JP2004000085A - ピーマン飲料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピーマン本来のフレッシュで自然な香味を保ちつつ、ピーマン搾汁の嫌味な青臭さ、生臭さを有せず、また苦味や渋みが低減された、極めて嗜好性の高い飲料を提供する。
【課題手段】ピーマンを、細断後遅滞なく、−19℃〜5℃の温度において、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物、或いはこれらの水溶液で8〜96時間抽出し、ついで抽出液から溶媒を除去したピーマンエキスを添加したピーマン飲料。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピーマン飲料の製造方法及び該製造方法により製造されたピーマン飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】
野菜は、各種のビタミン、ミネラル、食物繊維等を豊富に含み、低カロリーであることから、消費者の健康志向にそった食材の一番手に数えられている。更に近年では、各種野菜が持つ、人体への機能性(例えば血液をさらさらにする効果)が紹介され、単なる栄養補給の目的のみならず、疾病の予防素材として認識されてきている。そして、野菜を効果的に摂取する方法として、各種形態の飲食物が開発されてきている。その多くは飲料の形態であり、特に青汁(ケール搾汁)に代表される緑色野菜飲料は、鮮やかな緑色が人々の健康意識をそそり、年々その消費が拡大していると言われている。また、ピーマンはカロチノイド及びビタミンCを豊富に含み、その鮮やかな緑色を利用して各種飲料が提案されている。
【0003】
その一方で、これら緑色野菜飲料は特有の青臭さ・生臭さを有しているため、飲み難さを訴える消費者も多く、緑色野菜飲料の消費拡大への妨げになっていると言われている。その上緑色野菜汁には、ポリフェノール類に由来する渋みや、カリウムなどの塩類に由来するエグ味を有しており、常用する消費者としては、ごく限られた層にしか受け入れられなかった。このため、緑色野菜飲料等の野菜汁に、渋み・エグ味のマスキング目的で果汁等を混合し、飲用時にこれらの野菜汁特有の風味を感じさせないようにする工夫がとられているが、十分満足のいくものとは言えなかった。
【0004】
野菜汁の風味改善については、その特有の風味を改善する手法が種々提案されており、例えば野菜・果実汁に脂肪酸のグリセリンジエステルを添加する方法(特開平7−51034号)、野菜汁を弱塩基性陰イオン交換樹脂で処理する方法(特開平8−242826号)、果実・野菜ジュース類にエリスリトールを添加する方法(特開平9−224588号)等が提案されている。しかしながら、上記の手法は、トマト主体の野菜汁や、ニンジン野菜中について効果が認められるものの、緑色野菜汁の青臭さ・生臭さ、渋み、エグ味の解決とはならなかった。緑色野菜汁の青臭さ・生臭さ、渋み、エグ味に対しては、トレハロースを添加する方法(特開2000−116362号)が提案されているが、未だ十分なものとは言えなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、ピーマン搾汁の青臭さ・生臭さ、渋み、エグ味のない、より自然で好ましい香味を持ったピーマン飲料の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明者らは鋭意検討した結果、ピーマンを、細断後直ちに、低温にて、アルコール性溶媒で抽出し、ついで溶媒を留去することにより解決することを見いだし本発明を完成させた。すなわち本発明はピーマンを、細断後直ちに−19℃〜5℃の温度においてアルコール性溶媒で抽出し、ついで抽出液から溶媒を除去したピーマンエキスを添加したこと特徴としたピーマン飲料の製造方法であり、詳しくはアルコール性溶媒がメタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物、或いはこれらの水溶液であることを特徴とするピーマン飲料の製造方法であり、詳しくはアルコール性溶媒が30〜95%(V/V%)のアルコール水溶液であることを特徴とするピーマン飲料の製造方法であり、より詳しくは抽出時間が8〜96時間であることを特徴とするピーマン飲料の製造方法であり、また、該ピーマン飲料そのものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のピーマン飲料の製造方法について詳しく説明する。
本発明で用いられるピーマンとは、ナス科植物ピーマンの果実部分をいう。本発明に用いるピーマンとしては、特に制限されるものではなく、あらゆる品種のピーマンが挙げられるが、これらのうちでも、好ましくは野菜用甘味系ピーマン、緑ピーマン、赤ピーマン、黄ピーマン、オレンジピーマン等のカラーピーマン等が挙げられる。さらに、これらピーマン果実の産地や収穫の時期についても特に制限されないが、本発明においては、完熟期のピーマンが好ましく用いられる。また、ピーマンの青臭さ、特に搾汁液の青臭さはピーマンの全ての品種に共通しているが、本発明の製造方法による青臭さの低減効果は、ピーマンの品種によって限定されるものではない。上記ピーマン類は、単独の種類で、或いは2種以上の種類を組み合わせて用いることもできる。これらのピーマン類は加熱されることなく生のまま細断され、直ちに冷却、抽出することが望ましい。
【0008】
本発明における抽出温度は−19℃〜5℃の範囲内であることが必要で、好ましくは−18℃〜0℃、更に好ましくは−15℃〜−5℃で行われる。抽出温度が−19℃未満の場合は、植物中の細胞が凍結破壊され収率は上がるものの好ましくない成分までも抽出されるためか香味的に劣る傾向にあり、5℃を越えると植物中の酵素反応が活発になり香味をコントロールすることが困難となる傾向がある。
【0009】
本発明で用いられるアルコール性溶媒は、分子内に一つ以上の水酸基をもち常温で液体であれば特に限定されるものではなく、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの1価のアルコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコールが例示され、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの1価のアルコールが用いられ、最も好ましくはエタノールが選択される。上記アルコール類は水溶液の形で使用することができ、好ましくは30〜95%水溶液、より好ましくは50〜95%の水溶液、最も好ましくは60〜95%の水溶液で用いられる。30%未満の場合は、溶媒が抽出中に凍ってしまう可能性があり、95%を越えた場合は抽出時間が長くなる傾向がある。
【0010】
本発明における抽出時間は、抽出エキスに求める香味に応じて任意に設定され、特に限定されるものではないが、好ましくは8〜96時間、更に好ましくは12〜84時間、最も好ましくは24〜72時間で行われる。8時間未満であれば抽出効率が低くなる可能性があり、96時間以上抽出に費やすことは経済上好ましくない。
【0011】
本発明の抽出エキスには更に食品添加物、例えば甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、苦味料、酸味料、乳化剤、強化剤及び製造用剤を添加して用いることができ、使用形態もそのまま或いは希釈した状態、乳化状態、更には粉化した様々な製剤の形で用いることができる。
【0012】
本発明のピーマンエキスに、任意成分として食品用香料を添加することもできる。その様な食品用香料としては、例えばアセト酢酸エチル、アセトフェノン、アニスアルデヒド、α−アミルシンナムサルデヒド、アントラニル酸メチル、イオノン、イソオイゲノール、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸エチル、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸3−ブテニル、イソチオシアン酸4−ペンテニル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸3−メチルチオプロピル、イソチオシアネート類、インドール及びその誘導体、γ−ウンデカラクトン、エステル類、エチルバニリン、エーテル類、オイゲノール、オクタノール、オクタナール、オクタン酸エチル、ギ酸イソアミル、ギ酸ゲラニル、ギ酸シトロネリル、ケイ皮酸、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸メチル、ケトン類、ゲラニオール、酢酸イソアミル、酢酸エチル、酢酸ゲラニル、酢酸シクロヘキシル、酢酸シトロネリル、酢酸シンナミル、酢酸テルピニル、酢酸フェネチル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、酢酸l−メンチル、酢酸リナリル、サリチル酸メチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、1,8−シネオール、脂肪酸類、脂肪族高級アルコール類、脂肪族高級アルデヒド類、脂肪族高級炭化水素類、シンナミルアルコール、シンナムアルデヒド、チオエーテル類、チオール類、デカナール、デカノール、デカン酸エチル、テルピネオール、リモネン、ピネン、ミルセン、タピノーレン、テルペン系炭化水素類、γ−ノナラクトン、バニリン、パラメチルアセトフェノン、ヒドロキシシトロネラール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、ピペロナール、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸エチル、フェノールエーテル類、フェノール類、フルフラール及びその誘導体、プロピオン酸、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ベンジル、ヘキサン酸、ヘキサン酸アリル、ヘキサン酸エチル、ヘプタン酸エチル、l−ペリラアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、芳香族アルコール類、芳香族アルデヒド類、d−ボルネオール、マルトール、N−メチルアントラニル酸メチル、メチルβ−ナフチルケトン、dl−メントール、l−メントール、酪酸、酪酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸シクロヘキシル、酪酸ブチル、ラクトン類、リナロオール等の合成或いは天然由来の香料の他、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツなどシトラス系精油類、アップル、バナナ、グレープ、メロン、ピーチ、パイナップル、ストロベリーなどフルーツ系の精油或いは回収フレーバー、ミルク、クリーム、バター、チーズ、ヨーグルトなど乳系の抽出香料、緑茶、紅茶、コーヒー、ココアなど嗜好品系の回収フレーバー、ペパーミント、スペアミントなどミント系の精油、アサノミ、アサフェチダ、アジョワン、アニス、アンゼリカ、ウイキョウ、ウコン、オレガノ、オールスパイス、オレンジノピール、カショウ、カッシア、カモミール、カラシナ、カルダモン、カレーリーフ、カンゾウ、キャラウェー、クチナシ、クミン、クレソン、クローブ、ケシノミ、ケーパー、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サッサフラス、サフラン、サボリー、サルビア、サンショウ、シソ、シナモン、シャロット、ジュニパーベリー、ショウガ、スターアニス、スペアミント、セイヨウワサビ、セロリー、ソーレル、タイム、タマネギ、タマリンド、タラゴン、チャイブ、ディル、トウガラシ、ナツメグ、ニガヨモギ、ニジェラ、ニンジン、ニンニク、バジル、パセリ、ハッカ、バニラ、パプリカ、ヒソップ、フェネグリーク、ペパーミント、ホースミント、ホースラディッシュ、マジョラム、ミョウガ、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーム、ローズ、ローズマリー、ローレル、ワサビなどから得られる香辛料抽出物、アイスランドモス、アカヤジオウ、アケビ、アサ、アサフェチダ、アジアンタム、アジョワン、アズキ、アスパラサスリネアリス、アップルミント、アーティチョーク、アニス、アボカド、アマチャ、アマチャズル、アミガサユリ、アミリス、アーモンド、アリタソウ、アルカンナ、アルテミシア、アルニカ、アルファルファ、アロエ、アンゴスツラ、アンゴラウィード、アンズ、アンズタケ、アンゼリカ、アンバー、アンバーグリス、アンブレット、イカ、イカリソウ、イグサ、イースト、イタドリ、イチゴ、イチジク、イチョウ、イノコヅチ、イランイラン、イワオウギ、インペラトリア、インモルテル、ウィンターグリーン、ウォータークレス、ウコギ、ウコン、ウスバサイシン、ウッドラフ、ウニ、ウメ、ウーロンチャ、エゴマ、エノキダケ、エビ、エビスグサ、エリゲロン、エルダー、エレウテロコック、エレカンペン、エレミ、エンゴサク、エンジュ、エンダイブ、欧州アザミ、オウレン、オオバコ、オカゼリ、オキアミ、オーク、オークモス、オケラ、オスマンサス、オポポナックス、オミナエシ、オモダカ、オランダセンニチ、オリガナム、オリス、オリバナム、オリーブ、オールスパイス、オレンジ、オレンジフラワー、カイ、海藻、カイニンソウ、カカオ、カキ、カサイ、カシューナッツ、カスカラ、カスカリラ、カストリウム、カタクリ、カツオブシ、カッシー、カッシャフィスチュラ、カテキュ、カニ、カーネーション、カノコソウ、カモミル、カヤプテ、カラシ、カラスウリ、カラスビシャク、ガラナ、カラムス、ガランガ、カーラント、カリッサ、カリン、カルダモン、ガルバナム、カレー、カワミドリ、カンゾウ、ガンビア、カンラン、キウィーフルーツ、キカイガラタケ、キキョウ、キク、キクラゲ、キササゲ、ギシギシ、キダチアロエ、キナ、キハダ、キバナオウギ、ギボウシ、ギムネマシルベスタ、キャットニップ、キャラウェイ、キャロップ、キュウリ、キラヤ、キンミズヒキ、グァバ、グァヤク、クコ、クサスギカズラ、クサボケ、クズ、クスノキ、クスノハガシワ、グーズベリー、クチナシ、クベバ、クマコケモモ、グミ、クミン、グラウンドアイビー、クララ、クラリセージ、クランベリー、クリ、クルミ、クリーム、グレインオブパラダイス、クレタディタニー、グレープフルーツ、クローバー、クローブ、クロモジ、クロレラ、クワ、クワッシャ、ケイパー、ゲットウ、ケード、ケブラコ、ゲルマンダー、ケンチュール、ケンポナシ、ゲンノショウコ、コウジ、コウダケ、コウチャ、コウホネ、コカ、コガネバナ、コクトウ、コクルイ、ココナッツ、ゴシュユ、コショウ、コスタス、コストマリー、コパイパ、コーヒー、コブシ、ゴボウ、ゴマ、コーラ、コリアンダー、コルツフート、ゴールデンロッド、コロンボ、コンサイ、コンズランゴ、コンブ、コンフリー、サイプレス、魚、サクラ、サクランボ、ザクロ、サケカス、ササ、ササクサ、サーチ、サッサフラス、サフラン、サポジラ、サボテン、サラシナショウマ、サルサパリラ、サルシファイ、サルノコシカケ、サンザシ、サンシュユ、サンショウ、サンタハーブ、サンダラック、サンダルウッド、サンダルレッド、シイタケ、ジェネ、シソ、シダー、シトラス、シトロネラ、シヌス、シベット、シマルーバ、シメジ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャボランジ、シャロット、シュクシャ、ジュニパーベリー、ショウガ、ショウユ、ショウユカス、ジョウリュウシュ、ショウロ、シロタモギタケ、ジンセン、シンナモン、酢、スイカ、スイセン、スギ、スターアニス、スターフルーツ、スチラックス、スッポン、スッポンタケ、ズドラベッツ、スネークルート、スパイクナード、スプルース、スペアミント、スベリヒユ、スローベリー、セイボリー、セキショウ、セージ、ゼドアリー、セネガ、ゼラニウム、セロリー、センキュウ、センタウリア、センゲン、セントジョーンズウォルト、センナ、ソース、ダイオウ、ダイズ、タイム、タケノコ、タコ、タデ、ダバナ、タマゴ、タマゴタケ、タマネギ、タマリンド、ダミアナ、タモギタケ、タラゴン、タラノキ、タンジー、タンジェリン、タンポポ、チェリモラ、チェリーローレル、チェリーワイルド、チガヤ、チコリ、チーズ、チチタケ、チャイブ、チャービル、チャンパカ、チュベローズ、チョウセンゴミシ、チラータ、ツクシ、ツケモノ、ツタ、ツバキ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ツルドクダミ、ディアタング、ティスル、ディタニー、ディル、デーツ、テンダイウヤク、テンマ、トウガラシ、トウキ、ドウショクブツタンパクシツ、ドウショクブツユ、トウミツ、トウモロコシ、ドクダミ、トチュウ、ドッググラス、トマト、ドラゴンブラッド、ドリアン、トリュフ、トルーバルサム、トンカ、ナギナタコウジュ、ナシ、ナスターシャム、ナッツ、ナットウ、ナツメ、ナツメグ、ナデシコ、ナメコ、ナラタケ、ニアウリ、ニュウサンキンバイヨウエキ、ニンジン、シンニク、ネズミモチ、ネットル、ネムノキ、ノットグラス、ノリ、バイオレット、パイナップル、ハイビスカス、麦芽、ハコベ、バジル、ハス、ハスカップ、パースカップ、パセリ、バター、バターオイル、バターミルク、バーチ、ハチミツ、パチュリー、ハッカ、バックビーン、ハッコウシュ、ハッコウニュウ、ハッコウミエキ、パッションフルーツ、ハツタケ、バッファローベリー、ハトムギ、ハナスゲ、バナナ、バニラ、ハネーサックル、パパイヤ、バーベリー、ハマゴウ、ハマスゲ、ハマナス、ハマボウフウ、ハマメリス、バラ、パルマローザ、パンダナ、バンレイシ、ヒキオコシ、ヒシ、ピスタチオ、ヒソップ、ヒッコリー、ピーナッツ、ヒノキ、ヒバ、ピプシシワ、ヒメハギ、ヒヤシンス、ヒラタケ、ビワ、ビンロウ、フェイジョア、フェネグリーク、フェンネル、フジバカマ、フジモドキ、フスマ、フーゼルユ、プチグレイン、ブチュ、ブドウ、ブドウサケカス、フトモモ、ブナ、ブナハリタケ、ブラックキャラウェイ、ブラックベリー、プラム、ブリオニア、プリックリーアッシュ、プリムローズ、プルネラ、ブルーベリー、ブレッドフルーツ、ヘイ、ベイ、ヘーゼルナッツ、ベチバー、ベーテル、ベニバナ、ペニーロイヤル、ペパーミント、ヘビ、ペピーノ、ペプトン、ベルガモット、ベルガモットミント、ペルーバルサム、ベルベナ、ベロニカ、ベンゾイン、ボアドローズ、ホアハウンド、ホウ、ホウキタケ、ホウショウ、ボウフウ、ホエイ、ホオノキ、ホースミント、ホースラディッシュ、ボタン、ホップ、ポピー、ポプラ、ポポー、ホホバ、ホヤ、ボルドー、ボロニア、マイタケ、マグウォルト、マシュマロー、マジョラム、マスティック、マソイ、マタタビ、マチコ、マツ、マツオウジ、マッシュルーム、マツタケ、マツブサ、マツホド、マテチャ、マメ、マリーゴールド、マルバダイオウ、マルメロ、マレイン、マロー、マンゴー、マンゴスチン、ミカン、ミシマサイコ、ミソ、ミツマタ、ミツロウ、ミート、ミモザ、ミョウガ、ミルク、ミルテ、ミルフォイル、ミルラ、ミロバラン、ムギチャ、ムスク、ムラサキ、メスキート、メドウスィート、メハジキ、メープル、メリッサ、メリロット、メロン、モウセンゴケ、モニリアバイヨウエキ、モミノキ、モモ、モロヘイヤ、ヤクチ、ヤマモモ、ユーカリ、ユキノシタ、ユズ、ユッカ、ユリ、ヨウサイ、ヨロイグサ、ライオンズフート、ライチ、ライフエバーラスティングフラワー、ライム、ライラック、ラカンカ、ラカンショウ、ラズベリー、ラタニア、ラディッシュ、ラブダナム、ラベンダー、ラングウォルト、ラングモス、ランブータン、リキュール、リーク、リツェア、リナロエ、リュウガン、リョウフンソウ、リョクチャ、リンゴ、リンデン、リンドウ、ルー、ルリジサ、レセダ、レモン、レモングラス、レンギョウ、レンゲ、レンブ、ローズマリー、ロベージ、ローレル、ロンゴザ、ワサビ、ワタフジウツギ、ワームウッド、ワームシード、ワラビ、ワレモコウなどから得られる天然香料、カレー、シチュー、デミグラスソースなど調理食品からの抽出フレーバー等天然香料が例示され、適宜選択して使用される。香料の添加量は特に限定されるものではないが、一般的にはピーマンエキス中、0.001〜1.0%、好ましくは0.01〜0.5%、最も好ましくは0.05〜0.3%の添加量で用いられる。
【0013】
本発明のピーマンエキスは、ピーマン搾汁の青臭さ、生臭さがないことはもちろん、取れたてピーマンのフレッシュ感と、ピーマン特有の甘さ、旨味を併せ持つため、このピーマンエキスを、ピーマン飲料に添加することにより、該ピーマン飲料の風味を壊すことなく、むしろピーマン等の美味しい風味を付与することができる。その様な場合の添加率は、特に限定されることはないが、好ましくは0.1〜50重量%、特に好ましくは0.3〜30重量%、更に好ましくは0.5〜15重量%で用いられる。0.1重量%未満であれば添加効果が弱い場合があり、50重量%を越える場合は経済的に不利となる可能性がある。
【0014】
【実施例】
以下に実施例を挙げ、更に詳細に説明する。
【0015】
[実施例1]
茨城産ピーマン(ヘタ無し)500重量部を細断し、直ちに−25℃の95%(v/v)エタノール水溶液500重量部に投入し、−15℃±2℃で96時間浸漬抽出を行った。抽出終了後不溶物を濾別し、減圧濃縮を行うことにより、深緑色のピーマンエキス198重量部(固形物含量7.8%)を得た。このものは、取れたてのピーマンのフレッシュ感を保ちつつ、青臭さ、生臭さは無く、ピーマン特有の力強い呈味力を示し、全体として新鮮なピーマンそのものを想起させるものであった。
【0016】
[比較例1]
茨城産ピーマン(ヘタ無し)500重量部を細断し、直ちに水500重量部に投入し、20℃で10分間攪拌抽出を行った。抽出終了後不溶物を濾別し、減圧濃縮を行うことにより、深緑色のピーマンエキス172重量部(固形物含量8.0%)を得た。このものは、青臭さと生臭さ、苦味と渋みを有し、ピーマンの持つ嫌味を全て表現したようなものであった。
【0017】
[実施例2]
実施例1のピーマンエキスを、精製水にてストレート搾汁の1/10濃度に希釈し、シロップでBx.3に調整して、本発明のピーマン飲料を調製した。このものは、ピーマン特有の青臭さが低減され、ピーマンの甘味が強調された美味しいものであった。
【0018】
[比較例2]
比較例1のピーマンエキスを、精製水にてストレート搾汁の1/10濃度に希釈し、シロップでBx.3に調整して、比較例のピーマン飲料を調製した。このものは、ピーマン特有の青臭さが強く感じられ、苦く、飲み難いものであった。
【0019】
[試験例]
実施例2及び比較例2のピーマン飲料について、官能評価を行った。評価は熟練したフレーバリスト9名により行い、渋み、野菜の甘さ、飲みやすさについてそれぞれ7段階評価を行った。評価結果の平均値を表1に示す。
【0020】
【表1】
Figure 2004000085
【0021】
上記結果から、本発明のピーマン飲料はピーマン特有の青臭さが低減されており、野菜の甘さが付与され、飲みやすさの改善効果は明らかである。
【0022】
[実施例3]
市販のピーマン搾汁198重量部に、実施例1のピーマンエキスを2重量部添加し、実施例2と同様にして本発明のピーマン飲料を調製した。このものは、元々のピーマン搾汁に感じられる青臭さがマスキングされており、甘く、美味しいものであった。
【0023】
【発明の効果】
本発明のピーマン飲料の製造方法は、ピーマン本来のフレッシュで自然な香味を保ちつつ、ピーマン搾汁の嫌味な青臭さ、生臭さを有せず、また苦味や渋みが低減されているため、極めて嗜好性の高い飲料を提供することができる。

Claims (5)

  1. 細断したピーマンを、−19℃〜5℃の温度においてアルコール性溶媒で抽出し、ついで抽出液から溶媒を除去したエキスを添加したことを特徴とするピーマン飲料の製造方法。
  2. アルコール性溶媒がメタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物、或いはこれらの水溶液であることを特徴とする請求項1記載のピーマン飲料の製造方法。
  3. アルコール性溶媒が30〜95%(V/V%)のアルコール水溶液であることを特徴とする請求項1記載のピーマン飲料の製造方法。
  4. 抽出時間が8〜96時間であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のピーマン飲料の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の製造法により製造されたことを特徴とするピーマン飲料。
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