JP2003532111A - 放射センサの温度変動を補償するための方法および装置 - Google Patents

放射センサの温度変動を補償するための方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 一例では、放射センサは、温度の関数として変化する少なくとも1つの特性を有する熱センサである。熱センサは、その視界内の特定の放射体からの対象とする熱放射に基づいて、信号を出力する。これらの信号は、部分的には、センサ自体の温度変動に起因する著しく望ましくない成分を含む可能性がある。本発明の方法および装置は、センサによって出力される瞬間的信号の望ましくない成分を有意に低減するように、対象とする放射によるものではないセンサの温度変動に対してセンサを補償する。一例では、これは、センサ自体を熱安定化せずに達成される(即ち、動的温度補償)。他の例では、センサは、センサ近傍における周囲温度の関数として、様々な所定の温度で選択的に熱的に安定化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願の相互参照 本出願は、2000年5月1日に出願されたAMBIENT TEMPERA
TRUE OPERATION OF MICROBOLOMETER FOC
AL PLANE ARRAYS(マイクロボロメータ焦平面アレイの周囲温度
操作)と題された米国仮出願第60/201577号の恩典を主張するものであ
り、この出願を参照により本明細書に組み入れるものとする。
【0002】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、一般に放射センサに関し、詳細には、放射センサの温度変動に対し
ての、該放射センサの動作パラメータおよび/または出力信号を補償することに
関する。
【0003】 2.関連技術の考察 放射検出器は、放射検出器の活性領域に入射する放射の量の関数である出力信
号を生成する装置である。放射検出器は、電磁スペクトルの特定の領域に感応す
るように設計および構築することが可能である。例えば、赤外線検出器は、電磁
スペクトルの赤外線領域の放射に感応する放射検出器である。赤外線検出器の一
例には、検出器に入射する放射を吸収することによる検出器の活性領域の温度変
動に基づいて放射を検出する熱検出器が含まれる。
【0004】 放射検出器のアレイを使用して、様々な撮像センサを構築することが可能であ
る。そのようなセンサは、撮像センサに当たる放射に基づいて画像を作成する(
例えばディスプレイ上に)撮像システムにおいて使用することが可能である。使
用する検出器のタイプに基づいて、撮像センサは、スペクトルの特定領域に反応
することが可能である。例えば、赤外線撮像センサまたは熱撮像センサは、物体
の熱放出によって、物体の表現を検出する幾つかの熱検出器を含むことが可能で
ある。具体的には、物体によって放出されたエネルギーは、例えば、物体の放射
率や温度などの、多種のものの量によって決まる可能性がある。赤外線熱センサ
は、通常、これらの量の一方または両方を検出し、検出した情報を使用して、デ
ィスプレイ上などで見ることが可能である物体の画像を作成する。
【0005】 放射検出器の少なくとも幾つかのタイプに関する1つの問題は、検出器によっ
て出力される、実際に検出器に入射した関心のある放射に実際に起因する信号を
、検出器の出力信号に存在する可能性がある様々な望ましくない成分から分離す
ることが、しばしば課題となる可能性があることである。例えば、検出器の出力
信号は、必ずしも関心のある放射によるものではない、検出器自体の温度変動に
よる様々な望ましくない成分を含む可能性がある。
【0006】 具体的には、周囲温度変動(例えば、検出器が装備される基板の温度変動、検
出器が収容されるパッケージの温度変動、関心のある場面自体の平均温度変動な
ど)と呼ばれることがある、検出器の温度に影響を与える可能性のある検出器の
周辺における温度変動により、望ましくない成分が検出器の出力信号に存在する
可能性がある。幾つかの場合では、これらの望ましくない成分は、関心のある放
射に由来する瞬間的な信号よりも何百倍も大きい可能性があり、それにより、対
象とする放射に関して、検出器および/または検出器に伴う処理回路のダイナミ
ック・レンジを低下させてしまう。
【0007】 以上を考慮して、幾つかの放射検出器(アレイなど)を備える撮像センサを使
用する幾つかの従来の撮像システムは、検出器の出力信号にあるそのような望ま
しくない成分を低減するために、検出器の或る種の温度安定化を必要とする。具
体的には、従来の熱撮像システムに関して、検出器の温度の能動的安定化のない
システムを動作させることは実用的でないと一般に考えられている。幾つかの場
合では、熱安定化構成要素には、検出器を所定の温度に維持するために、検出器
に熱結合されている熱電冷却器(これ以後「TE冷却器」)を含むことが可能で
ある(例えば、検出器が作られている基板が、TE冷却器の上に取り付けられる
)。所定の安定化温度と、検出器の周辺における実際の周囲温度との差に応じて
、TE冷却器は、撮像システムのかなりの電力資源を消費する可能性がある。
【0008】 発明の概要 本発明の一実施形態は、センサの温度変動によるセンサの少なくとも1つの動
作特性の変化に対して放射センサを補償する方法に関する。方法は、放射センサ
の温度変動に基づいて、放射センサに関連する少なくとも1つの動作パラメータ
および/または放射センサに関連する少なくとも1つの較正パラメータを動的に
調節する動作を含む。
【0009】 この実施形態の一態様によれば、センサの温度変動により変化する、センサの
少なくとも1つの動作特性には、センサの抵抗が含まれる。 この実施形態の他の態様によれば、センサに関連する少なくとも1つの動作パ
ラメータには、センサに印加されるDCバイアス電圧と、センサに印加されるD
Cバイアス電流と、センサに印加されるACバイアス波形との少なくとも1つが
含まれる。
【0010】 この実施形態の他の態様によれば、センサには、複数の放射検出器が含まれる
ものであり、センサに関連する少なくとも1つの較正パラメータには、各放射検
出器についてのオフセット・エラー値と、各放射検出器についての利得値との少
なくとも1つが含まれる。
【0011】 この実施形態の他の態様によれば、センサには、複数の放射検出器が含まれる
ものであり、センサの温度変動により変化する、センサの少なくとも1つの動作
特性には、オフセット・エラー変動と利得変動との少なくとも1つが含まれる。
【0012】 本発明の他の実施形態は、センサの温度変動による、センサの少なくとも1つ
の動作特性の変化に対して放射センサを補償するためのコントローラを備える装
置に関する。コントローラは、センサの温度変動に基づいての、放射センサに関
連する少なくとも1つの動作パラメータ、および/または放射センサに関連する
少なくとも1つの較正パラメータとを動的に調節する。
【0013】 詳細な説明 上述のように、放射センサは、センサに照射する放射に基づいて信号を出力す
る。そのようなセンサは、関心のあるシーン(場面)からセンサに入射する放射
に基づいて、(例えばディスプレイ上に)画像を作成する撮像システムで使用す
ることが可能である。しかし、センサの出力信号は、センサ自体の温度変動に一
部が起因している、必ずしも対象としている放射によるものではない著しく望ま
しくない成分を含む可能性がある。幾つかの場合では、これらの望ましくない信
号成分は、撮像されているシーンにおける関心のある放射に由来する瞬間的信号
よりも数百倍大きく、それにより、関心のある放射に関して、センサおよび/ま
たはセンサに伴う処理回路のダイナミック・レンジを低下させる。
【0014】 望ましくない信号成分に関して、関心のある放射に関係しないセンサの温度変
動は、時間にわたって平均的な効果を有する可能性がある(即ち、センサ出力信
号のDCドリフト)。そのような温度変動は、センサを上に製造している基板の
温度変動、センサが収容されているパッケージの温度変動、またはセンサの周辺
における関心のあるシーンの平均温度変動などの、周囲温度変動に関係する可能
性がある。更に、本出願人は、本質的な瞬間的な(即ちACの)望ましくない信
号成分は、センサの「自己加熱」に起因して、例えば、バイアス電圧が最初にセ
ンサに印加されて電流がセンサを通って流れ始めて熱を発生するときに、観測さ
れる可能性があることを認識した。更に、撮像センサを構成する検出器アレイの
個々の検出器は、それぞれ、温度変動に対して様々に反応して、検出器の非一様
性による望ましくない信号成分を創出する可能性がある。
【0015】 以上を考慮して、本発明は、一般に、関心のある放射によるものではないセン
サの温度変動に対して、放射センサの動作パラメータおよび/または出力信号を
補償するための方法および装置を対象とする。本発明の方法および装置の様々な
実施形態によって提供される補償により、センサによって出力された瞬間的信号
の望ましくない成分が、著しく低減される。本発明の一態様では、放射センサは
、ボロメータなどの、熱検出器のアレイを含んでいる赤外線熱撮像センサである
。しかし、本明細書で考察した様々な補償の方法、装置、および概念は、多様な
センサおよび検出装置に一般的に適用することが可能であるので、本発明はこの
態様に限定されないことを理解されたい。
【0016】 一実施形態では、本発明の方法および装置は、センサ自体を熱的に安定化させ
ずに、センサの温度変動に対して補償を提供する。具体的には、センサは、温度
を自由に変化させることが可能になり、温度変動に対して動的に補償される。こ
の実施形態の一つの特徴では、センサに関連する1つまたは複数の動作パラメー
タおよび/または較正パラメータが、センサの温度変動に基づいて、動的に決定
または更新され、センサの温度変動によるセンサの動作特性の変化を動的に補償
するために使用される。本質的には、一態様では、この実施形態の方法および装
置は、動的に動作パラメータおよび/または較正パラメータを調節することによ
りセンサを熱的に安定化させずに、連続的な熱補償フィードバックを提供する。
【0017】 本発明の一実施形態による、センサの温度変動に基づいて動的に調節すること
が可能であるセンサに関連する動作パラメータの幾つかの例には、センサの平均
(即ちDC)バイアス電流と、センサのバイアス電圧と、およびセンサの自己加
熱を補償するために使用されるAC信号の波形および振幅とが含まれるが、これ
らに限定されるものではない。更に、検出器のアレイを含んでいる撮像センサに
関しては、センサの温度変動に基づいて動的に調節することが可能である較正パ
ラメータの例には、検出器ごとの動作特性の相違の理由となる個々の検出器のオ
フセットおよび応答(利得)の係数が含まれる。
【0018】 熱安定化を用いない温度補償の上記の手法は、センサ温度の能動的安定化を一
般に必要とする従来の熱撮像技術から、著しく離れたものとなる。即ち、一実施
形態に従った本発明の方法および装置は、必ずしも熱安定化構成要素(熱電冷却
器など)を必要としない熱撮像システムの設計を容易にし、それにより、システ
ムの電力消費を低減し、潜在的な製造コストを節約し得る。
【0019】 本発明の他の実施形態では、熱安定化構成要素を使用して、センサの近傍にお
ける周囲温度の関数として、様々な所定の温度において、選択的に放射センサを
熱安定化させる。この実施形態では熱安定化構成要素を使用されるが、それでも
なお、これらの構成要素の電力消費は、測定された周囲温度の付近にある幾つか
の所定の安定化温度の1つを動的に選択することによって、本発明により著しく
低減される。この実施形態の一つの特徴では、センサに関連する様々な動作パラ
メータと較正パラメータ(例えば、上述したもの)が、最初に、異なる所定の安
定化温度のそれぞれにおいて測定または決定される。その後の動作中、これらの
動作パラメータと較正パラメータは、使用時の対応する安定化温度に基づいて、
センサを補償するために動的に選択され使用される。
【0020】 以下に続くのは、放射センサの温度変動に対して放射センサを補償するための
、本発明の方法および装置に関係する様々な概念と、本発明による方法および装
置の実施形態の更に詳細な記述である。本発明の様々な態様は、上述のように且
つ以下で更に概述するように、本発明は何れの特定の実施方式にも限定されない
ので、多くの方式の何れかで実施することが可能である。例示のためにのみ、特
定の例を提供するものである。
【0021】 図1は、本発明の一実施形態による撮像システムの一部を示す図である。図1
に示した撮像システムの基本的な構成要素の幾つかには、シャッタ26と、セン
サ32と、センサ制御及び処理回路34と、コントローラ38とが含まれる。図
1のシステムの一態様では、センサ32は、主に赤外線放射に応答する熱撮像セ
ンサを備えることが可能であり、センサには、ボロメータなどの熱検出器のアレ
イが含まれる。ボロメータ自体の温度変動によって影響を受ける可能性があるボ
ロメータの少なくとも1つの動作特性には、以下でより詳細に考察するように、
ボロメータの抵抗がある。
【0022】 図1に示した撮像システムの他の態様によれば、センサ32と回路34は、セ
ンサ32の温度に対応するセンサ温度信号44を出力する温度センサ36と共に
、半導体基板30の上にモノリシックに統合することが可能である。図1はまた
、一実施形態では、基板30は、センサ32に熱安定化を提供するTE冷却器(
TEクーラー)28に熱結合する(例えば、上に取り付ける)ことが可能である
ことも示す。しかし、以下で更に考察する本発明の他の実施形態はTE冷却器2
8を必ずしも必要としないので、本発明は、この態様に限定されないことを理解
されたい。
【0023】 図1には明示していないが、TE冷却器28と共に、センサ32と回路34を
含んでいる基板30は、放射がセンサ32へと通過することを可能にするウィン
ドウを有する真空パッケージに共に収容することが可能である。TE冷却器28
を必要としない本発明の実施形態では、真空パッケージは、単に、センサ32と
回路34とを含んでいる基板30を収容すればよい。
【0024】 図1のシステムでは、一実施形態によれば、コントローラ38は、温度センサ
36によって出力されたセンサ温度信号44を監視し、回路34によって出力さ
れたデジタル化した信号40を受信し(センサ32によって出力された信号を表
す)、様々な他のセンサ制御および監視信号42を回路34と交換する。更に、
一実施形態によれば、コントローラ38も、センサ32を収容しているパッケー
ジの外部の周囲温度に対応する周囲温度信号45を監視することが可能である。
TE冷却器28を使用する本発明の様々な実施形態では、コントローラ38はま
た、センサ温度信号44、周囲温度信号45、またはデジタル化出力信号40の
平均値に基づいて計算されたセンサ温度のうちの1つまたは複数に応答して、温
度制御信号48をTE冷却器28へ出力することが可能である。最後に、図1に
示したように、コントローラ38は、以下で更に考察するように、シャッタ26
の動作を制御するためのシャッタ制御信号46を出力する。
【0025】 コントローラ38の様々な機能と、本発明の様々な実施形態による撮像システ
ムの他の構成要素に関して、本発明は、何れの特定の実施方式にも限定されない
ことを理解されたい。例えば、本明細書で考察される放射センサの温度変動に対
して放射センサを補償するための方法および装置は、ハードウエア、ソフトウエ
ア、またはその様々な組み合わせで実施することが可能である。具体的には、コ
ントローラ38は、様々な機能を実施するために専用のハードウエアを含むこと
が可能であり、かつ/または本明細書で考察される様々な機能を実施するための
様々なアルゴリズムを実行するマイクロコードまたはソフトウエアを使用してプ
ログラムされた1つまたは複数のプロセッサを含むことが可能である。この態様
では、コントローラ38はまた、種々のデジタルロジック回路と、揮発性、プロ
グラマブル、および固定メモリの回路または装置を含む(例えば、RAM、RO
M、EPROM、EEPROMなど)様々なメモリまたは記憶の回路あるいは装
置とを含むことも可能であることを理解されたい。そのような構成要素は、コン
トローラ38を示す図のそれぞれに必ずしも明示されていない。
【0026】 図1に示したように、撮像されるシーンの対象物20は、放射22を放出する
。放射22は、関心のある放射を構成し、その放射から、対象物20の画像が撮
像システムによって生成される。図1は、また、撮像されるシーンの平均温度に
関係する可能性があり、また、幾つかの場合には、センサ32を収容しているパ
ッケージの周辺における周囲温度に関係する可能性がある、背景放射24を示す
。特に熱撮像システムでは、センサ32の所与の温度において、この背景放射2
4は、センサ32からの信号の平均(即ちDC)成分に寄与する可能性があり、
従って、撮像システムによって、補償することが可能である(例えば、信号から
減算する)。従って、センサ32によって出力された関心のある瞬間的信号は、
通常、平均DC信号成分に関して、本質的に時間変動する(即ち、本質的にAC
成分)ものと考えることが可能であることを理解されたい。より具体的には、熱
撮像システムでは、センサ32によって出力される関心のある信号は、平均シー
ン温度とは異なる温度を有する1つまたは複数の物体からの放射22に対応する
【0027】 図2は、本発明の一実施形態による、図1の撮像システムで使用される、検出
器のアレイと幾つかの関連する信号処理回路とを含んでいる一体型センサの一部
を示す図である。具体的には、図2は、センサ32の一部を示し、行とカラムに
構成された検出器ユニット・セルの4×4アレイを示す。図2では、4つの検出
器ユニット・セル56A、56B、56C、および56Dを含んでいる、検出器
ユニット・セルの第1カラム56が特に示されている。一実施形態によれば、セ
ンサ32の各行は、対応する行選択信号52によって選択され、ユニット・セル
の各カラムは共通のカラム・バス54に関連付けられており、そのバス上にカラ
ムのユニット・セルのそれぞれが信号を出力する。
【0028】 図2から、行選択信号52を介して選択されたセンサ32の各行に対して、各
カラム・バス54が、選択された行のそれぞれの検出器ユニット・セルに対応す
る1つの信号を搬送することを理解できる。具体的には、本発明の一実施形態に
よれば、センサ32の各行は、順次選択され(例えば、図1に示したコントロー
ラ38によって出力された制御信号から行選択信号を導出することが可能である
)、選択された行のそれぞれの検出器ユニット・セルは、対応するカラム・バス
54上に信号を出力する。更に、カラム・バス54は、ユニット・セルの選択さ
れた行からの出力信号を処理回路34上に渡すように、特定のタイミングで、「
イネーブルにする」または稼動することが可能である(例えば、この場合もコン
トローラ38によって出力された制御信号を介して)。このようにして、検出器
ユニット・セルの行は、テレビジョン・ビデオ信号と同様の様式(即ち、ラスタ
走査)で走査することが可能である。簡略化のために、様々な行選択およびカラ
ム・バス・イネーブル回路は図2には示されておらず、そのような回路は様々な
様式で実施することが可能であることを理解されたい。
【0029】 図2は、また、センサ32と一体化されるセンサ制御及び処理回路34の一部
を示す。具体的には、図2は、センサ32の各カラム・バス54が、前置増幅器
/積分器58に結合されていることを示す(図2では「PA」と表示されている
)。PA58のそれぞれはまた、以下で更に考察するように、センサ32の検出
器ユニット・セルのすべてに対して共通DCバイアス電圧を提供するグローバル
検出器バイアス62を、入力として受ける。更に、図2は、PA58が、センサ
32のそれぞれの選択された検出器ユニット・セルを駆動するようにPA58に
共通の電流源を提供するものである共通供給電圧70(図2では「VR」と表示
されている)へ、それぞれ結合されていることを示す。シーンを能動的に見てい
るときに、所与の前置増幅器/積分器58によって電圧VRから引き出され、選
択された検出器ユニット・セルへ供給された瞬間的電流は、やはり以下で更に考
察するように、好ましくは、選択した検出器からの関心のある瞬間的信号を構成
する。
【0030】 図2では、センサ32の各カラム・バス54はまた、センサ制御及び処理回路
34に含まれているデジタル・アナログ・コンバータ60(図2では「DAC」
と表示されている)にも結合されている。各DAC60は、共通のまたは「グロ
ーバル」オフセット66に結合される。グローバル・オフセット66は、カラム
・バス54を介してそれぞれの選択された検出器ユニット・セルへバイアス電流
を最後に提供するためにDAC60のすべてに印加される電圧または電流であり
得る。図3および図4に関して以下で更に考察するように、各DAC60は、検
出器の非一様性(即ち、検出器ごとの非一様の応答)を補償するために、それぞ
れの選択された検出器ユニット・セルへ供給されるバイアス電流に粗オフセット
調節を提供するように、コントローラ38によって制御される。
【0031】 更に、図2は、各PA58の出力が、各PAによって出力されたアナログ信号
をデジタル信号40に変換するアナログ・デジタル・コンバータ62(図2では
「A/D」と表示されている)に結合されていることを示す。本発明の目的に適
したA/D62のためのアナログ・デジタル・コンバータの実施の少なくとも1
つの例は、2001年5月1日に発行された、「METASTABILITY
RESOLVED MONOLITHIC ANALOG−TO−DIGITA
L CONVERTER(準安定解決されたモノリシックのアナログ・デジタル
変換器)」と題された米国特許第6225937号に提供されており、この特許
を参照により本明細書に組み込むものとする。しかし、他の実施も可能であるの
で、本発明は、この特許で考察されたアナログ・デジタル・コンバータの実施に
限定されないことを理解されたい。
【0032】 図2には明示されていないが(これも簡略化のため)、A/D62は、図1に
示したコントローラ38によって出力される制御信号を介して順次イネーブルに
されるものであり、従って、各デジタル信号は、信号40として、対応するA/
Dから個々に出力され、その後、コントローラ38によって、個々に処理され、
そして/またはメモリに記憶することが可能である。従って、センサの各行は、
選択された行のユニット・セルに対応する1組の「並列の」信号を獲得するよう
に順次イネーブルにされるものであり、これらの信号は、A/D62によって、
1組の並列デジタル信号に変換され、次いで、このデジタル信号の組からの各信
号は、個々の処理および/または記憶のために、コントローラ38へと順次渡さ
れることを理解されたい。
【0033】 図3は、本発明の一実施形態による、図2に示したセンサ32の一部をより詳
細に示す図である。具体的には、図3は、センサ32のカラム56の4つのユニ
ット・セル56A、56B、56C、および56Dをより詳細に示す。図3はま
た、カラム56に関連するPA58、DAC60、およびA/D62も示す。図
3から分かるように、本発明の一実施形態によれば、各検出器ユニット・セルに
は、2つのトランジスタが含まれ、そのそれぞれが同じ行選択バスに結合された
ゲートを有する。各ユニット・セルはまた、それぞれユニット・セル56A、5
6B、56C、および56Dのそれぞれの抵抗72A、72B、72C、および
72Dとして象徴的に表された検出器も含む。特定の行に対しての行選択信号が
活性化すると、ユニット・セルの一方のトランジスタは、検出器の1つの端子を
検出器コモン(デテクタコモン)68(大地電圧など)に接続し、ユニット・セ
ルの他方のトランジスタは、検出器の他の端子をカラム・バス54に接続する。
図3は、また、コントローラ38が粗オフセット・マップ77を含むことを示し
、粗オフセット・マップ77は、カラム56に対するDAC60に、カラム56
のユニット・セルのそれぞれに対する粗オフセット・デジタル値75を提供する
。粗オフセット・デジタル値75は、以下で更に考察するように、検出器の非一
様性を補償するように、DAC60を制御して、グローバル・オフセット66に
よって提供されるグローバル・バイアス電流を調節する。
【0034】 図4は、本発明の一実施形態による、図2および図3に示したセンサ処理回路
34で使用されるDAC60の一例を示す図である。本発明の目的に適切なDA
C60に対するデジタル・アナログ・コンバータの実施の他の例は、1997年
12月17日に出願された「DIGITAl OFFSET CORRECTO
R(デジタル・オフセット修正器)」と題された米国特許出願第08/9811
09号に提供されおり、この出願を参照により本明細書に組み入れられたものと
する。しかし、他の実施も可能であるので、本発明はこの特許で考察されたDA
Cの例にも、図4に示した例示的なDACにも、限定されないことを理解された
い。
【0035】 本質的には、図4に示したDAC60を使用して、センサ32の検出器のそれ
ぞれに提供されるDCバイアス電流を調節するように、カラム・バス54とグロ
ーバル・オフセット66との間に結合されたバイアス抵抗の値を増分的に調節す
る。図4では、このバイアス抵抗は、抵抗55A、55B、55C、55D、お
よび55Eとして、例示のために5つの部分に概略的に示されている。バイアス
抵抗の別の部分は、粗オフセット・デジタル値75の入力ビットの対応する1つ
を介してバイパス・トランジスタ57A、57B、57C、および57Dの1つ
または複数を作動することによって、全体のバイアス抵抗を変化させるように選
択的に「バイパス」される。センサ32の各検出器に対して、コントローラ38
は、粗オフセット・デジタル値を粗オフセット・マップ77(例えば、図3に示
す)に記憶する。このオフセット値は、以下で更に考察するように、検出器間に
内在する非一様性を補償するように、特定の検出器に必要であるバイアス抵抗に
対する調度に対応する。
【0036】 図5は、本発明の一実施形態による、図2および図3に示した処理回路34で
使用されるPA58の一例を示す図である。本発明の目的に適切なPA58の前
置増幅器/積分器による実施の他の例は、1998年2月20日に出願された「
BOLOMETRIC FOCAL PLANE ARRAY(ボロメータ焦点
面アレイ)」と題された米国特許出願第09/011942号と、1998年4
月3日に出願された「UNCOOLED FOCAL PLANE ARRAY SENSOR(冷却されない焦点面アレイ・センサ)」と題された米国特許出
願第09/051180号とに提供されており、これらの出願は参照により本明
細書に組み込まれたものとする。しかし、他の実施も可能であるので、本発明は
、これらの出願で考察されたPAの例にも、図5に示した例示的なPAにも、限
定されないことを理解されたい。
【0037】 一実施形態によれば、図5の例示的な回路から分かるように、カラム・バス5
4は、プリアンプ・トランジスタのベース・エミッタ接合のため、グローバル検
出器バイアス64の1Vbe(即ち、約0.7ボルト)上で実際にはバイアスされ
ている。図5はまた、供給電圧70(VR)が、パス・トランジスタを介して、
電流をカラム・バス54へ供給し、出力キャパシタが、この電流を表す電圧に充
電されることを示す。この電圧は、信号74としてA/D62へ最終的に提供さ
れる。
【0038】 再び図2および図3を参照すると、本発明の一実施形態によれば、センサ32
の個々の検出器は、主に赤外線放射を検出する熱検出器とすることが可能である
。一般に、熱検出器は、検出器に入射する関心のある放射を吸収することによる
検出器の活性領域の温度変動に基づいて、放射を検出する。熱検出器の幾つかの
例には、焦電装置、熱電対、ダイオードをベースとする装置、抵抗器、ボロメー
タなどのようなものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0039】 具体的には、本発明の一実施形態によれば、センサ32のユニット・セルの検
出器(例えば、図3に示したユニット・セル56A、56B、56C、および5
6Dの検出器72A、72B、72C、および72C)は、ボロメータとするこ
とが可能であり、各ボロメータには、温度が変化すると変化する抵抗を有する材
料で作成された赤外線エネルギー受容表面が含まれ、その温度はこの材料によっ
て吸収される赤外線エネルギーに応答して変化するものである。即ち、ボロメー
タが放射を吸収する際に、その温度と電気抵抗とが変化する。
【0040】 ボロメータによって吸収された放射の測定は、その電気抵抗の変化を測定する
ことによって行うことができる。例えば、ボロメータを電圧供給(即ち、ボロメ
ータを結合するD.C.)と直列に配置することによって、ボロメータの電流は
、ボロメータに入射する赤外線エネルギーの量に従って変化する。従って、図3
に示したように、前置増幅器/積分器(PA)58は、特定の選択されたボロメ
ータへ電流を提供するように、電流供給70(VR)に接続され、かつ、入射す
る赤外線エネルギーを表す出力信号74を作成するように、ボロメータに直列に
接続される。上述のように、そのようなボロメータのアレイを含んでいるセンサ
32は、コントローラ38へ最終的に供給される複数の出力信号を生成し、この
コントローラは、信号を処理して、赤外線エネルギー源の電子的画像を提供する
【0041】 ボロメータに関する1つの重要な問題は、ボロメータの様々な動作特性が(入
射放射に対する活性領域の感度と、関心のある入射放射によるボロメータの抵抗
の対応する変化に加えて)、ボロメータ自体の温度の関数であることである。そ
の結果、幾つかの場合では、ボロメータ自体の温度変動による望ましくない信号
成分から、入射放射からの関心のある信号を分離することが、難題である。
【0042】 前置きとして、ボロメータ自体の温度の漸進的または定常状態の変化(例えば
、ボロメータの周辺の温度変動に起因する)により、ボロメータの定常状態抵抗
が変化することを理解されたい。従って、ボロメータの温度変動の関数として変
化するボロメータの1つの動作特性は、抵抗である。ボロメータの温度変動によ
る定常状態抵抗のそのような変化は、関心のある入射放射によるボロメータの抵
抗の瞬間的な変化よりも著しく大きい(例えば、最高で数百倍大きい)可能性が
ある。その結果、ボロメータの定常状態の温度変動の影響は、関心のある放射に
関してのボロメータの出力信号のダイナミック・レンジと信号対雑音比とを著し
く低下させる可能性がある。
【0043】 従って、上述のように、ボロメータを含んでいる熱センサを使用する撮像シス
テムは、通常、例えば図1に示したTE冷却器28によって示したような或る種
の熱安定化機構を必要とする。そのような熱安定化機構は、一般に、ボロメータ
の温度における定常状態の変化に起因しての定常状態抵抗の変化を最小限に抑え
る試行において、センサを所定の温度に維持するために使用される。再び図3を
しばらく参照すると、ボロメータ・アレイ・センサが、熱的に安定化されると、
ボロメータを、ボロメータからの平均出力信号が、PA58によって増幅された
後に、A/D62の使用可能な範囲のほぼ中央にあるように、適切にバイアスす
ることが可能である。このタイプのバイアスは、一般に、PA58とA/D62
の性能限界内において、関心のある放射に対応するボロメータ出力信号に、最大
のダイナミック・レンジを提供する。
【0044】 しかし、以下で更に考察するように、本出願人は、ボロメータ・アレイ・セン
サの熱的安定化の代替として(または、或る度合いの熱的安定化に加えて)、ボ
ロメータの温度変動に由来する定常状態抵抗の変化を補償するために、ボロメー
タの様々な動作パラメータおよび/または較正パラメータを変化させることが可
能であることを認識した。従って、本発明の一実施形態は、センサに対して必ず
しも熱安定化技術を使用せずに(例えば、TE冷却器を使用せずに)、ボロメー
タのアレイを含んでいる放射センサの動作パラメータおよび/または出力信号を
、関心のある放射に起因しないボロメータの温度変動に対して、補償するための
方法および装置を対象とする。一態様では、この実施形態の方法および装置は、
センサの温度が自由に変化することを許容し、センサに関連する様々な動作パラ
メータおよび較正パラメータに対して動的な調節による連続的な熱補償フィード
バックを提供する。この開示のために、センサに関連する「動作パラメータ」は
、一般に、センサをバイアスさせるためにセンサの通常動作中にセンサに加えら
れる信号を言及し、一方、センサに関連する「較正パラメータ」は、一般に、セ
ンサの個々の放射検出器間における非一様性を調節するために、センサからの出
力信号を処理するため使用することが可能である様々なパラメータを言及する。
当然、ボロメータを含むセンサに関連して本明細書で論じる様々な補償の概念は
、より一般的に、他のタイプの放射検出器を使用するセンサにも適用することが
可能であることを理解されたい。
【0045】 より具体的には、本出願人は、定常状態抵抗の変化を補償するように、ボロメ
ータの温度変動に応答して、ボロメータのDCバイアス電流とDCバイアス電圧
の一方または両方を変化させることによって、ボロメータの出力信号の適切なダ
イナミック・レンジと信号対雑音比とを維持することが可能であることを理解し
た。更に、本出願人は、相補的様式でボロメータのバイアス電流とバイアス電圧
との両方を変化させることによって、本質的に一定なバイアス電力を維持するこ
とが可能であることを理解した。本質的に一定なバイアス電力を維持することに
よって、ボロメータのバイアス電圧またはバイアス電流自体の変化は、ボロメー
タの温度変動に著しく寄与しないか、またはそれを悪化させない。
【0046】 ボロメータの温度の定常状態変化または漸進的変化による定常状態抵抗の変化
に加えて、本出願人は、センサの定常状態温度を安定化させるために熱安定化技
術を使用するか否かに関係なく、比較的瞬間的な時間スケールで、局所的にボロ
メータの温度を変化させる可能性があるボロメータの「自己加熱」効果にも気付
いた。この自己加熱効果もまた、ボロメータからの出力信号の望ましくない成分
に寄与する可能性がある。具体的には、本出願人は、バイアス電圧またはバイア
ス電流が最初にボロメータに印加されたとき(例えば、図2において、特定の行
が選択され、カラム・バスがイネーブルにされたとき)、電流がボロメータを流
れ始め、熱を発生することを認識した。ボロメータ自体が発生したこの局所的な
熱は、ボロメータに入射する関心のある放射とは関係なく、ボロメータの抵抗を
変化させる。
【0047】 ボロメータの自己加熱効果の一つの局面では、1つのボロメータがイネーブル
なり、続いてそのボロメータがディスエーブルになり、他のボロメータがイネー
ブルになるとき(例えば、図2に関して上述の走査プロセスに従って)、そのボ
ロメータを流れる最初の電流の流れは、鋸波形によって近似することが可能であ
る。従って、ボロメータの自己加熱効果は、望ましくない時間変動(即ちAC)
波形成分をボロメータの出力信号に与えると考えることが可能である。この望ま
しくない波形成分の大きさ(振幅)も、定常状態ボロメータ温度の関数であり得
る。以上を考慮して、本出願人は、望ましくない「自己加熱」波形の本質的に逆
である時間変動する波形をボロメータのバイアス電流またはバイアス電圧の一方
に印加することによって、自己加熱効果を著しく低減することができることを認
識した。本発明の一実施形態によれば、そのような時間変動する補償波形の振幅
は、ボロメータ・アレイの定常状態温度の変化に基づいて動作パラメータとして
動的に調節される。
【0048】 センサの温度変動の関数として変化する可能性があるボロメータのアレイを含
んでいるセンサの動作特性の他の例は、ボロメータ間の非一様性に関する。例え
ば、所与のアレイ温度で他のボロメータと比較しての1つのボロメータの公称抵
抗値は、異なる可能性がある(両方のボロメータとも、同じ入射放射を受ける、
または「制御(コントロール)」あるいは「基準源」を見ると仮定する)。その
ようなボロメータのアレイがあるとすると、各ボロメータは、所与のアレイ温度
で、所与の基準源を見ている、異なる公称抵抗値を有する可能性がある。このボ
ロメータごとの公称抵抗値の変動は、すべてのボロメータの平均公称抵抗値を基
準として、この開示では「オフセット・エラー」と呼ばれる。従って、各ボロメ
ータは、ボロメータのオフセット・エラーを反映する特定の抵抗値に関連付ける
ことが可能である。しかし、この抵抗値は、任意の便利な測定単位に変換するこ
とが可能であることを理解されたい。例えば、図に示したA/D62は、デジタ
ル電圧値を出力するので、以下の説明のために、各ボロメータのオフセット・エ
ラーは、オフセット抵抗値に対応する差分電圧Voffとして取り扱うことが可能
である。アレイの出力信号を互いに関して調節するための較正パラメータとして
使用されるボロメータのアレイに対する1組のオフセット・エラー値(例えば電
圧Voff)は、本明細書では「オフセット・マップ」と呼ばれる。
【0049】 同じ基準源を見ているので、アレイの各ボロメータのオフセット・エラーは、
アレイの温度が変化する際に変化し得る。更に、アレイの温度変動によるオフセ
ット・エラーの変化は、ボロメータごとに異なり得る。従って、温度の関数とし
て変化し得るボロメータ・アレイを含んでいるセンサの1つの動作特性は、本明
細書では「オフセット・エラー変動」と呼ばれる。再度言うと、各ボロメータの
オフセット・エラー変動は、アレイの温度変動によるボロメータのオフセット抵
抗値の変化と考えることが可能であり、以下の考察のために、抵抗の温度係数(
TCR)の関数dVoff/dTs(またはΔVoff/ΔTs)として表すことが可能
である。Voffは、オフセット抵抗を表し、Tsは、センサの温度(即ち、ボロメ
ータ・アレイの温度)を表す。
【0050】 ボロメータのTCRは、必ずしも、広い範囲の温度にわたってセンサ温度の線
形関数ではないことを理解されたい。しかし、本発明の様々な実施形態によれば
、dVoff/dTsに対する非線形関数、または特定の温度範囲内におけるTCR
に対する適切な線形近似あるいは区分的線形近似(ΔVoff/ΔTs)を導出して
、それを使用してオフセット・エラー変動を補償することが可能である。例えば
、一実施形態によれば、1つのTCR値は、予想される動作温度範囲にわたって
各ボロメータに対して導出され、温度に対しての本質的に線形なTCRの依存性
が、この温度範囲で想定される。ボロメータ・アレイに対する1組のそのような
TCR値(即ち「TCRマップ」)を順次使用して、オフセット・マップに維持
されているように、それぞれのボロメータの対応するオフセット・エラー較正パ
ラメータを動的に調節する。一実施形態では、非線形TCR関数、または複数の
温度範囲にわたるTCRに対する区分的線形近似の補間を、同じように使用して
、オフセット・マップに記憶されているオフセット・エラー較正パラメータを動
的に調節することが可能である。
【0051】 温度の関数として変化し得るボロメータ・アレイを含んでいるセンサの他の動
作特性は、アレイの各ボロメータの応答または「利得」に関連する。例えば、所
与のアレイ温度(これ以後「較正温度」と呼ぶ)において、他のボロメータと比
較して、或る1つのボロメータの関心のある放射に対する応答は異なる可能性が
ある。所与の較正温度におけるこのボロメータごとの応答の変動は、本開示では
「利得エラー」と呼ばれる。ボロメータは、本質的に、撮像されているシーンの
平均温度に対する対象物の温度を測定するので、ボロメータの利得は、(ΔVbo l /ΔTobjTcalと表すことが可能である。ここでVbolは、選択したボロメー
タからの関心のある信号を表すA/D62からの出力デジタル電圧を表し、Tob j は、ボロメータに入射する放射を放出するシーンにおける対象物の温度を表し
、Tcalは、ボロメータ・アレイが利得を測定するために維持される較正温度を
表す。従って、各ボロメータは、特定の利得値に関連付けることができ、特定の
較正温度におけるボロメータのアレイを含んでいるセンサに対する1組の利得値
は、本明細書では「利得マップ」と呼ばれる。利得マップの利得値を較正パラメ
ータとして使用して、上述のオフセット・マップのオフセット・エラー値の場合
と同様の様式で、アレイの出力信号を互いに関して調節する。
【0052】 オフセット・エラーと同様に、アレイにおける各ボロメータの利得または応答
は、アレイの温度が(例えば、較正温度から)変化すると変化し得る。更に、ア
レイの温度変動によるボロメータの利得の変化は、ボロメータごとに異なり得る
。従って、温度の関数として変化し得るボロメータ・アレイの他の動作特性は、
本明細書では「利得変動」と呼ばれる。再び言うが、各ボロメータの利得変動は
、アレイの温度変動によるボロメータの利得値の変化と考えることが可能であり
、以下の考察のために、「利得変動関数」として表す。
【0053】 上述のTCRのように、ボロメータの利得変動関数は、広い温度範囲にわたっ
て必ずしもセンサの温度の線形関数ではないことを理解されたい。従って、様々
な実施形態によれば、非線形関数、または特定の温度範囲にわたる利得変動関数
に対する適切な線形近似あるいは区分的線形近似を導出して、それを使用して、
利得変動を補償することが可能である。例えば、一実施形態によれば、測定した
センサ温度と、アレイに対する利得値を最初に得た較正温度との差に基づいてボ
ロメータの利得値を乗算する1つの利得調節ファクタが、予想される動作温度範
囲にわたって、各ボロメータに対し導出される(即ち、温度に関する利得変動の
線形依存性がこの温度範囲にわたって想定される)。ボロメータ・アレイに対す
る1組のそのような利得調節ファクタ(即ち「利得調節マップ」)を次に使用し
て、利得マップに記憶された利得値(利得較正パラメータ)を動的に調節する。
他の実施形態では、非線形利得変動関数、または利得変動関数に対する区分的線
形近似の補間を、同様に使用して、利得マップに記憶された利得較正パラメータ
を動的に調節することが可能である。
【0054】 要するに、本出願人は、センサの温度変動によるセンサの個々のボロメータの
動作特性の変化を補償するように、センサの温度の関数として動的に調節するこ
とが可能であるボロメータ・アレイを含んでいるセンサに関連する幾つかの動作
パラメータと較正パラメータとを識別した。直前で概述したように、これらのパ
ラメータには、ボロメータに印加されるDCバイアス電圧、DCバイアス電流、
およびAC自己加熱補償波形(動作パラメータ)、ならびにボロメータ間の非一
様性を修正するオフセット・マップと利得マップとの個々のエントリ(較正パラ
メータ)が含まれ得るが、これらに限定されるものではない。
【0055】 本発明の様々な実施形態によれば、上述の動作パラメータ(即ち、DCバイア
ス電圧、DCバイアス電流、およびAC自己加熱補償波形)は、センサの個々の
ボロメータのすべてに「グローバルに」印加され、これらの動作パラメータの1
つまたは複数は、アナログまたはデジタルのフィードバック・ループ実施を介し
て、センサの温度変動に応答して動的に調節することが可能である。更に、本発
明の様々な実施形態によれば、上述のオフセット・マップと利得マップとの一方
または両方の較正パラメータは、単独で、または動作パラメータの1つまたは複
数と組み合わせて、非線形オフセット変動関数および非線形利得変動関数、オフ
セットおよび利得変動の区分的線形近似の補間、またはオフセットおよび利得変
動の線形近似を使用して、ボロメータごとに、センサの温度変動に基づいて動的
に調節することが可能である。以上の概念を、図6〜10に関して、以下でより
詳細に考察する。
【0056】 図6は、本発明の一実施形態による、様々な温度補償機能の1つの可能な実施
を示す、図3に示した撮像システムの一部を更に詳細に示す図である。具体的に
は、図6は、センサに関連する様々な動作パラメータの動的制御のための主アナ
ログ回路の実施の一例の幾つかの基本的要素を示す。当然、以下で更に考察する
ように、他の実施も可能であるので、本発明は図6に概述した実施に限定されな
いことを理解されたい。
【0057】 図6では、センサ32の一般的な選択されたまたはイネーブルにされる検出器
(例えば図2および図3参照)が、検出器コモン68に結合された抵抗72とし
て、例示のために示されている。図2および図3に関して上述のように、選択し
た行のそれぞれのイネーブルにされた検出器は、カラム・バス54を介して、対
応するDAC60とPA58に結合される。従って、図6は、カラム・バス54
を介して一般的な検出器72に結合されたDAC60とPA58とを示す。また
、図2および図3と同様に、図6も、DAC60がグローバル・オフセット66
を受け、PA58がグローバル検出器バイアス64と基準供給電圧VR70とを
受けることを示す。図6はまた、カラム・バス54上の検出器72によって出力
された信号を表すデジタル信号を処理するA/D62とコントローラ38とを示
す。
【0058】 図2および図3に関して上述のように、本発明の一実施形態によれば、グロー
バル・オフセット66と、グローバル検出器バイアス64と、電圧VR70とは
、これらの信号が本質的にアレイのすべての検出器に「共通(コモン)」となる
ように、センサに関連する各DAC60と各PA58とへ同様に印加される。従
って、図6は、1つのDACと1つのPAとのみを示すが、グローバル・オフセ
ット66と、グローバル検出器バイアス64と、電圧VR70とは、センサに関
連する複数のDACとPAとに同時に印加され得ることを理解されたい。
【0059】 図6に示したように、グローバル・オフセット66は、DAC60を介して、
検出器72を通じてのバイアス電流IBIAS81を決定し、一方、供給電圧VR
0はPA58に電力源を提供して、検出器に入射した関心のある放射に応答して
信号電流Isig83が検出器72を流れることを可能にする。検出器72を流れ
る全電流は、図6では、IDと示されている。グローバル検出器バイアス64は
、PA58を介して検出器72に対するバイアス電圧を提供する。本質的に、図
5に関して上述のように、PA58は、カラム・バス54を、グローバル検出器
バイアス64より約0.7ボルト上の電位に維持する。
【0060】 一般に、上述のように、検出器72に対するバイアス電流とバイアス電圧は、
検出器からの平均出力信号が、一旦PA58によって増幅されると、A/D62
の使用可能範囲のほぼ中央にあるように、選択される。このタイプのバイアスは
、一般に、PA58とA/D62の性能限界内において、関心のある放射に対応
する検出器出力信号に対して、最大ダイナミック・レンジを提供する。幾つかの
場合では、これを達成するために必要なバイアス電流IBIAS81は、検出器から
予期される通常の信号電流Isig83よりも著しく大きい可能性がある。例えば
、幾つかの場合では、IBIASは、検出器を流れる電流IDのほぼ99%の大きさ
を構成し、一方Isigは、電流IDのわずかに約1%を構成する結果となる可能性
がある。しかし、これらの例示的な値は例示のみのために提供されており、本発
明はこの態様に限定されないことを理解されたい。
【0061】 図6は、また、グローバル・オフセット66と、グローバル検出器バイアス6
4と、検出器72の温度変動に基づいてグローバル・オフセット66(従って、
検出器バイアス電流IBIAS81)とグローバル検出器バイアス64との一方また
は両方を動的に調節するためにフィードバック・ループ構成で使用される供給電
圧70とに結合された様々な回路を示す。具体的には、図6は、信号電流Isig
83をセンサの検出器へ提供するために供給電圧VR70からPA58によって
引き出されている電流を測定する電流サンプラ82Aを示す。図6に示したよう
に、電流サンプラ82Aは、電圧源VSと、供給電圧VR70を受けるPAの供給
電圧端子との間に挿入される。本質的に、電流サンプラ82Aは、センサのイネ
ーブルにされた検出器によって引き出される瞬間的信号電流の測定値を提供する
。本発明によれば、供給電圧VR70は、PA58のすべてに印加され(例えば
、PAのそれぞれに対する供給電圧端子は共に連結される)、各PAは、選択さ
れた行の対応するイネーブルにされた検出器へ信号電流を提供する。即ち、任意
の所与の時間に、この実施形態の電流サンプラは、検出器の選択された行によっ
て引き出されている全瞬間的信号電流のを示す。
【0062】 時間にわたって平均すると、図6に示した電流サンプラ82Aによって測定し
た電流は、関心のある放射によるものではない検出器72の温度変動を示すこと
ができる。具体的には、ボロメータに関して上述のように、ボロメータの温度変
動はボロメータの抵抗に影響を与え、これは次に、ボロメータによって引き出さ
れる信号電流83に影響を与える。従って、一実施形態によれば、電流サンプラ
82Aの出力87は、検出器72の温度変動の表示として、フィードバック制御
ループへの入力(または「エラー信号」)として使用することができる。
【0063】 図6に示したように、電流サンプラ82Aの出力87は、DCグローバル・オ
フセット調節コントローラ78AとACグローバル・オフセット調節コントロー
ラ76Aとに結合される。一実施形態によれば、DCグローバル・オフセット調
節コントローラ78Aは、電流サンプラ82Aの出力87に反映された、検出器
72の温度変動に応答して、グローバル・オフセット66のDC成分(従って、
検出器バイアス電流IBIAS81のDC成分)を動的に変化させる。同様に、一態
様によれば、ACグローバル・オフセット調節コントローラ76Aは、電流サン
プラ82Aの出力87に反映された、検出器に入射する関心のある放射に関係し
ない検出器72の瞬間温度変動に応答して、グローバル・オフセット66のAC
成分(従って、検出器バイアス電流IBIAS81のAC成分)を動的に変化させる
【0064】 具体的には、一実施形態によれば、図6のACグローバル・オフセット調節コ
ントローラ76Aは、検出器72の自己加熱効果を補償するための動的に調節さ
れた時間変動波形を提供する。より具体的には、上記で考察しかつ図8に関して
以下でより詳細に考察するように、イネーブルにされた検出器に最初にバイアス
が印加されると、電流サンプラ82Aの出力87は、局所的な熱を発生し始める
、検出器を最初に流れる電流に関連する瞬間的電流成分を示す。応答して、AC
グローバル・オフセット調節コントローラ76Aは、AC成分(例えば、鋸波形
や他の時間変動波形など)を検出器バイアス電流IBIAS81に提供してこの効果
を補償する。図6に示したように、一実施形態によれば、ACグローバル・オフ
セット調節コントローラ76Aの出力83は、グローバル・オフセット66を提
供するために、加算ノード84において、DCグローバル・オフセット調節コン
トローラ78Aの出力85と加算される。
【0065】 図6はまた、DCグローバル・オフセット調節コントローラ78Aの出力85
が、グローバル・バイアス調節コントローラ80Aに結合されていることを示す
。一実施形態によれば、グローバル・バイアス調節コントローラ80Aは、DC
グローバル・オフセット調節コントローラ78Aによって提供される、検出器バ
イアス電流IBIAS81のDC成分の変化に基づいて、グローバル検出器バイアス
64(即ち、検出器72に印加されるDCバイアス電圧)を動的に調節する。こ
のようにして、DCグローバル・オフセット調節コントローラ78Aとグローバ
ル・バイアス調節コントローラ80Aとは、検出器72に対して本質的に一定な
バイアス電力を維持する。
【0066】 図6の実施形態では、コントローラ38は、様々な信号を、グローバル・バイ
アス調節コントローラ80Aと、DCグローバル・オフセット調節コントローラ
78Aと、ACグローバル・オフセット調節コントローラ76Aとへ提供して、
これらの装置の動作を促進することが可能である。例えば、コントローラ38は
、HSYNCH信号をACグローバル・オフセット調節コントローラ76Aへ提供し
て、センサにおける検出器の連続する行の選択に関して(例えば、上述のラスタ
走査と同様に)、AC補償波形のタイミングを制御することが可能である。同様
に、コントローラ38はまた、以下で更に考察するように、サンプル/ホールド
(S/H)制御信号をDCグローバル・オフセット調節コントローラ78Aへ提
供して、様々な較正を目的としてグローバル・オフセット66の能動的フィード
バック制御を一次的にディスエーブルにすることが可能である。
【0067】 更に、コントローラ38は、バイアス電圧VBIASをグローバル・バイアス調節
コントローラ80Aへ提供することができ、これは、グローバル検出器バイアス
64を提供するために、上述のように、グローバル・バイアス調節コントローラ
80Aによって調節される。例えば、一実施形態では、コントローラは、望まし
いバイアス電圧に対応するコントローラ38からのデジタル信号を受信し、電圧
BIASに対するアナログ値を出力する、デジタル・アナログ・コンバータ(図6
には示されていない)を含み得る(または関連付けられ得る)。
【0068】 図6の実施形態では、コントローラ38はまた、DCグローバル・オフセット
調節コントローラ78Aの出力85を監視することができ、これは、上述のよう
に、検出器バイアス電流IBIAS81のDC成分に関係する。この実施形態の一態
様によれば、コントローラ38は、センサの温度の測定に基づいて出力85を較
正することによって、センサ32の温度の表示として出力85を使用することが
可能である。代替例として、図1に関して上述のように、コントローラ38は、
センサ32の近傍に配置された温度センサによって出力されたセンサ温度信号4
4を入力として受信することによって、センサの温度を直接に監視することが可
能である。シーンにおける対象物の絶対温度を測定することが望まい幾つかの放
射測定の応用例では、DCグローバル・オフセット調節コントローラ78Aの出
力85またはセンサ温度信号44によって提供されたセンサの温度の測定値は、
放射測定の必要なレベルの精度を提供するために放射測定計算において使用する
ことが可能である。出力85とセンサ温度信号44の一方または両方は、アナロ
グ信号としてコントローラ38に入力し、これらの信号のデジタル表現を提供す
るために、例えば、コントローラ38のアナログ・デジタルコンバータ(図6に
は示されていない)によって変換することが可能であることを理解されたい。
【0069】 最後に、図6は、コントローラ38が、図3に関して上記で簡略的に考察した
ように、検出器ごとに、検出器バイアス電流IBIAS81への調節を提供する
ように、DAC60を制御するために使用される粗オフセット・デジタル値75
を含む粗オフセット・マップ77を含むことを示す。これらの調節は、センサの
検出器間における非一様性に関係し、図10と関連して以下でより詳細に考察す
る。
【0070】 図7は、本発明の一実施形態による、図6の電流サンプラと、DCグローバル
オフセット調節コントローラと、グローバル・バイアス調節コントローラとに対
するアナログ回路実施の例を示す図である。これらの例は、単に例示のために提
供されており、本発明は図7に示した特定の回路に限定されないことを理解され
たい。図7では、電流サンプラ82AとDCグローバル・オフセット調節コント
ローラ78Aとは、両方の機能を実施する1つの回路において実施される。具体
的には、抵抗R9とR10とは調節可能な分圧器を形成し、この分圧器は、源電
圧VSの一部を増幅器AR2の非反転入力へ送る。従って、この電圧も、AR2
の反転入力に出現する。従って、抵抗R8は、本質的に、電流サンプリング機能
を提供する。供給電圧VR70から引き出される平均電流が、センサの温度変動
により変化すると、抵抗R8を流れる電流は変化する。増幅器AR2は、R8を
流れる電流の変化に基づいて、図6に示した加算ノード84に提供された出力電
流85を変化させる。トランジスタQ5は、コントローラ38からのS/H制御
信号によって制御される。トランジスタQ5が、「ディスエーブル」にされると
、抵抗R8は増幅器AR2から接続解除され、キャパシタC8は、ホールド・キ
ャパシタとして作用する。トランジスタQ5が、「イネーブル」にされると、抵
抗R8とキャパシタC8は、DCグローバル・オフセット調節フィードバック・
ループの応答時間を決定する。一実施形態によれば、これらの成分の値は、ルー
プの応答時間が、画像のアーティファクトを低減するように幾つかの画像フレー
ム(例えば、センサの幾つかの走査など)となるように、選択される。キャパシ
タC7は、供給電圧VR70から引き出された平均電流のAC信号成分に低イン
ピーダンスを提供し、それによって、これらの成分が、DCグローバル・オフセ
ット調節フィードバック・ループに著しく影響を与えないようにする。
【0071】 図7では、グローバル・バイアス調節コントローラ80Aは、DC電流出力8
5をサンプリングする増幅器AR3を含んでいる回路によって実施される。抵抗
R11、R12、およびR13と、キャパシタC9およびC10とは、サンプリ
ングした信号に利得とフィルタリングとを提供する。図7に示した例示的な回路
では、出力電流85の増大により(検出器バイアス電流IBIASの増大に対応する
)、グローバル検出器バイアス64の電圧がいくらか減少する。従って、図7に
示した回路は、バイアス電流とバイアス電圧の積を一定に維持するのではなく、
検出器のバイアス電流とバイアス電圧の和を一定に維持するように作用する傾向
がある(本質的に一定の検出器の電力を維持するため)。しかし、検出器の電力
の比較的限定されたまたは小さい範囲では、検出器バイアス電流と電圧との積で
はなく和を規制することにより、この実施形態による検出器の電力が適切に制御
される。
【0072】 図8は、本発明の一実施形態による、図6の電流サンプラとACグローバル・
オフセット調節コントローラのアナログ回路実施の例を示す図である。これらの
例は、単に例示のために提供されており、本発明は図8に示した特定の回路に限
定されないことを理解されたい。図7と同様に、図8でも、電流サンプラ82A
とACグローバル・オフセット調節コントローラ76Aとは、両方の機能を実施
する1つの回路において実施される。具体的には、図8では、R1は低い値(例
えば10オームなど)の抵抗であり、R1両端間の電圧降下は、アレイのボロメ
ータによって引き出された平均電流の測定である。キャパシタC1は、抵抗R1
に対する高周波数バイパスである。C2、Q1、Q2、R2、R3、およびR4
を備える高利得AC増幅器は、供給電圧VR70に結合された検出器の行によっ
て引き出された電流のAC(瞬間)成分を増幅する。増幅されたAC成分は、次
いで、C3とQ3とを備える同期整流器によって検出される。同期整流器の出力
は、AR1、R5、およびC4によって積分される。積分器の出力電圧は、抵抗
R6を流れる電流を制御する。キャパシタC6は、オープン_dと名付けられた
点に接続されたアナログ・スイッチによって、適切な時間に、高電圧に周期的に
リセットされる。オープン_dにおける電圧が印加されていないとき、キャパシ
タC6は、R6を流れる電流によって決定されるレートで放電し、それにより、
本質的に鋸形の波形を生成する。このプロセスによって生成された波形は、次い
で、トランジスタQ4を介して出力83として提供され、最終的には、図6に示
した加算ノード84にAC結合される。図8の回路によって表されたフィードバ
ック・ループの極性は、供給電圧VR70からボロメータによって引き出された
平均電流のAC成分が検出器の初期のバイアス時間中にほぼゼロに低減されるよ
うに選択され、それにより上述の自己加熱効果を補償する。
【0073】 図9は、本発明の一実施形態による、様々な温度補償機能の他の可能な実施を
示す、図3に示した撮像システムの一部を更に詳細に示す、図6と同様の図であ
る。具体的には、図9は、センサに関連する様々な動作パラメータを動的制御す
る主にデジタル実施の一例の幾つかの基本的な要素を示す。
【0074】 図9の実施形態では、本質的に、コントローラ38は、図6に関して上述の様
式と同様の様式で、検出器のバイアス電流とバイアス電圧の閉フィードバック・
ループ制御を実施するように、様々な入力信号を監視し、様々な信号を出力する
。具体的には、コントローラ38は、そのような制御を実施する1つまたは複数
のアルゴリズムを実行するように、様々な様式でプログラムすることが可能であ
ることを理解されたい。この実施形態の一態様では、コントローラ38は、コン
トローラへ入力されるまだデジタル形態になっていない1つまたは複数の信号を
デジタル化するために、幾つかのアナログ・デジタル・コンバータ(図9には明
示されていない)を含むことが可能である。例えば、A/D62からコントロー
ラ38によって受信された信号40はデジタル形態であるが、コントローラ38
は、電流サンプラ82Bからの出力87またはセンサ温度信号44をデジタル形
態に変換するために、1つまたは複数のアナログ・デジタル・コンバータを含む
ことが可能である。同様に、一実施形態によれば、ACグローバル・オフセット
調節コントローラ76Bと、DCグローバル・オフセット調節コントローラ78
Bと、グローバル・バイアス調節コントローラ80Bとは、それぞれ、コントロ
ーラ38からデジタル出力信号を受信してこれらの信号をアナログ電圧またはア
ナログ電流に変換するデジタル・アナログ・コンバータを含むことが可能である
【0075】 図9の実施形態は、センサの温度変動に基づいての様々なセンサ動作パラメー
タのフィードバック制御に対し、著しく多面的な解決法を提供する。例えば、コ
ントローラ38は、センサ温度信号44、電流サンプラ82Bの出力87を監視
することによって、またはA/D62によって提供された任意の数の個々にサン
プリングされたデジタル検出器出力信号に基づいて平均検出器出力信号を周期的
に計算して、この計算した信号のあらゆる変化を監視することによって、センサ
の平均定常状態温度を監視することが可能である。これらの手法の何れも、入力
即ち「エラー信号」をフィードバック・ループに提供することが可能である。更
に、コントローラは、適切なレートで電流サンプラ82Bの出力87をサンプリ
ングすることによって、供給電圧VR70からセンサの検出器によって引き出さ
れる電流の瞬間的な変化を監視して、検出器の自己加熱に関するデータを獲得し
て記憶することが可能である。
【0076】 以上のサンプリングした入力信号の何れかに基づいて、コントローラ38は、
ACグローバル・オフセット調節コントローラ76Aと、DCグローバル・オフ
セット調節コントローラ78Bと、グローバル・バイアス調節80Bとの1つま
たは複数を、望ましい制御に対応するこれらの装置に単にデジタル値を出力する
ことによって、柔軟に制御することが可能である。具体的には、コントローラ3
8は、DCグローバル・オフセット調節コンローラが、センサの測定した温度変
動に基づいて検出器に対しての適切なバイアス電流を動的に維持するように、特
別にプログラムすることができるものであり、グローバル・バイアス調節コント
ローラ80Bは、検出器のバイアス電流とバイアス電圧の積が本質的に一定のま
まであるように(本質的に一定の検出器電力を維持するように)、グローバル検
出器バイアスを動的に調節するものであり、ACグローバル・オフセット調節コ
ントローラ76Bによって生成された時間変動する波形のタイミングと振幅とが
、電流サンプラ82Bの出力87をサンプリングすることによって獲得されるデ
ータに基づいて動的に調節されるものである。
【0077】 図10は、本発明の一実施形態による、センサに関連する較正パラメータに関
連する様々な温度補償機能の1つの可能な実施を示す、コントローラ38の一部
を更に詳細に示すブロック図である。具体的には、図10は、コントローラ38
によって実施される較正パラメータ補償アルゴリズムの一例の幾つかの基本的な
要素を示す。当然、以下で更に考察するように、他のアルゴリズムの実施も可能
であるので、本発明は図10に概述したアルゴリズムの実施に限定されないこと
を理解されたい。
【0078】 上述のように、検出器アレイを含んでいるセンサに関連する幾つかの較正パラ
メータは、センサの温度変動によるセンサの動作特性の変化を補償するように、
センサの温度の関数として動的に調節することが可能である。これらの較正パラ
メータには、検出器間の非一様性を修正するオフセット・マップと利得マップと
の個々のエントリが含まれ得るが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
センサの温度変動により変化するセンサの動作特性の幾つかは、個々の検出器の
オフセット・エラーと利得との変化に関係する。これらの変化は、以前には「オ
フセット変動」および「利得変動」と呼ばれていた。本発明の一実施形態によれ
ば、センサの温度に関するそのようなオフセット変動と利得変動とは、センサの
熱的安定化を用いない(例えば、TE冷却器をシステムにおいて使用しない)と
きには、オフセット・マップと利得マップとを構成する較正パラメータの動的調
節を必然的に必要とする。他の実施形態によれば、センサの熱的安定化を用いる
場合でも、較正パラメータの動的調節を、撮像システムの精度と信頼性とを向上
させるために使用することができる。
【0079】 以上を考慮して、本発明の様々な実施形態によれば、オフセット・マップと利
得マップとの一方または両方に含まれる較正パラメータは、単独で、または上述
の動作パラメータの1つまたは複数と組み合わせて、検出器ごとに、センサの温
度変動に基づいて動的に調節することが可能である。そのような調節は、非線形
のオフセット変動関数および利得変動関数、オフセットおよび利得の変動の区分
的線形近似の補間、またはオフセットおよび利得の変動の線形近似を使用して、
達成することが可能である。
【0080】 具体的には、図10は、本発明の一実施形態による、オフセットおよび利得の
変動の線形近似に基づく動的較正パラメータ調節アルゴリズムの例を示す。具体
的には、一実施形態によれば、最初のセンサ較正手順は、およびセンサの各検出
器に対する利得に関する幾つかの較正パラメータ、微細オフセット・エラー、お
よび粗オフセット・エラーを獲得するために実行される。図10に示したように
、これらのパラメータは、それぞれ、粗オフセット・マップ77、微細オフセッ
ト・マップ108、および利得マップ104に記憶される。
【0081】 更に、較正手順の間に、センサの温度変動に基づいて較正パラメータの少なく
とも幾つかを動的に調節するために後に通常の動作中に使用される、幾つかの調
節値が決定される。具体的には、較正手順の間に、一実施形態によれば、TCR
(抵抗の温度係数)値と利得調節ファクタとが、それぞれ、オフセット・エラー
変動と利得変動との線形近似として、センサの各検出器に対して決定される。図
10にも示したように、これらの調節値は、それぞれに、TCRマップ106と
利得調節マップ102とに記憶される。
【0082】 較正パラメータを獲得して、上述の調節値を決定するための例示的な較正手順
は、図1、2、3、および10に関して、以下のように実行される。この例示的
な手順は、ここでは単に例示のために提供されており、本発明はこの特定の較正
手続きに限定されないことを理解されたい。更に、以下で概述する較正手順は、
オフセット・エラー較正パラメータを記憶するために2つのオフセット・マップ
(即ち、粗オフセット・マップと微細オフセット・マップ)を使用するが、セン
サの較正パラメータの動的調節に関して本明細書で考察した多数の様々な概念を
実施することが可能であるので、本発明は特定の数のオフセット・マップと利得
マップとを使用することに限定されないことを理解されたい。
【0083】 本発明による一つの例示的な較正手順では、センサ32が動作されることが予
期される特定の温度範囲を基礎として、センサは、最初に、Tcalと呼ばれるこ
の範囲内の第1温度において熱的に安定化される。更に、図1に示したシャッタ
26は、シーンからの放射がセンサ32を照射することを本質的に阻止するよう
に、配置する(即ち、コントローラ38は、適切にシャッタを作動して入射放射
を阻止するように、シャッタの制御信号46を制御することが可能である)。代
替例として、センサ32を、制御された入力をセンサ32へ提供するために、既
知の温度の標準的な放射黒体に向けることができる。
【0084】 センサが、入力なしで(即ち、シャッタが閉鎖されている)、または制御され
た入力なしで、熱的に安定化されると、最初のグローバル・バイアス電流とグロ
ーバル・バイアス電圧とが、センサへ印加され(例えば、検出器のすべてに共通
であるグローバル・オフセット66とグローバル検出器バイアス64とを介する
)、コントローラ38は、A/D62を介してセンサの各検出器からデジタル化
出力値を順次読み取り始める。通常、個々の検出器のデジタル化出力値の多くは
、最初は、A/D62の中間値よりも著しく高いかまたは低い。これらの出力の
変化は、温度Tcalにおける個々の検出器のオフセット・エラーを反映する。コ
ントローラ38はセンサを何度か走査して、各走査のたびに、各検出器に対して
粗オフセット・デジタル値75(粗オフセット・マップ77に維持されている)
を調節してDAC60のうちの適切な1つに印加して、各検出器の出力がA/D
62の中間値に近似するように個々の検出器のバイアス電流を調節する。このよ
うにして、コントローラ38は、検出器ごとに、センサの粗オフセット較正また
は粗「ゼロイング(ゼロに合わせる)」を実行する。この粗ゼロイングを達成す
る最終的な粗オフセット・デジタル値75は、粗オフセット・マップ77に記憶
される。このプロセスは、「粗」オフセット較正と呼ばれるが、その理由は、一
実施形態によれば、それぞれのデジタル化した検出器出力信号がA/D62のほ
ぼ中間値になるように個々の検出器のバイアス電流を調節するためにDAC60
によって使用されるビットの数が、通常、増幅された検出器出力信号をデジタル
化するために、A/D62によって使用されるビットの数より少ないからである
【0085】 粗オフセット較正が完了した後、通常、個々の検出器信号は、依然として、正
確にはA/D62の中間値にはない。従って、コントローラ38は、図10に示
したように、微細オフセット・マップ108をコンパイルするために、Tcal
おいて走査プロセスを繰り返す。本質的に、コントローラ38は、A/D62を
介して各検出器からの幾つかのデジタル出力サンプル(粗オフセットに対し修正
されている)を獲得し、サンプルを平均して、この平均を各検出器に対する較正
パラメータとして微細オフセット・マップ108に記憶する。センサの通常の動
作中(即ち、初期の較正手続きが完了した後)、それぞれの微細オフセット値を
使用して、検出器間の非一様性を更に補償するように、対応する検出器のサンプ
リングしたデジタル出力を微細調節する。
【0086】 次に、センサの温度が依然としてTcalに維持される間、センサ32は、第1
の既知の物体温度Tobjで放射する標準化された黒体に向けられる。再び、コン
トローラ38は、アレイを走査し、粗および微細のオフセット較正パラメータを
各検出器に適用し、Tobjにおける各検出器のデジタル化した出力信号を記録す
る。その後、センサ32は、第2の既知の物体温度Tobj2で放射する標準化され
た黒体に向けられ、コントローラ38は再び、アレイを走査し、粗および微細の
オフセット・パラメータを各検出器に適用し、Tobj2における各検出器のデジタ
ル化された出力信号を記録する。コントローラ38は、次いで、2つの物体温度
における各検出器のデジタル化出力信号の差を、物体温度の差ΔTobjにより除
算することにより、各検出器の利得を計算して、検出器に対するこの較正パラメ
ータ図10に示した利得マップ104にエントリとして記憶する。通常の動作中
(即ち、最初の較正手順が完了した後)、この利得値は、検出器間の非一様性を
更に補償するために、検出器のサンプリングしたデジタル出力信号を調節する較
正パラメータとして使用される。
【0087】 例示的な較正手順のこの時点で、センサが最初に安定化された温度Tcalは、
新しい温度Tcal2に変化され、それにより、コントローラ38は調節ファクタ(
即ち、TCRと利得調節ファクタ)を決定することができ、この調節ファクタは
、センサの温度変動に基づいて微細オフセット・マップ108と利得マップ10
4との個々の較正パラメータを補償する(例えば、動的に調節する)ための、図
10の実施形態においてオフセット・エラー変動と利得変動との線形近似として
最終的に使用されるものである。所与のタイプの検出器に対するオフセット・エ
ラーと利得とは、センサの温度変動と共に必ずしも同じように変化しないことを
理解されたい。例えば、ボロメータに関しては、オフセット・エラー変動は、セ
ンサの温度の関数として、一般に、利得変動よりも著しく敏感である。従って、
較正手順のための特定の第2センサ安定化温度Tcal2を選択することは、センサ
の所与の予想動作温度範囲に対するオフセット・エラー変動と利得変動との線形
近似で望まれる精度の程度に依存し得る。Tcal2の特定の選択にも関わらず、様
々な調節ファクタ(例えばTCRや利得など)の決定は、概念的には以下のよう
に理解することが可能である。
【0088】 Tcal2において、コントローラ38は、センサ温度Tcal2における新たな微細
オフセット値の組をコンパイルするために、微細オフセット値を獲得するための
上述の手順を繰り返す(即ち、シャッタを閉鎖しているか、またはセンサが既知
の温度で放射する標準化された黒体を見ている)。コントローラは、次いで、各
検出器に関してTcalとTcal2とにおける微細オフセット値の差を、TcalとTca l2 との温度差によって除算することによって、各検出器のTCR値を計算し、そ
れぞれの検出器に対するTCR値を図10に示したTCRマップ106に記憶す
る。この実施形態では、上述のように、各TCR値は、概念的に、ΔVoff/Δ
Sの単位で考えることが可能である。ここでΔVoffは、所与の検出器に対する
微細オフセット値の差を表し、ΔTSは、センサの温度変動(即ち|Tcal2−Tc al |)を表す。
【0089】 同様に、Tcal2において、コントローラ38は、センサ温度Tcal2における新
たな利得値の組をコンパイルするために、利得値を獲得するための上述の手順を
繰り返す(即ち、異なる既知の温度Tobj1とTobj2とで放射する2つの標準化さ
れた黒体を使用する)。コントローラは、次いで、TcalとTcal2における利得
値の比を取って、その比をTcalとTcal2との温度差で除算することによって、
各検出器の利得調節ファクタを計算する。各検出器に対するこの利得調節ファク
タは、次いで、図10に示した利得調節マップ102に記憶される。この実施形
態では、利得調節マップ102の各利得調節ファクタは、概念的には、|Tcal
−Tcal2|によって除算された利得乗数として考えることが可能である。
【0090】 本発明の一実施形態によれば、コントローラ38が、上述の様々なマップの構
築を完了すると、例示の較正手順は本質的には完了し、その後、撮像システムは
、必ずしもセンサ32の熱的安定化を必要とせずに、動作することが可能である
。具体的には、この実施形態の一態様によれば、コントローラ38は、様々な基
準に基づいてセンサ32の温度変動を評価することによって、微細オフセット・
マップ108の較正パラメータを、TCRマップ106の対応するTCR値を用
いて動的に更新することができ、また、利得マップ104の較正パラメータを、
利得調節マップ102の対応する利得調節ファクタを用いて動的に更新すること
ができる。
【0091】 例えば、本発明の一実施形態によれば、コントローラは、シャッタ・コントロ
ーラ98(シャッタ制御信号46を出力する)を介してシャッタ26を周期的に
動作させてセンサ32に放射が入射することを阻止し、その時に、上述のように
、コントローラは、センサを走査することによって微細オフセット・マップ10
8の較正パラメータのそれぞれを再計算(即ち更新)する。この実施形態の一態
様では、この手順を実施するためのシャッタの周期的な動作は、所定の時間間隔
に基づく。他の態様では、図10に示したように、シャッタの動作は、シャッタ
の最後の動作からの、センサの温度差に基づくこともできる。
【0092】 より具体的には、図10の実施形態に示したように、図1に示した温度センサ
36によって出力されたセンサ温度信号44は、アナログ・デジタル・コンバー
タ90によってデジタル化され、コントローラ38は、各シャッタ動作時に、デ
ジタル化したセンサ温度の記録94を維持する。また、コントローラ38は、シ
ャッタを作動するために使用することができる所定のスレッショルド温度差値9
2でプログラムすることも可能である。具体的には、図10の実施形態では、シ
ャッタ・コンパレータ96は、所定のスレッショルド温度差値92を、現在のデ
ジタル化したセンサ温度と最後のシャッタの動作時におけるセンサ温度の記録9
4との差110(ΔT)と比較する。この差110が値92を超える場合、シャ
ッタ・コンパレータ92は、シャッタ26を動作させるようにシャッタ・コント
ローラ98を作動させ、この時点で、コントローラ38は、上述のように、セン
サを走査することによって微細オフセット・マップ108を更新する。このよう
にして、微細オフセット・マップ108は、センサの温度変動に基づいて周期的
に更新される。
【0093】 シャッタの動作の間において(即ち、センサの再走査による微細オフセット・
マップ108の更新と更新の間において)、コントローラ38は、それにも関わ
らず、現在のセンサの温度と前のシャッタ動作時におけるセンサの温度との差に
基づいて、微細オフセット・マップ108と利得マップとの両方を連続的に調節
して更新することが可能である。例えば、図10に示したように、現在のセンサ
温度と、前のシャッタ動作時におけるセンサ温度との温度差110を使用してT
CRマップ106の個々のエントリを乗算し、それが次いで微細オフセット・マ
ップ108の個々のエントリを更新するために使用される、。同様に、現在のセ
ンサの温度と較正温度100(即ちTcal)との差を表す信号112を使用して
利得調節マップ102の個々のエントリを乗算し、それが次いで利得マップ10
4の個々のエントリを更新するために使用される。このようにして、センサを再
走査することによって微細オフセット・マップ108を更新するためのシャッタ
動作の頻度を、低減することが可能である(例えば、所定のスレッショルド温度
差値92を、更に高い値に設定することが可能である)。
【0094】 図10に関連して上述した実施形態は、オフセット・エラー変動に対してオフ
セット・エラー較正パラメータを動的に調整するために微細オフセット・マップ
を更新することを考察したが、本発明はこの態様には限定されないことを理解さ
れたい。即ち、他の実施形態では、オフセット・エラー較正パラメータを動的に
調節するための補償アルゴリズムは、図10に示した粗オフセット・マップ77
を使用して、または粗オフセット・マップ77と微細オフセット・マップ108
との両方を使用して、そのような調節を実施することができる。代替例として、
上述のように、本発明の他の実施形態によるオフセット・エラー較正パラメータ
を動的に調節するための補償アルゴリズムは、上述の一般的な概念に基づいて単
一のオフセット・マップをコンパイルし、維持し、更新することが可能である。
【0095】 更に、図10に関連して上述した実施形態は、TCRマップと利得調節マップ
とをそれぞれに使用して微細オフセット・マップと利得マップとの較正パラメー
タを動的に調節するための、オフセット・エラー変動と利得変動との線形近似を
含むが、本発明はこの態様に限定されないことを理解されたい。即ち、上述の一
般的な概念を使用して、本発明の他の実施形態による補償アルゴリズムを実施す
ることが可能であり、その実施形態では、オフセット・エラー変動と利得変動と
の区分的な線形近似の補間を用いてこれらの変動を補償する。更に、上述の一般
的な概念を使用して、本発明の別の実施形態による補償アルゴリズムを実施する
ことが可能であり、その実施形態では、オフセット・エラー変動と利得変動とを
センサの温度の非線形関数として決定して使用して、これらの変化を補償する。
更に、他の実施形態によれば、補償アルゴリズムによって、オフセット・エラー
変動を補償するために、非線形関数、区分的線形近似の補間、または線形近似の
うちの1つを使用することが可能であり、また、補償アルゴリズムによって、利
得変動を補償するために、非線形関数、区分的線形近似の補間、または線形近似
のうちの別の1つを使用することができることを理解されたい。
【0096】 例えば、オフセット・エラー変動と利得変動とに対する非線形関数に関して、
本発明の一実施形態によれば、多数の異なるセンサ較正温度において、著しい数
のオフセット・マップと利得マップとをコントローラ38によってコンパイルす
ることが可能である(上述のように)。本質的には、各オフセット・マップと各
利得マップとは、それぞれ、オフセット・エラー変動と利得変動との非線形関数
の「サンプル」を提供する。従って、より多くのサンプリングが獲得されると(
即ち、より多くの数のオフセット・マップと利得マップとがコントローラ38に
よってコンパイルされると)、サンプリングされた関数の表現がより正確になる
ことを理解されたい。幾つかの場合では、較正手順中の幾つかのオフセット・マ
ップと利得マップとのコンパイルは、記憶と計算との集中するプロセスであると
立証され得るが、このスキームは、それにも関わらず、オフセット・エラー変動
と利得変動との正確な補償に関しての実現性のある効果的な代替的方法を提供す
るものである。そのような較正手順に続く通常の動作中、コントローラ38がセ
ンサのそれぞれの検出器のデジタル化出力信号を調節するために所与の時間に使
用する特定のオフセットおよび利得マップは、現在のセンサ温度(例えば、セン
サ温度信号44を介して測定)の関数として選択することが可能である。
【0097】 また、本発明の他の実施形態は、オフセット・エラー変動と利得変動との区分
的線形近似の補間による、較正パラメータの動的補償に関する。この実施形態で
は、上述の非線形関数の実施形態と同様に、より少ない数(例えば、2から5)
のオフセット・マップまたはTCRマップ、ならびに利得マップを、センサの予
想される温度動作範囲を通して幾つかの異なるセンサ較正温度においてコントロ
ーラ38により、コンパイルすることが可能である。それぞれの変化の関数の、
より少ない数のマップまたは「サンプル」は、本質的に、関数の区分的な線形近
似を生成する。具体的には、TCRマップは、オフセット・エラー変動の区分的
線形近似の補間を提供するために、予想される動作範囲全体の異なる温度の副範
囲においてコンパイルすることが可能である。
【0098】 この実施形態では、そのようなマップが、較正手順の間にコンパイルされると
、それらは、測定した現在のセンサ温度に基づいて通常の動作中に使用されるこ
とができる。例えば、2つの利得マップと2つのTCEマップとを選択すること
が可能であり、各タイプのマップの一方は、現在のセンサ温度に近いがそれより
低い較正温度でまたはその較正温度付近でコンパイルされ、各タイプのマップの
他方は、現在のセンサ温度に近いが、それより高い較正温度でコンパイルされた
。コントローラ38は、次いで、2つの利得マップと2つのTCRマップとの対
応するエントリの間の差を計算し、現在のセンサ温度と、各タイプの2つのマッ
プ間のΔTcal(ΔTcalは、現在のセンサ温度によって「加重」される)とに基
づいて、利得とオフセットとのそれぞれに対する補間された調節値を決定する。
これらの補間された調節値は、上述のように、次いで、オフセット・マップと利
得マップとのそれぞれの個々のエントリに適用される。
【0099】 本発明の他の実施形態によれば、再び図1を参照すると、熱安定化構成要素(
例えばTE冷却器28)を使用して、周囲温度信号45によって示したセンサの
近傍における周囲温度の関数として、様々な所定の温度において選択的にセンサ
32を熱的に安定化させる。熱安定化構成要素をこの実施形態において使用する
が、それでもなお、これらの構成要素の電力消費は、測定した周囲温度の周辺に
ある幾つかの所定の安定化温度の1つを動的に選択することによって、本発明に
より著しく低減される。
【0100】 例えば、TE冷却器(TEクーラ)に関して、TE冷却器の電力消費は、一般
に、TE冷却器の近傍における周囲温度と、TE冷却器の望ましい(設定値)温
度との温度差のほぼ二乗の関数である。従って、TE冷却器の電力消費は、TE
冷却器の設定値と周囲温度との差が低減されれば、著しく低減され得る。更に、
図1では、一般に、センサ自体を通る電子信号は、センサの近傍における周囲温
度よりも高い或る温度にセンサを暖める(例えば、周囲より約摂氏10度から2
0度上)。本発明の一実施形態によれば、前述のファクタは、センサの動作中に
、センサに熱的に結合されたTE冷却器の電力消費を効果的に低減するために考
慮に入れられる。
【0101】 この実施形態の一態様では、幾つかのセンサ温度/TE冷却器設定値は、セン
サを使用する予期している周囲温度動作範囲に基づいて、事前に決定される。例
えば、一実施形態によれば、センサを使用し得る周囲温度範囲は、約摂氏−40
度から摂氏+60度である(即ち、約摂氏100度の範囲)。この温度範囲は、
次いで、それぞれ約摂氏30度の3つの副範囲などのような、幾つかの副範囲に
分割される。これらの副範囲のそれぞれの範囲内において、その副範囲にわたっ
てTE冷却器の電力消費をほぼ最小限に抑えるセンサ温度/TE冷却器設定値が
選択される。例えば、一実施形態によれば、各副範囲の設定値は、その範囲内の
中心温度を取って、それに約10度を加算することによって(センサの電子信号
「ウォームアップ」を考慮するため)選択される。
【0102】 TE冷却器の設定値が識別されると(即ち、上記の例では、3つの所定の設定
値が選択される)、最初に、センサに関連する様々な動作パラメータと較正パラ
メータとが較正手順中に測定または決定されるものであり(例えば、上述のよう
に)、所定のTE冷却器設定値のそれぞれは異なる較正温度として働く。例えば
、3つの所定の設定値を使用する上記の例の場合には、較正手順中に、3つのオ
フセット・マップと3つの利得マップとの全体に対し、1つのオフセット・マッ
プと1つの利得マップとが各設定値においてコンパイルされる。更に、各TE冷
却器設定値において、最適のグローバル・オフセット(検出器バイアス電流)と
、グローバル検出器バイアス(検出器バイアス電圧)と、自己加熱補償波形とを
決定することができる。
【0103】 この実施形態の一態様によれば、そのような較正手順後のセンサのその後の動
作中に、コントローラ38は、周囲温度を連続的に監視し、周囲温度と選択した
設定値との差に基づいて、TE冷却器の電力消費を著しく低減するTE冷却器設
定値の1つを選択する。図11は、コントローラ38の一部の図であり、本発明
の一実施形態による温度安定化フィードバック・ループの様々な構成要素を示す
。図11では、設定値選択コントローラ152が、周囲温度信号45を監視し、
使用可能な設定値と監視した周囲温度とに基づいて選択した設定値150を出力
する。増幅器/コンパレータ156は、選択した設定値150と現在のセンサ温
度44とを比較して、温度安定化フィードバック・ループに対してエラー信号1
58を作成する。このエラー信号158は、ループ・フィルタリングと利得とを
提供し、かつ温度制御信号48をTE冷却器へ出力する、様々な調整を行う回路
160によって更に処理される。
【0104】 図11では、設定値選択コントローラ152はまた、選択した設定値150を
較正パラメータ選択コントローラ154に提供し、このコントローラは、次いで
、コントローラ38によって較正パラメータとして使用される適切なオフセット
・マップと利得マップとを選択する(図11では、エントリOM1、OM2、O
M3、GM1、GM2、GM3などを有するマップ・テーブルで示す)。図11
には明示していないが、一実施形態によれば、較正パラメータ選択コントローラ
154はまた、コントローラ38がそれぞれのTE冷却器設定値においてセンサ
へ印加する適切な動作パラメータ(例えば、バイアス電流、バイアス電圧、およ
び自己加熱補償波形など)を指示または選択することが可能である。
【0105】 本発明によれば、センサ温度監視44と、周囲温度監視45と、デジタル画像
信号40のサブセットまたは全てとのうちの、1つのものまたは複数のものの任
意の組み合わせに応答して、フィードバック温度制御を提供することが可能であ
る。
【0106】 センサの温度変動と、環境(チップではない)の周囲温度の変化と、センサの
デジタル出力の変化(チップにおいてではない)との任意の組み合わせに応答し
て、センサの補償を提供することができる。この補償は、シャッタが較正されて
いるときのみ、またはシャッタが較正されていないときのみ、連続的に提供する
ことができる。
【0107】 以上のように、本発明の少なくとも1つの例示的な実施形態を記述したが、当
業者なら、様々な変形、修正、および改良を容易に思い付くであろう。そのよう
な変形、修正、および改良は、本開示の一部であることが意図され、また、本発
明の精神および範囲内にあることが意図されている。従って、以上の記述は、単
に例示であり、請求項とその等価物において確定されたようにのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施形態による撮像システムの部分図である。
【図2】 図2は、本発明の一実施形態による、図1の撮像システムで使用する一体型セ
ンサ・アレイと幾つかの関連する信号処理回路との部分図である。
【図3】 図3は、本発明の一実施形態による、図2に示したセンサ・アレイの一部の更
に詳細な図である。
【図4】 図4は、本発明の一実施形態による、図2および3に示した処理回路で使用さ
れるデジタル・アナログ・コンバータの一例を示す図である。
【図5】 図5は、本発明の一実施形態による、図2および3に示した処理回路で使用す
る前置増幅器/積分器の一例を示す図である。
【図6】 図6は、本発明の一実施形態による、様々な温度補償機能の1つの可能な実施
を示す、図3に示した撮像システムの一部の更に詳細な図である。
【図7】 図7は、本発明の一実施形態による、図6に示した温度補償機能のアナログ回
路実施として、電流サンプラ/DCグローバル・オフセット調節回路とグローバ
ル・バイアス調節回路との例を示す図である。
【図8】 図8は、本発明の一実施形態による、図6に示したセンサ自己加熱温度補償機
能のアナログ回路実施として、電流サンプラ/ACグローバル・オフセット調節
回路の例を示す図である。
【図9】 図9は、本発明の一実施形態による、様々な温度補償機能の他の実施を示す、
図3に示した撮像システムの一部の更に詳細な図である。
【図10】 図10は、本発明の一実施形態による、図1の撮像システムのコントローラに
よって実施される補償アルゴリズムの部分の一例を示すブロック図である。
【図11】 図11は、本発明の一実施形態による、温度安定化フィードバック・ループの
様々な構成成分を示す、図1の撮像システムのコントローラの部分図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年9月9日(2002.9.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項46】 前記コントローラは、前記センサの前記温度変動に基づい
て、前記センサへ印加される前記ACバイアス波形の振幅を動的に調節するよう
に構成される、請求項44または45に記載の装置。
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月25日(2003.3.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AA11 AB02 BA11 BA12 BA13 BA15 BA34 BC02 BC03 BC08 BC10 BC11 BC28 BE08 CA21 DA18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射センサの温度変動に起因する、前記センサの少なくとも
    1つの動作特性の変化に対して前記センサを補償する方法であって、 前記放射センサの前記温度変動に基づいて、前記放射センサに関連する少なく
    とも1つの動作パラメータと、前記放射センサに関連する少なくとも1つの較正
    パラメータとのうちの少なくとも1つを動的に調節する工程を含む方法。
  2. 【請求項2】 前記センサの温度変動に起因して変化する前記センサの前記
    少なくとも1つの動作特性が、前記センサの抵抗を含む、請求項1に記載の方法
  3. 【請求項3】 前記センサに関連する前記少なくとも1つの動作パラメータ
    が、前記センサに印加されるDCバイアス電圧と、前記センサに印加されるDC
    バイアス電流と、前記センサに印加されるACバイアス波形とのうちの少なくと
    も1つを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記センサが複数の放射検出器を含み、前記センサに関連す
    る前記少なくとも1つの較正パラメータが、各放射検出器に対するオフセット・
    エラー値と、各放射検出器に対する利得値とのうちの少なくとも1つを含む、請
    求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記センサの前記温度変動に起因して変化する前記センサの
    前記少なくとも1つの動作特性が、オフセット・エラー変動と利得変動とのうち
    の少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 放射センサの温度変動に起因する前記センサの少なくとも1
    つの動作特性の変化に対して前記センサを補償するコントローラを備え、該コン
    トローラが、前記センサの前記温度変動に基づいて、前記放射センサに関連する
    少なくとも1つの動作パラメータと、前記放射センサに関連する少なくとも1つ
    の較正パラメータとのうちの少なくとも1つを動的に調節するものである、 装置。
  7. 【請求項7】 前記センサの前記温度変動に起因して変化する前記センサの
    前記少なくとも1つの動作特性が、前記センサの抵抗を含む、請求項6に記載の
    装置。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも1つの動作パラメータが、前記センサに印加
    されるDCバイアス電圧と、前記センサに印加されるDCバイアス電流と、前記
    センサに印加されるACバイアス波形とのうちの少なくとも1つを含む、請求項
    6に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記センサが複数の放射検出器を含み、前記センサに関連す
    る前記少なくとも1つの較正パラメータが、各放射検出器に対するオフセット・
    エラー値と各放射検出器に対する利得値とのうちのの少なくとも1つを含む、請
    求項6に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記センサの前記温度変動に起因して変化する前記センサ
    の前記少なくとも1つの動作特性が、オフセット・エラー変動と利得変動とのう
    ちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 放射センサの温度変動に起因する前記センサの少なくとも
    1つの動作特性の変化に対して前記センサを補償する方法であって、 前記放射センサの前記温度変動に基づいて、前記放射センサに関連する少なく
    とも1つの動作パラメータ、または前記放射センサに関連する少なくとも1つの
    較正パラメータを動的に調節することを含む方法。
  12. 【請求項12】 放射センサの温度変動に起因する前記センサの少なくとも
    1つの動作特性の変化に対して前記放射センサを補償するコントローラを備え、
    該コントローラが、前記放射センサの前記温度変動に基づいて、前記放射センサ
    に関連する少なくとも1つの動作パラメータ、または前記放射センサに関連する
    少なくとも1つの較正パラメータを動的に調節するものである、 装置。
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