JP2004001470A - 射出成形機等の型締方法および装置 - Google Patents

射出成形機等の型締方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タイバー上の係合位置を初期設定する作業を必要としないで成形サイクルの短縮化を実現する新規な射出成形機等の型締方法および装置を提供する。
【解決手段】移動ダイプレート56を固定ダイプレート50に向けて型閉じ動作中、タイバー18を型閉じ方向に移動せしめ、前記移動ダイプレートと複数のタイバーとの相対速度が所定値内に達した状態で係合手段72を駆動して前記複数のタイバーと移動ダイプレートを機械的に結合し、同結合した状態でさらに前記移動ダイプレートを固定ダイプレートに向け移動させ固定金型52と移動金型54を当接せしめた後型締シリンダ62を駆動して型締動作を遂行する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は射出成形機やダイカストマシン(以下射出成形機等という)の型締方法および装置に係り、特に成形サイクルを短縮するため、移動ダイプレートが型閉動作中にタイバーと移動ダイプレートとを機械的に係合せしめる型締方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
成形サイクルを短縮するため、移動ダイプレートが型閉動作中にタイバーと移動ダイプレートとを機械的に係合せしめる型締方法として例えば特開平10−296809号公報(特許文献1)、特開平10−296810号公報(特許文献2)に開示された方法がある。前者の例では、特開平10−296809号公報の図1、図4(図略)に示されるように、固定盤に一端部を固定したタイバーに対し移動盤が摺動可能に配置され、その移動盤のタイバーとの挿通部近傍に型締シリンダを形成しそのピストン部材が移動盤から突出している。移動盤にはタイバー外周部に形成されたねじ部と係合する多分割ナットを取付けた開閉手段が固定され、型閉限の直前で開閉手段を駆動し多分割ナットをねじ部に係合させる。複数対の割ナットを配置することにより移動盤が型閉じ移動中であっても係合を可能とするものである。
【0003】
後者の例では、特開平10−296810号公報の図1(図略)に示されるように移動盤内に型締用のラムシリンダを備え、さらに一端部を固定盤に固定したタイバーが挿通する移動盤の両側にそれぞれ一対のハーフナットを備えるようにしている。そして固定盤に近い一方のハーフナットをタイバーの軸方向に独立して移動できるようにして初期設定時に予めタイバーとの適正噛み合い位置を設定し、サイクル運転においてはその型閉じ動作中、移動盤端面が前記一方のハーフナットに当接したとき他方のハーフナットを駆動して噛み合わせる。その場合、両ハーフナットの間隔はタイバーのねじピッチの整数倍に保たれるよう構成されているものである。
【0004】
上記の各例ではタイバーはいずれも固定盤に固定されているが、さらに型閉じ動作中にタイバー自体を軸方向に移動させて移動盤とタイバーがともに移動中に係合手段を作動させる方式(特開平10−296739号公報)(特許文献3)が提案されている。以下図6乃至図9により上記タイバーを移動させる方式について説明する。
【0005】
図6乃至図9において、参照符号10は固定盤を示し、この固定盤10には固定金型12を取付けると共に、この固定盤10に対し、タイバー14を介して移動金型16を取付けた移動盤18を進退自在に対向配置する。
【0006】
また、移動盤18の一部には、固定盤10に固定した移動手段としての型開閉用サーボモータ20より連結部材22aを介して結合された送りねじ軸22と螺合するナット部材24を取付けて、前記送りねじ軸22の回転駆動により前記移動盤18を固定盤10に対して進退移動させて、前記移動金型16の固定金型12に対する型開閉操作を行うように構成される。
【0007】
一方、前記移動盤18の外側面には、移動盤18を貫通したタイバー14の先端部側に形成したねじ部(または溝部)14aに対し、開閉シリンダ26により移動させてこれと噛み合う係合手段としての型締用ハーフナット28を取付ける。また、前記固定盤10のタイバー14との結合部には、型締シリンダ30を設け、この型締シリンダ30にタイバー14の他端部に形成したピストン部14bを嵌挿してタイバー14をその軸方向に進退自在に構成する。
【0008】
そして、前記型締シリンダ30の外側部には、前記ピストン部14bよりタイバー14の軸部14c(図8参照)にねじ軸31を螺合し、このねじ軸31と連結部材31aを介して結合して、これを回転駆動することによりタイバー14を前後軸方向にスライドさせるように構成したタイバースライド用サーボモータ32を取付ける。なお、図6において、参照符号34は射出成形機のノズル部を示す。
【0009】
このように構成された複合型締装置においては、金型12、16の取付けおよび型厚の調整作業時では、まず図6に示すように、型開限位置から型閉じ動作を開始する状態で、型締用ハーフナット28によるタイバー14と移動盤18との係合関係は解除されている。
【0010】
次いで、型開閉用サーボモータ20により型閉じ動作を行う。この場合、型閉限で、開閉シリンダ26を動作させてハーフナット28を閉じる。この時、前記ハーフナット28とタイバー14のねじ部14aとを適正に噛み合いさせることができれば都合が良いが、実際には双方のねじピッチにズレがあるため、噛み合うことが少ない。
【0011】
そこで、タイバースライド用サーボモータ32により、タイバー14を左方へ微進させて、前記ハーフナット28がタイバー14のねじ部14aと噛み合った位置で前記サーボモータ32の駆動を停止させ、前記ハーフナット28をタイバー14のねじ部14aに噛み合わせる(図7参照)。この時のタイバー14の位置を、位置検出手段(図示せず)により読み取って記憶させる。従って、その後の成形運転において、移動盤18による金型の前進限では、タイバー14が常にこの位置にあるように、前記サーボモータ32により制御される。このようにして、型厚調整作業が完了する。
【0012】
この複合型締装置によれば、前述したように、型締用ハーフナット28の噛み合い位置調整を行った後、図6に示す状態から型開閉用サーボモータ20を駆動して、移動盤18を前進移動させ、その前進限近傍の任意の位置(図9のB位置)に到達してからタイバースライド用サーボモータ32を駆動して、タイバー14の右進を開始し、それぞれ前記各サーボモータ20、32の速度を制御してその相対速度を同期させる(すなわち、相対速度が0となるようにする)。そして、移動盤18とタイバー14の右進速度が同期し(図9のA位置)、特定位置においての前記相対速度が0の時に、前記ハーフナット28を閉じて、タイバー14のねじ部14aと噛み合わせる(図9参照)。
【0013】
またこの複合型締装置によれば、前述したように、型締用ハーフナット28の噛み合い位置調整を行った後、図9に示すような型閉動作を含む成形運転に入る。
【0014】
まず、図6に示す状態から型開閉用サーボモータ20を駆動して、移動盤18を前進(右進)移動させ、その移動盤18の型閉限近傍の任意の位置(図9のB位置)に到達すると、前以て記憶した位置より左進させたタイバー14をタイバースライド用サーボモータ32の駆動により、右進を開始し、それぞれ前記各サーボモータ20、32の速度を制御して、移動盤18とタイバー14との相対速度を演算して同期させる(すなわち、相対速度が0となるようにする)。そして、予め定めた位置(図9のA位置)で、移動盤18とタイバー14の右進速度が同期したら、前記ハーフナット28とタイバー14のねじ部14aとの噛み合いを検出する。
【0015】
適正な噛み合い位置にあるならば、前記相対速度が0になるように速度制御を保持したまま、前記ハーフナット28を閉じて、タイバー14のねじ部14aとを噛み合わせる。噛み合いが完了し、移動盤18が型閉限に達すると、タイバー14の位置を位置検出器(図示せず)により読取り、前述した型厚調整時に記憶したタイバー14の位置と比較する。比較結果が一致していれば、型締め、昇圧動作に入る。
【0016】
また、適正な噛み合い位置でないのであれば、前記各サーボモータ20、32のどちらかの速度を制御する。図9においては、タイバースライド用サーボモータ32を、前記同期速度に対し点線で示すように、加減速制御する。そして、適正な噛み合い位置に達すると(図9のC位置)、再び前記同期速度に戻して、前記相対速度を0になるように速度制御を保持したまま、前記ハーフナット28を閉じて、タイバー14のねじ部14aとを噛み合わせる。
【0017】
さらに、噛み合い位置によらないものとして、タイバー14のねじ部14aへ噛み合うハーフナット28の螺旋状溝または角溝を広くすることにより、タイバー14のねじ部14aの対応する山に対して、より広く隙間を設けることにより、円滑に前記ハーフナット28を閉じることができる。
【0018】
次に、型締シリンダ30の型締室側30aに圧油を導入し、タイバー14を介して高圧型締力を発生させる。このように設定した後、射出成形機のノズル部34を介して金型に対し溶融樹脂材料の射出、充填、保圧および冷却工程を経て、成形品の製造を行い、型開工程へ移行する。
【0019】
この型開工程において、型締シリンダ30の戻り側30b(高圧型開室側)に圧油を導入し、移動盤18はナット部材24を介して送りねじ軸22と螺合しているので、型開閉用サーボモータ20を反転駆動することにより型開きを行うことができる。併せて、この型開き動作の間に、型締用ハーフナット28のタイバー14との噛み合いを解除する。同時に、タイバースライド用サーボモータ32を反転駆動し、図9のB位置までタイバー14を左進させる。
【0020】
このようにして、射出成形の1サイクル動作を完了することができる。従って、図6乃至図9に示される複合型締装置においては、型開閉中に型締用ハーフナット28の開閉が可能となり、成形サイクル時間の短縮を図ることができる。
【0021】
以上3件の公開公報に記載された従来技術を例示したが、いずれの技術においても初期設定時即ち、金型を新たに交換した場合、タイバーの外周ねじ部の特定位置で型締用ハーフナットが係合するよう設定しその位置を機械的、電気的に保持・記憶させるようにしなければならない。
【0022】
また、特開平10−296809号公報に開示の例では係合手段が移動盤と一体的にタイバーに対し移動する。この移動中に係合手段を係合させるのであるが係合時の衝撃を抑えるためには、複数対のハーフナットを有するとはいえ結局のところ移動速度を遅くする必要があり、結果として時間が掛かるという難点がある。
【0023】
また、特開平10−296810号公報に開示の例では、移動盤の両側にそれぞれ一対の型締用ハーフナットが係合するよう配置されるようになっており、構造上の複雑さに加え、一方のハーフナットを独立して移動させるための駆動手段を別に配置しなければならないという難点がある。
【0024】
さらに、前記図6乃至図9に説明した例は、移動盤18の移動中にハーフナット28とタイバー14との相対速度を零にしてハーフナットを噛み合わせる方式であり、この方式ではハーフナット28とタイバー14との両者が移動中にその相対位置を噛み合い位置に位置付ける必要があり、移動盤およびタイバー両方の駆動制御が複雑になるという難点がある。また、図8に示されるように、タイバースライド用サーボモータ32を型締シリンダ30の端部に装着しており、タイバー14の軸方向における型閉じ動作と型締動作という異なるタイミングで行われるタイバーの移動に対し2つの駆動手段を必要とするという問題がある。
【0025】
【特許文献1】
特開平10−296809号公報(全項、全図)
【特許文献2】
特開平10−296810号公報(全項、全図)
【特許文献3】
特開平10−296739号公報(全項、全図)
【0026】
本願発明者等は上述した従来技術の問題点を鋭意検討した結果、タイバーと移動盤との相対速度を零としないで、むしろ速度差を利用して係合手段の駆動タイミングを制御することにより前記問題点が解決できることを突き止めた。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、タイバー上の係合位置を初期設定する作業を必要としないで成形サイクルの短縮化を実現する新規な射出成形機等の型締方法および装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明に係る型締方法は、
固定金型を取付固定した固定ダイプレートと、移動金型を取付固定し前記固定ダイプレートに対向配置された移動ダイプレートと、一端部が前記固定ダイプレート側に支持されており、前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退可能に摺動支持する複数のタイバーと、前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退せしめる型開閉用の第1の駆動手段と、同第1の駆動手段によって前記固定金型と移動金型が当接した後さらに前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて押付け型締めを行う第2の駆動手段と、前記複数のタイバーを前記移動ダイプレートに対し相対的にその軸方向へ移動せしめる第3の駆動手段と、前記移動ダイプレートに取付けられ前記複数のタイバーの外周に形成された係合部と結合する係合手段と、を有する型締機構を備えた射出成形機等の型締方法において、
前記第1の駆動手段により前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて型閉じ動作中、前記第3の駆動手段により前記複数のタイバーを前記移動ダイプレートの移動速度と異なる移動速度で移動すべく型閉じ方向への移動を開始し、前記移動ダイプレートと前記複数のタイバーとの相対速度が所定値内に達した状態で前記係合手段を駆動して前記複数のタイバーと移動ダイプレートを機械的に結合した後前記第2の駆動手段を駆動して型締動作を遂行することを特徴とするものである。
【0029】
さらに、前記課題を解決するための本発明に係る装置は、
固定金型を取付固定した固定ダイプレートと、移動金型を取付固定し前記固定ダイプレートに対向配置された移動ダイプレートと、一端部が前記固定ダイプレート側に支持されるとともに前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退可能に摺動支持する複数のタイバーと、前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退せしめる型開閉用の第1の駆動手段と、同第1の駆動手段によって前記固定金型と移動金型が当接した後さらに前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて押付け型締めを行う第2の駆動手段と、前記複数のタイバーを前記移動ダイプレートに対し相対的にその軸方向へ移動せしめる第3の駆動手段と、前記移動ダイプレートに取付けられ前記複数のタイバーの外周に形成された係合部と結合する係合手段と、を有する型締機構ならびに前記第1の駆動手段、第2の駆動手段、第3の駆動手段および係合手段の各駆動を制御する型締制御装置を備えた射出成形機等の型締装置において、
前記型締制御装置は、型閉じ動作中、前記第1の駆動手段に対し移動ダイプレートの移動速度を型閉じ完了の手前で低速に切換える低速移動を指令するとともに同低速移動の指令と同時またはその後に前記第3の駆動手段に対し前記複数のタイバーを前記移動ダイプレートの低速移動速度と異なる速度で移動すべく指令する第1の指令部と、前記移動ダイプレートと前記複数のタイバーとの相対速度を検出する検出手段と、前記係合手段が係合可能な前記相対速度の値を予め設定する設定部と、前記検出手段の出力が前記設定された値に達したとき前記係合手段を駆動するよう指令する第2の指令部とを備えたことを特徴とするものである。
【0030】
その場合、前記第2の駆動手段は第3の駆動手段を兼用するよう構成することができる。
【0031】
さらにその場合、前記第3の駆動手段を兼用する第2の駆動手段は、前記固定ダイプレート側で前記複数のタイバーの一端部を支持する部分に型締用のシリンダ部を形成し前記複数のタイバー端部に前記シリンダ内で摺動可能なピストンを設けるようにすることもできる。
【0032】
また、前記第2の駆動手段は、前記移動ダイプレート内に形成した型締用シリンダで構成され、前記第3の駆動手段は、前記複数のタイバー外周の固定ダイプレート側支持部分に形成したネジ部と、同ネジ部と螺合し軸方向移動を規制されて固定ダイプレート内に収納配置した複数のナットおよび前記複数のナットを回転駆動する複数の駆動モータとを備えて構成されることもできる。
【0033】
【作用】
第1の駆動手段により移動ダイプレートを固定ダイプレートに向けて型閉じ動作中、第3の駆動手段によりタイバーを型閉じ方向に移動せしめ、その相対速度が所定値内に達した状態で係合手段を駆動して前記タイバーと移動ダイプレートを機械的に結合した後第2の駆動手段を駆動して型締動作を遂行する。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に基づく実施例について図1乃至図5を参照して詳細に説明する。
【0035】
図1は、本発明に係る射出成形機等における型締機構の要部概略断面を示す。同図1において、参照符号50は固定ダイプレートでその左側面には固定金型52が取付固定されている。一方、固定ダイプレート50に対向して、移動金型54をその右側面に取付固定した移動ダイプレート56が配置されている。
【0036】
参照符号68はタイバーであって、その右端側は固定ダイプレート50に支持され、左端側は移動ダイプレート56に挿通されている。射出成形機等においては通常、4本のタイバー68が固定ダイプレート50および移動ダイプレート56の各コーナー部に配置されているが本発明の趣旨からすれば各タイバーの機能は同一なので、図1においては一本のタイバー68で代表させてある。また、図1では固定ダイプレート50、移動ダイプレート56の上方部分を省略してある。
【0037】
参照符号78は移動ダイプレート56を固定ダイプレート50に対し進退せしめる型開閉駆動用の送りねじであって、その右端部は固定ダイプレート50に取付けられた軸受部81で回転可能に支持されカップリング82を介して固定ダイプレート50の右側面に取付固定したACサーボモータ74の回転軸と結合されている。なお参照符号76はロータリー型のエンコーダである。
【0038】
前記送りねじ78の左方側は移動ダイプレート56に取付けられたナット80と螺合しており、従って、ACサーボモータ74を駆動することにより移動ダイプレート56はタイバー68により摺動可能に案内され固定ダイプレート50に対し進退できるようになっている。また、この移動ダイプレート56の移動量、移動方向は前記エンコーダ76によって常時検出され図2に示す型締制御装置に与えられて移動ダイプレート56の位置制御に使用される。参照符号62は固定ダイプレート50内に形成した型締シリンダでその右端面はフタ58により構成されている。
【0039】
前記タイバー68の右端部には型締シリンダ62のピストン66が取付けられており、さらに同ピストン66に固定した位置検出用の検出ロッド64がフタ58を貫通して配置されている。参照符号60は磁性体の前記検出ロッド64がピストン66と一体に移動するときその位置即ちタイバー68の位置を検出するタイバー位置センサでこれら検出ロッド64とタイバー位置センサ60はタイバー68の位置検出器を構成している。
【0040】
前記タイバー68の左方部には、外周にねじ部70が形成されており、このねじ部70は移動ダイプレート56の左側面に取付固定されている公知の係合手段72内に設けた一対の割ナット73と係合するようになっている。この割ナット73およびねじ部70は本発明の係合部を構成している。なお、前記型締シリンダ62および係合手段72への圧油の給排の詳細は省略する。前記係合手段72は油圧方式として説明されるが電動機を利用して割りナット73をねじ部70へ進退するよう構成されることも可能である。
【0041】
以上、図1により本発明が適用される型締機構の要部を説明したが、そのポイントは、型閉じ動作において、移動ダイプレート56が同図1で右方へ低速移動中に、型締シリンダ62を駆動してタイバー68を同方向へ移動させつつ前記係合手段72を駆動して係合を完了するものであり、初期設定時の型厚調整作業即ち、一旦型を閉じた状態で係合手段72により前記係合部を係合させるという従来から行われていた作業を省略できるものである。
【0042】
図2は、図1に示した型締機構を制御するための型締制御装置を制御ブロック図として示す。同図2において、参照符号100は型締動作を制御する演算処理部であって、同演算処理部100は、中央演算処理ユニットCPUと同中央演算処理ユニットCPUに接続されたバスBUSと、同バスBUSに接続されたデータメモリDM、プログラムメモリPMおよび外部の入出力機器との信号の授受を受け持つインターフェイスユニットiFによって構成されている。なお、このインターフェイスユニットiFは、信号授受の際に要求されるA/D変換、D/A変換の各機能を含むようになっている。
【0043】
参照符号60および76は前記図1にて説明したタイバー位置センサおよびエンコーダであって、それぞれ演算処理部100への入力信号を与える。一方、演算処理部100からの出力信号としては、係合手段72を駆動制御する割ナット制御バルブ72A、型締シリンダ62を駆動制御する型締シリンダ制御バルブ62AおよびACサーボモータ74を駆動制御するサーボドライバ74Aが設けられている。なお、エンコーダ76からのサーボドライバ74Aへの信号はACサーボモータ74をフィードバック制御するのに使用される。
【0044】
前記演算処理部100内のプログラムメモリPMには型締動作を遂行するため中央演算処理ユニットCPUに与える一連の指令からなる型締制御プログラムを格納するメモリ領域101が設けられている。
【0045】
また、前記演算処理部100内のデータメモリDMには型閉じ動作中の移動ダイプレート56とタイバー68の移動速度の差即ち、相対速度の許容設定値aがメモリ領域102に予め格納されている。データメモリDMには、その他例えばタイバー68の現在位置および速度、移動ダイプレート56の現在位置および速度、移動ダイプレート56の移動速度指令値およびその移動速度を高速から低速に切り換える切換位置または時刻、タイバー68の移動開始の位置または時刻、その指令移動速度ならびに係合手段72の係合完了時刻等の型締機構を駆動制御する際に必要な各種のデータ用メモリ領域が設けられているがその詳細は省略する。
【0046】
図3は、前記プログラムメモリPM内のメモリ領域101に格納された型締制御プログラムの内容をフローチャートで示し、図4は、型閉じ動作中の移動ダイプレート56、タイバー68および係合手段72の割ナット73のそれぞれ速度線図を示す。以下図1、図2および図4を参照しつつ、図3のフローチャートの各ステップに沿って型締動作のプロセスを説明する。なお、フローチャート中記載の便宜上、移動ダイプレート、タイバーに対しそれぞれ文字MD、TBとしてある。
【0047】
今、射出成形機等の全体の制御装置(図示せず)から型閉じ指令が与えられると、前記型締制御プログラムが起動される(START)。
ステップST1において、移動ダイプレート56を前進即ち、固定ダイプレート50に向けて予め設定されている速度で高速移動するよう指令される。ステップST2において、移動ダイプレート56が低速切換位置(図4の時刻t1に対応)に達したか否かを判定する。ステップST2で判定結果が否定である(Nで示し以下同様)と引き続きステップST1の高速移動が指令される。
【0048】
また、判定結果が肯定である(Yで示し以下同様)とステップST3において移動ダイプレート56の低速移動が指令される。続いてステップST4において、タイバー68の駆動開始位置または時刻を移動ダイプレート56の低速切換時刻t1と同一に設定されているとすると、タイバー68の低速移動が指令される(図2の型締シリンダ制御バルブ62Aへの駆動指令)。
【0049】
次いで、ステップST5において、移動ダイプレート56とタイバー68の移動速度との差即ち、相対速度をそれぞれの現在の移動速度から演算して求めるよう指令される。なお、この現在の各移動速度は図2のタイバー位置センサ60、エンコーダ76からの位置信号を微分して求められるようになっている。ステップST6において、相対速度がデータメモリDMの領域102にある設定値a以下になったか否か判定される。その判定結果がNのときはステップST3乃至ステップST6を続ける。ステップST6で判定結果がYのときはステップST7に進み、割ナット73をタイバー68のねじ部70に向け前進駆動するよう指令される(図2の割ナット制御バルブ74Aへの駆動指令)。なお、タイバー68の指令移動速度は、図4にS2で示すように、移動ダイプレート56の指令低速移動速度S1に対し、設定値aより小さい所定の差を有する速度に設定されている。
【0050】
ステップST8において、係合が完了したか否かが判定される。判定結果がNのときはステップST9において一定時間T1を待って再度ステップST8を実行する。また、ステップST8で判定結果がYのとき(図4の時刻t3に対応)は、ステップST10に進み、同ステップST10で移動ダイプレート56が型閉じ位置に達したか否か判定される。その判定結果がNのときはステップST11において一定時間T2を待って再度ステップST10を実行する。また、その判定結果がYのとき(図4の時刻t4)はステップST12に進み移動ダイプレート56、タイバー68の駆動を停止するよう指令される。
【0051】
次いで、ステップST13において、型締シリンダ62の左室側へ圧油を供給して型締が行われるよう指令される。さらに、ステップST14で型締完了か否か判定されその判定結果がNのときは一定時間T3を待って再度ステップST14を実行する。そして判定結果がYのとき型締動作が終了(END)し、図示しない前記全体の制御装置へ型締動作の終了を知らせる。
【0052】
なお、図3のフローチャートには示していないが、ステップST8で判定結果がYとなる係合完了の時刻t3以降、タイバー68は移動ダイプレート56と一体になって強制的に低速移動されるので図4に示すように、タイバー68の速度S2は時刻t3以降は速度S1となる。その際、タイバー68が移動ダイプレート56の低速移動に抵抗しないよう型締シリンダ62への圧油の給排が調整されるように型締シリンダ制御バルブ62Aに対し指令される。
【0053】
また、図4ではタイバー68の駆動開始時刻を移動ダイプレート56の低速切換時刻t1と同一時刻としたが、例えば、移動ダイプレート56の減速中など、時刻t1より遅れるようにしてもよい。なお、図4において、割ナット73の起動から係合完了までに要する時間(t3−t2)は前記相対速度および割りナット73とタイバー68のねじ部70との時刻t2における位相状態に依存して変化するので、この時間(t3−t2)をモニタリングして移動ダイプレート56またはタイバー68の速度を許容速度差aの範囲内で変化させてその時間を短くすることが可能である。また、初回のモニタリングの結果、前記位相状態がほとんど1ピッチに近い場合は前記速度差およびピッチ量を考慮して次回の型閉じ動作においてタイバー68の駆動開始時刻を所定時間遅らせるように型締制御プログラムを修正することも可能である。
【0054】
図5は、本発明が適用される他の型締機構を示す。
【0055】
同図5において、参照符号50、52、54および68は図1の参照符号に対応している構成部分である。図1の型締機構と相違する主要点は、型締シリンダを固定ダイプレート側にではなく移動ダイプレート側に設けた点と、型閉じ動作中タイバー68をその軸方向に移動させるため固定ダイプレート50内においてタイバー68の右方外周に形成したネジ部68Aと螺合するナット88をその回転のみ許容して配置し、エンコーダ91を取付けた電動サーボモータ90により伝達ギア89およびナット88外周ギア部を介してナット88を回転駆動するものである。なお、図1の場合と同様タイバー68は、図示しないがその回転はキー等により規制されている。
【0056】
同図5において、移動ダイプレートは、2つの部分即ち、移動金型54を取付固定し、移動金型と反対側にラム86の一端側を固定した第1の支持部材56Aと前記ラムの他端部の径太部をピストンとして収納する型締シリンダ95を形成した第2の支持部材56Bとで構成され、両部材56A、56Bにはタイバー68が摺動可能に挿通されている。
【0057】
参照符号92、94は割りナット、駆動シリンダであって図1の係合手段72と同様に、ねじ部68Bと係合するようになっている。参照符号84は型開閉用のシリンダであってそのピストンロッド先端部は前記第1の支持部材56A下部の支持体56Cに固定されている。図1の型締機構おいて、型締シリンダ62はタイバー68の型閉じ動作中の移動と型閉じ動作終了後の本来の型締動作を行うようになっているが、図5において型締シリンダ95は上述のように兼用されていない。
【0058】
以上、本発明の好適な実施の態様に基づく実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で多くの変更が可能である。例えば、図1の型締機構をダイカストマシンに適用することならびに、係合手段としての一対の割ナットを3個以上の分割ナットで構成すること、割ナットの進退駆動手段を位置検出器付きのサーボモータで構成すること、係合部のタイバー外周部をねじでなくラック状に形成すること、また、同ラックやねじ部の溝幅を割りナットの山部より大きくしたり、その溝に傾斜を設けて係合を容易にすること等の設計的変形は本発明の適用である。
【0059】
【発明の効果】
本発明による射出成形機等の型締方法は、
第1の駆動手段により移動ダイプレートを固定ダイプレートに向けて型閉じ動作中、第3の駆動手段により複数のタイバーを型閉じ方向に移動せしめ、前記移動ダイプレートと前記複数のタイバーとの相対速度が所定値内に達した状態で係合手段を駆動して前記複数のタイバーと移動ダイプレートを機械的に結合し、同結合した状態でさらに前記移動ダイプレートを固定ダイプレートに向け移動させ固定金型と移動金型を当接せしめた後前記第2の駆動手段を駆動して型締動作を遂行する型締方法を採用したので、従来のような型厚調整等の初期設定を必要とせず、さらに型閉じ動作中の移動ダイプレートと複数のタイバーとの移動速度の差を利用して係合手段を駆動し係合を完了させることが可能となり、結果として成形サイクルの時間を大幅に短縮できるという効果を奏する。
【0060】
また、本発明による型締装置は、
固定金型を取付固定した固定ダイプレートと移動金型を取付固定し前記固定ダイプレートに対向配置された移動ダイプレートと一端部が前記固定ダイプレート側に支持されるとともに前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退可能に摺動支持する複数のタイバーと前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退せしめる型開閉用の第1の駆動手段と同第1の駆動手段によって前記固定金型と移動金型が当接した後さらに前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて押付け型締めを行う第2の駆動手段と、前記複数のタイバーを前記移動ダイプレートに対し相対的にその軸方向へ移動せしめる第3の駆動手段および前記移動ダイプレートに取付けられ前記複数のタイバーの外周に形成された係合部と結合する係合手段と、を有する型締機構ならびに前記第1の駆動手段、第2の駆動手段、第3の駆動手段および係合手段の各駆動を制御する型締制御装置を備えた射出成形機等の型締装置であって、
前記型締制御装置は、型閉じ動作中、前記第1の駆動手段に対し移動ダイプレートの移動速度を型閉じ完了の手前で低速に切換える低速移動を指令するとともに同低速移動の指令と同時またはその後に前記第3の駆動手段に対し前記複数のタイバーの移動を指令する第1の指令部と、前記移動ダイプレートと前記複数のタイバーとの相対速度を検出する検出手段と、前記係合手段が係合可能な前記相対速度の値を予め設定する設定部と、前記検出手段の出力が前記設定された値に達したとき前記係合手段を駆動するよう指令する第2の指令部とを備えるとともに、さらに前記第2の駆動手段と前記第3の駆動手段とが型締動作プロセスの異なる時間に作動することを利用して、前記第2の駆動手段が前記第3の駆動手段を兼用するよう構成したので、前記型締方法による効果に加え、型締機構の構造を従来よりも簡素化でき、コスト的にも安価に構成できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機等における型締機構の実施例の要部を示す図である。
【図2】本発明に係る射出成形機等における型締機構の動作を制御する型締制御装置のブロック図である。
【図3】本発明に係る射出成形機等における型締機構の動作を制御する型締制御プログラムを示すフローチャートである。
【図4】図1に示される移動ダイプレート、タイバーおよび割ナットの型閉じ動作中の動作を説明するグラフである。
【図5】本発明に係る射出成形機等における型締機構の他の実施例の要部を示す図である。
【図6】従来の射出成形機等における型締機構の要部を示す概略断面図である。
【図7】図6に示す型締機構の型厚調整完了時の動作状態を示す概略断面図である。
【図8】図6に示す型締機構の型締シリンダの要部構成を示す要部拡大断面図である。
【図9】図6に示す型締機構における型閉じ動作中の動作状態を示す説明図である。
【符号の説明】
50  固定ダイプレート
52  固定金型
54  移動金型
56  移動ダイプレート
56A 第1の支持部材
56B 第2の支持部材
56C 支持体
58  フタ
60  タイバー位置センサ
62  型締シリンダ
62A 型締シリンダ制御バルブ
64  検出ロッド
66  ピストン
68  タイバー
68A ネジ部
68B ねじ部
70  ねじ部
72  係合手段
72A 割ナット制御バルブ
73  割ナット
74  ACサーボモータ
74A サーボドライバ
76  エンコーダ
78  送りネジ
80  ナット
81  軸受部
82  カップリング
84  シリンダ
86  ラム
88  ナット
89  伝達ギア
90  電動サーボモータ
91  エンコーダ
92  割ナット
94  駆動シリンダ
95  型締シリンダ
100 演算処理部
101 メモリ領域
102 メモリ領域
DM  データメモリ
PM  プログラムメモリ

Claims (11)

  1. 固定金型を取付固定した固定ダイプレートと、移動金型を取付固定し前記固定ダイプレートに対向配置された移動ダイプレートと、一端部が前記固定ダイプレート側に支持されており、前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退可能に摺動支持する複数のタイバーと、前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退せしめる型開閉用の第1の駆動手段と、同第1の駆動手段によって前記固定金型と移動金型が当接した後さらに前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて押付け型締めを行う第2の駆動手段と、前記複数のタイバーを前記移動ダイプレートに対し相対的にその軸方向へ移動せしめる第3の駆動手段と、前記移動ダイプレートに取付けられ前記複数のタイバーの外周に形成された係合部と結合する係合手段と、を有する型締機構を備えた射出成形機等の型締方法において、
    前記第1の駆動手段により前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて型閉じ動作中、前記第3の駆動手段により前記複数のタイバーを前記移動ダイプレートの移動速度と異なる移動速度で移動すべく型閉じ方向への移動を開始し、前記移動ダイプレートと前記複数のタイバーとの相対速度が所定値内に達した状態で前記係合手段を駆動して前記複数のタイバーと移動ダイプレートを機械的に結合した後前記第2の駆動手段を駆動して型締動作を遂行することを特徴とする射出成形機等の型締方法。
  2. 請求項1において、前記移動ダイプレートの移動速度を型閉じ完了の手前で低速に切換えると同時もしくは減速中に前記タイバーの移動を開始させることを特徴とする射出成形機等の型締方法。
  3. 請求項1または請求項2において、前記係合手段への駆動指令が与えられたのち所定時間経過後に係合が完了しないときには前記第1または第2の駆動手段のいずれか一方または両方の移動速度を変化せしめることを特徴とする射出成形機等の型締方法。
  4. 請求項1または請求項2において、前記係合手段への駆動指令が与えられてから係合が完了するまでの経過時間に基づいて次の型閉じ動作における前記複数のタイバーの移動開始のタイミングを変化させることを特徴とする射出成形機等の型締方法。
  5. 固定金型を取付固定した固定ダイプレートと、移動金型を取付固定し前記固定ダイプレートに対向配置された移動ダイプレートと、一端部が前記固定ダイプレート側に支持されるとともに前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退可能に摺動支持する複数のタイバーと、前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて進退せしめる型開閉用の第1の駆動手段と、同第1の駆動手段によって前記固定金型と移動金型が当接した後さらに前記移動ダイプレートを前記固定ダイプレートに向けて押付け型締めを行う第2の駆動手段と、前記複数のタイバーを前記移動ダイプレートに対し相対的にその軸方向へ移動せしめる第3の駆動手段と、前記移動ダイプレートに取付けられ前記複数のタイバーの外周に形成された係合部と結合する係合手段と、を有する型締機構ならびに前記第1の駆動手段、第2の駆動手段、第3の駆動手段および係合手段の各駆動を制御する型締制御装置を備えた射出成形機等の型締装置において、
    前記型締制御装置は、型閉じ動作中、前記第1の駆動手段に対し移動ダイプレートの移動速度を型閉じ完了の手前で低速に切換える低速移動を指令するとともに同低速移動の指令と同時またはその後に前記第3の駆動手段に対し前記複数のタイバーを前記移動ダイプレートの低速移動速度と異なる速度で移動すべく指令する第1の指令部と、前記移動ダイプレートと前記複数のタイバーとの相対速度を検出する検出手段と、前記係合手段が係合可能な前記相対速度の値を予め設定する設定部と、前記検出手段の出力が前記設定された値に達したとき前記係合手段を駆動するよう指令する第2の指令部とを備えたことを特徴とする射出成形機等の型締装置。
  6. 請求項5において、前記第2の駆動手段は第3の駆動手段を兼用するよう構成する型締機構を備えたことを特徴とする射出成形機等の型締装置。
  7. 請求項6において、前記第3の駆動手段を兼用する第2の駆動手段は、前記固定ダイプレート側で前記複数のタイバーの一端部を支持する部分に型締用のシリンダ部を形成し前記複数のタイバー端部に前記シリンダ内で摺動可能なピストンを設けるよう構成したことを特徴とする射出成形機等の型締装置。
  8. 請求項5において、前記第2の駆動手段は、前記移動ダイプレート内に形成した型締用シリンダで構成され、前記第3の駆動手段は、前記複数のタイバー外周の固定ダイプレート側支持部分に形成したネジ部と、同ネジ部と螺合し軸方向移動を規制されて固定ダイプレート内に収納配置した複数のナットおよび前記複数のナットを回転駆動する複数の駆動モータとを備えて構成したことを特徴とする射出成形機等の型締装置。
  9. 請求項5乃至8において、前記第1の駆動手段は前記固定ダイプレートに取付けられた電動サーボモータと、この電動サーボモータの回転軸に結合され前記移動ダイプレート側まで延設されたネジ軸と、移動ダイプレートに取付られ前記ネジ軸と螺合するナットとからなることを特徴とする射出成形機等の型締装置。
  10. 請求項5において、前記係合手段は一対の割ナットと同一対の割ナットを前記係合部に進退せしめる駆動手段とからなることを特徴とする射出成形機等の型締装置。
  11. 請求項10において、前記係合手段は複数の割ナットで構成されてなることを特徴とする射出成形機等の型締装置。
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