JPH1087576A - ポリエステル化ポリ4級化合物、それらを含む組成物、及びそれらの使用方法 - Google Patents

ポリエステル化ポリ4級化合物、それらを含む組成物、及びそれらの使用方法

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JPH1087576A
JPH1087576A JP9142897A JP14289797A JPH1087576A JP H1087576 A JPH1087576 A JP H1087576A JP 9142897 A JP9142897 A JP 9142897A JP 14289797 A JP14289797 A JP 14289797A JP H1087576 A JPH1087576 A JP H1087576A
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Robert O Keys
ロバート・オー・ケイズ
Floyd E Friedli
フロイド・イー・フリードリ
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    • C11D3/0015Softening compositions liquid
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    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファブリック柔軟剤として有用な液状組成物
を提供すること。 【解決手段】 化学式(1)で示される化合物が開示さ
れている。 【化1】 この式中、R*及びR**はC2〜C12アルキル基、A1-5
のそれぞれはC2-4アルキル基、R1-5のそれぞれは−H
または(C9-21アルキル基またはアルケニル基)−C
(O)−、Q1-3のそれぞれは−H、−CH3、−C
25、または−CH2CH2COOHであり、rは0−
2、i、j及びそれぞれのkはそれぞれ0−1、そして
(i+j+k)は0−4であり、及びnはゼロの正味の
チャージにする一価のアニオンAのモル数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばファブリッ
クの柔軟剤、紙の非結合剤、髪のコンディショナー、皮
膚のコンディショナー、織物の柔軟剤、カーワックスス
プレー、及び類似のものとして有用なアミン及び4級ア
ンモニウム化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】4級アンモニウム化合物及びジ4級ジア
ンモニウム化合物の種類は、家庭用や産業用及び施設用
として、ファブリック柔軟剤で利用すべくこれまでに提
案されている。一般的にはこのような化合物は、これら
の組成物の製造性、配合利用性、生物分解性、それに環
境適合性においてなんらかの問題点をもたらすような性
質を示す。これらの機能を持っていることで利用されて
いる従来の組成物の多くは、たとえ時間の経過により完
全に生物分解可能なものであっても、望ましいほどの速
さで生物分解されず、従って容易に生物分解可能である
とは考えられない。数種の市販されている容易に生物分
解可能な柔軟剤、コンディショナー及び非結合剤は、従
来より使用されている生物分解性の小さい製品と同等の
効力を発揮しない。したがって有効作用レベルを維持す
るためには、このような効果が小さく、より容易に生物
分解可能な製品(例えば柔軟剤)を量を多くして用いな
くてはならず、これによって製品の費用効果が減少す
る。
【0003】製品の色やにおいも、多くの生物分解可能
な柔軟剤の未処理材料の持つ問題点を提出する。明るい
色と少ないにおいは、消費者に受け入れられるようにす
るため、また安定で受容可能な長期間の製品を美しい特
徴を持つようにするために必須である。かなり溶解性が
小さくても、水へのファブリック柔軟剤活性の分散性
や、洗濯機への配合されたファブリック柔軟剤製品の分
散性が困難になる原因となる。
【0004】さらに、配合剤をすすぎ水(水中50−1
00ppmの活性レベルで)に分配して分散させた場合
に非常にきれいな分散が起こるポイントでまさに半透明
または透明な液体であるファブリック柔軟剤配合剤を得
ることについて関心が高まりつつある。透明な配合剤に
よればファブリックが染色されるのを抑えるとともに、
分散性を改善し、さらにファブリックや他の基質の再湿
潤を非常に改善することができる。このような組成物の
発見によって、望ましい外観を達成すべく共同して作用
する溶媒や共同溶媒などの適当な添加物と一緒に用いら
れる適当な4級アンモニウム化合物やポリ4級アンモニ
ウム化合物を注意深く確認することが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ファブリ
ック柔軟剤として有用であり、また生物分解可能で柔軟
化、非結合化、コンディショニングなどで効果が高く、
しかも製造上、配合上、及び使用上のこれらの問題点を
避けることのできる新規なアミン及びアンモニウム誘導
体、特に4級誘導体やポリ4級誘導体を同定する必要性
が依然として残っている。
【0006】容易に生物分解可能で満足のゆくほど高い
活性を示す髪や皮膚のコンディショナー、紙の非結合か
組成物、織物の柔軟剤などで用いられる活性な薬剤につ
いても望まれている。従来の製品は今までのところ、両
方の性質を高い評価を示すようになされてはおらず、し
たがって低い生物分解可能性または低い活性を受け入れ
ざるを得ない。したがって、コンディショナー、紙の非
結合剤、及び同様のものとして活性レベルを示す化合物
が、即ちその場合には従来用いられている活性に匹敵し
たりあるいはそれを越えるほどで、その一方で容易な生
物分解性も示すような化合物がいま尚必要とされてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの目的を
達成するとともに、ここに記載された性質及び効果も示
すものである。
【0008】本発明の一観点は、化学式(1)で示され
る化合物である。
【化10】 この式中、R*及びR**のそれぞれは独立して2〜12
個の炭素原子を含む直線状、分枝状または環状のアルキ
ル基であって、2個以下の炭素原子で分離されている2
個の窒素原子はなく、A1、A2、A3、A4及びA5のそ
れぞれの存在におけるそれぞれは独立して2〜4個の炭
素原子を含む直鎖状または分枝状であり、R1、R2、R
3、及びR4並びにR5のそれぞれの存在におけるそれぞ
れは独立して−HまたはRAC(=O)−(この式中RA
は9〜21個の炭素原子と0〜4個の炭素−炭素二重結
合とを含む直鎖状または分枝状のアルキル基もしくはア
ルケニル基である。)であって、ただしR1、R2
3、R4またはR5の少なくとも一つがRAC(=O)−
であり、Q1、Q2及びQ3のそれぞれは−H、−CH3
−C25、または−CH2CH2COOHであり、rは0
−2であり、iは0−1、jは0−1、それぞれのkは
0−1、そして(i+j+k)の合計は0−4、または
【0009】
【化11】
【0010】の部分は、
【化12】 であり、Aは一価のアニオンであり、及びnは化学式
(1)で示される化合物をゼロの正味のチャージにする
のに必要とされるAのモル数である。
【0011】化学式(1)の一態様は、化学式(Q)で
示される化合物である。
【化13】 この式中、R*及びR**のそれぞれは独立して2〜12
個の炭素原子を含む直線状、分枝状または環状のアルキ
ル基であって、2個以下の炭素原子で分離されている2
個の窒素原子はなく、A1、A2、A3、A4及びA5のそ
れぞれの存在におけるそれぞれは独立して2〜4個の炭
素原子を含む直鎖状または分枝状であり、
【0012】R1、R2、R3、及びR4並びにR5のそれ
ぞれの存在におけるそれぞれは独立して−HまたはRA
C(=O)−(この式中RAは9〜21個の炭素原子と
0〜4個の炭素−炭素二重結合とを含む直鎖状または分
枝状のアルキル基もしくはアルケニル基である。)であ
って、ただしR1、R2、R3、R4またはR5の少なくと
も一つがRAC(=O)−であり、Q1、Q2及びQ3のそ
れぞれは−CH3、−C25、または−CH2CH2CO
OHであり、rは0−2であり、iは0−1、jは0−
1、それぞれのkは0−1、そして(i+j+k)の合
計は0−4、または
【0013】
【化14】 の部分は、
【0014】
【化15】
【0015】であり、Aは一価のアニオンであり、及び
nは化学式(Q)で示される化合物をゼロの正味のチャ
ージにするのに必要とされるAのモル数である。
【0016】化学式(1)の他の態様は、置換基Q1
2及びQ3が存在していないか、または置換基Q1、Q2
及びQ3から選択された一個またはそれ以上の置換基が
存在していてそのような置換基は−Hである。本発明の
他の観点は、前述した化学式(1)や(Q)の2個また
はそれ以上の化合物の混合物を含んでいる。
【0017】本発明のもう一つの観点は、例えばファブ
リックの柔軟剤として有用で、(a)化学式(1)で示
される化合物及びその混合物からなるグループより選択
される成分であって、化学式(Q)で示される化合物及
びその混合物からなるグループより選択されるカチオン
性成分であってもよい成分、(b)水、及び(c)任意
で一種もしくはそれ以上の溶媒または共同溶媒(cosolv
ent)を含む液状組成物を含んでいる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、新規な化合物に、特に
そのような化合物を含む効果的な液状配合剤に向けられ
たものである。 (好ましい化合物及び組成物)評価されているように、
本発明の特に好ましい態様は、化学式(1)に対応する
化合物の混合物を含んでおり、4級化またはプロトン化
の程度(4級化されておらず、プロトン化されていない
化合物を含んでいる)、エステル化の程度、さらに鎖の
長さや分子量が混合物に含まれる異なる分子で異なって
いるため、それぞれの性質は混合物に存在する分子すべ
てを網羅した平均として表すことができる。そこでこの
ような混合物では、4級化の程度のような特徴は、全整
数のなかに当てはめることのできる平均値として表現す
ることができる。
【0019】化学式(1)に関すると、Q1、Q2及びQ
3で示された置換基は、存在するのであればそれらが結
合しているそれぞれの窒素原子をプロトン化したり4級
化したりする置換基を表している。化学式(1)の構造
は、対応するQ置換基で4級化されたりプロトン化され
たりする窒素原子がない場合の化合物から、どの窒素原
子も対応するQ置換基で4級化されたりプロトン化され
たりしている化合物までの範囲に入る化合物を含んでい
るものの、ある好ましい態様では、化学式(1)の化合
物が特に4級でなくてはならない化合物である。「部分
的に」という用語によると、化学式(1)で示された分
子の持つ少なくとも一つの窒素原子が、それに結合する
Q置換基を有していないことを意味する。特定して述べ
ると、ジアミン(即ち化学式(1)において下付文字の
rがゼロである場合)化合物の混合物においては、置換
基Qで4級化されるのが1分子あたり、混合物の平均で
好ましくは1−2、更に好ましくは1.5−2である。
【0020】他の好ましい態様は、Q置換基がなかった
り、または唯一のQ置換基のみが存在していて−Hであ
るような化合物及びその混合物である。このようなQ置
換基は、すべての窒素原子がプロトン化されるか、ある
いは全ての窒素原子よりは少ない窒素原子がプロトン化
されている(それぞれ「完全に」及び「部分的に」プロ
トン化されているという)ような程度で存在することが
できる。
【0021】化学式(1)の化合物はまた、ある範囲の
程度のエステル化に含まれるいくらかのエステル化部分
を含んでいてもよい。化学式(1)に示されているよう
に、エステル化の程度はジアミンについては1−4の範
囲内であり、トリアミンもしくはテトラアミンについて
はそれぞれ5もしくは6までである。エステル化の好ま
しい程度は、即ち、存在するRA置換基の全体数が好ま
しくは2−4の範囲内にあることである。これは特にジ
アミンについては正しく、エステル化の好ましい程度は
きれいで半透明の配合剤については1−3であり、容易
に拡散できる配合剤については3−4.5であり、また
エステル化の更に好ましい程度は約2.5である。エス
テル化の望ましい程度は、ポリハイドロキシ−置換され
た前駆体と化学量論的に適当な量の対応するカルボキシ
ル酸とを反応させることによって得ることができる。例
えば、2.5のような整数でない目的とするエステルの
程度であっても、等しい量のトリエステルとジエステル
とを含む混合物を生成させるために反応させることによ
って得ることができる。
【0022】それぞれのRAC(O)−アシル基は、す
べて同じ鎖の長さを持っていてもよい。更に好ましくは
それらは数個の鎖の長さとある程度の炭素−炭素不飽和
結合を持っていて、このことは脂肪族アシル基が、異な
る鎖の長さと異なる程度の炭素−炭素不飽和結合を持つ
脂肪酸の混合物を含む天然に発生する供給源より誘導す
ることができるという事実を反映している。このような
供給源の例としては、タロー脂肪酸、ココ脂肪酸、及び
キャノーラ脂肪酸(部分的に水素化されたキャノーラオ
イルから誘導された脂肪酸も含む)が挙げられる。
【0023】化学式(1)に関して言うと、示された分
子はジアミン、トリアミン、またはテトラアミンであ
る。ジアミンの二つの窒素原子を結び付けるR*ブリッ
ジは、2−12個の炭素原子を含んでおり、好ましくは
2個以上の炭素原子を含んでいる。一つの特定の好まし
いR*基は、6−12個の炭素原子を含むアルキル基で
あり、例えば直線状のヘキサメチレンである。他の有用
な置換基では、窒素原子の間に10個までの炭素原子を
含んでいてもよく、また直線状もしくは分枝状のアルキ
ル構造を示す3−10個の炭素原子をどこかに含んでい
てもよい。
【0024】化学式(1)でA1-5として示される種々
の部分は、それぞれ独立してエチル基、プロピル基(直
鎖状または分枝状)、もしくはブチル基(直鎖状または
分枝状)であってもよい。好ましくはそれぞれのA1-5
基は合成が容易なために同じである。それぞれのA1-5
はエチル基またはプロピル基(特にイソプロピル基)で
あっても好ましい。化学式(1)の化合物の更に好まし
い態様は、本発明の製品にかかる種々の配合剤の能力と
関連してこの明細書で説明されている。
【0025】化学式(1)の化合物がある程度に4級化
されたりプロトン化されたりしている場合、窒素を含む
カチオン全体の正電荷に等しいモル数で一価のアニオン
Aが含まれる。このアニオンAは化合物全体の性質に有
害とはならない。好ましい例では、ハライドアニオン、
特にクロライドがメチルサルフェートやエチルサルフェ
ートと同様に含まれる。
【0026】(合成法)化学式(1)の化合物は、当業
者に周知の反応工程及び条件を用いて容易に入手できる
出発物質より簡単に合成することができる。好ましい工
程は、化学式H2N−R*−(NH−R**x−NH2で示
されるジアミン、トリアミン、またはテトラアミンを用
いて開始する。このポリアミン化合物は次にアルコキシ
ル化される。アルコキシル化剤は、それぞれの窒素原子
に結合するアルキル基を望ましいように選択することに
応じてエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、も
しくはブチレンオキサイドや、(あまり好ましくはない
が)その混合物が用いられる。アルキレンオキサイド反
応剤のモル数、及び反応条件は、末端の1級アミンの水
素原子が水酸化アルキル基で置換されるように、またも
し起こるならば2級アミンが水酸化アルキル基で一置換
されるように定められる。
【0027】次にアルコキシル化された生成物は、脂肪
酸をアルコキシル化によって得られたそれぞれの水酸基
と反応させることによってエステル化される。上記に示
したように分子は完全にエステル化することができる
が、部分的にだけエステル化を行うように導かれた配合
剤が好ましい。しかしながら化学式(1)に示された一
分子あたり少なくとも一つのエステル基を持っていなく
てはならない。
【0028】エステルは、RAC(O)OH(この式中
Aは9〜21個の炭素原子と0〜4個の炭素−炭素二
重結合とを含む直鎖状または分枝状のアルキル基もしく
はアルケニル基である。)で示されるカルボキシル酸を
用いて行なわれる。エステル化は一つのそのようなカル
ボキシル酸を適当量用いて行うことができるが、化学式
AC(O)OHに対応するそれぞれのカルボキシル酸
からなる混合物を用いて行うことも、経済面、製品の性
質の面、及び手軽さの面から好ましい。例えば、種々の
動物性起源や植物性起源から得られるこのような脂肪酸
の混合物は、商業的に簡単に入手することができる。こ
のような材料の一実施例としてタロー脂肪酸が挙げられ
るが、これはこの分野で一般的に知られている、14、
16及び18個の炭素原子と0、1及び2個の不飽和結
合とを含む脂肪酸を優先して含有している脂肪酸の混合
物である。他の好ましい起源には、ココナツ脂肪酸及び
キャノーラ脂肪酸が含まれる。エステル化反応は、副産
物の水の除去が可能で、この分野の化学者に周知の便利
な条件の下で行われる。脂肪酸のモル数は、エステル化
反応によって生成する生成物の混合物において、望まし
いエステル化平均度が得られるように選択される。
【0029】望ましいのであれば次に、エステル化され
た生成物またはエステル化された生成物の混合物につい
て4級化やプロトン化が行われる。上記でも認められた
ようにエステル化された生成物は完全に4級化すること
ができるが、たとえ行うにしても最大に部分的にのみエ
ステル化することが好ましい。4級化反応は、アミンの
4級化反応としてこの分野で周知の条件で行われ、それ
は好適な4級化剤とともにエステル化されたアミンを反
応させることによる。4級化剤は化学式Q1A及びQ2
であり、それらはもちろん同じであってもよく、同じで
あることが好ましい。トリアミン及びテトラアミンで
は、2個目(または3個目)の4級化剤Q3Aを用いれ
ばよく、それはQ1A及びQ2Aと同じであることが同様
に好ましい。好ましくは特定の一個の4級化剤のみが用
いられ、その場合すべての4級化剤の置換基Qは同じで
あろう。好ましい4級化剤には、メチルクロライド、ジ
メチルサルフェート、及びジエチルサルフェートが含ま
れる。
【0030】プロトン化反応は、エステル化された生成
物または生成物の混合物を化学式HAで示される酸、例
えば塩酸と反応させることによって行うことができる。
それぞれの前述した反応は、溶媒中でまたは溶媒のない
条件で行うことができるが、それぞれの場合においては
この分野でそれぞれの反応について十分に確立されてい
る条件が用いられる。
【0031】(配合剤/性質)ここに記載されているよ
うな生成物は、ファブリック柔軟剤などの商業製品に配
合剤として特に好まれるようにする多くの望ましい性質
を示す。最も顕著なことに化学式(1)で示される化合
物は、有用な組成物、例えば望ましい機能性をもたら
し、かつクリア、即ち透明であるような水性の組成物に
うまく配合することができる。この性質は、特定の溶媒
やカップリング剤を混合している場合または混合してい
ない場合でさえも種々の濃度の活性成分で認めることが
できる。
【0032】他の性質は十分に認められている。例えば
この製品は生物分解可能である。驚くべきことにQ置換
基がないか、あるいは唯一のQ置換基がHであるような
実施態様では、特に高い生物分解可能性を示す。また化
学式(1)の化合物は、効果的な安定性、溶解性を示す
とともに、過度に好ましくない色や臭いも有していない
【0033】色の安定性は、化学式(1)で示される化
合物または化合物群が窒素化合物のみが存在する場合の
配合剤で示される。色の安定性はまた、化学式(1)で
示される一個またはそれ以上の化合物が一種またはそれ
以上の他の4級アンモニウムファブリック柔軟化化合物
とともに存在しているような配合剤において示される。
したがって本発明の化合物は、存在する他の4級アンモ
ニウム化合物の色の安定性を改善する。
【0034】この性質は次のデータで示されており、こ
こで色の安定性は、下記の表CSに示されているそれぞ
れの製品のサンプルを開放型チューブに入れて空気循環
型オーブン内で110℃にまで加熱し、周期的にその色
を測定し(Gardner)、更に時間経過で色の変化を計算
することによって評価した。
【表1】
【0035】製品ナンバーのキー 1: ソフトタローで誘導されたトリエタノールアミン
−エステル4級化合物。 2: ソフトタローで誘導さ
れたメチルジエタノールアミン−エステル4級化合物。 3: キャノーラで誘導されたトリエタノールアミン−
エステル4級化合物。 4: ソフトタローで誘導されたジアミドアミン4級化
合物。 5: ヘキサメチレンジアミン+4モルのエチレンオキ
サイド+2.5モルのソフトタロー脂肪酸+1モルのジ
メチルサルフェート。 6: 2モルのジメチルサルフェートを用いる以外は5
と同じ。 7: 2モルのキャノーラ脂肪酸を用いる以外は6と同
じ。 8: ビス(ヘキサメチレン)トリアミン+5モルのエ
チレンオキサイド+4モルのソフトタロー脂肪酸+3モ
ルのジメチルサルフェート。 9: 1.5モルのソフトタロー脂肪酸を用いる以外は
8と同じ。 10: 2モルのソフトタロー脂肪酸を用いる以外は8
と同じ。 11: 3モルのキャノーラ脂肪酸を用いる以外は8と
同じ。 12: 2モルのソフトタロー脂肪酸を用い、4級化さ
れていないこと以外は8と同じ。 13: 1と8の50/50(重量%)混合物。 14: 1とビス(ヘキサメチレン)トリアミン+5モ
ルのエチレンオキサイド+3.5モルのソフトタロー脂
肪酸+3モルのジメチルサルフェートとの50/50
(重量%)混合物。
【0036】このデータは、本発明の化合物が示す色の
安定性についての実質的で、有意の改良を示している。
特に化学式(1)の化合物は、非常に満足のゆくファブ
リック柔軟化能力を示す。
【0037】化学式(1)で示される化合物、同様にこ
のような化合物の混合物の効果的な特徴は、ファブリッ
ク柔軟剤として有用な製品にそれらを適当に配合する場
合に特に認めることができる。ファブリック柔軟剤の配
合剤に含まれていてもよい他の成分にかかわらず、水中
で加水分解するエステル官能基の可能性を低く抑えるた
めに、全体としてその配合剤のpHは5以下であるべき
で、好ましくは2.5〜4.0である。目的のpH値を
得るための好ましい方法は、化学式(1)に対応する化
合物のエステル化の平均割合と4級化混合物の平均割合
の適切な調節と一致して、例えばHClやH2SO4など
の少量の酸を添加したところに置くことである。
【0038】ファブリック柔軟剤組成物として用いられ
る好ましい乳濁剤は、約2〜約80重量%、好ましくは
5〜30重量%、更に好ましくは6〜25重量%の一種
あるいはそれ以上の化学式(1)に対応する化合物を含
んでいればよい。一般的には固形含有量が高い場合に
は、低い度合で4級化されているとより容易に提供でき
る。これに対して4級化の程度が高い(例えばジアミン
に対して2.0近くの4級化の程度)と、過度の溶解性
の問題が起こることなく最大の受容可能な固体含有量が
低い水性配合剤になる。
【0039】化学式(1)の化合物は、水及び配合され
ているファブリックウ柔軟剤で便利に用いられる一種ま
たはそれ以上の溶媒とともに、透明なファブリック柔軟
剤組成物に配合することができる。このような溶媒の例
にはイソプロパノール、ヘキシレングリコール及びプロ
ピレングリコールが含まれる。このような配合剤は通
常、化学式(1)で示される化合物の一種または混合物
を、10重量%から50重量%まで含んでいる。
【0040】化学式(1)のファブリック柔軟活性は、
従来の4級アンモニウムファブリック柔軟活性を用いる
よりも非常に容易に配合することができる。ほとんどの
4級アンモニウム化合物は、透明な配合剤に配合された
場合、水で希釈することでゲルを形成する傾向を示す。
しかしながら化学式(1)の化合物は、透明は配合剤に
配合して水で希釈しても、たとえその水がゲル化を刺激
する冷水であってさえほとんどゲル化しないか、全くゲ
ル化しない。このようにゲルになる傾向がないことは、
化学式(1)の化合物を含む組成物が40重量%もしく
はそれ以上、即ち50重量%と同等もしくはそれ以上の
活性濃度で調製できることを意味している。このような
配合剤の調製自体は非常に簡単であり、またゲル化が起
こらないことは、配合剤を作る人が消費者に再売却する
ためにより濃縮された製品を製造するように選択する場
合、ゲルの形成を取り扱う特殊な処理を行う必要がない
ことを意味している。また、ゲル形成が起こらないこと
は、ゲル化された副産物が柔軟効果を減少させたり布に
堆積したままになったりする形状となることに関係せ
ず、消費者が洗浄サイクルまたはすすぎサイクルで直接
洗浄水に、より濃縮された製品を入れて使用できること
を意味している。
【0041】濃度が低くてもまた高くても透明な配合剤
を形成する化学式(1)の化合物の能力があるため、フ
ァブリック柔軟剤の共同活性剤として一種またはそれ以
上の他の4級アンモニウム化合物も含む配合剤にも拡張
される。本発明にかかる化学式(1)の化合物または化
合物群とともに含まれることのできる追加の4級アンモ
ニウム化合物には、下記の(i)〜(v)で示される4
級化されたあるいは酸の塩誘導体からなるグループより
選択される窒素化合物が含まれるが、これらに限られる
わけではない。
【0042】(i)下記の化学式で示される化合物を含
むアルキレンジアミン類。
【化16】 この式中それぞれのR1は鎖状のアルキルまたはアルキ
レンのC12−C21炭化水素基であり、それぞれのZは−
(R2O)0-4H、またはR2Hであり、R2及びR3は二
価のC1−C6アルキレン基である。
【0043】(ii)下記の化学式を持つ置換されたイ
ミダゾリン化合物類。
【化17】
【0044】(iii)下記の化学式を持つ置換された
イミダゾリン化合物類。
【化18】 この式中、R1及びR2は上記のとおりに定義される。
【0045】(iv)高級脂肪酸とアルキレントリアミ
ン類との例えば分子比が約2:1の反応生成物であっ
て、下記の化学式の化合物を含む反応生成物。
【化19】 この式中、R1、R2及びR3は上記にとおり定義され
る。
【0046】(v)下記の化学式を持つ置換されたイミ
ダゾリン化合物類及びその混合物。
【化20】 この式中、Gは−O−または−NH−であり、またR1
及びR2は上記のとおり定義される。
【0047】化学式(i)の化合物の好ましい実施例
は、水素化されたタロー脂肪酸から誘導されたもの、及
びハイドロキシエチルエチレンジアミンであり、例えば
1は脂肪族のC15−C21炭化水素基であり、またR2
びR3は二価のエチレン基である。化学式(ii)の化
合物の好ましい実施例は、R1が脂肪族のC21炭化水素
基であり、またR2が二価のエチレン基であるようなス
テアリックハイドロキシエチルイミダゾリンである。化
学式(iv)の化合物の好ましい実施例は、R1が脂肪
族のC15−C21炭化水素基であり、またR2及びR3が二
価のエチレン基であるようなN,N”−ジタローアルカ
ノイルジエチレントリアミンである。化学式(v)の化
合物の好ましい実施例は、R1が脂肪族のC15−C21
化水素基であり、またR2が二価のエチレン基であるよ
うな1−タローアミドエチル−2−タローイミダゾリン
である。
【0048】N,N”−ジタローアルカノイルジエチレ
ントリアミンと1−タローエチルアミド−2−タローイ
ミダゾリンとは両方とも、タロー脂肪酸とジエチレント
リアミンとの反応生成物であり、カチオン性ファブリッ
ク柔軟剤であるメチル−1−タローアミドエチル−2−
タローイミダゾリニウムメチルサルフェートの前駆体で
ある("Cationic Surface Active Agents as Fabric So
fteners, "R. R> Egan, Journal 1978, Pages 118-121
参照)。N,N”−ジタローアルカノイルジエチレント
リアミンと1−タローアミドエチル−2−タローイミダ
ゾリンは、Witco Corporationより入手することができ
る。メチル−1−タローアミドエチル−2−タローイミ
ダゾリニウム メチルサルフェートは、商標名Varisoft
475としてWitco Corporationより売られている。
【0049】他の有用な柔軟剤には、カチオン性窒素の
4級アンモニウム化合物及びその塩が含まれる。ここで
のカチオン性窒素の塩では、アニオンA-により電気的
中性にされる。最も頻繁に、これらの塩において電気的
中性にするために用いられるアニオンは、例えばクロラ
イド、ブロマイド、またはアイオダイドなどのハライド
である。しかしながら他のアニオンを用いることも可能
で、それは例えばメチルサルフェート、エチルサルフェ
ート、アセテート、ホルメート、サルフェート、カルボ
ネート、及び類似のものである。クロライドとメチルサ
ルフェートとがここでアニオンA-として好まれる。
【0050】カチオン性化合物の一タイプは、一本の長
鎖の鎖状脂肪族C8−C22炭化水素基を含んでおり、以
下の化学式(vi)〜(xi)からなるグループより選
択される。 (vi)下記の化学式を持つ鎖状の4級アンモニウム
塩。
【化21】 この式中、R4は鎖状の脂肪族C8−C22炭化水素基、ア
ルキル基、ベンジル基または(C4−C18アルキル)−
(OCH2CH22-3−であり、R5及びR6はC1−C4
−飽和のアルキル基またはハイドロキシアルキル基であ
り、そしてA-はアニオンである。
【0051】(vii)下記の化学式を持つ置換された
イミダゾリン塩類。
【化22】 この式中、R1は鎖状のアルキルまたはアルキレンのC
12−C21炭化水素基であり、R7は水素またはC1−C4
の飽和のアルキルまたはハイドロキシアルキル基であ
り、そしてAはアニオンである。
【0052】(viii)下記の化学式を持つ置換され
たイミダゾリン塩類。
【化23】 この式中、R1、R2、R5及びAは上記に定義したとお
りである。
【0053】(ix)化学式(R1N(Z2)−(C
22-6−N(Z3))+2・2A-のジ4級化体。 この式中、R1及びそれぞれのZは独立して上記に定義
したとおりである。
【0054】(x)下記の化学式を持つアルキルピリジ
ニウム塩。
【化24】 この式中、R4は鎖状の脂肪族C8−C22炭化水素基であ
り、A-はアニオンである。
【0055】(xi)下記の化学式を持つアルカンアミ
ド アルキレンピリジニウム塩及びその混合物。
【化25】 この式中、R1は鎖状脂肪族のC12−C21炭化水素基で
あり、R2は二価のC1−C6アルキレン基であり、そし
てA-はアニオンである。
【0056】化合物(vi)の例は、例えばモノタロー
トリメチルアンモニウムクロライド、モノ(水素化タロ
ー)−トリメチルアンモニウムクロライド、パルミチル
トリメチルアンモニウムクロライド及びソヤトリメチル
(soyatrimethyl)アンモニウムクロライドなどのモノ
アルキルトリメチルアンモニウム塩であり、それらはそ
れぞれ商標名Adogen 471、Adogen 441、Adogen 444、及
びAdogen 415としてWitco Corporationより販売されて
いる。これらの化合物では、R4は鎖状脂肪族のC16
18炭化水素基であり、またR5及びR6はメチル基であ
る。モノ(水素化タロー)トリメチルアンモニウムクロ
ライド及びモノタロートリメチルアンモニウムクロライ
ドが好ましい。化合物(vi)の他の例としては、ベヘ
ニルトリメチルアンモニウムクロライド、即ちこの際の
4はC22炭化水素基であって、商標名Kemamine Q2893-
CとしてHumko Chemical Division of Witco Corporatio
nによって販売されているもの、ソヤジメチルエチルア
ンモニウム エチルサルフェート、即ちこの際のR4はC
16−C18炭化水素基で、R5はメチル基で、R6はエチル
基で、そしてA-はエチルサルフェートアニオンである
もの、さらにメチルビス(2−ハイドロキシエチル)オ
クタデシルアンモニウムクロライド、即ちこの際のR4
はC18炭化水素基で、R5は2−ハイドロキシエチル基
で、そしてR6はメチル基であるものが挙げられる。
【0057】化学式(viii)の例は、1−エチル−
1−(2−ハイドロキシエチル)−2−イソヘプタデシ
ルイミダゾリニウムエチルサルフェートであり、この式
中R1はC17炭化水素基であり、R2はエチレン基であ
り、R5はエチル基であり、そしてA-はエチルサルフェ
ートアニオンである。
【0058】本発明で用いられる他のファブリック柔軟
剤は、2個またはそれ以上の長い鎖の鎖状の脂肪族C8
−C22炭化水素基または一つのその置換基及びアリール
アルキル基を持つカチオン性窒素塩を含む。その例には
以下のもの(xii)〜(xvii)が含まれる。 (xii)下記の化学式を持つ鎖状の4級アンモニウム
塩類。
【化26】 この式中、それぞれのR4は鎖状の脂肪族C8−C22炭化
水素基であり、R5はC1−C4飽和アルキルまたは水酸
化アルキル基であり、R6はR4及びR5基からなる置換
基より選択され、そしてA-は上記のとおり定義したア
ニオンである。 (xiii)下記の化学式を持つジアミド4級アンモニ
ウム塩類。
【0059】
【化27】 この式中、R1は鎖状のアルキルまたはアルキレンのC
12−C21炭化水素基であり、それぞれのR2は1−3個
の炭素原子を持つ二価のアルキレン基であり、R5及び
9はC1−C4の飽和のアルキルまたはハイドロキシア
ルキル基であり、そしてA-はアニオンである。
【0060】(xiv)下記の化学式を持つアルコキシ
ル化されたジアミド4級アンモニウム塩類。
【化28】 この式中、nは1〜約5に等しく、そしてR1、R2及び
-は上記に定義したとおりである。
【0061】(xv)下記の化学式を持つ4級アンモニ
ウム化合物類。
【化29】 この式中、それぞれのR4は鎖状の脂肪族C8−C22炭化
水素基であり、それぞれのR5はC1−C4飽和アルキル
または水酸化アルキル基であり、そしてA-はアニオン
である。
【0062】(xvi)下記の化学式を持つアミド−置
換されたイミダゾリニウム塩類。
【化30】 この式中、R1は鎖状の脂肪族C12−C21炭化水素基で
あり、R2は1−3個の炭素原子を持つ二価のアルキレ
ン基であり、そしてR5及びA-は上記に定義したとおり
であるかまたはR5はHである。
【0063】(xvii)下記の化学式を持つエステル
−置換されたイミダゾリニウム塩類及びその混合物。
【化31】 この式中、R1、R2、R5及びA-は上記に定義したとお
りである。
【0064】化合物(Xii)の例は、ジタロージメチ
ルアンモニウムクロライド、ジタロージメチルアンモニ
ウムメチルサルフェート、ジ(水素化タロー)ジメチル
アンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモ
ニウムクロライド、ジベヘニルジメチルアンモニウムク
ロライドのような周知のジアルキルジメチルアンモニウ
ム塩である。ジ(水素化タロー)ジメチルアンモニウム
クロライド及びジタロージメチルアンモニウムクロライ
ドが好ましい。本発明で利用される商業的に入手可能な
ジアルキルジメチルアンモニウム塩の例には、ジ(水素
化タロー)ジメチルアンモニウムクロライド(商標名Ad
ogen 442)、ジタロージメチルアンモニウムクロライド
(商標名Adogen 470)、ジステアリルジメチルアンモニ
ウムクロライド(商標名Arosurf TA-100)が挙げられる
が、これらはすべて、Witco Corporationより入手でき
る。R4が一個の鎖状の脂肪族C22炭化水素基であるジ
ベヘニルジメチルアンモニウムクロライドは、Witco Co
rporationのHumko ChemicalDivisionより商標名Kemaine
Q-2802Cとして販売されている。
【0065】化合物(xiii)の例は、メチルビス
(タローアミドエチル)(2−ハイドロキシエチル)ア
ンモニウムメチルサルフェート及びメチルビス(水素化
タローアミドエチル)(2−ハイドロキシエチル)アン
モニウムメチルサルフェートであり、この化学式におい
ては、R1は鎖状脂肪族のC15−C17炭化水素基であ
り、R2はエチレン基であり、R5はメチル基であり、R
9は水酸化アルキル基であり、そしてA-はメチルサルフ
ェートアニオンである。これらの材料は、それぞれ商標
名Varisoft 222及びVarisoft 110としてWitco Corporat
ionから入手できる。
【0066】化合物(xv)の例は、ジメチルステアリ
ルベンジルアンモニウムクロライドであり、この化学式
においては、R4は鎖状の脂肪族C18炭化水素基であ
り、R5はメチル基であり、そしてA-はクロライドアニ
オンである。この化合物は商標名Varisoft SDCとしてWi
tco Corporationによって販売されている。
【0067】化合物(xvi)の例は、1−メチル−1
−タローアミドエチル−2−タローイミダゾリニウムメ
チルサルフェートと、1−メチル−1−(水素化タロー
アミドエチル)−2−(水素化タロー)イミダゾリニウ
ムメチルサルフェートであり、これらの化学式において
は、R1は鎖状の脂肪族C15−C17炭化水素基であり、
2はエチレン基であり、R5はメチル基であり、そして
-はクロライドアニオンである。これらは、それぞれ
商標名Varisoft 475及びVarisoft 445としてWitcoから
販売されている。
【0068】本発明で有用なファブリック柔軟化合物の
追加の例として、下記の化学式(xviii)の化合物
が含まれる。 (xviii)下記の化学式で特徴づけられる化合物。
【化32】 この式中R11は、(a)それぞれが12〜24個の炭素
原子を含む直鎖状の脂肪族炭化水素ラジカル、(b)そ
れぞれが構造式:R13O(CH2O)y−を持つエーテル
ラジカル、(c)構造式:R14C(O)NH(CH2y
−を持つアミドラジカル、及び(d)それぞれが構造式
【0069】
【化33】 を持つエステルラジカルからなるグループより選択され
るラジカルであり、R12は12−32個の炭素原子を含
む直鎖状脂肪族炭化水素ラジカルであり、R13は8−1
8個の炭素原子を含む直鎖状脂肪族炭化水素ラジカルで
あり、R14は7−17個の炭素原子を含む直鎖状脂肪族
炭化水素ラジカルであり、Aは1個の酸素原子、及び2
個または3個炭素原子を含むアルコキシラジカルであ
り、Xは臭素及び塩素からなるグループより選択される
原子であり、mは1〜12の整数であり、そしてyは2
または3のいずれかの整数である。
【0070】本発明で有用なファブリック柔軟化合物の
さらに他の例には、以下の化合物(xix)が含まれ
る。 (xix)下記の化学式を持つ化合物。
【化34】 この式中それぞれのR15は水素及びC1−C4アルキル基
からなるグループより選択され、それぞれのR16はC1
−C4アルキル基及び下記の化学式
【0071】
【化35】 からなるグループより選択され、それぞれのR17はC8
−C28アルキル基及びアルケニル基からなるグループよ
り選択され、それぞれのR18は水素及びC1−C4アルキ
ル基からなるグループより選択され、それぞれのyは0
または1であり、xは0または1及びそれぞれのnは1
〜6である。
【0072】(xx)下記の化学式によって表されるア
ミド類。
【化36】 この式中、R19及びR20は独立してC1-22のアルキルア
リール基、アルケニルアリール基、またはアルキルアリ
ール基から選択され、R21は水素、またはC1- 22のアル
キル基、アルケニル基、アリール基もしくはアルキル−
アリール基、またはO−R4であり、R22はC1-22のア
ルキル基、アルケニル基、アリール基またはアルキル−
アリール基であり、そしてR21及びR22はできる限り1
−10個のエチレンオキサイドユニットを含んでいる
か、または水酸基、アミン、アミド、エステル、及びエ
ーテル基から選択される官能基であり、アリール基はヘ
テロ−サイクリック化合物からできる限り誘導され、R
19及びR20基のうちの少なくとも一つが10個またはそ
れ以上の炭素原子を含んでおり、R19+R20+R21の炭
素原子の合計が14と同じまたはそれ以上である。好ま
しくはR19+R20の炭素原子の合計が16と同じまたは
それ以上である。
【0073】このような種類には、N,N−ジタローア
セタミド、N,N−ジココナッツアセタミド,N,N−
ジオクタデシルプロパンアミド、N−ドデシル、N−オ
クタデシルアセタミド、N−ヘキサデシル、N−ドデシ
ルブタンアミド、N,N−ジタローベンザミド、N,N
−ジココナッツベンザミド、及びN,N−ジタロー2−
フェニルアセタミドが含まれる。
【0074】本発明で有用な他のファブリック柔軟性化
合物には、以下の化合物(xxi)〜(xxiii)を
含むすべてのエステル−4級化合物が含まれるが、これ
らに限られるわけではない。 (xxi)下記の化学式のうちのどれかの化合物。
【化37】
【0075】
【化38】 この式中、それぞれのR21は独立して、12−22個の
炭素原子を含む飽和または不飽和のアルキルまたはアル
キレンラジカルであり、Q21a及びQ21bは1−4個の炭
素原子またはベンジル基を含むアルキル基、−CH2
2OH、もしくは−CH2CH(OH)CH3、または
21aはR21−C(O)−(O−(Alk21))1-4であ
り、それぞれのAlk21は独立して、C24、C36
たはC48であり、R2は1−4個の炭素原子またはベ
ンジル基を含むアルキル基、−CH2CH2OH、または
−CH2CH(OH)CH3であり、そしてX-はアニオ
ンである。
【0076】(xxii)下記の化学式の化合物。
【化39】 この式中、それぞれのA22は同じかまたは異なってい
て、それぞれは3個までの炭素原子、ベンジル基、また
は(Alk22−O)1-3−Alk22−を含むアルキル基
であり、なおそれぞれのAlk22は−CH2CH2−、−
CH(CH3)CH2−、または−CH2CH(CH3)−
を意味し、さらにA22のうちの一つは水素であってもよ
く、Dはメチル基、エチル基、プロピル基、−(C
21-3COO-、ベンジル基、または水素であり、i
は0または1、jは0または1であって、(i+j)の
合計は1または2であり、それぞれのX22は3個までの
炭素−炭素二重結合を含むとともに11−23個の炭素
原子を含む直鎖状または分枝状の飽和もしくは不飽和の
脂肪族置換基であり、nは(2マイナス−(CH21-3
COO-置換基が存在する数)であり、そしてZ22はア
ニオンである。
【0077】(xxiii)下記の化学式の化合物。 R23−[C(O)O(CH21ー50-1−C(O)NH
(CH22-5−N(R23a)(R23b)−(CH22-5
OC(O)R23- この式中、それぞれのR23は独立して、8−22個の炭
素原子を含む直鎖状または分枝状のアルキル基もしくは
アルケニル基であり、R23aは1−3個の炭素原子、ベ
ンジル基、または−C24OC(O)R4を含むアルキ
ル基であって、なおここでR4は8−22個の炭素原子
を含む直鎖状または分枝状のアルキル基もしくはアルケ
ニル基であり、R23bはH、−CH3、−C25またはベ
ンジル基であり、そしてX-はアニオンである。(「Ado
gen」、「Arosurf」及び「Varisoft」はWitco Corp.の
商標である。)
【0078】本発明の好ましい態様では、水中でクリア
(半透明または透明)であって容易に分散するファブリ
ック柔軟配合剤を、適当量の4−12個の炭素原子を含
む一種またはそれ以上の直鎖状または分枝状のアルキル
ジオールや、そのようなジオールとジオール部分あたり
40個までのアルコキシユニットとのアルコキシレート
を含有させることによって提供することができる。この
場合アルコキシレート鎖には、エトキシ基、プロポキシ
基もしくはブトキシ基のアルコキシユニット、またはそ
の混合物、そして好ましくはエトキシ基またはイソプロ
ピル基が含まれる。
【0079】これらのジオール及びアルコキシレート
は、化学式(T)に対応する。
【化40】 この式中、それぞれのX及びそれぞれのYはエチレン
(即ち、−C24−)、プロピレン(即ち、−C3
6−)、またはブチレン(即ち、−C48−)であり、
xは0−40であり、yは0−40であり、(x+y)
の合計は0−40であり、そしてRTは4−12個の炭
素原子を含む直鎖状、分枝状、または環状のアルキル基
である。好ましくはRTは、7−12個または7−9個
と同等の炭素原子を含む。
【0080】化学式(T)におけるアルキレン残基RT
は、4−12個の炭素原子を含む飽和、直線鎖状、分枝
鎖状、または環状部分を表す。RTは分枝状であると好
ましい。「分枝状」という用語は、一個のアルキル側鎖
を持つ構造、一個以上のアルキル側鎖を持つ構造、また
は一個あるいはそれ以上のアルキル側鎖のうち一個ある
いはそれ以上自体が分枝している構造を包含すると解釈
される。分枝した構造は、直鎖状であっても分枝状であ
ってもよい一種またはそれ以上のアルキル基で置換され
た環状構造を含む。好ましいRT基には、−CH2CH2
CH2−、−C(CH3)CH2−、−CH2CH(C
3)CH2−、−CH2C(CH32CH2−、−CH2
CH(CH2CH2CH2CH3)−、−(CH26−、
【化41】 −CH2C(CH32CH(CH(CH32)−、及び
−CH2CH(CH2CH3)CH2CH2CH2CH2−が
含まれる。アルコキシル化されたジオールでは、それぞ
れのポリ(アルコキシ)鎖に含まれる繰り返しユニット
の数は40個までであればよいが、それぞれの鎖が1−
10個の繰り返しアルコキシユニットを含むと好まし
く、またより好ましくは1−5個のアルコキシユニット
を含んでいる。好ましいアルコキシ鎖はポリ(エトキ
シ)であるか、または1−5個のプロポキシユニットの
鎖でキャップを設けた1−2個のエトキシユニットが含
まれる。上記に定義された化学式(T)の化合物は、多
くの例で商業的に入手可能である。化学式(T)の化合
物は、当業者には馴染みの深い簡単な手法で、即ち化学
式HO−RT−OHの対応する前駆体ジオールを入手す
るかまたは合成する工程、続いてその前駆体ジオール
を、化学量論的に適当なモル数のエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、もしくはブチレンオキサイドの
ような望ましい対応するアルキレンオキサイドを用いて
アルコキシル化する工程によって合成することができ
る。前駆体ジオールに付いている水酸基のうちの一つの
みをアルコキル化することが望まれるような場合には、
ある態様でアルコキシル化が水酸基の一つでのみ好まし
く起こり、特にその場合にはそれらの一つが1級の水酸
基でありもう一つが2級の水酸基である。しかしながら
前駆体のジオールに付いている両方の水酸基がアルコキ
シレートになる傾向があるがその水酸基のうちの一つで
のみアルコキシル化を行いたいような場合には、アルコ
キシル化が起こらないように望まれる水酸基を、例えば
低級アルキル部分やエステル化置換基などの好適な保護
基を用いてそれを予め反応させることによって保護する
ことができる。したがってその後でアルコキシル化を行
ってから、その保護基は周知の方法で除去される。
【0081】前述した化学式(T)の化合物の好ましい
例には、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オール(ここでは「TMPD」という)や2−エチルヘ
キサン−1,3−ジオールのうちのどれか一つ、または
混合物、またTMPDや2−エチルヘキサン−1,3−
ジオールと、他のC3またはC4アルキルオキサイドまた
はC2、C3もしくはC4アルキルオキサイドうちのどれ
かの混合物を用いてアルコキシル化したアナログと同様
に、1−10モルのエチレンオキサイド、好ましくは1
−5モルのエチレンオキサイドとを反応させた生成物が
含まれる。アルコキシル化されたジオールには一つの1
級水酸基と一つの2級水酸基が含まれるため、アルコキ
シル化反応は1級水酸基で優先的に進行する。
【0082】化学式(1)の一種またはそれ以上の化合
物を含む組成物はまた、化学式(E)の化合物の一つま
たは混合物も含むことができる。 RE1−C(O)−RE2−(OC(O)RE30-1 (E) この式中、RE1は1−15個の炭素原子を含む直鎖状、
環状または分枝状のアルキル基であって、かつRE1は任
意で1−3個の水酸基で置換されていてもよく、またR
E2は1−10個の炭素原子を含む直鎖状、環状または分
枝状のアルキルであって、かつRE2は任意で構造式−O
C(O)RE3(この式中RE3は1−15個の炭素原子を
含む直鎖状、環状または分枝状のアルキル基であって、
任意で水酸基で置換されていてもよい。)で示される基
で置換されていてもよい。
【0083】化学式(E)の好ましい化合物には、RE2
が2または3個の炭素原子の化合物、例えばグリコール
及びグリセロール誘導体や、RE2が約8個の炭素原子を
含む化合物、例えば2,2,4−トリメチル−ペンタン
ジオールまたは2−エチルヘキサンジオールの誘導体が
含まれる。化学式(E)の好ましい化合物には、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイ
ソブチレート、ハイドロキシピバリルハイドロキシピバ
レート、及びTMPDとハイドロキシピバリン酸とのモ
ノエステルが含まれる。
【0084】配合剤はまた、美的価値観の添加物と言っ
てもよいものを少量、一般的には1重量%までの量で含
んでいてもよい。それらは例えば、存在する芳香、保存
性、粘度コントロール、並びに色などの性質を提供する
ことができる。本発明にかかる配合剤は、一般的には注
入可能でスプレーさえもできるような液体としての非常
に満足のゆく粘性を示す。次の実施例は本発明を更に説
明する目的で提示されたものである。この実施例は、本
発明としてみなされる範囲を制限するつもりはない。
【0085】
【実施例】
(実施例1)1,6−ヘキサメチレンジアミンを、ジア
ミン1モルあたり4モルのエチレンオキサイドと反応し
た。このエトキシレートをC14−C19脂肪酸の混合物
(エトキシレート1モルあたり2モルの脂肪酸)ととも
に二つの別個のランでエステル化し、続いてそのジアミ
ンをジアミン1モルあたり2モルのジメチルサルフェー
トを用いて4級化した。ラン(1−A)では、脂肪酸は
タロー脂肪酸の市販の混合物であり、またラン(1−
B)では、脂肪酸はキャノーラオイルから入手した。
【0086】(実施例2)この実施例は、従来の溶媒系
における化学式(1)の化合物の配合剤を示している。
生成物を4級化合物と溶媒とを入念に混合することによ
って生成させ、続いて芳香剤中で混合してから水を入れ
た。その成分と量は次のとおりである。
【表2】
【0087】得られた配合剤が曇る温度は45℃であ
り、融点は10℃以上、そしてガードナーカラー(Gard
ner color)は0.5以上であった。ラン1−Bの4級
製品は、水に加えてもほとんど、または全くゲル化しな
い。上記の配合を、ラン1−A及び1−Bにより合成し
た生成物の50:50(重量)混合物を用いたこと以外
は繰り返して行った。得られた配合剤が曇る温度は50
−55℃であり、満足のゆく性質を示した。
【0088】(実施例3)この実施例では、従来の4級
アンモニウムファブリック柔軟性化合物を、ここで定義
したような化学式(1)の化合物の一つまたは混合物と
ともに含有させることで透明な配合剤が得られることを
示している。この発見は、たくさんの従来の4級アンモ
ニウムファブリック柔軟剤活性成分、例えばジ(C8
22アルキル/アルケニル)ジ(C1−C4アルキル)4
級アンモニウム化合物などを、この実施例で用いられて
いる化合物と同様に、存在する溶媒系または溶媒/カッ
プリング剤系を用いて受容可能な量で透明組成物に容易
に配合することはできない点で特に予期されない。
【0089】組成物は実施例2で用いた方法により調製
した。その成分及び量は次のとおりである。
【表3】 得られた生成物が曇る温度は45−50℃であり、融点
は27℃である。その色は0.5ガードナー以下であ
る。次の系を含む他の溶媒系を用いる他の配合剤は、実
施例2で開示した方法によって生成した。
【0090】(実施例4)
【表4】
【0091】(実施例5)
【表5】 さらに一般的に言うと、化学式(1)で示されるポリエ
ステルポリ4級生成物などのファブリック柔軟性組成物
についての具体的な配合ガイドラインには、次の記載が
含まれる。
【0092】(従来の溶媒に含まれる透明なポリエステ
ルポリ4級化合物)
【表6】
【0093】(カップリング剤を混合した透明ポリエス
テルポリ4級化合物)
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/06 C11D 1/62 C11D 1/62 D06M 13/46

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式(1)で示される化合物。 【化1】 この式中、R*及びR**のそれぞれは独立して2〜12
    個の炭素原子を含む直線状、分枝状または環状のアルキ
    ル基であって、2個以下の炭素原子で分離されている2
    個の窒素原子はなく、 A1、A2、A3、A4及びA5のそれぞれの存在における
    それぞれは独立して2〜4個の炭素原子を含む直鎖状ま
    たは分枝状であり、 R1、R2、R3、及びR4並びにR5のそれぞれの存在に
    おけるそれぞれは独立して−HまたはRAC(=O)−
    (この式中RAは9〜21個の炭素原子と0〜4個の炭
    素−炭素二重結合とを含む直鎖状または分枝状のアルキ
    ル基もしくはアルケニル基である。)であって、ただし
    1、R2、R3、R4またはR5の少なくとも一つがRA
    (=O)−であり、 Q1、Q2及びQ3のそれぞれは−H、−CH3、−C
    25、または−CH2CH2COOHであり、 rは0−2であり、 iは0−1、jは0−1、それぞれのkは0−1、そし
    て(i+j+k)の合計は0−4、または 【化2】 の部分は、 【化3】 であり、 Aは一価のアニオンであり、及びnは化学式(1)で示
    される化合物をゼロの正味のチャージにするのに必要と
    されるAのモル数である。
  2. 【請求項2】 化学式(Q)で示される化合物。 【化4】 この式中、R*及びR**のそれぞれは独立して2〜12
    個の炭素原子を含む直線状、分枝状または環状のアルキ
    ル基であって、2個以下の炭素原子で分離されている2
    個の窒素原子はなく、 A1、A2、A3、A4及びA5のそれぞれの存在における
    それぞれは独立して2〜4個の炭素原子を含む直鎖状ま
    たは分枝状であり、 R1、R2、R3、及びR4並びにR5のそれぞれの存在に
    おけるそれぞれは独立して−HまたはRAC(=O)−
    (この式中RAは9〜21個の炭素原子と0〜4個の炭
    素−炭素二重結合とを含む直鎖状または分枝状のアルキ
    ル基もしくはアルケニル基である。)であって、ただし
    1、R2、R3、R4またはR5の少なくとも一つがRA
    (=O)−であり、 Q1、Q2及びQ3のそれぞれは−CH3、−C25、また
    は−CH2CH2COOHであり、 rは0−2であり、 iは0−1、jは0−1、それぞれのkは0−1、そし
    て(i+j+k)の合計は0−4、または 【化5】 の部分は、 【化6】 であり、 Aは一価のアニオンであり、及びnは化学式(Q)で示
    される化合物をゼロの正味のチャージにするのに必要と
    されるAのモル数である。
  3. 【請求項3】 前記R*が−(CH22-6−であること
    を特徴とする請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 前記R*が−(CH22−であることを
    特徴とする請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 前記R*が−(CH26−であることを
    特徴とする請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 1個のRAC(O)−基で置換されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 2個のRAC(O)−基で置換されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 3個のRAC(O)−基で置換されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 4個のRAC(O)−基で置換されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 rが0であることを特徴とする請求項
    1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 rが1であることを特徴とする請求項
    1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 rが2であることを特徴とする請求項
    1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 請求項1で定義した化学式(1)で示
    される2個またはそれ以上の混合物であって、その化合
    物及びその量が、前記混合物に含まれる化学式(1)で
    示される化合物の1モルあたりの平均で前記化学式RA
    C(=O)−の置換基の数が1−4であるように選択さ
    れることを特徴とする混合物。
  14. 【請求項14】 請求項1で定義した化学式(1)で示
    される2個またはそれ以上の混合物であって、その化合
    物及びその量が、前記混合物に含まれる化学式(1)で
    示される化合物の1モルあたりの平均で前記化学式RA
    C(=O)−の置換基の数が2−3であるように選択さ
    れることを特徴とする混合物。
  15. 【請求項15】 請求項1で定義した化学式(1)で示
    される2個またはそれ以上の混合物であって、その化合
    物及びその量が、前記混合物に含まれる化学式(1)で
    示される化合物の1モルあたりの平均で(i+j+k)
    の合計が1.5−3.0であるように選択されることを
    特徴とする混合物。
  16. 【請求項16】 請求項1で定義した化学式(1)で示
    される2個またはそれ以上の混合物であって、Rがゼロ
    であり、かつその化合物及びその量が前記混合物に含ま
    れる化学式(1)で示される化合物の1モルあたりの平
    均で(i+j)の合計が1.5−2.0であるように選
    択されることを特徴とする混合物。
  17. 【請求項17】 前記R*が−(CH22-6−であるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 前記R*が−(CH22−であること
    を特徴とする請求項13記載の化合物。
  19. 【請求項19】 前記R*が−(CH26−であること
    を特徴とする請求項13に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 下記の(a)〜(c)を含むことを特
    徴とするファブリック柔軟剤として有用な液状組成物。 (a)化学式(1)で示される化合物からなるグループ
    より選択されるポリ4級成分、 【化7】 [この式中、R*及びR**のそれぞれは独立して2〜1
    2個の炭素原子を含む直線状、分枝状または環状のアル
    キル基であって、2個以下の炭素原子で分離されている
    2個の窒素原子はなく、 A1、A2、A3、A4及びA5のそれぞれの存在における
    それぞれは独立して2〜4個の炭素原子を含む直鎖状ま
    たは分枝状であり、 R1、R2、R3、及びR4並びにR5のそれぞれの存在に
    おけるそれぞれは独立して−HまたはRAC(=O)−
    (この式中RAは9〜21個の炭素原子と0〜4個の炭
    素−炭素二重結合とを含む直鎖状または分枝状のアルキ
    ル基もしくはアルケニル基である。)であって、ただし
    1、R2、R3、R4またはR5の少なくとも一つがRA
    (=O)−であり、 Q1、Q2及びQ3のそれぞれは−H、−CH3、−C
    25、または−CH2CH2COOHであり、 rは0−2であり、 iは0−1、jは0−1、それぞれのkは0−1、そし
    て(i+j+k)の合計は0−4、または 【化8】 の部分は、 【化9】 であり、 Aは一価のアニオンであり、及びnは化学式(1)で示
    される化合物をゼロの正味のチャージにするのに必要と
    されるAのモル数である。] (b)水、及び (c)任意で一種もしくはそれ以上の溶媒、共同溶媒
    (cosolvent)、またはその両方の溶媒。
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