JP2003534467A - 悪臭抑制剤を含む布地柔軟組成物 - Google Patents

悪臭抑制剤を含む布地柔軟組成物

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Abstract

(57)【要約】 約1重量%〜約90重量%の 布地柔軟活性物質を含有し、任意で約1重量%〜約25重量%のClogPが約3未満の主溶媒、約0.05重量%〜約15重量%の悪臭抑制剤、及び添加成分である残部を含有する 布地柔軟組成物。悪臭抑制剤は、四級アンモニウム抗菌剤、シクロデキストリン又はこれらの成分の混合物から成る群から選択される。本発明はまた、かかる組成物の 布地物品への適用及び 布地物品の乾燥によって悪臭を減少する方法並びに悪臭の影響を減少するためのかかる組成物の 布地物品への使用に関する。悪臭の発現を減少及び阻害する効果のための物品も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は 布地柔軟組成物に関する。具体的には、本発明は 布地上の悪臭発
現を防止及び/又は阻害するための 布地柔軟組成物に関する。
【0002】 (発明の背景) 微生物は、乾燥、保管及び着用中に 布地物品上に繁殖 することができる。
微生物のいくつかは高い感染性を有し、消費者の健康を損なうリスクを増大する
可能性がある一方、その他に 、特に黄色ブドウ球菌のような細菌は、悪臭を発
生しうる。微生物の蓄積及び/又は悪臭の発生は、下着及び靴下のような衣類品
で 、微生物成長に好都合な環境(例えば、高湿及び容易に供給される 栄養源)
のため、特に激しい。悪臭が発生する可能性がある別の状況は、 布地が屋内で
乾燥された時である。乾燥中の悪臭の発生及び蓄積は、特に屋内での乾燥中に一
般的であり、それは高湿の屋内が微生物の成長に好都合な環境だからである。
【0003】 例えば、製織工程中に抗菌化合物を 布地に注入して抗細菌 布地を作製する
ことによって 、 布地上での微生物の成長を 抑制できることが知られている。
しかしながら、抗細菌化合物は複数回の洗濯工程で容易に洗い流される可能性が
あり、又は抗細菌化合物が時間の経過により不活性になる可能性がある。
【0004】 さらに、悪臭は微生物の成長以外の理由で 布地中に発生する可能性があり、
着用中に 布地に付着又は吸収された、抗菌剤の存在の影響を受けない多数の悪
臭が存在する。これらのその他の悪臭には、体臭、煙、及び特に脂肪性の臭気が
包含される。これまで、新しい 布地柔軟剤の開発は、これらの悪臭を香料で覆
う又は隠すことのみに焦点が合わせられてきたが、新しい取組はこれらの悪臭の
発生又は発現を防止することに焦点を合わせている。例えば、米国特許第5,2
34,611号(トリン(Trinh )ら、1993年8月10日発行)は、香料を
布地に有効に付着させるための乾燥機で活性化されるシクロデキストリン−香
料錯体を含有する 布地柔軟組成物に関する。
【0005】 それ故、 布地物品の着用中及びさらに一般的には洗濯の間に、 布地内で発
生又は 布地に吸収された悪臭の発現を防止及び/又は 阻害する改善された 布
地柔軟組成物が必要である。さらに、かかる物品での悪臭の発現の防止及び/又
は 阻害方法が必要である。
【0006】 (発明の概要) 本発明は、約1重量%〜約90重量%の 布地柔軟活性物質;及び約0.01
重量%〜約20重量%のシクロデキストリン包含悪臭抑制剤を含む透明で濃縮さ
れた安定な 布地柔軟組成物に関する。本発明はまた、悪臭の防止方法並びに 布
地物品へのかかる組成物の適用、及び 布地物品の乾燥によって悪臭を防止及び
/又は 阻害する方法にも関係する。
【0007】 布地柔軟組成物は、優れた柔軟化の利益及びしわ減少の利益だけでなく、重
大な悪臭抑制の利益も 布地物品に提供出来ることが現在明らかになっている。
さらに、悪臭抑制の利益は、 布地物品の表面に限定されず、 布地物品全体、例
えば 布地繊維自体に分散されると考えられる。それ故、本発明の組成物は、既
知の抗菌 布地柔軟組成物と比較して、大幅に改善された悪臭抑制を提供すると
考えられる。本発明の方法は悪臭抑制剤と柔軟活性物質をすすぎ中に共付着し、
布地柔軟作用と長期の悪臭減少/防止の利益を提供するとも考えられる。これ
は、悪臭抑制剤が、物品の繊維の間で形成又は集積 する悪臭と錯体を形成 する
ことによって悪臭の発現を防止及び/又は 阻害するシクロデキストリン又はシ
クロデキストリン含有混合物である場合に特に当てはまる。
【0008】 本発明の方法の態様においては、本発明による 布地柔軟組成物の適用及び
布地物品の乾燥によって 布地物品の悪臭の発現を減少又は 阻害する方法が提供
される。 布地物品の悪臭の発現を減少及び/又は 阻害するための本発明の 布
地柔軟組成物の使用も提供される。
【0009】 本発明はさらにまた、 布地物品の悪臭の発現を減少又は 阻害するための物
品、本発明の 布地柔軟組成物及び当該組成物に関連する説明書の組を含む物品
を提供する。消費者に、 布地物品の悪臭の発現を減少又は 阻害するために 布
地物品に本発明の 布地柔軟組成物を適用するための説明を含む説明書のセット
【0010】 (詳細な説明) 本明細書のすべてのパーセンテージ、比率及び分量 は特に指定のない限り重
量による。本明細書で用いられる温度は、特に指定しない限り、全て摂氏(℃)
による。本明細書において引用した全ての文書はその全文を参考として本明細書
に組み入れる。いかなる参照文献の引用も、請求されている発明の先行技術とし
てのその利用可能性についてのいかなる判断に関しても承認するものではない。
【0011】 本明細書で使用する「アルキル」という用語は、直鎖又は分枝、飽和又は不
飽和である、ヒドロカルビル部分を意味する。特に指定しない限り、アルキル部
分は、好ましくは飽和又は二重結合を伴う不飽和であって、好ましくは二重結合
は1つ又は2つである。用語「アルキル」には、アシル基のアルキル部分が包含
される。
【0012】 本明細書にて表示する場合、「含む」とは、最終結果に影響しない他の工程
と他の成分も加え得ることを意味する。この用語は、「から成る」及び「本質的
にから成る」という用語を包含する。
【0013】 本明細書で使用する場合、「 布地物品」という用語は、定期的に又は不定期
に洗濯、コンディショニング、又は処理されるいかなる 布地含有又は 布地様品
目も意味する。 布地物品の非限定例には、衣類、カーテン、シーツと枕カバー
、装飾用壁掛け、織物、布等が包含される。好ましくは、 布地物品は織物物品
であり、更に好ましくは、 布地物品は衣類のような織物物品である。更に、 布
地物品は、綿、ナイロン、レーヨン、毛、及び絹のような天然及び人工材料でで
きていてもよい。
【0014】 布地柔軟剤活性物質 柔軟化合物(活性物質)を柔軟組成物に組み込む一般的な濃度は、組成物の
1重量%〜90重量%、好ましくは2重量%〜70重量%、及び更に好ましくは
5重量%〜40重量%である。 布地柔軟剤化合物は、好ましくは相転移温度が
約55℃未満である。透明な 布地柔軟組成物が望ましい場合、 布地柔軟剤化合
物は50℃未満、更に好ましくは約35℃未満、更に好ましくは約20℃未満、
尚更に一層好ましくは約0℃未満の相転移温度を有し、及び好ましくは本明細書
で後に開示されている生分解性を有する。同様に、透明な組成物が望ましい場合
、IVは好ましくは約40〜約140、好ましくは約50〜約120、及び更に
好ましくは約85〜約105である。不透明な組成物が望ましい場合、IVは4
0未満でもよい。
【0015】 柔軟組成物は、陽イオン性、非イオン性、及び/又は両性化合物から選択す
ることができる。陽イオン性柔軟化合物の典型は、本明細書で後に定義する四級
アンモニウム化合物又はそのアミン前駆体である。
【0016】 好適なジエステル四級アンモニウム 布地柔軟活性化合物(DEQA) (1)DEQAの第一の種類は好ましくは基礎的活性物質として以下の式の
[DEQA(1)]化合物を含む {R4−m −N −[(CH −Y−R }X 式中、 R置換基の各々は、水素又は短鎖のC 〜C であり、好ましくは
〜C のアルキル又はヒドロキシアルキル基、例えばメチル(最も好まし
い)、エチル、プロピル、ヒドロキシエチルなど、ポリ(C2〜3 アルコキシ
)であり、好ましくはポリエトキシ基、ベンジル、又はこれらの混合物であり;
mは各々2又は3であり; nは各々1〜約4で、好ましくは2であり; Yは
各々−O−(O)C−、−C(O)−O−、−NR−C(O)−、又は−C(O
)−NRであり、 R の各々の中の炭素の合計は、Yが−O−(O)C−、又
は−NR−C(O)−である場合は1を加えて、C12 〜C22 であり、好ま
しくはC14 〜C20 であり、 R の各々はヒドロカルビル又は置換型ヒド
ロカルビル基であり、及びX は柔軟剤に 相容性のあるあらゆる陰イオンであ
り、好ましくはクロリド、ブロミド、メチルサルフェート、エチルサルフェート
、サルフェート、及びニトレートであり、より好ましくはクロリド又はメチルサ
ルフェートである(本明細書において用いられる場合、所与のR 基を含有す
る「柔軟剤活性物質のパーセント」とは、この所与のR 基が存在するすべて
のR 基であると仮定した合計の活性物質のパーセントに基づいている)。
【0017】 (2)第二の種類のDEQAである活性[DEQA(2)]は、次の一般式
を有し: [R CH CH(YR )(CH YR )]X 式中、 Y、R、R 及びX の各々は、上記と同じ意味である。かかる化合
物には、次の式を有するものが包含される: [CH(+) [CH CH(CH O(O)CR )O(O
)CR ]Cl(−) 式中、 Rの各々はメチル又はエチル基であって、好ましくは R の各々はC
15 〜C19 の範囲である。本明細書で使用されるとき、ジエステルが指定さ
れる場合、それには存在するモノエステルを包含することができる。存在し得る
モノエステルの量はDEQA(1)と同じである。
【0018】 これらの種類の剤、及びその一般的製造法は1979年1月30日にナイク
(Naik )らに発行された米国特許番号第4,137,180号に開示されてお
り、それは参考として引用し、本明細書に組み入れる。好ましいDEQA(2)
の例は四級アンモニウム「プロピル」エステル 布地柔軟剤活性物質で式、1,
2−ジ(アシルオキシ)−3−トリメチルアンモニオプロパンクロリドを有し、
この式においてアシルは本明細書で後に開示するFA のものと同じである。
【0019】 本発明のいくつかの好ましい透明な 布地柔軟組成物は、必須成分として、次
の式を有する柔軟剤活性物質を、組成物の約2重量%〜約75重量%、好ましく
は約8重量%〜約70重量%、更に好ましくは約13重量%〜約65重量%、及
び更に一層好ましくは約18重量%〜約45重量%含有する: [R C(O)OC+( R)4−m 式中、化合物中の R の各々はC 〜C22 のヒドロカルビル基、好ましく
は本明細書で後に記載するようなシス/トランス比を有する等価脂肪酸のIVに
基いた約70〜約140のIVを有し、mはいずれかの化合物の混合物の重量平
均に関する1〜3の数であり、化合物中の Rの各々は、C1〜3 のアルキル又
はヒドロキシアルキル基であり、ヒドロキシエチル基であるR基の数とmの合計
は3に等しく、及びXは柔軟剤 相容性陰イオン、好ましくはメチルサルフェー
トである。好ましくは、(C18:1成分の)脂肪酸のシス:トランス異性体比
は、少なくとも約1:1、好ましくは約2:1、更に好ましくは約3:1、及び
更に一層好ましくは約4:1、又はそれ以上である。
【0020】 これらの好ましい化合物、又は化合物の混合物は、(a)少なくとも約85
、通常約85〜約95、好ましくは約90〜約95、より好ましくは約95より
多いハンター 「L」透過か、可能であれば(b)使用条件において、単に低い
、相対的に検出不能な濃度の臭気化合物であって、イソプロピルアセテート;2
,2’−エチリデンビス(オキシ)ビス−プロパン;1,3,5−トリオキサン
;及び/又は短鎖脂肪酸(4〜12、特に6〜10炭素原子)エステル、特にメ
チルエステルから成る群から選択される臭気化合物;のいずれか、又は(c)好
ましくは両方を有する。
【0021】 ハンター 「L」透過の測定は、(1)柔軟剤活性物質と溶媒を活性物質が約
10%の濃度において確かに透明になるように混合し、この際、好ましい溶媒は
エトキシ化(1モルのEO)2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルであり、及び(2)蒸留水に対するLの色の値を、バージニア州レストン(Re
ston )のハンター・アソシエーツ・ラボラトリー(HunterAssociates Laborato
ry )製造のハンター・カラー・クエスト(Hunter ColorQUEST )(登録商標)
比色計により測定することにより行われる。
【0022】 放臭剤の濃度は、柔軟剤活性物質(約92%活性物質)の検体上の上部空間
の放臭剤の濃度を測定することによって定義される。約2.0グラムの検体の上
の約200mLのヘッドスペース検体を用いてクロマトグラムが生成される。ヘ
ッドスペース検体は、固体吸収剤に捕捉され、約−100℃での低温集束を介し
て直接カラム上に熱的に吸収される。物質の識別は、クロマトグラムのピークに
基く。識別された幾つかの不純物は、四級化の過程で用いられる溶媒(例えば、
エタノール及びイソプロパノール)に関係する。エトキシ及びメトキシエーテル
は通常は甘い臭いがする。典型的な現在の市販検体にはC 〜C のメチルエ
ステルが検出されるが、本発明の典型的な柔軟剤活性物質においては検出されな
い。このようなエステルは現在の市販検体において感知される貧弱な臭気の原因
となる。好ましい活性物質上のヘッドスペースにおいて検出される各放臭剤の濃
度はng/L単位で次の通り:酢酸イソプロピル−<1;1,3,5−トリオキ
サン−5;2,2’−エチリデンビス(オキシ)−ビスプロパン−<1;C6メ
チルエステル−<1;C8メチルエステル−<1;及びC10メチルエステル−
<1。
【0023】 放臭剤 各放臭剤の受け入れられる濃度は以下のようである:イソプロピルアセテー
トは約5ナノグラム/リットル(n g/L)未満、好ましくは約3n g/L未
満、及びより好ましくは約2n g/L未満であることが必要であり;2,2’
−エチリデンビス(オキシ)−ビスプロパンは約200n g/L未満、好まし
くは約100n g/L未満、より好ましくは約10n g/L未満、及び更によ
り好ましくは約5n g/L未満であることが必要であり;1,3,5−トリオ
キサンは約50n g/L未満、好ましくは約20n g/L未満、より好ましく
は約10n g/L未満、及び更により好ましくは約7n g/L未満であること
が必要であり;及び/又は各短鎖の脂肪酸(4から12、特に6〜10炭素原子
)エステル、特にメチルエステルは約4n g/L未満、好ましくは約3n g/
L未満、及びより好ましくは約2n g/L未満であることが必要である。
【0024】 発色及び臭気物質の除去は、両者とも化合物の生成後、又は好ましくは反応
体及び反応条件の選択によって達成できる。好ましくは反応体は良好な臭い及び
色を有するように選択される。例えば脂肪酸又はそのエステルを長い脂肪族アシ
ル基の供給源として得ることが可能であり、この脂肪酸又はそのエステルは良好
な色及び臭いを有し、極めて低レベルの短鎖(C4〜12 、特にC6〜10
脂肪族アシル基を有する。また、反応体は使用に先立って清浄化することができ
る。例えば、脂肪酸反応体は、色と臭気の原因となる物質を除去し、及び短鎖脂
肪酸を除去するために2回又は3回蒸留してもよい。更に、トリエタノールアミ
ン反応体の色は低い色値(例えばAPHA計で約20又はそれ未満を示す色)に
制御される必要がある。要求される清浄化の度合いは、その他の成分の存在及び
使用される濃度に依存する。例えば、染料の添加はいくつかの色を覆い隠すこと
ができる。しかし、透明及び/又は明るい色の製品には、色はほとんど検出でき
ない状態でなくてはならない。このことは、より高濃度の活性物質、例えば、組
成物の約2重量%〜約80重量%、好ましくは約13重量%〜約75重量%、よ
り好ましくは約17重量%〜約70重量%、更に一層好ましくは約19重量%〜
約65重量%の柔軟剤活性物質において特に当てはまる。同様に、臭いはより高
濃度の香料によって覆い隠すこともできるが、柔軟剤活性物質がより高濃度の時
は、特に臭いの質を譲歩しなければならない点からそのような試みに伴なう費用
はかなり高くなる。臭いの質は、四級化反応溶媒としてエタノールを使用するこ
とにより更に改善される。
【0025】 好ましい生分解性 布地柔軟剤化合物は四級アンモニウム塩を含み、四級アン
モニウム塩は a)飽和又は不飽和、直鎖又は分枝状の脂肪酸、又は前記酸、前記脂肪酸の
誘導体、又は原子数が5〜21の炭化水素鎖をそれぞれ有する誘導体の画分、及
び b)トリエタノールアミン、 との間の四級化された縮合生成物であり、前記縮合生成物は、フェノールフタレ
イン指示薬に対する標準KOH溶液による縮合生成物の滴定による測定において
、約6.5未満の酸性度 を有することを特徴とする。
【0026】 酸性度 は、好ましくは約5と等しいか又はそれ未満、より好ましくは約3未
満である。実際、AVが低くなるほど、得られる柔軟性性能は良くなる。
【0027】 酸性度 は、ISO番号53402に従って、フェノールフタレイン指示薬に
対する標準KOH溶液による縮合生成物の滴定によって決定される。前記AVは
、KOHmg/縮合生成物gで表される。
【0028】 最適な柔軟剤の利益のためには、反応体はトリエタノールアミンに対する脂
肪酸画分が約1:1〜約2.5:1のモル比で存在するのが好ましい。
【0029】 最適な柔軟性性能は、洗濯の洗剤が持ち越される条件、及び特に柔軟組成物
が使用される溶液中の陰イオン系界面活性剤の存在によっても影響を受けること
が明らかにされている。実際、通常は洗浄から持ち越される陰イオン系界面活性
剤が存在すると、柔軟剤化合物と相互作用し、その性能を低下すると考えられる
。したがって、使用条件によっては、脂肪酸/トリエタノールアミンのモル比は
きわめて重要になりうる。それ故、洗浄サイクルと柔軟化合物を含有するすすぎ
サイクルとの間ですすぎが行われない場合、大量の陰イオン系界面活性剤が、柔
軟化合物を含有するすすぎサイクルに 残って存在していると考えられる。この
場合、脂肪酸画分/トリエタノールアミンのモル比は約1.4:1〜約1.8:
1が好ましいことが見出されている。大量の陰イオン系界面活性剤によって、す
すぎサイクルに、陰イオン界面活性剤/本発明の陽イオン性柔軟剤化合物のモル
比が少なくとも約1/10となる濃度で陰イオンが存在することを意味する。
【0030】 布地の処理方法は、 布地を上記の柔軟剤化合物又は柔軟組成物を含有する
水性媒質中に接触させる工程を含み、その際、柔軟剤化合物中の脂肪酸/トリエ
タノールアミンのモル比は約1.4:1〜約1.8:1、好ましくは約1.5:
1であり、水性媒質は陰イオン系界面活性剤と本発明の前記柔軟剤化合物を少な
くとも1:10のモル比で含む。
【0031】 洗浄と後のすすぎサイクルの間に中間すすぎサイクルが行われる場合、より
少ない陰イオン系界面活性剤、すなわち、陰イオン系界面活性剤と本発明の陽イ
オン性化合物のモル比が1:10未満で、 残って存在しているであろう。それ
故、脂肪酸/トリエタノールアミンのモル比は約1.8:1〜約2.2:1が好
ましい。すなわち、 布地の処理方法は、 布地を本発明の柔軟剤化合物又はその
柔軟組成物を含有する水性媒質中に接触させる工程を含み、その際、柔軟剤化合
物中の脂肪酸/トリエタノールアミンのモル比は約1.8:1〜約2:1、好ま
しくは約2.0:1、及び最も好ましくは約1.9であり、水性媒質は陰イオン
系界面活性剤と本発明の前記柔軟剤化合物を1:10未満のモル比で含む。
【0032】 好ましい実施形態においては、脂肪酸画分とトリエタノールアミンは約1:
1〜約2.5:1のモル比で存在する。
【0033】 好ましい陽イオン性、好ましくは生分解性の四級アンモニウム 布地柔軟化合
物は、−(O)CR 基を含有することができ、これは、動物性脂肪、不飽和
及び多不飽和の脂肪酸、例えばオレイン酸、及び/又はキャノーラ油、ベニバナ
油、落花生油、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、トール油、コメヌカ油等のよう
な植物油及び/又は部分的に水素添加された植物油、部分的に水素添加された脂
肪酸に由来する。脂肪酸(FA)の非限定的な例は、米国特許番号第5,759
、990号の第4欄45〜66行に記載されている。
【0034】 脂肪酸の混合物、及び異なった脂肪酸に由来するFA混合物が使用でき、そ
して好ましい。本発明のFAを形成するために混合することができるFAの例と
しては以下のものが挙げられるが、これに限定されるものではない:
【表1】
【表2】 FA は部分的に水素添加された脂肪酸であり、キャノーラ油より調製され
、FA は脂肪酸であり、大豆油より調製され、FA は、わずかに水素添加
されたタロー脂肪酸である。
【0035】 好ましい柔軟剤活性物質は、エステル結合した疎水性基[R C(CO)O
−]を2個含有する有効量の分子を含有し、ここで前記活性物質は本明細書で後
に「DEQA」と呼ばれるが、これは(全脂肪酸ブレンド)として表されるすべ
ての異なった脂肪酸のブレンドより単一のDEQAとして調製され、この全脂肪
酸ブレンドの異なった部分から調製される別の最終DEQAの混合物のブレンド
から調製されるのではない。
【0036】 少なくとも大部分の脂肪族アシル基が不飽和であり、例えば約50%〜10
0%、好ましくは約55%〜約99%、より好ましくは約60%〜約98%が不
飽和であり、及び多不飽和脂肪族アシル基(TPU)を含有する活性物質の総濃
度が好ましくは0%〜約30%である。不飽和脂肪族アシル基のシス/トランス
比は通常は重要であり、シス/トランス比は約1:1〜約50:1、最小値は約
1:1、好ましくは少なくとも約3:1で、更に好ましくは約4:1〜約20:
1である。(本明細書で使用する時、所与のR 基を含有する「柔軟剤活性物
質のパーセント」は、同じR 基の、すべての柔軟剤活性物質を形成するため
に使用されるR 基の合計に対するパーセンテージと同じである。) 好ましい多不飽和を包含する不飽和の脂肪族アシル基及び/又はアルキレン
基は、本明細書で前及び後に記述 されているが、驚くことに効果的な柔軟性を
提供するだけでなく、より良い再湿潤特性、良好な耐静電気特性、及び特に凍結
及び解凍後の優れた回復を提供する。
【0037】 また高度に不飽和化された物質は、純粋な製品組成物のため低い粘性率を維
持した濃縮プレミックスをより配合し易くし、従って、例えばポンプ、混合等の
工程化を容易にする。このような高度に不飽和された材料(多不飽和脂肪族アシ
ル基(TPU)を含有する活性物質の総濃度が典型的には約3%〜約30%で、
このような材料と正常に関連する溶媒を少量のみ、すなわち総柔軟材/溶媒混合
物の約5重量%〜約20重量%、好ましくは約8重量%〜約25重量%、より好
ましくは約10重量%〜約20重量%含有する)は、また室温でさえ濃縮された
安定した本発明の組成物への生成が容易である。このような低温で活性物質を処
理する能力は、分解を最小限にするので多不飽和基にとっては特に重要である。
化合物及び柔軟剤組成物が、本明細書で後に開示するような効果的な酸化防止剤
、キレート剤及び/又は還元剤を含有する場合には、分解に対する更なる防衛が
提供される。
【0038】 置換基R及びR は、アルコキシル基又はヒドロキシル基のような多様な基
で任意に置換し得ること、及びR 基がその基本的に疎水性の特性を維持する
限り、直鎖又は分枝となり得ることが理解されるであろう。
【0039】 好ましい長鎖DEQAは、高濃度の多不飽和を含有する原料、すなわち、N
,N−ジ(アシル−オキシエチル)−N,N−メチルヒドロキシエチルアンモニ
ウムメチルサルフェート(ここでアシルは、例えばタロー脂肪酸及び大豆脂肪酸
の混合物のような十分な多不飽和を含有する脂肪酸に由来する)から調製される
DEQAである。もう1つの好ましい長鎖DEQAは、ジオレイル(名目上)D
EQA、すなわち、N,N−ジ(オレオイル−オキシエチル)−N,N−メチル
ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートが主要構成成分であるDEQ
Aである。そのようなDEQAに対する好ましい脂肪酸源は、植物油及び/又は
不飽和の、例えばオレオイル基を多く含む部分水素添加植物油である。
【0040】 本明細書で用いられる場合DEQAジエステル(m=2)が指定された場合
、存在するモノエステル(m=1)及び/又はトリエステル(m=3)を含み得
る。好ましくは少なくとも約30%のDEQAがジエステルの形態であり、0%
〜約30%がDEQAモノエステルであることが可能であり、例えば3つのR基
と1つのR 基が存在する。柔軟化のためには、洗剤のすすぎ残し が無い/低
い洗濯条件の下で、モノエステルのパーセンテージが出来るだけ低く、好ましく
は約15%以下であるべきである。しかしながら、陰イオン性洗剤界面活性剤又
は洗剤ビルダーの すすぎ残しが多い 条件の下では、いくつかのモノエステルが
好ましくなり得る。ジエステル「四級アンモニウム活性物質」(クアット(qu
at))のモノエステルクアットに対する全体比は、約2.5:1〜約1:1、
好ましくは約2.3:1〜約1.3:1である。洗剤 のすすぎ残しが多い条件
では、ジ/モノエステル比は好ましくは約1.3:1である。存在するモノエス
テル濃度は、DEQAの製造時に脂肪酸、又は脂肪族アシル源とトリエタノール
アミンの比を変更することにより制御できる。トリエステル四級アンモニウム化
合物に対するジエステル四級アンモニウム化合物の全体比は、約10:1〜約1
.5:1、好ましくは約5:1〜約2.8:1である。
【0041】 上記の化合物は標準的化学反応を使用して調製され得る。DTDMACのジ
エステル化物の1つの合成では、式N(CH CH OH) のトリエタノ
ールアミンが、好ましくは2つのヒドロキシル基において、式R C(O)C
lの酸塩化物によりエステル化され、酸性化(1つのRがH)により陽イオン性
となり得るアミンを形成して柔軟剤の1種となるか、又はその後アルキルハライ
ド、RXで四級化され、所望の反応生成物(式中、R及びR は本明細書で以
前に定義されたものとする)を生成する。しかしながら化学分野で熟練した者に
は、この反応手順により調製される物質には、幅広い選択が可能になることが理
解されるであろう。
【0042】 好ましいDEQA(1)及びDEQA(2)柔軟剤活性物質において、各R
はヒドロカルビル又は置換型ヒドロカルビル基であり、好ましくはアルキル
、モノ不飽和アルケニル及び多不飽和アルケニル基であり、柔軟剤活性物質は多
不飽和アルケニル基を含有し、それは好ましくは存在する柔軟剤活性物質の総重
量において少なくとも約3%、より好ましくは少なくとも約5%、より好ましく
は少なくとも約10%、及び更により好ましくは少なくとも約15%であり;活
性物質は、好ましくはR 基の混合物を、特に個々の分子内に含有する。
【0043】 本明細書でのDEQAはまた低濃度の脂肪酸を含有することができ、これは
DEQAを形成するために使用される未反応の開始物質から、及び/又は最終組
成物中の柔軟剤活性物質のいずれかの部分的分解(加水分解)の副生成物として
、得ることができる。遊離脂肪酸の濃度は低いことが好ましく、好ましくは柔軟
剤活性物質の約15重量%未満、更に好ましくは約10重量%未満、及び一層更
に好ましくは約5重量%未満であることが好ましい。
【0044】 本明細書の 布地柔軟剤活性物質は好ましくは、キレート剤、好ましくはジエ
チレントリアミン五酢酸(DTPA)及び/又はエチレンジアミン−N,N
−ジコハク酸塩(EDDS)が工程中に加えられる方法により調製される。別の
受け入れられるキレート剤は、テトラキス−(2−ヒドロキシルプロピル)エチ
レンジアミン(TPED)である。また好ましくは酸化防止剤を、蒸留及び/又
は分留後直ちに、及び/又はエステル化反応中に脂肪酸に添加するか、及び/又
は最終の柔軟剤活性物質に後から添加する。得られた柔軟剤活性物質は、それら
に伴なう変色及び悪臭が抑えられている。
【0045】 添加するキレート化剤の総量は、好ましくは形成された柔軟剤活性物質の重
量に対して 、約10ppm〜約5,000ppmの範囲内、より好ましくは約
100ppm〜約2500ppmの範囲内である。トリグリセリド源は、好まし
くは動物性脂肪、植物油、部分水素添加植物油及びそれらの混合物からなる群か
ら選択される。更に好ましくは、植物油又は部分水素添加植物油はキャノーラ油
、部分水素添加キャノーラ油、ベニバナ油、部分水素添加ベニバナ油、落花生油
、部分水素添加落花生油、ヒマワリ油、部分水素添加ヒマワリ油、コーン油、部
分水素添加コーン油、大豆油、部分水素添加大豆油、トール油、部分水素添加ト
ール油、コメヌカ油、部分水素添加コメヌカ油、及びそれらの混合物からなる群
から選択される。最も好ましくは、トリグリセリド源は、キャノーラ油、部分水
素添加キャノーラ油及びそれらの混合物である。この方法はまた、トリグリセリ
ドの処理において 布地柔軟剤活性物質の生成を包含するそれまでの工程のいず
れか又は全てに、組成物の約0.01重量%〜約2重量%の酸化防止剤化合物を
添加する工程を包含することができる。
【0046】 上記の方法は変色及び悪臭を抑えた 布地柔軟剤活性物質を生成する。
【0047】 布地柔軟プレミックス組成物の調製は、上記の 布地柔軟活性物質の調製、
及び任意に低分子量溶媒を含有する当該 布地柔軟剤活性物質と本明細書で後述
するClogPの値が約−2.0〜約2.6である主溶媒との混合による 布地
柔軟剤プレミックスの形成を含む。プレミックスは約55重量%〜約85重量%
の 布地柔軟活性物質及び約10重量%〜約30重量%の主溶媒を含むことがで
きる。再び、本方法は、処理工程のいずれか又は全てに対して組成物の約0.0
1重量%〜約2重量%の酸化防止化合物を添加する工程も包含することができる
【0048】 3)ポリ四級アンモニウム化合物 次のポリ四級アンモニウム化合物は、本発明での使用に好適として参照によ
り本明細書に開示される: 欧州特許出願第0,803,498A1号(ロバート・キーズ(Robert O. K
eys )及びフロイド・フリードリ(Floyd E. Friedli )、1997年4月25
日出願);英国特許第808,265号(1956年1月28日発行、アーノル
ド・ホフマン社(Arnold Hoffman & Co., Incorporated ));英国特許第1,
161,552号(コブナー(Koebner )及びプロッツ(Potts )、1969年
8月13日発行);独特許第4,203,489A1号(ヘンケル(Henkel )
、1993年8月12日公開);欧州特許第0,221,855号(トプフル(
Topfl )、ハインツ(Heinz )及びジョルグ(Jorg )、1986年11月3日
発行);欧州特許第0,503,155号(リオ(Rewo )、1991年12月
20日発行);欧州特許第0,507,003号(リオ(Rewo )、1991年
12月20日発行);欧州特許第0,803,498号(1997年10月29
日公開);仏特許第2,523,606号(マリーへレン・フランクリン(Mari
e-Helene Fraikin )、アラン・ディラストン(Alan Dillarstone )及びマーク
・コーテルー(Marc Couterau )、1983年3月22日出願);日本特許第8
4−273918号、テルミ・カワイ(Terumi Kawai )及びヒロシ・キタムラ
(Hiroshi Kitamura )、1986年);日本特許第2−011,545号(カ
オー社(Kao Corp )、1990年1月16日発行);米国特許第3,079,
436号(ハワ(Hwa )、1963年2月26日発行);米国特許第4,418
,054号(グリーン(Green )ら、1983年11月29日発行);米国特許
第4,721,512号(トプフル(Topfl )、アーベル(Abel )及びビンズ
(Binz )、1988年1月26日発行);米国特許第4,728,337号(
アーベル(Abel )、トプフル(Topfl )及びリーヘン(Riehen )1988年3
月1日発行);米国特許第4,906,413号(トプフル(Topfl )及びビン
ズ(Binz )、1990年3月6日発行);米国特許第5,194,667号(
オキセンライダー(Ox enrider )ら、1993年3月16日発行);米国特許第5,235,082号
、ヒル(Hill )及びスノー(Snow )、1993年8月10日発行);米国特許
第5,670,472号(キーズ(Keys )、1997年9月23日発行);ウ
ェイロン・ミアオ(Weirong Miao )、ウェイ・ホウ(Wei Hou )、リー・チェ
ン(Lie Chen )及びツォンシ・リ(Zongshi Li )、「多機能仕上げ剤に関する
研究」(Studies on Multifunctional Finishing Agents )、リョン・ハクスー
・ゴン(Riyong Huaxue Gonye )、第2号、8〜10頁、1992年;ヨカガク
(Yokagaku )、第41巻、第4号(1992年);「除菌、滅菌及び防腐 」(
Disinfection, Sterilization, and Preservation )、第4版、1991年発行
、リー&フェビガー(Lea & Febiger )、第13章、226〜30頁。本明細書
で引用したこれらの文献は、全て参考として本明細書に組み入れる。脂肪酸とN
,N,N’,N’テトラアキス(ヒドロキシエチル)−1,6−ジアミノヘキサ
ンの反応生成物の四級化によって形成される生成物も、本発明に好適として開示
される。この発明によって生じる構造の非限定例をいくつか次に示す:
【化5】
【化6】 Rは、上記のR として定義される。
【0049】 その他の柔軟剤活性物質 組成物は、他の 布地柔軟剤活性物質を含有することができ、前記の他の 布
地柔軟剤活性物質は次から選択される: (1)次の式を有する柔軟剤: [R4−m −N(+) −R ]A mの各々は2又は3、 R の各々はC 〜C22 、好ましくはC14 〜C
20 であるが、多くとも1つは約C12 未満であり、他は少なくとも16、ヒ
ドロカルビル、又は置換型ヒドロカルビル置換体、好ましくはC10 〜C20
のアルキル又はアルケニル(ポリ不飽和アルキルを包含する不飽和アルキル、時
として「アルキレン」とも呼ばれる)、最も好ましくはC12 〜C18 のアル
キル又はアルケニルであって、このR 基を含有する脂肪酸のヨウ素価(本明
細書で以後「IV]と表す)は、約70〜約140、更に好ましくは約80〜約
130、最も好ましくは約90〜約115(本明細書で使用する時、「ヨウ素価
」という用語は、「もとの 」脂肪酸、又は「それに対応する」脂肪酸のヨウ素
価を意味し、R 基の不飽和度を定義するために使用され、それは同じR
を含有する脂肪酸中に存在すると考えられる不飽和度と同じである);好ましく
は、シス/トランス比が約1:1〜約50:1、最小値は1:1、好ましくは約
2:1〜約40:1、更に好ましくは約3:1〜約30:1、更に一層好ましく
は約4:1〜約20:1; R の各々は好ましくは分枝鎖C14 〜C22
ルキル基、好ましくは分枝鎖C16 〜C18 基; Rの各々は、H又は短鎖C
〜C 、好ましくはC 〜C のアルキル又はヒドロキシアルキル基、例
えば、メチル(最も好ましい)、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル等、ベン
ジル、又は(R O)2−4 Hであって各R はC1−6 アルキレン基;及
びA は柔軟剤と 相容性のある陰イオン、好ましくは、塩化物、臭化物、メチ
ルサルフェート、エチルサルフェート、サルフェート及び硝酸塩、更に好ましく
は塩化物及びメチルサルフェートである; (2)次の式を有する柔軟剤:
【化7】 R、R 、及びA の各々は上記の定義を有し; R の各々はC1−6
ルキレン基、好ましくはエチレン基;及びGは酸素原子又は−NR−基である; (3)次の式を有する柔軟剤:
【化8】 、R 及びGは上記のように定義される; (4)実質的に不飽和及び/又は分枝鎖の高脂肪酸とジアルキレントリアミ
ンの、例えばモル比約2:1での反応生成物であって、前記反応性生物が次の式
の化合物を含有する: R −C(O)−NH−R −NH−R −NH−C(O)−R 、R は上記のように定義され、各R はC1−6 アルキレン基、好ま
しくはエチレン基である; (5)次の式を有する柔軟剤: [R −C(O)−NR−R −N(R) −R −NR−C(O)−
R、R 、R 、R 及びA は上記のように定義される; (6)実質的に不飽和及び/又は分枝鎖の高脂肪酸とヒドロキシアルキルア
ルキレンジアミンの、モル比約2:1での反応生成物であって、前記反応性生物
が次の式の化合物を含有する R −C(O)−NH−R −N(R OH)−C(O)−R 、R 及びR は上記のように定義される; (7)次の式を有する柔軟剤:
【化9】 R、R 、R 、及びA は上記のように定義される; 上記の柔軟剤と組み合わせて使用できる、その他の任意であるが非常に望ま
しい陽イオン性化合物は、次から成る群から選択される長鎖非環式C 〜C
炭化水素基を含有する化合物である: (8)次の式を有する非環式四級アンモニウム塩: [R −N(R −R 及びR はC 〜C アルキル又はヒドロキシアルキル基、並びにR 及びA は本明細書で上に定義されている; (9)次の式を有する置換イミダゾリニウム塩:
【化10】 は水素又はC 〜C 飽和アルキル又はヒドロキシアルキル基、並びに
及びA は本明細書で上に定義されている; (10)次の式を有する置換イミダゾリニウム塩:
【化11】 はC 〜C アルキル又はヒドロキシアルキル基、並びにR 、R
及びA は本明細書で上に定義されている; (11)次の式を有するアルキルピリジニウム塩:
【化12】 は非環式脂肪族C 〜C22 炭化水素基、及びA は陰イオンである;
並びに (12)次の式を有するアルカンアミドアルキレンピリジニウム塩:
【化13】 、R 及びA は、本明細書で上に定義されている;及びこれらの混合
物。
【0050】 化合物(8)の例はモノアルケニルトリメチルアンモニウム塩、例えばモノ
オレイルトリメチルアンモニウムクロリド、モノキャノーラトリメチルアンモニ
ウムクロリド(monocanolatrimethylammonium chloride )、及びソイアトリメ
チルアンモニウムクロリド(soyatrimethylammonium chloride )である。モノ
オレイルトリメチルアンモニウムクロリド、及びモノキャノーラトリメチルアン
モニウムクロリドが好ましい。化合物(8)の他の例はソイアトリメチルアンモ
ニウムクロリドで、ウィトコ・コーポレーション(Witco Corporation )より商
品名アドゲン(Adogen (登録商標))415として入手可能であり、エルシル
トリメチルアンモニウムクロリド(erucyltrimethylammonium chloride )であ
って、上式において、R は、天然資源より得られるC22 炭化水素基であり
;ソイアジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート(soyadimethylethyla
mmonium ethylsulfate )であって、上式において、R はC16 〜C18
化水素基であり、R はメチル基であり、R はエチル基であり、A はエ
チルサルフェートアニオンであり;及びメチルビス(2−ヒドロキシエチル)オ
レイルアンモニウムクロリドであって、上式において、R はC18 炭化水素
基であり、R は2−ヒドロキシエチル基であり、R はメチル基である。
【0051】 本明細書に使用できる追加の 布地柔軟剤は、少なくとも基礎的構造について
総称的に、米国特許第3,861,870号、エドワーズ(Edwards )及びディ
ール(Diehl );第4,308,151号、カンブレ(Cambre );第3,88
6,075号、ベルナルディーノ(Bernardino );第4,233,164号、
デイビス(Davis );第4,401,578号、フェアブリュッヘン(Verbrugg
en );第3,974,076号、ビアスマ(Wiersema )及びリーケ(Rieke )
;及び第4,237,016号、ラドキン(Rudkin )、クリント(Clint )、
及びヤング(Young )らに開示されており、前記特許のすべてを参考として引用
し、本明細書に組み入れる。本明細書の追加の柔軟剤活性物質は好ましくは、従
来の柔軟剤活性物質の高度に不飽和な種類であり、即ちジ−長鎖アルキル窒素誘
導体であって、通常は陽イオン性物質であり、例えばジオレイルジメチルアンモ
ニウムクロリド、及び本明細書で後述するようにイミダゾリニウム化合物である
。より生分解性の 布地柔軟剤の例は、1968年10月29日にマンハイマー
(Mannheimer )に発行された米国特許第3,408,361号;1987年1
1月24日にクボ(Kubo )らに発行された第4,709,045号;1980
年11月11日にプラクト(Pracht )らに発行された第4,233,451号
;1979年11月28日にプラクト(Pracht )らに発行された第4,127
,489号;1972年9月5日にバーグ(Berg )らに発行された第3,68
9,424号;1978年12月5日にバウマン(Baumann )らに発行された第
4,128,485号;1979年7月17日にエルスター(Elster )らに発
行された第4,161,604号;1980年2月19日にウェクスラー(Wech
sler )らに発行された第4,189,593号;及び1982年7月13日に
ホフマン(Hoffman )らに発行された第4,339,391号に見出すことがで
き、前記特許を参考として引用し、本明細書に組み入れる。
【0052】 化合物(1)の例は、ジキャノーラジメチルアンモニウムクロリド、ジキャ
ノーラジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジ(部分的水素添加された大
豆、シス/トランス比が約4:1)ジメチルアンモニウムクロリド、ジオレイル
ジメチルアンモニウムクロリドのような、ジアルキレンジメチルアンモニウム塩
である。ジオレイルジメチルアンモニウムクロリド及びジ(キャノーラ)ジメチ
ルアンモニウムクロリドが好ましい。本発明で使用できる市販のジアルキレンジ
メチルアンモニウム塩は、ウィトコ・コーポレーション(Witco Corporation )
からアドゲン(Adogen )(登録商標)472の商品名で入手できるジオレイル
ジメチルアンモニウムクロリドである。
【0053】 化合物(2)の例は1−メチル−1−オレイルアミドエチル−2−オレイル
イミダゾリニウムメチルサルフェートであり、上式において、R は非環式脂
肪族C15 〜C17 の炭化水素基であり、R はエチレン基であり、GはN
H基であり、R はメチル基であり、及びA はメチルサルフェートアニオン
であり、ウィトコ・コーポレーション(Witco Corporation )より商品名バリソ
フト(Varisoft (登録商標))3690として市販されている。
【0054】 化合物(3)の例は1−オレイルアミドエチル−2−オレイルイミダゾリン
であり、上式において、R は、非環式脂肪族C15 〜C17 炭化水素基で
あり、R はエチレン基であり、GはNH基である。
【0055】 化合物(4)の例は、オレイン酸とジエチレントリアミンのモル比約2:1
での反応生成物であり、前記反応生成物混合物は次の式のN,N”−ジオレオイ
ルジエチレントリアミンを含有する: R −C(O)−NH−CH CH −NH−CH CH −NH−C
(O)−R −C(O)は、ヘンケル・コーポレーション(Henkel Corporation )から
入手できるエマーソル(Emersol )(登録商標)223LL又はエマーソル(Em
ersol )(登録商標)7021のような、植物又は動物資源から誘導された市販
のオレイン酸のオレオイル基であり、R 及びR は、二価のエチレン基であ
る。
【0056】 化合物(5)の例は、次の式を有する二価脂肪酸(difatty )アミドアミン
をベースとする柔軟剤である: [R −C(O)−NH−CH CH −N(CH )(CH CH OH)−CH CH −NH−C(O)−R CH SO −C(O)はオレオイル基であり、ウィトコ・コーポレーション(Witco C
orporation )より商品名バリソフト(Varisoft (登録商標))222LTとし
て市販されている。
【0057】 化合物(6)の例は、オレイン酸とN−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミ
ンのモル比約2:1での反応生成物であり、前記反応生成物混合物は次の式の化
合物を含有する: R −C(O)−NH−CH CH −N(CH CH OH)−C(
O)−R R −C(O)は、ヘンケル・コーポレーション(Henkel Corporation )から
入手できるエマーソル(Emersol )(登録商標)223LL又はエマーソル(Em
ersol )(登録商標)7021のような、植物又は動物資源から誘導された市販
のオレイン酸のオレオイル基である。
【0058】 化合物(7)の例は、次の式を有するジ四級(ジクオータリー:diquaternar
y )化合物であって:
【化14】 はオレイン酸から誘導され、当該化合物はウィトコ社(Witco Company )
から入手できる。
【0059】 化合物(11)の例は、1−エチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−
イソヘプタデシルイミダゾリニウムエチルサルフェートであり、上式において、
はC17 の炭化水素基であり、R はエチレン基であり、R はエチル
基であり、A はエチルサルフェートアニオンである。
【0060】 陰イオンA 本明細書の陽イオン性窒素系塩において、陰イオンA 柔軟剤に 相容性の
あるいずれかの陰イオンであり、電気的中性を提供する。最も頻繁に、これらの
塩において電気的中性を提供するために用いられる陰イオンは、強い酸からのも
のであり、特に、ハロゲン化物、例えば塩化物、臭化物、又はヨウ化物からのも
のである。しかしながら、他の陰イオン、例えばメチルサルフェート(硫酸メチ
ル)、エチルサルフェート(硫酸エチル)、酢酸塩、ギ酸塩、硫酸塩、炭酸塩な
ども用いることができる。本明細書の陰イオンAとしては、塩化物、及びメチル
サルフェートが好ましい。陰イオンはまた、それほど好ましくはないが2電荷を
帯びることも可能であり、その場合はA は基の半分を表している。
【0061】 上記で開示された柔軟剤の構成のすべての組み合わせが、本発明での使用に
好適であることは理解されるであろう。
【0062】 任意の主溶媒システム 主溶媒は、存在する場合、通常は組成物の約40重量%まで、好ましくは1
重量%〜約25重量%、更に好ましくは約3重量%〜約8重量%の有効濃度で使
用される。国際特許出願第WO99/27050号に開示されている高電解質濃
度及び/又は相安定剤の利点は、透明性を提供するために低濃度の主溶媒及び/
又はより広範な主溶媒を使用することができることである。例えば、高濃度の電
解質がなければ、上記出願に開示されている主溶媒システムのClogPは典型
的には米国特許第5,747,443号に開示されている通り約0.15〜約0
.64に限定されるであろう。高ClogP(約1まで)の化合物は、米国特許
出願第60/047,058号(1997年5月19日出願)に開示されている
その他の溶媒、又は非イオン系界面活性剤、及び特に米国特許出願第60/07
6,564号(1998年3月2日出願)に前に開示されている相安定剤と組み
合わせた時に使用することができ、前記出願の両方を本明細書に引用し援用する
。電解質が存在する場合、主溶媒の濃度は更に低くすることができ、及び/又は
使用可能なClogPの範囲が拡大されて約−2.0〜約3.0、更に好ましく
は約−1.7〜約1.6、及び更に一層好ましくは約−1.0〜約1.0を包含
する。
【0063】 任意の電解質が存在する場合、実質的に組成物の約15重量%未満の主溶媒
を使用することができ、これは臭気、安全及び経済的理由から好ましい。本明細
書で後に定義されている相安定剤は、低濃度の主溶媒と組み合わせて、電解質が
存在する時に組成物に良好な透明性及び/又は安定性を提供するのに十分である
。前記電解質及び/又は前記相安定剤は、組成物を半透明又は透明にするために
使用することができ、又は組成物が半透明又は透明になる温度範囲を増すために
使用することができる。
【0064】 主溶媒は、所定の重量の溶媒に最大の利点を提供するのに有効である。主溶
媒のいくつかは室温で固体であることから、「溶媒」は、本明細書で使用する時
、主溶媒の効果を表し、所定の温度でのその物理的形態を表すのではないことが
理解される。
【0065】 存在できる主溶媒は、組成物中の溶媒の臭気の影響を最小限にし、及び最終
組成物に低い粘性率を提供するように選択される。例えば、イソプロピルアルコ
ールは可燃性であり、また強い臭気を有する。n−プロピルアルコールは更に有
効であるが、これも区別可能な臭気を有する。いくつかのブチルアルコールも臭
気を有するが、特にその臭気を最小限にするように主溶媒の一部として使用する
時には効果的な澄明度/安定性のために用いることができる。アルコールはまた
最適な低温安定性、つまり、約50°F(約10℃)まで、更に好ましくは約4
0゜F(約4.4℃)まで下げて受容できる低粘性率を有する半透明、好ましく
は透明な液状の組成物を形成することができ、及び約20゜F(約6.7℃)ま
で下げて保存した後性状が回復できるようなものが 選択される。
【0066】 その他の好適な溶媒は、溶媒のオクタノール/水分配係数(P)に基いて選
択することができる。溶媒のオクタノール/水分配係数は、そのオクタノール中
及び水中の平衡状態の濃度の比である。本発明の溶媒成分の分配係数は、都合の
良いことに、10を底とする対数logPの形で得られる。
【0067】 多くの構成成分のlogPが報告されており、例えば、デイライトケミカル
インフォーメーションシステム社(デイライトCIS、カリフォルニア州アーバ
イン)(Daylight Chemical Information Systems 、Inc. ;Daylight CIS )か
ら入手できるポモナ92(Pomona 92)データベースは、原文献からの引用に
沿って多くのlogPを含有している。しかし、logP値は、最も簡単にはデ
イライトCISから入手できる「CLOGP」プログラムにより計算される。こ
のプログラムは、Pomona92データベースにあるデータの実験的なlog
Pの値も一覧表にしている。「計算上のlogP」(ClogP)はハンス(Ha
nsch )とレオ(Leo )の断片的アプローチによって決定する(ハンス(C.Hansc
h )、サメンス(P.G.Sammens )、テイラー(J.B.Taylor )及びラムスデン(C
.A.Ramsden )編、レオ(A. Leo )著、「包括的医薬品化学」(Comprehensive
Medicinal Chemistry )第4号(1990年)の中の295頁(本願に引用し援
用する)を参照のこと)。断片的アプローチは、各構成成分の化学構造に基き、
そして原子の数と種類、原子結合性及び化学結合を考慮する。ClogP値は、
最も信頼でき、物理化学的特性の評価に広く用いられており、好ましくは本発明
で有用な主溶媒成分の選択において実験的logP値の代わりに用いられる。C
logPの計算に使用できるその他の方法には、例えば、J.Chem.Inf
.Comput.Sci.、27、21(1987年)に開示されているクリッ
ペン(Crippen )の断片化法;J.Chem.Inf.Comput.Sci.
、29、163(1989年)に開示されているビスワナドハン(Viswanadhan
)の断片化法;及びEur.J.Med.Chem.−Chim.Theor.
、19、71(1984年)に開示されているブロート(Broto )の方法が挙げ
られる。
【0068】 主溶媒は一般に、約−2.0〜約2.6、好ましくは約−1.7〜約1.6
、及び更に好ましくは約−1.0〜約1.0のClogPを有する溶媒から選択
される。
【0069】 最も好ましい溶媒は、 布地の処理に使用される希釈処理組成物の外観によっ
て識別できる。これらの希釈組成物では、 布地柔軟剤の分散は、従来の 布地柔
軟剤組成物よりも単一相 状の外観を呈する。単一相 状の外観に近づくほど、組
成物の性能が向上するように思われる。これらの組成物は、同じ 布地柔軟剤活
性剤を用いて従来の方法で調製された類似組成物と比べて、驚くほど良好な 布
地柔軟性を提供する。
【0070】 有効な溶媒は、様々な表に開示され、列挙されており、例えば、所定の数の
炭素原子を有する脂肪族及び/又は脂環式ジオール;モノオール;グリセリン誘
導体;ジオールのアルコキシレート;及びこれらすべての混合物は、前記米国特
許第5,759,990号及び第5,747,443号並びにPCT国際公開特
許WO97/03169に見出すことができ、前記特許及び出願を本願に引用し
援用する。最も関連のある開示はWO97/03169明細書の24〜82頁及
び94〜108頁(調製方法)並びに上記第5,747,443号特許の第11
〜54欄及び第66〜78欄(調製方法)に見られる。前記第5,747,44
3号及び国際特許の開示は、かかる数を有する化合物及び化合物の調製に使用で
きる方法が記載されたその他の化合物について、ケミカル・アブストラクト・サ
ービス登録番号(CAS番号)の参照番号を包含している。前記第5,747,
443号の開示に列挙されたいくつかの有効でない溶媒を、有効な溶媒及び/又
は高電解質濃度及び/又は相安定剤との混合物に使用して、本明細書に記載され
ている安定度/透明度条件に適合する濃縮 布地柔軟剤組成物を作ることができ
る。
【0071】 同じ化学式を有する多くのジオール溶媒が、多数の立体異性体及び/又は光
学異性体として存在しうる。各異性体は、通常は異なるCAS番号が割り当てら
れている。例えば、4−メチル−2,3−ヘキサンジオールの異なる異性体は、
少なくとも次のCAS番号を割り当てられている:146452−51−9;1
46452−50−8;146452−49−5;146452−48−4;1
23807−34−1;123807−33−0;123807−32−9;及
び123807−31−8。
【0072】 前記第5,747,443号及び国際特許の明細書では、各化学式に1つの
CAS番号しか記載されていない。この開示は、例証でしかなく、本発明を 実
行する のに十分である。開示は限定的ではない。したがって、他のCAS番号
を持つ他の異性体、及びその混合物も包含されることが理解される。同じ理由で
、あるCAS番号が複数の特定の同位元素 、例えば重水素、トリチウム 、炭素
13等を含有する分子を表す時、自然に分布した同位元素 も包含され、逆もま
た同様である。
【0073】 飽和ジオールとその不飽和同族体又はより分子量の大きい類似体の間には受
容性(配合可能性)において 明確な類似性がある。不飽和同族体/類似体は、
不飽和溶媒が1つの付加的メチレン(すなわち、CH )基を化学式の各二重
結合に有する点 で、元の 飽和溶媒と同じ配合可能性を有する。換言すれば、本
発明の良好な飽和溶媒のそれぞれに見かけの「付加規則」が存在し、これは透明
な濃縮 布地柔軟剤組成物の配合に好適であり、1つ又はそれ以上のCH 基が
付加される場合に好適な不飽和溶媒が存在する一方、付加された各CH 基に
ついては、2個の水素原子が分子内の隣接する炭素原子から除かれて1つの炭素
−炭素二重結合が形成され、その結果、「元の 」不飽和溶媒の化学式に関して
分子内の水素原子の数が一定に保たれる。これは、−CH −基を溶媒の化学
式に追加すると、そのClogP値を約0.53大きくする効果がある一方、隣
接する2個の水素原子を取り除いて二重結合を形成することは、そのClogP
値をほぼ同じ量、すなわち約0.48減少する効果があり、その結果−CH
−の付加がほぼ補償されるという驚くべき事実による。したがって、付加CH 基のそれぞれに1つの二重結合を挿入することによって、好ましい飽和溶媒か
ら少なくとも1つ多い炭素原子を含有する好ましい高分子量の不飽和類似体/同
族体が得られ、その結果、新しい溶媒のClogPが有効範囲内にある限り、水
素原子の総数が元の 飽和溶媒と同じに保たれる。いくつかの実例を次に示す: 本発明の有効な主溶媒が、濃縮された透明な液状 布地柔軟剤組成物内に有効
量で存在する限り、主溶媒混合物の一部を、それ自体では本発明の主溶媒として
有効でない二次溶媒、又は二次溶媒の混合物で置換することが可能である。本発
明の主溶媒の有効量は、少なくとも15%の柔軟剤活性物質も存在する時、少な
くとも組成物の約1%より大きく、好ましくは約3%より大きく、更に好ましく
は約15%より大きい。
【0074】 50°Fでの透明性改善のために好ましい主溶媒は、1,2−ヘキサンジオ
ール、1,2−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、1,2−ブタンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジオール、ピナコール、1,5−ヘキサンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、及び/又は2,4−ジメチル−2,4−ペンタ
ンジオールである。
【0075】 任意の電解質 本発明の組成物は、低濃度又は比較的高濃度、例えば、組成物の0重量%か
ら、通常は約0.5重量%から約10重量%まで、好ましくは約0.75重量%
〜約3重量%、及び更に好ましくは約1重量%〜約2重量%の電解質を含有する
ことができる。透明/半透明の処方中の電解質濃度を増やすことは、(a)透明
性を提供するために必要とされる約0.15〜約0.64又は1のClogPを
有する主溶媒の量を低下させる(かかる主溶媒の必要性を完全になくすことさえ
あり得る);(b)希釈液の粘度/弾性の特性を変更し、より低い粘度及び/又
は弾性を提供する:及び(c)透明/半透明性を提供すると考えられる、受け入
れられる主溶媒のClogPの範囲を変更する、のような利益を提供する。
【0076】 本願に引用し援用する米国特許第5,759,990号は、透明処方の主溶
媒は、約0.15〜約0.64のClogPを有するべきであると開示している
。電解質濃度が高いことで、約−2.0〜約2.6、好ましくは約−1.7〜約
1.6、及び更に好ましくは約−1.0〜約1.0のClogPを有する主溶媒
の使用が可能になる。主溶媒は、高電解質濃度でより有効であり、その結果かか
る主溶剤の使用をより少なくすることもできる。
【0077】 電解質は、電解質が含有されない又は低濃度の製品と比べて、微小構造を大
幅に変更し、及び/又は製品がそれを通じて希釈する相を変更する。低温透過型
電子顕微鏡及び凍結破壊透過型電子顕微鏡法で、希釈するとゲル化するか又は受
け入れられない粘度上昇を示す高濃度で小胞が高度充填されて分散した製品が形
成されうることが示されている。かかる小胞性分散は、レオロジー測定を用いて
高い弾性を有することが明らかにされている。これらの溶液は高い弾性を有する
ことから、水との有効な混合が得られる機械的応力に耐え、その結果良好な希釈
液が得られると考えられる。
【0078】 したがって、非常に好ましい希釈液と分散挙動を備える 布地柔軟剤組成物は
、 布地柔軟剤組成物の水希釈系列の粘弾性挙動を評価することによって、又は
別の方法として、当該希釈系列の最大粘性ピークの粘弾性を評価することによっ
て識別することができると考えられる。 布地柔軟組成物の粘弾性挙動は、 布地
柔軟組成物の流れ及び分散の傾向に関する情報を、消費者が使用する時に望まし
い形式で提供する。粘度は、エネルギーが加えられた時の流体の流れる(すなわ
ち、熱を放散する)能力を測定し、損失弾性率G’’で表される。弾性は、一般
に貯蔵弾性率G’で表され、 布地柔軟剤組成物がエネルギーが加えられた時に
容易に変形する傾向を測定する。G’及びG’’は、一般には加えられたひずみ
又は応力の関数として測定される。本発明の目的では、G’及びG’’は、一般
の消費者の慣習(例えば、洗濯機又は手洗い過程、手洗い又は洗濯機による予備
希釈工程、洗濯機のディスペンサーの使用及び洗濯機から独立したディスペンサ
ーの使用)で加えられると考えられるエネルギーを包含するエネルギー入力範囲
にわたって測定される。G’及びG’’の測定で、好ましい及び非常に好ましい
希釈及び分散挙動を有する 布地柔軟剤組成物が、あまり好ましくない挙動を有
する 布地柔軟剤組成物から十分に区別される。レオロジー的パラメータの更な
る詳細並びに計器の選択及びレオロジー測定実施に関する手引きは、カーク・オ
スマー化学技術百科事典(Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology
)第3版、1982年、ジョン・ワイリー&サンズ出版(John Wiley & Sons Pu
bl )のレオロジー測定に関する論説;液体洗剤のレオロジー(Rheology of Liq
uid Detergents )、ラウンズ(R.S. Rounds )著、表面活性剤シリーズ(Surfa
ctant Series )第67巻: 液体洗剤(Liquid Detergents )、レイ(K.-Y. L
ai )編、マーセルデッカー社(Marcel Dekker, Inc )、1997年;及びレオ
ロジー入門(Introduction to Rheology )、エルセビア(Elsevier )、198
9年、バーンズ(H. A. Barnes )、ハットン(J. F. Hutton )及びウォルター
(K. Walters )から入手できる。
【0079】 いくつかの透明な処方が希釈された時に現れる問題がある。主溶媒は、一般
に、透明な濃縮処方を、すすぎ液内で濃縮度の低い分散液へと容易に希釈するこ
とを促進する。しかしながら、いくつかの処方、特に主溶媒の濃度が低い処方、
又は主溶媒ではない溶媒をベースとした処方が希釈された時、当該処方は受け入
れられない粘度/弾性特性を有する。好ましい処方を表すレオロジー的パラメー
タは次の通りである:好ましくは G’≦約20Pa及びG’’≦約6Pa秒;
更に好ましくは G’≦約3Pa及びG’’≦約2Pa秒;一層更に好ましくは
G’≦1Pa及びG’’≦約1Pa。好ましい、更に好ましい、及び一層更に好
ましい処方は、前記G’及びG’’値を、加えられるひずみの範囲にわたって、
約0.1〜約1に維持しなければならない。
【0080】 再び、顕微鏡で、高電解質濃度は、はるかに低い粘弾性を有する異なる微小
構造及び/又は相を通じて希釈する、はるかに低い溶媒/柔軟剤濃度での処方作
製を可能にすることが明らかになっている。弾性がはるかに低い微小構造は、洗
濯機、自動洗濯機のディスペンサー、又はダウニ−(Downy )(登録商標)の「
ボール」(Ball )のような、機械攪拌機に取り付けられていない自動小出しデ
バイス内での水の攪拌によって引き起こされるわずかな応力に容易に降伏すると
考えられる。この結果、 布地柔軟剤組成物の水との良好な混合、及びその結果
としての良好な分散が得られ、その結果 布地の着色可能性が低下し、洗濯機又
は洗濯機から独立した小出しデバイス内に残される 布地柔軟剤組成物の残留物
が減少し、ディスペンサー内の 布地柔軟剤残留物の蓄積が減少し、より多くの
布地柔軟剤がすすぎに使用できることで衣服への付着が増大し、すべての衣服の
表面により均一な付着が得られる。
【0081】 本明細書での電解質には、不透明な分散型の液体 布地柔軟剤組成物中に見出
される通常の電解質及び通常はかかる組成物に使用されないその他の電解質が包
含される。かつては、主溶媒は 布地柔軟剤ドメインと水ドメインの両方の柔軟
性を増大し、その結果高度に流動性のある光学的に透明な、共連続 布地柔軟剤
活性物質相を含有する組成物の形成を促進すると考えられていた。意外にも、現
在、電解質は、水分子との錯化を通じて水素結合相互作用を壊す ことによって
水ドメインの柔軟性を増大する機能を提供するであろうという ことが見出され
ている。これが、高電解質の使用がより少量の主溶媒の使用を可能にし、有効な
主溶媒の範囲を増大する機構である と考えられる。
【0082】 電解質は、水と錯化し、水の水素結合構造を壊す ことによって機能すると考
えられるが、 布地柔軟剤活性物質と相安定剤の先端基は水と錯化して、 布地柔
軟剤活性物質の別々の共連続相の合体を防止するであろう立体的反発力を増大す
ることができ、その結果、 布地柔軟剤活性物質が透明組成物である時に存在す
る典型的な共連続相の安定性を改善するとも考えられる。「界面活性剤と界面現
象」(Surfactants and Interfacial Phenomena )、第2版、ローゼン(M. J.
Rosen )、194〜5頁の記載で「軟らかい」又は「分極可能な」陰イオンと呼
ばれている陰イオンを有する電解質は、「硬い」又は「分極可能性が低い」陰イ
オンより好ましく、それは、分極可能な陰イオンは 布地柔軟剤及び相安定剤の
先端基を脱水せずに水構造を壊す ことに有効だと考えられるからである。軟ら
かい、分極可能な陰イオンが好ましい別の理由は、これらは硬いイオンよりも弱
く 布地柔軟剤陽イオンと錯化し、そのため軟らかい陰イオンが存在すると、 布
地柔軟剤先頭基により強い陽イオン電荷が保持されると考えられるからである。 布地柔軟剤上により強い陽イオン電荷があることは、より強い静電反発力を保
持して合体を防止することによって共連続相を安定化する作用もあるはずである
。軟らかい陰イオンから硬い陰イオンまでの典型的な系列は:ヨウ化物;臭化物
;イソシアネート;オルトリン酸塩;塩化物;サルフェート;水酸化物;フッ化
物である。より硬い陰イオンは従来のエトキシ化された非イオン系洗剤界面活性
剤の曇点をより大きく下げ、より硬い陰イオンが相安定剤として使用されるエト
キシ化された界面活性剤の先端基を脱水する傾向があることを示している。
【0083】 例えば、ネオドール(Neodol )(登録商標)91−8の1%溶液の曇点を約
65℃未満に下げる塩は、これらの塩を用いて作られた 布地柔軟剤組成物が室
温で曇る傾向を持つことから、本明細書に記載されている 布地柔軟剤組成物に
おいてあまり好ましくない。かかる溶液の典型的なおおよその曇点は:硫酸ナト
リウム−約54.1℃;硫酸カリウム−64.4℃;硫酸アンモニウム−約64
.4℃;硫酸カルシウム(変化なし−不溶性);硫酸マグネシウム−約58.7
℃;塩化ナトリウム−約63〜66.9℃;塩化カリウム−約73.4℃;塩化
アンモニウム−約73.8℃;塩化カルシウム−約73.8℃;及び塩化マグネ
シウム−約69.8℃である。酢酸カリウムは約69.8℃の曇点を与えること
から、酢酸陰イオンは塩化物と硫酸陰イオンの間のどこかに位置する。
【0084】 希釈液の粘度を減少させるのに好適な無機塩には、MgI 、MgBr
、MgCl 、Mg(NO 、Mg (PO 、Mg 、MgSO 、ケイ酸マグネシウム、NaI、NaBr、NaCl、NaF
、Na (PO )、NaSO 、Na SO 、Na SO 、Na
NO 、NaIO 、Na (PO )、Na 、ケイ酸ナト
リウム、メタケイ酸ナトリウム、テトラクロロアルミン酸ナトリウム(sodium t
etrachloroaluminate )、トリポリリン酸ナトリウム(STPP)、Na
、ジルコン酸ナトリウム、CaF 、CaCl 、CaBr
CaI 、CaSO 、Ca(NO 、Ca、KI、KBr、KCl、
KF、KNO 、KIO 、K SO 、K SO 、K (PO
、K (P )、ピロ硫酸カリウム、ピロ亜硫酸カリウム、L iI、L
iBr、L iCl、L iF、L iNO 、AlF 、AlCl 、AlBr
、AlI Al (SO 、Al(PO )、Al(NO
、ケイ酸アルミニウムが挙げられ;これらの塩の水和物が包含され、及びこれら
の塩の組み合わせ、又は混合陽イオンの塩、例えばカリミョウバンAlK(SO 、及び混合陰イオンの塩、例えばテトラクロロアルミン酸カリウム(po
tassium tetrachloroaluminate )、及びテトラフルオロアルミン酸ナトリウム
(sodium tetrafluoroaluminate )が包含される。周期表のIIIa、IVa、
Va、VIa、VIIa、VIII、Ib、及びIIb族で、原子数が13を超
える陽イオンが組み込まれた塩はまた、希釈液の粘度を減少するのに有用である
が、酸化状態が変化しやすいため、処方の臭い又は色に悪影響を与えうること、
又は重量効率性が低いことから、それほど好ましくない。Ia、又はIIaの群
で、原子数が20を超える陽イオンの塩、並びにラクチニド 系列、又はアクチ
ニド系列よりの陽イオンが、希釈液の粘度を減少するのに有用であるが、より低
い重量効率性、又は毒性のため、それほど好ましくない。上記の塩の混合物もま
た有用である。
【0085】 本発明に有用な有機塩には、カルボン酸のマグネシウム、ナトリウム、リチ
ウム、カリウム、亜鉛、及びアルミニウム塩が挙げられ、このカルボン酸塩には
ギ酸塩、酢酸塩、プロプリオン酸塩、ペラルゴン酸塩、クエン酸塩、グルコン酸
塩、乳酸塩、芳香族酸、例えば安息香酸塩、石炭酸塩、及び置換型安息香酸塩又
は石炭酸塩、例えば石炭酸塩、サリチル酸塩、ポリ芳香族酸テレフタル酸塩、及
びポリ酸、例えば、オキシレート(oxylate )、アジピン酸塩、コハク酸塩、ベ
ンゼンジカルボキシレート、ベンゼントリカルボキシレートが挙げられる。他の
有用な有機塩には炭酸塩、及び/又は炭酸水素塩(HCO −1 )が挙げられ
、pHが好適である場合は、アルキル及び芳香族硫酸塩及びスルホン酸塩、例え
ばメチル硫酸ナトリウム、ベンゼンスルホン酸塩及び誘導体、例えばキシレンス
ルホン酸塩、及びpHが好適である場合はアミノ酸が挙げられる。電解質は、上
記の混合塩、混合陽イオンにより中和された塩、例えば酒石酸カリウム/ナトリ
ウム、部分的に中和された塩、例えば酒石酸水素ナトリウム、又はフタル酸水素
ナトリウム、及び混合陰イオンと1つの陽イオンを含む塩を含むことができる。
【0086】 一般に無機電解質は、より良好な重量効率、及びより低価格であるため、有
機電解質より好ましい。無機塩及び有機塩の混合物も用いることができる。組成
物における電解質の典型的な濃度は約10%未満である。好ましくは 布地柔軟
剤組成物の重量において約0.5%〜約5%、より好ましくは約0.75%〜約
2.5%、及び最も好ましくは約1%〜約2%である。
【0087】 任意の相安定剤 相安定剤は、透明又は半透明の電解質濃度が高い 布地柔軟剤組成物(製品)
を処方するために、非常に望ましく、また不可欠となり得る。透明及び半透明の
製品は二 層構造の界面活性剤を含み、これらの二 層の間に水性ドメインを有す
ると考えられる。疎水性香料のような油性物質は、界面活性剤の末端間の二 層
内に組み込むことが出来る。実際は、これら油性物質は、存在量が過剰でなけれ
ば、二 層を安定する働きができる。上記の電解質のような水溶性化合物は、二
層間の水性ドメインに留まる傾向がある。
【0088】 電解質がない又は低濃度の陽イオン性柔軟剤製品では、界面活性剤構造は通
常は二 層間の静電反発力によって安定化されると考えられる。静電反発力は、
界面活性剤の二 層が合体するのを防止して、別々の相に分ける。高濃度の電解
質が処方に添加された時、二 層間の静電反発力は減少され、これが界面活性剤
の二 層の合体を促進し得ると考えられる。この合体が起こった場合、例えば二
層間の立体的反発力によって、更なる安定性を提供するために1又はそれ以上の
相安定剤が処方に加えられる。
【0089】 柔軟組成物中の相安定剤の通常濃度は、有効量から組成物の約15質量%ま
で、好ましくは約0.1重量%〜約7質量%、更に好ましくは約1質量%〜約5
質量%である。
【0090】 本明細書に記載されている相安定剤化合物は、界面で立体的反発力を提供す
る能力がある点で、本明細書に前述された主溶媒と異なる。これらの相安定剤は
、本明細書に記載されている主溶媒ではない。
【0091】 本発明の組成物に有用な相安定剤は、一般に疎水性部分と親水性部分を具備
する選択された界面活性物質である。好ましい親水性部分は、ポリアルコキシル
化された基、好ましくはポリエトキシ化された基である。
【0092】 好ましい相安定剤は、飽和及び/又は不飽和の一級、二級、及び/又は分枝
状アミン、アミド、アミンオキシド脂肪族アルコール、脂肪酸、アルキルフェノ
ール、及び/又はアルキルアリールカルボン酸化合物から誘導された非イオン系
界面活性剤であって、それぞれ好ましくは約6〜約22個、更に好ましくは約8
〜約18個の炭素原子を疎水性鎖、より好ましくはアルキル又はアルキレン鎖に
含有し、前記化合物の少なくとも1つの活性水素が、≦50、好ましくは≦30
、更に好ましくは約5〜約15、一層更に好ましくは約8〜約12のエチレンオ
キシド部分でエトキシ化されて、約8〜約20、好ましくは約10〜約18、更
に好ましくは約11〜約15のHLBを提供する。
【0093】 好適な相安定剤には、次から選択される嵩高い先端基を有する非イオン系界
面活性剤も包含される。
【0094】 a.次の式を有する界面活性剤 R −C(O)−Y’−[CR(R )] −CH O(R O)
H R は、飽和又は不飽和の一級、二級又は分枝鎖アルキル又はアルキル−アリ
ール炭化水素から成る群から選択され;前記炭化水素鎖が約6〜約22の長さを
有し;Y’は−O−;−N(A)−及びこれらの混合物の基から選択され;Aは
、H、R ;−(R −O) −H;−(CH CH ;フェニル、
又は置換アリール基から選択され、ここで0≦x≦約3であり、zは約5〜約3
0であり; R の各々は−(CH −及び/又は−[CH(CH
CH ]−又はこれらの基の組み合わせから選択され; R の各々は−OH
;及び−O(R O) −Hから選択され;mは約2〜約4である。
【0095】 b.次の式を有する界面活性剤
【化15】 Y”=N又はOであり;各R は、 −H、−OH、−(CH )xCH 、−O(OR −H、−OR
、−OC(O)R 、及び−CH(CH −(ORz” −H)−C
−(ORz’ −C(O)R から独立して選択され、x及びR
は上記の定義により、及び5≦z、z’、及びz”≦20、より好ましくは5≦
z+z’+z”≦20、及び最も好ましくは複素環がY’’=O、1つのR
が−H、2つのR が−O−(R O)z−H、及び少なくとも1つのR
の構造が−CH(CH −(ORz” −H)−CH −(OR
−C(O)R であって、8≦z+z’+z”≦20及びR が8〜20
個の炭素原子を有し、アリール基を有しない炭化水素である五員環である。
【0096】 c.次の式のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤: R −C(O)−N(R )−Z R の各々はH、C 〜C ヒドロカルビル、C 〜C アルコキシアル
キル、又はヒドロキシアルキル;及びR はC5 〜C31 ヒドロカルビル部
分;及び Zの各々は、少なくとも3つのヒドロキシルが鎖に直接結合した直鎖
ヒドロカルビルを有するポリヒドロキシヒドロカルビル部分又はそのエトキシ化
誘導体;及び R’ の各々はH、環状単糖類若しくは多糖類、又はこれらのア
ルコキシル化誘導体;並びに d.それらの混合物。
【0097】 好適な相安定剤には、1つの界面活性剤イオンが反対の電荷の界面活性剤イ
オン又は希釈液粘度の低下に好適な電解質イオンで中和されることによって生成
する界面活性剤錯体及びポリエチレンオキシド部分とプロピレンオキシド部分を
具備するブロックコポリマー界面活性剤も包含される。
【0098】 代表的な相安定剤の例には、次が挙げられる: (1)アルキル又はアルキル−アリールアルコキシル化非イオン系界面活性
剤 好適なアルキルアルコキシル化非イオン系界面活性剤は、一般に飽和又は不
飽和の一級、二級及び分枝状脂肪族アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、
又はアルキルアリール(例えば、安息香酸)カルボン酸から誘導され、ここで活
性水素は≦約30のアルキレンオキシド部分、好ましくはエチレンオキシド部分
(例えば、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド)でアルコキシル化
されている。本明細書で使用されるこれらの非イオン系界面活性剤は、好ましく
はアルキル又はアルケニル鎖に約6〜約22個の炭素原子を有し、直鎖又は分枝
鎖構造のいずれかで、好ましくは約8〜約18個の炭素原子を含有する直鎖構造
であり、アルキレンオキシドが好ましくは一級位に、平均量がアルキル鎖当たり
≦約30モルのアルキレンオキシド、より好ましくは約5〜約15モルのアルキ
レンオキシド、及び最も好ましくは約8〜約12モルのアルキレンオキシドで存
在する。この分類の好ましい物質は、約70°Fの流動点も有し、及び/又はこ
れらが 透明な処方で凝固しない。直鎖を有するアルキルアルコキシル化界面活
性剤の例には、シェル のネオドール(Neodol )(登録商標)91−8、25−
9、1−9、25−12、1−9、及び45−13、BASFのプルラファック
(Plurafac )(登録商標)B−26及びC−17、及びICIサーファクタン
ツ(ICI Surfactants )のブリジ(Brij )(登録商標)76及び35が挙げら
れる。分枝状アルキルアルコキシル化界面活性剤の例には、ユニオンカーバイド
(Union Carbide )のタージトール(Tergitol )(登録商標)15−S−12
、15−S−15、及び15−S−20並びにGAFのエマルフォゲン(Emulph
ogene )(登録商標)BC−720及びBC−840が挙げられる。アルキル−
アリールアルコキシル化界面活性剤の例には、ローヌ・プーラン(Rhone Poulen
c )のイゲパル(Igepal )(登録商標)CO−620及びCO−710、ユニ
オンカーバイド(Union Carbide )のトリトン(Triton )(登録商標)N−
111及びN−150、ダウ(Dow )のダウファクス(Dowfax )(登録商標)
9N5、並びにBASFのルテソール(Lutensol )(登録商標)AP9及びA
P14が挙げられる。
【0099】 (2)アルキル若しくはアルキル−アリールアミン又はアミンオキシド非イ
オン系アルコキシル化界面活性剤 アミン官能基を有する好適なアルキルアルコキシル化非イオン系界面活性剤
は、一般に、飽和又は不飽和の一級、二級、及び分枝状脂肪族アルコール、脂肪
酸、脂肪族メチルエステル、アルキルフェノール、アルキルベンゾエート、及び
アルキル安息香酸であってアミン、アミンオキシドに変換され、任意に第二のア
ルキル又はアルキル−アリール炭化水素で置換され、その際アミン官能基に結合
する1又は2つのアルキレンオキシド鎖がアミン1モル当たりそれぞれ≦約50
モルのアルキレンオキシド部分(例えば、エチレンオキシド及び/又はプロピレ
ンオキシド)を有する物質から誘導される。本明細書で使用されるアミン、アミ
ド又はアミンオキシド界面活性剤は、約6〜約22個の炭素原子を有し、直鎖又
は分枝鎖構造のいずれかで、好ましくは約8〜約18個の炭素原子を有し、1又
は2つのアルキレンオキシド鎖がアミン部分に結合した直鎖構造の炭化水素が1
つ存在し、その際アミン部分当たりのアルキレンオキシドの平均量が≦約50モ
ル、更に好ましくは約5〜約15モルのアルキレンオキシド、及び最も好ましく
はアミン部分上の1つのアルキレンオキシド鎖がアミン部分当たり約8〜約12
モルのアルキレンオキシドを含有する。この分類の好ましい物質は、約70°F
の流動点も有し、及び/又はこれらが 透明な処方で凝固しない。エトキシ化ア
ミン界面活性剤の例には、ローヌ・プーラン(Rhone Poulenc )のベロール(Be
rol )(登録商標)397及び303並びにアクゾ(Akzo )のエトミーンズ(E
thomeens )(登録商標)C/20、C25、T/25、S/20、S/25及
びエトドゥミーンズ(Ethodumeens )(登録商標)T/20及びT25が挙げら
れる。
【0100】 好ましくは、アルキル又はアルキル−アリールアルコキシル化界面活性剤並び
にアルキル又はアルキル−アリールアミン、アミド、及びアミンオキシドアルコ
キシル化化合物は、次の一般式を有する: R1m −Y−[(R −O) −H] の各々は、飽和又は不飽和の一級、二級又は分枝鎖アルキル又はアルキル
−アリール炭化水素から成る群から選択され、前記炭化水素鎖は好ましくは長さ
が約6〜約22、更に好ましくは約8〜18個の炭素原子、及び一層更に好まし
くは約8〜約15の炭素原子を有し、好ましくは直鎖でアリール部分がなく;こ
こで R の各々は、−(CH −及び/又は−[CH(CH )CH
]−基又はこれらの基の組み合わせから選択され、 約1<n≦約3であり;
Yは、−O−;−N(A) −;−C(O)O−;−(O←)N(A) −;
−B−R −O−;−B−R −N(A) −;−B−R −C(O)O−
;−B−R −N(→O)(A)−基、及びこれらの混合物から選択され; A
は、H;R ;−(R −O) −H;−(CH CH ;フェニル
、又は置換アリール基から選択され、ここで0≦x≦約3であり、Bは、−O−
;−N(A)−;−C(O)O−;及びこれらの基の混合物から選択され、ここ
でAは上記の定義により; R の各々は、R ;フェニル;又は置換アリー
ル基から選択される。各アルコキシ鎖の末端水素は、短鎖C1−4 アルキル又
はアシル基で置換して、当該アルコキシ鎖を「キャップ」することができる。z
は約5〜約30である。pは、エトキシレート鎖の数であって典型的には1又は
2、好ましくは1であり、mは疎水基の数であって典型的には1又は2、好まし
くは1であり、qは構造を完成する数であり、通常は1である。
【0101】 好ましい構造は、m=1、p=1又は2、及び5≦z≦30である構造で、
qは1又は0であることができるが、p=2の時、qは0でなければならない;
更に好ましくは、m=1、p=1又は2、及び7≦z≦20の構造であり;一層
更に好ましくは、m=1、p=1又は2、及び9≦z≦12の構造である。好ま
しいyは0である。
【0102】 (3)嵩高い先端基を有するアルコキシル化及び非アルコキシル化非イオン
系界面活性剤 嵩高い先端部を有する好適なアルコキシル化及び非アルコキシル化相安定剤
は、一般に、炭水化物基又は複素環先端基とともに誘導された、飽和又は不飽和
の、一級、二級、及び分枝状脂肪族アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、
及びアルキル安息香酸から誘導される。この構造は、続いて任意に、より多くの
アルキル又はアルキル−アリールアルコキシル化又は非アルコキシル化炭化水素
で置換され得る。複素環式又は炭水化物は、それぞれが複素環又は炭水化物1モ
ル当たり≦約50モル、好ましくは≦約30モルを有する1又はそれ以上のアル
キレンオキシド鎖(例えば、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド)
でアルコキシル化される。本明細書で使用される炭水化物又は複素環式界面活性
剤上の炭化水素基は、約6〜約22個の炭素原子を有し、直鎖又は分枝鎖構造の
いずれかで、好ましくは1又は2つのアルキレンオキシド鎖炭水化物又は複素環
部分を有する約8〜約18個の炭素原子を有し、その際 アルキレンオキシド鎖
の各々は平均量が≦約50モル、好ましくは≦約30モルの炭水化物又は複素環
部分で存在し、更に好ましくはアルキレンオキシド鎖当たり約5〜約15モルの
アルキレンオキシド、最も好ましくは、炭化水素鎖及び複素環又は炭水化物部分
の両方のアルキレンオキシドを包含する界面活性剤分子当たり合計約8〜約12
モルのアルキレンオキシドを含有する。この分類の相安定剤の例は、ICIサー
ファクタンツ(ICI Surfactants )から入手できるツイーン(Tween )(登録商
標)40、60及び80である。
【0103】 好ましくは、嵩高い先端基を有するアルコキシル化及び非アルコキシル化非
イオン系界面活性剤は、次の一般式を有する: R −C(O)−Y’−[CR(R )] −CH O(R O)
H R は、飽和又は不飽和の一級、二級又は分枝鎖アルキル又はアルキル−アリ
ール炭化水素から成る群から選択され;前記炭化水素鎖が約6〜約22の長さを
有し;Y’は−O−;−N(A)−及びこれらの混合物の基から選択され;Aは
、H、R ;−(R −O) −H;−(CH CH ;フェニル、
又は置換アリール基から選択され、ここで0≦x≦約3であり、zは約5〜約3
0であり; R の各々は−(CH −及び/又は−[CH(CH
CH ]−又はこれらの基の組み合わせから選択され; R の各々は−OH
;及び−O(R O) −Hから選択され;mは約2〜約4である。
【0104】 この分類の界面活性剤の別の有用な一般式は
【化16】 であり Y”=N又はOであり、 R の各々は次から独立して選択される: −H、−OH、−(CH )xCH 、−(OR −H、−OR
、−OC(O)R 、及び−CH (CH −(ORz” −H)−C
−(ORz’ −C(O)R 。xR 、及びR が上記の第D項
での定義による時、z、z’及びz”はすべて約5≦〜≦約20であり、より好
ましくはz+z’+z”の合計は約5≦〜≦約20である。この構造の特に好ま
しい形態においては、複素環は五員環でY”=0、1つのR は−H、2つの
は−O−(R O) −H、及び少なくとも1つのR は次の構造−C
H(CH −(ORz” −H)−CH −(ORz’ −OC(O
)R を有し、z+z’+z”の合計は約8≦〜≦約20でR は約8〜20
個の炭素原子を有し、アリール基を有さない炭化水素である。
【0105】 使用できる他の界面活性剤の群は、次の式のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界
面活性剤である: R −C(O)−(O)−N(R )−W R はH、C 〜C のヒドロカルビル、C 〜C アルコキシアルキル
又はヒドロキシアルキル、例えば2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピ
ル等であり、好ましくはC 〜C のアルキル、さらに好ましくはC 又は
のアルキルであり、最も好ましくはC のアルキル(すなわち、メチル)
又はメトキシアルキルであり;R は、C 〜C31 のヒドロカルビル部分
であり、好ましくは直鎖のC 〜C19 のアルキル又はアルケニルであり、さ
らに好ましくは直鎖のC 〜C17 のアルキル又はアルケニルであり、最も好
ましくは直鎖のC11 〜C17 のアルキル又はアルケニル又はそれらの混合物
であり;Wは、鎖に直接接合する少なくとも3つのヒドロキシルを伴う直鎖ヒド
ロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル部分、又はそのアルコキシ
ル化誘導体(好ましくはエトキシ化又はプロポキシル化)である。Wは好ましく
は還元アミノ化反応における還元糖から誘導されるであろう;より好ましくはW
はグリシチル部分である。Wは、好ましくは−CH −(CHOH) −CH OH、−CH(CH OH)−(CHOH)n− −CH OH、−CH −(CHOH) (CHOR’)(CHOH)−CH OH、及びこれらの
アルコキシル化誘導体からなる群より選択され、その際nは3〜5の整数であり
、及びR’はH又は環状単糖類若しくは多糖類である。最も好ましいものは、n
が4であるグリシチルであり、特に好ましくは−CH −(CHOH) −C
Oである。上記のW部分の混合物が望ましい。
【0106】 R は、例えば、N−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプロピ
ル、N−ブチル、N−イソブチル、N−2−ヒドロキシエチル、N−1−メトキ
シプロピル、又はN−2−ヒドロキシプロピルであることができる。
【0107】 R −CO−N<は、例えば、ココアミド、ステアラミド、オレアミド、ラ
ウロアミド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、タローアミドなどで
あることができる。
【0108】 Wは1−デオキシグルシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマ
ルチチル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシ
マンニチル、1−デオキシマルトトリオチチル、などでありうる。
【0109】 (4)アルコキシル化陽イオン性四級アンモニウム界面活性剤 本発明に好適なアルコキシル化陽イオン性四級アンモニウム界面活性剤は、
一般に、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族メチルエステル、アルキル置換フェ
ノール、アルキル置換安息香酸、及び/又はアルキル置換安息香酸エステルから
誘導され、及び/又は任意に別の長鎖アルキル又はアルキル−アリール基と更に
反応できるアミンに変換される脂肪酸であり、このアミン化合物はその後アミン
1モル当たりそれぞれ≦約50モルのアルキレンオキシド部分(例えば、エチレ
ンオキシド及び/又はプロピレンオキシド)を有する1又は2つのアルキレンオ
キシド鎖でアルコキシル化される。この分類の典型は、脂肪族の飽和又は不飽和
の、一級、二級、又は分枝状アミンの四級化によって得られる生成物であって、
当該アミンが、それぞれ≦約50未満のアルキレンオキシド部分を有するアミン
原子上の1又は2つのアルキレンオキシド鎖でアルコキシル化された約6〜約2
2個の炭素原子を有する炭化水素鎖を1又は2つ有する。本発明で使用されるア
ミン炭化水素は約6〜約22の炭素原子を有し、直鎖又は分枝鎖構造のいずれか
で、好ましくは約8〜約18の炭素原子を有する直鎖構造のアルキル炭化水素基
が1つ存在する。好適な四級アンモニウム界面活性剤は、アミン部分に結合した
1又は2つのアルキレンオキシド鎖を有し、その平均量はアルキル鎖当たり≦約
50モルのアルキレンオキシド、より好ましくは約3〜約20モルのアルキレン
オキシド、及び最も好ましくは疎水基(例えばアルキル基)当たり約5〜約12
モルのアルキレンオキシドである。この分類の好ましい物質は、約70°F未満
の流動点も有し、及び/又はこれらが 透明な処方で凝固しない。この種類の好
適な相安定剤の例には、アクゾ(Akzo )社のエトクアッド(Ethoquad )(登録
商標)18/25、C/25、及びO/25及びウィトコ(Witco )社のバリク
アット(Variquat )(登録商標)−66(合計約16個のエトキシ単位を有す
る軟質タローアルキルビス(ポリオキシエチル)アンモニウムエチルサルフェー
ト)が挙げられる。
【0110】 好ましくは、アンモニウムアルコキシル化陽イオン性界面活性剤の化合物は
次の一般式を有する: {R1m −Y−[(R −O) −H] 及びR は前に第D項で定義された通りであり; Yは次の基から選択され:=N −(A) ;−(CH −N
(A) ;−B−(CH −N −(A) ;−(フェニル)−N
−(A) ;−(B−フェニル)−N −(A) ;ここでnは約1〜約4
である。
【0111】 Aの各々は次の基から独立して選択され:H;R ;−(R O)
H;−(CH CH ;フェニル、及び置換アリール;ここで0≦x ≦
約3;Bは次の基から選択され:−O−;−NA−;−NA ;−C(O)O
−;及び−C(O)N(A)−;ここでR は本明細書で前述の通り定義され
る;q=1又は2;及び X は 布地柔軟剤活性物質及び添加成分と 相容性のある陰イオンである。
【0112】 好ましい構造は、m=1、p=1又は2、及び約5≦z≦約50である構造
で、更に好ましくは、m=1、p=1又は2、及び約7≦z≦約20の構造であ
り;最も好ましくは、m=1、p=1又は2、及び約9≦z≦約12の構造であ
る。
【0113】 (5)界面活性剤錯体 界面活性剤錯体は、反対の電荷の界面活性剤イオンで中和された界面活性剤
イオン又は希釈液粘度の低下に好適な電解質、アンモニウム塩、又はポリカチオ
ン性アンモニウム塩で中和された界面活性剤とみなされる。本発明の目的では、
界面活性剤錯体が反対電荷の界面活性剤によって形成された場合、錯体の溶解度
を向上するため、界面活性剤が明らかに異なる鎖長を有すること、例えば、長鎖
界面活性剤は短鎖界面活性剤と錯化することが好ましく、更に好ましいのは、長
鎖界面活性剤がアミン又はアンモニウム含有界面活性剤であることである。長鎖
界面活性剤は、約6〜約22個の炭素原子を有するアルキル鎖を含有すると定義
される。これらのアルキル鎖は、任意でフェニル若しくは置換フェニル基又はア
ルキレンオキシド部分を鎖と先端基との間に含有することができる。短鎖界面活
性剤は、炭素が6個未満のアルキル鎖を含有すると定義され、任意でこれらのア
ルキル鎖はフェニル若しくは置換フェニル基又はアルキレンオキシド部分をアル
キル鎖と先端基との間に含有することができる。好適な界面活性剤錯体の例には
、アーミーン(Armeen )(登録商標)APA−10とキシレンスルホン酸カル
シウム、アーミーン(Armeen )APA−10と塩化マグネシウム、ラウリルカ
ルボキシレートとトリエタノールアミン、直鎖アルキルベンゼンスルホネートと
−ジメチルアミン、又はアルキルエトキシ化サルフェ−トとテトラキスN
,N,N’N’(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミンが挙げられる。
【0114】 好ましくは、錯体を作るための長鎖界面活性剤は次の一般式を有する: R −Y は本明細の上記第D項の通りであり、Y は次の構造から選択できる:−
N(A) ;−C(O)N(A) ;−(O> ←)N(A) ;−B−R
−N(A) ;−B−R −C(O)N(A) ;−B−R −N(→O)
(A) ;−CO ;−SO −2 ;−OSO −2 ;−O(R O)
CO ;−O(R O) SO −2 ;及び−O(R O) OS
−2 ;ここでB及びR は本明細書の上記第D項の通りであり、また0<
x≦4である。
【0115】 好ましくは、錯体を作るための短鎖界面活性剤は次の一般式を有する: R −Y 、R 、B及びY は本明細書に前述された通りであり、R は−(C
CH ;−(CH −フェニル又は−(CH −置換
フェニルから選択することができ、ここで0≦y≦6である。
【0116】 (6)エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの共重合によって得られる
ブロックコポリマー 好適なポリマーには、テレフタレート及びポリエチレンオキシドのブロック
を有するコポリマーが包含される。更に具体的には、これらのポリマーはエチレ
ン及び/又はポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンオキシドテレフタレ
ートの繰り返し単位を、エチレンテレフタレート単位対ポリエチレンオキシドテ
レフタレート単位の好ましいモル比が約25:75〜約35:65で含み、前記
ポリエチレンオキシドテレフタレートが約300〜約2000の分子量を有する
ポリエチレンオキシドブロックを含有する。このポリマーの分子量は、約5,0
00〜約55,000の範囲である。
【0117】 もう1つの好ましいポリマーは、平均分子量約300〜約6,000のポリ
オキシエチレングリコールに由来する約10重量%〜約50重量%のポリオキシ
エチレンテレフタレート単位と共に約10重量%〜約15重量%のエチレンテレ
フタレート単位を含有するエチレンテレフタレートの繰返し単位を持つ、結晶化
可能なポリエステルであり、当該結晶化可能ポリマー化合物中のエチレンテレフ
タレート単位とポリエチレンテレフタレート単位のモル比は2:1〜6:1であ
る。このポリマーの例には、市販の物質であるゼルコン(Zelcon )4780(
登録商標)(デュポンから)及びミリーズ(Milease )(登録商標)T(ICI
から)が挙げられる。
【0118】 非常に好ましいポリマーは、次の一般式を有する: X−(OCH CH −[O−C(O)−R −C(O)−O−R
−[O−C(O)−R −C(O)−O)−(CH CH O)
−X(1) Xはいかなる好適なキャップ基でもよく、 Xの各々はH,及び約1〜約4個の
炭素原子を含有するアルキル又はアシル基から成る群から選択され、好ましくは
メチルであり、nは水溶性のために選択され、一般に約6〜約113、好ましく
は約20〜約50であり、uは比較的高いイオン強度を有する液体組成物の形成
にきわめて重要である。uが10を超える物質はほとんどないはずである。さら
に、uが約3〜約5の範囲である物質は少なくとも20%、好ましくは少なくと
も40%とすべきである。
【0119】 R 部分は本質的に1,4−フェニレン部分である。本明細書で使用される
とき、「R 部分は本質的に1,4−フェニレン部分である」とは、R 部分
が全体として1,4−フェニレン部分から成るか、又は1,4−フェニレン部分
がその他のアリーレン又はアルカリレン部分、アルキレン部分、アルケニレン部
分、又はその混合物で部分的に置換される化合物をいう。1,4−フェニレンを
部分的に置換することができるアリーレン及びアルカリレン部分には、1,3−
フェニレン、1,2−フェニレン、1,8−ナフチレン、1,4−ナフチレン、
2,2−ビフェニレン、4,4−ビフェニレン、及びこれらの混合物が挙げられ
る。部分的に置換することができるアルキレン及びアルケニレン部分には、エチ
レン、1,2−プロピレン、1,4−ブチレン、1,5−ペンチレン、1,6−
ヘキサメチレン、1,7−ヘプタメチレン、1,8−オクタメチレン、1,4−
シクロヘキシレン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0120】 R 部分については、1,4−フェニレン以外の部分による部分置換の程度
は、化合物の所望の特性がいかなる程度であれ、悪影響を受けないようにすべき
である。般に、許容することができる部分置換の程度は、化合物の主鎖長に依存
し、すなわち、主鎖が長ければ長いほど、1,4−フェニレン部分に対して多く
の部分置換を有することができる。通常、R が約50%〜約100%の1,
4−フェニレン部分(1,4−フェニレン以外の部分は0〜約50%)を含む化
合物が適切である。好ましくは、R 部分は全体として(すなわち、100%
を構成する)1,4−フェニレン部分から成り、すなわち、 R 部分はそれぞ
れ1,4−フェニレンである。R 部分については、好適なエチレン又は置換
エチレン部分には、エチレン、1,2−プロピレン、1,2−ブチレン、1,2
−ヘキシレン、3−メトキシ−1,2−プロピレン、及びこれらの混合物が挙げ
られる。好ましくは、R 部分は、本質的にエチレン部分、1,2−プロピレ
ン部分、又はその混合物である。驚くべきことに、1,2−プロピレン部分を大
きなパーセンテージで含むことは、当該化合物の水溶解性を改善する傾向を持つ
【0121】 したがって、1,2−プロピレン部分又は類似の分枝状同等物が、液体 布地
柔軟剤のポリマーのかなりの部分に組み込まれることが望ましい。好ましくは、
部分の約75%〜約100%、更に好ましくは約90%〜約100%は、
1,2−プロピレン部分である。
【0122】 nの値は各々少なくとも約6であり、好ましくは少なくとも約10である。 nに関する値は通常各々、約12〜約113の範囲である。典型的には、各n
の値は各々約12〜約43の範囲である。
【0123】 これらのポリマーの更に完全な開示は、欧州特許出願第185,427号(
ゴセリンク(Gosselink )、1986年6月25日公開)に包含されており、本
願に引用し、援用する。
【0124】 その他の好ましいコポリマーには、ポリオキシプロピレン/ポリオキシエチ
レン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーのような
界面活性剤が包含される。
【0125】 コポリマーは、任意で約15重量%までの量でプロピレンオキシドを含有す
ることができる。その他の好ましいコポリマー界面活性剤は、参考として本明細
書に組み入れる米国特許第4,223,163号(1980年9月16日発行、
ブイロティ(Builloty ))に記載される方法によって調製することができる。
【0126】 本明細書に上述されている条件に適合する好適なブロックポリオキシエチレ
ン−ポリオキシプロピレンポリマーの化合物には、反応開始剤反応性水素化合物
として、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチ
ロールプロパン及びエチレンジアミンをベースとするものが含まれる。BASF
−ワイアンドット社(Wyandotte Corp. )(ミシガン州、ワイアンドット)によ
りプルロニック(PLURONIC )(登録商標)、及びテトロニック(TETRONIC )(
登録商標)と命名された特定のブロックポリマー界面活性剤化合物は、本発明の
組成物において好適である。
【0127】 特に好ましいコポリマーは、約40%〜約70%のポリオキシプロピレン/
ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックポリマーブレンドを含有し
、当該ブレンドの約75重量%を17モルのエチレンオキシドと44モルのプロ
ピレンオキシドを含有するポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンの逆ブロ
ックコポリマーが構成し、ブレンドの約25重量%をトリメチロールプロパンで
始まりトリメチロールプロパン1モル当たり99モルのプロピレンオキシド及び
24モルのエチレンオキシドを含有するポリエチレンとポリオキシプロピレンの
ブロックコポリマーが構成する。
【0128】 コポリマーとしての使用に好適であるのは、比較的高い親水−親油平衡(H
LB)を有するものである。
【0129】 本明細書で有用なその他のポリマーには、約950〜約30,000の分子
量を有し、ミシガン州のミッドランドのダウケミカルカンパニー(Dow Chemical
Company )から入手することができるポリエチレングリコールが挙げられる。
かかる化合物は、例えば、融点が約30℃〜約100℃の範囲内にあり、1,4
50、3,400、4,500、6,000、7,400、9,500及び20
,000の分子量で得ることができる。かかる化合物は、エチレングリコールを
、それぞれのポリエチレングリコールの所望の分子量及び融点を提供するために
必要モル数のエチレンオキシドと重合することによって形成される。
【0130】 ( 7)アルキルアミドアルコキシル化非イオン系界面活性剤 好適な界面活性剤は次の式を有する: R−C(O)−N(R −[(R O) (R O) RはC7〜21 直鎖アルキル、C7〜21 分枝状アルキル、C7〜21 直鎖
アルケニル、C7〜21 分枝状アルケニル、及びこれらの混合物である。好ま
しくはRはC8〜18 直鎖アルキル又はアルケニルである。
【0131】 R は−CH −CH2−、R はC 〜C 直鎖アルキル、C
分枝状アルキル、及びこれらの混合物であり、好ましくはR は−CH(
CH )−CH −である。R 単位とR 単位の混合物を含む界面活性剤
は、好ましく約4〜約12個のエチレン単位を、約1〜約4個の−CH −C
−単位との組み合わせで含む。単位は交替してもよく、また配合者に好適
な任意の組み合わせで共にグループ化してもよい。好ましくは、R 単位とR
単位の比は約4:1〜約8:1である。好ましくはR 単位(すなわち、−
C(CH )H−CH −)は約4〜8個の−CH −CH −単位を含む
鎖の残余が続く窒素原子に結合する。
【0132】 R は、水素、C 〜C の直鎖アルキル、C 〜C の分枝状アルキ
ル、及びそれらの混合物であり;好ましくは水素又はメチルであり、さらに好ま
しくは水素である。
【0133】 R は、水素、C 〜C の直鎖アルキル、C 〜C の分枝状アルキ
ル、及びそれらの混合物であり、好ましくは水素である。指数mが2に等しい時
、nは0に等しくなければならず、R4単位は存在しない。
【0134】 指数m+nが2に等しいという条件で、mは1又は2であり、nは0又は1
であり、好ましくはmは1に等しく及びnは1に等しく、結果として1つの−[
(R O) (R O) ]単位を生じ、R4は窒素上に存在する。
指数xは0〜約50、好ましくは約3〜約25、さらに好ましくは約3〜約10
である。指数yは0〜約10、好ましくは0であるが、yが0に等しくないとき
、yは1〜約4である。好ましくは、すべてのアルキレンオキシ単位はエチレン
オキシ単位である。
【0135】 好適なエトキシ化アルキルアミド界面活性剤の例には、ウィトコ(Witco )
のレオパル(Rewopal )(登録商標)C 、ステパン(Stepan )のアミドック
ス(Amidox )(登録商標)C5、及びアクゾ(Akzo )のエトミッド(Ethomid
)(登録商標)O/17及びエトミッド(Ethomid )(登録商標)HT/60が
挙げられる。
【0136】 (8)これらの混合物 主溶媒の削減に関して、本発明の組成物では、本明細書で前述した相安定剤
を含有しない組成物と比べて、組成物の性能を損なうことなく少なくとも30%
の削減が可能である。好ましいサブクラス を用いて、50%を超える削減が可
能である。相安定剤は、組成物が透明及び安定である温度範囲を改善する。相安
定剤は、より多くの電解質を不安定性なく使用することも可能にする。最後に、
相安定剤は、透明性及び/又は安定性を達成するために必要な主溶媒の量を削減
することができる。
【0137】 使用する主溶媒の量を削減するための好ましい相安定剤は、アルコキシル化
アルキル、アルコキシル化アシルアミド、アルコキシル化アルキルアミン又はア
ルコキシル化四級アルキルアンモニウム塩、界面活性剤錯体、及びこれらの混合
物である。多様な安定剤は、異なる利点を持つ。例えば、アルコキシル化陽イオ
ン性物質又は陽イオン性界面活性剤錯体は、柔軟性を改善し、しわ防止の利益を
強化する。
【0138】 非常に好ましい希釈及び小出し挙動を示す 布地柔軟組成物は、本明細書に前
に開示されているように識別できる。
【0139】 悪臭抑制剤 本明細書で有用な悪臭抑制剤は、シクロデキストリン及びこれらの混合物か
ら成る群から選択される。任意に、悪臭抑制剤は、アンモニウム抗菌剤を包含す
ることができる。以下に特に指定のない限り、本発明の組成物は約0.05重量
%〜約15重量%の悪臭抑制剤を含む。
【0140】 四級アンモニウム抗菌剤 本明細書で有用な四級アンモニウム抗菌剤は、一般に、 布地物品の上又は内
部の微生物を殺し、及び/又は微生物の成長を防止する。細菌及びカビのような
かかる微生物は、悪臭の重要な原因となる可能性がある。多くの種類の抗菌剤が
入手可能であるが、本発明で有用な抗菌剤は次の条件に適合すべきである。
【0141】 i)抗菌剤は安全であるべきで、一般にヒトの皮膚にいかなる悪影響も引き
起こしてはならない。好ましくは、抗菌剤は、環境に優しいものでもある。
【0142】 ii)抗菌剤は、少量しか付着しない場合に備えて、低用量でもきわめて有
効であるべきである。抗菌効力には、殺菌効力と静菌効力の両方が包含されるべ
きである。抗菌剤は、好ましくは自然に 布地物品表面(糸の表面、糸に浸透し
そして単一繊維の表面に付着する方が一層好ましい)に付着することができ、又
は柔軟化剤と共に共付着することができる。通常、正に帯電した高疎水性の抗菌
剤は、より高い付着効率を有する。
【0143】 iii)抗菌剤の抗菌効力は、通常は負に帯電する 布地との相互作用が生じ
ても残留抗菌効力を提供するため、長期間持続できるべきである。多数の強力な
抗菌剤が、負に帯電した表面との相互作用で抗菌効果が損失又は減少されること
が頻繁に観察されてきた。
【0144】 抗菌剤の効力は、溶液中のMIC(最小発育 阻害濃度)/MBC(最小殺菌
濃度)という、殺菌効力と静菌効力の測定によって求めてもよい。細菌成長防止
効力は、抗菌剤を 布地物品の表面に直接塗布することで測定してもよい。好ま
しくは、抗菌剤の効力は、抗菌剤を含有する 布地柔軟剤組成物で 布地を(消費
者の習慣に従って)処理することで測定される。
【0145】 抗菌防止(静菌)効力を測定する方法/手順は、SEK法から採用され修正
された。この方法は、日本繊維評価技術協議会(Japanese Association of Fabr
ic Evaluation Technology )が関連請求を行うために抗菌剤で製織/処理され
た 布地を認定するために使用している。
【0146】 SEK法は、次の通り:細菌(それぞれ、黄色ブドウ球菌及び/又は大腸菌
、又は肺炎桿菌)を3枚の 布地見本(それぞれ約10〜15cm )に接種(
103−4 cfu/見本)する。布地見本は、抗菌 布地柔軟組成物とともにす
すぎサイクルで洗浄されるか、そこに抗菌剤が塗布される。細菌を接種された布
地見本は、容器内に保管され、湿度を保持するためにシールされる。35+/−
2℃で18時間培養した後、 布地を中和剤溶液に浸漬する。その後、音波処理
によって細菌を 布地から抽出する。続いて、抽出した細菌を含有する溶液を、
段階的に希釈する。各希釈液からの分取(1ml)を、寒天培地上に塗る 。3
5+/−2℃で48時間培養した後、各プレートのコロニーの数を数える。次に
、各見本上の細菌の数(cfu)を算出する。未処理の 布地上に成長した細菌
の数を対照として使用する。
【0147】 広範囲にわたるスクリーニングの結果から、また理論に縛られることを意図
せずに、長い疎水性側鎖を有する正に帯電した四級アミン(アルキル又は環を含
有する)が特に、本発明の抗菌剤として有用であると考えられる。理論に縛られ
ることを意図せずに、これらの抗菌剤は特に、個々の 布地繊維に、 布地柔軟活
性物質とともに共付着することができると考えられる。
【0148】 好ましい四級アンモニウム抗菌剤の一般構造は:
【化17】 であり、 R 〜R は、C 〜C22 アルキル基から独立して選択され、
Xは負に帯電した基であり、好ましくはハロゲン、酢酸又はその他の小さな陰イ
オンから成る群から選択される。R 〜R 基の1つは、鎖長がC10 より
も長い。好ましくは、R 及びR はいずれもメチルであり、R 及びR
は長鎖アルキル基(例えば、C10 〜C18 )である。更に好ましくは、R 及びR はいずれもメチルであり、R 及びR はC10 アルキル鎖であ
る;この抗菌剤は、ジデシルジメチルアンモニウムとして知られている。ジデシ
ルジメチルアンモニウムクロリドは、米ニュージャージー州フェアローのロンザ
社(Lonza Inc. )から、バルダック(BARDAC )(商標)として入手できる。バ
ルダック(BARDAC )(商標)の式は:
【化18】 である。
【0149】 本発明で有用なもう一つのきわめて好ましい四級アンモニウム抗菌剤は、ベ
ンザルコニウム(R 及びR がいずれもメチル、R がメチルベンジル、
及びR が−(CH −CH であって、nは12〜18)、又はこれ
らの混合物であり、例えば次の式を有する塩化ベンザルコニウムである。好まし
くは、nは12〜18である。
【0150】
【化19】 シクロデキストリン 本明細書において使用される「シクロデキストリン」という用語には、6〜
12個のグルコース単位を含有する非置換シクロデキストリンのような、既知の
シクロデキストリン、特にα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、
γ−シクロデキストリン及び/又はそれらの誘導体、及び/又はそれらの混合物
のいずれかが含まれる。ドーナツ形状の環の中に配置された、α−シクロデキス
トリンは6個のグルコース単位から成り、β−シクロデキストリンは7個のグル
コース単位から成り、γ−シクロデキストリンは8個のグルコース単位から成る
。特異的なカップリング及びグルコース単位の配置によって特定の容量の中空の
内部とともに、柔軟性のない、円錐状の分子構造がシクロデキストリンに与えら
れている。各内部の空洞の「内張り」は水素原子及びグリコシド結合する酸素原
子によって形成され;従ってこの表面は、完全に疎水性である。空洞の独特の形
状及び物理化学的特性は、シクロデキストリン分子が、空洞に取り付くことがで
きる有機分子又は有機分子の一部を吸収すること(それとともに包接複合体を形
成する)を可能にしている。多数の悪臭分子及び香料分子をふくめて、多数の臭
いのある分子が空洞に取り付くことができる。従って、シクロデキストリン、特
に異なった大きさの空洞を持つシクロデキストリン類の混合物は、反応性の官能
基を含有していてもいなくても臭気を放つ有機物質の広域スペクトルにより生じ
る臭いを制御するのに用いることができる。
【0151】 シクロデキストリンと臭いのある分子の錯体形成は水の存在下で急速に起き
る。しかしながら、錯体形成の程度は、吸収される分子の極性にも依存する。水
溶液中では、親水性の強い分子(非常に水溶性であるもの)は部分的に吸収され
るにすぎない。従って、一部の非常に低分子量の有機アミン及び酸が低い濃度で
存在する場合、シクロデキストリンはそれらとは効果的に錯体を形成しない。し
かしながら、水を除いた、例えば、表面を乾かしたとき、一部の低分子量の有機
アミン及び酸はより大きな親和性を有し、シクロデキストリンとより容易に錯体
を作るようになる。
【0152】 誘導体化されていない(通常の)β−シクロデキストリンは、室温にて約1
.85%(100グラムの水の中に約1.85グラム)の溶解限度までの濃度で
存在することができる。β−シクロデキストリンは、水への溶解限度より高いシ
クロデキストリンの濃度を要求する組成物中では好ましくない。誘導体化されて
いないβ−シクロデキストリンは、一般に誘導体化されたシクロデキストリンと
相容性のある好ましい界面活性剤の大部分の表面活性に影響を及ぼすので、組
成物が界面活性剤を含有する場合には好ましくない。
【0153】 本発明で特に有用なシクロデキストリンは、α−シクロデキストリン及び/
又はそれらの誘導体、γ−シクロデキストリン及び/又はそれらの誘導体、誘導
体化されたβ−シクロデキストリン、並びに/又はそれらの混合物のように、水
溶性が高い。シクロデキストリン誘導体は主に、OH基のいくつかがOR基に変
換された分子から成る。シクロデキストリン誘導体には、例えば、メチル化シク
ロデキストリン、及びエチル化シクロデキストリンのような短鎖アルキル基を有
するシクロデキストリンであって、その際Rがメチル基又はエチル基であるシク
ロデキストリン;ヒドロキシプロピルシクロデキストリン及び/又はヒドロキシ
エチルシクロデキストリンのようなヒドロキシアルキル置換基を持つものであっ
て、その際、Rは−CH −CH(OH)−CH 又は CH CH
OH基であるもの;マルトース結合のシクロデキストリンのような分枝状シクロ
デキストリン;2−ヒドロキシ−3−(ジメチルアミノ)プロピルエーテルを含
有し、その際、RはpHの低いカチオンであるCH −CH(OH)−CH
−N(CH であるカチオンシクロデキストリン;例えば、2−ヒドロキ
シ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピルエーテルクロリド基であって、その
際RはCH −CH(OH)−CH −N (CH Cl である四
級アンモニウム;カルボキシメチルシクロデキストリン、シクロデキストリンサ
ルフェート、及びシクロデキストリンスクシニレートのようなアニオンシクロデ
キストリン;カルボキシメチル/四級アンモニウムシクロデキストリンのような
両性シクロデキストリン;本明細書に参考として引用し、組み入れられた「シク
ロデキストリンの最小の化学修飾による最適な性能」("Optimal Performances
with Minimal chemical Modification of Cyclodextrins" )、F.ダイダイニ
−ピラード(F. Diedaini −Pilard )及びB.パーリー(B. Perly )、第7回
国際シクロデキストリンシンポジウム要項集(1994年4月、49頁)に開示
されたシクロデキストリンであって、その少なくとも1個のグルコピラノースユ
ニットが3−6−無水−シクロマルト構造、例えば、モノ−3−6−無水シクロ
デキストリンを有するシクロデキストリン;及びそれらの混合物が挙げられる。
その他のシクロデキストリン誘導体は、米国特許第3,426,011号;同第
3,453,257号;同第3,453,258号;同第3,453,259号
;同第3,453,260号;同第3,459,731号;同第3,553,1
91号;同第3,565,887号;4,535,152号;同第4,616,
008号;同第4,678,598号;同第4,638,058号;及び同第4
,746,734.号に開示されている。
【0154】 水溶性の高いシクロデキストリンとは、水への溶解度が室温で100ml中
の水に少なくとも約10g、好ましくは100ml中の水に少なくとも約20g
、更に好ましくは室温で100ml中の水に少なくとも約25gであるシクロデ
キストリンである。可溶化非錯体型のシクロデキストリンの利用可能性が、効果
的及び効率的な匂いの調節性能に必須である。可溶化された、水溶性シクロデキ
ストリンは、面、特に布地に沈着されると非水溶性シクロデキストリンよりもよ
り効率的な臭気抑制性能を示すことができる。
【0155】 本明細書での使用に好適な好ましい水溶性シクロデキストリン誘導体の例は
、ヒドロキシプロピルα−シクロデキストリン、メチル化α−シクロデキストリ
ン、メチル化β−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリ
ン、及びヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンである。ヒドロキシアルキ
ルシクロデキストリン誘導体は、好ましくは約1〜約14、さらに好ましくは約
1.5〜約7の置換度を有し、その際、シクロデキストリン当りのOR基の総数
が、置換度として定義される。メチル化シクロデキストリン誘導体は通常、約1
〜約18、好ましくは約3〜約16の置換度を有する。周知のメチル化β−シク
ロデキストリンは、一般にDIMEBとして知られるヘプタキス−2,6−ジ−
O−メチル−β−シクロデキストリンであり、その際、各グルコース単位は、約
14の置換度と共に約2のメチル基を有する。好ましい、さらに市販されている
、メチル化β−シクロデキストリンは、通常約12.6の異なった置換度を有す
る、一般にRAMEBとして知られる、無作為にメチル化されたβ−シクロデキ
ストリンである。DIMEBは、好ましい界面活性剤の表面活性にRAMEBよ
りも大きく影響するので、RAMEBの方がDIMEBよりも好ましい。好まし
いシクロデキストリンは、例えば、セレスター(Cerestar )USA社及びワッ
カーケミカルズ(Wacker Chemicals )社(米国)から入手可能である。
【0156】 更にシクロデキストリンの混合物を使用することも好ましい。かかる混合物
は、さらに幅広い範囲の分子サイズを有するさらに幅広い範囲の臭気を放つ分子
と錯体化することによってさらに幅広く臭気を吸収する。好ましくは、シクロデ
キストリンの少なくとも一部分は、α−シクロデキストリン及びその誘導体、γ
−シクロデキストリン及びその誘導体、及び/又は誘導体化されたβ−シクロデ
キストリンであり、さらに好ましくは、α−シクロデキストリン、又はα−シク
ロデキストリン誘導体と誘導体化されたβ−シクロデキストリンの混合物であり
、一層さらに好ましくは、誘導体化されたα−シクロデキストリンと誘導体化さ
れたβ−シクロデキストリンの混合物であり、最も好ましくは、ヒドロキシプロ
ピルα−シクロデキストリンとヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンの混
合物、及び/又はメチル化α−シクロデキストリンとメチル化β−シクロデキス
トリンの混合物である。
【0157】 さらに、すすぎ液中での衣服へのシクロデキストリンの付着を促進するため
、溶解性の劣るシクロデキストリン又はかかるシクロデキストリンを含有する混
合物を使用することも好ましい。
【0158】 添加成分 布地柔軟組成物の残部は、pH調整剤、主溶媒増量剤、ポリオキシアルキレ
ンアルキルアミド界面活性剤、非イオン系界面活性剤、安定剤、低分子量水溶性
溶媒、キレート化剤、及びこれらの組み合わせのような、1つ又はそれ以上の添
加成分である。
【0159】 好ましくは、本発明においてpH調整剤が与えられる。pHは、長期保管条
件による 布地柔軟活性物質、特に四級アンモニウム又はアミン前駆体化合物の
安定性に影響することから、上記の 布地柔軟剤にとって重要なパラメータであ
る。
【0160】 好ましいpH調整剤の例には、ブレンステッド酸、無機鉱酸、カルボン酸、
特に低分子量(C 〜C )のカルボン酸、及び/又はアルキルスルホン酸が
挙げられる。好適な無機酸には、HCl、H SO 、HNO 及びH
が包含される。好適な有機酸には、ギ酸、酢酸、クエン酸、メチルスルホ
ン酸及びエチルスルホン酸が包含される。本明細書で有用な好ましいpH調整剤
には、クエン酸、塩酸、リン酸、ギ酸、メチルスルホン酸、安息香酸及びこれら
の混合物が包含される。
【0161】 本明細書の組成物は、約6.0未満のpHで有効であり、これらの組成物の
最適な加水分解安定性のためには、pHは好ましくは約2.0〜約5、更に好ま
しくは約2.5〜約4.5、及び一層更に好ましくは約2.5〜約3.5である
。pHは、本明細書の文章で定義されているように、純組成物中で20℃で測定
される。
【0162】 本発明で有用な主溶媒増量剤は、 布地柔軟組成物の香料が約1重量%未満の
場合に特に有用である。本明細書で有用な主溶媒増量剤には、処方の安定性及び
透明性を増強し、特定の場合には柔軟性の利益の増大を提供するための主溶媒増
量剤が包含される。 布地柔軟組成物は典型的には約0.05重量%〜約10重
量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%、及び最も好ましくは約1重
量%〜約4重量%の主溶剤増量剤を含有する。
【0163】 主溶媒増量剤には、その物質が、主溶媒濃度が低く典型的には香料又は芳香
濃度が低い組成物に安定性及び透明性を提供するという条件で、ある範囲の物質
が包含されてもよい。かかる物質には、典型的には極性及び非極性油のような疎
水性物質、及び向水性物質及び周期表のIIB、III及びIV族の塩のような
更に親水性の物質、特にアルミニウム、亜鉛、スズの塩化物のようなIIB及び
IIIB族の塩、EDTAナトリウム、DPTAナトリウム、並びに金属キレー
ターとして使用されるその他の塩が包含される。
【0164】 本明細書の金属塩は、 布地の悪臭を取り除くためにも有用である。当該金属
塩は、悪臭を引き起こす可能性があるアミン含有化合物及びイオウ含有化合物を
凝集すると考えられている。理論に縛られることを意図しないが、金属塩は小さ
すぎて悪臭封入活性物質によって捕捉されない小さな悪臭分子を凝集することか
ら、金属塩を悪臭封入活性物質と組み合わせて使用すると特に有用であると考え
られる。
【0165】 好ましい金属塩は、銅塩、亜鉛塩及びこれらの混合物のような水溶性の塩で
あり、特に米国特許第5,783,544号(トリン(Trinh )ら、1998年
7月21日発行)(第9〜10欄)に記載されている金属塩である。存在する場
合、本発明の金属塩の典型的濃度は、約0.05重量%〜約3重量%、好ましく
は約0.05重量%〜約1重量%、更に好ましくは約0.1重量%〜約0.3重
量%である。
【0166】 極性の疎水性油は、脂肪酸エステルのような皮膚軟化剤、例えばオレイン酸
メチル、ミリスチン酸イソプロピルのようなミリスチン酸誘導体、及びキャノー
ラ油のようなトリグリセリド;キャノーラ油から誘導されるような遊離脂肪酸、
オレイルアルコールのような脂肪族アルコール、安息香酸ベンジル及びサリチル
酸(salicilate )ベンジル、フタル酸ジエチル又はジブチルのような嵩高いエ
ステル;嵩高いアルコール又はジオール;及び香油、特にリナロールのような低
臭香油;モノ又はポリソルビタンエステル;及びこれらの混合物から選択しても
よい。非極性の疎水性油は、ヘキサン、デカン、ペンタデカン、ドデカン、クエ
ン酸イソプロピルのような石油誘導油、及びリモネンのような香料の嵩高い油、
及びこれらの混合物から選択してもよい。特に、部分的に硬化されたキャノーラ
油のような遊離脂肪酸は、高い柔軟性の利益を提供することが出来る。
【0167】 特に好ましい疎水性油には、極性の疎水性油が包含される。特に、2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール中で増量剤の20%溶液で定義した
時に、凝固点が約22℃未満、より好ましくは約20℃未満である極性の疎水性
油。この分類の好ましい油には、オレイン酸メチル、安息香酸ベンジル及びキャ
ノーラ油が包含される。
【0168】 好適な向水性物質には、1又はそれ以上の電気陰性又はイオン部分(例えば
、アルコール、アミン、アミド、カルボン酸、カルボキシレート、サルフェート
、スルホネート、ホスフェート、ホスホネート、リン酸エステル等)で置換され
た芳香族、多環式芳香族(有機化学入門(Introduction to Organic Chemistry
)、第2版アンドリュー・ストレイトワイザー(Andrew Streitwieser, Jr. )
及びクレイトン・H・ヒートコック(And Clayton H. Heathcock )、マクミラ
ン・パブリッシング社(Macmillan Publishing Co., Inc. )1981年の定義
による)であって、前記部分は任意に1又はそれ以上の炭化水素で置換されてい
てよく、直鎖及び/又は分枝状で約10個以下の炭素原子を有する芳香族、多環
式芳香族が包含されるがこれらに限定されない。かかる化合物の非限定例には、
エテルソルズ(Etelsols )(登録商標)AX40、PT45、SC40、SC
93(オルブライト&ウイルソン(Albright & Wilson ))、バーリントン・ケ
ミカル社(Burlington Chem. Co., Inc. )のバーコファック(Burcofac )(登
録商標)6660Kが挙げられる。その他の好適な向水性物質は、1つ又はそれ
以上の分枝状又は直鎖の炭化水素鎖、好ましくは約2以下の鎖を有し、各鎖に約
14個以下の炭素原子を有し、上記の1つ又はそれ以上の電気陰性又はイオン部
分で置換された化合物である。これらの化合物の非限定例には、アルファステッ
プ(Alpha Step )(登録商標)ML40(ステパン(Stepan ))、カラサーフ
(Karasurf )(登録商標)AS−26(クラークケミカル社(Clark Chemical,
Inc. ))、モノテリック(Monoteric )(登録商標)1188M(モナインダ
ストリーズ(Mona Industries ))、アムホラック(Ampholak )(登録商標)
XJO(ベロール・ノーベル(Berol Nobel AB ))、グルコポン(Glucopon )
(登録商標)225(ヘンケル社/エメリーグループ(Henkel Corp. /Emery G
roup ))が挙げられる。陰イオン性向水性物質の好適な陽イオン性対イ
オンには、周期表のIA及びIIA族並びにアンモニウム又はアンモニウム化合
物(例えば、イソプロピルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、又はトリエ
タノールアンモニウム)が包含されるがこれらに限定されず、陽イオン性向水性
物質の好適な陰イオン性対イオンには、布地柔軟剤活性物質に好適な陰イオン(
下記参照)の群、特にスルホン酸塩、とりわけスルホン酸のアルカリ金属塩及び
クエン酸イソプロピルのようなカルボン酸誘導体が包含されるがこれらに限定さ
れない。特に、クメンスルホン酸ナトリウム及びカルシウム、キシレンスルホン
酸ナトリウム及びカルシウム、並びにトルエンスルホン酸ナトリウム及びカルシ
ウム。代替の向水性物質には、安息香酸とその誘導体、安息香酸及びその誘導体
の塩が包含される。ジアミン化合物は、特に次の式を有するものを使用してもよ
い: (R )(R )N(CX N(R )(R )、 Xは、水素、直鎖又は分枝状の、置換又は非置換の1〜10個の炭素原子を有す
るアルキル基及び置換又は非置換の少なくとも6個の炭素原子を有するアリール
から成る群から選択され;nは0〜6の整数;R 、R 、R 、及びR
は、水素;アルキル;アリール;アルカリール;アリールアルキル;ヒドロキシ
アルキル;ポリヒドロキシアルキル;式−((CH O) を有す
るポリアルキルエーテルであってR は水素又は直鎖、分枝状、置換又は非置
換の1〜10個の炭素原子を有するアルキル鎖であり、yは2〜10の整数であ
り、zは1〜30の整数;アルコキシ;式−(O(CH を有
するポリアルコキシ;−C(O)R 基であって、その際R は、アルキル;
アルカリール;アリールアルキル;ヒドロキシアルキル;R 、R 、R
、R で定義されたポリヒドロキシアルキル、ポリアルキルエーテル、カルボ
ン酸、ジカルボン酸、ホスホン酸及びアルキルホスホン酸;直鎖又は分枝状カル
ボン酸及びその水溶性の塩で一般式−(CH (R を有し、その
際tは1〜5の整数、p+q=2;ジカルボン酸及びその水溶性の塩;直鎖、分
枝状又は多官能置換された分枝状アルキルジカルボン酸及びその水溶性の塩;ホ
スホン酸及びその水溶性の塩、直鎖、分枝状又は多官能置換された分枝状アルキ
ルホスホン酸及びその水溶性の塩;及び−CX CX N(R )(R
から成る群から独立して選択され、1を超えないR 、R 、R 、及びR
がCX CX N(R )(R )であり、その際R 及びR はア
ルキル;アルカリール;アリールアルキル;ヒドロキシアルキル;R 、R
、R 、及びR で定義されたポリヒドロキシアルキル、ポリアルキルエーテ
ル、アルコキシ、ポリアルコキシ、カルボン酸、ジカルボン酸、ホスホン酸及び
アルキルホスホン酸であり;R +R 若しくはR 又はR +R 若し
くはR のいずれかが組み合わさって環状置換基を形成することができる。
【0169】 好ましいジアミンには、R 、R 、R 、及びR が水素、1〜5個
の炭素原子を有するアルキル基、及び1〜5の炭素原子を有するヒドロキシアル
キル基から成る群から独立して選択され、好ましくはエチル、メチル、ヒドロキ
シエチル、ヒドロキシプロピル、及びイソヒドロキシプロピルであるジアミンが
包含される。
【0170】 本明細書で主溶媒増量剤として有用なその他の好適な親水性物質には、金属
キレ−ターであって、限定されないがエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジ
エチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン−N,N’−ジスク
シネート(EDDS)、及び/又はシトレートで、いずれも天然化合物又は陽イ
オンとの塩、特に、限定はされないが周期表のIA、IIA、VIA、VIIA
、VIII、IB、及びIIB族からの陽イオンとの塩、例えばEDTAナトリ
ウム、DTPAナトリウム、及びクエン酸カルシウムのような金属キレ−ターが
包含され;アンモニウム及びアンモニウムも陰イオン性金属キレ−ターに好適な
陽イオンである。塩も好適な親水性物質であることができ、これには周期表のI
IB、IIIB及びIV族の塩、特にアルミニウム、亜鉛、及びスズの塩化物の
ようなIIB及びIIIB族の塩も有用であるがこれらに限定されない。
【0171】 好適な主溶媒増量剤システムは上記のすべての主溶媒増量剤のいかなる組み
合わせも含むとも考えてもよいことは、理解されるべきである。
【0172】 本発明は、組成物の約0重量%から、好ましくは約0.5重量%から、約1
0重量%まで、好ましくは約0.5重量%まで、更に好ましくは約4%まで、最
も好ましくは約3重量%までの、1つ又はそれ以上のポリアルキレンアルキルア
ミド界面活性剤を含んでもよい。
【0173】 本発明における使用に好適な非イオン系界面活性剤は次の式を有する。
【0174】
【化20】 RはC 〜C21 の直鎖アルキル、C 〜C21 の分枝状アルキル、C
〜C21 の直鎖アルケニル、C 〜C21 の分枝状アルケニル、及びこれら
の混合物;R はエチレン;R はC 〜C の直鎖アルキル、C 〜C
の分枝状アルキル、及びこれらの混合物であり;好ましくはR は1,2−
プロピレンである。R 単位とR 単位の混合物を含む非イオン系界面活性剤
は、好ましくは約4〜約12のエチレン単位を、約1〜約4の1,2−プロピレ
ン単位との組み合わせで含む。単位は交替してもよく、また配合者に好適な任意
の組み合わせで共にグループ化してもよい。好ましくは、R 単位とR 単位
の比は約4:1〜約8:1である。好ましくは、R 単位(すなわち1,2−
プロピレン)は、4〜8個のエチレン単位を含む鎖の残部が続く窒素原子に結合
する。
【0175】 上の式で、R は、水素、C 〜C の直鎖アルキル、C 〜C の分
枝状アルキル、及びそれらの混合物であり;好ましくは水素又はメチルであり、
さらに好ましくは水素である。R は、水素、C 〜C の直鎖アルキル、
〜C の分枝状アルキル、及びそれらの混合物であり、好ましくは水素で
ある。指数mが2に等しいとき、指数nは0でなければならず、R 単位は存
在せず、代わりに−[(R O) (R O) ]単位で置き換えら
れる。
【0176】 指数mが1に等しいとき、指数nは1に等しいという条件で、mは1又は2
であり、nは0又は1であり、mが2のときnは0であり、好ましくはmは1に
等しく及びnは1に等しく、結果として1つの−[(R O) (R O)
]単位を生じ、R は窒素上に存在する。指数xは0〜約50、好ま
しくは約3〜約25、さらに好ましくは約3〜約10である。指数yは0〜約1
0、好ましくは0であるが、yが0に等しくないとき、yは1〜約4である。好
ましくは、アルキレンオキシ単位はすべてエチレンオキシ単位である。エトキシ
化ポリオキシアルキレンアルキルアミド界面活性剤の当業者は、x及びyの値は
平均値であり、実際の値は、アミド類をアルコキシ化するのに用いる方法によっ
ていくつかの値にわたってもよいことを認識するであろう。
【0177】 本発明のポリオキシアルキレンアルキルアミド界面活性剤の好適な調製手段
は、「界面活性剤科学シリーズ」(Surfactant Science Series )、マーチン・
シック(Martin Schick )編、第I巻、第8章(1967年)及び第XIX巻、
第1章(1987年)に見出すことができる。
【0178】 本明細書で有用な好ましい非イオン系界面活性剤は、粘度/分散度変性剤と
して機能し、エチレンオキシド、及び任意でプロピレンオキシドと脂肪族アルコ
ール、脂肪酸、脂肪族アミン等との付加生成物を包含する。これらの生成物は、
本明細書でエトキシ化脂肪族アルコール、エトキシ化脂肪酸、及びエトキシ化脂
肪族アミンと呼ばれる。本明細書に後述されている特定の種類のアルコキシル化
物質のいずれも、非イオン系界面活性剤として使用できる。一般的に、本明細書
での非イオン性物質は、液体組成物中に単独で使用される場合、0%〜5%、好
ましくは0.1%〜5%、更に好ましくは0.2%〜3%の濃度である。
【0179】 酸化防止剤及び/又は還元剤のような安定剤は、本発明で非常に望ましい。
安定剤は、酸化防止剤としては0%〜約2.0%、好ましくは約0.001%〜
約0.2%、さらに好ましくは約0.01%〜約0.1%で、及び更に好ましく
は還元剤としては約0.01%〜約0.2%で存在する。これらは、長期の保存
条件下において良好な臭気安定性を提供することが出来る。酸化防止剤及び還元
剤の安定剤は、無臭又は低臭(芳香がない又は少ない)製品にとって特に重要で
ある。
【0180】 分散組成物に添加し得る酸化防止剤の例には、アスコルビン酸、アスコルビ
ン酸パルミチン酸塩、没食子酸プロピルの混合物が挙げられ、イーストマン・ケ
ミカル・プロダクツ社(Eastman Chemical Products, Inc. )より商品名テノッ
クス(Tenox (登録商標))PG、及びテノックス(Tenox (登録商標))S−
1として入手可能であり;BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)、BHA(ブ
チル化ヒドロキシアニソール)、没食子酸プロピル、及びクエン酸の混合物が挙
げられ、イーストマン・ケミカル・プロダクツ社(Eastman Chemical Products,
Inc. )より商品名テノックス(Tenox (登録商標))−6として入手可能であ
り;ブチル化ヒドロキシトルエンが挙げられ、UOPプロセス・ディヴィジョン
(UOP Process Division )より商品名サスタン(Sustane (登録商標))BH
Tとして入手可能であり;t−ブチルヒドロキノンが挙げられ、イーストマン・
ケミカル・プロダクツ社(Eastman Chemical Products, Inc. )より商品名テノ
ックス(Tenox (登録商標))TBHQとして入手可能であり;天然のトコフェ
ロールが挙げられ、イーストマン・ケミカル・プロダクツ社(Eastman Chemical
Products, Inc. )より商品名テノックス(Tenox (登録商標))GT−1/G
T−2として入手可能であり;及びブチル化ヒドロキシアニソールが挙げられ、
イーストマン・ケミカル・プロダクツ社(Eastman Chemical Products, Inc. )
よりのBHAであり;長鎖エステル(C 〜C22 )の没食子酸、例えば没食
子酸ドデシルが挙げられ;イルガノックス(Irganox (登録商標))1010;
イルガノックス(Irganox (登録商標))1035;イルガノックス(Irganox
(登録商標))B1171;イルガノックス(Irganox (登録商標))1425
;イルガノックス(Irganox (登録商標))3114;イルガノックス(Irgano
x (登録商標))3125;及びこれらの混合物が挙げられ、好ましくはイルガ
ノックス(Irganox (登録商標))3125;イルガノックス(Irganox (登録
商標))1425;イルガノックス(Irganox (登録商標))3114;及びこ
れらの混合物が挙げられ、さらに好ましくはイルガノックス(Irganox (登録商
標))3125で、単独で、又はクエン酸及び/又は他のキレート化剤との混合
によるものが挙げられ、この他のキレート化剤は、例えばクエン酸イソプロピル
、モンサント(Monsanto )より化学名1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジ
ホスホン酸(エチドロン酸)として入手可能なデクエスト(Dequest (登録商標
))2010、及びコダック(Kodak )より化学名4,5−ジヒドロキシ−m−
ベンゼン−スルホン酸/ナトリウム塩として入手可能なチロン(Tiron )(登録
商標)、及びアルドリッチ(Aldrich )より入手可能で化学名がジエチレントリ
アミン五酢酸であるDTPA(登録商標)である。好適な安定剤の更なる例につ
いては、米国特許第5,574,179号(ウォール(Wahl )ら、1995年
2月28日発行)を参照すること。
【0181】 低分子量水溶性溶媒は、約0重量%〜約12重量%、好ましくは約1重量%
〜約10重量%、更に好ましくは約2重量%〜約8重量%で存在してもよい。か
かる溶媒には:エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ヘキシ
レングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、プロ
ピレンカーボネート、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が包含されるが、
いかなる主溶媒にも包含されない。これらの水溶性溶媒は、柔軟剤化合物のよう
な疎水性物質が存在する時、水への親和力が主溶媒よりも大きくなる。
【0182】 本明細書のプロパヒューム(pro-perfume )は、 布地の悪臭を隠蔽するため
にも有用である。
【0183】 プロパヒューム(pro-perfume )は、望ましい臭気及び/又は香料分子を化
学結合の切断によって放出する香料前駆体と定義される。プロパヒュームを形成
するため、典型的には、望ましい香料原料が担体、好ましくはわずかに揮発性又
はやや揮発性の担体と化学的に結合される。この結合により、揮発性が低く疎水
性が高い、その結果 布地物品への付着性が高いプロパヒュームが得られる。そ
の後、pHの変化(例えば、着用時の発汗)、空気中の水分、熱、及び/又は保
管中の日光又はライン乾燥のいずれかによって香料原料と担体との間の結合が破
断することによって香料が放出される。その結果、香料原料の放出によって悪臭
が有効に隠蔽される。
【0184】 したがって、プロパヒュームは、香料原料を必要とする。香料原料は、一般
的には、アルコール、アルデヒド及び/又はケトン基を含有する飽和又は不飽和
の揮発性化合物である。本明細書で有用な香料原料は、芳香性物質又はその混合
物を包含し:天然(すなわち、花、薬草、葉、根、樹皮、木、樹花又は作物の抽
出により得られる物質)、人工(すなわち、異なる天然油又は油構成成分の混合
物)及び合成(すなわち、合成により製造されたもの)の香気性物質である。か
かる物質は多くの場合、固着剤、展延剤、安定剤及び溶媒などの補助物質を伴っ
ている。これらの補助剤はまた本明細書に使用する場合、「香料」の意味にも包
含される。一般に、香料は複数の有機化合物の複雑な混合物である。
【0185】 本発明の組成物の香料中の有用な香料成分の例は、これらに限定されるもの
ではないが、ヘキシルシンナミックアルデヒド;アミルシンナミックアルデヒド
;サリチル酸アミル;サリチル酸ヘキシル;テルピネオール;3,7−ジメチル
−cis −2,6−オクタジエン−1−オール;2,6−ジメチル−2−オクタノ
ール;2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール;3,7−ジメチル−3−
オクタノール;3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オー
ル;3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール;3,7−ジメチル−1−オ
クタノール;2−メチル−3−(パラ−tert −ブチルフェニル)−プロピオン
アルデヒド;4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセ
ン−1−カルボキシアルデヒド;プロピオン酸トリシクロデセニル;酢酸トリシ
クロデセニル;アニスアルデヒド;2−メチル−2−(パラ−イソプロピルフェ
ニル)−プロピオンアルデヒド;グリシド酸エチル−3−メチル−3−フェニル
;4−(パラ−ヒドロキシフェニル)−ブタン−2−オン;1−(2,6,6−
トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン;パラ−
メトキシアセトフェノン;パラ−メトキシ−アルファ−フェニルプロペン;メチ
ル−2−n−へキシル−3−オキソ−シクロペンタンカルボキシレート;ウンデ
カラクトン・ガンマである。
【0186】 芳香物質の追加の例には、オレンジ油;レモン油;グレープフルーツ油;ベ
ルガモット油;丁子油;ドデカラクトンγ;メチル−2−(2−ペンチル−3−
オキソシクロペンチル)アセテート;β−ナフトールメチルエーテル;メチル−
β−ナフチルケトン;クマリン;デシルアルデヒド;ベンズアルデヒド;4−t
−ブチルシクロヘキシルアセテート;α,α−ジメチルフェネチルアセテート;
メチルフェニルカルビニルアセテート;4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペン
チル)−3−シクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド及びアントラニル酸メ
チルのシッフ塩基;トリデカンジオン酸の環状エチレングリコールジエステル;
3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−ニトリル;イオノンγメチル;
イオノンα;イオノンβ;プチグレン;メチルセドリロン(methyl cedrylone
);7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,
6,7−テトラメチル−ナフタレン;イオノンメチル;メチル−1,6,10−
トリメチル−2,5,9−シクロドデカトリエン−1−イルケトン;7−アセチ
ル−1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラリン;4−アセチル−6−t−ブ
チル−1,1−ジメチルインダン;ベンゾフェノン;6−アセチル−1,1,2
,3,3,5−ヘキサメチルインダン;5−アセチル−3−イソプロピル−1,
1,2,6−テトラメチルインダン;1−ドデカナール;7−ヒドロキシ−3,
7−ジメチルオクタナール;10−ウンデセン−1−アール;イソ−ヘキセニル
シクロヘキシルカルボキシアルデヒド;ホルミルトリシクロデカン;シクロペン
タデカノリド;16−ヒドロキシ−9−ヘキサデセン酸ラクトン;1,3,4,
6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペン
タ−γ−2−ベンゾピラン;アムブロクサン(ambroxane );ドデカヒドロ−3
a,6,6,9aテトラメチルナフト−[2,1b]フラン;セドロール;5−
(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)−3−メチルペンタン−
2−オール;2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン
−1−イル)−2−ブテン−1−オール;カリオフィレンアルコール;セドリル
アセテート;パラ−t−ブチルシクロヘキシルアセテート;パチョリ;オリバナ
ム・レジノイド;ラブダナム;べチバー;コパイバ・バルサム;ファー・バルサ
ム;及び次の縮合生成物:ヒドロキシシトロネラルとアントラニル酸;ヒドロキ
シシトロネラルとインドール;フェニルアセトアルデヒドとインドール;4−(
4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキサン−1−カルボキシ
アルデヒドとアントラニル酸メチル、が挙げられるが、これらに限定されない。
【0187】 芳香物質の更なる例は、ゲラニオール;ゲラニルアセテート;リナロール;
リナリルアセテート;テトラヒドロリナロール;シトロネロール;シトロネリル
アセテート;ジヒドロミルセノール;ジヒドロミルセニルアセテート;テトラヒ
ドロミルセノール;ターピニルアセテート;ノポール(nopol );ノピルアセテ
ート(nopyl acetate );2−フェニルエタノール;2−フェニルエチルアセテ
ート;ベンジルアルコール;ベンジルアセテート;ベンジルサリチラート;ベン
ジルベンゾアート;スチラリル(styrallyl )アセテート;ジメチルベンジルカ
ルビノール;トリクロロメチルフェニルカルビニルメチルフェニルカルビニルア
セテート;イソノニルアセテート;ベチベリルアセテート;ベチベロール;2−
メチル−3−(p−t−ブチルフェニル)−プロパナール;2−メチル−3−(
p−イソプロピルフェニル)−プロパナール;3−(p−t−ブチルフェニル)
−プロパナール;4−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセンカ
ルバルデヒド;4−アセトキシ−3−ペンチルテトラヒドロピラン;メチルジヒ
ドロジャスモネート;2−n−ヘプチルシクロペンタノン;3−メチル−2−ペ
ンチル−シクロペンタノン;n−デカナール;n−ドデカナール;9−デセノー
ル−1;フェノキシエチルイソブチレート;フェニルアセトアルデヒドジメチル
アセタール;フェニルアセトアルデヒドジエチルアセタール;ゲラノニトリル;
シトロネロニトリル(citronellonitrile );セドリルアセタール;3−イソカ
ンフィルシクロヘキサノール;セドリルメチルエーテル;イソロンギフォラノン
(isolongifolanone );オウベパンニトリル;オウベパン;ヘリオトロピン;
オイゲノール;バニリン;ジフェニルオキシド;ヒドロキシシトロネラールイオ
ノン;メチルイオノン;イソメチルイオノン;イロン;シス−3−ヘキサノール
及びそのエステル;インダン・ムスク・フレグランス;テトラリン・ムスク・フ
レグランス;イソクロマン・ムスク・フレグランス;大環状ケトン;マクロラク
トン・ムスク・フレグランス;エチレンブラシレートである。
【0188】 本明細書で有用な好ましいプロパヒュームは、米国特許第5,378,46
8号(サフィス(Suffis )ら、1995年1月3日発行)の第7〜14欄、;
及び米国特許第5,652,205号(ハートマン(Hartman )ら、1997年
7月29日発行)に記載されている。
【0189】 存在する場合、悪臭隠蔽活性物質の典型的な濃度は、約0.05重量%〜約
5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約4重量%、更に好ましくは約0.3重
量%〜約3重量%である。
【0190】 本明細書の臭気隠蔽活性物質に好適な溶媒、希釈液又は担体には、例えば、
エタノール、イソプロパノール、ジエチレングリコール、モノエチルエーテル、
ジプロピレングリコール、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル等が包含され
る。香料に組み入れられるかかる溶媒、希釈液又は担体は、好ましくは均一な香
料溶液を提供するために必要な最少量に維持される。
【0191】 ヘキシレングリコール及び/又はエタノールは、好ましい共溶媒である。処
理条件により、本発明の組成物を含む溶媒のいくつかは柔軟剤活性物質の過程を
経て処方内に入り、例えば、エタノール、ヘキシレングリコール、及びこれらの
混合物は、本発明の好ましい柔軟剤活性物質の調製に使用することができ、した
がって、これは 布地柔軟活性物質原料システムの一部である。
【0192】 銅及び/又はニッケルキレート化剤(「キレ−ター」)のような1つ又はそ
れ以上のキレート剤、例えば、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)又はエ
チレンジアミン−N,N’−ジコハク酸(EDDS)が本明細書で有用である。
キレート化剤は、 布地柔軟活性物質又は 布地柔軟組成物の配合中に添加されて
もよい。キレート化剤は、組成物中に組成物の約0.001重量%〜約10重量
%の範囲で存在してもよい。更に好ましくは、キレート化剤は、組成物の約0.
01重量%〜約5重量%、及び最も好ましくは約0.01重量%〜約3重量%の
範囲で存在する。
【0193】 かかる他の水溶性キレート化剤は、アミノカルボン酸塩、アミノホスホン酸
塩、多官能基置換型芳香族キレート化剤、及びこれらの混合物から成る群から選
択することができ、全て本明細書で後に定義され、それらは全て好ましくは 酸
性の形態にある。本明細書において有用なアミノカルボキシレートには、エチレ
ンジアミン四酢酸(EDTA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸
、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四プロピオン酸、エチレンジア
ミン−N,N’−ジグルタミン酸、2−ヒドロキシ(hyroxy )プロピレンジア
ミン−N,N’−ジコハク酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸(DTPA)及びエタノールジグリシンが包含され、これにはそ
のアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩及びこれらの混合物のよ
うな、その水溶性の塩が包含される。
【0194】 すすぎ時に添加される 布地柔軟剤組成物に少なくとも低濃度の総リンが認め
られる場合、アミノホスホネートも本発明の組成物にキレート化剤として使用す
るのに好適であり、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)、ジ
エチレントリアミン−N,N,N’,N”,N”−ペンタキス(メタンホスホネ
ート)(DTMP)及び1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホネート(HE
DP)が包含される。好ましくは、これらのアミノホスホネートは、約6個を超
える炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基を含有しない。本明細書で有
用な好ましいキレート化剤には、米国特許第5,686,376号(ルシェ(Ru
sche )ら、1997年11月11日発行)に記載されているものが包含され、
その全てを本願に引用し援用する。
【0195】 本明細書で有用な追加の添加成分には、陽イオン性電荷増強剤、香料、分散
助剤、汚れ放出剤、酵素、転染防止剤、スカム分散剤、抑泡剤、蛍光増白剤又は
その他の増白若しくは白色化剤、染料固着剤、光退色防止剤、酸素漂白防止剤、
加工助剤、染料又は顔料、及びこれらの組み合わせが包含される。かかる有用な
添加成分の例は、例えば、米国特許第5,747,443号(ウォール(Wahl
)ら、1998年5月5日発行)及び米国特許出願第08/621,019号;
第08/620,627号;第08/620,767号;第08/620,51
3号;第08/621,285号;第08/621,299号;第08/621
,298号;第08/620,626号;第08/620,625号;第08/
620,772号;第08/621,281号;第08/620,514号;及
び第08/620,958号(すべて1996年3月22日出願、表題「濃縮、
安定、好ましくは透明な 布地柔軟組成物」(CONCENTRATED, STABLE, PREFERABL
Y CLEAR, FABRIC SOFTENING COMPOSITION ))である。
【0196】 本発明の実施例を以下に図によって4つ示し及びこれらは発明を限定するよ
うなものではない。
【0197】 (実施例) 実施例1 シクロデキストリン剤を含む次の透明液体 布地柔軟組成物は、表Iに従って
配合してもよい。
【0198】
【表3】 註1 リオクアット(Rewoquat )V3620−ゴールドシュミット(Goldschmi
dt )から入手可能 註2 ラディアシッド(Radiacid )RO266−フィナ(Fina )から入手可能
註3 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオール−イーストマン(East
man )から入手可能 註4 リオパル(Rewopal )C8P−ゴールドシュミット(Goldschmidt )から
入手可能 註5 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホネート;ブリクエスト(Brique
st )ASPA−20AS−オルブライト&ウイルソン(Albright & Wilson )
から入手可能 註6 シェル から入手可能 註7 ビスジメチルアミノプロピルアミン−BASFから入手可能 註8 1,2−シクロヘキサンジメタノール 註9 ジエチレントリアミン五酢酸;ベルセネックス(Versenex )AD−ダウ
ケミカル(Dow Chemical )から入手可能 註10 ミリング・ブルー(Milling Blue )N−BL−クラリアント・サンド
ラン(Clariant Sandolan )から入手可能 註11 メチル化ベータシクロデキストリン−ワッカー・キャバソール(Wacker
Cavasol )W7MTLから入手可能 実施例2 表IIIに従って配合された、シクロデキストリン、悪臭隠蔽活性物質及び
抗菌剤を含む次の透明液体柔軟組成物。
【0199】
【表4】 註1 N,N−ジ−(キャノールイル−オキシ−エチル)−N−メチル−N−(
2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェート 註2 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 実施例3 表IIIに従って配合された、悪臭隠蔽活性物質を含む次の透明液体 布地柔
軟組成物。
【0200】
【表5】 註1 N,N−ジ−(キャノールイル−オキシ−エチル)−N−メチル−N−(
2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェート 註2 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 註3 プロパヒューム(pro −perfume ) 実施例4 悪臭隠蔽活性物質を含む次の濃縮及び希釈液体 布地柔軟組成物は、表IVに
従って配合されてもよい。
【0201】
【表6】 註1 リオクアット(Rewoquat )V3682−ゴールドシュミット(Goldschmi
dt )から入手可能 註2 消泡剤:MP10−ダウ・コーニング(Dow Corning )から入手可能 註3 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホネート;ブリクエスト(Brique
st )ASPA−20AS−オルブライト&ウイルソン(Albright & Wilson )
から入手可能 註4 テクスケア(Texcare )3639−クラリアント(Clariant )から入手
可能 註5 安定剤:プルリオール(Pluriol )E4050E 註6 防腐剤:グルタルアルデヒド50%−BASFから入手可能 註7 メチル化ベータシクロデキストリン−ワッカー・キャバソール(WacherCa
vasol )W7MTLから入手可能 使用方法 本発明は、 布地物品中の悪臭の発現を減少及び阻害する方法も提供する。方
法は、本明細書で上述されている本発明の 布地柔軟組成物の 布地物品への適用
及び当該 布地物品の乾燥工程を含む。組成物は、好ましくは洗濯サイクル中更
に好ましくは、洗濯サイクルのうち 布地物品が洗剤で洗浄された後の部分中、
一層更に好ましくは当該過程のすすぎサイクル部分中に 布地物品に適用される
。 布地柔軟組成物は、典型的にはすすぎ浴溶液中に小出しされ、洗浄された 布
地が当該溶液に浸漬され、 布地柔軟活性物質が 布地上に完全に付着できるよう
にする。
【0202】 本発明の 布地柔軟組成物に類似の手順を使用して、悪臭抑制剤も有効に付着
させてもよい。組成物をすすぎ浴溶液に小出しすることは、自動又は半自動洗濯
機の「内蔵」ディスペンサー、洗浄サイクル中に追加されすすぎサイクル中に組
成物を放出するデバイスに組成物を入れることによって実現してもよく、又は更
に簡単には、すすぎサイクル中に手で小出しにしてもよい。
【0203】 悪臭抑制剤を 布地柔軟活性物質とともに付着することで、悪臭抑制剤は、洗
濯過程後、例えば保管中及び/又は着用中に 布地上に生成又は付着する傾向を
持つ可能性がある悪臭を吸収し、それによってかかる悪臭の発現及び検知を 阻
害及び/又は減少することができる。したがって、本発明は、本明細書に上述さ
れている 布地柔軟組成物を洗濯過程中に 布地物品に適用することによって、悪
臭の発現を減少及び 阻害するための当該組成物の使用法も提供する。
【0204】 製品 本発明は更に、 布地物品中の悪臭の発現を減少及び 阻害する物品も提供す
る。当該物品は、本明細書に上述されている 布地柔軟組成物及び当該組成物に
関連する説明書一組を含む。説明書の組には、 布地物品の悪臭の発現を減少及
び 阻害するための前記 布地柔軟組成物の使用に関する説明書が包含される。説
明書の組は、組成物を 布地物品に適用する種々の方法にも関連してもよい。
【0205】 説明書の組は、 布地柔軟組成物の容器又は包装の上に置いてもよく、又は
布地柔軟組成物に関する広告と共に公表してもよく、その結果種々の媒体に現れ
てもよい。 布地柔軟組成物は、 布地中の悪臭の発現を減少及び 阻害するため
の製品の使用に関する説明書を有する容器又は包装に入れられて提供されること
が好ましい。
【0206】 試験手順 上記に詳述されているシクロデキストリンを含有する及び包含しない処方の
いくつかを使用して、シクロデキストリンが香料強度及び悪臭の発現に及ぼす影
響を試験した。
【0207】 香料強度試験 洗浄サイクルの完了後、洗濯機から湿った物品を取り出すのを忘れることは
、消費者にとって珍しいことではない。これらの物品は一般に、一晩又は1日若
しくはそれ以上の日数洗濯機の中に放置され、悪臭が発生して物品に飽和し、物
品に不快な「酸っぱい」臭気を与える。これらの悪臭の除去は、一般に1回又は
それ以上の繰り返し洗浄を必要とする。
【0208】 上記の表IIIで第3列に示した処方を使用して、第1はシクロデキストリ
ンを含有せず、第2は第3列に示された1%の量のシクロデキストリンを含有す
る、2つの 布地柔軟剤の溶液を調製した。類似の 布地物品の負荷を洗浄し、そ
れぞれ2つの柔軟剤溶液ですすいだ。当該物品を乾燥せず、洗濯機内に24時間
留めた。物品を洗濯機から取り出し、検知された香料強度によって等級に分けた
。等級分けは、1〜100の段階に基き、1は最少量の香料の検出を表し、10
0は非常に強力な香料臭気の検出を表わす。2回の試験の平均から、次の結果が
得られた:
【表7】 上記の表IVで第1列に示した処方を使用して、第1はシクロデキストリン
を含有せず、第2は第1列に示された1%の量のシクロデキストリンを含有する
、2つの 布地柔軟剤の溶液を調製した。再度、類似の 布地物品の負荷をそれぞ
れ洗浄し、2つの柔軟剤溶液ですすぎ、洗濯機内に24時間放置した。物品をタ
ンブラー乾燥し、その香料強度を1〜100段階で等級分けした。2回の試験の
平均から、次の結果が得られた:
【表8】 煙暴露試験 煙暴露試験は、4回の洗浄/乾燥洗濯サイクルを施された新しいパイル地タ
オルで実施した。表IIIの第1及び第2列に見られる配合に従って、シクロデ
キストリンをそれぞれ1重量%及び0.3重量%含有する 布地柔軟溶液を調製
した。タオルを再度洗浄し、それぞれの 布地柔軟組成物で処理した。
【0209】 密閉した200リットルドラムの内部でタバコを燃焼した状態で2分間放置
した。タバコを取り除き、タオルを予め定められた時間、当該室内に吊った。そ
の後タオルを取り出し、「鮮度保持」について等級分けした。鮮度保持は、悪臭
強度に関連する香料強度の尺度で、高い数値は検知可能な香料が悪臭よりも多い
ことを表す。香料又は検知可能な悪臭を呈さない参照物品は100と指数化され
た。本手順を2回実施して、次の平均結果が得られた:
【表9】 人工体臭試験 人工体臭試験は、洗浄/乾燥サイクルが繰り返された新しい衣料品で実施し
た。物品を再度洗浄し、2つ 布地柔軟剤のうち1つをすすぎ時に添加して処理
した。試験された2つの 布地柔軟剤は、上記の表IIIで第1列に示された配
合に従って、第1は1%のシクロデキストリンを含有し、第2は含有しないで調
製された。80mlの人工体臭溶液を、当該溶液を2”×2”平方の領域に塗布
することによって、衣料品に適用した。溶液は、8行に10mlずつ均一に塗布
した。衣料品は、室温下、密封したプラスチック袋の中で一晩、自然に乾燥及び
平衡状態にされた。続いて、衣料品を上記の鮮度保持について等級分けした。
【0210】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 ジョン、クリストファー、ターナー ベルギー国ベー − 3090、オベリース、 ロスベーク、18 (71)出願人 ユーゴ、ジャン、マリー、ディメイエール ベルギー国ベー − 1785、メルクテム、 リンザウ トストラート、59 (71)出願人 マリア、アメリタ、ゴンザレス、ミラソル 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2丁目 1− 212、イースト、コート、6、ナンバー 1207 (71)出願人 ジョハンソン、ジミー、ティー アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、フォックス、サッジ、ウェイ、 2415、アパートメント、セカンド (71)出願人 フランシス、コルネリオ、フォード アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ウェスト、ケンパー、ロード、1440 (71)出願人 フランシスコ、ジー.ラオ、ジュニア アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、セ ダー、ノル、ドライブ、9883 (71)出願人 ゴン − シャン、チェン 兵庫県神戸市東灘区御影中町1−3−25、 アパートメント、ナンバー301 (71)出願人 マシュー、アンジェラ、ウィリー、ステー ンランド ベルギー国ベー − 1700、ディルビー ク、エイケンラーン、19 (71)出願人 ムリエル、レイラ、ジゼル、コーディエル ベルギー国ベー − 1020、ブリュッセ ル、アブニュ、ムトサード、74/20 (71)出願人 スミトラ、パスパシー ベルギー国ベー − 1200、ブリュッセ ル、ブールバール、ブランド、ホイットロ ック、138 (71)出願人 ジャン、ドミニエック、ベルブルジ ベルギー国ベー − 2520、オーレゲム、 シルデステーンベーク、27 (71)出願人 ハンス、ウェンド ベルギー国ベー − 1150、ブリュッセ ル、アブニュ、ド、タービュレン、183 (72)発明者 ジョン、クリストファー、ターナー ベルギー国ベー‐3090、オベリース、ロス ベーク、18 (72)発明者 ユーゴ、ジャン、マリー、ディメイエール ベルギー国ベー‐1785、メルクテム、リン ザウトストラート、59 (72)発明者 マリア、アメリタ、ゴンザレス、ミラソル 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2丁目 1− 212、イースト、コート、6、ナンバー 1207 (72)発明者 ジョハンソン、ジミー、ティー アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、フォックス、サッジ、ウェイ、 2415、アパートメント、セカンド (72)発明者 フランシス、コルネリオ、フォード アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ウェスト、ケンパー、ロード、1440 (72)発明者 フランシスコ、ジー.ラオ、ジュニア アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、セ ダー、ノル、ドライブ、9883 (72)発明者 ゴン‐シャン、チェン 兵庫県神戸市東灘区御影中町1−3−25、 アパートメント、ナンバー301 (72)発明者 マシュー、アンジェラ、ウィリー、ステー ンランド ベルギー国ベー‐1700、ディルビーク、エ イケンラーン、19 (72)発明者 ムリエル、レイラ、ジゼル、コーディエル ベルギー国ベー‐1020、ブリュッセル、ア ブニュ、ムトサード、74/20 (72)発明者 スミトラ、パスパシー ベルギー国ベー‐1200、ブリュッセル、ブ ールバール、ブランド、ホイットロック、 138 (72)発明者 ジャン、ドミニエック、ベルブルジ ベルギー国ベー‐2520、オーレゲム、シル デステーンベーク、27 (72)発明者 ハンス、ウェンド ベルギー国ベー‐1150、ブリュッセル、ア ブニュ、ド、タービュレン、183 Fターム(参考) 4L033 AA01 AA04 AB04 AC02 AC10 AC15 BA12 BA21 BA86 CA06

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約1重量%〜約90重量%、好ましくは約2重量%〜約70重量%及び更に好
    ましくは約5重量%〜約40重量%の布地柔軟剤活性物質;並びに 約0.01重量%〜約20重量%、好ましくは約0.05重量%〜約10重
    量%及び更に好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の、シクロデキストリンを
    含む悪臭抑制剤; を含有する組成物からなる悪臭の発現を防止及び/又は 阻害するための前記 布
    地柔軟組成物。
  2. 【請求項2】 悪臭抑制剤がさらに抗菌剤を含む、請求項1に記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記 布地柔軟剤活性物質が前記組成物の少なくとも約5.
    5%、好ましくは少なくとも約10%及び更に好ましくは少なくとも約15%で
    ある、請求項1 または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 布地柔軟活性物質が、少なくとも約85、好ましくは少な
    くとも約90及び 更に好ましくは少なくとも約95のハンター 「L」透過を有
    する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 当該 布地柔軟活性物質は次の式を有する: 【化1】 (式中、Rの各々は、C 〜C アルキル、C 〜C ヒドロキシアルキル
    、及びベンジルから成る群から独立して選択され、R の各々は、C11 〜C22 の直鎖アルキル、C11 〜C22 の分枝状アルキル、C11 〜C22
    の直鎖アルケニル、及びC11 〜C22 の分枝状アルケニルから成る群から独
    立して選択され、Qの各々は独立して次の式を有するカルボニル部分であり; 【化2】 (式中、R の各々は水素、C 〜C アルキル、及びC 〜C のヒド
    ロキシアルキルから成る群から独立して選択され、R の各々は、水素及びC
    〜C アルキルから成る群から独立して選択され、X は柔軟剤に 相容性
    のある陰イオンであり、mは1〜3、nは1〜4である)) 請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 Qの各々が次の式 : 【化3】 を有する請求項4に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 Rの各々がメチル及びヒドロキシエチルから成る群から独
    立して選択される、請求項4に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記 布地柔軟活性物質が次の式を有する: 【化4】 (式中、Rの各々は独立してC14 〜C20 のアルキル鎖である)、請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 さらに約0〜約3のClogPを有する前記主溶媒を約1
    重量%〜約25重量%含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記主溶媒がモノアルコール、C ジオール、C
    オール、オクタンジオール、ブタンジオール誘導体、トリメチルペンタンジオー
    ル、エチルメチルペンタンジオール、プロピルペンタンジオール、ジメチルヘキ
    サンジオール、エチルヘキサンジオール、メチルヘプタンジオール、オクタンジ
    オール、ノナンジオール、アルキルグリセリルエーテル、ジ(ヒドロキシアルキ
    ル)エーテル、アリールグリセリルエーテル、脂環式ジオール誘導体、アルコキ
    シル化C 〜C ジオール誘導体、アリールジオール、及びこれらの混合物か
    ら成る群から選択される、請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 主溶媒が1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタン
    ジオール、ヘキシレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,4−シクロヘ
    キサンジオール、ピナコール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジ
    オール、及び2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオールから成る群から選択
    される、請求項10に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記主溶媒が約0.15〜約1のClogPを有する、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 さらに約0.1重量%〜約10重量%の電解質を含む、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 さらに約0.1重量%〜約15重量%の相安定剤を含む
    、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 さらに少なくとも1つのプロパヒューム 成分を含む、請
    求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 さらに約0.1重量%〜約10重量%の主溶媒増量剤を
    含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 A.請求項1〜16のいずれか1項に記載の 布地柔軟組成物を提供する工程
    ; B. 布地物品への当該 布地柔軟組成物を適用する工程; C.当該 布地物品を乾燥させる工程; を含む、 布地物品の悪臭発現を減少及び 阻害する方法。
  18. 【請求項18】 布地物品に前記組成物を適用することによって、 布地
    物品の悪臭発現を減少及び 阻害するための請求項1〜16のいずれか1項に記
    載の組成物の使用。
  19. 【請求項19】 請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物と、 布地物品の悪臭発現を減少及び阻害するための前記組成物の使用を説明する
    説明書のセット、を含む 布地物品の悪臭発現を減少及び 阻害するための物品。
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