JP3713344B2 - 側溝の踏み板の孔カバー装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は道路の縁に設けられる側溝、若しくは、U字溝に被せる踏み板に関するもので、特に、踏み板に形成された孔を覆う踏み板の孔カバーに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に道路の端に設けられるコンクリート製の側溝の蓋をなす踏み板12は図7で示すように、コンクリートによって大略長方形の板状に形成され、その長辺に沿って排水用の孔を形成するべく、長方形の水抜き孔15が形成されている。そして、この型は孔が大きいためグレーチング41が付いている種類である。図8はU字溝の蓋形で水抜き孔は小さい。図9は、蓋Aの短辺部分に手掛け用の切欠きBがあり、長辺においてU字溝Cの溝に嵌合させ、U字溝Cの縁の部分で支承させている。
このような踏み板12は、前記水抜き孔15の部分が孔として残されるため、この孔の中に踏み板12の上を歩行する歩行者の足や自転車の車輪が落ちて、転んだり怪我をしたりすることがあった。
また、そのような不具合を解消すべく、前記水抜き孔15をグレーチング網をコンクリートの骨として入れ、孔を小さくする工夫はされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記水抜き孔15をグレーチング網で小さくするものでは、初期は良いが年を経るに従って酸や塩分あるいは側溝を流れるカルキによる塩素ガスによって腐蝕したり、石等がはさまることにより網が抜け落ちる不具合があった。
他方、孔15が小さいと踏み板12には水がたまりやすくグレーチング網がぬれると滑りやすくなる不具合を生じた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記した課題を解消するためなされたもので、長方形の踏み板12の長辺に沿って形成された孔15を覆うための踏み板の孔カバー20を、前記孔15に沿って細長く形成し、その上面の周縁部に緩い傾斜の面取りと表裏を連通する通水孔とを設けるとともに、長手方向の両端部に位置して表裏を貫く長孔27を設け、その長孔27の裏面にフック部材35を配置し、その長孔27を通してボルト39をフック部材35のボルト孔38dへ緊締し、踏み板の孔カバー20とフック部材35との間に踏み板12を挟持したものである。
また、長方形の踏み板12の両短辺に形成した手掛け孔15において、踏み板の孔カバー20を前記手掛け孔15に沿って細長く形成し、その上面の周縁部に緩い傾斜の面取りと表裏を連通する通水孔とを設けるとともに、長手方向の両端部に位置して表裏を貫く長孔27を設け、その長孔27の裏面にフック部材35を配置し、その長孔27を通してボルト39をフック部材35のボルト孔38dへ緊締し、踏み板の孔カバー20とフック部材35との間に踏み板12を挟持したものである。
【0005】
【作用】
踏み板の孔カバー20は裏面と、裏面に取り付けたフック部材35との間に踏み板12を挟持することによって、踏み板12の上面へ固定される。雨水や散水など路上の水は踏み板の孔カバー20の周縁に設けた切欠き孔からなる多数の通水孔21を通して側溝の中へ排除される。
踏み板の孔カバー20を孔15へ取り付けるには、まず、踏み板の孔カバー20の裏面に、ボルト39によってフック部材35を緩く取り付けた後、フック部材35を孔15の中に垂らし、ボルト39を操作して長孔27の範囲内で移動させてフック部材35の爪部35aを踏み板12の裏面に係合させ、その後にボルト39を緊締することによって固定する。なお、グレーチングを有する種類では、フック部材35はグレーチング41の細い隙間を貫いて踏み板12を挟持することになる。
また、長方形の踏み板12の両短辺に形成した手掛け孔15を有する種類にあっても、同様に、踏み板の孔カバー20を踏み板12に固定することができる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明を図示の実施例によって説明する。図1(a)中、10は側溝であり、側溝10は周知のU字溝11と、U字溝11の上面開口を閉じる踏み板12とで構成されている。踏み板12は平面形状が略長方形をなし、長手方向には平面形状が長方形をなす水抜き孔15が形成されている。また、水抜き孔15がない踏み板12と交互に並べられている。なお、水抜き孔12が大きいものにはグレーチング網が施されている。また、図1(b)中、手掛け孔15が(a)の水抜き孔15と同様に作用するが、細長い方向が(a)と(b)では直交し、グレーチング網は使われない相違がある。
【0007】
本願の発明によれば、前記水抜き孔15は図1で示すように、踏み板の孔カバー20によって閉じられる。踏み板の孔カバー20は合成樹脂を射出成形して作られており、平面形状が細長い長方形をなし、各角部は円形に面取りされている。ただし、前記踏み板の孔カバー20の材質は合成樹脂に限らず、ステンレス、鋼、ゴム等でも可能である。また、踏み板の孔カバー20の上面は周縁部24が緩い傾斜を以て面取りされ、薄肉とされていて、歩行者がつまずかないように或いは自転車のタイヤに優しくなっている。前記周縁部24は周囲の数箇所で切り欠かゝれ、表裏を貫通する通水孔21が形成されている。踏み板の孔カバー20の上に溜まった雨水や散水された水が通水孔21を通してU字溝11の中へ導かれる。さらに、踏み板の孔カバー20には中心の厚肉部に滑り止めの突起22が数多く設けられ、歩行者の歩行が妨げられないようになっている。踏み板の孔カバー20の裏面は概ね平坦とされ、長手方向の中央部にのみ四角形の低いリブ23が形成され補強されている。
【0008】
次に、踏み板の孔カバー20を水抜き孔15へ取り付ける手段を説明する。前記したように、前記踏み板の孔カバー20の裏面にフック部材35がボルト止めされており、踏み板の孔カバー20の両端部には長手方向に沿って細長く形成された長孔27が設けられている。長孔27は上面がやゝ大径をなし、下面の小径部との間に段部25を有する段部付き孔とされる一方、前記段部25の部分は裏面に僅かに突出させて後述するフック部材35のための支持台26をなすと共に、踏み板の孔カバー20の肉厚を可及的に一定にして成形を容易にしている。
【0009】
フック部材35は図4〜図6で示すように、側面視が爪部35aと柱部35bとで大略L字形をなしている。柱部35bの頂部には上方へ突出させた角形ピン35cとボルト孔35dとが設けられ、前記角形ピン35cは長孔27に摺動可能に係合され、ボルト孔35dに螺合させたボルト39は頭部が前記段部25によって支えられている。よって、踏み板の孔カバー20にフック部材35をボルト39止めすると、踏み板カバー20の長手方向の端部と、フック部材35の爪部35aとの間に前記踏み板12を挟持可能となる。
【0010】
次に、踏み板の孔カバー20を踏み板12に取り付ける作業を説明する。まず、踏み板の孔カバー20にはフック部材35を取り付け、ボルト39を緩めておく。両側のフック部材35を長孔27に沿って内側へ移動させ、両フック部材35、35間の距離を短くした状態で手掛け孔15の上に踏み板カバー20を載せ、前記フック部材35を手掛け孔15の中へ垂らしておく。この状態から前記ボルト39を操作してフック部材35を端部方向へ移動させれば、踏み板の孔カバー20の下面とフック部材35との間に踏み板12が挟まれるから、ボルト39を締めて固定すれば取り付けが完了する。
【0011】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、踏み板の孔カバー20は既存の踏み板12に改変を加えることなくしかもグレーチングがあってもなくても取り付けられる上、踏み板12の上側から締着操作ができるから踏み板12の取付け作業が容易であり、踏み板の孔カバー20を取り付けた踏み板12は、その上を歩行する者や自転車のの安全性が向上する。
また、踏み板の孔カバー20はそれ自体や踏み板12を破壊することなく容易に取り外すことができ、踏み板12の修理や交換の妨げとなることがない。
踏み板の孔カバー20は一般に合成樹脂によって作られ、耐水性や耐候性と共に、量産性に優れている。
踏み板の孔カバー20は周縁が面取りされて低くなり、また、滑り止めの突起22や通水孔21によって優れた排水性を持つから、歩行の邪魔になったり、自転車への凹凸になることがないばかりか、孔15を閉じることによる側溝内外の通気性低下を解消する。
踏み板の孔カバー20は蛍光色に着色されれば、夜間の自動車や自転車の運転手に側溝の位置を認識させることができて一石二鳥の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施である側溝の踏み板の孔カバーを示す外観図である。
(a)踏み板の長辺に沿って形成された孔に設置した例である。
(b)踏み板の短辺に設置した例である。
【図2】(a)本発明である踏み板の孔カバーの正面図である。
(b)そのIII−III断面図で、左側は取り付け前、右側は取り付け後を示している。
【図3】踏み板の孔カバーの背面図である。
【図4】その要部であるフック部材の平面図である。
【図5】その要部であるフック部材の正面図である。
【図6】その要部であるフック部材の左側面図である。
【図7】従来の側溝の踏み板の孔を示すもので、グレーチング付きの外観図である。
【図8】従来のU字溝の踏み板の孔を示す外観図である。
【図9】従来のU字溝の踏み板の手掛け孔を示す外観図である。
【符号の説明】
10・・・・側溝 11・・・・U字溝
12・・・・踏み板 15・・・・孔(水抜き孔、手掛け孔)
20・・・・踏み板の孔カバー 21・・・・通水孔
22・・・・滑り止めの突起 23・・・・低いリブ
24・・・・周縁部 25・・・・段部
26・・・・支持台 27・・・・長孔
35・・・・フック部材 35a・・・爪部
35b・・・柱部 35c・・・角形ピン
35d・・・ボルト孔 39・・・・ボルト
41・・・・グレーチング
Claims (2)
- 長方形の踏み板12の長辺に沿って形成された孔15を覆うための踏み板の孔カバー20を、前記孔15に沿って細長く形成し、その上面の周縁部に緩い傾斜の面取りと表裏を連通する通水孔とを設けるとともに、長手方向の両端部に位置して表裏を貫く長孔27を設け、その長孔27の裏面にフック部材35を配置し、その長孔27を通してボルト39をフック部材35のボルト孔38dへ緊締し、踏み板の孔カバー20とフック部材35との間に踏み板12を挟持してなる側溝の踏み板の孔カバー装置。
- 長方形の踏み板12の両短辺に形成した手掛け孔15において、踏み板の孔カバー20を前記手掛け孔15に沿って細長く形成し、その上面の周縁部に緩い傾斜の面取りと表裏を連通する通水孔とを設けるとともに、長手方向の両端部に位置して表裏を貫く長孔27を設け、その長孔27の裏面にフック部材35を配置し、その長孔27を通してボルト39をフック部材35のボルト孔38dへ緊締し、踏み板の孔カバー20とフック部材35との間に踏み板12を挟持してなる側溝の踏み板の孔カバー装置。
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JP30707496A JP3713344B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 側溝の踏み板の孔カバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30707496A JP3713344B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 側溝の踏み板の孔カバー装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10131273A JPH10131273A (ja) | 1998-05-19 |
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JP30707496A Expired - Fee Related JP3713344B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 側溝の踏み板の孔カバー装置 |
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JP6975931B2 (ja) * | 2018-10-12 | 2021-12-01 | 有限会社ウイング | 透水孔カバー |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP30707496A patent/JP3713344B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10131273A (ja) | 1998-05-19 |
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