JP2004008469A - 全自動炊飯方法とその全自動炊飯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単かつ小型な装置で、炊飯開始操作による実際の炊飯開始が米および水の供給から行われ、電気炊飯器の構造および機能を利用した全自動炊飯が行われるものとする。
【解決手段】無洗米を電気炊飯部1に付帯した収納部に収納しておき、炊飯開始操作によって予め設定した全自動炊飯プログラムに従い、電気炊飯部に付帯した米搬送手段および給水手段を働かせて、米搬送手段により前記収納部内の無洗米を前記炊飯部に所定量移送するのに併せ、給水手段により電気炊飯部に付帯したまたは外部の給水源から給水し、その後炊飯部を炊飯モードで働かせて炊飯を行い、炊飯終了後設定に従いそのまま、あるいは保温に移行して待機するようにして、上記の目的を達成する。
【選択図】 図20

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気炊飯器の炊飯構造および機能を利用した主として家庭で用いるのに適した全自動炊飯方法とその全自動炊飯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭向けの電気炊飯器の炊飯構造および機能を利用した全自動炊飯方法や装置は既に提案され、実現もしている。これら従来のものはいずれも、米収納部や電気炊飯部、米搬送手段、給水手段、洗米手段を備えたもので、洗米手段は洗米後の水を排水する構造を有し、米搬送手段は米収納部の米を洗米部に送る機能と、洗米部の米を電気炊飯部に送る機能とを有している。これにより、炊飯の開始操作1つで、米収納部に収納された米を洗米部に移して洗米した後、電気炊飯部に供給して炊飯し、炊飯後はそのまま、あるいは保温に移行して待機し、ご飯を自動で炊飯しいつでも利用されるようにすることができ便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の電気炊飯器の構造および機能を有した上記のような全自動炊飯装置は、多くの機能部が組み合わさった複雑かつ大型なもので、厨房の流し台等のワークトップ上に置いて使うには困難であり家庭用には向かない。一方、商業用にどうかというと、装置が大きな割には炊飯量が少ないし、手順が悪く洗米から炊飯終了まで時間が掛かりすぎるのでやはり向かない。従って、電気炊飯器の構造および機能を利用した全自動炊飯方法および全自動炊飯装置はいずれも実用化されていないし一般に普及していない。
【0004】
ところで、既存の電気炊飯器は予約タイマ機能を備え、タイマ時間の設定によって所望時間後に炊飯が終えるように設定し、使用することができる。これにより就寝後の起床時や外出後の帰宅時に合わせてご飯が炊き上がるようにする自動炊飯が可能で、多くのユーザに広く利用されている。
【0005】
ところが、これでは洗米後の米と水を炊飯器の鍋内に収容し、炊飯ができるようにしておいてタイマ設定をしてから就寝し、あるいは外出しなければならない。従って、人による前段取りが必要でまだ手間が掛かって全自動炊飯とはいえないばかりでなく、就寝時は起床まで7時間や8時間、勤務による外出時は帰宅までそれ以上の時間が経過することがあるので、鍋内に仕込んでおいた米の浸漬時間が徒に長くなって思い通りのご飯が炊けないことがときとして生じる。
【0006】
本発明の目的は、これらに対応して、簡単かつ小型な装置で、炊飯開始操作による実際の炊飯開始が米および水の供給から行われ、電気炊飯器の構造および機能を利用した全自動炊飯が行われる全自動炊飯方法とその全自動炊飯装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の全自動炊飯方法は、無洗米を電気炊飯部に付帯した収納部に収納しておき、炊飯開始操作によって予め設定した全自動炊飯プログラムに従い、電気炊飯部に付帯した米搬送手段および給水手段を働かせて、米搬送手段により前記収納部内の無洗米を前記炊飯部に所定量移送するのに併せ、給水手段により電気炊飯部に付帯したまたは外部の給水源から給水し、その後炊飯部を炊飯モードで働かせて炊飯を行い、炊飯終了後設定に従いそのまま、あるいは保温に移行して待機することを主たる特徴とするものである。
【0008】
このような構成では、炊飯開始操作によって全自動炊飯プログラムに従って全自動炊飯を開始するが、米搬送手段および給水手段を働かせて、米収納部に収納している無洗米および水を電気炊飯部に供給することから始めるので、この供給に続き実際の炊飯を開始するような設定の場合では、適当な浸漬時間を経てから開始するような設定によって、適当な浸漬時間を満足して電気炊飯部を利用した前段取りの要らない全自動炊飯が、米収納部に無洗米が用意さえしておけば炊飯開始操作1つで行え、幼少者でも簡単に炊飯ができる。しかも、米収納部に無洗米を収納して用い洗米工程なしに前記全自動炊飯に供するので、洗米機構が不要で米搬送手段は米収納部に収容した無洗米を直接電気炊飯部に移せばよいだけであるため、構造が簡単で小型かつ安価な装置にて達成することができる。
【0009】
以上のような全自動炊飯方法を達成する全自動炊飯装置としては、無洗米を収納する米収納部と、鍋を加熱手段により発熱させるか加熱して炊飯または、炊飯および炊飯後の保温を行う電気炊飯部と、電気炊飯部の鍋内に前記米収納部の無洗米を搬送して供給する米搬送手段と、鍋内に水を供給する給水手段と、炊飯開始操作によって予め設定されたプログラムに従い、米搬送手段と給水手段を働かせて前記米収納部の無洗米および水を鍋内に供給した後、鍋を炊飯可能な閉じ状態にしてから電気炊飯部を働かせることにより自動炊飯を開始し、炊飯が終了すると設定に従いそのまま、あるいは保温に移行して待機させる制御手段とを1つの器体に装備したことを主たる特徴とするもので足りる。
【0010】
前記の方法における炊飯開始操作が、前記全自動炊飯プログラムを遂行する装置上のスイッチ操作、この装置と有線または無線で接続される外部機器からの遠隔操作の少なくとも1つである、さらなる構成では、
全自動炊飯プログラムを遂行する装置上のスイッチ操作による場合は、調理者などその場に居る者が、炊飯に併せ行う他の調理の開始前の適時な時点、調理の開始時点、調理しながらの適時な時点などにて、炊飯開始操作をすることにより前段取りなく一瞬に炊飯を開始して、他の調理とバランスの採れた時点に炊き上がるようにすることができる。また、外部機器からの遠隔操作による場合は、炊飯場所からどのように離れたところからでも炊飯開始操作をして、在宅中、外出中を問わず炊飯場所にいないまま最適時点で全自動炊飯を開始できる利点がある。
【0011】
また、炊飯開始操作によって、まず、米収納部の米の有無、給水源の有無、電気炊飯部の鍋の有無、鍋の内容物の有無、その他全自動炊飯に不適当な状態を判定し、全自動炊飯に適さない判定結果であるとき、米および水の供給を含む全自動炊飯動作を行わない、さらなる構成では、
全自動炊飯に不適当な状態のときに、米および水の供給を含む全自動炊飯動作を行わないので、無駄な炊飯はもとより、米収納部に米がないとき、また、鍋内にご飯があるときに全自動炊飯を行って炊飯を失敗したり、給水源や鍋がないのに全自動炊飯を行って炊飯を失敗したり炊飯装置の機能を損なったり空炊きや漏電などの危険を招いたりする不都合を回避することができ、使用および装置の安全が図れる。
【0012】
さらに、全自動炊飯動作を行わないとき、操作側にその旨または、その旨と理由またはおよび採るべき措置を告知する、さらなる構成では、
このような告知によって、炊飯場所での操作者、および在宅中の遠隔操作者の場合は、不適当な状態であることに対応して、炊飯開始操作をやり直し全自動炊飯を適正に開始することができる。また、外出中の遠隔操作者の場合は、帰宅してから対応して全自動炊飯を開始するか、今回の炊飯はあきらめて代替策を採るといった対応ができる。いずれの場合も、全自動炊飯を行わない理由ないしは採るべき措置が告知されると、無駄や間違いなく速やかに対応できる。
【0013】
上記全自動炊飯装置において、給水手段が、上水道または器体に装備した給水タンクを給水源とする、さらなる構成では、
給水源を上水道とする場合、全自動炊飯装置自体に給水源、およびその設置スペースが不要となるので、装置が簡単かつ小型でより安価なものとなる。給水源を器体に装備した給水タンクとした場合、上水道などの外部の給水源との接続が不要でそのような接続のために場所が限られないし、場所を移しやすいので使用に便利である。
【0014】
米収納部と電気炊飯部とは平面視して器体を2つの領域にほぼ分断するように隣接配置し、器体のほぼストレートな胴部輪郭形態内における米収納部の上部の開口側から底部の出口に向かって小さくなる漏斗形状部の下にできるスペースに前記給水タンクを器体の外部から前記給水手段との接続、接続解除を伴い着脱できるように装着した、さらなる構成では、
米収納部が有した底部の出口に向かって小さくなる漏斗形状部によって、収納している無洗米がこの出口に集まって余すことなく排出されるようにしながら、このような漏斗形状部とほぼストレートな器体の胴部輪郭形態との差によって、胴部輪郭形態内の前記漏斗形状部の下に生じるスペースを利用して給水源を装着するので、給水タンクを装備しても器体が特に大型化するのを防止することができる。また、給水タンクは器体への着脱に伴い給水手段と接続または接続解除されるので、給水タンクの着脱に際し給水手段との特別な接続、接続解除の操作が不要となる。
【0015】
米収納部の出口が、平面視して、米収納部の上部の開口に対しその1つの辺の側に偏って位置し、この方向の偏りによってできる漏斗形状部の傾斜面下のスペースに給水タンクを着脱できるように装着する、さらなる構成では、
米収納部の出口が米収納部の上部の開口に対し大きく片寄り、この片寄りによって器体の胴部輪郭形態内にできる漏斗形状部の斜面下のスペースが、反対側のデッドスペースを無くしながら大きくなるので、器体を大きくすることなくそこに装着する給水タンクの容量を大きくすることができる。
【0016】
米搬送手段が、搬送路が米収納部の出口から米収納部の漏斗形状部の給水タンクと対面していない電気炊飯部側の傾斜面に沿って斜めに立ち上がって後、電気炊飯部の鍋への供給位置に延び、搬送路の前記斜めの立ち上がり部にスクリューを内蔵している、さらなる構成では、
米搬送手段の搬送路が、スクリューを内蔵した米収納部の底部の出口からの立ち上がり部を有することによって、少なくとも前記出口に集まってくる米収納部内の無洗米を炊飯部への供給高さまで一旦リフトすることにより、炊飯部への供給位置まで送り付けて炊飯部に供給することができるが、特に、米のリフトを行う前記立ち上がり部が傾斜しているので、垂直な場合に比し、重力抵抗やそれによる詰まり抵抗が小さいので駆動トルクが軽減しその分小さな駆動源でよくなる。しかも立ち上がり部は米収納部の漏斗形状部の傾斜面に沿った給水タンク装着部とは別の器体の胴部内デッドスペースを有効利用して傾斜しているので、立ち上がり部の傾斜のために特別なスペースを必要とせず、器体の大型化の原因とならない利点がある。
【0017】
米搬送手段および給水手段が、それらの搬送路および給水路が、電気炊飯部の平面視して米収納部と隣接するコーナ部を経て鍋の蓋に設けた米および水の供給口に延びている、さらなる構成では、
器体の胴部輪郭形態における電気炊飯部のコーナ部が、電気炊飯機構の丸みのある胴部輪郭形態との差からデッドスペースとなりがちで、しかも、取り扱い上や使用上で邪魔になりにくいところを利用して、搬送路および給水路を電気炊飯部に導入して供給位置まで設けられるので、装置が大型化せず、取り扱いやすく、かつ使用しやすいものとなる。
【0018】
米収納部および給水タンク部と、電気炊飯部とが断熱部で仕切られている、さらなる構成では、
電気炊飯部での炊飯や保温時の熱が米収納部や給水タンク部に及ぶのを断熱部が防止するので、米収納部に収納された無洗米や給水タンク内の水が加熱されて劣化したり、変質したり、寿命が低下したりするようなことを回避することができる。
【0019】
給水タンクが米収納部と接触または近接して、米収納部の冷却部をなしている、さらなる構成では、
給水タンクは収容している水によって無洗米を収納した米収納部よりも低温に保たれやすいので、米収納部に接触または近接していることによりそれに収容している無洗米を間接的に冷却して寿命が低下するのを抑制することができる。
【0020】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載から明らかになる。本発明の各特徴はそれ単独で、あるいは可能な限り種々な組合せで複合して用いることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の全自動炊飯方法とその全自動炊飯装置に係る幾つかの実施例について、図1〜図18を参照しながら詳細に説明し本発明の理解に供する。
【0022】
本実施例は図1〜図7に示す例、図8、図9に示す例のように電磁誘導加熱をする電気炊飯器の構造および機能を利用した電気炊飯部1を装備した場合の一例であるが、これに限られることはない。ヒータで加熱するものでもよく、電気炊飯器の炊飯構造および炊飯機能を踏襲するもの全般に適用して本発明は有効である。図1〜図7に示す例は給水源を電気炊飯部1に供給する水4を貯留しておく給水タンク5とし、図8、図9に示す例は上水道の蛇口95など器体11外の給水源を利用して給水するもので、器体11内の給水路35に浄水部30を有している。
【0023】
本実施例の全自動炊飯装置は、図1〜図7に示す例、図8、図9に示す例のように、前記電気炊飯部1および給水タンク5に加え、この電気炊飯部1に供給する無洗米2を収納しておく米収納部3、米収納部3の無洗米2を電気炊飯部1に供給する米搬送手段7、給水タンク5内の水4や上水道の蛇口95からの水を電気炊飯部1に供給する給水手段6を1つの器体11に装備している。電気炊飯部1および米収納部3は平面的な大きさで見て主要な装備物をなし、図3、図4に示すように平面視して左右に隣接配置され、器体11はこれらをほぼデッドスペースなく収容できるほぼストレートな胴部輪郭形態を持った平面視矩形形状とされている。しかし、前記各装備物をどのように配置してもよいのは勿論である。
【0024】
器体11の米収納部3を収容している側と電気炊飯部1を収容している側とを2分して開閉する蓋12、13が設けられ、米収納部3側の蓋12は図1に示すような印籠嵌め部14などにて着脱できるように嵌め付けるか、図8に示すようにヒンジピン10により開閉できるように枢支して設け、電気炊飯部1側の蓋13は図7、図8に示すようにヒンジピン15を中心とした開閉が行われるようにし装着している。蓋13は特に、電気炊飯部1からの蒸気を外部に逃がす蒸気通路161を少なくとも持っていて、開閉に際し電気炊飯部1側との接続、接続解除を伴うので、ヒンジピン15による開閉は前記接続、接続解除のための位置合わせに支障が生じにくくなる。しかし、このような開閉機能を確保しながら一般電気炊飯器で知られるように着脱もできるようにすることができる。
【0025】
また、器体11および蓋12、13は共に合成樹脂製とされ、器体11は特に電気炊飯部1の設置側の部屋21と米収納部3および給水タンク5または浄水部30の設置側の部屋22とを区切る隔壁16を一体形成してある。米収納部3は図1に示すものでは合成樹脂製とされ、上部開口3aの周辺に一体形成したフランジ部3bが部屋22の上端開口部に印籠嵌め部23などにて嵌め付けてある。蓋12は米収納部3が形成している開口3a部の外回りに嵌め付けてある。米収納部3は図8に示すものでは、器体11と別体で真空二重空間120を有した金属製のものとして設置してある。部屋21は電気炊飯部1の外装ケースをなし、内側に嵌め込んだ合成樹脂製の内壁20内に電気炊飯部1の電磁誘導加熱可能な金属製である鍋24を上方から着脱できるように装着し、内壁20の外回りに鍋24を発熱させるワークコイル25、ワークコイル25の支持部26および動作安定用のフェライト27を配置し、これらの下に動作制御用の制御基板28をその支持部29とともに配置している。鍋24は例えば磁性体が適し鉄系が好ましい。しかし、これに限られることはない。炊飯および保温時の温度制御のために内壁20の中央部に下方から上方へ突出して鍋24の底部下面に圧接するようにした温度センサ31が設けられている。
【0026】
器体11の蓋13は中空に形成されてそれを貫通するように蒸気通路161が設けられ、鍋24の開口を直接閉じるアルミニウム系や鉄系の金属製の内蓋32を通じて鍋24内上部に通じ、炊飯によって生じる多量の蒸気を外部に逃がし、異常昇圧するのを防止している。米搬送手段7は米の搬送路33とそれに内蔵したスクリュー34で構成し、スクリュー34をモータ135で駆動することにより米収納部3内の無洗米2を搬送して電気炊飯部1の鍋24内に供給する。給水手段6は図1〜図7に示す例では前記給水路35の途中に有したポンプ134によって給水タンク5内の水4を鍋24内に供給し、図8、図9に示す例では給水路35の途中に設けた電磁弁37の開き操作によって、給水路35に接続した図示しない上水道の供給圧によって水を鍋24内に供給する。
【0027】
なお、給水源を上水道とする場合、全自動炊飯装置自体に給水源、およびその設置スペースが不要となるので、装置の器体11が簡単かつ小型でより安価なものとなる。給水源を器体11に装備した給水タンク5とした場合、上水道などの外部の給水源との接続が不要でそのような接続のために場所が限られないし、場所を移しやすいので使用に便利である。
【0028】
これら無洗米2および水4の供給のために、蓋13には図1〜図7に示す例のように双方に共通の供給口41を設けたり、図8、図9に示す例のように米供給口42と水供給口43とを個別に設けたりする。共通の供給口41にはこれを開閉する電磁弁44を、個別の供給口42、42についてはそれらに繋がる搬送路33や給水路35に設けた個別の電磁弁45、46によって個別に開閉するようにしている。これらの開閉によって無洗米2や水4の鍋24内への供給、供給後の鍋24が蒸気通路161だけで外部に通じた炊飯可能状態とが得られるようにしている。しかし、そのための開閉機構は種々に設計することができる。内蓋32には供給される無洗米2および水4、特に無洗米2を対象として、中央の山形部47にて周辺の複数ある各落とし口48に案内し、これら複数の落とし口48を通じ鍋24内に分散して投入できるようにしている。これによって、図18に示すような1カ所からの落下の場合に無洗米2が安息角をなして山形に安定してしまい、水の沸騰によって崩されるにしてもそれまでの浸漬時間、浸漬工程、吸水工程において、浸漬むら、吸水むらが生じ炊飯を失敗するようなことを防止することができる。無洗米2の分散投入には、図17に示すような落とし口48の分散配置を図るとにさらに有効である。
【0029】
器体11の蓋13の前部側には操作パネル51を設け、設定炊飯量での全自動炊飯の開始、停止、モード設定、タイマ設定などが行えるようにしている。また、制御基板28は無線の送受信器52と接続され、アンテナ53を通じて外部の専用の、あるいは他の機能と共用する携帯電話器などの遠隔操作器54との間で無線通信を行い、全自動炊飯の開始、モード設定、タイマ設定などが行えるようにしてある。設定炊飯量に見合う無洗米2の供給量、水4の供給量は、定量供給状態での供給時間によって、あるいはプロペラ方式など各種の流量計によって検出することができる。
【0030】
これらの全自動炊飯装置は以下のような全自動炊飯方法を採用している。例えば最も単純には、無洗米2を電気炊飯部1に付帯した米収納部3に収納しておき、図19に示すように全自動炊飯装置は最初、炊飯開始操作を受け付けるための必要最小限の通電が行われる待機状態にあり、炊飯量設定を伴う炊飯開始操作によって予め設定し制御基板28ないしはそれに接続した機器に格納した全自動炊飯プログラムに従い次のような制御を主に行う。電気炊飯部1に付帯した米搬送手段7および給水手段6を働かせて、米搬送手段7により前記米収納部3内の無洗米2を前記電気炊飯部1に設定炊飯量に見合う所定量移送し供給するのに併せ、給水手段6により電気炊飯部1に付帯したまたは外部の給水源から水4を給水する。その後電気炊飯部1を炊飯モードで働かせて炊飯を行い、炊飯終了後設定に従い停止状態のまま、あるいは設定温度での保温に移行して待機する。もっとも炊飯量の設定は1回設定すれば変更しない限り先の設定通りの炊飯が繰り返されるようにすることもできる。
【0031】
以上のように、炊飯開始操作によって全自動炊飯プログラムに従い全自動炊飯を開始するが、米搬送手段7および給水手段6を働かせて、米収納部3に収納している無洗米2および水4を電気炊飯部1に供給することから始める。従って、この供給に続き実際の炊飯を開始するような設定の場合では、適当な浸漬時間を経てから開始するような設定などに従って、適当な浸漬時間を満足して電気炊飯部1を利用した前段取りの要らない全自動炊飯が、米収納部3に無洗米2が用意さえしておけば炊飯開始操作1つで行え、幼少者でも簡単に炊飯ができる。しかも、米収納部3に無洗米2を収納して用い洗米工程なしに前記全自動炊飯に供するので、洗米機構が不要で米搬送手段7は米収納部3に収容した無洗米2を直接電気炊飯部1に移せばよいだけであるため、構造が簡単で小型かつ安価な装置にて達成することができる。
【0032】
前記の各場合の設定は初期設定したものでよい。しかし、ユーザーが選択して設定することもできる。特に、浸漬モードは浸漬のための特別な時間が必要になるので、その設定はユーザが必要に応じて行い、設定が無ければ図19に示すように浸漬工程を省略するようにするのが好適である。浸漬モード省略に対しては、炊飯の加熱を開始してからの吸水工程での吸水温度を高めたり吸水時間を長くしたりして補助的に対応することもできる。もっとも、無洗米には機械による無水洗米したものと、水で洗米したものとの2通りがあり、含水状態に差があるので、これらに対応したモード設定やモード選択が行えるようにすると好適である。
【0033】
なお、前記炊飯開始操作から予約操作等に基づくあるタイマ設定時間経過後に炊飯が完了するように炊飯を開始するような設定の場合では、この実際の炊飯を開始する前に適当な浸漬時間が得られるタイミング時点で米および水の供給を行うような設定によって、浸漬モードを実行することができる。また、このようなタイマ設定時間経過後の炊き上げ予約がユーザの設定によって行えると、炊き上げ時刻から見越した実際の炊飯開始時点に合わせて炊飯開始操作をしなくても、炊飯が必要であると認識したときに炊き上げ予約のタイマ設定すればよく、操作を忘れたりタイミングを逸したりするようなことを回避することができる。
【0034】
前記の炊飯開始操作は、前記自動炊飯プログラムを遂行する装置上にある前記操作パネル51でのスイッチ操作、この装置の外部機器としての前記遠隔操作器54でのスイッチ操作による遠隔操作の少なくとも1つであればよいが、本例のように双方を備えるのが好適である。操作パネル51でのスイッチ操作による場合は、調理者などその場に居る者が、炊飯に併せ行う他の調理の開始前の適時な時点、調理の開始時点、調理しながらの適時な時点などにて、炊飯開始操作をすることにより前段取りなく一瞬に炊飯を開始させられる。これによって、他の調理とバランスの採れた時点に炊き上がるようにすることができる。また、遠隔操作器54からの遠隔操作による場合は、炊飯場所からどのように離れたところからでも炊飯開始操作をして、在宅中、外出中を問わず炊飯場所にいないまま最適時点で全自動炊飯を開始できる利点がある。もっとも、遠隔操作は炊き上げ予約のタイマ設定を伴う炊飯開始操作にも適用できる。
【0035】
また、炊飯開始操作によって、まず、米収納部3の無洗米2の有無、給水源である吸水タンク5および水4の有無、電気炊飯部1の鍋24の有無、鍋24の内容物の有無、その他全自動炊飯に不適当な状態を判定し、全自動炊飯に適さない判定結果であるとき、無洗米2および水4の供給を含む全自動炊飯動作を行わない制御を行う。このように、全自動炊飯に不適当な状態のときに、無洗米2および水4の供給を含む全自動炊飯動作を行わないので、無駄な炊飯はもとより、米収納部3に無洗米2がないとき、また、鍋24内にご飯があるときに全自動炊飯を行って炊飯を失敗したり、給水源である給水タンク5や水4、鍋24がないのに全自動炊飯を行って炊飯を失敗したり炊飯装置の機能を損なったり空炊きや漏電などの危険を招いたりする不都合を回避することができ、使用および装置の安全が図れる。また、全自動炊飯動作を行わないとき、操作側にその旨または、その旨と理由またはおよび採るべき措置を告知する。このような告知によって、炊飯場所での操作者、および在宅中の遠隔操作者の場合は、不適当な状態であることに対応して、炊飯開始操作をやり直し全自動炊飯を適正に開始することができる。また、外出中の遠隔操作者の場合は、帰宅してから対応して全自動炊飯を開始するか、今回の炊飯はあきらめて代替策を採ると行った対応ができる。いずれの場合も、全自動炊飯を行わない理由ないしは採るべき措置が告知されると、無駄や間違いなく速やかに対応できる。
【0036】
図20に示す例では、操作パネル51からの非通信による炊飯開始操作と、遠隔操作機54からの通信による炊飯開始操作とに対応して、鍋24に内容物がないとき全自動炊飯を行い、あるとマニュアル炊飯を開始してそのときの鍋24の昇温勾配によって内容物を特定し、無洗米2および水4であると炊飯を続行し、ご飯であると炊飯を停止するようにしている。
【0037】
具体的には、非通信の炊飯開始操作があると非通信フラグを1にし、通信による炊飯開始操作の受信があると通信フラグを1にして、いずれの場合も鍋24に内容物があるかどうかを重量センサや遠赤外線センサ、静電容量検出などによって判定する。内容物がないと無洗米2および水4の供給から始まる全自動炊飯を実施し、終了後そのままあるいは保温に移行して待機する。
【0038】
内容物があると無洗米2または非無洗米および水4が人によって既に入れられているとして、それらの供給を行わないで炊飯を行うマニュアル炊飯をスタートさせる。このときの鍋24の昇温勾配Xがa以下、つまりXaであると無洗米2および水4が入っていると判定し、昇温勾配Xがaよりも大きい、つまりX>aであるとご飯が入っていると判定する。これはご飯であると水分がほとんどなく、水4が入っている場合よりも格段に昇温しやすいことによる。
【0039】
内容物が無洗米2または非無洗米および水4であると、「米および水セット済みです。そのまま炊飯をスタートします。」といった旨の告知1を文字またはおよび音声によって操作側に行い炊飯を続行する。このときの操作側が非通信側の操作パネル51か、通信側の遠隔操作器54かどうかは、そのとき1が立っているフラグが通信フラグか非通信フラグかによって判定し、判定した操作側に前記告知1を行って該当するフラグを0に戻しておく。炊飯終了後はそのままか保温に移行して待機する。
【0040】
内容物がご飯であると、「ご飯が残っています。炊飯を解除します。」といった旨の告知2を文字またはおよび音声によって前記の場合同様に対応する操作側に行い、対応するフラグを0に戻して炊飯を解除し、待機する。
【0041】
もっとも、全自動炊飯をスタートするときもその旨の告知3を対応する操作側にしてもよいし、通信による炊飯開始である場合の告知1〜3などを操作パネル51側にも行っておくと、居住者が入ればそれを知ることができるし、炊飯停止などに対応することができる。また、ご飯が残っているときの判定においてそのときの重量検出や昇温勾配、静電容量などによってご飯の残量を判定し、それの告知4を操作側に行うこともできる。
【0042】
ここで、内容物の有無の判定時点で内容物判定のためのテスト加熱を専用モードないしはマニュアル炊飯モードなどにて行い、昇温勾配Xが前記のようにXaであると無洗米2および水4が入っていると判定し、昇温勾配XがX>aであるとご飯が入っていると判定するのに加え、昇温勾配XがX>>aと格段に高い場合何も入っていないことによるもので内容物無しと判定することができ、それぞれの判定に応じてマニュアル炊飯、炊飯停止、全自動炊飯と対応を切り換えることができる。
【0043】
図21に示す例では、無洗米2と水4との供給から開始する全自動炊飯と、無洗米2または非無洗米および水4をマニュアルにて供給した後に開始するマニュアル炊飯とが可能で、鍋24の有無、米収納部3内の米の残量の有無、給水タンク5の有無、水4の有無を判定し、全てありの場合には鍋24に内容物がないことを条件に、通信、非通信を問わず全自動炊飯を行い、いずれかが無いか、内容物があって、通信による場合は炊飯を停止し、その旨を告知し、いずれかが無いか、内容物があって、非通信による場合はそれらへの対応を伴うマニュアル炊飯を促す告知を行うようにしている。
【0044】
このため、図22に示すように操作パネル51には、全自動炊飯を開始する自動炊飯キー61とマニュアル炊飯を行う炊飯キー62とが、液晶表示部63とともに設けられている。そのほかには炊飯メニューを設定するメニューキー64、炊飯量を設定する炊飯量キー65、予約炊飯のための予約キー68と予約炊飯の時刻設定を行う時、分キー66、67、および炊飯後に保温を行う保温キー69が設けられている。
【0045】
具体的には、図21に示すようにメニューキー64をオンすると炊飯キー62のランプ62aが点滅して炊飯キー62のオン操作を促し、炊飯キー62が操作されることによって無洗米2または非無洗米および水4をマニュアルにて供給してから炊飯を行うマニュアル炊飯を開始し、終了するとそのまま、あるいは保温に移行して待機する。
【0046】
操作パネル51からの炊飯量の設定を伴う自動炊飯開始操作、あるいは遠隔操作器54から炊飯開始の受信があると、鍋24の内容物の有無を判定する。炊飯量の設定を伴う自動炊飯開始操作は例えば、図22の炊飯量キー65を優先的に操作して液晶表示部63に表示される合数を順次切り換えて炊飯量を設定すると、自動炊飯キー61の表示ランプ61aが点滅することにより自動炊飯キー61のオン操作を促し、操作されるようにしてある。
【0047】
内容物があると1が立っているフラグがなにかを判定し、通信フラグであると「内容物があり、炊飯を開始しない。」といった旨の告知5を操作側にし、通信フラグを0に戻して最初に戻る。非通信フラグであると「内容物があり、措置ください。」といった旨の告知6を行って非通信フラグを0に戻して待機し、措置後にマニュアル炊飯か自動炊飯かが選択され実行されるようにする。表示はリセットされるまで続けるのが好適で、表示後何らかの操作があると自動的にリセットするようにもできる。
【0048】
内容物がない場合、その他の理由による炊飯が可能かどうかを判別し、可能であれば全自動炊飯を行って後、そのまま、あるいは保温に移行して待機する。可能でないと1が立っているフラグがなにかを判定し、通信フラグであると、鍋24、無洗米2、給水タンク5、水4などにつき「・・が無いので炊飯を開始しない。」といった旨の告知7を操作側にして通信フラグを0に戻し、最初にもどる。非通信フラグであると、鍋24、無洗米2、給水タンク5、水4などにつき「・・が無いのでセットして、再操作して下さい」といった旨の告知8を操作側にして非通信フラグを0に戻し、待機する。
【0049】
なお、無洗米2の有無や残量はフォトセンサや遠赤外線センサなどによって検出することができるし、給水タンク5の有無はタッチセンサやフォトセンサなどによって検出することができる。水4の有無は重量センサやフォトセンサ、遠赤外線センサ、静電容量、水位センサなどによって検出することができる。
【0050】
図23に示す例は給水タンク5および水4の有無に加え、給水タンク5に関する衛生面の警告を行っている。装着されている給水タンク5に十分な水4がある場合でも、日数が経つと衛生上問題になる。そこで、本例では、給水タンク5の取り外しが検出されると水4の交換が想定でき、日数の積算カウントをリセットするが、給水タンク5の装着が検出された時点からの経過日数をカウントして液晶表示部63などに積算表示することを繰り返しながら、カウントが衛生上問題となる「XX日経過」に相当したとき、「水を交換して下さい。」といった警告表示を告知9として行う。これにより水4の交換を促すことができ適正使用されやすい。
【0051】
なお、図20、図21に示すマニュアル炊飯メニューを有する場合で、無洗米2および水4を鍋24に投入しておいて、外出先からの通信によりマニュアル炊飯を行うような場合、締め切った環境で、高い雰囲気温度、長時間の放置が重なると変質したり、腐敗したりして、炊き上がってもご飯が食べられないといった事態が生じかねない。そこで、ペルチェ素子などの冷熱源を設けておいて、これを適宜に自動的に働かせるようにすると、そのような問題を回避することができる。働かせるタイミングは、炊飯量、室温、放置時間などによって違い、これらを必要な組合せで判定して実行すればよい。また、冷熱源による冷却は送風方式にすると効果的な冷却が簡単に実現する。もっとも、このような機能は全自動炊飯機能を持たないマニュアル炊飯だけの場合にも同様に適用できる。
【0052】
ここで、図1〜図7に示す例について、さらに詳述する。米収納部3と電気炊飯部1とは図3、図7に示すように平面視して器体11を2つの領域にほぼ分断するように隣接配置し、器体11のほぼストレートな胴部輪郭形態内において、図1〜図3に示すような米収納部3の上部の開口3a側から底部3cの出口3dに向かって小さくなる漏斗形状部3eの下にできる、図2に示すようなスペース71に前記給水タンク5を器体11の外部から前記給水手段6との接続、接続解除を伴い着脱できるように装着してある。このように、米収納部3が有した底部3cの出口3dに向かって小さくなる漏斗形状部3eによって、収納している無洗米2がこの出口3dに集まって余すことなく排出されるようにしながら、このような漏斗形状部3eとほぼストレートな器体11の胴部輪郭形態との差によって、胴部輪郭形態内の前記漏斗形状部3eの下に生じるスペース71を利用して給水源である給水タンク5を装着するので、給水タンク5を装備しても器体11が特に大型化するのを防止することができる。また、給水タンク5は器体11への着脱に伴い給水手段6と接続または接続解除されるので、給水タンク5の着脱に際し給水手段6との特別な接続、接続解除の操作が不要となる。
【0053】
器体11は給水タンク5の着脱のために、図2、図4、図5に示すような前記スペース71に沿った凹部72を胴部に形成しており、器体11の操作パネル51がある前部側から嵌め込み、また取り出せるようにしている。給水タンク5は凹部72と同じ形状をしており、スペース71のほぼ全域を有効利用して装着できるようにしている。これによって、給水タンク5の上面5aとこれに対向する米収納部3の漏斗形状部3eの傾斜面3fとはほぼ平行であり、両者を接触ないしは近接させると、給水タンク5は水4によって常温が低くかつ昇温しにくく、米収納部3は常温が高く昇温しやすいことから、給水タンク5によって米収納部3を冷却することができる。これによって、米収納部3に収納されている無洗米2の寿命低下や劣化、変質を防止しやすい。特に、水洗いされた無洗米はほぼ20%程度の水分量に制限はされているが、水分が多いことによる寿命低下が考えられるので好適である。なお、米収納部3の収納量は数日分程度にしておいても実際上は便利であるので、収納量制限によって品質に問題のあるような使用は回避できる。
【0054】
凹部72は図2に示すように奧に向け下向きに傾斜した底面72aを有し、給水タンク5の底部がこれにそって奥側に向け下向きに角度θ傾斜するようにしてある。給水タンク5はこのような傾斜した状態で凹部72に限度一杯まで挿入されると、逆止弁73を持った接続口74が給水路35の接続口75に接続されるとともに逆止弁73が開く。これによって給水タンク5は水4を供給できる状態となり、前記底部の傾斜によってそれに真っ直ぐに続く接続口74、75を通じ内部の水4が流れ込みやすく、かつ残量が生じなく使い切ることができる。
【0055】
給水タンク5を引き出すと、その初期に逆止弁が閉じてから前記接続が解除され、水4が接続口74から流出するようなことなく取り外せる。給水タンク5の上部には蓋76があり、これを開くことにより水4を入れ替え、また補給することができる。また、必要なら内部の洗浄も可能である。給水タンク5の前面には着脱のための取っ手77が一体成形するなどして設けられている。もっとも、給水タンク5が器体11の側方から着脱するようにもできる。
【0056】
さらに、米収納部3の出口3dが、平面視して、図2、図3に示すように米収納部3の上部の開口3aに対しその1つの辺3gの側に偏って位置している。従って、この方向の出口3dの偏りによって漏斗形状部3eの前記傾斜面3fが形成されてその下のスペース71に給水タンク5を装着している。この結果、米収納部3の出口3dが米収納部3の上部の開口3aに対し大きく片寄り、この片寄りによって器体11の胴部輪郭形態内にできる漏斗形状部3eの傾斜面3f下のスペース71が、これと反対側のデッドスペースを無くしながら大きくなるので、器体11を大きくすることなくそこに装着する給水タンク5の容量を大きくすることができる。このような利点は出口3dが開口3aのどの辺の側に片寄っても同じであり、給水タンク5の着脱向きを適宜設定することで電気炊飯部1との隣接が着脱の邪魔になることはない。
【0057】
米搬送手段7は図1に示すように、その搬送路33が米収納部3の出口3dから米収納部3の漏斗形状部3eの給水タンク5と対面していない例えば電気炊飯部1側の傾斜面3hに沿って斜めに立ち上がって後、電気炊飯部1の鍋24への供給位置、つまり供給口41の部分まで延び、搬送路33の前記斜めの立ち上がり部33aに前記スクリュー34を内蔵している。このように、米搬送手段7の搬送路33が、スクリュー34を内蔵した米収納部3の底部の出口3dからの立ち上がり部33aを有することによって、少なくとも前記出口3dに集まってくる米収納部3内の無洗米2を電気炊飯部1への供給高さまで一旦リフトすることができ、このようなリフトにより電気炊飯部1への供給位置まで送り付けて電気炊飯部1に供給することができる。
【0058】
特に、無洗米2のリフトを行う前記立ち上がり部33aが前記のように傾斜しているので、垂直な場合に比し、重力抵抗やそれによる詰まり抵抗が小さいので駆動トルクが軽減しその分小さなモータ135でよくなる。しかも立ち上がり部33aは米収納部3の漏斗形状部3eの傾斜面3hに沿った給水タンク5の装着部とは別の器体11の胴部内デッドスペース78を有効利用して傾斜しているので、立ち上がり部33aの傾斜のために特別なスペースを必要とせず、器体11の大型化の原因とならない利点がある。
【0059】
給水手段6の給水路35は、平面視して図2に示す位置から図3に示す電気炊飯部1の後部における米収納部3と隣接する側のコーナ部に至って、そこにあるデッドスペース91、92の一方、デッドスペース92を立ち上がり、米搬送手段7の搬送路33とともに、このコーナ部を経て鍋24の蓋13に設けた無洗米2および水4の供給口41に延びるようにしている。このようにすると、器体11の胴部輪郭形態における電気炊飯部1のコーナ部が、鍋24を中心とする電気炊飯機構の丸みのある胴部輪郭形態との差からデッドスペース79となりがちで、しかも、取り扱い上や使用上で邪魔になりにくいところを利用して、搬送路33および給水路35を電気炊飯部1に導入して供給位置まで設けられる。従って、装置が大型化せず、取り扱いやすく、かつ使用しやすいものとなる。給水路35が米収納部3と接触し、または近接し、あるいは内部を通過することによって米収納部3内の無洗米2を冷却し、無洗米2の寿命低下や劣化、変質などを抑制できる。
【0060】
器体11の部屋21、22の間の隔壁16は双方間の熱移動を防止する断熱壁ともなり、電気炊飯部1での炊飯や保温時の熱が米収納部3や給水タンク5部に及ぶのを抑制ないしは防止するので、米収納部3に収納された無洗米2や給水タンク5内の水4が加熱されて劣化したり、変質したり、寿命が低下したりするようなことを回避することができる。
【0061】
図8、図9に示す例では、さらに、隔壁16を2枚の断熱板81、82の間にグラスウールなどの断熱材83を挟み込んで構成し、米収納部3が真空二重空間120を有していることと相まって断熱性を高めている。これによって電気炊飯部1から米収納部3への熱影響を抑止することができる。もっとも、それらの内1層分の断熱構造を持った隔壁16としても樹脂壁の場合よりも高い断熱性が得られる。また、真空断熱壁でそれらを代替したり、前記断熱材83を省略するなどした中空部を形成してそのような中空層で断熱性を高めることもできる。
【0062】
また、蓋13のヒンジピン15を中心とした開閉に伴い、搬送路33および給水路35の供給口側33b、35bが、それらの基部側33c、35cに対して離接部84や蛇腹などの屈曲部85を介して供給口41に対して離接し、蓋13を開放すると供給口側33b、35bが持ち上がって内蓋32の開閉やご飯の掬い出しを邪魔しない状態になるので、使用しやすい。屈曲部85は離接しないことによりシールしなくても水4の漏れがなく、離接部84はシール性がなくても無洗米2の漏れは生じないので、いずれも問題はない。
【0063】
もっとも、離接部84には図10に示すようなフラップ弁86を基部側33cに設けておき、蓋13の開放に伴う離れた接続解除状態では(a)に示すように自重やばねの付勢によって閉じ、蓋13の閉じに伴う(b)に示すような接続状態では押し開かれるようにして、蓋13の開放時に基部側33cの側に蒸気やゴミが進入するようなことを防止するようにもできる。
【0064】
搬送路33と給水路35とは図9に示すように、部屋22の米収納部3と器体11との間の、電気炊飯部1との隣接部両側にあるコーナ部のデッドスペース91、92に振り分けて立ち上がらせ、供給口41のある所定位置まで延ばせている。これにより浄水部30や電磁弁45などの付帯物を持ったかさ高いものとなるような場合でも、デッドスペース91、92を使い分けることで米収納部3の容量を小さくしないで配管できるようにしている。
【0065】
また、図8に示すように、鍋24の底部からの排水路93と、この排水路93を適宜開く排水つまみ94を設けておき、排水に切り換えた状態で上水道の蛇口95を通常よりも大きく開いて水圧を上げ、鍋24内に水4を供給すると、水4が勢いよく鍋24内に投入されて内面を洗浄することができ、洗浄後の水4は排水路93を通じて排水することができる。これにより、給水手段6を利用して鍋24の洗浄ができ、洗浄後は排水路93を閉じておくことにより炊飯が行える。
【0066】
図11に示す例は、蓋13および内蓋32の蒸気通路161、や搬送路33、給水路35を設けない部分に単独開閉部13a、32aを設けて、炊飯後にご飯を掬い出すようなときは、蒸気通路161、搬送路33、給水路35の存在に関わらず、単独開閉部13a、32aを単独に開いて対応できるようにしている。
【0067】
図12、図13に示す例は、電気炊飯部1の蓋13を図12の閉じ位置から図13に示す米収納部3側の蓋12の上の開き位置にスライドさせて開放し、これに連動してあるいは単独で、内蓋32の単独開閉部を開けるようにしている。連動はリンク連結などして行える。
【0068】
図14に示す例は、米搬送手段7の搬送路33の供給口側33bにおいて、基部側33cから供給される無洗米2が落下しこれを受け入れる位置に、光学センサ96を設けて、無洗米2が供給状態を検出し、その検出時間から供給量を判定するようにしており、供給状態を直接検出するので正確な判定ができる。
【0069】
図15に示す例は、米収納部3の胴部外回りとこれの蓋12の内部とに真空断熱材97を配置して電気炊飯部1からの熱影響を防止するとともに、米収納部3の胴部外回りの一部にペルチェ素子98を当てがって冷却し、ファン99などにてペルチェ素子98の放熱部と熱交換させた空気101を電気炊飯部1側に排出する通路102を設けることにより、米収納部3内の無洗米2の冷却効果を高めている。
【0070】
図16は金属製の真空二重空間120を持った米収納部3を形成する具体例の1つで、上端開口に外向きのフランジ111a、112aを持ち、下端にストレートで下向きの出口111b、112bを持ったステンレス鋼などよりなる金属製の内筒111と外筒112とを組合せ、フランジ111a、112aどうしの上下方向の重なり部間の溶接接合と、出口111b、112bどうしの嵌まり合い部間の溶接接合とで、中空構造の米収納部3を形成し、外筒112の出口112bから立ち上がる漏斗状部112cの途中に形成した平坦部112dに吸引排気用の開口112eを形成し、吸引排気後にこの開口112eを封止材により封止処理するようにしている。
【0071】
【発明の効果】
本発明の主たる特徴の全自動炊飯方法およびその装置によれば、炊飯開始操作によって全自動炊飯プログラムに従って全自動炊飯を開始するが、米搬送手段および給水手段を働かせて、米収納部に収納している無洗米および水を電気炊飯部に供給することから始めるので、この供給に続き実際の炊飯を開始するような設定の場合では、適当な浸漬時間を経てから開始するような設定によって、適当な浸漬時間を満足して電気炊飯部を利用した前段取りの要らない全自動炊飯が、米収納部に無洗米が用意さえしておけば炊飯開始操作1つで行え、幼少者でも簡単に炊飯ができる。しかも、米収納部に無洗米を収納して用い洗米工程なしに前記全自動炊飯に供するので、洗米機構が不要で米搬送手段は米収納部に収容した無洗米を直接電気炊飯部に移せばよいだけであるため、構造が簡単で小型かつ安価な装置にて達成することができる。
【0072】
前記炊飯開始操作が、前記全自動炊飯プログラムを遂行する装置上のスイッチ操作、この装置と有線または無線で接続される外部機器からの遠隔操作の少なくとも1つである、さらなる構成によれば、自動炊飯プログラムを遂行する装置上のスイッチ操作による場合は、調理者などその場に居る者が、炊飯に併せ行う他の調理の開始前の適時な時点、調理の開始時点、調理しながらの適時な時点などにて、炊飯開始操作をすることにより前段取りなく一瞬に炊飯を開始して、他の調理とバランスの採れた時点に炊き上がるようにすることができる。また、外部機器からの遠隔操作による場合は、炊飯場所からどのように離れたところからでも炊飯開始操作をして、在宅中、外出中を問わず炊飯場所にいないまま最適時点で全自動炊飯を開始できる利点がある。
【0073】
また、炊飯開始操作によって、まず、米収納部の米の有無、給水源の有無、電気炊飯部の鍋の有無、鍋の内容物の有無、その他全自動炊飯に不適当な状態を判定し、全自動炊飯に適さない判定結果であるとき、米および水の供給を含む全自動炊飯動作を行わない、さらなる構成によれば、全自動炊飯に不適当な状態のときに、米および水の供給を含む全自動炊飯動作を行わないので、無駄な炊飯はもとより、米収納部に米がないとき、また、鍋内にご飯があるときに全自動炊飯を行って炊飯を失敗したり、給水源や鍋がないのに全自動炊飯を行って炊飯を失敗したり炊飯装置の機能を損なったり空炊きや漏電などの危険を招いたりする不都合を回避することができ、使用および装置の安全が図れる。
【0074】
全自動炊飯動作を行わないとき、操作側にその旨または、その旨と理由またはおよび採るべき措置を告知する、さらなる構成によれば、このような告知によって、炊飯場所での操作者、および在宅中の遠隔操作者の場合は、不適当な状態であることに対応して、炊飯開始操作をやり直し全自動炊飯を適正に開始することができる。また、外出中の遠隔操作者の場合は、帰宅してから対応して全自動炊飯を開始するか、今回の炊飯はあきらめて代替策を採るといった対応ができる。いずれの場合も、全自動炊飯を行わない理由ないしは採るべき措置が告知されると、無駄や間違いなく速やかに対応できる。
【0075】
上記全自動炊飯装置において、給水手段が、上水道または器体に装備した給水タンクを給水源とする、さらなる構成によれば、給水源を上水道とする場合、全自動炊飯装置自体に給水源、およびその設置スペースが不要となるので、装置が簡単かつ小型でより安価なものとなる。給水源を器体に装備した給水タンクとした場合、上水道などの外部の給水源との接続が不要でそのような接続のために場所が限られないし、場所を移しやすいので使用に便利である。
【0076】
米収納部と電気炊飯部とは平面視して器体を2つの領域にほぼ分断するように隣接配置し、器体のほぼストレートな胴部輪郭形態内における米収納部の上部の開口側から底部の出口に向かって小さくなる漏斗形状部の下にできるスペースに前記給水タンクを器体の外部から前記給水手段との接続、接続解除を伴い着脱できるように装着した、さらなる構成によれば、米収納部が有した底部の出口に向かって小さくなる漏斗形状部によって、収納している無洗米がこの出口に集まって余すことなく排出されるようにしながら、このような漏斗形状部とほぼストレートな器体の胴部輪郭形態との差によって、胴部輪郭形態内の前記漏斗形状部の下に生じるスペースを利用して給水源を装着するので、給水タンクを装備しても器体が特に大型化するのを防止することができる。また、給水タンクは器体への着脱に伴い給水手段と接続または接続解除されるので、給水タンクの着脱に際し給水手段との特別な接続、接続解除の操作が不要となる。
【0077】
米収納部の出口が、平面視して、米収納部の上部の開口に対しその1つの辺の側に偏って位置し、この方向の偏りによってできる漏斗形状部の傾斜面下のスペースに給水タンクを着脱できるように装着する、さらなる構成によれば、米収納部の出口が米収納部の上部の開口に対し大きく片寄り、この片寄りによって器体の胴部輪郭形態内にできる漏斗形状部の斜面下のスペースが、反対側のデッドスペースを無くしながら大きくなるので、器体を大きくすることなくそこに装着する給水タンクの容量を大きくすることができる。
【0078】
米搬送手段が、搬送路が米収納部の出口から米収納部の漏斗形状部の給水タンクと対面していない電気炊飯部側の傾斜面に沿って斜めに立ち上がって後、電気炊飯部の鍋への供給位置に延び、搬送路の前記斜めの立ち上がり部にスクリューを内蔵している、さらなる構成によれば、米搬送手段の搬送路が、スクリューを内蔵した米収納部の底部の出口からの立ち上がり部を有することによって、少なくとも前記出口に集まってくる米収納部内の無洗米を炊飯部への供給高さまで一旦リフトすることにより、炊飯部への供給位置まで送り付けて炊飯部に供給することができるが、特に、米のリフトを行う前記立ち上がり部が傾斜しているので、垂直な場合に比し、重力抵抗やそれによる詰まり抵抗が小さいので駆動トルクが軽減しその分小さな駆動源でよくなる。しかも立ち上がり部は米収納部の漏斗形状部の傾斜面に沿った給水タンク装着部とは別の器体の胴部内デッドスペースを有効利用して傾斜しているので、立ち上がり部の傾斜のために特別なスペースを必要とせず、器体の大型化の原因とならない利点がある。
【0079】
米搬送手段および給水手段が、それらの搬送路および給水路が、電気炊飯部の平面視して米収納部と隣接するコーナ部を経て鍋の蓋に設けた米および水の供給口に延びている、さらなる構成によれば、器体の胴部輪郭形態における電気炊飯部のコーナ部が、電気炊飯機構の丸みのある胴部輪郭形態との差からデッドスペースとなりがちで、しかも、取り扱い上や使用上で邪魔になりにくいところを利用して、搬送路および給水路を電気炊飯部に導入して供給位置まで設けられるので、装置が大型化せず、取り扱いやすく、かつ使用しやすいものとなる。
【0080】
米収納部および給水タンク部と、電気炊飯部とが断熱部で仕切られている、さらなる構成によれば、電気炊飯部での炊飯や保温時の熱が米収納部や給水タンク部に及ぶのを断熱部が防止するので、米収納部に収納された無洗米や給水タンク内の水が加熱されて劣化したり、変質したり、寿命が低下したりするようなことを回避することができる。
【0081】
給水タンクが米収納部と接触または近接して、米収納部の冷却部をなしている、さらなる構成によれば、給水タンクは収容している水によって無洗米を収納した米収納部よりも低温に保たれやすいので、米収納部に接触または近接していることによりそれに収容している無洗米を間接的に冷却して寿命が低下するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る全自動炊飯装置の1つの例示す断面図である。
【図2】図1の装置の米収納部および給水タンク部の断面図である。
【図3】図1の装置の米収納部の蓋を外して見た平面図である。
【図4】図1の装置の正面図である。
【図5】図1の装置の給水タンク側から見た側面図である。
【図6】図1の装置の蓋をした状態の平面図である。
【図7】図1の装置の電気炊飯部側からその蓋を開いて見た側面図である。
【図8】本発明の実施例に係る全自動炊飯装置の別の例を示す断面図である。
【図9】図8の装置の平面図である。
【図10】図8の装置の米搬送手段の搬送路における離接構造の変形例を離接の状態別に示す断面図である。
【図11】本発明の実施例に係る全自動炊飯装置の他の例を示す断面図である。
【図12】本発明の実施例に係る全自動炊飯装置の今1つの例を示す斜視図である。
【図13】図12の装置の電気炊飯部の開き状態を示す斜視図である。
【図14】図8の装置の変形例で米の供給量を検出する構成例を示す断面図である。
【図15】図8の装置の変形例で米収納部の冷却構造例を示す断面図である。
【図16】図8の装置の真空空間を持った米収納部の構造例を示す断面図である。
【図17】図1、図8の装置の米分散供給構造の変形例を示す断面図である。
【図18】図1、図8、図17の装置の米分散供給構造に対する比較例を示す断面図である。
【図19】図8の装置が採用する全自動炊飯方法の1つの例を示すフローチャートである。
【図20】図8の装置が採用するマニュアル炊飯を併用した全自動炊飯方法の1つの例を示すフローチャートである。
【図21】図8の装置が採用するマニュアル炊飯を併用した全自動炊飯方法の別の例を示すフローチャートである。
【図22】図21の方法を実現するための操作パネルの1つの例を示す平面図である。
【図23】給水タンク内の水の衛生性を判定して措置を促す場合の1つの例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電気炊飯部
2 無洗米
3 米収納部
3a 開口
3c 低部
3d 出口
3e 漏斗形状部
3g 1つの辺
3f、3h 傾斜面
4 水
5 給水タンク
6 給水手段
7 米搬送手段
11 器体
12、13 蓋
24 鍋
25 ワークコイル
28 制御基板
31 温度センサ
32 内蓋
33 搬送路
33a 立ち上がり部
34 スクリュー
134 ポンプ
135 モータ
41、42、43 供給口
48 投とし口
51 操作パネル
52 送受信器
54 遠隔操作器
61 自動炊飯キー
62 炊飯キー
63 液晶表示部
69 保温キー
71、78 スペース
72 凹部
74、75 接続口
79、91、92 コーナ部デッドスペース

Claims (12)

  1. 無洗米を電気炊飯部に付帯した収納部に収納しておき、炊飯開始操作によって予め設定した全自動炊飯プログラムに従い、電気炊飯部に付帯した米搬送手段および給水手段を働かせて、米搬送手段により前記収納部内の無洗米を前記炊飯部に所定量移送するのに併せ、給水手段により電気炊飯部に付帯したまたは外部の給水源から給水し、その後炊飯部を炊飯モードで働かせて炊飯を行い、炊飯終了後設定に従いそのまま、あるいは保温に移行して待機することを特徴とする全自動炊飯方法。
  2. 炊飯開始操作は、前記全自動炊飯プログラムを遂行する装置上のスイッチ操作、この装置と有線または無線で接続される外部機器からの遠隔操作の少なくとも1つである請求項1に記載の全自動炊飯方法。
  3. 炊飯開始操作によって、まず、米収納部の米の有無、給水源の有無、電気炊飯部の鍋の有無、鍋の内容物の有無、その他全自動炊飯に不適当な状態を判定し、全自動炊飯に適さない判定結果であるとき、米および水の供給を含む全自動炊飯動作を行わない請求項1、2のいずれか1項に記載の全自動炊飯方法。
  4. 全自動炊飯動作を行わないとき、操作側にその旨または、その旨と理由またはおよび採るべき措置を告知する請求項3に記載の全自動炊飯方法。
  5. 無洗米を収納する米収納部と、鍋を加熱手段により発熱させるか加熱して炊飯または、炊飯および炊飯後の保温を行う電気炊飯部と、電気炊飯部の鍋内に前記米収納部の無洗米を搬送して供給する米搬送手段と、鍋内に水を供給する給水手段と、炊飯開始操作によって予め設定されたプログラムに従い、米搬送手段と給水手段を働かせて前記米収納部の無洗米および水を鍋内に供給した後、鍋を炊飯可能な閉じ状態にしてから電気炊飯部を働かせることにより自動炊飯を開始し、炊飯が終了すると設定に従いそのまま、あるいは保温に移行して待機させる制御手段とを1つの器体に装備したことを特徴とする全自動炊飯装置。
  6. 給水手段は、上水道または器体に装備した給水タンクを給水源とする請求項5に記載の全自動炊飯装置。
  7. 米収納部と電気炊飯部とは平面視して器体を2つの領域にほぼ分断するように隣接配置し、器体のほぼストレートな胴部輪郭形態内における米収納部の上部の開口側から底部の出口に向かって小さくなる漏斗形状部の下にできるスペースに前記給水タンクを器体の外部から前記給水手段との接続、接続解除を伴い着脱できるように装着した請求項6に記載の全自動炊飯装置。
  8. 米収納部の出口は、平面視して、米収納部の上部の開口の1つの辺の側に偏って位置し、この方向の偏りによってできる漏斗形状部の傾斜面下のスペースに給水タンクを着脱できるように装着する請求項7に記載の全自動炊飯装置。
  9. 米搬送手段は、搬送路が米収納部の出口から米収納部の漏斗形状部の給水タンクと対面していない電気炊飯部側の傾斜面に沿って斜めに立ち上がって後、電気炊飯部の鍋への供給位置に延び、搬送路の前記斜めの立ち上がり部にスクリューを内蔵している請求項5〜8のいずれか1項に記載の全自動炊飯装置。
  10. 米搬送手段および給水手段は、それらの搬送路および給水路が、電気炊飯部の平面視して米収納部と隣接するコーナ部を経て鍋の蓋に設けた米および水の供給口に延びている請求項5〜9のいずれか1項に記載の全自動炊飯装置。
  11. 米収納部および給水タンク部と、電気炊飯部とは断熱部で仕切られている請求項5〜10のいずれか1項に記載の全自動炊飯装置。
  12. 給水タンクは米収納部と接触または近接して、米収納部の冷却部をなしている請求項7〜9、11のいずれか1項に記載の全自動炊飯装置。
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