JP2003523851A - 硬化したタイヤから分解可能な環状支持体を取り外す方法 - Google Patents

硬化したタイヤから分解可能な環状支持体を取り外す方法

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JP2003523851A
JP2003523851A JP2001561522A JP2001561522A JP2003523851A JP 2003523851 A JP2003523851 A JP 2003523851A JP 2001561522 A JP2001561522 A JP 2001561522A JP 2001561522 A JP2001561522 A JP 2001561522A JP 2003523851 A JP2003523851 A JP 2003523851A
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flange
sector
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スカルツェッロ,ヴァルド
マルチニ,マウリツィオ
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ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
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    • Y10T29/49822Disassembling by applying force

Abstract

(57)【要約】 環状支持体(1)は、ほぼU字形の本体と、フランジ(24)とカウンターフランジ(25)との間に係合される取付板(22)とをそれぞれが有する周方向に分布したセクタを備える。セクタ(2a、2b)の整合によって、加硫時には、タイヤ(5)の内面から短い距離にある環状支持体の内面全体をなめる蒸気流が作られ、効率的で均一な熱伝達が確保される。環状支持体(1)の取り外しでは、各セクタは、フランジ(24)とカウンタフランジ(25)の解除後、タイヤ(5)のショルダ領域の近くにそれぞれ配された両方の軸(K、K’)を中心とする角度振動と組み合わされた求心的な径方向の動作によってタイヤから抜き取られる。高圧動作流体をタイヤ(5)と環状支持体(1)との間に導入してタイヤ自体の一次分離を起こすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、幾何学的基準軸を中心にして周方向に分布され、かつセクタに対し
て軸方向に両側の位置で係合するフランジとカウンタフランジとによって互いに
締結される複数のセクタを備える、硬化したタイヤを保持する環状支持体を、解
体ステーションに配置するステップと、カウンタフランジをフランジから外すス
テップと、フランジとカウンタフランジを上記セクタから離れるように軸方向に
移動させるステップと、求心的な径方向の並進動作(a centripetal radial tra
nslation movement)によってタイヤから各セクタを取り外すステップとを含む
タイプの、硬化したタイヤから分解可能な環状支持体を取り外す方法に関する。
【0002】 車両車輪用タイヤの生産は、基本的に、タイヤの各構造要素が所定順序に従っ
て組み立てられる製造ステップと、金型に入れて熱を同時に管理することによっ
て、上記構造要素の形成に使用されるエラストマー的材料の分子的架橋が起こり
、その結果、タイヤ自体の構造的および寸法的安定性をもたらすその後の加硫ス
テップとを伴う。
【0003】 この説明の目的から、「エラストマー的材料」という用語によって、ゴム混合
物全体、つまり、少なくとも1つの原ポリマーに補強充填剤と各種工程添加物を
適宜に混合して形成したアセンブリであることが意図されていることを指摘する
べきである。
【0004】 従来の生産方法は基本的に、カーカスプライ、タイヤビード用の固定環状構造
体、ベルト構造体、サイドウォール、トレッドバンドなどのタイヤの各要素がま
ずは別々に作製された後、タイヤ製造工程で順次組み立てられることを要する。
【0005】 しかし、本件出願人の現在の傾向は、半製品の生産と保管の最小化、あるいは
その排除を可能にする製造方法を取ることである。
【0006】 実際、所定の順序に従って製造されるタイヤ上での直接形成での各構成部品の
作製を可能にする新しい工程ソリューションを対象として、現在、研究開発が行
われている。
【0007】 これに関して、タイヤ製造時の各構成部品の組み立てを剛直な環状支持体上で
行い、次に、かかる環状支持体を硬化されるタイヤと一緒に加硫プレスの中に導
く製造工程が、最近、本件出願人によって提案・開発された。加硫が完了すると
、剛直な環状支持体は、加硫ユニットからあらかじめ抜き取ったタイヤから取り
外す必要がある。
【0008】 この取り外しを可能にするため、タイヤビードの間に画定されたスペースの中
を通ってタイヤ自体から外されるよう、タイヤの回転軸に向かう径方向に個々に
収縮させるのに適した複数の周方向のセクタで構成された、折畳可能な(collap
sible)または分解可能な環状支持体が通常使用される。
【0009】 このような分解可能な環状支持体は米国特許第4,106,888号などに記
載されているが、この特許では、互いに交互になるよう配置され、各リンケージ
に接続された、第一および第二系列の周方向のセクタの存在が考慮されている。
かかるリンケージは、第一ステップでは、第一系列に属するセクタのタイヤの内
側への径方向の並進動作を実行し、このタイヤから上記の各セクタを軸方向に抜
き取って、後続ステップで達成される第二系列に属する各セクタの径方向の並進
動作に必要なスペースを解放する。
【0010】 各セクタの径方向の並進動作時にあまりにも多くの応力がタイヤにかかるのを
避けるため、適切なグリップ要素が、タイヤビードを互いに軸方向に互いに大き
く開かせて、干渉のない状態での各セクタの抜き取りを可能にする。
【0011】 文献US第4,116,596号では、タイヤに対する応力を制限するために
、各セクタには径方向に収縮できる構造が与えられており、タイヤビードを大き
く開きすぎなくても上記セクタがタイヤビード間を通過できるようになっている
【0012】 文献EP 893 237号では、環状支持体の中を軸方向に延在する円筒形
スリーブによって環状支持体の両側で軸スラスト関係(axial thrust relations
hip)になるように保持される2つの軸方向に反対の環状フランジによって、周
方向セクタ間の相互接続が確保される分解可能な環状支持体を開示している。円
筒形スリーブの片端が周方向支台(circumferential abutment)によって各フラ
ンジの1つを押す(acts against one of the flanges)のに対して、他端がネ
ジ止めまたは差込みカップリングによって他のフランジに動作可能に係合する(
gets operatively in engagement)。
【0013】 硬化したタイヤからの環状支持体を取り外すには、それまでにタイヤの係合が
実行された解体ステーションで、円筒形スリーブはフランジの1つと一緒にカウ
ンタフランジから外され、隣接した組立ステーションでそれまでに配置されたカ
ウンタフランジおよび各周方向セクタと連結されて、後で移動することになる新
しい環状支持体を構成する。このタイヤは、環状支持体の周方向セクタと一緒に
、組立ステーションへのカウンタフランジの移送を可能にするために解体ステー
ションから一時的に取り外される。移送が完了すると、タイヤは、解体ステーシ
ョンに再度係合されて、周方向セクタの取り外しを可能にする。各セクタは、求
心的な径方向の動きによってタイヤから抜き取られて、組立ステーション内に配
置された各支持要素上に移送される。すべてのセクタが組立ステーションに移送
されたら、各支持要素はその径方向の動きによって周方向へ互いに近づき、解体
ステーションに移送された後続タイヤと結合された環状支持体から取り外された
、各フランジを伴う新しいスリーブと係合する準備ができる。
【0014】 本発明では、タイヤから抜き取るセクタに、タイヤ内で回転動作を与えること
によって、タイヤに異常な応力がかかるリスクを激減することができ、その結果
、加硫ユニットから抜き出し直後でタイヤがまだ熱いときでも、各セクタを抜き
出すことを可能にする。
【0015】 特に、上記の求心的な径方向の動作と同時に、上記幾何学的基準軸に対する径
方向にほぼ垂直であり、タイヤの赤道面に対して軸方向にオフセットされた子午
面内に位置する軸を中心に生じる角度回転動作が、上記セクタのうち少なくとも
1つに伝達されることを特徴とする、硬化タイヤから分解可能な環状支持体を取
り外す方法が本発明の対象である。
【0016】 さらに詳細に言うと、上記の角度回転動作は、赤道面に対して両側に位置する
第一および第二振動軸を中心としたセクタの角度振動の少なくとも1つの第一お
よび第二連続ステップにおいて、反対方向に実行されるのが好ましい。
【0017】 また、求心的な径方向の並進動作が開始する前に角度回転動作が少なくとも部
分的に実行されるようになっているのも好ましい。
【0018】 タイヤから各セクタを取り外すとき、他セクタをタイヤに係合された状態に剛
直に保持する(rigidly retaining)ステップが実行されるのが有利である。
【0019】 優先的な実施形態では、環状支持体は、前記幾何学的基準軸から離れる径方向
へ拡開しない端側面(end sides that do not diverge radially away from sai
d geometric reference axis)で周方向に区切られた第一系列のセクタと、上記
第一系列に属する2つのセクタ間に置かれる第二系列のセクタとを備え、上記角
度回転動作は少なくとも第一系列に属するセクタに伝達される。
【0020】 第二系列に属するセクタの取り外しは、第一系列に属する全セクタの取り外し
の後に実行されるのが好ましい。
【0021】 本発明の更なる態様では、タイヤから各セクタを取り外す前に、タイヤの内面
と環状支持体の外面との間に流体の流れを作るステップも設けられる。
【0022】 さらに詳細に言うと、タイヤに対して加硫ステップが先行して実行された金型
が開くと同時に、流体の流れが作られる。
【0023】 また、先行の作業サイクルで解体された環状支持体から先行してピックアップ
された補助カウンタフランジが配置された再組立ステーションに、上記の取り外
しステップと同時に、各セクタを移送するステップと、全セクタの移送完了後に
再組立ステーションに上記フランジを移送するステップと、上記フランジを上記
補助カウンタフランジと係合して再組立ステーションで環状支持体を再度組み立
てるステップと、組み立てられた環状支持体を再組立ステーションから取り外す
ステップと、上記カウンタフランジを上記再組立ステーションに移送し、後続の
作業サイクルで取り外したドラムを再組立するのにカウンタフランジを使用する
ステップと、が実行されるのが好ましい。
【0024】 本発明に従って硬化タイヤから分解可能な環状支持体を取り外す方法の好適か
つ非排他的な実施形態の詳細説明から、更なる特徴と利点がより明らかとなる。
以下の説明では、非限定的な例として示された添付図面を参照する。
【0025】 図面を参照して、本発明に基づく方法に従って車両車輪のタイヤの製造に採用
される環状支持体は、一般的に参照番号1で識別される。
【0026】 環状支持体1は、共通の幾何学的基準軸Yを中心に周方向に分布された複数の
セクタ2a、2bを含む。セクタ2a、2bはそれぞれ、2つの各周方向閉込め
面(circumferential confinement sides)3a、3bの間で周方向に画定され
る。これらは、周方向に続くセクタ2a、2bの周方向閉込め面の1つを支え(
bear)、先行する製造工程で、またその後の図6に示す金型6内で実行された加
硫工程で、その構成部品の完成および/または組立によってそれまでに形成され
た、処理対象タイヤ5の内部形状をほぼ再現する連続外面4を画定する。
【0027】 例として、タイヤ5の製造は、同一出願人の名義の文献EP 928 680
に記載された手順などに従って実行することができる。そしてまた、加硫工程は
その内容が本明細書に完全に組み入れられたとみなされる同一出願人の名義の特
許出願EP第99830405.9号の定め(provision)に従って実行できる
【0028】 図6に示すように、加硫金型6は、基本的に、その周りに周方向に分布されそ
れぞれが例えばタイヤ5の赤道面Xなどの近くで上半分と下半分の2つの半分部
分(halves)7a、7bに分けられたセクタのクラウンと、軸方向両側のチーク
8の対、つまり上側チーク8aと下側チーク8bとを含む。セクタ7a、7bは
、タイヤ5上の径方向外側の位置で働いて、タイヤトレッドバンド9の成形を行
う。そしてまた、チーク8a、8bは、タイヤ5に側面から働いて各サイドウォ
ール10a、10bの成形を行う。各チーク8a、8bはさらに、環状支持体1
の内部周方向縁部12a、12bとスラスト関係で協働していわゆるタイヤビー
ド13a、13bを画定する、周方向内側部分11a、11bを有する。
【0029】 図4に明確に示すように、環状支持体1の周方向延在部に沿って、それぞれ2
aおよび2bによって示される第一系列と第二系列のセクタが好適に識別される
。第一系列に属するセクタ2aは、互いにほぼ平行かまたは幾何学軸Yの方へ少
し拡開した(diverging)それぞれの周方向閉込め面3aを有しており、いずれ
にせよ上記面は上記幾何学軸から離れる方へ拡開していない。そしてまた、第二
系列に属するセクタ2bは、幾何学的基準軸Yの方へ収束する(converging)各
周方向閉込め面3bを有しており、第一系列に属するセクタ2aより大きな周方
向延在部を有するのが好ましい。
【0030】 第一および第二系列に属するセクタ2a、2bは、図4から明確に示されてい
るように、環状支持体の周方向延在部上でそれぞれ交互に配置される。
【0031】 好適には、周方向セクタ2a、2bはそれぞれ断面でみると、他のセクタ2a
、2bとともに環状支持体1の外面4を画定するのに協働する外面14と、幾何
学的基準軸にほぼ面し、外面14の展開線(the extension line)にほぼ平行な
展開線に沿って延在する内面15との間に画定された、ほぼU字形の輪郭を有す
る。結論として、個々のセクタ2a、2bの形状は、環状支持体1全体に、幾何
学的基準軸Yの方へ完全に開いており、金型6内部でのタイヤ加硫時にタイヤ5
への効率的かつ均一な熱伝達を達成するための重要な利点をもたらす、内部中空
構造を与える。
【0032】 事実、環状支持体1内に、環状支持体自体の外面4から短い距離にあるセクタ
2a、2bの内面14をなめる蒸気またはその他の動作流体の流れを作り、各セ
クタ2a、2bの本体の薄い肉厚によってタイヤ5への熱伝導を容易にすること
が可能である。
【0033】 熱伝導をさらに促進するため、個々のセクタ2a、2bはアルミニウム合金で
作製するのが好ましい。
【0034】 環状支持体1の上部に配置された内部周方向縁部12aにおいて幾何学軸Yか
ら径方向に延在する一連の供給ノズル16aから、金型6に蒸気またはその他の
加熱流体が導かれるのが好ましい。
【0035】 その結果、このように作られた蒸気の流れは、タイヤ5の上部サイドウォール
10aで各セクタ2a、2bの内面14をなめてから下方へ逸れて、トレッドバ
ンド9の径方向内側の領域で環状支持体1をなめる。次に、蒸気の流れは基準軸
Yの方へさらに逸れて、下部サイドウォール10bの領域で環状支持体1をなめ
た後、金型下部に周方向に分布した一連の排出ノズル10bによって金型6から
抜き出される。上記の結果として、環状支持体1の内面全体は、蒸気の流れによ
って均一になめられる。この蒸気の流れに、幾何学軸に対する径方向に対して適
切な傾斜を吸気ノズル16aに与えることによって、幾何学軸Yを中心とした回
転動作を伝達してもよい。
【0036】 加硫工程時に環状支持体1の外面4とタイヤ5の内面との間に作られる拡散隙
間(a diffusion gap)19に圧力下の蒸気が達するように、タイヤ5のトレッ
ドバンド9の径方向内側の領域で各セクタ2a、2bに貫通穴18を形成するの
が有利である。
【0037】 環状支持体1の下側部分で与えられた偏り(deviation)によって蒸気の流れ
に誘発された乱流が、タイヤ5の下側サイドウォール10b近くの環状支持体内
に蓄積される結露によって形成される水の除去を促進する。結露水の除去は、各
セクタ2a、2bの内面に、幾何学軸Yから離れる方に赤道面Xへ徐々に収束す
る方向に環状支持体1の対応内部周方向縁部12bから延在するドレン部分20
を配置することによりさらに促進できる。個々のセクタ2a、2b上でのドレン
部分20の存在は、環状支持体1内で、金型6内に配置された排出ノズル16b
の方へ下降する円錐形ドレン面を画定し、加硫工程で形成される結露水を上記ノ
ズルへと運ぶ。
【0038】 タイヤ5の製造および硬化のための各工程では、各セクタ2a、2bについて
、できれば赤道面Xまたは幾何学的基準軸Yにほぼ垂直なその他の平面内でセク
タ2a、2bの内面から径方向に突出する少なくとも1つの取付板22を含む係
合装置21によって、セクタ2a、2bの相互配置が設定される。各取付板22
には、上述のように、加硫時に金型6で作られた蒸気の流れを邪魔しないように
、各セクタ2a、2bの内面14の近くに形成された1つ以上の貫通スロット2
3を設けるのが好ましい。取付板22は、セクタ2a、2bの相互締結を実行す
るために、軸方向に対向する位置で相互に係合するように適合されたフランジ2
4とカウンタフランジ25との間に係合されるのに向いている。少なくとも1つ
の取付要素26がフランジ24に結合されているのが好ましい。かかる取付要素
26は、幾何学軸Yと同軸のシャンクの形状に作成され、またロボットアームあ
るいはタイヤ製造・硬化ラインでそれをハンドリングするためのその他の装置に
よって環状支持体1の係合を実行するのに使用するテーパ端部26aが設けられ
ているのが好ましい。
【0039】 セクタ2a、2bの取付板22は、径方向に内部の位置に、各接続ピン28を
軸方向に装着するための貫通ハウジング27を備えており、このピンはフランジ
24によって剛直に保持され、幾何学的基準軸Yの周りに少なくとも1つの周方
向線に沿って分布されるのが好ましい。
【0040】 接続ピン28は、各フック要素17aと協働する。かかるフック要素17aは
、カウンタフランジ25によって保持され、フランジ24と反対側において上記
各接続ピンに設けられた端部ヘッド28aとそれぞれが動作的に(operatively
)係合するように適合される。
【0041】 特に、図7に詳細に示すように、各接続ピン28の端部ヘッド28aは、接続
ピン自体を保持するフランジ24から離れる方へ収束する円錐部分28cの間に
形成された環状溝28bによって画定される。
【0042】 そしてまた、フック要素17aは、カウンタフランジ25によって保持される
、幾何学的基準軸Yを中心とする回転可能な(susceptible of rotation)、少
なくとも1つの閉鎖リング17上に形成されるのが好ましい。
【0043】 特に、閉鎖リング17は、カウンタフランジ25によって回転自在(rotatabl
y)に保持される、幾何学軸Yの周囲に分布されたガイドおよび支持ローラ29
上に配置され、フック要素17aは基本的に、各接続ピン28の端部ヘッド28
aに画定された溝28bの内側で測定できる直径にほぼ相当する幅を有する凹部
30を備えた、上記リング17上に存在する径方向の突起によって画定される。
カウンタフランジ25は、周方向に分布された貫通穴31を備えており、その各
々に接続ピン27のうちの1つの端部ヘッド28aが入って、各フック要素17
aによる後者の係合を可能にする。
【0044】 このため、閉鎖リング17は、図5aに示すように、各フック要素17aがカ
ウンタフランジ25の各貫通穴31から離れている解除位置と、図5bに示すよ
うに、各フック要素17aがその各凹部30を、貫通ハウジング27を通して装
着された接続ピン28の溝28bに係合させる閉鎖状態との間で、角度回転され
るのに適する。
【0045】 係合状態から解除状態への閉鎖リング17の自由回転を防止し、カウンタフラ
ンジ25がフランジ24から偶発的に外れるリスクを排除するために、フランジ
24とカウンタフランジ25が相互に係合しているとき、セクタ2a、2bの取
付板22に対して軸方向に押し付けるためにバネ要素33によって働きかけられ
るカウンタブッシュ32も、係合装置21に関連づけられるのが好ましい。特に
、カウンタブッシュはカウンタフランジと関連づけられ、それぞれがカウンタフ
ランジ上に配置された貫通ハウジング27の1つと軸方向に位置合せされた関係
にある。
【0046】 図7により詳しく示されている通り、バネ要素33は、各ガイドロッド33a
上に配置された皿ワッシャ(Belleville washers)から構成されるのが好ましい
。かかるガイドロット33aは、カウンタフランジ25に締結され、カウンタブ
ッシュ32に摺動自在に係合する。
【0047】 また、フランジ24とカウンタフランジ25との間の相互係合が起こるときに
セクタ2a、2bの正確な相互配置を確保するため、フランジ24の近くの接続
ピン28によって保持されるテーパ付き上センタリング部分と、カウンタフラン
ジ25に対して反対側のカウンタブッシュ32によって保持される下センタリン
グ部分とに対して動作的に係合するように(to operatively engage)、取付板
22内に形成される各貫通穴27の両端を適切にフレア(flared)とするのが好
ましい。
【0048】 さらに、周方向のセクタ2a、2bはそれぞれ(図示された例では第一系列に
属する各セクタ2b)、周方向に続くセクタ2a、2bの周方向閉込め面3bに
形成される各センタリング穴37と動作時に係合するよう、周方向閉込め面3a
の少なくとも1つから突出する1つ以上の位置決めプラグ36を備えていてもよ
い。
【0049】 また、各取付板22が、環状支持体1の解体と再組立のために、図面では全体
的に40で識別される装置に設けられた合い釘(locating pegs)39によって
動作的に係合する補助取り付けハウジング38を持つべきことが決められている
【0050】 硬化したタイヤ5からの環状支持体1の取り外しでは、加硫ステップの最後に
、高圧空気流または他の高圧流体の流れが金型6内に作られて、その流れが環状
支持体1の内壁に沿って移動して、その構造的構成内で(in its structural co
nfiguration)既に安定化しているタイヤ5の内面と、環状支持体の外面4との
間に画定された拡散隙間19に達することを伴うのが好ましい。この空気流と同
時に金型6が開かれて、第一ステップでは、その金型自体の求心的セクタ7a、
7bが互いから離れる方へ径方向に動く。金型6の開放が続くにつれて、チーク
8a、8bの軸方向へ離れる動きが発生する。このステップでは、拡散隙間19
へ導かれた高圧空気は膨張して、環状支持体1の外面4からのタイヤ5の分離を
引き起こす傾向を有し、この分離は上記環状支持体の内部周方向縁部12a、1
2bの方へ次第に起こる。この状態は、タイヤ5の内面が環状支持体1の外面4
に固着しすぎた場合に阻害される可能性のある各セクタ2a、2bのその後の抜
き取りを容易にできるのが有利である。
【0051】 図6は、金型6が、タイヤ5の抜き取りのためにチーク8a、8bが互いから
軸方向に離れる直前の瞬間を示したものである。
【0052】 加硫金型6の開放が完了すると、硬化したタイヤ5を保持する環状支持体1は
、ロボットアームまたは他の適切な装置によって、取付シャンク26においてピ
ックアップされて、解体・再組立装置40の一部を構成する解体ステーション4
0aに移送される。
【0053】 図1に示すように、環状支持体1が解体ステーション40aに係合すると、そ
の中に配置された合い釘39が各セクタ2a、2bの取付板22の中に形成され
た取り付けハウジング38に入り、それによって、環状支持体の完全にセンタリ
ングされた位置を確保する。環状支持体は、タイヤ5の外面にスラスト関係で働
くよう意図された周方向に分布されたロックプレート41を利用してこの位置に
便利にロックすることができる。
【0054】 環状支持体1が上記ロックプレート41および/または解体ステーション40
aでその係合を行ったロボットアームによって都合よく保持されるている間、環
状カウンタ要素42は、カウンタフランジ25とスラスト関係を確立して、対応
接続ピン28の端部ヘッド28aに形成された溝28bを画定するサイド支台(
the side abutments)の1つに対してフック要素をスラスト関係に保持する傾向
を有するバネ要素33によって及ぼされる動作からフック要素17aを開放する
【0055】 この状況の下では、閉鎖リング17は、本発明の目的に鑑みて重要でないため
図示していないが、解体ステーション40aに設けられている、閉鎖要素から径
方向に突出した1つ以上のグリップフィン42に働きかけるアクチュエータなど
の制御によって(upon command of)、係合位置から解除位置へ容易に回転させ
ることができる。
【0056】 カウンタフランジ25はこのようにしてフランジ24から解除されて、次に、
例えばカウンタフランジの下にあるカウンタリング42を下げた後、取付シャン
ク26に沿って軸方向に外される。
【0057】 カウンタフランジ25を下げるのと同時に、あるいはこの動作の直後に、上記
のロボットアームの動きによって、フランジ24が軸方向に持ち上げられ、その
結果、図2に示すように、取付板22に設けた各貫通ハウジング27から接続ピ
ン28が抜き出される。フランジ24はその後、解体ステーション40aから動
かされてロボットアームとそのヘッドで係合された状態を維持するか、あるいは
上記ロボットアームの動作によって、図示されていないが待機ステーションに置
くことができる。
【0058】 次に、タイヤ5からの各セクタ2a、2bの取り外しが実行される。このため
、ロボットアーム35のグリップクランプ34が、セクタ2a、2bのうちの1
つ、特に第一系列に属するセクタ2aのうちの1つの取付板22aと係合する。
このアームは解体ステーション40aへの環状支持体1の移送を行うのにも使用
できる。プラグ44が貫通ハウジングに挿入され、取付板22の径方向に内側の
端部に係合するためにプラグ44の方へ移動可能な閉鎖ジョー45と協働するこ
とによって、係合が実行されるのが有利である。
【0059】 係合が起こると、グリップクランプ34の動作に関係するセクタ2a、2bに
関連づけられた合い釘39の軸方向の移動が起こり、その結果、上記の合い釘が
補助取り付けハウジング38から解除される。このとき、ロボットアーム35は
、求心的な径方向の並進動作によって、タイヤ5からのセクタ2aの抜き取りを
決定することができる。
【0060】 しかし、この求心的な径方向の並進動作と同時に、角度回転動作がセクタ2a
、2bに与えられ、その動作は、例えば幾何学軸Yに対する径方向にほぼ垂直な
少なくとも1つの軸を中心としたものとなり、また環状支持体の赤道面Xに対し
てオフセットされた子午面内に存在するのが有利である。
【0061】 より詳細には、角度回転動作は、少なくとも2つの引き続くステップにおいて
、求心的な径方向の並進動作が開始する直前に実行されるようになっているのが
好ましい。
【0062】 図3bに示された第一ステップでは、赤道面Xに対して上側の位置に配置され
、タイヤ5の対応ショルダ領域、つまりサイドウォール10aとトレッドバンド
9との間の移行領域の近くのセクタ2a、2bの外面14の曲げ輪郭にほぼ同心
の第一振動軸Kを中心とした、セクタ2a、2bの制限的な角度振動(angular
oscillation)が生じる。
【0063】 このようにして、環状支持体1からタイヤ5の内面の第一分離は、この分離が
加硫ステップの最後において金型6への高圧空気導入後に正しいおよび/または
完全な方法で行われなかった場合に、発生する。
【0064】 次に、第二の角度回転ステップがすぐに実行される。そしてこのステップでは
、セクタ2a、2bが、例えば赤道面Xに対して下に配置される、前述の振動に
関する上述の領域と反対のショルダ領域の近くの外面の曲げ輪郭とほぼ同心の第
二振動軸K’を中心に、回転される。
【0065】 この第二ステップは、環状支持体1からのタイヤ5の内面の完全な分離を確保
し、図3cに示すように、上位置に配置されたタイヤビード13aからセクタ2
a、2bの上部が完全に抜き取られるまで続ける(prolong)のが有利である。
このステップでは、タイヤ5の下位置に配置されたタイヤビード13bに関して
セクタ2a、2bの下部分の持ち上げも実行できる。
【0066】 第二の角度回転ステップが完了した時点で、あるいはこの回転の最終部分の実
行と同時に、タイヤ軸の方へのセクタ2a、2bの径方向の並進動作が実行され
て、タイヤ5からの上記セクタの抜き取りを終える。
【0067】 次に、ロボットアーム35は、タイヤ5からセクタ2a、2bを軸方向に外し
て、解体ステーション40aの近くに配置された再組立ステーション40bにそ
れを移送する。
【0068】 図4に示すように、このステップでは、セクタ2a、2bは、解体ステーショ
ン40a内に設けられた上記合い釘39に構造が似た補助合い釘46上に係合さ
れる。係合が起こると、再組立ステーション40bに移送されたセクタ2a、2
bの取付板が、先行作業サイクルで対応タイヤ5から取り外された環状支持体1
からピックアップされた補助カウンタフランジ47上に配置される。取付板22
の貫通ハウジング27は、補助カウンタフランジ47の貫通穴47aの1つにほ
ぼ整列している。
【0069】 移送が終了すると、ロボットアーム35のクランプ34は解体ステーション4
0aへ戻されて、上述の方法と同じ方法で次のセクタ2a、2bの取り外しと移
送を実行する。第一系列に属するすべてのセクタ2aが最初に取り外され、その
後で第二系列に属するセクタ2bの取り外しと移送を実行するのが好ましい。
【0070】 各セクタ2a、2bは、タイヤ5から取り外されると、再組立ステーション4
0bに配置された各補助合い釘46に1つずつ係合され、その結果、セクタ2a
、2bは環状支持体1の解体前と同じ相互配置の状態となって、環状支持体1を
再組立てする。
【0071】 補助合い釘46は、補助幾何学的基準軸Y’と同心で、解体ステーション40
aに設けられた合い釘39の周方向分布ラインの直径より若干大きな直径を有す
る少なくとも1つの周方向ラインに沿って分布されるのが好ましい。したがって
、セクタ2a、2bは周方向閉込め面3a、3b間に小さな空間を残すように再
組立ステーション40bに配置され、その結果、ロボットアームによる上記セク
タの配置を阻害する恐れのあるそれらの間の機械的干渉を避けることができる。
【0072】 すべての周方向セクタ2a、2bが再組立ステーション40bに移送されると
、フランジ24も再組立ステーションに移送され、セクタ2a、2b上に同軸に
配置される。それと同時に、セクタ2a、2bの補助取り付けハウジング38か
ら補助合い釘46が外れる。次に、フランジ24が下げられて各貫通ハウジング
27に接続ピン28が挿入される。各ピン28の端部ヘッド28aのテーパと貫
通穴27の端部のフレア形状によって、貫通穴27がピン自体の周方向分布ライ
ンよりも若干大きな直径をもつ周方向ライン上に配置される場合でも、このステ
ップにおける接続ピン28の正しい挿入が確保される。
【0073】 実際、ピン28と貫通穴27内に画定された円錐形表面間の干渉によって、す
べてのセクタの補助基準軸Y’の方への同時径方向移動が自動的に行われ、セク
タ2a、2bは両サイドの周方向閉込め面3a、3bにおいて相互接触関係に置
かれる。
【0074】 挿入が行われると、再組立ステーション40b内での環状支持体1の再組立を
完了させるべく、フランジ24は補助カウンタフランジ47と係合する。この目
的で、カウンタフランジ25は、そのブッシュ32がセクタ2a、2bの取付板
22に対してスラスト関係になるまで接続ピン28上に係合されるよう、軸方向
に持ち上げられる。このステップでは、接続ピン28の端部ヘッド28aは、閉
鎖リング17に与えられた角度回転に続いてフック要素17aによって動作的に
係合されるよう、補助カウンタフランジ47の貫通開口部47aの中に貫入する
【0075】 この時点で環状支持体1は完全に取り付けられ、再組立ステーション40bか
ら取り外すことができ、例えば、解体・再組立装置の近くに配置された製造ライ
ンに沿って新たなタイヤ5の製造に使用することができる。
【0076】 そしてまた、タイヤ5は環状支持体1の解体ステーション40aからピックア
ップすることができ、そこにまだ存在するカウンタフランジ25は再組立ステー
ション40bに移送されて、セクタ2a、2bに、そして後続作業サイクルで新
たなタイヤ5から除去された環状支持体1のフランジに連結される。
【0077】 本発明は重要な利点を達成する。
【0078】 実際、本発明に基づく方法は、セクタ2a、2bの取り外しの前に実行される
環状支持体からのタイヤ内面の分離に起因する過剰かつ異常な応力をタイヤ5に
与えずに、セクタ2a、2bの取り外しを達成できる。
【0079】 加硫の効果によってまだ熱いうちにタイヤ5に異常な応力を引き起こすと、タ
イヤ構造に永続的なセット(permanent sets)および/またはその他の永続的な
損傷を与えることが理解されよう。
【0080】 したがって、異常な応力のない状態でセクタ2a、2bを取り外すことは、非
常に重要である。なぜなら、金型6からタイヤ5を抜き取ったばかりのときでも
、セクタ2a、2bの抜き取りを実行する前にタイヤ5の冷却に長い時間を取ら
なくても、タイヤ5からドラムを取り外すことができるからである。
【0081】 また、加硫金型6からタイヤを抜き取った直後にタイヤ5から環状支持体1を
取り外すことができるため、加硫後の調節冷却プロセスにおけるタイヤ5のハン
ドリングが大きく簡素化され、環状支持体を新しいタイヤ5の製造にすぐに利用
できることも理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 硬化したタイヤを保持する環状支持体が解体ステーションに配置
された状態の直径断面の線図である。
【図2】 下のカウンタフランジの解除と同時にフランジが取付シャンクと
一緒にドラムセクタから軸方向に取り外される、図1のステップの後に行われる
操作ステップにおける環状支持体の直径断面である。
【図3a】 タイヤから環状支持体の周方向セクタの1つを取り外すために
実行される操作順序を示す。
【図3b】 タイヤから環状支持体の周方向セクタの1つを取り外すために
実行される操作順序を示す。
【図3c】 タイヤから環状支持体の周方向セクタの1つを取り外すために
実行される操作順序を示す。
【図4】 タイヤから取り外された周方向セクタが組立ステーションに移送
される操作ステップの上面線図である。
【図5a】 カウンタフランジが解除状態にあるときと、フランジが保持す
る接続ピンとの係合状態にあるときの、それぞれ直径の部分で中断した軸方向図
である。
【図5b】 カウンタフランジが解除状態にあるときと、フランジが保持す
る接続ピンとの係合状態にあるときの、それぞれ直径の部分で中断した軸方向図
である。
【図6】 タイヤ加硫工程が終わってこれから開こうとしている加硫金型内
の環状支持体の直径断面である。
【図7】 図1の詳細の拡大図である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月15日(2002.8.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】 その結果、このように作られた蒸気の流れは、タイヤ5の上部サイドウォール
10aで各セクタ2a、2bの内面14をなめてから下方へ逸れて、トレッドバ
ンド9の径方向内側の領域で環状支持体1をなめる。次に、蒸気の流れは基準軸
Yの方へさらに逸れて、下部サイドウォール10bの領域で環状支持体1をなめ
た後、金型下部に周方向に分布した一連の排出ノズル16bによって金型6から
抜き出される。上記の結果として、環状支持体1の内面全体は、蒸気の流れによ
って均一になめられる。この蒸気の流れに、幾何学軸に対する径方向に対して適
切な傾斜を吸気ノズル16aに与えることによって、幾何学軸Yを中心とした回
転動作を伝達してもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】 この状況の下では、閉鎖リング17は、本発明の目的に鑑みて重要でないため
図示していないが、解体ステーション40aに設けられている、閉鎖リング17 から径方向に突出した1つ以上のグリップフィン43に働きかけるアクチュエー
タなどの制御によって(upon command of)、係合位置から解除位置へ容易に回
転させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化したタイヤ(5)から分解可能な環状支持体を取り外す
    方法であって、 硬化したタイヤ(5)を保持する環状支持体(1)を、解体ステーション(4
    0a)に配置するステップであって、前記環状支持体(1)は、幾何学的基準軸
    (Y)を中心にして周方向に分布され、かつセクタ(2a、2b)に対して軸方
    向に両側の位置で相互に係合するフランジ(24)とカウンタフランジ(25)
    とによって互いに締結される複数のセクタ(2a、2b)を備えている、ステッ
    プと、 前記フランジ(24)から前記カウンタフランジ(25)を外すステップと、 前記セクタ(2a、2b)から前記フランジ(24)とカウンタフランジ(2
    5)とを軸方向に移動するステップと、 求心的な径方向の並進動作によって前記タイヤ(5)から各セクタ(2a、2
    b)を取り外すステップと、 を含み、 前記セクタ(2a、2b)のうちの少なくとも1つに対して、前記求心的な径
    方向の並進動作と同時に、前記幾何学的基準軸(Y)に対する径方向にほぼ垂直
    であり、かつ前記タイヤ(5)の赤道面(X)に対して軸方向にオフセットされ
    た子午面内に位置する、振動軸(K、K’)を中心にして生じる角度回転動作が
    伝達されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記角度回転動作が、少なくとも2つの引き続くステップで
    2つの反対方向において実行される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記回転動作が、赤道面(X)に対して両側に位置する第一
    および第二振動軸(K、K’)を中心としたセクタ(2a、2b)の角度振動の
    第一および第二連続ステップを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記求心的な径方向の並進動作が開始する前に、前記角度回
    転動作が少なくとも部分的に実行される、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記タイヤ(5)から各セクタ(2a、2b)を取り外す際
    にタイヤにまだ係合している他のセクタ(2a、2b)を剛直に保持するステッ
    プが実行される、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記環状支持体が、前記幾何学的基準軸(Y)から離れる径
    方向へ拡開しない周方向閉込め面(3a)によって周方向に画定された第一系列
    のセクタ(2a)と、前記第一系列に属する2つのセクタ(2a)間にそれぞれ
    挿入された第二系列のセクタ(2b)とを備え、前記角度回転動作が少なくとも
    前記第一系列に属するセクタ(2a)に伝達される、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第二系列に属するセクタ(2b)の取り外しが、前記第
    一系列に属する全セクタ(2a)の取り外しの後に実行される、請求項1に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記タイヤ(5)から各セクタ(2a、2b)を取り外す前
    に、前記タイヤ(5)の内面と前記環状支持体(1)の外面(4)との間に流体
    の流れを作るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記タイヤ(5)に加硫ステップが先行して実行された金型
    (6)が開くと同時に、液体の流れを作る前記ステップが実行される、請求項8
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記取り外しステップと同時に、先行の作業サイクルで取
    り外された環状支持体(1)から先行してピックアップされた補助カウンタフラ
    ンジ(47)が配置された再組立ステーション(40b)に、各セクタ(2a、
    2b)を移送するステップと、 すべてのセクタ(2a、2b)の移送が完了した後で前記フランジ(24)を
    再組立ステーション(40b)に移送するステップと、 前記フランジ(24)を前記補助カウンタフランジ(47)に係合して再組立
    ステーション(40b)で環状支持体(1)を再度組み立てるステップと、 前記再組立ステーション(40b)で組み立てられた環状支持体(1)を取り
    外すステップと、 前記カウンタフランジ(25)を前記再組立ステーション(40b)に移送し
    、後続の作業サイクルで取り外したドラムを再組立するのにカウンタフランジ(
    25)を使用するステップと、 をさらに含む請求項1に記載の方法。
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