JP2004000277A - 根菜収穫機 - Google Patents

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岩部 孝章
Norihiro Yano
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Abstract

【課題】土地、時期によって茎葉が太かったり細かったりしても、根菜をスムーズに挟持搬送することができるようにすることである。
【解決手段】根菜の茎葉を挟持して後斜め上方へ搬送する引抜搬送装置28と、該引抜搬送装置28の後側下方で上方移送される根菜の茎葉を後方に挟持搬送して根菜の首揃えを行なう首揃移送装置33と、該首揃移送装置33によって首揃した根菜の茎葉を切断する葉切断装置12とを備えた根菜収穫機において、前記引抜搬送装置28で搬送中の根菜を下方に扱く左右一対の位置揃えバー28e,28fを、前記首揃移送装置33の前側で前記挟持搬送ベルト28a,28aの下側に前記挟持搬送ベルト28a,28aより緩い角度の後上がり傾斜で設けるとともに、該左右一対の位置揃えバー28e,28fの左右間隔を変更調節可能に設けた。
【選択図】図6

Description

 本発明は、ニンジンなどの根菜を収穫する根菜収穫機に関するものである。
 根菜としてニンジンを例にして従来の根菜収穫機の一例を以下説明する。従来のニンジン収穫機は、圃場においてニンジン収穫機の前進走行にともない、引起手段によりニンジンの茎葉を引起した後、掘起手段によりニンジンの両側面の土壌を掘り起こし、引抜搬送手段の互いに逆回転する一対の無端ベルトからなる挟持搬送ベルトでニンジンの茎葉を挟持した状態で引き抜いて掘り取り、その後、前記挟持搬送ベルトで収穫機後方に搬送する過程で茎葉を切断し、さらに後方に搬送するための搬送コンベアに移し、搬送コンベアからニンジンを収納コンテナに収納する機械である。
 前述のように、根菜収穫機の掘起手段によりニンジンの両側面の土壌を掘り起こした後、引抜搬送手段の挟持搬送ベルトの互いに逆回転する一対の無端ベルトでニンジンの茎葉を挟持した状態で圃場から引き抜いて収穫機の後方側に搬送するが、挟持搬送ベルトで収穫機後方に搬送する際の扱(しご)く角度が急なため、ニンジンをスムーズに後方に搬送ができないことがあった。特に、茎葉の太いニンジンの後に茎葉の細いニンジンが搬送されてくると、茎の細いニンジンの扱きができないことがあった。
特開平7−8051号公報
 本発明が解決しようとする課題は、土地、時期によって茎葉が太かったり細かったりしても、根菜をスムーズに挟持搬送することができるようにすることである。
 上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、根菜の茎葉を挟持して後斜め上方へ搬送する左右一対の挟持搬送ベルト28a,28aを備えた引抜搬送装置28と、該引抜搬送装置28の後側下方で上方移送される根菜の茎葉を後方に挟持搬送して根菜の首揃えを行なう左右一対の首揃移送ベルト39c,39cを備えた首揃移送装置33と、該首揃移送装置33によって首揃した根菜の茎葉を切断する葉切断装置12とを備えた根菜収穫機において、前記引抜搬送装置28で搬送中の根菜を下方に扱く左右一対の位置揃えバー28e,28fを、前記首揃移送装置33の前側で前記挟持搬送ベルト28a,28aの下側に前記挟持搬送ベルト28a,28aより緩い角度の後上がり傾斜で設けるとともに、該左右一対の位置揃えバー28e,28fの左右間隔を変更調節可能に設けたことを特徴とする根菜収穫機としたものである。
 請求項1記載の発明は、前記引抜搬送装置28で搬送中の根菜を下方に扱く左右一対の位置揃えバー28e,28fを、前記首揃移送装置33の前側で前記挟持搬送ベルト28a,28aの下側に前記挟持搬送ベルト28a,28aより緩い角度の後上がり傾斜で設けたので、首揃移送ベルト39c,39cへの根菜の引き継ぎがスムーズに行なわれ、且つ、左右一対の位置揃えバー28e,28fの左右間隔を変更調節可能に設けたので、土地、時期にあった根菜の茎葉の太さに合わせて左右一対の位置揃えバー28e,28fの左右間隔を容易に変更調整できて、茎葉の太いニンジンが搬送されたきた場合に不用意に詰まりが発生したり、茎葉の細いニンジンが扱かれずに搬送されてしまうことを防止でき、よって、従来の根菜収穫機に比べて根菜の収穫作業の能率が向上する。
 本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1に本発明の実施の形態の根菜収穫機の側面図を示し、図2に図1の根菜収穫機の上面図を示し、図3は図1の根菜収穫機の背面一部切り欠き立面図を示す。図1、図2に示す根菜収穫機1により、根菜野菜(イ)として、ニンジン(イ)を収穫する場合について説明する。
 図1および図2に示す根菜収穫機1は、ニンジン(イ)を圃場から掘起し、この掘起したニンジン(イ)を移送しながら葉部の反対側の下部の所定位置から直根を切断し、ついで葉部を切断して、箱形の収納コンテナ49に一次貯留する。
 前記根菜収穫機1は、走行車両2の車体7の左側に収穫用作業装置3を設け、この収穫用作業装置3は前部の引起装置4、掘起装置5及び後部の根菜搬送装置6等を備えている。
 前記走行車両2は、車体7の下側の左右両側にはクローラ8を張設し、該車体7上部の右前方側には走行操作及び収穫操作等を行う操作装置9及び作業者が搭乗して各種操作を行う操縦席10等を設け、この操縦席10の下部には、原動機(エンジン)11等を設けている。この原動機11から走行ケース11a内の伝動機構11bを介して上記クローラ8を駆動する構成である。なお、操縦席10の後部には、燃料タンク11fを設けている。
 前記車体7の上側で操縦席10の後部には、後述する葉切断装置12でニンジン(イ)の葉部の所定位置が切断され、葉部切断済み、及び葉部の反対側の下部の所定位置を切断済みニンジン(イ)の供給を受けて、車体7の横方向へ向けて移送する搬送コンベア13を設け、搬送コンベア13は移送終端部へ向けて上り傾斜させて設けている。この搬送コンベア13の移送終端部の下側で、該車体7の上側には、この搬送コンベア13から葉部切断済みニンジン(イ)の供給を受けて、収納して一次貯留する収納コンテナ49を載置した構成である。
 前記車体7の後部の左側には、上方へ突出するコ字形状の支持板16を設け、この支持板16の上部には、伝動機構17aを内装した伝動ケース17を回動自在に設けている。この伝動ケース17には、前方下部へ突出する支持板18を設け、この支持板18の前端部には、左右両側に前方下部へ突出する受板19aを固着した取付板19bを装着して設けると共に、この受板19a、19aの前端部には、前方下部へ突出する補助受板19cを固着している。
 前記左右両側の引起装置4は上部を伝動ケース30から前方へ突出する伝動機構20cを内装する上受杆20aで支持すると共に、回転駆動させる構成であり、下部を補助受板19cから前方へ突出する下受杆20bで支持させている。
 前記引起装置4は根菜搬送装置6の前部の左右両側に設け、該引起装置4は、左右一対の引起ケース21に内装して回転自在な引起チェン22aを設け、この引起チェン22aには所定間隔で引起ラグ22bを設け、この引起ラグ22bは引起ケース21の前方下端部から前方上端部の間では一対の引起ケース21の間から突出して、ニンジン(イ)の葉部を引起す作用部とし、又、後方部は引起さない不作用部としている。
 前記一対の引起ケース21の下部外側面には、ニンジン(イ)の葉部を分離する分草具23、23を前方へ突出させて設けており、図1で示すように畝の凸凹を検出する凸凹センサ24をニンジン(イ)を掘起す条とこの条に隣接する隣接条との間に設けている。この凸凹センサ24は、該引起ケース21の外側面に回動自在に設けた支持板25aに接地プレート25bを接着すると共に、該支持板25aの上端部とポテンショメータ25cとを連結する連結ロッド25dから構成されている。
 前記接地プレート25bが圃場の凸凹を検出して上下回動し、この回動が該ポテンショメータ25cで検出され、この検出によって左右両側の引起装置4、後述する掘起装置5及び根菜搬送装置6等を上下シリンダ26aの作動により、伝動ケース17の上下回動中心26位置を中心として、上下回動制御する構成である。接地プレート25bの後端部は根菜搬送装置6の後述する引抜搬送装置28の下部前端位置より、前部に位置させて検出性能の向上を図る構成としている。
 前記掘起装置5は左右両側の一対の補助受板19cに取り付けて、手動または自動によって掘起装置5全体を一斉に上下回動調節可能に自在に設けている。この掘起装置5は補助受け板19cに一対の支持杆27aの後端部を取り付けて、該支持杆27aを前方下部へ突出させている。支持杆27aの前端部にそれぞれ土切り刃27bを装着し、この左右一対の土切り刃27bでニンジン(イ)の左右両側の土壌を掘起すことができる。
 前記車体7の支持板16の前部には前支持板16aを設け、この前支持板16aには前方へ突出させた支持杆16bを設け、この支持杆16bの前端部には、L字形状の回動板16cを回動自在に装着し、回動板16cの一方側の下端部と、上下シリンダ26aの前端部とを連接させ、他方側の前端部には、支持杆16dの一方側の端部を装着し、この支持杆16dの他方側の端部と受板19aの前端の近傍部とを連接させている。
 前記上下シリンダ26aの作動により、伝動ケース17の上下回動中心26を回動中心として回動板16c、支持杆16d、受板19a、補助受板19c及び後述する連結板29等を介して、引起装置4、掘起装置5及び根菜搬送装置6等を自動で一斉に上下回動制御する。
 前記引起装置4の後部の左右両側には、根菜搬送装置6の引抜搬送装置28を設け、この引抜搬送装置28の上端部の移送終端部は、伝動ケース17の後側に、連結板29を介して設けた伝動機構30aを内装した伝動ケース30に前方上部へ突出する伝動機構31aを内装した支持杆31の上側に設けた伝動ケース32に内装した伝動機構32aで支持すると共に、回転駆動する構成である。この伝動ケース30は伝動ケース17の上下回動によって、該連結板29を介して同時に上下回動する。
 前記引抜搬送装置28は、前方から後方に向けて上昇傾斜していて、その上・下端部に回転自在に軸支して設けた上・下プーリ28b、28cに挟持搬送ベルト28a、28aを掛け渡している。掘起装置5で掘起したニンジン(イ)の葉部は、この引抜搬送装置28の挟持搬送ベルト28a、28a間に挟持され、後方上部へ向けて移送される。
 ニンジン下部切断装置47は掘起装置5後方上部で、引抜搬送装置28中間部の下側に設けている。このニンジン下部切断装置47は左右方向に所定間隔で、上下方向2箇所に山形状を形成した案内杆48aを複数個設けると共に、この2箇所の山形状内には、回転外周部に複数個の切断刃48bを装着した回転具48cを回転自在に軸支している。
 前記ニンジン下部切断装置47の案内杆48aの下側の山形状部で全長の短い形状のニンジン(イ)は、挟持搬送ベルト28a、28aで挟持されて上部へ向けて移送中に葉部の反対側の下部所定位置が切断刃48bによって切断される。ニンジン(イ)の全長によって所定位置を切断するように構成されている。
 前記根菜搬送装置6の首揃移送装置33、タッピング移送装置34、葉部移送装置35及び葉切断装置12はニンジン(イ)の収穫作業状態時には圃場面に略平行状態に設けている(図1)。
 前記首揃移送装置33は、引抜搬送装置28の後側で移送終端部から所定距離下方に位置させて、平面視左右両側に一対設けている。この首揃移送装置33の移送終端部は伝動ケース30に上方へ向けて突出させて設けた伝動機構37aを内装した下支持ケース37上側に設けた上伝動ケース38に内装した伝動機構38aで支持すると共に回転駆動する。
 前記首揃移送装置33は、支持プレート39の前・後端部に回転自在に軸支した前・後プーリ39a、39bを設けると共に、これら前・後プーリ39a、39b間には、複数個のV字形状の支持板とテンションローラを設け、これら前・後プーリ39a、39b及び各テンションローラに首揃移送ベルト39cを掛け渡している。平面視左右両側に設けたこれら首揃移送ベルト39c、39c間には所定の隙間を設け、これら首揃移送ベルト39c、39c間にニンジン(イ)の葉部を挟持するが、この挟持力は引抜搬送装置28の挟持搬送ベルト28a、28aの挟持力より弱くしている。
 前記首揃移送装置33は、引抜搬送装置28の挟持搬送ベルト28a、28aにニンジン(イ)の葉部を挟持して上部へ移送する途中で、この首揃移送装置33の首揃移送ベルト39c、39cにもニンジン(イ)の葉部下部を挟持させる構成であり、ニンジン(イ)の葉部を両者で挟持しながら、挟持搬送ベルト28a、28aにより更に上部へ移送されることにより、ニンジン(イ)の胴部側の上端部(肩部)が首揃移送ベルト39c、39cの下端部位置まで引き上げられて、ニンジン(イ)の首揃えが行われる。
 前記タッピング移送装置34の移送終端部は、上伝動ケース38に上下に突出させて設けた上支持ケース41に内装した伝動機構41aの下部側で支持すると共に回転駆動する構成である。このタッピング移送装置34は、首揃移送装置33の上側に側面視所定間隔を設けて平行状態に設けると共に、移送始端部は該首揃移送装置33の前後方向略中央部に位置させ、前・後端部に回転自在に軸支して設けた前・後プーリ42a、42bにタッピング移送ベルト42cを掛け渡した構成であり、平面視左右両側の該タッピング移送ベルト42c、42cの間に、ニンジン(イ)の葉部を挟持することができる。
 ニンジン(イ)の葉部は引継のはじめには、挟持搬送ベルト28a、28a、首揃移送ベルト39c、39cおよびタッピング移送ベルト42c、42cの三者で挟持し、所定位置から後方では首揃移送ベルト39c、39cとタッピング移送ベルト42c、42cとの両者で挟持して移送する。
 前記葉部移送装置35の移送終端部は、上支持ケース41に内装した伝動機構41aの上部側で支持すると共に回転駆動する構成である。この葉部移送装置35はタッピング移送装置34の上側に側面視所定間隔を設けて平行状態に設けると共に移送始端部は該タッピング移送装置34の移送始端部より、所定距離後方に位置させ、前・後端部に回転自在に軸支して設けた前・後プーリ43a、43bに葉部移送ベルト43cを掛け渡し、平面視左右両側の該葉部移送ベルト43c、43cの間にニンジン(イ)の葉部を挟持する。
 引継のはじめは、ニンジン(イ)の葉部を首揃移送ベルト39c、39c、タッピング移送ベルト42c、42cおよび葉部移送ベルト43c、43cの三者で挟持し、首揃移送ベルト39c、39cの後端部から後方では、タッピング移送ベルト42c、42cと葉部移送ベルト43c、43cとの両者で挟持し、かつ後述する葉切断装置12の後部からは、この葉切断装置12で切断された切断葉のみを移送し、これらタッピング移送装置34、及び葉部移送装置35の両者の移送終端部から切断葉を圃場へ排出する。
 前記葉切断装置12は、上伝動ケース38から垂直下方へ突出させて設けた回転軸46の軸端部に水平面内で回転する切断刃46aを装着した構成であり、この葉切断装置12は、上下回動中心26位置である伝動ケース17に近接させると共に、首揃移送装置33の移送終端部にも近接させている。この切断刃46aはタッピング移送装置34の下側で、該首揃移送装置33の所定位置下位に配置している。
 この切断刃46aにより、前記タッピング移送装置34と葉部移送装置35との両者により、ニンジン(イ)の葉部を挟持して移送する首揃したニンジン(イ)の葉部の所定位置を切断する。ニンジン(イ)の根部は葉切断装置12で葉部が切断されると、前記搬送コンベア13の始端部に落下する。
 前記車体7の後部に後方キャリア50を設け、操縦席10の側方後部に側方キャリア52(図2)を設け、さらに側方キャリア52の後方に側方補助キャリア54を設け、これらの後方キャリア50、側方キャリア52および側方補助キャリア54の上側には収穫したニンジンを一時貯留する複数の収納コンテナ49を載置できるようにしている。
 搬送コンベア13の終端部の下方かつ側方キャリア52の上部に、シュータ15およびダンプ53を設け、搬送コンベア13で搬送されたニンジン(イ)は、シュータ15を経て滑落させ、ダンパーを具備するダンプ53に積載した収納コンテナ49に収納する構成である。
 根菜収穫機1の背面一部切り欠き立面図である図3に示すように、搬送コンベア13のサイドフレーム13a、13aに掛け渡して空コンテナ置き用ステー55aおよび55bを立設する。サイドフレーム13a、13aと空コンテナ置き用ステー55aおよび55bとはボルトナット55e、55e、・・・により剛に結合する。空コンテナ置き用ステー55aおよび55bの上部にキャリア部材55c、55cを掛け渡して搬送コンベア13と平行に設け、図示しない締結部材によりステー55a、55bに結合する。
 キャリア部材55cは、軽量型鋼材あるいはパイプ材で構成し、キャリア部材55cの端部および側部にはストッパー55d、55d、・・・を形成し、キャリア部材55cの上に空の収納コンテナ49を積載する。ストッパー55d、55d、・・・は空の収納コンテナ49の側面に当接して、収納コンテナ49が落下するのを防止する。
 図4には本発明の実施の形態の根菜収穫機の引抜搬送装置28の平面図を示す。また、図5には引抜搬送装置28の部分側面図を示す。引抜搬送装置28の駆動側の上プーリ28bと図示しない下プーリ28cとの間に無端帯状ベルトからなる挟持搬送ベルト28aを掛け、挟持搬送ベルト28aは左右一対に配置して、一対のベルト28aの間にニンジンの茎葉を挟持する構成であり、一対のベルト28aの間隔を保持し、かつ茎葉挟持力を付与するために多数のテンションローラ28d、28d・・・を配置している。
 本発明の実施の形態の引抜搬送装置28には首揃移送ベルト39c(図1)にスムーズに引き継ぎさせるため、ニンジンを挟持搬送中に下方向に扱いてニンジンの首根部分と挟持搬送ベルト28aとの距離を一定値以上にすることを目的とする一対の位置揃えバー28e、28fを、前、後2つ設けていることに特徴がある。
 従来の引抜搬送装置28には位置揃えバー28eを設けていなかったので、引抜搬送装置28の搬送傾斜角度が大きいため、扱く角度が急になりスムーズな搬送ができなかった。また、茎葉の太いニンジンの後に茎葉の細いニンジンが搬送されてきたときには、茎葉の細いニンジンを扱くことができなかった。
 しかし、位置揃えバー28e、28fを設け、しかも図5に示すようにニンジンの搬送方向後方に進むに従って下方向の扱き量(上下方向の扱き長さ)が多くなるようなバー形状にする。また、図5に示すように搬送方向前方の位置揃えバー28eの扱き量L1より後側の位置揃えバー28fの扱き量L2も大きくしているので、ニンジンを扱く角度が緩やかになりスムーズにニンジンを搬送しながら抜くことができる。
 また、従来は、左右一対の位置揃えバー28e、28fの間隔が変えることができなかったので、茎葉の太いニンジンが搬送されたきた場合に不用意に詰まりが発生したり、また茎葉の細いニンジンが扱かれずに搬送されてしまうことがあった。
 そこで、一対の位置揃えバー28eと一対の位置揃えバー28fのそれぞれのバーの左右の間隔を変えることができるようにすることで、その土地、時期にあったニンジンの茎葉の太さに合わせて、前記間隔をバー支持部材28g,28hの長穴28i(図6)の締結位置を調整することで容易に変更調整できる。
 こうして、茎葉の太いニンジンが搬送されたきた場合に詰まりが生じることがなく、また茎葉の細いニンジンが扱かれずに搬送されるということも防ぐことができる。
 一対の受板(掘取フレーム)19aの左右の間隔が充分ないと挟持搬送フレーム28a(図4)がずれるため、左右の位置揃えバー28e、28fの間隔L7(図6)を調整できなくなる。
 また、ニンジンの首根部分の位置揃え用の前方の一対の位置揃えバー28eの先端部側(本体進行方向の前側)を挟持搬送ベルト28aと接する程度まで挟持搬送ベルト28aに近づけるように配置することで(図5の距離L3をできるだけ小さくする)、深掘りされたニンジンが位置揃えバー28eの先端部に詰まることがなくなり、またニンジンが損傷することを防ぐことができる。
 さらに、位置揃えバー28fの後端部と首揃移送ベルト39cとの距離が近すぎると、図7に示すようにニンジンが首揃移送ベルト39cの前プーリ39aのつばに当たって、ニンジンの首根(肩)部分に傷が付くことがあった。そこで、後方の一対の位置揃えバー28fの後端部と挟持搬送ベルト28aとの距離L4を、支持プレート39の首揃移送ベルト39cの前プーリ39aのつばにニンジンの首根(肩)が当たらない程度の距離となるように配置する。
 こうすることで、ニンジンの首根(肩)部分が柔らかいゴム製または合成樹脂製の首揃移送ベルト39cに当たる前に首揃移送ベルト39cの前プーリ39aのつばに当たることを防ぐことができ、ニンジンの首根(肩)に傷が付かなくなった。
 また、従来の根菜収穫機1の引抜搬送装置100の挟持搬送ベルト100aの各部の挟持力は図10に示すように、1つの「く」の字状のプレート100bの両端部分に設けた2個のテンションローラ100cで付勢することで行っていた。
 しかし図10に示す構成では、互いに離れた位置にある2個のテンションローラ100cを関連づけて付勢していたので、挟持搬送ベルト100aの各部の挟持力を微調整することはできなかった。
 これを改良するために、図4,図8に示すように、1つのプレート28jにつき1個のテンションローラ28dだけを取り付け、各プレート28jに設けた長穴28rの締め付け位置を調整し、ボルト穴28sと共にフレーム28mに設けた支持枠28tにテンションローラ28d付きのプレート28jを固定する構成にする。
 上記構成により挟持搬送ベルト28aの各部の挟持力を微調整することができる。ニンジンの収穫する時期、場所によってその茎葉の大きさが異なるため、このように挟持搬送ベルト28aの各部の挟持力を微調整ができると、ニンジンの収穫作業が能率的に行える。
 また、引抜搬送装置28を図4に示すように引抜部(先端部)、搬送部及び後端部に分けるとして、それぞれの部位での挟持搬送ベルト28aのニンジンの茎葉部を挟持する挟持力が前記引抜部、搬送部及び後端部の順に強、中、弱と成るような構成にすることが望ましい。これは、挟持搬送ベルト28aの挟持力が適切でないと、ニンジンの茎葉の抜き残しがあったり搬送途中でニンジンが落下したり、後端部ではニンジンの葉を引きちぎったりすることがあるためである。
 ニンジンを引き抜く引抜搬送装置28の先端部は挟持力を強くし、搬送部では搬送するだけの挟持力があり、ニンジンを首揃えベルト39aに引き継いでからは挟持力が無くなる構成にするとニンジンの搬送がスムーズに行える。この挟持搬送ベルト28aの各部の挟持力の調整は図7で説明したようにプレート28jに設けられたテンションローラ28dによる一対の挟持搬送ベルト28aの挟持力を調整することで容易に行うことができる。
 また、前記引抜部(先端部)と搬送部の挟持搬送ベルト28aの挟持作用する側の全てのテンションローラ28dを千鳥状に配置し、その各々のテンションローラ28dの挟持力を独立して調節できる構造にすることにより、各々のテンションローラ28dの微調整位置が多少ずれていても、挟持搬送ベルト28aの挟持力を全体として一定に保つことができ、各々のテンションローラ28dの調整が易しくなる。
 また、引抜搬送装置28の引抜部(先端部)での挟持力が強くないと、ニンジンの茎葉を引き抜くことができない。前記引抜部の先端側で特に強い挟持力を生み出たせるために、引抜部(先端部)の作用側の一対のテンションプーリ28aの間隔を搬送方向後方にいくほど大きくなるようにしている。すなわち、図9に示すように引抜搬送装置28の引抜部の先端プーリ28cに近い方の一対の挟持搬送ベルト28aの間隔L5と先端プーリ28cに遠い方の一対の挟持搬送ベルト28aの間隔L6との関係を、L5<L6とする。
 間隔L5と間隔L6が、L5=L6またはL5>L6であると、引抜搬送装置28の引抜部の一対の先端プーリ28cが近づきにくく、前述のようにL5<L6とすることで、一対の先端プーリ28cが近づき易くなり、挟持搬送バルト28a先端での強い挟持力が生まれる。
 また、引抜搬送装置28の後端部では、あまり強く茎葉を挟むと、その後端部から首揃え(タッピング)ベルト39cに引き継ぐときに、茎葉が引きちぎられるので、引抜搬送装置28の後端部での挟持力はそれほど大きくしないほうがよい。しかしここでの挟持力を緩め過ぎると、細い茎葉が搬送途中でずり落ちるおそれがある。
 本実施の形態の根菜類収穫機の引抜搬送装置28の後端部の挟持搬送ベルト28aの挟持力を自動調整できるように、自動テンションプーリ28kを設けた(図4)。
 このプーリ28kはフレーム28mに回転自在に支持された「く」の字状のアーム28nの先端に設けられているが、アーム28nの他端にはバネ材28oとロッド28pとロッド支持アーム28qとでフレーム28mに支持されている。そしてアーム28nの一端がバネ材28oとロッド28pとロッド支持アーム28qにより挟持搬送ベルト28a方向に付勢されている。
 このバネ材28oの付勢力はロッド28pのロッド支持アーム28qへの螺子込み位置を予め調整しておくことで行い、プーリ28kの挟持搬送ベルト28aに対する押圧力に応じて自動的に一対の挟持搬送ベルト28aの挟持力が調整できる。
 こうして自動テンションプーリ28kにより、茎葉の太さが一定でなくても、ニンジンが下にずり落ちることもなく、茎葉が引きちぎられることもなくなった。
 本実施の形態の根菜類収穫機の引抜搬送装置28の後端部の挟持搬送ベルト28aにおいて、首揃えベルト39cの前プーリ39aの鉛直線の上方位置を零点(図7)にして、この零点より後部にいくにつれて一対のベルト28aの間隔を「V」の字状に開いている(図4)。
 「V」の字形状が始まる零点位置が後ろ過ぎると、搬送中のニンジンの葉を、首揃えベルト39c及び葉部移送ベルト43c(図7)に引き継ぐときに、ちぎれてしまうのがあり、ちぎれた茎葉が各部に巻き付くことがあったが、上記構成によりニンジン搬送途中で茎葉がちぎれることが全くなくなった。
本発明の実施の形態の根菜収穫機の側面図を示す。 図1の根菜収穫機の上面図を示す。 図1の根菜収穫機の背面一部切り欠き立面図である。 図1の根菜収穫機の引抜搬送装置の挟持搬送ベルトの平面図である。 図4の挟持搬送ベルトの要部側面図である。 図4の挟持搬送ベルトの位置揃えバーの一部斜視図である。 図1の根菜収穫機の引抜搬送装置の挟持搬送ベルト近傍の要部側面図である。 図4の挟持搬送ベルトのテンションローラの位置調整部材の取付図である。 図4の挟持搬送ベルトの先端部の平面図である。 従来の根菜収穫機の引抜搬送装置の挟持搬送ベルト部分図である。
符号の説明
1 根菜収穫機
2 走行車両
3 収穫用作業装置
4 引起装置
5 掘起装置
6 根菜搬送装置
7 車体
8 クローラ
9 操作装置
10 操縦席
11 原動機(エンジン)
11a 走行ケース
11b 伝動機構
11f 燃料タンク
12 葉切断装置
13 搬送コンベア
13a サイドフレーム
13b、13c 軸
13d スプロケットチェン
13e ブラケット
13h サイドフレーム泥落とし開口部
15 シュータ
16 支持板
16a 前支持板
16b 支持杆
16c L字形状の回動板
16d 支持杆
17 伝動ケース
17a 伝動機構
18 支持板
19a 受板
19b 取付板
19c 補助受板
20a 上受杆
20b 下受杆
20c 伝動機構
21、22 引起ケース
22a 引起チェン
22b 引起ラグ
23 分草具
24 凸凹センサ
25a 支持板
25b 接地プレート
25c ポテンショメータ
25d 連結ロッド
26 上下回動中心
26a 上下シリンダ
27a 支持杆
27b 土切り刃
28 引抜搬送装置
28a 挟持搬送ベルト
28b、28c 上・下プーリ
28d テンションローラ
28e、28f 位置揃えバー
28g、28h バー支持部材
28i 長穴
28j プレート
28k 自動テンションプーリ
28m フレーム
28n 「く」の字状のアーム
28o バネ材
28p ロッド
28q ロッド支持アーム
28r 長穴
28s ボルト穴
28t 支持枠
29 連結板
30 伝動ケース
30a 伝動機構
31 支持杆
31a 伝動機構
32 伝動ケース
32a 伝動機構
33 首揃移送装置
34 タッピング移送装置
35 葉部移送装置
37 下支持ケース
37a 伝動機構
38 上伝動ケース
38a 伝動機構
39 支持プレート
39a、39b 前・後プーリ
39c 首揃移送ベルト
41 上支持ケース
41a 伝動機構
42a、42b 前・後プーリ
42c タッピング移送ベルト
43a、43b 前・後プーリ
43c 葉部移送ベルト
46 回転軸
46a 切断刃
47 ニンジン下部切断装置
48a 案内杆
48b 切断刃
48c 回転具
49 収納コンテナ
50 後方キャリア
52 側方キャリア
53 ダンプ
54 側方補助キャリア
55a 空コンテナ置きステー(前)
55b 空コンテナ置きステー(後)
55c キャリア部材
55d ストッパー
55e ボルトナット

Claims (1)

  1. 根菜の茎葉を挟持して後斜め上方へ搬送する左右一対の挟持搬送ベルト28a,28aを備えた引抜搬送装置28と、該引抜搬送装置28の後側下方で上方移送される根菜の茎葉を後方に挟持搬送して根菜の首揃えを行なう左右一対の首揃移送ベルト39c,39cを備えた首揃移送装置33と、該首揃移送装置33によって首揃した根菜の茎葉を切断する葉切断装置12とを備えた根菜収穫機において、前記引抜搬送装置28で搬送中の根菜を下方に扱く左右一対の位置揃えバー28e,28fを、前記首揃移送装置33の前側で前記挟持搬送ベルト28a,28aの下側に前記挟持搬送ベルト28a,28aより緩い角度の後上がり傾斜で設けるとともに、該左右一対の位置揃えバー28e,28fの左右間隔を変更調節可能に設けたことを特徴とする根菜収穫機。
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