脂など)および/またはポリカルボン酸化合物(たとえばアジピン酸、セバチン酸、ドデカン酸、アゼライン酸など)を反応させて、アミノ基をマスクして不活性化したもの。
【0019】
なお、かかるPVCフリー材料にあって、必要に応じて吸湿剤(酸化カルシウム、モレキュラーシーブスなど)、揺変性賦与剤(有機ベントナイト、フュームドシリカ、ステアリン酸アルミニウム、金属石けん類、ヒマシ油誘導体など)、安定剤[2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケルなど]、硬化促進剤(ジブチル錫ジラウレート、オクチル酸鉛、オクチル酸ビスナスなど)、溶剤(ナフサ、パラフィンなどの高沸点炭化水素系溶剤)等を適宜選択して添加してもよい。
【0020】
本発明で用いるガスとしては、たとえば炭酸ガス、窒素ガス、空気などが挙げられる。
【0021】
また本発明は、ぺースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめて発泡性材料を製造し、これを吐出発泡させて塗布する装置において、上記ぺースト材料(a)と低圧ガスの機械的混入分散により得られる1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)、該発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を混合して所望の発泡倍率に調整して得られる1以上の中間発泡性材料(c)、および混入前の上記ぺースト材料(a)から選ばれる2以上の材料を複数の部位に対し使い分けて塗布する装置であって、
ピストンがシリンダー内を往復移動して吸入工程と吐出工程を行なうピストンポンプ;
上記シリンダー内に所定の圧力でガスを供給するガス供給装置;
上記シリンダー内に所定の圧力でぺースト材料を供給するぺースト材料供給装置;
上記ピストンポンプの吸入工程および/または吸入工程後においてガスを供給し、次いでぺースト材料を供給し、ぺースト材料の供給の終了後にピストンポンプの吐出工程を行って1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)を管路に吐出するように制御する制御装置;
上記発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を所定の比率で混合して1以上の中間発泡性材料(c)を製造する少なくとも1つの混合装置;
上記ぺースト材料供給装置に接続して低圧ガス混入前のぺースト材料(a)を吐出する装置(A)、上記制御装置により得られる上記発泡性材料(b)の管路に接続して発泡性材料(b)を吐出発泡する装置(B)、および上記混合装置に接続して1以上の中間発泡性材料(c)を吐出発泡する装置(C)から選ばれる2以上の吐出装置
から成ることを特徴とするぺースト材料の発泡塗布装置をも提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係るぺースト材料の発泡塗装置および発泡塗布工法について具体的に説明する。
本発明の発泡塗布装置は、たとえば図1に示される通り、ガス供給装置10、ぺースト材料供給装置11、ピストンポンプ12、制御装置13、加圧装置14、混合装置15、分散装置16,17および吐出装置18,19,20から構成されている。
【0023】
上記ガス供給装置10は、0.1〜5kg/cm2、好ましくは0.1〜3kg/cm2程度に調整された低圧力のガスを供給する。
このガス供給装置10は、コンプレッサからの圧縮空気を受け入れるポート31、圧力調整弁34、およびガス流量計35などから構成される。ガスとしては、圧縮空気に限らず、炭酸ガス、窒素ガスなどを用いることができる。
【0024】
上記ぺースト材料供給装置11は、ぺースト材料PMを管路39Aに、100〜300kg/cm2、好ましくは150〜250kg/cm2程度に調整した高圧力で送出する。本例では、ぺースト材料圧送用のポンプとして、フォロアプレート式のプランジャーポンプ42Aなどを用いる。プランジャーポンプ42Aは、収納缶に充填されたぺースト材料PMを高圧で管路39Aに送出する。
【0025】
上記ピストンポンプ12は、交互に動作する2つのピストンポンプ45A,45Bからなる。各ピストンポンプ45A,45Bは、それぞれのピストンがモータM2A,M2Bによって往復直線駆動され、これによってピストンがシリンダー内を往復移動して吸入工程と吐出工程を行なう。ピストンポンプ45A,45Bは、管路39Aと管路44Aとの間に介在し、ぺースト材料供給装置11から圧送されるぺースト材料PMと、ガス供給装置10から送出されるガスとを、所定の圧力でバッチ式に導入する。
【0026】
ここで、ピストンポンプ45A(および46B)の構造について、図2を参照して説明する。
ピストンポンプ45Aは、シリンダー451、シリンダー451内を密に摺動するピストン452、およびシリンダー451に設けられた3つのニードル弁NV1,NV3,NV5からなっている。
ニードル弁NV5は、吐出制御用であり、ピストンポンプ45Aにおける吐出工程のストローク端部に設けられている。ニードル弁NV3は、ガスの供給制御用であり、吐出工程のストローク端部の近傍に設けられている。ニードル弁NV1は、ぺースト材料PMの供給制御用であり、吸入工程のストローク端部の近傍に設けられている。
【0027】
これらのニードル弁NV1,NV3,NV5は互いにほぼ同一の構造であり、ニードル453が空気圧シリンダーにより駆動され軸方向に移動し、ニードル453の先端部がシリンダー451の内周面または端面に設けられた開口部454を開閉する。弁本体には弁室内に連通するポート455が設けられている。
ニードル弁NV1,NV3,NV5が閉じた状態において、ニードル453の先端部はシリンダー451の内周面または端面と面一であり、ピストン452との間のデットスペースは実質的に零となっている。従って、ニードル弁NV1,NV3,NV5が閉じた状態においては、シリンダー451の内部に供給されたガスまたはぺースト材料の一部がそれらニードル弁NV1,NV3,NV5の弁室などに入り込んで滞留することがなく、ニードル弁NV5が開いて吐出工程が行なわれると、シリンダー451の内部に供給されたガスおよびぺースト材料の全部が吐出される。
【0028】
なお、管路39Bにはチェック弁CV3,CV4が、管路44Aにはチェック弁CV5,CV6がそれぞれ設けられている。ピストンポンプ45A,45Bのシリンダーの容量(吐出容量)は、ピストン452の直径およびストローク(移動距離)によって定まる。
【0029】
上記制御装置13は、各ピストンポンプ45A,45Bのシリンダー451内に、吸入工程においてガスを供給し、吸入工程の後にぺースト材料PMを供給し、ぺースト材料PMの供給の終了後に吐出工程を行ってガスおよびぺースト材料を管路44Aに吐出するように、モータM1A,M2A,M2B及びニードル弁NV1,NV3,NV5を制御する。
【0030】
さらに、ここで図3のタイミングチャートに基づき、ピストンポンプが如何に動作するかを説明する。
いずれかのピストンポンプ45A,45Bにおいて、ピストン452が吐出端から吸入端まで移動し、吸入工程を行なう。この間において、ピストン452の移動が開始されてから時間T1を経過した後にニードル弁NV1が開き、ガスが供給される。時間T1は1〜2秒程度であり、この間においては、シリンダー451の内部は負圧となる。ピストンが吸入端に至った後、しばらくしてからニードル弁NV1が閉じる。従って、吸入工程が終了すると、シリンダー451の内部は調整された圧力のガスが充填された状態となる。なお、設定値よりも少ない場合には、制御装置13から警報が出される。このように、吸入工程におけるガスの供給量は制御装置13によって監視されている。
【0031】
ニードル弁NV1が閉じてから時間T3が経過した後、ニードル弁NV3が開く。時間T3は0.1〜0.5秒程度であり、これによってニードル弁NV1とNV3が同時に開くことが防止される。ニードル弁NV3が開いている時間T4の間に、ぺースト材料供給装置11からぺースト材料PMが供給され、シリンダー451の内部に充填される。ぺースト材料は高圧であるから、シリンダー451内に先に充填されていた低圧のガスはその圧力比に等しい割合で圧縮され、その結果、容積がほぼ無視できる程度になる。
【0032】
たとえば、ガスが1kg/cm2、ぺースト材料が200kg/cm2とすると、ガスの容積は約1/200となる。この場合は、シリンダー451の容積に等しい量のぺースト材料と、同容積の1kg/cm2のガスとが混合することになる。なお、シリンダー451の容積と同じ容積の1kg/cm2のガスは、シリンダー451の容積の2倍の大気圧(圧力0kg/cm2)のガスと同じである。つまり、1kg/cm2のガスを供給するということは、吸入工程においてガスを供給するまではシリンダー内の圧力は略−1kg/cm2の負圧であるが、ガスを供給して+1kg/cm2の圧力に加圧することに相当する。従って、ガスを大気圧に換算したときのガスとぺースト材料との混合比率Rは2対1である。ガスの供給圧力をP1として一般化すると、混合比率Rは(P1+1)対1となる。つまり、ガスの供給圧力P1を調整することによって、混合比率Rを容易に調整または制御することができる。
【0033】
また、これらのガスとぺースト材料とが混合し且つ分散状態となった後で大気中に吐出して発泡させた場合には、容積は3(=1+2)倍となる。つまり、この場合の発泡倍率Aは「3」となる。ガスの供給圧力をP1として一般式で表わすと、発泡倍率Aは(P1+2)となる。
ニードル弁NV3が閉じてから時間T5を経過した後に、ニードル弁NV5が開き、ピストン452が吸入端から吐出端まで移動し、吐出工程を行なう。時間T5は0.1〜0.5秒程度の範囲内である。吐出工程の間において、ニードル弁NV1,NV3が閉じており、そのニードル453の先端部はシリンダー451の内周面と面一であるので、そこにデッドスペースはなく、シリンダー451内に充填されたガスとぺースト材料の全部がニードル弁NV5の開口部454から吐出される。吐出工程が終了して時間T6が経過した後に、次の吸入工程が開始する。時間T6は0.1〜0.5秒程度の範囲内である。
【0034】
各ピストンポンプ45A,45Bは、一方が吐出工程を終了した後に他方が吐出工程を開始する。その結果、各ピストンポンプ45A,45Bからは、混入状物(最大発泡性材料)が管路44Aに交互に吐出される。混入状物は、管路44A内において、1回の吐出工程分のぺースト材料と圧縮されたガスとがそれぞれ2層状となり、2層状のものが不連続に連なった状態となり、管路44A内の混入状物がパルス状に存在する状態となる。このようにしておくことによって、後で分散工程を行った場合にその分散がより旨く行なわれる。
【0035】
上記加圧装置14は、モータにより直線往復駆動されるピストンによって流体を加圧するピストンポンプ51A,51B、開閉弁52A,52B,53A,53B、および圧力センサ55A,55Bなどから構成されている。
管路44Aに送出された混入状物は、交互に動作するピストンポンプ51A,51Bによって供給され、次いで管路57A,57Bに圧送される。たとえば、ピストンポンプ51Aの動作に際しては、開閉弁52Aが開き、開閉弁53Aが閉じた状態でピストンが上昇移動すると、管路44Aの混入状物がシリンダー内に吸入される。開閉弁52Aが閉じ開閉弁53Aが開いた状態でピストンが下降移動すると、シリンダー内の混入状物が押し出され、加圧状態になる。シリンダー内の圧力は圧力センサ55Aによって検出され、検出信号が制御装置13に送られる。ピストンポンプ51Aからの押出し圧力は150kg/cm2以上とする。ピストンを駆動するモータは、制御装置13からの信号によって制御され、これによってピストンポンプ51Aの吸入と押出しおよびその流量(押出し量)が制御されている。
【0036】
上記混合装置15は、定流量装置(ギアポンプ)58A,58B、およびミキサー59で構成され、管路57から送出される混入状物(発泡性材料(b))と、管路39Aからのぺースト材料をそれぞれ定流量装置58A,58Bを介して所定の比率でミキサー59にて混合する。ここで、得られる混合物は中間発泡性材料(c)となる。なお、図1では1つの混合装置15を示しているが、上記所定比率を適宜に変えた複数の混合装置の採用によって、相互に発泡倍率の異なる中間発泡性材料を得ることができる。また混合装置15は、パワーミキサーあるいはスタティックミキサーのいずれを用いてもよいが、分散装置17を用いることによつて、混合することもできるので、ミキサーはなくてもよい。
【0037】
上記分散装置16,17(および吐出装置19,20)はそれぞれ、分散用管路61,62、開閉弁65,66、吐出用管路71,74、吐出開閉弁72,75、およびノズル73,76で構成されている。
分散用管路61,62は、長さが2〜10m程度のホースである。分散用管路61,62内において、混入状物または混合物の圧力は150kg/cm2以上、たとえば200〜250kg/cm2である。加圧された混入状物または混合物が分散用管路61,62を流通する間に、ガスが平均直径0.01mm程度の微細なものとなってぺースト材料PM内に分散する。
【0038】
開閉弁65,66から送出された混入状物または混合物は、吐出開閉弁72,75が開いているときは、常圧下におかれることにより、ノズル73,76から吐出し、このときガスが膨張して発泡する。ノズル73,76を所定の軌跡で移動させることによって、それぞれ1を超える発泡倍率1.5〜5の発泡性材料と、所望の発泡倍率の1以上の中間発泡性材料を発泡塗布することができる。
なお、管路39Aに吐出装置18(吐出用開閉弁77およびノズル78で構成)を設けることにより、無発泡状態のぺースト材料PMそのものを塗布する。
【0039】
このようにかかる発泡塗布装置によれば、いわゆる1材料、1ラインにて、1を超える発泡倍率の発泡性材料と1以上の中間発泡性材料を調製することができ、これらの材料と無発泡のぺースト材料から選ばれる2以上の材料を使い分けることにより、複数の部位に対し、無発泡のぺースト材料乃至中間発泡性材料から最大発泡性材料にかけて、一般に高物性用途から低物性用途に、たとえば高物性アンダーコートから外板用,内板用ボデーシーラー〜低物性アンダーコートへその用途に応じ使い分けて塗布することにより、本発明の発泡塗布工法を実施することができる。
【0040】
なお、本発明は1つのぺースト材料から、該材料を物性、強度の異なる発泡倍率の材料に変えて複数の要求物性に見合った部位に適用することを基本的考えとするが、この観点から、1つの発泡塗布装置を用いるいわゆる1材料、1ラインを基にした上述の実施態様(実施例)以外に、1つのぺースト材料を複数の塗布装置(該ぺースト材料そのものを塗布する装置や、該ぺースト材料と低圧ガスの機械的混入分散により得られる種々の発泡倍率材料をそれぞれ塗布する個々の発泡塗布装置を含む)のそれぞれに供給し、複数の所定部位に適用しても同様な効果が得られることは云うまでもない。
【0041】
【実施例】
実施例1
上述の発泡塗布工法において、下記組成[部(重量部、以下同様)数]のぺースト材料と0.5kg/cm2の低圧ガスを用い、機械的に分散せしめて発泡倍率2.5の発泡性材料を得る。
ぺースト材料:
成分 部
アクリル樹脂粒子(注1) −−−25
炭酸カルシウム −−−28
ジイソノニルフタレート −−−35
ブロック化ウレタンプレポリマー(注2) −−−10
潜在性硬化剤(注3) −−− 1
酸化カルシウム −−− 1
注1)三菱レイヨン(株)製「ダイヤナールLP3106」
注2)グリセリンベーストリオール100部とトリレンジイソシアネート10部とメチルエチルケトオキシム5.7部の反応生成物(分子量5000)
注3)ポリアミン系変性化合物(富士化成(株)製「フジキュアFXE−1030」
【0042】
次に、この発泡性材料に対し、上記のぺースト材料を27/73の割合で混合して、発泡倍率1.4の中間発泡性材料を得る。
上記ぺースト材料、中間発泡性材料(外板用途)および発泡倍率2.5の発泡性材料(内板用途)について、ダンベル物性(破断強度と伸び)を測定し、結果を下記表1に示す。なお、各用途の要求性能値を( )内に記入する。
【表1】
【0043】
【発明の効果】
本発明によると、いわゆる1材料、1ラインにて複数の適用すべき材料に調製して、これらを使い分けて塗布することができ、下記の利点を奏しうる。
1.材料の少品種大量生産によるコストダウン
2.材料の管理作業の低減
3.在庫の低減
4.設備の簡素化
なお、本発明はプラスチゾル(特にアクリルゾル系)材料に対して詳述したが、合成ゴム系のマスチック接着剤やスポットシーラー、その他板金補強材、制振材等にも適用の可能性あることは云うまでもない。また成分においても、ポリウレタン系、エポキシ系、合成ゴム系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、アクリル樹脂系、ポリ塩化ビニル系などが挙げられ、反応硬化タイプ、ホットメルトタイプ、ゾルゲルタイプ、加硫硬化タイプなどの各種成分、各種形態のものもぺースト材料として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発泡塗布装置の回路図である。
【図2】ピストンポンプの構造を示す断面正面図である。
【図3】ピストンポンプの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
10:ガス供給装置
11:ぺースト材料供給装置
45A:ピストンポンプ
45B:ピストンポンプ
13:制御装置
14:加圧装置
15:混合装置
16:分散装置
17:分散装置
18:吐出装置
19:吐出装置
20:吐出装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ぺースト材料の発泡塗布工法、更に詳しくは、ぺースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめて発泡性材料を製造し、これを吐出発泡させて塗布する工法において、1ラインにて複数の発泡性材料を調製し、かつこれらを複数の部位に対し使い分けて塗布する工法並びに該工法に用いる発泡塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
上記ぺースト材料には、接着剤、コーティング材、シーリング材、ガスケット材等用の熱硬化型、湿気硬化型、その他反応硬化型、ホットメルト型等の種類に区別なく種々のものが含まれることは勿論、プラスチゾル材料やマスチック材料などが含まれる。
ところで、これらのぺースト材料をたとえば自動車車体の組立ラインにおける各種コーティング材やシーリング材に適用する場合、たとえばぺースト材料に加圧状態のガスを溶解させて発泡性材料とし、これを吐出発泡させて塗布することにより、材料コストの軽減やシール特性の向上、軽量化等を企図する、車体継目に独立気泡フォームシールを形成する方法が知られている(日本特許第2755416号公報参照)。
【0003】
一方、上記発泡性材料とする他の手段として、ぺースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめる方法も知られている(特開平10−272344号,日本特許第3212533号公報参照)。この方法は、取扱いの安全性とガス注入の信頼性が大巾に向上し、精度の高い発泡倍率制御が可能であるなどの点で極めて有用と云える。しかし、上述の自動車車体の組立てラインに適用したとしても、現実問題として、1台の車にたとえば4種、
▲1▼床裏のアンダーコート(高物性アンダーコート)、
▲2▼外板用ボデーシーラー
▲3▼内板用ボデーシーラー、および
▲4▼ホイールハウス用の防音付与アンダーコート(低物性アンダーコート)等
の複数用途に応じた材料が必要で、そのための製造・塗布装置が個別に必要となる。
【0004】
また、マスチック接着剤やスポットシーラー適用においても1つのラインにて物性の異なる材料が使われている場合がある。すなわち、比較的剛性が必要なルーフやフードでは高強度のタイプが用いられ、パネル歪みが発生する部位には低強度タイプの材料が必要となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、上記ぺースト材料の低圧ガス方式の発泡適用において、複数の塗布部位に対しても、いわゆる1乃至少ない種類の材料、1ラインで適用できる工法について鋭意検討を進めたところ、1つの材料の発泡倍率の変化に応じてその材料物性が、たとえば発泡倍率が高くなればなる程、低物性(低強度)に、逆に発泡倍率を下げると高物性(高強度)に設定しうるという知見に鑑み、1を超える発泡倍率の発泡性材料を製造し、次にこの発泡性材料に別途適当量のぺースト材料を混合すれば、所望の発泡倍率に徐々に容易に調整しうることにより、これら任意の発泡性により物性を調整した材料が塗布部位の用途種類に応じて1ラインで使い分けて適用できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、ペースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめて発泡性材料を製造し、これを吐出発泡させて塗布する工法において、上記ぺースト材料(a)と低圧ガスの機械的混入分散により得られる1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)、該発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を混合して所望の発泡倍率に調整して得られる1以上の中間発泡性材料(c)、および低圧ガス混入前の上記ぺースト材料(a)から選ばれる2以上の材料を1つのラインにて、複数の部位に対し使い分けて塗布することを特徴とするぺースト材料の発泡塗布工法を提供するものである。
【0007】
本発明で用いるぺースト材料としては、特に限定されるものでないが、ポリ塩化ビニル(PVC)またはアクリル樹脂粒子を可塑剤に分散してなるプラスチゾル材料、あるいはマスチック材料が例示されるが、その中でプラスチゾル材料、特に廃車焼却時にダイオキシンの発生が懸念されるPVC系とは異なり、いわゆるPVCフリー材料である、アクリル樹脂粒子と充填剤を可塑剤に分散してなるアクリルゾルに、熱硬化性材料および潜在性硬化剤を配合したものが推奨される。
【0008】
上記アクリル樹脂粒子としては、たとえばアクリル酸アルキルエステル(アルキルとしてメチル、エチル、ブチル、2−エチルヘキシルなど)もしくはメタクリル酸アルキルエステル(アルキルとしてメチル、エチル、ブチル、ラウリル、ステアリルなど)の単独重合体もしくは共重合体または他のアクリル系モノマー(メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸など)との共重合体であって、通常、一次粒子のおよび/または一次粒子が凝集した二次粒子の粒径が0.1〜100μmのものが好ましい。
【0009】
なお、アクリル樹脂粒子として、構成モノマーの比率がコア部からシェル部にかけて多段階乃至連続的に変化したグラジェント型構造を有するアクリル樹脂粒子を使用してもよい。かかるグラジェント型アクリル樹脂粒子は、その構成モノマーとして、たとえばエチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレートの少なくとも1種[Aモノマーと称す]と、メチルメタクリレート、ベンジルメタクリレートの少なくとも1種およびメタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸の少なくとも1種の混合物[混合Bモノマーと称す]を使用するもので、重合に際して、上記Aモノマーと混合Bモノマーとを、その配合割合(比率)を多段階乃至連続的に変化させながら重合を行うことによって製造することができる(この場合、Aモノマーの構成比率がコア部からシェル部にかけて徐々に減少し、混合モノマーの構成比率がコア部からシェル部にかけて徐々に増加する)。通常、平均分子量1000〜2000000、一次粒子のおよび/または一次粒子が凝集した二次粒子の粒径0.1〜100μmのものが使用されてよく、市販品として、三菱レイヨン(株)製の「ダイヤナール」が知られている。
【0010】
上記充填剤としては、たとえばクレー、炭酸カルシウム(重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム、表面処理炭酸カルシウム等)、炭酸マグネシウム、酸化チタン、焼石コウ、硫酸バリウム、亜鉛華、ケイ酸、マイカ粉、タルク、ベントナイト、シリカ、ガラス粉、ベンガラ、カーボンブラック、グラファイト粉、アルミナ、シラスバルーン、セラミックバルーン、ガラスバルーン、プラスチックバルーン、金属粉などが挙げられる。
【0011】
上記可塑剤としては、たとえばジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジヘプチルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレートなどのフタル酸エステル;ジオクチルアジペート、ジデシルアジペート、ジオクチルセバケートなどの脂肪族二塩基酸エステル;ポリオキシエチレングリコールジベンゾエート、ポリオキシプロピレングリコールジベンゾエートなどのポリグリコール安息香酸エステル;トリブチルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどのリン酸エステル;アルキル置換ジフェニル、アルキル置換ターフェニル、部分水添アルキルターフェニル、芳香族系プロセスオイル、パインオイルなどの炭化水素類が挙げられる。
【0012】
上記熱硬化性材料としては、たとえば下記の群(i)〜(iv)から選ばれてよい。
(i)ポリオール[たとえばポリオキシアルキレンポリオール(PPG)、ポリエーテルポリオール変性体、ポリテトラメチレンエーテルグリコールを含むポリエーテルポリオール;縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエステルポリオール、ポリカーボネートジオールを含むポリエステルポリオール;その他ポリブダジエン系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール等]と過剰のポリイソシアネート化合物[たとえばトリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、2,4,4−または2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネート(HDI)、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、クルードMDI、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネート、ジアニジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネート、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン等]を反応させて、末端NCO含有ウレタンプレポリマーを得、これに適当なブロック剤(たとえばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノールなどのアルコール;フェノール、クレゾール、キシレノール、p−ニトロフェノール、アルキルフェノールなどのフェノール類;マロン酸メチル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセチルアセトンなどの活性メチレン化合物;アセトアミド、アクリルアミド、アセトアニリドなどの酸アミド類;コハク酸イミド、マレイン酸イミドなどの酸イミド;2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類;2−ピロリドン、ε−カプロラクタムなどのラクタム類;アセトキシム、メチルエチルケトキシム、シクロヘキサノンオキシム、アセトアルドキシムなどのケトンまたはアルデヒドのオキシム類;その他エチレンイミン、重亜硫酸塩等)を反応させて遊離NCOをブロック化して得られるブロック化ウレタンプレポリマー;
【0013】
(ii)上記ポリイソシアネート化合物の遊離NCOを上記ブロック剤でブロック化して得られるブロック化ポリイソシアネート化合物;
【0014】
(iii)ポリヒドロキシ化合物[たとえばポリアルキレングリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンプロピレングリコールなど);ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコール、ペンタンジオール、ヘキサントリオール、グリセロールなどの脂肪族多価ヒドロキシ化合物]とエピハロヒドリンを反応させて得られるアルキレンオキシド変性グリシジルエーテル型エポキシ樹脂;および/または
【0015】
(iv)ポリエーテルポリオール(たとえばポリオキシアルキレンポリオール、ポリエーテルポリオール変性体、ポリテトラメチレンエーテルグリコール)と過剰のポリイソシアネート化合物を反応させて末端NCO含有ウレタンプレポリマーを得、これに1分子中に少なくとも1個の水酸基を有するエポキシ樹脂(たとえばビスフェノールAのジグリシジルエーテル、脂肪族多価アルコールのジグリシジルエーテル)を反応させることにより得られるポリエーテルウレタン変性エポキシ樹脂。
【0016】
上記潜在性硬化剤としては、上記熱硬化性材料の種類に応じて適宜公知のものが使用されてよく、たとえば下記群(A)〜(C)から選択される。
(A)60℃以上の温度で活性化してイソシアネート基またはグリシジル基と反応しうるもの、たとえばアジピン酸ジヒドラジド、セバチン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、1,3−ビス(ヒドラジノカルボエチル)−5−イソプロピルヒダントイン、エイコサン二酸ジヒドラジド、ハイドロキノンジグリコール酸ジヒドラジド、レゾルシノールジグリコール酸ジヒドラジド、4,4’−エチリデンビスフェノールジグリコール酸ジヒドラジドなどのジヒドラジド化合物;ジシアンジアミド;4,4’−ジアミノジフェニルスルホン;イミダゾール、2−n−ヘプタンデシルイミダゾールなどのイミダゾール化合物;メラミン;ベンゾグアナミン;N,N’−ジアルキル尿素化合物;N,N’−ジアルキルチオ尿素化合物;ジアミノジフェニルメタン、ジアミノビフェニル、ジアミノフェニール、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、ドデカンジアミン、デカンジアミン、オクタンジアミン、テトラデカンジアミン、ヘキサデカンジアミン、ヒドラジド系ポリアミンなどの融点60℃以上の常温固形のポリアミン;
【0017】
(B)ポリアミン系変性化合物として、脂肪族ポリアミン(a)(たとえばジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジプロピルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノエチルアミン、ジエチルアミノエチルアミン、ジプロピルアミノエチルアミン、ジブチルアミノエチルアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、ジアミノプロパンなど)とNH2もしくはNH基を少なくとも1個有する環状構造のアミンもしくは芳香族ポリアミン(b)(たとえばメタキシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン、メンタンジアミン、ジアミノシクロヘキサン、フェニレンジアミン、トルイレンジアミン、キシリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ピペラジン、N−アミノエチルピペラジン、ベンジルアミン、シクロヘキシルアミンなどのポリアミンおよびモノアミン類)とジイソシアネート化合物(c)(たとえばイソホロンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、2,4−トルイレンジイソシアネート、2,6−トルイレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなど)の反応生成物や、上述の脂肪族ポリアミン(a)とアミン(b)とエポキシド化合物(d)(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ヘキサヒドロビスフェノールA、カテコール、レゾルシン、トリヒドロキシビフェニル、ベンゾフェノン、ハイドロキノン、テトラメチルビスフェノールAなどの多価フェノールとエピクロルヒドリンを反応して得られるグリシジルエーテル;グリセリン、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコールなどの脂肪族多価アルコールとエピクロルヒドリンを反応して得られるポリグリシジルエーテル;p−オキシ安息香酸、オキシナフトエ酸などのヒドロキシカルボン酸とエピクロルヒドリンを反応して得られるグリシジルエーテルエステル;フタル酸、イソフタル酸、テトラハイドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、トリメリット酸、重合脂肪酸などのポリカルボン酸から誘導されるポリグリシジルエステル;アミノフェノール、アミノアルキルフェノールから誘導されるグリシジルアミノグリシジルエーテル;アミノ安息香酸から誘導されるグリシジルアミノグリシジルエステル;アニリン、トルイジン、トリブロムアニリン、キシリレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンから誘導されるグリシジルアミン;エポキシ化ポリオレフィン、グリシジルヒダントイン、グリシジルアルキルヒダントイン、トリグリシジルシアヌレート、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、アルキルフェニルグリシジルエーテル、安息香酸グリシジルエステル、スチレンオキサイドなどのモノエポキシド等)の反応生成物;
【0018】
(C)その他のポリアミン系変性化合物として、上述の脂肪族ポリアミン、環状構造のアミンもしくは芳香族ポリアミンの群から選ばれる1種または2種以上とエポキシ化合物(たとえば、エポキシ基を分子中に1個乃至2個以上有する、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリエステル型エポキシ樹脂、ポリエーテル型エポキシ樹脂など)の付加反応物に、フェノール化合物(たとえばフェノール樹脂、レゾールノボラック樹脂など)および/またはポリカルボン酸化合物(たとえばアジピン酸、セバチン酸、ドデカン酸、アゼライン酸など)を反応させて、アミノ基をマスクして不活性化したもの。
【0019】
なお、かかるPVCフリー材料にあって、必要に応じて吸湿剤(酸化カルシウム、モレキュラーシーブスなど)、揺変性賦与剤(有機ベントナイト、フュームドシリカ、ステアリン酸アルミニウム、金属石けん類、ヒマシ油誘導体など)、安定剤[2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケルなど]、硬化促進剤(ジブチル錫ジラウレート、オクチル酸鉛、オクチル酸ビスナスなど)、溶剤(ナフサ、パラフィンなどの高沸点炭化水素系溶剤)等を適宜選択して添加してもよい。
【0020】
本発明で用いるガスとしては、たとえば炭酸ガス、窒素ガス、空気などが挙げられる。
【0021】
また本発明は、ぺースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめて発泡性材料を製造し、これを吐出発泡させて塗布する装置において、上記ぺースト材料(a)と低圧ガスの機械的混入分散により得られる1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)、該発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を混合して所望の発泡倍率に調整して得られる1以上の中間発泡性材料(c)、および混入前の上記ぺースト材料(a)から選ばれる2以上の材料を複数の部位に対し使い分けて塗布する装置であって、
ピストンがシリンダー内を往復移動して吸入工程と吐出工程を行なうピストンポンプ;
上記シリンダー内に所定の圧力でガスを供給するガス供給装置;
上記シリンダー内に所定の圧力でぺースト材料を供給するぺースト材料供給装置;
上記ピストンポンプの吸入工程および/または吸入工程後においてガスを供給し、次いでぺースト材料を供給し、ぺースト材料の供給の終了後にピストンポンプの吐出工程を行って1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)を管路に吐出するように制御する制御装置;
上記発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を所定の比率で混合して1以上の中間発泡性材料(c)を製造する少なくとも1つの混合装置;
上記ぺースト材料供給装置に接続して低圧ガス混入前のぺースト材料(a)を吐出する装置(A)、上記制御装置により得られる上記発泡性材料(b)の管路に接続して発泡性材料(b)を吐出発泡する装置(B)、および上記混合装置に接続して1以上の中間発泡性材料(c)を吐出発泡する装置(C)から選ばれる2以上の吐出装置
から成ることを特徴とするぺースト材料の発泡塗布装置をも提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係るぺースト材料の発泡塗装置および発泡塗布工法について具体的に説明する。
本発明の発泡塗布装置は、たとえば図1に示される通り、ガス供給装置10、ぺースト材料供給装置11、ピストンポンプ12、制御装置13、加圧装置14、混合装置15、分散装置16,17および吐出装置18,19,20から構成されている。
【0023】
上記ガス供給装置10は、0.1〜5kg/cm2、好ましくは0.1〜3kg/cm2程度に調整された低圧力のガスを供給する。
このガス供給装置10は、コンプレッサからの圧縮空気を受け入れるポート31、圧力調整弁34、およびガス流量計35などから構成される。ガスとしては、圧縮空気に限らず、炭酸ガス、窒素ガスなどを用いることができる。
【0024】
上記ぺースト材料供給装置11は、ぺースト材料PMを管路39Aに、100〜300kg/cm2、好ましくは150〜250kg/cm2程度に調整した高圧力で送出する。本例では、ぺースト材料圧送用のポンプとして、フォロアプレート式のプランジャーポンプ42Aなどを用いる。プランジャーポンプ42Aは、収納缶に充填されたぺースト材料PMを高圧で管路39Aに送出する。
【0025】
上記ピストンポンプ12は、交互に動作する2つのピストンポンプ45A,45Bからなる。各ピストンポンプ45A,45Bは、それぞれのピストンがモータM2A,M2Bによって往復直線駆動され、これによってピストンがシリンダー内を往復移動して吸入工程と吐出工程を行なう。ピストンポンプ45A,45Bは、管路39Aと管路44Aとの間に介在し、ぺースト材料供給装置11から圧送されるぺースト材料PMと、ガス供給装置10から送出されるガスとを、所定の圧力でバッチ式に導入する。
【0026】
ここで、ピストンポンプ45A(および46B)の構造について、図2を参照して説明する。
ピストンポンプ45Aは、シリンダー451、シリンダー451内を密に摺動するピストン452、およびシリンダー451に設けられた3つのニードル弁NV1,NV3,NV5からなっている。
ニードル弁NV5は、吐出制御用であり、ピストンポンプ45Aにおける吐出工程のストローク端部に設けられている。ニードル弁NV3は、ガスの供給制御用であり、吐出工程のストローク端部の近傍に設けられている。ニードル弁NV1は、ぺースト材料PMの供給制御用であり、吸入工程のストローク端部の近傍に設けられている。
【0027】
これらのニードル弁NV1,NV3,NV5は互いにほぼ同一の構造であり、ニードル453が空気圧シリンダーにより駆動され軸方向に移動し、ニードル453の先端部がシリンダー451の内周面または端面に設けられた開口部454を開閉する。弁本体には弁室内に連通するポート455が設けられている。
ニードル弁NV1,NV3,NV5が閉じた状態において、ニードル453の先端部はシリンダー451の内周面または端面と面一であり、ピストン452との間のデットスペースは実質的に零となっている。従って、ニードル弁NV1,NV3,NV5が閉じた状態においては、シリンダー451の内部に供給されたガスまたはぺースト材料の一部がそれらニードル弁NV1,NV3,NV5の弁室などに入り込んで滞留することがなく、ニードル弁NV5が開いて吐出工程が行なわれると、シリンダー451の内部に供給されたガスおよびぺースト材料の全部が吐出される。
【0028】
なお、管路39Bにはチェック弁CV3,CV4が、管路44Aにはチェック弁CV5,CV6がそれぞれ設けられている。ピストンポンプ45A,45Bのシリンダーの容量(吐出容量)は、ピストン452の直径およびストローク(移動距離)によって定まる。
【0029】
上記制御装置13は、各ピストンポンプ45A,45Bのシリンダー451内に、吸入工程においてガスを供給し、吸入工程の後にぺースト材料PMを供給し、ぺースト材料PMの供給の終了後に吐出工程を行ってガスおよびぺースト材料を管路44Aに吐出するように、モータM1A,M2A,M2B及びニードル弁NV1,NV3,NV5を制御する。
【0030】
さらに、ここで図3のタイミングチャートに基づき、ピストンポンプが如何に動作するかを説明する。
いずれかのピストンポンプ45A,45Bにおいて、ピストン452が吐出端から吸入端まで移動し、吸入工程を行なう。この間において、ピストン452の移動が開始されてから時間T1を経過した後にニードル弁NV1が開き、ガスが供給される。時間T1は1〜2秒程度であり、この間においては、シリンダー451の内部は負圧となる。ピストンが吸入端に至った後、しばらくしてからニードル弁NV1が閉じる。従って、吸入工程が終了すると、シリンダー451の内部は調整された圧力のガスが充填された状態となる。なお、設定値よりも少ない場合には、制御装置13から警報が出される。このように、吸入工程におけるガスの供給量は制御装置13によって監視されている。
【0031】
ニードル弁NV1が閉じてから時間T3が経過した後、ニードル弁NV3が開く。時間T3は0.1〜0.5秒程度であり、これによってニードル弁NV1とNV3が同時に開くことが防止される。ニードル弁NV3が開いている時間T4の間に、ぺースト材料供給装置11からぺースト材料PMが供給され、シリンダー451の内部に充填される。ぺースト材料は高圧であるから、シリンダー451内に先に充填されていた低圧のガスはその圧力比に等しい割合で圧縮され、その結果、容積がほぼ無視できる程度になる。
【0032】
たとえば、ガスが1kg/cm2、ぺースト材料が200kg/cm2とすると、ガスの容積は約1/200となる。この場合は、シリンダー451の容積に等しい量のぺースト材料と、同容積の1kg/cm2のガスとが混合することになる。なお、シリンダー451の容積と同じ容積の1kg/cm2のガスは、シリンダー451の容積の2倍の大気圧(圧力0kg/cm2)のガスと同じである。つまり、1kg/cm2のガスを供給するということは、吸入工程においてガスを供給するまではシリンダー内の圧力は略−1kg/cm2の負圧であるが、ガスを供給して+1kg/cm2の圧力に加圧することに相当する。従って、ガスを大気圧に換算したときのガスとぺースト材料との混合比率Rは2対1である。ガスの供給圧力をP1として一般化すると、混合比率Rは(P1+1)対1となる。つまり、ガスの供給圧力P1を調整することによって、混合比率Rを容易に調整または制御することができる。
【0033】
また、これらのガスとぺースト材料とが混合し且つ分散状態となった後で大気中に吐出して発泡させた場合には、容積は3(=1+2)倍となる。つまり、この場合の発泡倍率Aは「3」となる。ガスの供給圧力をP1として一般式で表わすと、発泡倍率Aは(P1+2)となる。
ニードル弁NV3が閉じてから時間T5を経過した後に、ニードル弁NV5が開き、ピストン452が吸入端から吐出端まで移動し、吐出工程を行なう。時間T5は0.1〜0.5秒程度の範囲内である。吐出工程の間において、ニードル弁NV1,NV3が閉じており、そのニードル453の先端部はシリンダー451の内周面と面一であるので、そこにデッドスペースはなく、シリンダー451内に充填されたガスとぺースト材料の全部がニードル弁NV5の開口部454から吐出される。吐出工程が終了して時間T6が経過した後に、次の吸入工程が開始する。時間T6は0.1〜0.5秒程度の範囲内である。
【0034】
各ピストンポンプ45A,45Bは、一方が吐出工程を終了した後に他方が吐出工程を開始する。その結果、各ピストンポンプ45A,45Bからは、混入状物(最大発泡性材料)が管路44Aに交互に吐出される。混入状物は、管路44A内において、1回の吐出工程分のぺースト材料と圧縮されたガスとがそれぞれ2層状となり、2層状のものが不連続に連なった状態となり、管路44A内の混入状物がパルス状に存在する状態となる。このようにしておくことによって、後で分散工程を行った場合にその分散がより旨く行なわれる。
【0035】
上記加圧装置14は、モータにより直線往復駆動されるピストンによって流体を加圧するピストンポンプ51A,51B、開閉弁52A,52B,53A,53B、および圧力センサ55A,55Bなどから構成されている。
管路44Aに送出された混入状物は、交互に動作するピストンポンプ51A,51Bによって供給され、次いで管路57A,57Bに圧送される。たとえば、ピストンポンプ51Aの動作に際しては、開閉弁52Aが開き、開閉弁53Aが閉じた状態でピストンが上昇移動すると、管路44Aの混入状物がシリンダー内に吸入される。開閉弁52Aが閉じ開閉弁53Aが開いた状態でピストンが下降移動すると、シリンダー内の混入状物が押し出され、加圧状態になる。シリンダー内の圧力は圧力センサ55Aによって検出され、検出信号が制御装置13に送られる。ピストンポンプ51Aからの押出し圧力は150kg/cm2以上とする。ピストンを駆動するモータは、制御装置13からの信号によって制御され、これによってピストンポンプ51Aの吸入と押出しおよびその流量(押出し量)が制御されている。
【0036】
上記混合装置15は、定流量装置(ギアポンプ)58A,58B、およびミキサー59で構成され、管路57から送出される混入状物(発泡性材料(b))と、管路39Aからのぺースト材料をそれぞれ定流量装置58A,58Bを介して所定の比率でミキサー59にて混合する。ここで、得られる混合物は中間発泡性材料(c)となる。なお、図1では1つの混合装置15を示しているが、上記所定比率を適宜に変えた複数の混合装置の採用によって、相互に発泡倍率の異なる中間発泡性材料を得ることができる。また混合装置15は、パワーミキサーあるいはスタティックミキサーのいずれを用いてもよいが、分散装置17を用いることによつて、混合することもできるので、ミキサーはなくてもよい。
【0037】
上記分散装置16,17(および吐出装置19,20)はそれぞれ、分散用管路61,62、開閉弁65,66、吐出用管路71,74、吐出開閉弁72,75、およびノズル73,76で構成されている。
分散用管路61,62は、長さが2〜10m程度のホースである。分散用管路61,62内において、混入状物または混合物の圧力は150kg/cm2以上、たとえば200〜250kg/cm2である。加圧された混入状物または混合物が分散用管路61,62を流通する間に、ガスが平均直径0.01mm程度の微細なものとなってぺースト材料PM内に分散する。
【0038】
開閉弁65,66から送出された混入状物または混合物は、吐出開閉弁72,75が開いているときは、常圧下におかれることにより、ノズル73,76から吐出し、このときガスが膨張して発泡する。ノズル73,76を所定の軌跡で移動させることによって、それぞれ1を超える発泡倍率1.5〜5の発泡性材料と、所望の発泡倍率の1以上の中間発泡性材料を発泡塗布することができる。
なお、管路39Aに吐出装置18(吐出用開閉弁77およびノズル78で構成)を設けることにより、無発泡状態のぺースト材料PMそのものを塗布する。
【0039】
このようにかかる発泡塗布装置によれば、いわゆる1材料、1ラインにて、1を超える発泡倍率の発泡性材料と1以上の中間発泡性材料を調製することができ、これらの材料と無発泡のぺースト材料から選ばれる2以上の材料を使い分けることにより、複数の部位に対し、無発泡のぺースト材料乃至中間発泡性材料から最大発泡性材料にかけて、一般に高物性用途から低物性用途に、たとえば高物性アンダーコートから外板用,内板用ボデーシーラー〜低物性アンダーコートへその用途に応じ使い分けて塗布することにより、本発明の発泡塗布工法を実施することができる。
【0040】
なお、本発明は1つのぺースト材料から、該材料を物性、強度の異なる発泡倍率の材料に変えて複数の要求物性に見合った部位に適用することを基本的考えとするが、この観点から、1つの発泡塗布装置を用いるいわゆる1材料、1ラインを基にした上述の実施態様(実施例)以外に、1つのぺースト材料を複数の塗布装置(該ぺースト材料そのものを塗布する装置や、該ぺースト材料と低圧ガスの機械的混入分散により得られる種々の発泡倍率材料をそれぞれ塗布する個々の発泡塗布装置を含む)のそれぞれに供給し、複数の所定部位に適用しても同様な効果が得られることは云うまでもない。
【0041】
【実施例】
実施例1
上述の発泡塗布工法において、下記組成[部(重量部、以下同様)数]のぺースト材料と0.5kg/cm2の低圧ガスを用い、機械的に分散せしめて発泡倍率2.5の発泡性材料を得る。
ぺースト材料:
成分 部
アクリル樹脂粒子(注1) −−−25
炭酸カルシウム −−−28
ジイソノニルフタレート −−−35
ブロック化ウレタンプレポリマー(注2) −−−10
潜在性硬化剤(注3) −−− 1
酸化カルシウム −−− 1
注1)三菱レイヨン(株)製「ダイヤナールLP3106」
注2)グリセリンベーストリオール100部とトリレンジイソシアネート10部とメチルエチルケトオキシム5.7部の反応生成物(分子量5000)
注3)ポリアミン系変性化合物(富士化成(株)製「フジキュアFXE−1030」
【0042】
次に、この発泡性材料に対し、上記のぺースト材料を27/73の割合で混合して、発泡倍率1.4の中間発泡性材料を得る。
上記ぺースト材料、中間発泡性材料(外板用途)および発泡倍率2.5の発泡性材料(内板用途)について、ダンベル物性(破断強度と伸び)を測定し、結果を下記表1に示す。なお、各用途の要求性能値を( )内に記入する。
【表1】
【0043】
【発明の効果】
本発明によると、いわゆる1材料、1ラインにて複数の適用すべき材料に調製して、これらを使い分けて塗布することができ、下記の利点を奏しうる。
1.材料の少品種大量生産によるコストダウン
2.材料の管理作業の低減
3.在庫の低減
4.設備の簡素化
なお、本発明はプラスチゾル(特にアクリルゾル系)材料に対して詳述したが、合成ゴム系のマスチック接着剤やスポットシーラー、その他板金補強材、制振材等にも適用の可能性あることは云うまでもない。また成分においても、ポリウレタン系、エポキシ系、合成ゴム系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、アクリル樹脂系、ポリ塩化ビニル系などが挙げられ、反応硬化タイプ、ホットメルトタイプ、ゾルゲルタイプ、加硫硬化タイプなどの各種成分、各種形態のものもぺースト材料として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発泡塗布装置の回路図である。
【図2】ピストンポンプの構造を示す断面正面図である。
【図3】ピストンポンプの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
10:ガス供給装置
11:ぺースト材料供給装置
45A:ピストンポンプ
45B:ピストンポンプ
13:制御装置
14:加圧装置
15:混合装置
16:分散装置
17:分散装置
18:吐出装置
19:吐出装置
20:吐出装置
Claims (7)
- ペースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめて発泡性材料を製造し、これを吐出発泡させて塗布する工法において、
上記ぺースト材料(a)と低圧ガスの機械的混入分散により得られる1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)、
該発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を混合して所望の発泡倍率に調整して得られる1以上の中間発泡性材料(c)、および
低圧ガス混入前の上記ぺースト材料(a)
から選ばれる2以上の材料を1つのラインにて、複数の部位に対し使い分けて塗布することを特徴とするぺースト材料の発泡塗布工法。 - ぺースト材料(a)と低圧ガスを機械的に混入分散せしめるのに、
ピストンがシリンダー内を往復移動して吸入工程と吐出工程を行なうピストンポンプを用い、ピストンポンプの吸入工程および/または吸入工程後においてシリンダー内にガスを供給し、次いでシリンダー内にぺースト材料をバッチ式に供給し、ぺースト材料の供給の終了後にピストンポンプの吐出工程を行ない、吐出工程においてガスおよびぺースト材料を管路に吐出する手段を採用して、発泡性材料(b)を得る請求項1に記載の発泡塗布工法。 - 自動車車体の組立ラインにおいて、アンダーコートやボデーシーラーとして必要強度に合せて複数用途に応じた部位に対して使い分ける請求項1または2に記載の発泡塗布工法。
- 自動車のバタツキ防止兼緩衝用接着剤(マスチック接着剤)やスポットシーラーとして必要強度に合せて使い分ける請求項1または2に記載の発泡塗布工法。
- ぺースト材料が、ポリ塩化ビニルまたはアクリル樹脂粒子を可塑剤に分散してなるプラスチゾル材料である請求項1乃至4のいずれか1つに記載の発泡塗布工法。
- プラスチゾル材料が、アクリル樹脂粒子と充填剤を可塑剤に分散してなるアクリルゾルに、熱硬化性材料および潜在性硬化剤を配合したものである請求項5に記載の発泡塗布工法。
- ぺースト材料と低圧ガスを機械的に混入分散せしめて発泡性材料を製造し、これを吐出発泡させて塗布する装置において、上記ぺースト材料(a)と低圧ガスの機械的混入分散により得られる1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)、該発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を混合して所望の発泡倍率に調整して得られる1以上の中間発泡性材料(c)、および低圧ガス混入前の上記ぺースト材料(a)から選ばれる2以上の材料を複数の部位に対し使い分けて塗布する装置であって、
ピストンがシリンダー内を往復移動して吸入工程と吐出工程を行なうピストンポンプ;
上記シリンダー内に所定の圧力でガスを供給するガス供給装置;
上記シリンダー内に所定の圧力でぺースト材料を供給するぺースト材料供給装置;
上記ピストンポンプの吸入工程および/または吸入工程後においてガスを供給し、次いでぺースト材料を供給し、ぺースト材料の供給の終了後にピストンポンプの吐出工程を行って1を超える発泡倍率の発泡性材料(b)を管路に吐出するように制御する制御装置;
上記発泡性材料(b)に別途上記ぺースト材料(a)を所定の比率で混合して1以上の中間発泡性材料(c)を製造する少なくとも1つの混合装置;
上記ぺースト材料供給装置に接続して低圧ガス混入前のぺースト材料(a)を吐出する装置(A)、上記制御装置により得られる上記発泡性材料(b)の管路に接続して発泡性材料(b)を吐出発泡する装置(B)、および上記混合装置に接続して1以上の中間発泡性材料(c)を吐出発泡する装置(C)から選ばれる2以上の吐出装置
から成ることを特徴とするぺースト材料の発泡塗布装置。
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