JP2004003158A - 保水性舗装 - Google Patents

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Hideharu Osada
長田 秀晴
Hironobu Shibamoto
芝本 博信
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Abstract

【課題】道路にできるだけ水を保持させ、その蒸発によって道路の温度上昇、更にはその付近の建造物等の温度上昇を防止する舗装を提供する。
【解決手段】通水性舗装材層の骨材間隙に、粉粒状の保水材を散布充填し、次いで樹脂モルタルを同様に骨材間隙に充填するものであって、該樹脂モルタルは、骨材が平均粒径2mm以下のものであり、それ自身通水性を有するもの。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、保水性舗装に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路は、従来地道であり、吸水性があった。しかし、そのほとんどが舗装され吸水性を失ってきた。道路に吸水性がなくなると、表面に雨水が溜まり自動車のスリップの原因になるばかりか、洪水の危険性も高くなる。
そこで舗装道路にも通水性を持たせ、道路の表面水をできるだけ軽減し、ハイドロプレーニング現象を抑え、スリップ事故を防止しようとしている。
【0003】
この通水性舗装は、アスファルト乳剤と骨材の比率、及び骨材のサイズや粒度分布が従来のものと異なる。それによって、連続空隙を形成し、表面水を下方に浸透させるのである。実際この舗装により、表面水は激減し、国も今後はこの舗装に順次切り替えるとの政策を打ち出している。
【0004】
また、これとは別に現在、世界的な問題として地球温暖化の問題がある。これは、二酸化炭素等の温暖化ガスの増加も原因の1つであるが、局部的には道路が水を有しないことも1因である。従来の地道では雨が降ればその水を土壌中に保持し、地面が加熱された時に水分が蒸発する。そのとき、加熱のエネルギーが蒸発に使用されるため温度上昇が抑えられる。
【0005】
これに対して、現在の舗装路では水は吸収されず側溝から流れるため上記のような機能はない。また、このことは上記した通水性の舗装であっても同様である。即ち、通水性はあるため表面から側溝に行くのではなく、一旦地面に入るのであるが、そこに滞留するのは毛管現象による分だけであり非常に少ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本業界では道路にできるだけ水を保持させ、その蒸発によって道路の温度上昇、更にはその付近の建造物等の温度上昇を防止するよう望まれてきている。
【0007】
このため、水分を多量に保持できる吸水性ポリマーを路盤と舗装層の間に設けるものや、アスファルト乳剤に吸水性ポリマーを混合することも考えられたが、どれも満足できる結果は得られていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のような状況に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明保水性舗装を完成したものであり、その特徴とするところは、通水性舗装材層の骨材間隙に、粉粒状の保水材を散布充填し、次いで樹脂モルタルを同様に骨材間隙に充填するものであって、該樹脂モルタルは、骨材が平均粒径2mm以下のものであり、それ自身通水性を有するものである点にある。
【0009】
通水性舗装材層の骨材間隙とは、水が通過できる間隙であり、これが存在するため通水性になるのである。
【0010】
この間隙に、粉粒状の保水材を散布充填する。粉粒状の保水材とは、多孔質材の粒や粉が普通である。例えば、木材やパーライト、バーミキュライトの破砕物、粉砕物で又は繊維状のもの等でよい。
【0011】
更に、より多量の水を吸収するため、吸水性ポリマーを使用してもよい。これは、通常吸水性ポリマーとして市販されているものでよい。例えば、デンプン類、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・ビニルアルコール共重合体、カルボキシメチルセルロースナトリウム等である。
散布充填の量は、その吸水性ポリマーの吸水能力によって異なる。吸水能力としては、数十倍(ポリマーの重量に対する吸収した水の重量)〜1000倍程度のものまで市販されている。
【0012】
発明者等の実験では、通水性舗装の間隙がほぼ満たされる(ポリマーが吸水し、膨潤した時の容積)程度がよかった。例えば、空隙率25%の舗装路の表面20mmまでの深さに吸水性ポリマーを充填する場合、そして上方10mmは後述する樹脂モルタルを塗布すると仮定する。
そうすると、1m当たり100×100×1=10000cmとなる。
ここに100倍吸収のポリマーを充填すると、100gである。即ち、これだけの量で、それだけの水を保持できるのである。
【0013】
ただ、本発明の場合、比較的容易に保持水を放出することが望ましいため、即ち、夏場の路面温度で相当量放出するものがよい。これらは、非常に多種存在する吸水性ポリマーから選択すればよい。
【0014】
骨材間隙への散布充填の方法は、単に上方から撒くだけでもよいが、通常の散布機(圧縮エアー同伴タイプ)を用いてもよい。散布充填する量は自由であり、いくら以上でなければならないというものではない。要するに、多量に入れれば保水量が増えるということとなる。
【0015】
粉粒状の保水材を散布充填した後、通水性を有する樹脂モルタルを骨材間隙に充填するのが、本発明の重要なポイントである。これは、ポリマーが上方に散逸することを防止するだけでなく、吸水し膨張したポリマーが地表に出るのも防止する。吸水性ポリマーが吸水し表面に出ると地表の滑り抵抗値を大きく下げる。よって、これは避けなければならない。本発明では、樹脂モルタルでこれを押さえ込むのである。
【0016】
本発明で用いる樹脂モルタルは、このような押さえ込みが可能であるが、通水性は有し、且つ舗装材の骨材間隙に充填可能なものである。これは、後述するような骨材のサイズで可能となる。
また、本発明で用いる樹脂モルタルは、骨材間隙に充填するのであるが、それ以上に積層してもよい。通水性を有するため特に問題はない。厚みとしては、特に限定はしないが2〜15mm程度が好適である。塗工は鏝塗り、機械施工、ローラー塗り等どのような方法でもよい。
【0017】
樹脂モルタル用の樹脂としては、エポキシ樹脂が好適であるが、これに限定するものではなく、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、その他一般に使用されている壁面の吹付材や道路の表面処理に使用されているような樹脂でよい。
【0018】
使用する骨材は、その平均粒径が2mm以下のものである。これは、舗装材の骨材間隙に充填するためと、目詰まり防止のためである。このサイズが詰まりしないということは出願人の実験で分かっている。
更に、該骨材の粒度分布が、次の範囲内であるとより好ましい。
(1)粒径が、1.5〜0.4mmの骨材が60〜90重量%、
(2) 粒径が、0.4mm以下の骨材が10〜40重量%。
【0019】
即ち、本発明者は、0.4mm以上の大きな骨材を60〜90%、0.4mm以下の小さな骨材を10〜40%混合すると、通水機能と空隙づまり防止機能のバランスがよく、通水性も確保され、空隙づまりし難いことを見い出したのである。また、この粒度分布によると空隙づまりも著しく軽減できた。それは、実験から一般道路の空隙づまり物質 (砂やゴミ等)のサイズが 0.1〜0.2mmが大多数であることが判明したためである。
大きな骨材が90%以上ならば、濾過効果が小さくなる。また、小さな骨材が40%以上ならば、通水性が減少する。
勿論、上層に樹脂層を設けているためアスファルト骨材の飛散は大きく軽減できる。騒音についても、できる空隙が非常に小さくなるため大きく減少する。
【0020】
ここでいう骨材は、小さな石、砂、砂利等のものばかりでなく、セラミックやプラスチック、木材チップ、またゴム等の弾性材、及びそれらの粉砕物、更には廃棄物等でもよい。また、粒も球だけでなく種々の形状でよく、径もサイズという程度の意味である。
【0021】
上記の骨材と樹脂の混合比率は骨材の大きさや樹脂の種類によって決定すべきもので、特に限定はしない。しかし、通水性をある程度確保し、作業性も良いように考慮すべきであることは間違いない。通常は、骨材:樹脂の比率は重量比で、9:1〜7:3程度が好適である。
【0022】
樹脂には、骨材以外に通常混合されるべきものを混合してもよいことは言うまでもない。例えば、着色剤、香料、薬剤(抗菌剤、抗黴剤等)、多孔質材(パーライト等)である。
更に、この塗工材には界面活性剤を混入してもよい。塗工材に界面活性剤を混合すると通水性が向上するためである。
また、樹脂に短繊維を混合して補強してもよい。例えば、長さ1mm程度のカーボン繊維を樹脂に対して 0.1〜1.0重量%程度混合するのである。勿論、繊維の材質はガラス、ポリエステル、綿糸等補強になるものならばどのようなものでもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明舗装1の1例を示す断面図である。通水性アスファルト舗装の骨材2の間隙に吸水性ポリマーの粒状体3が、深さ約30mm程度のところまで充填されている。これはもっと浅くてもよい。水吸収能力が200倍のものを用いており、1mmあたり約50g散布充填した。
この上層部に樹脂モルタル4が充填されている。この例では、積層せず、スリキレ充填されている。
【0024】
この状態に雨が降ると、水は通水性を有する樹脂モルタル層を通過し、その下方に存在する吸水性ポリマー3に接触し吸収される。そして、雨が止み日照により地面が昇温されると、内部の吸水性ポリマー3も昇温され、内部の水分が徐々にポリマーから飛散していく。このとき、蒸発潜熱を奪うため温度上昇がおさえられる。
【0025】
【発明の効果】
本発明保水性舗装には次のような大きな利点がある。
(1) 舗装自体に保水性があるため、その水によって道路の過度な温度上昇を防止する。
(2) 道路の温度上昇を軽減し、結果としてその付近の建造物の温度上昇も軽減できる。
(3) 既設の通水性舗装路に簡単に施工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明保水性舗装の1例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 保水性舗装
2 骨材
3 吸水性ポリマー
4 樹脂モルタル

Claims (6)

  1. 通水性舗装材層の骨材間隙に、粉粒状の保水材を散布充填し、次いで樹脂モルタルを同様に骨材間隙に充填するものであって、該樹脂モルタルは、骨材が平均粒径2mm以下のものであり、それ自身通水性を有するものであることを特徴とする保水性舗装。
  2. 該保水材は、無機多孔質粒体である請求項1記載の保水性舗装。
  3. 該保水材は、吸水性ポリマーの粉粒体である請求項1記載の保水性舗装。
  4. 該樹脂モルタルは、骨材間隙にのみ充填するものである請求項1記載の保水性舗装。
  5. 該樹脂モルタルは、骨材間隙及びその上方に積層するものである請求項1記載の保水性舗装。
  6. 該骨材の粒度分布が、次の範囲内である請求項1記載の保水性舗装。
    (1)粒径が、1.5〜0.4mmの骨材が60〜90重量%、
    (2) 粒径が、0.4mm以下の骨材が10〜40重量%。
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