JP2003530547A - 光学的及び流体学的に改良された体外診断試験用容器 - Google Patents
光学的及び流体学的に改良された体外診断試験用容器Info
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Abstract
Description
れる装置及び方法に関連する。更に特徴的には、セルらの米国特許4,567,
149(1986.1.28)により開示された装置及び方法に関し、光学的、
流体学的に改良された体外診断試験用容器及び容器の利用方法を公開するもので
ある。
断試験用容器のタイトルの下に、2000.3.21にシリアルナンバー60/1
91,324で出願された米国仮出願の優先権を主張する。
ディングアッセイによる液体試料の診断試験において使用される装置及び関連す
る方法が公開された。その装置は剛性体、及び時にフィラメント及び/又はスト
リップとも言われる多数の細糸を含んでいた。そして細糸それぞれにバインディ
ングアッセイ成分が結合しており、液体試料と同時に接触できるように一定間隔
で本体に支持された。多数の細糸は、本体にある長形のウェルを横断する様に固
定され、通常、ウェルの長方軸と直角となる。以後カバースリップと呼ぶ透明な
部品が、入口部から出口部へ長形のウェルを密閉する形で固定され、入口部から
出口部へ共通の試薬流路を形成していた。細糸はこのデバイスの取扱い中、常に
保護されていることになる。
インキュベートが可能となる。発明のデバイスは、細糸に特異的アレルゲンが結
合した木綿細糸を用いることで特にアレルギーのスクリーニングに適していた。
するプラスチックが用いられた。細糸は長形のウェルの両端の平面部分を交差す
る形で張られた。カバースリップは細糸の上に重ねられ、長形のウェルの反対側
の平面部分にしっかりととめられた。試験される液体試料、適当な洗浄液及び標
識した抗体溶液等、種々の液体を長形のウェルに導入しやすくするため、その剛
性体は、長形のウェルの両端にポートを有していた。そのデバイスは更に、長形
のウェルの両端に位置するポートと一列に並ぶピペット投入口がある。
チックシートを有していた。そのカバースリップには、木綿細糸の一本ごと分か
れて一列に並んだ平行な狭い窓をもつシルクスクリーンが重ねられていた。その
シルクスクリーンは隣接する細糸同士の相互影響を減らし、木綿細糸それぞれの
反応の測定を最適化する効果を有していた。カバースリップは、剛性体の平面部
分と超音波溶接によりしっかりととめられることが望ましい。
も多く利用されている。使用にあたり、支持体及び細糸をヒト血清のような液体
試料で満たしてインキュベートする。次に、2次抗体(例えば、ルミノールと反
応する西洋ワサビペルオキシダーゼを結合させた抗体)は約4時間インキュベー
トされる。その後、細糸は生理食塩水の様な緩衝液で洗浄され、水切りがなされ
る。この洗浄操作は計3回行われる。この操作後、化学発光反応を誘導する液体
が加えられる。細糸上に結合されたバインディングアッセイ成分と相互作用する
多数の生体成分の量は、個々のウェルから放出される光の存在および光の欠如を
調べることで決定される。例えば、液体試料中に存在する多数の抗原特異的Ig
Eクラス抗体の有無をスクリーニングするときには、デバイスを試験試料と共に
インキュベートし、洗浄後、さらに、細糸に結合したIgE抗体クラスに反応す
る標識抗体溶液とインキュベートする。それらの細糸は、標識抗体の存在を決定
するために分析される。もしその標識抗体が放射性同位元素、例えば125Iで標
識されている場合は、ガンマーカウンタにより分析される。あるいは、それらの
細糸を写真印画紙に露光させて露光量を測定したり、最近では光検出器、ファイ
バー光学や直接検知により測定される。
に関するものである。特に、我々は、以前のデバイスについて組織だった広範囲
な分析を実施した。ここ以降の記載により、読者はその改良に関する特殊な領域
を列挙するだろう。
を決定し、そして、それはこの発明の中で採用してきたものであることが理解で
きるだろう。解決だけでなく、解決されるべき問題を同定することが発明を構成
しうることはよく理解されている。従って、我々は、セルらの米国特許4,56
7,149におけるデバイスで同定されていなかった事項を列挙してそれについ
て発明を請求するものである。
られる、均一で、断面の浅い長形のウェル又はチャンネルを有している。そのた
め、このデバイスでは望ましい試験結果を得るために血清を約1.5mlも必要
とした。しかしながら、多くの小児科症例では血清量に限りがある。仮に、0.
500ml、もしくは、それ以下の血清量で済めば、特に小児科症例では、非常
に利便性が高いといえる。
レルゲン/抗原/反応体を必要とする。例えば、セルらの米国特許4,567,
149におけるデバイスユニットでは、600本の細糸にアレルゲンを結合させ
るには、12ヤードの細糸に40mlものアレルゲン抽出液が必要となる。この
使用量では非常に多量のアレルゲン抽出物が必要となり、その結果、試験コスト
が増大する。これは生産コストの増大につながり利益の低下となる。更に、細糸
は天然産物(木綿)であり、ロット間の品質管理が困難で費用もかかる。
0回の試験が可能となる。新しい仕様では、細糸は使わずに、アレルゲンをポリ
スチレンのカバースリップに直接結合させる。
絶え間の無い注意力と努力が必要とされた。反応の偽陰性・偽陽性を防ぐために
は、配置ミスを絶対に避ける必要があった。
水切りをすることが必要となる。直線的な流路では、細糸の洗浄に多量の溶液が
必要となる。そして更に、木綿細糸が利用された場合は、ヒト血清及び生理食塩
溶液をその中に保持しやすいと同時に、均一な洗浄を妨げる。特に、流路と糸の
接合点において、血清や生理食塩溶液等が残留しやすくなる。この残留は、デバ
イスのチャンネルに細糸が入る位置にできる不規則表面に結合した表面張力の組
み合わせにより発生する。特に、表面張力(毛細管現象)により液体が細くなる
部分において、木綿細糸は突出した形状(表面)をつくる。操作者は、現在のと
ころこのような残留液体を手で除いている。
外試験のために用いられる。流体力学的な推測によると、デバイスの操作では、
血清は、細糸に保持されている種々のアレルゲンと接触するように、試験容器中
に吸引することが要求される。次に、その血清は、重力により試験容器から排出
され、さらにデバイスを洗浄するために生理食塩溶液が用いられる。その洗浄工
程では、ノズルをデバイスの入口頂部内へ挿入することにより、密封シールが形
成され、試験容器内に加圧下で液体が注入可能となる。ノズルを除去して密封シ
ールが解かれると、引圧が緩和され、液体がデバイスから排水されるようになる
。洗浄液が試験容器から十分に排水されない場合は、次のデバイス操作に対して
潜在的な希釈要因となることから、操作者は、洗浄後の反応容器から液体の排出
を確実に行わなければならない。
る。特に、非常に反応が強く、光が検知限界を超えて発生するときは、抑制試薬
が必要となる。更に、反応が非常に低いときには、増強基質が必要となる。
のために品質管理上の労力が必要となる。たとえ擦り傷が表面上の欠陥に過ぎな
いとしても、成形物は排除され、更なるコスト要因となる。
た。
液体を密封できる反応容器が使用される。当該密封反応容器は、入口と出口を有
し、吸入口と排出口の間に、試薬の流路を共有する反応体を保持する独立した多
数のウェルを有する。透明体またはカバースリップが、内部の複数のウェルを定
義する。それぞれのウェルは反応物を受ける底面をもち、それが反応により光を
放出する。更にそのカバースリップは、多数のウェルの底面とカバースリップの
外面との間で、反応検知のための光路を定義する。このカバースリップは、必要
により、個々のウェルに対し、少なくとも一つのレンズをもつことができる成形
物である。この光路は反応の有無を示している、ウェルの内面からカバースリッ
プの外部への光を再放出する。底部構造物は複数の個々のウェルに対し流路変更
体を定義する。流路変更体は連続した表面をもち、連続面には突き出た部分があ
り、その部分は複数のウェルの一つに向かっており、吸入口から排出口に渡って
、液がウェルの内部を流れるよう進路を偏向させる。この流路の偏向が、複数の
ウェルからの液体の洗浄を可能にする。同時に、連続した表面は通常は生理食塩
液である洗浄液の排水効率を増し著しく改善する。液体が光を放出するか否かを
、反応の有無の表示のために用いる場合、光路及び必要により付加されるレンズ
が、光の放出を収束するとともに、誤陽性の表示を防ぐ。最後に、個々のレンズ
を取り囲み、個々のウェルからの光路を分離独立されるために、スリットを有す
る不透明の仕切りが開示される。改良された検出が達成できる。
患者血清を用いる反応容器ができる。この反応容器は約270μlの液体で満た
される。反応容器は特に小児科の検体の場合に便利である。同時に、容量の減少
は洗浄特性の劣化を伴わない。反応容器を、流体力学的に設計することで、効率
的洗浄を損なわず、少量患者血清を使用することを可能にする。
特性が最適化されるよう、流体力学原理に基づき、流れ性を増幅する形状に設計
されている。(a)アレルゲンを保持するウェル、(b)連続表面の流れ性の増
大、(c)容器の吸入口/排出口断面の形状と大きさと位置は、(1)反応容器
の内部体積の最小化、(2)排液中の毛細管現象による液残りの減少、(3)高
速/低速洗浄速度下でのアレルゲンを保持するウェルの洗浄性の最適化、および
(4)デバイスの広い位置範囲での効率的な操作の許容を実現する目的で選択さ
れる。
付けをすることにより、デバイスの洗浄特性を増強する。そのデバイスは、通常
の垂直位置から35°までの傾きがあっても、洗浄/排液効率を損なうこと無し
に操作ができる。
スリップへの形状変更により、デザイン上、新たな複雑さが加わった。平坦なカ
バースリップ形状では、排液が重要事項の一つであったが、アレルゲンを保持す
るウェルを有するデバイスの場合は、デバイスの洗浄特性が最大関心事になる。
すなわち、洗浄液の容器への注入によって引き起こされる流れのパターンが、ア
レルゲンを保持するウェルの表面および角(かど)から、より粘度の高い液体や
血清を引き離すことができるか否かである。反応容器の内部形状は、これらのウ
ェルの中へ、十分強力な流れが導かれ、それらをきれいにできるように設計され
ている。
、できる限り浅いことが望ましい。しかしながら、ウェルは、アレルゲン等の供
試物質が必要量蓄積するのに充分な深さのあることが必要である。更に、そのウ
ェルはデバイスの光学特性に悪影響を及ぼさぬよう、過剰に幅広くてはいけない
、すなわち光路と仕切板のシステム(光学レンズの有無にかかわらず)で、検知
する光が効率的に凝集されかつ隣接のウェルからの光から分離されなければなら
ない。したがって、抗原を注入するウェルは、デバイスの流動特性、光学特性及
び化学特性を満足するように設計されることが必要である。
がある。この変更は、3つの理由により重要である。まず第一に新規の反応容器
は、高反応性の患者検体の場合でも特異性を増大させるよう、設計されている。
第二に、検知系へ光が収束されることにより検知感度が増すように設計されてい
る。第三に、細糸の場合のように光は線状の光源から放出されない。その代わり
、ウェルの平らな表面から放出される。
レルゲンから放出される光が、アレルゲン間の干渉を最小限に抑えつつ、効率的
に集光されることである。放出光を検知する検知システムは、与えられた立体角
内の光が、開口部に入るよう、直線的に(走査法により)操作される。検知デバ
イスでは以前に記載された技術が使われる、すなわち直線状を走査しながら、特
定の位置にある単一のアレルゲンからの光を集める(実際は走査部位を通過しな
がら読みとる)。基本的には、現存する検知装置を共有するために、反応容器の
幾何学的形状のいくつかは固定されている。光学的に吸収体である主構造体と光
学的に透過性のカバースリップの二要素からなる。
いかも知れないし、等しくないかも知れない)に直接固定化される。典型的には
アレルゲンが固定化されたウェルの表面は、ガンマ線や紫外線の照射による処理
が可能である。ウェルの深さとテーパーの付いた端は、光の混信の最小化と、洗
浄能力の最大化との関係で決定される。カバースリップの上部には、全体には貫
通しない、凹凸部が並ぶ。カバースリップの上部には、個々のアレルゲン用のウ
ェルにピッタリ位置し、細長い穴をもつ光学的に不透明な仕切部分がある。それ
らの細長い穴により、レンズを通過した光が検知器に達するようになっている。
仕切部分は、隣の区域へ光が通ることを防ぐために、指またはスリットのついた
ここの不透明仕切りを持ち、これらはカバースリップの凹凸に、はまり込む。
で並ぶレンズがある。レンズは、仕切り板の中の細い穴の中に突き出ており、種
々の形状とすることが可能である。レンズの湾曲具合を適度に調整することによ
り、検知システムによって集光され検知される個々のアレルゲンからの光の量を
最適化することができる。本発明において、レンズは、光の収束効率が適正化さ
れる表面輪郭をもっていれば、円筒状でも、ドーナッツ型でも球形でも良い。
解できる。反応容器Cは、突出流路部分Pを持つ底部Bを含んでいる。以降で説
明されるように、必要とされる反応物Rを含有する個々のウェルWに対して効率
的な洗浄効果を提供することが底部B及び突出流路部Pの機能である。光の相互
作用を最小化する一助として底部Bは光を吸収する物質でできている。どのよう
な状態でも光を反射せず光を吸収する不透明な物質の使用が望ましい。
品又はカバースリップTである。カバースリップTは主に3つの機能を持ってい
る。第一は図1A及び1Bに示された状態から上下を逆(うつ伏せからあお向け
)にした時、個々のウェルWが反応物Rを受ける。反応物RはカバースリップT
の上下を逆にした時、ウェルWに接着する。(図2) 第二に、透明カバー又はカバースリップTは、診断反応が終わると、ウェルW
の中の反応物Rから光がでることを許容する。アレルギーのスクリーンテストで
例を述べると、一つ又はいくつかのウェルから、特異的なアレルギー反応の存在
の有無を示す光が放射される。
Lは、典型的には円筒形で、ウェルWの真上にあり、診断反応の完了時に反応物
Rからでてくる光束を受け入れる。図1BではレンズLをもたない例が示されて
いる。
の不透明部品Sは、個々のレンズの両側に突き出したスリット穴14付きの不透
明仕切板を有している。スリット14付きの不透明仕切板の機能は、反応物Rか
らの光を、ひとつのウェルW内に留め、誤陽性を防ぐことである。この誤陽性は
、隣のウェルWの真上のレンズへ光が漏れるために起こるものである。不透明仕
切Sの目的もまた、一つのウェルから横に放射され中間部分を通過し、隣のウェ
ルまで散乱していく光を最小化することである。
容器の組立は容易に理解できる。図3Bは側面に個々のウェルWをもつカバース
リップTを側面から図示している。それはウェルW1から始まり、最後のW38
で終わる。ここの例で示すと、ウェルW1,W2,W3はそれぞれ試薬R1,R
2,R3で満たされている。通常だと、カバースリップTは90°回転され、3
8のウェルの全てに、それぞれ異なった試薬が満たされる。典型的には、それぞ
れの試薬はウェルWの底部に付着するまで、処理される。通常だと、制御された
条件下で乾燥するだけで良い。一旦付着したら、カバースリップTは図3Bで示
される位置と逆にされ、これによりレンズL(図では示されていない)が見てい
る人の方向を向く。
部Bにピタリと固定される。密封液量は、カバースリップTと底部Bの空隙の入
口Iと出口Oにかけての体積と定義される。続いて、不透明部品Sが、個々のレ
ンズの両サイドにスリット14が位置するようにカバースリップTに重ね合わさ
れる。このようにして反応容器Cが組み立てられる。
て、入口Iにかけて試薬、通常はアレルギー反応を検知するための血清、が一杯
になるまで満たされる。一杯になったら、反応物Rは反応の有無を示すに充分な
時間、インキュベーションされる。
抗体の様な二次抗体とインキュベーションされる。その後、ウェルWは生理食塩
液で洗浄され、洗浄液は排出される。この洗浄/排出は連続した反応物の流路の
中の突出部Pを利用する。
応は反応をおこす反応物があるウェルWの部分で起こる(図2)。ウェルに保持
されているバインディングアッセイ成分と反応する複数の生体物質の量は、それ
ぞれのウェルから放出される光の有無で、決められる。
スクリーニングする時には、デバイスは被検試料とインキュベートされ、洗浄の
後に、ウェルに結合しているIgEクラス抗体に対する標識抗体を含有する液と
インキュベートされる。それから、ウェルは標識抗体の存在を決めるために、分
析される。もし125Iのような放射性トレーサで標識抗体が標識されているとき
は、この分析はガンマーカウンタを用いて行われる。あるいは、デバイスを光学
フィルムの上に置いて露光し、次いで露光度合を測定するか、最近では光ファイ
バー方式又は直接光検知方式で、光検知器により分析される。
面を述べる。
いる。ここでいう剪断応力とは、ウェルWの底部に存在する試薬又は血清液の構
成物質に、洗浄液が作用することが可能な程度の力を意味する。
内の流れの解析に使われた。これらの解析により得られる、より好ましい具体例
は図2に示される。
し規格化された。底部流路の壁面に突起物がない場合は、流れの速い本流は、上
下両層間の剪断力(或いは摩擦力)の結果、主にウェル内の流れだけを誘導する
。この流れは一般的に、本流に較べ、はるかに弱いものである。壁面剪断という
意味で最も効果的な流れは、縦横比(深さ対幅)が約0.5の場合に得られる。
もしウェルが深すぎると、誘発される流れはウェル壁の頂上に隣接した部分で、
弱くなりすぎる。ウェルが浅すぎるときは、良く揃った流れパターンの形成を妨
げ、その結果、壁面の剪断力は空隙の深さの減少に伴い低下(平均値τの低下)
する。
は、図4のウェル中で実際の流体が流れる様子を明らかにするものである。なお
、本発明では、全般的に寸法は重要でないが、これら流体容器の設計の際は、寸
法的意義は大きい。
、27.4°の傾きがある。流路は高さ0.020インチで変化する。設計図に
よると、流路の幅はおおよそ0.157インチである。突出部はウェルWの中心
に位置する。流体容器の総体積はおおよそ270μlである。
の繰り返し検討の据え選択されたものである。ウェルの基本的な形は、長方形か
ら台形の上部形状へと変わった。
デバイスを用いた各試験システムに対し、比較的弱い光でも、伝達できなければ
ならない。同時に、反応を起こしているウェルWと反応を起こしていない隣接し
たウェルとの間の光の混信も防ぐことができなければならな。我々は、円筒形レ
ンズとウェルWの平らなウェル底面の組合せにより、反応からの光が、比較的平
行な光束になることを見出した。底部Bと、不透明で(反応の有無を示す)放出
光を吸収するプラスチックでできた不透明部品Sを組み立てることで、光の混信
は最小化される。
れた、苦心の折衷案であることが理解されるであろう。
とが強調される。したがって、我々は本発明の一部として、実際のデバイスに関
連した、現時点で相応しいとされる製造用の設計図を示す。図4Aから4Eに不
透明な底部を図示する。図5Aから5Cにカバースリップを図示する。図6Aか
ら6Dに光学的仕切り部品を図示する。これらは全て本発明の実際の寸法の理解
のために提供するものである。
第一に、個別のウェル中での反応の有無を示す個別のレンズと、そのウェルとの
相互関係が、本発明の一部分を構成している。第二に連続した流路内のウェルの
相互関係が、本発明のもう一つ部分を構成している。例えば、ある種の実験手順
の場合、デバイスを開放してウェルが直接光放出にさらされても良い。この場合
、最初の反応を促進する血清を最小量にするための、突出部とウェルとの相互作
用が、この発明を構成する。
I及び化学発光を列挙したが、他の形態の標識も同様に使用される。例えば、増
強比色反応も使用できる。更に我々が主な用途として示したアレルギーの測定の
一方、他の種類の測定にも同様に使用できる。ここで他の種類の測定とは、腫瘍
マーカ、感染症、ホルモン、自己免疫や薬物乱用の検知が含まれる。
る上部カバースリップ、および、それに重なる光学的仕切り板を示す組み立て後
の生体外診断反応容器の側断面図。
透過部を定義する上部カバースリップ、および、それに重なる光学的仕切り板を
示す組み立て後の生体外診断反応容器の側断面図。
拡大ダイアグラム。
確にしている反応容器の底部部品の斜視図。
側からみたカバースリップの斜視図。
図。
Claims (20)
- 【請求項1】 バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニングシステムに使用され
る密閉容器であって、入口部と出口部を有し、入口部から出口部にかけて共通の
試薬流路で結ばれたおのおの独立した多数の反応部を有し、次のものより構成さ
れる: 反応により光を放出する反応体を受け入れるための底部を有し、内側にある多
数のウェルを区画する透明な部品、 多数のウェルをもつ底部と、反応に伴う光をウェルの内部から透明部品の外部
へ透過させるため、それぞれのウェルに少なくとも一つのレンズを有する透明部
品、 多数のウェルを囲む底部、入口部から出口部にかけて多数のウェルを共通の試
薬流路で結ぶ底部構造。 - 【請求項2】 請求項1において、バインディングアッセイを用いた液体試料のスクリーニン
グシステムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 多数のウェルのそれぞれを定義する底部、連続した表面を定義する流路変更体
、多数のウェルの内部で多数のウェルを液体で洗うことを可能にする入口部から
出口部への流体の流れを偏向させる多数のウェルの一方を向く突起部を有する前
記連続した表面。 - 【請求項3】 請求項1において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 多数のウェルそれぞれは容器の底面に平らな底部を有している。 - 【請求項4】 請求項1において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 多数のウェルそれぞれは入口から出口への共通の試薬流路を導入するための鈍
角の角を定義している横面を有する。 - 【請求項5】 請求項1において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: それぞれウェルはアレルゲン、抗原あるいは反応体のグループからなる塗布体
を有する。 - 【請求項6】 請求項1において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 複数のウェルのレンズの間で、一つのウェルの一つの反応により放出された光
が他のウェルの上にあるレンズへ通過するのを防ぐための光学的に不透明な仕切
を定義する部材。 - 【請求項7】 請求項1において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 多数のウェルを順番に連結している入口部から出口部への共通の試薬流路。 - 【請求項8】 請求項1において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器において、その密閉容器は入口部と出口部を有し
、入口部から出口部への共通の試薬流路で結ばれた多数の独立した反応体を有す
る領域を有しており、以下のものを含む: 内側に個々に反応物を受ける底部を有する多数のウェルを定義する部材、 多数のウェルを囲み、入口部から出口部にかけて多数のウェルを結ぶ共通の試
薬流路を定義する底部構造、および 多数のウェルのそれぞれを定義する底部、連続した表面を定義する流路変更体
、多数のウェルの内部で多数のウェルを液体で洗うことを可能にする入口部から
出口部への流体の流れを偏向させる多数のウェルの一方を向く突起部を有する前
記連続した表面。 - 【請求項9】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: ウェルの頂部表面からの深さが0.2インチである。 - 【請求項10】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 共通の試薬流路の容積は300μl以下である。 - 【請求項11】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 流路変更体はウェルの中央部に位置している。 - 【請求項12】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: ウェルはウェルの中に置かれたアレルゲン、抗原あるいは反応体を保持するた
めに放射線で処理される。 - 【請求項13】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 多数のウェル及びそれを含む内部の部品は透明である。 - 【請求項14】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: その部品は、内側に多数のウェルを有し、ウェルにある反応体から放出される
光に応じた光を個々のウェルの上に透過するためのレンズを有する。 - 【請求項15】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 多数のウェルはそれぞれ平らな底部を有する。 - 【請求項16】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 多数のウェルそれぞれは入口から出口への共通の試薬流路を導入するための鈍
角の角を定義している横面を有する。 - 【請求項17】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 個々のウェルは、アレルゲン、抗原及び反応体からなるグループから選択され
た塗布体を含む。 - 【請求項18】 請求項8において、バインディングアッセイによる液体試料のスクリーニング
システムで使用される密閉容器は、さらに以下のものを含む: 入口部から出口部への共通の試薬流路は多数のウェルを連続的に結ぶ。 - 【請求項19】 密閉容器の入口部から出口部における一連のバインディングアッセイを通じた
液体試料のスクリーニングシステムにおいて、そのシステムは以下の工程からな
る: 内部に多数のウェルを有し、それぞれが反応に応じた光を放出する反応体を保
持した底部を有する透明な部品を供給すること、 異なったウェルに異なった反応体を置き、接着させること、 ウェル内の反応による光を透明部品の外部へ透過させるために、個々のウェル
に少なくとも一つのレンズを供給すること、 多数のウェルを囲む底部、入口部から出口部にかけて多数のウェルを共通の試
薬流路で結ぶ底部構造を供給すること、 入口部から出口部へ、共通の試薬流路で反応液を通し、多数のウェルの中で反
応体と反応させること、 各々のウェルにおける反応体から試薬を洗い流すために、入口部から出口部へ
の連続表面において洗浄液を通すこと、および ウェル内の反応体と試薬との反応の有無を調べるために、化学発光反応を起こ
す反応指示剤を入口部から出口部への密閉流路に通すこと。 - 【請求項20】 請求項19において、密閉容器の入口部から出口部における一連のバインディ
ングアッセイを通じた液体試料のスクリーニングプロセスは、更に以下の工程を
含む: 多数のウェルのそれぞれを定義する底部、連続した表面を定義する流路変更体
、多数のウェルの内部で多数のウェルの内部に溶液が接触することを可能にする
入口部から出口部への流体の流れを偏向させる多数のウェルの一方を向く突起部
を有する前記連続した表面を多数のウェルのそれぞれで定義すること。
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