JP2003528210A

JP2003528210A - 洗剤用蛍光増白剤配合物

Info

Publication number: JP2003528210A
Application number: JP2001569308A
Authority: JP
Inventors: メルクレ，ゲルハルト; カシグ，ユーゲン; ツェルガー，ヨーゼフ; シュレーダー，セルジュ
Original assignee: Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Current assignee: BASF Schweiz AG
Priority date: 2000-03-23
Filing date: 2001-03-15
Publication date: 2003-09-24
Also published as: MXPA02009182A; US6696406B2; AU6012801A; CN1194081C; EP1265979A1; US20030119700A1; CN1419595A; BR0109424A; WO2001070924A1; NZ520838A; TW527420B; ZA200207514B

Abstract

(57)【要約】（ａ）式（１）：【化５】（式中、Ｒ₁は、水素、１−５Ｃアルキル、１−５Ｃアルコキシ又はハロゲンを表し、Ｍは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムを表す）で示される化合物；（ｂ）ポリヒドロキシ化合物；（ｃ）水５〜９５％（ここで、式（１）の化合物とポリヒドロキシ化合物の比率は、重量部で１０：９０〜９０：１０であり、配合物におけるこれらの化合物の重量の合計は、５〜９５％である）及び、場合により（ｄ）安定助剤を含む蛍光増白剤配合物、並びに改良された色相一致性を有する洗剤の製造のためのこれらの使用である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、洗剤組成物に特定の色相一致性を付与する式（１）：

【０００２】

【化３】

【０００３】で示されるジスチリルビフェニル蛍光増白剤の配合物を提供する。

【０００４】標準的に製造されると、式（１）で示される化合物は黄色を帯びた色合いを有
し、それは、製造方法、その配合及び保存状態にもよるが、望ましくない変色を
最終的な洗剤に付与する。

【０００５】驚くべきことに、化合物（１）の特定の配合物がこの不利な点を克服できるこ
とが見出された。

【０００６】したがって、本発明は、（ａ）式（１）（式中、Ｒ₁は、水素、１−５Ｃアルキル、１−５Ｃアルコキ
シ又はハロゲンを表し、Ｍは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
はアンモニウムを表す）で示される化合物；（ｂ）ポリヒドロキシ化合物；（ｃ）水５〜９５％（ここで、式（１）の化合物とポリヒドロキシ化合物の比
率は、重量部で１０：９０〜９０：１０であり、配合物におけるこれらの化合物
の重量の合計は、５〜９５％である）及び、場合により（ｄ）安定助剤、を含む液状の蛍光増白剤配合物を記載する。

【０００７】好ましくは、蛍光増白剤は、下記式：

【０００８】

【化４】

【０００９】で示され、式（２）の化合物が最も好ましい。

【００１０】配合物の成分（ｂ）であるポリヒドロキシ化合物は、好ましくは、１，２，６
−ヘキサントリオールのようなトリオール、グリセリン又は、例えばジ−、トリ
−若しくはポリグリセリンのようなグリセリンのオリゴマーであり、グリセリン
が最も好ましい。

【００１１】好ましい配合物は、（ａ）式（２）の化合物１０〜４５％；（ｂ）グリセリン５〜９０％；（ｃ）水５〜８５％、及び安定助剤を含み、特に好ましくは（ａ）式（２）の化合物２０〜４０％；（ｂ）グリセリン１０〜８０％；（ｃ）水５〜７０％、及び安定助剤を含む配合物である。

【００１２】式（１）において、Ｒ₁が１−５Ｃアルキルを表す場合、これらはメチル、エ
チル、ｎ−又はイソプロピル、ｎ−、sec−又はｔ−ブチル、ｎ−ペンチル、イ
ソアミル又はsec−アミル基である。式（１）において、Ｒ₁が１−５Ｃアルコキ
シを表す場合、これらはメトキシ、エトキシ、ｎ−又はイソプロポキシ、ｎ−、
sec−又はｔ−ブトキシ、ｎ−ペンチルオキシ、イソアミルオキシ又はsec−アミ
ルオキシ基である。式（１）において、Ｒ₁がハロゲンを表す場合、これらはフ
ッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、好ましくは塩素である。

【００１３】本発明の配合物に存在してよい任意の助剤には、配合物の流動性及び相安定性
の調整に効果的な安定剤、防腐剤、消泡剤、アルカリ化剤、織物柔軟剤、再付着
防止剤、補助ビルダー、例えばポリアクリル酸及び芳香剤が含まれる。

【００１４】そのような安定剤の例としては、例えば、カオリン、（Ｍｇ／Ａｌ）シリケー
ト、特にベントナイト、モンモリロン石、ゼオライト又は高度に分散しているケ
イ酸が含まれる。

【００１５】本発明の配合物は、成分（ａ）〜（ｃ）を、任意の補助剤と一緒に混合し、そ
のようにして得られた混合物を、好ましくは高温、例えば、４０〜１００℃で均
質化することにより製造することができる。混合は、適切な撹拌装置により都合
よく実施される。

【００１６】得られる配合物は、明澄な溶液又は流動性分散体のいずれかである。

【００１７】本発明の配合物は、洗剤組成物に組み込むために特に適している。便利には、
本発明の配合物の所要量を、均質化、粒状化、及び乾燥工程の前に洗剤成分に加
える。均質化は、スラリー製造工程によるか、又は凝集装置、例えば、高剪断ミ
キサーに挿入するかのいずれかにより実施される。乾燥は、噴霧乾燥塔、又は流
動床のいずれかにおいて実施される。本発明の配合物は、また、便利には、配合
物の所要量を乾燥洗剤組成物に加え、次にそのようにして得られた混合物を均質
化することによって、乾燥洗剤組成物に組み込むためにも適切でありうる。しか
し本発明の配合物は、また、配合物の所要量を液状の洗剤組成物に加え、次にそ
のようにして得られた混合物を均質化することによって、液状洗剤を製造するた
めに使用してもよい。

【００１８】使用することができる洗浄剤は、例えば、小片及び粉末の形態の石鹸、合成製
品、高級脂肪アルコール類のスルホン酸半エステルの可溶塩、アリールスルホン
酸（高級アルキルで置換され、及び／又はアルキルでポリ置換されている）、中
〜高分子量のアルコール類とのカルボン酸エステル類、脂肪酸アシルアミノアル
キル−又はアミノアリールグリセロールスルホナート、脂肪アルコール類のリン
酸エステル類等のような洗剤物質の既知の混合物である。使用することのできる
いわゆる「ビルダー」は、例えば、アルカリ金属ポリリン酸塩及びアルカリ金属
ポリメタリン酸塩、アルカリ金属ピロリン酸塩であり、また、アルカリ金属ケイ
酸塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属ホウ酸塩、ニトリロ三酢酸及びエチレ
ンジアミン四酢酸である。更に、洗浄剤は、例えば、カルボキシメチルセルロー
スのアルカリ金属塩及び他の「よごれ再付着防止剤」、アルカリ金属過ホウ酸塩
、気泡安定剤、例えば、高級脂肪酸のアルカノールアミド類、帯電防止剤、過脂
肪皮膚保護剤、例えば、ラノリン、酵素、抗微生物剤、香料及び染料を含有する
ことができる。

【００１９】典型的には、リン酸塩をビルダーとする従来の洗剤粉末配合物は、下記を含有
する。陰イオン界面活性剤７〜１５％非イオン界面活性剤０〜５％石鹸２〜４％トリポリリン酸ナトリウム２５〜５０％ケイ酸塩５〜８％カルボキシメチルセルロース０．５〜１．５％ホスホン酸塩０．２〜０．６％硫酸ナトリウム１５〜２５％蛍光増白剤０．０５〜０．５％水１０％芳香剤０〜１％

【００２０】

【実施例】

下記の実施例は本発明を更に説明する。ここで示される部及び％は、特記のな
い限り重量部及び重量％である。

【００２１】実施例１撹拌器及び加熱浴を備えた反応容器に、グリセリン２５０ｇを入れた。グリセ
リンを６０℃に加熱し、式（２）の化合物５４％を含有する湿潤フィルターケー
ク２３２ｇを撹拌しながら加えた。得られたスラリーを室温に冷却し、水１９ｇ
を加えて、式（２）の化合物２５％グリセリン５０％、及び水２５％を含有する配合物を、僅かに粘性で黄色を帯びた液体として得た。

【００２２】この配合物０．６ｇを、洗剤成分１００ｇを含有する洗濯洗剤の水性懸濁液に
加えた。１０分間撹拌した後、懸濁液が得られ、それはＵＶ放射線下で均一な蛍
光を示した。乾燥させた後、白色の洗剤粉末が得られ、それは、種々の保存条件
下（２２℃、相対湿度４０％、３０℃、相対湿度７０％）で白色を維持した。

【００２３】実施例２〜４実施例１の記載と同様の手順によるが、適量の化合物（２）の湿潤５４％フィ
ルターケーク、グリセリン及び水を使用して、下記の表１に記載の配合物を得た
。

【００２４】

【表１】

【００２５】実施例５〜８実施例１に記載の手順に従うが、混合工程を６０℃の代わりに室温（約２２℃
）で実施して、下記の表２に記載の配合物を得た。

【００２６】

【表２】

【００２７】実施例９実施例８の配合物を６０℃で２時間温め、その後室温で保存し、その結果、粘
性で黄色の液体を得た。

【００２８】実施例１０〜２４予め６０℃に温めたグリセリン／水の溶液に、適量の乾燥させた式（２）の化
合物を撹拌しながら少量ずつ加えた。合計で２．５時間撹拌した後、配合物を室
温で２４時間保存し、次にその２倍の重量のガラスビーズ（直径２mm）により５
００rpmで３０分間練磨した。配合物の色及び粘度を、練磨の前後に目視により
評価した。結果を下記の表３〜５にまとめた。

【００２９】

【表３】

【００３０】

【表４】

【００３１】

【表５】

【００３２】実施例２４及び２５乾燥させた式（４）の化合物２１ｇを脱イオン水８４ｇに加え、懸濁液をガラ
スビーズ（直径１mm）２１０ｇにより湿式ミルで２時間練磨した。ガラスビーズ
を分離した後、適量のグリセリンを加え、均質な配合物が得られるまで室温で混
合した。結果を下記の表６にまとめた。

【００３３】

【表６】

【００３４】配合物をエイジングさせた後、色又は粘度のいずれにも変化が観察されなかっ
た。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者ツェルガー，ヨーゼフスイス国 4125 リーヘンプファッフェンローヴェーク 18 (72)発明者シュレーダー，セルジュフランス国 68128 ローゼナウリュドゥヴィラージュ−ヌフ 34アーＦターム(参考） 4H003 AB03 DA01 EA09 EA12 EA15 EB24 EB42 ED02 FA09 FA26

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（ａ）式（１）：【化１】（式中、Ｒ₁は、水素、１−５Ｃアルキル、１−５Ｃアルコキシ又はハロゲンを
表し、Ｍは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムを
表す）で示される化合物；（ｂ）ポリヒドロキシ化合物；（ｃ）水５〜９５％（ここで、式（１）の化合物とポリヒドロキシ化合物の比
率は、重量部で１０：９０〜９０：１０であり、配合物におけるこれらの化合物
の重量の合計は、５〜９５％である）及び、場合により（ｄ）安定助剤を含む蛍光増白剤配合物。
【請求項２】式（１）の化合物が、【化２】である、請求項１記載の配合物。
【請求項３】成分（ａ）が、式（２）の化合物である、請求項１又は２記
載の配合物。
【請求項４】ポリヒドロキシ化合物（ｃ）が、好ましくは、１，２，６−
ヘキサントリオールのようなトリオール、グリセリン又は、ジ−、トリ−若しく
はポリグリセリンのようなグリセリンのオリゴマーである、請求項１〜３のいず
れか１項記載の配合物。
【請求項５】（ａ）式（２）の化合物１０〜４５％；（ｂ）グリセリン５〜９０％；（ｃ）水５〜８５％、及び（ｄ）安定助剤を含む、請求項１〜４のいずれか１項記載の配合物。
【請求項６】（ａ）式（２）の化合物２０〜４０％；（ｂ）グリセリン１０〜８０％；（ｃ）水５〜７０％、及び（ｄ）安定助剤を含む、請求項５記載の配合物。
【請求項７】式（１）の化合物が、白色結晶の形態である、請求項１〜６
のいずれか１項記載の配合物。
【請求項８】改良された色相の一致性を有する洗剤の製造のための請求項
１〜７のいずれか１項記載の配合物の使用。