JP2004002249A - スズ含有有機リチウム化合物及びその製造 - Google Patents

スズ含有有機リチウム化合物及びその製造 Download PDF

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Abstract

【課題】アニオン重合開始剤として使用することができるスズ含有有機リチウム化合物の提供。
【解決手段】アニオン重合開始剤として使用されるスズ含有有機リチウムであって、該化合物が以下の式(1):
4−xSn(Y−Z−Y−Li)  (1)
(RはC−C20のアルキル基、C−C20のシクロアルキル基、又はC−C20のアリール基若しくは置換アリール基を表す;Zは直鎖又は分枝C−C20の二価炭化水素基、C−C30のアリーレン基又は置換アリーレン基を表す;Yは共役ジエンホモポリマー、モノビニル芳香族炭化水素ホモポリマー、又は共役ジエン/モノビニル芳香族炭化水素コポリマーから得られる基を表す;xは1又は2の値を表す;mは0又は1の値を表す;aは0から6の値を表す;bは0から6の値を表す)で表されることを特徴とするスズ含有有機リチウム化合物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
1.本発明の分野
本発明は、アニオン重合開始剤として用いることができる、ある種の新規スズ含有有機リチウム化合物及びその製造に関する。特に、本発明は、アニオン重合開始剤として用いることができる新規スズ含有有機モノリチウム化合物及びビスリチウム化合物並びにそれらの製造に関する。
【0002】
2.技術の簡潔な説明
アニオン重合開始剤として使用される場合、スズ含有有機リチウム化合物は、開始剤由来の残存基、つまりスズ含有基を各々の分子鎖末端に有するポリマーを生成することができ、ポリマーのヒステリシスを低減する上で有利である。米国特許第3,426,006号は、1モルの塩化第一スズを3モルのアルキルリチウムと反応させることによりトリアルキルスズリチウム化合物を製造するプロセスを開示する;米国特許第5,268,439号は、ハロゲン化トリアルキルスズを金属リチウムと反応させることにより、一段階でトリアルキルスズリチウム化合物を製造するプロセスを開示するが、製造された開始剤は比較的多量のイオン性塩化物を有している;米国特許第5,502,129号は、イオン性塩化物含有量の低減を目指し、トリアルキルスズリチウム化合物を2段階で製造するプロセスを開示する;米国特許第5,877,336号は、金属リチウムをビス(トリオルガノスズ)とジメチルエーテル中で0−65℃の温度及び2−20atmの圧力において反応させることにより、トリオルガノスズリチウム化合物を製造するプロセスを開示する。従来技術のリチウム化合物は、重合に慣用される溶媒への溶解性が比較的低いという点で不都合である。
【0003】
トリアルキルスズリチウム化合物はモノリチウム化合物に属し、活性なSn−Li結合を一つだけ有するため、この様な化合物は一般的に直鎖状ポリマーの製造に使用することができ、星形ポリマーが望ましい場合には、カップリングが必要である。
【0004】
星形ポリマーの製造及びブロックコポリマーの製造手順の簡略化という点からすると、有機ビスリチウム化合物は、慣用のモノリチウム化合物では比較にならない利点を有している。しかし、ジビニルベンゼンとモノリチウム化合物のアダクト(EP 743,330A1)、ビス(1,1−ジスチレン)型化合物とモノリチウム化合物のアダクト(Quirk R.P.、 Ma Jing−Jing, Polymer International, 1991,24(4),197−206)、及びオリゴマーリチウム開始剤(DD 150,149)のいずれも、分子鎖にC、H、Li以外の他のヘテロ原子を含有しておらず、そして分子鎖中のヘテロ原子Snの存在がポリマーのヒステリシスを低減する点で都合がよいということが良く知られている。
【0005】
中国特許出願公開CN 1,148,053A号は、Sn含有官能基を有する多官能有機アルカリ金属開始剤を開示する。この様な開始剤は2.5以上の官能性を有し、そのため星形ポリマーの合成にのみ使用することができる。
本発明の簡潔な要約
本発明の一般的な目的は、従来技術に関する不都合がなくアニオン重合開始剤として使用することのできる、ある種の新規スズ含有有機リチウム化合物を提供することである。そのような化合物はSn原子を含有し、直鎖状、星形、又はテレケリックポリマーを合成するために使用することができる。
【0006】
本発明の特定の目的は、アニオン重合開始剤として使用することのできる、新規スズ含有有機モノリチウム化合物を提供することである。そのような化合物は、アニオン重合に慣用的に使用される溶媒に高い溶解性を有し、スズ含有基はその方法で製造されるポリマーの分子鎖末端に留まることができ、その結果、そのようなポリマーのヒステリシスを低減することができる。
【0007】
本発明の別の特定の目的は、アニオン重合開始剤として使用することのできる新規スズ含有有機ビスリチウム化合物を提供することである。そのような化合物を使用することにより、ブロックコポリマーの製造手順を簡略化することができ、生成するポリマーの分子量分布が狭く、高いスズ含有を示す。
【0008】
本発明の別の一般的な目的は、本発明に従ったスズ含有有機リチウム化合物の製造方法を提供することである。
本発明のこれら及び他の目的、特徴、利点は、以下の記述より明らかとなる。
【0009】
ある観点では、本発明は、アニオン重合開始剤として使用することのできるスズ含有有機リチウム化合物を提供し、その化合物は以下の式(1)で表される:
4−xSn(Y−Z−Y−Li)  (1)
(ここで、RはC−C20のアルキル基、C−C20のシクロアルキル基、又はC−C20のアリール基若しくは置換アリール基を表す;Zは直鎖又は分枝C−C20二価炭化水素基、C−C30のアリーレン基又は置換アリーレン基を表す;Yは共役ジエンホモポリマー、モノビニル芳香族炭化水素ホモポリマー、又は共役ジエン/モノビニル芳香族炭化水素コポリマーを表す;xは1又は2の値を表す;mは0又は1の値を表す;aは0から6の値を表し、bは0から6の値を表し、x=1でありm=1という条件下ではa+bは0から6である。)
別の観点では、本発明は式(1)のスズ含有有機リチウム化合物の製造方法を提供する。
本発明の詳細な説明
以下に、本発明をより詳細に説明する。
【0010】
上記の式(1)において、Rは好ましくはC−C10のアルキル基、C−C10のシクロアルキル基、又はC−C10のアリール基若しくは置換アリール基を表し、アルキル基はメチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル等である;シクロアルキル基はシクロヘキシルでありうる;アリール基又は置換アリール基は、フェニル、o−、m−、p−メチルフェニル等でありうる;Yの定義中の共役ジエンは、好ましくはブタジエン、イソプレン、又はこれらの誘導体であり、モノビニル芳香族炭化水素は、好ましくはスチレン、α−メチルスチレンである;Zは好ましくは直鎖又は分枝C−C10二価炭化水素基、C−C20のアリーレン基又は置換アリーレン基である。
【0011】
直鎖又は分枝C−C10二価炭化水素基は、好ましくは、直鎖又は分枝α,ω−C−C10の二価炭化水素基であり、より好ましくはα,ω−ブチレン又はα,ω−ペンチレンである;アリーレン基又は置換アリーレン基は、好ましくは以下の式(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f)を有するものである:
【0012】
【化7】
Figure 2004002249
【0013】
【化8】
Figure 2004002249
【0014】
【化9】
Figure 2004002249
【0015】
【化10】
Figure 2004002249
【0016】
【化11】
Figure 2004002249
又は
【0017】
【化12】
Figure 2004002249
本発明に従った方法は、パラメータx,m,a及びbに依存して少し変更され、以下においてより詳細に記載される。
I. x=1かつm=1である式(1)のスズ含有有機リチウム化合物の製造
x=1かつm=1である場合、式(1)のスズ含有有機リチウム化合物は
i) 式(2):
LiZLi              (2)
(Zは上記に定義される通り。)
のビスリチウム化合物を製造し;
ii) 式(3):
SnX              (3)
(Rは上記に定義される通りであり、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選択されるハロゲンである。)
のハロゲン化物を添加し;
そして任意に
iii) 工程ii)の前又は後に、共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、又はこれらの混合物を加えて重合させ、活性サイトを有する低分子量オリゴマーを生成する;
工程を含む方法により製造することができる。
【0018】
より詳細には、x=1、m=1、a=0かつb=0である場合、式(1)の化合物は、式(1a):
SnZLi              (1a)
(R及びZは上記で定義される通りである。)
の化合物に対応する。
【0019】
本発明による式(1a)の化合物は、
i) 上記の式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
ii) 上記の式(3)のハロゲン化物を添加し、工程i)由来のビスリチウム化合物と反応させ、式(1a)の化合物を得る;
工程を含む方法により製造することができる。
【0020】
より詳細には、x=1、m=1、a=0かつb≠0である場合、式(1)の化合物は、式(1b):
SnZYLi              (1b)
(R、Z、Y及びbは上記で定義される通りである。)
の化合物に対応する。
【0021】
本発明による式(1b)の化合物は、
i) 上記の式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
ii) 式(2)のビスリチウム化合物と上記の式(3)のハロゲン化物を反応させ、上記の式(1a)の化合物を生成し;
iii) 共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、又はこれらの混合物を式(1a)の化合物を用いて重合させ、式(1b)の化合物を生成する;
工程を含む方法により製造することができる。
【0022】
より詳細には、x=1、m=1、a≠0かつb≠0である場合、式(1)の化合物は、式(1c):
SnYZYLi              (1c)
(R、Z、Y、a及びbは上記で定義される通りである。)
の化合物に対応する。
【0023】
本発明による式(1c)の化合物は、
i) 上記の式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
その後実施する工程iii) 共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、又はこれらの混合物を式(2)の化合物を用いて重合させ、式(2a):
LiYZYLi              (2a)
(Y、Z、a及びbは上記で定義される通りである。)
の化合物を生成し;
最後に実施する工程ii) 上記の式(3)のハロゲン化物を、工程iii)由来の生成物に加え、それらを反応させ、式(1c)の化合物を得る;
工程を含む方法により製造することができる。
【0024】
上記の方法の工程i)では、式(2)のビスリチウム化合物がジエン化合物のモノリチウム化合物とのアダクトであり、特に、α,ω−C−C10のジエン化合物のモノリチウム化合物とのアダクト、ジビニルベンゼン型化合物とモノリチウム化合物とのアダクト、又はビス(1,1−ジスチレン)型化合物とモノリチウム化合物とのアダクトである。従来技術により開示されたビスリチウム化合物は本発明に用いることができ、これらの特定の例は、以下の式で表されるものである:
(a)Li−(CH−Li(米国特許第3,886,089号参照)
(b)Li−(CH−Li(米国特許第3,886,089号参照)
(c)
【0025】
【化13】
Figure 2004002249
(Friedhelm Bandermann, Hans−Dieter Speikamp and Ludwig Weigel, Makromol,Chem., 1985, 186,2017−2024参照);
【0026】
【化14】
Figure 2004002249
(Shojian JIANG, Huaibing LIU, Zhong ZHAO, Elastomers, 1992, 2(2), 33−37参照);
【0027】
【化15】
Figure 2004002249
(H.Uytterhoeven, M.Fontanille and P.Sigwalt, Polymer, 1981, 22(12), 1724−1728参照);
【0028】
【化16】
Figure 2004002249
(H.Uytterhoeven, M.Fontanille and P.Sigwalt, Polymer, 1981, 22(12), 1724−1728参照)。
【0029】
上記方法の工程ii)では、式(2)又は(2a)のビスリチウム化合物と式(3)のハロゲン化物との反応が、好ましくは溶媒中で行われる。使用することができる溶媒は、テトラヒドロフラン、ジメチルエーテル、若しくはジエチルエーテルといったエーテル溶媒、又は、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、若しくはラフィネート油といった炭化水素溶媒である。これらの溶媒は、単独で、又はこれらの2以上を混合して使用することができる。式(2)のビスリチウム化合物及び式(3)のハロゲン化物は、一般的に0から60℃の温度、好ましくは5から35℃の温度で反応される;式(2a)のビスリチウム化合物及び式(3)のハロゲン化物は、一般的に0から60℃の温度、好ましくは5から35℃の温度で反応させる。
【0030】
上記の方法において、式(2)又は(2a)のビスリチウム化合物:式(3)のハロゲン化物のモル比は1:1である。
上記の方法の工程iii)において、式(3)のハロゲン化物は好ましくは塩化物又は臭化物、より好ましくは塩化物である。上記の方法で用いることのできる式(3)のハロゲン化物は、塩化トリブチルスズ、塩化トリヘキシルスズ、塩化トリオクチルスズ等であり、市販品で入手可能である。
【0031】
上記の方法の工程iii)において、式(1a)の化合物又は式(2)のビスリチウム化合物の存在下での共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー又はこれらの混合物の重合は、好ましくは溶媒中で行われ、該溶媒は、炭化水素溶媒(例えば、ベンゼン、トルエンといった芳香族炭化水素溶媒;シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、ラフィネート油といった脂肪族炭化水素溶媒)でありうる。これらの溶媒は、単独で、又はこれらの2以上を混合して使用することができる。重合は、10から60℃の温度で行われる。
【0032】
上記の方法で、使用される共役ジエンモノマーは、好ましくはブタジエン、イソプレン、又はこれらの誘導体である;モノビニル芳香族炭化水素モノマーは、好ましくはスチレン、α−メチルスチレンである。
【0033】
上記の方法において、式(1a)の化合物又は式(2)のビスリチウム化合物:使用モノマーの比は、計画した分子量に依存して、つまり、パラメータa及びbの値に依存して、変えることができる。
【0034】
上記の方法の各々の工程において、反応がアルゴン又は窒素といった不活性ガス雰囲気下で行われることが好ましい。
II.x=2である式(1)のスズ含有有機リチウム化合物の製造
II−1. a+b=0である式(1)のスズ含有有機リチウム化合物の製造
より詳細には、x=2、a+b=0、かつm=0である場合、式(1)の化合物は式(1d):
SnLi  (1d)
(Rは上記で定義される通りである。)
の化合物に対応する。
【0035】
本発明による式(1d)の化合物は、式(3′):
SnX  (3′)
(Rは上記に定義される通りであり、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素から、好ましくは塩素又は臭素から選択されるハロゲンである。)
のハロゲン化物を金属リチウムと溶媒中で直接反応させることを含む方法により製造することができる。
【0036】
式(3′)のハロゲン化物は、二塩化ジブチルスズ、二塩化ジヘキシルスズ、二塩化ジオクチルスズ等である。これらの化合物はすべて市販品で入手可能である。
【0037】
上記の反応で使用される金属リチウムは、好ましくは10から300μmの粒径を有するリチウム粉である。
上記の反応も、好ましくはアルゴン又は窒素といった不活性ガス雰囲気下で行われる。
【0038】
上記の反応で使用される溶媒は、エーテル溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジメチルエーテル、又はジエチルエーテル)、又は芳香族炭化水素溶媒(例えばベンゼン又はトルエン)、好ましくはテトラヒドロフランである。上記の溶媒に加え、反応中に生成されるLiXをより効率的に除去するため、ヘキサン又はヘプタンといった炭化水素溶媒を上記反応の希釈剤として使用することができる。
【0039】
上記反応は、一般的に0から70℃、好ましくは5から35℃の温度で行われる。
上記反応において、式(3′)のハロゲン化物:金属リチウムのモル比は1:4−1:7、好ましくは1:4.5−1:6である。
【0040】
より詳細には、x=2、a+b=0、かつm=1の場合、式(1)の化合物は式(1e):
Sn(ZLi)  (1e)
(R及びZは上記に定義される通りである。)
の化合物に対応する。
【0041】
本発明の式(1e)の化合物は、
i) 上記の式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
ii) 上記の式(3′)のハロゲン化物を工程i)由来の生成物に加え、それらを反応させ、式(1e)の化合物を生成する;
工程を含む方法により製造することができる。
【0042】
上記の反応も、好ましくはアルゴン又は窒素といった不活性ガス雰囲気下で行われる。
式(2)のビスリチウム化合物と式(3′)のハロゲン化物との反応に使用される溶媒は、エーテル溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジメチルエーテル、若しくはジエチルエーテル)、又は炭化水素溶媒(例えばベンゼン、トルエン、シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、若しくはラフィネート油)であってもよい。これらの溶媒は、単独で、又はこれら2以上を混合して使用することができる。
【0043】
上記の反応は、一般的に、0から60℃、好ましくは5から35℃の温度で行われる。
上記の反応において、式(2)のビスリチウム化合物:式(3′)のハロゲン化物のモル比は2:1である。
II−2. a+b≠0である式(1)のスズ含有有機リチウム化合物の製造
より詳細には、x=2、a+b≠0、かつm=0の場合、式(1)の化合物は式(1f):
Sn(Ya+b−Li)              (1f)
(R、Y、a及びbは上記に定義される通りである。)
の化合物に対応する。
【0044】
本発明による式(1f)の化合物は、
i) 共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、又は共役ジエンモノマーとモノビニル芳香族炭化水素モノマーとの混合物を、炭化水素溶媒中でアリールリチウム開始剤を用いて重合し、式(2′):
Li―Ya+b―Li             (2′)
(Y、a及びbは上記に定義される通りである。)
で表され、分子鎖の両末端に活性サイトを有する低分子量のオリゴマーを生成し;
ii) 上記の式(3′)のハロゲン化物を添加し、工程i)由来のオリゴマーと反応させ、式(1f)の化合物を生成する;
工程を含む方法により製造することができる。
【0045】
上記の反応で使用することのできるアリールリチウム開始剤は、ナフタレン、α−メチルナフタレン、アントラセン、ビフェニル、トランススチルベンといった多環式芳香族化合物と金属リチウムとの反応生成物、好ましくはナフタレンリチウムである。
【0046】
上記反応で使用することのできる共役ジエンモノマーは、ブタジエン、イソプレン、又はこれらの誘導体等である;モノビニル芳香族炭化水素モノマーは、スチレン、α−メチルスチレン等である。
【0047】
上記反応で使用することのできる炭化水素溶媒は、ベンゼン、トルエンといった芳香族炭化水素溶媒、シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、ラフィネート油等といった脂肪族炭化水素溶媒である。これらの溶媒は、単独で、又はこれら2以上を混合して使用することができる。
【0048】
重合反応は、例えば10から60℃の温度で行われる。
アリールリチウム開始剤:使用モノマーの比は、計画された分子量に依存して、つまり、パラメータa及びbの値に依存して変化する。
【0049】
式(2′)の低分子量オリゴマー:式(3′)のハロゲン化物のモル比は、2:1である。
より詳細には、x=2、a=0、b≠0かつm=1である場合、式(1)の化合物は式(1g):
Sn(Z−Y−Li)  (1g)
(R、Z、Y及びbは上記に定義される通りである。)
の化合物に対応する。
【0050】
本発明の式(1g)の化合物は、
i) 上記の式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
ii) 式(2)のビスリチウム化合物を上記の式(3′)のハロゲン化物と反応させ、上記の式(1e)の化合物を得;
iii) 共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、又はこれらの混合物を、(1e)の化合物を開始剤として用いることにより重合させ、式(1g)の化合物を生成する;
工程を含む方法により製造することができる。
【0051】
式(2)のビスリチウム化合物及び式(3′)のハロゲン化物は好ましくは溶媒中で反応させる。該溶媒は、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテルといったエーテル溶媒、又は、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、ラフィネート油といった炭化水素溶媒である。これらの溶媒は、単独で、又はこれら2以上を混合して使用することができる。
【0052】
式(2)のビスリチウム化合物及び式(3′)のハロゲン化物を、好ましくは0から60℃、より好ましくは5から35℃で反応させる。
式(2)のビスリチウム化合物:式(3′)のハロゲン化物のモル比は、2:1である。
【0053】
反応に使用される共役ジエンモノマーもまた、ブタジエン、イソプレン、またはこれらの誘導体でありうる;モノビニル芳香族炭化水素モノマーは、スチレン、α−メチルスチレンでありうる。
【0054】
上記反応は、好ましくは溶媒中で行われる。該溶媒は、炭化水素溶媒(例えば、ベンゼン、トルエンといった芳香族炭化水素溶媒;シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、ラフィネート油といった脂肪族炭化水素溶媒)でありうる。
【0055】
重合反応は、10から60℃の温度で行うことができる。
式(1e)の化合物:使用モノマーの比は、計画された分子量に依存して、つまり、パラメータa及びbの値に依存して変化する。
【0056】
より詳細には、x=2、a≠0、b≠0かつm=1である場合、式(1)の化合物は式(1h):
Sn(Y−Z−Y−Li)  (1h)
(R、Y、Z、a及びbは上記に定義される通りである。)
の化合物に対応する。
【0057】
本発明による式(1h)の化合物は、
i) 上記の式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
ii) 共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、又はこれらの混合物を式(2)の化合物を用いて重合させ、分子鎖の両末端に活性サイトを有する低分子量のオリゴマーを生成し;
iii) 式(3′)のハロゲン化物を工程ii)に由来する生成物に加え、それらを反応させ、式(1h)の化合物を生成する;
工程を含む方法により製造することができる。
【0058】
式(2)のビスリチウム化合物、共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、溶媒及び式(3′)のハロゲン化物は、上記と同様の態様で選択することができる。
【0059】
重合は、10から60℃の温度で行われる。
工程ii)由来のオリゴマー及び式(3′)のハロゲン化物は、0から60℃、好ましくは5から30℃の温度で反応させることが好ましい。
【0060】
工程ii)由来のオリゴマー:式(3′)のハロゲン化物のモル比は、2:1である。
式(2)のビスリチウム化合物:使用モノマーの比は、計画された分子量に依存して、つまり、パラメータa及びbの値に依存して変化する。
【0061】
本発明によるスズ含有有機リチウム化合物は、共役ジエンモノマー及び/又はモノビニル芳香族炭化水素モノマーの重合を開始させるアニオン重合開始剤として使用することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】
【0063】
【実施例】
本発明は、以下の実施例によって説明されるが、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
実施例1−5 BuSnZLiの製造
電磁スターラーを備えた100mlの3つ口フラスコを窒素でパージし、次に20mlの予め準備したビスリチウム化合物LiZLiを加え、引き続いてBuSnLiのTHF溶液を滴下し、ただしビスリチウム化合物LiZLi:BuSnLiのモル比を1:1とする。その混合物を10℃で2時間反応させる。そして反応混合物を濾過し、透明で薄い黄色の溶液を得る。活性リチウム濃度を二重滴定法(double titration method)により決定する(Gilman and K.F.Cartlidge, J. Organomet. Chem., 1994, 2447)。実験データは表1に示す。注:
以下の表1−11において:
1.ビスリチウム化合物1は、α,ω−ジリチオブタンである(米国特許第3,886,089号参照);
ビスリチウム化合物2は、1,1’−(1,3−フェニレン)−ビス[3−メチル−1−(4−トリル)ペンチル]ビスリチウム(Shuojian JIANG,Huaibing LIU,Zhong ZHAO,Elastomers, 1992, 2(2), 33−37 参照);
ビスリチウム化合物3は、1,3−ビス(1−リチオ−3−メチルペンチル)ベンゼン(Friedhelm Bandermann, Hans−Dieter Speikamp and Ludwig Weigel, Makromol. Chem., 1985, 186, 2017−2024 参照);
2.Dpn=重合度
以下の表4−11において
3.平均官能性=(活性リチウム濃度 x 溶液体積)/RSnClのモル数
【0064】
【表1】
Figure 2004002249
実施例6−25 BuSnZYLiの製造
電磁スターラーを備えた250mlの3つ口フラスコをアルゴンでパージし、次に予め準備したビスリチウム化合物LiZLiを加え、引き続いて等量のBuSnLiのTHF溶液5mlを滴下する。その混合物を10℃で2時間反応させる。そして、計量したブタジエンと溶媒を反応混合物に加え、続いて20℃で1時間反応させる。活性リチウム濃度を実施例1と同様の手法で決定する。実験データを表2に示す。
【0065】
【表2】
Figure 2004002249
実施例26−45 BuSnYZYLiの製造
電磁スターラーを備えた250mlの3つ口フラスコをアルゴンでパージし、計量した溶媒とモノマーを加え、引き続いて予め準備したビスリチウム化合物LiZLiを加える。その混合物を20℃で2hr反応させ、続いて等量のBuSnLiのTHF溶液5mlを滴下する。その混合物を20℃で2時間反応させる。活性リチウム濃度を実施例1と同様の手法で決定する。実験データは表3に示す。
【0066】
【表3】
Figure 2004002249
実施例46及び47 RSnLiの製造
250mlの三口フラスコをアルゴンでパージし、1.26gの分散リチウム粉(中国特許出願96120500.8参照)及び120mlの脱水テトラヒドロフラン(THF)を加える。次に、RSnX30mmolをTHF10mlに溶解させた溶液を撹拌下滴下する。混合物を24時間室温で反応させ、45℃に加熱する。未反応のリチウム粉と副生成物LiXを除去するため反応混合物を濾過し、透明で薄い黄色の溶液が得られる。活性リチウム濃度を実施例1と同様の手法で決定し、平均官能性を計算する。結果を表4に示す。
【0067】
【表4】
Figure 2004002249
実施例48−77 RSn(ZLi)の製造
電磁スターラーを備えた100mlの二口フラスコを窒素でパージし、20mlの予め準備したビスリチウム化合物LiZLiを加え、続いてRSnClのTHF溶液を滴下し、ただしビスリチウム化合物LiZLi:RSnXのモル比を2:1とする。混合物を10℃で一定時間反応させる。活性リチウム濃度を実施例1と同様の手法で決定する。結果を表5及び6に示す。
【0068】
【表5】
Figure 2004002249
【0069】
【表6】
Figure 2004002249
実施例78−93 RSn(Ya+b−Li)の製造
電磁スターラーを備えた100mlの重合フラスコを窒素でパージし、計量したモノマー及び溶媒と、12mmolのナフタレンリチウム開始剤を加える。混合物を20℃で1時間反応させ、そしてその混合物にRSnCl6mmolをTHF5mlに溶解させた溶液を加える。次に、生成した混合物を20℃で1時間反応させる。活性リチウム濃度を実施例1と同様の手法で決定し、平均官能性を計算する。結果を表7に示す。
【0070】
【表7】
Figure 2004002249
Figure 2004002249
実施例94−173 RSn(Z−Y−Li)の製造
電磁スターラーを備えた250mlのフラスコをアルゴンでパージし、予め準備したビスリチウム化合物LiZLiを加え、続いて計量したRSnClのTHF溶液を滴下する。生じた混合物を10℃で2時間反応させる。計量したブタジエンと溶媒を添加し、生じた混合物を20℃で1時間反応させる。活性リチウム濃度を実施例1と同様に決定し、平均官能性を計算する。結果を表8及び9に示す。
【0071】
【表8】
Figure 2004002249
【0072】
【表9】
Figure 2004002249
Figure 2004002249
実施例174−253 RSn(Y−Z−Y−Li)の製造
電磁スターラーを備えた250mlの二口フラスコをアルゴンでパージし、計量した溶媒とモノマーを加え、続いて予め準備したビスリチウム化合物LiZLiを加える。生じた混合物を20℃で2時間反応させる。そして、計量したRSnClのTHF溶液を加え、生じた混合物を20℃で1時間反応させる。活性リチウム濃度を実施例1と同様に決定し、平均官能性を計算する。結果を表10及び11に示す。
【0073】
【表10】
Figure 2004002249
Figure 2004002249
【0074】
【表11】
Figure 2004002249
Figure 2004002249
実施例254−256 ポリブタジエンの製造
5リットルのステンレス製オートクレーブを窒素でパージし、計量したシクロヘキサンとTHFを加え、続いて望ましい量のブタジエンを加える。その後、オートクレーブを撹拌下加熱して60℃に到達させ、開始剤に活性な不純物を除去するためその温度でブチルリチウムを加え、続いて計量したスズ含有有機スズ開始剤を加える。反応混合物を60℃で3時間反応させ、停止剤であるメタノールを添加する。オートクレーブの内容物を吐出し、溶媒と調整剤を除去するためスチームで凝固させ、一定重量になるまで乾燥する。結果を表12に示す。
【0075】
【表12】
Figure 2004002249
注:
スズ−リチウム1は実施例1で製造される。
【0076】
スズ−リチウム2は実施例6で製造される。
スズ−リチウム3は実施例26で製造される。
実施例257及び258 ポリブタジエンの製造
5リットルのステンレス製オートクレーブを窒素でパージし、シクロヘキサンと計量した調整剤とTHFとを加え、続いて望ましい量のブタジエンを加える。その後、オートクレーブを撹拌下加熱して60℃に到達させ、開始剤に活性な不純物を除去するためその温度でブチルリチウムを加え、続いて計量した量のスズ含有有機スズ開始剤を加える。内容物を60℃で3時間反応させる。そして停止剤であるメタノールと抗劣化剤である2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールとを添加する。オートクレーブの内容物を吐出し、溶媒と調整剤を除去するためスチームで凝固させ、一定重量になるまで乾燥する。結果を表13に示す。
【0077】
【表13】
Figure 2004002249
注:
スズ−リチウム4は実施例63で製造される。
【0078】
スズ−リチウム5は実施例48で製造される。
実施例259 溶液重合によるブタジエン/スチレンコポリマーの製造
5リットルのステンレス製オートクレーブを窒素でパージし、スチレン70g、シクロヘキサン2053g、及びブタジエン210gの混合物を加える。その後、オートクレーブを撹拌下ウォーターバスで加熱して50℃に到達させ、開始剤に活性である不純物を除去するためにその温度でブチルリチウムを添加し、続いて実施例63のスズ含有有機リチウム開始剤8.4mmolを添加する。反応混合物を2時間反応させ、メタノール10mlと2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール1.6gを添加する。オートクレーブの内容物を吐出し、溶媒と調整剤を除去するためスチームで凝固させ、一定重量になるまで乾燥する。GPC測定によると、得られたポリマーの重量平均分子量のが120,000であり、数平均分子量が分子量110,000であり、分子量分布が1.09である。
実施例260−262 ポリブタジエンの製造
5リットルのステンレス製オートクレーブを窒素でパージし、シクロヘキサンと計量した調整剤とTHFとを加え、続いて望ましい量のブタジエンを加える。その後、オートクレーブを撹拌下加熱して60℃に到達させ、開始剤に活性な不純物を除去するためその温度でブチルリチウムを加え、続いて計量した量のスズ含有有機スズ開始剤を加える。反応混合物を60℃に3時間保ち、停止剤であるメタノールを加える。オートクレーブの内容物を吐出し、溶媒と調整剤を除去するためスチームで凝固させ、一定重量になるまで乾燥する。結果を表14に示す。
【0079】
【表14】
Figure 2004002249
注:
スズ−リチウム6は実施例79で製造される。
【0080】
スズ−リチウム7は実施例94で製造される。
スズ−リチウム8は実施例174で製造される。
本発明は特定の実施態様を参照して上記の様に記述されたが、ここで開示された発明の概念から離れることなく多くの変更、修正、変化をなすことが可能であることは明らかである。従って、添付される請求項の趣旨と幅広い範囲に入るこの様な変更、修正、変化全てを包含することを意図している。ここで引用した全ての特許出願、特許、その他の文献は、その全体を参照して取り込む。

Claims (42)

  1. アニオン重合開始剤として使用されるスズ含有有機リチウムであって、該化合物が以下の式(1):
    4−xSn(Y−Z−Y−Li)  (1)
    (RはC−C20のアルキル基、C−C20のシクロアルキル基、又はC−C20のアリール基若しくは置換アリール基を表す;Zは直鎖又は分枝C−C20の二価炭化水素基、C−C30のアリーレン基又は置換アリーレン基を表す;Yは共役ジエンホモポリマー、モノビニル芳香族炭化水素ホモポリマー、又は共役ジエン/モノビニル芳香族炭化水素コポリマーから得られる基を表す;xは1又は2の値を表す;mは0又は1の値を表す;aは0から6の値を表す;bは0から6の値を表す、x=1でありm=1という条件下ではa+bは0から6である)
    で表されることを特徴とするスズ含有有機リチウム化合物。
  2. RがC−C10のアルキル基、C−C10のシクロアルキル基、又はC−C10のアリール基若しくは置換アリール基であることを特徴とする請求項1のスズ含有有機リチウム化合物。
  3. 該アルキル基がメチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチルであり;該シクロアルキル基がシクロヘキシルであり;該アリール基又は置換アリール基が、フェニル、o−メチルフェニル、m−メチルフェニル、又はp−メチルフェニルであることを特徴とする請求項2のスズ含有有機リチウム化合物。
  4. Zが直鎖又は分枝C−C10の二価炭化水素基、C−C20のアリーレン基又は置換アリーレン基であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかのスズ含有有機リチウム化合物。
  5. Zが直鎖又は分枝α,ω−C−C10二価炭化水素基であることを特徴とする請求項4のスズ含有有機リチウム化合物。
  6. Zがα,ω−ブチレン又はα,ω−ペンチレンであることを特徴とする請求項5のスズ含有有機リチウム化合物。
  7. Zが式(a)、(b)、(c)、(d)、(e)又は(f)であるアリーレン基又は置換アリーレン基であることを特徴とする請求項4のスズ含有有機リチウム化合物。
    Figure 2004002249
    Figure 2004002249
    Figure 2004002249
    Figure 2004002249
    Figure 2004002249
    及び
    Figure 2004002249
  8. Yの定義中の共役ジエンがブタジエン、イソプレン、又はそれらの誘導体であり;モノビニル芳香族炭化水素がスチレン、α−メチルスチレンであることを特徴とする請求項1のスズ含有有機リチウム化合物。
  9. xが1かつmが1であることを特徴とする請求項1のスズ含有有機リチウム化合物。
  10. a=0かつb=0であることを特徴とする請求項9のスズ含有有機リチウム化合物。
  11. a=0かつb≠0であることを特徴とする請求項9のスズ含有有機リチウム化合物。
  12. a≠0かつb≠0であることを特徴とする請求項9のスズ含有有機リチウム化合物。
  13. x=2かつa+b=0であることを特徴とする請求項1のスズ含有有機リチウム化合物。
  14. m=0であることを特徴とする請求項13のスズ含有有機リチウム化合物。
  15. m=1であることを特徴とする請求項13のスズ含有有機リチウム化合物。
  16. x=2、m=0、かつa+b≠0であることを特徴とする請求項1のスズ含有有機リチウム化合物。
  17. x=2、m=1、a=0かつb≠0であることを特徴とする請求項1のスズ含有有機リチウム化合物。
  18. x=2、m=1、a≠0かつb≠0であることを特徴とする請求項1のスズ含有有機リチウム化合物。
  19. 請求項9記載のスズ含有有機リチウム化合物を製造する方法であって:
    i) 式(2):
    LiZLi              (2)
    (Zは請求項1に定義の通り。)
    のビスリチウム化合物を製造し;
    ii) 式(3):
    SnX              (3)
    (Rは請求項1に定義の通り;Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選択されるハロゲンである。)
    のハロゲン化物を添加し;そして任意に
    iii) 工程ii)の前又は後に、共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、又はこれらの混合物を加えて重合させ、活性サイトを有する低分子量オリゴマーを生成させる;
    工程を含む上記方法。
  20. i)請求項19に定義される式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
    ii)請求項19に定義される式(3)のハロゲン化物を加え、それを工程i)由来のビスリチウム化合物と反応させて式(1a):
    SnZLi              (1a)
    (Z及びRは請求項1に定義の通り。)
    の化合物を得る;
    工程を含む請求項19の方法。
  21. i) 請求項19に定義される式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
    ii) 式(2)のビスリチウム化合物を請求項19に定義される式(3)のハロゲン化物と反応させ、請求項20に定義される式(1a)の化合物を生成し;
    iii) 式(1a)の化合物を用いて、共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー又はこれらの混合物を重合させ、式(1b):
    SnZYLi              (1b)
    (Z、R及びYは請求項1に定義の通りであり、bは請求項11に定義の通りである。)
    の化合物を生成させる;
    工程を含む請求項19の方法。
  22. i) 請求項19に定義される式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
    その後に実施する工程iii) 式(2)の化合物を用いて、共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、又はこれらの混合物を重合させ、式(2a):
    LiYZYLi              (2a)
    (Y及びZは請求項1に定義の通りであり、a及びbは請求項12に定義の通りである。)
    の化合物を生成させ;
    最後に実施する工程ii) 請求項19に定義される式(3)のハロゲン化物を、工程iii)由来の生成物に加え、それらを反応させ、式(1c):
    SnYZYLi              (1c)
    (Z、R及びYは請求項1に定義の通りであり、a及びbは請求項12に定義の通りである。)
    の化合物を得る;
    工程を含む請求項19の方法。
  23. 式(2)又は(2a)のビスリチウム化合物:式(3)のハロゲン化物のモル比が1:1であることを特徴とする請求項19乃至22の何れかの方法。
  24. 式(3)のXが塩素又は臭素であることを特徴とする請求項19乃至23の何れかの方法。
  25. 式(3)のXが塩素であることを特徴とする請求項24の方法。
  26. 式(2)のビスリチウム化合物が、ジエン化合物のモノリチウム化合物とのアダクトであることを特徴とする請求項19乃至25の何れかの方法。
  27. 請求項14記載のスズ含有有機リチウム化合物を製造する方法であって:
    式(3′):
    SnX             (3′)
    (Rは請求項1に定義の通りであり、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選択されるハロゲンである。)
    のハロゲン化物を金属リチウムと直接反応させることを特徴とする上記方法。
  28. 式(3′)のハロゲン化物:金属リチウムのモル比が1:4から1:7であることを特徴とする請求項27の方法。
  29. 金属リチウムが、10から300μmの粒径を有するリチウム粉であることを特徴とする請求項27の方法。
  30. 式(3′)のXが塩素又は臭素であることを特徴とする請求項27の方法。
  31. 請求項15記載のスズ含有有機リチウム化合物を製造する方法であって:
    i)請求項19に定義される式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
    ii)請求項27に定義される式(3′)のハロゲン化物を工程i)由来の生成物に加え、それらを反応させる;
    工程を含む上記方法。
  32. 式(2)のビスリチウム化合物:式(3′)のハロゲン化物のモル比が2:1であることを特徴とする請求項31の方法。
  33. 請求項16記載のスズ含有有機リチウム化合物を製造する方法であって:
    i) 共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー又は共役ジエンモノマーとモノビニル芳香族炭化水素モノマーとの混合物を、炭化水素溶媒中でアリールリチウム開始剤を用いて重合させて、式(2′):
    Li−Ya+b−Li         (2′)
    (Y、a及びbは請求項16に定義の通り。)
    で表され分子鎖の両末端に活性サイトを有する低分子量オリゴマーを生成させ;ii) 請求項27に定義される式(3′)のハロゲン化物を加えて、それを工程i)由来のオリゴマーと反応させる;
    工程を含む上記方法。
  34. アリールリチウム開始剤が、ナフタレン、α−メチルナフタレン、アントラセン、ビフェニル、及びトランススチルベンから選択される多環式芳香族炭化水素の金属リチウムとの反応生成物であることを特徴とする請求項33の方法。
  35. アリールリチウム開始剤がナフタレンリチウムであることを特徴とする請求項34の方法。
  36. 式(2′)の低分子量オリゴマー:式(3′)のハロゲン化物のモル比が2:1であることを特徴とする請求項33の方法。
  37. 請求項17記載のスズ含有有機リチウム化合物を製造する方法であって:
    i)請求項19に定義される式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
    ii)式(2)のビスリチウム化合物を請求項27に定義される式(3′)のハロゲン化物と反応させて、式(1e):
    Sn(Z−Li)          (1e)
    (R及びZは請求項1に定義の通り。)
    の化合物を得;
    iii)共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー又はこれらの混合物を、式(1e)の化合物を開始剤として使用して重合させる;
    工程を含む上記方法。
  38. 請求項18記載のスズ含有有機リチウム化合物を製造する方法であって:
    i)請求項19に定義される式(2)のビスリチウム化合物を製造し;
    ii)共役ジエンモノマー、モノビニル芳香族炭化水素モノマー、又はこれらの混合物を、式(2)の化合物を開始剤として使用して重合させ、分子鎖の両末端に活性サイトを有する低分子量オリゴマーを生成させ;
    iii)請求項27に定義される式(3′)のハロゲン化物を工程ii)由来の生成物に加え、それらを反応させる;
    工程を含む上記方法。
  39. 式(2)のビスリチウム化合物が、α,ω−C−C10のジエン化合物のモノリチウム化合物とのアダクト、ジビニルベンゼン型化合物とモノリチウム化合物とのアダクト、又はビス(1,1−ジスチレン)型化合物とモノリチウム化合物とのアダクトであることを特徴とする請求項19、37、又は38の方法。
  40. 式(2)のビスリチウム化合物を開始剤として使用することにより得た低分子量オリゴマー:式(3′)のハロゲン化物のモル比が2:1であることを特徴とする請求項38の方法。
  41. 式(3′)の該ハロゲン化物が二塩化ジブチルスズ、二塩化ジヘキシルスズ、又は二塩化ジオクチルスズであることを特徴とする請求項27,33、37又は38の方法。
  42. 該共役ジエンモノマーがブタジエン、イソプレン、又はこれら誘導体であり、該モノビニル芳香族炭化水素モノマーがスチレン、α−メチルスチレンであることを特徴とする請求項33,37又は38の方法。
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