JP6318599B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路に関するものである。
従来、省エネルギー化の観点から、機器に人体の存在を検知するセンサーを搭載することで、機器周辺に人体が存在したときにのみ機器を稼働させる技術が知られている。機器に搭載されるセンサーには、人体から放射されてセンサーに入射する赤外線のエネルギー量を定量して人体の温度を検出する、赤外線センサーの技術が知られている。ここで、機器とは、例えば、電化製品や事務機器等である。
赤外線センサーの種類は、熱型赤外線センサーや量子型赤外線センサーなどがある。熱型赤外線センサーは、赤外線エネルギーをセンサーの吸収面で熱エネルギーに変換して、その温度変化を電気信号として検出する。ここで、熱型赤外線センサーの出力値VSは、被検体温度(例えば、人体の温度)TAと、赤外線センサーの温度TSとの関係で、以下の式(1)を満たすことが知られている。なお、Uは、赤外線センサーの特性に応じた定数である。
・・・(1)
熱型赤外線センサーの出力値から被検体温度を求めるためには、式(1)で示されるように、赤外線センサーの温度を測定して、計算に用いる必要がある。
そこで、赤外線センサーの温度を測定して、赤外線センサーの出力値と赤外線センサーの温度とを用いて被検体温度を算出することが求められている。
これまでにも、赤外線センサーと、赤外線センサーの温度を測定する温度測定部とを有する赤外線センサーによる温度測定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この提案されている温度測定装置は、被検体温度を求めるために有効桁数の大きい高次の多項式を解く必要があった。具体的には、例えば特許文献1には、被検体温度を求めるために以下の式(2)の数値を扱う必要があることが記載されている。ここで、TAMBは環境温度であり、Bは環境温度による測定誤差を補正するオフセット補正量である。
・・・(2)
しかし、有効桁数の大きい高次の多項式を解くには、演算回路が複雑で大規模になるため、集積回路上で計算をするには回路面積が増大してしまい、製造コストが増加してしまう。
本発明は、赤外線センサーの出力値と、赤外線センサーの温度とを用いて、簡易な計算により被検体温度を算出することができる半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明にかかる半導体集積回路は、赤外線センサーが被検体から受光した赤外線に応じて出力する出力値と、温度センサーが測定した赤外線センサーの温度に応じて出力する出力値と、を取得する取得部と、基準の温度となる第1温度と、赤外線センサーの温度が第1温度のときの被検体の温度と赤外線センサーの出力値との対応関係が記憶されている記憶部と、対応関係を参照して、取得部が取得した赤外線センサーの出力値である測定値に対応する赤外線センサーの温度が第1温度のときの被検体の温度である第2温度を特定する第2温度特定回路と、赤外線センサーが測定値を出力したときの赤外線センサーの温度である第3温度を特定する第3温度特定回路と、第1温度と、第2温度と、第3温度と、に基づいて、前記被検体の温度である第4温度を算出する算出回路と、を有してなり、前記第1温度をT1、前記第2温度をT2、前記第3温度をT3、前記第4温度をT4としたとき、前記算出回路は、
により前記第4温度を算出することを特徴とする。
本発明によれば、赤外線センサーの出力値と、赤外線センサーの温度とを用いて、簡易な計算により被検体温度を算出することができる。
本発明にかかる半導体集積回路の実施の形態を示す機能ブロック図である。 上記半導体集積回路の実施の形態を示す回路構成図である。 上記半導体集積回路が取得する温度センサーの出力値と赤外線センサーの出力値と、上記半導体集積回路が備えるAD変換器への入力値および出力値と、これら入出力のタイミングを示すタイミングチャートである。 上記半導体集積回路の構成例を示す模式図である。 上記AD変換器に対する赤外線センサーからの入力値とAD変換器からの出力値との例を示す、(a)は回路構成図、(b)は被検体温度とAD変換器への入力値との関係を示すグラフ、(c)はAD変換器への入力電圧とAD変換器の出力値との関係を示すグラフ、(d)は被検体温度とAD変換器の出力値との関係を示すグラフ、である。 上記AD変換器に対する温度センサーからの入力値とAD変換器からの出力値との例を示す、(a)は回路構成図、(b)は赤外線センサーの温度とAD変換器への入力値との関係を示すグラフ、(c)は赤外線センサーの温度とAD変換器の出力値との関係を示すグラフ、である。 第1温度と第2温度と第3温度と第4温度と、赤外線センサーからの入力に対するAD変換器の出力値との関係を示すグラフである。 上記半導体集積回路が実行する計測フローと準備フローとの関係を示す模式図である。 上記準備フローに含まれる工程Aのフローを示すフローチャートである。 上記工程Aのフローで作成される第1基礎テーブルに記憶される情報の例を示す模式図である。 上記第1基礎テーブルに記憶される、被検体温度と赤外線センサーからの入力に対するAD変換器の出力値との関係を示すグラフである。 上記第1基礎テーブルに記憶された情報に基づいて作成された、第1補間テーブルに記憶される情報の例を示す模式図である。 上記第1補間テーブルに記憶される、被検体温度と赤外線センサーからの入力に対するAD変換器の出力値との関係を示すグラフである。 上記準備フローに含まれる工程Bのフローを示すフローチャートである。 上記工程Bのフローで作成される第2基礎テーブルに記憶される情報の例を示す模式図である。 上記第2基礎テーブルに記憶される、赤外線センサーの温度と温度センサーからの入力に対するAD変換器の出力値との関係を示すグラフである。 上記第2基礎テーブルに記憶された情報に基づいて作成された、第2補間テーブルに記憶される情報の例を示す模式図である。 上記第2補間テーブルに記憶される、赤外線センサーの温度と温度センサーからの入力に対するAD変換器の出力値との関係を示すグラフである。 上記半導体集積回路が実行する計測フローを示すフローチャートである。 図19の計測フローに含まれる工程P1のフローを示すフローチャートである。 図19の第1補間テーブルの情報を用いて、赤外線センサーからの入力に対するAD変換値の出力値から第2温度を求める手順の例を示す模式図である。 図19の計測フローに含まれる工程Q1のフローを示すフローチャートである。 上記第2補間テーブルの情報を用いて、温度センサーからの入力に対するAD変換値の出力値から第3温度を求める手順の例を示す模式図である。 上記計測フローに含まれる各工程と、上記半導体集積回路の出力と、の関係を示すタイミングチャートである。 上記半導体集積回路が実行する別の計測フローを示すフローチャートである。 図25の計測フローに含まれる工程P2のフローを示すフローチャートである。 上記半導体集積回路が実行するさらに別の計測フローを示すフローチャートである。 図27の計測フローに含まれる工程Q2のフローを示すフローチャートである。 被検体温度と、赤外線センサーからの入力に対するAD変換器の出力値との関係と、ゼロ点の位置を示す模式図である。 被検体温度と、赤外線センサーからの入力に対するAD変換器の出力値との関係を示すグラフである。 上記半導体集積回路が実行する計測フローと準備フローとの別の関係を示す模式図である。 図31の準備フローに含まれる工程Y1で用いる第3補間テーブルの生成フローのフローチャートである。 上記第3補間テーブルの生成フローで作成される第3基礎テーブルに記憶される情報の例を示す模式図である。 上記第3基礎テーブルに記憶された情報に基づいて作成された、第3補間テーブルに記憶される情報の例を示す模式図である。 上記半導体集積回路が実行するさらに別の計測フローと準備フローとの関係を示す模式図である。 図35の計測フローに含まれる工程Y1のフローを示すフローチャートである。 上記第3補間テーブルの情報を用いて、赤外線センサーの温度から補正値を求める手順の例を示す、(a)は赤外線センサーの温度と補正値との関係を示すグラフ、(b)上記第3補間テーブルに記憶される、赤外線センサーの温度と補正値との関係を示すグラフ、である。 上記半導体集積回路が実行する計測フローを示すフローチャートである。
以下、本発明にかかる半導体集積回路(以下「本回路」という。)について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明では、本回路から一定の距離だけ離れた位置に存在する人体の温度を算出する場合を例に説明をする。すなわち、人体は被検体の例である。ここで、一定の距離とは、本回路が存在を検出する必要のある距離である。以下の説明においては、一定の距離は、赤外線センサーの特性によって定まる固有の値である。
●半導体集積回路(1)●
図1は、本発明にかかる半導体集積回路の実施の形態を示す機能ブロック図である。
本回路1は、取得部2と、記憶部17と、演算部18と、インターフェース部19と、を有してなる。
●取得部について
取得部2は、例えばAD変換器で構成される。取得部2は、赤外線センサー11の出力値(以下「VS」ともいう。)と、温度センサー12の出力値(以下「VT」ともいう。)と、を取得する。取得部2は、取得した出力値をAD変換し、AD変換された赤外線センサー11の出力値(以下「DS」ともいう。)と、AD変換された温度センサー12の出力値(以下「DT」ともいう。)と、を得る。取得部2は、DSとDTとを記憶部17に記憶する。
●赤外線センサーについて
赤外線センサー11は、被検体が発する赤外線を受光して電気信号に変換する。赤外線センサー11は、例えば熱型赤外線センサーである。赤外線センサー11は、受光した赤外線光量を熱量に変換し、変換された熱量に応じた出力値、すなわちVSを取得部2に送信する。
●温度センサーについて
温度センサー12は、赤外線センサー11の温度を測定して、電気信号に変換する。温度センサー12は、例えばサーミスタを有する温度―電圧変換回路である。さらに、温度センサー12は、温度センサー12から出力される出力値、すなわちVTを取得部2に送信する。
●記憶部について
記憶部17は、本回路1が実行する後述のフローに用いられる各情報が記憶される。記憶部17は、取得部2から受信したDSとDTとを記憶する。また、記憶部17は、後述する第1温度(以下「T1」ともいう。)を記憶している。
記憶部17には、第1対応関係と、第2対応関係と、が記憶されている。
ここで、第1対応関係とは、被検体の温度と赤外線センサーの出力値をAD変換した値との対応関係を示す情報(テーブル)である。第2対応関係とは、赤外線センサー11の温度と温度センサー12の出力値をAD変換した値との対応関係を示す情報(テーブル)である。
●演算部について
演算部18は、第2温度特定回路18aと、第3温度特定回路18bと、算出回路18cと、を有してなる。
第2温度特定回路18aは、記憶部17に記憶されているDSを読み出して、後述する工程Qを実行し、後述する第2温度(以下「T2」ともいう。)を算出する。
第3温度特定回路18bは、記憶部17に記憶されているDTを読み出して、後述する工程Pを実行し、後述する第3温度(以下「T3」ともいう。)を算出する。
算出回路18cは、記憶部17に記憶されている、T1とT2とT3とを読み出して、後述する工程Rを実行し、後述する第4温度(以下「T4」ともいう。)を算出する。
●インターフェース部について
インターフェース部19は、演算部18によって計算されたT4を被検体温度(以下「TA」ともいう。)として外部機器100に出力する。本回路1は、インターフェース部19を介して、外部機器100に接続可能である。
●本回路の回路構成について
図2は、本回路の実施の形態を示す回路構成図である。ここでは、機能ブロック図と異なる構成について説明する。
●増幅器について
増幅器13は、赤外線センサー11から出力される差動信号をシングル信号に増幅変換する。増幅器13は、赤外線センサー11とスイッチ14とに接続されている。
●スイッチについて
スイッチ14(以下「SW1」ともいう。)とスイッチ15(以下「SW2」ともいう。)は、VSとVTとのいずれがAD変換器16に入力されるかを制御している。SW1とSW2との開閉のタイミングは、SW1とSW2とに接続された、図示しない制御回路により制御される。制御回路は、図示しないクロック生成回路のクロック信号に基づいて開閉命令をSW1とSW2とに送信する。
●AD変換器について
AD変換器16は、図1の機能ブロック図のうち、取得部2に対応する。すなわち、AD変換器16は、VSをAD変換してDSを取得し、VTをAD変換してDTを取得する。AD変換器16は、DSとDTとを演算部18を介して記憶部17に記憶する。
図3は、本回路が取得する温度センサー12の出力値と赤外線センサー11の出力値と、AD変換器16の入力値および出力値と、の入出力のタイミングを示すタイミングチャートである。
ここで、温度センサー12からはVTが出力されている。また、赤外線センサー11からはVSが出力されている。また、SW1とSW2とは、導通状態が排他的である。すなわち、SW1が導通状態のとき、SW2は非導通状態である。また、SW1が非導通状態のとき、SW2は導通状態である。
SW1が導通状態のとき、AD変換器16と赤外線センサー11に接続された増幅器13とが導通する。したがって、AD変換器16には、赤外線センサー11の出力値VSが入力される。なお、図3においては増幅器13の増幅率は1である。
AD変換器16にVSが入力されると、VSがAD変換されて、AD変換器16からDSが出力される。DSが出力されると、SW1が非導通状態となり、SW2が導通状態となる。
SW2が導通状態のとき、AD変換器16と温度センサー12とが導通する。したがって、AD変換器16には、温度センサー12の出力値VTが入力される。
AD変換器16にVTが入力されると、VTがAD変換されて、AD変換器16からDTが出力される。DTが出力されると、SW2が非導通状態となり、SW1が導通状態となる。
●本回路の構成について
図4は、本回路の構成例を示す模式図である。図4では、図示しない本回路1と、赤外線センサー11と、図示しない温度センサー12とが、一のシリコン基板20の上面20aに一体に形成されている様子を示す。具体的には、シリコン基板20の上面20aの中央に赤外線センサー11が配置され、本回路と図示しない温度センサー12とが赤外線センサー11の周囲に配置されている。そして、赤外線センサー11は、シリコン基板20の上面20aに照射された赤外線21を受光する。
●赤外線センサーからのAD変換器出力について
次に、AD変換器16に対する赤外線センサー11からの入力値とAD変換器16からの出力値との対応関係について説明する。
図5は、AD変換器16に対する赤外線センサー11からの入力値とAD変換器16からの出力値との例を示す模式図である。
図5(a)は、SW1が導通状態のときの、赤外線センサー11とAD変換器16との接続を示す回路構成図である。なお、図5(a)中の(b)の矢印が示す部分においては、図5(b)のグラフの関係が得られることを示している。また、図5(a)中の(d)の矢印が示す部分においては、図5(d)のグラフの関係が得られることを示している。
図5(b)は、TAと増幅器13の出力電圧(以下「Vo」ともいう。)との関係を示すグラフである。
被検体温度TAは、被検体が発する赤外線光量に基づいて本回路1が算出する被検体の温度である。
ここで、TAとVoとの関係は、以下の式(3)で表される。なお、Uは赤外線センサー11の特性に応じた定数である。また、Aは増幅器13の増幅率、VBは増幅器13の特性によって定まる固有の定数である。
・・・(3)
図5(c)は、本回路1が備える、AD変換器16への入力電圧(以下「Vi」ともいう。)とAD変換器16の出力値(以下「DW」ともいう。)との関係を示すグラフである。ここで、ViとDWとの関係は、以下の式(4)で表される。なお、BはAD変換器16の特性によって定まる固有の定数である。
・・・(4)
AD変換器16への入力電圧Viとは、AD変換器16への入力電圧である。AD変換器16への入力電圧は、SW1が導通状態のとき、赤外線センサー11の出力値が増幅器13により増幅変換された信号である。
AD変換器出力DWとは、AD変換器16の出力値である。なお、SW1が導通状態のとき、DWはDSである。
図5(d)は、TAとDSとの関係を示す模式図である。なお、TAとDSとの関係は、式(3)と式(4)とにおいてVi=Voであることと、SW1が導通状態のときDW=DSであることとから、図5(d)のグラフは以下の式(5)で表される。
・・・(5)
●温度センサーからのAD変換器出力について
図6は、SW2が導通状態のときの、AD変換器16に対する温度センサー12からの入力値とAD変換器16からの出力値との例を示す模式図である。
図6(a)は、温度センサー12とAD変換器16との接続を示す回路構成図である。なお、図6(a)中の(b)の矢印が示す部分においては、図6(b)のグラフの関係が得られることを示している。また、図6(a)中の(c)の矢印が示す部分においては、図6(c)のグラフの関係が得られることを示している。
図6(b)は、赤外線センサーの温度(以下「TS」ともいう。)と温度センサー12の出力(以下「VT」ともいう。)との関係を示すグラフである。ここで、温度センサー12は、TSに対して線形の出力特性を示すものを採用している。
図6(c)は、本回路1における、TSとDTとの関係を示す模式図である。TSとDTとの関係は、以下の式(6)で表される。なお、CaとCbとは、温度センサー12の特性と、AD変換器16の特性とにより定まる定数である。
・・・(6)
●赤外線センサーからの出力値のAD変換値と被検体温度の関係
次に、赤外線センサーからの出力値のAD変換値と被検体温度の関係について説明する。
図7は、T1とT2とT3とT4と、赤外線センサー11からの入力に対するAD変換器16の出力値DSとの関係を示すグラフである。
T1は、TSがDOとなる温度である。T1は、赤外線センサー11の特性により定まる値である。
T2は、赤外線センサー11の温度がT1であるときのTAである。
T3は、温度センサー12の測定値から算出された、赤外線センサー11の温度である。
T4は、赤外線センサー11の温度がT3であるときのTAである。
G1は、赤外線センサー11の温度TSがT1であるときのTAとDSとの関係を示すグラフである。
G2は、赤外線センサー11の温度TSがT3であるときのTAとDSとの関係を示すグラフである。
DOは、赤外線センサー11の基準値である。すなわち、DOは、TAとTSとが等しいときのDSである。
DS1は、赤外線センサー11が測定して得た測定値である。
●第4温度の算出方法について
次に、T1とT2とT3とを用いてT4を算出する方法について説明する。
T1とT2とは、式(5)より、以下の式(7)の関係がある。
・・・(7)
また、同様に、T3とT4とは、式(5)より、以下の式(8)の関係がある。
・・・(8)
式(7)と式(8)とから、以下の式(9)が得られる。
・・・(9)
このように、T4はT1とT2とT3とを用いて算出される。式(9)を利用してT4を求めることができるので、算出回路18cは、加算器と減算器と開平器と比較器とによってT4を求めることができる。
●計測フローと準備フローとについて
次に、本回路1が実行するフロー(情報処理)について説明する。本回路1は、T4を計測(算出)するための計測フローと、計測フローで使用する基礎テーブルと補間テーブルを作成するための準備フローと、を実行する。
図8は、本回路1が実行するフローの例を示す模式図である。準備フローには、工程A(ステップS6)と工程B(S7)とがある。計測フローには、工程P1(S1)と、工程Q1(S2)と、工程R(S3)とがある。工程Aは、工程P1で使用する第1補間テーブル301を作成するフローである。また、工程Bは、工程Q1で使用する第2補間テーブル302を作成するフローである。
●第1対応関係の生成方法について
次に、第1対応関係の生成方法について説明する。
第1対応関係とは、前述の通りTAとDSとの対応関係を示す情報(テーブル)である。第1対応関係の具体的な内容は、後述する第1基礎テーブル201又は第1補間テーブル301である。第1対応関係は、本回路1が備える図示しない生成回路により生成される。第1基礎テーブル201と第1補間テーブル301とは、工程Aにより生成される。工程Aは、計測フローの開始前に実行される。第1基礎テーブル201と第1補間テーブル301とは、計測フローの開始前に記憶部17に記憶されている。
図9は、本回路1による、第1対応関係の生成方法の手順を示す模式図(工程A)である。
先ず、本回路1は、後述する所定の方法により第1基礎テーブル201を作成する(S61)。
次いで、本回路1は、後述する所定の方法により第1補間テーブル301を作成する(S62)。
次いで、本回路1は、第1補間テーブル301を記憶部17へ記憶する(S63)。
●第1基礎テーブルについて
次に、第1基礎テーブル201について説明する。
第1基礎テーブル201とは、工程AのS61において、演算部18によって作成される、TAとDSとの関係を示すテーブルである。第1基礎テーブル201には、TAとTSとDTとDSとが対応付けられたデータの組が複数個記憶されている。
図10は、第1基礎テーブル201に記憶されている情報の例を示す模式図である。演算部18は、TSがT1のときのTAの値をTA1とTA2とTA3に人為的に変化させたときのDTとDSとを赤外線センサー11と温度センサー12とからそれぞれ受信する。演算部18は、得られた値DT(DT1とDT2とDT3)と、DS(DS1とDS2とDS3)と、をTSと対応付けて第1基礎テーブル201に記憶する。
ここで、TA1の値は、T1と等しくなるように設定してもよい。TA1がT1のときのDTは、TA1とT1との差が原因で生じる温度による誤差がないため、DTの温度による誤差の小さい第1基礎テーブル201を得ることができる。
図11は、第1基礎テーブル201に記憶されている、TAとDSとの関係を示すグラフである。なお、TAとDSとの関係は、図5(d)で説明した曲線となる。ここで、第1基礎テーブル201に記憶されているデータの組の数が3組であるから、図13にプロットされている点の数は3点である。
●第1補間テーブルについて
次に、第1補間テーブル301について説明する。
第1補間テーブル301とは、TAとDSとの対応付けられたデータの組が複数記憶されたテーブルである。第1補間テーブル301に記憶される情報(TAとDSとの関係)は、第1基礎テーブル201の値に基づいてTAとDSとの対応関係を推定して、推定された対応関係から所定の計算で求めることができる。
図12は、S62において、第1基礎テーブル201に記憶された情報に基づいて作成された第1補間テーブル301に記憶される情報の例を示す模式図である。第1補間テーブル301には、列番号k1とTAとDSとが対応付けられて記憶されている。また、第1補間テーブル301に記憶されているデータの組の数は、n1である。
ここで、第1基礎テーブル201から第1補間テーブル301を作成する計算方法を説明する。
先ず、第1基礎テーブル201から、TAとDSとの関係を示す式を作成する。ここで、第1基礎テーブル201に記憶されているTAとDSとの組は、式(5)の関係を満たす。したがって、演算部18は、TAとDSとの組を式(5)に代入して、最小二乗法によって係数を計算する。すなわち、演算部18は、前述の手順で求められた係数を式(5)に代入することで、TAとDSとの関係を示す式を得る。
そして、演算部18は、上記の方法によって得られた式に、任意の複数のDSを代入することにより、TAとDSとの複数のデータの組、すなわち第1補間テーブル301を作成する。
ここで、本実施の形態においては、第1基礎テーブル201に記憶されているデータの組の数は3であったが、第1基礎テーブル201に記憶されるデータの組の数は任意である。
また、本実施の形態においては、第1補間テーブル301に記憶されているデータの組の数はn1であったが、第1補間テーブル301に記憶されるデータの組の数は任意である。
また、第1補間テーブル301に記憶されているDSの値は、連続するDSの値の差、すなわち、例えば図12のDS「0」と「32」との差や、「32」と「64」との差が2のべき乗となるように設定されている。連続するDSの値の差を2のべき乗とすることで、工程P1は、加算器と減算器と開平器と比較器とによって実行できるようになる。また、計算の際に扱う数値の有効数字を揃えることができる。したがって、工程P1は簡易な演算回路により実行可能となる。
図13は、第1補間テーブルに記憶される、TSとDTとの関係を示すグラフである。なお、図13において、n1は7である。
DSの範囲130は、AD変換器16のインプットレンジを示す。
第1補間テーブル301のDSの値は、DSの範囲130を包含するように選択してもよい。
なお、工程Aは、本回路1とは異なる外部装置で実行してもよい。
また、第1対応関係の生成は、工程Aにより実現されるのに代えて、例えば本回路1の使用者による情報の入力により実現するようにしてもよい。
●第2対応関係の生成方法について
次に、第2対応関係の生成方法について説明する。
第2対応関係とは、前述の通りTSとDTとの対応関係を示す情報(テーブル)である。第2対応関係の具体的な内容は、後述する第2基礎テーブル202又は第2補間テーブル302である。第2対応関係は、本回路1が備える図示しない第2生成回路により生成される。第2基礎テーブル202と第2補間テーブル302とは、工程Bにより生成される。工程Bは、計測フローの開始前に実行される。第2基礎テーブル202と第2補間テーブル302とは、計測フローの開始前に記憶部17に記憶されている。
図14は、本回路1による、第2対応関係の生成方法の手順を示す模式図(工程B)である。
先ず、本回路1は、後述する所定の方法により第2基礎テーブル202を作成する(S71)。
次いで、本回路1は、後述する所定の方法により第2補間テーブル302を作成する(S72)。
次いで、本回路1は、第2補間テーブル302を記憶部17へ記憶する(S73)。
●第2基礎テーブルについて
次に、第2基礎テーブルについて説明する。
第2基礎テーブル202とは、工程BのS71において、演算部18によって作成される、TSとDTとの関係を示すテーブルである。第2基礎テーブル202は、TAとTSとDTとDSとが対応付けられたデータの組が複数個記憶されている。
図15は、第2基礎テーブル202の情報に記憶されている例を示す模式図である。演算部18は、TAの値をTA1とTA2とに人為的に変化させたときのDTとDSとの値を赤外線センサー11と温度センサー12とからそれぞれ受信する。演算部18は、得られた値DT(DT1とDT2)と、DS(DS1とDS2)と、をTAと対応付けて第2基礎テーブル202に記憶する。
ここで、TA1の値は、T1と等しくなるように設定してもよい。TA1がT1の時のDTは、TA1とT1との差が原因で生じる温度による誤差がないため、温度による誤差の小さい第2基礎テーブル202を得ることができる。
図16は、第2基礎テーブル202に記憶されている、TSとDTとの関係を示すグラフである。ここで、第2基礎テーブル202に記憶されているデータの組の数が2であるから、図16にプロットされている点の数は2点である。なお、TSとDTとの関係は、図6(c)で示した通りの直線になる。
●第2補間テーブルについて
次に、第2補間テーブルについて説明する。
第2補間テーブル302とは、TSとDTとの対応付けられたデータの組が複数記憶されたテーブルである。第2補間テーブル302に記憶される情報は、第2基礎テーブル202の値に基づいてTSとDTとの対応関係を推定して、推定された対応関係から所定の計算で求めることができる。
図17は、S72において、第2基礎テーブル202に記憶された情報に基づいて作成された第2補間テーブル302に記憶される情報の例を示す模式図である。第2補間テーブル302には、列番号k2とTSとDTとが対応付けられて記憶されている。また、第2補間テーブル302に記憶されているデータの組の数は、n2である。
ここで、第2基礎テーブル202から第2補間テーブル302を作成する計算方法を説明する。
先ず、第2基礎テーブル202から、TSとDTとの関係を示す式を作成する。ここで、第2基礎テーブル202に記憶されているTSとDTとの組は、式(5)の関係を満たす。したがって、演算部18は、TSとDTとの組を式(5)に代入して、連立方程式を解くことによって係数Caと係数Cbとを算出する。すなわち、演算部18は、係数Caと係数Cbとを式(5)に代入することで、TSとDTとの関係を示す式を得る。
そして、演算部18は、上記の方法によって得られた式に、任意の複数のDTを代入することにより、TSとDTとの複数のデータの組、すなわち第2補間テーブル302を作成する。
ここで、本実施の形態においては、第2基礎テーブル202に記憶されているデータの組の数は2であったが、第2基礎テーブル202に記憶されるデータの組の数は任意である。
また、本実施の形態においては、係数Caと係数Cbとを算出する際に連立方程式を使用したが、これに代えて最小二乗法によって計算してもよい。
また、本実施の形態においては、第2補間テーブル302に記憶されているデータの組の数はn2であったが、第2補間テーブル302に記憶されるデータの組の数は任意である。
また、第2補間テーブル302に記憶されているDTの値は、連続するDTの値の差、すなわち、例えば図17のDT「1024」と「896」との差や、「896」と「768」との差が、2のべき乗となるように設定されている。連続するDTの値の差を2のべき乗とすることで、工程Q1は、加算器と減算器と開平器と比較器とによって実行できるようになる。また、計算の際に扱う数値の有効数字を揃えることができる。したがって、工程Q1は、簡易な演算回路により実行可能となる。
図18は、第2補間テーブル302に記憶されている、TSとDTとの関係を示すグラフである。なお、図18において、n2は5である。
DTの範囲131は、AD変換器16のインプットレンジを示す。
第2補間テーブル302のDTの値は、DTの範囲131を包含するように選択してもよい。
なお、工程Bは、本回路1とは異なる外部装置で実行してもよい。
また、第2対応関係の生成は、工程Bにより実現されるのに代えて、例えば本回路1の使用者による情報の入力により実現するようにしてもよい。
●計測フローについて
次に、計測フローについて説明する。
図19は、演算部18が実行する計測フローを示すフローチャートである。
先ず、演算部18は、赤外線センサー11からの出力値に基づいて得られた値(以下「DSx」ともいう。)を記憶部17から読み出して、工程P1を実行する(S1)。ここで、DSxとは、AD変換器16によりAD変換された赤外線センサー11からの出力値である。演算部18は、工程P1によりT2を算出し、T2を記憶部17に記憶する。
次いで、演算部18は、温度センサー12からの出力値に基づいて得られた値(以下「DTx」ともいう。)を記憶部17から読み出して、工程Q1を実行する(S2)。ここで、DTxとは、AD変換器16によりAD変換された温度センサー12からの出力値である。演算部18は、工程Q1によりT3を算出し、T3を記憶部17に記憶する。
次いで、演算部18は、記憶部17に記憶されているT1とT2とT3とを用いて、工程Rを実行する(S3)。演算部18は、工程RによりT4を算出し、T4をインターフェース部19に送信する。
なお、工程Q1の実行タイミングは、工程P1の実行後に代えて、工程P1の実行前でもよい。
●工程P1について
工程P1は、DSxに対応するTAの値、すなわちT2を、第1補間テーブル301を用いて算出する工程である。
図20は、工程P1において演算部18が実行する計測フローを示すフローチャートである。
先ず、演算部18は、記憶部17からDSxを読み込む(S11)。
次いで、演算部18は、第1補間テーブル301に記憶されているDSの値の中から、DSxの前後の対応する値を探索する。すなわち、第1補間テーブル301に記憶されているDSのうちk1番目の数値と、DSxとの関係が、以下の式(10)の関係を満たすようなk1を探索する。
DS[k1]≦DSx<DS[k1+1] ・・・(10)
次いで、上記探索により求めたk1を用いて、式(11)を計算する。
・・・(11)
ここで、TA[k1]は、第1補間テーブル301に記憶されているTAのうち、k1番目の数値を指す。
図21は、S12によってDSxからT2を求める手順を示す模式図である。図21(a)は、第1補間テーブル301に記憶されているDSの値のうち、DSxの前後となるDSとTAとの対応関係を示す2点を探索する様子を示す。図21(a)において、DSxはk1番目のDS[k1]とk1+1番目のDS[k1+1]との間の値であることを示している。そして、第1補間テーブル301からk1番目のDSに対応するk1番目のTA[k1]と、k1+1番目のDSに対応するk1+1番目のTA[k1+1]と、を求める。
図21(b)は、式(11)の計算の内容を示す模式図、すなわち第1補間テーブル301から求めた点30aと点30bとの間を線形補間してT2を算出する様子を示す。演算部18は、補間直線とDSxとの交点に対応するTAを、T2として算出する。第1補間テーブル301をあらかじめ記憶部17に記憶しておくことにより、計測フローでは連立方程式や最小二乗法等の複雑な計算をすることなく、簡便な計算でT2を算出することができる。
なお、S12によってDSxからT2を求める際には、第1補間テーブル301に記憶されているDSの値のうち近傍の1つの値を選択し、その値に対応するTAをT2とすることによってT2を求めてもよい。DSの近傍の1つの値を選択する場合は、前述のDTの前後の値を探索する場合に比べて、計測フローにおける計算量を低減することができる。
●工程Q1について
工程Q1は、DTxに対応するTSの値、すなわちT3を、第2補間テーブル302を用いて算出する工程である。
図22は、演算部18が実行する工程Q1のフローを示すフローチャートである。
先ず、演算部18は、記憶部17からDTxを読み込む(S21)。
次いで、演算部18は、第2補間テーブル302に記憶されているDTの値の中から、DTxの前後の対応する値を探索する。すなわち、第2補間テーブル302に記憶されているDTのうちk2番目の数値と、DTxとの関係が、以下の式(12)の関係を満たすようなk2を探索する。
DT[k2]≦DTx<DT[k2+1] ・・・(12)
次いで、演算部18は、上記探索により求めたk2を用いて、式(13)を計算する。
・・・(13)
ここで、TS[k2]は、第2補間テーブル302に記憶されているTSのうち、k2番目の数値を指す。
図23は、S22によってDTxからT3を求める手順を示す模式図である。S22により、第2補間テーブル302に記憶されているDTの値のうち、DTxの前後の値となるDTとTSとの対応関係を示す2点を探索する。図23において、DTxは、k2番目のDT[k2]とk2+1番目のDT[k2+1]との間の値であることを示している。そして、第2補間テーブル302からk2番目のDTに対応するk2番目のTS[k2]と、k2+1番目のDTに対応するk2+1番目のTS[k2+1]と、を求める。
そして、第2補間テーブル302から求めた点31aと点31bとの間を線形補間し、補間直線とDTxとの交点に対応するTSを、T3として算出する。第2補間テーブル302をあらかじめ記憶部17に記憶しておくことにより、計測フローでは連立方程式や最小二乗法等の複雑な計算をすることなく、簡便な計算でT3を算出することができる。
なお、S22によってDTxからT3を求める際には、第2補間テーブル302に記憶されているDTの値のうち近傍の1つの値を選択し、その値に対応するTSをT3とすることによってT3を求めてもよい。DTの近傍の1つの値を選択する場合は、前述のDTの前後の値を探索する場合に比べて、計測フローにおける計算量を低減することができる。
●工程Rについて
工程Rは、記憶部17に記憶されているT1とT2とT3とを用いて、式(9)により、T4を算出する工程である。
図24は、AD変換器16の出力と、工程P1と工程Q1と工程Rと、本回路1の出力と、の出力タイミングの関係を示すタイミングチャートである。
先ず、AD変換器16は、図3に示したSW1とSW2とによる制御により、一定間隔でDTxとDSxとを出力する。
AD変換器16によりDSxが出力されると、工程Pが実行される。
次いで、AD変換器16によりDTxが出力されると、工程Qが実行される。工程Qの実行の後、工程Rが実行される。
工程Rが実行されると、工程Rで算出された値T4が本回路1から出力される。
以上説明した実施の形態によれば、本回路1は、赤外線センサー11からの出力値と、赤外線センサー11の温度とを用いて、簡易な計算、つまり式(9)によりT4を算出することができる。
●半導体集積回路(2)●
次に、本回路の別の実施の形態について、先に説明した実施の形態と異なる部分を中心に説明する。ここで、本実施の形態は、第1補間テーブル301を用いずにT2を算出する点において、これまでに説明した実施の形態と異なる。
図25は、本実施の形態の計測フローを示すフローチャートである。本実施の形態は、これまでに説明した実施の形態で実行されていた工程P1に代えて、工程P2が実行される(S4)。工程P2が実行された後は、これまでに説明した実施の形態と同様に、工程Q1と工程Rとが実行される。そして、工程Rは、T4を算出する。
図26は、演算部18が実行する工程P2の計測フローを示すフローチャートである。
先ず、演算部18は、DSxを読み込む(S41)。
次いで、演算部18は、式(4)の係数を最小二乗法によって計算する(S42)。ここで、第1基礎テーブル201に記憶されているTAとDSとの組は、式(4)の関係を満たす。したがって、第1基礎テーブル201のデータの組を式(4)に代入することにより、式(4)の係数を求めることができる。
次いで、演算部18は、求めた係数とDSxとを式(4)に代入することにより、DSxに対応するTA、すなわちT2を算出する(S43)。
以上説明した実施の形態によれば、本回路1は、第1補間テーブル301の作成をすることなく、かつ、DTxを第1補間テーブル301内で探索する手順が不要になるため、計測フローにおける計算量を低減することができる。
●半導体集積回路(3)●
次に、本回路の別の実施の形態について、先に説明した実施の形態と異なる部分を中心に説明する。ここで、本実施の形態は、第2補間テーブルを用いずにT3を算出する点において、これまでに説明した実施の形態と異なる。
図27は、本実施の形態の計測フローを示すフローチャートである。本実施の形態は、これまでに説明した実施の形態で実行されていた工程Q1に代えて、工程Q2が実行される(S5)。工程Q2が実行された後は、これまでに説明した実施の形態と同様に、工程Rが実行される。そして、工程Rは、T4を算出する。
図28は、演算部18が実行する工程Q2の計測フローを示すフローチャートである。
先ず、演算部18は、記憶部17からDTxを読み込む(S51)。
次いで、演算部18は、式(6)の係数CaとCbとを連立方程式を解くことによって計算する(S52)。ここで、第2基礎テーブル202に記憶されているTSとDTとの組は、式(6)の関係を満たす。したがって、第2基礎テーブル202のデータの組を式(6)に代入することにより、式(6)の係数を求めることができる。
次いで、演算部18は、求めた係数Caと係数CbとDTxとを式(6)に代入することにより、DTxに対応するTS、すなわちT3を算出する(S53)。
以上説明した実施の形態によれば、本回路1は、第2補間テーブル302の作成をすることなく、かつ、DTxを第2補間テーブル302内で探索する手順が不要になるため、計測フローにおける計算量を低減することができる。
なお、計測フローに含まれるT2を得る工程P1および工程P2と、T3を得る工程Q1、工程Q2との組合せは4通りある。すなわち、工程P1と工程Q1、工程P1と工程Q2、工程P2と工程Q1、工程P2と工程Q2、のいずれの組合せでもよい。
●半導体集積回路(4)●
次に、本回路の別の実施の形態について、先に説明した実施の形態と異なる部分を中心に説明する。ここで、本実施の形態は、本回路の演算部が補正回路を含み、補正回路がDSxに含まれるドリフトを補正する工程Y1を実行する点において、これまでに説明した実施の形態と異なる。
●ゼロ点補正について
次に、ゼロ点補正について説明する。
ゼロ点とは、TSとTAとが等しいときの、DSである。正確なゼロ点は、TSに関わらず一定の値である。
ゼロ点補正とは、ゼロ点が正確な値からずれを生じているときに、このずれの量を推定して、ゼロ点のずれを補正する工程である。ゼロ点のずれは、例えば増幅器13の入力オフセット温度や、AD変換器16の入出力特性によって生じる。
図29は、TAとDSとの関係と、ゼロ点の位置とを示すグラフである。ここで、グラフ33は、TSがTA1であるときのTAとDSとの関係を示している。グラフ33において、ゼロ点は、TAがTA1であるときの点35aに対応するDSの値、すなわちDOである。グラフ34は、TSがTA2であるときのTAとDSとの関係を示している。グラフ34において、ゼロ点は、TAがTA2であるときの点35bに対応するDSの値、すなわちD1である。正確なゼロ点は、前述の通りTSに関わらず一定の値である。したがって、グラフ33のゼロ点DOとグラフ34のゼロ点D1との差は、ゼロ点のずれの量を示している。
ここで、ゼロ点は、TSに依存して減少する。すなわち、点35aと点35bとをつなぐ直線36は、右下がりのグラフである。
図30は、グラフ34をゼロ点補正により移動させた様子を示す模式図である。グラフ34のゼロ点は、ゼロ点補正によってD1からDOの位置に移動する。すなわち、グラフ34は、グラフ35の位置まで移動される。
図31は、計測フロー内でゼロ点補正が実行されるときの、計測フローと準備フローとの例を示している。工程Y1は、計測フローの1工程である。また、工程Y1は、工程Q1の前に実行される。工程Cは、工程Y1で使用する第3補間テーブル303を作成するフローである。
●第3対応関係の生成方法について
次に、第3対応関係の生成方法について説明する。
第3対応関係とは、TSとゼロ点補正量(以下「E」ともいう。)との対応関係を示す情報(テーブル)である。ここで、Eは、ゼロ点のずれに対応した、必要なゼロ点の移動量、すなわち、図30における、D1とD0との差である。第3対応関係は、本回路1が備える図示しない第3生成回路により生成される。第3対応関係の具体的な内容は、後述する第3基礎テーブル203又は第3補間テーブル303である。第3基礎テーブル203と、第3補間テーブル303とは、工程Cにより生成される。工程Cは、計測フローの開始前に実行される。第3基礎テーブル203と第3補間テーブル303とは、計測フローの開始前に記憶部17に記憶されている。
図32は、本回路1による、第3対応関係の生成方法の手順を示す模式図(工程C)である。
先ず、本回路1は、後述する所定の方法により第3基礎テーブル203を作成する(S81)。
次いで、本回路1は、後述する所定の方法により第3補間テーブル303を作成する(S82)。
次いで、本回路1は、第3補間テーブル303を記憶部17へ記憶する(S83)。
●第3基礎テーブルについて
次に、第3基礎テーブル203について説明する。
第3基礎テーブル203とは、工程CのS81において、演算部18によって作成される、TSとEとの関係を示すテーブルである。第3基礎テーブル203には、TAとTSとDTとDSとが対応付けられたデータの組が複数個記憶されている。
図33は、第3基礎テーブル203の情報の例を示す模式図である。図33は、TAとTSとDTとDSとが、それぞれ対応付けられて記憶されている。演算部18は、TSの値をTA1とTA2とに人為的に変化させたときのDTとDSとを計測して、得られた値DT1とDT2とDS1とDS2をTSと対応付けて第3基礎テーブル203に記憶する。
ここで、Eは、DS1とDS2とから求めることができる。すなわち、TA1のときのDSを基準とすると、DS1のときのEは0となる。したがって、DS2のときのEは、D1−D0である。
なお、TA1の値は、T1と等しくなるように設定してもよい。T1は基準の温度であるので、TA1とT1とを等しくなるように設定することで、ゼロ点の基準が確実となり、正確なゼロ点補正が可能である。
また、第3基礎テーブル203は、第2基礎テーブル202の情報を使用してもよい。第3基礎テーブル203に第2基礎テーブル202を使用することにより、第3基礎テーブル203を、第2基礎テーブル202とは別途作成する場合に比べて、計算量を軽減することができる。
●第3補間テーブルについて
次に、第3補間テーブル303について説明する。
第3補間テーブル303とは、TSとEとの対応付けられたデータの組が複数記憶されたテーブルである。第3補間テーブル303は、第3基礎テーブル203の値に基づいてTSとEとの対応関係を推定して、推定された対応関係から所定の計算で求めることができる。
図34は、S82において、第3基礎テーブル203に記憶された情報に基づいて作成された第3補間テーブル303に記憶される情報の例を示す模式図である。第3補間テーブル303には、列番号k3とTSとEとが対応付けられて記憶されている。また、第3補間テーブル303に記憶されているデータの組の数は、n3である。
ここで、第3基礎テーブル203から第3補間テーブル303を作成する計算方法を説明する。
先ず、第3基礎テーブル203から、TSとEとの関係を示す式を作成する。ここで、第3基礎テーブル203に記憶されているTSとEとの組は、1次関数の関係を満たすものとする。したがって、演算部18は、TSとEとの組を一次方程式に代入して、連立方程式を解くことによって係数を計算する。すなわち、演算部18は、上述の計算によりTSとEとの関係を示す式を得る。
そして、演算部18は、上記の方法によって得られた式に、任意の複数のTSの値を代入することにより、TSとDTとの複数のデータの組、すなわち第3補間テーブル303を作成する。
ここで、本実施の形態においては、第3基礎テーブル203に記憶されているデータの組の数は2であったが、第3基礎テーブル203に記憶されているデータの組の数は任意である。
また、本実施の形態においては、第3補間テーブル303に記憶されているデータの組の数はn3であったが、第3補間テーブル303に記憶されているデータの組の数は任意である。
また、本実施の形態においては、TSとEとの組は、1次関数の関係を満たすとしたが、2次以上の関係としてもよい。高次関数とすることにより、Eを正確に算出することができる。
また、第3補間テーブル303に記憶されるTSの値は、連続するTSの値の差、すなわち、例えば図34のTS「0」と「16」との差が、2のべき乗となるようにしてもよい。連続するTSの値の差を2のべき乗とすることで、工程Y1が加算器と減算器と開平器と比較器とによって実行できるようになる。また、計算の際に扱う数値の有効数字を揃えることができる。したがって、工程Y1は、簡易な演算回路により実行可能となる。
第3補間テーブル303のTSの値は、計測可能な温度範囲を包含するように設定してもよい。例えば、図34においては、TS範囲の下限を0℃、上限を112℃としている。
なお、工程Cは、本回路1とは異なる外部装置で実行してもよい。
また、第3対応関係は、上記手順によらないで本回路1の使用者による情報の入力により生成してもよい。
図35は、演算部18が実行する計測フローを示すフローチャートである。ここでは、工程Q1の実行前に工程Y1が実行されている。工程Y1においてEが求められた後、DTxにEを加算することによりDTxを補正する。そして、工程Q1は、補正前のDTxに代えて、補正後のDTxを使用する。
●工程Y1について
工程Y1は、TSに対応するEの値を、第3補間テーブル303を用いて算出する工程である。
図36は、演算部18が実行する工程Y1の計測フローを示すフローチャートである。
先ず、演算部18は、記憶部17からTSを第2基準値として読み込む(S91)。
次いで、演算部18は、第3補間テーブル303に記憶されているTSの値の中から、第2基準値の前後の対応する値を探索する。すなわち、第3補間テーブル303に記憶されているTSのうちk3番目の数値と、TSとの関係が、以下の式(14)の関係を満たすようなk1を探索する。
TS[k3]≦E<TS[k3+1] ・・・(14)
次いで、上記探索により求めたk3を用いて、式(15)を計算する。
・・・(15)
ここで、TS[k3]は、第3補間テーブル303に記憶されているTSのうち、k3番目の数値を指す。
図37は、S92によってTSからEを求める手順を示す模式図である。図37(a)
図37(a)は、第3補間テーブル303に記憶されているTSの値のうち、TSの前後となるTSとEとの対応関係を示す2点を探索する様子を示す。グラフ上の点は、第3補間テーブル303に記憶されているデータを示す。ここで、図37(a)において、n3は6である。
図37(b)は、第3補間テーブル303に記憶されているTSの値のうち、TSの前後となるTSとEとの対応関係を示す2点を探索した結果を示す模式図である。図37(b)は、TSがk3番目のTS[k3]とk3+1番目のTS[k3+1]との間の値であることを示している。そして、第3補間テーブル303からk3番目のTSに対応するk3番目のE[k3]と、k3+1番目のTSに対応するk3+1番目のE[k3+1]と、を求める。第3補間テーブル303をあらかじめ記憶部17に記憶しておくことにより、計測フローでは連立方程式や最小二乗法等の複雑な計算をすることなく、T3を算出することができる。
なお、S92によってTSからEを求める際には、第3補間テーブル303に記憶されたTSの値のうち近傍の1つの値を選択し、その値に対応するTSをEとすることによってEを求めてもよい。TSの近傍の1つの値を選択する場合は、前述のTSの前後の値を探索する場合に比べて、計測フローにおける計算量を低減することができる。
以上説明した実施の形態によれば、DTxをゼロ点補正することができるので、本回路はゼロ点のずれを補正した正確な数値を用いてT4を算出することができる。
●半導体集積回路(5)●
次に、本回路の別の実施の形態について、先に説明した実施の形態と異なる部分を中心に説明する。ここで、本実施の形態は、第3補間テーブル303を用いずにEを算出する点において、これまでに説明した実施の形態と異なる。
図38は、本実施の形態の計測フローを示すフローチャートである。本実施の形態は、これまでに説明した実施の形態で実行されていた工程Y1に代えて、工程Y2が実行される。工程Y2が実行された後は、これまでに説明した実施の形態と同様に、工程Q1と工程Rとが実行される。そして、工程Rは、T4を算出する。
演算部18は、TSとEとの関係を示す1次関数の係数を連立方程式を解くことによって計算する。ここで、第3基礎テーブル203に記憶されているTSとEとの組は、1次関数の関係を満たす。したがって、第3基礎テーブル203のデータの組を1次関数の式に代入することにより、係数を求めることができる。
次いで、演算部18は、求めた係数とTSとを1次関数の式に代入することにより、Eを算出する。
以上説明した実施の形態によれば、本回路は、第3補間テーブル303の作成をすることなく、かつ、TSを第3補間テーブル303内で探索する手順が不要になるため、計測フローにおける計算量を低減することができる。
1 半導体集積回路
2 取得部
11 赤外線センサー
12 温度センサー
16 AD変換器
17 記憶部
18 演算部
18a 第2温度特定回路
18b 第3温度特定回路
18c 算出回路
19 インターフェース部
201 第1基礎テーブル
202 第2基礎テーブル
203 第3基礎テーブル
301 第1補間テーブル
302 第2補間テーブル
303 第3補間テーブル
特開2012−78159号公報

Claims (19)

  1. 赤外線センサーが被検体から受光した赤外線に応じて出力する出力値と、
    温度センサーが測定した前記赤外線センサーの温度に応じて出力する出力値と、
    を取得する取得部と、
    基準の温度となる第1温度と、前記赤外線センサーの温度が前記第1温度のときの前記被検体の温度と前記赤外線センサーの出力値との対応関係が記憶されている記憶部と、
    前記対応関係を参照して、前記取得部が取得した前記赤外線センサーの出力値である測定値に対応する前記赤外線センサーの温度が前記第1温度のときの前記被検体の温度である第2温度を特定する第2温度特定回路と、
    前記赤外線センサーが前記測定値を出力したときの前記赤外線センサーの温度である第3温度を特定する第3温度特定回路と、
    前記第1温度と、前記第2温度と、前記第3温度と、に基づいて、前記被検体の温度である第4温度を算出する算出回路と、
    を有してなり、
    前記第1温度をT1、前記第2温度をT2、前記第3温度をT3、前記第4温度をT4としたとき、前記算出回路は、
    により前記第4温度を算出する、半導体集積回路。
  2. 赤外線センサーが被検体から受光した赤外線に応じて出力する出力値と、
    温度センサーが測定した前記赤外線センサーの温度に応じて出力する出力値と、
    を取得する取得部と、
    基準の温度となる第1温度と、前記赤外線センサーの温度が前記第1温度のときの前記被検体の温度と前記赤外線センサーの出力値との対応関係が記憶されている記憶部と、
    前記対応関係を参照して、前記取得部が取得した前記赤外線センサーの出力値である測定値に対応する前記赤外線センサーの温度が前記第1温度のときの前記被検体の温度である第2温度を特定する第2温度特定回路と、
    前記赤外線センサーが前記測定値を出力したときの前記赤外線センサーの温度である第3温度を特定する第3温度特定回路と、
    前記第1温度と、前記第2温度と、前記第3温度と、に基づいて、前記被検体の温度である第4温度を算出する算出回路と、
    を有してなり、
    前記対応関係には前記赤外線センサーの出力値が複数記憶されていて、
    前記複数の赤外線センサーの出力値のうち連続する2つの赤外線センサーの出力値の差は2のべき乗である、半導体集積回路。
  3. 前記対応関係を生成する生成回路と、
    前記被検体の温度と前記赤外線センサーの出力値との複数の組合せが記憶されている基礎テーブルと、
    を備え、
    前記生成回路は、前記基礎テーブルに記憶されている前記複数の組合せを参照して、前記対応関係を生成する、
    請求項1または2記載の半導体集積回路。
  4. 前記基礎テーブルに記憶されている前記被検体の温度には、前記第1温度が含まれている、
    請求項3記載の半導体集積回路。
  5. 前記第2温度特定回路は、前記測定値の近傍の前記赤外線センサーの出力値に対応する前記被検体の温度を前記対応関係から特定し、前記特定された前記被検体の温度に基づいて前記第2温度を特定する、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体集積回路。
  6. 前記第2温度特定回路は、前記測定値の前後の前記赤外線センサーの出力値に対応する前記被検体の複数の温度を前記対応関係から特定し、前記複数の温度を補間して前記第2温度を特定する、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体集積回路。
  7. 前記温度センサーの出力値と前記赤外線センサーの温度との組合せが記憶されている第2基礎テーブル、
    を備え、
    前記第3温度特定回路は、前記第2基礎テーブルを参照して、前記取得部が取得した前記温度センサーの出力値に対応する前記第3温度を特定する、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体集積回路。
  8. 前記記憶部には、前記赤外線センサーの温度と、前記温度センサーの出力値と、の対応関係を示す第2対応関係が記憶されていて、
    前記第3温度特定回路は、前記第2対応関係を参照して、前記取得部が取得した前記温度センサーの出力値に対応する前記第3温度を特定する、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体集積回路。
  9. 前記第2対応関係を生成する第2生成回路と、
    前記温度センサーの出力値と前記赤外線センサーの温度との組合せが記憶されている第2基礎テーブルと、
    を備え、
    前記第2生成回路は、前記第2基礎テーブルに記憶されている前記複数の組合せを参照して、前記第2対応関係を生成する、
    請求項記載の半導体集積回路。
  10. 前記第2基礎テーブルに含まれる前記赤外線センサーの温度には、前記第1温度が含まれる、
    請求項または記載の半導体集積回路。
  11. 前記第3温度特定回路は、前記赤外線センサーの温度が前記第1温度のときの前記赤外線センサーの出力値である基準値の近傍の前記赤外線センサーの出力値に対応する前記赤外線センサーの温度を前記第2対応関係から特定し、前記特定された前記赤外線センサーの温度に基づいて前記第3温度を特定する、
    請求項乃至10のいずれかに記載の半導体集積回路。
  12. 前記第3温度特定回路は、前記赤外線センサーの温度が前記第1温度のときの前記赤外線センサーの出力値である基準値の前後の前記赤外線センサーの出力値に対応する前記赤外線センサーの複数の温度を前記第2対応関係から特定し、前記複数の温度を補間して前記第3温度を特定する、
    請求項乃至10のいずれかに記載の半導体集積回路。
  13. 前記第2対応関係には前記温度センサーの出力値が複数記憶されていて、
    前記複数の温度センサーの出力値のうち連続する2つの温度センサーの出力値の差は2のべき乗である、
    請求項乃至12のいずれかに記載の半導体集積回路。
  14. 前記赤外線センサーの出力値を補正する補正回路、
    を備え、
    前記記憶部には、前記赤外線センサーの温度と、前記赤外線センサーの出力値の補正量と、の対応関係を示す第3対応関係が記憶されていて、
    前記補正回路は、前記取得部が取得した前記温度センサーの出力値に対応する赤外線センサーの温度を特定し、前記第3対応関係を参照して前記特定された赤外線センサーの温度に対応する補正量を特定し、前記取得部が取得した前記赤外線センサーの出力値を前記特定された補正量で補正する、
    請求項1乃至13のいずれかに記載の半導体集積回路。
  15. 前記第3対応関係を生成する第3生成回路と、
    前記被検体の温度と前記赤外線センサーの出力値と、前記赤外線センサーの温度と、の複数の組合せが記憶されている第3基礎テーブルと、
    を備え、
    前記第3生成回路は、前記第3基礎テーブルに記憶されている複数の組合せを参照して、前記第3対応関係を生成する、
    請求項14記載の半導体集積回路。
  16. 前記第3基礎テーブルに記憶されている前記被検体の温度には、前記第1温度が含まれている、
    請求項15記載の半導体集積回路。
  17. 前記補正回路は、前記取得部が取得した前記温度センサーの出力値に対応する赤外線センサーの温度である第2基準値の近傍の赤外線センサーの温度に対応する前記赤外線センサーの出力値の補正量を前記第3対応関係から特定する、
    請求項14乃至16のいずれかに記載の半導体集積回路。
  18. 前記補正回路は、前記取得部が取得した前記温度センサーの出力値に対応する赤外線センサーの温度である第2基準値の前後の赤外線センサーの温度に対応する複数の前記赤外線センサーの出力値の補正量を前記第3対応関係から特定し、前記特定された複数の補正量を補間して前記取得部が取得した前記赤外線センサーの出力値の補正量を特定する、
    請求項14乃至16のいずれかに記載の半導体集積回路。
  19. 前記第3対応関係には前記赤外線センサーの温度が複数記憶されていて、
    前記複数の赤外線センサーの温度のうち連続する2つの赤外線センサーの温度の差は2のべき乗である、
    請求項14乃至18のいずれかに記載の半導体集積回路。
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