JP2004003180A - エルボ継手 - Google Patents

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Naoki Yabuta
藪田 直己
Yasuhiko Tsunoda
角田 泰彦
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D13/00Special arrangements or devices in connection with roof coverings; Protection against birds; Roof drainage ; Sky-lights
    • E04D13/04Roof drainage; Drainage fittings in flat roofs, balconies or the like
    • E04D13/08Down pipes; Special clamping means therefor
    • E04D2013/0833Elbow pieces

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Abstract

【課題】角度調整が簡単で、樋接続部と曲管の離脱やこれらの間からの漏水を防止でき、施工性が良好で乾式使用しても体裁が良いエルボ継手を提供する。
【解決手段】樋接続部2の円筒部7を曲管1の開口端部に回転自在に嵌合し、開口端部の内周の係止部9を、円筒部7に形成した第一の溝部10又は第二の溝部11のどちらか一方に係止させた構成のエルボ継手とする。曲管1の端部に嵌合用円筒部13を形成し、樋接続部3の開口部内周の係止部15を、嵌合用円筒部7に形成した第一の溝部16又は第二の溝部17のどちらか一方に係止させた構成のエルボ継手としてもよい。第二の溝部11,17を接着剤溜まりとして使用して接着剤を充填し、係止部9,15を第二の溝部11,17に係止させると、施工性良く強固かつ水密的に接着することができ、離脱や漏水を防止できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樋を所望の角度で接続でき、雄雌嵌合部分の防漏水性も高めたエルボ継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転自在な雄雌嵌合部分を有する従来の雨樋用エルボ継手は、その雄雌嵌合部分から漏水を生じるため、防水用のパッキンを雄雌嵌合部分に介在させて漏水の防止を図っている。しかしながら、このようなエルボ継手は、防水用パッキンの劣化に伴って雄雌嵌合部分から漏水する恐れがあった。
【0003】
そこで、雄雌嵌合部分の防漏水性を高めることを目的としたエルボ継手として、例えば特願平7−176064号のエルボ継手等が提案されている。このエルボ継手は、図12に示すように、一方の接続口100に形成した雄嵌合部101を、曲管102の雌嵌合部となる開口端部103に回転自在に嵌合したものであって、図12、図13(a)に示すように、雄嵌合部101には、先端外周に突起104を有するスライド部105と、粘着シール材106を貼着した係着部107が形成されている。そして、雌嵌合部となる曲管102の開口端部103の内周面には、突起108が形成されている。
【0004】
このようなエルボ継手は、図12、図13(a)に示すように、曲管の開口端部103(雌嵌合部)の突起108を雄嵌合部101の突起104に係止させた状態で、接続口100又は曲管102を所望の角度だけ回転させて角度調整を行い、そのままの角度で接続口100の雄嵌合部101と曲管の開口端部103を押し込むことにより、図13(b)に示すように、曲管の開口端部103の内周面を粘着シール材106で雄嵌合部101の係着部107に粘着固定して使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のエルボ継手は、接続口100又は曲管102を所望の角度だけ回転させて角度調整を行い、そのままの角度で接続口100の雄嵌合部101と曲管の開口端部103を押し込もうとするときに、粘着シール材106の粘着によって奥まで押し込むことができなかったり、粘着シール材106がめくれ上がってしまい施工ができないという問題がある。また、粘着シール材106の劣化により粘着力が低下すると、曲管102の開口端部103が雄嵌合部101の係着部107から脱落して、図12、図13(a)に示す粘着固定前の状態に戻り、雄嵌合部101と曲管の開口端部103との間から漏水するという問題があった。
【0006】
このような問題は、粘着シール材106の代わりに接着剤を用いて曲管の開口端部103を雄嵌合部101の係着部107に強固かつ水密的に接着すれば、一応は解決される。けれども、このように接着する場合は、接着剤が下方に垂れて塗布できなかったり、また、接着剤が固化して接着力を発揮する前に曲管の開口端部103が雄嵌合部101の係着部107から抜けないように支える必要があるため、すぐに次の作業に移ることができず、施工性が低下するという問題があった。
【0007】
また、上記のエルボ継手は、図12に示す状態のままで粘着シール材106を省略して乾式使用することも可能であるが、その場合は、接続口100と曲管102との間に大きい隙間109が生じるため、体裁が悪くなるという問題があった。
【0008】
本発明は、これらの問題を一挙に解決し得る雨樋用エルボ継手の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係るエルボ継手は、曲管の両端に樋の端部が接続される樋接続部を備え、少なくとも一方の樋接続部に形成された円筒部を曲管の開口端部に回転自在に嵌合したエルボ継手であって、上記曲管の開口端部の内周に係止部を形成し、該係止部が係止し得る第一の溝部を上記円筒部の先端部外周面に形成すると共に、該係止部が係止し得る第二の溝部を上記円筒部の基端部外周面に形成して、該係止部を上記円筒部の第一又は第二の溝部のどちらか一方に係止させたことを特徴とするものである。
【0010】
このような構成のエルボ継手は、曲管と樋接続部とが回転自在であるので、樋接続部に接続される竪樋の角度を自由に変えることができる。そして、この曲管と樋接続部との嵌合部からの漏水をなくそうとする場合は、一方の樋接続部の円筒部に形成された第一の溝部に、曲管の開口端部に形成された係止部を係止させた状態で、一方の樋接続部又は曲管を所望の角度回転させて角度調整を行い、第二の溝部に接着剤を充填して、樋接続部の円筒部を曲管の開口端部に押し込み、開口端部の係止部を円筒部の第二の溝部に係止させて使用する。このようにすることで、樋接続部の第二の溝部が接着剤溜まりの作用をなし、樋接続部の第二の溝部と曲管の係止部が接着剤によって強固かつ水密的に接着されるため、樋接続部の円筒部から曲管が抜けたり、円筒部と開口端部の間から漏水する心配が解消される。
【0011】
しかも、曲管の係止部が樋接続部の第二の溝部に係止されると、接着剤が固化するまでの間に樋接続部の円筒部から曲管が抜けることはないので、接着剤が固化するまで待つことなく、すぐに次の作業に移ることができるようになり、施工性が向上する。また、曲管の係止部が樋接続部の第二の溝部に係止されると、接着剤を第二の溝部に充填しないで乾式使用する場合でも、曲管と樋接続部との間に隙間を殆ど生じないため、体裁が良好である。
【0012】
次に、本発明の請求項2に係る樋継手は、曲管の両端に樋の端部が接続される樋接続部を備え、少なくとも一方の樋接続部に形成された開口部に、曲管の端部に形成された嵌合用円筒部を回転自在に嵌合したエルボ継手であって、上記樋接続部の開口部の内周に係止部を形成し、該係止部が係止し得る第一の溝部を上記曲管の嵌合用円筒部の先端部外周面に形成すると共に、該係止部が係止し得る第二の溝部を上記曲管の嵌合用円筒部の基端部外周面に形成して、該係止部を上記曲管の嵌合用円筒部の第一又は第二の溝部のどちらか一方に係止させたことを特徴とするものである。
【0013】
このような構成のエルボ継手は、曲管と樋接続部とが回転自在であるので、樋接続部に接続される竪樋の角度を自由に変えることができる。そして、この曲管と樋接続部との嵌合部からの漏水をなくそうとする場合は、曲管端部の嵌合用円筒部に形成された第一の溝部に、一方の樋接続部の開口部に形成された係止部を係止させた状態で、曲管又は一方の樋接続部を所望の角度回転させて角度調整を行い、第二の溝部に接着剤を充填して、曲管端部の嵌合用円筒部を樋接続部の開口部に押し込み、開口部内周の係止部を円筒部の第二の溝部に係止させて使用する。このようにすることで、曲管端部の第二の溝部が接着剤溜まりの作用をなし、曲管端部の第二の溝部と樋接続部の係止部が接着剤によって強固かつ水密的に接着されるため、曲管端部の円筒部から樋接続部が抜けたり、円筒部と開口部の間から漏水する心配が解消される。
【0014】
しかも、樋接続部の係止部が曲管の第二の溝部に係止されると、接着剤が固化するまでの間に曲管端部の円筒部から樋接続部が抜けることはないので、接着剤が固化するまで待つことなく、すぐに次の作業に移ることができるようになり、施工性が向上する。また、樋接続部の係止部が曲管の第二の溝部に係止されると、接着剤を第二の溝部に充填しないで乾式使用する場合でも、曲管と樋接続部との間に隙間を殆ど生じないため、体裁が良好である。
【0015】
次に、本発明の請求項3に係るエルボ継手は、第一の曲管部の端部に形成された嵌合用円筒部を第二の曲管部の開口端部に回転自在に嵌合してなる曲管の両端に、樋の端部が接続される樋接続部を備えたエルボ継手であって、上記第二の曲管部の開口端部の内周に係止部を形成し、該係止部が係止し得る第一の溝部を上記第一の曲管部の嵌合用円筒部の先端部外周面に形成すると共に、該係止部が係止し得る第二の溝部を上記第一曲管部の嵌合用円筒部の基端部外周面に形成して、該係止部を上記第一の曲管部の第一又は第二の溝部のどちらか一方に係止させたことを特徴とするものである。
【0016】
このような構成のエルボ継手は、曲管部と曲管部とが回転自在であるので、曲管部相互の角度を自由に変えられる。そして、この曲管部同士の嵌合部からの漏水をなくそうとする場合は、第一の曲管部の嵌合用円筒部に形成された第一の溝部に、第二の曲管部の開口端部に形成された係止部を係止させた状態で、第一の曲管又は第二の曲管を所望の角度回転させて角度調整を行い、第二の溝部に接着剤を充填して、第一の曲管部の嵌合用円筒部を第二の曲管部の開口端部に押し込み、開口端部内周の係止部を嵌合用円筒部の第二の溝部に係止させて使用する。このようにすることで、第一の曲管部の嵌合用円筒部に形成された第二の溝部が接着剤溜まりの作用をなし、第二の曲管部の開口端部に形成された係止部が接着剤によって強固かつ水密的に接着されるため、第一の曲管部の嵌合用円筒部から第二の曲管部が抜けたり、嵌合用円筒部と開口端部の間から漏水する心配が解消される。
【0017】
しかも、第二の曲管部の係止部が第一の曲管部の第二の溝部に係止されると、接着剤が固化するまでの間に第一の曲管部の嵌合用円筒部から第二の曲管部が抜けることはないので、接着剤が固化するまで待つことなく、すぐに次の作業に移ることができるようになり、施工性が向上する。また、第二の曲管部の係止部が第一の曲管部の第二の溝部に係止されると、接着剤を第二の溝部に充填しないで乾式使用する場合でも、第一の曲管部と第二の曲管部との間に隙間を殆ど生じないため、体裁が良好である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
【0019】
図1は本発明の一実施形態に係るエルボ継手の平面図、図2は同エルボ継手の正面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は図3の円イで囲まれた部分の拡大図、図5は第二の溝部に接着剤を充填したところを示す同部分の拡大図、図6は係止部を第二の溝部に係止させたところを示す同部分の拡大図、図7は図3の円ロで囲まれた部分の拡大図、図8は第二の溝部に接着剤を充填したところを示す同部分の拡大図、図9は係止部を第二の溝部に係止させたところを示す同部分の拡大図である。
【0020】
このエルボ樋継手は、合成樹脂製の曲管1と、その両端の合成樹脂製の樋接続部2,3を備えたものである。この曲管1は、略1/7円弧状の第一の曲管部1aと、この曲管部1aより肉厚分だけ直径の大きい略1/7円弧状の第二の曲管部1bとからなるもので、第一の曲管部1aは第二の曲管部1bに摺動自在に挿入されており、その挿入深さを変えることによって、曲管1の全長と双方の樋接続部2,3の相対的な角度を調節できるようになっている。
【0021】
一方の樋接続部2は、図1〜図3に示すように略八角形の筒状に形成されており、これに対応する略八角形の角竪樋(不図示)の端部が樋接続部2の内側に嵌合接続されて接着剤で水密的に接着されるようになっている。もう一方の樋接続部3は、略八角形の内筒部4とこれより短い略八角形の外筒部5が形成されており、この内筒部4と外筒部5の間隙部6に、略八角形の角竪樋(不図示)の端部が嵌合接続されて接着剤で水密的に接着されるようになっている。そして、この内筒部4の端部4aは斜めに切断されており、角竪樋を嵌着するときに内筒部4が角竪樋に容易に差し込まれるように工夫されている。
【0022】
一方の樋接続部2の開口した底部には円筒部7が形成されており、この円筒部7は第一の曲管部1aの開口端部8に回転自在に嵌合されている。この開口端部8の上端内周には係止部9が内側に突出して形成されており、この係止部9が係止し得る第一の溝部10が上記円筒部7の先端部外周面に形成されている。そして、上記円筒部7の基端部外周面には、上記の係止部8が係止し得る溝部であって接着剤溜まりとしても使用できる第二の溝部11が形成されている。
【0023】
図4に示すように、上記の係止部9は、内側に向かって厚みが薄くなるように上面が上広がりのテーパー面に形成されているため、上記の円筒部7を上記の開口端部8に強く押し込むと、係止部9の上記テーパー面が円筒部3に摺接しながら第一の溝部10や第二の溝部11に嵌まり込んで係止できるようになっている。特に、この実施形態では、円筒部7の外周面下端にアール部12を形成すると共に、第一の溝部10の上縁にもアール部12を形成しているため、これらのアール部12に誘導されて係止部9が比較的容易に第一の溝部10や第二の溝部11に嵌まり込むことができるようになっている。
【0024】
また、第二の溝部11の上下幅は係止部9の最大厚みと略同一とされており、そのため、係止部9を第二の溝部11に嵌め込んで係止させると、樋接続部2の底面と第一の曲管部1aの開口端部8とが近接して殆ど隙間が生じないようになっている。
【0025】
図2、図3に示すように、第二の曲管部1bの端部には嵌合用円筒部13が形成されており、この嵌合用円筒部13はもう一方の樋接続部3の開口部14に回転自在に嵌合されている。この開口部14の端部内周には係止部15が内側に突出して形成されており、この係止部15が係止し得る第一の溝部16が上記の嵌合用円筒部13の先端部外周面に形成されている。そして、上記嵌合用円筒部13の基端部外周面には、上記の係止部15が係止し得る溝部であって接着剤溜まりとしても使用できる第二の溝部17が形成されている。
【0026】
図7に示すように、上記の係止部15も、内側に向かって厚みが薄くなるように上面がテーパー面に形成されているため、上記の嵌合用円筒部13を上記の開口部14に強く押し込むと、係止部15の上記テーパー面が円筒部13に摺接しながら第一の溝部16や第二の溝部17に嵌まり込んで係止できるようになっている。そして、円筒部13の外周面先端や第一の溝部16の後側縁にアール部18を形成することによって、係止部15を一層嵌まり込み易くしている。また、この第二の溝部17の上下幅も、係止部15の最大厚みと略同一とされており、そのため、係止部15を第二の溝部17に嵌め込んで係止させると、第二の曲管部1bの端部と樋接続部3が近接して殆ど隙間が生じないようになっている。
【0027】
以上のような構成のエルボ継手を用いて竪樋を接続する場合において、一方の樋接続部2に接続される角竪樋と、もう一方の樋接続部3に接続される角竪樋とが上下に配列していて、樋接続部2,3と曲管1との嵌合部、及び、曲管部1a,1bの嵌挿部から漏水の恐れがないときは、図10に示すように、一方の樋接続部2の円筒部7の第二の溝部11に第一の曲管部1aの係止部9を嵌め込んで係止させると共に、第二の曲管部1bの嵌合用円筒部13の第二の溝部17にもう一方の樋接続部3の係止部15を嵌め込んで係止させ、従来と同様に回転自在で、挿入自在なエルボ継手として使用する。このとき、係止部9,15が第二の溝部11,17に係止されているので、樋接続部2と第一の曲管部1aの開口端部8が近接し、第二の曲管部1bの端部と樋接続部3も近接するため、隙間が殆ど生じなくなって体裁が向上する。
【0028】
しかし、角竪樋が上下ではなく、横方向に配設されるような場合は、前記各嵌合部や嵌挿部からの漏水の恐れがある。このような場合や、上下配設であっても接着接合したい場合は、図3、図4に示すように、一方の樋接続部2の第一の溝部10に第一の曲管部1aの係止部9を係止させたまま、樋接続部2又は第一の曲管部1aを所望の角度回転させて角度調整を行い、図5に示すように、第二の溝部11を接着剤溜まりとして兼用して、該第二の溝部11に接着剤19を充填し、図6に示すように、樋接続部2の円筒部7を第一の曲管部1aの開口端部8に強く押し込んで、開口端部8内周の係止部9を円筒部7の第二の溝部11に係止させる。そして、第二の曲管部1bに対する第一の曲管部1aの挿入深さを加減して双方の樋接続部2,3の相対的な角度を調整すると共に、上記と同じ要領で第二の曲管部1bともう一方の樋接続部3の回転角度を調整し、図8に示すように接着剤19を嵌合用円筒部13の第二の溝17に充填して、この第二の溝17に樋接続部3の係止部15を嵌め込んで係止させる。更に、第一の曲管部1aと第二の曲管部1bとの嵌挿部分にも接着剤を流し込む。
【0029】
上記のようにすると、樋接続部2の第二の溝部11と第一の曲管部1aの係止部9が接着剤19によって強固かつ水密的に接着されると共に、もう一方の樋接続部3の係止部15と第二の曲管部1bの第二の溝部17が接着剤19によって強固かつ水密的に接着されるため、樋接続部2の円筒部7から第一の曲管部1aが抜けたり、第二の曲管部1bの嵌合用円筒部13からもう一方の樋接続部3がぬけたりすることがなくなり、また、樋接続部2の円筒部7と第一の曲管部1aの開口端部の間や、第二の曲管部1bの嵌合用円筒部13と樋接続部3の開口部の間から漏水する心配が解消される。更に、挿入深さが調整された第一の曲管部1aと第二の曲管部1bも、接着剤で水密的に接着される。
【0030】
そして、第一の曲管部1aの係止部9が樋接続部2の第二の溝部11に係止され、樋接続部3の係止部15が第二の曲管部1bの第二の溝部17に係止されていると、接着剤19が固化するまでの間に、樋接続部2の円筒部7から第一の曲管部1bが抜けたり、第二の曲管部の嵌合用円筒部13から樋接続部3が抜けたりすることはないので、接着剤が固化するまで待つことなく、すぐに次の作業に移ることができるようになり、施工性が向上する。そして、樋接続部2及び第二の曲管部の第二の溝部11,17に接着剤19を充填する際に、接着剤19が第二の溝部11,17の底部に支持されるので下方に垂れることがなく、十分な量の接着剤19で強固に水密的に接着できる。また、接着剤19が充填された第二の溝部11,17に係止部9,15を外嵌させるので、接着剤19が外側に溢れ出るのを抑えられ、外観が見苦しくなることもない。
【0031】
尚、上記のエルボ継手において、第二の曲管部1bに嵌合用円筒部13を形成しないで樋接続部3に円筒部を形成し、該円筒部を第二の曲管部1bの開口端部に回転自在に嵌合させると共に、該円筒部に第一の溝部と第二の溝部を形成し、第二の曲管部1bの開口端部の内周に形成した係止部を第一又は第二の溝部のどちらか一方に係止させる構成としてもよい。また、上記のエルボ継手において、一方の樋接続部2に円筒部7を形成しないで第一の曲管部1bの端部に嵌合用円筒部を形成し、該嵌合用円筒部を樋接続部2の開口部に回転自在に嵌合させると共に、該嵌合用円筒部に第一の溝部と第二の溝部を形成し、樋接続部2の開口部内周に形成した係止部を第一又は第二の溝部のどちらか一方に係止させる構成としてもよい。更に、上記のエルボ継手において、一方の樋接続部2の形状をもう一方の樋接続部3の形状に変更したり、その反対に、樋接続部3の形状を樋接続部2の形状に変更してもよく、また、樋接続部2又は樋接続部3を第一の曲管部1a又は第二の曲管部1bと一体に形成してもよい。
【0032】
図11は本発明の他の実施形態に係るエルボ継手の断面図である。
【0033】
このエルボ継手の曲管1は、略1/8円弧状の第一の曲管部1aと同じく略1/8円弧状の第二の曲管部1bからなるものであって、双方の曲管部1a,1bの直径は同一とされている。そして、第一の曲管部1aの端部に形成された嵌合用円筒部20が第二の曲管部1bの開口端部21に回転自在に嵌合されている。この開口端部21の内周には係止部22が形成されており、この係止部22が係止し得る第一の溝部23が上記の嵌合用円筒部20の先端部外周面に形成されると共に、この係止部22が係止し得る溝部であって接着剤溜まりとしても使用できる第二の溝部24が上記の嵌合用円筒部20の基端部外周面に形成されている。そして、この第一の溝部23に上記の係止部22が係止されている。
【0034】
その他の構成は前述した実施形態のエルボ継手と同様であるので、図11において同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。
【0035】
このようなエルボ継手は、各嵌合部からの漏水の恐れがない竪樋の配設にあっては、3箇所で回転自在なエルボ継手として使用するが、各嵌合部から漏水の恐れがあったり、接着接合を望む場合は、次のようにする。即ち、第一の曲管部1a又は第二の曲管部1aを回転させて角度調節を行い、第二の溝部24を接着剤溜まりとして使用し、この第二の溝部24に接着剤を充填して、第二の曲管部1bの係止部22を嵌合用円筒部20の第二の溝部24に係止させる。これにより、第一の曲管部1aの嵌合用円筒部20に形成された第二の溝部24と、第二の曲管部1bの開口端部21に形成された係止部22が接着剤で強固かつ水密的に接着されるため、第一の曲管部1aの嵌合用円筒部20から第二の曲管部1aが抜けたり、嵌合用円筒部20と開口端部21の間から漏水する心配を解消することができる。そして、接着剤が固化するまで待つことなく、すぐに次の作業に移ることができるため施工性が良好である。
【0036】
尚、この実施形態のエルボ継手においては、一方の樋接続部2を第一の曲管部1aと一体に形成したり、もう一方の樋接続部3を第二の曲管部1bと一体に形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のエルボ継手はいずれも、角度調整が簡単であり、一方の樋接続部からの曲管の脱落や、曲管からのもう一方の樋接続部の脱落や、第一の曲管部からの第二の曲管部の脱落などを防止できると共に、これらの間からの漏水を確実に防止でき、しかも、施工性が良好で、乾式使用した場合でも体裁が悪くならないといった顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエルボ継手の平面図である。
【図2】同エルボ継手の正面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図3の円イで囲まれた部分の拡大図である。
【図5】第二の溝部に接着剤を充填したところを示す同部分の拡大図である。
【図6】係止部を第二の溝部に係止させたところを示す同部分の拡大図である。
【図7】図3の円ロで囲まれた部分の拡大図である。
【図8】第二の溝部に接着剤を充填したところを示す同部分の拡大図である。
【図9】係止部を第二の溝部に係止させたところを示す同部分の拡大図である。
【図10】同エルボ継手を乾式使用したときの断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係るエルボ継手の断面図である。
【図12】従来例の一部破断正面図である。
【図13】(a)は同従来例の要部拡大断面図、(b)は雌嵌合部を雄嵌合部の係着部に粘着シール材で粘着したところを示す同従来例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 曲管
1a 第一の曲管部
1b 第二の曲管部
2,3 樋接続部
7 円筒部
8,21 開口端部
9,15,22 係止部
10,16,23 第一の溝部
11,17,24 第二の溝部
13,20 嵌合用円筒部
14 開口部
19 接着剤

Claims (4)

  1. 曲管の両端に樋の端部が接続される樋接続部を備え、少なくとも一方の樋接続部に形成された円筒部を曲管の開口端部に回転自在に嵌合したエルボ継手であって、
    上記曲管の開口端部の内周に係止部を形成し、該係止部が係止し得る第一の溝部を上記円筒部の先端部外周面に形成すると共に、該係止部が係止し得る第二の溝部を上記円筒部の基端部外周面に形成して、該係止部を上記円筒部の第一又は第二の溝部のどちらか一方に係止させたことを特徴とするエルボ継手。
  2. 曲管の両端に樋の端部が接続される樋接続部を備え、少なくとも一方の樋接続部に形成された開口部に、曲管の端部に形成された嵌合用円筒部を回転自在に嵌合したエルボ継手であって、
    上記樋接続部の開口部の内周に係止部を形成し、該係止部が係止し得る第一の溝部を上記曲管の嵌合用円筒部の先端部外周面に形成すると共に、該係止部が係止し得る第二の溝部を上記曲管の嵌合用円筒部の基端部外周面に形成して、該係止部を上記曲管の嵌合用円筒部の第一又は第二の溝部のどちらか一方に係止させたことを特徴とするエルボ継手。
  3. 第一の曲管部の端部に形成された嵌合用円筒部を第二の曲管部の開口端部に回転自在に嵌合してなる曲管の両端に、樋の端部が接続される樋接続部を備えたエルボ継手であって、
    上記第二の曲管部の開口端部の内周に係止部を形成し、該係止部が係止し得る第一の溝部を上記第一の曲管部の嵌合用円筒部の先端部外周面に形成すると共に、該係止部が係止し得る第二の溝部を上記第一曲管部の嵌合用円筒部の基端部外周面に形成して、該係止部を上記第一の曲管部の第一又は第二の溝部のどちらか一方に係止させたことを特徴とするエルボ継手。
  4. 第二の溝部に接着剤を充填して、係止部を第二の溝部に係止させたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のエルボ継手。
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