JP2004003256A - 側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】側溝の保守点検、清掃時の着脱作業、内部の換気の妨げとならず、切欠の孔に踵、足、杖を嵌めたり物を落とすこと及び泥、砂等の流入を防ぎ、側溝蓋の上を安全に通行することを可能とする側溝蓋の孔を塞ぐキャップの提供。
【解決手段】側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた切欠が隣接することで形成された孔に嵌着できる側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであって、表面が平坦な平板と、各々がこの平板の中央部から板状に垂下し、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の差し込み突部とからなり、これら差し込み突部同士の最大間隔は、前記側溝の孔の幅よりも若干大きく、これらの突部は前記側溝蓋の孔の内面を弾性的に押圧可能な可撓性の突部であることを特徴とする側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
【選択図】 図2
【解決手段】側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた切欠が隣接することで形成された孔に嵌着できる側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであって、表面が平坦な平板と、各々がこの平板の中央部から板状に垂下し、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の差し込み突部とからなり、これら差し込み突部同士の最大間隔は、前記側溝の孔の幅よりも若干大きく、これらの突部は前記側溝蓋の孔の内面を弾性的に押圧可能な可撓性の突部であることを特徴とする側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた切欠が隣接することで形成された孔に嵌着できる側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、道路の端等に設けられた排水用の側溝を覆うために用いられる側溝蓋は着脱のための手掛け用の切欠が設けられており、この側溝蓋は通常図13に示されるように隣接して敷設されている。
図13に示される通り、側溝蓋を隣接して敷設した場合、側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた手掛け用切欠は孔を形成する。
【0003】
歩道が充分にあり、側溝蓋の上を歩く必要がない場合はそれほど問題とならないが、住宅密集地、市街地等歩道が充分になく、人通りが多い場所では、側溝を歩道の代わりとして用いることがあり、側溝の蓋の上を通行する歩行者のハイヒールの踵又は幼児の足が上述の切欠の孔に嵌り足をくじいたり転んだりすることがあった。杖を持って側溝の蓋の上を歩行する盲人や老人の場合、孔が設けられている場所に気付かず杖の先を孔に突き込む危険性が生じていた。
又、工事現場等において、工事関係車両が現場付近の道路を運行する際、車両から落ちる泥、砂等がこの孔を通して側溝へ流入し、側溝中に泥、砂等が蓄積されるという不具合も生じていた。
更には、歩行中この孔の中に小銭、鍵等を落とすという不具合も生じていた。
孔は側溝の保守点検、清掃の際の着脱を行うため、又道路から流れてくる雨水等の排水、側溝内部の換気のために設けられているため塞ぐことはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような事情から、側溝の保守点検、清掃時の着脱作業、内部の換気の妨げとならず、切欠の孔に踵、足、杖を嵌めたり物を落とすこと及び泥、砂等の流入を防ぎ、側溝蓋の上を安全に通行することを可能とする側溝蓋の孔を塞ぐキャップの創出が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した不具合を解消するためになされたもので、隣接する側溝用の蓋の切欠が合わさり形成された孔を閉塞するための側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの提供を目的とするものであって、即ち、請求項1に係る発明は側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた切欠が隣接することで形成された孔に嵌着できる側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであって、表面が平坦な平板と、各々がこの平板の中央部から板状に垂下し、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の差し込み突部とからなり、これら差し込み突部同士の最大間隔は、前記側溝の孔の幅よりも若干大きく、これらの突部は前記側溝蓋の孔の内面を弾性的に押圧可能な可撓性の突部であることを特徴とする側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項2の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下する前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の垂下片と、この垂下片の下端部から外方へ湾曲して斜めに立ち上がる立ち上がり片とから構成される可撓性の鉤部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項3の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出する、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の突出片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項4の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出した後に湾曲して斜め内方に垂下する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項5の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下した後、前記平板の幅方向に略直角に延出する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項6の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から垂下する垂下片と、この垂下片の下端部から斜め外方に立ち上がった後湾曲して斜め内方に立ち上がり、前記垂下片の根元部に連結する立ち上がり片とからなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項7の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から外方斜め下方へ垂下した後湾曲して内方斜め下方に垂下し、湾曲して再び外方斜め下方に垂下した後再び内方斜め下方に垂下し、以下同様の湾曲を繰り返し、全体として断面波型に形成された一対の垂下片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項8の発明は、前記平板には、その表裏を貫通する排水用の孔が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項9の発明は、前記平板には、表面に滑り止めのための突起が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項10の発明は、前記差し込み突部において側溝蓋の孔に当接する部分に滑り止め用の突起が設けられてなることを特徴とする請求項2,3,6又は7に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施例によって説明する。
本発明に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップは各実施形態において上面が平坦な平板(5)に、隣接する側溝蓋(1)の切欠(3)間に形成される孔(4)に嵌着するための差し込み突部(6)を一体的に設けてなることを特徴とする。
尚、以下の説明において、各実施形態に共通する部分については同じ符号を用いる。
【0007】
図13に示されるように通常、側溝蓋(1)の長手方向の両側部には切欠(3)が設けられており、隣接した切欠は孔(4)を形成する。本発明の第1実施形態に係る孔塞ぎ用キャップは図1から図4に示すように、本体(2)の差し込み突部(6)は孔(4)に嵌着可能な形状で、本体(2)の平板(5)は孔(4)を充分に覆うことができる形状に構成されている。
本体(2)を構成する材料は特に限定されず、耐水性、耐候性、量産性に優れている、軽量で強靭な合成樹脂、強度が強い鉄材被覆プラスチックを例として挙げることができる。
図示例では平板(5)は平面形状が略長方形状となっているが、形状は特に限定されず、小判形でもよい。
【0008】
まず、本発明の第1実施形態の特徴部分について説明する。
図2に示される通り、本体(2)の可撓性の差し込み突部(6)の下端部から外方へ湾曲して斜めに立ち上がる立ち上がり片(8)を設ける。垂下片(14)は図12に示される通り、平板(5)の裏面の中央部から板状に垂下し且つ平板(5)の長手方向に平行に設けられている。
立ち上がり片(8)は図3、図4に示される通り、本体(2)の差し込み突部(6)を孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(2)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
立ち上がり片(8)には複数の突出する突起(9)が設けられ、この突起(9)は、図3、図4に示される通り、本体(2)の差し込み突部(6)を孔(4)に嵌着したとき、突起(9)が側溝蓋(1)の孔(4)に当接し、本体(2)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
【0009】
差し込み突部(6)は可撓性を持つため、図4に示される通り、図3の孔(4)の径に比べ、径が小さくなった場合でも差し込み突部(6)を水平方向へ曲げることで孔(4)に嵌着することが可能である。
差し込み突部(6)を孔(4)に差し込むと、立ち上がり片(8)の側面は押圧力を受け、差し込み突部(6)の幅が縮小し、容易に嵌着することができる。
【0010】
図3、図4に示されるように本体(2)の差し込み突部(6)を既存の孔(4)に改変を加えることなく嵌着することが可能であり、孔(4)への取り付け作業は容易で、片手で行うことも可能である。
側溝の点検、掃除等で側溝蓋(1)を取り外すため本体(2)を除去する場合、本体(2)の平板(5)の縁を引き上げるだけで容易に除去することができ、側溝の点検、清掃後、孔(4)に容易に嵌着することができる。
【0011】
本体(2)は適度な硬度を持ち、平板(5)は孔(4)を充分に覆うことができ、差し込み突部(6)は孔(4)に嵌着、係止されているため平板(5)を歩行者が上から踏みつけても、自転車が通過しても本体(2)が孔(4)の内部へ落ち込むことはなく、又本体(2)が合成樹脂、鉄材被覆プラスチックから構成されているため、平板(5)が踏まれて側溝蓋(1)と接触しても音が出ない。
【0012】
尚、図1に示される例では、平板(5)の表面に、滑り止めのための複数の突条(10)が交差するように一体に設けられており、雨天時等、平板(5)が濡れている場合において、平板(5)の上を通る歩行者、自転車が平板(5)の上で足、タイヤを滑らす等の危険性を防止することができる構成となっている。
【0013】
また、図1に示される例では、平板(5)の上に複数個の排水のための通水孔(7)を設け、平板(5)の表裏を貫通する構成とし、雨水等の流入ができるようにしており、平板(5)の上に道路から流れてきた雨水等の液体が溜まるのを防止すると共に側溝内の換気を行うようになっている。
通水孔(7)の大きさは特に限定されないが、平板(5)に溜まった液体を側溝へ容易に排水でき、側溝の内部を充分に換気できる大きさとすることが好ましい。
通水孔(7)の形状についても特に限定されず、丸、三角、四角等適宜設定するとよい。
【0014】
平板(5)を、泥、砂、落ち葉等と区別することができる、赤、黄等の色で形成しておくと、平板(5)が泥、砂、落ち葉等に覆われた場合でも本体(2)と区別することができるため、本体(2)を清掃等のために回収することが容易となる。
【0015】
平板(5)に光を反射する塗料を塗布しておくと、街灯、自転車、自動車等のライト、歩行者の持つ懐中電灯等に平板(5)が反射するため、夜間でも歩行者、運転手が側溝の位置を確認することができ、車道とそれ以外の場所の区別をすることができるため交通安全上望ましい。
【0016】
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なっている主な点は図7に示される通り、平板(5)の裏面の中央部から斜め外方に垂下し且つ平板(5)の長手方向に平行に設けられた一対の垂下片(11)からなる点である。垂下片(11)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(21)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
垂下片(11)下端の孔(4)の内側に当接する垂下片(11)の先端面には1又は複数の突出する突起(12)が設けられ、この突起(12)は本体(21)の垂下片(11)を孔(4)に嵌着したとき、突起(12)が側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(21)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0017】
次に第3実施形態について説明する。第3実施形態が第1実施形態と異なっている点は図8に示される通り、差し込み突部が平板(5)の裏面の中央部から斜め外方に垂下した後に湾曲して斜め内方に垂下する一対の垂下片(13)からなり、これら垂下片(13)は平板の長手方向に設けられてなる点である。垂下片(13)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(22)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0018】
次に第4実施形態について説明する。第4実施形態が第1実施形態と異なっている点は図9に示される通り、差し込み突部が前記平板の裏面の中央部から垂下した後幅方向に略直角に延出する一対の垂下片(15)からなり、これら垂下片(15)は平板(5)の長手方向に設けられてなる点である。垂下片(15)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(23)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接する垂下片(15)の先端面には1又は複数の突出する突起(16)が設けられ、この突起(16)は、図9に示される通り、本体(23)の垂下片(15)を孔(4)に嵌着したとき、突起(16)が側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(23)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0019】
次に第5実施形態について説明する。第5実施形態が第1実施形態と違っている点は図10に示される通り、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ、且つこの平板裏面の中央部から垂下する垂下片(18)と、この垂下片(18)の下端部から斜め上方且つ外方に立ち上がった後湾曲して斜め内方に立ち上がり、前記垂下片の根元部に連結する立ち上がり片(17)とからなる点である。垂下片(18)及び立ち上がり片(17)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(24)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0020】
次に第6実施形態について説明する。第6実施形態が第1実施形態と違っている点は図11に示される通り、差し込み突部が平板裏面の中央部から幅方向外方斜め下方へ延出した後湾曲して内方斜め下方に延出し、再び外方斜め下方に延出した後再び外方斜め下方に延出し、以下同様の湾曲を繰り返し、全体として断面波型に形成された一対の垂下片(19)からなり、これら垂下片(19)は平板(5)の長手方向に設けられてなる点である。垂下片(19)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(25)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
垂下片(19)の側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接するそれぞれの面には1又は複数の突出する突起(20)が設けられ、この突起(20)は、図11に示される通り、本体(25)の垂下片(19)を孔(4)に嵌着したとき、突起(20)が側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(25)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0021】
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、図5、図6に示されるように以下の内容も包含するものである。
上記の実施例においては、図2に示されるように平板(5)の厚みは一定だが、図5に示す通り、本体(2)の平板(5)の縁を先細りとし、側溝蓋(1)の上面との段差を無くすようにすると、歩行者がつまずく等の不具合の発生を防ぐことができる。
上記の実施例においては、図1に示されるように、本体(2)の平板(5)の表面に滑り止めのための複数の突条(10)が交差するように一体に設けられているが、本発明はこの形状に限定されるものではなく、図6に示されるように、平板(5)の表面に一体に成形された凹凸状の滑り止めを設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた切欠が隣接することで形成された孔に嵌着できる側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであって、表面が平坦な平板と、各々がこの平板の中央部から板状に垂下し、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の差し込み突部とからなり、これら差し込み突部同士の最大間隔は、前記側溝の孔の幅よりも若干大きく、これらの突部は前記側溝蓋の孔の内面を弾性的に押圧可能な可撓性の突部であることを特徴とする側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、切欠の孔に踵、足、杖を嵌めたり物を落とすこと及び泥、砂等の流入を防ぎ、側溝蓋の上を安全に通行することができる。
【0023】
請求項2記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下する前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の垂下片と、この垂下片の下端部から外方へ湾曲して斜めに立ち上がる立ち上がり片とから構成される可撓性の鉤部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、切欠の孔に踵、足、杖を嵌めたり物を落とすこと及び泥、砂等の流入を防ぎ、側溝蓋の上を安全に通行することができる。
【0024】
請求項3記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出する、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の突出片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、基部を側溝蓋の孔に容易に嵌着することができる。
【0025】
請求項4記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出した後に湾曲して斜め内方に垂下する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、切欠の孔に踵、足、杖を嵌めたり物を落とすこと及び泥、砂等の流入を防ぎ、側溝蓋の上を安全に通行することができる。
【0026】
請求項5記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下した後、前記平板の幅方向に略直角に延出する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、基部を側溝蓋の孔に容易に嵌着することができる。
【0027】
請求項6記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から垂下する垂下片と、この垂下片の下端部から斜め外方に立ち上がった後湾曲して斜め内方に立ち上がり、前記垂下片の根元部に連結する立ち上がり片とからなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、基部を側溝蓋の孔に容易に嵌着することができる。
【0028】
請求項7記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から外方斜め下方へ垂下した後湾曲して内方斜め下方に垂下し、湾曲して再び外方斜め下方に垂下した後再び内方斜め下方に垂下し、以下同様の湾曲を繰り返し、全体として断面波型に形成された一対の垂下片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、側溝蓋の孔の内側に当接する箇所を多くすることができ、基部を孔にしっかりと固定することができる。
【0029】
請求項8記載の発明は、前記平板には、その表裏を貫通する排水用の孔が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、頂部の上に道路から流れてきた雨水等の液体が溜まるのを防止することができる。
【0030】
請求項9記載の発明は、前記平板には、表面に滑り止めのための突起が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、雨天時等、頂部が濡れている場合において、平板の上を通る歩行者、自転車が頂部の上で足、タイヤを滑らす等の不具合の発生を防止することができる。
【0031】
請求項10記載の発明は、前記差し込み突部において側溝蓋の孔に当接する部分に滑り止め用の突起が設けられてなることを特徴とする請求項2,3,6又は7に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、孔に嵌着した差し込み突部をしっかりと固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの平面図である。
【図2】本発明の実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップのA−A線断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図5】本発明の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの別の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの別の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第4実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第6実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図12】本発明の実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップのB−B線断面図である。
【図13】本発明の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップが適用される側溝を示す外観図である。
【符号の説明】
1・・・側溝蓋
2・・・本体
3・・・切欠
4・・・孔
5・・・平板
6・・・突部
7・・・通水孔
8・・・立ち上がり片
9・・・・突起
10・・・突条
11・・・垂下片
12・・・突起
13・・・垂下片
14・・・垂下片
15・・・垂下片
16・・・突起
17・・・立ち上がり片
18・・・垂下片
19・・・垂下片
20・・・突起
21・・・本体
22・・・本体
23・・・本体
24・・・本体
25・・・本体
【発明の属する技術分野】
本発明は側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた切欠が隣接することで形成された孔に嵌着できる側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、道路の端等に設けられた排水用の側溝を覆うために用いられる側溝蓋は着脱のための手掛け用の切欠が設けられており、この側溝蓋は通常図13に示されるように隣接して敷設されている。
図13に示される通り、側溝蓋を隣接して敷設した場合、側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた手掛け用切欠は孔を形成する。
【0003】
歩道が充分にあり、側溝蓋の上を歩く必要がない場合はそれほど問題とならないが、住宅密集地、市街地等歩道が充分になく、人通りが多い場所では、側溝を歩道の代わりとして用いることがあり、側溝の蓋の上を通行する歩行者のハイヒールの踵又は幼児の足が上述の切欠の孔に嵌り足をくじいたり転んだりすることがあった。杖を持って側溝の蓋の上を歩行する盲人や老人の場合、孔が設けられている場所に気付かず杖の先を孔に突き込む危険性が生じていた。
又、工事現場等において、工事関係車両が現場付近の道路を運行する際、車両から落ちる泥、砂等がこの孔を通して側溝へ流入し、側溝中に泥、砂等が蓄積されるという不具合も生じていた。
更には、歩行中この孔の中に小銭、鍵等を落とすという不具合も生じていた。
孔は側溝の保守点検、清掃の際の着脱を行うため、又道路から流れてくる雨水等の排水、側溝内部の換気のために設けられているため塞ぐことはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような事情から、側溝の保守点検、清掃時の着脱作業、内部の換気の妨げとならず、切欠の孔に踵、足、杖を嵌めたり物を落とすこと及び泥、砂等の流入を防ぎ、側溝蓋の上を安全に通行することを可能とする側溝蓋の孔を塞ぐキャップの創出が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した不具合を解消するためになされたもので、隣接する側溝用の蓋の切欠が合わさり形成された孔を閉塞するための側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの提供を目的とするものであって、即ち、請求項1に係る発明は側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた切欠が隣接することで形成された孔に嵌着できる側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであって、表面が平坦な平板と、各々がこの平板の中央部から板状に垂下し、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の差し込み突部とからなり、これら差し込み突部同士の最大間隔は、前記側溝の孔の幅よりも若干大きく、これらの突部は前記側溝蓋の孔の内面を弾性的に押圧可能な可撓性の突部であることを特徴とする側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項2の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下する前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の垂下片と、この垂下片の下端部から外方へ湾曲して斜めに立ち上がる立ち上がり片とから構成される可撓性の鉤部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項3の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出する、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の突出片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項4の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出した後に湾曲して斜め内方に垂下する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項5の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下した後、前記平板の幅方向に略直角に延出する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項6の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から垂下する垂下片と、この垂下片の下端部から斜め外方に立ち上がった後湾曲して斜め内方に立ち上がり、前記垂下片の根元部に連結する立ち上がり片とからなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項7の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から外方斜め下方へ垂下した後湾曲して内方斜め下方に垂下し、湾曲して再び外方斜め下方に垂下した後再び内方斜め下方に垂下し、以下同様の湾曲を繰り返し、全体として断面波型に形成された一対の垂下片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項8の発明は、前記平板には、その表裏を貫通する排水用の孔が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項9の発明は、前記平板には、表面に滑り止めのための突起が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
請求項10の発明は、前記差し込み突部において側溝蓋の孔に当接する部分に滑り止め用の突起が設けられてなることを特徴とする請求項2,3,6又は7に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施例によって説明する。
本発明に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップは各実施形態において上面が平坦な平板(5)に、隣接する側溝蓋(1)の切欠(3)間に形成される孔(4)に嵌着するための差し込み突部(6)を一体的に設けてなることを特徴とする。
尚、以下の説明において、各実施形態に共通する部分については同じ符号を用いる。
【0007】
図13に示されるように通常、側溝蓋(1)の長手方向の両側部には切欠(3)が設けられており、隣接した切欠は孔(4)を形成する。本発明の第1実施形態に係る孔塞ぎ用キャップは図1から図4に示すように、本体(2)の差し込み突部(6)は孔(4)に嵌着可能な形状で、本体(2)の平板(5)は孔(4)を充分に覆うことができる形状に構成されている。
本体(2)を構成する材料は特に限定されず、耐水性、耐候性、量産性に優れている、軽量で強靭な合成樹脂、強度が強い鉄材被覆プラスチックを例として挙げることができる。
図示例では平板(5)は平面形状が略長方形状となっているが、形状は特に限定されず、小判形でもよい。
【0008】
まず、本発明の第1実施形態の特徴部分について説明する。
図2に示される通り、本体(2)の可撓性の差し込み突部(6)の下端部から外方へ湾曲して斜めに立ち上がる立ち上がり片(8)を設ける。垂下片(14)は図12に示される通り、平板(5)の裏面の中央部から板状に垂下し且つ平板(5)の長手方向に平行に設けられている。
立ち上がり片(8)は図3、図4に示される通り、本体(2)の差し込み突部(6)を孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(2)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
立ち上がり片(8)には複数の突出する突起(9)が設けられ、この突起(9)は、図3、図4に示される通り、本体(2)の差し込み突部(6)を孔(4)に嵌着したとき、突起(9)が側溝蓋(1)の孔(4)に当接し、本体(2)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
【0009】
差し込み突部(6)は可撓性を持つため、図4に示される通り、図3の孔(4)の径に比べ、径が小さくなった場合でも差し込み突部(6)を水平方向へ曲げることで孔(4)に嵌着することが可能である。
差し込み突部(6)を孔(4)に差し込むと、立ち上がり片(8)の側面は押圧力を受け、差し込み突部(6)の幅が縮小し、容易に嵌着することができる。
【0010】
図3、図4に示されるように本体(2)の差し込み突部(6)を既存の孔(4)に改変を加えることなく嵌着することが可能であり、孔(4)への取り付け作業は容易で、片手で行うことも可能である。
側溝の点検、掃除等で側溝蓋(1)を取り外すため本体(2)を除去する場合、本体(2)の平板(5)の縁を引き上げるだけで容易に除去することができ、側溝の点検、清掃後、孔(4)に容易に嵌着することができる。
【0011】
本体(2)は適度な硬度を持ち、平板(5)は孔(4)を充分に覆うことができ、差し込み突部(6)は孔(4)に嵌着、係止されているため平板(5)を歩行者が上から踏みつけても、自転車が通過しても本体(2)が孔(4)の内部へ落ち込むことはなく、又本体(2)が合成樹脂、鉄材被覆プラスチックから構成されているため、平板(5)が踏まれて側溝蓋(1)と接触しても音が出ない。
【0012】
尚、図1に示される例では、平板(5)の表面に、滑り止めのための複数の突条(10)が交差するように一体に設けられており、雨天時等、平板(5)が濡れている場合において、平板(5)の上を通る歩行者、自転車が平板(5)の上で足、タイヤを滑らす等の危険性を防止することができる構成となっている。
【0013】
また、図1に示される例では、平板(5)の上に複数個の排水のための通水孔(7)を設け、平板(5)の表裏を貫通する構成とし、雨水等の流入ができるようにしており、平板(5)の上に道路から流れてきた雨水等の液体が溜まるのを防止すると共に側溝内の換気を行うようになっている。
通水孔(7)の大きさは特に限定されないが、平板(5)に溜まった液体を側溝へ容易に排水でき、側溝の内部を充分に換気できる大きさとすることが好ましい。
通水孔(7)の形状についても特に限定されず、丸、三角、四角等適宜設定するとよい。
【0014】
平板(5)を、泥、砂、落ち葉等と区別することができる、赤、黄等の色で形成しておくと、平板(5)が泥、砂、落ち葉等に覆われた場合でも本体(2)と区別することができるため、本体(2)を清掃等のために回収することが容易となる。
【0015】
平板(5)に光を反射する塗料を塗布しておくと、街灯、自転車、自動車等のライト、歩行者の持つ懐中電灯等に平板(5)が反射するため、夜間でも歩行者、運転手が側溝の位置を確認することができ、車道とそれ以外の場所の区別をすることができるため交通安全上望ましい。
【0016】
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なっている主な点は図7に示される通り、平板(5)の裏面の中央部から斜め外方に垂下し且つ平板(5)の長手方向に平行に設けられた一対の垂下片(11)からなる点である。垂下片(11)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(21)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
垂下片(11)下端の孔(4)の内側に当接する垂下片(11)の先端面には1又は複数の突出する突起(12)が設けられ、この突起(12)は本体(21)の垂下片(11)を孔(4)に嵌着したとき、突起(12)が側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(21)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0017】
次に第3実施形態について説明する。第3実施形態が第1実施形態と異なっている点は図8に示される通り、差し込み突部が平板(5)の裏面の中央部から斜め外方に垂下した後に湾曲して斜め内方に垂下する一対の垂下片(13)からなり、これら垂下片(13)は平板の長手方向に設けられてなる点である。垂下片(13)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(22)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0018】
次に第4実施形態について説明する。第4実施形態が第1実施形態と異なっている点は図9に示される通り、差し込み突部が前記平板の裏面の中央部から垂下した後幅方向に略直角に延出する一対の垂下片(15)からなり、これら垂下片(15)は平板(5)の長手方向に設けられてなる点である。垂下片(15)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(23)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接する垂下片(15)の先端面には1又は複数の突出する突起(16)が設けられ、この突起(16)は、図9に示される通り、本体(23)の垂下片(15)を孔(4)に嵌着したとき、突起(16)が側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(23)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0019】
次に第5実施形態について説明する。第5実施形態が第1実施形態と違っている点は図10に示される通り、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ、且つこの平板裏面の中央部から垂下する垂下片(18)と、この垂下片(18)の下端部から斜め上方且つ外方に立ち上がった後湾曲して斜め内方に立ち上がり、前記垂下片の根元部に連結する立ち上がり片(17)とからなる点である。垂下片(18)及び立ち上がり片(17)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(24)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0020】
次に第6実施形態について説明する。第6実施形態が第1実施形態と違っている点は図11に示される通り、差し込み突部が平板裏面の中央部から幅方向外方斜め下方へ延出した後湾曲して内方斜め下方に延出し、再び外方斜め下方に延出した後再び外方斜め下方に延出し、以下同様の湾曲を繰り返し、全体として断面波型に形成された一対の垂下片(19)からなり、これら垂下片(19)は平板(5)の長手方向に設けられてなる点である。垂下片(19)は孔(4)に嵌着したとき側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(25)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
垂下片(19)の側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接するそれぞれの面には1又は複数の突出する突起(20)が設けられ、この突起(20)は、図11に示される通り、本体(25)の垂下片(19)を孔(4)に嵌着したとき、突起(20)が側溝蓋(1)の孔(4)の内側に当接し、本体(25)の離脱を防止する滑り止めとして作用するように構成されている。
尚、他の部分については第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0021】
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、図5、図6に示されるように以下の内容も包含するものである。
上記の実施例においては、図2に示されるように平板(5)の厚みは一定だが、図5に示す通り、本体(2)の平板(5)の縁を先細りとし、側溝蓋(1)の上面との段差を無くすようにすると、歩行者がつまずく等の不具合の発生を防ぐことができる。
上記の実施例においては、図1に示されるように、本体(2)の平板(5)の表面に滑り止めのための複数の突条(10)が交差するように一体に設けられているが、本発明はこの形状に限定されるものではなく、図6に示されるように、平板(5)の表面に一体に成形された凹凸状の滑り止めを設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた切欠が隣接することで形成された孔に嵌着できる側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであって、表面が平坦な平板と、各々がこの平板の中央部から板状に垂下し、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の差し込み突部とからなり、これら差し込み突部同士の最大間隔は、前記側溝の孔の幅よりも若干大きく、これらの突部は前記側溝蓋の孔の内面を弾性的に押圧可能な可撓性の突部であることを特徴とする側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、切欠の孔に踵、足、杖を嵌めたり物を落とすこと及び泥、砂等の流入を防ぎ、側溝蓋の上を安全に通行することができる。
【0023】
請求項2記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下する前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の垂下片と、この垂下片の下端部から外方へ湾曲して斜めに立ち上がる立ち上がり片とから構成される可撓性の鉤部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、切欠の孔に踵、足、杖を嵌めたり物を落とすこと及び泥、砂等の流入を防ぎ、側溝蓋の上を安全に通行することができる。
【0024】
請求項3記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出する、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の突出片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、基部を側溝蓋の孔に容易に嵌着することができる。
【0025】
請求項4記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出した後に湾曲して斜め内方に垂下する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、切欠の孔に踵、足、杖を嵌めたり物を落とすこと及び泥、砂等の流入を防ぎ、側溝蓋の上を安全に通行することができる。
【0026】
請求項5記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下した後、前記平板の幅方向に略直角に延出する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、基部を側溝蓋の孔に容易に嵌着することができる。
【0027】
請求項6記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から垂下する垂下片と、この垂下片の下端部から斜め外方に立ち上がった後湾曲して斜め内方に立ち上がり、前記垂下片の根元部に連結する立ち上がり片とからなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、基部を側溝蓋の孔に容易に嵌着することができる。
【0028】
請求項7記載の発明は、前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から外方斜め下方へ垂下した後湾曲して内方斜め下方に垂下し、湾曲して再び外方斜め下方に垂下した後再び内方斜め下方に垂下し、以下同様の湾曲を繰り返し、全体として断面波型に形成された一対の垂下片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、側溝蓋の孔の内側に当接する箇所を多くすることができ、基部を孔にしっかりと固定することができる。
【0029】
請求項8記載の発明は、前記平板には、その表裏を貫通する排水用の孔が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、頂部の上に道路から流れてきた雨水等の液体が溜まるのを防止することができる。
【0030】
請求項9記載の発明は、前記平板には、表面に滑り止めのための突起が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、雨天時等、頂部が濡れている場合において、平板の上を通る歩行者、自転車が頂部の上で足、タイヤを滑らす等の不具合の発生を防止することができる。
【0031】
請求項10記載の発明は、前記差し込み突部において側溝蓋の孔に当接する部分に滑り止め用の突起が設けられてなることを特徴とする請求項2,3,6又は7に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであるから、孔に嵌着した差し込み突部をしっかりと固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの平面図である。
【図2】本発明の実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップのA−A線断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図5】本発明の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの別の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの別の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第4実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第6実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップの嵌着状態を示す断面図である。
【図12】本発明の実施例に係る側溝蓋の孔塞ぎ用キャップのB−B線断面図である。
【図13】本発明の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップが適用される側溝を示す外観図である。
【符号の説明】
1・・・側溝蓋
2・・・本体
3・・・切欠
4・・・孔
5・・・平板
6・・・突部
7・・・通水孔
8・・・立ち上がり片
9・・・・突起
10・・・突条
11・・・垂下片
12・・・突起
13・・・垂下片
14・・・垂下片
15・・・垂下片
16・・・突起
17・・・立ち上がり片
18・・・垂下片
19・・・垂下片
20・・・突起
21・・・本体
22・・・本体
23・・・本体
24・・・本体
25・・・本体
Claims (10)
- 側溝蓋の長手方向の両側部に設けられた切欠が隣接することで形成された孔に嵌着できる側溝蓋の孔塞ぎ用キャップであって、表面が平坦な平板と、各々がこの平板の中央部から板状に垂下し、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の差し込み突部とからなり、これら差し込み突部同士の最大間隔は、前記側溝の孔の幅よりも若干大きく、これらの突部は前記側溝蓋の孔の内面を弾性的に押圧可能な可撓性の突部であることを特徴とする側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
- 前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下する前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の垂下片と、この垂下片の下端部から外方へ湾曲して斜めに立ち上がる立ち上がり片とから構成される可撓性の鉤部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
- 前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出する、前記平板の長手方向に平行に設けられた一対の突出片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
- 前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から斜め外方に突出した後に湾曲して斜め内方に垂下する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
- 前記差し込み突部は、各々が前記平板の裏面中央部から垂下した後、前記平板の幅方向に略直角に延出する一対の垂下片からなり、これら垂下片は各々前記平板の長手方向に平行に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
- 前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から垂下する垂下片と、この垂下片の下端部から斜め外方に立ち上がった後湾曲して斜め内方に立ち上がり、前記垂下片の根元部に連結する立ち上がり片とからなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
- 前記差し込み突部は、各々が前記平板の長手方向に平行に設けられ且つこの平板裏面中央部から外方斜め下方へ垂下した後湾曲して内方斜め下方に垂下し、湾曲して再び外方斜め下方に垂下した後再び内方斜め下方に垂下し、以下同様の湾曲を繰り返し、全体として断面波型に形成された一対の垂下片からなることを特徴とする請求項1に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
- 前記平板には、その表裏を貫通する排水用の孔が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
- 前記平板には、表面に滑り止めのための突起が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
- 前記差し込み突部において側溝蓋の孔に当接する部分に滑り止め用の突起が設けられてなることを特徴とする請求項2,3,6又は7に記載の側溝蓋の孔塞ぎ用キャップ。
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2002
- 2002-08-27 JP JP2002246348A patent/JP2004003256A/ja active Pending
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