JP2004008631A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】パチンコ機の遊技客の期待や興味の対象を増加させて、遊技の面白味を高めることができるようにする。
【解決手段】パチンコ機11の遊技領域14にメインゲームを表示するメインゲーム表示器15を配置し、ガラス扉18の上辺部(遊技領域14の上方)にサブゲームを表示するサブゲーム表示器19を配置する。メインゲーム実行条件が成立したとき(例えばパチンコ球が始動入賞口16に入賞したとき)にメインゲームを実行し、メインゲームで大当りが成立したときには、可変入賞装置17の開閉板17aを所定時間だけ開放して通常よりもパチンコ球を入賞しやすくする。更に、サブゲーム実行条件が成立したとき(例えばメインゲームで大当りが成立したとき)にサブゲームを実行し、サブゲームで当りが成立したときには、パチンコ店からのサービス球として台間球貸機22から所定数のパチンコ球を払い出す。
【選択図】 図1
【解決手段】パチンコ機11の遊技領域14にメインゲームを表示するメインゲーム表示器15を配置し、ガラス扉18の上辺部(遊技領域14の上方)にサブゲームを表示するサブゲーム表示器19を配置する。メインゲーム実行条件が成立したとき(例えばパチンコ球が始動入賞口16に入賞したとき)にメインゲームを実行し、メインゲームで大当りが成立したときには、可変入賞装置17の開閉板17aを所定時間だけ開放して通常よりもパチンコ球を入賞しやすくする。更に、サブゲーム実行条件が成立したとき(例えばメインゲームで大当りが成立したとき)にサブゲームを実行し、サブゲームで当りが成立したときには、パチンコ店からのサービス球として台間球貸機22から所定数のパチンコ球を払い出す。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技客に所定の特典を与えるためのゲームを表示するゲーム表示器を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の遊技機(例えばパチンコ機)は、遊技領域に、CRTや液晶表示器等からなるゲーム表示器を配置し、このゲーム表示器に、数字、絵柄等からなるゲーム用図柄を複数列(例えば3列)で表示して変動させ、変動停止後のゲーム用図柄の組み合わせによって大当りが成立するようにした図柄組み合わせゲームを行うものが多い。この図柄組み合わせゲームで大当りが成立したときには、可変入賞装置の開閉板を所定時間だけ開放して、通常よりもパチンコ球が入賞しやすくなるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の遊技機では、遊技客に何らかの特典を与えるための手段が、遊技領域に配置したゲーム表示器しかないので、このゲーム表示器で表示されるゲームだけにしか遊技客の期待や興味が沸かず、遊技の面白味が少ないという欠点がある。
【0004】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、遊技客の期待や興味の対象を増加させることができて、遊技の面白味を高めることができる遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の遊技機は、遊技客に第1の特典を与えるためのメインゲームを制御するメインゲーム制御手段と、そのメインゲームを表示するメインゲーム表示器とを設けると共に、遊技客に第2の特典を与えるためのサブゲームを制御するサブゲーム制御手段と、そのサブゲームを表示するサブゲーム表示器とを設け、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちの一方を遊技領域に配置し、他方を遊技領域以外の場所に配置するようにしたものである。
【0006】
このようにすれば、メインゲーム表示器で表示されるメインゲームと、サブゲーム表示器で表示されるサブゲームの両方に対して遊技客の期待や興味を抱かせることができる。また、パチンコ機の場合、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器を両方とも遊技領域に配置すると、入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースが狭くなってしまうが、本発明では、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちの一方のみを遊技領域に配置し、他方を遊技領域以外の場所に配置するので、入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースが狭くならずに済む。
【0007】
この場合、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちのどちらかのゲーム表示器を遊技領域の下方に配置すると、遊技領域の下方への拡大がゲーム表示器で制限されて、遊技領域の大型化に対応できなくなる。
【0008】
そこで、請求項2のように、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちの一方を遊技領域に配置し、他方を遊技領域の上方に配置するようにすると良い。このようにすれば、遊技領域の下方への拡大がゲーム表示器で制限されることがなくなるため、遊技領域の大型化にも対応しやすくなる。
【0009】
また、サブゲームによって遊技客に与える第2の特典の具体例としては、請求項3のように、サブゲームで当りが成立したときに遊技機外部に設けられた球貸機からパチンコ球を払い出すようにしても良い。このようにすれば、サブゲームで当りが成立したときに、パチンコ店からのサービス球として球貸機から所定数のパチンコ球を払い出すことができ、遊技客に新たな楽しみを与えることができる。
【0010】
或は、請求項4のように、サブゲームで当りが成立したときに遊技客に所定の景品を与えるようにしても良い。このようにすれば、サブゲームで当りが成立したときに、遊技客にパチンコ球以外の景品(例えばコーヒー、ジュース)を与えることができる。この場合、サブゲームで当りが成立したときに景品と交換可能な引換券等の引換媒体を払い出す装置を設けるようにしても良いが、サブゲームで当りが成立した旨を表示器や報知器等でパチンコ店員に知らせたり、遊技機から当りの情報をホール管理用のホストコンピュータに送信してパチンコ店員に知らせ、パチンコ店員が遊技客に景品を渡すようにしても良い。
【0011】
また、サブゲームの実行条件は、種々の条件が考えられるが、例えば、請求項5のように、メインゲームで当りが成立したとき、メインゲームで当りが成立する一歩手前の状態(いわゆるリーチ状態)になったとき、メインゲームで当りが不成立となった回数が所定回数以上になったとき、メインゲームで当り以外の特定の状態になったときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしても良い。このようにすれば、メインゲームに関連したタイミングでサブゲームを開始することができる。
【0012】
また、請求項6のように、遊技の継続時間が所定時間以上になったとき、パチンコ球の発射数が所定数以上になったとき、パチンコ島に戻したパチンコ球(いわゆるアウト球やセーフ球)の数が所定数以上になったとき、所定の時刻になったとき、球貸機の球貸操作部が操作されたときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしても良い。このようにすれば、メインゲームとは独立したタイミングで、サブゲームを開始することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
《実施形態(1)》
以下、本発明をパチンコ機に適用した実施形態(1)を図1乃至図4に基づいて説明する。まず、図1に基づいてパチンコ機の前面側の概略構成を説明する。パチンコ機11(遊技機)の前面側上部には、遊技盤12が取り付けられている。この遊技盤12の前面に取り付けられたレール13等によって、遊技盤12の前面に、パチンコ球が転動する遊技領域14が区画形成され、この遊技領域14の中央部に、メインゲームを表示するメインゲーム表示器15が設けられている。このメインゲーム表示器15は、CRT、液晶表示器、回転ドラム等で構成され、メインゲーム表示器15には、数字、絵柄等からなるゲーム用図柄が複数列(例えば3列)に並んで表示される。このメインゲーム表示器15の下方には、始動入賞口16と可変入賞装置17が設けられ、これ以外の遊技領域14の複数箇所に、通常の入賞口や入賞装置(図示せず)が設けられている。
【0014】
また、遊技盤12の前面側には、ガラス扉18が設けられている。このガラス扉18の枠部は、遊技領域14を取り囲むように形成され、このガラス扉18の上辺部(つまり遊技領域14の上方)に、サブゲームを表示するサブゲーム表示器19が設けられている。このサブゲーム表示器19は、例えば多数のLED(発光ダイオード)を配列して構成され、サブゲーム表示器19には、数字、絵柄等からなるゲーム用図柄が複数列(例えば3列)に並んで表示される。尚、サブゲーム表示器19についても、CRT、液晶表示器、回転ドラム等で構成するようにしても良い。
【0015】
一方、パチンコ機11の前面側下部には、パチンコ球を貯溜する球皿20や球発射装置(図示せず)の発射操作ハンドル21が設けられている。また、パチンコ機の側方には、台間球貸機22が配置され、この台間球貸機22の貸球排出ノズル23の出口が、球皿20の上方に位置している。
【0016】
また、図2に示すように、パチンコ機11には、メインゲームを制御するメイン制御回路24(メインゲーム制御手段)の基板と、サブゲームを制御するサブ制御回路25(サブゲーム制御手段)の基板とが別々に設けられ、更に、メインゲーム表示器15の表示を制御するメイン画像制御回路26の基板と、サブゲーム表示器19の表示を制御するサブ画像制御回路27の基板とが別々に設けられている。そして、メイン制御回路24が、メイン画像制御回路26を制御することでメインゲーム表示器15にメインゲームを表示し、メイン制御回路24からの制御信号に基づいてサブ制御回路25が、サブ画像制御回路27を制御することでサブゲーム表示器19にサブゲームを表示する。
【0017】
メイン制御回路24は、図3に示すメインゲーム制御プログラムを実行することで、メインゲーム実行条件が成立したときにメインゲームを実行する。このメインゲームは、例えば、メインゲーム表示器15に表示された3列のゲーム用図柄を上下方向にスクロールして変動させ、その後、各列のゲーム用図柄の変動を所定順序で停止させる。変動停止後のゲーム用図柄の組み合わせが所定の大当りの組み合わせになったとき(例えば「7」が横方向に3つ並んだとき)に、大当りが成立する。メインゲームで大当りが成立したときには、可変入賞装置17の開閉板17aを所定時間だけ開放して、通常よりもパチンコ球を入賞しやすくする。
【0018】
一方、サブ制御回路25は、図4に示すサブゲーム制御プログラムを実行することで、サブゲーム実行条件が成立したときにサブゲームを実行する。このサブゲームは、例えば、サブゲーム表示器19に表示された3列のゲーム用図柄を上下方向にスクロールして変動させ、その後、各列のゲーム用図柄の変動を所定順序で停止させる。変動停止後のゲーム用図柄の組み合わせが所定の当りの組み合わせになったとき(例えば「7」が横方向に3つ並んだとき)に、当りが成立する。サブゲームで当りが成立したときには、パチンコ店からのサービス球として台間球貸機22から所定数のパチンコ球を払い出す。
【0019】
以下、図3に示すメインゲーム制御プログラムとサブゲーム制御プログラムの具体的な処理内容を説明する。
図3に示すメインゲーム制御プログラムは、メイン制御回路24で所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、メインゲーム実行条件が成立したか否かを、例えばパチンコ球が始動入賞口16に入賞したか否かによって判定する。もし、メインゲーム実行条件が成立していなければ、以降の処理を実行することなく本プログラムを終了する。
【0020】
一方、メインゲーム実行条件が成立した場合には、ステップ102以降のメインゲーム処理を次のようにして実行する。まず、ステップ102で、図柄変動制御を開始して、メインゲーム表示器15に3列のゲーム用図柄を表示した状態で、各列のゲーム用図柄を上下方向にスクロールして変動させる。
【0021】
この後、ステップ103に進み、メイン制御回路24で実行した抽選の結果に基づいて大当りを成立させるか否かを判定する。その結果、大当りを成立させると判定されれば、ステップ104に進み、メインゲーム表示器15の各列のゲーム用図柄の変動を所定順序で停止させる際に、2列のゲーム用図柄を停止させた時点で、その2列のゲーム用図柄を大当りの一歩手前となるリーチ状態(例えば「7」が横方向に2つ並んだ状態)にして所定のリーチ演出を実行する。
【0022】
この後、ステップ105に進み、3列のゲーム用図柄を大当り状態(例えば「7」が横方向に3つ並んだ状態)にして停止させて大当りを成立させる。この後、ステップ106に進み、可変入賞装置17の開閉板17aを所定時間だけ開放して、通常よりもパチンコ球を入賞しやすくする。
【0023】
これに対して、上記ステップ103で、大当りを成立させないと判定された場合には、ステップ107に進み、3列のゲーム用図柄をはずれ状態にして停止させる。その際、メイン制御回路24で実行した抽選の結果に基づいてリーチ演出有りのはずれであるか否かを判定して、リーチ演出有りのはずれの場合は、2列のゲーム用図柄を停止させた時点でリーチ状態にして所定のリーチ演出を実行した後、3列のゲーム用図柄をはずれ状態にして停止させるようにしても良い。
【0024】
一方、図4に示すサブゲーム制御プログラムは、サブ制御回路25で所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、サブゲーム実行条件が成立したか否かを、例えばメインゲームで大当りが成立したか否かによって判定する。
【0025】
尚、メインゲームでリーチ状態になった(又はリーチ演出が開始された)か否かによってサブゲーム実行条件が成立したか否かを判定するようにしても良い。また、メインゲームで当りが不成立となった連続回数(又は積算回数)が所定回数以上になったか否かによってサブゲーム実行条件が成立したか否かを判定するようにしても良い。また、メインゲームで当り以外の特定のゲーム用図柄が出たか否か、或は、ゲーム用図柄の組み合わせが当り以外の特定の組み合わせになったか否かによってサブゲーム実行条件が成立したか否かを判定するようにしても良い。
【0026】
もし、サブゲーム実行条件が成立していなければ、以降の処理を実行することなく本プログラムを終了する。
一方、サブゲーム実行条件が成立した場合には、ステップ202以降のサブゲーム処理を次のようにして実行する。まず、ステップ202で、図柄変動制御を開始して、サブゲーム表示器19に3列のゲーム用図柄を表示した状態で、各列のゲーム用図柄を上下方向にスクロールして変動させる。
【0027】
この後、ステップ203に進み、メイン制御回路24からの制御信号に基づいてサブ制御回路25で実行した抽選の結果に基づいて当りを成立させるか否かを判定する。その結果、当りを成立させると判定されれば、ステップ204に進み、サブゲーム表示器19の各列のゲーム用図柄の変動を所定順序で停止させる際に、2列のゲーム用図柄を停止させた時点で、その2列のゲーム用図柄を当りの一歩手前となるリーチ状態(例えば「7」が横方向に2つ並んだ状態)にして所定のリーチ演出を実行する。
【0028】
この後、ステップ205に進み、3列のゲーム用図柄を当り状態(例えば「7」が横方向に3つ並んだ状態)にして停止させて当りを成立させる。この後、ステップ206に進み、パチンコ店からのサービス球として台間球貸機22から所定数のパチンコ球を払い出す。
【0029】
これに対して、上記ステップ203で、当りを成立させないと判定された場合には、ステップ207に進み、3列のゲーム用図柄をはずれ状態にして停止させる。その際、サブ制御回路25で実行した抽選の結果に基づいてリーチ演出有りのはずれであるか否かを判定して、リーチ演出有りのはずれの場合は、2列のゲーム用図柄を停止させた時点でリーチ状態にして所定のリーチ演出を実行した後、3列のゲーム用図柄をはずれ状態にして停止させるようにしても良い。
【0030】
以上説明した本実施形態(1)によれば、メイン表示器14で表示されるメインゲームで大当りが成立したときに、可変入賞装置17の開閉板17aを開放して、通常よりもパチンコ球を入賞しやすくし、サブゲーム表示器19で表示されるサブゲームで当りが成立したときに、台間球貸機22からサービス球を払い出す。これにより、メインゲーム表示器15で表示されるメインゲームと、サブゲーム表示器19で表示されるサブゲームの両方に対して遊技客の期待や興味を抱かせることができ、遊技の面白味を高めることができる。
【0031】
しかも、本実施形態(1)では、メインゲーム表示器15のみを遊技領域14に配置し、サブゲーム表示器19を遊技領域14以外の場所(ガラス扉18の上辺部)に配置したので、入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースが狭くならずに済み、入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースを十分に確保することができる。また、サブゲーム表示器19を遊技領域14の上方(ガラス扉18の上辺部)に配置したので、遊技盤12の下方への拡大がサブゲーム表示器19で制限されることがなく、遊技盤12の大型化にも容易に対応することができる。
【0032】
また、本実施形態(1)では、メインゲームで大当りが成立したときに、可変入賞装置17の開閉板17aを開放して、通常よりもパチンコ球を入賞しやすくするようにしたので、メインゲームで大当りが成立したときには、パチンコ球の入賞回数を多くしてパチンコ球(賞球)の払出数を多くすることができ、遊技客の願望(多数の賞球を獲得すること)を満たすことができる。
【0033】
更に、サブゲームで当りが成立したときに、パチンコ店からのサービス球として台間球貸機22からパチンコ球を払い出すようにしたので、台間球貸機22を利用して遊技客にサービス球を与えることができ、遊技客に新たな楽しみを与えることができる。
【0034】
《実施形態(2)》
前記実施形態(1)では、メインゲームを制御するメイン制御回路24と、サブゲームを制御するサブ制御回路25を別々に設けると共に、メインゲーム表示器15の表示を制御するメイン画像制御回路26と、サブゲーム表示器19の表示を制御するサブ画像制御回路27を別々に設けるようにしたが、図5に示す本発明の実施形態(2)では、メイン制御回路28でメインゲームとサブゲームの両方を制御すると共に、1つの画像制御回路29でメインゲーム表示器15とサブゲーム表示器19の両方を制御し、メイン制御回路28で画像制御回路29を制御することでメインゲーム表示器15にメインゲームを表示すると共に、サブゲーム表示器19にサブゲームを表示するようにしている。
【0035】
従って、本実施形態(2)では、メイン制御回路28が図3に示すメインゲーム制御プログラムを実行することでメインゲーム制御手段としての役割を果たし、メイン制御回路28が図4に示すサブゲーム制御プログラムを実行することでサブゲーム制御手段としての役割を果たす。
【0036】
以上説明した各実施形態(1),(2)では、サブゲーム表示器19をガラス扉18の上辺部(遊技領域14の上方)に配置するようにしたが、ガラス扉18を支持する本体枠がパチンコ機の前面に露出している場合には、サブゲーム表示器19を本体枠の上辺部(遊技領域14の上方)に配置するようにしても良い。
【0037】
しかしながら、サブゲーム表示器19は、必ずしも、遊技領域14の上方に配置する必要はなく、サブゲーム表示器19を遊技領域14の下方(例えばパチンコ機11の前面下部の前面パネル)に配置するようにしても良い。或は、サブゲーム表示器19を縦長に形成して遊技領域14の側方(例えばガラス扉18の側辺部や本体枠の側辺部)に配置するようにしても良い。
【0038】
また、上記各実施形態(1),(2)では、メインゲーム表示器15を遊技領域14に配置し、サブゲーム表示器19を遊技領域14以外の場所に配置するようにしたが、これとは反対に、サブゲーム表示器19を遊技領域14に配置し、メインゲーム表示器15を、遊技領域14以外の場所に配置するようにしても良い。
【0039】
また、上記各実施形態(1),(2)では、サブゲームで当りが成立したときに、台間球貸機22からパチンコ球を払い出すようにしたが、サブゲームで当りが成立したときに、パチンコ機11の払出装置からパチンコ球を払い出すようにしても良い。
【0040】
或は、サブゲームで当りが成立したときに、遊技客にパチンコ球以外の景品(例えばコーヒー、ジュース)を与えるようにしても良い。この場合、景品と交換可能な引換媒体(例えば引換券)を払い出す装置を設けるようにしても良いが、サブゲームで当りが成立した旨を表示器や報知器でパチンコ店側に知らせたり、パチンコ機から当りの情報をホール管理用のホストコンピュータに送信してパチンコ店員に知らせ、パチンコ店員が遊技客に景品を渡すようにしても良い。
【0041】
また、上記各実施形態(1),(2)では、メインゲームで大当りが成立したとき等、メインゲームに関連したタイミングでサブゲームを実行するようにしたが、サブゲームの実行条件は、適宜変更しても良く、例えば、遊技の継続時間が所定時間以上になったとき、パチンコ球の発射数が所定数以上になったとき、パチンコ島に戻したパチンコ球(いわゆるアウト球やセーフ球)の数が所定数以上になったとき、所定の時刻(例えば午前10時)になったとき、球貸機の球貸操作部が操作されたときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしても良く、これにより、メインゲームとは独立したタイミングで、サブゲームを実行するようにしても良い。
【0042】
また、サブゲームの実行条件をホール管理用のホストコンピュータで設定・変更できるようにしたり、パチンコ機にサブゲームの実行条件を設定・変更する操作スイッチを設けるようにしても良い。このようにすれば、パチンコ店が独自の判断で遊技客へのサービス球や景品を増やすことができる。
【0043】
また、上記各実施形態(1),(2)では、メインゲーム表示器15とサブゲーム表示器19をそれぞれ1つずつ設けるようにしたが、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器は、2つ以上設けるようにしても良い。
【0044】
更に、メインゲームやサブゲームのゲーム内容を適宜変更しても良い。
その他、本発明は、パチンコ機に限定されず、パチンコ球を遊技媒体として用いるスロットマシンに適用して、例えば3列の回転ドラム等で構成されたメインゲーム表示器をスロットマシン中央部の遊技領域に配置し、サブゲーム表示器を遊技領域以外の場所に配置するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の請求項1の遊技機によれば、遊技客に所定の特典を与えるためのゲームを表示するメインゲーム表示器とサブゲーム表示器とを設け、その一方を遊技領域に配置し、他方を遊技領域以外の場所に配置するようにしたので、遊技領域の入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースを狭くすることなく、遊技客の期待や興味の対象を増加させることができ、遊技の面白味を高めることができる。
【0046】
更に、請求項2では、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちの一方を遊技領域に配置し、他方を遊技領域の上方に配置するようにしたので、遊技領域の下方への拡大がゲーム表示器で制限されることがなく、遊技領域の大型化に容易に対応することができる。
【0047】
また、請求項3では、サブゲームで当りが成立したときに球貸機からパチンコ球を払い出すようにしたので、球貸機を利用して遊技客にサービス球を与えることができ、遊技客に新たな楽しみを与えることができる。
【0048】
また、請求項4では、サブゲームで当りが成立したときに遊技客に所定の景品を与えるようにしたので、遊技客にパチンコ球以外の景品(例えばコーヒー、ジュース)を与えることができる。
【0049】
一方、請求項5では、メインゲームで当りが成立したとき、メインゲームで当りが成立する一歩手前の状態になったとき、メインゲームで当りが不成立となった回数が所定回数以上になったとき、メインゲームで当り以外の特定の状態になったときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしたので、メインゲームに関連したタイミングでサブゲームを開始することができる。
【0050】
また、請求項6では、遊技の継続時間が所定時間以上になったとき、パチンコ球の発射数が所定数以上になったとき、パチンコ島に戻したパチンコ球の数が所定数以上になったとき、所定の時刻になったとき、球貸機の球貸操作部が操作されたときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしたので、メインゲームとは独立したタイミングで、サブゲームを開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示すパチンコ機の正面図
【図2】実施形態(1)のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図
【図3】メインゲーム制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図4】サブゲーム制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図5】実施形態(2)のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図
【符号の説明】
11…パチンコ機(遊技機)、12…遊技盤、14…遊技領域、15…メインゲーム表示器、16…始動入賞口、17…可変入賞装置、18…ガラス扉、19…サブゲーム表示器、22…台間球貸機、24…メイン制御回路(メインゲーム制御手段)、25…サブ制御回路(サブゲーム制御手段)、28…メイン制御回路(メインゲーム制御手段,サブゲーム制御手段)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技客に所定の特典を与えるためのゲームを表示するゲーム表示器を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の遊技機(例えばパチンコ機)は、遊技領域に、CRTや液晶表示器等からなるゲーム表示器を配置し、このゲーム表示器に、数字、絵柄等からなるゲーム用図柄を複数列(例えば3列)で表示して変動させ、変動停止後のゲーム用図柄の組み合わせによって大当りが成立するようにした図柄組み合わせゲームを行うものが多い。この図柄組み合わせゲームで大当りが成立したときには、可変入賞装置の開閉板を所定時間だけ開放して、通常よりもパチンコ球が入賞しやすくなるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の遊技機では、遊技客に何らかの特典を与えるための手段が、遊技領域に配置したゲーム表示器しかないので、このゲーム表示器で表示されるゲームだけにしか遊技客の期待や興味が沸かず、遊技の面白味が少ないという欠点がある。
【0004】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、遊技客の期待や興味の対象を増加させることができて、遊技の面白味を高めることができる遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の遊技機は、遊技客に第1の特典を与えるためのメインゲームを制御するメインゲーム制御手段と、そのメインゲームを表示するメインゲーム表示器とを設けると共に、遊技客に第2の特典を与えるためのサブゲームを制御するサブゲーム制御手段と、そのサブゲームを表示するサブゲーム表示器とを設け、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちの一方を遊技領域に配置し、他方を遊技領域以外の場所に配置するようにしたものである。
【0006】
このようにすれば、メインゲーム表示器で表示されるメインゲームと、サブゲーム表示器で表示されるサブゲームの両方に対して遊技客の期待や興味を抱かせることができる。また、パチンコ機の場合、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器を両方とも遊技領域に配置すると、入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースが狭くなってしまうが、本発明では、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちの一方のみを遊技領域に配置し、他方を遊技領域以外の場所に配置するので、入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースが狭くならずに済む。
【0007】
この場合、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちのどちらかのゲーム表示器を遊技領域の下方に配置すると、遊技領域の下方への拡大がゲーム表示器で制限されて、遊技領域の大型化に対応できなくなる。
【0008】
そこで、請求項2のように、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちの一方を遊技領域に配置し、他方を遊技領域の上方に配置するようにすると良い。このようにすれば、遊技領域の下方への拡大がゲーム表示器で制限されることがなくなるため、遊技領域の大型化にも対応しやすくなる。
【0009】
また、サブゲームによって遊技客に与える第2の特典の具体例としては、請求項3のように、サブゲームで当りが成立したときに遊技機外部に設けられた球貸機からパチンコ球を払い出すようにしても良い。このようにすれば、サブゲームで当りが成立したときに、パチンコ店からのサービス球として球貸機から所定数のパチンコ球を払い出すことができ、遊技客に新たな楽しみを与えることができる。
【0010】
或は、請求項4のように、サブゲームで当りが成立したときに遊技客に所定の景品を与えるようにしても良い。このようにすれば、サブゲームで当りが成立したときに、遊技客にパチンコ球以外の景品(例えばコーヒー、ジュース)を与えることができる。この場合、サブゲームで当りが成立したときに景品と交換可能な引換券等の引換媒体を払い出す装置を設けるようにしても良いが、サブゲームで当りが成立した旨を表示器や報知器等でパチンコ店員に知らせたり、遊技機から当りの情報をホール管理用のホストコンピュータに送信してパチンコ店員に知らせ、パチンコ店員が遊技客に景品を渡すようにしても良い。
【0011】
また、サブゲームの実行条件は、種々の条件が考えられるが、例えば、請求項5のように、メインゲームで当りが成立したとき、メインゲームで当りが成立する一歩手前の状態(いわゆるリーチ状態)になったとき、メインゲームで当りが不成立となった回数が所定回数以上になったとき、メインゲームで当り以外の特定の状態になったときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしても良い。このようにすれば、メインゲームに関連したタイミングでサブゲームを開始することができる。
【0012】
また、請求項6のように、遊技の継続時間が所定時間以上になったとき、パチンコ球の発射数が所定数以上になったとき、パチンコ島に戻したパチンコ球(いわゆるアウト球やセーフ球)の数が所定数以上になったとき、所定の時刻になったとき、球貸機の球貸操作部が操作されたときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしても良い。このようにすれば、メインゲームとは独立したタイミングで、サブゲームを開始することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
《実施形態(1)》
以下、本発明をパチンコ機に適用した実施形態(1)を図1乃至図4に基づいて説明する。まず、図1に基づいてパチンコ機の前面側の概略構成を説明する。パチンコ機11(遊技機)の前面側上部には、遊技盤12が取り付けられている。この遊技盤12の前面に取り付けられたレール13等によって、遊技盤12の前面に、パチンコ球が転動する遊技領域14が区画形成され、この遊技領域14の中央部に、メインゲームを表示するメインゲーム表示器15が設けられている。このメインゲーム表示器15は、CRT、液晶表示器、回転ドラム等で構成され、メインゲーム表示器15には、数字、絵柄等からなるゲーム用図柄が複数列(例えば3列)に並んで表示される。このメインゲーム表示器15の下方には、始動入賞口16と可変入賞装置17が設けられ、これ以外の遊技領域14の複数箇所に、通常の入賞口や入賞装置(図示せず)が設けられている。
【0014】
また、遊技盤12の前面側には、ガラス扉18が設けられている。このガラス扉18の枠部は、遊技領域14を取り囲むように形成され、このガラス扉18の上辺部(つまり遊技領域14の上方)に、サブゲームを表示するサブゲーム表示器19が設けられている。このサブゲーム表示器19は、例えば多数のLED(発光ダイオード)を配列して構成され、サブゲーム表示器19には、数字、絵柄等からなるゲーム用図柄が複数列(例えば3列)に並んで表示される。尚、サブゲーム表示器19についても、CRT、液晶表示器、回転ドラム等で構成するようにしても良い。
【0015】
一方、パチンコ機11の前面側下部には、パチンコ球を貯溜する球皿20や球発射装置(図示せず)の発射操作ハンドル21が設けられている。また、パチンコ機の側方には、台間球貸機22が配置され、この台間球貸機22の貸球排出ノズル23の出口が、球皿20の上方に位置している。
【0016】
また、図2に示すように、パチンコ機11には、メインゲームを制御するメイン制御回路24(メインゲーム制御手段)の基板と、サブゲームを制御するサブ制御回路25(サブゲーム制御手段)の基板とが別々に設けられ、更に、メインゲーム表示器15の表示を制御するメイン画像制御回路26の基板と、サブゲーム表示器19の表示を制御するサブ画像制御回路27の基板とが別々に設けられている。そして、メイン制御回路24が、メイン画像制御回路26を制御することでメインゲーム表示器15にメインゲームを表示し、メイン制御回路24からの制御信号に基づいてサブ制御回路25が、サブ画像制御回路27を制御することでサブゲーム表示器19にサブゲームを表示する。
【0017】
メイン制御回路24は、図3に示すメインゲーム制御プログラムを実行することで、メインゲーム実行条件が成立したときにメインゲームを実行する。このメインゲームは、例えば、メインゲーム表示器15に表示された3列のゲーム用図柄を上下方向にスクロールして変動させ、その後、各列のゲーム用図柄の変動を所定順序で停止させる。変動停止後のゲーム用図柄の組み合わせが所定の大当りの組み合わせになったとき(例えば「7」が横方向に3つ並んだとき)に、大当りが成立する。メインゲームで大当りが成立したときには、可変入賞装置17の開閉板17aを所定時間だけ開放して、通常よりもパチンコ球を入賞しやすくする。
【0018】
一方、サブ制御回路25は、図4に示すサブゲーム制御プログラムを実行することで、サブゲーム実行条件が成立したときにサブゲームを実行する。このサブゲームは、例えば、サブゲーム表示器19に表示された3列のゲーム用図柄を上下方向にスクロールして変動させ、その後、各列のゲーム用図柄の変動を所定順序で停止させる。変動停止後のゲーム用図柄の組み合わせが所定の当りの組み合わせになったとき(例えば「7」が横方向に3つ並んだとき)に、当りが成立する。サブゲームで当りが成立したときには、パチンコ店からのサービス球として台間球貸機22から所定数のパチンコ球を払い出す。
【0019】
以下、図3に示すメインゲーム制御プログラムとサブゲーム制御プログラムの具体的な処理内容を説明する。
図3に示すメインゲーム制御プログラムは、メイン制御回路24で所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、メインゲーム実行条件が成立したか否かを、例えばパチンコ球が始動入賞口16に入賞したか否かによって判定する。もし、メインゲーム実行条件が成立していなければ、以降の処理を実行することなく本プログラムを終了する。
【0020】
一方、メインゲーム実行条件が成立した場合には、ステップ102以降のメインゲーム処理を次のようにして実行する。まず、ステップ102で、図柄変動制御を開始して、メインゲーム表示器15に3列のゲーム用図柄を表示した状態で、各列のゲーム用図柄を上下方向にスクロールして変動させる。
【0021】
この後、ステップ103に進み、メイン制御回路24で実行した抽選の結果に基づいて大当りを成立させるか否かを判定する。その結果、大当りを成立させると判定されれば、ステップ104に進み、メインゲーム表示器15の各列のゲーム用図柄の変動を所定順序で停止させる際に、2列のゲーム用図柄を停止させた時点で、その2列のゲーム用図柄を大当りの一歩手前となるリーチ状態(例えば「7」が横方向に2つ並んだ状態)にして所定のリーチ演出を実行する。
【0022】
この後、ステップ105に進み、3列のゲーム用図柄を大当り状態(例えば「7」が横方向に3つ並んだ状態)にして停止させて大当りを成立させる。この後、ステップ106に進み、可変入賞装置17の開閉板17aを所定時間だけ開放して、通常よりもパチンコ球を入賞しやすくする。
【0023】
これに対して、上記ステップ103で、大当りを成立させないと判定された場合には、ステップ107に進み、3列のゲーム用図柄をはずれ状態にして停止させる。その際、メイン制御回路24で実行した抽選の結果に基づいてリーチ演出有りのはずれであるか否かを判定して、リーチ演出有りのはずれの場合は、2列のゲーム用図柄を停止させた時点でリーチ状態にして所定のリーチ演出を実行した後、3列のゲーム用図柄をはずれ状態にして停止させるようにしても良い。
【0024】
一方、図4に示すサブゲーム制御プログラムは、サブ制御回路25で所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、サブゲーム実行条件が成立したか否かを、例えばメインゲームで大当りが成立したか否かによって判定する。
【0025】
尚、メインゲームでリーチ状態になった(又はリーチ演出が開始された)か否かによってサブゲーム実行条件が成立したか否かを判定するようにしても良い。また、メインゲームで当りが不成立となった連続回数(又は積算回数)が所定回数以上になったか否かによってサブゲーム実行条件が成立したか否かを判定するようにしても良い。また、メインゲームで当り以外の特定のゲーム用図柄が出たか否か、或は、ゲーム用図柄の組み合わせが当り以外の特定の組み合わせになったか否かによってサブゲーム実行条件が成立したか否かを判定するようにしても良い。
【0026】
もし、サブゲーム実行条件が成立していなければ、以降の処理を実行することなく本プログラムを終了する。
一方、サブゲーム実行条件が成立した場合には、ステップ202以降のサブゲーム処理を次のようにして実行する。まず、ステップ202で、図柄変動制御を開始して、サブゲーム表示器19に3列のゲーム用図柄を表示した状態で、各列のゲーム用図柄を上下方向にスクロールして変動させる。
【0027】
この後、ステップ203に進み、メイン制御回路24からの制御信号に基づいてサブ制御回路25で実行した抽選の結果に基づいて当りを成立させるか否かを判定する。その結果、当りを成立させると判定されれば、ステップ204に進み、サブゲーム表示器19の各列のゲーム用図柄の変動を所定順序で停止させる際に、2列のゲーム用図柄を停止させた時点で、その2列のゲーム用図柄を当りの一歩手前となるリーチ状態(例えば「7」が横方向に2つ並んだ状態)にして所定のリーチ演出を実行する。
【0028】
この後、ステップ205に進み、3列のゲーム用図柄を当り状態(例えば「7」が横方向に3つ並んだ状態)にして停止させて当りを成立させる。この後、ステップ206に進み、パチンコ店からのサービス球として台間球貸機22から所定数のパチンコ球を払い出す。
【0029】
これに対して、上記ステップ203で、当りを成立させないと判定された場合には、ステップ207に進み、3列のゲーム用図柄をはずれ状態にして停止させる。その際、サブ制御回路25で実行した抽選の結果に基づいてリーチ演出有りのはずれであるか否かを判定して、リーチ演出有りのはずれの場合は、2列のゲーム用図柄を停止させた時点でリーチ状態にして所定のリーチ演出を実行した後、3列のゲーム用図柄をはずれ状態にして停止させるようにしても良い。
【0030】
以上説明した本実施形態(1)によれば、メイン表示器14で表示されるメインゲームで大当りが成立したときに、可変入賞装置17の開閉板17aを開放して、通常よりもパチンコ球を入賞しやすくし、サブゲーム表示器19で表示されるサブゲームで当りが成立したときに、台間球貸機22からサービス球を払い出す。これにより、メインゲーム表示器15で表示されるメインゲームと、サブゲーム表示器19で表示されるサブゲームの両方に対して遊技客の期待や興味を抱かせることができ、遊技の面白味を高めることができる。
【0031】
しかも、本実施形態(1)では、メインゲーム表示器15のみを遊技領域14に配置し、サブゲーム表示器19を遊技領域14以外の場所(ガラス扉18の上辺部)に配置したので、入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースが狭くならずに済み、入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースを十分に確保することができる。また、サブゲーム表示器19を遊技領域14の上方(ガラス扉18の上辺部)に配置したので、遊技盤12の下方への拡大がサブゲーム表示器19で制限されることがなく、遊技盤12の大型化にも容易に対応することができる。
【0032】
また、本実施形態(1)では、メインゲームで大当りが成立したときに、可変入賞装置17の開閉板17aを開放して、通常よりもパチンコ球を入賞しやすくするようにしたので、メインゲームで大当りが成立したときには、パチンコ球の入賞回数を多くしてパチンコ球(賞球)の払出数を多くすることができ、遊技客の願望(多数の賞球を獲得すること)を満たすことができる。
【0033】
更に、サブゲームで当りが成立したときに、パチンコ店からのサービス球として台間球貸機22からパチンコ球を払い出すようにしたので、台間球貸機22を利用して遊技客にサービス球を与えることができ、遊技客に新たな楽しみを与えることができる。
【0034】
《実施形態(2)》
前記実施形態(1)では、メインゲームを制御するメイン制御回路24と、サブゲームを制御するサブ制御回路25を別々に設けると共に、メインゲーム表示器15の表示を制御するメイン画像制御回路26と、サブゲーム表示器19の表示を制御するサブ画像制御回路27を別々に設けるようにしたが、図5に示す本発明の実施形態(2)では、メイン制御回路28でメインゲームとサブゲームの両方を制御すると共に、1つの画像制御回路29でメインゲーム表示器15とサブゲーム表示器19の両方を制御し、メイン制御回路28で画像制御回路29を制御することでメインゲーム表示器15にメインゲームを表示すると共に、サブゲーム表示器19にサブゲームを表示するようにしている。
【0035】
従って、本実施形態(2)では、メイン制御回路28が図3に示すメインゲーム制御プログラムを実行することでメインゲーム制御手段としての役割を果たし、メイン制御回路28が図4に示すサブゲーム制御プログラムを実行することでサブゲーム制御手段としての役割を果たす。
【0036】
以上説明した各実施形態(1),(2)では、サブゲーム表示器19をガラス扉18の上辺部(遊技領域14の上方)に配置するようにしたが、ガラス扉18を支持する本体枠がパチンコ機の前面に露出している場合には、サブゲーム表示器19を本体枠の上辺部(遊技領域14の上方)に配置するようにしても良い。
【0037】
しかしながら、サブゲーム表示器19は、必ずしも、遊技領域14の上方に配置する必要はなく、サブゲーム表示器19を遊技領域14の下方(例えばパチンコ機11の前面下部の前面パネル)に配置するようにしても良い。或は、サブゲーム表示器19を縦長に形成して遊技領域14の側方(例えばガラス扉18の側辺部や本体枠の側辺部)に配置するようにしても良い。
【0038】
また、上記各実施形態(1),(2)では、メインゲーム表示器15を遊技領域14に配置し、サブゲーム表示器19を遊技領域14以外の場所に配置するようにしたが、これとは反対に、サブゲーム表示器19を遊技領域14に配置し、メインゲーム表示器15を、遊技領域14以外の場所に配置するようにしても良い。
【0039】
また、上記各実施形態(1),(2)では、サブゲームで当りが成立したときに、台間球貸機22からパチンコ球を払い出すようにしたが、サブゲームで当りが成立したときに、パチンコ機11の払出装置からパチンコ球を払い出すようにしても良い。
【0040】
或は、サブゲームで当りが成立したときに、遊技客にパチンコ球以外の景品(例えばコーヒー、ジュース)を与えるようにしても良い。この場合、景品と交換可能な引換媒体(例えば引換券)を払い出す装置を設けるようにしても良いが、サブゲームで当りが成立した旨を表示器や報知器でパチンコ店側に知らせたり、パチンコ機から当りの情報をホール管理用のホストコンピュータに送信してパチンコ店員に知らせ、パチンコ店員が遊技客に景品を渡すようにしても良い。
【0041】
また、上記各実施形態(1),(2)では、メインゲームで大当りが成立したとき等、メインゲームに関連したタイミングでサブゲームを実行するようにしたが、サブゲームの実行条件は、適宜変更しても良く、例えば、遊技の継続時間が所定時間以上になったとき、パチンコ球の発射数が所定数以上になったとき、パチンコ島に戻したパチンコ球(いわゆるアウト球やセーフ球)の数が所定数以上になったとき、所定の時刻(例えば午前10時)になったとき、球貸機の球貸操作部が操作されたときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしても良く、これにより、メインゲームとは独立したタイミングで、サブゲームを実行するようにしても良い。
【0042】
また、サブゲームの実行条件をホール管理用のホストコンピュータで設定・変更できるようにしたり、パチンコ機にサブゲームの実行条件を設定・変更する操作スイッチを設けるようにしても良い。このようにすれば、パチンコ店が独自の判断で遊技客へのサービス球や景品を増やすことができる。
【0043】
また、上記各実施形態(1),(2)では、メインゲーム表示器15とサブゲーム表示器19をそれぞれ1つずつ設けるようにしたが、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器は、2つ以上設けるようにしても良い。
【0044】
更に、メインゲームやサブゲームのゲーム内容を適宜変更しても良い。
その他、本発明は、パチンコ機に限定されず、パチンコ球を遊技媒体として用いるスロットマシンに適用して、例えば3列の回転ドラム等で構成されたメインゲーム表示器をスロットマシン中央部の遊技領域に配置し、サブゲーム表示器を遊技領域以外の場所に配置するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の請求項1の遊技機によれば、遊技客に所定の特典を与えるためのゲームを表示するメインゲーム表示器とサブゲーム表示器とを設け、その一方を遊技領域に配置し、他方を遊技領域以外の場所に配置するようにしたので、遊技領域の入賞口・入賞装置の配置スペースやパチンコ球の転動スペースを狭くすることなく、遊技客の期待や興味の対象を増加させることができ、遊技の面白味を高めることができる。
【0046】
更に、請求項2では、メインゲーム表示器とサブゲーム表示器のうちの一方を遊技領域に配置し、他方を遊技領域の上方に配置するようにしたので、遊技領域の下方への拡大がゲーム表示器で制限されることがなく、遊技領域の大型化に容易に対応することができる。
【0047】
また、請求項3では、サブゲームで当りが成立したときに球貸機からパチンコ球を払い出すようにしたので、球貸機を利用して遊技客にサービス球を与えることができ、遊技客に新たな楽しみを与えることができる。
【0048】
また、請求項4では、サブゲームで当りが成立したときに遊技客に所定の景品を与えるようにしたので、遊技客にパチンコ球以外の景品(例えばコーヒー、ジュース)を与えることができる。
【0049】
一方、請求項5では、メインゲームで当りが成立したとき、メインゲームで当りが成立する一歩手前の状態になったとき、メインゲームで当りが不成立となった回数が所定回数以上になったとき、メインゲームで当り以外の特定の状態になったときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしたので、メインゲームに関連したタイミングでサブゲームを開始することができる。
【0050】
また、請求項6では、遊技の継続時間が所定時間以上になったとき、パチンコ球の発射数が所定数以上になったとき、パチンコ島に戻したパチンコ球の数が所定数以上になったとき、所定の時刻になったとき、球貸機の球貸操作部が操作されたときのうちの少なくとも1つの条件が成立したときに、サブゲームを実行するようにしたので、メインゲームとは独立したタイミングで、サブゲームを開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示すパチンコ機の正面図
【図2】実施形態(1)のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図
【図3】メインゲーム制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図4】サブゲーム制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図5】実施形態(2)のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図
【符号の説明】
11…パチンコ機(遊技機)、12…遊技盤、14…遊技領域、15…メインゲーム表示器、16…始動入賞口、17…可変入賞装置、18…ガラス扉、19…サブゲーム表示器、22…台間球貸機、24…メイン制御回路(メインゲーム制御手段)、25…サブ制御回路(サブゲーム制御手段)、28…メイン制御回路(メインゲーム制御手段,サブゲーム制御手段)。
Claims (6)
- 遊技客に第1の特典を与えるためのメインゲームを制御するメインゲーム制御手段と、
前記メインゲームを表示するメインゲーム表示器と、
遊技客に第2の特典を与えるためのサブゲームを制御するサブゲーム制御手段と、
前記サブゲームを表示するサブゲーム表示器とを備え、
前記メインゲーム表示器と前記サブゲーム表示器のうちの一方が遊技領域に配置され、他方が該遊技領域以外の場所に配置されていることを特徴とする遊技 機。 - 前記メインゲーム表示器と前記サブゲーム表示器のうちの一方が前記遊技領域に配置され、他方が該遊技領域の上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記サブゲーム制御手段は、前記サブゲームで当りが成立したときに前記第2の特典として遊技機外部に設けられた球貸機からパチンコ球を払い出すように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 前記サブゲーム制御手段は、前記サブゲームで当りが成立したときに前記第2の特典として遊技客に所定の景品を与えるように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 前記サブゲーム制御手段は、
前記メインゲームで当りが成立したとき、
前記メインゲームで当りが成立する一歩手前の状態になったとき、
前記メインゲームで当りが不成立となった回数が所定回数以上になったとき、
前記メインゲームで当り以外の特定の状態になったとき
のうちの少なくとも1つの条件が成立したときに前記サブゲームを実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機。 - 前記サブゲーム制御手段は、
遊技の継続時間が所定時間以上になったとき、
パチンコ球の発射数が所定数以上になったとき、
パチンコ島に戻したパチンコ球の数が所定数以上になったとき、
所定の時刻になったとき、
球貸機の球貸操作部が操作されたとき
のうちの少なくとも1つの条件が成立したときに前記サブゲームを実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
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