JP2003533359A - 独立のリテーナリングと多領域圧力制御とを備えた空気圧ダイアフラムヘッドおよび該空気圧ダイアフラムヘッドを用いた方法 - Google Patents

独立のリテーナリングと多領域圧力制御とを備えた空気圧ダイアフラムヘッドおよび該空気圧ダイアフラムヘッドを用いた方法

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    • B24B49/16Measuring or gauging equipment for controlling the feed movement of the grinding tool or work; Arrangements of indicating or measuring equipment, e.g. for indicating the start of the grinding operation taking regard of the load

Abstract

(57)【要約】 基板を平坦化する装置および方法が提供される。装置(101)は、基板(230)を受け入れるためのプレート(212)と、プレートを予め定められた方向に押圧する第1チャンバ(238)と、プレート(212)の外縁部に連結されたスペーサ(260)と、スペーサ(260)を介してプレートに連結されるとともにプレートからスペーサの厚さだけ離間したメンブレン(250)と、メンブレンとプレート間に形成されメンブレンを別の予め定められた方向に押圧する第2チャンバ(251)とを有したキャリア(202)を備えている。この方法は、基板(244)の周縁部を第1圧力で研磨パッド(226)に押圧する工程と、基板(244)の内部を第2圧力でパッド(226)に押圧する工程とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は半導体ウエハを研磨し平坦化するシステム、装置および方法に係り、
特に、複数の平坦化圧力領域を用いて半導体ウエハの表面の全域で高度な平坦化
の均一性(ユニフォーミティ)を実現するシステム、装置および方法に関するも
のである。
【0002】 背景技術 個々の構造(feature)のサイズが減少し、密度(デンシティ)が増加し、か
つ半導体基板またはウエハのサイズが大きくなるにつれて、化学的機械的平坦化
(CMP)プロセスの必要条件がより厳しくなっている。ウエハ間プロセスの均
一性およびウエハ内平坦化の均一性は、半導体製品を低いコストで製造する観点
から重要な問題である。ダイ又はチップのサイズが大きくなるにつれて、たった
一つの小さな領域の一つの欠陥が比較的大きな回路の廃棄という結果になるので
、小さな欠陥でさえ半導体産業において比較的大きな経済的な結果を及ぼす。
【0003】 従来から均一性の問題の一因となる多くの理由が知られている。これらの理由
は、平坦化処理の間、ウエハ裏面の圧力がウエハに加えられる方法、ウエハの中
心領域とウエハのエッジ部において典型的に異なる研磨パッドとウエハ間の相互
作用から生ずるエッジ効果の不均一性、および平坦化処理の間、材料の除去プロ
ファイルを調整することによって好ましくは調整可能な金属及び/又は酸化物層
の不均一な付着(成膜)というものを含んでいる。上述の問題を同時に解決しよ
うとする試みは、これまで完全には成功していなかった。
【0004】 ウエハ裏面の研磨圧力の性質に関しては、従来、硬い背部のヘッド(ハードバ
ックヘッド)が用いられてきた。従来の装置における最近の世代の多くのものに
おいては、硬い背部のシステムにおいて、いくらかの柔らかさを与える試みとし
て、キャリア(又はサブキャリア)面と研磨される又は平坦化されるウエハや他
の基板との間にインサートを設けている。このインサートはウエハインサートと
呼ばれることが多い。これらのインサートは基板間の変動につながるプロセス変
動という結果になることが多いという問題点がある。この変動は一定ではなく、
すなわち、決定論的なものではない。変動の一つの要因は、使用期間中およびそ
の寿命の間、インサートによって吸収される水の量である。最初の使用前にイン
サートを水中に浸すことによって、プロセスの均一性を幾分改良することが可能
である。このことは、初期の使用期間をもっと後の使用期間にするようなもので
あるが、容認できないプロセスの変動がまだ認められる。これらプロセスの変動
は、上述したようにインサートを予め水でコンディショニングすること及びその
特性変化が許容できる限度を超える前にインサートを取り替えることによって限
られた範囲に制御することができる。
【0005】 また、インサートを用いる場合には、インサートが貼着されるサブキャリアの
全面の微調整が必要となる。というのは、表面の何らかの不均一性、表面の不完
全性、すなわち、表面の平坦性または平行性からの逸脱は、基板表面の全域にわ
たる平坦性の変動として現れるからである。例えば、従来のヘッドにおいては、
研磨ヘッドを設置する前に、アルミナまたはセラミックプレートが製作され、そ
れからラッピングおよび研磨される。そのような製作方法によれば、ヘッドのコ
ストが増加するとともに装置全体のコストが増加し、特にマルチヘッドの場合に
は、ヘッドのコストが増加するとともに装置のコストが増加する。
【0006】 半導体ウエハ表面上の構造物のサイズ(個々の構造のサイズ)が小さくなるに
つれて、現在では典型的には約0.2ミクロン未満であるが、不均一な平坦化処
理に関連する問題が増加している。この問題は、ウエハ面内の不均一性(WIW
NU)問題と称されることがある。
【0007】 いわゆる硬い背部の平坦化ヘッド、すなわち半導体ウエハの裏面を硬い表面で
押圧するヘッドによって、ウエハの表面は研磨パッドの表面に順応しなくなり、
平坦化の不均一性という結果になる。そのような硬い背部のヘッドのデザインは
、一般的には比較的高い研磨圧力(例えば、約6psiから約8psiの範囲の
圧力)を用いており、そのような比較的高い圧力のために、ウエハは効果的に変
形して研磨パッドの表面の形態に順応する。そのようなウエハ表面の変形が起こ
ると、高い点は研磨され、同時に低い点はある程度の全体的な均一性を与えるが
、現実には品質の悪い平坦化の結果となる。すなわち、ウエハのある領域におけ
る痕跡(トレース(traces))からあまりにも多量の材料が取り除かれ、そして
他の部分からあまりにも少量の材料が取り除かれる。材料の除去量が過大である
と、これらのダイは使うことができなくなる。
【0008】 一方、インサートを有したヘッドを用いた場合には、ウエハは研磨パッドに押
圧されるが、インサートの柔らかい材質ゆえにウエハが変形を起こさず、その結
果、低い研磨圧力が使用可能であり、ウエハの表面の適合性(順応性)が少ない
変形で達成され、それゆえ、ある程度の全体的な研磨の均一性と良好な平坦化の
両方が達成可能である。ウエハ上のダイ間の類似した構造部(features)におけ
る研磨速度は一般的に同一であるため、少なくとも一部においては、よりよい平
坦化の均一性が得られる。
【0009】 柔らかな背部のCMPヘッドを用いる試みがなされているが、この試みは完全
には満足がいくものではなかった。柔らかな背部ヘッド(ソフトバックヘッド)
のデザインのいくつかにおいては、平坦化処理の間、ウエハの裏面の全体にわた
る加圧空気の層を用いウエハを研磨パッドに押圧する。あいにく、そのようなア
プローチは柔らかな背部のヘッドを提供するけれども、ウエハのエッジ効果の不
均一性の問題を解決するためにウエハのエッジ部とウエハのより中心側の領域に
加えられる圧力または力を独立して調整するということはできない。
【0010】 エッジ研磨効果の修正または補償に関しては、リテーナリング近くのウエハか
ら除去される材料の量が変更されるようにウエハの周りに配置されたリテーナリ
ングの形状を調節する試み及び/又はリテーナリングの圧力を変更する試みがな
されている。典型的には、エッジ研磨効果すなわちエッジ効果は、ウエハのエッ
ジ部からより多くの材料が除去される結果になり、すなわちウエハのエッジ部が
過研磨される。この過研磨を修正するために、通常、リテーナリングの圧力はウ
エハの裏面の圧力よりも幾分高くなるように調整され、これによって、リテーナ
リングの領域の研磨パッドがリテーナリングによって幾分圧縮され、ウエハから
除去される材料がリテーナリングから数ミリメートル内でより少なくなる。しか
しながら、ウエハの外周縁部における平坦化圧力はリテーナリング圧力に基づい
て間接的のみ調整可能であるので、これらの試みは完全には充分ではなかった。
リテーナリングの補償又は修正効果の有効な距離をウエハのエッジから任意な距
離に広げることは、一般的には不可能である。所望の結果を得るために、リテー
ナリングの圧力、エッジ圧力、またはウエハの裏面全体の圧力を独立して調整す
ることはできなかった。
【0011】 入ってくるウエハの不均一な成膜を調整するための材料の除去プロファイルを
調整するという方法の好ましさの度合いに関しては、そのような補償又は修正を
行なう試みがなされたとしても、満足のいくものではない。 それゆえ、半導体基板上の構造上における不均一な成膜を修正するため、優れ
た平坦化処理を行い、エッジ平坦化の効果を制御し、かつウエハからの材料の除
去プロファイルの調整を可能とするソフトバックのCMPヘッドの必要性が依然
として残されている。
【0012】 発明の開示 本発明は、半導体ウエハなどの基板または他の被加工物の表面を研磨または平
坦化するための研磨ヘッドおよび研磨装置、機械または工具(CMP工具)を提
供するものである。この装置は、回転可能な研磨パッドと、基板を受け入れ基板
を研磨パッドに対して位置決めするウエハ又は基板受け入れ部を有したウエハサ
ブキャリアと、第1押圧部材と第2押圧部材を有したウエハ押圧部材とを備えて
いる。第1押圧部材はウエハのエッジ部を研磨パッドに対して押圧する第1負荷
圧力を加え、第2押圧部材はウエハの中心部を研磨パッドに対して押圧する第2
負荷圧力を加える。この第1及び第2負荷圧力は異なっている。このウエハサブ
キャリアとウエハ押圧部材は個別に使用可能であるが、本発明の好ましい実施形
態においては、研磨装置は、さらに、ウエハサブキャリアを取り囲むリテーナリ
ングと、リテーナリングを研磨パッドに押圧する第3負荷圧力を加えるリテーナ
リング押圧部材とを備えている。第1、第2及び第3負荷圧力は独立して調整可
能である。
【0013】 他の態様においては、本発明は、円形のディスク状の半導体ウエハまたは他の
基板を平坦化するための方法を提供する。この方法は、ウエハを囲むリテーナリ
ングを研磨パッドに対して第1圧力で押圧する工程と、ウエハの第1周縁部を研
磨パッドに対して第2圧力で押圧する工程と、周縁部より内側にあるウエハの第
2部分を研磨パッドに対して第3圧力で押圧する工程とを備えている。別の態様
においては、第2圧力は周縁部と接触している機械的部材を介して加えられ、第
2圧力はウエハの裏面に対する空気圧である。好ましくは、空気圧はウエハの裏
面の少なくとも一部に対して、弾性膜を介して加えられ、又は直接にガスの押圧
によって加えられる。
【0014】 他の態様においては、本発明は、CMP装置用のサブキャリアを提供し、この
サブキャリアは、外面を有するプレートと;前記プレートを予め定められた方向
に付勢するための力を発揮する第1圧力チャンバと;前記プレートの外周縁部に
連結されたスペーサと;前記スペーサを介して前記プレートに連結されるととも
に前記プレートから前記スペーサの厚さだけ離間しているメンブレンと;前記メ
ンブレンと前記プレート面との間に形成され、前記メンブレンを第3の予め定め
られた方向に付勢するための第2の力を発揮する第2の圧力チャンバと;を備え
ている。
【0015】 また他の態様においては、本発明は、基板研磨装置用のキャリアを提供し、こ
のキャリアは、ハウジングと;前記ハウジングに弾性的に連結されたリテーナリ
ングと;前記ハウジングに対して第1の予め定められた方向に前記リテーナリン
グを付勢するため、第1の力を発揮する第1圧力チャンバと;外面を有するとと
もに前記ハウジングに弾性的に連結されたサブキャリアプレートと;前記ハウジ
ングに対して第2の予め定められた方向に前記サブキャリアプレートを付勢する
ため、第2の力を発揮する第2圧力チャンバと;を備え;前記リテーナリングは
前記サブキャリアプレートの一部を囲むとともに円形の凹部を形成しており;前
記キャリアは、さらに、前記リテーナリングの円形の凹部内で前記サブキャリア
プレートの外面の外周縁部に連結されたスペーサと;前記スペーサを介して前記
サブキャリアプレートに連結されるとともに前記円形の凹部内に配置され、かつ
前記サブキャリアプレートの外面から前記スペーサの厚さだけ離間して設けられ
たメンブレンと;前記メンブレンと前記サブキャリアプレートの外面の間に形成
され、前記ハウジングに対して第3の予め定められた方向に前記メンブレンを付
勢する第3の力を発揮する第3の圧力チャンバと;を備えている。
【0016】 本発明は、さらに本発明の方法によって処理され又は製作される半導体ウエハ
等の基板を含んでいる。
【0017】 本発明の実施形態の詳細な説明 本発明の構造および方法について、図面に示された特定の具体的な実施形態に
基づいて説明する。本発明の構造および方法は、ウエハの裏面とウエハサブキャ
リアの面との間に介装された重合体のインサートを用いた従来のヘッドのデザイ
ンに関連して生ずる多くの問題点およびソフトバックヘッドにとってウエハの表
面への圧力の分布に関連して生ずる多くの問題点を解消する。異なった力または
圧力は、ウエハの表面を研磨パッドに対して異なった荷重で押圧し、その結果、
異なった研磨速度になる。リテーナリングに加えられる圧力は、リテーナリング
接触面の荷重を変え、ウエハのエッジ部での材料の除去に影響を与える。本発明
の構造および方法は、インサートをウエハの裏面に隣接して設けられた柔軟性の
ある膜またはメンブレンと置き換えている。一つの実施形態においては、このメ
ンブレンは密閉された囲いを形成し、また第2の実施形態においては、メンブレ
ンは、圧力が少なくとも部分的に直接にウエハ裏面に加えられるように開口又は
オリフィスを有している。この裏面側の柔らかな表面の圧力室(圧力チャンバ)
を用いること、または本発明のヘッドの他の要素とともにウエハの裏面に対して
加えられる直接的な圧力を用いることにより、より低い圧力での研磨が可能とな
り、より良好なウエハの面内均一性を得ることができる。密閉されたチャンバの
実施形態および開口したオリフィスの実施形態は、以下に詳細に説明する。
【0018】 本発明のヘッドによれば、ウエハの中心近くの材料の除去量とウエハのエッジ
部の材料の除去量を個別に制御することが可能であり、これによってエッジ部の
均一性の制御が可能となる。この制御は、3つの個別で実質的に独立した圧力制
御を有したヘッドによって部分的に達成される。(i)ウエハの中心部に対して
加えられるウエハ裏面の圧力、(ii)ウエハの裏面の周縁部に対して加えられる
サブキャリアの圧力、(iii)ウエハを囲む環状領域における研磨パッドに対し
て直接に加えられるリテーナリングの圧力。
【0019】 以下に説明される構造においては、リテーナリングは柔軟性のある材料を介し
てハウジングから支持され、それゆえリテーナリングは摩擦がほとんどなくかつ
拘束がなく上下方向に可動である。研磨または平坦化工程中、リテーナリングが
わずかな角度の変動を許容するような方法で研磨パッド面上をフロート(浮動)
することが可能であるように、隣接した機械的な部品間の許容誤差が設けられて
いる。サブキャリアは、同様に柔軟性のある材料によってハウジングから吊され
ており、サブキャリアは摩擦がほとんどなくかつ拘束がなく上下方向に可動であ
る。リテーナリングと同様に、研磨中または平坦化工程中、サブキャリアがわず
かな角度の変動を許容するような方法で研磨パッド面上をフロート(浮動)する
ことが可能であるように、隣接した機械的な要素間の機械的許容誤差が設けられ
ている。ウエハは、ウエハの周縁部においてのみ堅固な接続を介してサブキャリ
アに接触している。研磨または平坦化工程中、環状のエッジ部の内部側にあるウ
エハの中心部は、柔軟性のあるフィルムまたはメンブレンを介してのみサブキャ
リアに接触し、空気の容積または他の空気圧又は流体圧をクッションにしている
。ヘッドハウジングからリテーナリングおよびサブキャリアを吊り下げることに
加えて、ハウジング自体は、平坦化機械の他の要素に取り付けられるか又は吊り
下げられている。通常、この取付または吊り下げは、空気圧または機械的または
液体圧の移動手段によって提供される。例えば、従来技術で知られているように
、空気圧シリンダによって移動が可能である。この取付によって、ヘッド全体が
研磨パッドの表面に対して上下方向に上昇および下降することが可能であり、そ
れゆえウエハは研磨前にサブキャリアに装着することが可能で、研磨完了時にサ
ブキャリアから取り外すことが可能である。ロボット装置は、典型的には、この
目的のために用いられる。
【0020】 本発明の1実施態様においては、ヘッド上下動機構は硬い物理的なストッパを
備えており、このストッパは研磨パッドの摩耗およびリテーナリングの摩耗を補
正するために調整可能である。ハウジングに対するサブキャリアまたはリテーナ
リングの縦方向の移動すなわちストロークを用いるよりも、パッドに対するヘッ
ド全体の位置を調整することによって、パッドの摩耗及び/又はリテーナリング
の摩耗を補正することが好ましい。というのは、ヘッドは移動範囲の中心または
その近くでリテーナリングおよびサブキャリアを維持し、それによってヘッドの
操作への好ましくない機械的な影響が起こることを最小限とし、プロセスの均一
性を増加又は安定化させるようにしている。そのような機械的な効果は、例えば
、摺動面の面積およびこれに関連する摩擦の増加または減少、ハウジングとリテ
ーナリング間またはハウジングとサブキャリア間の柔軟性のある連結の特性の変
化、および不完全な組立またはアライメントによって例えば起こる他の機械的な
影響を含んでいる。本質的には、ヘッド(リテーナリング、サブキャリアおよび
裏側のメンブレンなど)内の重要な操作上の要素部品が予め定められた位置また
はその近くで操作されるようにヘッドアセンブリを常に位置決めすることによっ
て、プロセスに影響を与える可能性のある二次的な影響を減らすことができる。
【0021】 研磨パッドに対するヘッドアセンブリのこの制御方法によって、任意の特定の
厚さの研磨パッドのより長期の使用が可能となり、より長い寿命に対処するより
厚いパッドの使用が可能となる。もちろん、ある状況においては、所定数のウエ
ハが研磨された後、または研磨パッドの現在の性質に基づいて、そのようなより
厚い研磨パッドの再コンディショニングが必要になる。
【0022】 典型的には、数ミリメートルの調整が研磨パッドおよびリテーナリングの摩耗
に適応させるために充分である。例えば、約1mmから約20mmの範囲の調整
で通常充分であり、典型的には、約2mmから約8mmの範囲においてヘッドの
位置を調整することができれば充分である。これらの調整は、ナットまたはネジ
による調整、圧力変化を用いた空気圧または液体圧アクチュエータによる調整、
ラックとピニオン歯車装置による調整、ラチェット機構による調整、または従来
から公知である他の機械的な調整手段による調整によって行うことができる。ま
た、ヘッドの下方の停止位置を検出するために位置エンコーダが使用可能であり
、ヘッドがこの下方の停止位置に到達したときにはヘッドはクランプ又は他の手
段によって保持される。検出された停止位置を維持するために電気的制御装置が
使用可能であるが、そのような電気的制御装置は、半導体ウエハまたは他の基板
の正確な平坦化処理を構築する機械的な位置におけるノイズおよびジッタの影響
を受けやすいので、好ましくない。
【0023】 本発明のCMPヘッド構造および平坦化法は、単一のヘッドを備えたCMP装
置とともに用いることができ、また複数のヘッドを備え、例えば、カルーセルア
センブリとともに設けられるようなCMP装置とともに用いることができる。さ
らに、本発明のヘッドは、オービタル運動の研磨構成要素、円運動の研磨構成要
素、直線または往復運動研磨構成要素、およびこれらの研磨運動の組み合わせを
用いた装置を含んだCMP機械の全ての方法において使用可能であり、また公知
の他のCMPおよび研磨装置とともに使用可能である。
【0024】 図1において、化学的機械研磨または平坦化(CMP)工具101が示されて
おり、このCMP工具101は複数のポリッシングヘッドアセンブリ103を支
持するカルーセル102を備え、ポリッシングヘッドアセンブリ103はヘッド
装着アセンブリ104および基板(ウエハ)キャリアアセンブリ106を備えて
いる。ここで、用語「研磨」は半導体ウエハや基板を含む一般には基板113(
本図では図示せず)の研磨を意味し、また基板が電子回路素子が形成された半導
体ウエハである場合には基板の平坦化を意味する。半導体ウエハは、典型的には
、100mmから300mmの直径を有した薄くて幾分脆い円板である。現在1
00mm、200mm、300mmの半導体ウエハが産業上用いられている。本
発明のデザインは、少なくとも直径300mmまでの半導体ウエハおよび他の基
板に適用可能であり、またそれより大きい直径の基板にも適用可能である。そし
て、本発明のデザインは、問題となるウエハ面の研磨の不均一性を半導体ウエハ
の半径方向周縁部のいわゆる除外領域(exclusion zone)に限定することができ
る。典型的には、この除外領域は約1mmから約5mmであり、より普通には約
2mmから3mmである。
【0025】 ベース105は、取り付けられた複数のヘッドアセンブリ103を備えたカル
ーセル102の上昇および下降を支持しかつ許容するブリッジ107を含む他の
構成要素用の支持部を提供する。ヘッド装着アセンブリ104はカルーセル10
2上に設置されており、ポリッシングヘッドアセンブリ103の各々は回転用の
ヘッド装着アセンブリ104に設けられている。カルーセルはカルーセル中心軸
108の周りに回転可能になっており、各ポリッシングヘッドアセンブリ103
は、カルーセルの回転軸108と実質的に平行であるが、この回転軸108とは
別の回転軸111を有している。CMP工具又は機械101は、また、プラテン
駆動軸110の周りに回転可能に設けられたモータ駆動のプラテン109を備え
ている。プラテン109は研磨パッド135を保持し、かつプラテンモータ(図
示せず)によって回転駆動される。CMP工具101のこの特別の実施形態は、
マルチヘッドデザインであり、このマルチヘッドデザインは、各カルーセル10
2に対して複数の研磨ヘッド103があるということを意味している。しかしな
がら、単一のヘッドCMP工具は公知であり、そして、本発明のCMPヘッドお
よび研磨方法は、マルチヘッド型の研磨装置または単一のヘッド型の研磨装置と
ともに使用可能である。
【0026】 さらに、この特定のCMPデザインにおいては、複数のヘッド103の各々は
チェーン(図示せず)を駆動する単一のヘッドモータ(図示せず)によって駆動
され、このヘッドモータはチェーンおよびスプロケット機構を介して各研磨ヘッ
ドを駆動する。しかしながら、本発明は、各ヘッド103が個別のモータ及び/
又はチェーンおよびスプロケット型駆動装置以外のものによって回転される実施
形態においても用いられる。本発明のCMP機械は、また、複数の異なったガス
/流体流路を提供するロータリジョイントを備えており、このロータリジョイン
トにより空気,水,真空等の加圧流体をヘッドの外部の固定の供給源とヘッド上
またはヘッド内の位置との間で連通させるようにしている。一つの実施形態にお
いては、5つの異なったガス/流体流路がロータリジョイントによって提供され
ている。チャンバを有したサブキャリアが設けられている本発明の実施形態にお
いては、追加のロータリジョイント用のポートが設けられており、必要とされる
加圧流体を追加のチャンバに供給するようになっている。
【0027】 動作中は、貼着された研磨パッド135を有した研磨プラテン109が回転し
、カルーセル109が回転し、各ヘッド103が自身の軸の回りに回転する。本
発明のCMP工具の実施形態においては、カルーセルの回転軸108はプラテン
の回転軸110から約1インチだけオフセットしているが、このオフセットは全
ての場合に必要とされるものではなく、また好ましいものでもない。他の実施形
態においては、ウエハ113上の各部分がウエハ上の他の各点と同一の平均速度
で実質的に同一の距離移動して基板の均一な研磨または平坦化が行われるように
、各構成要素の回転速度が選択される。典型的には、研磨パッドは幾分圧縮性が
あるので、ウエハが最初にパッドに接触する場合、パッドとウエハ間の相互作用
の速度および方法は、ウエハのエッジ部から除去される材料の量に対して重大な
決定要因であり、研磨されたウエハ面の均一性に対して重要な決定要因である。
【0028】 本発明のCMPヘッドとヘッドの実施形態の使用と関連するCMP方法との間
の差異をはっきりさせるために、図2に示す従来のデザインを有した簡素化され
た原型ヘッドについて最初に説明する。 図2の実施形態においては、異なった力をヘッドの異なった部分に加えるため
に機械的なコイルスプリングが用いられている。理論的には、本発明を実施する
ためにスプリングを用いることはできるが、典型的には、エア圧の形の空気圧ま
たは液体圧が所望の領域によりよい圧力の均一性を提供するために用いられる。
この例においてスプリングを用いることは、主として説明の明確性のため、およ
び不必要な従来の詳細構造によって本発明を不明瞭にすることを避けるためであ
る。
【0029】 図2に示す従来のCMPヘッド152は、ハウジング頂部204と、ハウジン
グおよびCMPヘッドの残りの部分をモータまたは公知の他の回転運動源に接続
する軸206とを備えている。典型的には、ハウジング204はヘッドの他の構
成要素を囲む環状のハウジング側部205を備えており、このハウジング側部2
05は内部の要素を不必要な露出や摩耗から防ぐために研磨スラリからの保護の
手段を構成するとともにリテーナリング214のような他の内部要素用の機械的
なガイドとして機能する。単純な云い方をすれば、リテーナリング214および
サブキャリア212は、軸206が取り付けられる上面208、およびリテーナ
リング214とサブキャリア212が吊り下げられている下面210とを有した
平坦で水平なハウジングプレートから吊り下げられていると考えることができる
【0030】 サブキャリア212は、サブキャリアの上面218に接続されるとともにハウ
ジング204の下面210の円形の穴222内に嵌合された球形の取付用ボール
(tooling ball)220に向かって延びている軸216を介して、ハウジング2
04の下面210に接続されている。取付用ボール220は穴222内で上下方
向に移動または摺動可能になっており、ハウジング204に対して相対的な上下
方向の運動が可能になっている。穴222は、好ましくは、取付用ボール220
が拘束されることなく動くことができるように取付用ボール220より僅かに大
きなサイズになっており、複数の取付用のボールおよび穴がセットされたとき、
ハウジング204及び研磨パッド206に対するサブキャリアの角度の動き又は
傾斜が起こるように、制御された量の動きが許容されるようになっている。しか
しながら、この嵌合は、ヘッドの正確性を害する過度の動きまたは遊びがないよ
うに充分に密接している。取付用ボール220は、軸206からの回転がサブキ
ャリア212を介して平坦化されているウエハ230に伝達されるように、ハウ
ジング204とサブキャリア212間のトルクの伝達を行なう。本発明を不明確
にする過度の複雑さを避けるために、図面では図示されていないが、リテーナリ
ングの取付用ボールは、リテーナリングをハウジングに接続するために同様に用
いることができる。
【0031】 1又はそれ以上のスプリング232が下部ハウジング面210とリテーナリン
グ214の上面234の間に配設されており、頂部ハウジング204からリテー
ナリング214を分離するように機能している。研磨または平坦化工程中、ハウ
ジングの移動が拘束されるので、最終的な効果はリテーナリング214を研磨パ
ッド226の上面に対して下方に押圧することである。この特別の実施形態にお
いては、スプリング232の型またはスプリング232の数は、所望のリテーナ
リング力(FRR)またはリテーナ圧力(PRR)を得るために調整可能である
。しかしながら、空気圧がリテーナリングを研磨パッド226に押圧するために
用いられる場合には、リテーナリングに加わる下方への空気圧は、リテーナリン
グ214が研磨パッド226を下方に押圧する力を得るために調整可能である。
【0032】 類似の態様においては、1又は2以上のサブキャリアスプリング238が下部
ハウジング面210とサブキャリア212の上面218との間に配設されており
、サブキャリアをハウジングから分離しかつサブキャリアを研磨パッドに押圧す
るように作用する。研磨工程中、ハウジング208の動きが拘束されるので、最
終的な効果はサブキャリア212を研磨パッド226の上面に対して下方に押圧
することである。通常、研磨パッド226に対してヘッド152を移動させかつ
位置決めするために、独立した空気圧シリンダが用いられる。この動きは、例え
ば、平坦化のためにウエハまたは他の基板が装着された後、研磨パッドに近接し
てヘッドを位置決めする(下方に動かす)ために用いられ、また平坦化が完了し
た後、パッド226からヘッドを上昇させて離間させるために用いられる。有利
的には、機械的なストッパが移動の下限における基準位置として設けられ、これ
により、妥当な再現性を確保するとともにヘッドまたはウエハへの物理的な損傷
を避けるようにしている。
【0033】 この従来の構造においては、サブキャリアの下面に半導体ウエハ230の裏面
244を直接に装着するか、あるいは任意の重合体インサート160を介して装
着する。
【0034】 図2の従来のCMPヘッドは、リテーナリング214のリテーナ圧力(PRR
)を研磨パッド226に対して加え、少なくとも理論的には、ウエハ230の表
面と研磨パッドの表面との間に単一の均一なサブキャリア圧力(PSC)を加え
る。当業者であれば理解できるように、回転ヘッドおよび回転パッドに関連する
動力学、局部的なパッドの圧縮性、研磨スラリの分布、及び他の多くのファクタ
ーを含む種々のファクターのために、ウエハは、実際には、その全面にわたって
均一な圧力を受けない可能性がある。ここに記述された詳細な説明に照らして、
当業者には、均一な平坦化圧力は、均一な平坦化の結果を生じることがなく、ま
た、ある制御された平坦化圧力の変動が好ましいということが分かるであろう。
しかしながら、そのような制御は、図2に示すCMPヘッドまたは平坦化方法に
よっては達成できない。
【0035】 本発明は、種々のCMPヘッドの実施形態、および本発明のヘッドおよび他の
ヘッドとともに使用するのに適当な研磨および平坦化の新規な方法を提供する。
各実施形態は、半導体ウエハの少なくとも2つの領域にわたる平坦化圧力を制御
可能に変更するとともに、リテーナリングが研磨パッドを下方に押圧する力を独
立して調整する構造を提供する。リテーナリング圧力の制御がウエハの周縁部で
のウエハと研磨パッドとの間の相互作用に影響を与えるので、このリテーナリン
グ圧力の制御はウエハ平坦化のエッジ特性に影響を与えることが知られている。
この効果は間接的である。というのは、リテーナリング圧力の効果は、ウエハの
下の限られた距離に広げることができるだけであるからである。
【0036】 図3において、本発明のヘッドの3つの関連した実施形態が示されており、各
々の実施形態は、メンブレンと、サブキャリアとメンブレンとの間に形成された
密閉された圧力室(圧力チャンバ)とを備えている。図3Aは実質的に硬いメン
ブレンバッキングプレート26を有した実施形態を示しており、図3Bは、メン
ブレンバッキングプレート261がなく、サブキャリアの力がサブキャリアプレ
ート212から環状のコーナリング260によって外周面でのみメンブレン25
0に伝達される実施形態を示している。図3Cの実施形態は、環状のコーナリン
グ260が削除され、コーナリング260がサブキャリアの力を伝達するメンブ
レン250の厚い部分263によって置き換えられていることを除いて、図3B
の実施形態に類似している。いくつかの実施形態においては、メンブレンは複合
材料から形成されており、またコーナリング260又は他の構造はメンブレンの
エッジ部内に一体に形成され得る。
【0037】 図3Aに示す本発明のCMPの実施形態の構造を、より詳細に説明する。機械
的なコイルスプリング232,238は、異なった力をヘッド202の異なった
部分に適用することを説明するために用いられている。理論的に、スプリングは
本発明を実施するために使用可能であるが、事実には、エア圧の形をした空気圧
または液体圧がよりよい平坦化の結果をもたらすことが期待される。というのは
、そのような圧力は所望の領域に均一に分布され、かつ圧力がモニタされ、そし
てそのような圧力は時間がたっても変化せず、また機械的なスプリングが必要と
するような、頻繁に行なうメンテナンス調整を必要としないからである。この図
においてスプリングを使用したのは、主に説明の明確性のためであり、本発明に
関連しない従来の構造への説明の必要性を避けるためである。
【0038】 図3に示す本発明のヘッド202は、ハウジング頂部204と、ハウジングお
よびヘッドの残りの部分をモータまたは公知の他の回転運動源に接続する軸20
6とを備えている。典型的には、ハウジング204は、ヘッドの他の構成要素を
囲むハウジング側部すなわちスカート205を備えており、内部の要素を不必要
な露出や摩耗から防ぐために研磨スラリからの保護の手段を構成するとともに、
他の内部要素用の機械的なガイドとして機能している。リテーナリング214お
よびサブキャリア212は、一般に、軸206が取り付けられる上面208、リ
テーナリング214およびサブキャリア212が吊り下げられる下面210とを
有したハウジングを形成する水平プレートから吊り下げられている。
【0039】 サブキャリア212は、サブキャリア212の上面218に接続されるととも
にハウジング頂部204の下面210の円形の穴222内に嵌合された球形の取
付用ボール220に向かって延びている軸216を介して、ハウジング204の
下面210に接続されている。取付用ボール220は穴222内で上下方向に移
動または摺動可能になっており、ハウジング204に対して相対的な上下方向の
運動(パッドに対する上下方向の動き)を提供するようになっている。穴222
は、好ましくは、取付用ボール220が拘束されることなく動くことができるよ
うに機械的許容差を有しており、複数の取付用ボールおよび穴がセット(例えば
3セット)されるとき、ハウジング204及び研磨パッド226に対するサブキ
ャリアの角度の動き又は傾斜が起こるように、制御された量の動きが許容される
ようになっている。取付用ボール220は、軸206からの回転がサブキャリア
212を介して平坦化されているウエハ230に伝達されるように、ハウジング
204とサブキャリア212間のトルク伝達を行なう。本発明を不明確にする過
度の複雑さを避けるために、図示されていないが、リテーナリングは、サブキャ
リアで説明したのと同様な方法で、取付用ボールを用いてハウジングに接続可能
である。トルクまたは回転連結構造および方法の他の形状は、従来公知であり、
これらの構造が使用可能である。
【0040】 1又はそれ以上のスプリング232が下部ハウジング面210とリテーナリン
グ214の上面234の間に配設されており、ハウジングからリテーナリングを
分離するように機能し、リテーナリングをパッド226に押圧するように作用す
る。研磨または平坦化工程中、ハウジングの移動が拘束されるので、最終的な効
果はリテーナリング214を研磨パッド226の上面に対して下方に押圧するこ
とである。この特別の実施形態においては、スプリング232の型及び/又はス
プリングの数は、所望のリテーナリング力(FRR)またはリテーナ圧力(PR
R)を得るために調整可能である。しかしながら、空気圧を用いた好ましい態様
においては、リテーナリングに(直接的又は間接的に)加わる下方への空気圧は
、リテーナリング214が研磨パッド226を下方に押圧する力を得るために調
整可能である。
【0041】 類似の態様においては、1又は2以上のサブキャリアスプリング238が下部
ハウジング面210とサブキャリア212の上面218との間に配設され、サブ
キャリアをハウジング頂部204から分離するように機能している。研磨工程中
、ハウジング208の動きが拘束されるので、最終的な効果はサブキャリア21
2を研磨パッド226の上面に対して下方に押圧することである。下面240が
直接に研磨パッド226を押圧するリテーナリング214とは異なって、本発明
のサブキャリアは研磨パッドには直接に接触せず、本発明の好ましい実施態様で
は、ウエハ230の裏面244とも直接に接触しない。むしろ、その接触はメン
ブレン、ダイアフラム、または他の柔軟性がある弾性材を介してなされ、他の実
施形態では、その接触は加圧空気または加圧ガスの層を介して部分的に又は全体
的になされる。
【0042】 本発明の構造においては、サブキャリア212は、主として、柔軟性のあるフ
ィルム、ダイアフラムまたはメンブレン250の取付用の安定したプラットフォ
ームを提供するように機能している。1つの実施形態(図3Bおよび図3C参照
)においては、チャンバ251はサブキャリア218の下面252とメンブレン
250の内面または上面254との間に形成されている。メンブレン250の対
向面または外面256は半導体ウエハ230の裏面244と接触する。他の態様
(図3A参照)においては、チャンバ251はメンブレンバッキングプレート2
61の下面とメンブレン250の内面254との間に形成されている。力(FB
S)すなわち圧力(PBS)を有する加圧空気又は加圧ガス、および真空の供給
源は、ヘッド面で又はロータリジョイントを介して取付部267に連結され、そ
して、パイプ、チューブまたは他の導管を介してチャンバ251に連結されてい
る。
【0043】 図4の別の実施形態においては、メンブレンのみが部分的にウエハ裏面244
を覆うかまたはウエハ裏面244上に延びており、オリフィス265または他の
開口がメンブレン250に設けられている。この別の実施形態においては、ヘッ
ド自身の構造によってはチャンバは形成されておらず、むしろ、ウエハ230ま
たは他の基板が研磨用のヘッドに装着されるか、チャックされたときのみ、裏面
側の圧力(PBS)がウエハ裏面244に加わる。
【0044】 図6の別の実施形態においては、ウエハの裏面に流れる空気280または他の
ガスの容積はオリフィスを介して調整され、それによって、ウエハが空気280
のクッション上をフロート(浮動)するように空気がメンブレン250とウエハ
裏面との間から漏れる。
【0045】 図3の実施形態に戻ると、本発明の構造は、外側のメンブレン面256の異な
った部分が、エッジ部282に対して中心部281において異なった圧力でウエ
ハ裏面244を押圧することを可能とする(図3A参照)。図3Bに示される本
発明の実施形態においては、環状またはリング状のエッジまたはコーナ部材26
0がウエハの周縁262にまたは周縁262の近くに配置されている。メンブレ
ン250の一部は、実質的に連続したメンブレンをウエハ接触領域に形成するよ
うにコーナ部材260に延びているが、コーナ部材260がサブキャリア力(F
SC)またはサブキャリア圧力(PSC)の少なくとも幾分かの成分をウエハ裏
面256に伝達するように、コーナ部材260は幾分堅い材料から形成されてい
る。コーナ部材260は、金属や硬い重合体材料等の非圧縮性または実質的に非
圧縮性材料から形成されるか、または柔らかいプラスチック、ゴム、シリコン又
は同様な材料等の圧縮性すなわち弾性材料から形成されている。コーナ部材26
0は、また、空気、ガス、流体、ゲル又は他の材料を含む環状のブラダ(袋体)
から形成されており、そして、一定の容積および圧力を有しているか、または空
気、ガス、流体、ゲル又は他の材料の容積及び/又は圧力を変える機構に接続さ
れており、それゆえ堅さ、圧縮性およびこの種の性質が特定の平坦化プロセスに
適合するように調整可能になっている。コーナ部材260の特性は、どの程度の
サブキャリア力(FSC)がウエハ230の裏面244に伝達されるかを決定す
る。このコーナ部材260の目的は、材料除去およびエッジ効果が制御できるよ
うに、ウエハ230の周縁部262に加える研磨圧力を、ウエハの残部に加える
研磨圧力とは別に、調整する手段を提供することである。
【0046】 実質的に非圧縮性材料がコーナ部材260に用いられるときでさえ、メンブレ
ン250の部分はコーナ部材とウエハの内部との間の境界部で生じるエッジ遷移
を最小とするのに有益な圧縮性と弾性を提供する。メンブレン250の厚さは、
所望の度合いの堅さと弾性を得るために選択可能である。異なったプロセスが、
異なった特性から有益でさえある。図3の実施形態において示されるコーナ部材
260は、矩形の断面を有するものとして図示されているが、この断面は、表面
の輪郭線および圧力の円滑な遷移が得られるように次第に細くなっているか丸く
なっていてもよい。
【0047】 図3Aの実施形態において、メンブレンバッキングプレート261は、ウエハ
230の周縁部283で環状のコーナ部の機能的な特性を提供し、そしてウエハ
が真空力によってヘッド202に保持されているときにはウエハを付加的に支持
する。メンブレンバッキングプレート261は、ウエハの保持またはチャッキン
グ動作がされている間、ウエハが受ける反り(曲げ)の量を制限し、ウエハ表面
245に形成された痕跡(トレース(trace))および他の構造物内にクラック
が入ることを防止している。
【0048】 下部メンブレンバッキングプレート面261(図3A参照)、または下部サブ
キャリア面264(図3Bおよび図3C参照)と上部メンブレン面254間の空
気圧(例えばエア圧)は、メンブレン250を介してウエハ裏面244に下向き
の力を与える。本発明の1つの実施形態においては、ウエハの裏面に加わる下向
きの力(FBS)は、外部供給源への取付部267及び/又はロータリジョイン
トを介して開口、オリフィス、チューブ、導管、パイプまたは他の流通路272
を通してキャビティ251に連通される空気圧によって発生される。この裏面圧
力は、図3Bの実施形態における環状のコーナ部材260の内部、図3Cの実施
形態における厚いメンブレン部263の内部にあるウエハの表面に均一に分布さ
れ、そして、この裏面圧力は、メンブレンバッキングプレートを備えた図3Aの
実施形態における下部メンブレンバッキングプレート261の凹部279とメン
ブレン上面254間に形成されたキャビティ251内にあるウエハの表面に均一
に分布される。
【0049】 サブキャリア下面252と、コーナリング部材260またはメンブレンバッキ
ングプレートの周縁部に延びかつ接触しているメンブレン250の環状部285
との間の有効な機械的な連結の結果として、ウエハ230は周縁部283の近く
でサブキャリアの圧力(PSC)に関係した圧力を受ける。メンブレンバッキン
グプレート261は、その下面に形成された窪み状の凹部279のために、サブ
キャリアの中心領域から機械的な力を伝達しない。ウエハ230は、ウエハの中
心部におけるバックサイドプレッシャ(PBS)に関係する圧力でエッジ部に向
かって延びている圧力を受ける。コーナ部材260の内側の半径に隣接した領域
またはメンブレンバッキングプレート261の窪み状の円形の凹部の縁部におい
て、典型的には、2つの圧力(PSCおよびPBS)の間の遷移が生ずる。
【0050】 一般に、周縁側のウエハエッジ部の研磨圧力は、中心側の裏面側のウエハ研磨
圧力よりも大きいか、小さいか、または等しくなるように調整される。加えて、
リテーナリング圧力(PRR)は、一般的に、ウエハ中心の研磨圧力またはウエ
ハ周縁部の研磨圧力より大きいか、小さいか、または等しい。本発明の1つの実
施形態においては、リテーナリングの圧力は、一般的には、約5psiから約6
psiの範囲であり、より典型的には約5.5psiである。サブキャリア圧力
は、一般的には、約3psiから約4psiの範囲であり、典型的には、約3.
5psiである。ウエハバックサイドプレッシャは、一般的には、約4.5から
5.5psiの範囲であり、より典型的には、約5psiである。しかしながら
、これらの範囲は単に例示であり、約2psiから約8psiの範囲にわたって
所望の研磨または平坦化効果を得るために調整可能である。本発明の実施形態に
おいては、リテーナリングアセンブリの重量およびサブキャリアアセンブリの重
量等の機械的な要素の物理的な重量は、有効圧力に貢献し得る。
【0051】 本発明の構造の別の実施形態が図3Cに示される。この別の実施形態において
は、コーナ部材260は削除され、コーナリングまたはコーナ部材として有効に
作用するメンブレン250の厚い部分によって置き換えられる。メンブレンの材
質的な性質およびこの厚い部分の厚さ(t)および幅(w)は、サブキャリア力
のどの部分がウエハ裏面のどの部分に分布されるかを決定する。また、概略矩形
断面の厚いメンブレン壁が図3Cの実施形態において図示されるが、厚い部分に
おける他の断面形状すなわちプロファイルは、サブキャリア力の所望の大きさお
よび分布を得るように選択できる。形状を適当に選択することによって、力は不
均一に、すなわち、所望の材料除去特性を達成するために周縁部から半径方向の
距離の関数として分布され得る。コストまたは他の要素を考慮して正当だと理由
づける場合には、厚い壁を通して異なった力を伝達するという特性を得るため、
メンブレンの材質的な性質でさえ(特に厚い壁263の領域において)、中心か
ら半径方向の距離の関数として変更し得る。
【0052】 図3の実施形態(後述する各実施形態でも同様)において、直接的に又は実質
上直接的にサブキャリア力がウエハに伝達されるウエハ230の領域は、かなり
広い範囲にわたって調整することができる。例えば、メンブレンバッキングプレ
ート材料及び/又はメンブレンバッキングプレートの凹部279(図3A)の位
置、コーナ部(図3B)すなわち厚いメンブレン壁部は、一般的には、周縁部か
ら約1mmから約30mmの範囲、より典型的には、約2mmから約15mmの
範囲、そして、より普通には、約2mmから約10mmの範囲に広がっている。
しかしながら、一般的には、凹部、コーナ部、または厚いメンブレン壁部の幅ま
たは範囲は、物理的な距離についての絶対的な制限によるよりもむしろ、所望の
結果によって決定される。これらの寸法は、テストの間およびウエハプロセスパ
ラメータを設定する間に、実験的に決定できる。200mmウエハCMP装置の
1つの実施形態においては、凹部は約198mmの直径を有し、別の実施形態に
おいては、凹部は約180mmの直径を有する。一般的には、必要とされる寸法
は、機械及び/又はプロセス特性であり、機械の開発および設計の間、またはC
MPプロセスのチューニングの間に、実験的に決定される。
【0053】 最後に、スプリングはリテーナリング力(FRR)およびサブキャリア力(F
SC)を発生するための力発生要素または手段として図示されているが、典型的
には、スプリングは多くの理由のために使用されないであろうということを理解
すべきである。例えば、多数のスプリングが調和するスプリング特性を用意する
ことは、実際に問題があり、特に製造後に何ヶ月も又は何年も経った後に取り替
えが必要であるときに問題がある。また、スプリングの構造は、どうしても動き
の独立性が弱まるようにハウジング、リテーナリングおよびサブキャリアを物理
的に連結するであろう。むしろ、リテーナリング、サブキャリアおよびメンブレ
ンを駆動する空気又は液体の力または圧力が生ずるように、空気又は流体が漏れ
ないチャンバ、または空気圧または液体圧シリンダが設けられる。圧力チャンバ
を用い、そして部材間の物理的な連結を減らす方法は、図10および図16の本
発明の好ましい実施形態の詳細な説明、およびこれら実施形態に関連する他の図
面において述べられる。
【0054】 独立したリテーナリングの研磨力、ウエハエッジ部の研磨力、およびウエハ中
心部の研磨力を得る種々の他の実施形態を次に説明する。図4乃至図9に示す本
発明の実施形態の一般的な構造は、図3の実施形態の構造に類似しているので、
主たる相違点のみがここでは説明される。 図4の実施形態においては、メンブレン250は少なくとも1つの開口又はオ
リフィス265を有し、ヘッド、それ自身の構造によっては閉塞されたチャンバ
は形成されていない。むしろ、ウエハがヘッドにチャック(または装着)されか
つ空気圧がオリフィス265を介してウエハの背面に導入された後、ウエハを研
磨パッドに押圧するため、ウエハの裏面側の圧力のみが生ずる。メンブレンバッ
キングプレート261を有した実施形態が図示されているが、この実施形態は、
図3Bおよび図3Cにおいて説明したコーナ部材260または厚いメンブレンエ
ッジ部263によっても行うことができることが理解される。
【0055】 メンブレンバッキングプレートが用いられる場合には、メンブレンバッキング
プレートは、任意であるが都合のよいことには、ウエハを装着しかつ保持するた
めに真空が加えられるときに、ライン272内に吸い込まれ、または引き込まれ
る研磨スラリまたは屑を集めるリザーバ291を備えている。このリザーバ29
1は、そのような研磨スラリや屑の堆積によってラインが詰まることを防止する
。また、リザーバのために下方に傾斜した側面292を設けることによる利点が
認識され、さらには、随意的にリザーバの最大寸法より小さい開口293を設け
ることによる利点も認識される。これらの特徴は、最大にウエハの裏面側の支持
を維持しつつ比較的大きなリザーバの容量を可能とし、かつ液体またはスラリが
ラインから排出されることを容易にする。
【0056】 図5の実施形態において、メンブレンバッキングプレート261の外側の対向
面は、表面に加工されるかまたは形成された溝294を有しており、真空をウエ
ハの異なった部分に連通させるとともに、ウエハの位置決めが適正か否かの試験
または検知に役立つ。高くなった部分295はウエハを支持し、かつ過度の反り
(曲げ)を防止するために設けられている。この変形例は、オリフィスの結果と
して、ウエハの真空装着および保持が弱まるので、好ましい。1つの実施形態で
は、半径方向と円周方向の溝294の組み合わせが設けられている。ウエハがヘ
ッドに適正に装着されているか否かを判定するために、ウエハの存在検知用の穴
296が任意的に設けられている。真空圧がウエハの背後に形成された場合、ウ
エハは適正に装着されている。しかしながら、真空が形成され得ない場合には、
ウエハが存在しないか又はウエハが適正に装着されていないことになる。そのよ
うな溝付きのメンブレンバッキングプレートの詳細は、図16の実施形態に関連
して説明し、特に図17および図18で示す特定のメンブレンバッキングプレー
トの詳細について説明する。
【0057】 図6の実施形態は、少なくとも1つの開口またはオリフィス265を有したメ
ンブレン250を用いており、ウエハの表面から所望の材料の除去を行なうため
に圧力を制御することに加えて、ウエハ裏面244とメンブレンの外面256と
の間に空気(又はガス)の層を維持するように空気または他のガスが流れるよう
に調整される。この実施形態においては、ウエハは空気層上に支えられる。図面
では単一のオリフィス265のみが図示されているが、複数または多数のそのよ
うなオリフィスを使用することができる。余分な空気280はウエハの周縁でウ
エハとメンブレンとの間から流出する。空気を集めかつ戻すことが望ましい場合
に、追加の導管がリテーナリングの界面に設けられる。矢印は、ウエハの裏面上
の空気の流れおよびウエハの周縁からの空気の流れを示している。
【0058】 図7の実施形態は、図3の実施形態の変形であり、ウエハ裏面244を押圧す
る複数の圧力チャンバを提供する(この実施形態においては、力FBS1,FB
S2およびその対応する圧力を発生する2つの圧力チャンバ。図7Aの実施形態
においては、図3Aの実施形態が第2バッキングプレート261−2と第1メン
ブレン250−1の内側にあるメンブレン250−2の組み合わせとを設けるこ
とにより変形されている。エッジ圧力およびリテーナリング圧力の制御に加えて
、ウエハの中心部への圧力が分離して制御可能であるように2つの構造部は中心
部で重なっている。中心チャンバ251−2およびメンブレン250−2の部分
は、より大きな外側のメンブレン250−1のために設けられたバッキングプレ
ート261−1に類似したバッキングプレート2612を有するように図示され
ているが、異なったバッキングプレートの構造またはバッキングプレートがない
構造も用いることができる。例えば、チャンバを形成する単純なメンブレンを用
いることもできる。一方または両方のメンブレンは極めて薄く、それゆえ、ウエ
ハの裏面244に対するメンブレン250−1,250−2の厚さおよび間隙は
極めて小さく、そして、構造を図示するため図7Aでは誇張して描かれている。
1つの実施形態においては、2つのメンブレンの組み合わさった厚さは、これよ
り薄い組み合わせも厚い組み合わせも用いることができるが、約0.5mmから
約2mmにすぎない。他の実施形態においては、異なった圧力チャンバからのメ
ンブレンは重なっているよりもむしろ接しており、分離用仕切りまたは壁が多数
のチャンバを分離しており、典型的には環状に形成されたチャンバを分離してい
る。これらの多数のチャンバの実施形態においては、隣接する環状の圧力室また
は領域間に配置された分離壁が極めて薄いので、分離壁は領域の境界で圧力の不
連続性を起こすことが少ない。他の実施形態においては、隣接する環状の領域を
分離する壁は厚い部分を有することができる。
【0059】 図7Aの構造の変形例が図7Bに示され、この図7Bはリテーナリング214
およびサブキャリア212の部分のみを示し、CMPヘッド202の他の部分を
示していない。本実施形態においては、外側またはエッジ部の遷移チャンバ25
1−1は第1圧力を受け、内側または裏面圧力チャンバ251−2は第2圧力を
受ける。リテーナリング214は第3の圧力(図示せず)を受ける。本発明の他
の実施形態に関連して説明したように、エッジ遷移チャンバ251−1および裏
面チャンバ251−2の一方または両方は開口またはオリフィスを有してもよい
。エッジ遷移チャンバ251−1が開口を含むとした場合には、そのような開口
は内側の裏面チャンバ251−2に隣接した環状リング(図示せず)として、都
合よく、設けられる。この特別の実施形態においては、内側および外側のメンブ
レン250−1,250−2は必ずしも重なっているわけではなく、内側のメン
ブレンは円形であり、外側のメンブレンは内側のメンブレンを取り囲む環状であ
る。
【0060】 多数の中心圧力または異なった圧力を制御する概念の異なった変形例は、図8
に示す実施形態によって提供される。この実施形態においては、環状で実質的に
チューブ状の圧力リングまたはブラダ(袋体)255が、メンブレンバッキング
プレート261またはサブキャリア212の部分間に配設され、典型的には、サ
ブキャリア内の溝257内に配設されており、加圧されたチューブまたはブラダ
257は、追加の材料を除去するために好ましいある領域に、付加的な圧力を提
供するために用いられる。流路259は加圧空気(FBS2)または他の流体を
外部供給源からチューブ状のブラダ257に連結する。加圧されたときに、チュ
ーブは内側のメンブレン面254を押圧し、チャンバ251による平坦化圧力(
PBS1)を局部的に増加させる。
【0061】 図9の実施形態は、複数の隣接している又は実質的に隣接している同心状のチ
ューブ状の圧力リングまたはブラダ255を設けて、この概念をさらに広げてお
り、これにより、ある領域が周囲の領域よりもより高い又はより低い圧力で研磨
されまたは平坦化されるようになっている。実質的に円形断面を有したチューブ
状のリングまたはブラダが図示されているが、図8および図9の実施形態の両方
において、チューブの形状は、メンブレンに対して、ひいてはウエハ230に対
して、所望の圧力または力のプロファイルを有するように選択される。加圧ガス
、または加圧流体(FBS1,FBS2,FBS3,FBS4,FBS5)は、
ウエハ表面の全域にわたって所望の研磨圧力のプロファイルを提供するように調
整される。1つの実施形態においては、チューブは略円形状の断面を有し、好ま
しい実施形態においては、チューブは矩形の断面を有し、チューブの実質的に平
坦な面はメンブレンに対して押圧される。図9の実施形態において、環状のチュ
ーブは内径と外径間で異なった半径方向の範囲または幅を有してもよい。
【0062】 これらいくつかの実施形態の各々が個別に説明されたが、当業者には、ここに
説明された詳細な説明から、本発明の範囲から逸脱することなく、1つの実施形
態の要素および特徴は他の実施形態の要素および特徴と組み合わせることができ
るということは明らかである。
【0063】 上述の実施形態は、特定の実施の詳細によって明らかにされるCMPヘッドの
いくつかの重要な特徴を図示している。これらの実施形態の作用における構造が
理解されたら、図10および図16の実施形態の構造、平坦化法および利点が容
易に理解されるであろう。
【0064】 図2の従来のデザインにおける下部のサブキャリア面264とウエハの裏面2
44間に配置された従来の重合体インサート160を用いた類似のヘッドをみる
と、この従来の構造においては、ウエハ230の裏面244に対して働く圧力は
均一である(または、少なくとも均一であるように意図されている)。ウエハの
中心部に加えられる圧力またはリテーナリング214による研磨パッド226の
上面に加えられる圧力に対するウエハの周縁部または周縁部近傍に加えられる圧
力を変えるために、何ら構造または機構は設けられてはいない。
【0065】 図3乃至図9に関連して本発明のいくつかの実施形態を、図2に示される構造
のような従来の構造および平坦化方法と比較して説明したが、以下に本発明の2
つの好ましい実施形態のより詳細な説明をする。第1の実施形態は薄いメンブレ
ンおよび密閉された圧力チャンバ(図10)を用いており、第2の実施形態(図
16)は開口したオリフィスを有するメンブレンを備えている。図3および図5
に関連して説明した実施形態に類似しているが、これら二つの実施形態は、図3
および図5の実施形態に対して付加的な特徴および利点を有している。ここで、
詳細な説明に照らして当業者は、図5乃至図9の実施形態に関連して説明した代
替の態様は図10乃至図16の実施形態に対してもなし得るということを認識す
るであろう。
【0066】 ウエハの外周縁に比較的固いゴム製のリングを設け、サブキャリア圧力を加え
ることによって、周縁部での材料の除去量は、基板の中心部に対するような周縁
部の内側の領域における材料の除去量に対して制御可能である。 サブキャリアの圧力は、ゴムリングを圧力密閉シールを形成するウエハ裏面に
対して押圧する。ゴムリングを介してエッジ部でウエハを押圧することにより、
ウエハ内部又は中心部の研磨速度に対してウエハエッジ部の研磨速度の制御が可
能となり、これゆえ、エッジの不均一性が制御可能で制限されたものとなる。ダ
イアフラムを用いてウエハの裏面圧力を得るヘッドのデザインにおいては、公知
の従来のCMPヘッドでは、内部領域に対して周縁部において異なった圧力の適
用を可能とする構造を提供していない。本発明の構造においては、裏面側圧力に
対してより高いサブキャリア圧力は、ウエハの中心に対してエッジ部から除去さ
れる材料の量を増加させ、裏面側圧力に対してより低いサブキャリアの圧力は、
中心に対してエッジ部から除去される材料の量を減少させる。これら2つの圧力
は、均一または実質的に均一な材料の除去を実現するために、または先の製造プ
ロセスが不均一性を導入している場合には先に導入された不均一性を補償するエ
ッジ部から中心部までの材料の除去プロファイルを実現するために、調整可能で
ある。
【0067】 本発明のこれらの実施形態においては、サブキャリア圧力チャンバを均一にゴ
ムリングに連通させ、ひいてはウエハのエッジ近くの領域に連通させる安定した
要素を主として提供するために、サブキャリアが用いられている。(本発明の実
施形態は、絶対的に均一な圧力が要求されないように、すなわち提供されないよ
うに、エッジ部での圧力を調整するために設けられているという。)下方への圧
力がゴムリングを介してウエハに加えられる周縁部での適度な平坦性の要求を除
いて、サブキャリア面の平坦性および平滑性は重要ではない。それゆえ、サブキ
ャリアは精度が低くコストが低い部品でよい。
【0068】 これらの構造は、半導体ウエハ等の基板または他の被加工物の表面を研磨する
ための研磨(平坦化)装置、機械、または工具(CMP工具)を提供する。装置
は、回転可能な研磨パッドと、基板を受け入れ、かつ基板を研磨パッドに対して
位置決めするウエハ又は基板の受け入れ部を有したウエハサブキャリアと、第1
押圧部材および第2押圧部材を有したウエハ押圧部材とを備えている。第1押圧
部材はウエハのエッジ部を研磨パッドに対して押圧する第1負荷圧力を加え、第
2押圧部材はウエハの中心部をパッドに対して押圧する第2負荷圧力を加え、こ
の第1および第2負荷圧力は異なっている。このウエハサブキャリアとウエハ押
圧部材は個別に使用可能であるが、本発明の好ましい実施形態においては、研磨
装置は、ウエハサブキャリアを取り囲むリテーナリングと、リテーナリングを研
磨パッドに押圧する第3負荷圧力を加えるリテーナリング押圧部材とを備えてい
る。第1、第2および第3負荷圧力は独立して調整可能である。
【0069】 図10に示す本発明のヘッド302は、上部ハウジングプレート308、下部
ハウジングスカート310および内部ハウジングプレート312を有したハウジ
ング304を備えている。上部ハウジングプレート308は、軸取付カラー31
6を介してネジまたは他の締結具312,314によって軸306に取り付けら
れている。単純な軸306が図示されているが、軸306は従来の一般的なデザ
インであり、例えば軸を研磨装置の残りの部分に回転可能に装着するベアリング
(図示せず)と、ガス及び/又は流体を、ガスまたは流体の固定供給源からヘッ
ドに連通させるための1又は2以上のロータリジョイント305とを備えている
。本発明のヘッド構造とともに用いることが可能な軸およびロータリジョイント
の型の例が、ボロダルスキらによる「水ポリッシング装置における流体を連結す
るためのロータリジョイント」という名称で、譲受人が三菱マテリアル株式会社
である米国特許第5,443,416に図示されている。
【0070】 上述した実施形態においては、上部ハウジングプレート308は安定した機械
的なプラットフォームを提供し、このプラットフォームからリテーナリングアセ
ンブリ320およびサブキャリアアセンブリ350が吊下されるか、又はこのプ
ラットフォームにリテーナリングアセンブリ320およびサブキャリアアセンブ
リ350が装着されている。下部ハウジングスカート310は、研磨スラリのヘ
ッド内部への侵入を防ぐなどのように、リテーナリングアセンブリ320の外周
部への保護を提供し、リテーナリングアセンブリ320の水平動を制御または制
限し、かつ柔軟性のあるリテーナリングアセンブリ装着リング323の半径方向
外側のエッジ部324を上部ハウジングプレート308にクランプするように作
動する。
【0071】 内部ハウジングプレート312は上部ハウジングプレート308の下面に取り
付けられ、柔軟性のあるリテーナリングアセンブリ装着リング323の半径方向
内部のエッジ部326を上部ハウジングプレート308にクランプするように作
動する。内部ハウジングプレート312は、また柔軟性のあるサブキャリアアセ
ンブリ装着リング327の半径方向内側のエッジ部328を内側ハウジングプレ
ート312にクランプするように作動し、かつ上部ハウジングプレート308へ
の直接の接続によって、前記柔軟性のあるサブキャリアアセンブリ装着リング3
27の半径方向内側のエッジ部328を上部ハウジングプレート308にクラン
プするように作動する。
【0072】 図3および図4の実施形態は、単純な1つの部材である概略円筒形および環状
のサブキャリアとリテーナリングに関連して説明したが、本実施形態はこれらの
機能を果たすために複数の構成要素からなるより複雑なアセンブリを提供する。
これゆえ、リテーナリングよりもリテーナリングアセンブリについて言及し、か
つサブキャリアよりもサブキャリアセンブリについて言及する。既述した構造お
よび作用的な原理はこれらの追加の実施形態にも当てはまり、図3乃至図9に図
示された実施形態に対して説明した本発明の特徴は、図10および図16におけ
る実施形態に対して説明される特定の実施の詳細によってさらに詳しく説明され
ている。
【0073】 リテーナリングアセンブル320は、半径方向の内部エッジ315に沿ってウ
エハポケット334を形成することによって、パッド226の水平面内でウエハ
230の限定された動きを許容し、下部リング摩耗面322で研磨パッド226
に接触するリテーナリング321を備えている。リテーナリングアセンブリ32
0は、また、下面337および上面338を有した概略環状の支持プレート33
6を備えている。下面337はリテーナリング338の上面(摩耗面321の反
対側の面)に取り付けられ、かつ支持プレートは下面から上面338に向かって
上方に延びている。そして、上面338はクランプ340の下面339と協働し
てリテーナリング支持プレート322を概略環状のリテーナリング支持連結要素
325を介してハウジング308に可動に取り付けている。
【0074】 本発明の一実施形態においては、リテーナリングの圧力はリテーナリングの摩
耗を補償する。矩形でないリテーナリングが摩耗すると、パッドに接触する表面
の面積が時間の経過とともにおよび摩耗とともに変化する。結果として、プロセ
スのために設定された圧力(例えば5psi)は意図した効果を有さず、より大
きな表面に適合するように望ましく変更される。面取りされた外周縁を提供する
ような矩形でないリテーナリングの形状は、研磨スラリのウエハおよびウエハ下
方のパッドへの分布を向上させるので、好ましい。この方法によれば、スラリの
扱いが容易となる。それゆえ、リテーナリングの圧力は、ウエハのエッジ部での
サブキャリアの圧力およびウエハのより中心領域での裏面側圧力の両方に対して
、独立して制御可能である。好ましくは、リテーナリング摩耗圧力補償は、例え
ば、処理されたウエハの数、作動時間、手作業による計測、またはリテーナリン
グ摩耗の実際の量を検知するセンサに基づいて、自動化され、コンピュータ制御
される。
【0075】 1つの実施形態においては、リテーナリング支持要素325は、柔軟性のある
ゴム状材料(EPDM材)によってモールドされ、クランプ340のいずれかの
側に2つの環状溝部341,342を形成している。これらの2つの溝部は、断
面において、湾曲したループとして表れ(図12において詳細を示す)、かつハ
ウジング304およびサブキャリアアセンブリ350に対して、リテーナリング
アセンブリの比較的摩擦がない縦方向の動きを提供する。さらに、この種の支持
要素325は、リテーナリングアセンブリ320およびサブキャリアアセンブリ
350の動きを分断し、これゆえ、摺動面で発生する可能性のある摩擦を除いて
、リテーナリングアセンブリ320およびサブキャリアアセンブリ350の動き
は独立かまたは実質的に独立である。
【0076】 ハウジング304に対するリテーナリングアセンブリ320の吊り下げは、上
部ハウジング308の部分と下部ハウジングスカート310との間に半径方向外
側のエッジ部324をネジ344または他の締結具でクランプすることによって
、少なくとも部分的に行なわれる。類似した方法では、半径方向内側のエッジ部
326は、上部ハウジング308の他の部分と下部ハウジングスカート310と
の間にネジ345または他の締結具によってクランプされる。支持要素325の
中間部343は、リテーナリング支持プレート336の上面とクランプ339の
間にネジ346または他の締結具を用いてクランプされる。好ましくは、ハウジ
ング304のエッジおよびコーナ部、リテーナリング支持プレート336および
クランプ339は、支持要素へのストレスを減らし、かつ摩耗を防止して要素の
寿命を長くするために、接触点でリテーナリング支持要素325の公称の曲率に
近づけるために丸くされている。溝部またはループ341,342は、リテーナ
リングアセンブリ320が上下方向(研磨パッドに対して上下)にある範囲を動
くことができるようなサイズになっている。
【0077】 リテーナリングアセンブリ320の動きは、有利には、ウエハの装着、ウエハ
の取り外し、およびポリッシング工程のために充分である予め定めた範囲の動き
に限定されている。その動きの範囲を限定するために用いられる種々の干渉機械
構造があるが、図10の実施形態においては、リテーナリング支持プレート33
6のノッチ348は、内部ハウジングプレート312から延びる係合用突起34
9と接触するために設けられ、これによって、予め定めた範囲を超えてリテーナ
リングアセンブリが動くことが防止されるようになっている。好ましくは、その
ような限度を超える範囲の保護は、内部部品、特にリテーナリング支持要素32
5を損傷又は時期尚早な摩耗から保護するために設けられている。例えば、リテ
ーナリングアセンブリの全体の重量がリテーナリング支持要素325によって支
持されるとした場合には、リテーナリング支持要素325は損傷を受けやすいか
、又は少なくとも時期尚早な摩耗を受けやすい。
【0078】 リテーナリング支持要素325の実施形態が図11に示されており、図11は
中間部343、内側および外側ループまたは溝部342,343、および半径方
向内側および外側エッジ部324,326を示す要素の部分的に半分断面された
斜視図である。 サブキャリアアセンブリ350は、サブキャリア支持プレート351、支持プ
レート351にネジ353または他の締結具によって取り付けられたメンブレン
バッキングプレート352、メンブレン250、および1つの実施形態において
はメンブレンバッキングプレート352の下部または外面355とメンブレン3
50の内面356との間に形成されたバックサイドプレッシャチャンバ354と
を備えている。バックサイドプレッシャチャンバ354の他の実施形態は、本発
明によって提供され、かつ以下に詳細に説明される。
【0079】 サブキャリアアセンブリ350は、好ましくは、ヘッドが研磨パッド226か
ら離れて上昇する場合、ハウジングからサブキャリアアセンブリが延びすぎるこ
とを防止するため、支持プレート351に取り付けられ、かつ内部ハウジングプ
レート312の穴を介して内部ハウジングプレート312の停止面359と干渉
的に相互に作用しあうストッパネジ又はストッパボルト358の形をした機械的
ストッパ358を備えている。ストッパボルト358は、ローディング(装着)
、アンローディング(取り外し)、ポリッシング(研磨)の間、ヘッド内でサブ
キャリアの適当な範囲の動き、すなわちヘッドの内部要素が延びすぎによって損
傷する程度には大きな範囲の動きではないが妥当な範囲の動きを提供するために
選択される。例えば、リテーナリングアセンブリによるように、サブキャリアア
センブリ350の全体的な重量がサブキャリアアセンブリ支持要素360によっ
て支持されるとした場合には、サブキャリア支持要素360は損傷を受けやすく
いか、または少なくとも時期尚早な摩擦を受けやすい。
【0080】 図3および図4の実施形態で説明したように、取付用ボールまたはキー、スプ
ライン、シム、ダイアフラムなどの同等な機械的な構造は、回転運動のために、
ハウジング208をサブキャリアアセンブリ350およびリテーナリングアセン
ブリ320に連結するために用いることができる。
【0081】 1つの別の実施形態においては、図12に示されるように、金属(例えば、薄
いステンレススチール)などの材料からなる薄いシート329がトルクをリテー
ナリングアセンブリおよびサブキャリアアセンブリに伝達するために用いられる
。この構造は、連結された部材間で回転およびトルクを伝達している間、ハウジ
ングと取り付けられたリテーナリングアセンブリまたはサブキャリアアセンブリ
との間の相対的な上下方向の動きを許容する。金属製の連結部339等のデザイ
ンは、トルクが一方の回転方向にのみ伝達されるが、ヘッドが一方向に回転する
ので、この限定は問題がないというようなデザインである。他のダイアフラム型
の連結部は、ハウジングをリテーナリングアセンブリ及び/又はサブキャリアア
センブリに連結するために用いることができる。ここで説明される本発明の特徴
は、何ら特別のリテーナリングまたはサブキャリア支持システムに限定されるこ
とはない。
【0082】 ハウジング、リテーナリングアセンブリおよびサブキャリアアセンブリの機械
的な構造は、CMPヘッドの設置面積を減少させるように設計されている。例え
ば、リテーナリング支持プレートの一部は、サブキャリアプレートの一部と重な
っている。機械的構造のこれらの態様および他の態様は、ヘッドのサイズを小さ
くし、かつより小さなCMP装置を可能とする。
【0083】 サブキャリアアセンブリ支持要素360の半径方向外側部361は、第1クラ
ンプ367によってサブキャリア支持プレート351の上面366に取り付けら
れている。クランプ367は、例えば、半径方向外側部361に重なるとともに
支持要素360の穴364を介してネジ369によってサブキャリア支持プレー
ト351に固定されている環状のリング368を備えることができる。サブキャ
リアアセンブリ支持要素360の半径方向内側部362は、第2クランプ371
によって下面370に取り付けられている。第2クランプ371は、例えば、半
径方向内側部362に重なるとともに支持要素360の穴364を介してネジ3
72によってサブキャリア支持プレート351に固定されている環状のリング3
71を備えることができる。
【0084】 本発明のCMPヘッドの詳細な部分は図13に示されており、この図13は、
他の特徴の中で、サブキャリアアセンブリ支持要素360の具体例としての構造
を示している。この要素は、部分的に半分断面された斜視図として図14に示さ
れている。特に、図14は環状ループまたは溝部の形状をした中間部363、お
よび半径方向外側および内側エッジ部361,362を備えた要素360を示し
ている。湾曲したループの形をした断面として見える環状の溝部363は、ハウ
ジング304およびリテーナリングアセンブリ320に対してサブキャリアアセ
ンブリの相対的に摩擦がない上下方向の動きを提供する。さらに、この種の支持
要素360は、好ましくは、リテーナリングアセンブリ320およびサブキャリ
アアセンブリ350の動きを分断し、これゆえ、その動きは、摺動面で起こり得
る無視できる摩擦干渉を除いて、独立である。支持要素360は、優れた耐化学
性および動特性を有した一般的な目的のゴム材料であるEPRとしても知られて
いるEPDMから形成することができる。EPDMの一つの変種体は800ps
iの引張強度と、55から65の公称デュロメータとを有している。
【0085】 メンブレンバッキングプレート352の上面380は、ネジ353または他の
締結具によってサブキャリア支持プレート351の下面381に取り付けられて
いる。1つの実施形態においては、バッキングプレートの下部または外面382
(メンブレン350に面した面)は、メンブレン350がメンブレンバッキング
プレート352に取り付けられたとき、メンブレンのみがバッキングプレートの
エッジ部近くの半径方向の外周部でバッキングプレートに接触するように、凹部
またはキャビティ383を備えている。図10の実施形態において、メンブレン
350とメンブレンバッキングプレート352間の分離又はキャビティ383は
チャンバを形成し、このチャンバ内に空気圧又はエア圧(正圧および負圧または
真空)が導入されて、ヘッドの所望の操作を行なうことができる。
【0086】 図16に関して説明した別の実施形態においては、メンブレンは、囲い部すな
わちチャンバが形成されず、むしろ圧力がウエハの裏面に直接に加わるように少
なくとも1つの穴またはオリフィス265を有している。後者の実施形態におけ
るメンブレン350は、ヘッドへのスラリの汚染を制限するため、およびヘッド
に対してウエハをシールまたは部分的にシールするのに役立つために用いられて
いる。
【0087】 単純化された図3及び図4の実施形態の詳細な説明に記載されているように、
所定の材料特性を有したコーナ部260、凹部279を有したメンブレンバッキ
ングプレート261、またはメンブレン自身の厚くなった部分263が、所望の
力を周縁部に近いサブキャリアから伝達するために用いられている。同様な効果
が、メンブレンバッキングプレート351のみによって提供されるか、またはメ
ンブレン250と協働するメンブレンバッキングプレート351によって提供さ
れ、このメンブレン250は、メンブレンバッキングプレート252の全域に広
げられ(円筒状のフレームを覆うドラム表皮のように)かつクランプ要素として
のメンブレンバッキングプレート351およびサブキャリア支持プレートの下面
とを用いて取り付けられている。
【0088】 1つの実施形態においては、メンブレン250はEPDMまたは他のゴム状材
料によってモールドされている。しかしながら、他の材料も用いることができる
。例えば、シリコンゴムも同様に用いることができるが、ある環境においては、
シリコンゴムはシリコンウエハにはり付いてしまう場合がある。メンブレンの材
料は、約20から約80、より典型的には約30から約50、そして、通常、約
35から約45のデュロメータを有することが良く、40のデュロメータは多く
の場合、最良の結果を与える。デュロメータは、重合体材料の硬さの測定値であ
る。低いデュロメータは高いデュロメータの材料よりも柔らかい材料であること
を表している。材料は、弾性的であることがよく、かつ良好な耐化学性を有し、
かつCMPの平坦化環境における操作に適合した他の物理的および化学的特性を
有することがよい。
【0089】 1つの実施形態においては、メンブレン250,350は、設置される間、所
望の設置サイズでフルサイズ(100%)に広げられたものよりも、約0%から
約5%だけ直径が小さく、より一般的には、約2%から約3%だけ直径が小さく
作られており、特に低いデュロメータ材料の場合には、そうである。それゆえ、
製造時のメンブレンの直径は、設置されたときに広げられてぴんと張られるよう
に設置時の直径よりも小さい。
【0090】 円形のメンブレン250の1つの実施形態が図15に示されている。メンブレ
ン250は、製作時に、約0.2mmから約2mm、より一般的には約0.5m
mから約1.5mmの公称厚さを有しており、1つの特別な実施形態では約1m
mの厚さを有している。これらの寸法は、一定の厚さを有したメンブレンの中心
部のものであり、上述したいくつかの実施形態の周縁部または周縁部近くの厚く
なった部分は含んではいない。メンブレンは、特定の実施状態に応じて、コーナ
リング又はメンブレンバッキングプレート261の外周縁に取り付けられている
【0091】 ウエハの裏面に実際に接触するメンブレンの量は、エッジ除外条件、入ってく
るウエハの均一性、エッジ部の差動圧力がなく操作されたとした場合CMPプロ
セスの研磨の不均一性、および他のファクタに応じて変えることができる。典型
的な状況においては、ウエハ裏面と接触しているメンブレンの量は、約0.5m
mから約20mmの間、より典型的には、約1mmから約10mmの間、そして
、通常は、約1mmから約5mmの間で変わる。しかしながら、これらの範囲は
、プロセスの不均一性を修正するための必要性から生じ、本発明の構造も方法も
これらの範囲に限定されるものではない。例えば、サブキャリアの圧力を直接に
ウエハの外側の50mmの領域に加えるという理由があったとしたならば、本発
明の構造および方法は、その状況のために即座に適合可能である。
【0092】 サブキャリアの圧力をウエハのエッジ部に伝達するため、環状またはリング状
のコーナインサートを用いる本発明の実施形態においては、メンブレンは底部お
よび側壁部において実質的に均一な壁の厚さを有している。しかしながら、厚い
メンブレンの側壁それ自体が力の伝達手段として用いられる場合には、側壁の厚
さは、サブキャリアの力が直接にウエハに加えられるべきである距離と一致させ
るべきである。単純な云い方をすれば、サブキャリアの力がウエハの外側3mm
に加えられることが望ましい場合には、膜の側壁の厚さは3mmがよい。サブキ
ャリアの力が加えられるべき所望の面積又は領域とメンブレン側壁の厚さとの間
に正確に1対1の関係がなくともよいということも認識されるであろう。隣接す
る領域間の力または圧力の伝達の遷移は、突然の圧力の不連続性を避けるために
ある状況において期待されるか、確かに要求されさえする。また、サブキャリア
圧力とウエハ裏面の圧力との間で所望の圧力の遷移を得るために、サブキャリア
の力が加えられるべきである距離よりも幾分少ないか多いメンブレン側壁の厚さ
を提供することが、常にではないが、好ましい場合がある。例えば、ある場合に
は、直接のサブキャリアの圧力が加えられるべき公称3mm幅のウエハの外周縁
領域のために、メンブレンの側壁部の厚さは約2mmから約4mmの範囲がよい
。これら特定の数値は単に具体例であり、最良の寸法は、メンブレンの材料、平
坦化圧力、研磨パッドの特性、スラリのタイプ等の要素に依存し、そして、一般
的に、CMP装置およびプロセスを開発している間に実験的に決定される。
【0093】 一般的な意味では、理論的な助けなしでも、FSC>FBSである場合、サブ
キャリア圧力(FSC)はウエハのエッジ部の圧力に重なり、これゆえ、ウエハ
エッジ部はサブキャリア圧力(FSC)を受け、ウエハの中心部は裏面圧力(F
BS)を受ける。FSC<FBSである場合、裏面圧力(FBS)は、それが充
分に大きいとき、サブキャリア圧力(FSC)に対して支配的な影響力をもつ。
しかしながら、典型的には、CMPヘッドはFSC>FBSの状態で操作され、
それゆえ、ウエハの周縁部で除去される材料の量は、中心部で除去される材料の
量より少ない。相対的な圧力、直径、および材料の性質は、所望の平坦化の結果
を得るために調整される。
【0094】 以下に、圧力領域、圧力室(圧力チャンバ)、およびシステムの異なった部分
に加えられる圧力について説明する。要約すると、リテーナリングの圧力は、リ
テーナリングの下部摩擦面を研磨パッドに押圧するために加えられ、サブキャリ
アの圧力は、ウエハの半径方向外側の周縁部に加えられ、ウエハの裏面圧力(ま
たは真空)は、ウエハの中心部の背面部に加えられる。1つのさらなる加圧ライ
ンまたはチャンバは、有利には、ヘッドに移動する可能性のある研磨スラリおよ
び屑を洗い流すためのヘッドフラッシュ用に用いる。1又は2以上の付加的な圧
力領域は、付加的に、ウエハの裏面の中心の円形領域、またはウエハの裏面の中
心領域と外周領域との間の環状の領域に加えることができる。このような、膨ら
ますことができる一般的に環状のチューブまたはリング形状のブラダ(袋体)を
用いた実施形態は、ここにおいて、加圧流体をヘッドのこれらの領域および他の
領域に連通させるためのロータリジョイントを備えるものとして説明される。 まさに説明した実施形態においては、裏面圧力チャンバ354は、概略、メン
ブレンバッキングプレート352の外面355とメンブレン350の内面356
との間に形成されている。
【0095】 図16の本発明の実施形態に着目すると、この実施形態は、図4に関連して説
明した実施形態と類似したオリフィスを有したメンブレンを備えている。サブキ
ャリア圧力が直接に加えられるウエハの周縁部近くを除いて、ウエハの裏面に必
ず接触しているメンブレンがなく、裏面圧力が直接にウエハに加えられるように
、メンブレン圧力穴またはオリフィスがメンブレン250に設けられている。こ
の実施形態において、研磨中、ウエハの中心部に覆いかぶさっているメンブレン
は、主として圧力/真空シールを形成するために用いられている。すなわち、ウ
エハのローディング(装着)およびアンローディング(取り外し)の操作の間、
ウエハがヘッドに保持されているときである。メンブレンのオリフィスのサイズ
は、数mmからサブキャリアプレートの外径近くまで延びる直径まで変化する。
【0096】 図4の実施形態について説明したように、ウエハのローディングの間、リザー
バは研磨スラリが圧力/真空ラインに吸い込まれることを防止している。リザー
バのエッジ部を傾斜させることによって、ヘッドからのスラリの排出を容易に行
なうことができる。リザーバに吸入されるスラリの量は、ごくたまにクリーニン
グが必要とされる程度に、少ないことが予期されている。そのようなクリーニン
グは手作業で行うことができ、また流れ、すなわち加圧空気、水、又は空気と水
の組み合わせたものを噴出することによって行うことができ、これによってライ
ンとリザーバとを清掃することができる。
【0097】 メンブレンオリフィスの存在は、ウエハ裏面への真空の伝達を幾分複雑にする
とともに、真空圧力の形成を検出することによってなされる適正なウエハの装着
の検出を複雑にする。メンブレンバッキングプレートの凹部が浅い場合、中央の
圧力ラインから真空を引くことは、バッキングプレートに対して中心でメンブレ
ンをシールすることになるが、真空をウエハの他の領域に連通させることにはな
らない。オリフィスがない場合には、メンブレン自身は引く力を発揮しない。一
方、この問題はメンブレンバッキングプレートの凹部の深さを増加させることに
よって解決されるか、またはコーナインサートまたは厚くなったメンブレンエッ
ジの実施形態を用いることによって解決される。しかしながら、このことは、ウ
エハに対して利用できるという支持を減少させることになる。
【0098】 図17および図18に示されるメンブレンバッキングプレートの実施形態によ
って、よりよい解決方法がもたらされる。ここで、図18は図17に示すプレー
トの斜視図である。付加的な支持を設けることが、ウエハの曲げ、反り、または
巻きつきを防止するために好ましい。ウエハの基板自身は、永久的に変形、割れ
または損傷を受けることはないかもしれないが、ウエハの表面側の金属、酸化物
、及び/又は他の構造物、および配線は、ストレスを受けると、割れる可能性が
ある。これゆえ、裏面に充分なサポートが設けられ、特に、研磨前のローディン
グの間および研磨後でウエハの取り外し前に、ウエハが上方に引かれてダイアフ
ラムに当たっているときに充分なサポートが設けられることが好ましい。
【0099】 1又は2以上のオリフィスまたは穴がメンブレンバッキングプレートの外周縁
近くに設けられている。これらは、メンブレンバッキングプレートとサブキャリ
アプレートの間にメンブレンをクランプしている間、メンブレンバッキングプレ
ートをサブキャリアプレートに取り付けるためのボルト穴として機能する。第1
および第2半径方向の通路は、研磨中、バックサイドプレッシャ(背面圧力)を
提供する外部圧力/真空源と連通するため、および研磨前後にウエハを装着して
いる間、真空と連通するために、中心孔から延びている。第1および第2同心環
状通路は半径方向通路と交差している。その効果は、圧力と真空をウエハに連通
させること、およびウエハに対して所望のサポートを提供することである。
【0100】 ヘッドの物理的な構造は、多くの従来のヘッド構造におけるように、ヘッドを
分解する必要がなく、ヘッドの外側から、メンブレン250をサブキャリア支持
プレートから取り除くためのアクセスを容易とする。既述のように、メンブレン
バッキングプレートのボルト穴は、メンブレンをサブキャリアプレートに固定し
ており、ヘッドの外部からアクセス可能である。1又は1セットの穴が真空およ
びウエハの存在又はウエハの位置決めをチェックするために用いられており、別
のセットの穴がメンブレンをヘッドに取り付けるネジまたは他の締結具にアクセ
スするために用いられる。メンブレンが摩耗品であるので、メンブレンは、時に
は変える必要があり、それゆえ、ヘッドの分解をすることなく、ヘッドの外部か
らメンブレンを交換できることは都合がよい。
【0101】 追加の実施形態を図19乃至図27に関連して説明する。CMPヘッドおよび
CMP工具デザインの各々は、図7A、図7B、図8および図9に関連して説明
した実施形態に少なくとも幾分類似している。 図19は研磨ヘッド300がエッジ領域および中心領域を提供するため2つの
チャンバを備えている第1またはゾーンI案を示している。図19の実施形態に
おいて、部分的に断面された側面図において、外側のチャンバまたはエッジ遷移
チャンバ302、および内側またはバックプレッシャチャンバ304を備えたヘ
ッド300が示されている。ヘッド300の部分的に断面された側面図に示され
るように、ヘッド300は、外面308を有したサブキャリアプレート306、
リテーナリング310、およびバッキング又はアダプタリテーナリング312を
備えている。柔軟性のあるメンブレン314,316(その柔軟性又は弾性的な
特性を強調するため、変則的な線で示されている)は、サブキャリアプレート3
06の外面312およびスペーサ313又は支持部とともに、チャンバ302,
304を形成するために用いられている。外側のメンブレン314は、基板また
はウエハ318を受け入れるようになっている受入れ面317を有している。外
部の圧力源(図示せず)から、加圧流体は、第1圧力でエッジ遷移チャンバ30
2に導入され、第2圧力でバックプレッシャチャンバ304に導入される。加圧
流体は、典型的には、空気または別のガスであるが、液体を用いることもできる
。加圧流体は基板のエッジ部を含むウエハ318の全体を研磨パッド(図示せず
)に押圧するように機能し、バックプレッシャチャンバ304は負荷力をウエハ
の中心領域に加えるように機能する。エッジ領域またはゾーンにおいて、エッジ
遷移チャンバ302のエッジ遷移圧力のみがウエハをパッドに対して押圧するが
、2つのメンブレン314,316が互いに重なっている中心領域においては、
研磨圧力は、必ずしも加算ではないけれども、2つの圧力の組み合わせである。
2つの重なっている領域の目的は、作動圧力または負荷が2つの領域またはゾー
ンに作用することを可能とすることである。これら2つの圧力は、好ましくは、
プロセスの構築の間に、所望の平坦化の結果を得るように決定される。一般的に
は、必ずしもそうではないが、パックプレッシャチャンバ304に導入される流
体の圧力は、エッジ遷移チャンバ302に導入される流体の圧力より高い。この
実施態様は、中心が速い研磨速度を有した研磨プロセスが好ましい場合に有益で
あり、例えば、銅のような材料が堆積されているため、ウエハ318が凸面を持
っている場合などに有益である。また、中心領域でのより高い圧力は、研磨パッ
ド、特定のスラリが使用されるか、またはいわゆるエッジ効果のため、エッジ部
が速い研磨速度を有しているプロセスを補正するために好ましい。
【0102】 図20は、研磨ヘッド300がエッジ領域および中心領域を有した第2または
ゾーンII案を示している。図20の実施形態においては、外側のメンブレン31
4が開口した環状のメンブレンの形状であり、内側のメンブレンが円形またはデ
ィスク状であり、2つのメンブレンが重なっていないという点を除いて、類似し
た構造が設けられている。この実施形態においては、環状の外側のメンブレン3
14は、ウエハ318を受け入れるようになっている受入れ面317と、ヘッド
300に対してウエハをシールするのに助けとなるリップ部320とを備えてい
る。外側のメンブレン314、ウエハ318の裏面、およびサブキャリアプレー
ト306の外面308によって形成された第1チャンバ302に導入された加圧
流体は、ウエハの裏面の一部に対して直接に力を加える。外側のメンブレン31
4も、エッジ部の圧力または力をウエハ318のエッジ部に加えるのに助けとな
る。
【0103】 図21は、研磨ヘッド300がエッジ領域と中心領域を有した第3またはゾー
ンIII案を示している。図21の実施形態は、外側および内側のメンブレン31
4,316が、エッジ領域チャンバとバックサイドプレッシャチャンバとが重な
らないで分離する内壁324を有した単一のメンブレン322によって置き換え
られていることを除いて、図19および図20の実施形態と類似している。これ
ゆえ、外側のチャンバ302に導入されるエッジ遷移圧力はウエハ318の外側
の環状領域に対してのみ作用し、内側のチャンバ304はウエハの内側の円形の
部分に対してのみ作用する。
【0104】 図22は、研磨ヘッド300がエッジ領域と中心領域を有した第4またはゾー
ンIV案を示している。図22の実施形態は、図21に関連して説明した実施形態
と類似しているが、外側のチャンバは、膨らませることができる内側のチューブ
326またはブラダを含むか形成している。この実施形態の1つの変形例におい
ては、ヘッド300は先に所望の圧力に膨らませ、かつシールされた内側チュー
ブ326とともに組み立てられ、それによって、加圧流体のヘッドへの接続を単
純化している。これゆえ、ウエハ318のエッジ部に加わる力は、主として、サ
ブキャリア306によって加えられる力によって決定され、一方、ウエハ318
の中心部に加わる力は中心チャンバ304に導入される流体の圧力とサブキャリ
アに加えられる力の組み合わせによる。これゆえ、中心チャンバに導入される流
体の圧力を変更することによって、ウエハ318の中心領域およびエッジ領域に
伝達されるサブキャリア306によって加えられる力の一部を変えることができ
る。すなわち、膨らませることができるチューブ326の圧力より大きな圧力で
中心チャンバ304に導入された流体によって、サブキャリア306によって加
えられる力の全てまたはほとんどがウエハ318の中心領域に伝達される。一方
、膨らませることができるチューブの圧力より小さい圧力によって、サブキャリ
ア306によって加えられる力の全てまたはほとんどがエッジ領域に伝達される
結果になる。
【0105】 図23は、研磨ヘッド300がエッジ領域と中心領域を作り出す単一の環状の
メンブレン328を有した第5またゾーンV案を示している。図23の実施形態
は、上述したような環状のメンブレン328によって形成された外側の環状チャ
ンバ330を備えている。エッジ遷移チャンバ302は、環状メンブレン328
、サブキャリアプレート306の外面308、およびスペーサ313によって形
成されている。研磨圧力をウエハの内部に加えるバックプレッシャチャンバ30
4は、独立したメンブレンまたは明確なチャンバを含んではいない。その代わり
、バックプレッシャチャンバ304はサブキャリアプレート306の外面308
、環状メンブレン328の内周縁332、および環状メンブレンの受入れ面31
7に保持されたウエハ318の裏面によって形成されている。これゆえ、バック
プレッシャチャンバ304は、ウエハ318または他の基板がヘッド300に装
着されたとき、特に、環状メンブレン328によってシールするように装着され
たときのみ形成される。この実施形態は、メンブレン(または従来の接触タイプ
のサブキャリア)において起こり得る不完全性は、圧力が直接に加えられるウエ
ハ318の中心部における平坦化の変動を引き起こすことがあり得ないという利
点を有している。
【0106】 図24は、研磨ヘッド300が中心領域および多数の環状領域を提供するため
の多数の内部壁を有した多数のメンブレンまたは単一のメンブレンを備えた案を
示している。図24に示した実施形態は、サブキャリアプレート306の下面3
08を実質的に覆う単一のメンブレン334及び4つの環状領域338A−Dを
形成する4つの環状メンブレン336A−Dを含む多数のメンブレンと、サブキ
ャリアプレートの下面、単一のメンブレン334および環状メンブレン336D
の内部周縁壁によって形成される中心領域340とを備えている。また、5つの
領域を形成する4つの内部環状壁を有した単一のメンブレン(図示せず)を用い
ることもできる。いずれの実施形態においても、5つの領域は同時にかつ実質的
に独立して制御することができる。これより少ないか、又はこれより多い領域が
望ましい場合は、内壁及び/又はメンブレンの数を所望の数のチャンバを提供す
るように調整可能である。
【0107】 図25は、二重のメンブレンヘッドの実施形態を示しており、この二重のメン
ブレンヘッドにおいては、外側のメンブレンは開口した環状のメンブレンの形状
をしており、内側の円形のメンブレンに加わる圧力は、力が加わる基板の中心部
の面積を変えるために変更することができる。図25を参照すると、研磨ヘッド
350は、研磨または平坦化工程の間、研磨面(図示せず)上に基板356を保
持しかつ位置決めするためのサブキャリアプレート354を有したハウジングま
たはキャリア352と、サブキャリアプレートの一部の回りに円周方向に配置さ
れたリテーナリング358とを備えている。サブキャリアプレート354および
リテーナリング358は、バッキングリング360を介してキャリア352から
吊下されており、これゆえ、これらサブキャリアプレート354およびリテーナ
リング358は、ほとんど摩擦がなくかつ拘束がなく上下方向に動くことができ
る。サブキャリアプレート354とリテーナリング358の間および隣接した要
素の間に小さな機械的な許容誤差が設けられており、これゆえ、これらは、ポリ
ッシング工程の間、小さな縦方向の動きおよび小さな角度変動の両方を許容する
ような方法で研磨面上をフロート(浮動)することができる。フランジ361は
ネジ(図示せず)または他の締結具を介してハウジング352の内側の下面36
2に取り付けられている。フランジ361は第1可撓性部材またはガスケット3
64を介してサブキャリアプレート354に取り付けられた内側支持リング36
6に結合されており、これにより、サブキャリアプレートを柔軟に支持するとと
もに、サブキャリアプレートの上方に閉塞されたチャンバまたはキャビティ(空
洞)368を形成している。リテーナリング358は、サブキャリアプレート3
54とキャリア352のスカート部372との間に延びている第2可撓性部材す
なわちガスケット370によって支持されている。リテーナリング358は、ガ
スケットの反対側にあるバッキングプレート(図示せず)に接着剤、ネジまたは
他の締結具(図示せず)を取り付け、バッキングリング360を介して第2ガス
ケット370に連結されている。フランジ361、下部スカート部372、内側
支持リング366、および第1および第2ガスケット366,370はリテーナ
リング358の上方で第2閉塞キャビティ374を形成している。上述したよう
に、動作中は、ガスや液体などの加圧流体がこれらキャビティ368,374に
導入され、サブキャリアプレート354およびリテーナリング358をそれぞれ
研磨面に対して押圧する力を提供する。
【0108】 本発明の実施形態によれば、研磨ヘッド350は、さらに、サブキャリアプレ
ート354の外面378にスペーサ379によって連結された環状の第1メンブ
レン376を備え、第1メンブレンは基板356を受け入れるようになっている
受入れ面380と、基板の裏面とサブキャリアプレートの外面間に第1チャンバ
384を形成する基板の裏面をシールするようになっているリップ部またはリッ
プ382とを備えている。研磨ヘッド350は、さらに第1メンブレン上方に位
置する第2メンブレン386を備えている。第2メンブレン386は、サブキャ
リアプレート354に連結されており、第2メンブレンの内面390とサブキャ
リアプレートの外面378との間に第2チャンバ388を形成している。研磨工
程の間、通路391を介して第2チャンバ388に導入された加圧流体は、メン
ブレンを外側に反るかまたは膨張させ、基板356の裏面の一部に力を及ぼし、
それによって、矢印392によって図中に示された基板の表面の予め定められた
面積を研磨パッドに対して押圧する。予め定められた面積は、第2チャンバに導
入される流体の圧力に比例している。1つの実施形態においては、予め定められ
た面積は、流体の圧力に正比例している。
【0109】 1つの実施形態においては、第2チャンバ388に導入される圧力より低い圧
力の加圧流体が通路393を介して第1チャンバ384に導入され、基板356
の表面を研磨パッドに対して押圧する。この実施形態においては、予め定められ
た面積392は、第1チャンバに導入された流体と第2チャンバに導入された流
体の圧力差に比例している。
【0110】 他の実施形態においては、第2メンブレン386はスカート部394と下面部
396とを備え、スカート部は下面部よりも小さい硬さを有し、第1および第2
チャンバ384,388間の圧力の変化によって規則的で制御された方法で、第
2メンブレンの下面が膨張、反りまたは変形することを可能としている。好まし
くは、スカート部394は下面部396よりも少なくとも約50%高い硬さを有
している。より好ましくは、下面部396が約30Aから約60Aのデュロメー
タを有している場合には、スカート部394は約60Aから約90Aのデュロメ
ータを有している。もっとも好ましくは、下面部396が約50A以下のデュロ
メータの硬さを有している場合には、スカート部394は少なくとも約70Aの
デュロメータの硬さを有している。
【0111】 また、下面部396の厚さはスカート部394の厚さより小さい。好ましくは
、スカート部394は、下面部396の厚さより約20から70%大きい厚さを
有している。より好ましくは、スカート部394は、下面部396の厚さより少
なくとも約50%大きい厚さを有している。これゆえ、約0.3mmから約3m
mの厚さを持った下面部396を有した第2または内側メンブレン386に対し
て、スカート部394は、一般的には、約1mmから約30mmの厚さを有して
いる。正確な厚さは、とりわけ内側のメンブレン386の全体の直径に依存する
。すなわち、100mmの直径を有した基板356を受け入れるサイズの内側メ
ンブレン386は、一般的には、200mmまたは300mの基板のために設計
されたものよりも薄いであろう。
【0112】 また別の実施形態においては、図26に示されるように、第1メンブレン37
6は実質的にサブキャリアプレート354の外面378の全域に延びており、第
2または内側メンブレン386を囲んでいる。そして、第2チャンバに導入され
た加圧流体によって、第2メンブレンは第1または外側のメンブレン376へ力
を加え、これによって、予め定められた面積をもった基板356の表面の一部を
研磨パッドに対して押圧する。随意的には、第1または外側のメンブレン376
は、さらに、外側のメンブレン376の厚さを貫通して延びている多数の開口ま
たは穴(図示せず)を有することができ、これにより、加圧流体を少なくとも一
部直接に基板356の裏面に加え、基板を直接に研磨面に対して押圧する。一般
的には、加えられる圧力は、約2から8psiの範囲であり、より典型的には、
約5psiである。好ましくは、穴の数および穴のサイズは、研磨中、トルクま
たは回転エネルギを研磨ヘッド350から基板に付与する基板と係合または接触
する受入れ面380の充分な面積を得るとともに、加圧流体に直接に晒されてい
る基板356の面積を最大にするように選択される。
【0113】 図27は、ヘッド350のさらに別の実施形態を示し、このヘッド350は基
板356の裏面のエッジ部をシールし、それによって2つのチャンバを形成する
ようになっている閉塞された環状のメンブレン400の形状をした単一のメンブ
レンを備えている。第1環状チャンバ402は、環状メンブレン400、スペー
サ379およびサブキャリアプレート354の外面378によって形成されてい
る。第2または中心チャンバ404は環状メンブレン400、サブキャリアプレ
ート354の外面378、および環状メンブレンの受入れ面380に保持された
基板356の裏面によって形成されている。環状メンブレン400に加えられる
圧力は、チャンバ402,404の相対的なサイズ、または力が加えられる基板
356のエッジ部の面積を変更するために可変である。
【0114】 1つの実施形態においては、環状チャンバ402に導入される圧力より低い圧
力の加圧流体が中心チャンバ404に導入され、基板356の表面を研磨パッド
に対して押圧する。この実施形態においては、予め定められた面積392は、環
状チャンバ402に導入された流体と中心チャンバ404に導入された流体の圧
力差に比例している。
【0115】 他の実施形態においては、環状メンブレン400はスカート部406と下面部
408とを備え、スカート部は下面部よりも小さい硬さを有し、チャンバ402
,404間の圧力の変化によって規則的で制御された方法で、環状メンブレン4
00の下面部408が膨張、反りまたは変形することを可能としている。好まし
くは、スカート部406は下面部408よりも少なくとも約50%高い硬さを有
している。より好ましくは、下面部408が約30Aから約60Aのデュロメー
タを有している場合には、スカート部406は約60Aから約90Aのデュロメ
ータを有している。もっとも好ましくは、下面部408が約50A以下のデュロ
メータの硬さを有している場合には、スカート部406は少なくとも約70Aの
デュロメータの硬さを有している。
【0116】 また、下面部408の厚さはスカート部406の厚さより小さい。好ましくは
、スカート部406は、下面部406の厚さより約20から70%大きい厚さを
有している。より好ましくは、スカート部406は、下面部408の厚さより少
なくとも約50%大きい厚さを有している。これゆえ、約0.3mmから約3m
mの厚さを持った下面部408を有した環状メンブレン400に対して、スカー
ト部406は、一般的には、約1mmから約30mmの厚さを有している。正確
な厚さは、とりわけ環状メンブレン400の全体の直径に依存する。すなわち、
100mmの直径を有した基板356を受け入れるサイズの環状メンブレン40
0は、一般的には、200mmまたは300mの基板のために設計されたものよ
りも薄いであろう。
【0117】 当業者は、詳細な説明に照らして、円形および環状チャンバの他の組み合わせ
を設けること、および各チャンバは、シールタイプまたはヘッドに基板が装着さ
れる際のみシールするタイプでよいということが分かるであろう。 領域の数が増加するにつれて、異なった圧力を複数の領域に提供する必要があ
るということが分かる。この目的のためにロータリジョイントがこれまで用られ
てきた。しかしながら、領域の数が増加するにつれて、所望の数の異なった圧力
を連通させるために多数のロータリジョイントを設けることは、次第に複雑にな
っていく。それゆえ、本発明のCMPヘッド、CMP工具、および研磨および平
坦化方法の実施形態においては、圧力調整手段がヘッドに、又はヘッド内に設け
られる。圧力調整手段は、例えば、共通の供給源から加圧ガスを受け入れる共通
のマニホールドに連結された複数の圧力調整器からなることができる。加圧ガス
の単一の供給源からの加圧ガスは、予め定められた調整された圧力で異なった領
域に分配される。圧力調整は、固定されたものでもよいし、または各領域ごとに
圧力を好ましいレベルに維持するためにセンサおよびフィードバックを含むこと
ができる。
【0118】 本発明のいくつかの重要な態様は、その構造、機能および利点をさらに強調す
るために繰り返して説明される。 1態様では、半導体ウエハ等の基板を研磨するための基板研磨装置用のキャリ
アが提供される。キャリアは、ハウジングと;前記ハウジングに弾性的に連結さ
れたリテーナリングと;前記ハウジングに対して第1の予め定められた方向に前
記リテーナリングを付勢するため、第1の力を発揮する第1圧力チャンバと;外
面を有するとともに前記ハウジングに弾性的に連結されたサブキャリアプレート
と;前記ハウジングに対して第2の予め定められた方向に前記サブキャリアプレ
ートを付勢するため、第2の力を発揮する第2圧力チャンバと;を備え;前記リ
テーナリングは前記サブキャリアプレートの一部を囲むとともに円形の凹部を形
成しており;前記キャリアは、さらに、前記リテーナリングの円形の凹部内で前
記サブキャリアプレートの外面の外周縁部に連結されたスペーサと;前記スペー
サを介して前記サブキャリアプレートに連結されるとともに前記円形の凹部内に
配置され、かつ前記サブキャリアプレートの外面から前記スペーサの厚さだけ離
間して設けられた可撓性の弾性材料からなるメンブレンと;前記メンブレンと前
記サブキャリアプレートの外面の間に形成され、前記ハウジングに対して第3の
予め定められた方向に前記メンブレンを付勢する第3の力を発揮する第3の圧力
チャンバと;を備えている。一般的には、メンブレンと基板との間にはインサー
トは設けられておらず、それによってインサートの特性における変動によって引
き起こされるプロセス間の変動を減らすことができる。
【0119】 スペーサは、環状リング、円形ディスクまたはメンブレンの周縁部に近接した
メンブレンの厚い部分を含むことができる。一般的には、スペーサは環状の形状
および環状の幅を有しており、エッジ研磨圧力は環状スペーサを通して作用する
第2の力によって基板の周縁部に対して作用し、中心研磨圧力は基板の中心部に
対して作用する。好ましくは、スペーサは約1mmから約20mmの環状を幅を
有している。より好ましくは、スペーサは約2mmから約10mmの環状の幅を
有し、もっとも好ましくは、スペーサは約1mmから約5mmの環状の幅を有す
る。さらにより好ましくは、スペーサは約1mmから約2mmの環状の幅を有し
、または約2mmから約5mmの幅を有する。
【0120】 スペーサは所望のエッジ圧力から中心部の圧力遷移を提供するために選択され
た材料からなっている。スペーサは、金属製の材料などの実質的に非圧縮性の材
料から形成することができるか、または圧縮性の重合体材料または粘性のある材
料などの圧縮性の材料から形成されている。
【0121】 一般的には、前記メンブレンと前記サブキャリアプレート外面との間に形成さ
れた前記第3の圧力チャンバは、前記基板が前記凹部に装着された時のみ形成さ
れる。好ましくは、前記メンブレンは前記第3のチャンバと前記凹部との間にオ
リフィスを有している。さらに好ましくは、前記基板の平坦化の工程中、加圧ガ
スは前記オリフィスを通って前記凹部に流れる。
【0122】 1つの実施形態では、前記リテーナリングは前記サブキャリアを介して間接的
に前記ハウジングに弾性的に連結され、前記サブキャリアは前記リテーナリング
を介して間接的に前記ハウジングに弾性的に連結されている。また、前記リテー
ナリングおよび前記サブキャリアは直接的に前記ハウジングに弾性的に連結され
ている。 他の実施形態では、前記キャリアは独立の空気圧又は機械的移動装置によって
研磨パッドに対して位置決め可能である。
【0123】 さらに他の実施形態では、前記第1、第2及び第3の圧力は、各々、他の圧力
とは独立して形成される。 さらに他の実施形態では、前記リテーナリングは第1ダイヤフラムを介して前
記ハウジングに弾性的に連結され、前記サブキャリアプレートは第2ダイヤフラ
ムを介して前記ハウジングに弾性的に連結されている。本実施形態の1態様では
、前記リテーナリングは柔軟な材料からなる第1リングを介して前記ハウジング
に弾性的に連結され、前記サブキャリアプレートは柔軟な材料からなる第2リン
グを介して前記ハウジングに弾性的に連結されている。好ましくは、前記柔軟な
材料はEPDM,EPR及びゴムからなるグループから選択されている。
【0124】 他の実施形態では、前記サブキャリアプレートは、前記ハウジングと前記サブ
キャリアプレート間で回転力を伝達するため、ロッドとロッドを受け入れるため
のソケットを介して前記ハウジングにさらに連結されている。一般的には、前記
ロッドは端部に取付用ボールを有し、前記ソケットは前記取付用ボールを摺動可
能に受け入れるためのシリンダを有する。本実施形態の1態様では、多数の前記
ロッドと前記ソケットは、前記サブキャリアプレートを前記ハウジングに連結す
る。
【0125】 さらに他の実施形態では、前記リテーナリングは、前記ハウジングと前記サブ
キャリアプレート間で回転力を伝達するため、ロッドとロッドを受け入れるため
のソケットを介して前記ハウジングにさらに連結されている。前記ロッドは端部
に取付用ボールを有し、前記ソケットは前記取付用ボールを摺動可能に受け入れ
るためのシリンダを有する。好ましくは、多数の前記ロッドと前記ソケットは、
前記リテーナリングを前記ハウジングに連結する。
【0126】 1つの実施形態では、前記メンブレンは少なくとも一つの穴を有し、前記第3
のチャンバは前記基板を前記メンブレンに装着した際にのみシールされる。ある
いは、前記メンブレンは少なくとも一つの穴を有し、前記第3のチャンバは前記
基板を前記キャリアに装着した際にのみ形成される。
【0127】 他の実施形態では、前記サブキャリアプレートの前記圧力は前記基板の周縁部
に加えられる圧力である。前記サブキャリアプレートは、前記基板に接触しない
が安定性を提供する。あるいは、前記メンブレンは、機械的な力を伝達するため
、エッジ部に厚い部分を有する。
【0128】 他の実施形態では、前記メンブレンは穴を有し、前記穴は前記第3のチャンバ
に予め定められた大きさの真空を形成する能力に基づいて基板が前記メンブレン
に付着したかどうかを検出する。本実施形態の一例では、前記基板の取り付けチ
ェック穴は前記メンブレンの中心付近に配置されている。他の例では、前記メン
ブレンは時々取り替えることを必要とする消耗品であり、前記キャリアを分解す
る必要がなくメンブレンを取り除くことができるように多数の穴が設けられてい
る。前記穴は約1mmから約10mmの間の寸法を有する。 一般的には、前記メンブレンと組み合わさせた前記スペーサは、弾性的な力の
伝達を提供するが、基板をメンブレンに対してシールすることを必要としない。
【0129】 他の実施形態では、前記サブキャリアプレートは、前記第3の圧力を外部の供
給源から前記第3のチャンバに連通させる通路をさらに有する。好ましくは、研
磨スラリ用のリザーバを提供するとともに、真空が前記基板を前記メンブレンに
付着させるために加えられる際に前記研磨スラリが前記通路内に引き込まれるこ
とを防止するために、前記サブキャリアプレートは、前記通路の周りに配置され
たキャビティをさらに有する。さらに好ましくは、研磨前後に前記基板を前記メ
ンブレンに保持させるため、真空が前記第3のチャンバに加えられる。もっとも
好ましくは、前記キャビティは、前記研磨スラリを前記キャビティ及び前記メン
ブレンと前記サブキャリアプレートとの間から排出することを容易にするため円
錐形状をしている。
【0130】 さらに他の実施形態では、裏面側の基板支持部は、装着の間、基板を保持する
ために設けられており、多数の通路が基板の存在をチェックするために支持部に
設けられている。
【0131】 他の実施形態では、基板研磨装置用のキャリアが提供される。キャリアは、サ
ブキャリアプレートと;前記サブキャリアプレートに第1の下方への圧力を発生
するように配置された第1の圧力チャンバと;基板受け入れ面を有し、前記サブ
キャリアプレートに連結されるとともに、前記サブキャリアプレートに装着され
た環状の外周部とを有し、前記サブキャリアプレートから分離されている内側の
円形部は第2圧力を発生する第2圧力チャンバを形成するメンブレンと;を備え
;前記基板は前記環状の外周部と前記内側の円形部の両方で前記メンブレンに装
着可能であり;前記環状の外周部は前記第1圧力を前記基板の外周縁部に働かせ
、前記内側の円形部は前記第2圧力を前記基板に働かせる。
【0132】 さらに他の実施形態では、半導体ウエハを平坦化する方法が提供される。この
方法は、一般に、ウエハを囲むリテーナリングを第1圧力で研磨パッドに押圧し
;前記ウエハの第1周縁部を第2圧力で前記研磨パッドに押圧し;前記周縁部の
内側の前記ウエハの第2部を第3の圧力で前記研磨パッドに押圧する。
【0133】 1つの実施形態では、前記第2圧力は前記周縁部に接触する機械的な部材を介
して提供され、前記第2の圧力は前記ウエハの裏面に対する空気圧である。本実
施形態の一例では、前記空気圧は弾性メンブレンを介して作用する。前記空気圧
は、前記ウエハの裏面の少なくとも一部に対して直接にガスの押圧によって作用
することができる。 他の実施形態では、方法は、さらに、前記周縁部の内側の前記ウエハの多数の
環状部を多数の圧力で前記研磨パッドに押圧する。
【0134】 他の態様では、CMP装置用のサブキャリアが提供される。この装置は、外面
を有するプレートと;前記プレートを予め定められた方向に付勢するための力を
発揮する第1圧力チャンバと;前記プレートの外周縁部に連結されたスペーサと
;前記スペーサを介して前記プレートに連結されるとともに前記プレートから前
記スペーサの厚さだけ離間しているメンブレンと;前記メンブレンと前記プレー
ト面との間に形成され、前記メンブレンを第3の予め定められた方向に付勢する
ための第2の力を発揮する第2の圧力チャンバと;を備えている。
【0135】 さらに他の態様では、基板の表面を研磨するための研磨装置が提供される。こ
の研磨装置は、回転可能な研磨パッドと、基板サブキャリアとを備えている。基
板サブキャリアは、基板を受け入れるとともに基板を研磨パッドに対して位置決
めするための基板受け入れ部と、第1押圧部材と第2押圧部材とを有した基板押
圧部材とを備え、前記第1押圧部材は前記基板のエッジ部を第1負荷圧力で前記
研磨パッドに押圧し、前記第2押圧部材は前記基板の中心部を第1負荷圧力とは
異なった第2負荷圧力で前記パッドに押圧する。
【0136】 1つの実施形態では、研磨装置は、さらに、前記ウエハサブキャリアを取り囲
むリテーナリングと;前記リテーナリングを第3の負荷圧力で前記研磨パッドに
押圧するリテーナリング押圧部材とを備えている。好ましくは、前記第1、第2
及び第3の負荷圧力は独立して調整可能である。
【0137】 他の態様では、基板の表面を研磨するための研磨装置が提供される。この研磨
装置は、回転可能な研磨パッドと、基板サブキャリアとを備えている。基板サブ
キャリアは、基板を受け入れるとともに基板を研磨パッドに対して位置決めする
ための基板受け入れ部と、第1押圧部材と第2押圧部材とを有した基板押圧部材
とを備え、前記第1押圧部材は前記基板のエッジ部を第1負荷圧力で前記研磨パ
ッドに押圧し、前記第2押圧部材は前記基板の中心部を第2負荷圧力で前記パッ
ドに押圧し、前記第1および第2負荷圧力は異なっている。
【0138】 1つの実施形態では、研磨装置は、さらに、前記ウエハサブキャリアを取り囲
むリテーナリングと、前記リテーナリングを第3の負荷圧力で前記研磨パッドに
押圧するリテーナリング押圧部材とを備えている。好ましくは、前記第1、第2
及び第3の負荷圧力は独立して調整可能である。
【0139】 さらに他の実施形態では、基板の表面を研磨するための研磨装置が提供される
。この研磨装置は、回転可能な研磨パッドと、基板サブキャリアとを備えている
。基板サブキャリアは、基板を受け入れるとともに基板を研磨パッドに対して位
置決めするための基板受け入れ部と、基板押圧部材とを備え、基板押圧部材は、
前記基板のエッジ部を第1負荷圧力で前記研磨パッドに押圧する第1押圧部材と
、多数の異なった負荷圧力で前記基板の中心領域を前記パッドに押圧する第2押
圧部材とを備えている。
【0140】 1つの実施形態では、前記第2押圧部材は多数の実質的に同心状の押圧部材か
らなり、各押圧部材は前記基板の部分的な領域を負荷圧力で前記研磨パッドに押
圧する。本実施形態の一例では、前記多数の実質的に同心状の押圧部材の各々は
、弾性面によって少なくとも一つの部分に形成された圧力チャンバを備え、前記
弾性面は、加圧ガスが前記チャンバに導入された際に前記負荷を提供するために
、前記基板に押圧される。他の例では、研磨装置は、弾性押圧面の各々と基板と
の間に介装されたメンブレンをさらに備えている。一般的には、メンブレンはE
PDM、EPR、およびゴムからなる材料のグループから選択される。
【0141】 好ましくは、前記介装されたメンブレンは加圧ガスの外部供給源から圧力を受
けるとともに前記基板を前記研磨パッドに押圧する負荷力を発揮する外側の圧力
チャンバの表面部を形成する。より好ましくは、前記介装されたメンブレンは加
圧ガスの外部供給源から圧力を受けるとともに前記基板を前記研磨パッドに押圧
する負荷力を発揮する外側の圧力チャンバの表面部を形成し、前記多数の実質的
に同心状の押圧部材の各々は前記外側の圧力チャンバ内に収容されている。もっ
とも好ましくは、前記外側の圧力室によって発揮される前記負荷圧力は前記多数
の押圧部材の一つの負荷圧力とともに個別に、加算的であり、それゆえ、異なっ
た領域での負荷圧力は別々に調整可能であり、前記外側の圧力チャンバは圧力領
域の境界での圧力の不連続性を最小とする。
【0142】 他の実施形態では、前記多数の実質的に同心状の押圧部材の少なくとも一つは
、前記基板の実質的に環状の領域に負荷圧力を加える実質的に円形又は環状の部
材からなる。好ましくは、前記多数の実質的に同心状の押圧部材の少なくとも一
つは、前記基板の実質的に環状の領域に負荷圧力を加える実質的に環状の部材か
らなり、多数の実質的に同心状の押圧部材の一つは、前記基板の実質的に円形の
領域に負荷圧力を加える実質的に円形の部材からなる。
【0143】 さらに他の実施形態では、CMP工具において基板を研磨パッドに押し付けて
基板を研磨するための基板サブキャリアが提供される。この基板サブキャリアは
、基板を受け入れるための基板受け入れ部と;基板を前記パッドに対して押圧す
るための基板押圧部材と;を備え、前記基板押圧部材は、前記基板のエッジ部を
第1負荷圧力で前記研磨パッドに押圧する第1押圧部材と;多数の異なった負荷
圧力で前記基板の中心領域を前記パッドに押圧する第2押圧部材とを備えている
【0144】 1つの実施形態では、前記第2押圧部材は多数の実質的に同心状の押圧部材か
らなり、各押圧部材は前記基板の部分的な領域を負荷圧力で前記研磨パッドに押
圧する。前記多数の実質的に同心状の押圧部材の各々は、弾性面によって少なく
とも一つの部分に形成された圧力チャンバを備えることができ、前記弾性面は、
加圧ガスが前記チャンバに導入された際に前記負荷を提供するために、前記基板
に押圧される。
【0145】 他の態様では、半導体ウエハを平坦化する方法が提供される。一般的には、こ
の方法は、半導体ウエハのエッジ領域を第1負荷圧力で研磨パッドに押圧し;前
記半導体ウエハの多数の部分を、前記エッジ領域の内部の同心状の領域において
多数の異なった負荷圧力で前記研磨パッドに押圧する。
【0146】 1つの実施形態では、この方法は、前記ウエハを囲むリテーナリングを第3の
負荷圧力で研磨パッドに押圧する。本実施形態の一例では、前記負荷圧力は、弾
性メンブレンを介して作用される空気圧からなる。 随意的には、前記空気圧は、前記ウエハの裏面の少なくとも一部に対して直接
にガスの押圧によって作用する。
【0147】 本発明の1態様によれば、基板を処理して基板から材料を取り除くために研磨
装置の研磨面上に表面を有した基板を位置決めするための研磨ヘッドが提供され
る。この研磨ヘッドは、外面を有したサブキャリアプレートと;前記サブキャリ
アプレートに連結されるとともに、基板を受け入れるようになっている受入れ面
と、前記基板の裏面をシールし、前記基板の裏面と前記サブキャリアプレートの
外面との間に第1チャンバを形成するリップとを有した環状の第1メンブレンと
;前記第1メンブレンの上方に位置するとともに、前記サブキャリアプレートに
連結され、第2メンブレンの内面と前記サブキャリアプレートの外面との間に第
2チャンバを形成する第2メンブレンと;を備えている。研磨中、前記第2チャ
ンバに導入された加圧流体が前記第2メンブレンを外側にたわませ、前記基板の
裏面の一部に力を働かせ、それによって前記基板の表面の予め定められた面積を
前記研磨パッドに押圧する。前記予め定められた面積は前記第2チャンバに導入
された流体の圧力に比例する。
【0148】 1つの実施形態では、前記第2チャンバに導入された流体の圧力より低い圧力
の加圧流体が前記第1チャンバに導入され、前記基板の表面を前記研磨パッドに
押圧する。この実施形態において、前記予め定められた面積は前記第1チャンバ
と第2チャンバに導入された流体の圧力差に比例する。 他の実施形態では、前記第2メンブレンはスカート部と下面部とを備え、前記
スカート部は下面部の硬さよりも硬さが小さい。また、下面部は前記スカート部
の厚さより小さい厚さである。
【0149】 また他の実施形態では、第1メンブレンはサブキャリアプレートの外面の実質
的に全域に延び、第2チャンバに導入された加圧流体によって第2メンブレンは
第1メンブレンに力を作用させ、これによって、予め定められた面積を有した基
板の表面の一部を研磨パッドに対して押圧する。
【0150】 他の態様では、上述した装置を用いて基板の表面を研磨する方法に関するもの
であり、またこの方法によって研磨された半導体基板に関するものである。この
方法は次の工程を含む。(i)前記サブキャリアプレートに連結された環状の第
1メンブレンを設け、該第1メンブレンは、前記基板を受け入れるようになって
いる受入れ面と、基板の裏面をシールし、前記基板の裏面と前記サブキャリアプ
レートの外面との間に第1チャンバを形成するようになっているリップとを有し
;(ii)前記第1メンブレンの上方に位置する第2メンブレンを設け、該第2メ
ンブレンは、前記サブキャリアプレートに連結され、前記第2メンブレンの内面
と前記サブキャリアプレートの外面との間に第2チャンバを形成し;(iii)前
記第1メンブレンの受入れ面に基板を位置決めし;(iv)加圧流体を第2チャン
バに導入することによって基板の表面を研磨パッドに押圧し、前記第2メンブレ
ンが基板の裏面の一部に力を加え、それによって、基板の表面の予め定められた
面積を研磨パッドに押圧し;(V)前記サブキャリアと前記研磨パッドとの間の
相対的な動きを行わせ、基板の表面を研磨する。一般的に、加圧流体は所望の予
め定められた面積を提供するように選択された圧力を有している。
【0151】 1つの実施形態では、前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程は、前
記第2チャンバに導入された流体の圧力より低い圧力の加圧流体を前記第1チャ
ンバに導入し、前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程からなる。した
がって、前記予め定められた面積は、前記第1チャンバと第2チャンバに導入さ
れた流体の圧力差に比例し、加圧流体は所望の予め定められた面積を提供するよ
うに選択された圧力を有している。
【0152】 また他の態様においては、基板を処理して基板から材料を取り除くための研磨
装置の研磨面上に表面を有した基板を位置決めするために、研磨ヘッドが設けら
れている。研磨ヘッドは外周縁部および中心部を有した外面を備えたサブキャリ
アプレートと、サブキャリアの外周縁部に連結されたスペーサと、基板を受け入
れるようになっている受入れ面を有した環状のメンブレンとを備えており、環状
のメンブレンはサブキャリアプレートの外面の外周縁部にスペーサを介して連結
された外縁部と、サブキャリアプレートの外面の中心部に連結された内縁部とを
有しており、環状のメンブレンはスペーサの厚さだけ外面から離れていてメンブ
レンと外面との間に環状チャンバを形成する。研磨中、環状チャンバに導入され
た加圧流体は環状メンブレンを外側にたわませ、基板の裏面の一部に力を加え、
それによって、基板の表面の予め定められた面積を研磨パッドに対して押圧する
。前記予め定められた面積は前記第2チャンバに導入された流体の圧力に比例す
る。
【0153】 1つの実施形態においては、環状メンブレンの受入れ面は基板の裏面をシール
しており、基板の裏面、環状メンブレンの受入れ面、およびサブキャリアプレー
トの外面との間に中心チャンバを形成する。そして、環状チャンバに導入された
加圧流体の圧力より低い圧力の加圧流体は中心チャンバに導入され、基板の表面
を研磨パッドに対して押圧する。この実施形態においては、前記予め定められた
面積は前記環状のチャンバと中心チャンバに導入された流体の圧力差に比例する
【0154】 他の実施形態においては、環状メンブレンはスカート部と下面部を有しており
、スカート部は下面部よりも低い硬さを有している。また、下面部の厚さはスカ
ート部の厚さより小さい。 さらに他の態様においては、本発明は、上述した装置を用いて基板の表面を研
磨する方法に関するものであり、またこの方法によって研磨された半導体基板に
関するものである。この方法は次の工程を含む。(i)基板を受け入れるように
なっている受入れ面を有する環状メンブレンを設け、該環状メンブレンは、スペ
ーサを介して前記サブキャリアプレートの外面の外周縁部に連結される外縁部と
、前記サブキャリアプレートの外面の中心部に連結される内縁部とを有し、前記
環状メンブレンは外面からスペーサの厚さだけ離間して、前記メンブレンと外面
との間に環状のチャンバを形成し;(ii)前記環状メンブレンの受入れ面に基板
を位置決めし;(iii)加圧流体を前記環状チャンバに導入することによって前
記基板の表面の予め定められた面積を前記研磨パッドに押圧し、前記環状メンブ
レンが前記基板の裏面の一部に力を作用し;(iv)前記サブキャリアと前記研磨
パッドとの間の相対的な動きを行わせ、基板の表面を研磨する。一般的には、加
圧流体は所望の予め定められた面積を提供するため選択された圧力を有している
【0155】 1つの実施形態では、前記環状メンブレンの受入れ面は基板の裏面をシールし
、基板の裏面、環状メンブレンの受入れ面およびサブキャリアプレートの外面と
の間に中心チャンバを形成し、前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程
は、さらに、前記環状チャンバに導入された流体の圧力より低い圧力の加圧流体
を前記中心チャンバに導入して、基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程か
らなる。したがって、前記予め定められた面積は、前記環状チャンバと中心チャ
ンバに導入された流体の圧力差に比例し、加圧流体は所望の予め定められた面積
を提供するために選択された圧力を有している。
【0156】 本発明の特定の実施形態に関する前述した説明は、例証および説明の目的のた
めに提示された。これらの詳細な説明は、網羅的であることを意図してはおらず
、または本発明を開示されたその形に限定することを意図してはおらず、明らか
に多くの改変および変更が上述の教示に照らしてなし得る。実施形態は、本発明
の原理およびその実用的な適用を最良に説明するために選択され説明されており
、それによって、当業者が特定の用途に適合するように、本発明および種々の実
施形態に種々の改変をして最良に用いることを可能とする。本発明の範囲は、特
許請求の範囲およびその均等物によって規定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は具体例としてのマルチヘッドCMP研磨または平坦化装置を示す概略図
である。
【図2】 図2(従来の技術)は、従来のCMPヘッドを示す概略図である。
【図3】 図3は密閉された圧力室(圧力チャンバ)を有したメンブレンを備えたソフト
バックのCMPヘッドの実施形態を示す概略図であり、図3Aは圧力室凹部を有
したメンブレンバッキングプレートを用いた実施形態であり、図3Bは環状のコ
ーナリングを用いた実施形態であり、図3Cは研磨力を伝達する厚い周縁部を有
したメンブレンを用いた実施形態である。
【図4】 図4はメンブレンとオリフィスを有したCMPヘッドの実施形態を示す概略図
である。
【図5】 図5はオリフィスを有したメンブレンと溝付きのバッキングプレートとを備え
たCMPヘッドの実施形態を示す概略図である。
【図6】 図6はメンブレンとオリフィスを備え、ウエハの表面への空気の流れをクッシ
ョンにするCMPヘッドの実施形態を示す概略図である。
【図7】 図7は二重に密閉された圧力室(圧力チャンバ)を備えたCMPヘッドの実施
形態を示す概略図であり、図7Aは二重に密閉された圧力室を有したメンブレン
を用いたCMPヘッドの実施形態であり、図7Bはリテーナリングとサブキャリ
アの部分のみを示しCMPヘッドの他の部分を省略した実施形態である。
【図8】 図8はメンブレンの一部とウエハに異なった圧力を加えるための、メンブレン
で密閉されたチャンバと、環状のチューブ状の圧力リングとを備えたCMPヘッ
ドの実施形態を示す概略図である。
【図9】 図9はメンブレンの複数の領域とウエハに異なった圧力を加えるための、メン
ブレンで密閉されたチャンバと、同心状に配置され環状でチューブ状の複数の圧
力リングとを備えたCMPヘッドの実施形態を示す概略図である。
【図10】 図10はメンブレンと密閉された圧力チャンバとを備えた本発明のヘッドの好
ましい実施形態を示す概略図である。
【図11】 図11は図10の実施形態において用いられるリテーナリング支持部材の実施
形態を示す概略図である。
【図12】 図12は図10の実施形態において使用可能な別のトルク伝達部材の実施形態
を示す概略図である。
【図13】 図13は図10のCMPヘッドの詳細を示す概略図であり、組み立てられたヘ
ッドのサブキャリアアセンブリ支持部材の取付部を示す。
【図14】 図14はサブキャリアアセンブリ支持部材の実施形態を示す概略図である。
【図15】 図15はウエハの裏面のメンブレンの実施形態を示す概略図である。
【図16】 図16はオリフィスを有したメンブレンと円錐形状のキャビティを有したサブ
キャリアとを備えた本発明のヘッドの別の好ましい実施形態を示す概略図である
【図17】 図17は図16の実施形態で使用可能なメンブレンバッキングプレートの実施
形態を示す概略図である。
【図18】 図18は図17のメンブレンバッキングプレートの斜視図を示す概略図である
【図19】 図19は内側チャンバと外側チャンバとを備えた本発明のヘッドの実施形態を
示す概略図である。
【図20】 図20は2つのメンブレンが重ならないで外側のメンブレンが開口した環状リ
ングの形状をしたことを除いて、図19に示すヘッドに類似した本発明のヘッド
の実施形態を示す概略図である。
【図21】 図21は2つのメンブレンが重ならないことを除いて、図19に示すヘッドと
類似した本発明のヘッドの実施形態を示す概略図である。
【図22】 図22は外側のチャンバが膨らますことができる内側チューブまたはブラダ(
袋体)を含むか又は形成していることを除いて、図21のヘッドに類似した本発
明のヘッドの実施形態を示す概略図である。
【図23】 図23は外側のチャンバが外側の環状チャンバを備えた本発明のヘッド実施形
態を示す概略図である。
【図24】 図24は5つの領域を同時にかつ実質的に独立して制御する構造および方法を
備えた本発明のヘッドの実施形態を示す概略図である。
【図25】 図25は二重メンブレンヘッドの実施形態を示す概略図であり、この二重メン
ブレンヘッドにおいては、外側のメンブレンは開口した環状リングの形状であり
、力が加えられる基板の中心部の面積を変えるために内側の円形のメンブレンに
加えられる圧力が可変である。
【図26】 図26は外側のメンブレンが円形のメンブレンの形状で内側のメンブレンを囲
んでいる図25に示すヘッドに類似した二重メンブレンヘッドの実施形態を示す
概略図である。
【図27】 図27は閉じた環状リングの形状をした外側のメンブレンを備えたヘッドの実
施形態を示す概略図であり、このヘッドにおいては、力が加えられる基板のエッ
ジ部の面積を変えるためにメンブレンに加えられる圧力が可変である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/570,370 (32)優先日 平成12年5月12日(2000.5.12) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 モロニ、ジェラルド、エス. アメリカ合衆国 95035 カリフォルニア、 ミルピタス、ワシントン スクエア ドラ イヴ 74 (72)発明者 ワン、ヒュイ−ミン アメリカ合衆国 94555 カリフォルニア、 フレモント、クウォーツ テラス 34294 (72)発明者 ハンセン、デイビッド、エー. アメリカ合衆国 94306 カリフォルニア、 パロ アルト、ハーバード ストリート 2253 (72)発明者 レイエス、アレジャンドロ アメリカ合衆国 95131 カリフォルニア、 サンノゼ、アルスター ドライヴ 2080 Fターム(参考) 3C058 AA07 AB04 BA05 CB01 CB03 DA17

Claims (132)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板研磨装置に基板を保持するキャリアであって; ハウジングと; 前記ハウジングに弾性的に連結されたリテーナリングと; 前記ハウジングに対して第1の予め定められた方向に前記リテーナリングを付
    勢するため、第1の力を発揮する第1圧力チャンバと; 外面を有するとともに前記ハウジングに弾性的に連結されたサブキャリアプレ
    ートと; 前記ハウジングに対して第2の予め定められた方向に前記サブキャリアプレー
    トを付勢するため、第2の力を発揮する第2圧力チャンバと; を備え; 前記リテーナリングは前記サブキャリアプレートの一部を囲むとともに円形の
    凹部を形成しており; 前記キャリアは、さらに、 前記リテーナリングの円形の凹部内で前記サブキャリアプレートの外面の外周
    縁部に連結されたスペーサと; 前記スペーサを介して前記サブキャリアプレートに連結されるとともに前記円
    形の凹部内に配置され、かつ前記サブキャリアプレートの外面から前記スペーサ
    の厚さだけ離間して設けられたメンブレンと; 前記メンブレンと前記サブキャリアプレートの外面の間に形成され、前記ハウ
    ジングに対して第3の予め定められた方向に前記メンブレンを付勢する第3の力
    を発揮する第3の圧力チャンバと; を備えたことを特徴とする基板研磨装置に基板を保持するキャリア。
  2. 【請求項2】 前記スペーサは環状リングからなることを特徴とする請求項
    1に記載のキャリア。
  3. 【請求項3】 前記スペーサは円形のディスクからなることを特徴とする請
    求項1に記載のキャリア。
  4. 【請求項4】 前記スペーサは前記メンブレンの周縁部に近接した前記メン
    ブレンの厚い部分からなることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  5. 【請求項5】 前記メンブレンと前記サブキャリアプレート外面との間に形
    成された前記第3の圧力チャンバは、前記基板が前記凹部に装着された時のみ形
    成されることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  6. 【請求項6】 前記メンブレンは前記第3のチャンバと前記凹部との間にオ
    リフィスを有していることを特徴とする請求項5に記載のキャリア。
  7. 【請求項7】 前記基板の平坦化の工程中、加圧ガスは前記オリフィスを通
    って前記凹部に流れることを特徴とする請求項6に記載のキャリア。
  8. 【請求項8】 前記リテーナリングは前記サブキャリアを介して間接的に前
    記ハウジングに弾性的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のキャ
    リア。
  9. 【請求項9】 前記サブキャリアは前記リテーナリングを介して間接的に前
    記ハウジングに弾性的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のキャ
    リア。
  10. 【請求項10】 前記リテーナリングは直接的に前記ハウジングに弾性的に
    連結されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  11. 【請求項11】 前記サブキャリアは直接的に前記ハウジングに弾性的に連
    結されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  12. 【請求項12】 前記キャリアは独立の空気圧移動装置によって研磨パッド
    に対して位置決め可能であることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  13. 【請求項13】 前記キャリアは独立の機械的移動装置によって研磨パッド
    に対して位置決め可能であることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  14. 【請求項14】 前記スペーサは環状の形状を有するとともに環状の幅を有
    することを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  15. 【請求項15】 前記エッジ研磨圧力は、前記環状スペーサを介して作用す
    る前記第2の力によって前記基板の周縁部に作用し、中央研磨圧力は前記基板の
    中心部に作用することを特徴とする請求項14に記載のキャリア。
  16. 【請求項16】 前記第1、第2及び第3の圧力は、各々、他の圧力とは独
    立して形成されることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  17. 【請求項17】 前記基板は半導体ウエハからなることを特徴とする請求項
    1に記載のキャリア。
  18. 【請求項18】 前記メンブレンは可撓性の弾性材料からなることを特徴と
    する請求項1に記載のキャリア。
  19. 【請求項19】 前記リテーナリングは第1ダイヤフラムを介して前記ハウ
    ジングに弾性的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  20. 【請求項20】 前記サブキャリアプレートは第2ダイヤフラムを介して前
    記ハウジングに弾性的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のキャ
    リア。
  21. 【請求項21】 前記リテーナリングは柔軟な材料からなる第1リングを介
    して前記ハウジングに弾性的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載
    のキャリア。
  22. 【請求項22】 前記サブキャリアプレートは柔軟な材料からなる第2リン
    グを介して前記ハウジングに弾性的に連結されていることを特徴とする請求項1
    に記載のキャリア。
  23. 【請求項23】 前記柔軟な材料はEPDM,EPR及びゴムからなるグル
    ープから選択されていることを特徴とする請求項22に記載のキャリア。
  24. 【請求項24】 前記リテーナリングは第1ダイヤフラムを介して前記ハウ
    ジングに弾性的に連結され、前記サブキャリアプレートは第2ダイヤフラムを介
    して前記ハウジングに弾性的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載
    のキャリア。
  25. 【請求項25】 前記サブキャリアプレートは、前記ハウジングと前記サブ
    キャリアプレート間で回転力を伝達するため、ロッドとロッドを受け入れるため
    のソケットを介して前記ハウジングにさらに連結されていることを特徴とする請
    求項1に記載のキャリア。
  26. 【請求項26】 前記ロッドは端部に取付用ボールを有し、前記ソケットは
    前記取付用ボールを摺動可能に受け入れるためのシリンダを有することを特徴と
    する請求項25に記載のキャリア。
  27. 【請求項27】 複数の前記ロッドと前記ソケットは、前記サブキャリアプ
    レートを前記ハウジングに連結することを特徴とする請求項26に記載のキャリ
    ア。
  28. 【請求項28】 前記リテーナリングは、前記ハウジングと前記サブキャリ
    アプレート間で回転力を伝達するため、ロッドとロッドを受け入れるためのソケ
    ットを介して前記ハウジングにさらに連結されていることを特徴とする請求項1
    に記載のキャリア。
  29. 【請求項29】 前記ロッドは端部に取付用ボールを有し、前記ソケットは
    前記取付用ボールを摺動可能に受け入れるためのシリンダを有することを特徴と
    する請求項28に記載のキャリア。
  30. 【請求項30】 複数の前記ロッドと前記ソケットは、前記リテーナリング
    を前記ハウジングに連結することを特徴とする請求項29に記載のキャリア。
  31. 【請求項31】 前記メンブレンと前記基板との間にはインサートが設けら
    れておらず、これによってインサートの特性における変動によって引き起こされ
    るプロセス間の変動を減らすようにしたことを特徴とする請求項1に記載のキャ
    リア。
  32. 【請求項32】 前記メンブレンは少なくとも一つの穴を有し、前記第3の
    チャンバは前記基板を前記メンブレンに装着した際にのみシールされることを特
    徴とする請求項1に記載のキャリア。
  33. 【請求項33】 前記メンブレンは少なくとも一つの穴を有し、前記第3の
    チャンバは前記基板を前記キャリアに装着した際にのみ形成されることを特徴と
    する請求項1に記載のキャリア。
  34. 【請求項34】 前記スペーサは約1mmから約20mmの環状の幅を有し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  35. 【請求項35】 前記スペーサは約2mmから約10mmの環状の幅を有し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  36. 【請求項36】 前記スペーサは約1mmから約5mmの環状の幅を有して
    いることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  37. 【請求項37】 前記スペーサは約1mmから約2mmの環状の幅を有して
    いることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  38. 【請求項38】 前記スペーサは約2mmから約5mmの環状の幅を有して
    いることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  39. 【請求項39】 前記サブキャリアプレートの前記圧力は前記基板の周縁部
    に加えられる圧力であることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  40. 【請求項40】 前記サブキャリアプレートは、前記基板に接触しないが安
    定性を提供することを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  41. 【請求項41】 前記メンブレンは、機械的な力を伝達するため、エッジ部
    に厚い部分を有することを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  42. 【請求項42】 前記スペーサは金属材料から形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のキャリア。
  43. 【請求項43】 前記スペーサは実質的に非圧縮性材料からなることを特徴
    とする請求項1に記載のキャリア。
  44. 【請求項44】 前記スペーサは圧縮性の重合体材料であることを特徴とす
    る請求項1に記載のキャリア。
  45. 【請求項45】 前記スペーサは粘性のある材料からなることを特徴とする
    請求項1に記載のキャリア。
  46. 【請求項46】 前記スペーサは、所望のエッジ圧力から中心への圧力遷移
    を提供するように選択された材料からなることを特徴とする請求項1に記載のキ
    ャリア。
  47. 【請求項47】 前記メンブレンは穴を有し、前記穴は前記第3のチャンバ
    に予め定められた大きさの真空を形成する能力に基づいて基板が前記メンブレン
    に付着したかどうかを検出するために用いられることを特徴とする請求項1に記
    載のキャリア。
  48. 【請求項48】 前記基板の取り付けチェック穴は前記メンブレンの中心付
    近に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  49. 【請求項49】 前記メンブレンと組み合わせた前記スペーサは、弾性的な
    力の伝達を提供するが、基板をメンブレンに対してシールすることを必要としな
    いことを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  50. 【請求項50】 前記第1、前記第2、前記第3の圧力は、各々独立した正
    圧又は負(真空)圧であることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  51. 【請求項51】 前記穴は約1mmから約10mmの間の寸法を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  52. 【請求項52】 前記メンブレンは時々取り替えることを必要とする消耗品
    であり、前記キャリアを分解する必要がなくメンブレンを取り除くことができる
    ように複数の穴が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  53. 【請求項53】 前記サブキャリアプレートは、前記第3の圧力を外部の供
    給源から前記第3のチャンバに連通させる通路を有することを特徴とする請求項
    1に記載のキャリア。
  54. 【請求項54】 研磨スラリ用のリザーバを提供するとともに、真空が前記
    基板を前記メンブレンに付着させるために加えられる際に前記研磨スラリが前記
    通路内に引き込まれることを防止するために、前記サブキャリアプレートは、前
    記通路の周りに配置されたキャビティをさらに有することを特徴とする請求項5
    3に記載のキャリア。
  55. 【請求項55】 研磨前後に前記基板を前記メンブレンに保持させるため、
    真空が前記第3のチャンバに加えられることを特徴とする請求項1に記載のキャ
    リア。
  56. 【請求項56】 前記キャビティは、前記研磨スラリを前記キャビティ及び
    前記メンブレンと前記サブキャリアプレートとの間から排出することを容易にす
    るため円錐形状をしていることを特徴とする請求項54に記載のキャリア。
  57. 【請求項57】 裏面側の基板支持部は、装着の間、基板を保持するために
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  58. 【請求項58】 複数の通路が基板の存在をチェックするために設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  59. 【請求項59】 サブキャリアプレートと; 前記サブキャリアプレートに第1の下方への圧力を発生するように配置された
    第1の圧力チャンバと; 前記サブキャリアプレートに連結されるとともに、基板を受け入れるための基
    板受け入れ面と前記サブキャリアプレートに装着された環状の外周部とを有し、
    前記サブキャリアプレートから分離されている内側の円形部は第2圧力を発生す
    る第2圧力チャンバを形成するメンブレンと; を備え; 前記基板は前記環状の外周部と前記内側の円形部の両方で前記メンブレンに装
    着可能であり; 前記環状の外周部は前記第1圧力を前記基板の外周縁部に働かせ、前記内側の
    円形部は前記第2圧力を前記基板に働かせることを特徴とする基板研磨装置用の
    キャリア。
  60. 【請求項60】 ウエハを囲むリテーナリングを第1圧力で研磨パッドに押
    圧し; 前記ウエハの第1周縁部を第2圧力で前記研磨パッドに押圧し; 前記周縁部の内側の前記ウエハの第2内側部を第3の圧力で前記研磨パッドに
    押圧することを特徴とする半導体ウエハを平坦化する方法。
  61. 【請求項61】 前記第2圧力は前記周縁部に接触する機械的な部材を介し
    て提供され、前記第3の圧力は前記ウエハの裏面に対する空気圧であることを特
    徴とする請求項60に記載の方法。
  62. 【請求項62】 前記空気圧は弾性メンブレンを介して作用することを特徴
    とする請求項61に記載の方法。 【請求項62】 前記空気圧は、前記ウエハの裏面の少なくとも一部に対し
    て直接にガスの押圧によって作用することを特徴とする請求項61に記載の方法
  63. 【請求項63】 前記周縁部の内側の前記ウエハの複数の環状部を複数の圧
    力で前記研磨パッドに押圧することを特徴とする請求項60に記載の方法。
  64. 【請求項64】 請求項60の方法によって平坦化された半導体ウエハ。
  65. 【請求項65】 外面を有するプレートと; 前記プレートを予め定められた方向に付勢するための力を発揮する第1圧力チ
    ャンバと; 前記プレートの外周縁部に連結されたスペーサと; 前記スペーサを介して前記プレートに連結されるとともに前記プレートから前
    記スペーサの厚さだけ離間しているメンブレンと; 前記メンブレンと前記プレート面との間に形成され、前記メンブレンを第3の
    予め定められた方向に付勢するための第2の力を発揮する第2の圧力チャンバと
    ; を備えたことを特徴とする化学的機械研磨(CMP)装置用のサブキャリア。
  66. 【請求項66】 基板の表面を研磨するための研磨装置であって; 回転可能な研磨パッドと; 基板サブキャリアと; を備え、基板サブキャリアは、 基板を受け入れるとともに基板を研磨パッドに対して位置決めするための基板
    受け入れ部と; 第1押圧部材と第2押圧部材とを有した基板押圧部材と; を備え; 前記第1押圧部材は前記基板のエッジ部を第1負荷圧力で前記研磨パッドに押
    圧し、前記第2押圧部材は前記基板の中心部を第2負荷圧力で前記パッドに押圧
    し、前記第1および第2負荷圧力は異なっていることを特徴とする基板の表面を
    研磨するための研磨装置。
  67. 【請求項67】 前記ウエハサブキャリアを取り囲むリテーナリングと; 前記リテーナリングを第3の負荷圧力で前記研磨パッドに押圧するリテーナリ
    ング押圧部材とをさらに備えたことを特徴とする請求項66に記載の研磨装置。
  68. 【請求項68】 前記第1、第2及び第3の負荷圧力は独立して調整可能で
    あることを特徴とする請求項67に記載の研磨装置。
  69. 【請求項69】 前記基板は半導体ウエハからなり、前記装置は、さらに、 前記ウエハサブキャリアを取り囲むリテーナリングと; 前記リテーナリングを第3の負荷圧力で前記研磨パッドに押圧するリテーナリ
    ング押圧部材と; を備え; 第1、第2及び第3の負荷圧力は独立して調整可能であることを特徴とする請
    求項66に記載の研磨装置。
  70. 【請求項70】 基板の表面を研磨するための研磨装置であって; 回転可能な研磨パッドと; 基板サブキャリアと; を備え、基板サブキャリアは、 基板を受け入れるとともに基板を研磨パッドに対して位置決めするための基板
    受け入れ部と; 第1押圧部材と第2押圧部材とを有した基板押圧部材と; を備え; 前記第1押圧部材は前記基板のエッジ部を第1負荷圧力で前記研磨パッドに押
    圧し、前記第2押圧部材は前記基板の中心部を第2負荷圧力で前記パッドに押圧
    し、前記第1および第2負荷圧力は異なっていることを特徴とする基板の表面を
    研磨するための研磨装置。
  71. 【請求項71】 前記ウエハサブキャリアを取り囲むリテーナリングと; 前記リテーナリングを第3の負荷圧力で前記研磨パッドに押圧するリテーナリ
    ング押圧部材とを備えたことを特徴とする請求項70に記載の研磨装置。
  72. 【請求項72】 前記第1、第2及び第3の負荷圧力は独立して調整可能で
    あることを特徴とする請求項71に記載の研磨装置。
  73. 【請求項73】 前記基板は半導体ウエハからなり、前記装置は、さらに、 前記ウエハサブキャリアを取り囲むリテーナリングと; 前記リテーナリングを第3の負荷圧力で前記研磨パッドに押圧するリテーナリ
    ング押圧部材と; を備え; 第1、第2及び第3の負荷圧力は独立して調整可能であることを特徴とする請
    求項70に記載の研磨装置。
  74. 【請求項74】 基板の表面を研磨するための研磨装置であって; 回転可能な研磨パッドと; 基板サブキャリアと; を備え、基板サブキャリアは、 基板を受け入れるとともに基板を研磨パッドに対して位置決めするための基板
    受け入れ部と; 基板押圧部材と; を備え、基板押圧部材は、 前記基板のエッジ部を第1負荷圧力で前記研磨パッドに押圧する第1押圧部材
    と; 複数の異なった負荷圧力で前記基板の中心領域を前記パッドに押圧する第2押
    圧部材とを備えたことを特徴とする基板の表面を研磨するための研磨装置。
  75. 【請求項75】 前記第2押圧部材は複数の実質的に同心状の押圧部材から
    なり、各押圧部材は前記基板の部分的な領域を負荷圧力で前記研磨パッドに押圧
    することを特徴とする請求項74に記載の研磨装置。
  76. 【請求項76】 前記複数の実質的に同心状の押圧部材の各々は、弾性面に
    よって少なくとも一つの部分に形成された圧力チャンバを備え、前記弾性面は、
    加圧ガスが前記チャンバに導入された際に前記負荷を提供するために、前記基板
    に押圧されることを特徴とする請求項75に記載の研磨装置。
  77. 【請求項77】 前記弾性押圧面の各々と前記基板との間に介装されたメン
    ブレンを備えていることを特徴とする請求項76に記載の研磨装置。
  78. 【請求項78】 前記介装されたメンブレンは加圧ガスの外部供給源から圧
    力を受けるとともに前記基板を前記研磨パッドに押圧する負荷力を発揮する外側
    の圧力チャンバの表面部を形成することを特徴とする請求項77に記載の研磨装
    置。
  79. 【請求項79】 前記介装されたメンブレンは加圧ガスの外部供給源から圧
    力を受けるとともに前記基板を前記研磨パッドに押圧する負荷力を発揮する外側
    の圧力チャンバの表面部を形成し、前記複数の実質的に同心状の押圧部材の各々
    は前記外側の圧力チャンバ内に収容されていることを特徴とする請求項77に記
    載の研磨装置。
  80. 【請求項80】 前記外側の圧力チャンバによって発揮される前記負荷圧力
    は前記複数の押圧部材の一つの負荷圧力とともに個別に、加算的であり、それゆ
    え、異なった複数の領域での負荷圧力は別々に調整可能であり、前記外側の圧力
    チャンバは圧力領域の境界での圧力の不連続性を最小とすることを特徴とする請
    求項79に記載の研磨装置。
  81. 【請求項81】 前記複数の実質的に同心状の押圧部材の少なくとも一つは
    、前記基板の実質的に環状の領域に負荷圧力を加える実質的に環状の部材からな
    ることを特徴とする請求項75に記載の研磨装置。
  82. 【請求項82】 前記複数の実質的に同心状の押圧部材の少なくとも一つは
    、前記基板の実質的に円形の領域に負荷圧力を加える実質的に円形の部材からな
    ることを特徴とする請求項75に記載の研磨装置。
  83. 【請求項83】 前記複数の実質的に同心状の押圧部材の少なくとも一つは
    、前記基板の実質的に環状の領域に負荷圧力を加える実質的に環状の部材からな
    り、複数の実質的に同心状の押圧部材の少なくとも一つは、前記基板の実質的に
    円形の領域に負荷圧力を加える実質的に円形の部材からなることを特徴とする請
    求項75に記載の研磨装置。
  84. 【請求項84】 前記メンブレンはEPDM,EPR及びゴムからなるグル
    ープから選択されていることを特徴とする請求項75に記載の研磨装置。
  85. 【請求項85】 前記第2の押圧部材は複数の実質的に同心状の押圧部材か
    らなり、各押圧部材は前記基板の部分的な領域を前記研磨パッドに押圧する負荷
    圧力を加え、前記複数の実質的に同心状の押圧部材の各々は、弾性面によって少
    なくとも1つの部分に形成された圧力チャンバを備え、前記弾性面は、加圧ガス
    が前記チャンバに導入された際に前記負荷を提供するために、前記基板に押圧さ
    れるようになっており; 前記装置は、さらに、前記弾性押圧面の各々と前記基板との間に介装されたメ
    ンブレンを備え; 前記介装されたメンブレンは加圧ガスの外部供給源から圧力を受けるとともに
    前記基板を前記研磨パッドに押圧する負荷力を発揮する外側の圧力チャンバの表
    面部を形成し、前記複数の実質的に同心状の押圧部材の各々は前記外側の圧力チ
    ャンバ内に収容されており; 前記外側の圧力チャンバによって発揮される前記負荷圧力は前記複数の押圧部
    材の一つの負荷圧力とともに個別に、加算的であり、それゆえ、異なった複数の
    領域での負荷圧力は別々に調整可能であり、前記外側の圧力チャンバは圧力領域
    の境界での圧力の不連続性を最小とし; 前記基板は、半導体ウエハ、ガラス、液晶(LCD)パネル、めっきされた面
    、コーティングされた面、およびそれらの組み合わせからなる基板のグループか
    ら選択され; 前記弾性面および前記メンブレンは、各々、EPDM、EPR、およびゴムか
    らなる材料のグループから選択された材料から形成されていることを特徴とする
    請求項74記載の研磨装置。
  86. 【請求項86】 CMP工具において基板を研磨パッドに押し付けて基板を
    研磨するための基板サブキャリアであって、基板サブキャリアは、 基板を受け入れるための基板受け入れ部と; 基板を前記パッドに対して押圧するための基板押圧部材と; を備え、前記基板押圧部材は、 前記基板のエッジ部を第1負荷圧力で前記研磨パッドに押圧する第1押圧部材
    と; 複数の異なった負荷圧力で前記基板の中心領域を前記パッドに押圧する第2押
    圧部材とを備えたことを特徴とする基板サブキャリア。
  87. 【請求項87】 前記第2押圧部材は複数の実質的に同心状の押圧部材から
    なり、各押圧部材は前記基板の部分的な領域を負荷圧力で前記研磨パッドに押圧
    することを特徴とする請求項86に記載の研磨装置。
  88. 【請求項88】 前記複数の実質的に同心状の押圧部材の各々は、弾性面に
    よって少なくとも一つの部分に形成された圧力チャンバを備え、前記弾性面は、
    加圧ガスが前記チャンバに導入された際に前記負荷を提供するために、前記基板
    に押圧されることを特徴とする請求項87に記載の研磨装置。
  89. 【請求項89】 半導体ウエハのエッジ領域を第1負荷圧力で研磨パッドに
    押圧し; 前記半導体ウエハの複数の部分を、前記エッジ領域の内部の同心状の領域にお
    いて複数の異なった負荷圧力で前記研磨パッドに押圧することを特徴とする半導
    体ウエハを平坦化するための方法。
  90. 【請求項90】 前記ウエハを囲むリテーナリングを第3の負荷圧力で研磨
    パッドに押圧することを特徴とする請求項89記載の方法。
  91. 【請求項91】 前記負荷圧力は、弾性メンブレンを介して作用される空気
    圧からなることを特徴とする請求項89記載の方法。
  92. 【請求項92】 前記空気圧は、前記ウエハの裏面の少なくとも一部に対し
    て直接にガスの押圧によって作用することを特徴とする請求項91に記載の方法
  93. 【請求項93】 請求項89の方法によって平坦化された半導体ウエハ。
  94. 【請求項94】 研磨装置の研磨パッド上に表面を有した基板を位置決めす
    るための研磨ヘッドであって; 外面を有したサブキャリアプレートと; 前記サブキャリアプレートに連結されるとともに、基板を受け入れるようにな
    っている受入れ面と、前記基板の裏面をシールし、前記基板の裏面と前記サブキ
    ャリアプレートの外面との間に第1チャンバを形成するリップとを有した環状の
    第1メンブレンと; 前記第1メンブレンの上方に位置するとともに、前記サブキャリアプレートに
    連結され、第2メンブレンの内面と前記サブキャリアプレートの外面との間に第
    2チャンバを形成する第2メンブレンと; を備え; 研磨中、前記第2チャンバに導入された加圧流体が前記第2メンブレンを外側
    に膨張させ、前記基板の裏面の一部に力を働かせ、それによって前記基板の表面
    の予め定められた面積を前記研磨パッドに押圧することを特徴とする研磨ヘッド
  95. 【請求項95】 前記予め定められた面積は前記第2チャンバに導入された
    流体の圧力に比例することを特徴とする請求項94記載の研磨ヘッド。
  96. 【請求項96】 前記第2チャンバに導入された流体の圧力より低い圧力の
    加圧流体が前記第1チャンバに導入され、前記基板の表面を前記研磨パッドに押
    圧することを特徴とする請求項94記載の研磨ヘッド。
  97. 【請求項97】 前記予め定められた面積は前記第1チャンバと第2チャン
    バに導入された流体の圧力差に比例することを特徴とする請求項96記載の研磨
    ヘッド。
  98. 【請求項98】 前記第2メンブレンはスカート部と下面部とを備え、前記
    スカート部は第1の硬さを有し、前記下面部は第2の硬さを有することを特徴と
    する請求項94記載の研磨ヘッド。
  99. 【請求項99】 前記第2の硬さは第1の硬さよりも小さいことを特徴とす
    る請求項98記載の研磨ヘッド。
  100. 【請求項100】 前記第2メンブレンはスカート部と下面部とを備え、前
    記下面部は前記スカート部の厚さより小さい厚さであることを特徴とする請求項
    94記載のへ研磨ヘッド。
  101. 【請求項101】 研磨パッドと、外面を持ったサブキャリアプレートを有
    した研磨ヘッドとを備えた装置を用いて基板の表面を研磨する方法であって; 前記サブキャリアプレートに連結された環状の第1メンブレンを設け、該第1
    メンブレンは、前記基板を受け入れるようになっている受入れ面と、基板の裏面
    をシールし、前記基板の裏面と前記サブキャリアプレートの外面との間に第1チ
    ャンバを形成するようになっているリップとを有し; 前記第1メンブレンの上方に位置する第2メンブレンを設け、該第2メンブレ
    ンは、前記サブキャリアプレートに連結され、前記第2メンブレンの内面と前記
    サブキャリアプレートの外面との間に第2チャンバを形成し; 前記第1メンブレンの受入れ面に基板を位置決めし; 加圧流体を第2チャンバに導入することによって基板の表面を研磨パッドに押
    圧し、前記第2メンブレンが基板の裏面の一部に力を加え、それによって、基板
    の表面の予め定められた面積を研磨パッドに押圧し; 前記サブキャリアと前記研磨パッドとの間の相対的な動きを行わせ、基板の表
    面を研磨することを特徴とする方法。
  102. 【請求項102】 前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程は、所
    望の予め定められた面積を提供するように選択された圧力を有した加圧流体を提
    供する工程からなることを特徴とする請求項101記載の方法。
  103. 【請求項103】 前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程は、前
    記第2チャンバに導入された流体の圧力より低い圧力の加圧流体を前記第1チャ
    ンバに導入し、前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程からなることを
    特徴とする請求項101記載の方法。
  104. 【請求項104】 前記予め定められた面積は、前記第1チャンバと第2チ
    ャンバに導入された流体の圧力差に比例し、前記基板の表面を前記研磨パッドに
    押圧する工程は、所望の予め定められた面積を提供するように前記第1チャンバ
    および前記第2チャンバに導入された流体の圧力を選択する工程からなることを
    特徴とする請求項103記載の方法。
  105. 【請求項105】 請求項101の方法によって研磨された半導体基板。
  106. 【請求項106】 研磨装置の研磨パッド上に表面を有した基板を位置決め
    するための研磨ヘッドであって; 外面を有したサブキャリアプレートと; 前記サブキャリアの外周縁部に連結されたスペーサと; 前記サブキャリアプレートにスペーサを介して連結されるとともに、サブキャ
    リアプレートの外面からスペーサの厚さだけ離間し、かつサブキャリアプレート
    の外面を実質的に横切って延び、第1メンブレンの内面と前記サブキャリアプレ
    ートの外面との間に第1チャンバを形成し、かつ基板を受け入れるようになって
    いる受入れ面を有した第1メンブレンと; 前記第1メンブレンの上方に位置するとともに、前記サブキャリアプレートに
    連結され、第2メンブレンの内面と前記サブキャリアプレートの外面との間に第
    2チャンバを形成する第2メンブレンと; を備え; 研磨中、前記第2チャンバに導入された加圧流体によって、前記第2メンブレ
    ンが前記第1メンブレンに力を作用させ、予め定められた面積を有する前記基板
    の表面の一部を前記研磨パッドに押圧することを特徴とする研磨ヘッド。
  107. 【請求項107】 前記第2メンブレンに作用する力によって、第2メンブ
    レンが外側に膨張し、前記第1メンブレンの内面を押圧することを特徴とする請
    求項106記載の研磨ヘッド。
  108. 【請求項108】 前記予め定められた面積は前記第2チャンバに導入され
    た流体の圧力に比例することを特徴とする請求項106記載の研磨ヘッド。
  109. 【請求項109】 前記第2チャンバに導入された流体の圧力より低い圧力
    の加圧流体が前記第1チャンバに導入され、前記第1メンブレンが基板の表面の
    一部を前記研磨パッドに押圧することを特徴とする請求項106記載の研磨ヘッ
    ド。
  110. 【請求項110】 前記予め定められた面積は前記第1チャンバと第2チャ
    ンバに導入された流体の圧力差に比例することを特徴とする請求項109記載の
    研磨ヘッド。
  111. 【請求項111】 前記第1メンブレンは、厚さを有するとともに加圧流体
    を直接に基板に加えるために前記厚さを貫通して受入れ面まで延びている複数の
    穴を備えていることを特徴とする請求項109記載の研磨ヘッド。
  112. 【請求項112】 複数の穴の数、サイズおよび形状は、前記受入れ面と基
    板との間に充分な摩擦力を提供し、基板に回転エネルギを付与するように選択さ
    れていることを特徴とする請求項109記載の研磨ヘッド。
  113. 【請求項113】 前記第2メンブレンはスカート部と下面部とを備え、前
    記スカート部は第1の硬さを有し、前記下面部は第2の硬さを有することを特徴
    とする請求項106記載の研磨ヘッド。
  114. 【請求項114】 前記第2の硬さは第1の硬さよりも小さいことを特徴と
    する請求項113記載の研磨ヘッド。
  115. 【請求項115】 前記第2メンブレンはスカート部と下面部とを備え、前
    記下面部は前記スカート部の厚さより小さい厚さであることを特徴とする請求項
    106記載の研磨ヘッド。
  116. 【請求項116】 研磨パッドと、外面を持ったサブキャリアプレートを有
    した研磨ヘッドとを備えた装置を用いて基板の表面を研磨する方法であって; 前記サブキャリアプレートに連結された第1メンブレンを設け、該第1メンブ
    レンは、前記サブキャリアプレートの外面に実質的に延び、前記第1メンブレン
    の内面と前記サブキャリアプレートの外面との間に第1チャンバを形成し、前記
    第1メンブレンは基板を受け入れるようになっている受入れ面を有し; 前記第1メンブレンの上方に位置する第2メンブレンを設け、該第2メンブレ
    ンは、前記サブキャリアプレートに連結され、前記第2メンブレンの内面と前記
    サブキャリアプレートの外面との間に第2チャンバを形成し; 前記第1メンブレンの受入れ面に基板を位置決めし; 加圧流体を第2チャンバに導入することによって基板の表面を研磨パッドに押
    圧し、前記第2メンブレンが第1メンブレンに力を作用させ、それによって、予
    め定められた面積を有する基板の表面の一部を前記研磨パッドに押圧し; 前記サブキャリアと前記研磨パッドとの間の相対的な動きを行わせ、基板の表
    面を研磨することを特徴とする方法。
  117. 【請求項117】 前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程は、所
    望の予め定められた面積を提供するように選択された圧力を有した加圧流体を提
    供する工程からなることを特徴とする請求項116記載の方法。
  118. 【請求項118】 前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程は、前
    記第2チャンバに導入された流体の圧力より低い圧力の加圧流体を第1チャンバ
    に導入し、前記第1メンブレンが基板の表面の一部を前記研磨パッドに押圧する
    工程からなることを特徴とする請求項116記載の方法。
  119. 【請求項119】 前記予め定められた面積は、前記第1チャンバと第2チ
    ャンバに導入された流体の圧力差に比例し、前記基板の表面を前記研磨パッドに
    押圧する工程は、所望の予め定められた面積を提供するように前記第1チャンバ
    および前記第2チャンバに導入された流体の圧力を選択する工程からなることを
    特徴とする請求項118記載の方法。
  120. 【請求項120】 請求項116の方法によって研磨された半導体基板。
  121. 【請求項121】 研磨装置の研磨パッド上に表面を有した基板を位置決め
    するための研磨ヘッドであって; 外周縁部と中心部を有した外面を備えたサブキャリアプレートと; 前記サブキャリアプレートの外周縁部に連結されたスペーサと; 基板を受け入れるようになっている受入れ面を有するとともに、スペーサを介
    して前記サブキャリアプレートの外面の外周縁部に連結される外縁部と、前記サ
    ブキャリアプレートの外面の中心部に連結される内縁部とを有し、外面からスペ
    ーサの厚さだけ離間して、前記メンブレンと外面との間に環状のチャンバを形成
    する環状メンブレンと; を備え; 研磨中、前記環状チャンバに導入された加圧流体が前記環状メンブレンを外側
    に膨張させ、前記基板の裏面の一部に力を働かせ、それによって前記基板の表面
    の予め定められた面積を前記研磨パッドに押圧することを特徴とする研磨ヘッド
  122. 【請求項122】 前記予め定められた面積は前記環状チャンバに導入され
    た流体の圧力に比例することを特徴とする請求項121記載の研磨ヘッド。
  123. 【請求項123】 前記環状メンブレンの受入れ面は基板の裏面をシールし
    、基板の裏面、環状メンブレンの受入れ面およびサブキャリアプレートの外面と
    の間に中心チャンバを形成し、前記環状チャンバに導入された流体の圧力より低
    い圧力の加圧流体が前記中心チャンバに導入され、前記基板の表面を前記研磨パ
    ッドに押圧することを特徴とする請求項121記載の研磨ヘッド。
  124. 【請求項124】 前記予め定められた面積は、前記環状チャンバと中心チ
    ャンバに導入された流体の圧力差に比例することを特徴とする請求項123記載
    の研磨ヘッド。
  125. 【請求項125】 前記環状メンブレンはスカート部と下面部とを備え、前
    記スカート部は第1の硬さを有し、前記下面部は第2の硬さを有することを特徴
    とする請求項121記載のへ研磨ヘッド。
  126. 【請求項126】 前記第2の硬さは第1の硬さよりも小さいことを特徴と
    する請求項125記載の研磨ヘッド。
  127. 【請求項127】 前記環状メンブレンはスカート部と下面部とを備え、前
    記下面部は前記スカート部の厚さより小さい厚さであることを特徴とする請求項
    121記載の研磨ヘッド。
  128. 【請求項128】 研磨パッドと、外周縁部と中心部を有した外面を持った
    サブキャリアプレートを有した研磨ヘッドとを備えた装置を用いて基板の表面を
    研磨する方法であって; 基板を受け入れるようになっている受入れ面を有する環状メンブレンを設け、
    該環状メンブレンは、スペーサを介して前記サブキャリアプレートの外面の外周
    縁部に連結される外縁部と、前記サブキャリアプレートの外面の中心部に連結さ
    れる内縁部とを有し、前記環状メンブレンは外面からスペーサの厚さだけ離間し
    て、前記メンブレンと外面との間に環状のチャンバを形成し; 前記環状メンブレンの受入れ面に基板を位置決めし; 加圧流体を前記環状チャンバに導入することによって前記基板の表面の予め定
    められた面積を前記研磨パッドに押圧し、前記環状メンブレンが前記基板の裏面
    の一部に力を作用し; 前記サブキャリアと前記研磨パッドとの間の相対的な動きを行わせ、基板の表
    面を研磨することを特徴とする方法。
  129. 【請求項129】 前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程は、所
    望の予め定められた面積を提供するように選択された圧力を有した加圧流体を提
    供する工程からなることを特徴とする請求項128記載の方法。
  130. 【請求項130】 前記環状メンブレンの受入れ面は基板の裏面をシールし
    、基板の裏面、環状メンブレンの受入れ面およびサブキャリアプレートの外面と
    の間に中心チャンバを形成し、前記基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程
    は、前記環状チャンバに導入された流体の圧力より低い圧力の加圧流体を前記中
    心チャンバに導入して、基板の表面を前記研磨パッドに押圧する工程からなるこ
    とを特徴とする請求項128記載の方法。
  131. 【請求項131】 前記予め定められた面積は、前記環状チャンバと中心チ
    ャンバに導入された流体の圧力差に比例し、前記基板の表面を前記研磨パッドに
    押圧する工程は、所望の予め定められた面積を提供するように前記環状チャンバ
    および前記中心チャンバに導入された流体の圧力を選択する工程からなることを
    特徴とする請求項130記載の方法。
  132. 【請求項132】 請求項128の方法によって研磨された半導体基板。
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