JP2004008410A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動口への遊技球の連続入賞に基づいて、遊技球を変動入賞装置内に貯留し易くして、貯留した遊技球を流下させることでV入賞率を高くすることで、遊技の興趣を高めた弾球遊技機を提供する。
【解決手段】変動入賞装置は、可動翼片49,49により導入された遊技球を検出可能なカウントセンサ41と、該カウントセンサ41よりも上流側に設けられ、状態変換により遊技球を貯留可能な遊技球貯留変換装置43とを備える。また、遊技盤上の始動口に遊技球が入賞すると、前記遊技球貯留変換装置43を所定の貯留時間に亘って貯留状態に変換するとともに、可動翼片49,49を開状態に変換するように制御を行う遊技制御装置を備える。この遊技制御装置は、遊技球貯留変換装置43が貯留状態に変換している間に、遊技球が始動口へ入賞すると、遊技球貯留変換装置43の貯留状態を所定時間継続させるように制御を行う。
【選択図】  図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技者にとって不利な状態と有利な状態とに変換可能な変動入賞装置を備えた弾球遊技機に関し、特に、変動入賞装置の内部状態が変換可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を代表的な弾球遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて説明する。
パチンコ遊技機の中には、所謂羽根物と呼ばれるパチンコ遊技機がある。このパチンコ遊技機は、始動口への遊技球の入賞に基づいて、変動入賞装置の「羽根」と呼ばれる一対の可動翼片を同時に開く補助遊技を行い、可動翼片が開いた際に遊技球を変動入賞装置の内部に導入して、該遊技球が継続入賞口へ入賞すると特別遊技を行わせるというものである。この特別遊技では、例えば、可動翼片が所定回数開閉するまで、或いは所定個の遊技球が変動入賞装置に導入されて入賞するまでの何れか早い方の条件成立に基づいて1ラウンドを規制し、このラウンド中に遊技球が再度継続入賞口に入賞することを条件として次のラウンドに移行(ラウンド更新)する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のパチンコ遊技機は、遊技者が、上記のような始動口等に遊技球を連続して入賞させても、期待に反して特別な遊技価値を得ることはできない。例えば、遊技球が始動口に連続して2個入賞しても、可動翼片の回動動作が入賞1個分にされてしまうことがあり、遊技者の遊技意欲を減衰させていた。そのため、遊技者は積極的に始動口への連続入賞を狙わなくなる虞があり、遊技の興趣を損なわせていた。
【0004】
そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、始動口への連続入賞を無駄にすることなく変動入賞装置内の状態を変換できるようにして、遊技の興趣を高めることができる弾球遊技機を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技盤に取り付けられる取付基板と、該取付基板の後方に向かって突出した状態で形成され、前面を開口した凹室と、前記取付基板の前面に配置されて開閉することにより遊技球を凹室内に導入可能な可動部材と、該可動部材により凹室内へ導入された遊技球が入賞可能な一般入賞口および特別入賞口と、を具備する変動入賞装置を備え、
特別入賞口に遊技球が入賞したことにより、所定の規定に基づいて可動部材を開閉して特別遊技を行う弾球遊技機において、
前記変動入賞装置は、
該変動入賞装置に流入した遊技球が流下する通路の一般入賞口および特別入賞口よりも上流側に配置され、可動部材により導入された遊技球を検出可能な入賞球検出センサと、
該入賞球検出センサよりも上流側に設けられ、遊技球を貯留可能な貯留状態と遊技球を貯留しない非貯留状態とに変換可能な遊技球貯留変換装置とを備え、
前記遊技盤には遊技球が入賞可能な始動口を備え、
該始動口に遊技球が入賞すると、前記遊技球貯留変換装置を所定の貯留時間に亘って貯留状態に変換するとともに、可動部材を開状態に変換するように制御を行う制御手段を備え、
該制御手段は、
遊技球貯留変換装置が貯留状態に変換している間に、遊技球が始動口へ入賞すると、遊技球貯留変換装置の貯留状態を所定時間延長させるように制御を行う所定時間延長制御手段を具備していることを特徴とする弾球遊技機である。
【0006】
請求項2に記載のものは、前記変動入賞装置は、
前記特別入賞口に入賞した遊技球を検出可能な特別入賞球検出センサを設け、
前記制御手段は、
遊技球貯留変換装置の貯留状態を解除してから、前記特別入賞球検出センサによる遊技球の検出を所定時間に亘って有効とするように制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機である。
ここで、「遊技球の検出を有効とする」とは、遊技球の特別入賞口への入賞を正規な遊技における入賞であると判断することを意味する。
【0007】
請求項3に記載のものは、前記変動入賞装置は、
状態変換により遊技球を特別入賞口に向けて誘導可能であって、特別入賞口への入賞し易さを変化させるための誘導状態変化機構を設け、
前記制御手段は、
遊技球貯留変換装置の貯留状態の継続時間に基づいて、前記誘導状態変化機構の変換制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弾球遊技機である。
【0008】
請求項4に記載のものは、前記誘導状態変化機構は、
遊技球を通路に一時保持可能な保持部を備え、後続の遊技球を保持部に保持された遊技球に接触させて誘導することを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機である。
【0009】
請求項5に記載のものは、前記制御手段は、貯留時間設定用乱数値を生成し、該貯留時間設定用乱数値に基づいて遊技球貯留変換装置の貯留時間を決定するように制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の弾球遊技機である。
【0010】
請求項6に記載のものは、
前記始動口として、開閉部材の開閉状態の変換により遊技球の入賞し易さを変化可能な補助変動入賞装置を備え、
前記制御手段は、
所定条件の成立に基づき、前記補助変動入賞装置を開状態に変換可能であり、予め定められた特定遊技状態の発生に基づき、少なくとも前記補助変動入賞装置の開状態変換時間を延長する制御を行う補助変動入賞装置制御手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の弾球遊技機である。
【0011】
ここで、「予め定められた特定遊技状態の発生」とは、遊技中に変化する遊技状態のうち特定の遊技状態に関して、この特定遊技状態となるための条件が成立したことを示す。具体的には、例えば、特別入賞時に行われる大当たり抽選において大当たりが確定したことや、遊技盤上に設けられた普通図柄始動ゲートに遊技球が通過して開始するゲームにおいて、当たりとなったこと等を示す。
【0012】
請求項7に記載のものは、前記制御手段は、
遊技球の始動口入賞への入賞検出に基づいた変換条件の成立回数を所定数まで記憶可能な始動口入賞記憶手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の弾球遊技機である。
【0013】
請求項8に記載のものは、前記制御手段は、
外部からの電源が遮断された際に、始動口入賞記憶手段に記憶された始動記憶状態情報と、遊技球貯留変換装置の変換状態を記録した貯留装置状態情報とを記憶可能なバックアップ手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、代表的な弾球遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤の正面図、図2は変動入賞装置の正面図、図3は内部構造を説明するため一部を切り欠いて示した変動入賞装置の斜視図である。
【0015】
図1に示すように、パチンコ遊技機の遊技盤1は、表面にガイドレール等の区画部材2により区画された遊技領域3を形成し、該遊技領域3内において、ほぼ中央には変動入賞装置4を配設して、該変動入賞装置4の下方には、第1始動口5及び第2始動口6を、左右には普通図柄始動ゲート7,7を配設している。また、この遊技領域3内には、この他に、一般入賞具8…、遊技球の流下方向を変える風車9…や障害釘(図示せず)、発光により各種の装飾表示を行うランプ・LED10,10、及び入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口11が設けられている。そして、第1始動口5および第2始動口6は、入賞した遊技球を検出する第1始動口センサ12および第2始動口センサ13を備えている(図9参照)。
【0016】
なお、上記した各始動口5,6は、入賞した遊技球を遊技盤1上に流下させずに回収するタイプとしたが、これに限らず、入賞後も入賞球が遊技盤1上を流下できるように、通過ゲートタイプの始動口としてもよい。
【0017】
また、第2始動口6は、普通電動役物15と、普通図柄表示器16と、普通図柄記憶表示器17…とを一体化して、本発明における補助変動入賞装置を構成している。そして、普通電動役物15は、本発明における開閉部材に相当するものであり、普通電動役物ソレノイド18(図9参照)への通電により、第2始動口6への入口を拡開するように変換して遊技球の入賞し易さを変化可能にしている。また、普通図柄表示器16は、数字や簡単なアルファベット等を1つ表示可能であり、本実施形態では7セグメントLEDを用いている。そして、普通図柄表示器16の左右に配置された普通図柄記憶表示器17…は、遊技球が普通図柄始動ゲート7,7を通過した回数の記憶情報をLEDの点灯個数等により表示するものである。なお、上記した普通図柄始動ゲート7,7の通過回数は、普通図柄記憶として、例えば最大4回分を限度として記憶される。また、普通電動役物15の変換条件については、後で詳細に説明する。
【0018】
変動入賞装置4は、図2に示すように、遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板21に正面から見て略壷状(倒凸状)の開口部22を開設している。また、この変動入賞装置4は、該開口部22の開口縁の左右に球侵入防止壁23,23を前方に突設するとともに、開口部22の上方に庇部24を突設し、さらに後述の可動翼片49,49により庇部24の両下端と左右の球侵入防止壁23,23の上端との間を塞ぐことで、上記開口部22の周囲を覆う構成を備えている。このようにして、変動入賞装置4は、可動翼片49が閉状態の時に、遊技盤1の上方から流下してくる遊技球が内部に導入されるのを妨げる構造を有している。
【0019】
そして、庇部24には、始動口入賞記憶表示器27…が設けられている。この始動口入賞記憶表示器27…は、LEDの点灯個数などにより始動口へ遊技球が入賞した回数の記憶情報を表示するものである。なお、始動口への遊技球入賞回数は、始動記憶状態情報として、後述の遊技制御装置80(本発明における始動口入賞記憶手段として機能)に記憶される。
【0020】
また、変動入賞装置4は、開口部22の下縁部分の中央に継続入賞口(V入賞口)29を設け、該継続入賞口29の左右に一般入賞口30(ハズレ穴)を設けている。継続入賞口29は、本発明における特別入賞口に相当し、入賞した遊技球を検出する継続入賞口センサ31(本発明における特別入賞球検出センサに相当)を備え、一般入賞口30は、入賞した遊技球を検出する一般入賞口センサ32(図9参照)を備えている。そして、この変動入賞装置4の取付基板21の裏側には、後方からケース33を取り付けて前面が前記開口部22となる凹室34を形成してある。
【0021】
上記開口部22の上方の取付基板21には、上入口37が開設されている。そして、この上入口37と庇部24との間には、ドットマトリクス状のLED等により構成した可変表示装置40を配設してある。この可変表示装置40は、例えば、「7」等の数字や「V」等の文字を表示識別情報として表示する。また、可変表示装置40の下縁には後方に向けて僅かに下り傾斜した上棚板38を設けて上入口37を区画してある。さらに、この上入口37の奥には、左カウントセンサ41aと右カウントセンサ41bからなる一対のカウントセンサ41(本発明における入賞球検出センサに相当)を上棚板38の後端縁に臨ませて設け、変動入賞装置4内に導入した遊技球をカウントセンサ41が検出して、この検出信号を出力できるように構成されている。
【0022】
そして、図4に示すように、このカウントセンサ41の上方であって、カウントセンサ41よりも上流側に位置する遊技球の通路42には、変動入賞装置4に流入した遊技球を変動入賞装置4内に一時的に貯留(停溜)するための遊技球貯留変換装置43が備えられている。本実施形態における遊技球貯留変換装置43は、球止めソレノイド44のプランジャに仕切板45を固定している。そして、球止めソレノイド44を伸縮して仕切板45を前後にスライドさせることによって、変動入賞装置4内に形成された遊技球の通路、具体的には上入口37からカウントセンサ41までの遊技球通路42を遮断して遊技球を貯留する貯留状態に変換したり、あるいは遊技球通路42を開放して貯留状態時に貯留された遊技球を流下させる開放状態(すなわち、遊技球を貯留しない非貯留状態)に変換したりできるように構成されている。さらに、この遊技球貯留変換装置43は、貯留装置状態検出センサ46を設けており(図9参照)、遊技球貯留変換装置43が貯留状態であるか、あるいは開放状態(非貯留状態)であるか等を検出できるように構成されている。
【0023】
上記した球止めソレノイド44は、プランジャをスプリングにより伸長させる方向へ付勢しており、球止めソレノイド44が消磁した状態では、プランジャをスプリングの付勢力により伸長している。したがって、この球止めソレノイド44の消磁状態においては、遊技球貯留変換装置43の仕切板45は、遊技球の通路42の側面から外れた状態になり、上記通路42を開放する。一方、球止めソレノイド44の励磁状態においては、遊技球貯留変換装置43の仕切板45は、遊技球の通路42に引き出されて横切る状態になり、通路42を遮断する。また、この遊技球貯留変換装置43の仕切板45は、上記貯留状態の際にはカウントセンサ41の開口部を上から覆って塞ぎ、カウントセンサ41の手前で遊技球を貯留する。したがって、この仕切板45は、可動翼片49により変動入賞装置4内へ導入された遊技球をカウントセンサ41に検出させずに貯留することができる。この遊技球貯留変換装置43の状態変換のタイミングについては、後述する動作にて詳細に説明する。
【0024】
なお、遊技球貯留変換装置43は、上記した仕切板引き出しタイプに限らない。例えば、上入口37周辺を中心軸にして上棚板38を回動可能とし、ソレノイド等の駆動源を用いて後端縁を上昇させ、通路42を遊技球が通らない程度に徐々に狭くして、遊技球を挟み込むことで貯留状態に変換し、後端縁を降下させて開放状態に変換するタイプでもよい。あるいは、上入口37からカウントセンサ41までの通路42の途中に、遊技球を吸着可能な電磁石を設け、この電磁石を励磁して通過中の遊技球を吸着することで貯留状態に変換し、電磁石を消磁して遊技球を離脱させることで開放状態(非貯留状態)に変換する遊技球貯留変換装置であってもよい。
【0025】
取付基板21の前面であって上入口37および可変表示装置40の左右の位置には、羽根状を有する一対の可動翼片49,49が、取付基板21の上部に突設された庇部24と球侵入防止壁23,23の上端との間に配置され、遊技盤1に対して垂直な支軸50,50を中心に回動可能な状態で支持されている。これらの可動翼片49,49は、本発明における可動部材に相当し、各支軸50,50の後端に図示しないクランク部材を介して、可動翼片開放ソレノイド51,51のプランジャを接続している。また、可動翼片49は、遊技盤1の前面を覆うガラス板48との間隔を、遊技球の大きさよりも狭くするように厚みを持たせて構成されている。したがって、この可動翼片49,49は、開状態になって遊技球を変動入賞装置4内に導入する際に、遊技球がガラス板48と可動翼片49との間の空間に挟まって滞留しないようにしてある。なお、可動翼片開放ソレノイド51,51のプランジャは、スプリングにより付勢されている。
【0026】
両方の可動翼片開放ソレノイド51,51が消磁した状態では、スプリングの付勢力によりプランジャは伸びた状態になるので、可動翼片49,49は、図2に実線で示すように、閉じた状態、すなわち凹室34内に遊技球を受け入れることがなく、遊技者にとって不利な状態を形成する。この不利状態から可動翼片開放ソレノイド51,51を励磁すると、プランジャがスプリングの付勢力に抗して縮む方向へ直線的に移動し、クランク部材がプランジャの直線運動を回転運動に変換して支軸50,50を回転させるので、可動翼片49,49は、上端を外側に向けて回動する。例えば、両方の可動翼片開放ソレノイド51,51を励磁すれば、両方の可動翼片49,49は、図2に点線で示すように、上端を左右外側に向けて回動して逆「ハ」字状に開く。したがって、可動翼片49,49は、遊技球を変動入賞装置4内に容易に受け入れて、上入口37や上棚板38等を通じて凹室34内の継続入賞口29や一般入賞口30に入賞させ易い状態、すなわち、遊技者にとって有利な状態に変換する。この有利状態から、可動翼片開放ソレノイド51,51を再び消磁すると、スプリングの付勢力により支軸50,50が戻り回転し、可動翼片49,49は上端を内側に向けて戻り回動して上記した不利状態に戻る。
【0027】
そして、上記した凹室34内には、変動入賞装置4内に導入した遊技球の誘導路を形成する誘導路形成機構52が設けられている。この誘導路形成機構52は、変動入賞装置4内の遊技球を誘導可能な誘導部材53,53と、変動入賞装置4内を流下する遊技球を貯留可能な2枚の球貯留羽根部材54,54とを備えている。
【0028】
詳細に説明すると、誘導路形成機構52は、図5に示すように、カウントセンサ41の下に略三角ブロック状の上振り分け部材55を配設し、該上振り分け部材55の上頂部55aを左右に傾斜させた状態で後方へ向けて僅かに下り傾斜させ、上頂部55aの後端縁に、下縁部分を上頂部55aの後端縁と略同一高さにした中入口56を開口し、該中入口56を、上振り分け部材55の背面に設けた後球通路57を通じて、上振り分け部材55の下方に開口した排出口58と連通させている(図2参照)。
【0029】
上振り分け部材55の左右両脇には、本発明の誘導状態変化機構に相当する一対の誘導部材53,53が設けられている。この誘導部材53は、円盤状の部材、例えば、透明なプラスチック製の板材により構成されており、表面53aを正面に向けた状態、すなわち遊技者側に向けた状態で配置し、該表面53aにシール貼付や印刷、あるいは凹凸形成等によって絵柄60…を記載している。この絵柄60は、例えば、図5の模式図に示すように、「チョキ」、「パー」の2種類で構成されている。この「チョキ」の絵柄60を記した表面53aの外周縁部分には、後端を中入口56の直前まで延在させた板状のガイド部61が後向きに設けられている。また、「パー」の絵柄60を記載した箇所の裏側には、略U字状の保持部62が開口部を外側に向けた状態で設けられており、遊技球が丁度1個保持できる程度の窪みを形成している。なお、絵柄60は、図6に示すように、「グー」を加えて3種類で構成されてもよい。この「グー」の絵柄60を記載した表面53aの裏側は空部であり、ガイド部や窪み状の保持部等の特別な部材は何も形成されていない。
【0030】
誘導部材53は、3つの絵柄60…を組み合わせ、各絵柄60…を120度位相をずらして表面53aに配置している。さらに、この誘導部材53は、これらの絵柄60…に合わせて、ガイド部61や保持部62を備えている。本実施形態においては、左右の各誘導部材53,53は、図5に示すように、左側の誘導部材53には「パー」、「パー」、「チョキ」の組み合わせの絵柄60…を記載して、2つの保持部62と1つのガイド部61を備えている。また、右側の誘導部材53には、「パー」、「チョキ」、「チョキ」の組み合わせの絵柄60…を記載して、1つの保持部62と2つのガイド部61を備えている。そして、保持部62を上頂部55aの下端に位置するように左右の誘導部材53,53を配置すれば、誘導部材53,53は、同時に2個の遊技球を保持可能な状態となる。また、上記誘導部材53,53のうち、右側の誘導部材53を時計回りに、左側の誘導部材53を反時計回りにそれぞれ120度回転すれば、この誘導部材53,53は、1個の遊技球を保持可能な状態となる。
【0031】
そして、誘導部材53は、図7に示すように、裏面中心に回転軸64を後方から軸着して回転可能に支持されており、この回転軸64にステッピングモータ等の誘導部材回動モータ65の出力軸を接続する。さらに、この回転軸64は、誘導部材53の表面53a上に配置された絵柄60の位置、すなわち誘導部材53裏側のガイド部61および保持部62の位置に合わせて、回転軸64の外周面から3つの誘導部材位置検出部66…を120度間隔で突設している。また、回転軸64の下方には、誘導部材位置検出センサ67が設けられており、回転軸64の回転に伴って移動する誘導部材位置検出部66を検出することによって、誘導部材53の位置を検出できるように構成されている。本実施形態では、いずれかの誘導部材位置検出部66が誘導部材位置検出センサ67の位置に移動すると、この誘導部材位置検出部66の位置に合わせて配置された絵柄60が回転中心の下方に位置し、この位置から左右に120度移動した位置に他の絵柄60がそれぞれ配置するようになる。
【0032】
また、誘導部材53の前方には、装飾人形70がそれぞれ設けられている。装飾人形70は、肩部分の斜め上方に誘導部材53の表面53aの一部分を臨ませており、3つ記載された絵柄60のうちの1つを遊技者側(前側)から視認可能としている。
【0033】
したがって、誘導部材回動モータ65を駆動(ON)して誘導部材53を回動すると、ガイド部61および保持部62が移動するとともにすべての絵柄60…が回転軸64を中心にして移動し、装飾人形70の肩付近で、3つのうち1つの絵柄60だけが可視表示されて、装飾人形70同士があたかもジャンケン遊技を行っているように見える。そして、誘導部材位置検出センサ67がいずれかの誘導部材位置検出部66を検出してON状態となるタイミングで、誘導部材回動モータ65を停止(OFF)し誘導部材53の回転を停止すると、誘導部材53は、検出された誘導部材位置検出部66に対応する絵柄60を回転中心の下方に配置し、他の2つの絵柄60を左右120度移動した位置に配置した状態で停止する。そして、この誘導部材53の停止角度(位置)に応じて絵柄60の表示態様が異なるとともに、ガイド部61および保持部62の停止位置が異なり、遊技球を特別入賞口である継続入賞口29に向けて誘導可能にしたり、あるいは遊技球を誘導部材53で貯留可能な状態にしたりして、継続入賞口29への入賞し易さの度合いを変化させることができる。なお、ガイド部61および保持部62の停止位置を変化させた場合の遊技球の流れや、遊技中の誘導部材53の挙動については、後で詳しく説明する。
【0034】
さらに、誘導部材53の下方には、図3に示すように、下振り分け部材71が設けられている。この下振り分け部材71は、頂部を排出口58の前方下側に位置するとともに、左右に向けて緩やかに下り傾斜した構成を有している。この下振り分け部材71の頂部のやや下方からは、前方に向けて延在したV入賞路(継続入賞路)72が設けられている。このV入賞路72は、凹室34に形成された底面73と同様に前方に向けて緩やかに下り傾斜し、凹室34の底面73よりも僅かに隆起して、遊技球1個分の幅を有する直線状の通路を形成している。そして、その前端縁(傾斜下端縁)には継続入賞口29が上向きに開口している。
【0035】
また、上記した装飾人形70の前方には、門扉状の球貯留羽根部材54,54がそれぞれ設けられている。この球貯留羽根部材54,54は、表面から見て左下隅(左側の球貯留羽根部材54)あるいは右下隅(右側の球貯留羽根部材54)に遊技球が通過可能な切り欠きを備えると共に、表面下部に球貯留突部74…を設けており、支軸75,75を底面73に嵌着して回動可能に支持されている。
【0036】
該支軸75,75の下端には、ピニオンギアおよびラックギア(いずれも図示せず)を介して球貯留ソレノイド77,77(図9参照)が接続されている。この球貯留ソレノイド77は、プランジャをスプリングにより突出量が短くなる方向に付勢している。
【0037】
したがって、球貯留ソレノイド77が消磁した状態では、球貯留羽根部材54は、図2及び図3に示すように、表面を前側(遊技者側)に向けて開いた状態となり、装飾人形70の下半分を前方から覆う。この開状態から球貯留ソレノイド77を励磁すると、プランジャは、スプリングの付勢力に抗して伸びる方向に直線的に移動し、ラックギアおよびピニオンギアを介して支軸75を回転させるとともに、球貯留羽根部材54の自由端をV入賞路72に向けて回動させ、図8に示すように、表面がV入賞路72の延在方向にほぼ平行になるまで、略90度回動して閉状態となる。
【0038】
この閉状態では、球貯留羽根部材54,54の表面に設けた球貯留突部74…は、互いに向き合って遊技球を貯留し得る状態になるとともに、V入賞路72上に位置する。したがって、遊技球がV入賞路72上をその上流端から前方に向かって転動すると、この遊技球は、球貯留突部74…に当接して保持される。そして、球貯留ソレノイド77を再び消磁すると、プランジャは、スプリングの付勢力によって戻り移動するとともに、球貯留羽根部材54の自由端も戻り回動して、上記した開状態に戻り、保持していた遊技球をリリース(自然流下)する。
【0039】
次に、上記した変動入賞装置4内における遊技球の流れについて、誘導部材53または球貯留羽根部材54の状態を場合分けしながら説明する。
【0040】
図3に示すように、開状態の可動翼片49,49上に遊技球が流下してくると、この遊技球は可動翼片49,49の上面の下り傾斜に沿って上棚板38まで流下する。そして、遊技球は、上棚板38上を後方に向かって転動し、上入口37を通過する。上棚板38の後縁を過ぎたとき、仕切板45が遊技球の通路42を遮断して遊技球貯留変換装置43が貯留状態に変換している場合には、遊技球は、カウントセンサ41よりも上方の通路42にて流下を止められて貯留される。
【0041】
したがって、可動翼片49,49が複数回開状態となって、複数個の遊技球が変動入賞装置4の中に導入された場合、遊技球貯留変換装置43が貯留状態のままであれば、変動入賞装置4は、複数個の遊技球を通路42の中に貯留することができる。
【0042】
また、この変動入賞装置4は、上入口37から後方に通路42を延在させており、この通路42に遊技球を貯留するので、遊技者は、上入口37の前方から貯留された遊技球を見て確認することができる。そして、遊技者は、この遊技球の貯留状態を確認することによって、今後の遊技進行の展開に期待しながら遊技を続行することができる。したがって、遊技の興趣を一層高めることができる。
【0043】
そして、仕切板45が通路42を開放して遊技球貯留変換装置43が開放状態に変換すると、遊技球は通路42内に貯留されずに流下し続ける。このとき、貯留されていた遊技球が複数であれば、一度に複数の遊技球が変動入賞装置4を流下することになる。貯留状態から解放された遊技球は、左右何れかに寄せられて左カウントセンサ41aあるいは右カウントセンサ41bの何れかを通過し、上振り分け部材55の上頂部55aに落下する。この落下した遊技球は、上頂部55aの下り傾斜面に衝突し、高い確率で左右何れかの方向に振り分けられる。
【0044】
この振り分けられた遊技球の挙動は、誘導部材53の状態、詳しくは、上頂部55aの下端付近の位置であって、遊技球が転動しようとする位置、すなわち遊技球転動位置の状態によって異なる。ここで、誘導部材53の位置に関して場合分けをして遊技球の流れを説明する。
【0045】
まず、遊技球の振り分けられた方向の装飾人形70の肩付近から、「チョキ」の絵柄60が可視表示されていた場合、誘導部材53は、回動することによりガイド部61を遊技球転動位置に配置して、ガイド部61と上頂部55aの斜面とで略L状の窪みを形成し、該窪みと中入口56とを連通させる。したがって、上記遊技球は、誘導部材53の方向への流下をこのガイド部61により阻止されるとともに、後方に転動して中入口56に流入する。中入口56に流入した遊技球は、後球通路57内を落下して排出口58から排出され、前方(遊技者側)に向けて流出する。このとき遊技球は、後球通路57内を落下することにより付勢されているので、下振り分け部材71上を通過してV入賞路72に達し、このV入賞路72上を継続入賞口29に向けて移動する。
【0046】
また、遊技球の振り分けられた方向の装飾人形70の肩付近から、「パー」の絵柄60が可視表示されていた場合には、誘導部材53は、遊技球転動位置に保持部62を、上頂部55aに向かって開口するように配置し、保持部62の内面の一部と上頂部55aの傾斜面とを面一に位置させて遊技球を保持可能な状態になる。このような誘導部材53の配置状態で、遊技球が上頂部55aの傾斜面を転動すると、この遊技球は、図6に示すように、保持部62により受け止められて収納され、球面を通路に臨ませた状態で保持される。
【0047】
保持部62に保持された遊技球は、誘導部材53が回転して保持部62の開口部が下方に傾いた時点で保持部62から転出する。このとき、誘導部材53が、保持部62を凹室34の中心寄りにて上から下へ移動させるように回転した場合、例えば、右側の誘導部材53が反時計回りに回転した場合、保持部62内の遊技球は、凹室34の中心に向かって転出し、下振り分け部材71上に落下する。下振り分け部材71上に落下した遊技球は、下振り分け部材71の下り傾斜面に衝突して、そのままV入賞路72に達する可能性もあるが、高い確率で左右の何れかの方向に振り分けられる。この振り分けられた遊技球は、球貯留羽根部材54の切り欠きを通り、底面73上を前方(遊技者側)に向けて流下する。
【0048】
一方、誘導部材53が、保持部62を凹室34の外側寄りにて上から下へ移動させるように回転した場合、例えば、右側の誘導部材53が時計回りに回転した場合、保持部62内の遊技球は、凹室34の外側に向かって転出し、凹室34の底面73に落下する。
【0049】
そして、遊技球が保持部62に保持されている間に、この保持部62に向かって後続の遊技球が転動してきた場合、この後続の遊技球は、保持されている遊技球の通路に臨ませた表面に接触することによって誘導部材53の方向へ流下することを阻止される。そして、後続の遊技球は、保持状態の遊技球によって後方へガイドされ、中入口56へ向かって転動する。この後続の遊技球は、後球通路57内を通過してV入賞路72に達し、このV入賞路72上を継続入賞口29に向けて移動する。
【0050】
このように、誘導部材53は、遊技球を通路に一時保持可能な保持部62を備え、後続の遊技球を保持部62に保持された遊技球に接触させて誘導するので、遊技球保持の有無により変動入賞装置4内の状態を変化させることができる。したがって、遊技者は、より積極的に変動入賞装置4への入賞を図るようになり、遊技の興趣を一層高めることができる。
【0051】
なお、図6に示す「グー」の絵柄60が遊技球の振り分けられた方向の装飾人形70の肩付近から可視表示されていた場合には、上頂部55aの下端の遊技球転動位置には、遊技球の左右方向への流下を阻止するガイドや保持部62が存在しない。したがって、上振り分け部材55を流下した遊技球は、誘導部材53の裏側を通過して凹室34の底面73上に落下し、球貯留羽根部材54の切り欠きを通り、底面73の上面を前方(遊技者側)に向けて流下する。
【0052】
次に、球貯留羽根部材54,54の変換状態が異なった場合の遊技球の流れを説明する。図8に示すように、球貯留羽根部材54,54が閉じた状態では、球貯留羽根部材54の球貯留突部74は、互いに向き合った状態でV入賞路72上に位置する。この状態で、排出口58から排出された遊技球は、高い確率で球貯留突部74に当接して球貯留羽根部材54により保持される(貯留される)。そして、球貯留羽根部材54が遊技球を保持した状態では、排出口58から排出された後続の遊技球は、保持された遊技球に衝突し、下振り分け部材71の下り傾斜面に沿って左右に振り分けられる。この振り分けられた遊技球は、凹室34の底面73上を前方に向けて流下し、高い確率で一般入賞口30に入賞する。一方、保持された遊技球は、球貯留羽根部材54が開くことにより、その保持が解かれる。この保持が解かれた遊技球は、V入賞路72上に位置しているので、図3に示すように、自重により前方に向けて転動し、非常に高い確率で継続入賞口29に入賞する。
【0053】
また、球貯留羽根部材54が開いたままの状態では、遊技球は、貯留されることなくV入賞路72あるいは底面73を転動する。
【0054】
次に、パチンコ遊技機の制御系について説明する。図9は、パチンコ遊技機に備えられる制御系の一部を示す構成図で、主として、遊技制御装置80を中心とする制御系統部分をブロック構成図として示したものである。なお、本実施形態における遊技制御装置80が本発明における制御手段に相当する。
【0055】
遊技制御装置80は、遊技を統括的に制御する主制御装置として機能し、図示するように、遊技制御を司るCPU、遊技制御のためのプログラム等を記憶しているROM、および遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAM、インターフェース、クロック信号を発生するクロック回路等から構成される。
【0056】
遊技制御装置80は、各種検出装置(第1始動口センサ12、第2始動口センサ13、誘導部材位置検出センサ67、カウントセンサ41、継続入賞口センサ31、一般入賞口センサ32、普通図柄始動ゲートセンサ81、貯留装置状態検出センサ46)からの検出信号を受けてRAM82に記憶し、大当たり遊技等、種々の処理を行う。なお、第1始動口センサ12および第2始動口センサ13からの検出信号およびその検出回数は、本発明における始動記憶状態情報として、また、貯留装置状態検出センサ46からの検出信号は、本発明における貯留装置状態情報として、RAM82に記憶される。そして、遊技制御装置80は、各種制御装置(排出制御装置(図示せず)、装飾制御装置83、音制御装置84)の他、誘導部材回動モータ65、球貯留ソレノイド77、可動翼片開放ソレノイド51、普通電動役物ソレノイド18、球止めソレノイド44等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0057】
排出制御装置は、遊技制御装置80からの賞球指令信号または図示しないカード球貸ユニットからの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。
【0058】
装飾制御装置83は、CPU、ROM、RAM、インターフェース等から構成され、遊技制御装置80からの装飾制御指令信号(制御データ)に基づいて、ランプ・LED10等の装飾発光装置を制御する。
【0059】
音制御装置84は、スピーカ84aからの効果音出力を制御する。
【0060】
また、電源供給装置85は、DC5V生成回路86等の電圧変換回路、停電検出回路87、バックアップコンデンサ88等から構成される。
【0061】
電圧変換回路は、各種装置の駆動に適した電圧に変換する回路である。例えば、各種センサ(カウントセンサ41、始動口センサ12,13等)へ向けて12V電圧が供給され、遊技制御装置80や排出制御装置等の各制御装置に向けて5V電圧が供給される。
【0062】
停電検出回路87は、停電発生を検出する回路であり、電源電圧が所定電圧以下へ低下することを監視する。停電発生時において、停電検出回路87からは、遊技制御装置80のCPU、装飾制御装置83のCPU等に停電検出信号の送信がなされる。なお、停電時には、電圧の高い電源から順に、所定電圧の供給ができなくなっていくことになるので、停電検出回路87による停電検出後もしばらくの間は、センサ用の12V電圧、制御装置用の5V電圧は供給され続け、各種センサや各種制御装置は、動作を続けることになる。
【0063】
バックアップコンデンサ88は、停電発生時に、遊技制御装置80のRAM82及び装飾制御装置83のRAMにバックアップ電源を供給するものである。
【0064】
このような電源供給装置85と接続することにより、遊技制御装置80のRAM82は、本発明におけるバックアップ手段として機能し、外部電源遮断時においても、記憶した情報を保持することができる。なお、本実施形態では、遊技制御装置80内にバックアップ手段を備えたが、これに限らない。例えば、RAM82に外部記憶装置(例えば、ハードディスク)を電気的に接続して、遊技制御装置80がRAM82に記憶した情報を定期的に外部記憶装置へ記憶させて上記情報のバックアップ手段としてもよい。
【0065】
このように、遊技制御装置80は、外部からの電源が遮断された際に、始動口入賞記憶手段に記憶された始動記憶状態情報と、遊技球貯留変換装置43の変換状態を記録した貯留装置状態情報とを記憶可能なバックアップ手段としてのRAMを備えているので、停電等の外部電源遮断が生じたために、可動翼片49,49が開状態となる条件の成立や遊技球貯留変換装置43の貯留状態など、遊技者が外部電源遮断の直前に獲得していた遊技価値を逃がしてしまうことを防止することができる。
【0066】
なお、遊技制御装置80から、各種従属制御装置としての排出制御装置、装飾制御装置83、および音制御装置84への通信は、遊技制御装置80からそれら従属制御装置に向かう単方向通信のみが許容されるようになっている。これにより、遊技制御装置80に従属制御装置側から不正な信号が入力されることを防止することができる。また、本実施形態では、パチンコ遊技機に備えられる制御装置を、主制御装置である遊技制御装置80と各種従属制御装置とに分割したが、1つの制御装置により全ての制御を行うようにしてもよい。
【0067】
次に、上記した構成を有する本実施形態の動作について説明する。
【0068】
まず、遊技開始前の状態について説明すると、遊技制御装置80は、誘導部材回動モータ65を駆動(ON)して誘導部材53,53とともに誘導部材位置検出部66…を回動する。そして、誘導部材位置検出センサ67が誘導部材位置検出部66を検出したならば、誘導部材位置検出センサ67から送信される検出信号に基づいて、遊技制御装置80は、誘導部材回動モータ65を所定時間(停止時間)に亘って停止する(図7(c)参照)。すると、誘導部材53の表面53aに記載されたいずれかの絵柄60が可視表示され、この絵柄60に対応したガイド部61あるいは保持部62が遊技球転動位置に配置される。停止時間が経過すると、遊技制御装置80は、再び誘導部材回動モータ65を駆動して、次に誘導部材位置検出センサ67からの検出信号を受信するまで誘導部材53を回動し続ける。このように、遊技制御装置80は、誘導部材53を一時停止しながら回動させて状態を変換させる。なお、本実施形態においては、図5に示すように、左側の誘導部材53は、反時計回りに回動し、右側の誘導部材53は時計回りに回動して、絵柄60、ガイド部61および保持部62を上振り分け部材55の周辺で下から上へ移動させている。
【0069】
上記のように誘導部材53を回動させた状態で遊技球を発射装置(図示せず)から発射すると、遊技球は、区画部材2に沿って案内されて遊技領域3の上部に達した後、障害釘や風車9により方向を変えながら遊技領域3内を流下する。この遊技球が一般入賞具8…、第1始動口5、第2始動口6に入賞した場合には所定の賞球が得られ、何れにも入賞しなかった場合には、この遊技球はアウト口11から回収される。
【0070】
また、遊技球が普通図柄始動ゲート7を通過した場合、遊技制御装置80は、その通過に基づいて補助変動表示ゲームを開始する。この補助変動表示ゲームにおいて遊技制御装置80は、普通図柄に関する乱数を生成および抽出し、普通図柄表示器16で識別情報(所謂普通図柄)を所定時間変動させる。そして、停止表示時における普通図柄が当たりの図柄であった場合、例えば数字の「7」であった場合に、遊技制御装置80は、普通電動役物15を所定の開放時間(例えば1秒間)に亘って開放して、第2始動口6への入賞が容易になるように状態変換させる。なお、上記した補助変動表示ゲームの実施中に遊技球が新たに普通図柄始動ゲート7,7を通過した場合は、遊技制御装置80は、普通図柄始動記憶として、例えば最大4回分を限度として補助変動表示ゲームの実施予定数を記憶して、普通図柄記憶表示器17…に表示する。
【0071】
遊技球が第1始動口5に入賞すると、第1始動口センサ12が遊技球の入賞を検出し、第2始動口6に入賞すると、第2始動口センサ13が遊技球の入賞を検出して、各検出信号を遊技制御装置80に送信する。なお、後述するように、各始動口への入賞は、可動翼片49,49の開状態への変換条件である。そして、遊技制御装置80は、始動口への遊技球入賞回数、すなわち可動翼片49,49の開状態変換条件の成立回数を所定数(例えば、4つ)まで記憶し、始動口入賞記憶表示器27…のLEDを点灯させて表示する。
【0072】
このように、遊技制御装置80は、遊技球の始動口入賞への入賞検出に基づいた変換条件の成立回数を所定数まで記憶可能な始動口入賞記憶手段として機能するので、始動口に連続入賞したとしても、所定回数までは確実に可動翼片49,49を開状態にするように制御することができる。したがって、遊技者は、変動入賞装置4への遊技球の導入を期待しながら、遊技を続行することができる。
【0073】
そして、上記した両始動口センサ12,13からの検出信号に基づき、遊技制御装置80は、図10に示すように、可動翼片開放ソレノイド51や継続入賞口センサ31等の各種制御対象を制御する。
【0074】
まず、遊技制御装置80は、可動翼片開放ソレノイド51を励磁して可動翼片49,49を逆「ハ」字状に開かせる補助遊技を行う。具体的には、遊技制御装置80は、この補助遊技において、例えば、第1始動口5に遊技球が入賞した場合には、閉状態の可動翼片49,49を所定時間(例えば0.3秒間)だけ1回開状態に変換し、第2始動口6に遊技球が入賞した場合には、上記した変換動作を2回行う。なお、図10(a)においては、第1始動口5に入賞した場合を図示しており、1回の第1始動口5センサのON信号に対して、可動翼片開放ソレノイド51を1回だけON状態にしている。
【0075】
また、遊技制御装置80は、上記可動翼片開放ソレノイド51を励磁すると同時に、球止めソレノイド44を励磁して遊技球貯留変換装置43を所定の貯留時間A(例えば、2秒間)に亘って貯留状態に変換する。この貯留時間は、入賞する始動口によって異なる時間に設定してもよい。例えば、遊技制御装置80は、第1始動口5に入賞した際の貯留時間よりも第2始動口6に入賞した際の貯留時間の方が長くなるように制御を行ってもよい。
【0076】
さらに、遊技制御装置80は、継続入賞口センサ31を入賞検出可能な状態にして(図10(a)参照)、この後の継続入賞口への遊技球入賞を、言い換えると継続入賞口センサ31による遊技球の検出を、遊技上有効な入賞(正規な遊技における入賞)と判断する。すなわち、遊技制御装置80は、継続入賞口センサ31を有効な状態にする制御を行なう。この継続入賞口センサ31の遊技球検出可能な時間(継続入賞口センサ有効時間)は、遊技制御装置80が始動口センサ12,13からの入賞検出信号を受信した時を始期として、所定時間T(例えば、3秒)に亘って継続する。
【0077】
なお、継続センサを有効状態にするタイミングは、上記始動口センサ12,13からの入賞検出信号の受信時に限らない。例えば、遊技制御装置80は、図10(b)および(c)に示すように、遊技球貯留変換装置43の貯留状態を解除した後に、継続入賞口センサ31を入賞検出可能な状態(有効な状態)に変換し、所定時間B(例えば、1秒)に亘ってこの有効状態を継続するようにしてもよい。要は、球止めソレノイド44が消磁して遊技球貯留変換装置43の貯留状態が解除されてから所定時間(有効時間)に亘って継続入賞口センサ31が有効状態、すなわち遊技球を検出可能な状態に変換すればよい。
【0078】
上記した補助遊技において、遊技球貯留変換装置43が貯留状態に変換し、可動翼片49,49が開いている間に、遊技球が変動入賞装置4内に導入されると、遊技球は、遊技球貯留変換装置43により変動入賞装置4内の遊技球の通路42、詳しくは、通路42のうちカウントセンサ41の手前で貯留される。そして、遊技球貯留変換装置43が貯留状態に変換してから所定の貯留時間A(例えば、2秒)が経過すると、遊技制御装置80は、球止めソレノイド44を消磁して、遊技球貯留変換装置43の貯留状態を解除する。すると、貯留されていた遊技球は、変動入賞装置4内の通路を再び流下し始めて、カウントセンサ41を通過して上振り分け部材55の上頂部55aに落下して、左右いずれかに振り分けられる。
【0079】
なお、本実施形態においては、図10(c)に示すように、始動口入賞検出信号に基づいて球止めソレノイド44が励磁され、遊技球貯留変換装置43が貯留状態に変換している間に、発射装置から新たに発射された遊技球が始動口5,6に入賞して、新たな始動口入賞検出信号が送信されると、遊技制御装置80は、本発明の所定時間延長制御手段として機能し、球止めソレノイド44の励磁時間、すなわち遊技球貯留変換装置43の貯留時間を延長する制御を行う。具体的には、遊技制御装置80は、新たな始動口入賞検出信号を受信すると、上記貯留状態を維持したまま、先の貯留時間経過の計時を中断し、改めて貯留時間経過の計時を開始する。そして、遊技制御装置80は、所定の貯留延長時間A´が経過するまで球止めソレノイド44を励磁して貯留状態を延長する。ここで、上記した貯留延長時間A´は、先の計時の際に予定されていた貯留時間Aと同じ時間長としているが、貯留時間Aよりも長く設定してもよいし、短く設定してもよい。
【0080】
なお、遊技制御装置80は、複数個の遊技球によって始動口5,6に連続入賞した場合でも、その入賞した個数に応じて貯留時間を延長する制御を行うようにしてもよいが、このとき、貯留時間に対して上限値(例えば、30秒)を設けて、延長により継続された貯留時間が上限値に達したことを条件に、遊技球貯留変換装置43の貯留状態を解除するように制御を行うことが好ましい。このようにすると、貯留時間を延長したために通路に遊技球が貯留し過ぎる虞がない。したがって、変動入賞装置4への遊技球導入が遊技球の詰まりによって制限されてしまうことを防ぐことができる。
【0081】
このように、変動入賞装置4は、継続入賞口29に入賞した遊技球を検出可能な継続入賞口センサ31を設け、遊技制御装置80は、遊技球貯留変換装置43の貯留状態を解除してから継続入賞口センサ31による遊技球の検出を所定時間に亘って有効とするように制御を行うので、遊技球が継続入賞口29の周辺に流下してくるタイミングで継続入賞口センサ31を遊技球検出可能な状態に変換することができる。したがって、正規な遊技の下に継続入賞口29へ入賞した遊技球のみを検出可能とし、不正行為によって入賞した遊技球の検出を防止することができる。
【0082】
そして、上記補助遊技中、継続入賞口29への入賞率(V入賞率)は、誘導部材53の変換状態や、貯留状態を解除されて上頂部55aに落下した遊技球の数によって変化してくる。以下、誘導部材53の状態および落下した遊技球の数による場合分けをして入賞率の変化を説明する。
【0083】
まず、誘導部材53が回動中であるとき、左右両方の誘導部材53,53について、いずれの絵柄60も可視表示されないので、遊技球転動位置には何も配置されていない。したがって、貯留状態を解除された遊技球は、上振り分け部材55により左右に振り分けられた後、遊技球数に関係なく誘導部材53の裏側を通って底面73上に落下する。そして、底面73上に落下した遊技球は、前方に流下する。この場合、V入賞路72が凹室34の底面73よりも僅かに隆起しているので、流下中の遊技球がV入賞路72上に上がることは難しい。したがって、この遊技球は、一般入賞口30に入賞し易く、継続入賞口29に入賞し難い。
【0084】
誘導部材53,53が停止中であって、「チョキ」、「チョキ」の絵柄60,60が表示されていた場合、左右の遊技球転動位置にはガイド部61,61が配置されている。したがって、このとき遊技球が上振り分け部材55により左右に振り分けられると、遊技球数に関係なく全ての遊技球がガイド部61に誘導されて中入口56に入り、付勢された状態で排出口58から排出される。そして、排出された遊技球は、V入賞路72上に到達して、そのままV入賞路72を前方に転動する。したがって、「チョキ」、「チョキ」の絵柄60表示の際に、貯留状態を解除された遊技球は、継続入賞口29に入賞し易い。
【0085】
また、誘導部材53が停止中であって、「チョキ」、「パー」の組み合わせで絵柄60を表示していた場合、例えば、右側の誘導部材53から「チョキ」の絵柄60が、左側の誘導部材53から「パー」の絵柄60がそれぞれ可視表示されていた場合、右側の遊技球転動位置にはガイド部61が配置され、左側の遊技球転動位置には保持部62が配置される(図6参照)。このとき、貯留状態を解除された遊技球が1個だけであるとすると、上振り分け部材55で振り分けられた遊技球が1個であっても「チョキ」表示の誘導部材53側である右側に振り分けられれば、この遊技球は継続入賞口29に入賞する確率が高い。
【0086】
しかし、遊技球が1個だけ「パー」表示の誘導部材53に向かって振り分けられると、この遊技球は、遊技球転動位置に配置された保持部62に収納される。この遊技球は、誘導部材53が回動を再開して、保持部62が開口部を下方に向けたときに、保持部62から転出して底面73に落下する。したがって、この遊技球は継続入賞口29に入賞する確率は低く、一般入賞口30に入賞する確率の方が高くなってしまう。
【0087】
ところが、2個以上の遊技球が「パー」を表示した左側の誘導部材53に向かって転動すれば、最初の1個は保持部62に保持されるが、後続の遊技球は、保持部62に保持された遊技球によりガイドされて後方に転動し、中入口56に入る。そして、この後続の遊技球は、V入賞路72上を転動することになるので、継続入賞する確率が高い。したがって、「チョキ」、「パー」の組み合わせで絵柄60の表示がされた際に、複数の遊技球が上振り分け部材55上に落下してくれば、継続入賞口29に入賞する確率が高くなる。すなわち、上記のような誘導部材53の変換状態においては、1個の遊技球を流下させるよりも、複数の遊技球を流下させる方が、継続入賞口29への入賞率(入賞発生率)は高い。
【0088】
誘導部材53が「パー」、「パー」の絵柄表示であった場合(図5参照)、遊技球が1個だけ上振り分け部材55上に流下してくると、この遊技球は、振り分け部材により左右いずれかに振られ、左右の遊技球転動位置に位置する2つ保持部62のうちいずれかに保持される。この遊技球は、保持部62に保持されたまま誘導部材53とともに回動し、保持部62が下方に位置した際に自重により底面73へ落下する。したがって、この遊技球が継続入賞口29へ入賞する確率は低い。
【0089】
また、遊技球が2個流下したとき、2個とも同じ方向に振り分けられれば、最初に上振り分け部材55上を転動する遊技球は、保持部62に保持されるが、後続の遊技球は、保持部62内の遊技球に左右方向の転動を阻止され、後方に誘導されて中入口56に入る。そして、この後続の遊技球は、排出口58から排出されてV入賞路72上に到達する。したがって、上記のように、2個の遊技球が同じ誘導部材53に向かって転動する場合は、継続入賞口29へ入賞する可能性が高い。
【0090】
一方、2個流下した遊技球が1個ずつ左右に振り分けられて両側の保持部62にそれぞれ保持されると、上記した1個だけの流下と同様に、それぞれの遊技球は、中入口56に誘導されることなく保持部62に保持されたまま誘導部材53とともに回動し、やがて底面73に向けて落下する。したがって、これらの遊技球についても継続入賞口29への入賞は難しい。
【0091】
以上から、誘導部材53が「パー」、「パー」の絵柄60を表示した状態で、2個の遊技球が上振り分け部材55に流下してくると、継続入賞口29へ入賞する可能性はあるが、例えば、上記した「チョキ」、「チョキ」表示の場合と比較すると、入賞する確率は低い。
【0092】
しかしながら、同じ「パー」、「パー」の絵柄60の表示であっても、3個以上の遊技球が上振り分け部材55に落下し、一方の誘導部材53に向かって2個以上の遊技球が流下すれば、最初に流下した1個の遊技球は保持部62に保持されるが、他の1個は、保持された遊技球によりガイドされて中入口56に向かって転動する。中入口56へ転動した遊技球は、排出口58から排出されてV入賞路72上に転動することになる。したがって、「パー」、「パー」の組み合わせで絵柄60の表示がされた際に、3個以上の遊技球が上振り分け部材55上に落下してくれば、継続入賞口29に入賞する確率が高くなる。すなわち、上記のような誘導部材53の変換状態においては、1個よりも2個、2個よりも3個以上の遊技球が流下してくれば、継続入賞口29への入賞率が高くなる。
【0093】
前述したように、変動入賞装置4は、各始動口5,6への連続入賞により、可動翼片49,49が複数回開状態となって複数個の遊技球を導入し得るとともに、遊技球貯留変換装置43を貯留状態にして複数個の遊技球を貯留することができる。そして、所定の時間が経過したときに上記貯留状態を解除することで、複数個の遊技球を誘導部材53,53に向かって一度に流下させることができるので、この変動入賞装置4は、誘導部材53の変換状態によっては、遊技球が継続入賞口へ入賞する確率を一層高めることができる。したがって、各始動口5,6への連続入賞は、遊技者にとって有利な入賞になり、これにより、遊技の興趣を従来にない形態で高めることができる。
【0094】
上記したような誘導部材53の状態により遊技球が誘導され、一般入賞口30に入賞すると、一般入賞口センサ32は、入賞した遊技球を検出して、検出信号を遊技制御装置80へ送信する。すると、遊技制御装置80は、誘導部材53を変換するための条件が成立したと判断し、例えば、上記した一時停止時間よりも誘導部材53を長く停止したり、球貯留羽根部材54の状態を変更したりして、誘導路形成機構52の状態に変更し、遊技球の継続入賞口29への入賞のし易さを変更する。
【0095】
なお、変更後の継続入賞口29への入賞し易さの度合いは、遊技制御装置80に乱数を取得させることで決定するようにしてもよい。すなわち、複数の誘導路形成機構52の状態と乱数の数値とが対応するように予め設定しておき、遊技制御装置80が一般入賞口センサ32からの検出信号を受信したと同時に乱数を取得して、該乱数に対応する誘導路形成機構52の状態に変更するようにしてもよい。
【0096】
そして、流下してきた遊技球が継続入賞口29に入賞すると、所謂大当たりとなり、遊技球検出可能状態である継続入賞口センサ31が遊技球の入賞を検出して、該検出信号を遊技制御装置80に送信する。遊技制御装置80は、この検出信号に基づいて大当たり動作(特別遊技の動作)を行わせるとともに、装飾制御装置83に制御データを送信する。すると、装飾制御装置83は、可変表示装置40に、例えば大当たりを意味する「V」の文字を表示して大当たり動作の開始を遊技者に報知する。
【0097】
そして、この大当たり動作においては、遊技制御装置80は、第2始動口6に備えた普通電動役物15の動作条件を変動させ得る制御を行ってもよい。例えば、遊技制御装置80は、継続入賞口29への入賞時、所謂V入賞時に当たり抽選を行い、その結果を可変表示装置40に表示する。そして、この抽選結果の表示態様が特定の表示態様となって当たりが確定したならば、遊技制御装置80は、第2始動口6への入賞時において、普通電動役物15を開放する開放時間を延長する制御を行う。例えば、通常遊技において上記開放時間を1秒間とすれば、当たり抽選に当たった結果、所定時間が経過するまで開放時間を3秒間に延長する。なお、このとき、遊技制御装置80は、本発明における補助変動入賞装置制御手段として機能する。また、遊技制御装置80は、開放時間の延長制御だけでなく、普通電動役物15に対して他の制御、例えば開放延長時間終了後に複数回の開閉動作を行わせる制御をしてもよいが、少なくとも普通電動役物15の開放時間を延長すれば、第2始動口6へ遊技球が入賞し易くなるので、遊技の興趣を高められる。
【0098】
このように、普通電動役物15の開閉状態の変換により遊技球の入賞し易さを変化可能な第2始動口6を備え、遊技制御装置80は、所定条件の成立に基づき、普通電動役物15を変換し、予め定められた特定遊技状態の発生に基づき、少なくとも第2始動口6の開状態変換時間を延長する補助変動入賞装置制御手段として機能するので、特定遊技状態の発生時に第2始動口6へ遊技球が入賞し易くなる。したがって、積極的に第2始動口6への連続入賞させて、変動入賞装置4の遊技球貯留状態を延長することが比較的容易に行うことができ、V入賞率を高めることができる。これにより、遊技者の期待感を向上させて遊技の興趣を高めることができる。
【0099】
上記大当たり動作において、遊技制御装置80は、両可動翼片開放ソレノイド51の励磁、消磁を同時に繰り返し行い、規定に基づいて両可動翼片49,49を開閉させて遊技者にとって不利な閉状態と有利な開状態とを交互に変換する。本実施形態では、遊技制御装置80は、閉状態にある可動翼片49,49を所定時間(例えば、0.85秒間)だけ開状態に所定回数(例えば、最大18回)まで変換する変換動作を行う。このとき、遊技制御装置80は、開状態への変換回数をカウントするとともに、カウントセンサ41からの検出信号に基づいて導入した遊技球の数をカウントする。また、この大当たり動作中においては、遊技制御装置80は、始動口への入賞の有無にかかわらず、球止めソレノイド44を消磁状態とし、遊技球が貯留されないように通路を開放状態に維持する。
【0100】
そして、上記した可動翼片49,49の変換動作が所定回数を満了するか、この変換動作の繰り返し中に、所定個(例えば、9個)の遊技球を変動入賞装置4に導入するかの何れか早い方の条件成立までの間、すなわちV有効時間内に、遊技球が継続入賞口29に入賞しなかった場合は、遊技制御装置80は、第1ラウンドが終了するとともに、大当たり遊技も終了して通常遊技に復帰する。しかしながら、このラウンド中にし、継続入賞口センサ31からの検出信号が出力されたならば、遊技制御装置80は、ラウンド更新をし、次回のラウンド(第2ラウンド)に移行する。
【0101】
そして、上記した大当たり動作が、ラウンド更新しながら繰り返し行われて最終ラウンドまで達し、最終ラウンドが終了すると、大当たり遊技が終了して通常遊技に戻る。
【0102】
上記した実施形態では、遊技球貯留変換装置43の貯留状態に変換する時間、所謂貯留時間を予め所定の時間に設定していたが、本発明はこれに限らない。例えば、図11に示すように、貯留時間を遊技進行中に決定するようにしてもよい。
【0103】
図11に示すフローチャートの制御において、遊技制御装置80は、まず、遊技球が始動口に入賞したかどうかを判断する(S1)。始動口に入賞したと判断したならば、遊技制御装置80は、貯留時間を決定するための貯留時間設定用乱数値を生成して抽出する(S2)。この貯留時間設定用乱数値を抽出したならば、抽出した該乱数値に基づいて処理を分岐させ(S3)、貯留時間が0秒、すなわち貯留状態にしない処理(S4)、貯留時間1秒の処理(S5)、貯留時間2秒の処理(S6)、貯留時間3秒の処理(S7)のいずれかの処理を実行させる。上記処理を実行して貯留状態、あるいは非貯留状態にしたならば、可動翼片49,49を開放する処理を行い(S8)、メインの遊技制御処理に復帰(RET)する。
【0104】
このように、遊技制御装置80は、貯留時間設定用乱数値を生成し、該貯留時間設定用乱数値に基づいて遊技球貯留変換装置43の貯留時間を決定するように制御を行うと、遊技者が予想し難いタイミングで貯留状態を解除して遊技球を流下させることができる。したがって、遊技者は、突然に変化する遊技球の動きをより楽しむことができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0105】
また、遊技球貯留変換装置43と誘導部材53との挙動を関連付けてもよい。このとき、誘導部材53は、例えば図12に示すように、誘導部材53の状態を検出できるように、各絵柄60…の位置に合わせて、上記実施形態と同様に誘導部材位置検出部66…を回転軸64から突出させているが、本実施形態では、この誘導部材位置検出部66…を軸方向にも位置をずらして設けている。そして、この誘導部材位置検出部66を検出するための検出器が、誘導部材位置検出部66毎に1つずつ対応するように配置されている。したがって、検出器が各誘導部材位置検出部66を検出することによって、遊技制御装置80は、装飾人形70の肩からどの絵柄60が可視表示されているか、すなわち上振り分け部材55の上頂部55aの下端にガイド部61が位置しているか、あるいは保持部62が位置しているかを検出することができる。
【0106】
そして、遊技制御装置80は、図13に示すように、上記した誘導部材53の位置を決定する処理を行う。この誘導部材位置決定処理において、遊技制御装置80は、遊技球貯留変換装置43が貯留状態を継続した時間を、予め設定された設定時間T1,T2と比較し、この比較結果により誘導部材53の位置を決定する。なお、T1はT2以上の時間に設定され、T2は誘導部材53の1回転周期以上の時間に設定されている。
【0107】
遊技制御装置80は、まず、遊技球貯留変換装置43の貯留状態の継続時間が所定時間T1以上かどうかを判断する(S11)。貯留状態継続時間がT1以上であった場合には、第1誘導部材位置検出センサ67aからの検出信号を受信した時点で誘導部材回動モータ65を停止する(S12)。このとき、誘導部材53は、「パー」、「パー」の可視表示状態となり、左右の遊技球転動位置にそれぞれ保持部62を配置する。
【0108】
一方、上記継続時間がT1よりも短時間であると判断した場合は、遊技制御装置80は、貯留状態継続時間がT2以上であるかどうかを判断する(S13)。そして、貯留状態継続時間がT2以上であった場合には、遊技制御装置80は、第2誘導部材位置検出センサ67bからの検出信号を受信した時点で誘導部材回動モータ65を停止するように制御を行う(S14)。したがって、遊技制御装置80は、誘導部材53の停止位置を決定し、「パー」、「チョキ」の絵柄60を可視表示状態にして、遊技球転動位置に保持部62およびガイド部61を配置することができる。また、貯留状態継続時間がT2にも満たない場合には、遊技制御装置80は、第3誘導部材位置検出センサ67cからの検出信号を受信した時点で誘導部材回動モータ65を停止する(S15)。したがって、このとき遊技制御装置80は、「チョキ」、「チョキ」の絵柄60を可視表示状態にして、遊技球転動位置に2つのガイド部61を配置するように誘導部材53の位置を決定することができる。
【0109】
このように、変動入賞装置4は、状態変換により遊技球を継続入賞口29に向けて誘導可能であって、継続入賞口29への入賞し易さを変化させるための誘導部材53を設け、遊技制御装置80は、遊技球貯留変換装置43の貯留状態の継続時間に基づいて、誘導部材53の変換制御を行うので、遊技者は、遊技球を変動入賞装置4内に貯留しようとすることで、すなわち始動口へ連続入賞させることで、誘導部材53の状態を変化させることができる。したがって、遊技者は、変動入賞装置4内の状態をより多くの賞球が獲得可能な状態に自ら設定しながら遊技を行うことができる。
【0110】
上記実施形態では、誘導部材53により継続入賞口29への入賞し易さを変化させていたが、本発明はこれに限らない。例えば、図14に示すように、V入賞路72上に遊技球を保持可能な遊技球保持機構90を、本発明における誘導状態変化機構として設けてもよい。この遊技球保持機構90は、V入賞路72に開設されて遊技球を保持可能な保持孔91と、該保持孔91と一般入賞口30とを連通し、内部を遊技球が通過可能な遊技球排出路92と、該遊技球排出路92を遮断可能な遮断部材93と、該遮断部材93を遊技球排出路92に対して進退させる遮断駆動源としての遮断ソレノイド94とから構成される。
【0111】
保持孔91は、V入賞路72に開口を開設して縦孔状の空間を形成しており、遊技球を丁度2個保持できる程度の深さを有している。そして、この保持孔91の開口は、遊技球が丁度1個通過できる程度である。この保持孔91に遊技球を2個保持させると、保持孔91は、遊技球を縦に並べて保持し、上の遊技球については、V入賞路72に球面を臨ませた状態で保持することができる。なお、この保持孔91は、さらに深くして2個以上の遊技球を保持可能にしてもよいし、あるいは浅くして遊技球1個のみ保持可能な深さに設定してもよい。
【0112】
このとき、保持孔91の深さは、球面を臨ませた遊技球がV入賞路72から突出し過ぎない程度、あるいはV入賞路72から沈み過ぎない程度にして、遊技球がV入賞路72上に停溜することなく流下できるようにすることが好ましい。さらには、上の遊技球の上部がV入賞路72とほぼ同じ高さになっていれば、後続の遊技球がV入賞路72を滑らかに流れることができるので、より好適である。
【0113】
また、保持孔91開口の左右には、一対のガイド95がV入賞路72と底面73とに架かる状態で突設されている。このガイド95は、V入賞路72を前方に向かって次第に狭くしており、誘導する遊技球をV入賞路72の中心寄りに移動させるように設けられている。
【0114】
遊技球排出路92は、一端を保持部62の下側に接続し、他端を一般入賞口30に連通した通路であり、遊技球が内部で滞留することなくスムーズに流れるように、保持部62から一般入賞口30に向かって僅かに下る傾斜状態で開設されている。
【0115】
そして、遊技球排出路92の途中には、板状の遮断部材93が遊技球排出路92に対して進退可能な状態で設けられており、進退駆動源である遮断ソレノイド94に接続されている。この遮断ソレノイド94は、スプリングによりプランジャを収縮する方向に付勢している。したがって、この遮断ソレノイド94を励磁状態にすると、プランジャはスプリングの付勢力により収縮するので、遮断部材93は、遊技球排出路92から退いて開放する(開放状態)。一方、遮断ソレノイド94を励磁状態にすると、プランジャはスプリングの付勢力に反して伸長するので、遮断部材93は、遊技球排出路92に進入して遮断する。このとき、保持孔91と一般入賞口30とは一時的に連通しない状態となるので、保持孔91は遊技球を保持可能な状態に変換している(保持状態)。そして、遮断ソレノイド94は、遊技制御装置80と電気的に接続されており、遊技制御装置80からの制御信号により所定のタイミングで、例えば、開放状態および保持状態をそれぞれ3秒間交互に状態変化する。また、遊技球保持機構90は、保持機構状態検出センサを備え、例えば、遮断部材93の進退位置を検出することで遊技球保持機構90が開放状態であるか、あるいは保持状態であるかを検出することができる。
【0116】
上記のような構成の誘導状態変化機構をV入賞路72に配置すると、V入賞路72を前方に向かって転動する遊技球は、ガイド95に当接した後、あるいは直接保持孔91に落下する。このとき、遊技球保持機構90が開放状態であれば、遊技球は、遊技球排出路92を通過して一般入賞口30に入賞し、継続入賞口29へ入賞することはない。
【0117】
また、遊技球保持機構90が保持状態であれば、V入賞路72を転動する遊技球は、2個まで保持孔91に落下して保持される。しかしながら、3個目の遊技球が転動してくると、この遊技球は、V入賞路72に臨ませた状態で保持されている遊技球によって保持孔91への落下を阻止され、前方にガイドされて継続入賞口29に入賞する。したがって、遊技球保持機構90は、状態変換により遊技球を継続入賞口29へ誘導可能であって、継続入賞口29への入賞し易さを変化させることができる。
【0118】
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果を奏する。
すなわち、変動入賞装置は、該変動入賞装置に流入した遊技球が流下する通路の一般入賞口および特別入賞口よりも上流側に配置され、可動部材により導入された遊技球を検出可能な入賞球検出センサと、該入賞球検出センサよりも上流側に設けられ、遊技球を貯留可能な貯留状態と遊技球を貯留しない非貯留状態とに変換可能な遊技球貯留変換装置とを備え、前記遊技盤上には遊技球が入賞可能な始動口を備え、始動口に遊技球が入賞すると、前記遊技球貯留変換装置を所定の貯留時間に亘って貯留状態に変換するとともに、可動部材を開状態に変換するように制御を行う制御手段を備え、該制御手段は、遊技球貯留変換装置が貯留状態に変換している間に、遊技球が始動口へ入賞すると、遊技球貯留変換装置の貯留状態を所定時間継続させるように制御を行う所定時間延長制御手段を具備しているので、始動口への連続入賞を従来に比較して一層活用することができ、変動入賞装置内の状態の変換と相俟って、遊技の興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】変動入賞装置の正面図である。
【図3】一部を切り欠いて示した変動入賞装置の斜視図である。
【図4】遊技球貯留変換装置を説明する模式図であり、(a)は上面図、(b)は開放状態の側面図、(c)は貯留状態の側面図である。
【図5】誘導部材を説明する模式図である。
【図6】誘導部材の一例を説明する模式図である。
【図7】(a)は誘導部材の正面図、(b)は誘導部材の側面図、(c)は誘導部材回動モータと誘導部材位置検出センサのタイミングチャートである。
【図8】「チョキ」、「チョキ」の絵柄が可視表示された状態の変動入賞装置の斜視図である。
【図9】制御系の構成図で、主に、遊技制御装置と電源供給装置の説明に供するブロック構成図である。
【図10】始動口センサ、可動翼片開放ソレノイド、球止めソレノイド、継続入賞口センサのタイムチャートであり、(a)は始動口センサONの後に継続入賞口センサを有効とするタイムチャート、(b)は球止めソレノイドONの後に継続入賞口センサを有効とするタイムチャート、(c)は始動口に連続入賞した場合のタイムチャートである。
【図11】貯留時間決定処理のフローチャートである。
【図12】(a)は誘導部材位置検出センサの一例を備えた誘導部材の正面図、(b)はその側面図である。
【図13】図13に示す誘導部材の位置決定処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明における誘導状態変化機構の一例であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面断面図、(d)は貯留状態の側面断面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
2 区画部材
3 遊技領域
4 変動入賞装置
5 第1始動口
6 第2始動口
7 普通図柄始動ゲート
8 一般入賞具
9 風車
10 ランプ・LED
11 アウト口
12 第1始動口センサ
13 第2始動口センサ
15 普通電動役物
16 普通図柄表示器
17 普通図柄記憶表示器
18 普通電動役物ソレノイド
21 取付基板
22 開口部
23 球侵入防止壁
24 庇部
27 始動口入賞記憶表示器
29 継続入賞口
30 一般入賞口
31 継続入賞口センサ
32 一般入賞口センサ
33 ケース
34 凹室
37 上入口
38 上棚板
40 可変表示装置
41 カウントセンサ
43 遊技球貯留変換装置
44 球止めソレノイド
45 仕切板
46 貯留装置状態検出センサ
48 ガラス板
49 可動翼片
50 支軸
51 可動翼片開放ソレノイド
52 誘導路形成機構
53 誘導部材
54 球貯留羽根部材
55 上振り分け部材
56 中入口
57 後球通路
58 排出口
60 絵柄
61 ガイド部
62 保持部
64 回転軸
65 誘導部材回動モータ
66 誘導部材位置検出部
67 誘導部材位置検出センサ
70 装飾人形
71 下振り分け部材
72 V入賞路
73 底面
74 球貯留突部
75 支軸
77 球貯留ソレノイド
80 遊技制御装置
81 普通図柄始動ゲートセンサ
82 遊技制御装置のRAM
83 装飾制御装置
84 音制御装置
85 電源供給装置
86 DC5V生成回路
87 停電検出回路
88 バックアップコンデンサ
90 遊技球保持機構
91 保持孔
92 遊技球排出路
93 遮断部材
94 遮断ソレノイド
95 ガイド

Claims (8)

  1. 遊技盤に取り付けられる取付基板と、該取付基板の後方に向かって突出した状態で形成され、前面を開口した凹室と、前記取付基板の前面に配置されて開閉することにより遊技球を凹室内に導入可能な可動部材と、該可動部材により凹室内へ導入された遊技球が入賞可能な一般入賞口および特別入賞口と、を具備する変動入賞装置を備え、
    特別入賞口に遊技球が入賞したことにより、所定の規定に基づいて可動部材を開閉して特別遊技を行う弾球遊技機において、
    前記変動入賞装置は、
    該変動入賞装置に流入した遊技球が流下する通路の一般入賞口および特別入賞口よりも上流側に配置され、可動部材により導入された遊技球を検出可能な入賞球検出センサと、
    該入賞球検出センサよりも上流側に設けられ、遊技球を貯留可能な貯留状態と遊技球を貯留しない非貯留状態とに変換可能な遊技球貯留変換装置とを備え、
    前記遊技盤には遊技球が入賞可能な始動口を備え、
    該始動口に遊技球が入賞すると、前記遊技球貯留変換装置を所定の貯留時間に亘って貯留状態に変換するとともに、可動部材を開状態に変換するように制御を行う制御手段を備え、
    該制御手段は、
    遊技球貯留変換装置が貯留状態に変換している間に、遊技球が始動口へ入賞すると、遊技球貯留変換装置の貯留状態を所定時間延長させるように制御を行う所定時間延長制御手段を具備していることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記変動入賞装置は、
    前記特別入賞口に入賞した遊技球を検出可能な特別入賞球検出センサを設け、
    前記制御手段は、
    遊技球貯留変換装置の貯留状態を解除してから、前記特別入賞球検出センサによる遊技球の検出を所定時間に亘って有効とするように制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記変動入賞装置は、
    状態変換により遊技球を特別入賞口に向けて誘導可能であって、特別入賞口への入賞し易さを変化させるための誘導状態変化機構を設け、
    前記制御手段は、
    遊技球貯留変換装置の貯留状態の継続時間に基づいて、前記誘導状態変化機構の変換制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記誘導状態変化機構は、
    遊技球を通路に一時保持可能な保持部を備え、後続の遊技球を保持部に保持された遊技球に接触させて誘導することを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記制御手段は、
    貯留時間設定用乱数値を生成し、該貯留時間設定用乱数値に基づいて遊技球貯留変換装置の貯留時間を決定するように制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記始動口として、開閉部材の開閉状態の変換により遊技球の入賞し易さを変化可能な補助変動入賞装置を備え、
    前記制御手段は、
    所定条件の成立に基づき、前記補助変動入賞装置を開状態に変換可能であり、予め定められた特定遊技状態の発生に基づき、少なくとも前記補助変動入賞装置の開状態変換時間を延長する制御を行う補助変動入賞装置制御手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記制御手段は、
    遊技球の始動口入賞への入賞検出に基づいた変換条件の成立回数を所定数まで記憶可能な始動口入賞記憶手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の弾球遊技機。
  8. 前記制御手段は、
    外部からの電源が遮断された際に、始動口入賞記憶手段に記憶された始動記憶状態情報と、遊技球貯留変換装置の変換状態を記録した貯留装置状態情報とを記憶可能なバックアップ手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。
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