JP5237966B2 - 有機アルカリ金属化合物および有機遷移金属化合物の製造方法 - Google Patents

有機アルカリ金属化合物および有機遷移金属化合物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は有機アルカリ金属化合物の製造方法および該有機アルカリ金属化合物を用いた有機遷移金属化合物の製造方法に関する。
リチウム、ナトリウム、カリウムといったアルカリ金属の有機金属化合物の合成法はこれまでに多々開発されており、例えば臭化ブチルと金属リチウムとの反応によるブチルリチウムの合成(反応(I)、非特許文献1)、
49Br + 2Li → C49Li + LiBr ・・・(I)
トリベンジルクロロスタンナンとメチルリチウムとの反応によるベンジルリチウムの合成(反応(II)、非特許文献1)などが知られている。
(C65CH23SnCl + 4CH3Li
→ 3C65CH2Li + (CH34Sn + LiCl ・・・(II)
このようにして合成されたアルカリ金属化合物の多くは、活性プロトンを持つ有機化合物との反応によって新しい有機金属反応剤を生成することができるため、様々な用途で用いられている。例として、有機遷移金属化合物、特にオレフィン重合用触媒としてよく知られる、いわゆるシクロペンタジエニル基を配位子として用いるメタロセン化合物の製造などが挙げられる。メタロセン化合物は、非常に重合活性が高く、分子量分布が狭い重合体が得られるという特徴を持つことから、これまでに様々な合成法の検討がなされてきたが、その中でも特に、上述したようなアルカリ金属化合物によって配位子中の活性プロトンを脱プロトン化し、さらに金属ハロゲン化物などと反応させる方法が多数報告されている(特許文献1〜3)。
このようなメタロセン化合物の合成においては、配位子の構造によってアルカリ金属化合物による脱プロトン化が進まないことがしばしばみられ、そのような場合にはアルカリ金属試薬の塩基性向上を目的として、テトラヒドロフラン(THF)などの配位性溶媒を用いたり、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)をキレート化剤として加えることで、目的とする配位子の脱プロトン化を進行させる(特許文献4、非特許文献2)。
しかしながらTMEDAのようなアミン類やTHFは、後工程での悪影響や最終製品中への残存といった問題を生じることが知られており、例えばメタロセン化合物の製造においては、生成したメタロセン化合物の不安定化や重合反応での活性低下が報告されている(特許文献5、6)。またこれらの化合物の中には毒性が強いもの、発がん性を有するものもあるため、危険性の低い代替化合物の開発が進められている。
またアルキルリチウムとカリウムアルコキシドの混合物は非常に強い塩基性を示すことが報告されている(非特許文献3)。
しかし、この方法によって生成する有機カリウム化合物は、空気や水分に非常に敏感である。また、副生するリチウムアルコキシドは、後工程に残存すると副反応の原因となるなどの問題があることが知られている。例えば、メタロセン化合物の製造では、原料である遷移金属化合物との副反応による収率低下や、生成したメタロセン化合物との混和による重合活性の著しい低下などを引き起こす。そのため、溶媒洗浄や抽出といった多工程の後処理が必要となる。
そのため、このような問題を生じることなく、有機アルカリ金属化合物およびメタロセン化合物の如き有機遷移金属化合物を製造する方法の開発が望まれている。
特許第3176092号 特開平11−12290号公報 特許第3320619号 特開平08−208733号公報 特許第3713405号 特開2001−11087号公報 日本化学会編, "有機金属化学(新実験化学講座12)", 丸善 (1975) Organometallics, 2007, 26, 417-424 Pure & Appl. Chem., 1988, 60, 1627-1634
本発明は、新規な有機アルカリ金属化合物を製造する方法を提供するとともに、その方法により得られた化合物を用いて有機遷移金属化合物を製造する方法を提供することを課題とする。
下記一般式(1)で表される活性プロトン含有化合物と、アルカリ金属化合物との反応において、下記一般式(2)で表されるオレフィン化合物を添加することで前記課題が解決される。
RHp ・・・(1)
〔一般式(1)中、Rは、炭化水素基またはアミノ基を示し、ハロゲン原子、ケイ素原子、酸素原子または窒素原子を含有してもよく、Hは活性プロトンを示し、pはアルカリ金属化合物との反応において引き抜かれる水素原子の数である。〕
Figure 0005237966
〔一般式(2)中、Ra〜Rcは、水素原子、炭化水素基、ヘテロ原子含有基、ケイ素含有基から選ばれる原子または基を示し、互いに同一でも異なっていてもよく、隣接した置換基は互いに結合して環を形成してもよい。〕
本発明により、高収率で有機アルカリ金属化合物が得られ、またその方法により得られた化合物を用いることによって、これまで製造が難しかった有機遷移金属化合物を製造可能にすることが出来る。また毒性の低い化合物を使用することで安全に有機アルカリ金属化合物を製造出来るため産業上極めて価値がある。
以下、前記一般式(1)で表される活性プロトン含有化合物、前記一般式(2)で表されるオレフィン化合物、脱プロトン化を行うためのアルカリ金属化合物、下記一般式(3)で表される有機アルカリ金属化合物について順次説明する。次いで、前記一般式(1)で表される活性プロトン含有化合物と、アルカリ金属化合物との反応において、前記一般式(2)で表されるオレフィン化合物を添加することを特徴とする下記一般式(3)で表される有機アルカリ金属化合物を製造する方法、該有機アルカリ金属化合物と下記一般式(5)で表される遷移金属化合物との反応によって下記一般式(6)で表される有機遷移金属化合物、好ましくは下記一般式(7)で表される有機遷移金属化合物(メタロセン化合物)を製造する方法について具体的に説明する。
RNp ・・・(3)
〔一般式(3)中、Rは、炭化水素基またはアミノ基を示し、ハロゲン原子、ケイ素原子、酸素原子または窒素原子を含有してもよい。Nはアルカリ金属原子を示す。pは前記一般式(1)と同値である。〕
MZk ・・・(5)
〔一般式(5)中、Mは周期律表第4〜6族から選ばれる金属であり、Zはハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選ばれ、kはMの原子価を示し、3〜6の整数である。〕
rMZ(k-r x p) ・・・(6)
〔一般式(6)中、Mは周期律表第4〜6族から選ばれる金属であり、Rは、炭化水素基またはアミノ基を示し、ハロゲン原子、ケイ素原子、酸素原子または窒素原子を含有してもよく、Zはハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選ばれ、kはMの原子価を示し、3〜6の整数であり、rはk以下の自然数であり、pは前記一般式(1)と同値であり、k≧r×pの関係を有する。〕
mMQn ・・・(7)
〔一般式(7)中、Mは周期律表第4〜6族から選ばれる金属であり、Lはシクロペンタジエニル環を有する配位子を示し、mは1〜3の整数であり、Lが複数の場合は互いに同一でも異なっていてもよい。また複数のLは互いに直接連結されているか、または炭素原子、ハロゲン原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子もしくはリン原子を含有する架橋基を介して連結されていてもよい。Qはハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選ばれ、nは1〜4の整数である。〕
本発明における活性プロトン含有化合物は、前記一般式(1)(RHp)で表される化合物である。ここで、RHpとは、活性プロトンを有する化合物を意味するものである。本発明における活性プロトン含有化合物は、メチン水素またはメチレン水素を活性プロトンとして持つ化合物であることが好ましく、メチン水素またはメチレン水素を活性プロトンとして持つシクロペンタジエン骨格を含有する化合物であることがさらに好ましい。
一般式(1)中、Rは、炭化水素基(例えば、1価の炭化水素基)またはアミノ基を示し、ハロゲン原子、ケイ素原子またはヘテロ原子(例えば、酸素原子、窒素原子など)を含有してもよい。なお、本発明において活性プロトンとは、酸解離定数(pKa)が60以下、好ましくは42以下、より好ましくは39以下、とりわけ好ましくは35以下の活性水素として定義される。
上述の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、アリル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デカニル基などの直鎖状炭化水素基;イソプロピル基、tert−ブチル基、アミル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1−メチル−1−プロピルブチル基、1,1−プロピルブチル基、1,1−ジメチル−2−メチルプロピル基、1−メチル−1−イソプロピル−2−メチルプロピル基などの分岐状炭化水素基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、メチルシクロヘキシル基、メチルアダマンチル基などの環状飽和炭化水素基;フェニル基、トリル基、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アントラセニル基などの環状不飽和炭化水素基;シクロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル基、n−ブチルシクロペンタジエニル基、t−ブチルシクロペンタジエニル基、1,2−ジメチルシクロペンタジエニル基、1−メチル−2−イソプロピルシクロペンタジエニル基、1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基、ペンタメチルシクロペンタジエニル基、インデニル基、4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、2−メチルインデニル基、2−t−ブチルインデニル基、4,5−ベンズインデニル基、4−フェニルインデニル基、アズレニル基、2−メチルアズレニル基、2−フェニルアズレニル基、1,2−ジメチルアズレニル基、4,5,6,7−テトラヒドロアズレニル基、フルオレニル基、2,7−ジメチルフルオレニル基、3,6−ジメチルフルオレニル基、2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル基、3,6−ジ−t−ブチルフルオレニル基、ベンゾフルオレニル基、ジベンゾフルオレニル基、オクタヒドロジベンゾフルオレニル基、オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル基、オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル基などのシクロペンタジエニル基およびその誘導体;ベンジル基、クミル基、ジフェニルメチル基、1,1−ジフェニルエチル基、トリフェニルメチル基などの環状不飽和炭化水素基で置換された飽和炭化水素基などが挙げられる。
また、上述の炭化水素基としては、上記例示の炭化水素基が互いに直接連結されているか、または炭素原子、ハロゲン原子、ケイ素原子、ヘテロ原子(例えば、酸素原子、窒素原子など)を含有する架橋基を介して連結されている炭化水素基であってもよい。
架橋基を介して連結されている炭化水素基としては、例えば、ビス(シクロペンタジエニル)ジメチルシラン、ビス(インデニル)ジメチルシラン、(シクロペンタジエニル)(t−ブチルアミノ)ジメチルシラン、ビス(ヒドロアズレニル)ジメチルシラン、1−シクロペンタジエニル−2−フルオレニルエタン、2−シクロペンタジエニル−2−フルオレニルプロパンなどが挙げられる。
上述のアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ−t−ブチルアミノ基、メチルフェニルアミノ基、N−フェニルシクロヘキシルアミノ基、ジフェニルアミノ基、1−ナフチルフェニルアミノ基、ピロリジル基、ピペリジル基などが挙げられる。
前記の炭化水素基またはアミノ基はハロゲン原子、ケイ素原子、ヘテロ原子(例えば、酸素原子、窒素原子など)またはそれらを含有する基を置換基として持つことができる。具体例としては、塩素、フッ素などのハロゲン原子;トリクロロメチル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、トリフルオロメチル基、フルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、トリフルオロメチルフェニル基などのハロゲン化炭化水素基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチルフェニルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、トリフェニルシリル基などの炭化水素基置換シリル基;トリメチルシリルメチル、トリフェニルシリルメチル、トリメチルシリルフェニル、トリフェニルシリルフェニルなどのシリル基置換炭化水素基;メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、フリル基、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N−フェニルアミノ基、ピリル基、チエニル基などのヘテロ原子含有基などを挙げることができる。
上述の炭化水素基またはアミノ基のうちでは、シクロペンタジエニル基およびその誘導体、環状不飽和炭化水素基の置換した飽和炭化水素基、またはハロゲン原子、ケイ素原子、ヘテロ原子を含有する炭化水素基が好ましい。
一般式(1)中、pは後述するアルカリ金属化合物との反応において引き抜かれる活性プロトンの数を表す。反応において引き抜かれる活性プロトンは化合物中に1個存在していても、複数個存在していてもよい。
本発明に係わる有機アルカリ金属化合物の製造方法において添加されるオレフィン化合物は、前記一般式(2)に表される化合物である。
一般式(2)中、Ra〜Rcは、水素原子、炭化水素基、ヘテロ原子含有基、ケイ素含有基から選ばれる原子または基を示し、好ましくは水素原子、炭化水素基、ケイ素含有基から選ばれる原子または基を示し、互いに同一でも異なっていてもよく、隣接した置換基は互いに結合して環を形成してもよい。
上述の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、アリル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デカニル基などの直鎖状炭化水素基;イソプロピル基、tert−ブチル基、アミル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1−メチル−1−プロピルブチル基、1,1−プロピルブチル基、1,1−ジメチル−2−メチルプロピル基、1−メチル−1−イソプロピル−2−メチルプロピル基などの分岐状炭化水素基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、メチルシクロヘキシル基、メチルアダマンチル基などの環状飽和炭化水素基;フェニル基、トリル基、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アントラセニル基などの環状不飽和炭化水素基;ベンジル基、クミル基、1,1−ジフェニルエチル基、トリフェニルメチル基などの環状不飽和炭化水素基の置換した飽和炭化水素基などを挙げることができる。
ヘテロ原子含有基としては、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、フリル基などの酸素含有基;N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N−フェニルアミノ基、ピリル基などの窒素含有基;チエニル基などの硫黄含有基などを挙げることができる。
ケイ素原子含有基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチルフェニルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、トリフェニルシリル基などの炭化水素基置換シリル基;トリメチルシリルメチル、トリフェニルシリルメチル、トリメチルシリルフェニル、トリフェニルシリルフェニルなどのシリル基置換炭化水素基などを挙げることができる。
前記一般式(2)において、好ましくはRa〜Rcのうち、少なくとも一つが環状不飽和炭化水素基、具体的にはアリール基であり、より具体的にはフェニル基、トリル基、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アントラセニル基である。より好ましくはRaがアリール基であり、さらに好ましくはRaがフェニル基であり、特に好ましくはRaがフェニル基、Rbがメチル基、Rcが水素である。
本発明における前記一般式(2)で表される化合物の添加量は、脱離するプロトン1モルに対して0.3〜1.5モル、好ましくは0.5〜1.3モル、より好ましくは0.9〜1.1モルである。
本発明で用いられるアルカリ金属化合物としてはリチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属単体;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化物;ナトリウム−ナフタレンなどのアルカリ金属芳香族化合物;アルキルリチウム、アルキルナトリウム、アルキルカリウムなどのアルカリ金属アルキル;アリールリチウム、アリールカリウムなどのアルカリ金属アリール;アリールアルキルリチウム、アリールアルキルカリウムなどのアルカリ金属アリールアルキル;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドなどのアルカリ金属アミドが挙げられる。
アルカリ金属化合物としては、好ましい態様は下記一般式(4)で表される化合物であり、より好ましくは下記一般式(8)で表されるリチウム化合物である。
AN ・・・(4)
一般式(4)におけるNはアルカリ金属原子であり、具体的にはリチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子、セシウム原子である。
ALi ・・・(8)
一般式(4)および(8)中、Aは、炭素数1〜15の炭化水素基を示す。具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、アリル基、n−ブチル基、s−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デカニル基などの直鎖状炭化水素基;イソプロピル基、iso−ブチル基、tert−ブチル基、アミル基、3−メチルペンチル基などの分岐状炭化水素基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、メチルシクロヘキシル基などの環状飽和炭化水素基;フェニル基、トリル基、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アントラセニル基などの環状不飽和炭化水素基;ベンジル基、クミル基などの環状不飽和炭化水素基の置換した飽和炭化水素基などが挙げられる。
一般式(4)および(8)中、Aとしてはメチル基、n−ブチル基、s−ブチル基、フェニル基が好ましく、n−ブチル基が最も好ましい。
上述したアルカリ金属化合物の使用量は、脱離するプロトン1モルに対して0.8〜1.3モルの範囲であり、好ましくは0.9〜1.1モルの範囲であり、1.0〜1.1モルの範囲が最も好ましい。
本発明における有機アルカリ金属化合物の製造に用いられる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、デカリンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素などの炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタンなどの脂肪族エーテル類;ジオキサンなどの環状エーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類が挙げられ、これらの溶媒のうち2種以上を混合して用いてもよい。
本発明に用いる溶媒としては、炭化水素類または脂肪族エーテル類が好ましく、これらを混合して用いることもできる。炭化水素類と脂肪族エーテル類との混合体積比は脱プロトン化を行うアルカリ金属化合物の反応を損なわない程度において任意の割合に設定することができる。好ましくは炭化水素類/脂肪族エーテル類が100/0〜0/100の範囲であり、より好ましくは100/0〜50/50の範囲であり、さらに好ましくは95/5〜85/15の範囲である。本発明における脱プロトン化反応の温度は−80〜200℃、好ましくは−20〜130℃、より好ましくは20〜90℃で実施される。
このようにして製造される有機アルカリ金属化合物は、一般的に有機アルカリ金属化合物を用いて製造される有機化合物の製造、例えば、ケトンやカルボン酸からのアルコールの製造、カルボン酸との反応によるケトンの製造などに用いることができる。
また、周期律表第1〜14族より選ばれる典型金属または遷移金属元素、例えばマグネシウム、スカンジウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジウム、銅、亜鉛、アルミニウム、スズなどを中心金属とする有機金属化合物の製造にも用いることができる。
以下、有機遷移金属化合物への好ましい変換例について詳説する。すなわち、前記一般式(3)で表される有機アルカリ金属化合物は、下記一般式(5)で表される遷移金属化合物との反応によって、下記一般式(6)で表される有機遷移金属化合物に効果的に変換することができる。
MZk ・・・(5)
上記一般式(5)中、Mは周期律表第4〜6族の原子、具体的にはチタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子などの第4族金属原子、バナジウム原子、ニオブ原子、タンタル原子などの第5族金属原子、クロム原子、モリブデン原子、タングステン原子などの第6族金属原子である。これらのうちではチタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、バナジウム原子、ニオブ原子、タンタル原子が好ましく、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、バナジウム原子がより好ましく、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子などの周期律表第4族の原子がさらに好ましく、ジルコニウム原子およびハフニウム原子が最も好ましい。Zはハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選ばれるが、ハロゲン原子が好ましい。kは3〜6の整数であり、好ましくは3または4であり、さらに好ましくは4である。
一般式(5)で表される化合物の好ましい具体例として、三価または四価のチタニウムフッ化物、塩化物、臭化物およびヨウ化物;四価のジルコニウムフッ化物、塩化物、臭化物およびヨウ化物;四価のハフニウムフッ化物、塩化物、臭化物およびヨウ化物;これらと、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンまたは1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類との錯体を挙げることができる。
rMZ(k-r x p) ・・・(6)
上記一般式(6)中、Mは一般式(5)におけるMと同じく周期律表第4〜6族の原子を示す。Rは一般式(1)や一般式(3)におけるRと同じく炭化水素基またはアミノ基を示し、ハロゲン原子、ケイ素原子、酸素原子または窒素原子を含有してもよい。Zは一般式(5)におけるZと同じくハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選ばれる。kはMの原子価を示し、3〜6の整数であり、好ましくは3または4であり、さらに好ましくは4である。rはk以下の自然数である。pは一般式(1)や一般式(3)におけるpと同じく、一般式(1)で表される活性プロトン含有化合物において、アルカリ金属化合物との反応において引き抜かれる水素原子の数である。r,kおよびpは、k≧r×pの関係を有し、好ましい組合せは(r,k、p)=(1,4,2)、(2,4,1)、(1,3,1)、(2,3,1)である。Rが複数の場合は互いに同一でも異なっていてもよい。また複数のRは互いに直接連結されているか、または炭素原子、ハロゲン原子、ケイ素原子、ヘテロ原子(窒素原子、酸素原子、硫黄原子もしくはリン原子など)を含有する架橋基を介して連結されていてもよい。
前記一般式(6)で表される有機遷移金属化合物のうちの好ましい態様は、下記一般式(7)で表される有機遷移金属化合物である(以下の説明では、「メタロセン化合物」と略称する場合がある。)。
mMQn ・・・(7)
一般式(7)中、Mは前記一般式(6)に同一であり、周期律表第4族の原子であることが好ましい。Lは共役5員環を有する配位子、例えば(置換)シクロペンタジエニル基、(置換)インデニル基、(置換)アズレニル基、(置換)フルオレニル基などを示す。mは1〜3の整数であり、Lが複数の場合は互いに同一でも異なっていてもよい。また複数のLは互いに直接連結されているか、または炭素原子、ハロゲン原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子もしくはリン原子を含有する架橋基を介して連結されていてもよい。Qはハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選ばれ、nは1〜4の整数である。
ハロゲン原子の具体例としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素であり、炭化水素基の具体例としては前述と同様のもの(例えば、アルキル基)などが挙げられる。アニオン配位子の具体例としては、メトキシ、tert−ブトキシ、フェノキシなどのアルコキシ基;アセテート、ベンゾエートなどのカルボキシレート基;メシレート、トシレートなどのスルホネート基;ジメチルアミド、ジイソプロピルアミド、メチルアニリド、ジフェニルアミドなどのアミド基などが挙げられる。孤立電子対で配位可能な中性配位子の具体例としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ジフェニルメチルホスフィンなどの有機リン化合物;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類などが挙げられる。Qは少なくとも1つがハロゲン原子またはアルキル基であることが好ましい。
本発明においては、前記一般式(7)で表されるメタロセン化合物のうち、下記一般式(9)または(10)で表されるものが好ましい。
Figure 0005237966
上記一般式(9)中、M、Qおよびnは一般式(7)に同一である。R1〜R10は、水素原子、炭化水素基、ハロゲン原子含有基、ヘテロ原子含有基、ケイ素原子含有基から選ばれる原子または基を示し、互いに同一でも異なっていてもよい。
上述の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、アリル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デカニル基などの直鎖状炭化水素基;イソプロピル基、tert−ブチル基、アミル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1−メチル−1−プロピルブチル基、1,1−プロピルブチル基、1,1−ジメチル−2−メチルプロピル基、1−メチル−1−イソプロピル−2−メチルプロピル基などの分岐状炭化水素基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、メチルシクロヘキシル基、メチルアダマンチル基などの環状飽和炭化水素基;フェニル基、トリル基、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アントラセニル基などの環状不飽和炭化水素基;ベンジル基、クミル基、1,1−ジフェニルエチル基、トリフェニルメチル基などの環状不飽和炭化水素基の置換した飽和炭化水素基;トリフルオロメチル基、クロロフェニル基、フルオロフェニル基、トリフルオロメチルフェニル基などのハロゲン原子含有炭化水素基;メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、フリル基、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N−フェニルアミノ基、ピリル基、チエニル基などのヘテロ原子含有炭化水素基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチルフェニルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、トリフェニルシリル基などのケイ素原子含有基などを挙げることができる。
1〜R10で示される基のうち、隣接する2つの置換基が結合して縮合環を形成してもよい。具体的には、インデニル基、4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、2−メチルインデニル基、2−t−ブチルインデニル基、4,5−ベンズインデニル基、4−フェニルインデニル基などの(置換)インデニル基;アズレニル基、2−メチルアズレニル基、2−エチルアズレニル基、2−イソプロピルアズレニル基、2−フェニルアズレニル基、1,2−ジメチルアズレニル基、4,5,6,7−テトラヒドロアズレニル基、2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロアズレニル基などの(置換)アズレニル基;フルオレニル基、2,7−ジメチルフルオレニル基、3,6−ジメチルフルオレニル基、2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル基、3,6−ジ−t−ブチルフルオレニル基、ベンゾフルオレニル基、ジベンゾフルオレニル基、オクタヒドロジベンゾフルオレニル基、オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル基、オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル基などの(置換)フルオレニル基などが挙げられる。
Figure 0005237966
上記一般式(10)中、M、Q、nは一般式(7)に同一であり、R1〜R4、R6〜R9は一般式(9)に同一である。Yは2つの共役5員環配位子を架橋する結合性基であり、下記一般式(11)または(12)で表される構造が好ましい。
Figure 0005237966
Figure 0005237966
1およびY2は炭素またはケイ素であり、R11〜R14は、水素原子、炭化水素基、ハロゲン原子含有基、ヘテロ原子含有基、ケイ素原子含有基から選ばれる原子または基を示す。R11〜R14は互いに同一でも異なっていてもよく、またR1〜R4、R6〜R9およびR11〜R14のうちの2つの基が結合して環を形成してもよい。
11〜R14の具体例としては、R1〜R10と同様のものを挙げることができる。
本発明における有機遷移金属化合物、好ましくはメタロセン化合物の製造に用いられる有機溶媒としては、前述の有機アルカリ金属化合物の製造と同様のものを挙げることができる。
一般式(5)で表される遷移金属化合物と、本発明に係る有機アルカリ金属化合物は−80〜200℃、好ましくは−20〜130℃、より好ましくは−20〜40℃の温度範囲で接触させることが出来る。
一般式(5)で表される遷移金属化合物の使用量は、本発明に係る有機アルカリ金属化合物1モルに対して、0.8〜1.5モル、好ましくは1.0〜1.2モルである。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、得られた化合物の構造や純度は、核磁気共鳴(NMR、日本電子社製GSH−270)、電解脱離質量分析(FD−MS、日本電子社製SX−102A)、ガスクロマトグラフィー質量分析(GC−MS、ヒューレットパッカード社製HP6890/HP5973)、ガスクロマトグラフィー分析(島津社製、GC−2014)などを用いて決定した。また特に断りのない限りすべての実施例は乾燥窒素雰囲気下、乾燥溶媒を用いて行った。
〔調製例1〕
5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentaleneの調製
1000ml五つ口フラスコにtert−butylcyclopentadiene24.97g(204mmol)、アセトン399.04gを入れた。氷水浴下、pyrolydine82.1g(1.15mol)を滴下し、還流下で18時間攪拌した。氷水浴下で酢酸70.91g(1.18mol)を滴下した。得られた粗生成物を減圧下(150torr、40℃)で溶媒を留去し、水、5%酢酸溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、減圧蒸留により精製することで下記式[1]で表される5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentaleneが23.4g得られた。同定は、1H−NMRスペクトルおよびGC−質量分析スペクトル(GC−MS)で行った。以下にその測定結果を示す。
1H−NMR(270MHz、CDCl3、TMS基準):δ5.87(s,1H)、5.79(s,1H)、2.94(d,1H)、2.10(t,3H)、1.27(s,1H)、1.21(s,9H)
GC−MS:m/Z=202(M+
ガスクロマトグラフィーにより分析した結果、純度は95.3%であった。収率54%。
Figure 0005237966
〔調製例2〕
9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluoreneの調製
100ml三つ口フラスコに1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorene1.58g(4.09mmol)、tert−ブチルメチルエーテル30mlを装入した。氷/アセトン浴下、1.56Mのn−ブチルリチウムヘキサン溶液2.7ml(4.2mmol)を滴下した。徐々に室温まで昇温しながら25時間攪拌した。
5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalene0.95g(4.30mmol)のtert−ブチルメチルエーテル溶液を加え、還流下で16時間攪拌した後、反応溶液を1N塩酸に注いだ。有機層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた固体をカラムクロマトグラフィーで精製し、ペンタンで洗浄することにより、下記式[2]で表される9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluoreneが得られた。収量2.03g、収率84%であった。同定は、1H−NMRスペクトルおよびFD−質量分析スペクトル(FD−MS)で行った。以下にその測定結果を示す。
1H−NMR(270MHz、CDCl3、TMS基準):δ7.58(s,1H)、7.55+7.54(s,1H)、7.50+7.49(s,1H)、6.89+6.46(s,1H)、6.32+5.93(s,1H)、3.87+3.83(s,1H)、3.11(d,1H)、2.57(d,1H)、1.71(s,3H)、1.67−1.61(m,8H)、1.38−1.28(m,27H)、1.18−0.95(m,9H)、0.27+0.21(s,3H)
FD−MS:m/Z=589(M+
Figure 0005237966
[実施例1]
[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dilithiumの製造
30mlシュレンク管に9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorene1.18g(2.01mmol)、α−メチルスチレン0.485g(4.10mmol)、ヘキサン13.5g、シクロペンチルメチルエーテル2.35ml(20.2mmol)を装入した。26℃で1.65Mのn−ブチルリチウムヘキサン溶液2.55ml(4.21mmol)を滴下し、70℃で3.5時間攪拌することで[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dilithiumの溶液を得た。
反応溶液をメタノール−d4(アクロース社製、重水素化率100%)に加え、生成したジリチウム塩を重水素化した。得られた溶液から溶媒を留去後、析出した固体をクロロホルム−dで抽出し、1H NMRを測定した。フルオレン環上の水素に帰属される3.87および3.83ppmのシグナルの積分値から計算した転化率は100%であった。なお、3.87および3.83ppmのシグナルが観測されなかった場合を転化率100%とした。
[実施例2]
シクロペンチルメチルエーテルの代わりにジイソプロピルエーテルを用いる以外は実施例1と同様にして[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dilithiumを合成した。実施例1と同様の方法で計算した転化率は100%であった。
[実施例3]
シクロペンチルメチルエーテルの代わりにtert−ブチルメチルエーテルを用いる以外は実施例1と同様にして[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dilithiumを合成した。実施例1と同様の方法で計算した転化率は100%であった。
[実施例4]
実施例1で得られた[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dilithiumの溶液に、氷/アセトン浴下、四塩化ジルコニウム0.547g(2.35mmol)を加え1時間反応させた後、アセトン浴を除去し、室温で15.5時間反応させた。溶媒を留去し、シクロヘキサンで可溶分を抽出した。得られた溶媒を濃縮し、−20℃で30分間静置した。析出した固体をろ過によって分離し、ヘキサンで洗浄した後、減圧下で乾燥する事で下記式[3]で表される[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]zirconium dichlorideが得られた。収量0.507g、収率34%。同定は、1H−NMRスペクトルおよびFD−質量分析スペクトル(FD−MS)で行った。以下にその測定結果を示す。
1H−NMR(270MHz、CDCl3、TMS基準):δ7.99(s,1H)、7.98(s、1H)、7.78(s、1H)、7.54(s、1H)、6.01(d、1H)、5.25(d、1H)、3.94(d、1H)、2.62(d、1H)、2.31(s、3H)、1.79−1.61(m、8H)、1.57(s、3H)、1.43(s、3H)、1.41(s、3H)、1.39(s、9H)、1.35(s、3H)、1.32(s、3H)、1.28(s、3H)、1.24(s、3H)、1.09(s,9H)
FD−MS:m/Z=748(M+
Figure 0005237966
〔比較例1〕
[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dilithiumの製造
30mlシュレンク管に9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorene1.10g(2.01mmol)、ヘキサン18.5g、ジイソプロピルエーテル2.65ml(18.7mmol)を装入した。氷/アセトン浴下、1.57Mのn−ブチルリチウムヘキサン溶液2.67ml(4.21mmol)を滴下し、70℃で5時間攪拌することで[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dilithiumの溶液を得た。実施例1と同様の方法で計算した転化率は85%であり、実施例2に比べ15%低かった。
また得られたジリチウム塩の溶液を用いて、実施例4と同様にして[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]zirconium dichlorideの合成を試みたが、1H−NMRスペクトルにおいて目的物は観測されなかった。
〔比較例2〕
[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dipotassiumの製造
30mlシュレンク管に9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorene0.884g(1.50mmol)、ヘキサン20mlを装入した。氷/アセトン浴下、1.56Mのn−ブチルリチウムヘキサン溶液2.05ml(3.28mmol)を加えた。t−ブトキシカリウム0.351g(3.12mmol)を加え、徐々に室温に戻しながら5時間攪拌し、[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dipotassiumのスラリーを得た。得られてスラリーを重水素化メタノール(アクロース社製、重水素化率100%)に加え、生成したジカリウム塩を重水素化した。得られた溶液を用いて、実施例1と同様の方法で計算した転化率は88%であり、実施例1に比べ12%低かった。
また得られたジカリウム塩のスラリーを用いて、実施例4と同様にして[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]zirconium dichlorideの合成を試みたが、1H−NMRスペクトルにおいて目的物は観測されなかった。
〔比較例3〕
30mlシュレンク管に9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorene1.18g(2.01mmol)、ヘキサン19.8gを装入した。氷/アセトン浴下、1.57Mのn−ブチルリチウムヘキサン溶液2.67ml(4.20mmol)を滴下し、還流下で5時間攪拌することで[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dilithiumの溶液を得た。
実施例1と同様の方法で計算した転化率は59%であり、1H−NMRスペクトルにおいて目的物のシグナル以外に、数種類の副生物のシグナルが観測された。
また得られたジリチウム塩の溶液を用いて、実施例4と同様にして[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]zirconium dichlorideの合成を試みたが、1H−NMRスペクトルにおいて目的物は観測されなかった。
〔比較例4〕
ヘキサンの代わりにシクロヘキサンを用い、反応を80℃で行う以外は比較例3と同様にして[9−(5−tert−butyl−1,1,3−trimethyl−1,2−dihydropentalenyl)−1,1,4,4,7,7,10,10−octamethyl−octahydro−dibenzo[b,h]fluorenyl]dilithiumを合成した。実施例1と同様の方法で計算した転化率は69%であった。
[実施例5]
Diphenylmethyllithiumの製造
30mlシュレンク管にdiphenylmethane0.336g(2.00mmol)、α−メチルスチレン0.246g(2.08mmol)、ヘキサン13.2g、シクロペンチルメチルエーテル2.33ml(20.0mmol)を装入し、50℃に昇温した。50℃で1.65Mのn−ブチルリチウムヘキサン溶液1.27ml(2.10mmol)を滴下し、50℃で18時間攪拌することでdiphenylmethyllithiumの懸濁液を得た。
反応溶液をメタノール−d4(アクロース社製、重水素化率100%)に加え、生成したリチウム塩を重水素化した。得られた溶液から溶媒を留去後、析出した固体をクロロホルム−dで抽出し、1H NMRを測定した。メチレン炭素上の水素に帰属される3.98ppmのシグナルの積分値から計算した転化率は75%であった。なお、3.98ppmのシグナルの積分値が1水素原子分の場合を転化率100%とした。
〔比較例5〕
α−メチルスチレンを添加しない以外は実施例5と同様にしてdiphenylmethyllithiumを合成した。実施例5と同様の方法で計算した転化率は10%であった。
[実施例6]
2−(2−(dimethylamino)phenyl)−1,1−diphenylethanolの製造
30mlシュレンク管にN,N−dimethyl−o−toluidine0.514g(3.80mmol)、α−メチルスチレン0.898g(7.60mmol)、ヘキサン6.60g、シクロペンチルメチルエーテル4.43ml(38.0mmol)を装入した。25℃で1.59Mのn−ブチルリチウムヘキサン溶液4.78ml(7.60mmol)を滴下し、13時間攪拌した。この反応混合物にベンゾフェノン1.34g(7.50mmol)のジエチルエーテル溶液を滴下し、30分間攪拌した。得られた反応混合物を酢酸0.500g(8.3mmol)のジエチルエーテル溶液に加え、5分間攪拌した後に水5mlを加えてさらに5分間攪拌した。水相を分離後、有機相を10%塩酸で抽出し、得られた水相を中性にすることで、2−(2−(dimethylamino)phenyl)−1,1−diphenylethanolが白色結晶として得られた。収量は0.680g、収率は56%だった。同定は、1H−NMRスペクトルで行った。以下にその測定結果を示す。
1H−NMR(270MHz、CDCl3、TMS基準):δ8.54(s,1H)、7.40(d,4H)、7.30〜7.00(m,7H)、6.78(t,1H)、6.51(d,1H)、3.74(s,2H)、2.75(s,6H)
〔比較例6〕
α−メチルスチレンを添加しない以外は実施例6と同様にして2−(2−(dimethylamino)phenyl)−1,1−diphenylethanolを合成した。収量は0.218g、収率は18%だった。
本発明により、高収率で有機アルカリ金属化合物が得られる。また、その方法により得られた化合物を用いることによって、これまで製造が難しかった有機遷移金属化合物を製造可能にすることが出来るので、本発明は産業上極めて価値がある。

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)で表される活性プロトン含有化合物と、アルカリ金属化合物との反応において、下記一般式(2)で表されるオレフィン化合物を添加し、かつ前記反応において溶媒として炭化水素および脂肪族エーテルを混合して用い、前記溶媒としての炭化水素と脂肪族エーテルとの混合体積比(炭化水素/脂肪族エーテル)が95/5〜85/15の範囲であることを特徴とする、下記一般式(3)で表される有機アルカリ金属化合物の製造方法。
    RHp ・・・(1)
    〔一般式(1)中、Rは、炭化水素基またはアミノ基を示し、ハロゲン原子、ケイ素原子、酸素原子または窒素原子を含有してもよく、Hは活性プロトンを示し、pはアルカリ金属化合物との反応において引き抜かれる水素原子の数である。〕
    Figure 0005237966
    〔一般式(2)中、Ra〜Rcは、水素原子、炭化水素基、ヘテロ原子含有基、ケイ素含有基から選ばれる原子または基を示し、互いに同一でも異なっていてもよく、隣接した置換基は互いに結合して環を形成してもよい。〕
    RNp ・・・(3)
    〔一般式(3)中、Rは、炭化水素基またはアミノ基を示し、ハロゲン原子、ケイ素原子、酸素原子または窒素原子を含有してもよい。Nはアルカリ金属原子を示す。pは前記一般式(1)と同値である。〕
  2. 前記一般式(2)中、Ra〜Rcのうち、少なくとも1つが環状不飽和炭化水素基であることを特徴とする請求項1に記載の有機アルカリ金属化合物の製造方法。
  3. 前記一般式(2)中、Raがアリール基であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機アルカリ金属化合物の製造方法。
  4. 前記アルカリ金属化合物が、下記一般式(4)で表されることを特徴とする、請求項1または2に記載の有機アルカリ金属化合物の製造方法。
    AN ・・・(4)
    〔一般式(4)中、Aは、炭素数1〜15の炭化水素基を示し、Nはアルカリ金属原子を示す。〕
  5. 前記一般式(1)で表される活性プロトン含有化合物が、メチン水素またはメチレン水素を活性プロトンとして持つ化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機アルカリ金属化合物の製造方法。
  6. 前記一般式(1)で表される活性プロトン含有化合物が、メチン水素またはメチレン水素を活性プロトンとして持つシクロペンタジエン骨格を含有する化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機アルカリ金属化合物の製造方法。
  7. 請求項1または2に記載の方法により有機アルカリ金属化合物を製造し、得られた有機アルカリ金属化合物と下記一般式(5)で表される遷移金属化合物とを反応させることを特徴とする、下記一般式(6)で表される有機遷移金属化合物の製造方法。
    MZk ・・・(5)
    〔一般式(5)中、Mは周期律表第4〜6族から選ばれる金属であり、Zはハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選ばれ、kはMの原子価を示し、3〜6の整数である。〕
    rMZ(k-rxp) ・・・(6)
    〔一般式(6)中、Mは周期律表第4〜6族から選ばれる金属であり、Rは、炭化水素基またはアミノ基を示し、ハロゲン原子、ケイ素原子、酸素原子または窒素原子を含有してもよく、Zはハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選ばれ、kはMの原子価を示し、3〜6の整数であり、rはk以下の自然数であり、pは前記一般式(1)と同値であり、k≧r×pの関係を有する。〕
  8. 請求項7に記載の有機遷移金属化合物の製造方法であって、該有機遷移金属化合物が、下記一般式(7)で表されることを特徴とする有機遷移金属化合物の製造方法。
    mMQn ・・・(7)
    〔一般式(7)中、Mは周期律表第4〜6族から選ばれる金属であり、Lはシクロペンタジエニル環を有する配位子を示し、mは1〜3の整数であり、Lが複数の場合は互いに同一でも異なっていてもよい。また複数のLは互いに直接連結されているか、または炭素原子、ハロゲン原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子もしくはリン原子を含有する架橋基を介して連結されていてもよい。Qはハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子および孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選ばれ、nは1〜4の整数である。〕
  9. Mが周期律表第4族の原子であることを特徴とする請求項8に記載の有機遷移金属化合物の製造方法。
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